JPH09232042A - フィルタ内蔵型ピンコネクタ - Google Patents
フィルタ内蔵型ピンコネクタInfo
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- JPH09232042A JPH09232042A JP8037710A JP3771096A JPH09232042A JP H09232042 A JPH09232042 A JP H09232042A JP 8037710 A JP8037710 A JP 8037710A JP 3771096 A JP3771096 A JP 3771096A JP H09232042 A JPH09232042 A JP H09232042A
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- connector pin
- pin
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 機器の外部からの障害電波の侵入や機器内部
で発生した不要電波の輻射を除去するフィルタ素子を内
蔵した、フィルタ内蔵型ピンコネクタにおいて、高いサ
ージ電圧やパルスなどの異常電圧によるフィルタ素子の
絶縁破壊を防止することを目的とする。 【解決手段】 弾性金属薄板から成るアース板７に形成
したＵ字状の弾性舌片７Ｂにより、絶縁ハウジング１に
圧入保持されたコネクタピン４にチップ型コンデンサ６
を弾性接続して成るフィルタ内蔵型ピンコネクタにおい
て、上記Ｕ字状の弾性舌片７Ｂの中間部を折り曲げ加工
して形成した押さえ部７Ｃとコネクタピン４との間に放
電ギャップ８部を形成することにより、異常電圧が印加
した場合にフィルタ素子の絶縁破壊電圧よりも低い電圧
で放電することでフィルタ素子の絶縁破壊を防止でき
る。
で発生した不要電波の輻射を除去するフィルタ素子を内
蔵した、フィルタ内蔵型ピンコネクタにおいて、高いサ
ージ電圧やパルスなどの異常電圧によるフィルタ素子の
絶縁破壊を防止することを目的とする。 【解決手段】 弾性金属薄板から成るアース板７に形成
したＵ字状の弾性舌片７Ｂにより、絶縁ハウジング１に
圧入保持されたコネクタピン４にチップ型コンデンサ６
を弾性接続して成るフィルタ内蔵型ピンコネクタにおい
て、上記Ｕ字状の弾性舌片７Ｂの中間部を折り曲げ加工
して形成した押さえ部７Ｃとコネクタピン４との間に放
電ギャップ８部を形成することにより、異常電圧が印加
した場合にフィルタ素子の絶縁破壊電圧よりも低い電圧
で放電することでフィルタ素子の絶縁破壊を防止でき
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は通信機器、自動車用
電装品等に用いられ、機器外部からの障害電波の侵入
や、機器内部で発生した不要電波の輻射を除去するフィ
ルタとして、チップ型コンデンサを内蔵した、フィルタ
内蔵型ピンコネクタに関する。
電装品等に用いられ、機器外部からの障害電波の侵入
や、機器内部で発生した不要電波の輻射を除去するフィ
ルタとして、チップ型コンデンサを内蔵した、フィルタ
内蔵型ピンコネクタに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のチップ型フィルタ素子を内蔵し
た、フィルタ内蔵型ピンコネクタとしては、特開平４−
１４４０８０号公報に記載されたものが知られている。
た、フィルタ内蔵型ピンコネクタとしては、特開平４−
１４４０８０号公報に記載されたものが知られている。
【０００３】その構成は図６および７に示すように絶縁
ハウジング１６基部に圧入保持されたコネクタピン１７
に対しチップ型コンデンサ１８を絶縁ハウジング１６の
側面に設けた孔部１９へ挿入した後、弾性片２０でコン
デンサ電極部を押してコネクタピン１７に押し付け、シ
