JPH09236725A - 光導波路カプラ - Google Patents
光導波路カプラInfo
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- JPH09236725A JPH09236725A JP6719196A JP6719196A JPH09236725A JP H09236725 A JPH09236725 A JP H09236725A JP 6719196 A JP6719196 A JP 6719196A JP 6719196 A JP6719196 A JP 6719196A JP H09236725 A JPH09236725 A JP H09236725A
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- optical
- optical fiber
- wavelength
- coupler
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明はカプラ側に設けられた各光導波路の
うち、光出力ポートとなる光導波路のコア部と、この光
導波路に光結合される光ファイバのコア部との中心位置
が1μm以上ずれても、光結合させるときの損失を極め
て小さくし、これによって製造時の許容誤差を大きくし
て、製造時の歩留まりを向上させる。 【解決手段】 カプラ匡体2内の光導波路17から出射
される波長1.3μmの光信号を2心光ファイバ端末7
に設けられたマルチモード光ファイバ5に入射させ、2
心光ファイバ端末7に設けられたシングルモード光ファ
イバ6を介して入射された波長1.3μmの光信号をカ
プラ匡体2内の光導波路18に入射させる。
うち、光出力ポートとなる光導波路のコア部と、この光
導波路に光結合される光ファイバのコア部との中心位置
が1μm以上ずれても、光結合させるときの損失を極め
て小さくし、これによって製造時の許容誤差を大きくし
て、製造時の歩留まりを向上させる。 【解決手段】 カプラ匡体2内の光導波路17から出射
される波長1.3μmの光信号を2心光ファイバ端末7
に設けられたマルチモード光ファイバ5に入射させ、2
心光ファイバ端末7に設けられたシングルモード光ファ
イバ6を介して入射された波長1.3μmの光信号をカ
プラ匡体2内の光導波路18に入射させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光信号を伝搬する
複数の光ファイバを接続する光導波路カプラに係わり、
特にアレイ構成の光入出力ポートを持つ光導波路カプラ
に関する。
複数の光ファイバを接続する光導波路カプラに係わり、
特にアレイ構成の光入出力ポートを持つ光導波路カプラ
に関する。
【0002】
【従来の技術】光信号によって光送信部側と、光受信部
側との間のデータ授受を行なう低速光加入者伝送システ
ムでは、従来、図4に示すような構成の光導波路カプラ
101を使用して、複数のシングルモード光ファイバ1
03、105、106、108を接続する方法が提案さ
れている(NTT、R&D、Vol.42、No.7、
1993「低速光加入者分岐光モジュール」)。この図
に示す光導波路カプラ101は、矩形状に形成されるカ
プラ匡体102と、このカプラ匡体102の一端側に取
り付けられシングルモード光ファイバ103を介して供
給された波長1.3μmの光信号と1.55μmとを取
り込んで、カプラ匡体102内に導く単心光ファイバ端
末104と、カプラ匡体102の他端側に取り付けら
れ、このカプラ匡体102から出射される波長1.3μ
mの光信号を取り込んで、シングルモード光ファイバ1
05内に導くとともに、シングルモード光ファイバ10
6を介して供給された波長1.3μmの光信号を取り込
んでカプラ匡体102内に導く2心光ファイバ端末10
7と、カプラ匡体102の他端側に取り付けられ、この
カプラ匡体102から出射される波長1.55μmの光
信号を取り込んでシングルモード光ファイバ108内に
導く単心光ファイバ端末109とを備えている。
側との間のデータ授受を行なう低速光加入者伝送システ
ムでは、従来、図4に示すような構成の光導波路カプラ
