JPH09233106A - 通信方法、通信装置および通信システム - Google Patents

通信方法、通信装置および通信システム

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JPH09233106A
JPH09233106A JP9019261A JP1926197A JPH09233106A JP H09233106 A JPH09233106 A JP H09233106A JP 9019261 A JP9019261 A JP 9019261A JP 1926197 A JP1926197 A JP 1926197A JP H09233106 A JPH09233106 A JP H09233106A
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JP
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message
communication
operating state
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JP9019261A
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English (en)
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Furansowa Derumoo
フランソワ デルモー
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Original Assignee
Canon Inc
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W74/00Wireless channel access
    • H04W74/08Non-scheduled access, e.g. ALOHA
    • H04W74/0808Non-scheduled access, e.g. ALOHA using carrier sensing, e.g. carrier sense multiple access [CSMA]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/40Bus networks
    • H04L12/407Bus networks with decentralised control
    • H04L12/413Bus networks with decentralised control with random access, e.g. carrier-sense multiple-access with collision detection [CSMA-CD]

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送媒体に対して頻繁に送信を行う通信装置
があるとき、通信装置のいずれもが他の通信装置との間
で衝突を起こすことなく伝送媒体にアクセスすることを
可能とする。 【解決手段】 各通信装置は、各受信フェーズにおい
て、識別名と関連させて、これらの識別名を有する通信
装置がそれぞれの送信フェーズにおいて最後に送信した
メッセージを表す動作状態を記憶する。各送信フェーズ
に先行する、いわゆる「送信準備」フェーズにおいて、
各送信装置は、第1のあらかじめ定められた規則に従っ
て、少なくとも上記動作状態のいくつかを考慮に入れ
て、いつメッセージを通信媒体に送信することができる
かを決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信装置の間で伝
送媒体を共有する通信方法、通信装置および通信システ
ムに関する。
【0002】より詳しくは、本発明は、異なる通信装置
によって共有される伝送媒体にアクセスする際の問題を
解決する通信方法、通信装置および通信システムを提案
するものである。
【0003】
【従来の技術】従来の伝送媒体へのアクセス方法は、有
線通信網にアクセスすることを前提に開発されたもので
あるため、無線データ通信網に適用すると、いくつかの
効率上の問題が発生する。本発明は、このような無線デ
ータ通信網の分野において特に有用である特徴を有す
る。無線通信網では、伝送媒体にアクセスするのがかな
り複雑であるという特異性を有している。また、有線通
信網の場合とは異なり、無線通信は伝送媒体の何らかの
障害や、通信装置間の距離などの原因により複数の通信
装置全てが同一の情報を正しく受信できるとは限らな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特許出願EP‐A‐0
483 546において開示されている方法では、呼
びかけ信号を発することによってマルチセルラ無線通信
網に対してアクセスを行う。この無線通信網は、複数の
セルから構成されており、各セルは主局と1つ以上の移
動局とからなっている。ある1つのセルにおける通信サ
イクルは、各移動局からデータが主局に対して送出され
る「上方」への送信フェーズと、主局から移動局に対し
て「下方」に向けてデータが送出されるフェーズの2つ
の連続したフェーズからなる。この方法が有する欠点の
なかでも特に問題なのは、フレームの形に構成されたデ
ータが伝送媒体を1回は上方フェーズで、他の1回は下
方フェーズにおいて合計2回のデータのやりとりを行う
必要があるために、実効的なスループットが1/2とな
ってしまうことである。
【0005】また、IEEE標準802.11あるいは
特許出願WO−A−95/01020に開示されている
ように、分布制御を用いて通信伝送媒体にアクセスする
方法が知られている。このようなプロトコルでは、衝突
検出を行いながら伝送媒体にランダムにアクセスし、衝
突が検出された場合には、再度伝送媒体にアクセスをし
なおすという手法を採用している。そして、衝突する可
能性を最小とするために、割り当ておよび肯定応答プロ
トコルを適当に設定してデータフレームと比較して比較
的短いフレームに配置する。この割り当ておよび肯定応
答による方法の主たる欠点は、この方法では単に衝突の
確率が低減されるだけであり、本質的に衝突が回避され
ているわけではないことである。
【0006】本発明の目的は、上記の欠点を解決するこ
とにあり、さらに具体的には、伝送媒体に対して頻繁に
送信を行う通信装置があるとき、通信装置のいずれもが
他の通信装置との間で衝突を起こすことなく伝送媒体に
アクセスすることを可能とする通信方法、通信装置およ
び通信システムを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、「送信」フェーズにおいて、伝送媒体
を用いてメッセージを送信し、および/あるいは、「受
信」フェーズにおいて、伝送媒体を用いてメッセージを
受信する、識別名を有する通信装置間で伝送媒体を共有
する通信方法において、各受信フェーズにおいて、受信
したメッセージに基づいて通信装置の識別名と関連させ
て、通信装置の動作状態を記憶し、各送信フェーズに先
立つ「送信準備」フェーズにおいて、少なくとも前記動
作状態を考慮した第1のあらかじめ定められた規則に従
って、メッセージをどの時点において伝送媒体上に送信
できるか判定することを特徴とする。
【0008】また本発明は、通信装置固有の識別名を記
憶するための第1のメモリと、伝送媒体を用いてメッセ
ージを送信するための手段と、前記伝送媒体を用いてメ
ッセージを受信するための手段とを有する通信装置にお
いて、他の通信装置によって送信されたメッセージに含
まれる、他の通信装置の動作状態のリストを記憶する、
第2のメモリと、前記動作状態のうちの少なくともいく
つかを考慮して、第1のあらかじめ定められた規則に従
って、前記通信装置がいつ伝送媒体でメッセージを送信
できるかを決定する処理を行う手段とを有することを特
徴とする。
【0009】すなわち、各通信装置は衝突の可能性を最
小にする手順に基づいて、それぞれが自分自身で、送信
をいつ行うことができるかを決定する。具体的には、各
通信装置の動作状態のリストを記憶し、これを使用する
ことによって当該の通信装置がいつ送信を行うことがで
きるかを決定し、これにより、その他の各通信装置がい
つ送信を行うことが可能であるかが指定される。これら
の送信可能時期を割り当てる規則は、他の通信装置と共
通であり、このために、衝突の可能性が制限される。
【0010】ある通信装置がどのような状態となってい
るかは、通信網の様々な通信装置が共に知っているの
で、本発明による通信方法、通信装置、および通信シス
テムは、他の通信装置による伝送媒体へのアクセスを制
御するための中心的通信装置を何ら必要としない。さら
に、動作状態が知られている通信装置の間での衝突が回
避されるので、割り当てあるいは肯定応答機構を用いる
必要がない。また、2つの通信装置の間で直接に通信が
行われるので、実効スループットが向上する。
【0011】また、本発明による方法は任意の通信およ
び/あるいは電気通信装置に容易に具現化することが可
能である。
【0012】本発明の好適な態様によれば、前記第1の
あらかじめ定められた規則は、通信装置の動作状態があ
らかじめ定められた動作状態である場合には、該通信装
置は他の通信装置に先だって送信を行うことができるも
のとすることを特徴とする。このような構成により、通
信装置は、優先的に共有伝送媒体に対してアクセスする
ことが可能となり、大量の送信すべきメッセージを有す
る場合に、ある特定の他の通信装置によって前記伝送媒
体が連続して占有されてしまうことが防止される。
【0013】また、本発明の好適な態様によれば、前記
第1のあらかじめ定められた規則は、通信装置が送信す
べきメッセージを有し、かつ前記あらかじめ定められた
動作状態である場合には、該通信装置は、チャネルが非
占有状態となってからメッセージの送信を開始するまで
に、通信装置の同期期間と、各通信装置によって無作為
に決定された自然数との積として与えられるランダムな
時間だけ待機するようになすことを特徴とする。
【0014】このようにして、これらの通信装置に対し
て、送信したメッセージが衝突する確率がランダムな選
択によって制限され、ランダム選択の結果が少なくとも
2つの通信装置に対して同一となった場合にのみ衝突が
起こり得る。
【0015】さらに本発明の好適な態様によれば、前記
第1のあらかじめ定められた規則は、伝送媒体が、あら
かじめ定められた時間の間、非占有の状態のままであっ
た場合には、各通信装置は待機することなしに送信を行
うようことができるようになすことを特徴とするもので
ある。
【0016】本発明のこのような構成によって、送信が
可能な通信装置の数が非常に少ないときに送信遅れ時間
が低減される。
【0017】さらに本発明の好適な態様によれば、通信
装置のメッセージ受信フェーズにおいて、あらかじめ定
められた第2の規則に従って、通信装置は動作状態の更
新処理を行うことを特徴とする。
【0018】このような構成とすることによって、受信
されるメッセージ内のデータに基づいて動作状態の更新
が実施される。すなわち、これらのデータは、いくつか
の複数の通信装置によって受信され、データを受信した
通信装置は、同じ方法によって通信網の複数の通信装置
に関連する動作状態を更新することができる。
【0019】好適には、前記第2のあらかじめ定められ
た規則は、メッセージを送信する通信装置の動作状態
が、このメッセージを受信したすべての通信装置にとっ
て「アクティブ」となるようにする。
【0020】こうして、一般に、異なる通信装置が同一
のリストを有し、従って、送信時期を適切に決定するこ
とが可能である。
