JPH09235411A - 発泡炭化型難燃性熱硬化性樹脂組成物 - Google Patents
発泡炭化型難燃性熱硬化性樹脂組成物Info
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- JPH09235411A JPH09235411A JP6902096A JP6902096A JPH09235411A JP H09235411 A JPH09235411 A JP H09235411A JP 6902096 A JP6902096 A JP 6902096A JP 6902096 A JP6902096 A JP 6902096A JP H09235411 A JPH09235411 A JP H09235411A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ハロゲン系ガスの発生が無く、しかも低添加量
で高度な難燃性を発揮し、火炎にされされたときの発泡
性、炭化層強度に優れるため非常に高い断熱効果を示す
発泡炭化型難燃性熱硬化性樹脂組成物。 【解決手段】熱硬化性樹脂に、下記一般式で表されるリ
ン酸アミン塩1〜70重量%を含有させ、更にポリリン
酸化合物を含有させた発泡炭化型難燃性熱硬化性樹脂組
成物。 (式中、nは1〜100の整数であり、Xは〔R1R2N
(CH2)mNR3R4〕、ピペラジン、またはピペラジン
環を含むジアミンであり、R1〜R4はそれぞれHもしく
は炭素数1〜5の直鎖もしくは分枝のアルキル基であ
り、mは1〜10の整数である。YはNH3基またはト
リアジン誘導体である)。
で高度な難燃性を発揮し、火炎にされされたときの発泡
性、炭化層強度に優れるため非常に高い断熱効果を示す
発泡炭化型難燃性熱硬化性樹脂組成物。 【解決手段】熱硬化性樹脂に、下記一般式で表されるリ
ン酸アミン塩1〜70重量%を含有させ、更にポリリン
酸化合物を含有させた発泡炭化型難燃性熱硬化性樹脂組
成物。 (式中、nは1〜100の整数であり、Xは〔R1R2N
(CH2)mNR3R4〕、ピペラジン、またはピペラジン
環を含むジアミンであり、R1〜R4はそれぞれHもしく
は炭素数1〜5の直鎖もしくは分枝のアルキル基であ
り、mは1〜10の整数である。YはNH3基またはト
リアジン誘導体である)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規リン酸アミン
塩を単独で、もしくは該新規なリン酸アミン塩とポリリ
ン酸化合物とを組み合わせてなる難燃剤を有効成分とす
る発泡炭化型難燃性熱硬化性樹脂組成物に関する。更に
詳しくは発泡性、発泡炭化層強度、難燃性に優れた発泡
炭化型難燃性熱硬化性樹脂組成物に関する。
塩を単独で、もしくは該新規なリン酸アミン塩とポリリ
ン酸化合物とを組み合わせてなる難燃剤を有効成分とす
る発泡炭化型難燃性熱硬化性樹脂組成物に関する。更に
詳しくは発泡性、発泡炭化層強度、難燃性に優れた発泡
炭化型難燃性熱硬化性樹脂組成物に関する。
【0002】従来より、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、
フェノール樹脂などで代表される熱硬化性樹脂は優れた
耐熱性や機械的強度を備えていることから成形材料とし
て電気電子部品材料、土木建築材料、自動車部品材料を
はじめ、塗料、接着剤、シーリング材、合成樹脂含浸紙
などに広範囲に使用されている。この熱硬化性樹脂の難
燃化には一般にハロゲン系有機化合物を配合することに
よって、もしくはポリマー鎖の一部をハロゲン化するこ
とによってその目的を達成してきた。しかしながら、該
ハロゲン含有熱硬化性樹脂組成物は燃焼時に腐食性のハ
ロゲン系のガスが発生するため問題視されてきている。
また、一方で、ハロゲンを含有することなく難燃化する
手法として、樹脂の燃焼温度において吸熱反応により分
解および脱水反応を起こして樹脂の燃焼を抑制し得る特
定の金属水和物を無機難燃剤として配合した熱硬化性樹
脂組成物が開示されている(特開平3−190965号
公報)。しかしながら、該金属水和物は難燃性付与効果
が極めて微弱であるために多量に配合しないと目的の難
燃性を達成することができない。そのため、かかる樹脂
組成物を用いると成形加工性が低下し、得られる成形物
の機械的強度の低下などの諸特性が低下するといった問
題点がある。
フェノール樹脂などで代表される熱硬化性樹脂は優れた
耐熱性や機械的強度を備えていることから成形材料とし
て電気電子部品材料、土木建築材料、自動車部品材料を
はじめ、塗料、接着剤、シーリング材、合成樹脂含浸紙
などに広範囲に使用されている。この熱硬化性樹脂の難
燃化には一般にハロゲン系有機化合物を配合することに
よって、もしくはポリマー鎖の一部をハロゲン化するこ
とによってその目的を達成してきた。しかしながら、該
ハロゲン含有熱硬化性樹脂組成物は燃焼時に腐食性のハ
ロゲン系のガスが発生するため問題視されてきている。
また、一方で、ハロゲンを含有することなく難燃化する
手法として、樹脂の燃焼温度において吸熱反応により分
解および脱水反応を起こして樹脂の燃焼を抑制し得る特
定の金属水和物を無機難燃剤として配合した熱硬化性樹
脂組成物が開示されている(特開平3−190965号
公報)。しかしながら、該金属水和物は難燃性付与効果
が極めて微弱であるために多量に配合しないと目的の難
燃性を達成することができない。そのため、かかる樹脂
組成物を用いると成形加工性が低下し、得られる成形物
の機械的強度の低下などの諸特性が低下するといった問
題点がある。
【0003】最近、非ハロゲン系難燃剤としてリン系の
化合物が着目され、該リン系化合物を熱硬化性樹脂に配
合した組成物が提案されている。例えば特公平4−20
944号公報には、ポリリン酸アンモニウムの粒子を硬
化された状態で水に不溶の熱硬化性樹脂を用いてマイク
ロカプセル化して加水分解に対して安定な粒子状薬剤を
配合した防炎性ポリウレタンおよびポリウレタンフォー
ムが開示されている。
化合物が着目され、該リン系化合物を熱硬化性樹脂に配
合した組成物が提案されている。例えば特公平4−20
944号公報には、ポリリン酸アンモニウムの粒子を硬
化された状態で水に不溶の熱硬化性樹脂を用いてマイク
ロカプセル化して加水分解に対して安定な粒子状薬剤を
配合した防炎性ポリウレタンおよびポリウレタンフォー
ムが開示されている。
【0004】しかしながら、該公報記載のマイクロカプ
セル化した粒子状薬剤を配合した防炎性ポリウレタンや
ポリウレタンフォ−ムは、火炎にさらされたときに生成
する発泡炭化層の厚みが不足し、また、該炭化層の強度
が劣るため、充分な断熱効果を発揮できないといった問
題点がある。
セル化した粒子状薬剤を配合した防炎性ポリウレタンや
ポリウレタンフォ−ムは、火炎にさらされたときに生成
する発泡炭化層の厚みが不足し、また、該炭化層の強度
が劣るため、充分な断熱効果を発揮できないといった問
題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、ハロゲ
ン系ガスの発生が無く、しかも低添加量で高度な難燃性
を発揮し、火炎にされされたときの発泡性、炭化層強度
