JPH09231781A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH09231781A
JPH09231781A JP3407896A JP3407896A JPH09231781A JP H09231781 A JPH09231781 A JP H09231781A JP 3407896 A JP3407896 A JP 3407896A JP 3407896 A JP3407896 A JP 3407896A JP H09231781 A JPH09231781 A JP H09231781A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率的な冗長を行うことができる半導体記憶
装置を実現する。 【解決手段】 列状に配線された主ビット線B1 〜Bm
が複数の副ビット線ブロックS11〜Snmに接続される半
導体記憶装置であって、複数の冗長副ビット線ブロック
11〜snkに接続される冗長主ビット線b1 〜bk と、
不良副ビット線ブロックのアドレスを記録する不良アド
レス記録部7、7aを有し、前記副ビット線ブロックが
存在する場合に、当該不良副ビット線ブロックを同一ワ
ード線が延在する方向にある前記冗長副ビット線に置き
換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置に
係り、特に不良箇所を救済するための冗長系回路の改善
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、EPROM、フラッシュメモリ等
の半導体不揮発性記憶装置においては、メモリチップ内
に少数の不良ビット(メモリトランジスタ)が存在する
場合、当該メモリチップの救済は、ビット線を単位とし
て行うのが一般的である。つまり、不良メモリトランジ
スタの存在する不良ビット線を冗長ビット線に置き換え
ることにより、不良チップの救済を行う。
【0003】しかし、主ビット線に複数の副ビット線が
接続する構造の半導体不揮発性記憶装置(たとえばDI
NOR型、AND型)、またはビット線に複数のNAN
D列が接続する構造の半導体不揮発性記憶装置(たとえ
ばNAND型)においては、従来のビット線を単位とし
て冗長を行う方法は効率的ではなく、より効率的な冗長
方式が可能である。
【0004】図4(a)、図4(b)、図4(c)は、
それぞれDINOR型、NAND型、AND型フラッシ
ュメモリにおける、メモリアレイ構造を示す図である。
【0005】図4(a)のDINOR型フラッシュメモ
リは、便宜上、1本の主ビット線に接続された副ビット
線1本に4個のメモリトランジスタが接続された場合の
メモリアレイを示す図である。図4(a)において、M
BLは主ビット線、SBLは副ビット線であり、主ビッ
ト線MBLおよび副ビット線SBLは、選択ゲート線S
Lにより制御される選択トランジスタST1 を介して作
動的に接続される。副ビット線SBLは、4本のワード
線WL1 〜WL4 と交差し、各交差位置には4個のメモ
リトランジスタMT1 〜MT4 が配置されている。
【0006】図4(b)のNAND型フラッシュメモリ
は、便宜上、1本のビット線に接続されたNAND型1
本に4個のメモリトランジスタが接続された場合のメモ
リアレイを示す図である。図4(b)において、BLは
ビット線であり、ビット線BLに2個の選択トランジス
タST1 ,ST2 、および4個のメモリトランジスタM
1 〜MT4 が直列接続されたNAND列が接続され
る。選択トランジスタST1 ,ST2 はそれぞれ選択ゲ
ート線SL1 ,SL2 により制御され、またメモリトラ
ンジスタMT1 〜MT4 はワード線WL1 〜WL4によ
り制御される。
【0007】図4(c)のAND型フラッシュメモリ
は、便宜上、1本の主ビット線に接続された副ビット線
1本に4個のメモリトランジスタが接続された場合のメ
モリアレイを示す図である。図4(c)において、MB
Lは主ビット線、SBLは副ビット線であり、SSLは
副ソース線であり、主ビット線MBLおよび副ビット線