【0021】さらに他の好適な態様によれば、前記第2
のあらかじめ定められた規則は、あらかじめ定められた
時間が経過したときに、第1の通信装置が「アクティ
ブ」動作状態を割り当てた第2の通信装置からのメッセ
ージを第1の通信装置が受信していない場合には、前記
第1の通信装置によって第2の通信装置に割り当てられ
た動作状態はもはや「アクティブ」ではないようにな
す。
【0022】従って、その通信装置があらかじめ定めれ
た期間においてメッセージを受け取った場合に、そのメ
ッセージの送信元である通信装置に対して「アクティ
ブ」動作状態が設定される。
【0023】さらに本発明の好適な態様においては、通
信装置の送信準備フェーズにおいて、受信フェーズで記
憶した動作状態のうちの少なくともいくつかを表す情報
を、あらかじめ定められた第3の規則に従って、送信し
ようとしているメッセージに挿入することを特徴とす
る。
【0024】これによって、異なる通信装置が、一般
に、同じ動作状態リストを有し、従って、各通信装置が
送信時期を適切に決定することが可能となる。また、通
信装置は、互いに動作状態を送信する。従って、すべて
の通信装置がメッセージを適切に受信するものと予断す
ることはできないものの、動作状態が、各通信装置によ
って記憶され、これらの通信装置の間で互いに送信さ
れ、これによって、各通信装置が、他の通信装置のメッ
セージの送信時期と重なることなく、いつメッセージを
適切に送信することができるかを決定することができ
る。
【0025】本発明のさらに他の好適な態様によれば、
前記第3のあらかじめ定められた規則は、挿入される情
報が、記憶した動作状態があらかじめ定められた期間に
わたって「アクティブ」である通信装置の識別名を含む
ようになすことを特徴とする。
【0026】このような構成とすることにより、アクテ
ィブであると見なされているすべての通信装置の識別名
が送信され、2つの時間間隔の1つはアクティブである
と見なされている通信装置に割り当てられ、他の1つは
その他の通信装置に割り当てられている時間間隔が区別
される。
【0027】本発明のさらに他の態様によれば、前記第
1のあらかじめ定められた規則は、識別名が受信した情
報に存在する通信装置は、この情報に記述された識別名
に応じた順序で送信を行うことができるようになすこと
を特徴とするものである。
【0028】このような構成とすることにより、アクテ
ィブであると見なされた通信装置は、これらの通信装置
の識別名に応じた順序に従ってメッセージの送信を行
う。このようにすることにより、アクティブと見なされ
た通信装置が送信するメッセージが互いに衝突を起こす
可能性がなくなる。
【0029】本発明のさらの他の好適な態様によれば、
前記第3のあらかじめ定められた規則は、挿入される情
報に通信装置の識別名を含まれるようになすことを特徴
とするものである。
【0030】このようにして、通信装置の識別名が、前
記情報に含まれることとなり、この通信装置が次にメッ
セージを送信する時期が定められる。
【0031】さらに本発明の他の好適な態様によれば、
メッセージ受信フェーズにおいて、通信装置は、受信し
たメッセージに存在する情報に応じて第4のあらかじめ
定められた規則に従って動作状態の更新処理を行うこと
を特徴とする。
【0032】従って、同じ通信装置に対して割り当てら
れて通信装置に記憶される動作状態は一般に同一とな
る。
【0033】さらに他の本発明の好適な態様によれば、
前記第4のあらかじめ定めれた規則は、受信した情報に
識別名が存在し、その識別名の通信装置があらかじめ定
められた期間にわたって「アクティブ」動作状態として
割り当てられていない場合、その通信装置に対して「推
定アクティブ」動作状態を割り当てるようになすことを
特徴とする。
【0034】このような構成により、第1の通信装置が
第2の通信装置からのメッセージを正しく受信しておら
ず、「アクティブ」動作状態を第2の通信装置に対して
割り当てていない場合に、第3の通信装置からメッセー
ジを受信し、そのメッセージにおいて前記第2の通信装
置が「アクティブ」または「推定アクティブ」と見なさ
れている場合には、前記第2の通信装置に対して「推定
アクティブ」動作状態を割り当てることを特徴とする。
【0035】さらに他の本発明の好適な態様によれば、
前記第3のあらかじめ定めれた規則は、前記挿入される
情報に、記憶している動作状態が「アクティブ」あるい
は「推定アクティブ」である通信装置の識別名を含まれ
るようにすることを特徴とする。
【0036】従って、「推定アクティブ」である通信装
置は、「アクティブ」として送信される通信装置と同様
の識別名を有する。
【0037】さらに他の本発明の態様によれば、前記第
4のあらかじめ定められた規則は、記憶されている動作
状態が「推定アクティブ」であるような識別名が、受信
した情報に存在しない場合には、前記動作状態が「非ア
クティブ」となるようにすることを特徴とするともので
ある。
【0038】このような構成により、「推定アクティ
ブ」動作状態を前記第2の通信装置に対して割り当てた
第1の通信装置は、第3の通信装置から受信したメッセ
ージにおいて第2の通信装置がもはや「推定アクティ
ブ」ではなく、「非アクティブ」動作状態であると第2
の通信装置に対して割り当てる。
【0039】好適な態様によれば、通信装置の送信準備
フェーズにおいて、通信装置は、第5のあらかじめ定め
られた規則に従って、通信装置に固有の識別名を該通信
装置自身の動作状態および他の動作状態の関数として定
めることを特徴とする。
【0040】こうして、各通信装置は、他の通信装置に
対してすでに割り当てられている識別名と重複すること
なしに、固有の識別名を有することができる。
【0041】さらの他の本発明の好適な態様によれば、
第5のあらかじめ定められた規則は、送信準備フェーズ
において、送信しようとしているメッセージ内に、受信
フェーズにおいて記憶した動作状態のうちの少なくとも
いくつかを表す情報を第3のあらかじめ定められた規則
に従って挿入し、前記メッセージを受信した通信装置の
識別名が前記情報に存在しない場合には、この通信装置
にその識別名としてあらかじめ定められた識別名を与え
るようにすることを特徴とするものである。
【0042】このような構成により、通信装置が他の通
信装置から「アクティブ」とはもはや見なされていない
場合には、通信装置はこのことを受信したメッセージ中
にその識別名が存在しないことから知ることができる。
このとき、自分自身に対して割り当てたあらかじめ定め
られた識別名は、非アクティブであることを表し、この
ことは全ての通信装置によって共通に認知される。
【0043】他の本発明の好適な態様によれば、前記第
5のあらかじめ定められた規則は、前記あらかじめ定め
られた識別名を有する通信装置が、この識別名とは異な
り、また他の通信装置に対してすでに割り当てられてい
る識別名とも異なる識別名を無作為に選択することを特
徴とする。
【0044】従って、通信装置が、前記あらかじめ定め
られた識別名を有し、該識別名が非アクティブである場
合に、メッセージを送信しようとするときには、アクテ
ィブを表す他の識別名を選択する。このとき、識別名を
無作為に選択するようにすることによって、非アクティ
ブであった2つの通信装置が同時に同じ識別名を持つこ
とがないようになされる。このような特徴によって、各
通信装置は自由に識別名を持つことができ、その識別名
は、例えばいわゆる「イーサネット」のMAC(媒体ア
クセス制御)アドレスに用いられるような汎用性のある
ものである必要がなく、短い識別名を採用することがで
きる。
【0045】さらに他の本発明の態様によれば、通信装
置は無線通信モジュールを含む。
【0046】これらの通信装置は、上記詳細に説明した
方法が有するのと同じ利点を有する。従って、通信装置
に関するこれらの利点については改めてここで説明する
ことはしない。
【0047】また、本発明は、上述の通信装置を少なく
とも1つ含む通信システムにも関する。
【0048】また、本発明の他の目的は、上述の伝送媒
体を共有する通信方法を用いた通信システムを提供する
ことである。
【0049】
【発明の実施の形態】通信技術の分野においては、「伝
送媒体」という用語は、例えば1つあるいは複数の波
長、若しくは1つあるいは複数の波長帯域を有する光、
または電気的な有線通信網などの任意の通信チャネルあ
るいは媒体を意味する。
【0050】この明細書全体を通じて、「ループxから
y」という表現は、フローチャトにおいて英数字xとy
で表される区間の処理を表し、これらのループはこの明
細書に詳細に記述された手順に従って反復処理可能とな
されているものである。
【0051】また、通信装置の「状態」あるいは「動作
状態」は、通信装置によって記憶されているあるいは送
信されるデータの項目を示すものであり、上記通信装置
が伝送媒体に対してメッセージの送信を行った後の経過
時間を表すものである。
【0052】また、「データ」の後に付される英数字、
符号、英数字または符号の集合、あるいはフレームの集
合は、例えばある与えられた通信装置によって送信され
るのを待機しているすべてのフレームを表す。
【0053】1)方法の概要 本実施形態では、通信網の制御を一括して行う主局は存
在せず、複数の各通信装置が任意の通信装置と互いに通
信可能なシステムについて説明を行う。
【0054】本実施形態では、各通信装置は、自分の識
別情報(実施形態では識別名)と、他の通信装置の動作
状態を示す情報をメッセージと一緒に送信するようにす
る。また、メッセージを受信した通信装置は、メッセー
ジを送信した通信装置の識別情報と、通信装置の動作状
態を示す情報から、通信相手だけではなく、自分の動作
状態と通信相手以外の通信装置の動作状態を認識できる
ようにする。
【0055】そして、他の通信装置と通信を行う際に
は、前の通信相手の動作状態を含めた、自分が認識して
いる通信装置の動作状態をメッセージと一緒に送信す
る。
【0056】つまり、従来の主局が存在しない通信シス
テムでは、通信を行っている相手通信装置以外の動作状
態を認識することはできなかったが(例えば、通信装置
Aと通信装置Bが通信を行っている場合、通信装置A、
Bは相手通信装置が自分と通信を行っていることを認識
することはできるが、通信装置Cの動作状態を認識する
ことはできない。)、本発明によれば、以前に通信を行
った通信装置の動作状態をメッセージに付加して送信す
ることにより、通信を行っていない通信装置の動作状態
を認識することができる。また、受信した情報から、何
らかの通信障害により、通信を行うことのできない通信
装置の動作状態も認識することができる。さらに、各通
信装置は、他の通信装置同士が通信を行っているときに
も、そのメッセージを監視することにより、常に他の通
信装置の動作状態を認識することができる。
【0057】そして、受信した情報から自分の動作状態
を認識するので、その動作状態を用いてメッセージ送信
のタイミングを決めることにより、メッセージの衝突を
防ぐこともできる。
【0058】図1乃至図3および図7を参照しながら、
本発明の具体的な実施形態について以下に説明する。
【0059】まず最初に図2と図7を参照し、1つある
いはそれ以上の他の通信装置に対してデータ(D)を送
信しようとしている通信装置Hから送信されるメッセー
ジMの構造について説明する。
【0060】ここで説明する例では、通信装置Hによっ
て構造の要素すなわちフィールドが左から右側に順次送
信されていくものとしている。図2において、各フィー
ルドの長さは、必ずしも実際の長さを正しく反映した縮
尺比で表されいるわけではなく、長さは、それぞれのフ
ィールドにおいて送信しようとしているデータあるいは
信号のいろいろな要因によって変わる。
【0061】本発明のこの具体的な実施形態では、メッ
セージMは、まずその最初にプリアンブル(P)を有す
