JPH09233900A - 永久磁石界磁同期電動機のセンサレス制御方法 - Google Patents
永久磁石界磁同期電動機のセンサレス制御方法Info
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- JPH09233900A JPH09233900A JP8062078A JP6207896A JPH09233900A JP H09233900 A JPH09233900 A JP H09233900A JP 8062078 A JP8062078 A JP 8062078A JP 6207896 A JP6207896 A JP 6207896A JP H09233900 A JPH09233900 A JP H09233900A
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Abstract
力発生手段により上記電圧指令ベクトルに応じた相電圧
が印加されて作動する永久磁石界磁同期電動機を上記電
圧指令ベクトルが小さい範囲でも精度良好に制御するこ
とである。 【解決手段】 制御周期ごとに永久磁石界磁同期電動機
電流を検出して回転子の位置角度と角速度を計算し、こ
れとトルク指令に基づいて電圧指令ベクトルを決定し、
上記電圧指令ベクトルの大きさが所定の下限値より小さ
くなると、これ以後の所定数の制御周期よりなる補正期
間に、制御周期ごとにパルス電圧ベクトルを上記補正期
間における平均が0となるように上記電圧指令ベクトル
(Vd ,Vq )に加算し、これを補正後の電圧指令ベク
トルとして上記交流電力発生手段に入力せしめる。
Description
車等に用いられる永久磁石界磁同期電動機のセンサレス
制御方法に関する。
御方法は、直流電源から出力される直流電圧をインバー
タで交流に変換し、この交流電圧により永久磁石界磁同
期電動機を駆動するシステムにおいて、永久磁石界磁同
期電動機の回転子の位置角度を検出するセンサを使用せ
ずにトルク制御を行なう制御方法で、永久磁石界磁同期
電動機の電圧方程式に基づいて回転子の位置角度と回転
速度とを演算し、システムの外部から入力するトルク指
令に応じて電圧指令ベクトルを決定するものである。そ
して電圧指令ベクトルに応じてインバータが交流電圧を
永久磁石界磁同期電動機に印加する。かかる永久磁石界
磁同期電動機のセンサレス制御方法については渡辺等の
研究が知られている(電気学会論文誌D,110巻11
号,平成2年,P.1193〜P.1200)。
の位置角度と回転速度とを演算するには永久磁石界磁同
期電動機に印加される電圧値が必要であるが、上記電圧
指令ベクトルで代用して電圧検出手段を省略し、システ
ムを簡単にしたものがある。
指令ベクトルの大きさが小さな範囲ではインバータの直
流短絡防止時間等で生じる電圧指令ベクトルと実際の印
加電圧の間の誤差の、電圧指令ベクトルに対する比率が
大きくなる。
への印加電圧の符号が入れ代わる直流短絡防止時間にお
ける相電流を検出してこれに基づいて上記直流短絡防止
時間における相電圧を予測して電圧指令ベクトルにフィ
ードバックしているが、相電流の大きさが小さくなる位
相では電流リプル等の影響で相電圧の予測誤差が増加
し、特に電圧指令ベクトルの大きさが小さな範囲で電圧
指令ベクトルと実際の印加電圧の間の誤差の、電圧指令
ベクトルに対する比率が大きくなる。
さな範囲では正確な位置角度が得られず、トルクの制御
性が悪化したり制御不能になるおそれがあった。
大きさが小さな範囲においても、トルクの良好な制御性
が得られる永久磁石界磁同期電動機のセンサレス制御方
法を提供することを目的とする。
れば、永久磁石界磁同期電動機に印加される相電圧を交
流電力発生手段に指令する上記電圧指令ベクトルの大き
さを予め設定した下限値と比較して上記電圧指令ベクト
ルの大きさが上記下限値より小さいとき、これ以後の補
正期間には制御周期ごとにパルス電圧ベクトルを上記補
正期間における平均が略0となるように上記電圧指令ベ
クトルに加算し、これを補正後の電圧指令ベクトルとす
る。上記補正後の電圧指令ベクトルはこれと実際の印加
電圧の間の誤差の、上記補正後の電圧指令ベクトルに対
する比率が低くなり、回転子の位置角度や角速度の計算
において上記誤差の影響が小さくなる。そしてパルス電
圧ベクトルが上記補正期間において平均が略0であるか
ら上記補正期間の経過後には上記相電流および永久磁石
界磁同期電動機が発生させるトルクは補正期間前の状態
に復する。
電圧ベクトルの各成分を上記補正期間の各小期間におけ
る平均が略0となるようにするとともに、連続する前後
の小期間ではその各成分の時間積分値の経時的なプロフ
ァイルを対称形とし、かつ上記プロファイルが一方の小
期間では略正側に形成され、他方の小期間では略負側に
