JPH09237079A - スムージング処理方法及びスムージング処理装置 - Google Patents

スムージング処理方法及びスムージング処理装置

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JPH09237079A
JPH09237079A JP8070995A JP7099596A JPH09237079A JP H09237079 A JPH09237079 A JP H09237079A JP 8070995 A JP8070995 A JP 8070995A JP 7099596 A JP7099596 A JP 7099596A JP H09237079 A JPH09237079 A JP H09237079A
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JP
Japan
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contour
dot
smoothing processing
flag
jaggy
Prior art date
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Application number
JP8070995A
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English (en)
Inventor
Jiro Unosaki
次郎 鵜崎
Sadayoshi Kouno
真儀 河野
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 元のフォントデータが有している特徴を損な
うことがないスムージング処理を短時間で行うスムージ
ング処理方法及びスムージング処理装置を提供する。 【解決手段】 ドットの上下左右方向に塗りつぶされて
いるドットが有るか否かを示す輪郭フラグを各ドット毎
に付加する輪郭フラグ付加手段12と、輪郭部に接して
いるドットの輪郭フラグを用いて輪郭部の平滑化するべ
きではない部分を検出する輪郭形状検出手段14と、輪
郭形状検出手段14で検出されない部分をジャギー状態
部分として検出するジャギー検出手段15と、ジャギー
検出手段15の検出結果に応じて拡大したフォントデー
タのジャギーを平滑化する平滑化手段16とを備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予め用意されたキ
ャラクタのドットフォントデータを拡大して拡大ドット
フォントデータを生成する際のスムージング処理方法及
びスムージング処理装置に係わり、特に、印字媒体に文
字の印字を行う印字処理装置や、ディスプレイ装置に文
字等を表示するための表示装置に組み込むのに好適なス
ムージング処理方法及びスムージング処理装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりあるプリンタやディスプレイ等
における文字等のキャラクタを表示するための表示装置
においては、キャラクタ毎にドットフォントデータが予
め用意されている。このドットフォントデータは、予め
定めた大きさのマトリックス内のドットの有無を2値
(1と0)で表すことで、キャラクタのフォントを構成
するようにしている。また、キャラクタの拡大ドットフ
ォントデータを有していない場合、この予め用意された
ドットフォントデータ(以下、これを元データと記載す
る)を元にして拡大ドットフォントデータを生成してい
る。しかし、元データを拡大しただけでは、その拡大し
たフォントデータの輪郭部にジャギーと呼ばれるギザギ
ザが目立つようになってくる。そこで、このようなジャ
ギーを平滑化して滑らかにすることが従来より行われて
おり、このジャギーを平滑化する技法を「スムージング
(ドットの平滑化)」と呼んでいる。このスムージング
の方法の1つとしては、「ドットスムージング」、また
は「ローカルスムージング」と呼ばれるものがある。
【0003】このドットスムージング(または、ローカ
ルスムージング)は、注目している画素(以下、注目画
素と記載する)の周囲に存在する画素が全て白(ドット
が塗りつぶされていない)の場合には、注目画素を白に