る。通信装置Hと通信可能な範囲内にある他の通信装置
H’はこのプリアンブル(P)を用いて同期をとること
により、メッセージMを正しく受信することが可能とな
る。このようなプリアンブル(P)の生成については、
既に知られた技術である。
【0062】プリアンブル(P)の後のフィールドは、
センダーフィールド(E)と呼ばれ、このフィールドに
は送信局の識別名が含まれる。この識別名は、通信装置
Hが、それ自身に対して固有の識別名hを割り当て、同
報するメッセージのセンダーフィールド(E)にこの識
別名を置くことで書き込まれる。次に、この識別名hを
どのようにして選ぶかについて状態フィールド(L)と
関連させて以下に説明する。
【0063】センダーフィールド(E)の次のフィール
ドはデータフィールド(D)と呼ばれ、このフィールド
には通信装置Hが他の1つあるいは複数の通信装置に対
して送信しようとしているデータが含まれる。これらの
データは、どのような種類のものであってもよく、例え
ばイーサネット802.3のフレームである。
【0064】次のフィールドは、いわゆる「状態」フィ
ールド(L)と呼ばれるフィールドであり、このフィー
ルドの最初の部分には、通信装置Hが「アクティブ」状
態あるいはアクティブであると推定される「推定アクテ
ィブ」状態であると見なした通信装置の識別名のリスト
が含まれ(アクティブな状態とはどのようなものである
かについては後に説明する)、続いて通信装置H自身の
識別名hが含まれる。なお、この点に関して、通信装置
Hは、それ自身が通信を行っていないときには、連続的
に伝送媒体を監視し、これらの通信装置のどれかから送
信されてくるメッセージの状態フィールドおよび識別名
フィールドに含まれるデータを用いて、他の通信装置の
状態に関する情報が常に最新のものであるように更新を
行う。
【0065】図7に基づいて、通信装置Hにとって、通
信装置H’の状態遷移がどのようなものであるかについ
て以下に説明する。
【0066】本実施形態においては、各々の通信装置
は、すべての通信装置に対して以下のように動作状態に
関する3つの状態のいずれかを割り当てる。すなわち、 −「アクティブ」状態。ある通信装置が他の通信装置か
らメッセージを正しく受信すると、メッセージを受信し
た通信装置はメッセージの送信元の通信装置に対して
「アクティブ」状態をあらかじめ定められた一定時間だ
け割り当てる。 −「推定アクティブ」状態。ある通信装置が他の通信装
置からの正しいメッセージを受けていなかったときに、
該他の通信装置が「アクティブ」あるいは「推定アクテ
ィブ」であることを示すメッセージを受信したときに、
そのメッセージの送信元の通信装置に対して「推定アク
ティブ」状態を割り当てる。 −「非アクティブ」状態。その他の場合にはこの状態が
割り当てられる。
【0067】各通信装置は、送信しようとするデータが
ある場合には、その通信装置が「アクティブ」あるいは
「推定アクティブ」状態を割り当てた通信装置の識別名
のリストを、上記データと共に送信する。また、各通信
装置は、メッセージを正しく受信した場合には、該当す
る通信装置に対する動作状態を更新する。
【0068】なお、本実施形態においては、メッセージ
の送信が行われた後に、さらに他のメッセージが共有伝
送媒体に送信されるまでの間において、 −以下に説明する期間Ts が、2つの時間帯に分割さ
れ、この時間帯において交互に連続して以下の送信を行
うことが許される:すなわち、 ・自分自身を非アクティブであると見なしている通信装
置による通信; ・アクティブ、推定アクティブが、一番最後に正しく受
信したメッセージに記述されていた識別名の順序に従っ
て行う送信; −なお、この期間Tsの終了後において、任意の通信装
置は、通信すべきメッセージがあればすぐに送信を行う
ことが可能である。
【0069】もし、通信装置がアクティブ状態あるいは
推定アクティブ状態のいずれも割り当てられていない場
合には、その通信装置は上記の期間Ts の間、待機し、
伝送媒体にメッセージを送信できるようになるのを待
つ。
【0070】上記のように、通信装置Hによって識別名
がh’として認識される通信装置H’の状態は、h’を
センダーフィールドに含むメッセージを通信装置Hが正
しく受信すると、「アクティブ」状態に遷移し、「非ア
クティブ期間」TI と呼ばれるあらかじめ定められた期
間の間、この「アクティブ」状態に保たれる。
【0071】同様にして、通信装置Hによってh’とし
て認識される通信装置H’の状態は、通信装置Hが、セ
ンダーフィールド(E)に通信装置H’以外の通信装置
H”の識別名であるh”を含み、さらにその状態フィー
ルドにh’を含んでいるメッセージを正しく受信する
と、「推定アクティブ」状態に遷移する。この「推定ア
クティブ状態」は、通信装置Hが、状態フィールド
(L)にh’を含まないメッセージを次に正しく受信す
るまで保たれる。
【0072】また、通信装置Hによって「アクティブ」
状態が割り当てられた識別名h’は、上記の「非アクテ
ィブ期間」TI において、通信装置Hが、センダーフィ
ールドに識別名h’を含むメッセージを正しく受信でき
なかった場合には、あるいは、通信装置Hが最後に正し
く受信したメッセージの状態フィールド(L)に識別名
h’を含んでいない場合には、識別名がh’である通信
装置H’の上記通信装置にとっての状態は「非アクティ
ブ」状態に変化する。
【0073】識別名を選択するに当たり、通信装置Hは
メッセージを送信する前に、最後に正しく受信したメッ
セージの状態フィールドに識別名hが含まれていないか
どうかをチェックする。
【0074】もし、通信装置Hが、受信したメッセージ
Mの状態フィールド(L)に、自分自身の識別名hを見
いだせず、他の通信装置から「非アクティブ」であると
見なされていることを知った場合には、通信装置Hは自
分自身を「非アクティブ」であるものと見なす。このと
き、もし送信すべきメッセージがある場合には、状態フ
ィールド(L)に存在しておらず、また通信装置Hが
「アクティブ」であると認識している識別名とも異なる
識別名を無作為に選択した識別名hを送信するメッセー
ジMのセンダーフィールド(E)に記録する。
【0075】逆に、もし通信装置Hが自分自身を「アク
ティブ」であると見なしており、かつ、通信装置Hが、
その識別名hを状態フィールド(L)に見出した場合に
は、通信装置Hはその識別名hを記憶し、また、メッセ
ージMのセンダーフィールド(E)に記録する。
【0076】メッセージMの最後の部分には、チェック
フィールド(C)が含まれており、このチェックフィー
ルドによって、通信装置Hの通信可能範囲にある任意の
通信装置H’はメッセージMの完全性の判定をすること
ができる。具体的には、チェックフィールド(C)は、
例えばCRC(巡回冗長検査)からなる。CRCは当該
技術においてよく知られており、ここでは説明を省略す
る。
【0077】次に、本発明による伝送媒体にアクセスす
る方法について図1を用いて以下に説明する。例とし
て、通信網の3つの通信装置A、B、Cがどのようにし
てデータを送信することができるかについて述べる。こ
こでは、通信装置AとCとは互いに通信可能な範囲に入
っていないものと仮定する。すなわち、通信装置Aは、
通信装置Bが送信したメッセージを正しく受信すること
はできるが、通信装置Cが送信したメッセージを正しく
受信することができない。また、通信装置Cは、通信装
置Bが送信したメッセージを正しく受信することはでき
るが、通信装置Aが送信したメッセージを正しく受信す
ることができない。図1は、このような通信網を示す図
である。通信装置AとCとの間の斜めの太線はこれらの
通信装置が互いに隔離された状態にあることを示してい
る。
【0078】なお、本実施形態においては、通信を行っ
ていないすべての通信装置は、伝送媒体を連続的にある
いは、定期的に監視し、通信網内の通信装置の状態を絶
えず更新する。
【0079】また、本実施形態では、通信網の制御を一
括して行う主局は存在せず、通信装置Aと通信装置Cの
ように何らかの原因によって互いに通信できない場合を
除いて、各々の通信装置が任意の通信装置と通信を行う
ことができるものとする。
【0080】図3において、X軸は時間を示しており、
また通信装置C、B、Aが図の上から下に配置されてい
る。これらの通信装置の間は、水平方向の直線で分離さ
れている。なお、図3には: −上記通信装置が送信しようとしている各メッセージの
フィールド; −当該の通信装置の識別名「id」の数値; −各メッセージのフィールド(D)のデータが送信可能
となる時刻; −通信装置が通信手順を決定するのに必要な時間; −当該通信装置が記憶している動作状態テーブルなど
が、書かれている。なお、各動作状態テーブルには、通
信網内の通信装置の識別名と、当該通信装置に記憶され
ているそれらの動作状態が含まれている。図3におい
て、動作状態は、「アクティブ」を「A」で、また「推
定アクティブ」を「PA」で、また「非アクティブ」を
「Q」あるいは空白で表している。
【0081】図3では、理解を容易にするために、各メ
ッセージの送信において、同時刻に起こる事象を垂直方
向の破線で表している。
【0082】通信装置Aは、最初にデータ(D)を送信
しようとしている通信装置である。通信装置Aは、それ
以前においてはメッセージを送信していないので、ま
ず、「沈黙時間」と称される所定の期間Ts11だけ待
つ。この沈黙時間11の間は、伝送媒体は占有されてお
らず、通信装置Aが認識している通信装置の状態を表す
テーブルNA 13は空となっている。まだ他の通信装置
のどれも識別名を保持していないので、通信装置Aはゼ
ロ以外の識別名をランダムに選択する。この例では、整
数「1」が選択される。この選択された識別名「1」を
送信しようとしているメッセージ15「メッセージ1」
のセンダーフィールド(E)に配置する。また、いずれ
の通信装置も、通信装置Aによって「アクティブ」ある
いは「推定アクティブ」として登録されていないので、
メッセージ15「メッセージ1」の状態フィールド16
には、通信装置A自身の識別名すなわち「1」だけが保
持されている。
【0083】次に、送信しようとしているデータが、デ
ータフィールド(D)17に配置され、さらに、フィー
ルド(E)14、(D)17、(L)16に保持されて
いるデータに従ってチェックフィールド(C)が構築さ
れる。
【0084】「沈黙時間」と呼ばれる期間Tsの間、伝
送媒体は占有されていない状態のままとなっているの
で、この沈黙時間11が終了すると通信装置Aは「メッ
セージ1」の送信をプリアンブル(P)から開始する。
【0085】図3の例では、通信装置Bは、通信装置A
の通信可能範囲内に属しているので、通信装置Bは「メ
ッセージ1」を正しく受信することができるが、一方、
通信装置Cは「メッセージ1」を正しく受信することが
できない。
【0086】また図3の例では、二番目にデータを送信
しようとしている通信装置は、通信装置Bである。ここ
で、通信装置Bはデータ(D)の送信を行うことを、時
刻18において決定したが、このとき通信装置Aによる
「メッセージ1」の送信がまだ行われている最中であっ
たものと仮定している。
【0087】「メッセージ1」の送信が行われている間
に、通信装置Bは伝送媒体が占有されていることをキャ
リアセンスを行うことで検知し、メッセージの送信を行
うことが可能となるまで待ち、「メッセージ1」との衝
突を回避する。また、通信装置Bは、「最小滞留」期間
と呼ばれる期間TMIN よりも長い時間にわたって伝送媒
体が占有されていることを検知する。通信装置Aが「メ
ッセージ1」を送信する前に期間Tsだけ待つことが必
要であったのとは異なり、通信装置Bは送信を開始する
前の期間Tsの待機を必要としない。一方、検知された
伝送媒体の占有が上記の期間TMIN よりも短かった場合
