JPH09235374A - 熱可塑性樹脂フィルム用添加剤、これを含有するフィルムおよびその組成物 - Google Patents
熱可塑性樹脂フィルム用添加剤、これを含有するフィルムおよびその組成物Info
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- JPH09235374A JPH09235374A JP8069171A JP6917196A JPH09235374A JP H09235374 A JPH09235374 A JP H09235374A JP 8069171 A JP8069171 A JP 8069171A JP 6917196 A JP6917196 A JP 6917196A JP H09235374 A JPH09235374 A JP H09235374A
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Abstract
することのできる熱可塑性樹脂フィルム用添加剤、これ
を含有するフィルムの生産性に優れたフィルム用熱可塑
性樹脂組成物およびそのフィルムを提供する。 【解決手段】 分子鎖末端にケイ素原子結合水酸基を有
するジオルガノポリシロキサンであることを特徴とする
熱可塑性樹脂フィルム用添加剤、(A)熱可塑性樹脂と
(B)上記ジオルガノポリシロキサンからなるフィルム
用熱可塑性樹脂組成物およびそのフィルム。
Description
ム用添加剤、これを含有するフィルム用熱可塑性樹脂組
成物およびそのフィルムに関する。詳しくは、熱可塑性
樹脂フィルムに優れた平滑性を付与することのできる熱
可塑性樹脂フィルム用添加剤、これを含有するフィルム
の生産性に優れたフィルム用熱可塑性樹脂組成物および
そのフィルムに関する。
性,高強度,耐湿防水性,耐薬品性,耐寒性などの機能
を有するため、食品,日用品,雑貨等の包装資材や農業
用の被覆保温資材として使用されており、これ以外にも
土木・建築用途等に広く用いられている。このような熱
可塑性樹脂フィルムは、一般に、Tダイ法やインフレー
ション法などの押出し成形法によって製造される。ま
た、複数の樹脂を溶融状態で積層する共押出し法も普及
している。ところがこれらの押出し成形法においてダイ
から溶融樹脂が吐出する際に、その表面に一種のささく
れ現象が起こり、これにより延伸後のフィルム表面に細
かな荒れが発生するという欠点があった。これらの表面
荒れは、特に樹脂の溶融粘度が高く、押出し速度が高い
場合により顕著に発生し、「メルトフラクチャー」ある
いは「シャークスキン」と呼ばれている。そしてこの表
面荒れによりフィルムの表面平滑性や透明性が失われる
という問題点があった。この問題点は押出し速度を低く
することにより解決できるが、これは生産性が低下する
点から好ましくない。また、両末端がメチル基やフェニ
ル基で封鎖されたジメチルポリシロキサンオイルやメチ
ルフェニルポリシロキサンオイルを配合したプラスチッ
クフィルムや、ポリオキシアルキレン基,アミノ基,エ
ポキシ基等を含有する有機変性ジオルガノポリシロキサ
ンを配合した熱収縮性ポリエチレンフィルムも提案され
ている(特開昭50−98570号公報,特開平2−1
28828号公報,特開平2−133433号公報参
照)。しかし、両末端がメチル基やフェニル基で封鎖さ
れたジメチルポリシロキサンやメチルフェニルポリシロ
キサンは平滑性付与効果に劣るという欠点があり、有機
変性ジオルガノポリシロキサンは耐熱性に劣るため、押
出し性を高くするために成形時の温度を上げるとフィル
ムが着色したり、ガスが発生したりするなどの問題点が
あった。
点を解決するため鋭意検討した結果、本発明に到達し
た。即ち、本発明の目的は、熱可塑性樹脂フィルムに優
れた平滑性を付与することのできる熱可塑性樹脂フィル
ム用添加剤、これを含有するフィルムの生産性に優れた
フィルム用熱可塑性樹脂組成物およびそのフィルムを提
供することにある。
り、Xは置換もしくは非置換の一価炭化水素基または水
酸基であり、nは1以上の整数である。)で示されるジ
オルガノポリシロキサンであることを特徴とする熱可塑
性樹脂フィルム用添加剤、 (A)熱可塑性樹脂 100重量部、 (B)上記一般式で示されるジオルガノポリシロキサン 0.01〜1.00重量部 からなるフィルム用熱可塑性樹脂組成物およびそのフィ
ルムに関する。
ィルム用添加剤について説明する。本発明の添加剤は、
一般式:
とする。上式中、Rは置換もしくは非置換の一価炭化水
素基であり、メチル基,エチル基,プロピル基,ブチル
基等のアルキル基;3,3,3−トリフルオロプロピル
基,クロロプロピル基等の置換アルキル基;ビニル基,
プロペニル基,ブテニル基,ペンテニル基,ヘキセニル
基,デセニル基等のアルケニル基;シクロペンチル基,
