JPH09237554A - 直流遮断装置および直流電源装置 - Google Patents

直流遮断装置および直流電源装置

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JPH09237554A
JPH09237554A JP6714396A JP6714396A JPH09237554A JP H09237554 A JPH09237554 A JP H09237554A JP 6714396 A JP6714396 A JP 6714396A JP 6714396 A JP6714396 A JP 6714396A JP H09237554 A JPH09237554 A JP H09237554A
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detector
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JP6714396A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kishimoto
健 岸本
Hirohide Hirayama
博英 平山
Hideki Kamo
秀樹 加茂
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直流回路の遮断器3を開く時、遮断器の電極
間にアークプラズマが発生し、電極が損傷を受け、寿命
が短くなる。電極間に逆電流が流れ、遮断が失敗すると
うの課題があった。 【解決手段】 少なくとも出力電圧を可変可能な直流電
源1と負荷との間に接続した遮断器3と、この遮断器を
開動作させる直前に目標電圧零制御し、間接的に目標電
流零制御を行なって負荷電流を開極可能なレベルまで減
少させる負荷電流減少手段6を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は直流電源と負荷、
例えば核融合装置におけるプラズマ閉じ込め用のコイル
との間の直流電力供給路を遮断する直流遮断装置、特に
電力供給停止後、開極時の負荷電流が十分減少していな
いと高電圧サージが問題となる誘導性負荷と直流電源と
の間の遮断器を開極する直流遮断装置および該直流遮断
装置を用いた直流電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図30(a)は電気学会から出版された
高電圧大電流工学の第217頁図8.44(以下、文献
1と称する)に逆電流注入法として取り上げられる従来
の直流遮断装置の回路図であり、図示されるように遮断
部111と並列に、リアクトル112,コンデンサ11
3およびスイッチ114が直列に接続されている。コン
デンサ113をあらかじめ図示の極性に充電しておき、
遮断部111の遮断時にスイッチ114を投入すると、
コンデンサ113とリアクトル112で決まる周波数の
電流Icが遮断部111を流れる直流電流I0 に重畳さ
れ、図30(b)に示すように最初の半サイクル以内に
人為的に電流零点が作られるので、その電流零点のタイ
ミングで遮断部111を開極し電流を遮断する。
【0003】図31(a)は発振法として取り上げられ
ている従来の直流遮断装置の回路図であり、高気圧ガス
中アークの電圧電流特性が負性特性を示すことを利用
し、遮断部111に並列に、コンデンサ113とリアク
トル112を接続し、図31(b)に示すようにアーク
電圧の変動を起点として拡大振動電流を発生させ電流零
点を作る。この直流遮断装置の遮断器の種類はいずれの
場合もアーク電圧の大きい空気遮断器が用いられる。
【0004】図32(a)は限流法として取り上げられ
ている従来の直流遮断装置の回路図であり、電源115
をインダクタンス116を介して遮断部111に接続し
たもので、遮断部111の開極時に図32(b)に示す
ように発生する高いアーク電圧を利用して限流し、アー
ク電圧が電源電圧より高くなると、電流が零点を迎え遮
断する。
【0005】なお、上記図30(a)の逆電流注入法を
適用した従来例として例えば特公平2−2367号公報
に示すものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の直流遮断装置は
以上のように構成されているので、前記図30(a)に
示す構成では、電源電圧の耐圧を有し、通電電流と同等
以上の電流を発生させるためのコンデンサ113および
該コンデンサを図示の極性に充電しておく充電装置およ
び零点を検出するための電流検出器あるいは半サイクル
振動が丁度零に達するまでの時間が決定出来るタイマー
などを必要とし、回路構成が複雑かつ高価になるとの課
題があった。
【0007】また、図31(a)に示す構成では、遮断
器を開いてから該遮断器に流れる電流が零になるまでの
間、遮断器の電極間にアークプラズマが発生することが
あるため、遮断器の電極が損傷を受けて、その寿命が短
くなってしまう。また、上記アークプラズマの存在のた
め、遮断器を流れる電流が零になることがあっても、次
の瞬間にそれまでと逆の電流が流れ易くなり、遮断が失
敗する可能性があるとの課題があった。
【0008】さらに、図31(a),図32(a)の構
成では、遮断器を開くことによって電流の減少が開始
し、零になって勝手に開極されるため、上記アークプラ
ズマの発生、逆電流の流れ等が本質的な問題となるとの
課題があった。
【0009】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、遮断器の電極間にアークプラズマ
を発生されることなく、迅速かつ確実に直流給電回路を
遮断することができるようにして、遮断器の長寿命性、
信頼性の向上を図ることを目的とする。
【0010】また、この発明は直並列接続した複数台の
直流電源から給電する直流給電回路を、迅速かつ確実に
遮断することができるようにして、遮断器の長寿命性、
信頼性の向上を図ることを目的とする。
【0011】さらに、この発明は直並列接続した複数台
の直流電源間に循環電流が流れないようにして、迅速に
直流給電回路を遮断できるようにすることを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決しようとするための手段】請求項1記載の
発明に係る直流遮断装置は、少なくとも出力電圧を可変
可能な直流電源と負荷との間に接続した遮断器と、前記
直流電源の出力電圧を検出する電圧検出器と、外部から
与えられた基準電圧設定値と前記電圧検出手段の出力値
とを互いに逆極性で加算して前記直流電源の出力電圧を
制御する電圧制御手段と、前記遮断器を開動作させる直
前に目標電圧零制御し、間接的に目標電流零制御を行な
って前記負荷電流を開極可能なレベルまで減少させる負
荷電流減少手段とを備えた直流遮断装置。
【0013】請求項2記載の発明に係る直流遮断装置
は、少なくとも直流発電機と負荷との間に接続した遮断
器と、前記直流発電機の出力電圧を検出する電圧検出器
と、外部から与えられた基準電圧設定値と前記電圧検出
手段の出力値とを互いに逆極性で加算して前記直流発電
機の界磁電流を制御する電圧制御手段と、前記遮断器を
開動作させる直前に目標電圧零制御し、間接的に目標電
流零制御を行なって前記負荷電流を開極可能なレベルま
で減少させる負荷電流減少手段とを備えた直流遮断装
置。
【0014】請求項3記載の発明に係る直流遮断装置
は、少なくとも出力電圧を可変可能な直流電源と負荷と
の間に接続した遮断器と、前記直流電源の出力電圧を検
出する電圧検出器と、外部から与えられた基準電圧設定
値と前記電圧検出手段の出力値とを互いに逆極性で加算
して前記直流電源の出力電圧を制御する電圧制御手段
と、前記負荷に流れる電流を検出する負荷電流検出器
と、前記電圧検出手段の出力値と前記負荷電流検出器の
出力値とを互いに逆極性で加算して目標電流零制御を行
ない、前記負荷電流を開極可能なレベルまで減少させる
負荷電流減少手段とを備えた直流遮断装置。
【0015】請求項4記載の発明に係る直流遮断装置
は、少なくとも直流発電機と負荷との間に接続した遮断
器と、前記直流発電機の出力電圧を検出する電圧検出器
と、外部から与えられた基準電圧設定値と前記電圧検出
手段の出力値とを互いに逆極性で加算して前記直流発電
機の界磁電流を制御する電圧制御手段と、前記負荷に流
れる電流を検出する負荷電流検出器と、前記電圧検出手
