JPH0923654A - 交直変換制御装置の監視回路 - Google Patents

交直変換制御装置の監視回路

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JPH0923654A
JPH0923654A JP7169115A JP16911595A JPH0923654A JP H0923654 A JPH0923654 A JP H0923654A JP 7169115 A JP7169115 A JP 7169115A JP 16911595 A JP16911595 A JP 16911595A JP H0923654 A JPH0923654 A JP H0923654A
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voltage
current
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measuring
signal
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JP7169115A
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English (en)
Inventor
Junichiro Tsukamoto
順一郎 塚本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 直流電流や直流電圧の検出器だけでなく、制
御系のゲインや指令値の誤差も含めた全体を監視できる
交直変換装置の監視回路を得る。 【構成】 交直変換器4の交流側電圧検出手段6からの
信号と変換用変圧器3のタップ位置検出手段からの信号
13、並びに直流電流指令値10及び直流電圧指令値2
0とにより制御特性を演算し、直流電流理論値と直流電
圧理論値を得る演算手段22、交直変換器4の直流側の
電流を実測する直流電流実測手段21、交直変換器4の
直流側の電圧を実測する直流電圧実測手段8、演算手段
22からの直流電流理論値及び直流電圧理論値と、直流
電流実測手段21からの直流電流実測値及び直流電圧実
測手段8からの直流電圧実測値とより異常を判定する異
常検出手段23、24を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は交直変換器の制御装置
が常に正しく動作しているかどうかを監視するための監
視回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図16は例えば特開平4−193031
号公報に示された従来の交直変換制御装置の構成を示す
ブロック図である。図において、1は交流母線、2は遮
断器、3は変換用変圧器、4は交流電力を直流電力に変
換する順変換器または直流電力を交流電力に変換する逆
変換器として動作するサイリスタ変換器、5は直流リア
クトル、6は交流電圧を測定するための交流変成器、7
は交流電流を測定するための交流変流器、8は直流電圧
を測定するための直流変成器、9は有効電力検出器、1
0は定電力制御の出力や操作員の設定の結果として得ら
れる直流電流指令値(Idp)、11は積算器、12は
比較器である。
【0003】次に動作について説明する。直流変成器8
から得られる直流電圧値と直流電流指令値10から得ら
れる直流電流値の積を積算器11で計算したものと、交
流変成器6と交流変流器7からの信号をもとに有効電力
検出器9で測定した実際の有効電力の値とを比較器12
により比較し、差異がある場合には直流電圧信号か直流
電流信号に異常があると判断する。
【0004】しかしながら、上記従来の構成では、交流
系で測定した有効電力と直流系で測定した電力との間に
は、変換用変圧器3のロスやサイリスタ変換器4のスナ
バ回路のロスによって常に差があるため、比較器12の
判定値にはある幅を持たせる必要があり、正確な監視や
高速な判定は困難であった。さらに、上記従来構成は、
直流変成器8の誤差を監視するのが主目的であり、制御
装置の特性変化や直流線路の変化等により設計通りの出
力が得られていないかどうかの監視には使用できないも
のであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の交直変換制御装
置の監視回路は、以上のように構成され、直流変流器や
直流変成器の誤差のみを監視の対象としており、制御系
のゲインや電流指令値の誤差は対象としていなかった。
また、交流系と直流系の電力測定値の間のロス分を考慮
して判定値を決定する必要があり、かなり大きな変化が
