JPH0923607A - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

Info

Publication number
JPH0923607A
JPH0923607A JP17065295A JP17065295A JPH0923607A JP H0923607 A JPH0923607 A JP H0923607A JP 17065295 A JP17065295 A JP 17065295A JP 17065295 A JP17065295 A JP 17065295A JP H0923607 A JPH0923607 A JP H0923607A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lubricant
grease
bearing
lubricating oil
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17065295A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Ishihara
憲志 石原
Hidetoshi Kanzaki
英俊 神嵜
Kazuyoshi Ogi
一佳 扇
Takao Sato
孝夫 佐藤
Hiroyuki Hayashi
弘幸 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP17065295A priority Critical patent/JPH0923607A/ja
Publication of JPH0923607A publication Critical patent/JPH0923607A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rolling Contact Bearings (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転電機の軸受を効率的に潤滑すること。 【解決手段】 軸受カバー15のグリースポケット15
aには固形グリース16が収容され、グリースポケット
15bには非固形状のグリース19が充填されている。
そして、回転電機の運転初期には、グリースポケット1
5bから軸受12にグリース19を供給する。また、回
転電機の運転が継続され、固形グリース16が十分に加
熱されたときには、固形グリース16から滲み出した潤
滑油分を軸受12に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部から軸受に潤
滑油分を補給する構成の軸受装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えば回転電機におい
ては、グリースを軸受内に密封してなるシールド軸受を
用い、このシールド軸受により回転軸を支承する構成の
ものがある。この構成の場合、グリースの寿命に応じて
軸受を交換する必要があるので、軸受寿命がグリース寿
命より長いことを考慮すると、非効率的なメンテナンス
作業が行われることになる。
【0003】これに対して図8に示す軸受装置は、非シ
ールド形の軸受を用い、外部から軸受にグリースを補給
するように構成されている。以下、この軸受装置につい
て説明する。回転電機のハウジング1には軸受2が組込
まれており、この軸受2には回転軸3が圧入されてい
る。また、ハウジング1の両側には軸受カバー4および
5が設けられており、回転軸3が回転すると、軸受2内
からグリースが排出され、その一部が軸受カバー5に飛
散し、残りがハウジング1の排出部1aに排出される。
【0004】軸受2のグリースポケット4aおよびハウ
ジング1のグリース通路1bには半固体状のグリースが
充填されており、回転軸3の回転に伴って排出されたグ
リースを補うように、グリースポケット4aから軸受2
にグリースが補給される。また、軸受カバー5には補給
管6が取付けられ、補給管6にはグリースニップル7が
接続されている。そして、グリースポケット4a内にグ
リースを補給するにあたっては、グリースガン(図示せ
ず)により、グリースニップル7から補給管6を通して
グリース通路1bにグリースを注入する。
【0005】しかしながら、上記従来構成では、軸受2
に対するグリースの供給量が過剰になり、グリースポケ
ット4a内に充填されたグリースの大半が潤滑に寄与せ
ずに軸受2から排出されていた。このため、グリースの
使用効率が悪く、軸受2から排出されたグリースが熱劣
化やせん断劣化が原因で軟化し、軸受カバー4,5と回
転軸3との隙間から漏れ出す虞れもあった。
【0006】そこで、実開昭54−101235号公報
に開示されているように、装置の高温部分にグリースタ
ンクを設け、流動性が高まったグリースをグリースタン
クからパイプ等の油道を通して軸受に補給する構成が提
案されている。しかしながら、回転電機においては、グ
リースタンク内のグリースが50°C程度にしか加熱さ
れない事情がある。従って、パイプ等を通過するのに十
分なグリースの流動性が得られず、ポンプ等の吐出手段
を用いなければ円滑なグリースの供給を行うことができ
ない。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、潤滑物の使用効率向上を達成するこ
とに伴い、潤滑物の補給間隔の延長および潤滑物の漏出
防止を図り得る軸受装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の軸受装置
は、加熱されることに伴って潤滑油分が滲み出る固形状
の潤滑物が収容され、負荷の運転に伴って発生する熱を
前記潤滑物に伝達する潤滑物収容部と、非固形状の潤滑
油が収容される潤滑油収容部と、前記負荷の回転軸が支
承され、前記潤滑物の加熱時には該潤滑物から滲み出る
潤滑油分により潤滑され且つ潤滑物の非加熱時には前記
