JPH09231612A - 光ディスク及び光ディスクの再生装置 - Google Patents

光ディスク及び光ディスクの再生装置

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JPH09231612A
JPH09231612A JP8058412A JP5841296A JPH09231612A JP H09231612 A JPH09231612 A JP H09231612A JP 8058412 A JP8058412 A JP 8058412A JP 5841296 A JP5841296 A JP 5841296A JP H09231612 A JPH09231612 A JP H09231612A
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optical disc
optical disk
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Application number
JP8058412A
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English (en)
Inventor
Shinji Katsuramoto
伸治 桂本
Masumi Ono
真澄 小野
Hideo Owa
英男 応和
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光ディスク及び光ディスクの再生装置に関し、
光ディスクに記録されたデータの無制限なインストール
等を防止する。 【解決手段】光ディスク1の再生可能な回数を制限し、
また再生後、光ディスクに記録されたデータを破壊す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク及び光
ディスクの再生装置に関し、光ディスクの再生可能な回
数を制限することにより、また再生後、光ディスクに記
録されたデータを破壊することにより、光ディスクに記
録されたデータの無制限なインストール等を防止する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスクにおいては、記録再生
可能な光磁気ディスク、相変化ディスクの他に、再生専
用のコンパクトディスク、CD−ROM等が普及し、こ
のCD−ROMにおいては、コンピュータプログラム、
画像データ等の供給に利用されるようになされている。
【0003】すなわちCD−ROMは、ユーザーデータ
に応じて位相ピット列が形成されてなる透明のディスク
状基板に順次反射膜、保護膜が形成されて作成される。
CD−ROMは、この位相ピット列にレーザービームが
照射され、その結果得られる戻り光の光量変化によりユ
ーザーデータが再生される。CD−ROMは、このディ
スク状基板をスタンパにより簡易に量産できることによ
り、この種のユーザーデータとしてコンピュータプログ
ラム、画像データ等の供給に有効に利用されるようにな
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種の光デ
ィスクに記録されたコンピュータプログラム等は、複数
台のコンピュータに無制限にインストールされる問題が
ある。
【0005】この問題を解決する1つの方法として、イ
ンストールを許された人物に対してだけ、インストール
の際に必要なキーコード等を連絡する方法もあるが、こ
のキーコードを第3者が入手することについては、完全
に防止することが困難で、結局実用上未だ不十分な問題
がある。
【0006】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、無制限なインストール等を防止することができる光
ディスク及び光ディスクの再生装置を提案しようとする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、光ディスクに適用して、光ビーム
の照射により情報記録面が変化して、情報記録面に記録
したデータの再生が困難になる再生回数の制限された領
域を有するようにする。
【0008】また光ディスク装置に適用して、制御手段
が、再生結果に基づいて光ビームの光量を立ち上げて、
光ディスクに記録されたデータの少なくとも一部を破壊
するようにする。
【0009】これらの手段により、光ビームの照射によ
りデータの再生が困難になる再生回数の制限された領域
においては、この制限された再生回数以上の再生が困難
なことにより、無制限な再生の繰り返しを防止すること
ができる。
【0010】また光ディスク装置において、制御手段
が、再生結果に基づいて光ビームの光量を立ち上げて、
光ディスクに記録されたデータの少なくとも一部を破壊
すれば、続く再生において、この破壊したデータの再生
を困難にすることができ、これにより無制限な再生の繰
り返しを防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0012】(1)第1の実施の形態 図1は、本発明の実施の形態に係る光ディスクを示す斜
視図である。この光ディスク1は、コンピュータプログ
ラムの試供等に使用される。ここで光ディスク1は、情