101を使用して、複数のシングルモード光ファイバ1
03、105、106、108を接続する方法が提案さ
れている(NTT、R&D、Vol.42、No.7、
1993「低速光加入者分岐光モジュール」)。この図
に示す光導波路カプラ101は、矩形状に形成されるカ
プラ匡体102と、このカプラ匡体102の一端側に取
り付けられシングルモード光ファイバ103を介して供
給された波長1.3μmの光信号と1.55μmとを取
り込んで、カプラ匡体102内に導く単心光ファイバ端
末104と、カプラ匡体102の他端側に取り付けら
れ、このカプラ匡体102から出射される波長1.3μ
mの光信号を取り込んで、シングルモード光ファイバ1
05内に導くとともに、シングルモード光ファイバ10
6を介して供給された波長1.3μmの光信号を取り込
んでカプラ匡体102内に導く2心光ファイバ端末10
7と、カプラ匡体102の他端側に取り付けられ、この
カプラ匡体102から出射される波長1.55μmの光
信号を取り込んでシングルモード光ファイバ108内に
導く単心光ファイバ端末109とを備えている。
【0003】さらに、この光導波路カプラ101は、カ
プラ匡体102内に配置された2つの3dB光カプラ回
路110によって構成され、前記単心光ファイバ端子1
04に接続された光導波路111を介して、第1光入出
力ポート112に波長1.3μmの光信号と1.55μ
mとが入射されたとき、これを波長分波して波長1.5
5μmの光信号を光出力ポート113から出射して光導
波路114を介し、前記単心光ファイバ端末109に導
くとともに、波長1.3μmの光信号を第2光入出力ポ
ート115から出射し、またこの第2光入出力ポート1
15に波長1.3μmの光信号が入射されたとき、これ
を通過させて第1光入出力ポート112から出射するマ
ッハ・ツェンダ型光合波分波回路116と、カプラ匡体
102内に配置され、マッハ・ツェンダ型光合波分波回
路116の第2光入出力ポート115から出射される波
長1.3μmの光信号を分波した後、これらの各光信号
を各光導波路117、118を介して2心光ファイバ端
末107に導き、またこの2心光ファイバ端末107か
ら波長1.3μmの光信号が入射され、これが各導波路
117、118のうち、一方の光導波路118を介して
入射されたとき、これを通過させて、マッハ・ツェンダ
型光合波分波回路116の第2光入出力ポート115に
入射させるY分岐回路119とを備えている。
プラ匡体102内に配置された2つの3dB光カプラ回
路110によって構成され、前記単心光ファイバ端子1
04に接続された光導波路111を介して、第1光入出
力ポート112に波長1.3μmの光信号と1.55μ
mとが入射されたとき、これを波長分波して波長1.5
5μmの光信号を光出力ポート113から出射して光導
波路114を介し、前記単心光ファイバ端末109に導
くとともに、波長1.3μmの光信号を第2光入出力ポ
ート115から出射し、またこの第2光入出力ポート1
15に波長1.3μmの光信号が入射されたとき、これ
を通過させて第1光入出力ポート112から出射するマ
ッハ・ツェンダ型光合波分波回路116と、カプラ匡体
102内に配置され、マッハ・ツェンダ型光合波分波回
路116の第2光入出力ポート115から出射される波
長1.3μmの光信号を分波した後、これらの各光信号
を各光導波路117、118を介して2心光ファイバ端
末107に導き、またこの2心光ファイバ端末107か
ら波長1.3μmの光信号が入射され、これが各導波路
117、118のうち、一方の光導波路118を介して
入射されたとき、これを通過させて、マッハ・ツェンダ
型光合波分波回路116の第2光入出力ポート115に
入射させるY分岐回路119とを備えている。
【0004】シングルモード光ファイバ103を介して
公衆回線側から波長1.3μmの光信号(例えば、電話
先からの音声信号)が時分割で入射されるとともに、波
長1.55μmの光信号(例えば、CATV用光信号)
が入射されたとき、マッハ・ツェンダ型光合波分波回路
116によってこれら各光信号を波長分波して、波長
1.3μmの光信号をY分岐回路119に導き、2心光
ファイバ端末107に接続されている各シングルモード