段の出力値と前記負荷電流検出器の出力値とを互いに逆
極性で加算して目標電流零制御を行ない、前記負荷電流
を開極可能なレベルまで減少させる負荷電流減少手段と
を備えた直流遮断装置。
【0016】請求項5記載の発明に係る直流遮断装置
は、少なくとも出力電圧を可変可能な直流電源と負荷と
の間に接続した遮断器と、前記負荷に流れる電流を検出
する負荷電流検出器と、前記直流電源の出力電圧を検出
する電圧検出器と、外部から与えられた電流設定値と前
記負荷電流検出器の出力値とを互いに逆極性で加算して
前記負荷電流を制御する電流制御手段と、基準電圧値と
前記電圧検出手段の出力値とを互いに逆極性で加算して
前記直流電源の出力電圧を制御する電圧制御手段と、前
記遮断器を開動作させる直前に、前記電流制御手段を前
記電圧制御手段に切り替えて目標電圧零制御させ、間接
的に目標電流零制御を行なって前記負荷電流を開極可能
なレベルまで減少させる負荷電流減少手段とを備えた直
流遮断装置。
【0017】請求項6記載の発明に係る直流遮断装置
は、少なくとも直流発電機と負荷との間に接続した遮断
器と、前記負荷に流れる電流を検出する負荷電流検出器
と、前記直流発電機の出力電圧を検出する電圧検出器
と、外部から与えられた電流設定値と前記負荷電流検出
器の出力値とを互いに逆極性で加算して前記直流発電機
の界磁電流を制御する電流制御手段と、基準電圧値と前
記電圧検出手段の出力値とを互いに逆極性で加算して前
記界磁電流を制御する電圧制御手段と、前記遮断器を開
動作させる直前に、前記電流制御手段を前記電圧制御手
段に切り替えて目標電圧零制御させ、間接的に目標電流
零制御を行なって前記負荷電流を開極可能なレベルまで
減少させる負荷電流減少手段とを備えた直流遮断装置。
【0018】請求項7記載の発明に係る直流遮断装置
は、電流制御手段から電圧制御手段への切り替えを、外
部からのタイマ信号によって行うものである。
【0019】請求項8記載の発明に係る直流遮断装置
は、出力電圧を検出する低レンジ電圧検出器を電圧制御
手段に設けたものである。
【0020】請求項9記載の発明に係る直流遮断装置
は、負荷電流検出器の出力信号が基準設定値より小さく
なった時の信号を、電流制御手段から電圧制御手段への
切り替え信号とするものである。
【0021】請求項10記載の発明に係る直流遮断装置
は、低レンジ電圧検出器の出力を、電流制御手段から電
圧制御手段への切り替え信号とするものである。
【0022】請求項11記載の発明に係る直流遮断装置
は、低レンジ電圧検出器は、直列接続された抵抗器と定
電圧素子および該定電圧素子と並列接続した電圧測定回
路とからなるものである。
【0023】請求項12記載の発明に係る直流遮断装置
は、回転子が同軸上に取り付けられた同一仕様の直流発
電機を直列に接続した直流発電機群と、並列に接続した
2以上の直流発電機群と負荷との間に接続した遮断器
と、前記各直流発電機群から負荷に供給される電流を検
出する各群負荷電流検出器と、前記直流発電機群の出力
電圧を検出する電圧検出器と、外部から与えられた電流
設定値と前記各群負荷電流検出器の出力値とを互いに逆
極性で加算して前記直流発電機群の界磁電流を制御する
各群電流制御手段と、基準電圧値と前記電圧検出手段の
出力値とを互いに逆極性で加算して前記直流発電機群の
界磁電流を制御する各群電圧制御手段と、前記遮断器を
開動作させる直前に、前記各群電流制御手段を前記各群
電圧制御手段に切り替えて目標電圧零制御させ、間接的
に目標電流零制御を行なって前記負荷電流を開極可能な
レベルまで減少させる各群負荷電流減少手段とを備えた
ものである。
【0024】請求項13記載の発明に係る直流遮断装置
は、並列に接続した2以上の直流発電機群の各群から1
ずつ選択した直流発電機の界磁巻線を直列に接続したも
のである。
【0025】請求項14記載の発明に係る直流遮断装置
は、出力電圧が遮断器の開極可能な電流限界における電
圧以下であることを確認して指令回路に開極指令を与え
る電圧確認手段を備えたものである。
【0026】請求項15記載の発明に係る直流遮断装置
は、正負両方向でツェナー特性を有する双方向制御素子
を、遮断器の電源側および負荷側に並列に接続したもの
である。
【0027】請求項16記載の発明に係る直流遮断装置
は、定常電圧に対する立ち上げ時の電圧比および立ち下
げ時の電圧比を最適調整可能とするリミッタを電流制御
手段の後段に設けたものである。
【0028】請求項17記載の発明に係る直流遮断装置
は、設定された定常電圧に対する立ち上げ時の電圧比お
よび立ち下げ時の電圧比を、電流設定値に比例させて該
電流設定値にかかわらず常に電流の応答波形が相似形と
したものである。
【0029】請求項18記載の発明に係る直流遮断装置
は、直流発電機に一定の界磁電流を与え、負荷に給電す
ることで前記直流発電機を制動させる場合、負荷インダ
クタンスLc (H),負荷抵抗rc (Ω),発電機のG
2 (kg−m2),負荷電圧vc (V)/回転数n
(rpm)=k(一定)とするとき、下記式により、直
流発電機を逆転することなく、安定に停止させることの
できる範囲を決定するものである。 ◎
【数2】
【0030】請求項19記載の発明に係る直流遮断装置
は、直流電源または直流発電機の入力側を低レベル電圧
コントローラに切り替えるのに連動して、前記直流電源
または直流発電機の出力側に低レンジ電圧検出器を接続
したものである。
【0031】請求項20記載の発明に係る直流電源装置
は、直流電源と負荷との間に接続した遮断器を遮断して
直流電流を遮断するために、請求項1から請求項19の
うちのいずれか1項記載の直流遮断装置を用いたもので
ある。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1を示す構
成図であり、図において、1は出力電圧を可変可能な直
流電源であり、外部から与えられた基準電圧設定値var
とフィードバックされた電圧検出器5の出力電圧va
逆極性に加算する加算器16と、この加算器16の出力
を増幅する電力増幅器PAを備えている。2は直流電源
1の出力端子間に遮断器3を介して接続した負荷、7は
遮断器3を開閉制御する指令回路である。
【0033】次に図9を参照して動作を説明する。本実
施の形態は、一定の通電信号期間だけ負荷電圧設定値v
arを与え、期間内に出力電圧va を電流零制御時定常負
荷電圧vaoに制御するものである。このような矩形波状
の設定電圧に対しては電力増幅器はvao−va を入力と
して、これが零になるようにフィードバック制御する。
そのため、va は零から増加してvaoに到達後これをキ
ープする。一方、負荷電流は例えばLc −rc 直列負荷
の場合では、回路時定数にしたがってva より遅れて立
ち上がり、定常値ではic =vao/rc に至る。通電信
号ON期間終了後t=t1 〜t2 に亘り電圧設定値var
=0として電圧零制御を行う。前述の電圧立ち上げ時と
異なりvar−Vao=−Vaoと極性が負となるため、va
はVaoから零に向かって急減する。一方、ic は負荷の
回路時定数にしたがって零に向かって減衰する。この時
の電圧零制御時のva の値は前述した制御系、電圧検出
器の精度やこれらに内在するオフセットの関係で電圧設
定零でも実際には電圧を生じる。図9に示されるように
この値をvaoとおく。その結果、電流はico=vao/r
c となる。
【0034】実施の形態2.図2はフライホール付きの
直流発電機を直流電源とした実施の形態2を示す構成図
である。図において、1は出力電圧を可変可能な直流電
源としての直流発電機であり、この直流発電機1の電機
子巻線1aの両端間には負荷2と遮断器3との直列回路
と電圧検出器5が接続されている。電圧検出器5で検出
された電機子巻線1aの出力電圧va は、直流発電機1
の磁気回路に残留磁束が存在しない場合にはほぼ直流発
電機の電機子巻線1aにおける誘起々電圧に等しく、こ
の値は直流発電機の回転数nと界磁巻線1bの励磁電流
f による磁束に比例する。ただし、残留磁束が存在す
る場合にはこの値が加算される。
【0035】したがって、出力電圧va を零とするため
には、図12に示すように残留磁束に基づく誘起々電圧
を励磁電流if による磁束に基づく誘起々電圧によって
打ち消すことになる。
【0036】6は制御回路(負荷電流減少手段)であ
り、AC/DCコンバータ6a、制御回路6bを有す
る。7は遮断器3を開極するための指令回路であり、予