ないと異常が判別できない等の不便もあった。
【0006】この発明は上記のような問題を解決するた
めになされたものであり、制御系の特性の変化も監視す
るとともに、操作員に理解しやすい表現方法で監視結果
を表示することにより、さらに使いやすい監視回路を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る交直変換
制御回路の監視回路は、交直変換器の交流側電圧検出手
段からの信号と変換用変圧器のタップ位置検出手段から
の信号、並びに直流電流指令値及び直流電圧指令値とに
より制御特性を演算し、直流電流理論値と直流電圧理論
値を得る演算手段、上記交直変換器の直流側の電流を実
測する直流電流実測手段、上記交直変換器の直流側の電
圧を実測する直流電圧実測手段、上記演算手段からの直
流電流理論値及び直流電圧理論値と、上記直流電流実測
手段からの直流電流実測値及び上記直流電圧実測手段か
らの直流電圧実測値とより異常を判定する異常検出手段
を備えたものである。
【0008】また、上記構成において、異常検出手段
は、演算手段からの直流電流理論値と直流電流実測手段
からの直流電流実測値とを比較する比較手段と、演算手
段からの直流電圧理論値と直流電圧実測手段からの直流
電圧実測値とを比較する比較手段とで構成されている。
【0009】また、上記構成において、異常検出手段
は、演算手段からの直流電流理論値と直流電流実測手段
からの直流電流実測値との差、及び演算手段からの直流
電圧理論値と直流電圧実測手段からの直流電圧実測値と
の差のそれぞれの自乗平均を所定の設定値と比較する比
較手段で構成されている。
【0010】また、この発明に係る交直変換制御装置の
監視回路は、交直変換器の交流側電圧検出手段からの信
号と変換用変圧器のタップ位置検出手段からの信号、並
びに直流電流指令値及び直流電圧指令値とにより制御特
性を演算する演算手段、上記交直変換器の直流側の電流
を実測する直流電流実測手段、上記交直変換器の直流側
の電圧を実測する直流電圧実測手段、上記演算手段で得
られた制御特性を画面表示する表示手段、上記直流電流
実測手段からの直流電流実測値及び上記直流電圧実測手
段からの直流電圧実測値とに基づく動作点を上記表示手
段に表示させる処理手段を備えている。
【0011】また、上記構成において、演算手段及び表
示手段は、演算手段で得られた制御特性カーブ毎に指定
された色で表示手段への表示を行う色指定手段を備えて
いる。
【0012】また、この発明に係る交直変換制御装置の
監視回路は、交直変換器の直流側の電流を実測する直流
電流実測手段からの信号と上記交直変換器の直流側の電
圧を実測する直流電圧実測手段からの信号、及び直流電
流指令値とにより定電流制御特性を演算する演算手段、
及び上記演算手段で得られた定電流制御特性と上記直流
電流実測手段からの信号とが一定値以上離れたとき異常
状態と判断する異常検出手段を備えている。
【0013】また、この発明に係る交直変換制御装置の
監視回路は、交直変換器の直流側の電流を実測する直流
電流実測手段からの信号を移動平均する移動平均演算手
段、交直変換器の直流側の電圧を実測する直流電圧実測
手段からの信号を移動平均する移動平均演算手段、これ
らの各移動平均演算手段の出力と直流電流実測値及び直
流電圧実測値の瞬時値の差をそれぞれとる加算手段、及
びこれら加算手段の出力が予め定められた設定値を越え
たとき異常状態と判断する異常検出手段を備えている。
【0014】また、この発明に係る交直変換制御装置の
監視回路は、直流送電線路両端にそれぞれ設けられた直
流電流実測手段と直流電圧実測手段からの直流電流実測
値信号と直流電圧実測値信号とをそれぞれ蓄積して記憶
する記憶手段、上記直流電流実測手段及び直流電圧実測
手段により実測された直流電流実測値及び直流電圧実測
値の変化を検出したとき上記記憶手段の記憶データを排
出させる変化検出手段、排出されたデータを表示手段に
表示させる処理手段、表示された排出データの軌跡が予
め定められた範囲に入るとき異常と判定する異常検出手
段を備えている。
【0015】また、上記構成において、直流送電線路片
端の直流電流実測値信号と直流電圧実測値信号の記憶手
段は、その排出データを他端の処理手段に伝送する伝送
手段を備えている。
【0016】また、この発明に係る交直変換制御装置の
監視回路は、直流送電線路両端にそれぞれ設けられた直
流電流実測手段及び直流電圧実測手段、片端の直流電流
実測手段及び直流電圧実測手段で得られた直流電流実測
値信号と直流電圧実測値信号とを他端に伝送する伝送手
段、伝送を受けた線路端において上記両端の直流電圧実
測値間の電位差を求める手段、直流電流実測値に上記直