には、通信装置Bはこの占有を考慮しない。さらに、
「メッセージ1」が通信装置Bによって正しく受信され
たものと仮定し(これは、通信装置Bがチェックフィー
ルド(C)を解析することによって確認できる)、「メ
ッセージ1」のセンダーフィールド(E)の解析を行う
ことによって、通信装置Bは通信装置Bが知っている通
信装置の状態を表すテーブルNB 20に識別名「1」と
して識別された通信装置を「アクティブ」状態として記
録する。さらに、通信装置Bは「メッセージ1」の状態
フィールド(L)を解析することによって(メッセージ
15のフィールド(E)において)、「1」であると識
別された通信装置だけが「アクティブ」状態あるいは
「推定アクティブ」状態にあることがわかる。今の例の
場合では、通信装置Bは識別名が「1」と認識されてい
る通信装置、すなわち、通信装置Aが「アクティブ」で
あることを知ることができる。
【0088】本実施形態では、通信装置Bが最後に正し
く受信したメッセージである「メッセージ1」の状態フ
ィールド(L)には通信装置Bが「アクティブ」として
登録されていないので、通信装置Bがメッセージ21
「メッセージ2」の送信を開始することができるのは、
「非アクティブ」である通信装置のために確保されてい
るタイムスロット、すなわち、伝送媒体が非占有状態に
遷移した瞬間から計った長さがTN の期間22の間にお
いてだけである。
【0089】このように、図3において、通信装置B
は、「メッセージ1」の終了時点から計った長さがTN
であるスロットにおいて送信を開始することができる。
本発明の1つの態様においては、このスロットにおいて
複数のメッセージが衝突を起こす確率を一定以下にする
ため、通信装置Bは0からNMAXの間の数値aを無作
為に選択し、基本時間TA の(a+1)番目のインター
バルにおいて送信を開始する。図3の例では、無作為に
選択された数値は1であるものとしている。
【0090】次いで、通信装置Bは、0でない識別名を
無作為に選択する(但し、1を除く。1は通信装置Bが
最後に受信したメッセージのフィールド(L)にすでに
他の通信装置よって用いられている識別名である)。す
なわち、今の例では、「2」が識別名として選択され、
「メッセージ2」のセンダーフィールド(E)23に識
別名「2」が記録される。
【0091】最後に、通信装置Bは、「メッセージ2」
の状態フィールド(L)24に、「アクティブ」状態、
あるいは「推定アクティブ」状態であることがわかって
いる通信装置の識別名のリストを配置する一方、自分自
身の識別名「2」を配置する。すなわち、今の例では、
通信装置Bは、「メッセージ2」の状態フィールド
(L)24に「アクティブ」状態の通信装置として、識
別名「1」を配置し、自分自身の識別名「2」を配置す
る。
【0092】次に、通信装置Bは送信しようとしている
データを「メッセージ2」のフィールド(D)25に配
置し、さらにチェックデータを「メッセージ2」のフィ
ールド(C)26に配置する。通信装置Bはメッセージ
21の送信をプリアンブル(P)から開始する。
【0093】通信装置AおよびCはいずれも通信装置B
の通信可能範囲に属しているので、通信装置AおよびC
は「メッセージ2」を正しく受け取ることができ、識別
名「2」を動作テーブルNA 27およびNC 28の「ア
クティブ」状態として配置し、これにより、通信装置A
およびCが識別名「2」の通信装置の動作状態を認知し
ていることを表す。これらの動作テーブルはそれぞれの
ランダムアクセスメモリに記録される。さらに、通信装
置Cは、「メッセージ2」の状態フィールド(L)24
を解析し、先に図7に基づいて定義した法則によって
「1」と識別された通信装置を「推定アクティブ」状態
として記録する。通信装置Aは、状態フィールド(L)
24の自分自身の識別名が「1」であることを認識し、
従って自分自身が「アクティブ」な状態にあるものと見
なす。
【0094】図3を参照しながら、同様に通信装置Cに
よるメッセージ32「メッセージ3」の送信について以
下に簡単に説明する。ここでは、通信装置Bによる「メ
ッセージ2」の送信が行われている最中のある時刻29
において、通信装置Cが送信を行うことを決定したもの
と仮定している。
【0095】本実施形態によれば、通信装置Cが最後に
正しく受信したメッセージである「メッセージ2」の状
態フィールド(L)には通信装置Cが「アクティブ」と
して登録されていないので、通信装置Cは「非アクティ
ブ」な通信装置に予約されたタイムスロット、すなわ
ち、伝送媒体が再度沈黙状態となった瞬間から計ってT
N の期間のタイムインターバル30においてのみ、メッ
セージの送信を開始することができる。
【0096】この点に関して、通信装置が、たとえメッ
セージを正しく受信することができなかった場合であっ
ても、通信装置は伝送媒体が占有されていることを検知
することができることをここに言及しておく。
【0097】実際の送信時間は、通信装置Bが送信を行
ったときと同様に、通信装置Cによって無作為に選定さ
れる。この場合0である。
【0098】次に、通信装置Cは、「1」および「2」
以外(これらは、通信装置Cが最後に正しく受信したメ
ッセージのフィールド(L)にすでに登録されている識
別名である)の0ではない識別名を無作為に選定する。
この例では、識別名として「3」が選ばれ、送信しよう
としているメッセージ32「メッセージ3」のセンダー
フィールド(E)に配置される。状態フィールド(L)
33には、通信装置Cが「アクティブ」状態あるいは
「推定アクティブ」状態であると認知している通信装置
の識別名が配置される。すなわち、「推定アクティブ」
状態として「1」が、また、「アクティブ」状態として
「2」、さらには自分自身の識別名である「3」が配置
される。
【0099】次に、通信装置Cは、送信すべきデータを
フィールド(D)34に、チェックコードをフィールド
(C)35に配置し、メッセージ32の送信をプリアン
ブル(P)から開始する。
【0100】通信装置Bが「メッセージ3」を受信する
と、センダーフィールド(E)31の識別名「3」を認
識し、この「3」と認識された通信装置を動作テーブル
NB36に「アクティブ」として記録する。通信装置B
は、さらにそれ自身の識別名が「2」として状態フィー
ルド(L)に登録されていることを認識し、自分自身が
「アクティブ」であることを知る。一方、「メッセージ
1」が送信されてから「非アクティブ」期間TI に等し
い時間だけ経過すると、通信装置Bは識別名が「1」で
ある通信装置が「非アクティブ」動作状態になったと見
なす。
【0101】さらに、「メッセージ3」が送信されてい
る間に、通信装置Bに送信すべきデータ(D)が再び発
生したものとしよう。通信装置Bは、自身が「アクティ
ブ」であると認知しているので、「非アクティブ」通信
装置に対して割り当てられているタイムインターバルの
終了時点から計って基本期間TA のn番目のピリオドが
通信装置Bの送信開始スロットとなる。ここで、nは状
態フィールド(L)のリストの「2」の位置、すなわ
ち、2番目の位置であり、2番目のピリオドにおいて送
信が開始される。本実施形態によれば、「メッセージ
4」のセンダーフィールド(E)38および状態フィー
ルド(L)39には、それぞれ「2」(センダーフィー
ルド)および「3」と「2」(状態フィールド)が含ま
れている。
【0102】通信装置AおよびCは「メッセージ4」を
正しく受信する。従って、通信装置AおよびCはそれぞ
れ「2」と識別された通信装置を動作テーブルNA 40
およびNC 41に「アクティブ」として記録する。
【0103】通信装置Cはさらに状態フィールド(L)
39に自分自身の識別名である「3」を見出し、自分自
身が「アクティブ」であることを認知する。一方、通信
装置Aは、センダーフィールドに「3」の識別名を含ん
でいるメッセージを今まで受信していないので、通信装
置Aは「推定アクティブ」状態に「3」を記録する。さ
らに、通信装置Aの識別名、すなわち「1」が「メッセ
ージ4」の状態フィールド(L)39には含まれていな
いので、通信装置Aは自分自身が「非アクティブ」であ
るものと見なす。
【0104】さて、通信装置AおよびCの両方において
「メッセージ4」が送信されている間に新たに送信すべ
きデータが発生したものとしよう。通信装置Cは自分自
身が「アクティブ」であると認知しているので、スロッ
トが割り当てられるまで待つことが必要である。すなわ
ち、「非アクティブ」である通信装置に割り当てられた
スロットに続く基本期間TA の最初のスロットまで待機
する。一方、通信装置Aは「非アクティブ」であるの
で、乱数を選択することによって伝送媒体が再び非占有
状態になった瞬間から計った期間TN のスロットの送信
開始ピリオドを選択する。図3の例では、「2」が選択
される。また、通信装置Aは識別名として「2」および
「3」以外の0ではない識別名を無作為に選択する。今
の例では、「1」が再び選択される。こうして、通信装
置Aは「メッセージ5」の送信を開始する。通信装置C
は伝送媒体の状態を監視しているので、上記の「メッセ
ージ5」を正しく受信することができないものの、伝送
媒体が占有されたことを認識し、自分の送信開始を延期
する。
【0105】「メッセージ5」は通信装置Cに正しく受
信されないので、通信装置Cは自分自身に割り当てられ
た送信時間を認知するために、最後に正しく受信したメ
ッセージ、すなわち「メッセージ4」を保持する。
【0106】「メッセージ5」による伝送媒体の占有
後、「非アクティブ」装置に割り当てられた期間TN の
タイムインターバルの後の期間TA の最初のピリオドに
おいて通信装置Cは送信を行うことができる。
【0107】このような規則に従って、図3に示したよ
うに「メッセージ6」の送信が行われる。
【0108】従って、互いに通信可能領域外にある通信
装置A及びCにおいて、送信すべきメッセージ、すなわ
ち「メッセージ5」と「メッセージ6」が同時に発生し
たときに、本発明の特徴により、「メッセージ5」と
「メッセージ6」との間の衝突が回避されていることを
ここに言及しておく。
【0109】2)本発明による具体的な装置の説明 図に基づき、本発明の方法を具現する具体的な装置につ
いて以下に説明する。図4は、本発明による具体的な実
施形態の装置を示すブロック図である。図4において、
通信装置1はプロセッサ(CPU)10を含み、このプ
ロセッサ10はバス(図示せず)によってリードオンリ
ーメモリ43に接続されている。このリードオンリーメ
モリ43には、特にプロセッサ10によって実行される
プログラムが格納されている。プロセッサ10は、さら
にランダムアクセスメモリ44にも接続されており、こ
のランダムアクセスメモリ44はワークエリア、各種の
データレジスタおよび受信または送信待機中のメッセー
ジを記憶しておくための領域を有している。
【0110】なお、上述のプロセッサ10は、マイクロ
コンピュータなどで構成することができる。
【0111】ランダムアクセスメモリ44およびリード
オンリーメモリ43の内容は図6Aおよび図6Bにそれ
ぞれ詳細に示されている。
【0112】図6Aおよび図6Bにおいて、リードオン
リーメモリ43は、レジスタとして以下のものを有して
いる: −「最大装置数(MAX_EQUIPMENT )」、これは、共有伝
送媒体上で通信可能な通信装置の設計最大数に対応す
る; −「NMAX]、これは、通信装置が送信を開始する前に待
たねばならないランダムな率に対応する変数が取り得る
最大数に対応する; −「最小滞留(minimum presence)」TMIN 、このレジ
スタには、伝送媒体にメッセージが存在する最小時間が
記憶される。この時間より短い伝送媒体の占有は通信装
置によって考慮されない。
【0113】−「非アクティブ時間」TI 、このレジス
タには、ある通信装置からのメッセージが正しく受信さ
