JPH09237059A - 解像度変換可能な表示パネル及び表示装置 - Google Patents

解像度変換可能な表示パネル及び表示装置

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JPH09237059A
JPH09237059A JP8348029A JP34802996A JPH09237059A JP H09237059 A JPH09237059 A JP H09237059A JP 8348029 A JP8348029 A JP 8348029A JP 34802996 A JP34802996 A JP 34802996A JP H09237059 A JPH09237059 A JP H09237059A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 解像度変換を行っても、画質が劣化しない表
示装置を提供する。 【解決手段】 面積の異なる複数のドットが配列された
表示パネルにおいて、該ドット群は有効面積S1を有す
るm個の第1の画素に均等に分割可能であるとともに、
有効面積S2を有するn個の第2の画素にも均等に分割
可能であって、S1<S2、m>n、m/n≠2a,
(aは自然数)を満たすように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ、ワ
ードプロセッサ、TV受像機、カーナビゲーションシス
テム、などの情報処理システムのディスプレイや、ビデ
オカメラのビューファインダーや、プロジェクターのラ
イトバルブ等に用いられる表示パネルの技術分野に属
し、特に解像度変換可能な表示パネル及び表示装置の技
術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】解像度が固定されている、つまり画素数
が一定であるドットマトリクス表示パネルでは、表示パ
ネルの解像度より低い解像度の画像を表示する場合に
は、表示パネルの表示領域の一部に表示し、残りの領域
は非表示領域とすることが行われている。
【0003】逆に、パネルの解像度より高い解像度の画
像を表示する場合には、表示パネルの全表示領域に表示
すべき画像の一部を切り出して表示する方式(仮想スク
リーン)で表示している。この場合は、表示パネルに同
時に画像全面を表示することはできない(第1の方
式)。
【0004】そこで、低解像度の時には、4ドットを一
画素として拡大表示する方式がある。例えば解像度12
80×1024の表示パネルを用いて、4ドットを一画
素として表示すれば640×512となり、低解像度で
ある640×480の表示がほぼ表示領域(画面)の面
積と同じ面積で行える。しかしながら、この方式では解
像度1024×768の表示パネルで640×480の
画像全面を拡大表示することはできない(第2の方
式)。
【0005】これを解決すべく、本発明者は、画像デー
タの一部を間引きした後、拡大することで画像のサイズ
を表示パネルのサイズにできるだけ合わせる方式(第3
の方式)を提案している。(特開平5−119734号
公報、欧州特許公開第0540294号公報)しかしな
がら、画像データを間引く為に、表示される画像のぼけ
を防止したり、不自然さを解消するには、更なる改善が
必要である。
【0006】また、特開平6−295338号には、画
像データの間引きを行わずに、画像データ処理を行う方
式(第4の方式)が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たとおり第1の方式では、表示パネルに同時に画像全面
を表示することはできない。
【0008】また、第2の方式では、2のべき乗の拡大
表示しかできないし、第3の方式では、間引きにより処
理前の画像データの一部が失われてしまう。
【0009】第4の方式は、演算等のデータ処理が複雑
であり、画像情報処理回路が複雑で大規模になり装置の
低価格化を阻む。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決し、画像情報の処理が容易で、低価格の表示装置
となりうる表示パネルを提供することを目的とする。
【0011】本発明の別の目的は、表示画像のぼけを防
止し、文字や線の太さが変わらない表示パネル及び表示
装置を提供することを目的とする。
【0012】本発明の別の目的は、入力信号のノイズ
(ジッタ)の影響を受けにくい表示パネル及び表示装置
を提供することを目的とする。
【0013】本発明者は、数多くの実験と思考錯誤を繰
り返した結果、2のべき乗以外の拡大や縮小のような解
像度変換の役目は画像情報処理回路が担う、という従来
の常識を覆し、表示パネル側にその役目を持たせるとい
う発想に至った。そして、ユニークなドットパターンを
パネルにもたせることで上記目的を達成した。
【0014】本発明は、面積の異なる複数のドットから
なる画素群が配列された表示パネルにおいて、該画素群
は、有効面積S1を有するm個の第1の画素に均等に分
割可能であるとともに、有効面積S2を有するn個の第
2の画素にも均等に分割可能であって、S1<S2、m
>n、m/n≠2a,(aは自然数)を満たすことを特
徴とする。
【0015】又、面積の異なる複数のドットからなる画
素群が配列された表示パネルにおいて、該画素群は、有
効面積S1を有するp個の第1の画素に均等に分割可能
であるとともに、有効面積S2を有するq個の第2の画
素に均等に分割可能であって、更に有効面積S3を有す
るr個の第3の画素にも分割可能であるとともに、S1
<S2<S3、p>q>r、p/q≠2a、p/r=2
a,(aは自然数)を満たすことを特徴とする。
【0016】又、面積の異なる複数のドットが規則的に
配列された表示領域を含む表示パネルにおいて、該表示
領域は、多数の有効面積S1を有する第1の画素に分割
され、該第1の画素は、該複数のドットのうちの第1の
組み合わせにより構成されるものと、該複数のドットの
うちの該第1の組み合わせとは異なる第2の組み合わせ
により構成されるものとを含んでいることを特徴とす
る。
【0017】又、2種以上の互いに異なる面積を有する
ドットからなる画素群を有する表示パネルであって、該
画素群全体は互いに等しい有効面積を有するm個の第1
の画素に分割可能であり、該画素群の一部の領域を除く
領域は該第1の画素と異なる互いに等しい有効面積を有
するn個の第二の画素に分割可能であり、m>nであっ
て、m/n≠a,(a:自然数)、を満たすることを特
徴とする。
【0018】又、2種以上の互いに異なる面積を有する
ドットからなる画素領域を有する表示パネルであって、
該画素領域は、有効面積S1を有する第1の画素に均等
に分割可能であると同時に、有効面積S2を有する第2
の画素に均等に分割可能であり、S1<S2であって、
√S2/√S1≠b(b:自然数)を満たす、ことを特
徴とする。
【0019】又、2種以上の互いに異なる面積を有する
ドットからなる表示画面を有する表示パネルであって、
該表示画面全体は、有効面積S1を有する第1の画素に
分割可能であると同時に、有効面積S2を有する第2の
画素に分割可能であり、S1<S2であって、√S2/
√S1≠b(b:自然数)、を満たすことを特徴とす
る。
【0020】又、2種以上の互いに異なる面積を有する
ドットからなる表示画面を有する表示パネルであって、
該表示画面全体は有効面積S1を有する第1の画素に均
等に分割可能であり、該表示画面の一部の領域を除く表
示領域は有効面積S2を有する第二の画素に分割可能で
あり、S1<S2であって、√S2/√S1≠b(b:
自然数)、を満たすことを特徴とする。
【0021】(作用)本発明によれば、異なる有効面積
をもつ複数のドットのなかから所望の解像度を得る為に
必要な組み合わせを適宜選択して表示単位となる画素を
構成できる。よって、画素の有効面積は2のべき乗に限
らず拡大縮小できるので、所望の解像度が得られる。こ
のように、表示パネル自体が解像度変換可能なドットパ
ターンを有している為に、画像情報処理回路が複雑な演
算等の処理を行う必要がない。よって、従来のデジタル
補間処理やオーバーサンプリングのような信号処理によ
る解像度変換を行う必要がなくなり、表示画像のぼけを
防止し、文字や線の太さが変わらないようになり、また
ノイズ(ジッタ)の影響がなくなるという効果を奏す
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0023】図1は、本発明の好適な実施の形態による
表示パネルの画素配列の一部を示している。
【0024】〔ドットパターン〕本発明に用いられる表
示パネルは以下に述べるようなドットパターン(画素パ
ターンと呼ぶこともある)を有している。
【0025】ドットパターンの最小単位は、面積が最も
小さいドット(副画素と呼ぶこともある)px1と、そ
れより大きなドットpx2と最大面積のドットpx3と
の3種類であり、これらはある規則性に従って独立に
明、暗の何れかの状態をとる。ここでは、理解を容易に
する為に、各ドットの面積の比を小さい順に1:2:4
として説明する。
【0026】そして、これらのドットパターンを適宜組
み合わせると所定の有効面積をもつ画素になる。
【0027】表示情報から見た最小単位となる画素は、
図2、3に示すように3種類ある。
【0028】第1の画素はドットpx3からなる一辺y
1の部分であり、第2の画素はドットpx3と2つのド
ットpx2と一つのドットpx1とからなる一辺y2の
部分であり、第3の画素は一つのドットpx3と4つの
ドットpx2と4つのドットpx1とからなる一辺y3
の部分である。各画素の一辺の比は小さい方から順に
2:3:4であり、面積比にすると4:9:16であ
る。
【0029】加えて、第1の画素は、隣接する2つのド
ットpx2によっても構成でき、また隣接する4つのド