流送電線路の抵抗値を乗じる手段、これら両演算結果を
動作点として表示手段に表示させる処理手段、及び表示
された動作点が予め定めた範囲を越えたとき異常と判定
する異常検出手段を備えている。
【0017】
【作用】この発明における交直変換制御装置の監視回路
は、交流電圧値や直流電流指令値や直流電圧指令値が変
化した場合にも、演算手段により、あるべき直流電流値
や直流電圧値を求め、これらと実測値とを比較すること
により異常の判定を行うものであるため、異常判定に大
きな幅を持たせる必要がない。異常判定を行う異常検出
手段は、直流電流や直流電圧等の単一量を比較手段で比
較するものでもよく、直流電流の理論値と実測値の差
と、直流電圧の理論値と実測値の差の自乗平均を所定値
と比較するようにしてもよく、後者の場合は直流電流と
直流電圧が少しずつ変化した場合でも検出できる。
【0018】また、演算手段により得られた制御特性
と、実測された直流電流及び直流電圧に基づく動作点を
表示手段の同じ画面上に表示することにより、現在のあ
るべき状態と現実の運転状態を一目で判別できる。ま
た、この際、色指定手段により、表示手段上に表示され
る制御特性カーブ毎に色を変えて表示することにより、
現在動作中の制御が一層容易に理解できるとともに、制
御の変わり目が近づいた場合にも予測が簡単にできる。
【0019】また、交直変換器の定電流特性は交流電圧
値が変化しても変化しない点に着目し、直流電流指令値
と直流電流実測値及び直流電圧実測値のみで定電流特性
を演算手段で求め、これと直流電流実測値とを比べて異
常を検出する。また、直流電流実測値と直流電圧実測値
を移動平均演算手段を通して得た平均値と、瞬時値との
差を求めることにより、変動分を分離して表示すること
により異常の判別を容易にすることができる。
【0020】また、直流電流実測手段や直流電圧実測手
段からの電流や電圧に変化が起こったときのデータを表
示手段に表示することにより、直流線路地絡等の事故検
出にも活用できる。
【0021】さらにまた、直流送電線両端の直流電圧実
測値の差と直流電流実測値に直流線路抵抗値を乗じた電
圧降下相当分を表示手段に表示し、差が大きい場合は直
流線路地絡等として判別できる。
【0022】
【実施例】 実施例1.以下この発明の実施例を図について説明す
る。なお、以下の説明において、同一符号は同一または
相当部分を示すものとし、重複した説明は省略してい
る。図1はこの発明の実施例1による交直変換制御装置
の監視回路の構成を示すブロック図である。図におい
て、1は交流母線、2は遮断器、3は変換用変圧器、4
はサイリスタ交直変換器、5は直流リアクトル、6は交
流変成器、8は直流変成器、10は直流電流指令値、1
3は変換用変圧器3のタップ位置信号、20は直流電圧
指令値、21は直流変流器、22は制御特性演算装置、
23、24は比較器である。
【0023】次に図1及び制御特性を示す図2により動
作を説明する。交流変成器6から制御特性演算装置22
に入力した一次側交流電圧情報を、変換用変圧器3のタ
ップ位置信号13により補正することによって、制御特
性演算装置22で変換用変圧器3の二次側電圧を算出す
る。制御特性演算装置22の中では、この二次側電圧E
acと制御角αの最小値リミッタの値αminにより、
図2の特性図中のの特性を計算する。次に順変換器側
の定電流特性を直流電流指令値10と制御系のゲイン
より計算する。次に、逆変換器側では、直流電流指令値
10より電流マージンΔIだけ小さい値が使われている
ので、この値と制御系のゲインより定電流特性を得
る。また、直流電圧指令値20より定電圧特性が得ら
れ、さらに余裕角制御の設定値γと二次側電圧より定余
裕角制御の特性が得られる。順変換器側の特性と逆変
換器側の特性を比べる場合には、直流線路抵抗による電
圧降下分は補正して比較する。これらの制御特性の交点
となる動作点Pの直流電流値、直流電圧値を計算し、制
御特性演算装置22から出力する。理論上の直流電流値
は、直流変流器21で測定された実測値と比較器23に
て比べられ、差異がある場合には異常信号を出力する。
同様に、理論上の直流電圧値は、直流変成器8から得ら
れた直流電圧実測値と比較器24にて比較され、差異が
あれば異常信号を出力する。このようにタップ位置信号
13により補正された二次側交流電圧と、制御系が保有
しているパラメータとから制御特性を計算し、これを実
測値と比較するため、判別に幅を持たせる必要がなく正
確な比較が可能となり、小さい異常も検出できるように
なる。
【0024】実施例2.次に、この発明の実施例2を図
について説明する。図3はこの発明の実施例2による交
直変換制御装置の監視回路の構成を示すブロック図であ