に優れるため、非常に高い断熱効果を示す発泡炭化型難
燃性熱硬化性樹脂組成物を得るべく鋭意研究した。その
結果、新規リン酸アミン塩を単独で、もしくは該新規な
リン酸アミン塩とポリリン酸化合物とを組み合わせてな
る難燃剤を熱硬化性樹脂に配合した樹脂組成物が上述の
問題を解決することができることを見いだし、この知見
に基づき本発明を完成した。以上の記述から明らかなよ
うに、本発明の目的は、電気電子部品材料、土木建築材
料、自動車部品材料などをはじめ、塗料、シーリング
材、接着剤、合成樹脂含浸紙等の用途に好適に使用でき
る熱硬化性樹脂組成物を提供することである。
ン系ガスの発生が無く、しかも低添加量で高度な難燃性
を発揮し、火炎にされされたときの発泡性、炭化層強度
に優れるため、非常に高い断熱効果を示す発泡炭化型難
燃性熱硬化性樹脂組成物を得るべく鋭意研究した。その
結果、新規リン酸アミン塩を単独で、もしくは該新規な
リン酸アミン塩とポリリン酸化合物とを組み合わせてな
る難燃剤を熱硬化性樹脂に配合した樹脂組成物が上述の
問題を解決することができることを見いだし、この知見
に基づき本発明を完成した。以上の記述から明らかなよ
うに、本発明の目的は、電気電子部品材料、土木建築材
料、自動車部品材料などをはじめ、塗料、シーリング
材、接着剤、合成樹脂含浸紙等の用途に好適に使用でき
る熱硬化性樹脂組成物を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は下記(1)〜
(6)の構成を有する。 (1)熱硬化性樹脂に、下記化3で表されるリン酸アミ
ン塩を含有させたことを特徴とする発泡炭化型難燃性熱
硬化性樹脂組成物。
(6)の構成を有する。 (1)熱硬化性樹脂に、下記化3で表されるリン酸アミ
ン塩を含有させたことを特徴とする発泡炭化型難燃性熱
硬化性樹脂組成物。
【化3】 (式中、nは1〜100の整数であり、Xは〔R1R2N
(CH2)mNR3R4〕、ピペラジン、またはピペラジン
環を含むジアミンであり、R1、R2、R3およびR4はそ
れぞれHもしくは炭素数1〜5の直鎖もしくは分枝のア
ルキル基であり、R1、R2、R3およびR4は同一の基で
あっても異なっていてもよい。mは1〜10の整数であ
る。また、化3においてYはNH3基または下記化4で
表されるトリアジン誘導体である)。
(CH2)mNR3R4〕、ピペラジン、またはピペラジン
環を含むジアミンであり、R1、R2、R3およびR4はそ
れぞれHもしくは炭素数1〜5の直鎖もしくは分枝のア
ルキル基であり、R1、R2、R3およびR4は同一の基で
あっても異なっていてもよい。mは1〜10の整数であ
る。また、化3においてYはNH3基または下記化4で
表されるトリアジン誘導体である)。
【化4】 (式中、Z1およびZ2は同一でも異なっていてもよく、
−NR5R6基〔ここでR5、R6は同一または異なったH
もしくは炭素数1〜6の直鎖もしくは分枝のアルキル基
またはメチロール基〕、水酸基、メルカプト基、炭素数
1〜10の直鎖もしくは分枝のアルキル基、炭素数1〜
10の直鎖もしくは分枝のアルコキシル基、フェニル基
およびビニル基からなる群より選ばれる基である)。 (2)熱硬化性樹脂に、上記化3で表されるリン酸アミ
ン塩とポリリン酸化合物とを含有させたことを特徴とす
る発泡炭化型難燃性熱硬化性樹脂組成物。 (3)リン酸アミン塩の含有割合が、組成物に対して1
〜70重量%である前記(1)項記載の発泡炭化型難燃
性熱硬化性樹脂組成物。 (4)リン酸アミン塩とポリリン酸化合物との含有割合
が重量比で0.1〜10である前記(2)項記載の発泡
炭化型難燃性熱硬化性樹脂組成物。 (5)熱硬化性樹脂がアルキド樹脂、アリル樹脂、エポ
キシ樹脂、硬質ウレタン樹脂、軟質ウレタン樹脂、フェ
ノール樹脂、メラミン樹脂、グアナミン樹脂、キシレン
樹脂、ユリア樹脂、アクリル樹脂もしくは不飽和ポリエ
ステル樹脂からなる群より選ばれる1種以上である前記
(1)〜(4)のいずれか1項記載の発泡炭化型難燃性
熱硬化性樹脂組成物。 (6)ポリリン酸化合物が、一般式(NH4)r+2PrO
3r+1(但し、rは20〜1000の整数)で表されるポ
リリン酸アンモニウムもしくはポリリン酸アンモニウム
を主成分とする化合物である前記(2)〜(5)のいず
れか1項記載の発泡炭化型難燃性熱硬化性樹脂組成物。
−NR5R6基〔ここでR5、R6は同一または異なったH
もしくは炭素数1〜6の直鎖もしくは分枝のアルキル基
またはメチロール基〕、水酸基、メルカプト基、炭素数
1〜10の直鎖もしくは分枝のアルキル基、炭素数1〜
10の直鎖もしくは分枝のアルコキシル基、フェニル基
およびビニル基からなる群より選ばれる基である)。 (2)熱硬化性樹脂に、上記化3で表されるリン酸アミ
ン塩とポリリン酸化合物とを含有させたことを特徴とす
る発泡炭化型難燃性熱硬化性樹脂組成物。 (3)リン酸アミン塩の含有割合が、組成物に対して1
〜70重量%である前記(1)項記載の発泡炭化型難燃
性熱硬化性樹脂組成物。 (4)リン酸アミン塩とポリリン酸化合物との含有割合
が重量比で0.1〜10である前記(2)項記載の発泡
炭化型難燃性熱硬化性樹脂組成物。 (5)熱硬化性樹脂がアルキド樹脂、アリル樹脂、エポ
キシ樹脂、硬質ウレタン樹脂、軟質ウレタン樹脂、フェ
ノール樹脂、メラミン樹脂、グアナミン樹脂、キシレン
樹脂、ユリア樹脂、アクリル樹脂もしくは不飽和ポリエ
ステル樹脂からなる群より選ばれる1種以上である前記
(1)〜(4)のいずれか1項記載の発泡炭化型難燃性
熱硬化性樹脂組成物。 (6)ポリリン酸化合物が、一般式(NH4)r+2PrO
3r+1(但し、rは20〜1000の整数)で表されるポ
リリン酸アンモニウムもしくはポリリン酸アンモニウム
を主成分とする化合物である前記(2)〜(5)のいず
れか1項記載の発泡炭化型難燃性熱硬化性樹脂組成物。
【0007】本発明の発泡炭化型難燃性熱硬化性樹脂組
成物の構成成分の一つであるリン酸アミン塩は新規な化
合物であり、例えば次の方法によって得ることができ
る。すなわち、反応容器に、不活性溶剤を添加もしくは
溶剤を添加することなしに、所定量のリン酸もしくは縮
合度約2〜100の縮合リン酸を入れ、次いで、〔R1
R2N(CH2)mNR3R4〕で表されるジアミン(ここ
でR1、R2、R3およびR4はそれぞれHもしくは炭素数
1〜5の直鎖もしくは分枝のアルキル基であり、R1、
R2、R3およびR4は同一の基であっても異なっていて
もよい。また、mは1〜10の整数である)、ピペラジ
ンもしくはピペラジン環を含むジアミンである化合物
(以下これらを総称してジアミン類という)を直接ある
いは水等に溶解または溶剤で希釈して添加し、−10〜
100℃で反応させる。反応は中和反応であり速やかに
進行する。次にここで生成した反応物を単離し、もしく
は単離することなく、アンモニアもしくは前記化4で表
されるトリアジン誘導体を水などの溶媒で希釈もしくは
希釈することなしに添加し、加熱して反応させることに
より本発明の新規(縮合)リン酸アミン塩が得られる。
成物の構成成分の一つであるリン酸アミン塩は新規な化
合物であり、例えば次の方法によって得ることができ