潤滑油収容部内の潤滑油により潤滑される軸受とを備え
たところに特徴を有する。
【0009】請求項1記載の手段によれば、負荷の運転
に伴う熱が潤滑物収容部から固形状の潤滑物に伝達さ
れ、潤滑物が十分に加熱されると、潤滑物から潤滑油分
が滲み出す。そして、この潤滑油分が軸受に供給される
ことにより、軸受が潤滑される。従って、潤滑油分が必
要量だけ軸受に供給されるので、潤滑物の使用効率が向
上する。また、固形状の潤滑物が加熱されていない状態
では、潤滑油収容部内の潤滑油により軸受が潤滑され
る。従って、潤滑物の非加熱時であっても軸受が潤滑さ
れる。
【0010】請求項2記載の軸受装置は、外部から潤滑
油収容部に潤滑油を補給するための潤滑油補給管が潤滑
油収容部に接続されているところに特徴を有する。請求
項2記載の手段によれば、潤滑油補給管に潤滑油を注入
することにより、潤滑油補給管から潤滑油収容部に潤滑
油が補給される。従って、固形状の潤滑物からの定常的
な潤滑油分の滲み出しが終了する前に、外部から潤滑油
を補給して軸受装置の運転を継続できる。
【0011】請求項3記載の軸受装置は、潤滑物収容部
が環状凹部からなり、潤滑物収容部の内周部が、潤滑物
を潤滑物収容部内に保持するための蓋体により覆われて
いるところに特徴を有する。請求項3記載の手段によれ
ば、潤滑物収容部(環状凹部)の内周部が蓋体により覆
われている。従って、潤滑物が潤滑物収容部から脱落す
ることなく、潤滑物収容部内に保持される。
【0012】請求項4記載の軸受装置は、潤滑物から滲
み出る潤滑油分を軸受に誘導するフランジ部が蓋体の外
周部に設けられているところに特徴を有する。請求項4
記載の手段によれば、潤滑物からの潤滑油分は、蓋体の
外周部に形成されたフランジ部を伝って軸受に供給され
る。従って、潤滑油分が無駄なく軸受に供給されるの
で、潤滑物の使用効率が向上する。
【0013】請求項5記載の軸受装置は、潤滑物収容部
の内周面が潤滑物に接触し、潤滑物から滲み出る潤滑油
分をフランジ部に供給するための隙間が潤滑物収容部の
外周面と潤滑物との間に形成されているところに特徴を
有する。請求項5記載の手段によれば、潤滑物からの潤
滑油分は、潤滑物収容部の外周面と潤滑物との間の隙間
を通してフランジ部に供給された後、フランジ部を伝っ
て軸受に効率的に供給される。
【0014】請求項6記載の軸受装置は、潤滑物収容部
の内外周面が潤滑物に接触し、潤滑物から滲み出る潤滑
油分をフランジ部に供給するための溝部が潤滑物収容部
の外周部に形成され、潤滑物から滲み出る潤滑油分を前
記溝部に供給するための隙間が潤滑物収容部の奥面と潤
滑物との間に形成されているところに特徴を有する。請
求項6記載の手段によれば、潤滑物収容部の内外周面が
潤滑物に接触しているので、潤滑物から滲み出る潤滑油
分が、潤滑物収容部の奥面と潤滑物との間に形成された
隙間,潤滑物収容部の外周部に形成された溝部を通して
フランジ部に効率的に供給される。
【0015】請求項7記載の軸受装置は、潤滑物収容部
の内外周面が潤滑物に接触し、潤滑物から滲み出る潤滑
油分をフランジ部に供給するための溝部が潤滑物の外周
部に形成され、潤滑物の外周部の隅部に面取部が形成さ
れ、前記溝部に潤滑油分を供給するための隙間が前記潤
滑物収容部と前記面取部との間に形成されているところ
に特徴を有する。請求項7記載の手段によれば、潤滑物
収容部の内外周面が潤滑物に接触しているので、潤滑物
から滲み出る潤滑油分が、潤滑物収容部と潤滑物の面取
部との間に形成された隙間,潤滑物の外周部に形成され
た溝部を通してフランジ部に効率的に供給される。
【0016】請求項8記載の軸受装置は、潤滑物収容部
の内外周面が潤滑物に接触し、潤滑物から滲み出る潤滑
油分をフランジ部に供給するための開口部および潤滑物
から滲み出る潤滑油分を開口部に案内する凸部が蓋体に
設けられているところに特徴を有する。請求項8記載の
手段によれば、潤滑物収容部の内外周面が潤滑物に接触
しているので、潤滑物から滲み出る潤滑油分が、蓋体の
凸部および開口部を通してフランジ部に効率的に供給さ
れる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例を図1
に基づいて説明する。尚、本実施例は、本発明を回転電
機(負荷に相当する)の軸受装置に適用したものであ
る。回転電機のハウジング11には、ラジアルコロガリ
軸受12の外輪12aが組込まれ、軸受12の内輪12
bには回転電機の回転軸13が圧入されている。尚、符
号12cは軸受12の転動体、符号12dは転動体12
cの保持器(リテーナ)を示している。
【0018】回転軸13の外周面には段部13aおよび
ネジ部13bが形成されている。そして、ネジ部13b
には軸受ナット14が螺合されており、軸受ナット14
は、回転軸13の段部13aに軸受12を締付け、回転
軸13を軸受12に固定している。従って、回転軸13
が回転すると、軸受12の内輪12bが外輪12aに対
して滑り、内輪12bおよび軸受ナット14が回転軸1
3と一体的に回転することになる。
【0019】ハウジング11の左側面には内側軸受カバ
ー15が取着されている。この内側軸受カバー15は回
転電機の内部に位置するものであり、内側軸受カバー1
5にはグリースポケット15aが形成されている。この
グリースポケット15aは円環状の凹部からなるもので
あり、潤滑物収容部に相当する。
【0020】グリースポケット15a内には、潤滑物に
相当する円環状の固形グリース16が収容されており、
グリースポケット15aの内周面は固形グリース16に
接触し、グリースポケット15aの外周面と固形グリー
ス16との間には隙間17が形成されている。この固形
グリース16は、特開平6−172770号公報に示さ
れる潤滑剤組成物からなるものであり、グリースに樹脂
および硬化剤を混合することによって、飛散や垂れ落ち
を防止できる固形状をなしている。
【0021】固形グリース16は、下記成分(a)と
(b)とを混合し、さらに成分(c)を混合脱泡し、室
