JPH0923284A - 商品管理システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 商品に関する情報の変動を商品管理者が即座
に入手することができる商品管理システムを提供する。 【構成】 ホストコンピュータ１、回線２、基地局４及
び携帯無線端末機５を備える商品管理システムにおい
て、売場の担当者からの商品情報の送信要求が携帯無線
端末機５から基地局４及び回線２を介してホストコンピ
ュータ１に送信される。送信要求を受信したホストコン
ピュータ１は当該商品に関する情報を携帯無線端末機５
に対して送信し、この情報は携帯無線端末機５において
液晶表示される。すなわち、店舗内に基地局４を設置す
ることにより、売場担当者は携帯無線端末機５を用いて
ホストコンピュータ１から即座に商品情報を入手でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、大型小売店等において
商品に関する様々な情報を管理する商品管理システムに
関し、特に、携帯可能な無線端末機による商品情報の管
理を可能とする商品管理システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】小売、卸の店舗等においては商品の在庫
量等といった情報を管理し、商品仕入れ等に利用してい
る。例えば、複数の店舗を有する大型小売店では多種多
様な商品が多量に取り揃えられており、これら商品の在
庫量を各店舗の売場担当者が管理するには多大な労力を
要している。更に、商品取引が自由化されつつある状況
では商品の販売価格が変更されることもあり、各店舗間
で商品販売価格を売場担当者が管理するには多大な労力
を要している。

【０００３】このような事情から、従来より図４に示す
ような商品管理システムが提案されており、商品管理に
要する売場担当者の労力を軽減させている。この商品管
理システムには、商品に関する情報を管理するホストコ
ンピュータ４１と、各店舗内に設置されてホストコンピ
ュータ４１と回線４２によって接続されている端末機４
３と、端末機４３に接続されたプリンタ４４と、端末機
４３に接続可能な携帯メモリ端末機４５とを備えてい
る。

【０００４】店舗の売場担当者は、在庫量、入荷量、販
売価格等の商品に関する情報が必要な場合には、店舗内
の事務所等に設置されている端末機４３からホストコン
ピュータ４１に情報送信を依頼し、ホストコンピュータ
４１から端末機４３に対して送信された商品に関する情
報をプリンタ４４で出力する。また、端末機４３に送信
された商品に関する情報はメモリ端末機４５に記憶させ
ることもでき、このメモリ端末機４５を携帯する売場担
当者が必要に応じて情報を得ることもできる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
商品管理システムにあっては、売場担当者が情報を入手
したい場合には、売場から端末機４３の設置されている
場所へ移動し、端末機４３からホストコンピュータ４１
へアクセスして、ホストコンピュータ４１から端末機４
３へ商品に関する情報を送信させ、この情報をプリンタ
４４から出力させる、又は、メモリ端末機４５に記憶さ
せるという手順が必要である。すなわち、売場担当者が
商品に関する情報を得るためには、その都度、売場から
離れて事務所に出向き、情報を得た後に再び売場に戻っ
て、当該情報に基づいた商品の管理を行うこととなる。

【０００６】このため、商品管理を行う売場担当者が商
品に関する情報を得るためには、多大な時間を要する煩
雑な作業を行わなければならず、適切な商品管理を迅速
に実施することが困難であった。本発明は上記従来の事
情に鑑みなされたもので、商品に関する情報の変動を売
場担当者等の商品管理者が即座に入手することができる
商品管理システムを提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の商品管理システムは、店舗で取り扱う商品
に関する情報を管理するホストコンピュータと、店舗内
を無線回線エリアとする基地局と、ホストコンピュータ
と基地局とを接続する回線と、基地局と無線通信を行う
とともにホストコンピュータから基地局を介して送信さ
れた商品に関する情報を表示出力する出力手段を有する
携帯可能な無線端末機と、を備えることを特徴とする。

【０００８】なお、売り場面積が広範な大型店舗等にお
いては、無線端末機と基地局の間に中継器を設置すれ
ば、店舗内で電波の届き難い場所をなくすことができ、
基地局と無線端末機との間の無線通信を支障無く行わせ
ることができる。