ットpx1によっても構成できる。このように、第1の
画素は、3種の異なるドットの組み合わせによって表現
できる(図2のDF1参照)。
【0030】この表示パネルでは、第2の画素は前述し
た唯一のドットの組み合わせによってのみ表現できる
(図2のDF2参照)。
【0031】第3の画素は、前述したドットの組み合わ
せ以外に、隣接する2つのドットpx1と4つのドット
px2との組み合わせによっても表現できる(図3参
照)。
【0032】図2に示すように、4つのドットpx3と
8つのドットpx2と4つのドットpx1とからなる一
辺y4のドットの組み合わせパターンを基本パターンと
して考えると、その基本パターンは9つの第1の画素に
均等に分割されるとともに、4つの第2の画素にも均等
に分割される。
【0033】一方、そのパターンを4つ隣接させた一辺
が2y4のパターンを基本パターンとして考えると、こ
の基本パターンは36個の第1の画素に均等に分割され
るとともに、16個の第2の画素に均等に分割できるだ
けでなく、図3に示すように、9つの第3の画素にも均
等に分割できる。
【0034】本発明に用いられる各画素の一辺の比は、
必要な解像度に応じて適宜決められるものであり、上述
した2:3や2:3:4の他に、3:4、3:5、・・
・、2:5、4:5、4:6、5:6、5:7、・・・
などが挙げられる。面積比にすると、4:9、4:9:
16、9:16、9:25、・・・、4:25、16:
25、16:36、25:49、・・・などになる。汎
用性を高めるためには、VGA,SVGA,XGA,S
XGAのうち必要なものの解像度に適するように設定す
るとよい。
【0035】つまり、2種以上の互いに異なる面積を有
するドットからなる画素領域を有する表示パネルにおい
て、該画素領域は、有効面積S1を有する第1の画素に
均等に分割可能であると同時に、有効面積S2を有する
第2の画素に分割可能であり、S1>S2であって、そ
れらの平方根の比が自然数とならない、即ち、√S1/
√S2≠b(b:自然数)を満たすようにするとよい。
【0036】〔解像度変換〕まず、理解を容易にする為
に第1の画素PL1を表示単位画素とする高解像度の第
1表示モードと、第2の画素PL2を表示単位画素とす
る低解像度の第2表示モードと、を切り換える場合につ
いて図4を参照して説明する。
【0037】表示パネルには一辺がy4の基本パターン
が水平方向に320個、垂直方向に240個配列されて
いるとする。すると、第1の画素PL1は水平方向に9
60個、垂直方向に720個配列されていることにな
る。同様に第2の画素PL2は水平方向に640個、垂
直方向に480個配列されていることになる。
【0038】よって、第2の画素PL2を表示単位画素
として表示を行えば、いわゆるVGA(640×48
0)対応の表示データの表示画像が形成できる。(図4
のDT1参照)一方、第1の画素PL1を表示単位画素
とすれば、解像度は960×720となり、SVGAの
解像度(800×600)より画素数が多いので、SV
GAの画像を表示領域(画面)内を最も有効に活用して
表示画像を形成できる(図4のDT2参照)。勿論カラ
ー表示装置の場合は、それと同数の表示単位画素が赤、
青、緑の各色毎に存在する。
【0039】これに対して、すべての画素が画素PL2
と同じ面積の単一のドットのみで構成されたVGA対応
の表示パネルであれば、SVGAの表示を行うには水平
方向160ドット、垂直方向120ドット分不足するの
で、仮想スクリーンを用いなくてはSVGAに対応でき
ず、いずれにせよ、SVGAの全画像を同時に表示する
ことはできない(図4のDTP参照)。
【0040】次に、第1の画素PL1を表示単位画素と
する高解像度の第1表示モードと、第2の画素PL2を
表示単位画素とする中間解像度の第2表示モードと、第
3の画素を表示単位画素とする低解像度の第3表示モー
ドとの、3つを切り換える場合についてを説明する。
【0041】表示パネルには一辺が2y4(=3y3)
の基本パターンが水平方向に214個、垂直方向に16
0個配列されているとする。すると、第1の画素PL1
は1284×960個配列されていることになる。同様
に第2の画素PL2は856×640個配列されている
ことになる。更に、第3の画素PL3は642×480
個配列されていることになる。よって、第3の画素PL
3を表示単位画素とすれば、いわゆるVGA対応の解像
度の表示が行える。一方、第2の画素PL2を表示単位
画素とすれば、SVGAの画像を表示でき、第1の画素
ではXGA(1024×768)対応の解像度の表示が
行える。
【0042】これに対して、第1の画素PL1と同じ面
積の単一のドットのみで構成された解像度1280×9
60のパネルは、1ドットを1画素とすればXGAの表
示が、4ドットを1画素とすればVGAの表示ができる
が、1ドットを1画素でSVGAの表示を行おうとする
と水平方向に480、垂直方向に600分の画素が非表
示領域になってしまう。一方、本発明では、第2の画素
PL2を用いてSVGAの表示を行えば水平方向56,
垂直方向40分の画素しか非表示領域にならない。
【0043】以上説明した変換方法の具体例は最低の解
像度の表示モードがVGAの解像度に適するように選択
したが、高解像度の表示モードがXGAやSXGA(1
280×1024)に適するように基本パターンの配置
数を決めることもできる。
【0044】例えば図2の基本パターンを342×25
6個配置すれば、第1の画素を用いた表示モードでは解
像度は1026×768となりXGAの解像度とほぼ一
致する。一方第2の画素を用いれば、第2表示モードで
の解像度は684×512となりVGAの画像を表示で
きる。
【0045】これに対して、第1の画素PL1と同じ面
積の単一のドットのみで構成された解像度1024×7
68のパネルは、1ドットを1画素としてXGAの表示
ができるが、VGAの表示を行う時には、水平方向38
4、垂直方向288の画素を非表示とするか、4ドット
を1画素として仮想スクリーンを使うしかない。
【0046】また、本発明は、表示画面の対角21イン
チの表示パネルを用いて、第1の画素PL1の解像度が
2400×1800(135DPI)と第2の画素PL
2の解像度が1600×1200(90DPI)の切り
換えを行うこともできる。
【0047】以上の通り、本発明では、表示パネルのド
ットパターン自体が、コンピュータなどの情報処理装置
側で選択される解像度に合わせて設計されているので、
一方の表示モードの画素数(または画素の面積)に対し
て、他方が2の倍数の関係にない、複数の表示モードを
採用しても、非表示領域が大きくなったり、画像全部が
表示できなくなる心配がない。
【0048】〔表示パネル〕本発明が適用できる表示パ
ネルは、エレクトロクローミー表示パネル、液晶表示パ
ネル、プラズマ表示パネル、電子放出源をもつFED
(Field Emission Display) パネル、マイクロミラーを
もつDMD(Digital Micromirror Device) パネル、L
EDなどの発光素子アレイをもつパネルなどが挙げられ
る。
【0049】とりわけ、液晶表示パネルは、消費電力が
比較的小さく、小型軽量化・大面積化が容易なために有
効であり、単純マトリクス型、TFTアクティブマトリ
クス型、MIM型などがある。中でも強誘電性液晶・反
強誘電性液晶となるカイラルスメクティック液晶を用い
た単純マトリクス型パネルは、大画面化や高精細化が容
易なので、本発明が好ましく適用できる。本発明では、
米国特許第4,655,561号、第5,091,72
3号、第5,189,536号等に詳しく記載されてい
る強誘電性液晶表示パネルの構造と同じような構造を採
用できる。
【0050】また、Proceedings of the 15th Internat
ional Display Research Conference,Oct.1995,pp259-2
62に記載の双安定ツイストネマティック(BTN)液晶
を用いた液晶表示パネルにも本発明は好ましく適用でき
る。このBTN液晶は2つの準安定状態を呈し、これが
明暗に対応することで表示を行う。
【0051】本発明に用いられるドットの有効面積は、
単純マトリクス型の液晶表示パネルであれば走査電極と
信号電極とが対向した部分の面積で規定され、アクティ
ブマトリクスパネルであれば共通電極と画素電極(ドレ
イン電極)とが対向した部分の面積で規定される。ま
た、これらのパネルに限らず、本発明のドットの有効面
積は、ブラックマトリクスのような遮光部材によって規
定された部分の面積であってもよい。プラズマディスプ
レイや、FEDでは蛍光体のような発光体が配置された
部分の面積で規定され、DMDでは、マイクロミラーの
面積で規定できるであろう。
【0052】〔階調表示〕本発明の表示パネルにおいて
は、階調情報を含む画像情報信号を処理することで中間
調の画像を表示することができる。これは、画素の光学
変調要素(液晶、電子源、ミラー等)への印加電圧やパ
ルス幅の少なくとも何れか一方を階調情報に応じて変調
すればよい。具体的には、TN液晶を用いた表示パネル
であれば画素の液晶への印加電圧を階調情報に応じて変
調すればよい。
【0053】これに対して、本発明の表示パネルにおい
ては、所定のドットを更に複数のドット(サブドット)
に分割して、画素内に明状態のドットと暗状態のドット
とを形成して輝度を変調する面積階調表示がより好適で
ある。そして、このような面積階調表示は、2つの光学
的状態(明暗)を選択的に呈する性質の表示パネル、特
にメモリ性をもつ表示パネルに適しており、具体的には
強誘電性液晶表示パネルやBTN液晶表示パネルであ
る。
【0054】本発明に用いられる面積階調表示では、複
数の解像度のうち、主となる解像度画素において最も階
調数が多くなるように選択するとよい。また、ドットの
分割方法は、階調レベルが変化するときに明るさの重心