る。図において、30、31、32は図示の極性に信号
を加算する加算器、33、34は乗算器、35は平方根
を求める関数発生器、36は異常の判断を下す基準の設
定値、37は比較器である。
【0025】制御特性演算装置22から出力された直流
電流と直流電圧の理論値と、直流変流器21と直流変成
器8で測定した実測値の差をそれぞれ加算器30、31
により求め、その自乗値を乗算器33、34で計算し、
加算器32、平方根計算器35により理論値と実測値の
差の自乗平均を求める。これを比較器37により設定値
36と比較し、設定値以上であれば制御装置または電
流、電圧検出器に異常があると判定する。このような構
成とすることにより、直流変流器21や直流変成器8の
異常だけでなく、制御装置の異常により電流、電圧値が
制御しようとする値から少しづつずれている場合にもそ
の異常を検出できる。なお、この実施例では直流電流の
差と直流電圧の差の自乗平均を用いたが、両者の絶対値
の和や自乗和を用いてもよい。
【0026】実施例3.次に、この発明の実施例3を図
について説明する。図4はこの発明の実施例3による交
直変換制御装置の監視回路の構成を示すブロック図であ
り、図5は陰極線管(CRT)などの表示装置に表示さ
れる画面の例を示す図である。図4において、40はC
PU、41は入力インターフェース、42はプログラム
やデータを格納するメモリ部、43はCRTや液晶表示
などの表示装置である。
【0027】次に動作について説明する。直流変成器8
からの直流電圧信号、直流変流器21からの直流電流信
号、交流変成器6からの交流一次側電圧信号、変換用変
圧器3のタップ位置信号13、直流電流指令値Idpl
0、及び直流電圧指令値Vdp20を入力インターフェ
ース41を介してメモリ部42に取り込む。CPU40
は取り込んだデータをもとに、次のような特性カーブを
計算し、表示装置43の画面上に表示する。 αmin特性 Vd=交流一次側電圧×タップ位置補正×COSαmi
n−3XId/π ただし、Xは転流リアクタンスである。 順変換器側定電流制御(ACR)特性 Vd=Kc×(Idp−Id) ただし、Kcは制御系と位相制御系を合めたゲインであ
る。 逆変換器側定電流制御(ACR)特性 Vd=Kc×(Id−Idp+△I) 定電圧制御(AVR)特性 Vd=Vdp 定余裕角制御(AγR)特性 Vd=交流一次側電圧×タップ位置補正×COSγ−3
Xld/π さらに、同じ画面上に直流変流器21と直流変成器8か
ら得られた直流電流と直流電圧の情報から現在の動作点
も表示する。
【0028】このような構成とすることにより、交直変
換装置の運転員は、現在あるべき特性と実際の運転状態
が一目で理解でき、異常状態に陥っているかどうかを判
断する材料を得ることができる。動作点の表示をリアル
タイムに行うと、制御が不安定で振動的な場合も目に見
えるようになり、運転員の判断で交直変換装置を停止す
る等の処置をとることもできるようになる。
【0029】実施例4.次に、この発明の実施例4を図
について説明する。図6はこの発明の実施例4による交
直変換制御装置の監視回路の構成を示すブロック図であ
り、図において、44は表示色指定テーブルである。図
7は表示色の例を示す図である。
【0030】次に動作について説明する。図6におい
て、直流変成器8からの直流電圧信号、直流変流器21
からの直流電流信号、交流変成器6からの交流一次側電
圧信号、変換用変圧器3のタップ位置信号13、直流電
流指令値Idp10、及び直流電圧指令値Vdp20を
入力インターフェース41を介してメモリ部42に取り
込む。CPU40は取り込んだデータをもとに特性カー
ブを計算し、各特性カーブ毎に、予め表示色指定テーブ
ル44に入力されている色に従って、表示装置43の画
面上に表示する。
【0031】このように制御特性カーブ毎に色を変えて
表示することにより、現在動作中の制御の種類を明確に
できるとともに、制御の切り替わり点に近づいているこ
とを運転員に知らせることも可能となる。表示色の例と
しては、図7に示すように、特性カーブを緑色、特性
カーブを赤色、特性カーブを青色、特性カーブを
白色、特性カーブを黄色などのように、隣接する特性
カーブがはっきりと識別できるように指定するのがよ
い。
【0032】実施例5.次に、この発明の実施例5を図
について説明する。図8はこの発明の実施例5による交
直変換制御装置の監視回路の構成を示すブロック図であ
り、50はCPU、51は入力インターフェース、52
はメモリ部、53は表示装置である。図9は判別特性の
例を示す図である。
【0033】次に動作について説明する。順変換器側定
電流制御特性と逆変換器側定電流特性が、交流電圧の値
