JPH09233834A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JPH09233834A
JPH09233834A JP8039879A JP3987996A JPH09233834A JP H09233834 A JPH09233834 A JP H09233834A JP 8039879 A JP8039879 A JP 8039879A JP 3987996 A JP3987996 A JP 3987996A JP H09233834 A JPH09233834 A JP H09233834A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルタコンデンサ回路の電解コンデンサの
定格電圧を小さくしてコスト、サイズの低減を図る。 【解決手段】 この発明の電気車制御装置は、電力変換
回路7A,7B のいずれかのスイッチング素子71〜78に短絡
事故が発生して対応するフィルタコンデンサ回路5A,5B
の低電圧を低電圧検出回路9A,9B が検出した時、制御回
路80内のRAMに低電圧検出動作のデータを保持させ、
この低電圧検出動作のデータが保持されている間、制御
回路80が入力電圧の再投入を禁止する。これによって電
力変換回路7A,7B のスイッチング素子71〜78のいずれか
に短絡事故が発生して復帰しないまま再起動する時に健
全な電力変換回路に対応するフィルタコンデンサ回路の
複数の電解コンデンサに通常動作時に印加される電圧を
超える高電圧が印加されるのを防止し、回路保護を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力変換回路のス
イッチング素子の短絡を低電圧検出によって行う保護機
能を備えた電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的にスイッチング素子で構成される
電力変換回路を有し、スイッチング素子の短絡事故を直
流入力フィルタ回路のフィルタコンデンサの両端電圧の
電圧低下によって検出し、電源入力を停止する保護機能
を備えた電力変換装置は図6に示すような構成である。
【0003】この従来の電力変換装置は、パンタグラフ
1から架線電圧を取得し、接触器2、フィルタリアクト
ル3、充電抵抗4を経て入力電圧を分圧するために直列
に接続された2段のフィルタコンデンサ回路5A,5B
に充電する。そしてこれらのフィルタコンデンサ回路5
A,5Bの充電が終れば、GTOサイリスタ6をオンし
て入力電圧を電力変換回路7A,7Bに供給し、制御回
路8によって電力変換回路7A,7Bそれぞれのスイッ
チング素子71〜74,75〜78のゲート制御を行う
ことにより所定の交流電力を電力変換回路7A,7Bか
ら負荷に出力する。
【0004】そして電力変換回路7A,7Bそれぞれの
入力電圧の低下を監視する低電圧検出回路(LVD1,
LVD2)9A,9Bをフィルタコンデンサ回路5A,
5Bに並列に接続し、いずれか1組のスイッチング素子
に短絡事故が発生して入力電圧が低下した場合には低電
圧検出回路9A,9Bのいずれかがそれを検出して制御
回路8に伝え、制御回路8はサイリスタ9をオンしてコ
ンデンサ回路5A,5Bの電流を抵抗10に導いて消費
させ、その後、接触器2をオフさせて電力変換回路7
A,7Bを架線入力から切離す保護動作を行うようにし
ている。
【0005】このような従来の電力変換装置において
は、各フィルタコンデンサ回路5A,5Bは一般に、複
数個の電解コンデンサ51,52の直列回路によって構
成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の電力変換装置では、次のような問題点があった。
一般に、スイッチング素子の短絡事故などによって電力
変換回路7A,7Bのいずれかが低電圧低になった時、
電圧検出回路9Aまたは9Bがその低電圧を検出し、制
御回路8による一連の保護動作の結果として接触器2を
いったんオフして装置を停止させた後、自動的に再起動
をかけるようにしている。この再起動によって接触器2
をオンさせて架線電力をパンタグラフ1を通じて再び取
得し始めると、フィルタコンデンサ回路5A,5Bを充
電するようになるが、短絡事故が復帰していなければ、
事故の発生している電力変換回路と反対側の電力変換回