シクロヘキシル基等のシクロアルキル基;フェニル基,
キシリル基等のアリール基;ベンジル基,フェネチル
基,3−フェニルプロピル基等のアラルキル基が挙げら
れる。これらの中でもメチル基もしくはフェニル基が好
ましい。Xは置換もしくは非置換の一価炭化水素基また
は水酸基であり、一価炭化水素基としては前記Rと同様
の基が挙げられる。nは1以上の整数である。このジオ
ルガノポリシロキサンの25℃における粘度は、本発明
添加剤の効果の持続性を向上させるために、10,00
0センチストークス以上であるのが好ましく、より好ま
しくは20,000センチストークス以上である。ま
た、10,000センチストークス以上とするために
は、100,000センチストークス以上であるジオル
ガノポリシロキサンと、100,000センチストーク
ス未満であるジオルガノポリシロキサンとを混合して調
整するのが、本発明添加剤の効果の速効性および持続性
の点から好ましい。これら2種のジオルガノポリシロキ
サンの混合比は、20〜80重量%:80〜20重量%
の範囲であるのが好ましく、より好ましくは30〜70
重量%:70〜30重量%の範囲である。このような本
発明添加剤のジオルガノポリシロキサンとしては、α,
ω−ジメチルヒドロキシシロキシ−ジメチルポリシロキ
サン,α−ジメチルヒドロキシシロキシ−ω−トリメチ
ルシロキシ−ジメチルポリシロキサン,α,ω−ジメチ
ルヒドロキシシロキシ−メチルフェニルポリシロキサ
ン,α,ω−ジメチルヒドロキシシロキシ−メチルフェ
ニルシロキサン・ジメチルシロキン共重合体,α,ω−
ジメチルヒドロキシシロキシ−ジフェニルシロキサン・
ジメチルシロキサン共重合体が例示される。また、本発
明の添加剤は、フィルム用熱可塑性樹脂と混合してマス
ターバッチペレットの形態にして使用することができ
る。かかるマスターバッチペレットは、通常、フィルム
用熱可塑性樹脂組成物を溶融した後、これに上記ジオル
ガノポリシロキサンを配合し、次いで周知の混練機を用
いて均一に混合することにより製造される。
成物について説明する。本発明組成物の主成分である
(A)成分の熱可塑性樹脂は、フィルム成形用に使用さ
れる、いわゆる押出し成形用の熱可塑性樹脂であればよ
い。このような熱可塑性樹脂としてはポリオレフィン樹
脂が好ましく、例えば、低密度ポリエチレン,低密度直
鎖状ポリエチレン,高密度ポリエチレン,エチレン−酢
酸ビニル共重合体,エチレン−メチルメタクリレート共
重合体,ポリプロピレン,ポリスチレンが挙げられる。
またこの他にも、ポリ塩化ビニリデン,ポリ塩化ビニ
ル,ポリエステル,ポリアミドが例示される。
熱可塑性樹脂フィルム用添加剤の配合量は、(A)成分
100重量部に対して0.01〜1.00重量部の範囲で
あり、好ましくは0.01〜0.80重量部の範囲であ
る。これは、0.01重量部未満であると本成分の配合
効果が十分発揮されず、また1.00重量部を越えると
フィルムの透明性が損なわれるためである。
(B)成分からなるものであるが、その他の成分として
酸化防止剤,中和剤,帯電防止剤,防曇剤,染料,無機
充填剤等を配合してもよい。
成分を均一に混合することにより容易に製造できる。こ
のとき使用される混合装置としては、例えば、バンバリ
ーミキサー,ヘンシェルミキサー,加圧ニーダー,連続
押出機が挙げられる。加熱混練条件は一般に、(A)成
分の熱可塑性樹脂を溶融混練する場合と同様の条件でよ
い。このとき(B)成分のジオルガノポリシロキサン
を、前記したように予め(A)成分の熱可塑性樹脂と混
合してマスターバッジペレットとした後、(A)成分の
熱可塑性樹脂に添加してもよい。
りフィルム状に成形される。尚、押出し成形法として
は、Tダイ法,インフレーション法が挙げられる。Tダ
イ法とは、T型ダイスから押し出されたフラットなフィ
ルムをロール上で冷却した後、両耳を除去する方法であ
る。インフレーション法とは、リング状の円形ダイから
管状に溶融樹脂を押し出すと同時にその内部に空気を吹
き込んで所定の寸法に膨らませた後、ローラに巻き取っ
てフィルムの形態にする方法である。
ム用添加剤は、熱可塑性樹脂に配合すると、平滑性およ
び透明性に優れたフィルムを持続的に形成することがで
きるという利点を有する。得られた本発明のフィルム
は、例えば、手提げ袋,規格袋,食品用の小分け袋,ゴ
ミ袋もしくは農業用フィルムとして好適に使用される。
また、この添加剤を含有する本発明のフィルム用熱可塑
性樹脂組成物は、高温・高圧下での押出し成形が可能で
あるためフィルムの生産性に優れるという利点を有す
る。
例および比較例中、部とあるのは重量部を意味し、粘度
は25℃における測定値であり、Meはメチル基を意味
する。尚、得られたフィルムの特性(フィルムの色相,
フィルムの表面状態,フィルムのシール強度)の評価
は、次に示す方法に従って行った。