め設定された時間t3にONとなる信号Sbrによって
開極動作を開始する。
【0037】この発明の目的の電流零制御を行うために
は、制御系,電流検出器の精度やこれらに内在するオフ
セットの関係で電流設定零でも実際には正負両極性の電
源電圧を必要とする。また。直流発電機の磁気回路に残
留磁束が存在する時には、これに伴う正負両極性が予想
される誘起々電圧を打ち消すための電圧を発生させる必
要があり、正負両極性の界磁電流を要求される。
【0038】そのため、AC/DCコンバータ6aとし
ては、二組のブリッジ回路を逆並列接続した正負両極性
の電圧および電流を供給できる4象限コンバータ方式が
用いられる。制御回路6bはフィードバック制御された
電圧検出器5の出力電圧vaと減算する加算器16、こ
の加算器16の出力電圧を制御する電圧コントローラ
(電圧制御手段)17、この電圧コントローラ17の出
力電圧を電圧検出器18で検出された励磁電圧vf と減
算する加算器19、この加算器19の出力電圧をAC/
DCコンバータ6aに供給する界磁電圧コントローラ2
0を備えている。
【0039】制御回路6bは上記の構成によってAC/
DCコンバータ6aを制御し、界磁巻線1bに励磁電圧
f を供給するものであり、制御特性に関連したゲイン
や位相を調整できる伝達特性を有する。当然ながら最大
励磁電圧vfmaxや最大負荷電圧vcmaxに関連する最大励
磁電流ifmaxなどを規定するリミッタ等が含まれてい
る。
【0040】次に前記図9の波形図を参照して動作を説
明する。本実施の形態2は、一定の通電信号期間だけ負
荷電圧設定値Var=Vaoを与え、期間内にVa を設定値
a0に制御するものである。このような矩形波状の設定
信号に対してはif がVa0に対応するifmaxに達するま
ではVf =VfmaxのVf 一定制御によりif を上昇させ
る。Va =Va0に到達後Va0をキープする。一方負荷電
流は例えばLc −rc直列負荷の場合では回路時定数に
したがってVa より遅れて立ち上がり定常値ではIco
a0/rc に至る。この間フライホールの蓄積エネルギ
ーが供給されると共に直流発電機の回転数nは減少す
る。通電信号ON期間終了後t=t1 〜t2 に亘り電圧
設定値Var=0として電圧零制御を行う。前述の電圧立
ち上げ時と異なりVar−Va の極性が負となるため、立
ち上げ時とは逆にVf =−Vfmaxを経てVa は零に向か
って急減する。その結果は負荷の回路時定数にしたがっ
て零に向かって減衰する。この時の電圧零制御時のVa
の値は前述した制御系、電圧検出器の精度やこれらに内
在するオフセットの関係で電圧設定零でも実際には電流
を生じる。図9に示されるようにこの値をvaoと置く。
その結果、ic0=vao/rc となる。
【0041】実施の形態3.図3はこの発明の実施の形
態3を示す構成図であり、前記図1と同一部分には同一
符号を付して重複説明を省略する。本実施の形態は、大
電流かつ大遮断回数の要求に対応するためになされたも
ので、図3において図1と異なる部分を示すと、図1の
電圧検出器5が高レンジ電圧検出器21と低レンジ電圧
検出器22とに分けられ、その高レンジ電圧検出器21
の出力電圧を入力とする加算器16とその出力を入力と
する電圧コントローラ17および低レンジ電圧検出器2
2の出力電圧を入力とする加算器25とその出力を入力
とする低レンジ電圧コントローラ26が設けられ、これ
らは図10に示すt<t2 ,t ≧t2 でスイッチ15の
切替で使い分けられている。そして、基準値(図示例は
0)と逆極性で加算する加算器25に対する低レンジ電
圧検出器22の出力路にリミッタ23を設けて低レンジ
電圧検出器用リミッタ24を構成している。このリミッ
タ23の特性は、例えば零電圧制御に必要な電圧範囲V
ic>Vi >−VimのときV0 =KVi (K:比例定
数),範囲外のVi >VimのときV0 =KVim,Vi
−VimのときV0 =KVimとなる。例えばVimを10V
程度に選ぶ。その結果Va はVa0からより小さいVa00
に変化し電流はic =ic00 +(ic0−icoo )e−
(rc /Lc )tにしたがって、ic0から負荷の時定数
c /rc にしたがって、ic00 減衰して至る。
【0042】次に図10の波形図を参照して動作を説明
する。本実施の形態3は、特に、大電流かつ大遮断回数
なる要求に対応するためになされたものである。例えば
定格1KV,10KAクラス(したがってrc は0.1
Ωクラス、5000〜10000回の遮断回数をガス遮
断器によって実現するためには開極開始時の電極を10
A程度(定格の0.1%)まで絞り込むことが要求され
る。しかしながらこのような場合を図1のような方式に
より実現する場合定格10KV〜0.1V(10000
倍)の広レンジの電圧検出器が必要となり1台で実現す
ることが難しく、本来の定格負荷電圧をフルレンジとし
た場合、精度良く電圧零制御を行うことは難しい。そこ
で開極可能な条件の判定の指標となる電圧零制御用電圧
検出器として対象となる電圧範囲のみ正確に検出できる
低レンジ電圧検出器22を設けるとともに電圧コントロ
ーラも必要に応じて電圧零制御にのみ最適な伝達特性を
設定しうる低レンジ電圧コントローラ26を設けるもの
である。
【0043】実施の形態4.図4はこの発明の実施の形
態4を示す構成図であり、前記図2に前記図3の大電流
かつ大遮断回数の要求に対応するための構成を付加した
もので、その動作は図2、図3から明らかであるから重
複説明を省略する。
【0044】実施の形態5.図5はこの発明の実施の形
態5を示す構成図であり、前記図1に電流フィードバッ
ク系を付加したものである。図1と同一部分には同一符
号を付して重複説明を省略した。図において、4は負荷
電流を検出する負荷電流検出器、13は電圧コントロー
ラ17の出力値と負荷電流検出器4の出力値を逆極性で
加算する加算器(電流制御手段)である。
【0045】次に図9を参照しながら動作を説明する。
本実施の形態5は一定の通電信号期間だけ負荷電圧設定
値Var=Va0を与え、期間内にVa を設定値Va0に制御
するものである。このような矩形波状の設定信号に対し
ては電力増幅器はVao−Vaを入力としてこれが零にな
るようにフィードバック制御する。そのため、Va は零
から増加してVa0に到達後Va0をキープする。電源投入
時電流が過渡的に大きくなる場合に対処して電流検出器
から電流をフィードバックしてリミッタ値以上にならな
いようにした場合を示す(電源は一般にこのようなシス
テムが多い)。その結果として、電流がリミットされて
いる時Va はこの間Vao以下になり、過渡状態を過ぎた
後Vaoに達する。負荷電流は定常値ではIco=Va0/r
c に至る。通電信号ON期間終了後t=t1 〜t2 に亘
り電圧設定値Var=0として電圧零制御を行う。前述の
電圧立ち上げ時と異なりVar−Va0=Va0と極性が負と
なるため、Va はVa0から零に向かって急減する。その
結果は負荷の回路時定数にしたがって零に向かって減衰
する。この時の電圧零制御時のVa の値は前述した制御
系、電圧検出器の精度やこれらに内在するオフセットの
関係で電圧設定零でも実際には電流を生じる。図9に示
されるようにこの値をVa と置く。その結果、ic0=V
ao/rc となる。
【0046】実施の形態6.図6はこの発明の実施の形
態6を示す構成図であり、前記図2に前記図5の電流フ
ィードバック系を付加したものである。次に図9を参照
しながら動作を説明する。本実施の形態6は、一定の通
電信号期間だけ負荷電圧設定値Var=Vaoを与え、期間
内にVa を設定値Va0に制御するものである。このよう
な矩形波状の設定信号に対してはif がVa0に対応する
fmaxに達するまではVf =VfmaxのVf 一定制御によ
りif を上昇させる。Va =Va0 に到達後Va0 をキー
プする。一方電流は電源が負荷の容量に比べて余裕がな
い場合や負荷と並列したコンデンサがある場合などで、
電源投入時電流が過渡的に大きくなる場合に対処して電
流検出器から電流をフィードバックしてリミッタ値以上
にならないようにした場合を示す(電源は一般にこのよ
うなシステムが多い)。電流がリミットされている間、
a はVa0以下になり、電流の過渡状態が過ぎたのちV
aoに達する。負荷電流は定常値ではIco=Va0/rc
至る。この間フライホールの蓄積エネルギーが供給され