ールドケース２１を介しアース回路と接続させる方法で
あるが、この構造は、絶縁ハウジング１６にシールドケ
ース２１を冠着させる必要がある場合にのみ有効な手段
であり、フィルタ素子として用いられるチップ型コンデ
ンサ１８が小型であるため、高いサージ電圧やパルスな
どの異常電圧が印加されると絶縁破壊が起こることがあ
る。
ハウジング１６基部に圧入保持されたコネクタピン１７
に対しチップ型コンデンサ１８を絶縁ハウジング１６の
側面に設けた孔部１９へ挿入した後、弾性片２０でコン
デンサ電極部を押してコネクタピン１７に押し付け、シ
ールドケース２１を介しアース回路と接続させる方法で
あるが、この構造は、絶縁ハウジング１６にシールドケ
ース２１を冠着させる必要がある場合にのみ有効な手段
であり、フィルタ素子として用いられるチップ型コンデ
ンサ１８が小型であるため、高いサージ電圧やパルスな
どの異常電圧が印加されると絶縁破壊が起こることがあ
る。
【０００４】この課題を解決する方法として、チップ型
コンデンサ１８に代えて容量性及びバリスタ特性を併せ
持つフィルタ素子を使用する方法や放電ギャップをコン
デンサ自身に設ける方法がとられている。
コンデンサ１８に代えて容量性及びバリスタ特性を併せ
持つフィルタ素子を使用する方法や放電ギャップをコン
デンサ自身に設ける方法がとられている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
弾性片２０によるフィルタ素子接続構造のコネクタは上
および横の２方向からの部品取付けとなっているため生
産性が悪く、また異常電圧に対応するための、容量性及
びバリスタ特性を併せ持つフィルタ素子や放電ギャップ
を設けた素子は高価であると共に、静電容量の範囲が狭
く容量値が限定されるため、ノイズ除去特性を改善する
ために、更にフェライト板やフェライトビーズなどを必
要とし、高価なフィルタ内蔵ピンコネクタとなってしま
うという課題があった。
弾性片２０によるフィルタ素子接続構造のコネクタは上
および横の２方向からの部品取付けとなっているため生
産性が悪く、また異常電圧に対応するための、容量性及
びバリスタ特性を併せ持つフィルタ素子や放電ギャップ
を設けた素子は高価であると共に、静電容量の範囲が狭
く容量値が限定されるため、ノイズ除去特性を改善する
ために、更にフェライト板やフェライトビーズなどを必
要とし、高価なフィルタ内蔵ピンコネクタとなってしま
うという課題があった。
【０００６】更に、この構成はシールドケース２１が必
要であり、シールド性が不要な場合には、コネクタの低
価格化や小型化に対してもっと有利な手段が求められて
いた。
要であり、シールド性が不要な場合には、コネクタの低
価格化や小型化に対してもっと有利な手段が求められて
いた。
【０００７】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
であり、ノイズ除去のためのフィルタ素子にチップ型コ
ンデンサを使用し、簡単に組み込めて十分に高周波ノイ
ズが除去でき、併せて高いサージ電圧やパルスなどの異
常電圧によるコンデンサの絶縁破壊を防止できるフィル
タ内蔵型ピンコネクタを安価に提供することを目的とす
る。
であり、ノイズ除去のためのフィルタ素子にチップ型コ
ンデンサを使用し、簡単に組み込めて十分に高周波ノイ
ズが除去でき、併せて高いサージ電圧やパルスなどの異
常電圧によるコンデンサの絶縁破壊を防止できるフィル
タ内蔵型ピンコネクタを安価に提供することを目的とす
る。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明のフィルタ内蔵型
ピンコネクタは、コネクタピンを圧入保持した絶縁ハウ
ジングの基部にフィルタ素子収納部を設け、弾性金属板
製アース板に一体形成した弾性舌片とコネクタピン間に