が変動しにくいドットパターンに分割することが望まし
い。このような分割方法は、欧州特許公開第06716
48号公報に記載されている。
【0055】本発明では、このような分割方法をある解
像度の場合に適用できるようにサブドットの面積比を調
整する。例えば、第1の画素による表示の場合には階調
レベルの数が4、第2の画素による表示の場合には階調
レベルの数が16となるようにドットを分割する。
【0056】そして、低解像度の第2の画素では分割比
が2のべき乗になるように分割し、高解像度の第1の画
素では分割比が2のべき乗にならなくてもよいように分
割することもできる。
【0057】具体的には、該第1の画素PL1による表
示階調数を2,該第2の画素PL2による表示階調数を
16、第3の画素PL3による表示階調数を3とするこ
ともできる。
【0058】〔カラー表示〕本発明においては、自発光
型の表示パネルにおいては、発色体の色を複数色とし、
光の透過率や反射率を制御する表示パネルにおいては、
カラーフィルターを設けることで、カラー表示を行うこ
とができる。発色体やフィルターの色としては、赤
(R)、緑(G)、青(B)の3原色であっても、イエ
ロー(Y)マゼンタ(M)シアン(C)の補色であって
もよく、特定の色を再現する特殊用途の場合はこれ以外
の色であってもよい。また、白色の輝度を高める為に着
色のない画素を更に有していてもよい。特に本発明はカ
ラーフィルターを用いた表示パネルに好適であり、各ド
ットはカラーフィルタ−の各色要素とブラックマトリク
スのような遮光部材によりその平面形状や有効面積が規
定される。
【0059】図5はカラー表示パネルの表示画面の一部
(基本パターン)を示す平面図である。図1と対比して
みればわかるように、各ドットが互いに色の異なる3色
の色ドットに3分割されている。解像度変換の様子は図
2、3に示したものと同じである。ここでは3色に分割
したが、上述したとおり、特殊用途に当たっては、2色
や、4色以上の多色に分割されたものでもよい。
【0060】〔駆動〕図6は、本発明に用いられる表示
装置の駆動制御装置を示すブロック図であり、30は上
述した構成の表示パネルを、IDVRは表示パネル30
の情報線に信号を供給する情報線駆動手段を、SDVR
は表示パネル30の走査線に信号を供給する走査線駆動
手段を示している。これら駆動手段は、駆動制御手段D
CNTにより制御されるとともに、表示すべき画像情報
に応じた信号を信号処理手段SPCRから受け取る。
【0061】入力端子INから入力された画像情報は信
号処理手段SPCRにて、表示解像度の検知、表示パネ
ルの各ドットに対応した信号への変換がなされる。こう
した変換された信号は駆動手段IDVR,SDVRに入
力される。駆動手段IDVR,SDVRは入力信号に応
じて表示パネルを駆動するに適した電圧パルスを発生
し、走査線と情報線に供給する。
【0062】駆動手段IDVRとしては、シフトレジス
タの機能やメモリ機能やパルス幅をきめるスイッチ機能
などを備えていることが望ましい。
【0063】駆動手段SDVRとしては、デコーダやパ
ルス幅をきめるスイッチ機能を備えていることが望まし
く、必要に応じて、メモリやアドレス検出回路を付加し
ても良い。
【0064】信号処理手段SPCRとしては、解像度を
検出する検出機能を備え、その検出結果に応じてもとの
情報と表示パネルのドットと対応つけを行う機能を持っ
ていればよい。解像度情報が予め画像情報とともに入力
されてくる場合には、それに応じて対応付けを行えばよ
い。
【0065】
【実施例】以下、本発明の各実施例について述べるが、
本発明はこれらの各実施例に限定されることはなく、本
発明の目的が達成されるものであれば、各構成要素がそ
の代替物や均等物へ置換されたものも本発明の範疇に含
まれる。
【0066】(実施例1)実施例1による表示装置は、
入力する画像信号の縦横の解像度を検出する解像度検出
回路、入力データを走査線上の画素の書込に対応した画
像情報に変換すると共に複数の変換方法が切り換え可能
な画像変換回路、走査する走査線の選択を行うと共に、
複数の選択方法が切り換え可能な走査線選択回路、前記
解像度検出回路が第1の解像度モードを検出した際に、
1つのピクセルが複数のサブピクセルから構成され、そ
のサブピクセルの点灯の組み合わせで複数の階調を表現
できるよう電極幅の比を持つと共に、第2の解像度モー
ドの際にサブピクセルの一部を用いて、もしくは該ピク
セルと隣のピクセルのサブピクセルとの組み合わせによ
り、第1の解像度モードとは異なる大きさのピクセルを
形成できるよう電極幅の比を持ったマトリクス電極を有
し、前記解像度検出回路の検知した解像度モードによっ
て前記画像変換回路の変換方式及び走査線選択回路の選
択方式を制御する制御手段を有することにより、パーソ
ナルコンピュータの出力する画像の解像度モードに合わ
せて、マトリクスディスプレイ装置の表示解像度自体が
変化し、整数倍、もしくは整数分の一でない、複数の解
像度モードに対しても画面全体、もしくはそれに近い大
きさの表示を可能とするものである。
【0067】図7は本実施例の表示装置のシステム全体
を示すブロック図である。図中10はコンピュータやワ
ークステーションなどからの画像信号を入力し、デジタ
ルRGB信号及び水平同期信号(HSYNC)、垂直同
期信号(VSYNC)、ピクセルクロック(PCLK)
を生成する画像信号入力回路、11はデジタルRGB信
号から後述する表示パネルの走査線上の画素への書き込
みに対応した画像情報への変換を行う画像処理回路、1
3は画像の何処のラインが書き変わったかを検知し、表
示コントローラ17に伝える動き検知回路、14は画像
信号の縦・横の解像度を判定し表示モード(DMOD
E)を表示制御コントローラ17、駆動制御回路20へ
伝える表示モード検知回路、15は画像処理回路11か
ら出力されたデータをフレームメモリ16に格納し、ま
た1ライン分のデータをフレームメモリから読み出し、
画像情報(PD0−15)を出力するライン出力制御回
路、17はマイクロコンピュータで形成した表示制御コ
ントローラである。
【0068】また、20はワンチップマイクロコンピュ
ータで形成した駆動制御回路、21は走査線上の画素へ
の書き込みに対応した画像情報の転送を遅延させる遅延
回路、22は画像情報を直列−並列変換するシフトレジ
スタ、23は1走査線上の画素への書き込みに対応した
画像情報を格納するラインメモリ、24は画像情報に基
づいた駆動波形電圧を発生させる情報信号発生回路、2
5は走査線を指定するためのアドレス情報を検出するア
ドレス検出回路、26はアドレス検出回路25で検出し
た走査線アドレス情報デコードし、選択すべき走査線を
指定するデコーダ、27はデコーダよりの指定走査線情
報を格納するメモリ、28はデコーダ26とメモリ27
からの指定走査線情報に基づいて、それぞれ指定された
走査線が駆動されるように駆動波形電圧を発生する走査
信号発生回路、30は走査線と情報線とで形成したマト
リクス電極及び強誘電性液晶を備えた表示パネルであ
る。
【0069】図8は実施例1にかかる表示パネル30の
構成を表した図である。31a〜rは情報線電極であ
り、32a〜iは走査線電極である。また、情報線電極
の上と、走査線電極の左に示した数字はそれぞれの電極
の幅の比を表している。情報線電極は左端から 10:10:10:5:5:5:5:5:5:10:1
0:10 という比が連続するように、それぞれの電極幅が決めら
れており、走査線電極は上端から 21:9:15:15:9:21 という比が連続するように、それぞれの電極幅が決めら
れている。
【0070】図9は図8の表示パネル上にRGBのカラ
ーフィルタを形成した様子を示した図である。ストライ
プ状のカラーフィルタは情報線電極上にそれぞれ形成さ
れ、左端から RGBRGBRGBRGB・・・ という順番で並んでいる。また、図中の数字は各情報線
電極と、各走査線電極が重なった領域の面積比を示して
おり、以降この領域を便宜上「ドット」と呼ぶ。
【0071】又、このドットは必要に応じて遮光部材で
ドット間が遮光される。
【0072】以下、本発明の表示装置の動作を図6と照
らし合わせて説明する。
【0073】コンピュータやワークステーションからの
RGBビデオデータを入力した画像信号入力回路10は
RGBデジタル信号及びタイミング信号(水平同期信号
=HSYNC、垂直同期信号=VSYNC、ピクセルク
ロック=CLK)を画像処理回路11、動き検知回路1
3、表示モード検知回路14に対して出力する。
【0074】(動き検知回路)動き検知回路13はタイ
ミング信号に従いRGBデジタル画像を入力すると同時
にフレームメモリ12の中に保存してあった前フレーム
の画像を読み出し、各画素毎に比較を行う。そして1水
平ラインの中で、前フレームと現フレームの差が予め決
めてあった「しきい値」より大きな画素がある場合に
は、そのラインの番号を動き検知信号(MD)として走
査制御コントローラに対して出力する。
【0075】(表示モード検知回路)表示モード検知回
路は前記タイミング信号(水平同期信号、垂直同期信
号、ピクセルクロック)から縦、横の解像度を検出し、
表示モード情報(DMODE)として、表示制御コント
ローラ17及び駆動制御回路20へ伝える。
【0076】(画像処理回路)本発明における信号処理
手段としての画像処理回路11は前述のタイミング信号
に従いRGBデジタル画像をRGB各4ビットで入力す
ると共に表示パネルの走査線上の画素への書き込みに対
応した画像情報への変換を行う。
【0077】図10、11は画像処理回路11が行う変
換と生成するラインデータの様子を示した図である。画
像処理回路11は表示制御コントローラからの指示(I
MODE)に従い3種類の変換を行う。
【0078】IMODE=0の時には図10に示すよう
に1ライン分の入力データから2ライン分のデータLD
(2n),LD(2n+1)を生成する。そしてRGB