ると共に直流発電機の回転数nは減少する。通電信号O
N期間終了後t=t1〜t2に亘り電圧設定値Var=0と
して電圧零制御を行う。前述の電圧立ち上げ時と異なり
ar−Va の極性が負となるため、立ち上げ時とは逆に
f=−Vfmaxを経てVa は零に向かって急減する。そ
の結果は負荷の回路時定数にしたがって零に向かって減
衰する。この時の電圧零制御時のVa の値は前述した制
御系、電圧検出器の精度やこれらに内在するオフセット
の関係で電圧設定零でも実際には電流を生じる。図9に
示されるようにこの値をvaoと置く。その結果、ic0
ao/rc となる。
【0047】実施の形態7.図7はこの発明の実施の形
態7を示す構成図であり、前記図3,図5の構成を組合
せたもので、図3,図5と同一部分には同一符号を付
し、その動作は両図から明らかであるから説明を省略す
る。
【0048】実施の形態8.図8はこの発明の実施の形
態8を示す構成図であり、前記図4,図6の構成を組合
せたもので、図4,図6と同一部分には同一符号を付
し、その動作は両図から明らかであるから説明を省略す
る。
【0049】実施の形態9.図11はこの発明の実施の
形態9を示す構成図であり、前記図2の制御回路6bの
入力側に外部から与えられる負荷電流設定値icrと負荷
電流検出器4の出力値とを逆極性で加算器13と、この
加算器13の出力を制御する電流コントローラ(電流制
御手段)14と、この電流コントローラ14の出力値と
基準設定値(図示例は無し)を切替え選択するスイッチ
15を備えたものである。図12は電圧検出器の出力電
圧を零とするための説明図、図13はこの実施の形態9
における動作説明図、図14は図13の内、電流零制御
時および遮断器開極時を拡大した動作説明図である。
【0050】次に図13,図14を参照しながら本実施
の形態9の動作を説明する。この実施の形態は一定の通
電信号期間だけ負荷電流設定値icr=icoを与え、期間
内に負荷電流ic を設定値icoに制御するものである。
このような矩形波状の設定信号に対しては励磁電流if
が最大負荷電圧Vcmaxに対応する最大励磁電流ifmax
達するまでは励磁電圧Vf =最大励磁電圧Vfmaxの励磁
電圧Vf 一定制御により励磁電流if を上昇させる。
【0051】その後負荷電圧vc =大負荷電圧vcmax
負荷電圧vc 一定制御により負荷電流ic を最大負荷電
流icmax=最大負荷電圧vcmax/rc (rc :負荷抵
抗)に向けて上昇させ設定値Ic に近づくと負荷電流i
c 一定制御に入る。この間フライホールの蓄積エネルギ
ーが供給されると共に、直流発電機の回転数nは減少す
る。通電信号on期間終了後t=t1 〜t2 に亘り電流
設定値irc=0として電流零制御を行う。
【0052】前述の電流立ち上げ時と異なり電流設定値
cr−負荷電流ic の極性が負となるため、立ち上げ時
とは逆に励磁電圧vf =−最大励磁電圧vfmax,負荷電
圧vc =−最大負荷電圧vcmaxおよび負荷電流ic =0
一定制御を経て一定期間T後の負荷電流ic が開極可能
な値において、遮断器3を開極開始する。
【0053】負荷電圧vc =−最大負荷電圧vcmaxおい
ては負荷電流ic =最大負荷電流−icmaxに向けて急速
に減少し零を越えて負になった後零に収束する。この時
の零制御時の負荷電流ic の値は前述した制御系、電流
検出器の精度やこれらに内在するオフセットの関係で電
流設定零でも実際には電流を生じる。図9に示されるよ
うにこの値をic0と置く。
【0054】その後t=t1 において、不図示のタイマ
信号によって制御回路6bの切り替えスイッチ15の接
点S1を接点S2に切り替えて電流零制御から電圧零制
御に変化させる。その結果、これまで電流制御の結果と
してva0=rcxic0 と決まった電圧が電圧零制御の結果
に変化する。この値をva =va00 とし、ic0>va0 0
/rc と仮定すると、va00 /rc =ic00 に向けて時
定数Lc /rc で自然減衰する。
【0055】逆にic0<va00 /rc の場合にはva00
/rc に向けて時定数Lc /rc で増加する。いずれに
してもその後t=t3 において遮断器3を開極すると、
アーク電圧がvbr=−Ev(t−t3 )「E:単位時間
当りのアーク電界強度(v/m)、v:開極速度(m/
s)」と直線的に変化し、Lci /dt =−vbr=−
Ev(t−t3 )(V)を解くと、ic =ic00
(0.5Ev /Lc )・(t−t3 )2とt3 からの経
過時間の2乗に比例して減少し、t=√(2Lcico o
v )sec後にic =0となる。
【0056】このように、遮断器を開動作とする目的
で、その直前、本来出力電圧制御を行うために用いられ
る電圧検出器を兼用して目標電圧零制御させて、間接的
に目標電流零制御を行い、負荷電流を開動作可能なレベ
ルまで減少させる。
【0057】なお、時間t3 以前の電流零制御期間にお
いて、ic0が開極可能な値であっても一定電流制御され
ているため、開極を強行した場合は発生したアーク電圧
分を補償する形で定電流を流し続けるため、この状態で
は電流をoffに出来ない。
【0058】以上のような直流発電機式の直流電源につ
いて、この発明の遮断方法を適用した実施の形態を示し
たが、この発明は、最終的に電圧零制御を行い、開極動
作直前に電流が開極可能なレベルにまで絞られることが
ポイントであり、その前の電流立ち上げの方法、通電時
の制御方法、立ち下げの方法(回生制御の有無など)等
に依存しないことはいう迄もない。
【0059】さらに、上記直流発電機はフライホール付
き直流発電機の蓄積エネルギーを利用する場合を示した
が、発電終了後の加速方法については言及していない。
その加速方法としては、電動機M−発電機Gセットとし
て電動機駆動する方法や、発電電動機として発電機を電
動機運転して加速し、エネルギーを蓄積する方法等が挙
げられる。またフライホール付きとし、発電時それを放
出する場合においては駆動、発電が繰り返され、発電終
了後に遮断が必要のため、特にこの発明は有効である。
しかし、この発明はこのような用途に限定されず、電動
機M−発電機Gセットとして常に電動機からエネルギー
を与えながら連続的に発電する用途の遮断においても適
用されるのはいう迄もない。
【0060】実施の形態10.図15はこの発明の実施
の形態10を示す構成図であり、前記実施の形態1を示
す図1と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略
する。図において、21は高レンジ電圧検出器、22は
低レンジ電圧検出器、23は低電圧検出器用のリミッタ
とで構成した低レンジ電圧検出用のリミッタ、25は零
電圧と低レンジ電圧検出器用のリミッタ23の出力電圧
を減算する減算器、26は減算器25の出力信号を制御
する低レンジ電圧コントローラである。これらはそれぞ
れ図13および図14に示すt<t2 ,t≧t2 で使い
分けられている。
【0061】この発明は特に、大電流かつ大遮断回数な
る要求に対応するためになされたものである。例えば定
格1kv,10kaクラス(したがってrc は0.1Ω
クラス、5000〜10000回の遮断回数をガス遮断
器によって実現するためには開極開始時の電流を10A
程度(定格の0.1%)まで絞り込むことが要求され
る。しかしながらこのような場合を図11のような方法
により実現することは、定格10kv〜0.1v(10
000倍)の広レンジの電圧検出器が必要となり、1台
で実現することが難しく、本来の定格負荷電圧をフルレ
ンジとした場合、精度良く電圧零制御を行うことは難し
い。
【0062】そこで、開極可能な条件の判定の指標とな
る電圧零制御用電圧検出器として、対象となる電圧範囲
のみ正確に検出できる低レンジ電圧検出器22を設ける
とともに、電圧コントローラも必要に応じて電圧零制御
にのみ最適な伝達特性を設定し得る低レンジ電圧コント
ローラ26を設けるものである。
【0063】低レンジ電圧検出器22の特性は、例えば
零電圧制御に必要な電圧範囲vim>vi >−vimのとき
o =kvi(k:比例定数)、範囲外のvi >vim
ときvo =kvim,vi <−vimのとき、vo =−k
vimのようなリミッタであり、例えばvimを10v
程度に選ぶ。
【0064】実施の形態11.図16は図15に示した
低レンジ電圧検出器22のリミッタの具体的構成図を示