SBLは選択ゲート線SL1 により制御される選択トラ
ンジスタST1 を介して作動的に接続され、また副ソー
ス線SSLは選択ゲート線SL2 により制御される選択
トランジスタST2 を介して接地電位VSSに作動的に
接続される。副ビット線SBLと副ソース線SSLに挟
まれて、4個のメモリトランジスタMT1 〜MT4 が配
置され、それぞれワード線WL1 〜WL4 により制御さ
れる。
【0008】図4に示すような、主ビット線に複数の副
ビット線が接続する構造の半導体不揮発性記憶装置(た
とえばDINOR型、AND型)、またはビット線に複
数のNAND列が接続する構造の半導体不揮発性記憶装
置(たとえばNAND型)においては、従来のビット線
(主ビット線)を単位として冗長を行う方法は効率的で
はない。
【0009】図5は、たとえばDINOR型構造の半導
体不揮発性記憶装置において、従来の主ビット線を単位
として冗長を行う場合の冗長効率の例を説明するための
図である。
【0010】図5において、1はメモリアレイで、正規
メモリアレイ1aと冗長メモリアレイ1bにより構成さ
れる。なお図5においては、便宜上、正規メモリアレイ
1aには3本の正規主ビット線B1 〜B3 が、また冗長
メモリアレイ1bには2本の冗長主ビット線b1 〜b 2
が配線されている例が図示されている。おのおの正規主
ビット線B1 〜B3 、および冗長主ビット線b1 〜b2
は、それぞれが3本の副ビット線に接続され、各副ビッ
ト線毎に1個の選択トランジスタ(図中□)と4個のメ
モリトランジスタ(図中〇)から構成されるメモリ列
(以下、副ビット線ブロック)が接続されている。つま
り、正規メモリアレイ1aは正規副ビット線ブロックS
11〜S33から構成され、また、冗長メモリアレイ1bは
冗長副ビット線ブロックs11〜s22から構成される。S
1 〜SL3 は選択トランジスタを制御する選択ゲート
線であり、WL11〜WL34はメモリトランジスタを制御
するワード線である。
【0011】図5の例においては、正規副ビット線ブロ
ックS12、S32、S23内の1個のメモリトランジスタ
(図中●)に不良が存在する。この場合、2本の正規主
ビット線B2 、B3 が不良主ビット線となり、当該不良
主ビット線を冗長主ビット線b1 、b2 に置き換えるこ
とにより救済する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の主ビ
ット線を単位として冗長を行う場合、以下のような問題
がある。
【0013】たとえば図5の例においては、不良主ビッ
ト線B2 に接続された正規副ビット線ブロックで、
12、S32は不良であるがS22は正常である。また、不
良主ビット線B3 に接続された正規副ビット線ブロック
で、S23は不良であるがS13、S33は正常である。
【0014】つまり、冗長を主ビット線を単位として行
うことにより、本来正常である副ビット線ブロックまで
置き換えてしまうことになり、その結果冗長効率が悪く
なり、特に、不良メモリトランジスタの多いメモリチッ
プにおいて、冗長効率の悪化が顕著となる。
【0015】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、効率的な冗長を行うことができ
る半導体不揮発性記憶装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、主ビット線が複数の副ビット線に分割さ
れたビット線階層構造を有し、行列状に配置されたメモ
リトランジスタが前記副ビット線およびワード線に接続
された半導体記憶装置であって、複数の冗長副ビット線
に選択的に接続される少なくとも1本の冗長主ビット線
と、前記副ビット線に接続されたメモリトランジスタに
不良が存在する不良副ビット線である場合に、当該不良
副ビット線を同一ワード線が延在する方向にある前記冗
長副ビット線に置き換える救済手段とを有する。
【0017】また、前記半導体記憶装置における前記救
済手段は、不良メモリトランジスタが存在する不良副ビ
ット線のアドレスを記録する不良アドレス記録手段と、
前記不良アドレスと同一アドレスの不良副ビット線を選