の各上位2ビットがLD(2n)に、下位2ビットがL
D(2n+1)ラインに割り当てられるように変換が行
われる(図中P1R3は第1ピクセルのR(赤)のビッ
ト3を示し、P2G1は第2ピクセルのG(緑)のビッ
ト1を示している。)。
【0079】IMODE=1の時にはRGB各データの
上位1ビットだけを使用して、1ライン分の入力データ
から1ライン分の出力データ(LD)生成する。最初
(左端)の画素データからはRGBの上位1ビットを1
つずつ割り当て、次の画素データからはRGB各データ
の上位1ビットを2つ分割り当てる。また更に次の画素
データからは上位1ビットを1つずつ割り当てるという
ように出力ラインを生成する。ピクセル毎の割り当ては
第1ピクセル=RGB 第2ピクセル=RGB×2 第
3ピクセル=RGB第4ピクセル=RGB 第5ピクセ
ル=RGB×2 第6ピクセル=RGB・・・となって
いる。
【0080】IMODE=2の時にはRGB各データの
4ビット全てを使用して、1ライン分の入力データから
1ライン分の出力データ(LD)生成する。各画素のR
GB各データ(0〜15の値)をテーブルにより変換し
て出力ラインを生成する。図12の入力は各ピクセルの
各色の値(図11では例えばP1R)であり、a及びb
は例えばP1Rの値を入力したときのP1RaとP1R
bの値に対応する。
【0081】(ライン出力制御回路)ライン出力制御回
路15は画像処理回路11から出力された、表示パネル
の走査線上の画素への書き込みに対応した画像情報をフ
レームメモリ16に格納する。また駆動制御回路20か
ら入力するFHSYNC信号に応答して1ライン分のデ
ータをフレームメモリから読み出し、画像情報(PD0
−15)とその画像情報の走査線アドレス情報(=ライ
ン番号)を出力する。この時どのラインの画像データを
出力するかは、表示制御コントローラからの指示によっ
て決定される。
【0082】(表示制御コントローラの動作)表示制御
コントローラ17は常時行う表示パネルの「リフレッシ
ュ走査=インターレース走査」の走査ラインの決定、及
び動き検知回路13からの動き検知信号(MD)に応じ
て、変化のあったラインを優先的に表示パネルに表示す
る「部分書換=ノンインターレース走査」の走査ライン
の決定を行いライン出力制御回路15への指示を行う。
【0083】図13に表示制御コントローラが内部に有
するフラグメモリを示す。フラグメモリは表示パネルの
走査線数分のビット量があり、各ラインに対応するビッ
トが1つある。
【0084】表示制御コントローラは図14に示す処理
に従って出力するラインを決定し、ライン出力制御回路
15へ指示する。以下この図14に沿って動作を述べ
る。表示コントローラは先ず、図13に示したようにフ
ラグメモリに1フィールドのリフレッシュ走査分のフラ
グのビットを1とする。これら1がセットされたフラグ
のビットはこれから行う1フィールド分のリフレッシュ
走査で出力する全ラインに対応しており、例えばリフレ
ッシュ走査を3フィールドインターフェース走査なら
ば、 第1フィールド=0、3、6、9、12、15、18・
・・・・ 第2フィールド=1、4、7、10、13、16、19
・・・・・ 第3フィールド=2、5、8、11、14、17、20
・・・・・ という順番で走査が行われるので、例えばこれから第1
フィールドの走査を行うのであれば、フラグメモリには
0、3、6、9、12、15・・・というラインに対応
するビットに1がセットされることになる。走査制御コ
ントローラ17はフラグメモリへのビットセットを終え
ると上端のライン(ライン0)から順番にフラグメモリ
の内容を見て行き、1がセットされたビットを見つける
と、そのビットに対応するラインのデータを出力するよ
うにライン出力制御回路15に対して指示を行う。
【0085】また、表示制御コントローラ17は動き検
知回路13から動き検知信号を受け取ると、図15に示
すように割り込み処理で、内部に持ったフラグの対応す
るラインを示すビットを1とする。従って、図14に示
した処理により、例えばライン10から15にかけて動
きが検知された場合には、0、3、6、9、10、1
1、12、13、14、15、18という順番で走査が
行われ、ライン10から15までは3フィールドインタ
ーレース走査ではなく、ノンインターレースで表示され
る。
【0086】(遅延回路、駆動制御回路)駆動制御回路
20は図16のT1の期間でFHSYNC信号を“L”
レベルにし、データ受け入れが可能であることをライン
出力制御回路に伝える。ライン出力制御回路はその立ち
下がりを検出しAH/DL信号をPD0−PD15(画
像情報と走査線アドレス情報)をFCLK信号と同期し
て転送する。AH/DL信号は画像情報と走査線アドレ
ス情報を同一伝送路にて転送しているため、その識別信
号としても用いられている。この、AH/DL信号が
“H”レベルの期間に転送されるPD0−PD15は走
査線アドレス情報を示し、“L”レベルの期間は画像情
報を示している。駆動制御回路20はAH/DLを遅延
回路21へのディレイイネーブルトリガ信号(DE)に
することにより、ライン出力制御回路15から転送され
る画像情報と走査線アドレス情報のうち、画像情報(L
D)だけが遅延回路21にFCLKと同期して転送され
る。また反対にアドレス検出回路25では走査線アドレ
ス情報のみが検出される。
【0087】そして、駆動制御回路20は駆動開始信号
(ST)を出力し、シフトレジスタ22の内容をライン
メモリ23にラッチする。と同時に、このタイミングで
走査線アドレス情報はデコーダ26にアドレス検出回路
から転送され、そのアドレス情報をデコードし、消去ラ
インが指定される。
【0088】図17は駆動電圧の印加タイミングチャー
トを、図18は各信号の電圧波形を示している。
【0089】この期間T1は1H(1ラインを書き換え
る時間)に相当している。期間T2で、駆動制御回路か
ら出力された駆動開始信号により駆動は開始する。この
時消去される走査線はデコーダ26により指定されたラ
イン(ここではL1に相当)、であり、同時に画像情報
が書き込まれる走査線はメモリ27にセットされたライ
ン(ここではL0に相当)である。それぞれ、セットさ
れたラインL0,L1は走査信号発生回路28にて同時
に駆動される。
【0090】この時、走査線L1に印加される駆動電圧
は、図17に示す“消去位相部”に対応するもので、走
査線L0に印加される駆動電圧は図17に示す“書き込
み位相部”に対応するものである。なお、図17は電圧
波高値がV1、V2とV3をもつ走査選択信号と電圧0
の走査非選択信号が示されている。
【0091】一方、駆動制御回路20は次の情報PD0
−PD15を受け入れるためにFHSYNCを“L”に
ライン出力制御回路からの情報を受け取る。上記と同様
に遅延回路21に画像情報(L2に相当)が転送され、
同時にその前の画像情報(L1に相当)はシフトレジス
タ22に転送される。そしてアドレス検出回路25は走
査線アドレス情報(L2に相当)を検出する。そして、
駆動制御回路は駆動開始信号(ST)を出力し、シフト
レジスタ22の画像情報(L1に相当)をラインメモリ
にラッチする。と同時に、このタイミングで走査線アド
レス情報(L2に相当)はデコーダ26に転送され、走
査線L1の指定はメモリ27にセットされる。同様にし
て、期間T3は走査線L2の画素が消去され、走査線L
1上の画素がラインメモリ23に格納されている画像情
報L1の値に応じて、黒又は白に書き換えられる。この
ような手順で表示パネルの走査が行われる。
【0092】(デコーダ)図19はデコーダ26を示し
た図である。デコーダはアドレス検出回路25から指定
された走査線アドレス情報を走査信号発生回路の実際に
駆動する走査線に対応する回路をアクティブにする選択
信号(S0−11)への変換を行っている。またデコー
ダは駆動制御回路からのSMODEに応じて異なる変換
を行う。図20、21はSMODE=0〜2の時の変換
の内容を示したものである。左欄がデコーダーが入力し
た走査線アドレスを示しており、右欄はそのときどの走
査線が選択されるかを示している。図中、1=選択、0
=非選択である。例えばSMODE=0の時にはアドレ
ス=0を入力すると、S0、S2が「1」となり、0番
目と2番目の走査線が同時に選択されることを示してい
る。これは図2の32aと32cに対応している。
【0093】走査信号発生回路28はデコーダ26及び
メモリ27の両方からの走査線選択信号を入力する。デ
コーダで「選択」となった走査線に対しては走査選択信
号の消去位相部分を出力し、メモリ27からの出力、つ
まりデコーダが1H(1ライン書き換える期間)前に
「選択」とした走査線に対しては走査選択肢の具の書込
位相部分に対応する波形を出力する。また、デコーダ及
びメモリからの出力が両方とも「非選択」となった走査
線に対しては非選択信号を出力する。
【0094】情報信号発生回路はラインメモリ23から
入力する画像情報に対応して2つの波形を出力する。例
えばある情報線に対応するビットが1だった場合、情報
線に対しては明波形が出力され表示パネル上では「明」
となる。反対に0だった場合には情報線に対しては暗波
形が出力され、表示パネル上では「暗」となる。
【0095】以下に表示モード検知回路が出力するDM
ODE信号と、表示制御コントローラが画像処理回路に
対して出力するIMODE信号、駆動制御回路がデコー
ダ26に対して出力するSMODE信号、及び表示制御
コントローラがライン出力制御回路に出力するOFFS
ET信号の関係を示す。
【0096】
【外1】
【0097】以下にホストコンピュータの解像度がH=
1024、V=768という解像度の信号を出力してい
るときの、本発明の表示装置の表示動作について述べ
る。表示モード検知回路は入力した信号のタイミングか
ら、DMODE=0の信号を出力する。これを受けて、
表示制御コントローラは画像処理回路に対し、IMOD