れたときから後に上記通信装置に割り当てられる「アク
ティブ」動作状態の長さが記憶される; −「沈黙時間」Ts、このレジスタには、最初のメッセ
ージを共有伝送媒体上に送信しようとする通信装置が、
伝送媒体上にメッセージが何も存在しないと判断したと
きに、実際に送信を開始する前に待たねばならない時間
が記憶される。 −「基本時間」TA 、このレジスタには、すべての通信
装置が、タイムスケールを定めて互いに同期をとること
を可能とするために必要な時間が記憶される。ここで、
時間の原点は伝送媒体が非占有状態になった瞬間が選ば
れる。この基本時間として選択される値は、ある通信装
置が他の通信装置による送信を検出するのに必要な時間
よりも長いことが必要である。この場合、受信側の通信
装置が送信側の通信装置と同期を取るのに必要な時間、
すなわち、共有伝送媒体上に送信された任意のメッセー
ジのプリアンブルの時間長さが基本時間の値として選択
される。
【0114】−「送信開始間隔」TN 、このレジスタに
は、「非アクティブ」状態となっている装置に対して割
り当てられた時間が記憶される。本実施形態では、時間
TNは、基本時間TA と通信装置が通信を開始する前に
待たねばならないランダムな率に対応する変数aが取り
得る最大値との積である。
【0115】−図5A乃至図5Eに、プロセッサの制御
を行うプログラムのサブプログラムを示す。
【0116】ランダムアクセスメモリ44は複数のレジ
スタを含み、これらのレジスタには、レジスタの名前と
同じ名前が付された変数が記憶される。すなわち、以下
のようなレジスタである: −「h」、このレジスタには、当該通信装置Hの識別名
が記憶される; −「状態」、このレジスタには、当該通信装置Hの動作
状態が記憶される。動作状態の値としては、「アクティ
ブ」、「推定アクティブ」、および「非アクティブ」の
3つの値のいずれかをとることができる; −「位置」、このレジスタには、動作状態フィールドの
識別名hの位置が記憶される; −「NH (1)」、「NH (2)」…「NH (最大装置
数)」、これらのレジスタには、通信装置Hの動作状態
テーブルの変数NH が格納される; −「ダウンカウンタ(1)」…「ダウンカウンタ(最大
装置数c)」、これらは各通信装置のダウンカウンタで
あり、以下に説明するように、連続的にダウンカウント
を行う。
【0117】−「リストサイズ(List_Size)」、最後に
正しく受信されたメッセージの状態フィールド(L)に
含まれる要素の数が格納される; −「センダーフィールド(Received_Sender)」、最後に
受信されたメッセージのセンダーフィールド(E)の値
が格納される; −「l_r」、状態フィールド(L)のリストの要素を
指示するポインタが格納される; −「l_e」、状態フィールド(L)のリストの要素を
指示するポインタが格納される; −「a」、0からNMAXの間の無作為に選択された数
が格納され、基本時間にこの数をかけた値が待ち時間と
なる; −「d」、現在のダウンカウンタの値が格納される; −「送信メッセージ(Transmitted_Message)」、当該の
通信装置が送信しようとしているメッセージが格納され
る; −「送信待機(Transmission_Wait)」、チャネルが非占
有状態となってから「送信メッセージ」の送信が開始さ
れるまでの時間が格納される; −「受信メッセージ(Received_Message)」、当該の通
信装置が最期に受信したメッセージが格納される; −「チャネル非占有時間(Unoccupied_Channel_Perio
d)」、伝送媒体が非占有状態となってから後に経過した
時間をカウントするカウンタである; −「チャネル占有時間(Occupied_Channel_Period)」、
伝送媒体が占有されてからの経過時間をカウントするカ
ウンタである。
【0118】本実施形態の通信装置1は無線通信モジュ
ール50を有し、これにより、通信装置1は他の通信装
置との間でデータの送受を行うことができる。データの
送受を行う伝送媒体として、例えば赤外線あるいは超音
波または本実施形態において用いられているように無線
を用いることが可能である。この無線通信モジュール
は、米国内サン・ディエゴのパルスエンジニアリング社
のMTRー2400M2.4GHz GFXK無線モジ
ュール部品を用いて構成することが可能である。
【0119】この無線通信モジュール50とプロセッサ
10との間は以下のインタフェースを介して接続されて
いる: −ポート51、読み込みポートであり、このバイナリ値
は、与えられた時刻における無線送信媒体の占有状態を
表す、 −ポート52、通信装置1が受信したデータをこのポー
トからプロセッサ10が読み込むことが可能になされた
ポートである、 −ポート53、書き込みポートであり、通信装置1が無
線伝送媒体上に同時通信しようとしているデータを書き
込むのに用いられる。
【0120】さらに、プロセッサ10はクロック42に
接続され、例えばポート51、52、53への読み込み
/書き込みなどの動作を一定の間隔で実行することが可
能となる。
【0121】通信装置1の動作について、図5A乃至図
5Fを参照しながら以下に説明する。
【0122】図5Aのステップ100において、通信装
置Hの状態が記憶される状態レジスタがフローチャート
において文字「Q」で表されている「非アクティブ」状
態に初期化される。通信装置Hは、少なくともあらかじ
め定められた無送信期間の後に最初のメッセージを送信
するまでは、自分自身も符号「Q」で表される「非アク
ティブ」状態であるものと見なす。また、この動作10
0において、識別名hを格納するランダムアクセスメモ
リのレジスタの値がゼロに初期化される。なお、このレ
ジスタの値がゼロであることは「非アクティブ」状態で
あることと同一の意味を有する。
【0123】次に、ステップ119において、チャネル
非占有時間カウンタおよびチャネル占有時間カウンタが
停止される。すなわち、これらの値を格納するランダム
アクセスメモリのレジスタはこれ以上さらにインクリメ
ントされることがない。
【0124】通信装置は次にステップ101を実施す
る。すなわち、プロセッサ10は無線モジュール50の
ポート51を読み、伝送媒体が他の通信装置H’のメッ
セージの送信によって占有されているかどうかを判定す
る。
【0125】占有されている場合には、装置はステップ
102を実行する。すなわち、チャネル占有時間カウン
タをスタートさせる。すなわち、初期化した後に、一定
時間毎にランダムアクセスメモリのレジスタの値を1単
位づつインクリメントする。次いで、ステップ103に
おいて、データ受信フェーズに入り、プロセッサ10は
クロック42のカウントに基づいて定期的に受信モジュ
ール50の受信データポート52を読み取る。
【0126】ステップ104において、上記のステップ
101と同様に、プロセッサ10は伝送媒体の占有のテ
ストを行う。もし、伝送媒体がもはや占有されていなけ
れば、プロセッサ10はステップ101に進む。
【0127】ステップ104での結果がYesであれ
ば、プロセッサはステップ104からステップ107の
ループを実施する。ステップ105において、プロセッ
サ10は無線モジュール50のポート52を読み、これ
らのデータをランダムアクセスメモリ44の受信メッセ
ージレジスタに記憶する。
【0128】ステップ106において、プロセッサ10
は受信メッセージチェックフィールド(C)を解析し、
このメッセージが正しく受信できたかを既知の誤り検出
技術を用いて判定する。
【0129】もし、受信メッセージが正しく受信できた
のであれば、テスト106での結果がYesとなり、プ
ロセッサ10はステップ107を実行し、図5Cのサブ
プログラムを用いて受信メッセージの各フィールドの解
析を行う。
【0130】図5Cの受信メッセージのフィールド解析
では、ステップ200において(図5C)、ランダムア
クセスメモリ44のセンダーフィールドレジスタが変更
され、受信メッセージのセンダーフィールド(E)の値
が代入される。
【0131】ステップ201において、プロセッサ10
は受信したメッセージから受信送信者名として識別した
通信装置を「アクティブ」状態として、通信装置の動作
情報のテーブルNH に記憶する。
【0132】ステップ202において、受信送信者名に
対応するダウンカウンタが時間TIに相当する値に初期
化され、その動作が開始される。すなわち、上記の時間
TIが経過して値がゼロとなるまで一定時間毎にデクリ
メントされる。クロック42のクロックに従ってプロセ
ッサ10はダウンカンタ(受信送信者名)の初期値によ
って定まる時間TI の間、受信送信者名をテーブルNH
に「アクティブ」状態として保持する。
【0133】ステップ203において、ランダムアクセ
スメモリ44のリストサイズレジスタの値を、正しく受
信されたメッセージの状態フィールド(L)のリストサ
イズに初期化する。すなわち、このフィールドに含まれ
る識別名の個数に初期化する。
【0134】ステップ204において、受信メッセージ
状態フィールド(L)のリストの第l_r番目の要素を
示すランダムアクセスメモリ44のレジスタl_rが1
に初期化される。
【0135】次に、プロセッサ10はステップ205〜
ステップ208のループを実行し、受信メッセージ状態
フィールド(L)の解析を行う。
【0136】ステップ205において、状態フィールド
(L)のすべてのリストが解析されたかどうかの判定
を、l_rの現在値が変数リストサイズの値と同じであ
るかどうかを判定することによって行う。ステップ20
5での結果がNoの場合には、プロセッサ10はステッ
プ209を実行する。
【0137】一方、ステップ205での結果がYesの
場合には、ステップ206において、状態フィールド
(L)のl_r番目の要素に対応する識別名がNH に
「アクティブ」として記録されているかどうかが判定さ
れる。もし、ステップ206での結果がNoであればス
テップ207において、NH のL(l_r)の記録を変
更することにより、L(l_r)で識別される通信装置
を「推定アクティブ」状態に変化させる。
【0138】次に、プロセッサ10はステップ208を
実行し、変数l_rを含むレジスタをインクリメントさ
せる。
【0139】受信メッセージの状態フィールド(L)の
リストの解析がすべて終了すると、ステップ205での
結果はNoとなり、プロセッサ10はステップ209を
実施する。このステップにより、通信装置Hの識別名h
を格納しているランダムアクセスメモリ44のレジスタ
の値が受信メッセージ状態フィールド(L)に含まれて
いるかどうかが判定される。このステップ209での結
果がYesの場合には、プロセッサ10はステップ21
0を実行し、ランダムアクセスメモリ44の位置レジス
タに、状態フィールド(L)のこの識別名hの位置を記
憶する。最後に、ステップ211において、通信装置H
の状態が記憶されている状態レジスタの値が通信装置が
「アクティブ」であることを示す「A」に変更される。
【0140】ステップ209での結果がNoの場合に
は、ステップ212を実行し、状態レジスタを通信装置
が「非アクティブ」であることを示す値である「Q」に
変更する。
【0141】次に、プロセッサ10は、ステップ213
を実行し、通信装置Hの識別名hとして0を割り当て
る。
【0142】ステップ211およびステップ213が終
了すると、受信メッセージ解析サブプログラムが終了
し、プロセッサ10はステップ104を実行する。ここ
で、伝送媒体がもはや占有されていなければ、プロセッ
サ10はステップ108を実行し、チャネル非占有時間
カウンタをゼロに初期化する。クロック42のクロック
に従って、このカウンタは最後のメッセージの送信から
の伝送媒体の非占有時間をカウントする。
【0143】ステップ110の間、伝送媒体が占有され