フィルタ素子両端の電極部を弾接挟持させると共に、コ
ネクタピンとアース板間にフィルタ素子の絶縁破壊電圧
よりも低い電圧で放電するような放電ギャップを設ける
ものである。
ピンコネクタは、コネクタピンを圧入保持した絶縁ハウ
ジングの基部にフィルタ素子収納部を設け、弾性金属板
製アース板に一体形成した弾性舌片とコネクタピン間に
フィルタ素子両端の電極部を弾接挟持させると共に、コ
ネクタピンとアース板間にフィルタ素子の絶縁破壊電圧
よりも低い電圧で放電するような放電ギャップを設ける
ものである。
【０００９】これにより、高いサージ電圧やパルスなど
の異常電圧によるフィルタ素子の絶縁破壊を防止するこ
とができる。
の異常電圧によるフィルタ素子の絶縁破壊を防止するこ
とができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、基部に複数の貫通孔ならびにこの貫通孔の外周の一
部に連接する切り欠き状の収納部を設けた絶縁樹脂製の
ハウジングと、上記基部の各々の貫通孔に圧入保持され
た金属製のコネクタピンと、略直方体の両端部に配され
た電極の一方が上記コネクタピンに当接するように上記
基部の各々の収納部に収納されたチップ型のフィルタ素
子と、上記基部に重ねて配され、各コネクタピンが非接
触に貫通する孔および各フィルタ素子をコネクタピンに
押し付けるように各フィルタ素子の他方の電極に弾接す
る弾性舌片を有すると共にアース回路接続用端子を有す
る弾性金属板製のアース板からなり、上記コネクタピン
とアース板間にフィルタ素子の絶縁破壊電圧よりも低い
電圧で放電する放電ギャップ部を形成した構成としたも
のであり、高いサージ電圧やパルスなどの異常電圧によ
るフィルタ素子の絶縁破壊を防止できるフィルタ内蔵型
ピンコネクタを実現できるという作用を有する。
は、基部に複数の貫通孔ならびにこの貫通孔の外周の一
部に連接する切り欠き状の収納部を設けた絶縁樹脂製の
ハウジングと、上記基部の各々の貫通孔に圧入保持され
た金属製のコネクタピンと、略直方体の両端部に配され
た電極の一方が上記コネクタピンに当接するように上記
基部の各々の収納部に収納されたチップ型のフィルタ素
子と、上記基部に重ねて配され、各コネクタピンが非接
触に貫通する孔および各フィルタ素子をコネクタピンに
押し付けるように各フィルタ素子の他方の電極に弾接す
る弾性舌片を有すると共にアース回路接続用端子を有す
る弾性金属板製のアース板からなり、上記コネクタピン
とアース板間にフィルタ素子の絶縁破壊電圧よりも低い
電圧で放電する放電ギャップ部を形成した構成としたも
のであり、高いサージ電圧やパルスなどの異常電圧によ
るフィルタ素子の絶縁破壊を防止できるフィルタ内蔵型
ピンコネクタを実現できるという作用を有する。
【００１１】請求項２に記載の発明は、請求項１記載の
発明において、弾性金属板にＵ字状切り込みを設けてＵ
字状部を折り曲げることにより、コネクタピンの貫通孔
およびフィルタ素子弾接用の弾性舌片を形成したアース
板としたものであり、アース板の材料である弾性金属板
を最も有効に活用できると共にコネクタ全体の小型化に
も有利であるという作用を有する。
発明において、弾性金属板にＵ字状切り込みを設けてＵ
字状部を折り曲げることにより、コネクタピンの貫通孔
およびフィルタ素子弾接用の弾性舌片を形成したアース
板としたものであり、アース板の材料である弾性金属板
を最も有効に活用できると共にコネクタ全体の小型化に
も有利であるという作用を有する。
【００１２】請求項３に記載の発明は、請求項１または
２記載の発明において、コネクタピンの一部に鍔部を設
けると共に、アース板の弾性舌片の中間部を折り曲げて
押さえ部を設け、この押さえ部と上記鍔部の下面とでフ
ィルタ素子の両端上面をそれぞれ保持すると共に、弾性