決定するというように、注目画素に対するドットの白黒
は、その周囲の複数のドットの白黒パターンに対してよ
り自然に調和するように決定している。また、例えば、
開平1−20815号公報では、注目画素の周囲3×3
ドットの範囲のドットマトリックスを取り出し、このド
ットマトリックスの中心の注目画素のドットの白黒を、
その周囲の画素の白黒パターンに応じて決定することで
スムージングを行う方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な従来のドットスムージングは、平滑化のために、例え
ば、3×3ドットのドットマトリックス中の白黒パター
ンしか考慮していないため、図16に示すように、ドッ
トマトリックス内の周辺部が単に平滑化されるだけで拡
大前と拡大後とでは画像の斜線部等の角度(イメージ)
が異なってしまうという問題があった。即ち、同図
(A)に示すような漢字「電」の○印の部分の元データ
が同図(B)のようであるとすると、その元データを拡
大(同図では2×2倍)して上述の従来の平滑化処理を
行うと、同図(C)に示すように、平滑後の斜線部のイ
メージが異なってしまうのである。
【0005】一方、特開平7−58944号公報では、
7×7ドットのドットマトリックスを用い、その中心の
画素データを注目画素データとし、この注目画素データ
を含む49画素に対して平滑化を行っている。このよう
に取り出すドットマトリックスのサイズを大きくすれ
ば、文字の輪郭形状をより多く考慮できる。しかし、ド
ットマトリックスのサイズを大きなものとすると、白黒
パターンが大幅に増加して計算量が膨大になり、スムー
ジング処理に時間を要してしまうことになる。
【0006】また、キャラクタの1つである文字のフォ
ントデータを例にとると、そのフォントデータの中に
は、直線部分が多く、ジャギーの補正の対象となる曲線
部、または斜線部が少ないものもある。上述の従来例に
おいては、ドット毎にドットマトリックスを取り出し、
それらに対して白黒を決定するための計算が必要になる
ので、スムージング処理にかなりの時間を要してしまう
という問題もあった。
【0007】以上のように、従来のスムージング処理方
法のようにドットマトリックスを用いて注目画素データ
の白黒を判定するだけでは、その周辺部が単に平滑化さ
れるだけであり、ドットフォントデータで表される文字
全体の輪郭形状は平滑化されず、また、スムージング処
理に時間が掛かるという問題があった。
【0008】そこで、本発明は上記の点に着目してなさ
れたものであり、元のフォントデータが有している特徴
を損なうことがないスムージング処理を短時間で行うス
ムージング処理方法及びスムージング処理装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するための手段として、予め用意されたキャラクタの
ドットフォントデータを拡大して拡大ドットフォントデ
ータを生成する際のスムージング処理方法において、前
記拡大前のドットフォントデータにおける前記キャラク
タを構成するドットの輪郭部を辿ることにより拡大後の
ドットフォントデータの輪郭部に生じるジャギーの発生
位置を検出することを特徴とするスムージング処理方法
及び装置を提供しようとするものである。
【0010】即ち、前記拡大前のドットフォントデータ
の輪郭部を辿って輪郭形状を検出し、この輪郭形状から
輪郭部の平滑化するべきではない部分を検出する輪郭形
状検出手段と、前記輪郭形状検出手段で検出した輪郭形
状と輪郭部の平滑化するべきではない部分とを用いて、
輪郭部におけるジャギー状態部分を検出するジャギー検
出手段と、前記ジャギー検出手段で検出したジャギー状
態部分を拡大後のドットフォントデータ上の位置と対応
付けてそのジャギー状態部分の平滑化処理を行う平滑化
処理手段とを有している。また、ドットの上下左右方向
に塗り潰されているドットが有るかどうかを示す輪郭フ
ラグを前記拡大前のドットフォントデータの各ドット毎
に付加する輪郭フラグ付加手段を有する場合、前記輪郭
形状検出手段では、前記キャラクタの輪郭部に接したド
ットに対して付加された輪郭フラグの種類と同一の輪郭
フラグが連続して存在する数とを用いることによりキャ
ラクタの輪郭部で平滑化するべきではない部分を検出す