光ファイバ105、106に入射させて加入者側の電話
機に供給させるとともに、波長1.55μmの光信号を
単心光ファイバ端末109に導き、この単心光ファイバ
端末109に接続されているシングルモード光ファイバ
108に入射させて、加入者側のテレビジョン装置に供
給させる。
公衆回線側から波長1.3μmの光信号(例えば、電話
先からの音声信号)が時分割で入射されるとともに、波
長1.55μmの光信号(例えば、CATV用光信号)
が入射されたとき、マッハ・ツェンダ型光合波分波回路
116によってこれら各光信号を波長分波して、波長
1.3μmの光信号をY分岐回路119に導き、2心光
ファイバ端末107に接続されている各シングルモード
光ファイバ105、106に入射させて加入者側の電話
機に供給させるとともに、波長1.55μmの光信号を
単心光ファイバ端末109に導き、この単心光ファイバ
端末109に接続されているシングルモード光ファイバ
108に入射させて、加入者側のテレビジョン装置に供
給させる。
【0005】また、この動作と並行して、2心光ファイ
バ端末107に接続されている、一方のシングルモード
光ファイバ106を介して、波長1.3μmの光信号
(加入者側の電話機からの音声信号)が時分割で入射さ
れたとき、Y分岐回路119およびマッハ・ツェンダ型
光合波分波回路116によってこれを通過させて、単心
光ファイバ端末104に接続されている前記シングルモ
ード光ファイバ103に入射させ、公衆回線側に供給さ
せる。このように、この光導波路カプラ101では、光
導波路117を波長1.3μmの光出力ポートとして使
用し、光導波路118を波長1.3μmの光入力ポート
として使用し、さらに光導波路114を波長1.55μ
mの光出力ポートとして使用し、光導波路111を波長
1.55μmの光入力ポート、波長1.3μmの光入出
力ポートとして使用することにより、2波長双方向3チ
ャネルタイプの光通信を実現している。
バ端末107に接続されている、一方のシングルモード
光ファイバ106を介して、波長1.3μmの光信号
(加入者側の電話機からの音声信号)が時分割で入射さ
れたとき、Y分岐回路119およびマッハ・ツェンダ型
光合波分波回路116によってこれを通過させて、単心
光ファイバ端末104に接続されている前記シングルモ
ード光ファイバ103に入射させ、公衆回線側に供給さ
せる。このように、この光導波路カプラ101では、光
導波路117を波長1.3μmの光出力ポートとして使
用し、光導波路118を波長1.3μmの光入力ポート
として使用し、さらに光導波路114を波長1.55μ
mの光出力ポートとして使用し、光導波路111を波長
1.55μmの光入力ポート、波長1.3μmの光入出
力ポートとして使用することにより、2波長双方向3チ
ャネルタイプの光通信を実現している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の光導波路カプラ101においては、次に述べ
るような問題があった。すなわち、この光導波路カプラ
101では、2つの光導波路117、118の入出力端
子部がアレイ構造になっているので、これらの各光導波
路117、118に接続される2心光ファイバ端末10
7内に設けられたシングルモード光ファイバ105、1
06をアレイ構造にして、光導波路117の入出力端部
と、シングルモード光ファイバ105の端部とを結合さ
せるとともに、光導波路118の入出力端部と、シング
ルモード光ファイバ106の端部とを結合させなければ
ならない。この際、これら各光導波路117、118の
コア部と、各シングルモード光ファイバ105、106
のコア部とを1μm以下の突き合わせ位置精度で接続し
なければならない。しかしながら、このようなシングル
モード光ファイバ105、106では、外形に対するコ
ア部の偏心量が通常でも1μm程度あるため、図5に示
す如く2心光ファイバ端末107によって各シングルモ
ード光ファイバ105、106の外周部分となるクラッ
ド(鞘)部105a、106aなどを正確に位置決めし
て、図6に示す如くこれら一方の光導波路118のコア
部118bの中心と、一方のシングルモード光ファイバ
106のコア部106bの中心とを位置合わるように、