舌片の先端部を尖った形状にしてコネクタピンとの間で
放電ギャップ部を形成したものであり、フィルタ素子が
絶縁破壊するよりも先に、この部分が確実に放電するよ
うにできるという作用を有する。
２記載の発明において、コネクタピンの一部に鍔部を設
けると共に、アース板の弾性舌片の中間部を折り曲げて
押さえ部を設け、この押さえ部と上記鍔部の下面とでフ
ィルタ素子の両端上面をそれぞれ保持すると共に、弾性
舌片の先端部を尖った形状にしてコネクタピンとの間で
放電ギャップ部を形成したものであり、フィルタ素子が
絶縁破壊するよりも先に、この部分が確実に放電するよ
うにできるという作用を有する。
【００１３】請求項４に記載の発明は、基部に複数の貫
通孔ならびにこの貫通孔の外周の一部に連接する切り欠
き状の収納部を設けた絶縁樹脂製のハウジングと、上記
基部の各々の貫通孔に圧入保持された金属製のコネクタ
ピンと、略直方体の両端部に配された電極の一方が上記
コネクタピンに当接するように上記基部の各々の収納部
に収納されたチップ型のフィルタ素子と、上記基部に重
ねて配され、各コネクタピンが非接触に貫通する孔およ
び各フィルタ素子をコネクタピンに押し付けるように各
フィルタ素子の他方の電極に弾接する弾性舌片を有する
と共にアース回路接続用端子を有する弾性金属板製のア
ース板と、アース板の弾性舌片の弾性を利用してアース
板と接続されるようにハウジング基部に重ねて配された
放電板からなり、放電板の各コネクタピンが非接触に貫
通する孔の内周に設けた鋭利な突起部とコネクタピンの
間でフィルタ素子の絶縁破壊電圧よりも低い電圧で放電
する放電ギャップ部を形成した構成としたものであり、
Ｕ字状の弾性舌片を形成する上で、先端部に尖った形状
を形成できない場合等に放電板を装着するだけで、フィ
ルタ素子が絶縁破壊するよりも先に放電する部分を付加
することができるという作用を有する。
通孔ならびにこの貫通孔の外周の一部に連接する切り欠
き状の収納部を設けた絶縁樹脂製のハウジングと、上記
基部の各々の貫通孔に圧入保持された金属製のコネクタ
ピンと、略直方体の両端部に配された電極の一方が上記
コネクタピンに当接するように上記基部の各々の収納部
に収納されたチップ型のフィルタ素子と、上記基部に重
ねて配され、各コネクタピンが非接触に貫通する孔およ
び各フィルタ素子をコネクタピンに押し付けるように各
フィルタ素子の他方の電極に弾接する弾性舌片を有する
と共にアース回路接続用端子を有する弾性金属板製のア
ース板と、アース板の弾性舌片の弾性を利用してアース
板と接続されるようにハウジング基部に重ねて配された
放電板からなり、放電板の各コネクタピンが非接触に貫
通する孔の内周に設けた鋭利な突起部とコネクタピンの
間でフィルタ素子の絶縁破壊電圧よりも低い電圧で放電
する放電ギャップ部を形成した構成としたものであり、
Ｕ字状の弾性舌片を形成する上で、先端部に尖った形状
を形成できない場合等に放電板を装着するだけで、フィ
ルタ素子が絶縁破壊するよりも先に放電する部分を付加
することができるという作用を有する。
【００１４】以下、本発明の実施の形態について図１〜
５を用いて説明する。 （実施の形態１）図１〜図３は本発明の第１の実施の形
態によるフィルタ内蔵型ピンコネクタを示し、図１は側
面断面図、図２は分解斜視図、図３は要部断面の斜視図
である。
５を用いて説明する。 （実施の形態１）図１〜図３は本発明の第１の実施の形
態によるフィルタ内蔵型ピンコネクタを示し、図１は側
面断面図、図２は分解斜視図、図３は要部断面の斜視図
である。
【００１５】同図において、１は絶縁樹脂からなるコネ
クタのハウジングで、その基部２に設けられた複数個の
貫通孔３には、各々金属材料製のコネクタピン４が圧入
保持され、その鍔部４Ａが基部２の段２Ａに当接してい
る。
クタのハウジングで、その基部２に設けられた複数個の