に係わらず(Id=Idp、Vd=0)、(ld=ld
p−△I、Vd=0)の点を通過する直線であることに
注目し、図9に示すような定電流特性線から一定値以上
離れた場合、即ち図の斜線部分において警報を発する特
性を設け、直流変流器21より直流電流値を、直流変成
器8より直流電圧値を、入力インターフェース51を介
してメモリ部52に読み込み、図9の判別特性とCPU
50にて比較することにより、異常状態を検出できる回
路が提供可能となる。このような構成とすることによ
り、交流電圧が変動するようなシステムにおいても常に
安定的に判別できるという効果がある。
【0034】実施例6.次に、この発明の実施例6を図
について説明する。図10はこの発明の実施例6による
交直変換制御装置の監視回路の構成を示すブロック図で
あり、60、61は移動平均演算回路、62、63は図
示の極性で加算する加算器、64はCPU、65は入力
インターフェース、66はメモリ部、67は表示装置で
ある。図11は判別特性の例を示す図である。
【0035】次に動作について説明する。直流変流器2
1からの直流電流瞬時値データは、移動平均演算回路6
0に入力され、予め定めた一定時間前までのデータを平
均して出力するが、加算器62により現在値との差が求
められ、移動平均値からの変化分が入力インターフェー
ス65を介してメモリ部66に格納される。同様に、直
流変成器8からの直流電圧瞬時値データも移動平均演算
回路61及び加算器63を通ることにより、移動平均値
からの変化分がメモリ部66に入力される。これらのデ
ータを用いて、CPU64は、例えば図11(a)に示
す判別特性を適用することにより、電流や電圧に余り大
きな変化があった場合、即ち斜線部において直流変流器
21、直流変成器8、または制御装置に異常があると判
定し、警報を発する。判別特性としては順変換器側の直
流電圧と直流電流を用いた図11(b)や、逆変換器側
の直流電圧と直流電流を用いた図11(c)など様々な
ものを適用しても同様の効果がある。このような構成と
することにより、直流電流や直流電圧だけを監視するこ
とにより、交直変換制御装置や直流系統の異常を監視す
ることができる。
【0036】実施例7.次に、この発明の実施例7を図
について説明する。図12はこの発明の実施例7による
交直変換制御装置の監視回路の構成を示すブロック図で
あり、71、72、73、74は蓄積メモリ、75、7
6は上記蓄積メモリにデータ排出トリガを与える検出装
置、77、78、79、80は伝送装置、90はCP
U、91は入力インターフェース、92はメモリ部、9
3は表示装置である。図13は直流線路地絡を判別する
場合の表示部を示す図である。
【0037】次に動作について説明する。直流変流器2
1及び直流変成器8からの直流電流及び直流電圧の信号
は、最新のデータを取り込む毎に最も古いデータを消し
て常時一定時間前までのデータを蓄積している蓄積メモ
リ71、72、73、74に蓄えられている。電圧低下
や過電流などの検出要素で構成した変化検出装置75、
76が電圧、電流の変化を検出した場合、蓄積メモリ7
1、72、73、74に対し一定時間蓄積を続けた後、
蓄えているデータをすべて排出するようトリガ信号を発
する。それぞれの蓄積メモリから排出されたデータは、
伝送装置77、78、79、80を介して片端に集めら
れ、入力インターフェース91を介してメモリ部92に
格納される。CPU90は格納されたデータに基づき直
流電流と直流電圧のデータの軌跡(破線)を図13のよ
うに制御特性とともに表示し、判別特性内に入った場合
には線路地絡などの異常であると判定する。このような
構成とすることにより一過性の事故などの情報も十分保
存でき、各種の判別パターンを適用することにより、事
故発生後に時間を掛けて解析できる手段を提供できるよ
うになる。
【0038】実施例8.次に、この発明の実施例8を図
について説明する。図14はこの発明の実施例8による
交直変換制御装置の監視回路の構成を示すブロック図で
あり、100はCPU、101は入力インターフェー
ス、102はメモリ部、103は表示装置である。図1
5は異常を判別する特性の例を示す図である。
【0039】次に、動作について説明する。直流送電線
両端の直流変流器21、直流変成器8からの直流電流、
直流電圧に関するデータは、伝送装置77、78、7
9、80を通して片端に集められ、入力インターフェ
ース101を経由してメモリ部102に格納される。C
PU100は、順変換器側の直流電圧Vdrと逆変換器
側の直流電圧VdiからVdr−Vdiを計算し、直流
線路抵抗値Rと直流電流値ldからld×Rを計算し、
図15に示すような形で表示装置103に表示するとと
もに、図15に示すような判別特性に基づき判定を行
