JPH09234407A - 円筒状金属部品へのコーティング材塗布方法および塗布装置 - Google Patents

円筒状金属部品へのコーティング材塗布方法および塗布装置

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JPH09234407A
JPH09234407A JP4237596A JP4237596A JPH09234407A JP H09234407 A JPH09234407 A JP H09234407A JP 4237596 A JP4237596 A JP 4237596A JP 4237596 A JP4237596 A JP 4237596A JP H09234407 A JPH09234407 A JP H09234407A
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dipping
liquid
drying
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信一 尾城
Hajime Minagawa
肇 皆河
Shinji Yoneshima
真司 米島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 治具1に接着剤を付着させることなく円筒状
ワーク2をディッピングにより効率よく処理する。 【解決手段】 磁性体からなるワーク2を磁石付きの治
具1に吸着させ(工程A)、ワーク2が治具1から下方
に垂下した姿勢として、液槽5に下半部だけディッピン
グする(工程B)。斜めにして液切り(工程C)した後
に、液が広がるように揺動させる(工程D)。乾燥工程
Eの後に、他の治具1をワーク2に吸着させ、該治具1
に乗り移させることで、治具1に対する姿勢を180゜
反転させる(工程F)。そして、もう一度ディッピング
工程B、液切り工程C、スイング工程Dおよび乾燥工程
Eを繰り返し、全周に塗布する。最後に治具1からワー
ク2を排出する(工程H)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、円筒状金属部品
に接着剤や塗料等のコーティング材を塗布する方法およ
び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車のサスペンション機構に用
いられる円筒状の防振ブッシュにおいては、一般に、ゴ
ム体の内部に比較的短い円筒状の金属部品が埋設されて
おり、かつゴム材料に堅固に加硫接着されている。この
金属部品とゴム材料との加硫接着のためには、予め円筒
状金属部品の表面全体に接着剤をコーティングしておく
必要がある。
【0003】この接着剤のコーティングは、円筒状金属
部品の内周面および外周面にむらなく均一に行う必要が
あるので、一般には、スプレーによって塗布する方法が
採用されている。例えば、コンベアによって移動する金
網状の支持台の上に、円筒の中心軸を上下方向に向けた
姿勢で複数の金属部品を載置し、かつスプレーガンを複
数備えた塗布室に支持台を通過させることにより、塗布
を行っている。そして、塗布室に続いて乾燥炉内を通過
させて、接着剤を乾燥させ、さらに金属部品を裏返して
接着剤の塗布と乾燥とを行っている。なお、この種の接
着剤は、一般にプライマーと接着剤液とからなる2液構
成であるので、実際には、スプレーによる塗布と乾燥と
が、合計4回行われる。
【0004】また、接着剤の液中に円筒状金属部品を浸
漬し、その表面に接着剤を付着させた後に、引き上げて
乾燥させる、いわゆるディッピングによる方法も種々提
案されている。例えば、特開平5−131165号公報
には、接着剤の液槽内に円筒状金属部品全体を治具とと
もに沈め、金属部品全体に接着剤を付着させた後に、1
個づつ回転用チャックで把持し、かつ高速回転させて遠
心力でもって余分な液を振り切るとともに、空気噴射ノ
ズルから圧縮空気を吹き付けて接着剤のたまりを除去す
るようにしたディッピング方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前者のようにスプレー
でもって接着剤を吹き付ける方法では、金属部品表面に
形成される接着剤層の膜厚を均一に得られる利点がある
反面、噴霧した接着剤のごく一部しか金属部品に付着し
ないため、接着剤の無駄が非常に多いという欠点があ
る。
【0006】また後者のようなディッピングによる方法
では、治具ごと金属部品を液槽に沈める必要があるた
め、治具に必ず接着剤が付着し、治具が汚損することは
勿論のこと、治具に付着した接着剤が固まることにより
種々のトラブルの原因となる、という欠点がある。ま
た、金属部品を一つづつ回転させるのでは、作業効率が
悪く、多量の部品を短時間で処理することが困難であ
る。
【0007】この発明は、ディッピングにより接着剤等
のコーティング材の無駄を生じずに、かつ多数の金属部
品に効率よく塗布を行うことを目的とする。また、金属
部品の全周にむらなく均一に塗布を行うことを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の円筒状金属部品
へのコーティング材塗布方法は、磁性体からなる複数個
の円筒状金属部品を、支持面に磁石を配設してなる治具
に吸着させ、各金属部品を互いに離れた状態に保持させ
る部品供給工程と、上記金属部品が上記治具から下方に
垂下した姿勢として、液状のコーティング材を溜めた液