報記録面を同心円状に分割し、内周側より再生回数制限
領域3、再生回数非制限領域4が形成される。光ディス
ク1は、試供に供するコンピュータプログラムのファイ
ルを再生回数非制限領域4に記録し、光ディスク1のボ
リューム、ファイル管理テーブル(FAT:File Alloc
ation Table )等の管理用のデータを再生回数制限領域
3に記録する。
【0013】再生回数非制限領域4は、表面に位相ピッ
ト5を形成してなるポリカーボネート基板6上に、反射
膜7、保護膜8を順次形成して作成され、これにより従
来のコンパクトディスクプレイヤーと同様の光学系によ
り、位相ピット5に応じて信号レベルの変化する再生信
号を検出できるようになされている。
【0014】これに対して再生回数制限領域3は、表面
に位相ピット5を形成してなるポリカーボネート基板6
上に、誘電体9、相変化材料10、誘電体11、反射材
料12、誘電体13を順次積層して形成される。これに
より再生回数制限領域3は、再生回数非制限領域4と同
様に、従来のコンパクトディスクプレイヤーと同様の光
学系により、位相ピット5に応じて信号レベルの変化す
る再生信号を検出できるようになされている。なお再生
回数制限領域3のポリカーボネート基板6は、再生回数
非制限領域4のポリカーボネート基板6と一体に、射出
成形等により形成されるようになされている。また位相
ピット5は、この光ディスク1の再生に使用されるレー
ザービームのビームスポット径に対して、充分に小さな
形状に形成されるようになされている。
【0015】ここで誘電体9、11、13は、ZnS−
SiO2 が適用され、保護層を形成する。反射材料12
は、アルミニウム等が適用され、この光ディスク1に照
射されるレーザービームの反射層を形成する。相変化材
料10は、Ge2 Sb2 Te5 が適用され、再生回数非
制限領域4の再生と同一の条件によりレーザービームを
照射すると局所的に溶融し、溶融した箇所では反射率が
著しく低下するようになされている。
【0016】これらの再生回数制限領域3の構成におい
て、最上層の誘電体13は、膜厚が100〔nm〕〜2
00〔nm〕の範囲に選定され、これによりレーザービ
ームの照射を10〜20回程度繰り返すと、再生信号の
SN比が劣化し、記録されたデータの正しい再生が困難
になるようになされている。
【0017】すなわち図2に、レーザービームのビーム
スポットSPと光ディスク1上の温度との関係を示すよ
うに、この種の光ディスク1に対してレーザービームを
照射すると、光ディスク1上においては、ガウス分布の
光量分布aによりビームスポットSPが形成される(図
2(A)及び(B))。光ディスク1においては、この
ビームスポットSPが光ディスク1の回転により光ディ
スク1上を走査することにより、符号bで示すように、
このビームスポットSPの走査方向の先端側から温度が
上昇し、遂にはビームスポットSPのほぼ中心より後方
で、相変化材料10の温度上昇が融点MPを越えるよう
になり、この融点MPを越えた領域の反射率が著しく低
下することになる。
【0018】これにより光ディスク1では、走査開始端
側の反射率の高い領域Pzと反射率の低い領域Pxと
に、ビームスポットSPを分割し、光ディスク装置にお
いて、反射率の高い領域Pzからだけ戻り光を検出でき
るようになされている。光ディスク1は、符号間干渉を
有効に回避できるように、この反射率の高い領域Pzに
対して、位相ピット5の最小形成周期qが選定されるよ
うになされ、これにより位相ピット5をビームスポット
SPより小さく形成して高密度記録できるようになさ
れ、また記録したデータを確実に再生できるようになさ
れている。
【0019】ところでこのように相変化材料10の温度
上昇が局所的に融点MPを越える場合に、最上層の誘電
体13において、膜厚を100〔nm〕〜200〔n
m〕の範囲に選定すると、レーザービームの照射を繰り
返す毎に、再生信号のSN比が劣化してビット誤りの程
度が激しくなり、10〜20回程度の繰り返しにより記
録されたデータを正しく再生することが困難になる。ま
た場合によっては、正しくトラッキング制御することが
困難になる。この現象は、相変化材料10が局所的に溶
融することにより、これら相変化材料10、誘電体9、
11等により形成される情報記録面が徐々に変化するこ
とによると考えられる。これにより光ディスク1では、
この試供に供するプログラムの無制限なインストール、
アクセスを防止できるようになされている。
【0020】以上の構成において、光ディスク1は、光
ディスク装置に装填されて所定の回転速度で回転駆動さ
れた状態で、レーザービームが照射され、その戻り光の
光量変化に応じて信号レベルが変化する再生信号が検出
される。光ディスク1は、この再生信号が光ディスク装
置により復調されて、情報記録面に記録されたデータが
再生される。
【0021】このデータの再生において、光ディスク1
は、最内周の再生回数制限領域3(図1)に記録された
ファイル管理テーブル等に従って、外周側の再生回数非
制限領域4がアクセスされ、これによりこの再生回数非
制限領域4に記録されたコンピュータプログラムのファ
イルが必要に応じてインストールされ、またアクセスさ
れる。
【0022】このとき再生回数制限領域3は、ビームス