るようにする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の一実施例を説明する。図1は、本発明のスムージング
処理装置の一実施例の要部の概略構成図である。同図に
示すスムージング処理装置1は、キャラクタの2値のド
ットフォントデータが予め記憶されている元データ記憶
手段11と、この元データ記憶手段11に記憶されたド
ットフォントデータの各ドットに対して輪郭フラグを付
加する輪郭フラグ付加手段12と、輪郭フラグ付加手段
12で付加された輪郭フラグを記憶するための輪郭フラ
グ記憶手段13と、この輪郭フラグ記憶手段13に記憶
された輪郭フラグを用いることで輪郭形状を検出する輪
郭形状検出手段14と、輪郭形状検出手段の検出結果に
応じて輪郭部のジャギー状態部分を検出するジャギー検
出手段15と、ジャギー検出手段15の検出結果に応じ
て拡大したフォントデータのジャギーを平滑化する平滑
化手段16とを備えている。また、上記元データ記憶手
段11に記憶されたドットフォントデータを拡大させる
ためのフォント拡大手段17と、拡大したフォントデー
タを記憶するための拡大データ記憶手段18とを備えて
いる。
【0012】上記元データ記憶手段11は、ROM (Re
ad Only Memory) 等で構成されており、複数のキャラク
タのドットフォントデータが記憶されている。この元デ
ータ記憶手段11に記憶されている各キャラクタのドッ
トフォントデータは、予め決められた大きさのマトリッ
クスにドットの有無を1と0とで示すことでキャラクタ
の表示形態(フォント)を表すようになっている。この
元データ記憶手段11に記憶されているドットフォント
データは拡大フォントデータを作成する際の元データと
なる。
【0013】また、上記フォント拡大手段17は、上記
元データ記憶手段11に記憶されたキャラクタのドット
フォントデータを拡大し、この拡大したドットフォント
データを拡大データ記憶手段18に記憶させるものであ
る。例えば、元データ記憶手段11に記憶されたドット
フォントデータの元データが図2(A)に示すようなも
のであるとすると、この元データを縦と横をそれぞれ拡
大して同図(B)のような拡大データとして拡大データ
記憶手段18に記憶するものである。なお、同図では、
元データの縦と横をそれぞれ2倍に拡大した例を示して
いる。ここで、同図(B)に示すように、フォント拡大
手段17により生成された拡大データは、元データを単
純に拡大しただけであるので、斜線部に相当する輪郭部
20がジャギー状態になっている。そこで、上記スムー
ジング処理装置1では、上記輪郭フラグ付加手段12、
輪郭形状検出手段14、ジャギー検出手段15により拡
大データのジャギー状態部分を検出し、この検出された
ジャギー状態部分を平滑化手段16により平滑化するよ
うにしている。
【0014】上記スムージング処理は、まず、上記輪郭
フラグ付加手段12により、輪郭形状をフラグ化した輪
郭フラグを、元データを構成する各ドットに対して付加
する。この輪郭フラグは、そのドットの上下左右方向に
塗りつぶされているドットが有るか否かを示すフラグで
ある。したがって、この輪郭部のドットの輪郭フラグの
種類や同一のフラグが連続して存在する数を見ていくこ
とで輪郭形状を検出できるのである。
【0015】また、輪郭形状検出手段14では、輪郭フ
ラグ記憶手段13に格納した輪郭フラグを用いて輪郭部
の平滑化するべきではない部分を検出する。ここで、図
2(B)に示すように、平滑化のために塗りつぶすドッ
トが存在する位置は、輪郭部が凹んでいる部分である。
しかし、図3(A)に示すドットD1 〜D4 及び同図
(B)に示すドットD5 〜D8 のように、輪郭部の凹部
にあっても、そのドットを塗りつぶすことにより輪郭形
状の特徴を損ねてしまう場合がある。輪郭形状検出手段
14では、このような平滑化するべきではない部分を検
出するのである。そこで、キャラクタの輪郭部を辿り、
その輪郭に接しているドットの輪郭フラグを順次見てい
く。そして、その輪郭フラグの種類や、同一の輪郭フラ
グが連続して存在する数から図3(A)、(B)に示す
ような輪郭部の平滑化するべきではない部分を検出す
る。
【0016】次に、ジャギー検出手段15では、上記輪
郭形状検出手段14と同様にキャラクタの輪郭部に接し
ているドットの輪郭フラグを順次見ていって、輪郭部の
凹部を検出する。そして、検出された凹部、及び上記輪