2心光ファイバ端末107をカプラ匡体102に接続し
ても、他方の光導波路117のコア部117bの中心
と、他方のシングルモード光ファイバ105のコア部1
05bの中心とがずれてしまい、これら光導波路117
のコア部117bと、シングルモード光ファイバ105
のコア部105bとの接続部分で、光結合の損失が大き
くなってしまうことが多かった。このため、製造時の歩
留まりが悪くなるという問題があった。本発明は上記の
事情に鑑みてなされたものであり、カプラ側に設けられ
た各光導波路のうち、光出力ポートとなる光導波路のコ
ア部と、この光導波路に光結合される光ファイバのコア
部との中心位置が1μm以上ずれても、光結合させると
きの損失を極めて小さくすることができ、これによって
製造時の許容誤差を大きくして、製造時の歩留まりを向
上させることができる光導波路カプラを提供することを
目的としている。
うな従来の光導波路カプラ101においては、次に述べ
るような問題があった。すなわち、この光導波路カプラ
101では、2つの光導波路117、118の入出力端
子部がアレイ構造になっているので、これらの各光導波
路117、118に接続される2心光ファイバ端末10
7内に設けられたシングルモード光ファイバ105、1
06をアレイ構造にして、光導波路117の入出力端部
と、シングルモード光ファイバ105の端部とを結合さ
せるとともに、光導波路118の入出力端部と、シング
ルモード光ファイバ106の端部とを結合させなければ
ならない。この際、これら各光導波路117、118の
コア部と、各シングルモード光ファイバ105、106
のコア部とを1μm以下の突き合わせ位置精度で接続し
なければならない。しかしながら、このようなシングル
モード光ファイバ105、106では、外形に対するコ
ア部の偏心量が通常でも1μm程度あるため、図5に示
す如く2心光ファイバ端末107によって各シングルモ
ード光ファイバ105、106の外周部分となるクラッ
ド(鞘)部105a、106aなどを正確に位置決めし
て、図6に示す如くこれら一方の光導波路118のコア
部118bの中心と、一方のシングルモード光ファイバ
106のコア部106bの中心とを位置合わるように、
2心光ファイバ端末107をカプラ匡体102に接続し
ても、他方の光導波路117のコア部117bの中心
と、他方のシングルモード光ファイバ105のコア部1
05bの中心とがずれてしまい、これら光導波路117
のコア部117bと、シングルモード光ファイバ105
のコア部105bとの接続部分で、光結合の損失が大き
くなってしまうことが多かった。このため、製造時の歩
留まりが悪くなるという問題があった。本発明は上記の
事情に鑑みてなされたものであり、カプラ側に設けられ
た各光導波路のうち、光出力ポートとなる光導波路のコ
ア部と、この光導波路に光結合される光ファイバのコア
部との中心位置が1μm以上ずれても、光結合させると
きの損失を極めて小さくすることができ、これによって
製造時の許容誤差を大きくして、製造時の歩留まりを向
上させることができる光導波路カプラを提供することを
目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、複数の光ファイバのいずれか1つを介し
て供給された光信号をカプラ匡体内に取り込んで他の光
ファイバの1つ以上に選択的に出射する光導波路カプラ
において、カプラ匡体内に複数の光入出力ポートの少な
くとも一つをアレイ構成で配置し、これらのアレイ構成
よりなる光入出力ポートに接続される多心光ファイバ端
末内に前記各光入出力ポート対応するように光ファイバ
を配置し、これらの各光ファイバのうち、少なくとも1
つをマルチモード光ファイバにすることを特徴としてい
る。
めに本発明は、複数の光ファイバのいずれか1つを介し
て供給された光信号をカプラ匡体内に取り込んで他の光
ファイバの1つ以上に選択的に出射する光導波路カプラ
において、カプラ匡体内に複数の光入出力ポートの少な
くとも一つをアレイ構成で配置し、これらのアレイ構成
よりなる光入出力ポートに接続される多心光ファイバ端
末内に前記各光入出力ポート対応するように光ファイバ
を配置し、これらの各光ファイバのうち、少なくとも1