路に接続されているフィルタコンデンサ回路に入力電圧
がすべてかかることになる。
【0007】こうして全電圧が印加されるフィルタコン
デンサ回路には、複数個の電解コンデンサが直列に接続
されているが、正常時に印加される電圧に少しの余裕を
上乗せした程度の定格電圧のものを使用していれば、こ
の時に電解コンデンサ1個当り、その定格を超過する電
圧がかかってしまう問題点があった。
【0008】例えば、フィルタコンデンサ回路5A,5
B各々にn個の電解コンデンサが直列に接続されている
とすれば、入力電圧の最大値Vmax と各電解コンデンサ
の定格電圧V1との関係は、回路の小形化の要求から、 Vmax <V1×n×2<1.5×Vmax 程度に設定し、これから、各電解コンデンサの定格電圧
V1は、 0.5×Vmax /n<V1<0.75×Vmax /n …(1) 程度のものが選択される。
【0009】そこでいま図6の回路で、電力変換回路7
Aに短絡事故が発生し、フィルタコンデンサ回路5Aが
短絡のままの状態で架線電圧がこの電力変換装置に印加
されると、フィルタコンデンサ回路5Bに架線電圧がす
べて印加されることになる。この時にはフィルタコンデ
ンサ回路5B内にn個の電解コンデンサが直列に接続さ
れているとすれば、各々の電圧V2は次のようになる。
【0010】V2×n=Vmax したがって、 V2=Vmax /n>0.75×Vmax /n となる。この印加電V2は、上記(1)式で示した各電
解コンデンサの定格電圧V1の最大値を超えるものとな
っている。このために、いったん短絡事故が発生した場
合には、その原因が完全に解消されるまで接触器2を再
投入することは避けなければならないのである。
【0011】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたもので、フィルタコンデンサ回路の低電圧検出
動作を記憶し、その記憶が解除されない限り自動再起動
によって接触器をオンさせないようにしてフィルタコン
デンサ回路のコンデンサ素子に定格電圧を超過する電圧
が印加されることがないようにした電力変換装置を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、複数
個のコンデンサ素子の直列回路で構成され、入力電圧を
分圧するために直列に接続された複数組のフィルタフィ
ルタコンデンサ回路と、複数組のフィルタコンデンサ回
路それぞれに接続された複数組の電力変換回路とを備え
て成る電力変換装置において、複数組のフィルタコンデ
ンサ回路それぞれに並列に接続された、所定値以下の低
電圧を検出して入力電圧の入力停止指令を出力する複数
組の低電圧検出回路と、複数組の低電圧検出回路のいず
れかが低電圧検出する時に、当該低電圧検出動作のデー
タを保持する低電圧検出動作データ保持手段と、低電圧
検出動作データ保持手段が低電圧検出動作のデータを保
持している間、入力電圧の再投入を禁止する再投入禁止
手段とを備えたものである。
【0013】この請求項1の発明の電気車制御装置で
は、電力変換回路のいずれかに短絡事故が発生して対応
するフィルタコンデンサ回路の低電圧を低電圧検出回路
が検出した時、低電圧検出動作データ保持手段が低電圧
検出動作のデータを保持し、この低電圧検出動作のデー
タが保持されている間、再投入禁止手段は入力電圧の再
投入を禁止する。
【0014】これによっていずれか電力変換回路のスイ
ッチング素子に短絡事故が発生して復帰しないまま再起
動する時に健全な電力変換回路に対応するフィルタコン
デンサ回路の複数のコンデンサ素子に通常動作時に印加
される電圧を超える高い電圧が印加されるのを防止し、
回路保護を行う。
【0015】請求項2の発明は、請求項1の電力変換装
置において、コンデンサ素子に電解コンデンサを用いた
ものであり、電力変換回路の短絡事故発生による停止
後、再投入禁止手段によって再投入を禁止することによ
って電解コンデンサに通常動作時に印加される電圧を超
える高い電圧が印加されるのを防止する。
【0016】請求項3の発明は、請求項1又は2の電力
変換装置において、低電圧検出動作データ保持手段とし
てバッテリバックアップ式のRAMを用いたものであ
る。
【0017】この請求項3の発明の電力変換装置では、
バッテリバックアップ式のRAMによって低電圧検出動
作のデータを記憶することにより、装置停止により電源