択する場合には、当該不良副ビット線が接続された不良
主ビット線を前記冗長主ビット線に置き換え、前記不良
主ビット線に接続された前記不良アドレスと異なる他の
アドレスの副ビット線を選択する場合には、前記不良主
ビット線の置き換えを行わない選択的主ビット線置き換
え手段とを有する。
【0018】また、本発明は、列状に配線させたビット
線にNAND構造をなす複数のNAND列が接続され、
行列状に配置されたメモリトランジスタが前記NAND
列とワード線に接続された半導体記憶装置であって、複
数の冗長NAND列が接続される少なくとも1本の冗長
ビット線と、前記NAND列に連なるメモリトランジス
タに不良が存在する不良NAND列である場合に、当該
不良NAND列を同一ワード線が延在する方向にある前
記冗長NAND列に置き換える救済手段とを有する。
【0019】また、前記半導体記憶装置における前記救
済手段は、不良メモリトランジスタが存在する不良NA
ND列のアドレスを記録する不良アドレス記録手段と、
前記不良アドレスと同一アドレスの不良NAND列を選
択する場合には、当該不良NAND列が接続された不良
ビット線を前記冗長ビット線に置き換え、前記不良ビッ
ト線に接続された前記不良アドレスと異なる他のアドレ
スのNAND列を選択する場合には、前記不良ビット線
の置き換えを行わない選択的ビット線置き換え手段とを
有する。
【0020】また、本発明の半導体記憶装置における各
前記不良アドレス記録手段は、不揮発性の記憶素子によ
り構成されている。また、メモリアレイ部と、前記不良
アドレス記録手段とが個別に集積化されている。さら
に、前記不良アドレスの記録は、出荷試験時に行われ
る。さらにまた、前記半導体記憶装置は、繰り返し書き
換え可能で、前記不良アドレスの記録は、各繰り返し書
き換え毎に行われる。
【0021】本発明の半導体記憶装置によれば、不良の
メモリトランジスタが存在するメモリチップの救済が、
主ビット線を単位としてではなく、副ビット線を単位と
して行われる。したがって、冗長効率が高い装置を実現
できる。
【0022】具体的には、不良副ビット線のアドレスが
不良アドレス記録手段に記録され、不良アドレスの同一
アドレスの不良副ビット線が選択される場合のみ、選択
的主ビット線置き換え手段により不良主ビット線が冗長
主ビット線に置き換えられる。
【0023】また、本発明の半導体記憶装置によれば、
不良のメモリトランジスタが存在するメモリチップの救
済が、ビット線を単位としてではなく、NAND列を単
位として行われる。したがって、冗長効率が高い装置を
実現できる。
【0024】具体的には、不良NAND列のアドレスが
不良アドレス記録手段に記録され、不良アドレスと同一
アドレスの不良NAND列が選択される場合のみ、選択
的主ビット線置き換え手段により不良ビット線が冗長ビ
ット線に置き換えられる。
【0025】また、不良アドレスの記録は、不揮発性の
記憶素子により構成されるレジスタや、本発明に係る半
導体記憶装置以外の別個に集積化された他の半導体記憶
装置に記録をすることにより可能である。
【0026】また、不良アドレスの記録を、前記半導体
不揮発性記憶装置の出荷試験に行うことにより、メモリ
チップの製品出荷時に不良チップの救済が可能である。
【0027】また、繰り返し書き換え可能なフラッシュ
メモリ等においては、不良アドレスの記録を各繰り返し
書き換え毎に行うことにより、繰り返し書き換え毎の不
良に対して、救済が可能である。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る半導体不揮
発性記憶装置、たとえば主ビット線が接続手段を介して
複数の副ビット線に接続されるDINOR型フラッシュ
メモリ等の第1の実施形態を示す図である。
【0029】図1において、1はメモリアレイであり、
正規メモリアレイ1aと冗長メモリアレイ1bにより構
成されている。正規メモリアレイ1aにはm本の正規主
ビット線B1 〜Bm が、冗長メモリアレイ1bにはk本
の冗長主ビット線b1 〜bk がそれぞれ配線されてい
る。また、おのおの正規主ビット線B1 〜Bm 、および