槽に、その液面が上記金属部品の略180゜の範囲を覆
うように浸漬する第1のディッピング工程と、この金属
部品に付着したコーティング材を乾燥させる第1の乾燥
工程と、乾燥が終了した各金属部品を治具に対し180
゜反転させた状態とする反転工程と、上記金属部品が上
記治具から下方に垂下した姿勢として、液状のコーティ
ング材を溜めた液槽に、その液面が上記金属部品の略1
80゜の範囲を覆うように浸漬する第2のディッピング
工程と、この金属部品に付着したコーティング材を乾燥
させる第2の乾燥工程と、を備えている。
【0009】すなわち、複数個の円筒状金属部品は、第
1のディッピング工程において、まず半分つまり180
゜の範囲だけ塗布される。そして、乾燥後に、180゜
反転した姿勢にされ、残りの半分が、第2のディッピン
グ工程において塗布される。各ディッピング工程におい
ては、治具が金属部品の上方に位置するため、コーティ
ング液が治具に付着することはない。
【0010】請求項2の塗布方法においては、さらに、
コーティング材の液槽から引き上げた治具を、円筒状金
属部品の中心軸が傾斜するように、所定時間の間、傾け
る液切り工程と、この液切り工程を経た各金属部品がデ
ィッピング時の姿勢に対し相対的に回転した姿勢となる
ように治具を揺動させるスイング工程と、を、第1のデ
ィッピング工程と第1の乾燥工程との間、および第2の
ディッピング工程と第2の乾燥工程との間に、それぞれ
備えている。
【0011】すなわち、円筒状金属部品を、液槽からそ
のまま引き上げて水平状態を保っていると、余分な液が
下部にたまりやすい。上記液切り工程においては、金属
部品を傾けることにより、余分な液を除去する。また、
スイング工程においては、治具の揺動に伴って、円筒状
金属部品は、相対的に回転することになるので、180
゜の範囲に付着した液が両側に滑らかに広がる。これに
より、第1のディッピングおよび乾燥工程により形成さ
れたコーティング層と第2のディッピングおよび乾燥工
程により形成されたコーティング層との境界が不明瞭と
なる。つまり、境界部分においても、むらなく均一に塗
布される。
【0012】また請求項3の塗布方法においては、上記
反転工程は、金属部品を保持した第1の治具に対向して
180゜異なる方向から第2の治具を金属部品に吸着さ
せた後、金属部品を第1の治具から引き離すことにより
行われる。つまり、多数の金属部分が整列した状態のま
ま第1の治具から第2の治具に移動し、その際に、治具
に対する姿勢が180゜変化する。
【0013】上記のような塗布方法を実現するために、
本発明に係る塗布装置は、磁性体からなる複数個の円筒
状金属部品を、互いに離れた状態に保持するように、支
持面に適宜な間隔で磁石が配設された治具と、この治具
に金属部品を順次供給し、吸着保持させる部品供給ユニ
ットと、上記金属部品が上記治具から下方に垂下した姿
勢でもって治具を保持し、かつ、液状のコーティング材
を溜めた液槽に、その液面が上記金属部品の略180゜
の範囲を覆うように浸漬する第1のディッピングユニッ
トと、この金属部品に付着したコーティング材を乾燥さ
せる第1の乾燥ユニットと、乾燥が終了した各金属部品
を治具に対し180゜反転させた状態とする反転ユニッ
トと、上記金属部品が上記治具から下方に垂下した姿勢
でもって治具を保持し、かつ、液状のコーティング材を
溜めた液槽に、その液面が上記金属部品の略180゜の
範囲を覆うように浸漬する第2のディッピングユニット
と、この金属部品に付着したコーティング材を乾燥させ
る第2の乾燥ユニットと、この第2の乾燥ユニットから
搬送されてきた治具から金属部品を取り外す排出ユニッ
トと、を備えている。
【0014】また請求項5の塗布装置においては、上記
第1のディッピングユニットと上記第2のディッピング
ユニットとが、それぞれの工程の治具を並行してディッ
ピング処理する一つのディッピングユニットとして一体
化されている。さらに、上記第1の乾燥ユニットと上記
第2の乾燥ユニットとが、それぞれの工程の治具を並行
して乾燥処理する一つの乾燥ユニットとして一体化され
ている。
【0015】すなわち、最初の半分の部分を塗布する工
程と、残りの半分の部分を塗布する工程とが、実質的に
一体化されたディッピングユニットおよび乾燥ユニット
において並列的に処理される。従って、各金属部品は、
このディッピングユニットおよび乾燥ユニットを2回通
過することになる。
【0016】請求項6の塗布装置における反転ユニット
は、空の第2の治具を保持するチャック機構と、上記第
1の乾燥ユニットから金属部品を保持した第1の治具を
搬送し、金属部品を挟んで両治具を180゜異なる方向
から組み合わせる搬送手段と、互いに組み合わさった両
治具を180゜回転させる回転駆動機構と、上記第1の
治具が上記チャック機構に保持された状態で動作し、金
属部品を第1の治具から第2の治具へ向けて突き出すエ
ジェクト機構と、を備えている。つまり、多数の金属部
分が整列した状態のまま第1の治具から第2の治具に移
動し、その際に、治具に対する姿勢が180゜変化す
る。そして、当初の第1の治具は、空の状態のままチャ
ック機構に保持されることになり、新たな第2の治具と
して、次の金属部品を保持した治具を待つのである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施の
形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0018】図1は、この発明に係る塗布方法の全体的