る。すなわち、反応容器に、不活性溶剤を添加もしくは
溶剤を添加することなしに、所定量のリン酸もしくは縮
合度約2〜100の縮合リン酸を入れ、次いで、〔R1
R2N(CH2)mNR3R4〕で表されるジアミン(ここ
でR1、R2、R3およびR4はそれぞれHもしくは炭素数
1〜5の直鎖もしくは分枝のアルキル基であり、R1、
R2、R3およびR4は同一の基であっても異なっていて
もよい。また、mは1〜10の整数である)、ピペラジ
ンもしくはピペラジン環を含むジアミンである化合物
(以下これらを総称してジアミン類という)を直接ある
いは水等に溶解または溶剤で希釈して添加し、−10〜
100℃で反応させる。反応は中和反応であり速やかに
進行する。次にここで生成した反応物を単離し、もしく
は単離することなく、アンモニアもしくは前記化4で表
されるトリアジン誘導体を水などの溶媒で希釈もしくは
希釈することなしに添加し、加熱して反応させることに
より本発明の新規(縮合)リン酸アミン塩が得られる。
【0008】反応に関与するジアミン類、アンモニアお
よびトリアジン誘導体の量は、使用するリン酸もしくは
縮合リン酸のリン濃度によって変化する。すなわち、添
加するジアミン類の量は、リン酸もしくは縮合リン酸中
に含まれる水酸基の数の2分の1より少ないモル数、好
ましくはリン酸もしくは縮合リン酸とほぼ等モル量を添
加し、反応させて中間生成物を得る。次いで該中間生成
物に残留している水酸基に相当する量のアンモニアもし
くはトリアジン誘導体を添加し、反応させる。
よびトリアジン誘導体の量は、使用するリン酸もしくは
縮合リン酸のリン濃度によって変化する。すなわち、添
加するジアミン類の量は、リン酸もしくは縮合リン酸中
に含まれる水酸基の数の2分の1より少ないモル数、好
ましくはリン酸もしくは縮合リン酸とほぼ等モル量を添
加し、反応させて中間生成物を得る。次いで該中間生成
物に残留している水酸基に相当する量のアンモニアもし
くはトリアジン誘導体を添加し、反応させる。
【0009】該ジアミン類の具体的な例としては、N,
N,N’,N’−テトラメチルジアミノメタン、エチレ
ンジアミン、N,N’−ジメチルエチレンジアミン、
N,N’−ジエチルエチレンジアミン、N,N−ジメチ
ルエチレンジアミン、N,N−ジエチルエチレンジアミ
ン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミ
ン、N,N,N’,N’−ジエチルエチレンジアミン、
テトラメチレンジアミン、1,2−プロパンジアミン、
1,3−プロパンジアミン、テトラメチレンジアミン、
ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、
1、7−ジアミノへプタン、1,8−ジアミノオクタ
ン、1,9ージアミノノナン、1,10−ジアミノデカ
ン、ピペラジン、trans−2,5−ジメチルピペラ
ジン、1,4−ビス(2−アミノエチル)ピペラジン、
1,4−ビス(3−アミノプロピル)ピペラジン等が挙
げられ、これらは全て市販品を用いることができる。
N,N’,N’−テトラメチルジアミノメタン、エチレ
ンジアミン、N,N’−ジメチルエチレンジアミン、
N,N’−ジエチルエチレンジアミン、N,N−ジメチ
ルエチレンジアミン、N,N−ジエチルエチレンジアミ
ン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミ
ン、N,N,N’,N’−ジエチルエチレンジアミン、
テトラメチレンジアミン、1,2−プロパンジアミン、
1,3−プロパンジアミン、テトラメチレンジアミン、
ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、
1、7−ジアミノへプタン、1,8−ジアミノオクタ
ン、1,9ージアミノノナン、1,10−ジアミノデカ
ン、ピペラジン、trans−2,5−ジメチルピペラ
ジン、1,4−ビス(2−アミノエチル)ピペラジン、
1,4−ビス(3−アミノプロピル)ピペラジン等が挙
げられ、これらは全て市販品を用いることができる。
【0010】また該トリアジン誘導体の具体的な例とし
ては、メラミン、アセトグアナミン、ベンゾグアナミ
ン、アクリルグアナミン、2,4−ジアミノ−6−ノニ
ル−1,3,5−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−
ハイドロキシ−1,3,5−トリアジン、2−アミノ−
4,6−ジハイドロキシ−1,3,5−トリアジン、
2,4−ジアミノ−6−メトキシ−1,3,5−トリア
ジン、2,4−ジアミノ−6−エトキシ−1,3,5−
トリアジン、2,4−ジアミノ−6−プロポキシ−1,
3,5−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−イソプロ
ポキシ−1,3,5−トリアジン、2,4−ジアミノ−
6−メルカプト−1,3,5−トリアジン、2−アミノ
−4,6−ジメルカプト−1,3,5−トリアジン等が
挙げられ、これらは全て市販品を用いることができる。
ては、メラミン、アセトグアナミン、ベンゾグアナミ
ン、アクリルグアナミン、2,4−ジアミノ−6−ノニ
ル−1,3,5−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−
ハイドロキシ−1,3,5−トリアジン、2−アミノ−
4,6−ジハイドロキシ−1,3,5−トリアジン、
2,4−ジアミノ−6−メトキシ−1,3,5−トリア
ジン、2,4−ジアミノ−6−エトキシ−1,3,5−
トリアジン、2,4−ジアミノ−6−プロポキシ−1,
3,5−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−イソプロ
ポキシ−1,3,5−トリアジン、2,4−ジアミノ−
6−メルカプト−1,3,5−トリアジン、2−アミノ
−4,6−ジメルカプト−1,3,5−トリアジン等が
挙げられ、これらは全て市販品を用いることができる。
【0011】本発明の発泡炭化型難燃性熱硬化性樹脂組
成物の構成成分の一つであるポリリン酸化合物として好
ましい形態は、ポリリン酸塩であり、アンモニウム塩、
アミン塩、およびナトリウム、カリウムなどの金属塩等
が挙げれるが、耐水性、発泡炭化性、製造方法の簡便さ
等を考慮するとポリリン酸アンモニウムもしくは該ポリ
リン酸アンモニウムを主成分とする化合物が好ましい。
該ポリリン酸アンモニウムは、一般式(NH4)r+2Pr
O3r+1(但し、rは20〜1000の整数)で表すこと
ができる化合物であり、rが十分に大きいときはメタリ
ン酸の式(NH4PO3)r(ここでrは前記と同じ)に
近似できる化合物である。該ポリリン酸アンモニウムの
市販品として、エキソリット(Exolit)−422(商品
名、ヘキスト社製)、エキソリット(Exolit)−700
(商品名、ヘキスト社製)、フォスチェク(Phos-chek)
−P/30(商品名、モンサント社製)、フォスチェク
(Phos-chek)−P/40(商品名、モンサント社製)、
スミセーフ−P(商品名、住友化学株式会社製)、テラ
ージュ(TERRAJU)−S10(商標、チッソ株式会社