冗長主ビット線b1 〜bkは、それぞれがn本の副ビッ
ト線に接続され、各副ビット線毎に1個の選択トランジ
スタ(図中□)とj個のメモリトランジスタ(図中〇)
から構成されるメモリ列(以下、副ビット線ブロック)
が接続されている。つまり、正規メモリアレイ1aは正
規副ビット線ブロックS11〜Snmから構成され、また、
冗長メモリアレイ1bは冗長副ビット線ブロックs11
nkから構成されている。SL1 〜SLn は選択トラン
ジスタを制御する選択ゲート線であり、WL11〜WLnj
はメモリトランジスタを制御するワード線である。
【0030】2はメインローデコーダであり、X入力の
上位X1 〜Xa をデコードして、選択ゲート線SL1
SLn の出力電圧、および副ビット線ブロック選択信号
1〜xn を発生する。3はサブローデコーダであり、
X入力の下位X1 〜Xb をデコードして、選択副ビット
線ブロックにおけるワード線電圧V1 〜Vj を発生す
る。4はローカルデコーダであり、各ワード線WL11
WLnjに対応した伝達回路T11〜Tnjから構成され、副
ビット線ブロック選択信号x1 〜xn によりブロック単
位で選択される。それぞれの伝達回路T11〜Tnjは、こ
れら伝達回路T11〜Tnjが副ビット線ブロック選択信号
により選択された場合には、ワード線電圧V1 〜Vj
対応するワード線に出力し、また、伝達回路T11〜Tnj
が副ビット線ブロック選択信号により選択されない場合
には、動作に応じた適当な電圧値(たとえば接地電圧G
ND)を対応するワード線に出力する。
【0031】5はカラムデコーダであり、Y入力Y1
c をデコードして、正規主ビット線B1 〜Bm に対応
した正規カラム選択信号R1 〜Rm を発生する。6はカ
ラム選択部であり、正規カラム選択部6aと冗長カラム
選択部6bにより構成される。正規カラム選択部6aは
m本の正規主ビット線B1 〜Bm の1本を選択する。ま
た、冗長カラム選択部1bはk本の冗長主ビット線b1
〜bk の1本を選択する。
【0032】7は不良アドレス記録部であり、不揮発性
の記憶素子により構成されるレジスタの集合であって、
正規副ビット線ブロックS11〜Snmにおいて、不良ビッ
ト(メモリトランジスタ)の存在するブロックのアドレ
スを記録するためのものである。不良副ビット線ブロッ
クのアドレスは、ワード線方向のアドレス毎に記録さ
れ、i(i≦n)個のX(ワード線方向)アドレスのそ
れぞれに対して、k個のY(ビット線)アドレスが記録
される。すなわち、不良副ビット線ブロックのアドレス
は、同一ワード線が延在する方向にある冗長副ビット線
ブロックに対応するレジスタに記録される。図中、X
ar-1〜Xar-iは前記不良Xアドレスレジスタを、Y
ar-11 〜Yar-ikは前記不良Yアドレスレジスタを示し
ている。
【0033】7aは書き込み回路で、不良アドレス記録
部7に、X(ワード線方向)アドレスXar、およびY
(ビット線)アドレスYarで表される選択アドレスを、
不良アドレスとして記録する。81 〜8i はXアドレス
一致判定回路であって、それぞれi個の不良Xアドレス
レジスタXar-1〜Xar-iに対応して設けられており、記
録された不良Xアドレスが、現在選択されているXアド
レスXarと一致する場合に、不良Yアドレス読み出し信
号φ1 〜φi を出力する。不良Yアドレス読み出し信号
φ1 〜φi が出力されると、対応する不良Yアドレスレ
ジスタYar-11 〜Yar-ik の内容が調査され、不良Yア
ドレスが記録されている場合に、当該不良Yアドレスを
出力する。
【0034】91 〜9k はYアドレス一致判定回路であ
って、それぞれk個の不良YアドレスレジスタYar-1
ar-iに対応して設けられたレジスタに不良Yアドレス
が記録されており、現在選択されているXアドレスYar
と一致する場合に、冗長カラム選択信号r1 〜rk を出
力する。
【0035】NOR1はk入力ノア回路で、各入力端子
がYアドレス一致判定回路91 〜9 k の出力端子にそれ
ぞれ接続され、k個の冗長カラム選択信号r1 〜rk