形成されるようにする。上記時間積分値は近似的に上記
パルス電圧ベクトルに応答する相電流のリプルと等しい
から、連続する上記相電流のリプルは経時的なプロファ
イルが時間方向に対称形で、一方の相電流のリプルが略
正側に形成され、他方の相電流のリプルが略負側に形成
される。しかして上記永久磁石界磁同期電動機電流の発
生させるトルクのリプルは上記電流のリプルが略正側に
形成された小期間と略負側に形成された小期間では逆方
向に現れる。しかして上記トルクのリプルは上記補正期
間において平均が略0となる。
電圧ベクトルを、平均値が略0の電圧波形を時間方向に
並べ、相前後する電圧波形が時間方向に対称な対称形と
することを特徴とする。上記電圧波形が時間方向に対称
であるからパルス電圧ベクトルの各成分は、連続する前
後の小期間における時間積分値の経時的なプロファイル
が対称形でかつ一方は略正側に、他方は略負側に形成さ
れる。しかして容易に上記トルクのリプルの平均値を略
0にできる。
電圧ベクトルの各成分パルスの時系列は上記連続する前
後の小期間において、正負反転するようにすることによ
り、上記連続する前後の小期間において、パルス電圧ベ
クトルの各成分パルスの時間積分値の経時的なプロファ
イルを対称形とすることができる。
となるように上記パルス電圧ベクトルを上記補正期間ご
とに異ならしめることにより、位置角度の計算精度が位
置角度に依存しないようにすることができ、特定の位置
角度の計算精度が継続して低下したままにならないよう
にすることができる。
電圧ベクトルが新たな補正期間の度に一定の角度回転す
ることにより上記パルス電圧ベクトルを平均が略0とな
るように上記補正期間ごとに異ならしめることができ
る。しかして容易な手段でトルクのリプルの平均を略0
にでき、かつ計算精度が継続して低下したままにならな
い。
電圧ベクトルの方向を乱数で決定することにより上記パ
ルス電圧ベクトルを平均が略0となるように上記補正期
間ごとに異ならしめることができる。しかして容易な手
段でトルクのリプルの平均を略0にでき、かつ計算精度
が継続して低下したままにならない。
電圧ベクトルを、上記トルクの時間微分が0であること
を条件とする上記永久磁石界磁同期電動機の電圧方程式
を満たすように設定することにより上記補正期間におけ
るトルクのリプルを0とすることができる。
度の正接が実質的に発散するときは、上記パルス電圧ベ
クトルの大きさを変更することにより位置角度の計算精
度が位置角度に依存しないようにすることができ、特定
の位置角度の計算精度が継続して低下したままにならな
いようにすることができる。
指令ベクトルの大きさとして上記電圧指令ベクトルのト
ルク電圧成分の大きさを用い、上記下限値として上記電
圧指令ベクトルのトルク電圧成分について予め設定した
下限値を用いることにより上記電圧指令ベクトルの大き
さの計算の負担が軽くなる。
ンサレス制御方法を実施した永久磁石界磁同期電動機の
制御システムを図1に示す。制御システムは永久磁石界
磁同期電動機たるPM(Permanent Magnet )モータ
1、これを駆動する交流電力発生手段たる電源部2、制
御部3から構成されている。PMモータ1は三相に構成
されたもので、電機子の温度を検出する温度検出センサ
43が設けてある。電源部2は直流電源21と、直流電
源21から供給される直流電圧を交流に変換してPMモ
ータ1の各電機子巻線に相電圧を印加するインバータ2
2を備えている。そして電圧検出センサ41が設けてあ
り、直流電源21電圧を検出するようになっている。ま
たインバータ22からPMモータ1の上記電機子に給電
する三相の給電線のうち2つに電流検出センサ42が設
けてあり、2つの相電流(iu ,iw)を検出するよう
になっている。
(以下、DSPという)31が設けてあり、一定の制御
周期でPMモータ1の制御をするようになっている。D
SP31は外部からのトルク指令51がアナログ/デジ
タル変換器(以下、A/Dコンバータという。図中A/
D)33を介して入力するとともに、電流検出センサ4
2からPMモータ1の上記相電流(iu ,iw )の検出
信号がA/Dコンバータ35を介して入力するようにな
っており、これら入力する信号に基づいてPMモータ1
の各電機子巻線に印加する各相の電圧の指令値Vu ,V
v ,Vw を成分とする電圧指令ベクトル(Vu ,Vv ,
Vw )を決定するようになっている。DSP31から出
力される電圧指令ベクトル(Vu ,Vv ,Vw )を入力
として電圧パルス幅変調回路(以下、PWM回路とい
う。図中PWM)32が三角波比較方式によりインバー
タ22に電圧指令ベクトル(Vu ,Vv ,Vw )に応じ
たPWM信号を出力し、インバータ22が電圧指令ベク
トル(Vu ,Vv ,Vw )に応じて交流電圧を発生する