な処理の流れを示す工程説明図であり、図2は、この方
法に用いられる治具1を示している。この実施例は、防
振ブッシュのゴム体の内部に埋設される磁性体からなる
円筒状金属部品(以下、ワークと記す)2に、接着剤を
塗布するものである。上記ワーク2は、軸方向の長さが
短い円筒状をなしている。
【0019】図2に示すように、治具1は、細長い長方
形状の部材の下面を鈍角のV字形に凹ませて、一対の支
持面1a,1aを形成したもので、上面中央に、棒状の
ハンガー3が取り付けられている。このハンガー3の両
端部は、支持面1aを有する長方形状の部材の両端面か
ら突出している。また、各支持面1a,1aには、それ
ぞれワーク2を保持するための永久磁石4が複数個配設
されている。この永久磁石4は、両支持面1a,1aの
対称位置にある2個が1組となって1個のワーク2を保
持するもので、この例では、10個のワーク2を保持す
るように、10組の磁石4が配列されている。また治具
1の長手方向に沿った各磁石4の間隔は、ワーク2の軸
方向の長さよりも大きく、従って、磁石4に吸着された
10個のワーク2の間には、それぞれ一定の隙間が確保
される。また、円筒状をなす各ワーク2の中心軸は、互
いに同軸であり、かつハンガー3と平行となる。なお、
後述するように、反転工程においてワーク2を治具1か
ら突き出すために、治具1の幅は、対象とするワーク2
の外径よりも狭く設定されている。
【0020】図1の工程説明図において、符号Aで示す
工程は、ワーク2の供給工程であり、短円筒状をなすワ
ーク2が10個づつ各治具1に取り付けられる。この治
具1は、符号Bで示すディッピング工程に進み、液状の
接着剤を溜めた液槽5にワーク2の下半分だけディッピ
ングされる。詳しくは、ワーク2が治具1から垂下した
姿勢とし、液槽5に、液面がワーク2の略180゜の範
囲に達する高さ位置まで浸漬する。なお、液槽5におい
ては、その液面の制御と温度の制御ならびに粘度の制御
がなされている。次に、液切り工程Cとして、液槽5か
ら引き上げた治具1を、ワーク2の中心軸が傾斜するよ
うに傾け、さらに一定時間後、再び水平状態に戻す。こ
れは、例えば45゜の角度で、10秒間実行される。こ
れによって、余分な液がワーク2から流れ落ちる。
【0021】治具1を水平状態に戻した後、スイング工
程Dに進む。このスイング工程においては、ハンガー3
を中心として、治具1を左右に大きく揺動する。これに
より、ワーク2は、図1の回転軌跡6に沿って公転する
形になるが、各ワーク2は治具1に対し固定されている
ので、各ワーク2自体の姿勢としては、ディッピング時
の姿勢に対し相対的に回転した姿勢となる。これによ
り、ワーク2に180゜の範囲で付着していた接着剤
が、左右に広がり、その境界を不明瞭なものとする。な
お、具体的な一例としては、ハンガー3を中心として左
右に180゜づつ各4秒間かけて揺動させ、かつ2往復
させる。
【0022】スイング工程Dの後、乾燥工程Eへ進み、
ここでワーク2を熱風でもって乾燥させる。また、乾燥
後、常温近くまで冷却する。
【0023】次に、反転工程Fに進む。この反転工程で
は、各ワーク2を、治具1に対し180゜反転させた姿
勢とする。符号F1は、反転の直前の状態を、符号F2
は反転後の状態をそれぞれ示しているが、工程F1の時
点でワーク2を保持していた治具1つまり第1の治具1
aから、これとは異なる第2の治具1bにワーク2を移
し換えることにより、反転させる。具体的には、ワーク
2を保持している第1の治具1aに対向して180゜異
なる方向から第2の治具1bを各ワーク2に吸着させ
る。そして、第1の治具1a側から第2の治具1bへ向
けてワーク2を一斉に突き出し、第1の治具1aから引
き離すのである。これにより、個別のチャッキング動作
を必要とせずに、複数個つまり10個のワーク2を一斉
に反転させることができる。
【0024】反転したワーク2は、再び、ディッピング
工程Bに進み、残りの180°の部分について、先の工
程と全く同様の手法により接着剤を付着させる。そし
て、液切り工程Cおよびスイング工程Dを経て液の付着
を均一化した後、乾燥工程Eにおいて乾燥および冷却す
る。
【0025】このようにして、符号Gで示すように、1
0個のワーク2全部に接着剤の塗布が完了するので、工
程Hへ進み、治具1からワーク2を取り外して排出す
る。空になった治具1は、符号Iで示すように、再び、
ワーク2の供給工程Aへ戻される。
【0026】なお、上記のように、ディッピング工程
B、液切り工程C、スイング工程Dおよび乾燥工程E
は、1回目の工程と2回目の工程とで特に変わることが
ないので、実質的に同一のユニットにおいて2回の処理
を行うことが可能である。勿論、処理速度やレイアウト
等の点で、必要に応じ、1回目の処理と2回目の処理と
を全く別の位置にあるユニットでもって処理するように
することもできる。
【0027】図3〜図6は、上記のような工程を実現す
る具体的な接着剤塗布装置の一実施例を示している。こ
こで、接着剤としては、プライマー液と接着剤液とから
なる2液構成のものが用いられるので、この装置は、ワ
ーク2の全周にプライマーを塗布するプライマー塗布装
置21と、プライマーが塗布されたワーク2の全周に接
着剤液を塗布する接着剤液塗布装置22と、から大略構
成されている。そして、プライマー塗布装置21側にワ
ーク供給ユニット11が、接着剤液塗布装置22側にワ
ーク排出ユニット18が、それぞれ設けられている点を
除き、両塗布装置21,22は基本的に同一の構成であ