【０００９】

【作用】本発明の商品管理システムによれば、店舗で取
り扱っている商品に関する情報はホストコンピュータか
ら定期的或いは必要に応じて基地局に送信され、基地局
から店舗内に無線送信される。この無線送信された情報
は売場担当者等が携帯する無線端末機で受信され、その
出力手段によって表示出力される。このため、例えば、
売場担当者は各売場において、取り扱っている商品に関
する在庫、入荷、販売価格等の情報を即座に入手でき
る。

【００１０】ここで、ホストコンピュータは或る一定期
間毎に商品に関する情報を無線端末機に自動的に送信す
る態様の他に、ホストコンピュータが管理する情報が変
更される毎に変更された情報を無線端末機に自動的に送
信するようにしてもよい。また、売場担当者が所望の商
品銘柄を入力できる入力手段を無線端末機に設けてお
き、無線端末機から所望の商品銘柄情報を含む要求をホ
ストコンピュータに送信し、この要求に応答してホスト
コンピュータが対応する商品に関する情報を返送するよ
うにし、売場担当者が要求した銘柄の商品情報が即座に
出力手段から表示されるようにしてもよい。

【００１１】また、無線端末機の入力手段から商品に関
する情報を入力できるようにし、陳列された商品の量等
といった情報を各売場からホストコンピュータへ送信
し、当該ホストコンピュータが管理する商品情報を実情
に合わせて即座に更新し得るようにしてもよい。

【００１２】

【実施例】図１に本発明の商品管理システムの一実施例
を示す。この商品管理システムは、在庫量や入荷量、販
売価格等といった商品に関する情報を管理するホストコ
ンピュータ１と、ホストコンピュータ１に回線２を介し
て接続された交換機３と、交換機３に回線２を介して接
続された複数の基地局４と、基地局４と無線通信を行う
複数の携帯無線端末機５と、を備えている。さらにホス
トコンピュータ１には端末機７及びプリンタ８が、交換
機３には社内電話９がそれぞれ回線２を介して接続され
ている。なお、本実施例では携帯無線端末機５は、パー
ソナルハンディホンシステム（Personal Handy Phone S
ystem(PHS)）等の携帯電話機により構成してある。

【００１３】ホストコンピュータ１は、制御手段１ａ、
メモリ１ｂ、通信手段１ｃを備えている。メモリ１ｂは
ハードディスク装置等によって構成された読み出し書き
込み可能な記憶手段であり、在庫量、入荷量、販売価格
等の商品に関する情報を商品銘柄に対応付けて保持する
ための読み出し書き込み手段を有している。制御手段１
ａは、ホストコンピュータ１から携帯無線端末機５に対
する商品情報の送信を携帯無線端末機５からの送信要求
がある毎、所定の期間毎、又は商品に関する情報に変更
がある毎というような種々の条件に応じて制御し、これ
らの条件に従ってメモリ１ｂから読み出して通信手段１
ｃにより送信を実行する。また、制御手段１ａは、売場
の携帯無線端末機５から送信された商品に関する情報が
通信手段１ｃにより受信されると、この受信した情報を
商品銘柄に対応づけてメモリ１ｂに更新して保持する。

【００１４】交換機３は公衆電話回線等の外部回線との
交換を行うとともに、回線２により接続されているホス
トコンピュータ１、基地局４、端末機６及び社内電話９
の間の交換を行う。

【００１５】基地局４は、例えば数１０ｍ程度の比較的
小さな無線エリアＡを画成し、無線エリアＡ内の携帯無
線端末機５との間で無線通信を行うとともに、ホストコ
ンピュータ１と回線２を介して通信を行う。