ているかどうかを判定する。もし、伝送媒体が占有状態
となってしまっている場合には、ステップ110での結
果がYesとなり、プロセッサ10はステップ101を
実行する。伝送媒体が依然として占有されていなけれ
ば、プロセッサ10はステップ110〜ステップ112
のループに入る。伝送媒体が占有状態になるか(ステッ
プ110)あるいは通信装置Hに送信すべきデータが発
生した場合には(ステップ112)、ループから抜け出
す。
【0144】通信装置Hが送信すべきデータを持ってお
り、かつ、伝送媒体が非占有状態であれば、ステップ1
12での結果がYesとなる。
【0145】次に、プロセッサ10はステップ109を
実行し、チャネル非占有時間カウンタの値が変数Tsの
値よりも大きいかどうかを判定する。
【0146】ステップ109での結果がNoの場合に
は、ステップ120においてチャネル占有時間カウンタ
の値が変数TMIN の値よりも大きいかどうかを判定す
る。またステップ120での結果がYesの場合には、
プロセッサ10はステップ110に戻る。ステップ12
0での結果がYesの場合には、プロセッサ10はステ
ップ116を実行する。
【0147】ステップ116において、通信装置Hは図
5Fのサブプログラムに入り、送信メッセージを実際に
送信する送信開始時まで待機する。このサブプログラム
について図5Fを参照しながら以下に説明する。
【0148】ステップ501において、プロセッサ10
は通信装置Hの状態が「アクティブ」であるかどうかを
判定する。もし「アクティブ」であれば、プロセッサ1
0はステップ502を実施し、ランダムアクセスメモリ
44の送信待機レジスタの値として通信装置Hが、伝送
媒体が非占有状態に変化した瞬間からカウントした、通
信まで待たねばならない時間が設定される。本発明の具
体的な実施形態においては、通信装置Hによって最後に
正しく受信されたメッセージの状態フィールド(L)の
通信装置Hの識別名の位置をnとすると、「非アクティ
ブ」な通信装置に対して割り当てられた期間TN の終了
時点からカウントして期間TA のn番目のピリオドが
「アクティブ」な通信装置に対して割り当てられる送信
スロットとなる。
【0149】ステップ501での結果がNoの場合に
は、プロセッサ10はステップ503を実行し、通信装
置Hは0からNMAXの間の値を無作為に選択し、ラン
ダムアクセスメモリ44のレジスタaをこの乱数で満た
す。
【0150】そして、通信装置Hが「非アクティブ」で
あるので、ステップ504において、伝送媒体が再び非
占有状態となった瞬間からカウントして期間TA の(a
+1)番目のピリオドが送信スロットとなる。
【0151】ステップ502あるいはステップ504が
終了すると、プロセッサ10はステップ508を実行
し、チャネル非占有時間カウンタの値が変数Tsの値よ
りも大きいかどうかを判定する。ステップ508での結
果がNoの場合には、ステップ505が実行され、通信
装置Hがそれに割り当てられた送信スロットの後に送信
を行おうとしているかどうかを判定する。この判定は伝
送媒体が非占有状態となった時点からの経過時間を表す
チャネル非占有時間の値を、送信されたメッセージの予
測送信時間を表す待機時間と比較することによって行わ
れる。
【0152】もし、ステップ505での結果がNoの場
合には、プロセッサ10はステップ509を実施し、送
信待機の値を格納するランダムアクセスメモリ44のレ
ジスタの値を次の値だけインクリメントする。
【0153】TN +(リストサイズ)×TA そして、プロセッサ10はステップ508の最初に戻
る。
【0154】上述のステップ505、ステップ508お
よびステップ509からなるループにより当該通信装置
による送信に割り当てる次のタイムスロットが選択され
る。送信待機の値は、伝送媒体が非占有状態となってか
ら経過した時間(チャネル非占有時間)よりも大きな適
当な最小値をとる。
【0155】ステップ505での結果がYesの場合に
は、通信装置Hはステップ506およびステップ507
の否定出力を含むループに入り、変数「送信待機」に等
しい時間だけ送信を待機する。上記待機時間が満了する
か(すなわちステップ506において実際の経過時間が
上記レジスタの遅延時間以上となったと判断されたと
き)、あるいは伝送媒体が再び占有状態となったとき
(すなわちステップ507においてチャネルが占有され
たと判断されたとき)には、プロセッサ10は上記のル
ープから抜け出て図5Aのステップ117を実行する
(図5A)。
【0156】図5Aのステップ117において、通信装
置Hは送信メッセージの送信準備がなされる。このステ
ップにおいて、送信媒体が実際に占有されているかどう
かが判定される。もし占有されている場合には、ステッ
プ111(図5B)において、通信装置Hは異なるダウ
ンカウンタの解析を行う。この解析は、図5Dのサブプ
ログラムによって行われる。
【0157】ステップ300(図5D)において、現在
のダウンカウンタの値dを格納するランダムアクセスメ
モリ44のレジスタの値を1に初期化する。
【0158】ステップ301において、dが最大装置数
以下となっているかどうかをすべてのダウンカウンタに
ついて確認する。すべてのダウンカウンタの解析が終了
すると、ステップ301での結果がNoとなり、プロセ
ッサ10はステップ113(図5B)を実行する。
【0159】そうでない場合には、プロセッサ10は、
ステップ302を実行し、dと認定された通信装置の状
態NH を調べる。通信装置がこの通信装置を「アクティ
ブ」であると見なした場合には、プロセッサ10はステ
ップ303を実行し、クロック42のクロックに従って
期間TI が満了したことを意味する、ダウンカウンタ
(d)がゼロとなったかどうかを判定する。ステップ3
03での結果がYesであれば、すなわち、通信装置H
が期間TI の間にこの識別名dをそのセンダーフィール
ド(E)に含むメッセージを正しく受信していなけれ
ば、ステップ304においてその状態が「非アクティ
ブ」に変化する。すなわち、NH は値「Q」をとる。
【0160】ステップ304の後、あるいはステップ3
02またはステップ303において結果がNoの場合に
は、プロセッサ10はステップ305を実行し、ランダ
ムアクセスメモリ44のレジスタdを1だけインクリメ
ントさせてステップ301に戻る。
【0161】ステップ301での結果がNoになると、
プロセッサ10は図5Bのステップ113を実行し、通
信装置Hが送信しようとしている送信メッセージのセン
ダーフィールド(E)を、通信装置Hの識別名を表すラ
ンダムアクセスメモリ44のレジスタ「h」の値がゼロ
でなければこの値で満たす。hがゼロである場合には、
通信装置は、最後に受信したメッセージの状態フィール
ドに含まれておらず、また、テーブルNH に「アクティ
ブ」として登録されていない、1からNMAXの範囲の
ゼロではない整数を無作為に選択して、この識別名をレ
ジスタhに記憶する。
【0162】ステップ114において、送信メッセージ
データフィールド(D)が通信装置Hが送信しようとす
るデータ(D)によって満たされる。
【0163】ステップ115において、送信メッセージ
状態フィールド(L)が通信装置Hが「アクティブ」あ
るいは「推定アクティブ」状態であるものと認識してい
る通信装置の識別名のリスト、すなわち、「A」あるい
は「PA」として記録されている識別名とさらにそれに
続いて識別名h自身で満たされる。これは、図5Eを参
照しながら以下に説明するサブプログラムによって実行
される。あらかじめ、ステップ111〜ステップ115
(図5B)が基本時間TA に関して十分に高速で実行さ
れ、当該通信装置はステップ115の終わりに依然とし
て送信スロットに在る。
【0164】図5Eにおけるステップ400において、
ランダムアクセスメモリ44のリストサイズレジスタ
に、受信メッセージ状態フィールド(L)のリストサイ
ズの値をセットする。ステップ401において、受信メ
ッセージ状態フィールド(L)のリストのl_r番目の
要素の値を格納するランダムアクセスメモリ44のレジ
スタl_rを1に初期化し、ステップ402において、
送信メッセージ状態フィールド(L)のリストのl_e
番目の要素の値を格納するランダムアクセスメモリ44
のレジスタl_eを1に初期化する。
【0165】次に、プロセッサ10はステップ403〜
ステップ408のループに移行し、通信装置は送信メッ
セージ状態フィールド(L)のリストを受信メッセージ
状態フィールド(L)のリストに含まれるデータで構成
する。
【0166】ステップ403において、受信メッセージ
状態フィールド(L)のリストの処理がすべて終了した
かどうかを、変数l_rの値が変数リストサイズの値以
下であるかどうかを判定することによってチェックす
る。リストのすべてについて処理がまだ完了していなけ
れば、ステップ403の結果はYesであり、プロセッ
サ10はステップ404を実行する。ステップ404に
おいて、受信メッセージ状態フィールド(L)のリスト
に含まれる現在の識別名が、通信装置Hの識別名hであ
る場合には、プロセッサ10はステップ408を実行
し、レジスタl_rをインクリメントさせる。そうでな
い場合には、プロセッサ10は受信メッセージ状態フィ
ールド(L)のリストの現在の識別名の状態のステップ
405を実行する。
【0167】もし、この状態が「非アクティブ」(Q)
であれば、ステップ405の結果はYesであり、プロ
セッサ10は上述のようにステップ408を実行する。
【0168】そうでない場合には、現在の通信装置の状
態は「アクティブ」あるいは「推定アクティブ」(P
A)であり、ステップ405での結果はNoとなり、ス
テップ406において、送信メッセージ状態フィールド
(L)のリストの要素l_eがこの識別名で満たされ
る。次に、プロセッサ10は、ステップ407を実行
し、レジスタl_eの値をインクリメントするととも
に、ステップ408において、レジスタl_rの値もイ
ンクリメントする。
【0169】受信メッセージ状態フィールド(L)のリ
ストの処理がすべて終了すると、ステップ403での結
果がNoとなり、プロセッサ10はステップ409を実
行する。
【0170】ステップ409〜ステップ414におい
て、通信装置HはNH に含まれておりかつ受信メッセー
ジ状態フィールド(L)のリストに属していない「アク
ティブ」な通信装置の識別名を送信メッセージ状態フィ
ールド(L)のリストに取り込む。
【0171】ステップ409において、テーブルNH の
現在の識別名のランクを表すランダムアクセスメモリ4
4のレジスタdを1に初期化する。ステップ410にお
いて、上記リストへの取り込が、通信装置Hが認知して
いるすべての通信装置について行われたかを判定する。
ここですべて終了していない場合、ステップ410の結
果はYesであり、ステップ411において、まず現在
の識別名の状態が「アクティブ」であるかを判定し、次
にこの識別名が受信メッセージ状態フィールド(L)の
リストには存在しないかどうかを判定する。ステップ4
11での結果がYesの場合には、ステップ412にお
いて、送信メッセージ状態フィールド(L)のリストの
ランクの要素l_eが、識別名dで満たされ、ステップ
413において、レジスタl_eの値がインクリメント
され、さらにステップ414においてレジスタdの値が
インクリメントされる。ステップ411の結果が否であ
る場合には、ステップ414が実行される。
【0172】すべての通信装置の状態のリストへの取り
込が終了すると、ステップ410の結果はNoとなる。
次に、プロセッサ10はステップ415を実行し、送信
メッセージ状態フィールド(L)のリストの最後に通信
装置Hの識別名、すなわちhを配置する。送信すべきメ
ッセージの準備を行うための図5Eのサブプログラムか
ら抜け出て、プロセッサ10はステップ118(図5