る。
【0028】プライマー塗布装置21は、治具1にワー
ク2を順次供給するワーク供給ユニット11と、ワーク
2に略180°の範囲づつプライマーを付着させるディ
ッピングユニット12と、塗布されたプライマーの乾燥
を行う乾燥ユニット13と、半分の塗布が完了したワー
ク2を治具1に対し反転させる反転ユニット14と、を
備えている。上記ディッピングユニット12と、乾燥ユ
ニット13と、反転ユニット14とは、治具1がループ
状に流されるように、互いに隣接して配置されている。
【0029】接着剤液塗布装置22は、ワーク2に略1
80°の範囲づつ接着剤液を付着させるディッピングユ
ニット15と、塗布された接着剤液の乾燥を行う乾燥ユ
ニット16と、半分の塗布が完了したワーク2を治具1
に対し反転させる反転ユニット17と、全周に接着剤液
の塗布が完了したワーク2を治具1から取り外して排出
するワーク排出ユニット18と、を備えている。上記デ
ィッピングユニット15と、乾燥ユニット16と、反転
ユニット17とは、やはり治具1がループ状に流される
ように、互いに隣接して配置されている。
【0030】そして、プライマー塗布装置21の乾燥ユ
ニット13から接着剤液塗布装置22のディッピングユ
ニット15へプライマー処理が完了した治具1を搬送す
るために、両者間に搬送装置19が設けられている。こ
の搬送装置19は、プライマー側の乾燥ユニット13か
ら反転ユニット14への治具1の搬送、および接着剤液
側の反転ユニット17からディッピングユニット15へ
の治具1の搬送も、行っている。
【0031】また、接着剤液塗布装置22のワーク排出
ユニット18からプライマー塗布装置21のワーク供給
ユニット11へ空の治具1を戻すために、両者間に搬送
装置20が設けられている。この搬送装置20は、プラ
イマー側のワーク供給ユニット11からディッピングユ
ニット12への治具1の搬送、反転ユニット14からデ
ィッピングユニット12への治具1の搬送、および接着
剤液側の乾燥ユニット16から反転ユニット17への搬
送も、行っている。
【0032】図3の矢印a〜kは、ワーク2および治具
1の全体的な流れを示したもので、ワーク2は、プライ
マー塗布装置21の各ユニットを2周した後に接着剤液
塗布装置22へ搬送され、該装置22の各ユニットを2
周することになる。
【0033】以下、各ユニットをさらに詳細に説明す
る。なお、ディッピングユニット12,15、乾燥ユニ
ット13,16および反転ユニット14,17は、ユニ
ット自体としては両塗布装置21,22において同一の
構成であるので、プライマー側のユニットのみを例にと
って説明する。
【0034】図7および図8は、ワーク供給ユニット1
1を示している。このユニット11は、多数のワーク2
を収納するとともに、順次所定の姿勢に整列させるパー
ツフィーダ31を有し、このパーツフィーダ31からシ
ューター32を介して順次ワーク2が送られる。ワーク
2は、治具1にセットされる前に異品検査部33におい
て検査され、ここで異常なしと判定されたワーク2のみ
が、シリンダ34によってシューター32から突き落と
される。基台35の上には、コンポアーム36を介して
ワーク受け治具37が上向きに配置されており、シュー
ター32から突き落とされたワーク2が順次ワーク受け
治具37に並べられる。ワーク受け治具37には、治具
1に対応して10個のワーク2を並べるための10カ所
の嵌合部が設けられており、コンポアーム36が所定ピ
ッチづつワーク受け治具37を図8の右方向へ送ること
により、ここに10個のワーク2が並べられる。また、
ポスト38にシリンダ39を介して治具1が下向きに保
持されるようになっており、ワーク2を受けたワーク受
け治具37は、コンポアーム36により更に、上記の治
具1の下方のワーク受け渡し位置に移動する。そして、
治具1がシリンダ39により下降すると、各ワーク2が
治具1の永久磁石4に吸着し、該治具1に保持される。
その後、治具1はシリンダ39により上昇する。この位
置で、搬送装置20のロボットハンド40に把持され、
次工程つまりディッピングユニット12へ搬送される。
なお、ロボットハンド40は、一対の把持部を有し、治
具1を一対づつ搬送するのであるが、ワーク供給ユニッ
ト11からディッピングユニット12への搬送は、その
一方の把持部が用いられており、他方の把持部では、同
時に、反転ユニット14からディッピングユニット12
へ治具1を搬送している。
【0035】図9および図10は、ディッピングユニッ
ト12を示している。なお、このディッピングユニット
12は、後述するスイング部を後段に一体に備えている
が、図9および図10は、その前段部分であるディッピ
ング部および液切り部の構成を示している。
【0036】このディッピングユニット12は、基台4
1の上に、図9の左右方向にシリンダ43によって往復
するテーブル42を有しており、このテーブル42の一
対の側壁42aの切欠部に、治具1のハンガー3が係合
して該治具1が下向きに支持されるようになっている。
ロボットハンド40により搬送された治具1は、テーブ
ル42の端部(図9の左側の端部)に載置され、かつテ
ーブル42の移動に伴って、ポスト44に囲まれたディ
ッピング位置まで搬送される。なお、このディッピング
位置で、リフト用バー45およびリフト用シリンダ46
によって僅かに持ち上げられ、この状態でテーブル42
が図9の左側へ戻ることによって、治具1が順次図9の
右側へ搬送される。また、このディッピングユニット1