郭形状検出手段14で検出されなかった部分とをジャギ
ー状態部分とし、この部分を平滑化手段16へ転送す
る。平滑化手段16では、ジャギー検出手段15から転
送されたジャギー状態部分を拡大データの位置と対応付
けると共に、塗りつぶすドットの範囲を求め、その部分
のドットを塗りつぶすことでジャギー状態部分の平滑化
を行う。以上のような処理を1つの輪郭に対して行って
いき、全ての輪郭について処理が終了したならば、1つ
のキャラクタの拡大フォントデータのスムージング処理
が終了する。
【0017】次に、上記スムージング処理手段1のスム
ージング処理の実施例をフローチャートを用いて説明す
る。図4は、図1におけるスムージング処理装置のスム
ージング処理動作を説明するためのフローチャートであ
る。最初に、拡大するキャラクタの元データを上記元デ
ータ記憶手段11から読み出し(ステップ101)、こ
の元データに対して輪郭フラグ付加手段12によりドッ
トの輪郭部をフラグ化する(ステップ102)。このス
テップ102で最初に行う処理としては、まず、元デー
タのドットマトリックス内の全てのドットに対して塗り
つぶされているドットであるか、塗りつぶされていない
ドットであるかを調査する。なお、本実施例では、塗り
つぶされているドットを黒画素とし、塗りつぶされてい
ないドットを白画素として扱うことにする。この全ての
ドットに対する黒白画素の調査は、図5に示すように、
ドットマトリックスの左から右端へ、また上から下へと
行っていく。
【0018】そして、この調査の過程で、塗りつぶされ
たドットがあった場合には、このドットの上下左右が黒
画素か白画素かを調査し、次のような規則によりフラグ
を付加する。なお、この上下左右のドットの調査の際に
付加されるフラグが輪郭フラグである。 (A1) 注目画素D(図6参照)に対して1つ上のドット
DTが白画素(塗りつぶされていない)の場合には、T
OPフラグを付加する。 (A2) 注目画素Dに対して1つ下のドットDBが白画素
の場合には、BOTTOMフラグを付加する。 (A3) 注目画素Dに対して1つ右のドットDRが白画素
の場合には、RIGHTフラグを付加する。 (A4) 注目画素Dに対して1つ左のドットDLが白画素
の場合には、LEFTフラグを付加する。
【0019】例えば、図5に示す順序でドットの白黒画
素の調査を行っていくと最初に検出される黒画素はドッ
トD11であるが、この場合、このドット11に対して付
加される輪郭フラグは、LEFT,TOP,RIGHT
フラグである。
【0020】一方、注目画素に対した付加された輪郭フ
ラグにより、図7に示すような輪郭フラグデータが構成
されることになる。即ち、1ビット目は、そのドットが
黒画素(塗りつぶされたドット)であるか、白画素(塗
りつぶされていないドット)であるかを示しており、黒
画素の場合には1が、白画素の場合には0が付加され
る。また、2〜5ビット目は、上記輪郭フラグであり、
同図では2ビット目がRIGHTフラグ、3ビット目が
TOPフラグ、4ビット目がLEFTフラグ、5ビット
目がBOTTOMフラグであり、それぞれのビットに
は、フラグが付加された場合には1、付加されなかった
場合には0が入る。また、6〜8ビット目は本実施例で
は使用していない。
【0021】以上のような処理により各ドットに対して
最大4つ、最低0の輪郭フラグを有するデータを生成す
ることができる。そして、このように生成された輪郭フ
ラグデータは、上記輪郭フラグ記憶手段13(図1参
照)に、対応するドットと関連付けて順次記憶する。
【0022】次に、図4に示すフローチャートのステッ
プ103において、拡大するキャラクタの元データを拡
大した拡大データを生成する。このステップ103で
は、上記フォント拡大手段17により、例えば、図2
(A)に示したような元データを元データ記憶手段11
から読み出し、同図(B)に示すように例えば縦と横を
2倍に拡大して拡大データ記憶手段18に格納する処理
を行う。なお、上記ステップ102とステップ103と
の処理はどちらを先に行っても良く、また同時に行って
もよい。
【0023】次にステップ104において、元データの
輪郭部を辿るための出発点を検出する。上記輪郭形状検
出手段14は、上記ステップ102で輪郭フラグを付加
したのと同じ順序で元データのドットマトリックス内の
画素を調べていく。この時、上記輪郭フラグの有無を調