ポットSPの走査方向の先端側から徐々に温度が上昇
し、ビームスポットSPのほぼ中心より後方で、相変化
材料10の温度上昇が融点MPを越えるようになる(図
2)。この融点MPを越える領域Pxにおいては、相変
化材料10の反射率が著しく低下し、これにより融点M
Pを越えない領域Pzからだけ戻り光が検出されて再生
信号が生成される。これにより再生回数制限領域3にお
いては、ビームスポットSPより位相ピット5を小さく
形成して所望のデータを高密度記録し、この高密度記録
したデータを確実に再生することができる。
【0023】また再生回数制限領域3においては、この
融点MPを越える領域Pxにおいて、相変化材料10が
溶融することにより、レーザービームの照射を繰り返す
毎に徐々に再生信号のSN比が低下し、遂には正しく再
生することが困難になる。これにより再生回数制限領域
3においては、このSN比の劣化により決まる再生回数
を越える再生が困難になる。従って光ディスク1では、
この再生回数制限領域3に記録されたファイル管理テー
ブル等に従ってアクセスする再生回数非制限領域4につ
いても、この再生回数を越える再生が困難になり、無制
限なインストール、アクセスが禁止される。
【0024】以上の構成によれば、レーザービームの照
射により情報記録面が変化して、この情報記録面に記録
したデータの再生が困難になるように再生回数制限領域
3を形成したことにより、この再生回数制限領域3の再
生可能回数を越える光ディスク1の再生を防止すること
ができ、これにより無制限なインストール、アクセスを
防止することができる。
【0025】(2)第2の実施の形態 図3は、本発明の第2の実施の形態に係る光ディスク装
置を示すブロック図である。ここでこの光ディスク装置
19に適用される光ディスク20は、情報記録面を同心
円状に分割し、内周側及び外周側がそれぞれ再生回数制
限領域21及び再生回数非制限領域22に割り当てられ
る。ここでこの光ディスク20において、再生回数非制
限領域22は、コンパクトディスクと同様に位相ピット
が形成されてなるポリカーボネート基板に反射膜、保護
膜を順次作成して形成され、これにより戻り光の光量変
化を検出して記録されたデータを再生できるようになさ
れている。
【0026】これに対して図4に示すように、再生回数
制限領域21は、位相ピット5が形成されてなるポリカ
ーボネート基板23に、反射膜24、再生回数制限膜2
5、保護膜26を順次作成して形成される。この再生回
数制限膜25は、レーザービームを効率良く吸収して反
射膜24を局所的に破壊することができる有機色素膜に
より形成される。これにより再生回数制限領域21は、
再生回数非制限領域22と同一の光量によりレーザービ
ームを照射して、再生回数非制限領域22と同様に位相
ピット5により記録されたデータを再生できるように形
成され、またこのレーザービームの光量を立ち上げて、
記録されたデータを破壊できるようになされている。
【0027】図5に示すように、光ディスク20では、
この光ディスク20により供給される複数のプログラム
データが再生回数非制限領域22に記録され、これらプ
ログラムデータのインストールプログラム及びこれらプ
ログラムデータの内容を紹介するダイジェストファイル
が再生回数非制限領域22に記録されるようになされて
いる。
【0028】さらに光ディスク20では、各プログラム
データのインストール可能回数が再生回数制限領域情報
として不可視ファイルの形式で再生回数非制限領域22
に記録されるようになされている。また各プログラムデ
ータと共に、各プログラムデータのパスワードが記録さ
れ、インストールプログラムにおいて、この光ディスク
20に記録されたパスワードとユーザーが入力したパス
ワードとが一致した場合だけ、インストールの処理が実
行されるようになされている。さらに各プログラムデー
タにテストデータが割り当てられ、インストールプログ
ラムにおいて、このテストデータを破壊することができ
た場合だけ対応するプログラムデータをインストールす
るようになされている。
【0029】なおこの光ディスク20には、最内周に、
別途この光ディスク20のボリュームデータ、ファイル
管理テーブル等が記録されるようになされている。また
これら光ディスク20に記録されるデータは、所定のブ
ロック単位で、誤り訂正符号が付加されてインターリー
ブ処理された後、ヘッダ、シンクデータ等が付加されて
符号化処理を受け、セクタ単位で記録されるようになさ
れている。
【0030】光ディスク装置19(図3)は、ホストコ
ンピュータHからのコマンドに応動して動作を切り換
え、この光ディスク20に記録されたデータを再生して
ホストコンピュータHに出力する。このとき光ディスク
装置19は、光ディスク20に記録されたインストール
プログラムをホストコンピュータHで実行した状態で、
このインストールプログラムに従ったホストコンピュー
タHからの制御コマンドに応動してダイジェストファイ
ルを再生し、再生結果を順次ホストコンピュータHに出
力する。さらにこの状態で光ディスク装置19は、ホス
トコンピュータHより再生回数制限領域21に記録され
たプログラムデータの再生コマンドが入力されるとイン
ストールの処理を実行する。
【0031】すなわち光ディスク装置19は、光ディス
ク20をスピンドルモータMにより回転駆動する。光ピ