温〜80℃の温度で1〜24時間程度静置し、所望の形
状に成型することにより製造できる。このようにして得
られた固形グリース16は、指で押すと油及びグリスが
滲み出てくるような固形状のものである。 (a)金属石鹸型グリースおよび非金属石鹸型有機系グ
リースから選ばれるグリース。 (b)ウレタンプレポリマー◎ (c)芳香族ポリアミン系硬化剤
【0022】尚、成分(b)と成分(c)の合計量は組
成物の全重量に対して好ましくは20〜80重量%、さ
らに好ましくは40〜60重量%である。また、成分
(b)と成分(c)の重量比は好ましくは10:1〜
1:1、さらに好ましくは5:1〜5:2である。ま
た、成分(b)のウレタンプレポリマーは、イソシアネ
ート基の含有量が1〜10重量%であるものが好まし
く、さらに分子量400 〜10,000のものが好適である。ま
た、成分(c)の芳香族ポリアミン系硬化剤は、アミノ
基の含有量が1〜10%であるものが好適である。
【0023】回転電機の運転に伴い回転軸13が回転す
ると、ハウジング11,軸受12,内側軸受カバー15
等からグリースポケット15aの壁面を通して固形グリ
ース16に熱が伝達されるようになっている。従って、
回転電機の運転開始から所定時間が経過すると、固形グ
リース16が十分に加熱され、固形グリース16に含有
された潤滑油分の流動性が向上し、固形グリース16か
ら潤滑油分が滲み出すことになる。
【0024】内側軸受カバー15の内周部には板状の蓋
体18がネジ止めされている。この蓋体18は円環状を
なしており、グリースポケット15aの内周部分を閉塞
することにより、グリースポケット15a内に固形グリ
ース16を保持している。また、蓋体18の外周面には
円筒状のフランジ部18aが設けられている。このフラ
ンジ部18aは軸受12の外輪12aと内輪12bとの
間に位置し、その先端部が保持器12dに接触しない程
度に軸受12側へ延びている。従って、固形グリース1
6から滲み出た潤滑油分は、隙間17を通してフランジ
部18aに供給された後、フランジ部18aの外周面を
滑り落ちるようにして軸受12に供給される。
【0025】尚、固形グリース16から滲み出る潤滑油
分量は、固形グリース16の組成,固形グリース16に
対する供給熱量を予備実験で調節することにより、必要
量に設定されている。また、フランジ部18aは、蓋体
18の外周部を軸受12側へ折曲げることから形成され
ている。
【0026】内側軸受カバー15には潤滑油収容部に相
当するグリースポケット15bが形成されている。そし
て、グリースポケット15b内には、潤滑油に相当する
半固体状のグリース19が充填されており、固形グリー
ス16が十分に加熱されておらず、固形グリース16か
ら潤滑油分が滲み出していないときには、グリースポケ
ット15bから軸受12にグリース19が供給され、グ
リース19から分離した潤滑油分より軸受12が潤滑さ
れる。
【0027】尚、上記潤滑油分は、軸受12内のグリー
ス19に遠心力,せん断力,熱等が作用することによ
り、グリース19から分離するものである。また、軸受
装置を組立てるにあたって、軸受12内には、潤滑に必
要な最低量のグリース19が収容される。
【0028】グリースポケット15aの外周面には油分
受止部15cが形成されている。この油分受止部15c
は、軸受12に向かうに従って拡径するテーパ状をなし
ており、回転軸13の回転に伴う遠心力により、軸受1
2内からグリースポケット15a側へ飛散する潤滑油分
は、油分受止部15cにより受止められ、油分受止部1
5cを滑り落ちるようにして軸受12に再供給される。
【0029】ハウジング11の右側面には外側軸受カバ
ー20が取着されている。この外側軸受カバー20は回
転電機の外部に位置するものであり、外側軸受カバー2
0には油分受止部20aが形成されている。この油分受
止部20aは、軸受12へ向かうに従って拡径するテー
パ状をなしており、軸受12内から外側軸受カバー20
側へ飛散する潤滑油分は、油分受止部20aにより受止
められる。
【0030】尚、内側軸受カバー15および外側軸受カ
バー20は鋳物から形成されたものである。また、油分
受止部15cおよび20aの最大径寸法は、軸受12の
外輪12aの内径寸法より小さく設定されている。
【0031】外側軸受カバー20には油分排出部20b
が形成されている。そして、油分受止部20aにより受
止められた潤滑油分の一部は、油分受止部20aを滑り
落ちるようにして軸受12に再供給され、潤滑油分の残
りは、油分受止部20aを伝って油分排出部20b内に
流入する。尚、外側軸受カバー20には、油分排出部2
0bの軸受12側に位置して凸部20fが形成されてい
る。このため、油分受止部20a側へ飛散する潤滑油分
は、直ちに油分排出部20b内に流入することなく、凸
部20fにより塞止められることに伴い効率良く軸受1
2に再供給される。
【0032】油分排出部20bの下面は栓20cにより
閉塞されており、油分排出部20b内に流入した潤滑油
分は油分排出部20b内に貯溜される。尚、油分排出部
20bから潤滑油分を抜取るにあたっては、栓20cを
取外して油分排出部20bを開放する。
【0033】ハウジング11および外側軸受カバー20
にはグリース通路21が形成されており、グリース通路
21の一端部はグリースポケット15b内に連通し、他
端部には、潤滑油補給管に相当するグリース補給管22
が接続されている。そして、グリース補給管22にはグ
リースニップル23が接続されており、グリースニップ
ル23にグリースガン(図示せず)を接続し、グリース
ガンからグリース補給管22にグリースを注入すること
により、グリース通路21を通してグリースポケット1
5b内にグリース19を補給する。
【0034】次に上記構成の作用について説明する。回
転電機が作動して回転軸13が回転すると、軸受12の
内輪12bが外輪12aに対して滑り、内輪12b,回
転軸13,軸受ナット14が一体的に回転する。する
と、軸受12内に充填されていたグリース19が軸受1