E=0を出力する。画像処理回路は図10、11に示し
たような画像データの変換を行い、1ラインの入力に対
し、2ライン分のデータが生成される。一方駆動制御回
路はデコーダ26に対してSMODE=0を出力し、デ
コーダは走査選択信号を出力する。図22はこの時の表
示パネル上の1画素分に相当する大きさを示しており、
1画素は図23に示すようにRGB各色R0〜R15の
16階調(=4096色)が表現できる画素となる。以
下赤(R)の場合を例に取って階調表現が行われる様子
を示す。
【0098】まず、画像処理回路11が入力したライン
0の左端画素のデータがR=1、G=0、B=0(各値
は0〜15)であった場合、pixel1の内容はP1
R0のみが「1」となり、他は全て「0」となる。(1
=2進で0001)したがって画像処理回路が出力する
2ラインのデータは左端から LD(0):000000・・・ LD(1):000100・・・ となり、フレームメモリ16に保存される。
【0099】一方、これらのラインがライン出力制御回
路により出力されたときにはラインアドレス0及び1が
アドレス検出回路によって検出され、デコーダに入力さ
れる。デコーダにアドレス0が入力したときにはS0、
S2が選択され、走査線0と走査線2が同時に選択され
ることを意味している。(32a、32cに対応)。こ
のデコーダの出力がメモリ27にセットされると同時に
ラインメモリに画像データ(上記LD(0)に対応)が
セットされ、情報線(31a,31b,31c,31
d,31e,31f・・・)には左端から000000
・・・・というデータに対応する波形が出力される。一
方デコーダにアドレス1が入力したときにはS1が選択
され、走査線1が選択されることを意味している(32
bに対応)。このデコーダの出力がメモリ27にセット
されると同時にラインメモリに画像データ(上記LD
(1)に対応)がセットされ情報線には左端から000
100・・・というデータに対応する波形が出力され
る。これら2回(2ライン+1ライン分)の書込走査が
終了するとR=1のところに示したように、1ドットだ
けが「明」となり他のドットが「暗」となる。この部分
は面積比「1」の部分であり0〜15の16通りの階調
のなかの「1」の明るさとなる。
【0100】また、画像処理回路11が入力したライン
0の左端画素のデータがR=12、G=0、B=0(各
値は0〜15)であった場合、pixel1の内容はP
1R3とP1R2が「1」となり、他は全て「0」とな
る。(12=2進で1100)したがって画像処理回路
が出力する2ラインのデータは LD(0):100100・・・ LD(1):000000・・・ となり、フレームメモリ16に保存される。
【0101】これらのラインがライン出力制御回路によ
り出力されたときにはラインアドレス0及び1がアドレ
ス検出回路によって検出され、デコーダに入力される。
デコーダにアドレス0が入力したときにはS0、S2が
選択され、走査線0と走査線2が同時に選択されること
を意味している。(32a、32cに対応)。このデコ
ーダの出力がメモリ27にセットされると同時にライン
メモリに画像データ(上記LD(0)に対応)がセット
され、情報線(31a,31b,31c,31d,31
e,31f・・・)には左端から100100・・・・
というデータに対応する波形が出力される。一方デコー
ダにアドレス1が入力したときにはS1が選択され、走
査線1が選択されることを意味している(32bに対
応)。このデコーダの出力がメモリ27にセットされる
と同時にラインメモリに画像データ(上記LD(1)に
対応)がセットされ、情報線には左端から000000
・・・・というデータに対応する波形が出力される。
【0102】これらの書込走査が終了するとR=12の
ところに示したように、4つのドットが「明」となり他
のドットが「暗」となる。この部分は面積比「4.66
+3.33+2.33+1.66=約12」の部分が
「明」となり0〜15の16通りの階調のなかの「1
2」の明るさとなる。
【0103】同様にして入力データに応じて、0〜15
の16通りの階調が表示される。
【0104】また、ホストコンピュータの解像度がH=
1536、V=1152という解像度の信号を出力して
いるときには、表示モード検知回路は入力した信号のタ
イミングから、DMODE=2の信号を出力する。これ
を受けて、表示制御コントローラは画像処理回路に対
し、IMODE=1を出力する。画像処理回路は図11
に示したような画像データの変換を行い、1ラインの入
力に対し、1ライン分のデータが生成される。一方駆動
制御回路はデコーダ26に対してSMODE=2を出力
し、デコーダは走査選択信号を出力する。図24はこの
時の表示パネル上の1画素分に相当する大きさを示して
おり、1画素は図25に示すようにRGB各色が2階調
(=8色)を持つ画素となる。以下青(B)の場合を例
に取って階調表現が行われる様子を示す。
【0105】まず、画像処理回路11が入力したライン
0の左端画素とその右となりの画素のデータが共にR=
0、G=0、B=3(各値は0〜15)であった場合、
pixel1の内容はP1B1とP1B0が「1」とな
り、他は全て「0」。pixel2もP2B1とP2B
0が「1」となり、他は全て「0」となる。IMODE
=1では4ビットのデータのうち、最上位ビットしか使
用されない、したがって画像処理回路が出力する1ライ
ンのデータは LD(0)=000000000・・・ となり、フレームメモリ16に保存される。
【0106】このラインがライン出力制御回路により出
力されたときにはラインアドレス0がアドレス検出回路
によって検出され、デコーダに入力される。デコーダに
アドレス0が入力したときにはS0、S1が選択され、
走査線0と走査線1が選択されることを意味している。
(32a、32bに対応)。このデコーダの出力がメモ
リ27にセットされると同時にラインメモリに画像デー
タ(上記LD(0)に対応)がセットされ、情報線(3
1a,31b,31c,31d,31e,31f・・
・)には左端から000000000・・・・というデ
ータに対応する波形が出力される。1ライン走査期間に
これら2ラインの書込走査が同時に行われ、その結果B
=0に示したように、全てのドットが「暗」となる。こ
れは0〜1の2通りの階調のなかの「0」の明るさとな
る。
【0107】また、画像処理回路11が入力したライン
0の左端画素とその右となりの画素のデータが共にR=
0、G=0、B=14(各値は0〜15)であった場
合、pixel1の内容はP1B3、P1B2、P1B
1が「1」となり、他は「0」。pixel2の内容は
P2B3、P2B2、P2B1が「1」となり、他は
「0」となる。示すようにIMODE=1では4ビット
のデータのうち、最上位ビットしか使用されない、した
がって画像処理回路が出力する1ラインのデータは LD(0):00100100100・・・ となり、フレームメモリ16に保存される。
【0108】このラインがライン出力制御回路により出
力されたときにはラインアドレス検出回路によって検出
され、デコーダに入力される。デコーダにアドレス0が
入力したときにはS0、S1が選択され、走査線0と走
査線1が選択されることを意味している(32a、32
bに対応)。このデコーダの出力がメモリ27にセット
され、書込走査が行われると同時にラインメモリに画像
データ(上記LD(0)に対応)がセットされ、情報線
(31a,31b,31c,31d,31e,31f・
・・)には左端から00100100100・・・・
(上記LD(0)に対応)というデータに対応する波形
が出力される。1ライン走査期間にこれら2ラインの書
込走査が同時に行われ、その結果B=1に示したよう
に、全ての青(B)ドットが「明」となる。これは0〜
1の2通りの階調のなかの「1」の明るさとなる。
【0109】また、ホストコンピュータの解像度がH=
768、V=576という解像度の信号を出力している
ときには、表示モード検知回路は入力した信号のタイミ
ングから、DMODE=1の信号を出力する。これを受
けて、表示制御コントローラは画像処理回路に対し、I
MODE=2を出力する。画像処理回路は図11に示し
たような画像データの変換を行い、1ラインの入力に対
し、1ライン分のデータが生成される。一方駆動制御回
路はデコーダ26に対してSMODE=1を出力し、デ
コーダは走査選択信号を出力する。図26はこの時の表
示パネル上の1画素分に相当する大きさを示しており、
1画素は図27に示すようにRGB各色が3階調(=2
7色)をもつ画素となる。以下緑(G)の場合を例に取
って階調表現が行われる様子を示す。
【0110】まず、画像処理回路11が入力したライン
0の左端画素のデータがR=0、G=5、B=0(各値
は0〜15)であった場合、pixel1の内容はP1
Gのaが「0」となり、P1Gのbが「1」となり、他
は全て「0」となる。したがって画像処理回路が出力す
る1ラインのデータは LD(0):000010010・・・ となり、フレームメモリ16に保存される。
【0111】このラインがライン出力制御回路により出
力されたときにはラインアドレス0がアドレス検出回路
によって検出され、デコーダに入力される。デコーダに
アドレス0が入力したときにはS0、S1、S2、S3
が選択され、走査線0〜3が選択されることを意味して
いる。(32a〜32dに対応)。このデコーダの出力
がメモリ27にセットされると同時にラインメモリに画
像データ(上記LD(0)に対応)がセットされ、情報
線(31a,31b,31c,31d,31e,31f
・・・)には左端から000010010・・・・(上
記LD(0)に対応)というデータに対応する波形が出
力される。1ライン走査期間にこれら4ラインの書込走
査が同時に行われ、その結果G=1に示したように、8
つのドットが「明」となる。面積比に従えば0、13.