否定的論理積をとる。AND1〜ANDmは2入力アン
ド回路で、各一方の入力端子はカラムデコーダ5の正規
カラム選択信号R1 〜Rm の出力ラインに接続され、各
他方の入力端子はノア回路NOR1の出力端子に共通に
接続され、両信号の論理積をとる。
【0036】次に、上記構成による動作を説明する。ロ
ーアドレスX入力のうち上位X1 〜Xa がメインローデ
コーダ2に入力されてデコードされ、メインローデコー
ダ2で選択ゲート線SL1 〜SLn の出力電圧、および
副ビット線ブロック選択信号x1 〜xn が発生され、出
力電圧は所定の選択ゲート線に供給され、副ビット線ブ
ロック選択信号x1 〜xn はローカルデコーダ4に出力
される。また、ローアドレスX入力のうち下位X1 〜X
b がサブローデコーダ3に入力されてデコードされ、選
択副ビット線ブロックにおけるワード線電圧V1 〜Vj
が発生される。ローカルデコーダ4では、各ワード線W
11〜WLnjに対応した伝達回路T11〜Tnjが、副ビッ
ト線ブロック選択信号x1 〜xn によりブロック単位で
選択される。そして、選択された伝達回路を介してワー
ド線電圧V1 〜Vj が対応するワード線に出力される。
一方、伝達回路T11〜Tnjが副ビット線ブロック選択信
号により選択されない場合には、たとえば接地電圧GN
Dが対応するワード線に出力される。
【0037】また、カラムデコーダ5において、カラム
アドレスY入力Y1 〜Yc がデコードされ、正規主ビッ
ト線B1 〜Bm に対応した正規カラム選択信号R1 〜R
m あ発生され、アンド回路AND1 〜ANDm に出力さ
れる。
【0038】ここで、正規副ビット線ブロックS11〜S
nmにおいて、不良ビット(メモリトランジスタ)が存在
する場合、書き込み回路7aにより不良アドレス記録部
7に、X(ワード線方向)アドレスXar、およびY(ビ
ット線)アドレスYarで表される選択アドレスが、不良
アドレスとして記録される。そして、記録された不良X
アドレスが、現在選択されているXアドレスXarと一致
する場合に、Xアドレス一致判定回路81 〜8i により
不良Yアドレス読み出し信号φ1 〜φi が出力される。
不良Yアドレス読み出し信号φ1 〜φi が出力される
と、対応する不良YアドレスレジスタYar-11 〜Y
ar-ik の内容が調査され、不良Yアドレスが記録されて
いる場合に、当該不良YアドレスがYアドレス一致判定
回路91 〜9k に出力され、不良アドレスは対応するレ
ジスタに記録される。
【0039】Yアドレス一致判定回路91 〜9k では、
レジスタに記録された不良Yアドレスが、現在選択され
ているYアドレスYarと一致する場合に、冗長カラム選
択信号r1 〜rk がハイレベルで出力され、一致しない
場合ローレベルで出力される。冗長カラム選択信号r1
〜rk はノア回路NOR1に入力され、冗長カラム選択
信号r1 〜rk のいずれかがハイレベルの場合に、ノア
回路NOR1の出力がローレベルとなり、冗長カラム選
択信号r1 〜rk のすべてがローレベルの場合に、ノア
回路NOR1の出力がハイレベルとなる。
【0040】ノア回路NOR1の出力がローレベルの場
合、アンド回路AND1 〜ANDmは不活性化され、出
力される正規カラム選択信号R1 ’〜Rm ’はすべてロ
ーレベルとなる。すなわち、選択された不良副ビット線
ブロックが接続された不良主ビット線が、切り離されて
冗長主ビット線に置き換えられる。また、ノア回路NO
R1の出力がハイレベルの場合、アンド回路AND1
ANDm は活性化され、出力される正規カラム選択信号
1 ’〜Rm ’により正規の主ビット線が選択される。
【0041】図2は、図1の本発明に係る半導体不揮発
性記憶装置において、冗長効率の例を説明するための図
である。
【0042】図2の例におけるメモリアレイの構成、お
よび不良メモリトランジスタの個数、配置は、既に説明
した図5の従来の冗長効率の例を示す図と、全く同様で
ある。すなわち、図2の例においても、正規副ビット線
ブロックS12、S32、S23の内の1個のメモリトランジ
スタ(図中●)に不良が存在する。この場合、2本の正