べることで検索する。よって、図5で示した元データを
例にとると、最初に検索されるのはドット11の輪郭フ
ラグであり、その輪郭フラグは、LEFTフラグ、TO
Pフラグ、RIGHTフラグである。ここで、図8に示
すように、外側の輪郭部(以下、外ループと記載する)
を辿る場合には、同図中の矢印Aに示すように左回り
(反時計回り)とし、内側の輪郭部(以下、内ループと
記載する)を辿る場合には、同図中の矢印Bに示すよう
に右回り(時計回り)とする。これは、外ループ、内ル
ープを同じアルゴリズム、で辿れるようにするためであ
る。なお、輪郭フラグに着目しながら輪郭部を辿ること
になるので、外ループの出発点はLEFTフラグとな
り、内ループの出発点ははBOTTOMフラグとなる。
また、図8に示すように外ループと内ループがある場合
には、最初に外ループから辿り、次に内ループを辿る。
【0024】このように出発点が検索されると、次のス
テップ108からステップ105へ進み、検出された出
発点から輪郭部を辿って輪郭部において平滑化すべきで
ない部分の検出を行う。輪郭形状検出手段14では、こ
の輪郭部において平滑化すべきでない部分の検出を行
う。即ち、輪郭形状検出手段14では、後の平滑化処理
により、そのキャラクタが有する輪郭形状の特徴が損な
われる恐れのある部分を検出するのである。そこで、こ
のような部分を検出するに当たり、次のような4つの情
報を用いる。 ・N …現在差している輪郭フラグ(着目フラグ) ・F1…着目フラグと異なる1つ前の輪郭フラグ ・F2…着目フラグと異なる2つ前の輪郭フラグ ・B1…着目フラグと異なる1つ後の輪郭フラグ 例えば、図9に示すように、現在辿っている輪郭がドッ
トDn の下側であるとすると、NはBOTTOMフラグ
となる。また、Nと異なる1つ前の輪郭フラグF1はR
IGHTフラグであり、同様にF2はBOTTOMフラ
グであり、B1はLEFTフラグとなる。
【0025】また、輪郭形状検出手段14では、上記4
つの情報を得るために上記出発点から輪郭部を辿って図
10(B)に示すようなフラグデータを作成する。即
ち、同図(A)に示すように、出発点f1では、LEF
Tフラグが付加され、このLEFTフラグが連続して存
在する数は5であるので、同図(A)に示すフラグデー
タの最初のデータは、「LEFT 5」となる。次に、
輪郭フラグの種類が異なるf2ではBOTTOMフラグ
が付加されており、このBOTTOMフラグが連続して
存在する数は1であるので、フラグデータの2番目のデ
ータは、「BOTTOM 1」となる。以下同様にして
フラグデータを作成していく。なお、内ループの場合
は、出発点から輪郭部を右回りに辿ることで上記フラグ
データを作成することになる。
【0026】以上のようなフラグデータが作成されたな
らば、上記4つの情報N,F1,F2,B1が次の条件
に当てはまっていないかを調べる。 (B1) 図11に示すように、内ループにおいてN,F
1,F2,B1の輪郭フラグが全て異なる向きである場
合。この場合は、同図に示すような穴部であると考えら
れる。 (B2-1) 図12の(A)に示すように、N,F1,B1
の輪郭フラグが全て異なる場合で、かつ、N,F1が1
ドットではない場合。 (B2-2) 図12の(B)に示すように、N,F1,F2
の輪郭フラグが全て異なる場合で、かつ、N,F1が1
ドットではない場合。 この場合は、同図に示すような輪郭形状の持つ凹部(食
い込み部)であると考えられる。
【0027】以上のような2つの条件のどちらかに当て
はまる部分に、後の平滑化処理で平滑化を行うと、キャ
ラクタの輪郭形状で必要とされている細部の窪みや、キ
ャラクタの内側を形成する穴部において、その輪郭部の
特徴を損なうおそれがある。したがって、これらの条件
に当てはまる部分を平滑化するべきではない部分として
ジャギー検出手段15へ転送し、図4に示すフローチャ
ートのステップ106へ進む。
【0028】ステップ106では、ジャギー検出手段1
5により輪郭部のジャギー状態部分が検出される。輪郭
部においてジャギーが発生するのは、図13の(A)〜
(D)の4つの輪郭形状パターンがあり、この輪郭形状
のパターンに応じて輪郭フラグの種類が変化する。した
がって、ジャギー検出手段15では、ジャギー状態部分
を検出するために、フラグデータ内で現在差しているフ