ックアップ27は、光ディスク20の半径方向に可動で
きるように保持され、上下左右に可動するように保持さ
れた対物レンズを介して、光ディスク20にレーザービ
ームを照射する。さらに光ピックアップ27は、この対
物レンズを介してレーザービームの戻り光を所定の受光
素子で受光し、トラッキングエラー量に応じて信号レベ
ルが変化するトラッキングエラー信号TE、フォーカス
エラー量に応じて信号レベルが変化するフォーカスエラ
ー信号FE、戻り光の光量に応じて信号レベルが変化す
る再生信号RFを生成する。
【0032】このような一般的な光ピックアップの構成
に加えて、光ピックアップ27は、システム制御回路3
1からの制御信号DCに応動して、再生クロックを基準
にしたタイミングでレーザービームの光量を間欠的に立
ち上げる。これにより光ピックアップ27は、システム
制御回路31により制御されて再生回数制限領域21に
記録されたデータを破壊する。
【0033】すなわち図6に示すように、光ピックアッ
プ27は、順次ピット5が形成されてなる再生回数制限
領域21に対して(図6(A))、間欠的に光量を立ち
上げてレーザービームを照射し、これによりピット列に
欠陥Eを形成する(図6(C))。このようにすれば、
再生信号RFにおいては、欠陥Eの形成位置で信号レベ
ルが大きく変化し(図6(B)及び(D))、これによ
りビット誤りを形成してデータを正しく再生できなくす
ることができる。また甚だしい場合は、この欠陥Eの形
成位置においてデトラック及びデフォーカスの状態を形
成することができる。これにより光ディスク20におい
ては、所定の制限回数以上のインストールを防止するよ
うになされている。かくして光ピックアップ27は、光
ディスク20に光ビームを照射して戻り光を受光する光
学系を構成する。
【0034】増幅回路28は、これらトラッキングエラ
ー信号TE、フォーカスエラー信号FE、再生信号RF
を所定利得で増幅し、トラッキングエラー信号TE、フ
ォーカスエラー信号FEについてはサーボ回路29に、
再生信号RFについては復調回路30に出力する。
【0035】サーボ回路29は、システム制御回路31
より出力される制御信号に応動して光ピックアップ27
を光ディスク20の半径方向に可動し、光ピックアップ
27を所望のトラックにシークさせる。またサーボ回路
29は、トラッキングエラー信号TE、フォーカスエラ
ー信号FEに基づいて光ピックアップ27の対物レンズ
を可動し、これによりトラッキング制御及びフォーカス
制御する。
【0036】さらにサーボ回路29は、トラッキングエ
ラー信号TE、フォーカスエラー信号FEに基づいて、
デトラック、デフォーカスを検出し、これらの検出結果
DFをシステム制御回路31に通知する。これにより光
ディスク装置19では、システム制御回路31において
デトラック及びデフォーカスを検知して、デトラック及
びデフォーカスの発生箇所を必要に応じて改めて再生で
きるようになされ、さらには再生回数制限領域21にお
けるデータの破壊を検出できるようになされている。か
くしてサーボ回路29は、トラッキング制御結果及びフ
ォーカス制御結果に基づいて、再生回数制限領域21に
おけるデータの破壊を検出する欠陥検出手段を構成す
る。
【0037】復調回路30は、内蔵のPLL回路に再生
信号RFを受け、ここで再生クロックを生成する。速度
制御回路32は、この再生クロックが所定周波数になる
ようにスピンドルモータMを回転駆動し、これにより光
ディスク20を所定の回転速度により回転駆動する。さ
らに復調回路30は、再生信号RFを2値化した後、再
生クロックを基準にして順次シリアルデータに変換す
る。続いて復調回路30は、このシリアルデータを復号
した後、ECCデコード回路33に出力する。かくして
復調回路30は、受光手段でなる光ピックアップ27の
受光結果に基づいて、再生クロックを生成するクロック
生成手段を構成する。
【0038】ECCデコード回路33は、復調回路30
より出力されるシリアルデータを、このシリアルデータ
に付加されたシンクデータ、ヘッダを基準にしてセクタ
単位で入力し、誤り訂正処理、デインターリーブ処理し
て出力する。このときECCデコード回路33は、各セ
クタの誤り訂正処理結果をシステム制御回路31に通知
する。これにより光ディスク装置19では、システム制
御回路31において、正しく再生できなかったセクタを
検出して、必要に応じて改めて再生できるようになさ
れ、さらには再生回数制限領域21におけるデータの破
壊を検出できるようになされている。
【0039】これにより増幅回路28、復調回路30、
ECCデコード回路33は、光学系でなる光ピックアッ
プ27の受光結果に基づいて、光ディスク20の再生結
果を出力する再生手段を形成する。またECCデコード
回路33は、誤り訂正結果に基づいて再生回数制限領域
21におけるデータの破壊を検出する欠陥検出手段を形
成する。
【0040】バッファメモリ34は、このECCデコー
ド回路33の出力データを蓄積し、インターフェース回
路(IF)35を介してホストコンピュータHに出力す
る。これにより光ディスク装置19では、ホストコンピ
ュータHからの応答により光ディスク20より再生され
たデータを出力する。
【0041】この再生系の構成に対して、システム制御