規主ビット線B2 、B3 が不良主ビット線となるが、当
該不良主ビット線を1本の冗長主ビット線b1 に置き換
えることにより、当該不良の救済が可能である。
【0043】これは、図5に示すように従来の主ビット
線を単位として冗長を行う場合、2本の不良主ビット線
2 、B3 を2本の冗長主ビット線b1 、b2 に置き換
えるのと比較すると、大幅な冗長効率の向上となる。
【0044】図3は、本発明に係る半導体不揮発性記憶
装置、たとえば主ビット線が接続手段を介して複数の副
ビット線に作動的に接続されるDINOR型フラッシュ
メモリ等の第2の実施形態を示す図である。
【0045】図3の実施形態が図1の実施形態と異なる
点は、不良アドレスの記録が、不揮発性の記憶素子によ
り構成されるレジスタではなく、本発明に係る半導体不
揮発性記憶装置以外の別個に集積化された他の半導体不
揮発性記憶装置に行われる点にある。
【0046】不良アドレスの記録を、本実施形態に係る
半導体不揮発性記憶装置以外の他の半導体不揮発性記憶
装置に行うことにより、メモリアレイ内に多数の不良メ
モリトランジスタが存在する場合においても、不良副ビ
ット線ブロックのアドレスの記録が容易となり、好適で
ある。すなわち、多数の不良アドレスの記録が必要な場
合であっても、不良アドレス記録部の占有面積を小さく
できる利点がある。
【0047】図3において、10は不良アドレスを記録
するための、他の半導体不揮発性記憶装置のメモリアレ
イである。メモリアレイ10は、n個のワード線ブロッ
クに対応して配線されたn本のワード線w1 〜wn と、
k本の冗長主ビット線とc個のY入力に対応して配線さ
れた(k・c)本のビット線b11〜bkcにより、メモリ
アレイが構成されている。また、おのおのワード線とビ
ット線との各格子位置には、電気的にプグラム可能なメ
モリセル(図中〇)、たとえばEEPROM等が配置さ
れる。各メモリセルは、c個のY入力に対応して、c個
のメモリセルからなるメモリ列(以下Yアドレス列)を
構成する。つまり、メモリアレイ10はYアドレス列s
11〜snkから構成される。したがって、不良副ビット線
ブロックのアドレスは、ワード線方向のアドレス毎に記
録され、n個のX(ワード線方向)アドレスのそれぞれ
に対して、k個のY(ビット線)アドレスが記録され
る。すなわち、不良副ビット線ブロックのアドレスは、
同一ワード線が延在する方向にある冗長副ビット線ブロ
ックに対応するYアドレス列に、記録される。
【0048】10aはローデコーダAであり、X入力の
上位X1 〜Xa をデコードして、ワート線w1 〜w
n に、動作に応じた適当な電圧値を出力する。10bは
カラムデコーダAであり、Y入力Y1 〜Yd をデコード
して、前記k個のY(ビット線)アドレスを選択する信
号を発生する。10cはカラム選択部であり、現在選択
されているXアドレスXar、およびYアドレスYarで表
された選択アドレスを、不良アドレスとしてメモリアレ
イ10に記録するための書き込み回路の機能の他に、当
該選択アドレスに一致する不良アドレスが当該メモリア
レイに記録されている場合に、冗長カラム選択信号r1
〜rk をハイレベルで出力する。
【0049】また、冗長カラム選択信号r1 〜rk はノ
ア回路NOR1に入力され、冗長カラム選択信号r1
k のいずれかがハイレベルの場合に、ノア回路NOR
1の出力をローレベルとし、冗長カラム選択信号r1
k のすべてがローレベルの場合に、ノア回路NOR1
の出力をハイレベルとする。ノア回路NOR1の出力が
ローレベルの場合、アンド回路AND1 〜ANDmは不
活性化され、出力される正規カラム選択信号R1 ’〜R
m ’はすべてローレベルとなる。すなわち、選択された
不良副ビット線ブロックが接続された不良主ビット線
が、切り離されて冗長主ビット線に置き換えられる。ま
た、ノア回路NOR1の出力がハイレベルの場合、アン
ド回路AND1 〜ANDm は活性化され、出力される正
規カラム選択信号R1 ’〜Rm ’により正規の主ビット
線が選択される。
【0050】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、主ビット線に複数の副ビット線が接続される構造の