ラグNと、それと異なる1つ前のフラグF1、及びN,
F1それぞのフラグの数を用いて、図13の(A)〜
(D)の4つの輪郭形状パターンを検出するために以下
の条件を満たしている部分を検索する。 (C1) LEFTからTOPへと輪郭フラグの種類が変化
し、そのどちらか一方が1ドットである場合(同図
(A)の場合)。 (C2) BOTTOMからLEFTへと輪郭フラグの種類
が変化し、そのどちらか一方が1ドットである場合(同
図(B)の場合)。 (C3) RIGHTからBOTTOMへと輪郭フラグの種
類が変化し、そのどちらか一方が1ドットである場合
(同図(C)の場合)。 (C4) TOPからRIGHTへと輪郭フラグの種類が変
化し、そのどちらか一方が1ドットである場合(同図
(D)の場合)。 上記 (C1) 〜 (C4) の条件に当てはまらない部分に、ド
ット付加した場合には、見た目のきれいさが損なわれ、
輪郭形状が元データが異なってしまうので平滑化処理し
ないことにする。そして、上記フラグデータから上記
(C1) 〜 (C4) の条件に当てはまる部分を検出し、この
部分をジャギー状態部分として平滑化手段16へ転送す
る。なお、上記 (C1) 〜 (C4) の条件に当てはまる部分
であっても、上記ステップ105で検出された部分(
(B1) 〜 (B2-2) に当てはまる部分)は平滑化処理を行
わないのでこの部分はジャギー状態部分から除外するよ
うにする。
【0029】次のステップ107においては、上記ステ
ップ106によって検出されたジャギー状態部分の平滑
化処理を行う。平滑化手段16では、上記ステップ10
6においてジャギー検出手段15で検出されたジャギー
状態部分を、拡大データ記憶手段18に格納されている
拡大データの位置と対応させて平滑化処理を行う。
【0030】ここでは、ジャギー状態部分の元データ上
での位置、拡大倍率、着目フラグ(N)及びそのフラグ
数(CN)、着目フラグと異なる1つ前の輪郭フラグ
(F1)及びそのフラグ数(CF1)が必要とされる。
まず、拡大倍率を用いて計算により上記ジャギー状態部
分の元データ上での位置を拡大データ上での位置と対応
させる。この拡大データ上で対応する位置が算出された
ら次に、塗りつぶしを行う範囲を、以下の式(1)、
(2)により求める。なお、拡大倍率は、横方向(Y)
×縦方向(T)である。また、着目フラグがTOP,B
OTTOMの場合には横方向の倍率に対応しているので
式(1)を用い、フラグがLEFT,RIGHTの場合
には縦方向の倍率に対応しているので式(2)を用い
る。 横方向の範囲=(Y/2)×CN………(1) 縦方向の範囲=(T/2)×CF1……(2)
【0031】そして、次に、上記Nで表される輪郭フラ
グが何であるかによって以上のように求めた範囲のドッ
トの塗りつぶしを行う。即ち、輪郭の凹部の角にあるド
ットを基準とし、Nで表される輪郭フラグがTOPの場
合、横方向は左、縦方向は上へ、BOTTOMの場合、
横方向は右、縦方向は下へ、RIGHTの場合、横方向
は右、縦方向は上へ、LEFTの場合、横方向は左、縦
方向は下へそれぞれ塗りつぶす。
【0032】例えば、図14(A)に示すように、N=
TOP,CN=3,F1=LEFT,CF1=1の輪郭
部を有する元データを2×2倍に拡大する場合におい
て、上記式(1)、(2)を用いて塗りつぶす範囲を求
めると、横方向の範囲=3(ドット)、縦方向の範囲=
1(ドット)が拡大データの塗りつぶす範囲となる。そ
して、同図(B)中に示す凹部の角にあるドットDを基
準にして式(1)、(2)で求めた範囲のドットを塗り
つぶす(同図(C))ことで、平滑化処理が行われる。
【0033】なお、上記(C1)〜(C4)の条件を満たし、更
に以下の条件満たしている場合には、凹部の1ドットの
みを塗りつぶすようにする。 (D1) 着目フラグ(N)と同一種類のフラグが連続して
存在する数がある一定以上ある場合。 (D2) 着目フラグ(N)と異なる1つ前のフラグ(F
1)と同一種類のフラグが連続して存在する数がある一
定以上ある場合。
【0034】以上の (D1),(D2)の条件を満たす場合は、
即ち、同一種類のフラグが連続して存在している場合
は、それが直線部分と考えられる。例えば、図14
(A)に示す漢字の「一」の○印の部分の元データが同
図(B)のようであるとする。この部分に対しても上述
の式(1)、(2)により塗りつぶしを行うと同図