2から飛散し、該グリース19の飛散分を補うように、
グリースポケット15bから軸受12にグリース19が
供給される。これにより、軸受12の転送面にグリース
19が補給され、グリース19から分離した潤滑油分に
より軸受12が潤滑される。
【0035】回転電機が作動して回転軸13が回転する
と、ハウジング11,軸受12,内側軸受カバー15等
からグリースポケット15aの壁面を通して固形グリー
ス16に熱が伝達される。そして、回転電機の作動から
所定時間が経過して、固形グリース16が十分に加熱さ
れると、固形グリース16から潤滑油分が滲み出す。す
ると、この潤滑油分は、隙間17を通ってフランジ部1
8aに供給された後、フランジ部18aの外周面を滑り
落ちながら外輪12aの転送面に供給される。そして、
この潤滑油分が軸受12の回転に伴って内輪12bの転
送面にも供給され、両転送面に供給された潤滑油分によ
り軸受12が潤滑される。
【0036】上記実施例によれば、回転電機の運転に伴
う熱により固形グリース16を加熱し、固形グリース1
6から滲み出る潤滑油分を軸受12に供給する構成とし
た。このため、潤滑油分が必要量だけ軸受12に供給さ
れるので、固形グリース16の使用効率が向上し、長期
に渡って定常的に潤滑油分の供給が行われる。
【0037】尚、特開平6−172770号公報に、
『固形状の潤滑剤組成物を軸受リテーナに塗布して硬化
させた後、ASTM寿命試験(ASTM−D−174
1)およびCRC寿命試験(ASTM−D−3366)
を行った結果、固形状の潤滑剤組成物は従来の鉱油型リ
チウムグリースの10倍以上の寿命を示す』ことが記載
されている。従って、上記潤滑剤組成物を固形グリース
16に適用した本実施例の場合にも、これと同等の効果
が期待できる。
【0038】しかも、潤滑油分が必要量だけ軸受12に
供給されるので、軸受12から排出される潤滑油分量が
低減される。このため、軸受カバー15,20と回転軸
13との隙間26a,26bから潤滑油分が漏出するこ
とがなくなるので、クリーンな環境が提供される。さら
に、固形グリース16が十分に加熱されていない運転初
期には、グリースポケット15b内のグリース19を軸
受12に供給する構成とした。このため、固形グリース
16の非加熱時であっても軸受12が潤滑されるので、
回転電機の運転初期に潤滑油分が不足することがなくな
る。
【0039】また、グリースポケット15a内に固形グ
リース16を収容する構成としたので、固形グリース1
6の格納量が大幅に増加する。このため、固形グリース
16による油分供給期間が延長され、潤滑寿命が一層長
くなる。例えば、6312タイプの深溝玉軸受(360
0rpmで運転する回転電機に使用される軸受)では、
従来のリチウムグリースを用いた95°Cの潤滑条件下
において、約3000時間毎にグリースの補給が行われ
ている。これに対して本実施例では、少なくとも10倍
の30000時間の潤滑寿命が期待でき、3年以上のメ
ンテナンスフリー期間が確保できる。
【0040】また、グリースニップル23,グリース補
給管22,グリース通路21からグリースポケット15
b内にグリース19を補給する構成とした。このため、
固形グリース16からの定常的な潤滑油分の滲み出しが
終了する前に、外部からグリース19を補給して軸受装
置の運転を継続できる。
【0041】また、グリースポケット15aの内周部を
蓋体18により覆い、グリースポケット15a内に固形
グリース16を保持する構成とした。このため、グリー
スポケット15aから固形グリース16が脱落すること
が防止される。
【0042】また、固形グリース16から滲み出る潤滑
油分を蓋体18のフランジ部18aにより軸受12に案
内する構成とした。このため、潤滑油分が無駄なく軸受
12に供給されるので、固形グリース16の使用効率が
向上する。これと共に、回転軸13と内側軸受カバー1
5との間の隙間26aから潤滑油分が漏出することが防
止される。
【0043】また、グリースポケット15aの外周面と
固形グリース16との間の隙間17を形成し、固形グリ
ース16から滲み出る潤滑油分を隙間17からフランジ
部18aに供給する構成とした。このため、固形グリー
ス16から滲み出る潤滑油分が一層無駄なく軸受12に
供給されるので、固形グリース16の使用効率が一層向
上する。
【0044】また、軸受12から飛散する潤滑油分を油
分受止部15cおよび20aにより受止め、軸受12に
再供給する構成とした。このため、固形グリース16お
よびグリース19からの潤滑油分が有効利用され、その
結果、固形グリース16およびグリース19の使用効率
がより一層向上する。
【0045】次に本発明の第2実施例を図2および図3
に基づいて説明する。尚、上記第1実施例と同一の部材
については同一の符号を付して説明を省略し、以下、異
なる部材についてのみ説明を行う。まず、図2におい
て、内側軸受カバー15には、円環状の凹部からなるグ
リースポケット15dが形成されている。そして、グリ
ースポケット15d内には固形グリース16が収容され
ており、グリースポケット15dの内外周面は固形グリ
ース16に接触している。尚、固形グリース16の外周
面は、グリースポケット15dの外周面と接触するよう
に、鋳物からなる内側軸受カバー15の抜き勾配に合わ
せてテーパ状をなしている。
【0046】グリースポケット15dの奥面と固形グリ
ース16との間には隙間15eが形成されており、固形
グリース16から滲み出した潤滑油分は隙間15e内に
流入する。また、グリースポケット15dの外周部に
は、図3に示すように、複数(4個)の溝部15fが形
成されている。これら各溝部15fは、図2に示すよう
に、軸受12側へ延びるものであり、隙間15e内に流
入した潤滑油分は溝部15fを通して蓋体18のフラン
ジ部18aに供給された後、フランジ部18aを伝って
軸受12に供給される。
【0047】上記実施例によれば、グリースポケット1
5dの内外周面に固形グリース16が接触しているの