ようになっている。
電機子温度の検出信号がA/Dコンバータ36を介して
入力し、PMモータ1の電機子巻線の抵抗値の補正に用
いられるようになっている。また電圧検出センサ41か
ら出力される直流電源21電圧の検出信号が入力し、P
WM回路32にフィードバックするようになっている。
またDSP31は、その作動プログラムを格納した読み
出し専用メモリ(以下、ROMという)37、DSP3
1が作動中にデータを一時記憶する随時読み書き可能メ
モリ(以下、RAMという)38を備えている。これら
が制御部3を構成する。
指令ベクトル(Vu ,Vv ,Vw )52が入力すると同
時に同期信号54をA/Dコンバータ35に出力するよ
うになっている。
期電動機のセンサレス制御方法を図1、図2および図3
のフローチャートにより説明する。図2はDSP31の
起動後の作動を示すもので、ステップ101では装置の
初期化を行なう。後述する割り込み処理で使用するパル
スカウント変数cはこのステップで0にする。
の磁極の極性を判定する。判定は電機子巻線に正負それ
ぞれ電圧を瞬時的に印加し、これに応答する相電流の変
化を観察する。電機子巻線に電圧が印加されると、界磁
磁極の極性に応じて電機子鉄心は増磁または減磁する。
電機子鉄心の磁化特性が非線形なため増磁する場合と減
磁する場合とで検出される相電流の変化の大きさが異な
る。電機子巻線に印加される電圧の正負と検出される相
電流の大小の組合せから回転子の磁極の極性を判定す
る。
ら直流電源21電圧をA/Dコンバータ34を介して取
り込む。ステップ104では温度検出センサ43から電
機子温度をA/Dコンバータ36を介して取り込む。
いる電機子巻線抵抗の初期データをステップ104で取
り込んだ電機子温度に基づいて補正し、当該温度におけ
る電機子巻線抵抗を得る。
ク指令51を取り込み、ステップ107で上記トルク指
令51をこれと対応する電流に変換し、PMモータ1の
回転子に対して静止したd軸(界磁磁極軸方向)とq軸
(d軸に対して直交方向)よりなる座標(以下、回転座
標という)上の電流指令ベクトル(Id*,Iq*)を得
る。ステップ103からステップ107は以下で説明す
る割り込み処理の余り時間に実行して電流指令ベクトル
(Id*,Iq*)と電機子巻線抵抗値を割り込み処理に提
供する。
ンサ42から入力するアナログの検出信号をデジタル信
号に変換し終えると起動する割り込み処理である。
に変換された固定座標上の三相の電流ベクトル(iu ,
iw )を取り込み(ステップ201)、電機子に対して
静止した座標(以下、固定座標という)上の二相の電流
ベクトル(ix ,iy )に変換する(ステップ20
2)。
期の電圧指令ベクトルの大きさをV、その下限値である
定数をVthとしてV<Vthであるかどうか、パルスカウ
ント変数cが1≦c≦5の範囲内にあるかどうかを判断
する。V≧Vthかつc=0またはc>5のときはステッ
プ204を経てステップ205に進む。
を演算する。なお式中、pは微分演算子である。またi
x ,iy はステップ202の演算結果を、pix ,pi
y は1周期前の制御周期のix ,iy との差分を、角速
度ωは1周期前の制御周期における後述するステップ2
07で演算した数値を、Vx ,Vy は1周期前の制御周
期における後述するステップ210で演算した数値を用
いて計算する。Ld ,Lq はそれぞれ電機子インダクタ
ンスの回転座標のd軸方向成分、q軸方向成分で予めR
OM37に記憶されている。Rd は回転座標のd軸方向
の電機子巻線抵抗で、図2のステップ105で計算した
電機子巻線抵抗と同じである。ここでθは−π≦θ<π
の範囲で2値を取るが起動時に判定した磁極の極性から
起動後の最初の位置角度の計算時にいずれかに一意的に
定まっているからその後の制御周期では位置角度θは、
数値が上記最初の位置角度から連続するように決定され
る。
トル(ix ,iy )を式2により回転座標上の二相の電
流ベクトル(id ,iq )に変換する。ここでθはステ
ップ205の計算結果を用いる。次いで式3により角速
度ωを計算する。ここでVqは1周期前の制御周期にお
ける後述するステップ208で計算したVq を用いる。
φa は回転子の磁束で、予めROM37に記憶してあ
る。Rq は回転座標のq軸方向の電機子巻線抵抗で、図
2のステップ105で計算した電機子巻線抵抗と同じで
ある。
で計算した電流指令ベクトル(Id*,Iq*)に基づいて
PI制御により回転座標上の二相の電圧指令ベクトル
(Vd,Vq )を計算する。この電圧指令ベクトル(Vd
,Vq )の各成分Vd ,Vqはステップ209で、控え
Vd0,Vq0に格納するとともに、電圧指令ベクトルの大
きさVを式4により計算する。
圧指令ベクトル(Vd ,Vq )を式5により固定座標上