【００１６】携帯無線端末機５は、図２に示すように、
入力手段２１、表示手段２２、アンテナ２３、商品コー
ド読取機２４、マイク部２６及びスピーカ部２７を備え
ている。入力手段２１は複数のキーを有し、キー操作に
より識別コード（ＩＤ）、商品銘柄コード、情報種別コ
ード、更には商品情報及び携帯無線端末機５に対するコ
マンドを入力することができる。識別コード（ＩＤ）は
ホストコンピュータ１や携帯無線端末機５を識別するコ
ードである。商品銘柄コードは商品の銘柄を特定するた
めのコードであり、情報種別コードは在庫量、入荷量、
販売価格等といった商品に関する情報の種別を特定する
ためのコードである。携帯無線端末機５に対するコマン
ドは送信依頼や送信実行といった要求を入力するための
ものである。

【００１７】表示手段２２は液晶表示板を有しており、
ホストコンピュータ１から送信された商品銘柄、在庫
量、入荷量、入荷時期等といった商品情報をこの液晶表
示板に表示する。商品コード読取器２４は、商品に表示
されているバーコード等の商品コードを光センサを応用
して読み取る手段であり、携帯無線端末機５の本体部に
対してアダプタ２５により着脱可能とされている。

【００１８】入力手段２１から入力された識別コード、
商品銘柄コードや受信希望の情報種別コード、売場にお
ける商品に関する情報等は、無線信号としてアンテナ２
３を介して基地局４に送信され、基地局４から交換機３
及び回線２を介してホストコンピュータ１へ送信され
る。また、ホストコンピュータ１から送信された商品情
報は基地局４から無線送信され、この送信された情報は
アンテナ２３を介して携帯無線端末機５により受信さ
れ、表示手段２２に表示出力される。なお、携帯無線端
末機５には、通信手段、メモリ等が内蔵されており、携
帯無線端末機５と基地局４の間の無線通信は通信手段に
より行われ、ホストコンピュータ１から送信された商品
情報はメモリに格納されて、表示手段２２に随時表示出
力することが可能となっている。

【００１９】上記した携帯無線端末機５とホストコンピ
ュータ１との間で授受される商品に関する情報は、図３
に示すフォーマットにより伝えられる。なお、同図の
（ａ）は携帯無線端末機５からホストコンピュータ１に
対して送信される情報、同図の（ｂ）はホストコンピュ
ータ１から携帯無線端末機５に対して送信される情報で
ある。携帯無線端末機５からホストコンピュータ１へ送
信される情報は、送信元ＩＤ、送信先ＩＤ、商品銘柄コ
ード、情報種別コード、商品情報を含んでおり、ホスト
コンピュータ１から携帯無線端末機５へ送信される情報
は、送信元ＩＤ、送信先ＩＤ、商品銘柄コード、商品情
報を含んでいる。

【００２０】送信元ＩＤは送信元の携帯無線端末機５又
はホストコンピュータ１を識別するための情報であり、
送信先ＩＤは送信先のホストコンピュータ１又は携帯無
線端末機５を識別するための情報である。商品銘柄コー
ドはホストコンピュータ１と携帯無線端末機５との間で
授受される商品情報の銘柄を示す情報であり、情報種別
コードは商品情報の内の在庫、価格等といった個々の項
目を特定する情報である。

【００２１】なお、店舗が広範な面積を有する場合は、
基地局４と携帯無線端末機５の間に中継器６を設置する
ことにより、電波の届き難い場所をなくし、基地局４と
携帯無線端末機５の無線通信を円滑に行うようにする。

【００２２】上記構成の商品管理システムにおける動作
を説明する。まず、売場の担当者が特定の商品について
特定の情報（例えば価格）を得たい場合には、携帯無線
端末機５の入力手段２１を操作して当該商品の商品銘柄
コード、情報種別コード、送信先であるホストコンピュ
ータ１のＩＤを入力する。これにより、図３（ａ）に示
す送信要求情報が携帯無線端末機５の通信手段によりア
ンテナを介して無線送信され、携帯無線端末機５が属す
るエリアＡの基地局４によって受信される。この情報は
基地局４から回線２を介して交換機３へ送信され、更に
送信先ＩＤに従ってホストコンピュータ１へ送信され
る。