スチック板に張り付け、色相を肉眼にて観察した。
板に張り付けて光源にかざし、その状態で光学カメラを
用いて撮影を行った。写真からフィルムの表面状態を観
察した。
シール幅1cm,圧力1kg/cm2の条件下で、ヒー
トシールを行った。接着したフィルムの剥離強度(kg
/cm)を引っ張り試験機を用いて測定した。この測定
値(剥離強度)をフィルムのシール強度とした。
ドロキシシロキシ−ジメチルポリシロキサン5部とポリ
エチレン樹脂[住友化学工業(株)製;商品名スミカセ
ン−L,グレードFA101−1]95部をヘンシェル
ミキサーを用いて均一に混合した。次いで押出し機を用
いて240℃にて加熱混練し、得られたストランドをペ
レタイザーを用いて切断して、上記のジメチルポリシロ
キサンを5重量%含有するポリエチレン樹脂のマスター
バッチペレット(B−1)を調製した。ポリエチレン樹
脂[住友化学工業(株)製;商品名スミカセン−L,グ
レードFA101−1]のペレット(A)に、上記のマ
スターバッチペレット(B−1)を、重量比が(A):
(B−1)=99:1となるように添加してドライブレ
ンド混合し、フィルム用熱可塑性樹脂組成物(ペレット
状)を得た。直径75mm,リップ距離1mmのリング
ダイを有するインフレーション成形用押出し機のホッパ
ーに、ポリエチレン樹脂[住友化学工業(株)製;商品
名スミカセン−L,グレードFA101−1]のペレッ
ト(A)を投入して、フィルムの押出し成形を1時間行
った。このとき、押出し機のシリンダ温度およびダイ温
度は240℃とし、押出し速度は10kg/時間とし
た。また、フィルムの引き取り速度は9m/分とし、管
状フィルムの横幅が250mm,厚さが40ミクロンと
なるように空気圧や押出し条件を調整した。1時間経過
後、ホッパー中のペレット(A)を上記のフィルム用熱
可塑性樹脂組成物に入れ替えて、同一条件にて5時間押
出し成形を行った。5時間経過後、再びホッパー中のペ
レットをポリエチレン樹脂のペレット(A)に入れ替え
て、さらに5時間押出し成形を行った。上記の方法にお
いて、フィルム用熱可塑性樹脂組成物に入れ替えた後、
押出し成形されたフィルムを30分毎にサンプリングし
てフィルムの表面状態を測定した。このとき比較例1で
得られたフィルムの表面状態を基準にして測定を行っ
た。そしてフィルムの表面状態が変化するまでの時間を
測定し、この時間を「誘導時間」とした。また、誘導時
間に到達してから1時間経過後に押出し成形されたフィ
ルムの特性(色相、表面状態、シール強度)を測定し
た。さらに上記の方法において、再びポリエチレン樹脂
のペレット(A)に入れ替えてから、押出し成形された
フィルムの表面が、上記フィルム用熱可塑性樹脂組成物
に入れ替える前と同様の状態になるまでの時間を測定し
た。この時間を「持続時間」とした。これらの結果を表
1に示した。
キシシロキシ−ジメチルポリシロキサン5部とポリエチ
レン樹脂[住友化学工業(株)製;商品名スミカセン−
L,グレードFA101−1]95部をヘンシェルミキ
サーを用いて均一に混合した。次いで押出し機を用いて
240℃にて加熱混練し、得られたストランドをペレタ
イザーを用いて切断して、上記のジメチルポリシロキサ
ンを5重量%含有するポリエチレン樹脂のマスターバッ
チペレット(B−2)を調製した。ポリエチレン樹脂
[住友化学工業(株)製;商品名スミカセン−L,グレ
ードFA101−1]のペレット(A)に、上記のマス
ターバッチペレット(B−2)を、重量比が(A):
(B−2)=99:1となるように添加してドライブレ
ンド混合し、フィルム用熱可塑性樹脂組成物(ペレット
状)を得た。得られたフィルム用熱可塑性樹脂組成物を
用いて実施例1と同様にフィルムを製造して、その特
性,誘導時間および持続時間を測定した。これらの結果
を表1に示した。
ドロキシシロキシ−ジメチルポリシロキサン50部,粘
度2万cStのα,ω−ジメチルヒドロキシシロキシ−
ジメチルポリシロキサン50部を混合して粘度50万c
Stのジメチルポリシロキサンの混合物を調製した。次
いでこの混合物5部に、ポリエチレン樹脂[住友化学工
業(株)製;商品名スミカセン−L,グレードFA10
1−1]95部を配合した後、押出し機を用いて240
℃にて加熱混練し、得られたストランドをペレタイザー
を用いて切断して、上記2種のジメチルポリシロキサン
をそれぞれ2.5重量%ずつ含有するポリエチレン樹脂
のマスターバッチペレット(B−3)を調製した。ポリ
エチレン樹脂[住友化学工業(株)製;商品名スミカセ
ン−L,グレードFA101−1]のペレット(A)
に、上記のマスターバッチペレット(B−3)を、重量
比が(A):(B−3)=99:1となるように添加し
てドライブレンド混合し、フィルム用熱可塑性樹脂組成
物(ペレット状)を得た。得られたフィルム用熱可塑性
樹脂組成物を用いて実施例1と同様にフィルムを製造し