の二相の電圧指令ベクトル(Vx ,Vy )に変換し,次
いでこれを三相の電圧指令ベクトル(Vu ,Vv ,Vw
)に変換する(ステップ211)。電圧指令ベクトル
(Vu ,Vv ,Vw )をPWM回路32に出力して(ス
テップ212)、割り込み処理は終了となる。
ローで、次に本発明の特徴部分を説明する。ステップ2
03で電圧指令ベクトルの大きさVが下限値Vthより小
さくなると(V<Vthのとき)ステップ213へ進む。
以後は補正期間となり、通常の制御フローと異なる予備
の制御フローを実行する。該予備の制御フローはステッ
プ201,202,210〜212が通常の制御フロー
と共通で、位置角度θ、電圧指令ベクトル(Vd ,Vq
)等の求め方が異なっている。
を識別する。上記通常の制御フローが実行されている間
はステップ204でパルスカウント変数cはリセットさ
れるから通常の制御フローから予備の制御フローへ切り
替わった最初の制御周期では0であり(ステップ21
3)、ステップ214に進む。ステップ214では通常
の制御フローから予備の制御フローに切り替わる直前の
制御周期における電圧指令ベクトル(Vd ,Vq )の成
分である控えVd0,Vq0にパルス電圧ベクトル(ΔVd
,ΔVq )を加算し、これを電圧指令ベクトル(Vd
,Vq )とする。すなわち式6,7により電圧指令ベ
クトル(Vd ,Vq )を計算する。 Vd =Vd0+ΔVd ……… Vq =Vq0+ΔVq ………
一定と見なして1周期前の制御周期で計算した位置角度
θから線形に外挿して求める。すなわち制御周期をTp
としてθ+Tp ×ωを現制御周期の位置角度θとする
(ステップ215)。
を1ステップインクレメントして自然数Nを底数とする
剰余を求め、それをあらためてパルスカウント変数cと
する。ここでNは6以上の自然数であり、パルスカウン
ト変数cは1に更新される。なおNはパルス電圧を重畳
することで生じるトルクのリプルが無視できる十分に大
きな数(例えば20以上)とする。
度θに基づいて上記通常の制御フローと同様にステップ
210〜212を実行することによりステップ214で
設定した回転座標上の電圧指令ベクトル(Vd ,Vq )
を三相の電圧指令ベクトル(Vu ,Vv ,Vw )に変換
しPWM回路32に出力する。
1であるからステップ203からステップ213,21
6を経てステップ217に進む。ステップ217では控
えVd0,Vq0にパルス電圧ベクトル(−ΔVd ,−ΔV
q )を加算し、これを電圧指令ベクトル(Vd ,Vq )
とする。すなわち式8,9により電圧指令ベクトル(V
d ,Vq )を計算する。 Vd =Vd0−ΔVd ……… Vq =Vq0−ΔVq ………
)の各成分Vd ,Vq がVd0,Vq0を中心に予備の制
御フローの最初の制御周期(c=0)では正側に大きく
振れ、次の制御周期(c=1)では負側に大きく振れ
る。すなわち上記最初の制御周期と次の制御周期よりな
る小期間に電圧指令ベクトル(Vd ,Vq )の各成分は
平均が0のパルス時系列により補正される。ステップ2
15で上記最初の制御周期と同様に位置角度θを求め、
この位置角度θに基づいてステップ210〜212を実
行する。
が1ステップづつインクレメントしていくから続く制御
周期(c=2)ではステップ213,216を経てステ
ップ217に進み、回転座標上の電圧指令ベクトルの成
分Vd ,Vq はそれぞれ控えVd0,Vq0に対して負側に
大きく振れる。さらに続く制御周期(c=3)ではステ
ップ213からステップ214に進み、電圧指令ベクト
ル(Vd ,Vq )の成分Vd ,Vq はそれぞれ控えVd
0,Vq0に対して正側に大きく振れる。すなわちこの2
つの制御周期よりなる小期間に電圧指令ベクトル(Vd
,Vq )の各成分は平均が0のパルス時系列により補
正される。しかして通常の制御フローから予備の制御フ
ローに切り替わると、補正期間の最初の連続する4制御
周期におけるパルス電圧ベクトルの各成分ΔVd ,ΔV
q はそれぞれ比が1:−1:−1:1で、後半の小期間
のパルス時系列は前半の小期間におけるパルス電圧ベク
トルを反転したパルス時系列となっており、各小期間に
おける平均が0である。
変数cが4になるとステップ203,213,216,
218を経てステップ219に進む。ステップ219,
220,221,224,225では通常の制御フロー
のステップ205〜209と同様の手順を実行する。す
なわち位置角度θを式1により計算する(ステップ21
9)。ここでは電圧指令ベクトルがパルス電圧ベクトル
(ΔVd ,ΔVq )により大きいものになっているから
位置角度θは精度良好に計算される。次いで固定座標上
の電流ベクトル(ix ,iy )を式2により回転座標上
の電流ベクトル(id ,iq )に変換し(ステップ22