喪失しても低電圧検出動作のデータをRAMに保持して
おくことができ、再投入禁止手段によって確実に再投入
を禁止し、コンデンサ素子に定格を超過する電圧が印加
されるのを確実に防止することができる。
【0018】請求項4の発明は、請求項1又は2の電力
変換装置において、低電圧検出動作データ保持手段とし
てP−ROMを用いたものである。
【0019】この請求項4の発明の電力変換装置では、
P−ROMによって装置停止により電源喪失しても低電
圧検出動作のデータを保持しておくことができ、再投入
禁止手段によって確実に再投入を禁止し、コンデンサ素
子に定格を超過する電圧が印加されるのを確実に防止す
ることができる。
【0020】請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれ
かの電力変換装置において、さらに、低電圧検出動作デ
ータ保持手段の低電圧検出動作のデータの記憶消去のた
めに外部から接続する記憶消去手段と、記憶消去手段と
低電圧検出動作データ保持手段との間を接続するインタ
フェース手段とを備えたものである。
【0021】この請求項5の発明の電力変換装置では、
電力変換回路の短絡事故により低電圧を検出して装置を
停止させた後、再投入しようとする時には、外部からイ
ンタフェース手段に記憶消去手段を接続して低電圧動作
データ保持手段の記憶を消去しない限り、再投入が禁止
されることになり、不用意な再投入操作によってコンデ
ンサ素子に定格を超過する電圧が印加されるのを確実に
防止することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳説する。図1は本発明の1つの実施の形態を
示している。この図1に示す電力変換装置の特徴は制御
回路80の内部構成にあり、その他の回路要素は図6に
示した従来例と共通する。
【0023】制御回路80は低電圧検出回路(LVD
1,LVD2)9A,9Bの信号を入力し、接触器2、
GTOサイリスタ6及びサイリスタ11のシーケンス制
御、電力変換回路7A,7Bのスイッチング素子71〜
78のゲート制御を行うが、その内部構成は、図2に示
すようになっていて、低電圧検出回路9A,9Bからの
低電圧検出信号を入力し、低電圧発生を記憶するRAM
21と、このRAM21の電源バックアップを行う電池
22と、GTOサイリスタ6のオン/オフ制御を行うG
TOサイリスタ制御論理回路23と、電力変換回路7
A,7Bのスイッチング素子71〜78のゲート制御を
行うゲート制御論理回路24と、サイリスタ11のオン
/オフ制御を行うサイリスタ制御論理回路25と、接触
器2のオン/オフ制御を行う接触器制御論理回路26を
備えている。そして特に接触器制御論理回路26にはA
ND回路27が備えられており、このAND回路27に
RAM21の低電圧検出動作データ記憶信号21Aの反
転信号27Aと再投入指令27Bとが入力され、AND
回路27の出力27Cをオフディレイ回路28を介して
接触器2に与えるようにしてある。
【0024】次に、上記構成の電力変換装置の動作につ
いて説明する。通常時には、図6に示した従来例と同様
に、この実施の形態の電力変換装置はパンタグラフ1か
ら架線電圧を取得し、接触器2、フィルタリアクトル
3、充電抵抗4を経て入力電圧を分圧するために直列に
接続された2段のフィルタコンデンサ回路5A,5Bに
充電する。そしてこれらのフィルタコンデンサ回路5
A,5Bの充電が終れば、GTOサイリスタ6をオンし
て入力電圧を電力変換回路7A,7Bに供給し、制御回
路8によって電力変換回路7A,7Bそれぞれのスイッ
チング素子71〜74,75〜78のゲート制御を行う
ことにより所定の交流電力を電力変換回路7A,7Bか
ら負荷に出力する。
【0025】いま電力変換回路7Aの中のスイッチング
素子71〜74のうち、スイッチング素子71,74、
スイッチング素子71,72、スイッチング素子73,
72あるいはスイッチング素子73,74のいずれか1
組の組合わせで短絡事故が発生した場合、この電力変換
回路7Aの入力電圧が低下して低電圧検出回路9Aが動
作する。同様に、電力変換回路7Bの中のスイッチング
素子75〜78のうち、スイッチング素子75,78、
スイッチング素子75,76、スイッチング素子77,
76あるいはスイッチング素子77,78のいずれか1
組の組合わせで短絡事故が発生した場合、低電圧検出回