つをマルチモード光ファイバにすることを特徴としてい
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した形態
例に基づいて詳細に説明する。図1は本発明による光導
波路カプラの一形態例を示す概略構成図である。この図
に示す光導波路カプラ1は、矩形状に形成されるカプラ
匡体2と、このカプラ匡体2の一端側に取り付けられ、
シングルモード光ファイバ3を介して供給された波長
1.3μmの光信号と1.55μmとを取り込んでカプ
ラ匡体2内に導く単心光ファイバ端末4と、カプラ匡体
2の他端側に取り付けられ、このカプラ匡体2から出射
される波長1.3μmの光信号を取り込んでマルチモー
ド光ファイバ5内に導くとともに、シングルモード光フ
ァイバ6を介して供給された波長1.3μmの光信号を
取り込んでカプラ匡体2内に導く2心光ファイバ端末7
と、カプラ匡体2の他端側に取り付けられ、このカプラ
匡体2から出射される波長1.55μmの光信号を取り
込んでシングルモード光ファイバ8内に導く単心光ファ
イバ端末9とを備えている。
例に基づいて詳細に説明する。図1は本発明による光導
波路カプラの一形態例を示す概略構成図である。この図
に示す光導波路カプラ1は、矩形状に形成されるカプラ
匡体2と、このカプラ匡体2の一端側に取り付けられ、
シングルモード光ファイバ3を介して供給された波長
1.3μmの光信号と1.55μmとを取り込んでカプ
ラ匡体2内に導く単心光ファイバ端末4と、カプラ匡体
2の他端側に取り付けられ、このカプラ匡体2から出射
される波長1.3μmの光信号を取り込んでマルチモー
ド光ファイバ5内に導くとともに、シングルモード光フ
ァイバ6を介して供給された波長1.3μmの光信号を
取り込んでカプラ匡体2内に導く2心光ファイバ端末7
と、カプラ匡体2の他端側に取り付けられ、このカプラ
匡体2から出射される波長1.55μmの光信号を取り
込んでシングルモード光ファイバ8内に導く単心光ファ
イバ端末9とを備えている。
【0009】さらに、この光導波路カプラ1は、カプラ
匡体2内に配置された2つの3dB光カプラ回路10に
よって構成され、前記単心光ファイバ端子4に接続され
た光導波路11を介して、第1光入出力ポート12に波
長1.3μmの光信号と1.55μmとが入射されたと
き、これを波長分波して波長1.55μmの光信号を光
出力ポート13から出射し、光導波路14を介して単心
光ファイバ端末9に導くとともに、波長1.3μmの光
信号を第2光入出力ポート15から出射し、またこの第
2光入出力ポート15に波長1.3μmの光信号が入射
されたとき、これを通過させて第1光入出力ポート12
から出射するマッハ・ツェンダ型光合波分波回路16
と、カプラ匡体2内に配置され、マッハ・ツェンダ型光
合波分波回路16の第2光入出力ポート15から出射さ
れる波長1.3μmの光信号を分波した後、これらの各
光信号を各光導波路17、18を介して2心光ファイバ
端末7に導き、また2心光ファイバ端末7から波長1.
3μmの光信号が入射され、これが各導波路17、18
のうち、一方の光導波路18を介して入射されたとき、
これを通過させて、マッハ・ツェンダ型光合波分波回路
16の第2光入出力ポート15に入射させるY分岐回路
19とを備えている。
匡体2内に配置された2つの3dB光カプラ回路10に
よって構成され、前記単心光ファイバ端子4に接続され
た光導波路11を介して、第1光入出力ポート12に波
長1.3μmの光信号と1.55μmとが入射されたと
き、これを波長分波して波長1.55μmの光信号を光
出力ポート13から出射し、光導波路14を介して単心
光ファイバ端末9に導くとともに、波長1.3μmの光
信号を第2光入出力ポート15から出射し、またこの第
2光入出力ポート15に波長1.3μmの光信号が入射
されたとき、これを通過させて第1光入出力ポート12
から出射するマッハ・ツェンダ型光合波分波回路16
と、カプラ匡体2内に配置され、マッハ・ツェンダ型光
合波分波回路16の第2光入出力ポート15から出射さ
れる波長1.3μmの光信号を分波した後、これらの各
光信号を各光導波路17、18を介して2心光ファイバ
端末7に導き、また2心光ファイバ端末7から波長1.