33、26.66、の中の13.33の面積が「明」に
なっていることになり、つまり0、1、2の3通りの階
調のなかの「1」の明るさとなる。
【0112】また、画像処理回路11が入力したライン
0の左端画素のデータがR=0、G=13、B=0(各
値は0〜15)であった場合、pixel1の内容はP
1Gのaとbが共に「1」となり、他は全て「0」とな
る。したがって画像処理回路が出力する1ラインのデー
タは LD(0):010010010・・・ となり、フレームメモリ16に保存される。
【0113】このラインがライン出力制御回路により出
力されたときにはラインアドレス0がアドレス検出回路
によって検出され、デコータに入力される。デコーダに
アドレス0が入力したときにはS0、S1、S2、S3
が選択され、走査線0〜3が選択されることを意味して
いる。(32a〜32dに対応)。このデコーダの出力
がメモリ27にセットされると同時にラインメモリに画
像データ(上記LD(0)に対応)がセットされ、情報
線(31a,31b,31c,31d,31e,31f
・・・)には左端から010010010・・・・とい
うデータに対応する波形が出力される。1ライン走査期
間にこれら4ラインの書込走査が同時に行われ、その結
果G=2に示したように、緑(G)全てドットが「明」
となる。面積比に従えば0、13.33、26.66、
の中の26.66の面積が「明」となっていることにな
り、つまり0、1、2の3通りの階調のなかの「2」の
明るさとなる。
【0114】また、ホストコンピュータの解像度がH=
640、V=480という解像度の信号を出力している
時にも同様にDMODE=1,IMODE=2,SMO
DE=1となる。この場合画像が表示パネル全体には表
示されないが、ライン出力制御回路がフレームメモリに
画像データを格納する際、OFFSET信号に応答して
フレームメモリ上のX=64,Y=48を左上端として
格納するため、表示パネル上の中心に画像が表示され
る。
【0115】以上説明してきた内容は本発明の一実施例
であり、本発明の本質からすれば、表示パネルの色数に
依存することはない。
【0116】以下、本実施例のうち、表示パネルのドッ
トパターンを変更した例について述べる。
【0117】(実施例2)図28は本実施例2による表
示パネルの一部を示す模式的平面図である。
【0118】前述した実施例1と異なる点は、この表示
パネルはモノクロ表示用である為に各画素がR、G、B
の各色画素に分離されていない点である。
【0119】但し、階調表示は実施例1と同様に行なえ
るように、両辺y1のドットPx3は2対4.66の2
つのサブドットに、一辺y1他辺y2−y1のドットPx
2は1対2.33のサブドットに分割されている。
【0120】その他図中の数字は有効面積の比を示して
いる。
【0121】図28中第1解像度の第1画素は面積比
2:4.66の2つのサブドットからなる第1ドットP
x3であり、又、別の第1画素は面積2.33のサブド
ット2つと面積1のサブドット2つの計4つのサブドッ
トからなる。更に別の第1画素は面積3.33の2のサ
ブドットからなり、更に別の第1画素は面積1.66の
4つのサブドットからなる。第2解像度の第2画素は第
1ドットに、面積比1:2.33の2つのサブドットか
らなる第2ドットPx2とサブドットPx1と面積3.
3のサブドットを加えた計6つのサブドットからなる。
【0122】同様に第3解像度の第3画素は、第2画素
に、面積1、2.33、3.33の3つのサブドットと
面積1.66の3つのサブドットを加えて計12個のサ
ブドットからなる。
【0123】第1の画素は、走査線32aと32bとを
独立に選択可能とし、情報線31a、31bにそれぞれ
走査線32a上のサブドット又は走査線32b上のサブ
ドットに応じた情報信号を印加することにより4レベル
の階調表示が行える。
【0124】この時、面積比1:2.33のドットPx
2が2つで構成されている計4つのサブドットからなる
第1画素における面積2.33の2つのサブドットは共
に同じ画像情報に対して同じ表示状態(明暗)をとる。
同様に面積1の2つのサブドットも同じ画像情報に対し
て同じ表示状態をとる。
【0125】第2の画素を用いて第2解像度の表示を行
う場合について説明する。
【0126】面積4.66のサブドットと面積3.33
のサブドットは共に同じ画像情報に対して同じ表示状態
をとる。同様に面積2.33のサブドットと面積1.6
6のサブドットも共に同じ表示状態をとる。こうして1
6レベルの階調表示が行える。この時の具体的な駆動法
としては、まず、2つの走査線32aと32cとが同時
に選択されるとともに面積4.66と3.33のサブド
ットを明又は暗にする為の情報信号が情報線31aに供
給され、面積2.33と1.66のサブドットを明又は
暗にする為の情報信号が情報線31bに供給される。
【0127】次に走査線32bが選択され、同様に情報
線31a、31bに情報信号が供給されて面積1と2の
サブドットの表示状態が定められる。
【0128】全ての走査線の走査方式としては、少なく
とも一本の走査線を選択するとともに、全ての情報線に
情報信号を供給する線順次走査方式を用いるとよい。こ
の時の走査線の選択順としては、第1フィールドで32
aと32c、32dと32f、32gと32i・・・と
いう順で2本づつ走査線を順次選択し、第2フィールド
で32b、32e、32hという順に一本づつ走査線を
順次選択することで全走査線の選択を行う1フレーム走
査を終了する方式が好適である。
【0129】第3の画素を用いた第3解像度による表示
を行う場合には、例えば走査線32aと32bを同時
に、走査線32cと32dを同時に選択して一辺y1
正方形の画素(第1画素)毎に明・暗を定めて5レベル
の階調表示を行うことができる。又、1つの第3画素あ
たり4つの走査線を同時に選択するとともに1つの第3
画素あたり3つ又は2の情報線を2組に分けて独立に情
報信号を供給して3レベルの階調表示を行うこともでき
る。
【0130】同時選択とは複数の走査線に同時に走査選
択信号が供給されることである。
【0131】又、本実施例で特徴的な事項の1つは、第
2解像度の第2画素における3つの走査線(例えば32
a、32b、32c)のうち走査線32a上の画素と走
査線32c上の画素の面積比を1:1ではなく不均等に
した点である。これにより、走査線32aと32cとを
同時選択して16レベルの階調表示を行う時に各階調レ
ベル間の明るさに差が生じ難いようにしている。
【0132】その為に、第2画素の3つの走査線に対応
した互いに異なる3つのサブドット(面積2、3.3
3、4.66の3つのサブドット又は面積1、1.6
6、2.33の3つのサブドット)のうち最小有効面積
のサブドットに対する他の2つのサブドットの有効面積
の和(7.99又は3.99)がほぼ4倍例えば3.9
乃至4.1になるように設定されている。本例では4倍
に近づくように具体的に3.995倍又は3.990倍
に定めている。
【0133】そして、一方の情報線31bに対応した3
つのドットの有効面積の和(4.99)に対して、別の
情報線31aに対応した3つのサブドットの有効面積の
和(9.99)をほぼ2倍例えば1.9倍乃至2.1倍
に設定されている。本例では具体的に2倍に近づくよう
に2.002倍に定めている。
【0134】つまり、本例では、ある1つの第1画素例
えばPx3は、2:4.66に分割されそのうち大なる
有効面積をもつサブドットと、別の隣接する第1画素の
有効面積3.33のサブドットとの和と、が有効面積2
のサブドットの約4倍になっている。
【0135】同様にある第1画素有効面積2.33の2
つのサブドットと別の第1画素の有効面積1.66の2
つのサブドットとの4つのサブドットの有効面積の和
が、当該ある第1画素の有効面積1の2つのサブドット
の有効面積の和の約4倍になっている。
【0136】そして、隣接する第2画素のサブドット同
士は実質的に互に等しい面積としている。即ち、図28
中、サブドットd1とd2,3とd4,d5とd6、d
7とd8、・・・d15dとd16、d17とd18は
それぞれ共に同じ有効面積のドットである。
【0137】これにより、第2の画素を用いた第2解像
度による表示の場合には、16レベルの多階調を表示で
きるとともに、図中上下方向即ち走査線の配列方向で明
るさの重心の変動が抑制される。
【0138】図29中の各サブドットを色毎に更に色ド
ットに分割すればカラー表示パネルとなる。例えば、
R、G、B3色に分割すれば図9と同じようになる。
【0139】(実施例3)図29は本実施例3による表
示パネルの一部を示す模式的平面図である。
【0140】前述した実施例2と異なる点は縦の長さy
1のドットPx2、Px3の分割パターンが、上方に面
積の小さなサブドットが、下方に面積の大きなサブドッ
トが配されている点である。
【0141】勿論、これらサブドットを更に色ドットに
分割してカラー表示出来るようにしてもよい。
【0142】(実施例4)図30は本発明の実施例4に
よる表示パネルの一部を示す模式的平面図である。