路9Bが動作する。低電圧検出回路9Aまたは9Bが動
作すると、その出力が“1”となり、RAM21に記憶
される。
【0026】そしてRAM21に“1”が記憶される
と、その出力21Aは“1”となり、これがGTOサイ
リスタ制御論理回路23、ゲート制御論理回路24、サ
イリスタ制御論理回路25及び接触器制御論理回路26
に与えられる。
【0027】GTOサイリスタ制御論理回路23ではR
AM21の出力21Aが“1”となることによって、内
部の論理演算処理によってGTOサイリスタ6にオフ信
号を出力する。これと同時に、ゲート制御論理回路24
も論理演算処理によってスイッチング素子71〜78に
対するゲート信号出力を停止し、スイッチングを停止さ
せる。
【0028】さらにRAM21の出力21Aが“1”と
なることによって、サイリスタ制御論理回路25は論理
演算処理によってサイリスタ11にオン信号を出力し、
サイリスタ11をオンさせてフィルタコンデンサ回路5
A,5Bに蓄積されていた電荷を抵抗10を通じて放電
させる。
【0029】以上の一連の動作の後、接触器制御論理回
路26がオフディレイ回路28によって一定時間ディレ
イした後、接触器2にオフ信号を出力して接触器2をオ
フさせ、架線電圧と電力変換装置とを完全に切離す。
【0030】ここで接触器2を自動的に再投入させる動
作が始ったとしても、RAM21には電池22によって
バックアップされた低電圧検出動作のデータ“1”が保
持されているためにその出力21Aが“1”を維持し、
制御論理回路23〜26がすべて低電圧検出時の動作を
繰返し、GTOサイリスタ11にオフ信号を出力し、ス
イッチング素子71〜78のゲート制御信号の出力を停
止し、サイリスタ11にオン信号を出力し、接触器2に
オフ信号を出力することによって再投入を阻止する。し
たがって、RAM21に低電圧検出動作のデータ“1”
が保持されている限り接触器2はオフのまま維持される
ことになり、再起動はできなくなる。
【0031】そこで技術者が短絡事故の原因を取除いて
再起動が可能な状態に復帰された後には、RAM21の
データ“1”を“0”に切替えることによってGTOサ
イリスタ制御論理回路23がGTOサイリスタ6にオン
信号を出力し、ゲート制御論理回路24がスイッチング
素子71〜78にゲート信号を出力し、サイリスタ制御
論理回路25がサイリスタ11にオフ信号を出力し、接
触器制御論理回路26が接触器2にオン信号を出力する
ようになり、電力変換装置が再起動する。
【0032】こうして、この実施の形態の電力変換装置
によれば、電力変換回路7A,7Bのいずれかに短絡事
故が発生して低電圧検出回路9A又は9Bが低電圧検出
動作した時には、その後に自動的に接触器2に再投入指
令が与えられても、制御回路80側で接触器2の再投
入、装置全体の再起動を禁止するようにしてフィルタコ
ンデンサ回路5A又は5B内の電解コンデンサ51,5
2に定格電圧を超える高い電圧が印加されないように保
護するのである。
【0033】したがってこの第1の実施の形態の電力変
換装置では、フィルタコンデンサ回路5A,5Bの電解
コンデンサ素子51,52として、高電圧の印加を考慮
することなく、通常動作時に印加される電圧に見合った
定格のものを使用することができ、それだけコンデンサ
回路をコンパクトにでき、装置全体の小型化、低コスト
化が図れる。
【0034】なお、この実施の形態の場合、RAM21
の記憶データはバックアップ電池22のスイッチ29を
いったんオフにすることによって消去することができ
る。したがって、短絡事故の原因を追究し、その原因が
除去されたことを確認すれば、技術者がスイッチ29を
操作することによって再起動できることになる。
【0035】次に、本発明の第2の実施の形態を図3及
び図4に基づいて説明する。この第2の実施の形態の特
徴は、図1における制御回路80内のRAM21に対し
て、その低電圧検出動作の記憶データの消去のために端
末器31を制御回路80内の伝送インタフェース回路
(伝送I/F)32に接続し、端末器31から消去指令
を入力することによって伝送インタフェース回路32を
通じてRAM21の記憶データを消去するようにした点
にある。
【0036】そしてこの点で、端末器31を制御回路8
0の伝送インタフェース回路32に接続して制御回路8
0との相互通信を行い、RAM21の低電圧検出動作の