3μmの光信号が入射され、これが各導波路17、18
のうち、一方の光導波路18を介して入射されたとき、
これを通過させて、マッハ・ツェンダ型光合波分波回路
16の第2光入出力ポート15に入射させるY分岐回路
19とを備えている。
【0010】シングルモード光ファイバ3を介して、公
衆回線側から波長1.3μmの光信号(例えば、電話先
からの音声信号)が時分割で入射されるとともに、波長
1.55μmの光信号(例えば、CATV用光信号)が
入射されたとき、マッハ・ツェンダ型光合波分波回路1
6によってこれら各光信号を波長分波して、波長1.3
μmの光信号をY分岐回路19に導き、2心光ファイバ
端末7に接続されているマルチモード光ファイバ5、シ
ングルモード光ファイバ6に入射させて、加入者側の電
話機に供給させるとともに、波長1.55μmの光信号
を単心光ファイバ端末9に導き、この単心光ファイバ端
末9に接続されているシングルモード光ファイバ8に入
射させて、加入者側のテレビジョン装置に供給させる。
衆回線側から波長1.3μmの光信号(例えば、電話先
からの音声信号)が時分割で入射されるとともに、波長
1.55μmの光信号(例えば、CATV用光信号)が
入射されたとき、マッハ・ツェンダ型光合波分波回路1
6によってこれら各光信号を波長分波して、波長1.3
μmの光信号をY分岐回路19に導き、2心光ファイバ
端末7に接続されているマルチモード光ファイバ5、シ
ングルモード光ファイバ6に入射させて、加入者側の電
話機に供給させるとともに、波長1.55μmの光信号
を単心光ファイバ端末9に導き、この単心光ファイバ端
末9に接続されているシングルモード光ファイバ8に入
射させて、加入者側のテレビジョン装置に供給させる。
【0011】また、この動作と並行して、2心光ファイ
バ端末7に接続されている一方のシングルモード光ファ
イバ6を介して、波長1.3μmの光信号(加入者側の
電話機からの音声信号)が時分割で入射されたとき、Y
分岐回路19およびマッハ・ツェンダ型光合波分波回路
16によってこれを通過させて、単心光ファイバ端末4
に接続されている前記シングルモード光ファイバ3に入
射させ、公衆回線側に供給させる。このように、この光
導波路カプラ1では、光導波路17を波長1.3μmの
光出力ポートとして使用し、光導波路18を波長1.3
μmの光入力ポートとして使用し、さらに光導波路14
を波長1.55μmの光出力ポートとして使用し、光導
波路11を波長1.55μmの光入力ポート、波長1.
3μmの光入出力ポートとして使用することにより、N
TTなどの電気事業メーカが計画している低速光加入者
系伝送システムに適した2波長双方向3チャネルタイプ
の光通信を実現することができる。
バ端末7に接続されている一方のシングルモード光ファ
イバ6を介して、波長1.3μmの光信号(加入者側の
電話機からの音声信号)が時分割で入射されたとき、Y
分岐回路19およびマッハ・ツェンダ型光合波分波回路
16によってこれを通過させて、単心光ファイバ端末4
に接続されている前記シングルモード光ファイバ3に入
射させ、公衆回線側に供給させる。このように、この光
導波路カプラ1では、光導波路17を波長1.3μmの
光出力ポートとして使用し、光導波路18を波長1.3
μmの光入力ポートとして使用し、さらに光導波路14
を波長1.55μmの光出力ポートとして使用し、光導
波路11を波長1.55μmの光入力ポート、波長1.
3μmの光入出力ポートとして使用することにより、N
TTなどの電気事業メーカが計画している低速光加入者
系伝送システムに適した2波長双方向3チャネルタイプ
の光通信を実現することができる。
【0012】この際、光出力ポートとなる光導波路17
に接続される2心光ファイバ端末7のマルチモード光フ
ァイバ5として、コア径が50μm、クラッド径が12
5μmのマルチモード光ファイバなどを使用することに
より、光導波路17としてシングルモード光導波路など
を使用しても、これら光導波路17のコア部と、マルチ
モード光ファイバ5のコア部との位置合わせ精度を10
μm程度まで緩和することができる。これによって、図
2に示す如く2心光ファイバ端末7によってマルチモー
ド光ファイバ5、シングルモード光ファイバ6の外周部
分となるクラッド(鞘)部5a、6aなどを正確に位置
決めして、図3に示す如くこれら一方の光導波路18の
コア部18bの中心と、シングルモード光ファイバ6の
コア部6bの中心とを位置合わせした際、他方の光導波
路17のコア部17bの中心と、マルチモード光ファイ
バ5のコア部5bの中心とがずれても、これら光導波路
17のコア部17b、マルチモード光ファイバ5のコア
部5bの接続部分で、光結合の損失を小さくすることが
できる。
に接続される2心光ファイバ端末7のマルチモード光フ
ァイバ5として、コア径が50μm、クラッド径が12
5μmのマルチモード光ファイバなどを使用することに