て、その特性,誘導時間および持続時間を測定した。こ
れらの結果を表1に示した。
製;商品名スミカセン−L,グレードFA101−1]
のペレット(A)に、実施例3で得られたマスターバッ
チペレット(B−3)を、重量比が(A):(B−3)
=99.5:0.5となるように添加してドライブレンド
混合し、フィルム用熱可塑性樹脂組成物(ペレット状)
を得た。得られたフィルム用熱可塑性樹脂組成物を用い
て実施例1と同様にフィルムを製造して、その特性,誘
導時間および持続時間を測定した。これらの結果を表1
に示した。
ダイを有するインフレーション成形用押出し機のホッパ
ーに、ポリエチレン樹脂[住友化学工業(株)製;商品
名スミカセン−L,グレードFA101−1]のペレッ
ト(A)を投入して、フィルムの押出し成形を行った。
このとき押出し速度が10kg/時間と3kg/時間の
条件下で、それぞれ成形を行った。そして押出し開始か
ら3時間経過後に押出し成形されたフィルムの特性を測
定した。これらの結果を表1に示した。尚、押出し機の
シリンダ温度,ダイ温度その他の条件は、実施例1と同
様とした。
キシ−ジメチルポリシロキサン5部とポリエチレン樹脂
[住友化学工業(株)製;商品名スミカセン−L,グレ
ードFA101−1]95部をヘンシェルミキサーを用
いて均一に混合した。次いで押出し機を用いて240℃
にて加熱混練し、得られたストランドをペレタイザーを
用いて切断して、上記のジメチルポリシロキサンを5重
量%含有するポリエチレン樹脂のマスターバッチペレッ
ト(B−4)を調製した。ポリエチレン樹脂[住友化学
工業(株)製;商品名スミカセン−L,グレードFA1
01−1]のペレット(A)に、上記のマスターバッチ
ペレット(B−4)を、重量比が(A):(B−4)=
99:1となるように添加してドライブレンド混合し、
フィルム用熱可塑性樹脂組成物(ペレット状)を得た。
得られたフィルム用熱可塑性樹脂組成物を用いて実施例
1と同様にフィルムを製造して、その特性,誘導時間お
よび持続時間を測定した。これらの結果を表1に示し
た。
製;商品名スミカセン−L,グレードFA101−1]
のペレット(A)95部と、一般式:
含有ジオルガノポリシロキサン5部を、ヘンシェルミキ
サーを用いて均一に混合した。次いで押出し機を用いて
240℃にて加熱混練し、得られたストランドをペレタ
イザーを用いて切断して、上記のジオルガノポリシロキ
サンを5重量%含有するポリエチレン樹脂のマスターバ
ッチペレット(B−5)を調製した。ポリエチレン樹脂
[住友化学工業(株)製;商品名スミカセン−L,グレ
ードFA101−1]のペレット(A)に、上記のマス
ターバッチペレット(B−5)を、重量比が(A):
(B−5)=99:1となるように添加してドライブレ
ンド混合し、フィルム用熱可塑性樹脂組成物(ペレット
状)を得た。得られたフィルム用熱可塑性樹脂組成物を
用いて実施例1と同様にフィルムを製造して、その特
性,誘導時間および持続時間を測定した。これらの結果
を表1に示した。
は末端にケイ素原子結合水酸基を有するジオルガノポリ
シロキサンであり、熱可塑性樹脂フィルムを黄変させる
ことなく優れた平滑性を付与するという特徴を有する。
またこれを含有する本発明のフィルム用熱可塑性樹脂組
成物はフィルムの生産性に優れるという特徴を有し、本
発明のフィルムは平滑性,透明性に優れるという特徴を
有する。
Claims (8)
- 【請求項1】 一般式: 【化1】 (式中、Rは置換もしくは非置換の一価炭化水素基であ
り、Xは置換もしくは非置換の一価炭化水素基または水
酸基であり、nは1以上の整数である。)で示されるジ
オルガノポリシロキサンであることを特徴とする、熱可
塑性樹脂フィルム用添加剤。 - 【請求項2】 ジオルガノポリシロキサンの25℃にお
ける粘度が10,000センチストークス以上である請
求項1記載の熱可塑性樹脂フィルム用添加剤。 - 【請求項3】 ジオルガノポリシロキサンが、25℃に
おける粘度が100,000センチストークス以上であ
るジオルガノポリシロキサン20〜80重量%と、25
℃における粘度が100,000センチストークス未満
であるジオルガノポリシロキサン80〜20重量%との
混合物である請求項2記載の熱可塑性樹脂フィルム用添
加剤。 - 【請求項4】 (A)熱可塑性樹脂
100重量部、(B)一般式: 【化2】 (式中、Rは置換もしくは非置換の一価炭化水素基であ
り、Xは置換もしくは非置換の一価炭化水素基または水
酸基であり、nは1以上の整数である。)で示されるジ
オルガノポリシロキサン 0.01〜
1.00重量部からなるフィルム用熱可塑性樹脂組成
物。 - 【請求項5】 (B)成分の25℃における粘度が1
0,000センチストークス以上である請求項4記載の