0)、角速度ωを式3により計算し(ステップ22
1)、PI制御により電圧指令ベクトル(Vd ,Vq )
を求める(ステップ224)。そしてステップ224で
求めた電圧指令ベクトル(Vd ,Vq)の各成分を控え
Vd0,Vq0に格納するとともに、電圧指令ベクトルの大
きさVを式4により計算する(ステップ225)。
5になるからステップ203,213,216を経て2
18からステップ222に進む。ステップ222では位
置角度θを1周期前の制御周期においてステップ21
9,221で計算した位置角度θ、角速度ωに基づいて
ステップ215と同様に外挿して求める。次いでこの位
置角度に基づいてステップ206と同様に固定座標上の
電流ベクトル(ix ,iy )を回転座標上の二相の電流
ベクトル(id ,iq )に変換し(ステップ223)、
上記ステップ224に進む。
6(N>6の場合)であるからステップ203で電圧指
令ベクトルの大きさVが下限値Vthより大きいとき(V
>Vthのとき)は、補正期間が終了し通常の制御フロー
となる。また電圧指令ベクトルの大きさVが下限値Vth
より小さいとき(V<Vthのとき)は再びステップ21
3,216,218を経てステップ222に進む。すな
わち後の制御周期では更新される電圧指令ベクトルの大
きさVが下限値Vthより小さく(V<Vthのとき)、パ
ルスカウントc≦N−1である限りステップ222〜2
24を実行する。すなわち角速度ωが一定として位置角
度θを線形に外挿して求める。そして上記位置角度θ、
角速度ωに基づいて電流ベクトル(id ,iq )、電圧
指令ベクトル(Vd ,Vq )を得る。その後、補正期間
は終了する。
てシミュレーションを実施した。シミュレーションを実
施したPMモータの仕様は極対数が2、d軸インダクタ
ンスLd が8mH、q軸インダクタンスLq が18m
H、電機子抵抗Ra が0.19Ω、磁束φa が0.3W
bで、シミュレーション条件は回転速度30rpm一定
(慣性モーメントが十分大きいとした)である。また計
算を簡単にするため位置角度と角速度の検出誤差がない
ものとした。またインバータ22は、電源電圧が300
V、直流短絡防止時間のPWM周期に対する割合が5%
と仮定し、直流短絡防止時間における誤差電圧を15V
と見積もっている。そしてパルス電圧ベクトルの大きさ
はΔVq を上記誤差電圧の2倍の30Vとした。そして
トルク指令を1Nmとし、対応する電圧指令ベクトルの
大きさが数Vになるようにして通常の制御フローが困難
な状況を設定した。
もので、(A)は電圧指令ベクトルのq軸成分Vq であ
る。補正期間の最初のVq は連続する4制御周期にΔV
q ,−ΔVq ,−ΔVq ,ΔVq よりなるパルスが現れ
る。このように前半の2制御周期よりなる小期間におけ
る電圧波形たるパルス波形と後半の2制御周期よりなる
小期間における電圧波形たるパルス波形とは時間を反転
した対称形で、電圧指令ベクトルはかかるパルス波形を
連続して並べた波形のパルス電圧ベクトルにより補正さ
れる。電圧指令ベクトル(Vd ,Vq )に直流短絡防止
時間の誤差電圧(15V)よりも大きな30Vのパルス
電圧ベクトルを加えることで上記4制御周期に続く制御
周期では位置角度θ、角速度ωが精度良好に計算され、
これらの計算結果に基づいて逐次電圧指令ベクトルを計
算して良好にモータを制御することができる。(B)は
電圧指令ベクトルに応答する回転座標上の電流ベクトル
のq軸成分Iq である。上記パルス時系列により、前半
の2制御周期では正側に電流リプルが生じており、後半
の2制御周期では負側に電流リプルが生じている。電圧
パルス幅が電機子巻線の時定数(Lq /Ra =0.09
4秒)より十分短いから電流リプルはパルス電圧の時間
積分値に等しいプロファイルをなし三角形である。前半
の2制御周期の電流リプルの正側の大きさΔiq と負側
の大きさΔiq`は略等しく、前半の2制御周期の電流リ
プルのプロファイルと後半の2制御周期の電流リプルの
プロファイルとは対称形となる。(C)はPMモータの
トルクを示すものである。上記電流リプルに応じて上記
電流リプルのように三角形のトルクリプルが正負対称形
に生じている。しかして上記4制御周期におけるトルク
リプルの平均は0でありトルクの制御に影響は小さい。
式1により位置角度θの計算をするとき、右辺は分母の
計算結果が小さいと実質的に発散し、その計算精度は悪
くなる。角速度が大きく、位置角度θが回転座標のd軸
と固定座標のx軸が略一致する位置角度であればこのよ
うなことはないが上記予備の制御フローへの切り替えが
必要なトルク指令や角速度の領域ではこの状態が継続す
るとPMモータの制御性が悪化するおそれがある。そこ
で図3の制御フローのステップ203とステップ213