2は、前述したように、略180°の範囲に対する1回
目の塗布と残りの略180°の範囲に対する2回目の塗
布とを、並列的に処理するものであり、従って、ロボッ
トハンド40によって一対づつ治具1が搬送され、かつ
一対づつ同時に処理するようになっている。
【0037】ポスト44には、シリンダ47によって上
下動可能な吊り下げフレーム48が支持されている。こ
の吊り下げフレーム48内側には、下端の支点49を中
心として揺動可能なサブフレーム50が取り付けられて
おり、このサブフレーム50に、治具1を下向きのまま
把持する一対のチャック51が取り付けられている。ま
たサブフレーム50は、斜めに配置された液切り用シリ
ンダ52のロッド先端に連係しており、該シリンダ52
の動作によって揺動する。そして、テーブル42の下方
に、プライマー液を溜めた液槽53が配置されている。
この液槽53は、上下方向に移動させるためのシリンダ
55と、液槽53の蓋を開閉するためのシリンダ54と
を備えている。
【0038】すなわち、テーブル42により一対の治具
1が所定のディッピング位置まで搬送されてくると、シ
リンダ47が下動し、チャック51が下降して、各治具
1を把持する。この状態では、液切り用シリンダ52は
後退しており、各治具1は水平状態となっている。そし
て、シリンダ55によって液槽53が所定高さ位置まで
持ち上げられる。これにより、治具1に垂下した姿勢で
保持されている各ワーク2がプライマー液に浸漬され
る。特に、液面が円筒状ワーク2の略180°の位置に
達するように、液槽53の高さ位置が規制され、ワーク
2の略半分の範囲に液が付着する。なお、前述したよう
に、一対の治具1の一方は、1回目のディッピング処理
として最初の180°の範囲に塗布され、他方は、2回
目のディッピング処理として残りの180°の範囲に塗
布される。
【0039】ディッピングの後、治具1をチャック51
が保持したままシリンダ47が上動し、図10に示す位
置で液切り用シリンダ52が前進する。これに伴い、図
10に想像線で示すように、サブフレーム50が治具1
とともに傾き、ワーク2から余分な液が液槽53に流れ
落ちる。この液切り処理後、液切り用シリンダ52が再
び後退し、各治具1が水平状態に戻される。そして、テ
ーブル42に再び載置され、かつ該テーブル42の移動
に伴って、図11〜図13に示すスイング部に搬送され
る。
【0040】スイング部には、テーブル42から一対の
治具1を同時に上方へ持ち上げるリフト機構として、治
具1の本体部分を把持する一対のチャック61と、該チ
ャック61を上下動するシリンダ62とを備えている。
また、テーブル42を挟んで両側に、一対の治具1のハ
ンガー3を把持する一対のチャック63,64が並んで
設けられている。各チャック63,64は、実際には、
図13に示すように、互いに対向して位置する左右のチ
ャック63a,64a,63b,64bからなり、それ
ぞれベアリング65により回転可能に支持されている。
また、各チャック63a,64a,63b,64bは、
平歯車66をそれぞれ有し、左側のチャック63a,6
4a同士ならびに右側のチャック63b,64b同士が
中間の小歯車67を介して互いに連動している。また、
一方のチャック63a,63bの軸は、ベアリング65
を貫通してピニオンギア68にそれぞれ連結されてお
り、各ピニオンギア68は、上下方向に沿って配設され
た一対のラック69にかみ合っている。このラック69
は、上部に配設されたシリンダ70,71にそれぞれ連
結されている。このシリンダ70,71によるラック6
9の移動量は、ストッパ72によって規制される。
【0041】このスイング部の動作としては、テーブル
42により搬送された一対の治具1が先ずチャック61
およびシリンダ62により持ち上げられ、かつ両側から
スイング用のチャック63,64によってハンガー3が
把持される。そして、チャック61が左右に退避した
後、シリンダ70,71によってラック69が上下に動
き、チャック63,64が往復回転する。これによっ
て、ワーク2を保持した治具1がハンガー3を中心とし
て揺動し、前述したように、ディッピングにより付着し
たプライマー液を広げることになる。なお、揺動角はス
トッパ72によって調整可能である。また、スイング処
理が終了した治具1は、再びテーブル42に戻され、次
の乾燥ユニット13へ搬送される。
【0042】図14および図15は、乾燥ユニット13
を示している。この乾燥ユニット13は、ディッピング
ユニット12から連続したテーブル42を囲むように構
成されているもので、基台81の上に、乾燥炉シャッタ
ー82が上下動可能に支持されており、かつこのシャッ
ター82を上下動させるシリンダ83が基台81の下部
に設けられている。シャッター82は、一対の治具1を
両側から囲むように4枚のシャッター板82aを有して
いる。そして、各治具1を収容した一対の空間に両端部
から熱風を供給するように、熱風口84が合計4カ所に
設けられている。この熱風口84は、ダクト85を介し
て図示せぬ熱風源に連通している。なお、この乾燥位置
で治具1をテーブル42から持ち上げるために、ディッ
ピングユニット12と同様に、リフト用バー86および
リフト用シリンダ87を備えている。
【0043】また熱風口84の後段には、乾燥が終了し
た治具1を常温まで冷却するために、冷風を下方へ向け
て供給する通風口88が設けられている。この通風口8
8は、ダクト89を介してブロア90に接続されてい
る。
【0044】従って、ディッピングユニット12からテ