(C)に示すようになり、直線部分が直線部分ではなく
なってしまう。そこで、上記(D1),(D2) の条件を満たす
場合は、同図(D)に示すように、凹部の1ドット(同
図中に示すドットD)のみを塗りつぶすようにする。な
お、同一種類のフラグが連続して存在する数について
は、元データのドットマトリックスのサイズにより適宜
決定するようにする。
【0035】このステップ107での平滑化処理が終了
したら、上記ステップ104に戻り、次の出発点を検索
する。そして、外ループ、内ループで囲まれた輪郭部に
対して上記ステップ104〜107の処理を行う。全て
の輪郭部に対しての処理が終了したら上記ステップ10
4での出発点が検出されなくなるので上記ステップ10
8により1つのキャラクタに対する拡大ドットフォント
データの生成が終了することになる。
【0036】なお、2値のドットフォントデータからフ
ィルタ処理を行うことによって生成される白黒画素の中
間調であるグレー値で形成されるフォントデータを生成
する場合において、文字サイズによってより高品質な文
字データを形成するグレー値を生成するために元データ
を拡大したドットフォントデータよりフィルタ処理が成
される。このような場合においても拡大されたドットフ
ォントデータに対して上述したようなスムージング処理
を行うことで2値データの段階で文字品位を向上させて
おくことにより、グレー値で形成される中間調のフォン
トデータをより高品質なものにすることができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明のスムージン
グ処理方法及びスムージング処理装置によれば、キャラ
クタの輪郭形状で食い込みや穴等に現れる輪郭の特徴を
損なわず、また、元データにおける斜線等が拡大された
場合にその角度を変えることなく平滑化でき、より自然
で見やすい高品質なドットデータを生成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスムージング処理装置の一実施例の要
部の概略構成図である。
【図2】図1におけるフォント拡大手段で元データを拡
大した例を示す図である。
【図3】輪郭部で平滑化するべきではない部分にあるド
ットの例を示す図である。
【図4】図1におけるスムージング処理装置のスムージ
ング処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】図4におけるステップ102でドットを調査す
る順序を説明するための図である。
【図6】ドットに対して付加する輪郭フラグを説明する
ための図である。
【図7】輪郭フラグデータの構造を説明するための図で
ある。
【図8】輪郭部を辿る方向を説明するための図である。
【図9】図4におけるステップ105で参照する情報を
説明するための図である。
【図10】図4におけるステップ105で生成されるフ
ラグデータを示す図である。
【図11】輪郭フラグにより表される輪郭形状の特徴で
ある穴の例を示す図である。
【図12】輪郭フラグにより表される輪郭形状の特徴で
ある食い込み部を示す図である。
【図13】ジャギー状態部分の輪郭フラグパターンを示
す図である。
【図14】図4におけるステップ107での平滑化処理
の例を説明するための図である。
【図15】図4におけるステップ107での平滑化処理
の例を説明するための図である。
【図16】従来のスムージング処理により平滑化された
輪郭部の例を示す図である。
【符号の説明】
1 スムージング処理装置 11 元データ記憶手段 12 輪郭フラグ付加手段 13 輪郭フラグ記憶手段 14 輪郭形状検出手段 15 ジャギー検出手段 16 平滑化手段 17 フォント拡大手段 18 拡大データ記憶手段 102 輪郭フラグ化ステップ(輪郭フラグ付加ステッ
プ) 105 輪郭形状必要部分検出ステップ(輪郭形状検出
ステップ) 106 ジャギー状態部分検出ステップ(ジャギー検出
ステップ) 107 平滑化処理ステップ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め用意されたキャラクタのドットフォン
    トデータを拡大して拡大ドットフォントデータを生成す
    る際のスムージング処理方法において、 前記拡大前のドットフォントデータにおける前記キャラ