い、異常があると判定された場合には警報を発する。こ
のような構成とすることにより、両端の直流電流と直流
電圧の瞬時値を使った監視回路が実現でき、運転員に異
常を早く伝えることができる。
【0040】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、交流電
圧値、タップ位置信号、直流電流指令値、直流電圧指令
値から制御特性を減算により求め、理論上の直流電流と
直流電圧を計算し、この結果と実測直流電流値や実測直
流電圧値と比較することにより、判別に幅を持たせる必
要のない正確な監視装置を実現できる。
【0041】また、制御特性と実測値を表示装置に表示
することにより現在の運転状況を一目で分かる形で運転
員に提供でき、異常の判定を容易に行えるとともに、振
動的な運転状態が発生しないかどうかの監視も可能とな
る等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1に係る交直変換装置の監
視回路を示すブロック図である。
【図2】 実施例1の制御特性を示す図である。
【図3】 この発明の実施例2に係る交直変換装置の監
視回路を示すブロック図である。
【図4】 この発明の実施例3に係る交直変換装置の監
視回路を示すブロック図である。
【図5】 実施例3の表示装置に表示される画面の例を
示す図である。
【図6】 この発明の実施例4に係る交直変換装置の監
視回路を示すブロック図である。
【図7】 実施例4の表示装置に表示される画面の例を
示す図である。
【図8】 この発明の実施例5に係る交直変換装置の監
視回路を示すブロック図 である。
【図9】 実施例5の判別特性の例を示す図である。
【図10】 この発明の実施例6に係る交直変換装置の
監視回路を示すブロック図である。
【図11】 実施例6の判別特性の例を示す図である。
【図12】 この発明の実施例7に係る交直変換装置の
監視回路を示すブロック図 である。
【図13】 実施例7の表示装置に表示される画面の例
を示す図である。
【図14】 この発明の実施例8に係る交直変換装置の
監視回路を示すブロック図 である。
【図15】 実施例8の判別特性の例を示す図である。
【図16】 従来の交直変換装置の監視回路を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 交流母線、2 遮断器、3 変換用変圧器、4
サイリス夕変換器、5 直流リアクトル、6 交流変成
器、8 直流変成器、10 直流電流指令値、13 タ
ップ位置信号、20 直流電圧指令値、21 直流変流
器、22 制御特性演算装置、23、24 比較器、3
0、31、32、62、63 加算器、33、34 乗
算器、35 関数発生器、36 設定値、37 比較
器、40、50、64、90、100 CPU、41、
51、65、91、101 インターフェース、42、
52、66、92、102 メモリ部、43、53、6
7、93、103 表示装置、44 表示色指定テーブ
ル、60、61 移動平均演算回路、71、72、7
3、74 蓄積メモリ、75、76 変化検出装置、7
7、78、79、80 伝送装置。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交直変換器の交流側電圧検出手段からの
    信号と変換用変圧器のタップ位置検出手段からの信号、
    並びに直流電流指令値及び直流電圧指令値とにより制御
    特性を演算し、直流電流理論値と直流電圧理論値を得る
    演算手段、上記交直変換器の直流側の電流を実測する直
    流電流実測手段、上記交直変換器の直流側の電圧を実測
    する直流電圧実測手段、上記演算手段からの直流電流理
    論値及び直流電圧理論値と、上記直流電流実測手段から
    の直流電流実測値及び上記直流電圧実測手段からの直流
    電圧実測値とによって異常を判定する異常検出手段を備
    えたことを特徴とする交直変換制御装置の監視回路。
  2. 【請求項2】 異常検出手段は、演算手段からの直流電
    流理論値と直流電流実測手段からの直流電流実測値とを
    比較する比較手段と、演算手段からの直流電圧理論値と
    直流電圧実測手段からの直流電圧実測値とを比較する比
    較手段とからなることを特徴とする請求項1記載の交直
    変換制御装置の監視回路。
  3. 【請求項3】 異常検出手段は、演算手段からの直流電
    流理論値と直流電流実測手段からの直流電流実測値との
    差、及び演算手段からの直流電圧理論値と直流電圧実測
    手段からの直流電圧実測値との差のそれぞれの自乗平均