貫通孔３には、各々金属材料製のコネクタピン４が圧入
保持され、その鍔部４Ａが基部２の段２Ａに当接してい
る。
【００１６】また、５は上記の貫通孔３に連接して基部
２に掘り込んで形成された溝状の収納部で、一端は上記
コネクタピン４の外周に面し、他端は開放された形状で
あり、ここに略直方体の両端部に電極６Ａ，６Ｂを配し
たフィルタ素子としてのチップ型コンデンサ６が収納さ
れている。
２に掘り込んで形成された溝状の収納部で、一端は上記
コネクタピン４の外周に面し、他端は開放された形状で
あり、ここに略直方体の両端部に電極６Ａ，６Ｂを配し
たフィルタ素子としてのチップ型コンデンサ６が収納さ
れている。
【００１７】このチップ型コンデンサ６は一端の電極６
Ａが上記コネクタピン４の鍔部４Ａの下に入り込んでコ
ネクタピン４の外周に当接し、他方の電極６Ｂは収納部
５の溝部から僅かに突出している。
Ａが上記コネクタピン４の鍔部４Ａの下に入り込んでコ
ネクタピン４の外周に当接し、他方の電極６Ｂは収納部
５の溝部から僅かに突出している。
【００１８】そして７は弾性金属板からなるアース板
で、ハウジング１の基部２に重ねて配された平板部に
は、各コネクタピン４が非接触に貫通するようにＵ字状
孔７Ａを打ち抜き曲げ加工してできたＵ字状部を折り曲
げることによって、上記のチップ型コンデンサ６に弾接
して、コネクタピン４に押し付ける弾性舌片７Ｂが形成
されている。
で、ハウジング１の基部２に重ねて配された平板部に
は、各コネクタピン４が非接触に貫通するようにＵ字状
孔７Ａを打ち抜き曲げ加工してできたＵ字状部を折り曲
げることによって、上記のチップ型コンデンサ６に弾接
して、コネクタピン４に押し付ける弾性舌片７Ｂが形成
されている。
【００１９】そして、この弾性舌片７Ｂの中間部を更に
折り曲げてチップ型コンデンサ６を収納部５底面に押し
付ける押さえ部７Ｃを形成すると共に、その先端部７Ｄ
は尖った形状となって、コネクタピン４の鍔部４Ａとの
間で放電ギャップ部８を形成している。
折り曲げてチップ型コンデンサ６を収納部５底面に押し
付ける押さえ部７Ｃを形成すると共に、その先端部７Ｄ
は尖った形状となって、コネクタピン４の鍔部４Ａとの
間で放電ギャップ部８を形成している。
【００２０】更にアース板７の長手方向の端部には、ア
ース回路に接続するための端子部７Ｅを有しており、ア
ース板７全体としてはその平板部外周の突起７Ｆおよび
弾性舌片７Ｂの根元部７Ｇをハウジングの壁部１Ａに係
止することにより位置決めされている。
ース回路に接続するための端子部７Ｅを有しており、ア
ース板７全体としてはその平板部外周の突起７Ｆおよび
弾性舌片７Ｂの根元部７Ｇをハウジングの壁部１Ａに係
止することにより位置決めされている。
【００２１】以上の構成によって、フィルタ素子として
のチップ型コンデンサ６は弾性舌片７Ｂによってコネク
タピン４に押し付けられて、両端の電極６Ａ，６Ｂを所
定の圧力で挟持されると共に、弾性舌片７Ｂの先端部７
Ｄとコネクタピン４の鍔部４Ａとの間に放電ギャップ部
８を形成でき、異常電圧によるフィルタ素子の絶縁破壊
を防止できる信頼性の高いフィルタ内蔵型ピンコネクタ
を得ることができる。
のチップ型コンデンサ６は弾性舌片７Ｂによってコネク
タピン４に押し付けられて、両端の電極６Ａ，６Ｂを所
定の圧力で挟持されると共に、弾性舌片７Ｂの先端部７
Ｄとコネクタピン４の鍔部４Ａとの間に放電ギャップ部
８を形成でき、異常電圧によるフィルタ素子の絶縁破壊
を防止できる信頼性の高いフィルタ内蔵型ピンコネクタ
を得ることができる。
【００２２】（実施の形態２）図４および図５は本発明
の第２の実施の形態によるフィルタ内蔵型ピンコネクタ
を示し、図４は側面断面図、図５は一部切欠断面の分解
斜視図である。
の第２の実施の形態によるフィルタ内蔵型ピンコネクタ
を示し、図４は側面断面図、図５は一部切欠断面の分解