半導体不揮発性記憶装置(たとえばDINOR型フラッ
シュメモリ等)において、不良のメモリトランジスタが
存在するメモリチップの救済を、主ビット線を単位とし
て冗長を行うのではなく、副ビット線を単位として冗長
を行うことにより、冗長効率が高い冗長を行うことが可
能となる。
【0051】また、本実施形態においては、DINOR
型フラッシュメモリ等を例に具体的に説明してあるが、
本発明が、ビット線に複数のNAND列が接続される構
造の半導体不揮発性記憶装置(たとえばNAND型フラ
ッシュメモリ等)において、不良のメモリトランジスタ
が存在するメモリチップの救済を、ビット線を単位とし
て冗長を行うのではなく、NAND列を単位として冗長
を行う方法に適用できることは、説明するまでもないこ
とである。さらに、本発明が、メモリチップの製品出荷
時に不良チップの救済を行う場合だけでなく、繰り返し
書き換え可能なフラッシュメモリ等において、繰り返し
書き換え毎の不良に対して、不良チップの救済を行う場
合に適用できることも、説明するまでもないことであ
る。さらにまた、本実施形態では、不揮発性の半導体記
憶装置を例に説明したが、本発明は不揮発性の記憶装置
以外の半導体記憶装置に適用できることはいうまでもな
い。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
効率的な冗長を行うことのできる半導体記憶装置を実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体不揮発性記憶装置の第1の
実施形態を示す図である。
【図2】図1の半導体不揮発性記憶装置において、冗長
効率の例を説明するための図である。
【図3】本発明に係る半導体不揮発性記憶装置の第2の
実施形態を示す図である。
【図4】DINOR型、NAND型、AND型フラッシ
ュメモリにおける、メモリアレイ構造を示す図である。
【図5】図4のDINOR型フラッシュメモリにおい
て、従来の主ビット線を単位として冗長を行う場合の、
冗長効率の例を説明するための図である。
【符号の説明】
SL1 〜SLn …選択ゲート線、W11〜Wnj…ワード
線、B1 〜Bm …正規ビット線、b1 〜bk …冗長ビッ
ト線、X1 〜Xa , X1 〜Xb …X入力、Y1 〜Yc ,
1 〜Yd …Y入力、V1 〜Vj …選択ブロックワード
線電圧、x1 〜x n …副ブット線ブロック選択信号、T
11〜Tnj…ワード線電圧伝達回路、S11〜Snm…正規副
ブット線ブロック、s11〜snk…冗長副ビット線ブロッ
ク、Xar…選択Xアドレス、Yar…選択Yアドレス、X
ar-1〜Xar-i…不良Xアドレスレジスタ、Yar-11 〜Y
ar-ik 不良Yアドレスレジスタ、φ1 〜φi …不良Yア
ドレス読み出し信号、R1 〜Rm …正規カラム選択信
号、r1 〜rk …冗長カラム選択信号、NOR1…ノア
回路、AND1 〜ANDm …アンド回路、ST1 〜ST
2 …選択トランジスタ、MT1 〜MT4 …メモリトラン
ジスタ、1…メモリアレイ、1a…正規メモリアレイ、
1b…冗長メモリアレイ、2…メインローデコーダ、3
…サブローデコーダ、4…ローカルローデコーダ、5…
カラムデコーダ、6…カラム選択部、6a…正規カラム
選択部、6b…冗長カラム選択部、7…不良アドレス記
録部(レジスタ)、7a…書き込み回路、81 〜8i
Xアドレス一致判定回路、91 〜9k …Yアドレス一致
判定回路、10…不良アドレス記録部(メモリアレ
イ)、10a…ローデコーダA、10b…カラムデコー
ダA、10c…カラム選択部A。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主ビット線が複数の副ビット線に分割さ
    れたビット線階層構造を有し、行列状に配置されたメモ
    リトランジスタが前記副ビット線およびワード線に接続
    された半導体記憶装置であって、 複数の冗長副ビット線に選択的に接続される少なくとも
    1本の冗長主ビット線と、 前記副ビット線に接続されたメモリトランジスタに不良