の間に新たな手順を追加した。これを図5に示し、相違
点を中心に説明する。ステップ203で予備の制御フロ
ーに切り替わるとステップ310に進む。1周期前の制
御周期のステップ204またはステップ226でcがリ
セットされているからステップ310からステップ32
1に進む。ステップ321では最近の予備の制御フロー
における方位角αに進角値Δαを加算し、方位角を更新
する。次いで方位角αを2πと比較し(ステップ32
2)、α<2πであればステップ330に進み、α≧2
πであればαから2πを減算して新たに方位角αとして
(ステップ323)αが大きくなりすぎないようにして
からステップ330に進む。
ルス電圧ベクトル(ΔVd ,ΔVq)を設定する。なお
ΔVは予めROM(図1)に記憶してある一定値であ
る。
わった最初の制御周期で以上のごとくパルス電圧ベクト
ル(ΔVd ,ΔVq )を最も近い過去の予備の制御フロ
ーにおけるパルス電圧ベクトル(ΔVd ,ΔVq )に対
して進角値Δα回転させて設定するから、パルス電圧ベ
クトル(ΔVd ,ΔVq )が略全方位にばらつく。この
結果、式1による位置角度θの計算に際し、分母の取る
値の範囲が広がる。これにより上記予備の制御フローへ
の切り替えが必要なトルク指令や角速度の領域において
も、式2による位置角度θの計算において、特定の位置
角度で継続して分母が小さくなって、上記特定の位置角
度の計算精度が継続して低下し、PMモータ1の制御不
良を起こすことが防止される。
界磁同期電動機のセンサレス制御方法を図6に示す。図
3の制御フローのステップ203とステップ213の間
に制御手順を追加し、図5のステップ321〜323の
手順に代えて別の手順としたもので、相違点を中心に説
明する。第2実施形態ではパルス電圧ベクトル(ΔVd
,ΔVq )の方位角αを一定の進角値Δαずつ回転す
るようにしたが、図6のステップ324では方位角αを
式12により設定する。rand()は0から1までの
乱数で、αは0から2πまでの値をランダムに取る。し
かしてパルス電圧ベクトル(ΔVd,ΔVq )が略全方
位にばらつく。
界磁同期電動機の制御方法を図7に示す。図3の制御フ
ローのステップ203,213,214,216,21
7,218の手順に代えて別の手順としたものであり、
図中、図3と同一番号を付したものは実質的に同じ手順
を示すので相違点を中心に説明する。ステップ401で
実行される手順は図3のステップ203の手順において
パルスカウント変数cを1≦c≦5の範囲に有るかどう
かを判定するのではなく1≦c≦3の範囲に有るかどう
かを判定するようにしたものである。そして電圧指令ベ
クトルの大きさVが下限値Vthより小さくなる(V<V
th)と通常の制御フローから予備の制御フローに切り替
わりステップ402に進む。
(ΔVd ,ΔVq )の成分ΔVq を式13により計算す
る。ここでΔVd は予めROM38に記憶されている。
式13はトルクの時間微分が0を条件としてPMモータ
の電圧方程式を解いて決定したもので、以下に説明す
る。
またPMモータが発生させるトルクは式15のように表
せる。式16は式15を時間で微分したものである。
き、did /dtとdiq /dtが満たす条件は式17
となる。しかして電流リプルΔid /Δt,Δiq /Δ
tは、その比が式18を満たすときトルクリプルを0と
することができる。この場合の電圧指令ベクトルは電圧
方程式14に電流リプルΔid /Δt,Δiq /Δtを
did /dt,diq /dtとして代入したVd ,Vq
となる。したがって電圧方程式14においてpid ,p
iq =0としたVd ,Vq (予備の制御フローに切り替
わる前の電圧指令ベクトルに対応)との差がパルス電圧
ベクトル(ΔVd ,ΔVq )となる。パルス電圧ベクト
ル(ΔVd ,ΔVq )について式19,20を得る。こ
れと式18よりパルス電圧ベクトルの成分ΔVd ,ΔV
q の間の関係式13を得る。
初の制御周期(c=0)ではステップ403からステッ
プ214に進み、電圧指令ベクトル(Vd ,Vq )の成
分Vd ,Vq はそれぞれ控えVd0,Vq0に対して正側に
振れる。本実施形態でも共通する図3のステップ226
でパルスカウント変数cが1ステップづつインクレメン
トするからさらに続く制御周期(c=1)ではステップ
403,404からステップ217に進み、電圧指令ベ
クトル(Vd ,Vq )の成分Vd ,Vq はそれぞれ控え
Vd0,Vq0に対して負側に振れる。しかして通常の制御
フローから予備の制御フローに切り替わると電圧指令ベ
クトル(Vd ,Vq )は以後連続する2制御周期よりな
る期間に比が1:−1のパルス電圧ベクトルにより補正
される。ステップ215以降の手順は図3に示しものと
同様である。
5からステップ219に進み、上記補正期間にパルス電