【0143】前述した実施例2と異なる点は、縦がy11
+y12のドットが上下2つのサブドットに分割されてい
る点である。
【0144】勿論これらサブドットをカラー表示出来る
ように更に各色ドットに分割してもよい。
【0145】(実施例5)図31は本実施例5による表
示パネルの一部を示す模式的平面図である。
【0146】前述した実施例2と異なる点は、サブドッ
トへの分割比である。
【0147】図中の数字は有効面積の比を示している。
【0148】図31〜34は標準モードにおける16階
調表示の様子を、図35〜38は低解像度モードにおけ
る16階調表示の様子を示している。
【0149】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、同
一のマトリクス表示装置に複数の解像度の画像信号を入
力した際にも、その解像度に合わせて一画素の大きさが
変化するため、画像上の1ピクセルとパネル上の画素が
1:1に対応した鮮明な画像、つまり従来問題になって
いたような、表示領域の小ささや補間・間引き処理によ
るボケや不自然さを出すことなく、常に表示パネル全
体、もしくは表示パネルのサイズに近いサイズでの表示
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施の形態による表示パネルの
画素配列の一部を示す図である。
【図2】本発明の表示パネルによる画素の面積変換の様
子を示す模式図である。
【図3】本発明の表示パネルによる画素の面積変換の様
子を示す模式図である。
【図4】本発明の表示パネルによる解像度変換の様子を
示す模式図である。
【図5】本発明の好適な実施の形態によるカラー表示パ
ネルの画素配列の一部を示している。
【図6】本発明の好適な実施の形態による表示パネルの
駆動制御装置のブロック図である。
【図7】本発明の実施例1による表示パネルの駆動制御
装置のブロック図である。
【図8】実施例1による表示パネルの構成を示す模式図
である。
【図9】実施例1による表示パネルの画素配列の一部を
示す模式図である。
【図10】実施例1による表示情報の解像度変換処理を
説明する為の図である。
【図11】実施例1による表示情報の解像度変換処理を
説明する為の図である。
【図12】図11の表示情報の解像度変換処理に用いら
れる論理表を示す図である。
【図13】実施例1に用いられるフラグメモリと走査線
の関係を示す図である。
【図14】実施例1の表示制御コントローラの処理の手
順を示す図である。
【図15】実施例1の表示制御コントローラの処理の手
順を示す図である。
【図16】実施例1のライン出力制御回路から表示パネ
ルの駆動までの一連の動作タイミングを示すライミング
チャートの図である。
【図17】実施例1の表示パネルの駆動電圧の印加タイ
ミングを示すタイミングチャートの図である。
【図18】実施例1の表示パネルの駆動電圧波形を示す
図である。
【図19】実施例1に用いられるのデコーダの構成を示
す図である。
【図20】実施例1に用いられるのデコーダの動作を示
す論理表を示す図である。
【図21】実施例1に用いられるのデコーダの動作を示
す論理表を示す図である。
【図22】実施例1による表示パネルのある解像度表示
の際の画素の単位を示す模式図である。
【図23】図22に示した解像度のときの階調表示の様
子を示す模式図である。
【図24】実施例1による表示パネルの別の解像度表示
の際の画素の単位を示す模式図である。
【図25】図24に示した解像度のときの階調表示の様
子を示す模式図である。
【図26】実施例1による表示パネルの更に別の解像度
表示の際の画素の単位を示す模式図である。
【図27】図25に示した解像度のときの階調表示の様
子を示す模式図である。
【図28】実施例2による表示パネルの画素配列の一部
を示す図である。
【図29】実施例3による表示パネルの画素配列の一部
を示す図である。
【図30】実施例4による表示パネルの画素配列の一部
を示す図である。
【図31】実施例5による表示パネルの画素配列の一部
を示す図である。
【図32】実施例4による表示パネルを用いた階調表示
の一例を示す図である。
【図33】実施例4による表示パネルを用いた階調表示
の一例を示す図である。
【図34】実施例4による表示パネルを用いた階調表示
の一例を示す図である。
【図35】実施例4による表示パネルを用いた階調表示
の一例を示す図である。
【図36】実施例4による表示パネルを用いた階調表示
の一例を示す図である。
【図37】実施例4による表示パネルを用いた階調表示
の一例を示す図である。
【図38】実施例4による表示パネルを用いた階調表示
の一例を示す図である。
【図39】実施例4による表示パネルを用いた階調表示
の一例を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/66 H04N 5/66 D

Claims (44)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 面積の異なる複数のドットからなる画素
    群が配列された表示パネルにおいて、 該画素群は、有効面積S1を有するm個の第1の画素に
    均等に分割可能であるとともに、有効面積S2を有する
    n個の第2の画素にも均等に分割可能であって、 S1<S2、m>n、m/n≠2a,(aは自然数)を
    満たすことを特徴とする表示パネル。
  2. 【請求項2】 面積の異なる複数のドットからなる画素
    群が配列された表示パネルにおいて、 該画素群は、有効面積S1を有するp個の第1の画素に
    均等に分割可能であるとともに、有効面積S2を有する
    q個の第2の画素に均等に分割可能であって、更に有効
    面積S3を有するr個の第3の画素にも分割可能である
    とともに、 S1<S2<S3、p>q>r、p/q≠2a、p/r
    =2a,(aは自然数)を満たすことを特徴とする表示
    パネル。
  3. 【請求項3】 面積の異なる複数のドットが規則的に配
    列された表示領域を含む表示パネルにおいて、 該表示領域は、多数の有効面積S1を有する第1の画素
    に分割され、 該第1の画素は、該複数のドットのうちの第1の組み合
    わせにより構成されるものと、該複数の副画素のうちの
    該第1の組み合わせとは異なる第2の組み合わせにより
    構成されるものとを含んでいることを特徴とする表示パ
    ネル。
  4. 【請求項4】 2種以上の互いに異なる面積を有するド
    ットからなる画素群を有する表示パネルであって、 該画素群全体は互いに等しい有効面積を有するm個の第
    1の画素に分割可能であり、該画素群の一部の領域を除
    く領域は該第1の画素と異なる互いに等しい有効面積を
    有するn個の第二の画素に分割可能であり、 m>nであって、m/n≠a,(a:自然数)、を満た
    することを特徴とする表示パネル。
  5. 【請求項5】 2種以上の互いに異なる面積を有するド
    ットからなる画素領域を有する表示パネルであって、 該画素領域は、有効面積S1を有する第1の画素に均等
    に分割可能であると同時に、有効面積S2を有する第2
    の画素に均等に分割可能であり、 S1<S2であって、√S2/√S1≠b(b:自然
    数)を満たす、ことを特徴とする表示パネル。
  6. 【請求項6】 2種以上の互いに異なる面積を有するド
    ットからなる表示画面を有する表示パネルであって、 該表示画面全体は、有効面積S1を有する第1の画素に
    分割可能であると同時に、有効面積S2を有する第2の
    画素に分割可能であり、 S1<S2であって、√S2/√S1≠b(b:自然
    数)、を満たすことを特徴とする表示パネル。
  7. 【請求項7】 2種以上の互いに異なる面積を有するド
    ットからなる表示画面を有する表示パネルであって、 該表示画面全体は有効面積S1を有する第1の画素に均
    等に分割可能であり、該表示画面の一部の領域を除く表
    示領域は有効面積S2を有する第二の画素に分割可能で
    あり、 S1<S2であって、√S2/√S1≠b(b:自然
    数)、を満たすことを特徴とする表示パネル。
  8. 【請求項8】 前記第2の画素は、第1の画素を含むド
    ットパターンからなる請求項1〜7記載の表示パネル。
  9. 【請求項9】 前記第1の画素は、隣接する複数の該第
    2の画素を構成するドットのうち一部のドットからなる
    構成と、一つの該第2の画素を構成するドットのうち一
    部のみからなる構成と、のいずれかのドットパターンか
    らなる請求項1〜7記載の表示パネル。
  10. 【請求項10】 前記第1の画素及び第2の画素は、そ
    れぞれ色のことなる複数の画素からなる請求項1〜7記
    載の表示パネル。
  11. 【請求項11】 前記第1の画素及び第2の画素は、そ
    れぞれ色の異なる複数の色画素からなり、該色画素は互