B)を実行し、送信メッセージレジスタに記憶されたメ
ッセージを送信する。
【0173】図5Bのステップ118の終了か、図5A
のステップ117での結果がYesの場合には、プロセ
ッサ10は再びステップ119(図5A)を実行する。
【0174】メッセージを送信する通信装置は、それを
正しく受信することが可能である。このようにして、あ
る通信装置が共有伝送媒体に最初に送信を行ったとき、
上記の最初の手段が再び送信を行う前にその他の通信装
置はそれらに予約された時間を確保することができる。
【0175】以上、図面を参照しながら本発明を具体的
に説明したが、本発明はこれに限定されるわけではな
く、いろいろな変形、改良が可能である。
【0176】特に、有用な変形の例として、用いられる
識別名としてイーサネット802.3の媒体アクセスコ
ントロールレイヤによって定義される汎用的なアドレス
を採用することが可能である。これに関し、用いられる
識別名の長さを長くするほど、2つの通信装置が同時に
同じ識別名を持つことによる衝突を少なくすることが可
能ではあるが、その一方で、送信すべきメッセージのコ
ンパクト性が失われる。当業者であれば、上記の点につ
いて考慮しながら適切な識別名を固定的にあるいは動的
に選択することが可能であろう。
【0177】また、別の変形例において、「非アクティ
ブ」動作状態の装置に割り当てられる「送信開始時間T
N 」が、基本時間TA と共有伝送媒体上に最後に送信さ
れたメッセージに含まれていた識別名を有する通信装置
の数に応じて可変な数の積として与えられる。
【0178】他の変形例において、上記時間は、最も多
くの送信すべきデータを所持していると思われる通信装
置が優先的に送信できるようにあらかじめ定められた規
則に従って割り当てられる。さらに他の変形例によれ
ば、各通信装置は単に他の通信装置の動作状態のいくつ
かを用いることによってどの時点において送信すること
が可能かを判定することが可能である。この変形例によ
れば、あらかじめ定められたある通信装置がより高い優
先順位に与えられるように、あるいはより送信の必要性
が高い通信装置に対してより高い優先順位が与えられる
ように、優先順位の決定規則を定めることができる。
【0179】また本発明による装置は、既知の方法に従
って、メッセージ受信の肯定応答が通信装置によって生
成される伝送媒体を共有するシステムと結合することも
可能である。なお、この点に関して、肯定応答は通信網
のより上位のレイヤによってなされる。
【0180】尚、本発明は複数の機器(例えば、ホスト
コンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリンタ
など)から構成されるシステムに適用しても、一つの機
器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置な
ど)に適用してもよい。
【0181】また、本発明の目的は前述した実施形態の
機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録
した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシ
ステム或いは装置のコンピュータ(CPU若しくはMP
U)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し
実行することによっても、達成されることは言うまでも
ない。
【0182】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0183】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えばフロッピーディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0184】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部
を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実
現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0185】更に、記憶媒体から読出されたプログラム
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
CPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処
理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も
含まれることは言うまでもない。
【0186】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、伝
送媒体に対して頻繁に送信を行う通信装置があるとき、
通信装置のいずれもが他の通信装置との間で衝突を起こ
すことなく伝送媒体にアクセスすることが可能となる。
【0187】
【図面の簡単な説明】
【図1】3つの通信装置A、BおよびCを含み、通信装
置AおよびCが互いに通信可能領域外に存在しているよ
うな無線通信網を示す図である。
【図2】本発明の通信装置によって互いに交換されるメ
ッセージの構成の例を示す図である。
【図3】例として、図1の3つの通信装置A、B、Cが
伝送媒体へアクセスする動作を示す図である。
【図4】本実施形態における装置構成を示す概略ブロッ
ク図である。
【図5A】図4の装置によって用いられるメインプログ
ラムの一部を示すフローチャートである。
【図5B】図4の装置によって用いられるメインプログ
ラムの一部を示すフローチャートである。
【図5C】正しく受信されるメッセージの解析を行うた
めのサブプログラムを示すフローチャートである。
【図5D】各種のダウンカウンタの解析を行うためのサ
ブプログラムを示すフローチャートである。
【図5E】通信装置によって送信されるメッセージのフ
ィールドを準備するためのサブプログラムを示すフロー
チャートである。
【図5F】メッセージ送信時期まで通信手段が待機する
途中の処理に係わるサブプログラムを示すフローチャー
トである。
【図6A】図4の装置に用いられるランダムアクセスメ
モリの構成を示す図である。
【図6B】図4の装置に用いられるリードオンリーメモ
リの構成を示す図である。
【図7】本実施形態における通信装置の状態遷移を示す
図である。

Claims (50)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 「送信」フェーズにおいて、伝送媒体を
    用いてメッセージを送信し、および/あるいは、「受
    信」フェーズにおいて、伝送媒体を用いてメッセージを
    受信する、識別名を有する通信装置間で伝送媒体を共有
    する通信方法において、 各受信フェーズにおいて、受信したメッセージに基づい
    て通信装置の識別名と関連させて、通信装置の動作状態
    を記憶し、 各送信フェーズに先立つ「送信準備」フェーズにおい
    て、少なくとも前記動作状態を考慮した第1のあらかじ
    め定められた規則に従って、メッセージをどの時点にお
    いて伝送媒体上に送信できるか判定することを特徴とす
    る通信方法。
  2. 【請求項2】 前記第1のあらかじめ定められた規則
    は、あらかじめ定められた動作状態の通信装置が、他の
    通信装置に先だって送信できることを含むことを特徴と
    する請求項1記載の通信方法。
  3. 【請求項3】 前記第1のあらかじめ定められた規則
    は、前記あらかじめ定められた動作状態の通信装置が、
    通信可能状態となってからメッセージの送信を開始する
    までに、無作為に選択された時間だけ待機することを含
    むことを特徴とする請求項2記載の通信方法。
  4. 【請求項4】 前記第1のあらかじめ定められた規則
    は、前記無作為に選択される時間が、通信装置同士の同
    期を行う同期期間と、前記通信装置の各々によって無作
    為に決定される自然数との積に等しくなることを含むこ
    とを特徴とする請求項3記載の通信方法。
  5. 【請求項5】 前記第1のあらかじめ定められた規則
    は、伝送媒体があらかじめ定められた時間の間、非占有
    状態のままである場合には、各通信装置が待機すること
    なく送信できることを含むことを特徴とする請求項2乃
    至4のいずれかに記載の通信方法。
  6. 【請求項6】 前記受信フェーズにおいて、第2のあら
    かじめ定められた規則に従って、通信装置の動作状態の
    更新処理を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいず
    れかに記載の通信方法。
  7. 【請求項7】 前記第2のあらかじめ定められた規則
    は、受信したメッセージに、メッセージを送信した通信
    装置の動作状態が「アクティブ」であることを示す情報
    が含まれていた場合に前記更新処理を行うようにするこ
    とを特徴とする請求項6記載の通信方法。
  8. 【請求項8】 前記第2のあらかじめ定められた規則
    は、あらかじめ定められた期間(TI )内に、第1の通
    信装置によって「アクティブ」動作状態として割り当て
    られた第2の通信装置からのメッセージを、前記第1の
    通信装置が受信できない場合に、前記第2の通信装置の
    動作状態は、「アクティブ」でなくなることを含むこと
    を特徴とする請求項7記載の通信方法。
  9. 【請求項9】 前記送信準備フェーズでは、前記受信フ
    ェーズにおいて記憶された動作状態の少なくともいくつ
    かを表す情報を、第3のあらかじめ定められた規則に従
    って、送信メッセージに挿入することを特徴とする請求
    項1乃至8のいずれかに記載の通信方法。
  10. 【請求項10】 前記第3のあらかじめ定められた規則
    は、前記挿入される情報が、動作状態が「アクティブ」
    である通信装置の識別名をあらかじめ定められた時間に
    挿入することを含むことを特徴とする請求項9記載の通
    信方法。
  11. 【請求項11】 前記第1のあらかじめ定められた規則
    は、通信装置の動作状態を示す情報に基づいて、前記判
    定を行うことを含むことを特徴とする請求項9又は10
    のいずれかに記載の通信方法。
  12. 【請求項12】 前記第3のあらかじめ定められた規則
    は、挿入される情報が、前記情報を挿入する通信装置の
    識別名を有することを含むことを特徴とする請求項9乃
    至11のいずれかに記載の通信方法。
  13. 【請求項13】 前記受信フェーズにおいて、受信した
    メッセージの通信装置の識別名を含む情報に応じて、あ
    らかじめ定められた第4の規則に従って、動作状態の更
    新を行うことを特徴とする請求項9乃至12のいずれか
    に記載の通信方法。
  14. 【請求項14】 前記第4のあらかじめ定められた規則
    は、受信した情報に含まれる通信装置の識別名が、メッ
    セージを受信した通信装置にとって「アクティブ」な動
    作状態として割り当てられていない場合、前記識別名に
    「推定アクティブ」が割り当てられることを含むことを
    特徴とする請求項13記載の通信方法。
  15. 【請求項15】 前記第3のあらかじめ定められた規則
    は、動作状態が「アクティブ」または「推定アクティ
    ブ」である通信装置の識別名を前記情報として挿入する
    ことを含むことを特徴とする請求項14記載の通信方
    法。
  16. 【請求項16】 前記第4のあらかじめ定められた規則