圧ベクトルで補正された電圧指令ベクトル(Vd ,Vq
)に応答する相電流に基づいて第1実施形態と同様に
位置角度θを式1により計算する。そしてさらに続く制
御周期以降(c≧3)はステップ405からステップ2
22に進み、位置角度θを、前の制御周期の位置角度を
外挿して求める。次いで第1実施形態と同様にステップ
223以降の手順を実行する。
ーションを実施した。シミュレーションを実施したPM
モータの仕様およびシミュレーション条件は第1実施形
態と同じである。パルス電圧ベクトル(ΔVd ,ΔVq
)はΔVd =30VでΔVqは式13により計算した数
値を使用した。
結果を示すもので、(A)は回転座標上の電圧指令ベク
トルのd軸成分Vd である。Vd は連続する2制御周期
よりなる期間にΔVd ,−ΔVd よりなるパルス時系列
をなしている。(B)は回転座標上の電圧指令ベクトル
のq軸成分Vq である。Vq は連続する2制御周期にΔ
Vq ,−ΔVq よりなるパルス時系列をなしている。
(C),(D)は電圧指令ベクトルに応答する回転座標
上の電流ベクトルのd軸成分id 、q軸成分iqであ
る。上記パルス時系列により、2制御周期では正側に三
角形の電流リプルが生じている。(E)はPMモータの
トルクを示すもので、トルクリプルのない平坦なトルク
特性が得られた。しかして電圧指令ベクトルに直流短絡
防止時間の誤差電圧(15V)よりも大きな30Vのパ
ルス電圧ベクトルを加えることで位置角度、角速度が精
度良好に計算され上記誤差電圧(15V)による精度の
低下が防止される。上記期間に続く制御周期ではこれら
の位置角度、角速度に基づいて逐次電圧指令ベクトルを
計算して良好にモータを制御することができる。しかも
パルス電圧ベクトルが加えられてもその補正期間中にお
けるトルクのリプルは0でトルクの制御性に影響がな
く、良好なトルクの制御性が得られる。
ステップ203とステップ213の間、または図7のス
テップ401とステップ402の間に式1の分母の絶対
値を予め設定した下限値と比較し、その結果に応じてパ
ルス電圧ベクトルの大きさ(ΔVd ,ΔVq )を設定す
る手順を設けてもよい。すなわち式1の分母の絶対値が
上記下限値より小さいときはパルス電圧ベクトルの補正
量(Δvd ,Δvq)をパルス電圧ベクトル(ΔVd ,Δ
Vq )に加算し(第4実施形態の場合にはΔVd に補正
量Δvd を加算し、新たなΔVd から式13によりΔV
q を計算する)これをこの補正期間におけるパルス電圧
ベクトルとし、式1の分母の絶対値が上記下限値より大
きいときは補正を行わない。これにより第2、第3実施
形態のごとく上記予備の制御フローへの切り替えが必要
なトルク指令や角速度の領域においても、式1による位
置角度θの計算において、特定の位置角度で継続して分
母が小さくなって、上記特定の位置角度の計算精度が継
続して低下することなく、PMモータの制御不良が防止
される。
サレス制御方法を実施した装置のブロック図である。
サレス制御方法を示すフローチャートである。
サレス制御方法を示す別のフローチャートである。
サレス制御方法を示すグラフである。
サレス制御方法を示すフローチャートである。
サレス制御方法を示すフロ−チャ−トである。
サレス制御方法を示すフロ−チャ−トである。
サレス制御方法を示すグラフである。
Claims (10)
- 【請求項1】 電圧指令ベクトルを入力とする多相の交
流電力発生手段により上記電圧指令ベクトルに応じた相
電圧が印加されて作動する永久磁石界磁同期電動機のセ
ンサレス制御方法であって、制御周期ごとに上記電圧指
令ベクトルに応答する上記永久磁石界磁同期電動機の相
電流を検出し、検出した相電流と上記電圧指令ベクトル
とに基づいて上記永久磁石界磁同期電動機の回転子の位
置角度と回転速度とを演算し、演算した上記位置角度お
よび上記回転速度とトルク指令値とにより上記電圧指令
ベクトルを逐次設定して上記永久磁石界磁同期電動機の
トルクの制御を行なう永久磁石界磁同期電動機の制御方
法において、上記電圧指令ベクトルの大きさを予め設定
した下限値と比較して上記電圧指令ベクトルの大きさが
上記下限値より小さいとき、これ以後の所定数の制御周
期よりなる期間を補正期間とし、該補正期間には制御周
期ごとにパルス電圧ベクトルを上記補正期間における平
均が略0となるように上記電圧指令ベクトルに加算し、
これを補正後の電圧指令ベクトルとして上記交流電力発
生手段に入力せしめる永久磁石界磁同期電動機のセンサ
レス制御方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の永久磁石界磁同期電動機
のセンサレス制御方法において、上記補正期間の少なく
とも最初に複数の連続する小期間を設け、上記パルス電