製)、テラージュ(TERRAJU)−S20(商標、チッソ株
式会社製)を挙げることができる。
成物の構成成分の一つであるポリリン酸化合物として好
ましい形態は、ポリリン酸塩であり、アンモニウム塩、
アミン塩、およびナトリウム、カリウムなどの金属塩等
が挙げれるが、耐水性、発泡炭化性、製造方法の簡便さ
等を考慮するとポリリン酸アンモニウムもしくは該ポリ
リン酸アンモニウムを主成分とする化合物が好ましい。
該ポリリン酸アンモニウムは、一般式(NH4)r+2Pr
O3r+1(但し、rは20〜1000の整数)で表すこと
ができる化合物であり、rが十分に大きいときはメタリ
ン酸の式(NH4PO3)r(ここでrは前記と同じ)に
近似できる化合物である。該ポリリン酸アンモニウムの
市販品として、エキソリット(Exolit)−422(商品
名、ヘキスト社製)、エキソリット(Exolit)−700
(商品名、ヘキスト社製)、フォスチェク(Phos-chek)
−P/30(商品名、モンサント社製)、フォスチェク
(Phos-chek)−P/40(商品名、モンサント社製)、
スミセーフ−P(商品名、住友化学株式会社製)、テラ
ージュ(TERRAJU)−S10(商標、チッソ株式会社
製)、テラージュ(TERRAJU)−S20(商標、チッソ株
式会社製)を挙げることができる。
【0012】また、該ポリリン酸アンモニウムを主成分
とする化合物は、該ポリリン酸アンモニウムを熱硬化性
樹脂で被覆もしくはマイクロカプセル化したものや、メ
ラミンモノマーや他の含窒素有機化合物等で該ポリリン
酸アンモニウム粒子を被覆したもの、界面活性剤やシリ
コン化合物で処理を行ったもの、ポリリン酸アンモニウ
ムを製造する過程でメラミン等を添加し難溶化したもの
をいう。熱硬化性樹脂でマイクロカプセル化したポリリ
ン酸アンモニウムを得る方法としては、例えば、被覆す
る樹脂にエポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、
フェノール樹脂、アルキッド樹脂、尿素樹脂、メラミン
樹脂などの樹脂を単独または併用し、ポリリン酸アンモ
ニウムの表面に所望の被覆樹脂成分のモノマ−もしくは
オリゴマ−を担持、付着もしくは吸着させ該モノマ−も
しくはオリゴマ−を重(縮)合させる界面重合法やイン
−サイチュ(in−situ)重合法、未硬化ではある
が予め完成されたポリマ−状態の被覆用樹脂でポリリン
酸アンモニウム表面を覆い、ついで溶媒中で硬化させる
液中硬化法、ポリマ−を溶剤に溶かし該ポリマ−溶液の
濃度勾配を利用する相分離法、カプセル化原液をポリリ
ン酸アンモニウム表面に噴霧し、ついでこれを熱風と接
触させ、揮発分を蒸発させて乾燥するスプレードライン
グ法、被膜用ポリマ−を溶剤に加熱溶解し、これにポリ
リン酸アンモニウム粒子を分散させ、攪拌しながら溶剤
を揮発もしくは非溶媒に乳化分散させ、急冷して被膜用
ポリマ−を析出させる液中乾燥法などの公知の方法が挙
げられる。
とする化合物は、該ポリリン酸アンモニウムを熱硬化性
樹脂で被覆もしくはマイクロカプセル化したものや、メ
ラミンモノマーや他の含窒素有機化合物等で該ポリリン
酸アンモニウム粒子を被覆したもの、界面活性剤やシリ
コン化合物で処理を行ったもの、ポリリン酸アンモニウ
ムを製造する過程でメラミン等を添加し難溶化したもの
をいう。熱硬化性樹脂でマイクロカプセル化したポリリ
ン酸アンモニウムを得る方法としては、例えば、被覆す
る樹脂にエポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、
フェノール樹脂、アルキッド樹脂、尿素樹脂、メラミン
樹脂などの樹脂を単独または併用し、ポリリン酸アンモ
ニウムの表面に所望の被覆樹脂成分のモノマ−もしくは
オリゴマ−を担持、付着もしくは吸着させ該モノマ−も
しくはオリゴマ−を重(縮)合させる界面重合法やイン
−サイチュ(in−situ)重合法、未硬化ではある
が予め完成されたポリマ−状態の被覆用樹脂でポリリン
酸アンモニウム表面を覆い、ついで溶媒中で硬化させる
液中硬化法、ポリマ−を溶剤に溶かし該ポリマ−溶液の
濃度勾配を利用する相分離法、カプセル化原液をポリリ
ン酸アンモニウム表面に噴霧し、ついでこれを熱風と接
触させ、揮発分を蒸発させて乾燥するスプレードライン
グ法、被膜用ポリマ−を溶剤に加熱溶解し、これにポリ
リン酸アンモニウム粒子を分散させ、攪拌しながら溶剤
を揮発もしくは非溶媒に乳化分散させ、急冷して被膜用
ポリマ−を析出させる液中乾燥法などの公知の方法が挙
げられる。
【0013】かかるポリリン酸アンモニウムを主成分と
する化合物としては、市販品として、エキソリット(Exo
lit)−462(商品名、ヘキスト社製)、スミセーフ−
PM(商品名、住友化学株式会社製)、テラージュ(TER
RAJU)−M30(商標、チッソ株式会社製)、テラージ
ュ(TERRAJU)−C60(商標、チッソ株式会社製)、テ
ラージュ(TERRAJU)−C70(商標、チッソ株式会社
製)、テラージュ(TERRAJU)−C80(商標、チッソ株
式会社製)などが挙げられる。
する化合物としては、市販品として、エキソリット(Exo
lit)−462(商品名、ヘキスト社製)、スミセーフ−
PM(商品名、住友化学株式会社製)、テラージュ(TER
RAJU)−M30(商標、チッソ株式会社製)、テラージ
ュ(TERRAJU)−C60(商標、チッソ株式会社製)、テ
ラージュ(TERRAJU)−C70(商標、チッソ株式会社
製)、テラージュ(TERRAJU)−C80(商標、チッソ株
式会社製)などが挙げられる。
【0014】本発明の発泡炭化型難燃性熱硬化性樹脂組
成物で用いる熱硬化性樹脂として好適なものは、アルキ
ド樹脂、アリル樹脂、エポキシ樹脂、硬質ウレタン樹
脂、軟質ウレタン樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹
脂、グアナミン樹脂、キシレン樹脂、ユリア樹脂、アク
リル樹脂および不飽和ポリエステル樹脂などを挙げるこ
とができる。
成物で用いる熱硬化性樹脂として好適なものは、アルキ
ド樹脂、アリル樹脂、エポキシ樹脂、硬質ウレタン樹
脂、軟質ウレタン樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹
脂、グアナミン樹脂、キシレン樹脂、ユリア樹脂、アク
リル樹脂および不飽和ポリエステル樹脂などを挙げるこ
とができる。
【0015】本発明の樹脂組成物を得るためには、未硬
化状態の熱硬化性樹脂に前記の新規リン酸アミン塩を単
独で、もしくは該新規なリン酸アミン塩とポリリン酸化
合物とを重量比で0.1〜10の割合で混合したものを
組成物に対して1〜70重量%、好ましくは5〜60重
量%、より好ましくは10〜50重量%配合し、ロール
混練機などで混合分散することによって得ることができ
る。このとき、有機溶剤、可塑剤、硬化剤、硬化促進
剤、反応性希釈剤、界面活性剤、無機フィラー、着色
剤、顔料、発泡剤、発泡助剤、艶消し剤、防汚剤などを
適宜併用することができる。また、該難燃性樹脂組成物
を用いて、それぞれの樹脂に適応した硬化条件で硬化さ
せることによって成形品を得ることもできる。