回路31は、この光ディスク装置19全体の動作を制御
するマイクロコンピュータで構成され、光ディスク20
が装填されると、また電源が立ち上げられると、サーボ
回路29を制御して光ピックアップ27を光ディスク2
0の最内周に移動する。さらにシステム制御回路31
は、全体の動作を再生モードに切り換え、この最内周の
領域を再生し、ECCデコード回路33より再生結果で
なる管理用データを取り込む。これによりシステム制御
回路31は、この光ディスク20のボリューム、ファイ
ル管理テーブル等を把握し、このファイル管理テーブル
を基準にしてインストールプログラム等を再生できるよ
うになされている。これによりシステム制御回路31
は、ホストコンピュータHと共に光ディスク20の再生
結果に基づいて全体の動作を制御する制御手段を構成す
る。
【0042】この一連の予備的な処理を実行した後、シ
ステム制御回路31は、インターフェース回路35を介
してホストコンピュータHにコマンドを発行し、ホスト
コンピュータHからのコマンドを待ち受ける。この状態
でインターフェース回路35を介してホストコンピュー
タHよりインストールプログラムの再生が指示される
と、システム制御回路31は、全体の動作を制御して光
ディスク20に記録されたインストールプログラムを再
生し、このインストールプログラムをホストコンピュー
タHに出力する。
【0043】これによりホストコンピュータHでインス
トールプログラムが実行され、このインストールプログ
ラムに従ったユーザーの操作に応動してホストコンピュ
ータHよりダイジェストファイルの再生コマンドが入力
されると、システム制御回路31は、光ディスク20に
記録されたダイジェストファイルを順次再生し、再生し
たダイジェストファイルをホストコンピュータHに出力
する。これにより光ディスク20では、ダイジェストフ
ァイルにより各プログラムデータの内容を確認した後、
所望のプログラムデータをインストールできるようにな
されている。
【0044】このインストールプログラムを実行してい
る際に、ユーザーがプログラムを選択してインストール
の処理を選択すると、システム制御回路31は、このイ
ンストールプログラムに従ってホストコンピュータHと
共に、図7に示す処理手順を実行する。
【0045】すなわちシステム制御回路31は、インタ
ーフェース回路35を介してダイジェストファイルをホ
ストコンピュータHに転送すると、ステップSP1から
ステップSP2に移り、ホストコンピュータHからのコ
マンドを待ち受ける。ここでユーザーがプログラムを選
択してインストールの処理を選択すると、インストール
プログラムに従ってホストコンピュータHより再生回数
制限領域の再生コマンドが発行され、この再生コマンド
により対応するパスワードの再生が指示される。
【0046】これに応動してシステム制御回路31は、
ステップSP3よりステップSP4に移り、サーボ回路
29を制御して光ピックアップ27をシークさせ、ユー
ザーの選択したプログラムデータに対応するパスワード
を再生する。続いてシステム制御回路31は、このパス
ワードをホストコンピュータHに転送する。ホストコン
ピュータHにおいては、この光ディスク20より得られ
たパスワードと、ユーザーが入力したパスワードとが一
致するか否か判断し、ここで否定結果が得られるとステ
ップSP2に戻り、この処理手順を終了する。これによ
り光ディスク20では、ユーザーに通知したパスワード
と光ディスク20に記録されたパスワードとが一致した
場合だけインストールの処理を実行し、不正コピーを防
止するようになされている。
【0047】これに対してパスワードが一致すると、ホ
ストコンピュータHは、続いてインストールプログラム
に従ってステップSP5に移り、再生回数制限領域情報
の再生コマンドを発行する。システム制御回路31は、
この再生コマンドに応動して、サーボ回路29を制御し
て光ピックアップ27をシークさせ、再生回数制限領域
を再生し、再生したデータをホストコンピュータHに出
力する。
【0048】ホストコンピュータHにおいては、この再
生したデータに基づいて、ユーザーの選択したプログラ
ムデータが再生回数の制限されたプログラムデータか否
か判断し、ここで否定結果が得られると、ステップSP
6に移り、対応するプログラムデータの再生コマンドを
発行する。システム制御回路31は、この再生コマンド
に応動して全体の動作を制御し、これにより対応するプ
ログラムデータを再生してホストコンピュータHに出力
する。これにより光ディスク装置19では、再生回数が
制限されていないプログラムデータについて、インスト
ールの処理を実行した後、ステップSP2に戻る。
【0049】これに対して再生回数が制限されたプログ
ラムデータの場合、ステップSP5において肯定結果が
得られることにより、ホストコンピュータHは、ステッ
プSP7に移り、インストールプログラムに従ってシス
テム制御回路31に制御コマンドを発行し、テストデー
タの破壊確認処理を実行する。
【0050】ここで図8に示すように、このテストデー
タの破壊確認処理において、システム制御回路31は、
インストールプログラムに従ったホストコンピュータH
からの制御コマンドに従ってステップSP8からステッ
プSP9に移り、ここで全体の動作を制御して対応する