圧ベクトルは、これを各小期間における平均が略0とな
るようにするとともに、連続する前後の小期間では上記
パルス電圧ベクトルの各成分の時間積分値の経時的なプ
ロファイルを対称形とし、かつ上記プロファイルが一方
の電圧波形では略正側に形成され、他方の電圧波形では
略負側に形成されるようにする永久磁石界磁同期電動機
のセンサレス制御方法。 - 【請求項3】 請求項2記載の永久磁石界磁同期電動機
のセンサレス制御方法において、上記パルス電圧ベクト
ルは、上記小期間における平均値が略0の電圧波形を時
間方向に連続して並べた波形でなり、かつ相前後する電
圧波形が時間方向に対称な対称形とする永久磁石界磁同
期電動機のセンサレス制御方法。 - 【請求項4】 請求項3記載の永久磁石界磁同期電動機
のセンサレス制御方法において、連続する前後の電圧波
形は、後の小期間における上記電圧波形を構成する上記
パルス電圧ベクトルの各成分のパルスの時系列が、前の
小期間におけるパルス時系列を正負反転してなる永久磁
石界磁同期電動機のセンサレス制御方法。 - 【請求項5】 請求項1ないし4いずれか記載の永久磁
石界磁同期電動機のセンサレス制御方法において、上記
パルス電圧ベクトルを上記補正期間ごとに異ならしめ、
かつその平均を略0とする永久磁石界磁同期電動機のセ
ンサレス制御方法。 - 【請求項6】 請求項5記載の永久磁石界磁同期電動機
のセンサレス制御方法において、上記パルス電圧ベクト
ルは、新たな補正期間の度に一定の角度回転する永久磁
石界磁同期電動機のセンサレス制御方法。 - 【請求項7】 請求項5記載の永久磁石界磁同期電動機
のセンサレス制御方法において、上記パルス電圧ベクト
ルの方向を上記補正期間ごとに乱数で決定する永久磁石
界磁同期電動機のセンサレス制御方法。 - 【請求項8】 請求項1記載の永久磁石界磁同期電動機
のセンサレス制御方法において、上記パルス電圧ベクト
ルを、上記トルクの時間微分が0であることを条件とす
る上記永久磁石界磁同期電動機の電圧方程式を満たすよ
うに設定する永久磁石界磁同期電動機のセンサレス制御
方法。 - 【請求項9】 請求項1ないし8いずれか記載の永久磁
石界磁同期電動機のセンサレス制御方法において、上記
位置角度の正接が実質的に発散するかどうかを判定し、
上記位置角度の正接が実質的に発散するときは、上記パ
ルス電圧ベクトルの大きさを予め設定した補正量を加算
した大きさに変更する永久磁石界磁同期電動機のセンサ
レス制御方法。 - 【請求項10】 請求項1ないし9いずれか記載の永久
磁石界磁同期電動機のセンサレス制御方法において、上
記電圧指令ベクトルの大きとして上記電圧指令ベクトル
のトルク電圧成分の大きさを用い、上記下限値として上
記電圧指令ベクトルのトルク電圧成分について予め設定
した下限値を用いて上記電圧指令ベクトルの大きさを予
め設定した下限値と比較する永久磁石界磁同期電動機の
センサレス制御方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06207896A JP3568675B2 (ja) | 1996-02-22 | 1996-02-22 | 永久磁石界磁同期電動機のセンサレス制御方法 |
US08/792,736 US5903128A (en) | 1996-02-01 | 1997-01-31 | Sensorless control system and method of permanent magnet synchronous motor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JPH09233900A true JPH09233900A (ja) | 1997-09-05 |
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-
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- 1996-02-22 JP JP06207896A patent/JP3568675B2/ja not_active Expired - Fee Related
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EP2192683A2 (en) | 2008-11-26 | 2010-06-02 | Honda Motor Co., Ltd | Phase current estimation device of motor and magnetic pole position estimation device of motor |
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