化状態の熱硬化性樹脂に前記の新規リン酸アミン塩を単
独で、もしくは該新規なリン酸アミン塩とポリリン酸化
合物とを重量比で0.1〜10の割合で混合したものを
組成物に対して1〜70重量%、好ましくは5〜60重
量%、より好ましくは10〜50重量%配合し、ロール
混練機などで混合分散することによって得ることができ
る。このとき、有機溶剤、可塑剤、硬化剤、硬化促進
剤、反応性希釈剤、界面活性剤、無機フィラー、着色
剤、顔料、発泡剤、発泡助剤、艶消し剤、防汚剤などを
適宜併用することができる。また、該難燃性樹脂組成物
を用いて、それぞれの樹脂に適応した硬化条件で硬化さ
せることによって成形品を得ることもできる。
【0016】
【実施例】本発明を具体的に説明するために、以下に製
造例、実施例および比較例を示すが、本発明はこれによ
って限定されるものではない。また、実施例および比較
例における評価は次の方法により行った。
造例、実施例および比較例を示すが、本発明はこれによ
って限定されるものではない。また、実施例および比較
例における評価は次の方法により行った。
【0017】(1)難燃性:UL94V ULサブジェクト94(アンダーライター・ラボラトリ
ーズ・インコーポレーテッド)の「機器の部品用プラス
チック材料の燃焼試験」に規定された垂直燃焼試験に準
拠。試験片の肉厚2mm。 (2)裏面温度の測定方法 実施各例、比較各例で得られた塗装した鋼板を垂直に立
て、該塗膜面に1000±50℃の酸素混合プロパンガ
ス炎をブンゼンバーナーにより10分間当て、裏面の温
度を熱電対により測定した。 (3)発泡倍率の測定方法 実施各例、比較各例で得られた塗装した鋼板を600℃
に設定されたマッフル炉(FM−36型、ヤマト科学
製)で10分間加熱する。加熱後の炭化層容積を求め加
熱前の塗膜容積との比より発泡倍率を求めた。
ーズ・インコーポレーテッド)の「機器の部品用プラス
チック材料の燃焼試験」に規定された垂直燃焼試験に準
拠。試験片の肉厚2mm。 (2)裏面温度の測定方法 実施各例、比較各例で得られた塗装した鋼板を垂直に立
て、該塗膜面に1000±50℃の酸素混合プロパンガ
ス炎をブンゼンバーナーにより10分間当て、裏面の温
度を熱電対により測定した。 (3)発泡倍率の測定方法 実施各例、比較各例で得られた塗装した鋼板を600℃
に設定されたマッフル炉(FM−36型、ヤマト科学
製)で10分間加熱する。加熱後の炭化層容積を求め加
熱前の塗膜容積との比より発泡倍率を求めた。
【0018】製造例1 〔エチレンジアミンフォスフェートのメラミン塩の調
製〕攪拌機、温度計、還流器、導入口を備えた容量1リ
ットルの反応器に、85重量%のリン酸115.3重量
部および水120重量部を入れ、温度20〜30℃に保
持しながらエチレンジアミン60.2重量部を20分か
けて滴下したのち、60℃で1時間加熱攪拌した。次い
で600重量部の水を反応器に入れ、攪拌しながらメラ
ミン126.1重量部を添加し、更に80℃に昇温し、
該温度で2時間保持した。反応終了後、冷却し、生成物
をろ過、洗浄し、105℃のオーブンで乾燥してエチレ
ンジアミンフォスフェートのメラミン塩241.6重量
部を得た。
製〕攪拌機、温度計、還流器、導入口を備えた容量1リ
ットルの反応器に、85重量%のリン酸115.3重量
部および水120重量部を入れ、温度20〜30℃に保
持しながらエチレンジアミン60.2重量部を20分か
けて滴下したのち、60℃で1時間加熱攪拌した。次い
で600重量部の水を反応器に入れ、攪拌しながらメラ
ミン126.1重量部を添加し、更に80℃に昇温し、
該温度で2時間保持した。反応終了後、冷却し、生成物
をろ過、洗浄し、105℃のオーブンで乾燥してエチレ
ンジアミンフォスフェートのメラミン塩241.6重量
部を得た。
【0019】製造例2 〔エチレンジアミンピロフォスフェートのメラミン塩の
調製〕攪拌機、温度計、還流器、導入口を備えた容量1
リットルの反応器に、ピロリン酸89重量部および水3
0重量部を入れ、温度20〜30℃に保持しながらエチ
レンジアミン30.1重量部を10分かけて滴下したの
ち、更に同温度で1時間攪拌した。次いで600重量部
の水を反応器に入れ、攪拌しながらメラミン126.1
重量部を添加し、更に80℃に昇温し、該温度で2時間
保持した。反応終了後、冷却し、生成物をろ過、洗浄
し、105℃のオーブンで乾燥してエチレンジアミンピ
ロフォスフェートのメラミン塩200重量部を得た。
調製〕攪拌機、温度計、還流器、導入口を備えた容量1
リットルの反応器に、ピロリン酸89重量部および水3
0重量部を入れ、温度20〜30℃に保持しながらエチ
レンジアミン30.1重量部を10分かけて滴下したの
ち、更に同温度で1時間攪拌した。次いで600重量部
の水を反応器に入れ、攪拌しながらメラミン126.1
重量部を添加し、更に80℃に昇温し、該温度で2時間
保持した。反応終了後、冷却し、生成物をろ過、洗浄
し、105℃のオーブンで乾燥してエチレンジアミンピ
ロフォスフェートのメラミン塩200重量部を得た。
【0020】製造例3 〔ピペラジンピロフォスフェートのメラミン塩の調製〕
攪拌機、温度計、還流器、導入口を備えた容量2リット
ルの反応器に、ピペラジン43.05重量部を100重
量部の水に溶かした溶液に、温度20〜30℃に保持し
ながらピロリン酸89重量部を50重量部の水で希釈し
た溶液を滴下したのち、更に同温度で1時間攪拌した。
次いで650重量部の水を反応器に入れ、攪拌しながら
メラミン126.1重量部を添加し、更に80℃に昇温
し、該温度で2時間保持した。反応終了後、冷却し、生
成物をろ過、水洗し、105℃のオーブンで乾燥してピ
ペラジンピロフォスフェートのメラミン塩250重量部
を得た。
攪拌機、温度計、還流器、導入口を備えた容量2リット
ルの反応器に、ピペラジン43.05重量部を100重
量部の水に溶かした溶液に、温度20〜30℃に保持し
ながらピロリン酸89重量部を50重量部の水で希釈し
た溶液を滴下したのち、更に同温度で1時間攪拌した。
次いで650重量部の水を反応器に入れ、攪拌しながら
メラミン126.1重量部を添加し、更に80℃に昇温
し、該温度で2時間保持した。反応終了後、冷却し、生
成物をろ過、水洗し、105℃のオーブンで乾燥してピ
ペラジンピロフォスフェートのメラミン塩250重量部
を得た。
【0021】製造例4 〔ピペラジンポリフォスフェートのメラミン塩の調製〕
攪拌機、温度計、還流器、導入口を備えた容量2リット
ルの反応器に、ピペラジン21.05重量部を100重
量部の水に溶かした溶液に、温度20〜30℃に保持し
ながらポリリン酸(H6P4O13)84.5重量部を50
重量部の水で希釈した溶液を滴下したのち、更に室温で
1時間攪拌した。次いで650重量部の水を反応器に入
れ、攪拌しながらメラミン126.1重量部を添加し、
更に80℃に昇温し、該温度で2時間保持した。反応終
了後、冷却し、生成物をろ過、水洗し、105℃のオー
ブンで乾燥してピペラジンポリフォスフェートのメラミ
ン塩218.2重量部を得た。
攪拌機、温度計、還流器、導入口を備えた容量2リット
ルの反応器に、ピペラジン21.05重量部を100重