ーブル42に乗って搬送されてきた一対の治具1は、シ
ャッター82がシリンダ83により下降して囲まれる。
そして、熱風口84から熱風が供給されて、乾燥が行わ
れる。なお、テーブル42は、シャッター82が上昇
し、かつリフト用バー86によって治具1が僅かに持ち
上げられた後に、シリンダ92によって図14の左側へ
戻る。そして、治具1がテーブル42の上に戻された
後、該テーブル42が図14の右方向へ進み、治具1を
移動させる。このとき、通風口88から冷風が吹き付け
られて、治具1が冷却される。
【0045】なお、上記テーブル42は、実際には、前
述したディッピングユニット12の部分と上記乾燥ユニ
ット13の部分とで分割して構成されているが、両者は
一体に往復動作するものであり、一本に連続したものと
実質的に変わりはない。勿論、テーブル42を両ユニッ
トにまたがって一つの部材として構成しても何ら問題は
ない。
【0046】乾燥ユニット13において冷却が完了した
一対の治具1は、搬送装置19のロボットハンド91に
把持され、次工程に搬送される。具体的には、一対の治
具1の中で、ワーク2の半分の部分を塗布した段階の一
方の治具1は、反転ユニット14へ搬送され、またワー
ク2の全周にプライマー液の塗布が完了した他方の治具
1は、接着剤液塗布装置22のディッピングユニット1
5へ搬送される。
【0047】図16および図17は、反転ユニット14
の構成を示している。この反転ユニット14は、高低2
段に分かれた基台101を有し、その低段部側に、図1
6の左右方向に沿って移動するシリンダ102が設けら
れている。このシリンダ102の上には、略U字形のサ
ブフレーム103が固定されており、かつその上端部
に、1組のチャック104が配置されている。このチャ
ック104は、互いに対向する左右のチャック104
a,104bからなり、一方のチャック104aがロー
タリシリンダ105に連結されているとともに、他方の
チャック104bが回転自在に支持されている。このチ
ャック104は、1対の治具1のハンガー3を同時に挟
持できるように、直径方向に細長い把持片を備えてい
る。また、このチャック104の下方において、上記サ
ブフレーム103上に、シリンダ106を介して治具保
持ステージ107が支持されている。この治具保持ステ
ージ107は、上記の両チャック104a,104bの
間でハンガー3を把持する左右1組のチャック108,
108を備えている。さらに、この両チャック108,
108の間に、断面U字形に折曲してなるエジェクトプ
レート109が配設されており、かつシリンダ110に
よって、治具保持ステージ107に支持されている。こ
のエジェクトプレート109の上端部における2枚のプ
レートの間隔は、治具1の本体部の幅よりは広く、かつ
ワーク2の外径よりは僅かに狭く設定されている。
【0048】また、基台101の高段部側には、ポスト
111を介して、治具1を把持するハンド112が吊り
下げられている。このハンド112は、図16の左右方
向に移動するシリンダ113によって基台101の低段
部と高段部との間を移動するとともに、シリンダ114
によって上下動するようになっている。また、このハン
ド112と向かいあうように、支持台115が配置され
ている。この支持台115は、シリンダ116によって
図16の左右方向に移動可能である。
【0049】この反転ユニット14の動作としては、先
ず、治具保持ステージ107に、チャック108によっ
て空の治具1(第2の治具)が上向きに保持されてい
る。搬送装置19のロボットハンド91で乾燥ユニット
13から搬送されてきた治具1(ワーク2を備えた第1
の治具)は、下向きの姿勢となっており、該治具1が上
方から空の治具1の上に乗せられる。つまり、一対の治
具1が円筒状のワーク2を挟んで180°異なる方向か
ら組み合わされた形となり、空の治具1の永久磁石4に
対してもワーク2が吸着される。この状態で、両治具1
のハンガー3がチャック104によって一緒に把持され
る。なお、以上の動作は、図16に実線で示す供給位置
K1においてなされる。
【0050】次に、シリンダ102によってサブフレー
ム103が図16の左側へ移動し、符号K2で示す反転
位置に達する。この位置で、治具保持ステージ107の
チャック108が解放されるとともに、シリンダ106
により該ステージ107が下降し、かつロータリシリン
ダ105が180°回転する。これにより、一対の治具
1は、ワーク2とともに、上下が反転することになる。
反転後、シリンダ106によって再び治具保持ステージ
107が上昇し、そのチャック108によって下方の治
具1のハンガー3を把持する。この状態で、上方のチャ
ック104が解放されると同時に、下方からシリンダ1
10によってエジェクトプレート109が上昇し、10
個のワーク2を一斉に上方へ突き出す。これによって、
ワーク2は、下方の治具1から引き離される。
【0051】ワーク2を保持した状態の上方の治具1
は、ハンド112によって把持され、かつ支持台115
の上まで移送される。そして、シリンダ116の移動に
伴って、図16の左端部へ搬送され、ここで搬送装置2
0のロボットハンド40によって把持される。なお、治
具保持ステージ107に残された治具1は、空のまま次
の治具1を待つことになる。
【0052】上記のようにして反転ユニット14におい
て反転したワーク2は、治具1とともに再びディッピン
グユニット12ならびに乾燥ユニット13へと流れてい
く。
【0053】一方、全周に亙ってプライマー液の塗布が