プログラムデータのテストデータを再生する。このとき
システム制御回路31は、サーボ回路29のデトラック
及びデフォーカス検出結果DFとECCデコード回路3
3の誤り訂正結果とをモニタし、続くステップSP10
においてこれらのモニタ結果をホストコンピュータHに
出力する。
【0051】ホストコンピュータHにおいては、このモ
ニタ結果よりテストデータを正しく再生できたか否か判
断し、テストデータを正しく再生できなかった場合、光
ディスク20の再生回数が制限回数を越えていると考え
られることにより、ステップSP11に移り、この制限
回数を越えていることを示すメディアNGフラグをセッ
トした後、ステップSP12に移り、この処理手順を終
了する
【0052】これに対してステップSP10において、
肯定結果が得られると、ホストコンピュータHは、ステ
ップSP13に移り、メディアNGフラグに対応するメ
ディアOKフラグをセットした後、ステップSP14に
移る。ここでホストコンピュータHは、システム制御回
路31に対してテストデータの破壊コマンドを発行す
る。ここでこのテストデータの破壊コマンドは、予め設
定された確認用データをテストデータの記録領域に記録
して、このテストデータを破壊する制御コマンドで形成
され、これによりシステム制御回路31は、再生クロッ
クに同期した所定のタイミングによりレーザービームの
光量を間欠的に立ち上げて、テストデータを破壊する。
【0053】ホストコンピュータHは、続いてステップ
SP15に移り、再びテストデータの再生コマンドを発
行し、システム制御回路31は、この再生コマンドに応
動してサーボ回路29のデトラック及びデフォーカス検
出結果DFとECCデコード回路33の誤り訂正結果と
をモニタしながらテストデータを再生し、モニタ結果を
ホストコンピュータHに出力する。ステップSP16に
おいて、ホストコンピュータHは、このモニタ結果よ
り、テストデータを破壊できたか否か判断し、ここで否
定結果が得られると、ステップSP17に移る。
【0054】ここでホストコンピュータHは、テストデ
ータの破壊、非破壊を判別する所定のフラグをNGに設
定した後、ステップSP12に移り、この処理手順を終
了する。すなわちこの種の光ディスク20においては、
ピットの転写等により不正コピーされる場合がある。こ
のようにして不正に作成された光ディスクにおいては、
再生回数制限領域が形成されていないと考えられること
により、テストデータを破壊することが困難になる。従
ってこの実施の形態のように、インストールの処理にお
いて、テストデータの破壊を確認することにより、この
種の不正コピーされた光ディスクからのインストールを
防止することができ、これによりこの種の不正コピーに
対処することができる。
【0055】これに対してテストデータを破壊した状態
で、ピットの転写等により不正コピーすることも考えら
れる。ところがこの場合は、先のステップSP10にお
いて否定結果が得られ、ステップSP11からステップ
SP12に移ることにより、この場合もインストールの
処理を中止して、この種の不正コピーに対処することが
できる。
【0056】これに対してステップSP16において、
肯定結果が得られると、ホストコンピュータHは、ステ
ップSP18において、テストデータの破壊、非破壊を
判別する所定のフラグをOKに設定した後、ステップS
P12に移り、この処理手順を終了する。
【0057】このようにしてテストデータの破壊確認処
理を実行すると、ホストコンピュータHは、ステップS
P19に移り(図7)、テストデータの破壊、非破壊を
判別するフラグにより、テストデータを破壊できたか否
か判断する。ここで否定結果が得られると、ホストコン
ピュータHは、ステップSP20からステップSP21
に移り、破壊NGフラグに対応してドライブでなる光デ
ィスク装置19の異常を示すステータスを発行し、プロ
グラムデータをインストールすることなく、ステップS
P2に戻る。これにより光ディスク20は、不正コピー
に対処するようになされている。
【0058】これに対してステップSP19において肯
定結果が得られると、ホストコンピュータHは、ステッ
プSP22に移り、メディアOKフラグがセットされて
いるか否か判断する。ここでメディアNGフラグがセッ
トされている場合、ホストコンピュータHは、メディア
NGステータスを発行して再生困難な旨のメッセージを
ユーザーに告知した後、ステップSP2に戻る。
【0059】これに対してメディアOKフラグがセット
されている場合、ホストコンピュータHは、ステップS
P24に移り、対応するプログラムデータの再生コマン
ドをシステム制御回路31に発行する。これに応動して
システム制御回路31は、サーボ回路29を制御して光
ピックアップ27をシークさせ、対応するプログラムデ
ータを再生すると共に、再生したプログラムデータをホ
ストコンピュータHに転送する。ホストコンピュータH
においては、このようにして転送されるプログラムデー
タを受け、このプログラムデータを内蔵のハードディス
ク装置にインストールプログラムにより指定されるディ
レクトリ構造で格納する。これにより光ディスク装置1
9では、光ディスク20に記録されたインストールプロ
グラムに従ってユーザーの選択したプログラムデータを
インストールするようになされている。