したもので、リミッタ値をツェナーダイオード(定電圧
素子)27a,27bを逆方向に直列接続することで実
現している。28は入力抵抗(抵抗値ri)、29は出力
増幅器であり、図では増幅率1の例を示しているが任意
のケースが考えられる。ro は図16では出力増幅器2
9の入力抵抗として示しているが、ツェナーダイオード
27a、27bの内部抵抗やこれと並列して挿入する場
合も含めて、ツェナーダイオード27a、27bに並列
接続される回路の出力抵抗である。
【0065】図17は図16の入出力特性であり、同図
aはro →∞、同図bはro が有限の場合である。ro
が有限の場合の特性を第4図と比較すると、vim
((ri+ro )/ro )Ez ,vo =Ez したがっ
て、k=ro /(ri +ro )の関係がある。
【0066】ここで、vi がコイル電圧vc であるとす
る。vi =vcmaxのとき、抵抗riおよびツェナーダイ
オードを流れる電流はそれぞれI1 およびizとすると、 i1 =(Vcmax. −Ez )/r1z =i1 −Ez /ro で表わされる。そこでの電力損失はそれぞれ Pi =r11 2=(vcmax. −Ez)2/r1z =Eziz と表わされる。
【0067】検出器の設計の要点としてはPi ,Pz
度を小さく押さえながら感度に影響するkを大きく設定
できることにあり、そのためにはr1 を大きく出来るよ
うに出力抵抗ro を大きくすること、すなわち入力イン
ピーダンスが大きい出力増幅器29や漏れ抵抗の大きい
ツェナーダイオード27a,27bを選ぶ必要がある。
【0068】実施の形態12.図18はこの発明の実施
の形態12を示す構成図であり、前記実施の形態9を示
す図11と同一部分には同一符号を付して重複説明を省
略する。本実施の形態12においては、同軸の回転子4
台(同一の仕様)が直流発電機群A,Bとして直並列接
続されている。また、それぞれ電機子巻線1a−1,1
a−2の直列回路30および電機子巻線1a−3,1a
−4の直列回路40に給電するため、直列接続した励磁
巻線1b−1,1b−2,または1b−3,1b−4に
2台のAC/DCコンバータ6a−1,6a−2が並列
接続されている。AC/DCコンバータ6a−1,6a
−2は基本的には前記図11および前記図15に使用し
たものと同じであるが、必要に応じて、上記二組の直列
発電機の電流バランスをとるために、制御回路6b−
1,6b−2にCB31−1,31−2が設けられ電機
子電流i1 と同i2 の差を補償するような極性でフィー
ドバック制御することができる。
【0069】実施の形態13.図19はこの発明の実施
の形態13を示す構成図であり、前記実施の形態12を
示す図18と同一部分には同一符号を付して重複説明を
省略する。本実施の形態13によれば、界磁電流が4台
の直流発電機の構造が同じであればつねに正極側発電機
の出力電圧においてva1=va3、負極側の発電機の出力
電圧においてva2=va4が成立する。したがって、並列
接続された直列発電機グループは2組のそれぞれの電流
1 ,i2 が平衡し易いという特長がある。ただし出力
電圧va1,va3あるいは出力電圧va2,va4を平衡させ
るためには必要に応じ、上記正極側、負極側それぞれの
電圧差をなくするような極性に、制御回路6b−1,6
b−2、AC/DCコンバータ6a−1,6a−2を介
してフィードバック制御することが考えられる。
【0070】本実施の形態13においては、出力の電圧
零制御は、図19に示すようにAC/DCコンバータ6
a−1による界磁電圧vf2を零とし,AC/DCコンバ
ータ6a−1のみで行われる。図20は本実施の形態1
3による電圧零制御の原理を示す等価回路図を示す。ま
た、図21にif1と並列接続する直列DCGブロックそ
れぞれにおける誘起々電圧et1,et3の関係を表わす。
t1,et3はif1に比例する線形項と残留磁気などに起
因する制御系では外乱と考えられる項に分けられる。こ
の制御はこの外乱による電圧をif1に比例する線形項に
よってキャンセルしようとするものである。図6より次
式が成り立つ。 eti−(ra1+ra2)i1 =et3−(ra3+ra4)i2
=rc (i1 +i2 )=vc1 ={(rc +ra3+ra4)eti−rc t3}/rx 22 ={−rc t1(rc +ra1+ra2)et3}/rx 2 ただしrx 2=(rc +ra1+ra2)(rc +ra3
a4)−rc 2 ここで、vc =rc {(ra3+ra4)et1+(ra1+r
a2)et3}/rx 2=0の条件を求めると (ra3+ra4)et1+(ra1+ra2)et3=0 が成り立つ。説明を簡単にするため ra1=ra2=ra3=ra4≡ra とおくとet3=−et1
t0loop=i1 −i2={(2rc +r3a+r4a)et1
(2rc +r1a+r2a)et2}/rx 2=et0/{2(r
c +ra )} が得られる。図7からも明らかなようにet3=−et1
t0が成り立つような界磁電流if1=if0が一義的に決
まり電圧零制御できることが示される。以上、実施の形
態12,13構成によれば、単一の直流発電機を複数台
接続して、大容量化を図ることができる。
【0071】実施の形態14.図22はこの発明の実施
の形態14を示す要部の回路図であり、前記図19の実
施の形態と異なる点は、並列した二組の直列発電機の電
機子巻線1a−1,1a−2,1a−3,1a−4の何
れか一方の接続順を変えた構成である。各発電機の界磁
電流が変わらないため、それら界磁巻線の出力電圧も同
様で両者に差がないため、動作は前記図19に示す実施
の形態13と全く同じとなる。
【0072】実施の形態15.図23はこの発明の実施
の形態15を示す構成図であり、以上の実施の形態では
予め設定された時間t2 において、信号Sbrがoff
からonに変わった時に開極を開始する例を示したが、
この発明は電圧コンパレータ33によってコイル電圧が
開極可能な電流ilim に対応した限界の電圧vlim (負
荷抵抗をrc とするとvlim =rrcx ilim )以下であ
ることを確認して、上記信号Sbrと電圧コンパレータ
33の出力とをアンドゲート34に入力し、このアンド
ゲート34から指令回路7に開極指令を与えるものであ
る。
【0073】実施の形態16.図24はこの発明の実施
の形態16を示す構成図である。遮断器3の開極開始
後、電流遮断の途中で陰極点が安定に維持される電流値
以下に電流が低下すると、アークが不安定になって電流
裁断現象を生じ、本来の電流零点以前に電流が遮断され
ることがある。負荷2が直列で並列にキャパシタンスC
がないと、原理的には電流裁断時の電流値によらず無限
大のを生じることになる。キャパシタンスCがある場合
に負荷2のコイルLに発生する電圧は抵抗分を無視する
と、 ◎
【数3】 と大きさがL/Cの平方根に比例する減衰振動を生じ、
大きな影響を及ぼす場合がある。この振動は遮断器3を
境に負荷側と電源側の双方に生じる。特に負荷側のコイ
ルLが大きい場合、負荷側に大きいサージ電圧を生じ
る。電源側は発電機の電機子巻線のLが影響する。キャ
パシタンスCとしてはサージアブゾーバとして負荷およ
び電源側に挿入された値やケーブルと対地間のキャパシ
タンスの総和が影響する。このようなサージ電圧を抑制
するために、本実施の形態16では目的で正負両方向で
ツェナー特性を有しアレスタとして用いられる酸化亜鉛
(ZnO)素子やツェナーダイオードを逆方向に直列接
続した双方向制御素子9,10を負荷2および電機子巻
線1a側の遮断器近傍に接続したものである。なお、前
述の電圧コンパレータと組み合わせて万一、ilim 以上
でチョッピングが起こってもサージ電流を吸収できるよ
うにすれば極めて信頼性の高い遮断装置が実現できる。
【0074】実施の形態17.図25は実施の形態17
を示す要部の構成図であり、制御回路6bの電流コント
ローラ14の後段にリミッタ35を設け、このリミッタ
35を制御する制御回路36を備えたものである。図2
6は本実施の形態の動作説明図であり、立ち上がり時の
速度と安定性に関係する定常電圧に対する立ち上げ電圧
比αおよび立ち下げの速度と収束速度に関係する定常電
圧に対する立ち下げ時の電圧比βを可変とし最適調整可
能とする。また、設定された電圧比αおよび電圧比βを
電流設定値Icrに比例させて電流設定値にかかわらず常
に電流の応答波形が相似形とする。
【0075】実施の形態18.図27は実施の形態18