斜視図である。
【００２３】同図において、上記第１の実施の形態と同
じ構成の部分については同一の符号を付して説明を省略
する。
じ構成の部分については同一の符号を付して説明を省略
する。
【００２４】同図において、９は絶縁樹脂からなるハウ
ジングで、その基部１０に設けられた複数個の貫通孔１
１には各々コネクタピン４が圧入保持され、またハウジ
ング９の基部１０に形成された収納部１２に電極６Ａ，
６Ｂを有するチップ型コンデンサ６が収納されて、ハウ
ジング９の基部１０に重ねて配された弾性金属板製のア
ース板１３に一体に形成された弾性舌片１３Ａによって
コネクタピン４に押し付けられることは、第１の実施の
形態と同じである。
ジングで、その基部１０に設けられた複数個の貫通孔１
１には各々コネクタピン４が圧入保持され、またハウジ
ング９の基部１０に形成された収納部１２に電極６Ａ，
６Ｂを有するチップ型コンデンサ６が収納されて、ハウ
ジング９の基部１０に重ねて配された弾性金属板製のア
ース板１３に一体に形成された弾性舌片１３Ａによって
コネクタピン４に押し付けられることは、第１の実施の
形態と同じである。
【００２５】そして、ハウジング９の基部１０のフィル
タ収納部１２の裏面側には金属板製の放電板１４が重ね
て配置され、この金属板製の放電板１４は、直角に折り
曲げ形成された脚部１４Ｃを基部１０端面の貫通孔１０
Ａを通してアース板１３の弾性舌片１３Ａとハウジング
９の壁部９Ａの間に挟まれることによってアース板１３
と接続すると共に、その平板部に各コネクタピン４が非
接触に貫通するように設けられた複数個の貫通孔１４Ａ
の内周には各々鋭利な突起１４Ｂを有しており、この突
起１４Ｂとコネクタピン４の間で放電ギャップ部１５を
形成するものである。
タ収納部１２の裏面側には金属板製の放電板１４が重ね
て配置され、この金属板製の放電板１４は、直角に折り
曲げ形成された脚部１４Ｃを基部１０端面の貫通孔１０
Ａを通してアース板１３の弾性舌片１３Ａとハウジング
９の壁部９Ａの間に挟まれることによってアース板１３
と接続すると共に、その平板部に各コネクタピン４が非
接触に貫通するように設けられた複数個の貫通孔１４Ａ
の内周には各々鋭利な突起１４Ｂを有しており、この突
起１４Ｂとコネクタピン４の間で放電ギャップ部１５を
形成するものである。
【００２６】すなわち、アース板１３に弾性舌片１３Ａ
を形成できない場合や、放電ギャップ部を有しないフィ
ルタ内蔵型ピンコネクタに対してフィルタ素子の絶縁破
壊を防止するための放電ギャップ部を付加することがで
きるものである。
を形成できない場合や、放電ギャップ部を有しないフィ
ルタ内蔵型ピンコネクタに対してフィルタ素子の絶縁破
壊を防止するための放電ギャップ部を付加することがで
きるものである。
【００２７】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、コネクタ
ピンを伝わって流出入しようとするノイズは、フィルタ
素子としてのチップ型コンデンサにより確実に除去され
ると共に放電ギャップ部を設けたことにより、サージ電
圧やパルスなどの異常電圧からフィルタ素子および機器
を保護するフィルタ内蔵型ピンコネクタを得ることがで
きる。
ピンを伝わって流出入しようとするノイズは、フィルタ
素子としてのチップ型コンデンサにより確実に除去され
ると共に放電ギャップ部を設けたことにより、サージ電
圧やパルスなどの異常電圧からフィルタ素子および機器
を保護するフィルタ内蔵型ピンコネクタを得ることがで
きる。
【００２８】また、アース板のアース回路への接続用端
子部以外の部分は絶縁ハウジング内に収納されるため小
型化が図れ、かつシールドケースを冠着させる必要はな
く、更に特殊なフィルタ素子を使う必要もなくて安価な
汎用品のチップ型コンデンサを使用できるため、広範囲