より、光導波路17としてシングルモード光導波路など
を使用しても、これら光導波路17のコア部と、マルチ
モード光ファイバ5のコア部との位置合わせ精度を10
μm程度まで緩和することができる。これによって、図
2に示す如く2心光ファイバ端末7によってマルチモー
ド光ファイバ5、シングルモード光ファイバ6の外周部
分となるクラッド(鞘)部5a、6aなどを正確に位置
決めして、図3に示す如くこれら一方の光導波路18の
コア部18bの中心と、シングルモード光ファイバ6の
コア部6bの中心とを位置合わせした際、他方の光導波
路17のコア部17bの中心と、マルチモード光ファイ
バ5のコア部5bの中心とがずれても、これら光導波路
17のコア部17b、マルチモード光ファイバ5のコア
部5bの接続部分で、光結合の損失を小さくすることが
できる。
【0013】このように、この形態例では、カプラ匡体
2内の光導波路17から出射される波長1.3μmの光
信号を2心光ファイバ端末7に設けられたマルチモード
光ファイバ5に入射させ、2心光ファイバ端末7に設け
られたシングルモード光ファイバ6を介して入射された
波長1.3μmの光信号をカプラ匡体2内の光導波路1
8に入射させるようにしているので、カプラ匡体2側に
設けられた各光導波路17、18のうち、光出力ポート
となる光導波路17のコア部17bの中心位置と、この
光導波路17に光結合されるマルチモード光ファイバ5
のコア部5bの中心位置が1μm以上ずれても、光結合
させるときの損失を極めて小さくすることができ、これ
によって製造時の許容誤差を大きくして、製造時の歩留
まりを向上させることができる。
2内の光導波路17から出射される波長1.3μmの光
信号を2心光ファイバ端末7に設けられたマルチモード
光ファイバ5に入射させ、2心光ファイバ端末7に設け
られたシングルモード光ファイバ6を介して入射された
波長1.3μmの光信号をカプラ匡体2内の光導波路1
8に入射させるようにしているので、カプラ匡体2側に
設けられた各光導波路17、18のうち、光出力ポート
となる光導波路17のコア部17bの中心位置と、この
光導波路17に光結合されるマルチモード光ファイバ5
のコア部5bの中心位置が1μm以上ずれても、光結合
させるときの損失を極めて小さくすることができ、これ
によって製造時の許容誤差を大きくして、製造時の歩留
まりを向上させることができる。
【0014】また、この形態例では、カプラ匡体2から
出射される波長1.3μmの光信号をマルチモード光フ
ァイバ5によって加入者側の電話機に導くようにしてい
るので、マルチモード光ファイバ5の長さを極めて短く
することができ、これによってマルチモード光ファイバ
5を使用することによって生じる伝送速度の低下、伝送
距離の低下などの影響をほとんど受けないようにするこ
とができる。また、上述した形態例においては、2心光
ファイバ端末7に設けられる光ファイバの1つをマルチ
モード光ファイバ5にするようにしているが、3心以上
の光ファイバ端末に設けられる各光ファイバのいくつか
をマルチモード光ファイバ化しても良い。これによっ
て、光導波路カプラ1の歩留まりを改善して、製造コス
トを大幅に低下させることができる。
出射される波長1.3μmの光信号をマルチモード光フ
ァイバ5によって加入者側の電話機に導くようにしてい
るので、マルチモード光ファイバ5の長さを極めて短く
することができ、これによってマルチモード光ファイバ
5を使用することによって生じる伝送速度の低下、伝送
距離の低下などの影響をほとんど受けないようにするこ
とができる。また、上述した形態例においては、2心光
ファイバ端末7に設けられる光ファイバの1つをマルチ
モード光ファイバ5にするようにしているが、3心以上
の光ファイバ端末に設けられる各光ファイバのいくつか
をマルチモード光ファイバ化しても良い。これによっ
て、光導波路カプラ1の歩留まりを改善して、製造コス
トを大幅に低下させることができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、カ
プラ側に設けられた各光導波路のうち、光出力ポートと
なる光導波路のコア部と、この光導波路に光結合される
光ファイバのコア部との中心位置が1μm以上ずれて
も、光結合させるときの損失を極めて小さくすることが
でき、これによって製造時の許容誤差を大きくして、製
造時の歩留まりを向上させることができる。
プラ側に設けられた各光導波路のうち、光出力ポートと
なる光導波路のコア部と、この光導波路に光結合される
光ファイバのコア部との中心位置が1μm以上ずれて
も、光結合させるときの損失を極めて小さくすることが
でき、これによって製造時の許容誤差を大きくして、製
造時の歩留まりを向上させることができる。
【図1】本発明による光導波路カプラの一形態例を示す
概略構成図である。
概略構成図である。
【図2】図1に示すカプラ匡体と2心光ファイバ端末と