を示す構成図、図28はその動作説明図である。本実施
の形態は電機子巻線1aに一定の界磁電流を与え、負荷
2に給電することで直流発電機を制動させるものであ
る。この直流発電機の時間当りの回転数の減少の仕方
は、界磁電流(vc0/初期回転数)が一定(この場
合、下記k一定となる)の基準を境にそれ以上では振動
的、以下では単純な減衰特性となる。直流発電機ではブ
ラシが整流子に対して垂直でないものがあり、一定方向
のみ回転が望ましい。いま、負荷インダクタンスLc
(H),負荷抵抗rc (Ω),発電機のGD2(kg−
m2),負荷電圧vc (V)/回転数n(rpm)=k
(一定)とすれば、発電機が安定に停止するための範囲
を ◎
【数4】 と設定することを特長とする。界磁電流k一定で直流発
電機が複数台同軸に配された場合、電機子巻線や界磁巻
線の直並列に係わらず、直流発電機一台あたりについ
て、上記関係が成り立てばよい。なお、GD2 について
は全体のGD2 を直結台数で割った一台当りの数値をと
る。
【0076】実施の形態19.図29はこの発明の実施
の形態19を示す回路図であり、前記図3,図4,図
7,図8,図15の各実施の形態では、高レンジ電圧検
出器21と低レンジ電圧検出器22は常時、直流電源1
の出力端子間に接続されているが、本実施の形態19で
は、切り換えスイッチ37によって高レンジ電圧検出器
21と低レンジ電圧検出器22を選択的に直流電源1の
出力端子間に接続したものである。本実施の形態では高
レンジ電圧検出器21の使用時、低レンジ検出器22の
接点間に高電圧が印加されることや、接点に起因して寿
命が短くなるが、高,低レンジ電圧検出器を必要な時だ
け、選択的に使用できるメリットがある。なお、この切
り換えスイッチ37は、制御回路6bの切り換えスイッ
チと連動して切り換えが行われる。
【0077】遮断機を介して負荷に直流電流を供給する
直流電源装置は、その遮断機の遮断のために、上記各実
施の形態のいずれかの直流遮断装置を用いて構成する。
【0078】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、少なくとも出力電圧を可変可能な直流電源と負荷
との間に接続した遮断器を開動作させる直前に目標電圧
零制御し、間接的に目標電流零制御を行なって負荷電流
を開極可能なレベルまで減少させるように構成したの
で、負荷電流を打ち消して電流零点を発生すべきコンデ
ンサあるいは該コンデンサを充電すべき電源装置等を必
要とすることなく、また、遮断器の電極間にアークプラ
ズマを発生させることなく、簡単なシステム構成で安価
に得ることができる効果がある。
【0079】請求項2記載の発明によれば、少なくとも
直流発電機と負荷との間に接続した遮断器を開動作させ
る直前に目標電圧零制御し、間接的に目標電流零制御を
行なって前記負荷電流を開極可能なレベルまで減少させ
るように構成したので、簡単なシステム構成とし、安価
に得ることができる効果がある。
【0080】請求項3記載の発明によれば、外部から与
えられる基準電圧設定値と直流電源の出力電圧を検出す
る電圧検出器の出力値および負荷電流検出器の出力値に
より、遮断器を開動作させる直前に目標電圧零制御し、
間接的に目標電流零制御を行なって前記負荷電流を開極
可能なレベルまで減少させるように構成したので、簡単
なシステム構成とし、安価に得ることができる効果があ
る。
【0081】請求項4記載の発明によれば、外部から与
えられる基準電圧設定値と直流電源の出力電圧を検出す
る電圧検出器の出力値および負荷電流検出器の出力値に
より、遮断器を開動作させる直前に目標電圧零制御し、
間接的に目標電流零制御を行なって前記負荷電流を開極
可能なレベルまで減少させるように構成したので、簡単
なシステム構成とし、安価に得ることができる効果があ
る。
【0082】請求項5記載の発明によれば、出力電圧を
可変可能な直流電源と負荷との間に接続した遮断器と、
外部から与えられた電流設定値と前記負荷電流検出器の
出力値とを互いに逆極性で加算して前記負荷電流を制御
する電流制御手段と、基準電圧値と前記電圧検出手段の
出力値とを互いに逆極性で加算して前記直流電源の出力
電圧を制御する電圧制御手段とを備え、負荷電流減少手
段は前記遮断器を開動作させる直前に、前記電流制御手
段を前記電圧制御手段に切り替えて目標電圧零制御さ
せ、間接的に目標電流零制御を行なって前記負荷電流を
開極可能なレベルまで減少させるように構成したので、
負荷電流を打ち消して電流零点を発生すべきコンデンサ
あるいは該コンデンサを充電すべき電源装置等を必要と
することなく、また、遮断器の電極間にアークプラズマ
を発生させることなく遮断器を迅速に遮断することがで
きる効果がある。
【0083】請求項6記載の発明によれば、直流発電機
と負荷との間に接続した遮断器と、外部から与えられた
電流設定値と前記負荷電流検出器の出力値とを互いに逆
極性で加算して前記直流発電機の界磁電流を制御する電
流制御手段と、基準電圧値と前記電圧検出手段の出力値
とを互いに逆極性で加算して前記界磁電流を制御する電
圧制御手段とを備え、負荷電流減少手段は前記遮断器を
開動作させる直前に、前記電流制御手段を前記電圧制御
手段に切り替えて目標電圧零制御させ、間接的に目標電
流零制御を行なって前記負荷電流を開極可能なレベルま
で減少させる用に構成したので、負荷電流を打ち消して
電流零点を発生すべきコンデンサあるいは該コンデンサ
を充電すべき電源装置等を必要とすることなく、また、
遮断器の電極間にアークプラズマを発生させることなく
遮断器を迅速に遮断することができる効果がある。
【0084】請求項7記載の発明によれば、電流制御手
段から電圧制御手段への切り替えを、外部からのタイマ
信号によって行うように構成したので、切り替え信号の
発生が容易である効果がある。
【0085】請求項8記載の発明によれば、出力電圧を
検出する低レンジ電圧検出器を電圧制御手段に設けるよ
うに構成したので、電圧検出を正確に行うことができる
ため、信頼性の向上と遮断器の長寿命化が図れる効果が
ある。
【0086】請求項9記載の発明によれば、負荷電流検
出器の出力信号が基準設定値より小さくなった時の信号
を、電流制御手段から電圧制御手段への切り替え信号と
するように構成したので、切替を正確に行うことができ
るため、信頼性の向上と遮断器の長寿命化が図れるとの
ことができる効果がある。
【0087】請求項10記載の発明によれば、低レンジ
電圧検出器の出力を、電流制御手段から電圧制御手段へ
の切り替え信号とするように構成したので、切替を正確
に行うことができる効果がある。
【0088】請求項11記載の発明によれば、低レンジ
電圧検出器は、直列接続された抵抗器と定電圧素子およ
び該定電圧素子と並列接続した電圧測定回路とで構成す
るようにしたので、一般的な回路部品で容易にかつ安価
に得られる。また、調整が容易である効果がある。
【0089】請求項12記載の発明によれば、並列に接
続した2以上の直流発電機群と負荷との間に接続した遮
断器と、外部から与えられた電流設定値と前記各群負荷
電流検出器の出力値とを互いに逆極性で加算して前記直
流発電機群の界磁電流を制御する各群電流制御手段と、
基準電圧値と前記電圧検出手段の出力値とを互いに逆極
性で加算して前記直流発電機群の界磁電流を制御する各
群電圧制御手段とを備え、各群負荷電流減少手段前記遮
断器を開動作させる直前に、前記各群電流制御手段を前
記各群電圧制御手段に切り替えて目標電圧零制御させ、
間接的に目標電流零制御を行なって前記負荷電流を開極
可能なレベルまで減少させるように構成したので、負荷
に見合った電源容量を選択できる、また、発電機1台以
上の大容量の直流電源を容易に実現できる効果がある。
【0090】請求項13記載の発明によれば、並列に接
続した2以上の直流発電機群の各群から1つずつ選択し
た直流発電機の界磁巻線を直列に接続するように構成し
たので、制御を簡単かつ正確に行うことができる効果が
ある。
【0091】請求項14記載の発明によれば、出力電圧
が遮断器の開極可能な電流限界における電圧以下である
ことを確認して指令回路に開極指令を与えるように構成
したので、信頼性の向上、遮断器の寿命を向上できる効
果がある。
【0092】請求項15記載の発明によれば、正負両方
向でツェナー特性を有する双方向制御回路を、遮断器の
電源側および負荷側に並列に接続するように構成したの