で、固形グリース16から滲み出る潤滑油分が、固形グ
リース16とグリースポケット15dの奥面との間に形
成した隙間15eおよびグリースポケット15dの外周
部に形成した溝部15fを通してフランジ部18aに効
率的に供給される。このため、固形グリース16の使用
効率が一層向上する。
【0048】次に本発明の第3実施例を図4および図5
に基づいて説明する。尚、上記第1実施例と同一の部材
については同一の符号を付して説明を省略し、以下、異
なる部材についてのみ説明を行う。まず、図4におい
て、内側軸受カバー15には、円環状の凹部からなるグ
リースポケット15gが形成されている。そして、グリ
ースポケット15g内には固形グリース16が収容され
ており、グリースポケット15gの内外周面は固形グリ
ース16に接触している。尚、固形グリース16の外周
面は、グリースポケット15gの外周面と接触するよう
に、鋳物からなる内側軸受カバー15の抜き勾配に合わ
せてテーパ状をなしている。
【0049】固形グリース16の外周面には、その後隅
部に位置して面取部16aが形成されている。そして、
グリースポケット15gの外周面と固形グリース16の
面取部16aとの間には隙間が形成されており、固形グ
リース16から滲み出した潤滑油分は上記隙間内に流入
する。また、固形グリース16の外周部には、図5に示
すように、複数(4個)の溝部16bが形成されてい
る。これら各溝部16bは、図4に示すように、軸受1
2側へ延びるものであり、上記隙間内に流入した潤滑油
分は溝部16bを通して蓋体18のフランジ部18aに
供給された後、フランジ部18aを伝って軸受12に供
給される。尚、符号16cは、固形グリース16の右側
面外周部,右側面内周部,左側面内周部に形成された面
取部を示している。
【0050】上記実施例によれば、グリースポケット1
5gの内外周面に固形グリース16が接触しているの
で、固形グリース16から滲み出る潤滑油分が、固形グ
リース16の面取部16aとグリースポケット15dと
の間に形成した隙間および固形グリース16の外周部に
形成した溝部16bを通してフランジ部18aに効率的
に供給される。このため、固形グリース16の使用効率
が一層向上する。
【0051】尚、上記第1〜第3実施例においては、内
側軸受カバー15にグリースポケット15a,15d,
15gを形成したが、これに限定されるものではなく、
例えば外側軸受カバー20にグリースポケット15a,
15d,15gを形成しても良い。この構成の場合、外
部から外側軸受カバー20を取外し、カートリッジタイ
プに成形された固形グリース16を外側軸受カバー20
のグリースポケット15a,15d,15gに格納する
だけで、固形グリース16の交換作業を簡単に行うこと
ができる。
【0052】特に、固形グリース16の交換タイミング
を回転電機の定期点検サイクルに合せた場合には、その
間のメンテナンスが不要になって、メンテナンスの省力
化が実現される。尚。外側軸受カバー20をハウジング
11に対して取外し自在に装着するには、例えば両者を
ネジ止めすれば良い。
【0053】次に本発明の第4実施例を図6および図7
に基づいて説明する。尚、上記第1実施例と同一の部材
については同一の符号を付して説明を省略し、以下、異
なる部材についてのみ説明を行う。まず、図6におい
て、内側軸受カバー15には、円環状の凹部からグリー
スポケット15hが形成されている。そして、グリース
ポケット15h内には固形グリース16が収容されてお
り、固形グリース16の内外周面はグリースポケット1
5hの内外周面に接触している。
【0054】蓋体18の外周部には、図7に示すよう
に、その上部に位置して1個の開口部18bが形成さ
れ、その下部に位置して5個の開口部18bが形成され
ている。また、蓋体18の外周面には各開口部18bに
対応して凸部18cが形成されており、これら各凸部1
8cは、図6に示すように、固形グリース16側へ延
び、固形グリース16内に埋没している。尚、各開口部
18bは、フランジ部18aの折曲げ時に凸部18cを
切起すことに伴って形成されたものである。
【0055】外側軸受カバー20の上部には、潤滑油収
容部に相当するL字状のグリース通路20dが形成さ
れ、グリース通路20d内にはグリース19が充填され
ている。また、グリース通路20dにはグリース誘導管
25が接続されている。このグリース誘導管25は、軸
受12の外輪12aと内輪12bとの間に位置し、保持
器12dに接触しない程度に軸受12側へ延びている。
【0056】外側軸受カバー20には凹状の油分受止部
20eが形成されており、軸受12内から外側軸受カバ
ー20側へ飛散する潤滑油分の一部は油分受止部20e
の壁面により受止められた後、油分受止部20eから外
輪12aの転送面に再供給される。尚、外側軸受カバー
20側へ飛散する潤滑油分の残りは油分排出部20b内
に流入し、油分排出部20b内に貯溜される。
【0057】次に上記構成の作用について説明する。回
転電機が作動して回転軸13が回転すると、グリース通
路20dおよびグリース誘導管25から軸受12にグリ
ース19が供給される。これにより、軸受12の転送面
にグリース19が補給され、グリース19から分離した
潤滑油分により軸受12が潤滑される。
【0058】回転電機の作動から所定時間が経過して固
形グリース16が十分に加熱され、固形グリース16か
ら潤滑油分が滲み出すと、この潤滑油分の一部は、フラ
ンジ部18aの外周面を滑り落ちながら外輪12aの転
送面に供給された後、軸受12の回転に伴って内輪12
bの転送面に供給される。また、潤滑油分の残りは、各
凸部18cを伝って開口部18b内に流入した後、蓋体
18を滑り落ちながらフランジ部18aの内周面に沿っ
て内輪12bの近傍部分に供給され、軸受12の回転に
伴って外輪12aの転送面に供給される。
【0059】上記実施例によれば、グリースポケット1
5hの内外周面に固形グリース16が接触しているの
で、固形グリース16から滲み出る潤滑油分が下記