な周波数にわたって十分なノイズ除去が行えるコネクタ
を安価に提供できる。
子部以外の部分は絶縁ハウジング内に収納されるため小
型化が図れ、かつシールドケースを冠着させる必要はな
く、更に特殊なフィルタ素子を使う必要もなくて安価な
汎用品のチップ型コンデンサを使用できるため、広範囲
な周波数にわたって十分なノイズ除去が行えるコネクタ
を安価に提供できる。
【００２９】さらにコネクタピン、チップ型コンデン
サ、アース板の各部品はハウジングに対して総て同じ方
向から組み込めるため、生産性が良く機械組み立ても容
易である。
サ、アース板の各部品はハウジングに対して総て同じ方
向から組み込めるため、生産性が良く機械組み立ても容
易である。
【図１】本発明の第１の実施の形態によるフィルタ内蔵
型ピンコネクタの側面断面図
型ピンコネクタの側面断面図
【図２】同分解斜視図
【図３】同要部断面の斜視図
【図４】本発明の第２の実施の形態によるフィルタ内蔵
型ピンコネクタの側面断面図
型ピンコネクタの側面断面図
【図５】同一部切欠断面の分解斜視図
【図６】従来のフィルタ内蔵型ピンコネクタの側面断面
図
図
【図７】同分解斜視図
１，９ 絶縁ハウジング １Ａ，９Ａ 壁部 ２，１０ 基部 ２Ａ 段 ３，１１ 貫通孔４ コネクタピン ４Ａ 鍔部 ５，１２ フィルタ素子収納部 ６ チップ型コンデンサ ６Ａ，６Ｂ 電極 ７，１３ アース板 ７Ａ Ｕ字状孔 ７Ｂ，１３Ａ 弾性舌片 ７Ｃ 押さえ部 ７Ｄ 先端部 ７Ｅ 端子部 ７Ｆ 突起 ７Ｇ 根元部 ８，１５ 放電ギャップ部 １０Ａ 貫通孔 １４ 放電板 １４Ａ 貫通孔 １４Ｂ 突起 １４Ｃ 脚部
Claims (4)
- 【請求項１】 基部に複数の貫通孔ならびにこの貫通孔
の外周の一部に連接する切り欠き状の収納部を設けた絶
縁樹脂製のハウジングと、上記基部の各々の貫通孔に圧
入保持された金属製のコネクタピンと、略直方体の両端
部に配された電極の一方が上記コネクタピンに当接する
ように上記基部の各々の収納部に収納されたチップ型の
フィルタ素子と、上記基部に重ねて配され、各コネクタ
ピンが非接触に貫通する孔および各フィルタ素子をコネ
クタピンに押し付けるように各フィルタ素子の他方の電
極に弾接する弾性舌片を有すると共にアース回路接続用
端子を有する弾性金属板製のアース板からなり、上記コ
ネクタピンとアース板間にフィルタ素子の絶縁破壊電圧
よりも低い電圧で放電する放電ギャップ部を形成したフ
ィルタ内蔵型ピンコネクタ。 - 【請求項２】 弾性金属板にＵ字状切り込みを設けてＵ
字状部を折り曲げることにより、コネクタピンの貫通孔
およびフィルタ素子弾接用の弾性舌片を形成したアース
板とした請求項１記載のフィルタ内蔵型ピンコネクタ。 - 【請求項３】 コネクタピンの一部に鍔部を設けると共
に、アース板の弾性舌片の中間部を折り曲げて押さえ部
を設け、この押さえ部と上記鍔部の下面とでフィルタ素
子の両端上面をそれぞれ保持すると共に、弾性舌片の先
端部を尖った形状にしてコネクタピンとの間で放電ギャ
ップ部を形成した請求項１または２記載のフィルタ内蔵
型ピンコネクタ。 - 【請求項４】 基部に複数の貫通孔ならびにこの貫通孔
の外周の一部に連接する切り欠き状の収納部を設けた絶
縁樹脂製のハウジングと、上記基部の各々の貫通孔に圧
入保持された金属製のコネクタピンと、略直方体の両端
部に配された電極の一方が上記コネクタピンに当接する
ように上記基部の各々の収納部に収納されたチップ型の
フィルタ素子と、上記基部に重ねて配され、各コネクタ
ピンが非接触に貫通する孔および各フィルタ素子をコネ
クタピンに押し付けるように各フィルタ素子の他方の電
極に弾接する弾性舌片を有すると共にアース回路接続用
端子を有する弾性金属板製のアース板と、アース板の弾
性舌片の弾性を利用してアース板と接続されるようにハ
ウジング基部に重ねて配された放電板からなり、放電板