    は、受信したメッセージに動作状態が「推定アクティ
    ブ」である通信装置の識別名を含む情報が存在しないと
    き、前記動作状態が「非アクティブ」となることを含む
    ことを特徴とする請求項14又は15のいずれかに記載
    の通信方法。
  17. 【請求項17】 前記送信準備フェーズにおいて、第5
    のあらかじめ定められた規則に従って、通信装置自身の
    動作状態および他の通信装置の動作状態を関数として前
    記識別名を決定することを特徴とする請求項1又は16
    のいずれかに記載の通信方法。
  18. 【請求項18】 前記第5のあらかじめ定められた規則
    は、各通信装置の送信準備フェーズにおいて、該通信装
    置の受信フェーズにおいて記憶された動作状態の少なく
    ともいくつかを表す情報を、第3のあらかじめ定められ
    た規則に従って、送信するメッセージに挿入し、また、
    前記メッセージを受信した通信装置の識別名が前記情報
    に含まれない場合には、その通信装置はあらかじめ定め
    られた識別名をとることを含むことを特徴とする請求項
    17記載の通信方法。
  19. 【請求項19】 前記第5のあらかじめ定められた規則
    は、前記決定する識別名は他の通信装置に割り当てられ
    た識別名と異なる識別名を無作為に選択することを含む
    ことを特徴とする請求項17又は18のいずれかに記載
    の通信方法。
  20. 【請求項20】 通信装置固有の識別名を記憶するため
    の第1のメモリと、伝送媒体を用いてメッセージを送信
    するための手段と、前記伝送媒体を用いてメッセージを
    受信するための手段とを有する通信装置において、 他の通信装置によって送信されたメッセージに含まれ
    る、他の通信装置の動作状態のリストを記憶する、第2
    のメモリと、 前記動作状態のうちの少なくともいくつかを考慮して、
    第1のあらかじめ定められた規則に従って、前記通信装
    置がいつ伝送媒体でメッセージを送信できるかを決定す
    る処理を行う手段とを有することを特徴とする通信装
    置。
  21. 【請求項21】 前記処理手段は、あらかじめ定められ
    た自分自身の動作状態の通信装置が、他の通信装置より
    先にメッセージの送信を行うことが可能であることを決
    定することを特徴とする請求項20記載の通信装置。
  22. 【請求項22】 前記処理手段は、送信すべきメッセー
    ジを有する通信装置が行うことを特徴とする請求項20
    または21のいずれかに記載の通信装置。
  23. 【請求項23】 前記通信装置は、ランダムな自然数を
    発生する手段を有し、前記処理手段は、通信装置同士が
    同期を行う同期期間と前記ランダムな自然数を発生する
    手段が発生したランダムな自然数との積を前記メッセー
    ジを送信する時間として決定することを特徴とする請求
    項22記載の通信装置。
  24. 【請求項24】 前記処理手段は、通信装置があらかじ
    め定められた期間の間非占有状態のままであった場合に
    は、各通信装置が待機することなく送信を行うことがで
    きるものと判定することを特徴とする請求項20乃至2
    3のいずれかに記載の通信装置。
  25. 【請求項25】 前記通信装置は、前記第2のメモリに
    記憶されている動作状態を、第2のあらかじめ定められ
    た規則に従って更新する手段を有することを特徴とする
    請求項20乃至24のいずれかに記載の通信装置。
  26. 【請求項26】 前記更新手段は、他の通信装置から受
    信したメッセージが正しく受信されたときに、「アクテ
    ィブ」動作状態を前記他の通信装置に対して割り当てる
    ことを特徴とする請求項25記載の通信装置。
  27. 【請求項27】 前記通信装置は、動作状態が「アクテ
    ィブ」である他の通信装置からのメッセージを受信して
    から後に経過した時間を測定するための手段と、前記時
    間があらかじめ定められた時間(TI )以上となったと
    きに、第2のあらかじめ定められた規則に従って、動作
    状態が「アクティブ」である通信装置の動作状態を「ア
    クティブ」以外の動作状態を割り当てる更新手段とを有
    することを特徴とする請求項26記載の通信装置。
  28. 【請求項28】 前記通信装置は、記憶されている動作
    状態のうちの少なくともいくつかを表す情報を第3のあ
    らかじめ定められた規則に従って、送信するメッセージ
    に挿入する手段を有することを特徴とする請求項20乃
    至27のいずれかに記載の通信装置。
  29. 【請求項29】 前記通信装置は、他の通信装置からの
    メッセージを受信してから後に経過した時間を測定する
    ための手段を有し、前記挿入手段は、第3のあらかじめ
    定められた規則に従って、前記測定手段が測定した時間
    があらかじめ定められた時間(TI )以下の通信装置の
    識別名に「アクティブ」の動作状態を割り当て、前記情
    報を挿入することを特徴とする請求項28記載の通信装
    置。
  30. 【請求項30】 前記処理手段は、第1のあらかじめ定
    められた規則に従って、前記挿入する情報を送信する時
    間的な位置に応じて、前記通信装置が送信できる時点を
    決定することを特徴とする請求項28又は29のいずれ
    かに記載の通信装置。
  31. 【請求項31】 前記挿入手段は、第3のあらかじめ定
    められた規則に従って、通信装置の識別名を含む情報を
    メッセージに挿入することを特徴とする請求項28乃至
    30のいずれかに記載の通信装置。
  32. 【請求項32】 前記通信装置は、受信されたメッセー
    ジに含まれる情報に応じて、第4のあらかじめ定められ
    た規則に従って、通信装置に割り当てられた動作状態の
    リストを更新する手段を有することを特徴とする請求項
    28乃至31のいずれかに記載の通信装置。
  33. 【請求項33】 前記通信装置は、他の通信装置に対し
    て、他の通信装置の1つからのメッセージを受信してか
    らの経過時間を測定する手段を有し、前記更新手段は、
    「アクティブ」動作状態が割り当てられていない通信装
    置の動作状態を、前記測定手段の測定に応じて、「推定
    アクティブ」動作状態を割り当てることを特徴とする請
    求項32記載の通信装置。
  34. 【請求項34】 前記挿入手段は、記憶している動作状
    態が「アクティブ」あるいは「推定アクティブ」である
    通信装置の識別名をメッセージに挿入することを特徴と
    する請求項33記載の通信装置。
  35. 【請求項35】 前記更新手段は、前記第2のメモリに
    記憶された動作状態が「推定アクティブ」である通信装
    置の識別名が受信されたメッセージに挿入された情報に
    存在しない場合、その識別名の通信装置に対して「非ア
    クティブ」動作状態を割り当てることを特徴とする請求
    項33又は34のいずれかに記載の通信装置。
  36. 【請求項36】 前記通信装置は、第5のあらかじめ定
    められた規則に従って、該通信装置自身の動作状態およ
    び他の通信装置の動作状態に、該通信装置に固有の識別
    名を決定する手段を有することを特徴とする請求項20
    又は35のいずれかに記載の通信装置。
  37. 【請求項37】 前記通信装置は、受信フェーズにおい
    て記憶された動作状態の少なくともいくつかを表す情報
    を、第3のあらかじめ定められた規則に従って、送信す
    るメッセージに挿入する挿入手段を有し、該通信装置の
    識別名が受信されたメッセージに含まれる情報に含まれ
    ていない場合には、識別名決定手段は、第5のあらかじ
    め定められた規則に従って、あらかじめ定められた識別
    名をその識別名として決定することを特徴とする請求項
    36記載の通信装置。
  38. 【請求項38】 識別名決定手段は、第5のあらかじめ
    定められた規則に従って、前記通信装置がメッセージを
    送信する際において、この通信装置の識別名が上記あら
    かじめ定められた識別名である場合には、前記あらかじ
    め定められた識別名と異なるとともに、受信したメッセ
    ージ内の情報に含まれている識別名とも異なり、またさ
    らには、前記第2のメモリの動作状態リストに記憶され
    ている識別名とも異なる識別名を無作為に選択すること
    を特徴とする請求項36記載の通信装置。
  39. 【請求項39】 前記通信装置は、無線通信モジュール
    (50)を含むことを特徴とする請求項20乃至38の
    いずれかに記載の通信装置。
  40. 【請求項40】 請求項20乃至39のいずれかに記載
    の通信装置を少なくとも1つ含んでいることを特徴とす
    る通信システム。
  41. 【請求項41】 請求項1乃至19のいずれかに記載の
    伝送媒体を共有する通信方法を具現することを特徴とす
    る通信システム。
  42. 【請求項42】 任意の通信装置と通信可能な通信装置
    において、 受信した情報に基づいて自己の通信装置の動作状態を認
    識する認識手段と、 前記認識手段で認識した動作状態に応じたタイミングで
    送信を行う送信手段とを有することを特徴とする通信装
    置。
  43. 【請求項43】 前記認識手段は、受信した情報に基づ
    いて他の通信装置の動作状態も認識することを特徴とす
    る請求項42記載の通信装置。
  44. 【請求項44】 前記送信手段は、前記認識手段で認識
    した自己の動作状態を送信することを特徴とする請求項
    42記載の通信装置。
  45. 【請求項45】 前記送信手段は、前記認識手段で認識
    した他の通信装置の動作状態を送信することを特徴とす
    る請求項43記載の通信装置。
  46. 【請求項46】 前記認識手段は、自己の通信装置を識
    別するための識別情報が受信した情報に含まれている場
    合に、自己の動作状態を第1の動作状態と認識し、含ま
    れていない場合には、第2の動作状態と認識することを
    特徴とする請求項42記載の通信装置。
  47. 【請求項47】 前記送信手段は、前記認識手段が前記
    第1の動作状態と認識すると第1の時間帯に送信を行
    い、第2の動作状態と認識すると第2の時間帯に送信を
    行うことを特徴とする請求項46記載の通信装置。
  48. 【請求項48】 前記認識手段は、前記受信した情報を
    送信した通信装置を第3の動作状態と認識し、前記受信
    した情報を送信した通信装置以外の通信装置を第4の動
    作状態と認識することを特徴とする請求項43記載の通
    信装置。
  49. 【請求項49】 複数の通信装置が任意の通信装置と互
    いに通信可能な通信システムの通信装置において、 受信した情報に基づいて自己の通信装置と他の通信装置
    の動作状態を認識する認識手段と、 前記認識手段で認識した他の通信装置の動作状態を送信
    するメッセージに付加して送信する送信手段とを有する
    ことを特徴とする通信装置。
  50. 【請求項50】 前記送信手段は、前記認識手段で認識
    した自己の通信装置の動作状態に応じたタイミングで送
    信を行うことを特徴とする請求項49記載の通信装置。
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