を接続する際における結合直前の断面図である。
を接続する際における結合直前の断面図である。
【図3】図1に示すカプラ匡体と2心光ファイバ端末と
を接続する際における結合直後の断面図である。
を接続する際における結合直後の断面図である。
【図4】低速光加入者系伝送システムで使用される光導
波路カプラの一例を示す概略構成図である。
波路カプラの一例を示す概略構成図である。
【図5】図4に示すカプラ匡体と2心光ファイバ端末と
を接続する際における結合直前の断面図である。
を接続する際における結合直前の断面図である。
【図6】図4に示すカプラ匡体と2心光ファイバ端末と
を接続する際における結合直後の断面図である。
を接続する際における結合直後の断面図である。
1 光導波路カプラ、2 カプラ匡体、3 シングルモ
ード光ファイバ、4 単心光ファイバ端末、5 マルチ
モード光ファイバ、5a クラッド部、5b コア部、
6 シングルモード光ファイバ、6a クラッド部、6
b コア部、72心光ファイバ端末(多心光ファイバ端
末)、8 シングルモード光ファイバ、9 単心光ファ
イバ端末、10 3dB光カプラ回路、11 光導波
路、12第1光入出力ポート、13 出力ポート、14
光導波路、15 第2光入出力ポート、16 マッハ
・ツェンダ型光合波分波回路、17 光導波路、17b
コア部、18 光導波路、18b コア部、19 Y分
岐回路
ード光ファイバ、4 単心光ファイバ端末、5 マルチ
モード光ファイバ、5a クラッド部、5b コア部、
6 シングルモード光ファイバ、6a クラッド部、6
b コア部、72心光ファイバ端末(多心光ファイバ端
末)、8 シングルモード光ファイバ、9 単心光ファ
イバ端末、10 3dB光カプラ回路、11 光導波
路、12第1光入出力ポート、13 出力ポート、14
光導波路、15 第2光入出力ポート、16 マッハ
・ツェンダ型光合波分波回路、17 光導波路、17b
コア部、18 光導波路、18b コア部、19 Y分
岐回路
Claims (1)
- 【請求項1】 複数の光ファイバのいずれか1つを介し
て供給された光信号をカプラ匡体内に取り込んで、他の
光ファイバの1つ以上に選択的に出射する光導波路カプ
ラにおいて、 前記カプラ匡体内に複数の光入出力ポートの少なくとも
一つをアレイ構成で配置し、 これらのアレイ構成より成る光入出力ポートに接続され
る多心光ファイバ端末内に前記各光入出力ポート対応す
るように光ファイバを配置し、 これらの各光ファイバのうち、少なくとも1つをマルチ
モード光ファイバにすることを特徴とする光導波路カプ
ラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6719196A JPH09236725A (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | 光導波路カプラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6719196A JPH09236725A (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | 光導波路カプラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09236725A true JPH09236725A (ja) | 1997-09-09 |
Family
ID=13337777
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6719196A Pending JPH09236725A (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | 光導波路カプラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09236725A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7130503B2 (en) | 2003-05-15 | 2006-10-31 | Omron Corporation | Optical multiplexer/demultiplexer |
-
1996
- 1996-02-28 JP JP6719196A patent/JPH09236725A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7130503B2 (en) | 2003-05-15 | 2006-10-31 | Omron Corporation | Optical multiplexer/demultiplexer |
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