で、信頼性の向上、遮断器の寿命を向上できる効果があ
る。
【0093】請求項16記載の発明によれば、定常電圧
に対する立ち上げ時の電圧比および立ち下げ時の電圧比
を最適調整可能とするリミッタを電流制御手段の後段に
設けるように構成したので、整定時間の短時間化を図
り、遮断器の遮断時間を早くすることができる効果があ
る。
【0094】請求項17記載の発明によれば、設定され
た定常電圧に対する立ち上げ時の電圧比および立ち下げ
時の電圧比を、電流設定値に比例させて該電流設定値に
かかわらず常に電流の応答波形が相似形として構成した
ので、電流設定値の大きさに拘らず電流の整定される時
間(定常状態に達する時間)が等しく、例えばプラズマ
の点火時期の設定が容易となる。また、電流零制御開始
後の応答波形が相似であると、電流零制御→電圧零制御
への切り替えのタイミングが取りやすく、結果的に応答
が早くなる効果がある。
【0095】請求項18記載の発明によれば、直流発電
機に一定の界磁電流を与え、負荷に給電することで前記
直流発電機を制動させる場合、下記式により、直流発電
機を逆転することなく、安定に停止させることのできる
範囲を決定するように構成したので、発電機を逆転させ
ることなく、短時間に停止することができる効果があ
る。
【0096】請求項19記載の発明によれば、直流電源
または直流発電機の入力側の低レベル電圧コントローラ
の切り替えに連動して、前記直流電源または直流発電機
の出力側に低レンジ電圧検出器を接続するように構成し
たので、常時接続による低レンジ電圧検出器の損傷を未
然に防止することができる効果がある。
【0097】請求項20記載の発明によれば、直流電源
と負荷との間に接続した遮断器を遮断して直流電流を遮
断するために、請求項1から請求項19のうちのいずれ
か1項記載の直流遮断装置を用いたので、遮断器を損傷
することなく、迅速に負荷回路を遮断することのできる
直流電源装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による直流遮断装置
を示す回路図である。
【図2】 この発明の実施の形態2による直流遮断装置
を示す回路図である。
【図3】 この発明の実施の形態3による直流遮断装置
を示す回路図である。
【図4】 この発明の実施の形態4による直流遮断装置
を示す回路図である。
【図5】 この発明の実施の形態5による直流遮断装置
を示す回路図である。
【図6】 この発明の実施の形態6による直流遮断装置
を示す回路図である。
【図7】 この発明の実施の形態7による直流遮断装置
を示す回路図である。
【図8】 この発明の実施の形態8による直流遮断装置
を示す回路図である。
【図9】 この発明の実施の形態1、2、5および6の
動作説明図である。
【図10】 この発明の実施の形態3、4、7および8
の動作説明図である。
【図11】 この発明の実施の形態9による直流遮断装
置を示す回路図である。
【図12】 電圧検出器の出力電圧を零とするための説
明図である。
【図13】 この発明の実施の形態9の動作説明図であ
る。
【図14】 図13の一部の拡大図である。
【図15】 この発明の実施の形態10による直流遮断
装置を示す回路図である。
【図16】 この発明の実施の形態11による低レンジ
電圧検出器のリミッタの具体的構成図である。
【図17】 低レンジ電圧検出器のリミッタの動作説明
図である。
【図18】 この発明の実施の形態12による直流遮断
装置を示す回路図である。
【図19】 この発明の実施の形態13による直流遮断
装置を示す回路図である。
【図20】 この発明の実施の形態13による電圧零制
御の原理を示す等価回路図である。
【図21】 その等価回路の動作特性図である。
【図22】 この発明の実施の形態14による直流遮断
装置を示す要部の回路図である。
【図23】 この発明の実施の形態15による直流遮断
装置を示す回路図である。
【図24】 この発明の実施の形態16による直流遮断
装置を示す回路図である。
【図25】 この発明の実施の形態17による直流遮断
装置を示す要部の回路図である。
【図26】 この発明の実施の形態17の動作説明図で
ある。
【図27】 この発明の実施の形態18による直流遮断
装置を示す要部の回路図である。
【図28】 この発明の実施の形態18の動作説明図で
ある。
【図29】 この発明の実施の形態19の動作説明図で
ある。
【図30】 従来の直流遮断装置の回路図および動作説
明図である。
【図31】 従来の直流遮断装置の回路図および動作説
明図である。
【図32】 従来の直流遮断装置の回路図および動作説
明図である。
【符号の説明】
1 直流電源,直流発電機、1b 界磁巻線、2 負
荷、3 遮断器、4 負荷電流検出器、5 電圧検出
器、6 制御回路(負荷電流減少手段)、7 指令回
路、9,10 アレスタ(双方向制御素子)、13 加
算器(電流制御手段)、14 電流コントローラ(電流
制御手段)、16 加算器(電圧制御手段)、17 電
圧コントローラ(電圧制御手段)、22 低レンジ電圧
検出器、27a,27b ツェナーダイオード(定電圧
素子)、33 電圧コンパレータ(電圧確認手段)、
A,B 直流発電機群。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも出力電圧を可変可能な直流電
    源と負荷との間に接続した遮断器と、前記直流電源の出
    力電圧を検出する電圧検出器と、外部から与えられた基
    準電圧設定値と前記電圧検出器の出力値とを互いに逆極
    性で加算して前記直流電源の出力電圧を制御する電圧制
    御手段と、前記遮断器を開動作させる直前に目標電圧零
    制御し、間接的に目標電流零制御を行なって前記負荷電
    流を開極可能なレベルまで減少させる負荷電流減少手段
    とを備えた直流遮断装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも直流発電機と負荷との間に接
    続した遮断器と、前記直流発電機の出力電圧を検出する
    電圧検出器と、外部から与えられた基準電圧設定値と前
    記電圧検出器の出力値とを互いに逆極性で加算して前記
    直流発電機の界磁電流を制御する電圧制御手段と、前記
    遮断器を開動作させる直前に目標電圧零制御し、間接的
    に目標電流零制御を行なって前記負荷電流を開極可能な
    レベルまで減少させる負荷電流減少手段とを備えた直流
    遮断装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも出力電圧を可変可能な直流電
    源と負荷との間に接続した遮断器と、前記直流電源の出
    力電圧を検出する電圧検出器と、外部から与えられた基
    準電圧設定値と前記電圧検出器の出力値とを互いに逆極
    性で加算して前記直流電源の出力電圧を制御する電圧制
    御手段と、前記負荷に流れる電流を検出する負荷電流検
    出器と、前記電圧検出手段の出力値と前記負荷電流検出
    器の出力値とを互いに逆極性で加算して目標電流零制御
    を行ない、前記負荷電流を開極可能なレベルまで減少さ
    せる負荷電流減少手段とを備えた直流遮断装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも直流発電機と負荷との間に接
    続した遮断器と、前記直流発電機の出力電圧を検出する
    電圧検出器と、外部から与えられた基準電圧設定値と前
    記電圧検出手段の出力値とを互いに逆極性で加算して前
    記直流発電機の界磁電流を制御する電圧制御手段と、前
    記負荷に流れる電流を検出する負荷電流検出器と、前記
    電圧検出器の出力値と前記負荷電流検出器の出力値とを
    互いに逆極性で加算して目標電流零制御を行ない、前記
    負荷電流を開極可能なレベルまで減少させる負荷電流減
    少手段とを備えた直流遮断装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも出力電圧を可変可能な直流電
    源と負荷との間に接続した遮断器と、前記負荷に流れる
    電流を検出する負荷電流検出器と、前記直流電源の出力
    電圧を検出する電圧検出器と、外部から与えられた電流
    設定値と前記負荷電流検出器の出力値とを互いに逆極性