記憶データを消去しようとする場合、各部の動作状況、
故障状況を確認し、短絡事故の故障原因が除去されてい
ることを確認してはじめてRAM21の低電圧検出動作
のデータを消去可能とする。このRAM21の低電圧検
出動作の記憶データの消去動作は、図4に示すフローチ
ャートに従う。
【0037】まず低電圧検出器9A又は9Bの低電圧検
出動作のデータをRAM21から消去するかどうかを端
末器31のディスプレイに表示させて技術者に問合せ
(ステップS1)、消去する意志がある場合にはコンデ
ンサ回路5A,5Bが破損して短絡が発生していないか
どうか確認し(ステップS2)、次に電力変換回路7
A,7Bのスイッチング素子71〜78の短絡事故が解
消されているかどうか確認する(ステップS3)。そし
てコンデンサ回路5A,5B又は電力変換回路7A,7
Bのスイッチング素子71〜78に破損が発生していれ
ば、その交換作業が終っているかどうか確認する(ステ
ップS4,S5)。
【0038】コンデンサ回路5A,5B又は電力変換回
路7A,7Bのスイッチング素子71〜78のいずれか
に破損が発生し、その交換作業が完了していれば、ここ
で再度、RAM21の記憶データ、低電圧検出動作の記
憶データを消去するかどうか問合せ(ステップS6)、
ここで消去指令を端末器31から入力することによって
RAM21の低電圧検出動作の記憶データを消去するこ
とになる(ステップS7)。
【0039】このようにして、この第2の実施の形態の
電力変換装置では、制御回路80の低電圧検出動作のデ
ータを記憶するRAM21のデータ消去を外部から端末
器31を接続し、そこからの入力によってはじめて可能
とすることにより、通常のRAMのように記憶データの
消去スイッチの操作で簡単にデータ消去できるようにし
たものと異なり、制御回路80側で短絡事故原因の除
去、短絡しているコンデンサやスイッチング素子の交換
作業の完了を確認することなく、安易にRAM21の低
電圧検出動作のデータを消去して電力変換装置を再起動
することにより、再度電解コンデンサに定格電圧を超え
る高い電圧を印加してしまって電解コンデンサを破損さ
せてしまうという事故の発生を未然に防止することがで
きることになる。
【0040】次に、本発明の第3の実施の形態を図5に
基づいて説明する。この第3の実施の形態の特徴は低電
圧検出動作のデータを第1、第2の実施の形態のように
RAMに記憶させる代りに、電気的な消去が可能なP−
ROM、つまりEEP−ROM33に記憶するようにし
た点にある。この第3の実施の形態の場合には、低電圧
検出動作の記憶データは消去電圧をかけて消去させるま
では保持しているので、第1、第2の実施の形態のRA
M21のようにバッテリバックアップせずとも済む。な
お、このEEP−ROM33のデータ消去は、第2の実
施の形態と同様に外部から端末器31を制御回路80の
伝送インタフェース回路(伝送I/F)32に接続し、
低電圧検出の原因となった短絡事故を発生したコンデン
サ又はスイッチング素子の交換作業が完了していること
を確認してはじめて可能となるようにする。
【0041】
【発明の効果】以上のように請求項1及び請求項2の発
明によれば、電力変換回路のいずれかに短絡事故が発生
して対応するフィルタコンデンサ回路の低電圧を低電圧
検出回路が検出した時、低電圧検出動作データ保持手段
が低電圧検出動作のデータを保持し、この低電圧検出動
作のデータが保持されている間、再投入禁止手段が入力
電圧の再投入を禁止するようにしているので、いずれか
電力変換回路のスイッチング素子に短絡事故が発生して
復帰しないまま再起動する時に健全な電力変換回路に対
応するフィルタコンデンサ回路の複数のコンデンサ素子
に通常動作時に印加される電圧を超える高電圧が印加さ
れるのを防止することができ、したがってコンデンサ素
子として通常動作時に印加される電圧に見合った定格の
ものを使用することができ、それだけコンデンサ回路を
コンパクトにでき、装置全体の小型化、低コスト化が図
れる。
【0042】またコンデンサ回路のコンデンサ素子に電
解コンデンサを用いても通常動作時に印加される電圧か
らかけ離れて大きな電圧が印加されることがないため
に、電解コンデンサとして通常動作時に印加される電圧
に見合った定格のものを破損のおそれなく使用すること
ができるようになる。
【0043】請求項3の発明によれば、請求項1又は2