の各コネクタピンが非接触に貫通する孔の内周に設けた
鋭利な突起部とコネクタピンの間でフィルタ素子の絶縁
破壊電圧よりも低い電圧で放電する放電ギャップ部を形
成したフィルタ内蔵型ピンコネクタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8037710A JPH09232042A (ja) | 1996-02-26 | 1996-02-26 | フィルタ内蔵型ピンコネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8037710A JPH09232042A (ja) | 1996-02-26 | 1996-02-26 | フィルタ内蔵型ピンコネクタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09232042A true JPH09232042A (ja) | 1997-09-05 |
Family
ID=12505086
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8037710A Pending JPH09232042A (ja) | 1996-02-26 | 1996-02-26 | フィルタ内蔵型ピンコネクタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09232042A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100461724B1 (ko) * | 2002-11-20 | 2004-12-17 | 삼성전기주식회사 | 튜너 샤시 결합형 핀 커넥터를 갖는 ｒｆ 모듈레이터 |
| JP2006173104A (ja) * | 2004-12-15 | 2006-06-29 | Amphenol Tuchel Electronics Gmbh | 干渉に対する安全機構を有したピン及びソケットコネクタのための接点安全装置 |
| JP2008066265A (ja) * | 2006-08-11 | 2008-03-21 | Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk | 分岐コネクタ |
| JP2008527674A (ja) * | 2005-01-14 | 2008-07-24 | モレックス インコーポレーテッド | フィルタコネクタ |
| JP2017098387A (ja) * | 2015-11-23 | 2017-06-01 | 株式会社デンソー | 電子機器 |
| KR20190140784A (ko) * | 2018-06-12 | 2019-12-20 | 주식회사 엘지화학 | 서지 방지 기능을 가진 커넥터 및 이를 포함하는 회로기판 |
-
1996
- 1996-02-26 JP JP8037710A patent/JPH09232042A/ja active Pending
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| CN111684671A (zh) * | 2018-06-12 | 2020-09-18 | 株式会社Lg化学 | 具有防浪涌功能的连接器和包括该连接器的电路板 |
| US11043774B2 (en) | 2018-06-12 | 2021-06-22 | Lg Chem, Ltd. | Connector having surge prevention function and circuit board including same |
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