    で加算して前記負荷電流を制御する電流制御手段と、基
    準電圧値と前記電圧検出器の出力値とを互いに逆極性で
    加算して前記直流電源の出力電圧を制御する電圧制御手
    段と、前記遮断器を開動作させる直前に、前記電流制御
    手段を前記電圧制御手段に切り替えて目標電圧零制御さ
    せ、間接的に目標電流零制御を行なって前記負荷電流を
    開極可能なレベルまで減少させる負荷電流減少手段とを
    備えた直流遮断装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも直流発電機と負荷との間に接
    続した遮断器と、前記負荷に流れる電流を検出する負荷
    電流検出器と、前記直流発電機の出力電圧を検出する電
    圧検出器と、外部から与えられた電流設定値と前記負荷
    電流検出器の出力値とを互いに逆極性で加算して前記直
    流発電機の界磁電流を制御する電流制御手段と、基準電
    圧値と前記電圧検出器の出力値とを互いに逆極性で加算
    して前記界磁電流を制御する電圧制御手段と、前記遮断
    器を開動作させる直前に、前記電流制御手段を前記電圧
    制御手段に切り替えて目標電圧零制御させ、間接的に目
    標電流零制御を行なって前記負荷電流を開極可能なレベ
    ルまで減少させる負荷電流減少手段とを備えた直流遮断
    装置。
  7. 【請求項7】 電流制御手段から電圧制御手段への切り
    替えを、外部からのタイマ信号によって行うことを特徴
    とする請求項5または請求項6記載の直流遮断装置。
  8. 【請求項8】 出力電圧を検出する低レンジ電圧検出器
    を電圧制御手段に設けたことを特徴とする請求項1から
    請求項6記載のうちのいずれか1項記載の直流遮断装
    置。
  9. 【請求項9】 負荷電流検出器の出力信号が基準設定値
    より小さくなった時の信号を、電流制御手段から電圧制
    御手段への切り替え信号とすることを特徴とする請求項
    3から請求項6記載のうちのいずれか1項記載の直流遮
    断装置。
  10. 【請求項10】 低レンジ電圧検出器の出力を、電流制
    御手段から電圧制御手段への切り替え信号とすることを
    特徴とする請求項8記載の直流遮断装置。
  11. 【請求項11】 低レンジ電圧検出器は、直列接続され
    た抵抗器と定電圧素子および該定電圧素子と並列接続し
    た電圧測定回路とからなることを特徴とする請求項8記
    載の直流遮断装置。
  12. 【請求項12】 回転子が同軸上に取り付けられた同一
    仕様の直流発電機を直列に接続した直流発電機群と、並
    列に接続した2以上の直流発電機群と負荷との間に接続
    した遮断器と、前記各直流発電機群から負荷に供給され
    る電流を検出する各群負荷電流検出器と、前記直流発電
    機群の出力電圧を検出する電圧検出器と、外部から与え
    られた電流設定値と前記各群負荷電流検出器の出力値と
    を互いに逆極性で加算して前記直流発電機群の界磁電流
    を制御する各群電流制御手段と、基準電圧値と前記電圧
    検出器の出力値とを互いに逆極性で加算して前記直流発
    電機群の界磁電流を制御する各群電圧制御手段と、前記
    遮断器を開動作させる直前に、前記各群電流制御手段を
    前記各群電圧制御手段に切り替えて目標電圧零制御さ
    せ、間接的に目標電流零制御を行なって前記負荷電流を
    開極可能なレベルまで減少させる各群負荷電流減少手段
    とを備えた直流遮断装置。
  13. 【請求項13】 並列に接続した2以上の直流発電機群
    の各群から1ずつ選択した直流発電機の界磁巻線を直列
    に接続したことを特徴とする請求項12記載の直流遮断
    装置。
  14. 【請求項14】 出力電圧が遮断器の開極可能な電流限
    界における電圧以下であることを確認して指令回路に開
    極指令を与える電圧確認手段を備えたことを特徴とする
    請求項1から請求項13のうちのいずれか1項記載の直
    流遮断装置。
  15. 【請求項15】 正負両方向でツェナー特性を有する双
    方向制御素子を、遮断器の電源側および負荷側に並列に
    接続したことを特徴とする請求項1から請求項14のう
    ちのいずれか1項記載の直流遮断装置。
  16. 【請求項16】 定常電圧に対する立ち上げ時の電圧比
    および立ち下げ時の電圧比を最適調整可能とするリミッ
    タを電流制御手段の後段に設けたことを特徴とする請求
    項1から請求項14のうちのいずれか1項記載の直流遮
    断装置。
  17. 【請求項17】 設定された定常電圧に対する立ち上げ
    時の電圧比および立ち下げ時の電圧比を、電流設定値に
    比例させて該電流設定値にかかわらず常に電流の応答波
    形が相似形であることを特徴とする請求項16記載の直
    流遮断装置。
  18. 【請求項18】 直流発電機に一定の界磁電流を与え、
    負荷に給電することで前記直流発電機を制動させる場
    合、負荷インダクタンスLc (H),負荷抵抗rc
    (Ω),発電機のGD2 (kg−m2),負荷電圧vc
    (V)/回転数n(rpm)=k(一定)とするとき、
    下記式により、直流発電機を逆転することなく、安定に
    停止させることのできる範囲を決定することを特徴とす
    る請求項2、4、6、3、12のうちのいずれか1項記
    載の直流遮断装置。 ◎ 【数1】
  19. 【請求項19】 直流電源または直流発電機の入力側を
    低レベル電圧コントローラに切り替えるのに連動して、
    前記直流電源または直流発電機の出力側に低レンジ電圧
    検出器を接続することを特徴とする請求項5または請求
    項6記載の直流遮断装置。
  20. 【請求項20】 直流電源と負荷との間に接続した遮断
    器を遮断して直流電流を遮断するために、請求項1から
    請求項19のうちのいずれか1項記載の直流遮断装置を
    用いたことを特徴とする直流電源装置。
JP6714396A 1996-02-28 1996-02-28 直流遮断装置および直流電源装置 Pending JPH09237554A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10162048A1 (de) * 2001-12-17 2003-07-17 Thomson Brandt Gmbh Schaltungsanordnung mit Powerfaktorkorrektur, sowie entsprechendes Gerät
DE10217951A1 (de) * 2002-04-22 2003-11-06 Thomson Brandt Gmbh Schaltungsanordnung mit Powerfaktorkorrektur, sowie entsprechendes Gerät
CN102099979A (zh) * 2008-07-15 2011-06-15 西门子公司 通过故障电流保护设备执行自测试的方法以及故障电流保护设备
JP2014501198A (ja) * 2010-12-29 2014-01-20 ヴァレオ システム デシュヤージュ スクリーン・ワイパー駆動装置内の保護回路およびスクリーン・ワイパー駆動装置

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DE10217951A1 (de) * 2002-04-22 2003-11-06 Thomson Brandt Gmbh Schaltungsanordnung mit Powerfaktorkorrektur, sowie entsprechendes Gerät
CN102099979A (zh) * 2008-07-15 2011-06-15 西门子公司 通过故障电流保护设备执行自测试的方法以及故障电流保护设备
JP2014501198A (ja) * 2010-12-29 2014-01-20 ヴァレオ システム デシュヤージュ スクリーン・ワイパー駆動装置内の保護回路およびスクリーン・ワイパー駆動装置

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