フィルム用熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項6】 (B)成分が、25℃における粘度が1
00,000センチストークス以上であるジオルガノポ
リシロキサン20〜80重量%と、25℃における粘度
が100,000センチストークス未満であるジオルガ
ノポリシロキサン80〜20重量%との混合物である請
求項5記載のフィルム用熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項7】 (A)成分がポリオレフィン樹脂である
請求項4記載のフィルム用熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項8】 請求項4記載のフィルム用熱可塑性樹脂
組成物からなるフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06917196A JP3712466B2 (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 熱可塑性樹脂フィルム用添加剤、これを含有するフィルムおよびその組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP06917196A JP3712466B2 (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 熱可塑性樹脂フィルム用添加剤、これを含有するフィルムおよびその組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09235374A true JPH09235374A (ja) | 1997-09-09 |
JP3712466B2 JP3712466B2 (ja) | 2005-11-02 |
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ID=13395014
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06917196A Expired - Lifetime JP3712466B2 (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 熱可塑性樹脂フィルム用添加剤、これを含有するフィルムおよびその組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3712466B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010089515A (ja) * | 1997-12-22 | 2010-04-22 | Dow Corning Corp | 熱可塑性樹脂の押出方法 |
JP2021512971A (ja) * | 2018-02-01 | 2021-05-20 | ダウ シリコーンズ コーポレーション | 組成物、それを用いて形成されるポリマー複合体物品、およびその調製方法 |
-
1996
- 1996-02-29 JP JP06917196A patent/JP3712466B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010089515A (ja) * | 1997-12-22 | 2010-04-22 | Dow Corning Corp | 熱可塑性樹脂の押出方法 |
JP2021512971A (ja) * | 2018-02-01 | 2021-05-20 | ダウ シリコーンズ コーポレーション | 組成物、それを用いて形成されるポリマー複合体物品、およびその調製方法 |
US11884821B2 (en) | 2018-02-01 | 2024-01-30 | Dow Silicones Corporation | Composition, polymer composite article formed therewith, and method of preparing same |
US12060488B2 (en) | 2018-02-01 | 2024-08-13 | Dow Silicones Corporation | Composition, polymer composite article formed therewith, and method of preparing same |
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---|---|
JP3712466B2 (ja) | 2005-11-02 |
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