    クタを構成するドットの輪郭部を辿ることにより拡大後
    のドットフォントデータの輪郭部に生じるジャギーの発
    生位置を検出することを特徴とするスムージング処理方
    法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のスムージング処理方法にお
    いて、 前記拡大前のドットフォントデータの輪郭部を辿って輪
    郭形状を検出し、この輪郭形状から輪郭部の平滑化する
    べきではない部分を検出する輪郭形状検出ステップと、 前記輪郭形状検出ステップで検出した輪郭形状と輪郭部
    の平滑化するべきではない部分とを用いて、輪郭部にお
    けるジャギー状態部分を検出するジャギー検出ステップ
    と、 前記ジャギー検出ステップで検出したジャギー状態部分
    を拡大後のドットフォントデータ上の位置と対応付けて
    そのジャギー状態部分の平滑化処理を行う平滑化処理ス
    テップとを有することを特徴とするスムージング処理方
    法。
  3. 【請求項3】請求項2記載のスムージング処理方法にお
    いて、 ドットの上下左右方向に塗り潰されているドットが有る
    かどうかを示す輪郭フラグを前記拡大前のドットフォン
    トデータの各ドット毎に付加する輪郭フラグ付加ステッ
    プを有し、 前記輪郭形状検出ステップでは、前記キャラクタの輪郭
    部に接したドットに対して付加された輪郭フラグを用い
    ることによりキャラクタの輪郭部で平滑化するべきでは
    ない部分を検出することをことを特徴とするスムージン
    グ処理方法。
  4. 【請求項4】請求項3記載のスムージング処理方法にお
    いて、 前記輪郭形状検出ステップは、前記輪郭フラグの種類と
    同一の輪郭フラグが連続して存在する数とを用いて前記
    平滑化すべきではない部分を検出することを特徴とする
    スムージング処理方法。
  5. 【請求項5】予め用意されたキャラクタのドットフォン
    トデータを拡大して拡大ドットフォントデータを生成す
    るためのスムージング処理装置であって、 前記拡大前のドットフォントデータにおける前記キャラ
    クタを構成するドットの輪郭部を辿ることにより拡大後
    のドットフォントデータの輪郭部に生じるジャギーの発
    生位置を検出することを特徴とするスムージング処理装
    置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のスムージング処理装置に
    おいて、 前記拡大前のドットフォントデータの輪郭部を辿って輪
    郭形状を検出し、この輪郭形状から輪郭部の平滑化する
    べきではない部分を検出する輪郭形状検出手段と、 前記輪郭形状検出手段で検出した輪郭形状と輪郭部の平
    滑化するべきではない部分とを用いて、輪郭部における
    ジャギー状態部分を検出するジャギー検出手段と、 前記ジャギー検出手段で検出したジャギー状態部分を拡
    大後のドットフォントデータ上の位置と対応付けてその
    ジャギー状態部分の平滑化処理を行う平滑化処理手段と
    を有することを特徴とするスムージング処理装置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載のスムージング処理装置に
    おいて、 ドットの上下左右方向に塗り潰されているドットが有る
    かどうかを示す輪郭フラグを前記拡大前のドットフォン
    トデータの各ドット毎に付加する輪郭フラグ付加手段を
    有し、 前記輪郭形状検出手段は、前記キャラクタの輪郭部に接
    したドットに対して付加された輪郭フラグを用いること
    によりキャラクタの輪郭部で平滑化するべきではない部
    分を検出することをことを特徴とするスムージング処理
    装置。
  8. 【請求項8】請求項7に記載のスムージング処理装置に
    おいて、 前記輪郭形状検出手段は、前記輪郭フラグの種類と同一
    の輪郭フラグが連続して存在する数とを用いて前記平滑
    化すべきではない部分を検出することを特徴とするスム
    ージング処理装置。
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