【００２３】ホストコンピュータ１は受信した送信要求
に従って、指定された商品銘柄について、指定された種
別の情報をメモリ１ｂから読み出し、この読み出した商
品情報を図３（ｂ）に示した応答情報に含めて、回線２
を介して交換機３へ送信する。この応答情報は交換機３
から基地局４へ送信され、更には基地局４から無線送信
されて、送信先ＩＤに該当する携帯無線端末機５により
受信される。この受信された応答情報は携帯無線端末機
５において表示処理され、表示手段２２により表示出力
される。従って、売場の担当者は携帯無線端末機５を用
いて送信要求を入力するだけで、その場において所望の
商品に関する情報を即座に得ることができる。

【００２４】また、売場に陳列されている商品の量等と
いった情報を、各売場からホストコンピュータ１へ送信
する場合には、売場の担当者が携帯無線端末機５の入力
手段２１を操作して商品銘柄コード、情報種別コード、
送信先ＩＤと共に商品に関する情報を入力する。これに
より、携帯無線端末機５から基地局４、回線２、交換機
３を介してホストコンピュータ１へ図３（ａ）に示した
情報が送信される。ホストコンピュータ１ではこの受信
した情報に基づいてメモリ１ｂに格納されている該当す
る商品銘柄の情報を書き換える。従って、ホストコンピ
ュータ１が管理する商品に関する情報は店舗内の各売場
の状況に対応して更新され、実情に即した商品管理が実
現される。

【００２５】更に、本実施例では、携帯無線端末機５を
マイク部２６及びスピーカ部２７を有するPHS等の携帯
電話機により構成してあるため、売場の担当者は携帯無
線端末機５を用いて他の携帯無線端末機５や、更には社
内電話９或いは外部回線と結ばれた電話機と通話するこ
とができ、このような通話の形態によっても商品に関す
る情報の授受を実現することができる。

【００２６】なお、携帯無線端末機５からの要求に基づ
かずとも、ホストコンピュータ１がタイマにより一定の
期間を計測して、携帯無線端末機５へ商品情報を定期的
に送信することも可能である。また、上記のようにメモ
リ１ｂに格納されている商品情報が変更される度に、ホ
ストコンピュータ１が各携帯無線端末機５へ変更された
商品情報を送信して、各売場の担当者に周知させるよう
にすることも可能である。

【００２７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の商品管理
システムによれば、店舗内に基地局を設置し、携帯無線
端末機とホストコンピュータとの間で直接情報の授受を
行うようにしたため、売場において商品に関する情報を
ホストコンピュータから迅速に受信できる。このため、
商品情報の管理にともなう労力が大幅に軽減され、状況
変化に応じた迅速且つ的確な商品管理が実現される。加
えて、設置される基地局は店舗内を無線通信エリアとす
ることから小規模な装置で対応でき、壁や天井等への取
り付けも可能であるため、店舗内に固定回線を設置する
場合に比べてシステムの設置が簡易であり、費用の点に
おいても有用である。そして、本システムは無線回線シ
ステムであることから、店舗内のレイアウト変更にも柔
軟に対応でき、既存の店舗に本システムを適用する場合
も容易に実施できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の商品管理システムの一実施例を示す
構成図である。

【図２】 本発明の商品管理システムに用いられる携帯
無線端末機の一例を示す正面図である。

【図３】 本発明の商品管理システムの一実施例におい
て送受信される情報を示す概念図であり、（ａ）が携帯
無線端末機からホストコンピュータに対して送信される
情報を示し、（ｂ）がホストコンピュータから携帯無線
端末機に対して送信される情報を示す。

【図４】 従来の商品管理システムを示す構成図であ
る。

【符号の説明】

１ ホストコンピュータ、 ２ 回線、 ４ 基地局、 ５ 携帯無線端末機、 Ａ 無線回線エリア、 ２２ 表示手段、

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 店舗で取り扱う商品に関する情報を管理
   するホストコンピュータと、 店舗内を無線回線エリアとする基地局と、 ホストコンピュータと基地局とを接続する回線と、 基地局と無線通信を行うとともにホストコンピュータか
   ら基地局を介して送信された商品に関する情報を表示出
   力する出力手段を有する携帯可能な無線端末機と、 を備えることを特徴とする商品管理システム。