    いに面積の異なる複数の色ドットからなる請求項1〜7
    記載の表示パネル。
  12. 【請求項12】 前記第1の画素及び第2の画素は、そ
    れぞれイエロ−画素、シアン画素、マゼンタ画素からな
    る請求項1〜7記載の表示パネル。
  13. 【請求項13】 前記第1の画素及び第2の画素は、そ
    れぞれ赤画素、緑画素、青画素からなる請求項1〜7記
    載の表示パネル。
  14. 【請求項14】 前記第1の画素及び第2の画素は、そ
    れぞれ赤画素、緑画素、青画素からなり、前記赤画素、
    緑画素、青画素は、それぞれ2種以上の互いに異なる面
    積を有する赤ドット、緑ドット、青ドットからなる請求
    項1〜7記載の表示パネル。
  15. 【請求項15】 前記ドットの面積は遮光部材により規
    定されている請求項1〜7記載の表示パネル。
  16. 【請求項16】 前記ドットの面積は遮光部材と色フィ
    ルターにより規定されている請求項1〜7記載の表示パ
    ネル。
  17. 【請求項17】 前記ドットは走査線に印加される電圧
    と情報線に印加される電圧とで表示状態が定められる請
    求項1〜7記載の表示パネル。
  18. 【請求項18】 前記ドットは明・暗いずれかの光学的
    状態を選択的に呈する請求項1〜7記載の表示パネル。
  19. 【請求項19】 前記表示パネルは、液晶を用いた液晶
    表示パネルである請求項1〜7記載の表示パネル。
  20. 【請求項20】 前記表示パネルは、2つの準安定状態
    を呈するネマチック液晶を用いた液晶表示パネルである
    請求項1〜7記載の表示パネル。
  21. 【請求項21】 前記表示パネルは、カイラルスメクテ
    ィック液晶を用いた液晶表示パネルである請求項1〜7
    記載の表示パネル。
  22. 【請求項22】 前記表示パネルは、各ドットに対して
    スイッチング素子が設けられた液晶表示パネルである請
    求項1〜7記載の表示パネル。
  23. 【請求項23】 前記表示パネルは、STN液晶を用い
    た液晶表示パネルである請求項1〜7記載の表示パネ
    ル。
  24. 【請求項24】 前記表示パネルは、自発光型表示パネ
    ルである請求項1〜7記載の表示パネル。
  25. 【請求項25】 前記表示パネルは、ミラーの向きを制
    御する反射型表示パネルである請求項1〜7記載の表示
    パネル。
  26. 【請求項26】 前記ドットの面積は、蛍光体のパター
    ンにより規定される請求項1〜7記載の表示パネル。
  27. 【請求項27】 前記ドットの面積は、ミラーの大きさ
    により規定される請求項1〜7記載の表示パネル。
  28. 【請求項28】 前記表示パネルは、該第1の画素によ
    る表示階調数と該第2の画素による表示階調数とが異な
    る請求項1〜7記載の表示パネル。
  29. 【請求項29】 請求項1〜7記載の表示パネルと、表
    示情報を解像度に応じて該表示パネルの所定のドットに
    割り当てる信号処理手段とを有する表示装置。
  30. 【請求項30】 入力する画像信号の縦横の解像度を検
    出する解像度検出回路、入力データを走査線上の画素の
    書込に対応した画像情報に変換する変換方法を切り換え
    可能な画像変換回路、走査線を指定する走査指定の指定
    方法を切り換え可能な走査線指定回路、1つの画素が複
    数のサブドットから構成されており、そのサブドットの
    点灯の組み合わせで複数の階調を表現できるように形成
    された情報電極、走査電極を持つマトリクス電極を有す
    ると共に、 前記モード検出手段の検出結果に応答して、サブドット
    の一部を用いて、もしくは該画素と隣の画素のサブドッ
    トとの組み合わせにより、1つの画素が前記画素セルと
    は異なる大きさのドットを形成するように前記画像変換
    回路及び走査線指定回路を制御する、制御手段を有する
    ことを特徴とする表示装置。
  31. 【請求項31】 入力する画像信号の縦横の解像度を検
    出する解像度検出回路、入力データを走査線上の画素の
    書込に対応した画像情報に変換すると共に複数の変換方
    法が切り換え可能な画像変換回路、走査する走査線の選
    択を行うと共に、複数の選択方法が切り換え可能な走査
    線選択回路、前記解像度検出回路が第1の解像度モード
    を検出した際に、1つの画素が複数のサブドットから構
    成され、そのサブドットの点灯の組み合わせで複数の階
    調を表現できるよう電極幅の比を持つと共に、第2の解
    像度モードの際にサブドットの一部を用いて、もしくは
    該画素と隣の画素のサブドットとの組み合わせにより、
    第1の解像度モードとは異なる大きさの画素を形成でき
    るよう電極幅の比を持ったマトリクス電極を有し、前記
    解像度検出回路の検知した解像度モードによって前記画
    像変換回路の変換方式及び走査線選択回路の選択方式を
    制御する制御手段を有することを特徴とする表示装置。
  32. 【請求項32】 各第2の画素は、少なくとも3つの走
    査線に対応した互いに異なる有効面積をもつ3つのドッ
    トを含む請求項1〜7に記載の表示パネル。
  33. 【請求項33】 各第2の画素は、少なくとも3つの走
    査線と少なくとも2つの情報線とのマトリクスに対応し
    た互いに異なる有効面積の6つのドットを含む請求項1
    〜7に記載の表示パネル。
  34. 【請求項34】 各第2の画素は、少なくとも3つの走
    査線に対応した互いに異なる有効面積をもつ3つのドッ
    トを含み、該3つのドットのうち、最小有効面積のドッ
    トに対して、他の2つのドットの有効面積の和がほぼ4
    倍である請求項1〜7に記載の表示パネル。
  35. 【請求項35】 各第2の画素は少なくとも2つの情報
    線に対応した2組のドット群を含み、一方のドット群の
    有効面積の和に対する他方のドット群の有効面積の和が
    ほぼ4倍に設定されている請求項1〜7に記載の表示パ
    ネル。
  36. 【請求項36】 隣接する2つの第2の画素における隣
    接するドット同士は実質的に等しい有効面積をもつ請求
    項1〜7に記載の表示パネル。
  37. 【請求項37】 各第2の画素は、少なくとも3つの走
    査線に対応した互いに異なる有効面積をもつ3つのドッ
    トを含み、隣接する2つの第2の画素における隣接する
    ドット同士は実質的に等しい有効面積をもつ請求項1〜
    7に記載の表示パネル。
  38. 【請求項38】 各第2の画素は、少なくとも3つの走
    査線と少なくとも2つの情報線とのマトリクスに対応し
    た互いに異なる有効面積の6つのドットを含み、隣接す
    る2つの第2の画素における隣接するドット同士は実質
    的に等しい有効面積をもつ請求項1〜7に記載の表示パ
    ネル。
  39. 【請求項39】 各第2の画素は、少なくとも3つの走
    査線に対応した互いに異なる有効面積をもつ3つのドッ
    トを含み、該3つのドットのうち、最小有効面積のドッ
    トに対して、他の2つのドットの有効面積の和がほぼ4
    倍であり、隣接する2つの第2の画素における隣接する
    ドット同士は実質的に等しい有効面積をもつ請求項1〜
    7に記載の表示パネル。
  40. 【請求項40】 各第2の画素は少なくとも2つの情報
    線に対応した2組のドット群を含み、一方のドット群の
    有効面積の和に対する他方のドット群の有効面積の和が
    ほぼ4倍に設定されており、隣接する2つの第2の画素
    における隣接するドット同士は実質的に等しい有効面積
    をもつ請求項1〜7に記載の表示パネル。
  41. 【請求項41】 隣接する少なくとも2つの第1の画素
    のうち、一方は、互いに有効面積の異なる2つのドット
    又はドット群に分割され、他方は、互いに有効面積が等
    しい2つのドット又はドット群に分割されている請求項
    1〜7記載の表示パネル。
  42. 【請求項42】 該一方の第1の画素と該他方の第1の
    画素とは別の行上にある請求項41記載の表示パネル。
  43. 【請求項43】 該一方の第1の画素の小なる有効面積
    のドット又はドット群に対して、該一方の第1の画素の
    大なる有効面積のドット又はドット群と、該他方の第1
    の画素のドット又はドット群と、の有効面積の和は、ほ
    ぼ4倍である請求項41記載の表示パネル。
  44. 【請求項44】 前記第1の画素における表示可能な階
    調数と前記第2の画素における表示可能な階調数とが相
    違している請求項1〜7に記載の表示パネル。
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