量部の水に溶かした溶液に、温度20〜30℃に保持し
ながらポリリン酸(H6P4O13)84.5重量部を50
重量部の水で希釈した溶液を滴下したのち、更に室温で
1時間攪拌した。次いで650重量部の水を反応器に入
れ、攪拌しながらメラミン126.1重量部を添加し、
更に80℃に昇温し、該温度で2時間保持した。反応終
了後、冷却し、生成物をろ過、水洗し、105℃のオー
ブンで乾燥してピペラジンポリフォスフェートのメラミ
ン塩218.2重量部を得た。
【0022】実施例1 〔難燃性評価用成形品の作製〕エポキシ樹脂としてビス
フェノールA型エポキシ樹脂エピコート828(商品
名、油化シェルエポキシ(株)製)61.4重量%、前
記製造例1で調製したエチレンジアミンフォスフェート
のメラミン塩を25重量%、タルク5重量%を予めよく
分散混合し、その後硬化剤としてジエチレントリアミン
8.6重量%を加え更に混合する。減圧下で脱気を行っ
たのち、該混合物を30℃で60分加熱後100℃で1
5分間熱プレス成形を行ない平板を作製した。得られた
平板を切りだし所定の形状の試験片を作製した。得られ
た試験片を用いて難燃性の評価を行った。その結果を表
1に示した。 〔塗膜の調製〕合成樹脂バインダーとしてエポキシ樹
脂、アデカレジンEP4520(商品名、旭電化株式会
社製)11.5重量%、硬化剤としてアデカハードナー
EH220(商品名、旭電化株式会社製)4.5重量%
に前記製造例1で調製したエチレンジアミンフォスフェ
ートのメラミン塩26重量%、ポリリン酸アンモニウム
としてテラージュ−C60(チッソ株式会社製)20重
量%、発泡助剤としてメラミン10重量%、炭素形成剤
としてペンタエリスリトール15重量%、その他充填剤
として炭酸カルシウム6.5重量%、二酸化チタン6.
5重量%の割合の組成物100重量部に対し、希釈剤と
してシンナーを40重量部の割合で混合し、3本ロール
にて充分混練して耐火塗料組成物を得た。得られた塗料
組成物を鋼板(JIS G3114 SPCC-SD、寸法0.8mm×70mm×
150mm)に2500g/m2の割合で塗布し、室温で7日間乾燥
させて塗膜を形成させ、前記の測定法で裏面温度、発泡
倍率の測定を行った。その結果を表1に示した。
フェノールA型エポキシ樹脂エピコート828(商品
名、油化シェルエポキシ(株)製)61.4重量%、前
記製造例1で調製したエチレンジアミンフォスフェート
のメラミン塩を25重量%、タルク5重量%を予めよく
分散混合し、その後硬化剤としてジエチレントリアミン
8.6重量%を加え更に混合する。減圧下で脱気を行っ
たのち、該混合物を30℃で60分加熱後100℃で1
5分間熱プレス成形を行ない平板を作製した。得られた
平板を切りだし所定の形状の試験片を作製した。得られ
た試験片を用いて難燃性の評価を行った。その結果を表
1に示した。 〔塗膜の調製〕合成樹脂バインダーとしてエポキシ樹
脂、アデカレジンEP4520(商品名、旭電化株式会
社製)11.5重量%、硬化剤としてアデカハードナー
EH220(商品名、旭電化株式会社製)4.5重量%
に前記製造例1で調製したエチレンジアミンフォスフェ
ートのメラミン塩26重量%、ポリリン酸アンモニウム
としてテラージュ−C60(チッソ株式会社製)20重
量%、発泡助剤としてメラミン10重量%、炭素形成剤
としてペンタエリスリトール15重量%、その他充填剤
として炭酸カルシウム6.5重量%、二酸化チタン6.
5重量%の割合の組成物100重量部に対し、希釈剤と
してシンナーを40重量部の割合で混合し、3本ロール
にて充分混練して耐火塗料組成物を得た。得られた塗料
組成物を鋼板(JIS G3114 SPCC-SD、寸法0.8mm×70mm×
150mm)に2500g/m2の割合で塗布し、室温で7日間乾燥
させて塗膜を形成させ、前記の測定法で裏面温度、発泡
倍率の測定を行った。その結果を表1に示した。
【0023】実施例2 〔難燃性評価用成形品の作製〕ポリイソシアネートとし
てDN−980S(商品名、大日本インキ化学工業
(株)製)45重量%、ポリエステルポリオールとして
D−220(商品名、大日本インキ化学工業(株)製)
43重量%、前記製造例2で得られたエチレンジアミン
ピロフォスフェートのメラミン塩6.5重量%、ポリリ
ン酸アンモニウムとしてテラージュ−C80(チッソ株
式会社製)5.5重量%をよく分散混合し、減圧下で脱
気を行ったのち、該混合物を150℃で30分加熱プレ
ス成形を行ない平板を作製した。得られた平板を切りだ
し所定の形状の試験片を作製した。得られた試験片を用
いて難燃性の評価を行った。その結果を表1に示した。 〔塗膜の調製〕合成樹脂バインダーとしてポリエステル
ポリオール:バーノックD220(商品名、大日本イン
キ化学工業(株)製)12重量%、ポリイソシアネー
ト:バーノックDN980S(商品名、大日本インキ化
学工業(株)製)12.4重量%、前記製造例2で得ら
れたエチレンジアミンピロフォスフェートのメラミン塩
10重量%、ポリリン酸アンモニウムとしてテラージュ
−C70(チッソ株式会社製)5重量%、発泡助剤とし
てメラミン24重量%、炭素形成剤としてジペンタエリ
スリトール24.6重量%、その他充填剤として二酸化
チタン6重量%、炭酸カルシウム6重量%の割合の組成
物100重量部に対し、希釈剤としてキシレン37重量
部の割合で混合し、3本ロールにて充分混練し耐火塗料
組成物を得た。得られた塗料組成物を鋼板(JIS G3114
SPCC-SD、寸法0.8mm×70mm×150mm)に2500g/m2の割合
で塗布し、室温で7日間乾燥させ塗膜を形成させ、前記
の測定法で裏面温度、発泡倍率の測定を行った。その結
果を表1に示した。
てDN−980S(商品名、大日本インキ化学工業
(株)製)45重量%、ポリエステルポリオールとして
D−220(商品名、大日本インキ化学工業(株)製)
43重量%、前記製造例2で得られたエチレンジアミン
ピロフォスフェートのメラミン塩6.5重量%、ポリリ
ン酸アンモニウムとしてテラージュ−C80(チッソ株
式会社製)5.5重量%をよく分散混合し、減圧下で脱
気を行ったのち、該混合物を150℃で30分加熱プレ
ス成形を行ない平板を作製した。得られた平板を切りだ
し所定の形状の試験片を作製した。得られた試験片を用
いて難燃性の評価を行った。その結果を表1に示した。 〔塗膜の調製〕合成樹脂バインダーとしてポリエステル
ポリオール:バーノックD220(商品名、大日本イン
キ化学工業(株)製)12重量%、ポリイソシアネー
ト:バーノックDN980S(商品名、大日本インキ化
学工業(株)製)12.4重量%、前記製造例2で得ら
れたエチレンジアミンピロフォスフェートのメラミン塩
10重量%、ポリリン酸アンモニウムとしてテラージュ
−C70(チッソ株式会社製)5重量%、発泡助剤とし
てメラミン24重量%、炭素形成剤としてジペンタエリ
スリトール24.6重量%、その他充填剤として二酸化
チタン6重量%、炭酸カルシウム6重量%の割合の組成
物100重量部に対し、希釈剤としてキシレン37重量
部の割合で混合し、3本ロールにて充分混練し耐火塗料
組成物を得た。得られた塗料組成物を鋼板(JIS G3114