【0060】このようにしてプログラムデータをインス
トールすると、ホストコンピュータHは、ステップSP
25に移り、インストールの完了したプログラムデータ
を対象とするデータ破壊の制御コマンドを、システム制
御回路31に発行する。ここでこのデータ破壊の制御コ
マンドは、テストデータの破壊コマンドと同様に、この
プログラムデータの所定のセクタに、予め設定された確
認用データを記録してこのセクタに記録されたデータを
破壊する制御コマンドで形成される。これによりシステ
ム制御回路31は、再生クロックに同期した所定のタイ
ミングによりレーザービームの光量を間欠的に立ち上げ
て、再生回数制限領域のプログラムデータを破壊した
後、ステップSP2に戻る。
【0061】これにより光ディスク20では、再生回数
制限領域情報に従ってインストールプログラムを実行し
て、プログラムデータを1回に限りインストールするよ
うになされ、これにより無制限なインストールを防止す
るようになされている。さらにこのとき光ディスク20
において、この再生回数制限領域情報を不可視ファイル
により記録して、この回数制限を越える不正なインスト
ールを防止するようになされている。
【0062】以上の構成において、光ディスク20(図
4)は、表面に位相ピット5が形成されてなるポリカー
ボネート基板23に、反射膜24が形成された後、内周
側の再生回数制限領域21においては、再生回数制限膜
25、保護膜26が形成され、外周側の再生回数非制限
領域22においては、保護膜26が形成される。これに
より光ディスク20は、レーザービームを照射して得ら
れる戻り光の光量変化に応じて信号レベルの変化する再
生信号を生成して、記録したデータを再生できるように
なされている。
【0063】この光ディスク20は、光ディスク装置1
9に装填されると(図3)、最内周に記録されたファイ
ル管理テーブル等が再生され、このファイル管理テーブ
ル等を基準にして再生回数制限領域21及び再生回数非
制限領域22に記録されたデータが再生される。
【0064】このデータの再生において、光ディスク装
置19は、ホストコンピュータHから出力されるインス
トールプログラムの再生コマンドに応動して、再生回数
非制限領域22に記録されたインストールプログラムを
再生し、ホストコンピュータHに出力する。これにより
ホストコンピュータHにおいて、このインストールプロ
グラムを実行することにより、この光ディスク20に記
録されたプログラムデータのインストール処理が実行さ
れる。
【0065】このインストール処理において、ユーザー
の操作に応動してホストコンピュータHよりダイジェス
トファイルの再生コマンドが入力され、光ディスク装置
19においては、この制御コマンドに応動してダイジェ
ストファイルを順次再生してホストコンピュータHに出
力する。これにより光ディスク20では、ダイジェスト
ファイルによりプログラムデータの内容を確認すること
ができる。
【0066】この状態でユーザーがプログラムデータを
選択してインストールの処理を選択すると、ホストコン
ピュータHより出力される制御コマンドに応動して光デ
ィスク20に記録された対応するパスワードが再生され
(図5及び図7)、この再生したパスワードとユーザー
が入力したパスワードとが照合される(ステップSP
4)。これによりこれらのパスワードが一致した場合だ
け続く処理手順が実行され、不正なインストールの作業
が中止される。
【0067】続いてホストコンピュータHより出力され
る制御コマンドに応動して、再生回数制限領域情報が再
生され、ユーザーの選択したプログラムデータが再生回
数の制限されていないプログラムデータの場合、このプ
ログラムデータが再生されてホストコンピュータHに出
力され、これによりインストールの処理が完了する(ス
テップSP5−SP6)。
【0068】これに対してユーザーの選択したプログラ
ムデータが再生回数の制限されているプログラムデータ
の場合、テストデータを破壊できるか否か判断される。
ここでこのテストデータの破壊は、再生回数制限領域に
割り当てられたテストデータの記録領域に対して、間欠
的にレーザービームの光量を立ち上げることにより、再
生回数制限領域22の再生回数制限膜25(図4)を加
熱して反射膜24を局所的に破壊することにより実行さ
れる。これにより不正コピーの光ディスクからインスト
ールする場合は、テストデータを破壊することが困難に
なり、インストール処理を中止して光ディスク20の不
正コピーが防止される(ステップSP19−SP20−
SP21)。
【0069】これに対してテストデータを破壊できた場
合、ホストコンピュータHからの制御コマンドに応動し
て対応するプログラムデータが再生され、ホストコンピ
ュータHに転送される(ステップSP24)。続いてこ
の再生したプログラムデータの記録領域について、テス
トデータを破壊した場合と同様にして、データが破壊さ
れ(ステップSP25)、これにより同一のプログラム
データについては続く再生が困難になるように処理され
て、無制限なインストールが防止される。
【0070】以上の構成によれば、光ディスク20に記
録されたデータを再生した後、レーザービームの光量を
立ち上げてこのデータを破壊することにより、これらの
データについては続く再生が困難になるように処理する