完了したワーク2の治具1は、前述したように、乾燥ユ
ニット13から接着剤液塗布装置22側のディッピング
ユニット15へ順次移され、この接着剤液塗布装置22
において、接着剤液の塗布がなされる。この接着剤液塗
布装置22のディッピングユニット15は、液槽53に
貯えられる液が接着剤液である点を除き、前述したディ
ッピングユニット12と特に変わりがない。同様に、乾
燥ユニット16および反転ユニット17も、前述したプ
ライマー塗布装置21のものと変わりがないので、その
説明は省略する。
【0054】そして、接着剤液塗布装置22において、
全周に接着剤液が塗布されたワーク2は、最終的にワー
ク排出ユニット18において治具1から取り外される。
【0055】図18および図19は、ワーク排出ユニッ
ト18の構成を示している。なお、このワーク排出ユニ
ット18は、反転ユニット17に隣接して配置されてお
り、図18には、反転ユニット17のサブフレーム10
3部分が同時に描かれている。
【0056】ワーク排出ユニット18の基台121の上
には、エジェクトステージ122が上下動可能に支持さ
れているとともに、上下動させるためのシリンダ123
が配設されている。エジェクトステージ122上部に
は、水平方向に沿った一対のエジェクトバー124,1
24が配設されている。このエジェクトバー124,1
24は、治具1に整列して保持された10個のワーク2
の内周側に、治具1両端部側から挿入し得るように、互
いに対向して配置されており、水平方向に移動するシリ
ンダ125,125によって図19の左右方向にそれぞ
れ前後進するようになっている。また、このエジェクト
バー124,124は、ワーク2内周側の塗膜を傷つけ
ることがないように、丸棒状をなしている。
【0057】そして、治具1から取り外されたワーク2
を排出するシューター126が設けられているととも
に、ワーク2の個数を治具1装着状態で計測するファイ
バーセンサ127を備えている。
【0058】すなわち、搬送装置20のロボットハンド
40によって乾燥ユニット16から搬送された治具1
は、ロボットハンド40に把持された状態のままエジェ
クトバー124,124に対応する位置に保持される。
この状態で、ファイバーセンサ127によりワーク2の
個数がカウントされるとともに、シリンダ125,12
5によってエジェクトバー124,124が互いに内側
へ前進し、各ワーク2の内周側へ入る。そして、シリン
ダ123が下降し、エジェクトバー124,124によ
って、各ワーク2が治具1から引き離される。各ワーク
2を引き離した後、エジェクトバー124,124は再
び後退するので、ワーク2はシューター126を介して
排出される。
【0059】なお、ここで空となった治具1は、前述し
たように、搬送装置20によってワーク供給ユニット1
1へ回送される。
【0060】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、この発明
によれば、ディッピングにより円筒状金属部品に接着剤
等のコーティング液を塗布するので、スプレーにより塗
布する従来の方法に比較してコーティング液の消費量を
著しく削減することができる。また、ディッピングであ
るにも拘わらず、治具に接着剤等のコーティング液を全
く付着させずにすみ、治具の汚損や付着したコーティン
グ液の固化による種々の不具合を未然に防止できる。
【0061】また、請求項2のように液切りおよびスイ
ングを行うことにより、2回に分けてディッピングした
境界部分を不明瞭なものとすることができ、最終的に得
られる膜厚を各部で非常に均一にすることができる。
【0062】また請求項3あるいは請求項6のような反
転方法とすれば、多数の金属部品を一斉に効率よく反転
させることができ、全体の作業時間を短縮できる。
【0063】また請求項5のように最初の半分の範囲の
処理と2回目の処理とを並列的に行うようにすれば、装
置全体を小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る塗布方法の一実施例を示す工程
説明図。
【図2】この塗布方法に用いられる治具を示すもので、
(a)は側面図、(b)は正面図。
【図3】塗布装置の一実施例を示し、その全体の構成を
示す平面図。
【図4】塗布装置全体の正面図。
【図5】塗布装置全体の左側面図。
【図6】塗布装置全体の右側面図。
【図7】ワーク供給ユニットの背面図。
【図8】ワーク供給ユニットの側面図。
【図9】ディッピングユニットの正面図。
【図10】ディッピングユニットの側面図。
【図11】ディッピングユニットのスイング部の側面
図。
【図12】ディッピングユニットのスイング部の正面
図。
【図13】同じく平面図。
【図14】乾燥ユニットの正面図。
【図15】乾燥ユニットの側面図。
【図16】反転ユニットの正面図。
【図17】反転ユニットの側面図。
【図18】ワーク排出ユニットの正面図。
【図19】ワーク排出ユニットの側面図。
【符号の説明】
1…治具 2…ワーク 4…永久磁石 11…ワーク供給ユニット 12,15…ディッピングユニット 13,16…乾燥ユニット 14,17…反転ユニット 18…ワーク排出ユニット 21…プライマー塗布装置 22…接着剤液塗布装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05D 7/14 B05D 7/14 Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体からなる複数個の円筒状金属部品