SPCC-SD、寸法0.8mm×70mm×150mm)に2500g/m2の割合
で塗布し、室温で7日間乾燥させ塗膜を形成させ、前記
の測定法で裏面温度、発泡倍率の測定を行った。その結
果を表1に示した。
【0024】実施例3 〔難燃性評価用成形品の作製〕成形材料用フェノール樹
脂(セルロース粉末含有)(フドー(株)製)93重量
%、前記製造例3で得られたピペラジンピロフォスフェ
ートのメラミン塩を7重量%を混合して170℃で5分
間熱プレス成形をおこない平板を得た。得られた平板を
切りだし所定の形状の試験片を作製した。得られた試験
片を用いて難燃性の評価を行った。その結果を表1に示
した。
脂(セルロース粉末含有)(フドー(株)製)93重量
%、前記製造例3で得られたピペラジンピロフォスフェ
ートのメラミン塩を7重量%を混合して170℃で5分
間熱プレス成形をおこない平板を得た。得られた平板を
切りだし所定の形状の試験片を作製した。得られた試験
片を用いて難燃性の評価を行った。その結果を表1に示
した。
【0025】実施例4 〔塗膜の調製〕合成樹脂バインダーとしてアクリル樹脂
アクリディック52−204(商品名、大日本インキ化
学工業(株)製)20.2重量%、前記製造例4で得ら
れたピペラジンポリフォスフェートのメラミン塩50重
量%、炭素形成剤としてトリス(2−ヒドロキシエチル
イソシアヌレート)15.8重量%、その他充填剤とし
て二酸化チタン7重量%、炭酸カルシウム7重量%の割
合の組成物100重量部に対し、希釈剤としてトルエン
31重量部の割合で混合し、3本ロールにて充分混練し
耐火塗料組成物を得た。得られた塗料組成物を鋼板(JI
S G3114 SPCC-SD、寸法0.8mm×70mm×150mm)に2500g/m
2の割合で塗布し、室温で7日間乾燥させ塗膜を形成さ
せ、前記の測定法で裏面温度、発泡倍率の測定を行っ
た。その結果を表1に示した。
アクリディック52−204(商品名、大日本インキ化
学工業(株)製)20.2重量%、前記製造例4で得ら
れたピペラジンポリフォスフェートのメラミン塩50重
量%、炭素形成剤としてトリス(2−ヒドロキシエチル
イソシアヌレート)15.8重量%、その他充填剤とし
て二酸化チタン7重量%、炭酸カルシウム7重量%の割
合の組成物100重量部に対し、希釈剤としてトルエン
31重量部の割合で混合し、3本ロールにて充分混練し
耐火塗料組成物を得た。得られた塗料組成物を鋼板(JI
S G3114 SPCC-SD、寸法0.8mm×70mm×150mm)に2500g/m
2の割合で塗布し、室温で7日間乾燥させ塗膜を形成さ
せ、前記の測定法で裏面温度、発泡倍率の測定を行っ
た。その結果を表1に示した。
【0026】比較例1 〔難燃性評価成形品の作製〕エポキシ樹脂としてビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂エピコート828(商品名、
油化シェルエポキシ(株)製)36.4重量%、水酸化
マグネシウム(キスマ5A)(商品名、協和化学工業
(株)製)を50重量%、タルク5重量%を予めよく分
散混合し、その後硬化剤としてジエチレントリアミン
8.6重量%を加え更に混合する。減圧下で脱気を行っ
たのち、該混合物を30℃で60分加熱後100℃で1
5分間熱プレス成形を行ない平板を作製した。得られた
平板を切りだし所定の形状の試験片を作製した。得られ
た試験片を用いて難燃性の評価を行った。その結果を表
1に示した。 〔塗膜の調製〕合成樹脂バインダーとしてエポキシ樹脂
アデカレジンEP4520(商品名、旭電化株式会社
製)11.5重量%、硬化剤としてアデカハードナーE
H220(商品名、旭電化株式会社製)4.5重量%に
水酸化マグネシウム(キスマ5A)(商品名、協和化学
工業(株)製)46重量%、発泡助剤としてメラミン1
0重量%、炭素形成剤としてペンタエリスリトール15
重量%、その他充填剤として炭酸カルシウム6.5重量
%、二酸化チタン6.5重量%の割合の組成物100重
量部に対し、希釈剤としてシンナーを40重量部の割合
で混合し、3本ロールにて充分混練し耐火塗料組成物を
得た。得られた塗料組成物を鋼板(JIS G3114SPCC-SD、
寸法0.8mm×70mm×150mm)に2500g/m2の割合で塗布し、
室温で7日間乾燥させ塗膜を形成させ、前記の測定法で
裏面温度、発泡倍率の測定を行った。その結果を表1に
示した。
ェノールA型エポキシ樹脂エピコート828(商品名、
油化シェルエポキシ(株)製)36.4重量%、水酸化
マグネシウム(キスマ5A)(商品名、協和化学工業
(株)製)を50重量%、タルク5重量%を予めよく分
散混合し、その後硬化剤としてジエチレントリアミン
8.6重量%を加え更に混合する。減圧下で脱気を行っ
たのち、該混合物を30℃で60分加熱後100℃で1
5分間熱プレス成形を行ない平板を作製した。得られた
平板を切りだし所定の形状の試験片を作製した。得られ
た試験片を用いて難燃性の評価を行った。その結果を表
1に示した。 〔塗膜の調製〕合成樹脂バインダーとしてエポキシ樹脂
アデカレジンEP4520(商品名、旭電化株式会社
製)11.5重量%、硬化剤としてアデカハードナーE
H220(商品名、旭電化株式会社製)4.5重量%に
水酸化マグネシウム(キスマ5A)(商品名、協和化学
工業(株)製)46重量%、発泡助剤としてメラミン1
0重量%、炭素形成剤としてペンタエリスリトール15
重量%、その他充填剤として炭酸カルシウム6.5重量
%、二酸化チタン6.5重量%の割合の組成物100重
量部に対し、希釈剤としてシンナーを40重量部の割合
で混合し、3本ロールにて充分混練し耐火塗料組成物を
得た。得られた塗料組成物を鋼板(JIS G3114SPCC-SD、
寸法0.8mm×70mm×150mm)に2500g/m2の割合で塗布し、
室温で7日間乾燥させ塗膜を形成させ、前記の測定法で
裏面温度、発泡倍率の測定を行った。その結果を表1に
示した。
【0027】比較例2 ピペラジンポリフォスフェートのメラミン塩に替えてポ
リリン酸アンモニウムであるスミセーフ−P(商品名、
住友化学(株)製)を50重量%を用いる以外は実施例
4に準拠して耐火塗料組成物を得た。得られた塗料組成
物を用いて実施例4に準拠した方法で塗膜を形成させ、
前記の測定法で裏面温度、発泡倍率の測定を行った。そ
の結果を表1に示した。
リリン酸アンモニウムであるスミセーフ−P(商品名、
住友化学(株)製)を50重量%を用いる以外は実施例
4に準拠して耐火塗料組成物を得た。得られた塗料組成
物を用いて実施例4に準拠した方法で塗膜を形成させ、
前記の測定法で裏面温度、発泡倍率の測定を行った。そ
の結果を表1に示した。
【0028】
【発明の効果】本発明の発泡炭化型難燃性熱硬化性樹脂
組成物は、ハロゲン系ガスの発生が無く、しかも低添加
量で高度な難燃性を発揮し、火炎にされされたときの発
泡性、炭化層強度に優れるため非常に高い断熱効果を示
す組成物であり、成形材料として電気電子部品材料、土
木建築材料、自動車部品材料などをはじめ、塗料、接着
剤、合成樹脂含浸紙などに広範囲な用途に好適に使用す
ることができる。
組成物は、ハロゲン系ガスの発生が無く、しかも低添加