(A),(B)の2経路を使って軸受12に効率的に供
給される。 (A)固形グリース16→凸部18c→開口部18b→
フランジ部18a (B)固形グリース16→フランジ部18a◎ このため、固形グリース16の使用効率が一層向上す
る。
【0060】しかも、フランジ部18aの外周面のみか
ら軸受12に潤滑油分を供給する場合に比べ、フランジ
部18aの内周面を伝って内輪12bに近い部分にも潤
滑油分が供給される。従って、外輪12aの転送面およ
び内輪12bの転送面の双方に多量の潤滑油分が供給さ
れるので、潤滑性能が向上する。
【0061】また、蓋体18の上部に1個の開口部18
bを形成し、下部に5個の開口部18bを形成している
ので、開口部18bから隙間26aに向かう潤滑油分量
が少なくなる。従って、開口部18bの影響で隙間26
aから潤滑油分が漏出することも防止される。
【0062】また、グリース通路20dおよびグリース
誘導管25を通して軸受12にグリース19を供給する
構成とした。このため、グリースポケット15bのよう
な大きな空間部からグリース19を供給する場合に比
べ、グリース19の供給効率が向上する。
【0063】また、軸受12内から飛散する潤滑油分を
油分受止部20eにより受止め、油分受止部20eから
軸受12に再供給する構成とした。このため、潤滑油分
が有効利用され、その結果、固形グリース16およびグ
リース18の使用効率が一層向上する。
【0064】尚、上記第4実施例においては、グリース
通路20dに充填したグリース19をグリース誘導管2
5から軸受12に供給する構成としたが、これに限定さ
れるものではない。例えば、第1実施例のグリースポケ
ット15bに相当するグリースポケットを外側軸受カバ
ー20に形成し、このグリースポケットに充填されたグ
リースを軸受12に供給する構成としても良い。
【0065】また、上記第4実施例においては、グリー
スポケット15hを内側軸受カバー15に形成し、グリ
ース通路20dを外側軸受カバー20に形成した。しか
しながら、これに限定されるものではなく、例えば外側
軸受カバー20にグリースポケット15hを形成し、内
側軸受カバー15にグリース通路20dを形成しても良
い。この構成の場合、外部から外側軸受カバー20を取
外し、固形グリース16を外側軸受カバー20のグリー
スポケット15hに格納するだけで、固形グリース16
の交換作業を簡単に行うことができる。
【0066】また、上記第1〜第4実施例においては、
固形グリース16として特開平6−172770号公報
の潤滑剤組成物を例示したが、これに限定されるもので
はなく、要は、回転電機の運転に伴う熱により加熱さ
れ、潤滑油分が滲み出す組成のものであれば良い。
【0067】また、上記第1〜第4実施例においては、
グリース補給管22を通して外部からグリース19を補
給する構成としたが、これに限定されるものではなく、
グリースポケット15bおよびグリース通路20dに当
初充填されたグリース19のみで軸受12の交換時まで
軸受12を潤滑できるのであれば、グリース補給管22
を廃止しても良い。この構成の場合、グリース補給管2
2およびグリースニップル23が廃止されるので、構成
が簡素化される。
【0068】また、グリースポケット15bおよびグリ
ース通路20dに当初充填されたグリース19のみで軸
受12を潤滑する場合、軸受12から排出された潤滑油
分を油分排出部20bから抜取る必要もなくなる。従っ
て、油分排出部20bおよび栓20cも廃止され、その
結果、構成が一層簡素化される。
【0069】また、上記第1〜第4実施例においては、
固形グリース16から滲み出す潤滑油分を固形グリース
16の外周側から軸受12に供給する構成としたが、こ
れに限定されるものではなく、例えばグリースポケット
15a,15d,15g,15hの奥面および内周面に
溝部を形成し、固形グリース16から滲み出る潤滑油分
を奥面の溝部から内周面の溝部を通して軸受12に供給
する構成としても良い。この構成の場合、固形グリース
16から滲み出る潤滑油分の流れが良くなり、軸受12
の潤滑が一層効果的に行われる。
【0070】また、上記第1〜第4実施例においては、
本発明を回転電機の軸受装置に適用したが、これに限定
されるものではなく、要は、固形グリース16から潤滑
油分を滲み出させることができる程度の熱を運転時に発
生する電動機等の負荷に適用すれば良い。
【0071】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の軸受装置は次の効果を奏する。請求項1記載の手段に
よれば、固形状の潤滑物から滲み出る潤滑油分を軸受に
供給する構成とした。このため、潤滑油分が必要量だけ
軸受に供給されるので、潤滑物の使用効率が向上する。
また、潤滑物が十分に加熱されていないときには、潤滑
油を軸受に供給する構成とした。このため、潤滑物の非
加熱時であっても軸受を潤滑できる。
【0072】請求項2記載の手段によれば、潤滑油補給
管を通して潤滑油収容部に潤滑油を補給する構成とし
た。このため、固形状の潤滑物からの定常的な潤滑油分
の滲み出しが終了する前に、外部から潤滑油を補給して
軸受装置の運転を継続できる。請求項3記載の手段によ
れば、潤滑物収容部の内周部を蓋体で覆う構成とした。
このため、潤滑物が潤滑物収容部から脱落することな
く、潤滑物収容部内に保持される。
【0073】請求項4記載の手段によれば、潤滑物から
の潤滑油分を蓋体のフランジ部により軸受に誘導する構
成とした。このため、潤滑油分が無駄なく軸受に供給さ
れるので、潤滑物の使用効率が向上する。これと共に、
回転軸と内側軸受カバーとの間の隙間から潤滑油分が漏
出することが防止される。請求項5記載の手段によれ
ば、潤滑物からの潤滑油分を潤滑物収容部の外周面と潤
滑物との隙間からフランジ部に供給する構成とした。こ
のため、潤滑油分が効率的に軸受に供給されるので、潤
滑物の使用効率が一層向上する。
【0074】請求項6記載の手段によれば、潤滑物収容
部の内外周面を潤滑物に接触させ、潤滑物からの潤滑油