    が存在する不良副ビット線である場合に、当該不良副ビ
    ット線を同一ワード線が延在する方向にある前記冗長副
    ビット線に置き換える救済手段とを有する半導体記憶装
    置。
  2. 【請求項2】 前記救済手段は、不良メモリトランジス
    タが存在する不良副ビット線のアドレスを記録する不良
    アドレス記録手段と、 前記不良アドレスと同一アドレスの不良副ビット線を選
    択する場合には、当該不良副ビット線が接続された不良
    主ビット線を前記冗長主ビット線に置き換え、前記不良
    主ビット線に接続された前記不良アドレスと異なる他の
    アドレスの副ビット線を選択する場合には、前記不良主
    ビット線の置き換えを行わない選択的主ビット線置き換
    え手段とを有する請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記不良アドレス記録手段は、不揮発性
    の記憶素子により構成されている請求項1記載の半導体
    記憶装置。
  4. 【請求項4】 メモリアレイ部と、前記不良アドレス記
    録手段とが個別に集積化されている請求項1記載の半導
    体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記不良アドレスの記録は、出荷試験時
    に行われる請求項1記載の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記半導体記憶装置は、繰り返し書き換
    え可能で、前記不良アドレスの記録は、各繰り返し書き
    換え毎に行われる請求項1記載の半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 列状に配線させたビット線にNAND構
    造をなす複数のNAND列が接続され、行列状に配置さ
    れたメモリトランジスタが前記NAND列とワード線に
    接続された半導体記憶装置であって、 複数の冗長NAND列が接続される少なくとも1本の冗
    長ビット線と、 前記NAND列に連なるメモリトランジスタに不良が存
    在する不良NAND列である場合に、当該不良NAND
    列を同一ワード線が延在する方向にある前記冗長NAN
    D列に置き換える救済手段とを有する半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記救済手段は、不良メモリトランジス
    タが存在する不良NAND列のアドレスを記録する不良
    アドレス記録手段と、 前記不良アドレスと同一アドレスの不良NAND列を選
    択する場合には、当該不良NAND列が接続された不良
    ビット線を前記冗長ビット線に置き換え、前記不良ビッ
    ト線に接続された前記不良アドレスと異なる他のアドレ
    スのNAND列を選択する場合には、前記不良ビット線
    の置き換えを行わない選択的ビット線置き換え手段とを
    有する請求項7記載の半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記不良アドレス記録手段は、不揮発性
    の記憶素子により構成されている請求項7記載の半導体
    記憶装置。
  10. 【請求項10】 メモリアレイ部と、前記不良アドレス
    記録手段とが個別に集積化されている請求項7記載の半
    導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記不良アドレスの記録は、出荷試験
    時に行われる請求項7記載の半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 前記半導体記憶装置は、繰り返し書き
    換え可能で、前記不良アドレスの記録は、各繰り返し書
    き換え毎に行われる請求項7記載の半導体記憶装置。
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