の電力変換装置において、低電圧検出動作データ保持手
段としてバッテリバックアップ式のRAMを用いている
ので、装置停止により電源喪失しても低電圧検出動作の
データをRAMに保持しておくことができ、再投入禁止
手段によって確実に再投入を禁止し、コンデンサ素子に
定格を超過する電圧が印加されるのを確実に防止するこ
とができる。
【0044】請求項4の発明によれば、請求項1又は2
の電力変換装置において、低電圧検出動作データ保持手
段としてP−ROMを用いているので、RAMのように
バックアップバッテリを用いなくても、装置停止により
電源喪失しても低電圧検出動作のデータを保持しておく
ことができ、再投入禁止手段によって確実に再投入を禁
止し、コンデンサ素子に定格を超過する電圧が印加され
るのを確実に防止することができる。
【0045】請求項5の発明によれば、請求項1〜4の
いずれかの電力変換装置において、さらに、低電圧検出
動作データ保持手段の低電圧検出動作のデータ消去のた
めに外部から接続する記憶消去手段と、記憶消去手段と
低電圧検出動作データ保持手段との間を接続するインタ
フェース手段とを備えているので、電力変換回路の短絡
事故により低電圧を検出して装置を停止させた後、再投
入しようとする時には、外部からインタフェース手段に
記憶消去手段を接続して低電圧検出動作データ保持手段
の記憶データを消去しない限り再投入を禁止することが
でき、不用意な再投入操作によってコンデンサ素子に定
格を超過する電圧が印加されるのを確実に防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の回路ブロック図。
【図2】上記の実施の形態における制御回路の論理回路
図。
【図3】本発明の第2の実施の形態の回路ブロック図。
【図4】上記の実施の形態による低電圧検出動作のデー
タの消去手順を示すフローチャート。
【図5】本発明の第3の実施の形態の回路ブロック図。
【図6】従来例の回路ブロック図。
【符号の説明】
1 パンタグラフ 2 接触器 3 フィルタリアクトル 4 充電抵抗 5A,5B フィルタコンデンサ回路 51,52 電解コンデンサ 6 GTOサイリスタ 7A,7B 電力変換回路 71〜78 スイッチング素子 80 制御回路 9A,9B 低電圧検出器 10 抵抗 11 サイリスタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個のコンデンサ素子の直列回路で構
    成され、入力電圧を分圧するために直列に接続された複
    数組のフィルタコンデンサ回路と、前記複数組のフィル
    タコンデンサ回路それぞれに接続された複数組の電力変
    換回路とを備えて成る電力変換装置において、 前記複数組のフィルタコンデンサ回路それぞれに並列に
    接続された、所定値以下の低電圧を検出して前記入力電
    圧の入力停止指令を出力する複数組の低電圧検出回路
    と、 前記複数組の低電圧検出回路のいずれかが低電圧検出し
    た時に、当該低電圧検出動作のデータを保持する低電圧
    検出動作データ保持手段と、 前記低電圧検出動作データ保持手段が前記低電圧検出動
    作のデータを保持している間、前記入力電圧の再投入を
    禁止する再投入禁止手段とを備えて成る電力変換装置。
  2. 【請求項2】 前記コンデンサ素子に電解コンデンサを
    用いたことを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  3. 【請求項3】 前記低電圧検出動作データ保持手段とし
    てバッテリバックアップ式のRAMを用いたことを特徴
    とする請求項1又は2記載の電力変換装置。
  4. 【請求項4】 前記低電圧検出動作データ保持手段とし
    てP−ROMを用いたことを特徴とする請求項1又は2
    記載の電力変換装置。
  5. 【請求項5】 前記低電圧検出動作データ保持手段の低
    電圧検出動作のデータの記憶消去のために外部から接続
    する記憶消去手段と、前記記憶消去手段と前記低電圧検
    出動作データ保持手段との間を接続するインタフェース
    手段とを備えて成る請求項1〜4のいずれか記載の電力
    変換装置。
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