量で高度な難燃性を発揮し、火炎にされされたときの発
泡性、炭化層強度に優れるため非常に高い断熱効果を示
す組成物であり、成形材料として電気電子部品材料、土
木建築材料、自動車部品材料などをはじめ、塗料、接着
剤、合成樹脂含浸紙などに広範囲な用途に好適に使用す
ることができる。
【0029】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 67/06 MSD C08L 67/06 MSD 101/00 101/00 C09D 5/00 PPH C09D 5/00 PPH C09J 11/06 JAZ C09J 11/06 JAZ C09K 3/00 111 C09K 3/00 111B D21H 19/24 D21H 1/34 K
Claims (6)
- 【請求項1】熱硬化性樹脂に、下記化1で表されるリン
酸アミン塩を含有させたことを特徴とする発泡炭化型難
燃性熱硬化性樹脂組成物。 【化1】 (式中、nは1〜100の整数であり、Xは〔R1R2N
(CH2)mNR3R4〕、ピペラジンまたはピペラジン環
を含むジアミンであり、R1、R2、R3、およびR4はそ
れぞれHもしくは炭素数1〜5の直鎖もしくは分枝のア
ルキル基であり、R1、R2、R3およびR4は同一の基で
あっても異なっていてもよい。mは1〜10の整数であ
る。また、化1においてYはNH3基または下記化2で
表されるトリアジン誘導体である)。 【化2】 (式中、Z1およびZ2は同一でも異なってもよく、−N
R5R6基〔ここでR5、R6は同一もしくは異なったHも
しくは炭素数1〜6の直鎖もしくは分枝のアルキル基ま
たはメチロール基〕、水酸基、メルカプト基、炭素数1
〜10の直鎖もしくは分枝のアルキル基、炭素数1〜1
0の直鎖もしくは分枝のアルコキシル基、フェニル基、
およびビニル基からなる群より選ばれる基である)。 - 【請求項2】熱硬化性樹脂に、請求項1記載の化1で表
されるリン酸アミン塩とポリリン酸化合物とを含有させ
たことを特徴とする発泡炭化型難燃性熱硬化性樹脂組成
物。 - 【請求項3】リン酸アミン塩の含有割合が組成物に対し
1〜70重量%である請求項1もしくは請求項2のいず
れか1項記載の発泡炭化型難燃性熱硬化性樹脂組成物。 - 【請求項4】ポリリン酸化合物とリン酸アミン塩との含
有割合が重量比で0.1〜10である請求項2項記載の
発泡炭化型難燃性熱硬化性樹脂組成物。 - 【請求項5】熱硬化性樹脂がアルキド樹脂、アリル樹
脂、エポキシ樹脂、硬質ウレタン樹脂、軟質ウレタン樹
脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、グアナミン樹脂、
キシレン樹脂、ユリア樹脂、アクリル樹脂もしくは不飽
和ポリエステル樹脂からなる群より選ばれる1種以上で
ある請求項1〜4のいずれか1項記載の発泡炭化型難燃
性熱硬化性樹脂組成物。 - 【請求項6】ポリリン酸化合物が、一般式(NH4)r+2
PrO3r+1(但し、rは20〜1000の整数)で表さ
れるポリリン酸アンモニウムもしくはポリリン酸アンモ
ニウムを主成分とする化合物である請求項2〜5のいず
れか1項記載の発泡炭化型難燃性熱硬化性樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6902096A JPH09235411A (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | 発泡炭化型難燃性熱硬化性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6902096A JPH09235411A (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | 発泡炭化型難燃性熱硬化性樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09235411A true JPH09235411A (ja) | 1997-09-09 |
Family
ID=13390491
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6902096A Pending JPH09235411A (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | 発泡炭化型難燃性熱硬化性樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09235411A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999060069A1 (fr) * | 1998-05-19 | 1999-11-25 | Sony Chemicals Corp. | Adhesif ininflammable, film adhesif ininflammable fabrique avec ledit adhesif, et cable plat |
WO1999060070A1 (fr) * | 1998-05-19 | 1999-11-25 | Sony Chemicals Corp. | Adhesif et materiau de circuit mettant en application cet adhesif |
US6764765B2 (en) | 1998-05-19 | 2004-07-20 | Sony Chemicals Corporation | Fire-retardant adhesive, fire-retardant adhesive film using the same, and flat cable |
WO2009150818A1 (ja) * | 2008-06-11 | 2009-12-17 | 三菱樹脂株式会社 | 難燃性接着剤組成物及び積層フィルム |
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JP2018159065A (ja) * | 2017-03-22 | 2018-10-11 | 関西ペイント株式会社 | 省工程型発泡耐火塗料 |
WO2021206041A1 (ja) * | 2020-04-06 | 2021-10-14 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 樹脂組成物、樹脂フィルム材、プリント配線板及びプリント配線板の製造方法 |
-
1996
- 1996-02-28 JP JP6902096A patent/JPH09235411A/ja active Pending
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CN102057012A (zh) * | 2008-06-11 | 2011-05-11 | 三菱树脂株式会社 | 阻燃性粘接剂组合物及叠层膜 |
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