    を所定の設定値と比較する比較手段からなることを特徴
    とする請求項1記載の交直変換制御装置の監視回路。
  4. 【請求項4】 交直変換器の交流側電圧検出手段からの
    信号と変換用変圧器のタップ位置検出手段からの信号、
    並びに直流電流指令値及び直流電圧指令値とにより制御
    特性を演算する演算手段、上記交直変換器の直流側の電
    流を実測する直流電流実測手段、上記交直変換器の直流
    側の電圧を実測する直流電圧実測手段、上記演算手段で
    得られた制御特性を画面表示する表示手段、上記直流電
    流実測手段からの直流電流実測値及び上記直流電圧実測
    手段からの直流電圧実測値とに基づく動作点を上記表示
    手段に表示させる処理手段を備えたことを特徴とする交
    直変換制御装置の監視回路。
  5. 【請求項5】 演算手段及び表示手段は、演算手段で得
    られた制御特性カーブ毎に指定された色で表示手段への
    表示を行う色指定手段を備えたことを特徴とする請求項
    4記載の交直変換制御装置の監視回路。
  6. 【請求項6】 交直変換器の直流側の電流を実測する直
    流電流実測手段からの信号と上記交直変換器の直流側の
    電圧を実測する直流電圧実測手段からの信号、及び直流
    電流指令値とにより定電流制御特性を演算する演算手
    段、及び上記演算手段で得られた定電流制御特性と上記
    直流電流実測手段からの信号とが一定値以上離れたとき
    異常状態と判断する異常検出手段を備えたことを特徴と
    する交直変換制御装置の監視回路。
  7. 【請求項7】 交直変換器の直流側の電流を実測する直
    流電流実測手段からの信号を移動平均する移動平均演算
    手段、交直変換器の直流側の電圧を実測する直流電圧実
    測手段からの信号を移動平均する移動平均演算手段、こ
    れらの各移動平均演算手段の出力と直流電流実測値及び
    直流電圧実測値の瞬時値の差をそれぞれ導出する加算手
    段、及びこれら加算手段の出力が予め定められた設定値
    を越えたとき異常状態と判断する異常検出手段を備えた
    ことを特徴とする交直変換制御装置の監視回路。
  8. 【請求項8】 直流送電線路両端にそれぞれ設けられた
    直流電流実測手段と直流電圧実測手段からの直流電流実
    測値信号と直流電圧実測値信号とをそれぞれ蓄積して記
    憶する記憶手段、上記直流電流実測手段及び直流電圧実
    測手段により実測された直流電流実測値及び直流電圧実
    測値の変化を検出したとき上記記憶手段の記憶データを
    排出させる変化検出手段、排出されたデータを表示手段
    に表示させる処理手段、表示された排出データの軌跡が
    予め定められた範囲に入るとき異常と判定する異常検出
    手段を備えたことを特徴とする交直変換制御装置の監視
    回路。
  9. 【請求項9】 直流送電線路片端の直流電流実測値信号
    と直流電圧実測値信号の記憶手段は、その排出データを
    他端の処理手段に伝送する伝送手段を備えたことを特徴
    とする請求項8記載の交直変換制御装置の監視回路。
  10. 【請求項10】 直流送電線路両端にそれぞれ設けられ
    た直流電流実測手段及び直流電圧実測手段、片端の直流
    電流実測手段及び直流電圧実測手段で得られた直流電流
    実測値信号と直流電圧実測値信号とを他端に伝送する伝
    送手段、伝送を受けた線路端において上記両端の直流電
    圧実測値間の電位差を求める手段、直流電流実測値に上
    記直流送電線路の抵抗値を乗じる手段、これら両演算結
    果を動作点として表示手段に表示させる処理手段、及び
    表示された動作点が予め定めた範囲を越えたとき異常と
    判定する異常検出手段を備えたことを特徴とする交直変
    換制御装置の監視回路。
JP7169115A 1995-07-04 1995-07-04 交直変換制御装置の監視回路 Pending JPH0923654A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11196575A (ja) * 1997-10-16 1999-07-21 Illinois Tool Works Inc <Itw> 電源制御システム
KR20170142868A (ko) * 2016-06-20 2017-12-28 주식회사 엘지화학 파워 서플라이를 위한 진단 시스템

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