    を、支持面に磁石を配設してなる治具に吸着させ、各金
    属部品を互いに離れた状態に保持させる部品供給工程
    と、上記金属部品が上記治具から下方に垂下した姿勢と
    して、液状のコーティング材を溜めた液槽に、その液面
    が上記金属部品の略180゜の範囲を覆うように浸漬す
    る第1のディッピング工程と、この金属部品に付着した
    コーティング材を乾燥させる第1の乾燥工程と、乾燥が
    終了した各金属部品を治具に対し180゜反転させた状
    態とする反転工程と、上記金属部品が上記治具から下方
    に垂下した姿勢として、液状のコーティング材を溜めた
    液槽に、その液面が上記金属部品の略180゜の範囲を
    覆うように浸漬する第2のディッピング工程と、この金
    属部品に付着したコーティング材を乾燥させる第2の乾
    燥工程と、を備えていることを特徴とする円筒状金属部
    品へのコーティング材塗布方法。
  2. 【請求項2】 コーティング材の液槽から引き上げた治
    具を、円筒状金属部品の中心軸が傾斜するように、所定
    時間の間、傾ける液切り工程と、この液切り工程を経た
    各金属部品がディッピング時の姿勢に対し相対的に回転
    した姿勢となるように治具を揺動させるスイング工程
    と、を、第1のディッピング工程と第1の乾燥工程との
    間、および第2のディッピング工程と第2の乾燥工程と
    の間に、それぞれ備えていることを特徴とする請求項1
    記載の円筒状金属部品へのコーティング材塗布方法。
  3. 【請求項3】 上記反転工程は、金属部品を保持した第
    1の治具に対向して180゜異なる方向から第2の治具
    を金属部品に吸着させた後、金属部品を第1の治具から
    引き離すことにより行われることを特徴とする請求項1
    記載の円筒状金属部品へのコーティング材塗布方法。
  4. 【請求項4】 磁性体からなる複数個の円筒状金属部品
    を、互いに離れた状態に保持するように、支持面に適宜
    な間隔で磁石が配設された治具と、この治具に金属部品
    を順次供給し、吸着保持させる部品供給ユニットと、上
    記金属部品が上記治具から下方に垂下した姿勢でもって
    治具を保持し、かつ、液状のコーティング材を溜めた液
    槽に、その液面が上記金属部品の略180゜の範囲を覆
    うように浸漬する第1のディッピングユニットと、この
    金属部品に付着したコーティング材を乾燥させる第1の
    乾燥ユニットと、乾燥が終了した各金属部品を治具に対
    し180゜反転させた状態とする反転ユニットと、上記
    金属部品が上記治具から下方に垂下した姿勢でもって治
    具を保持し、かつ、液状のコーティング材を溜めた液槽
    に、その液面が上記金属部品の略180゜の範囲を覆う
    ように浸漬する第2のディッピングユニットと、この金
    属部品に付着したコーティング材を乾燥させる第2の乾
    燥ユニットと、この第2の乾燥ユニットから搬送されて
    きた治具から金属部品を取り外す排出ユニットと、を備
    えていることを特徴とする円筒状金属部品へのコーティ
    ング材塗布装置。
  5. 【請求項5】 上記第1のディッピングユニットと上記
    第2のディッピングユニットとが、それぞれの工程の治
    具を並行してディッピング処理する一つのディッピング
    ユニットとして一体化されているとともに、上記第1の
    乾燥ユニットと上記第2の乾燥ユニットとが、それぞれ
    の工程の治具を並行して乾燥処理する一つの乾燥ユニッ
    トとして一体化されていることを特徴とする請求項4記
    載の円筒状金属部品へのコーティング材塗布装置。
  6. 【請求項6】 上記反転ユニットは、空の第2の治具を
    保持するチャック機構と、上記第1の乾燥ユニットから
    金属部品を保持した第1の治具を搬送し、金属部品を挟
    んで両治具を180゜異なる方向から組み合わせる搬送
    手段と、互いに組み合わさった両治具を180゜回転さ
    せる回転駆動機構と、上記第1の治具が上記チャック機
    構に保持された状態で動作し、金属部品を第1の治具か
    ら第2の治具へ向けて突き出すエジェクト機構と、を備
    えていることを特徴とする請求項4記載の円筒状金属部
    品へのコーティング材塗布装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100460863B1 (ko) * 2001-09-26 2004-12-09 현대자동차주식회사 프릭션 대차 리프팅 시스템 및 그 제어방법
US10625298B2 (en) 2015-04-28 2020-04-21 Kaneka Corporation Dip coating device and method for producing coated member

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100460863B1 (ko) * 2001-09-26 2004-12-09 현대자동차주식회사 프릭션 대차 리프팅 시스템 및 그 제어방법
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