分を潤滑物収容部の奥面と潤滑物との隙間,潤滑物収容
部の外周部に形成された溝部からフランジ部に供給する
構成とした。このため、潤滑油分が効率的に軸受に供給
されるので、潤滑物の使用効率が一層向上する。
【0075】請求項7記載の手段によれば、潤滑物収容
部の内外周面を潤滑物に接触させ、潤滑物からの潤滑油
分を潤滑物収容部と潤滑物の面取部との隙間,潤滑物の
外周部に形成された溝部からフランジ部に供給する構成
とした。このため、潤滑油分が効率的に軸受に供給され
るので、潤滑物の使用効率が一層向上する。
【0076】請求項8記載の手段によれば、潤滑物収容
部の内外周面を潤滑物に接触させ、潤滑物からの潤滑油
分を、蓋体の凸部および開口部からフランジ部に供給す
る構成とした。このため、潤滑油分が効率的に軸受に供
給されるので、潤滑物の使用効率が一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図
【図2】本発明の第2実施例を示す要部の拡大断面図
【図3】内側軸受カバーを示す図
【図4】本発明の第3実施例を示す図2相当図
【図5】固形グリースを示す図
【図6】本発明の第4実施例を示す図1相当図
【図7】蓋体を示す図
【図8】従来例を示す図1相当図
【符号の説明】
12は軸受、13は回転軸、15a,15d,15gは
グリースポケット(潤滑物収容部)、15bはグリース
ポケット(潤滑油収容部)、15eは隙間、15fは溝
部、16は固形グリース(潤滑物)、16aは面取部、
16bは溝部、17は隙間、18は蓋体、18aはフラ
ンジ部、18bは開口部、18cは凸部、19はグリー
ス(潤滑油)、20dはグリース通路(潤滑油収容
部)、22はグリース補給管(潤滑油補給管)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 孝夫 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 林 弘幸 三重県三重郡朝日町大字繩生2121番地 株 式会社東芝三重工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱されることに伴って潤滑油分が滲み
    出る固形状の潤滑物が収容され、負荷の運転に伴って発
    生する熱を前記潤滑物に伝達する潤滑物収容部と、 非固形状の潤滑油が収容される潤滑油収容部と、 前記負荷の回転軸が支承され、前記潤滑物の加熱時には
    該潤滑物から滲み出る潤滑油分により潤滑され且つ潤滑
    物の非加熱時には前記潤滑油収容部内の潤滑油により潤
    滑される軸受とを備えたことを特徴とする軸受装置。
  2. 【請求項2】 潤滑油収容部には、外部から潤滑油収容
    部に潤滑油を補給するための潤滑油補給管が接続されて
    いることを特徴とする請求項1記載の軸受装置。
  3. 【請求項3】 潤滑物収容部は環状凹部からなり、 潤滑物収容部の内周部は、潤滑物を潤滑物収容部内に保
    持するための蓋体により覆われていることを特徴とする
    請求項1記載の軸受装置。
  4. 【請求項4】 蓋体の外周部には、潤滑物から滲み出る
    潤滑油分を軸受に誘導するためのフランジ部が設けられ
    ていることを特徴とする請求項3記載の軸受装置。
  5. 【請求項5】 潤滑物収容部の内周面は潤滑物に接触
    し、 潤滑物収容部の外周面と潤滑物との間には、潤滑物から
    滲み出る潤滑油分をフランジ部に供給するための隙間が
    形成されていることを特徴とする請求項4記載の軸受装
    置。
  6. 【請求項6】 潤滑物収容部の内外周面は潤滑物に接触
    し、 潤滑物収容部の外周部には、潤滑物から滲み出る潤滑油
    分をフランジ部に供給するための溝部が形成され、 潤滑物収容部の奥面と潤滑物との間には、潤滑物から滲
    み出る潤滑油分を前記溝部に供給するための隙間が形成
    されていることを特徴とする請求項4記載の軸受装置。
  7. 【請求項7】 潤滑物収容部の内外周面は潤滑物に接触
    し、 潤滑物の外周部には、潤滑物から滲み出る潤滑油分をフ
    ランジ部に供給するための溝部が形成され、 潤滑物の外周部には、その隅部に位置して面取部が形成
    され、 前記潤滑物収容部と前記面取部との間には、前記溝部に
    潤滑油分を供給するための隙間が形成されていることを
    特徴とする請求項4記載の軸受装置。
  8. 【請求項8】 潤滑物収容部の内外周面は潤滑物に接触
    し、 蓋体には、潤滑物から滲み出る潤滑油分をフランジ部に
    供給するための開口部および潤滑物から滲み出る潤滑油
    分を開口部に案内する凸部が設けられていることを特徴
    とする請求項4記載の軸受装置。
JP17065295A 1995-07-06 1995-07-06 軸受装置 Pending JPH0923607A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17065295A JPH0923607A (ja) 1995-07-06 1995-07-06 軸受装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17065295A JPH0923607A (ja) 1995-07-06 1995-07-06 軸受装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0923607A true JPH0923607A (ja) 1997-01-21

Family

ID=15908858

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17065295A Pending JPH0923607A (ja) 1995-07-06 1995-07-06 軸受装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0923607A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6599066B1 (en) * 1999-10-26 2003-07-29 Makino Milling Machine Co., Ltd. Rotating shaft device and machine tool
KR101468252B1 (ko) * 2010-07-02 2014-12-03 현대중공업 주식회사 상부 베어링의 자연냉각 및 누유방지 기능을 갖는 대형 수직형 전동기
JP2015034587A (ja) * 2013-08-08 2015-02-19 株式会社ジェイテクト 転がり軸受装置
JP2015213383A (ja) * 2014-05-01 2015-11-26 東芝三菱電機産業システム株式会社 回転電機
JP2020188553A (ja) * 2019-05-13 2020-11-19 東芝三菱電機産業システム株式会社 軸受構造および回転電機
WO2022181499A1 (ja) * 2021-02-25 2022-09-01 ファナック株式会社 潤滑室を備える機械
GB2615848A (en) * 2022-02-16 2023-08-23 Edwards Ltd A pump, a bearing assembly for a pump and a method of assembling the bearing assembly

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6599066B1 (en) * 1999-10-26 2003-07-29 Makino Milling Machine Co., Ltd. Rotating shaft device and machine tool
KR101468252B1 (ko) * 2010-07-02 2014-12-03 현대중공업 주식회사 상부 베어링의 자연냉각 및 누유방지 기능을 갖는 대형 수직형 전동기
JP2015034587A (ja) * 2013-08-08 2015-02-19 株式会社ジェイテクト 転がり軸受装置
JP2015213383A (ja) * 2014-05-01 2015-11-26 東芝三菱電機産業システム株式会社 回転電機
JP2020188553A (ja) * 2019-05-13 2020-11-19 東芝三菱電機産業システム株式会社 軸受構造および回転電機
WO2022181499A1 (ja) * 2021-02-25 2022-09-01 ファナック株式会社 潤滑室を備える機械
JP7157282B1 (ja) * 2021-02-25 2022-10-19 ファナック株式会社 潤滑室を備える機械
TWI830130B (zh) * 2021-02-25 2024-01-21 日商發那科股份有限公司 具備潤滑室之機械
GB2615848A (en) * 2022-02-16 2023-08-23 Edwards Ltd A pump, a bearing assembly for a pump and a method of assembling the bearing assembly

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6250804B1 (en) Self-lubricating linear guide apparatus
EP1131568B1 (en) Screw actuator comprising a multi-purpose sleeve, and brake calliper
US6023991A (en) Ball screw lubricated with oil-containing polymer
US3804476A (en) Bearing devices for rotary machines
EP0009834A1 (en) Bearing for high rotational speeds
JPH0923607A (ja) 軸受装置
JPH11166608A (ja) ボールねじ
JP4732301B2 (ja) 転がり軸受
JP2000081103A (ja) ボールねじ用の潤滑装置
US6474652B1 (en) Shaft seal device
EP3214327B1 (en) Bearing device
US6971651B2 (en) Device for sealing a space
JP2005180629A (ja) 転がり軸受
JPH08200379A (ja) 軸受装置
JPH0914274A (ja) 軸受装置
JPH1130240A (ja) 軸受装置
JP2005083554A (ja) 転がり軸受
JPH08294247A (ja) 回転電機の軸受装置
US4406503A (en) Device for supplying an oil-air mixture to bearing locations
JPS5846574B2 (ja) 注油式の紡糸ロ−タ軸受
JP2006132724A (ja) ころ軸受用保持器およびころ軸受
JPH0635659U (ja) 転がり軸受潤滑装置
WO2022158248A1 (ja) 主軸装置及び主軸装置の製造方法
Bryan Reducing downtime by proper motor lubrication
JPH1182525A (ja) 軸受ユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20041126

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041207

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050405