ことができ、これにより無制限なインストールを防止す
ることができる。
【0071】(3)他の実施の形態 なお上述の第1の実施の形態においては、再生回数を1
0〜20回に制限する場合について述べたが、本発明は
これに限らず、誘電体13の膜厚等を選定して、再生回
数を1回に制限する場合等、必要に応じて再生回数を種
々の回数に設定することができる。
【0072】また上述の第2の実施の形態においては、
再生回数制限膜を有機色素により形成する場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、融点の低い金属膜に
より反射膜と一体に再生回数制限膜を形成する場合、相
変化記録膜により形成する場合等にも広く適用すること
ができる。
【0073】さらに上述の第2の実施の形態において
は、再生回数制限膜を熱変化させてデータを破壊する場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばラ
イトワンス形の光ディスクを適用して予め記録されたデ
ータ上に破壊用のデータを重ね書きしてこれらのデータ
を破壊する場合、さらには光磁気ディスクにレーザービ
ームを照射してこの光磁気ディスクに記録されたデータ
を破壊する場合等を広く適用することができる。
【0074】また上述の第2の実施の形態においては、
予めテストデータの破壊を確認する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、必要に応じてこれらの処理
を省略してもよい。またこれに代えて制限する再生回数
分、テストデータを用意しても良い。すなわちこの場合
に再生する毎に、これらのテストデータを順次破壊し
て、再生回数を光ディスクに記録し、この再生回数が所
定回数以上になったときに、プログラムデータを破壊し
てもよい。さらにこの場合に、この再生回数の記録用
に、再生後にデータを破壊する専用の領域を設けても良
い。
【0075】さらに上述の第2の実施の形態において
は、ビット誤り、デトラック、デフォーカスを基準にし
てテストデータの破壊を確認する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、ビット誤りだけを基準にし
てテストデータの破壊を確認しても良い。また再生クロ
ックと非同期のタイミングによりテストデータを破壊
し、クロック生成手段において、再生クロックのロック
外れによりテストデータの破壊を確認する場合等、デー
タの破壊を検出する種々の検出手法を広く適用すること
ができる。
【0076】さらに上述の第2の実施の形態において
は、光ディスク20に一体に記録したインストールプロ
グラムに従って、この光ディスク20に記録したプログ
ラムデータをインストールする場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、別途フロッピディスク等により
供給されるインストールプログラムに従って、光ディス
ク20に記録したプログラムデータをインストールする
場合、さらにはプログラムデータ以外の種々のデータを
再生する場合に広く適用することができる。
【0077】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、光ディス
クの再生可能な回数を制限することにより、また再生
後、光ディスクに記録されたデータを破壊することによ
り、光ディスクに記録されたデータの無制限なインスト
ール等を防止することができる光ディスク及び光ディス
クの再生装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光ディスクを
示す斜視図である。
【図2】図1の光ディスクの再生動作の説明に供する特
性曲線図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る光ディスク装
置を示すブロック図である。
【図4】図3の光ディスク装置に適用される光ディスク
の再生回数制限領域を示す断面図である。
【図5】図3の光ディスクに記録される内容を示す図表
である。
【図6】図3の光ディスク装置によるデータの破壊の説
明に供する略線図である。
【図7】図3の光ディスク装置の動作の説明に供するフ
ローチャートである。
【図8】図7のテストデータの破壊確認処理を示すフロ
ーチャートである。
【符号の簡単な説明】
1、20:光ディスク、3、21:再生回数制限領域、
4、22:再生回数非制限領域、5:位相ピット、1
9:光ディスク装置、25:再生回数制限膜
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年3月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】これに対して図4に示すように、再生回数
制限領域21は、位相ピット5が形成されてなるポリカ
ーボネート基板23に、再生回数制限膜25、反射膜2
、保護膜26を順次作成して形成される。この再生回
数制限膜25は、レーザービームを効率良く吸収して反
を局所的に低減することができる有機色素膜により
形成される。これにより再生回数制限領域21は、再生
回数非制限領域22と同一の光量によりレーザービーム
を照射して、再生回数非制限領域22と同様に位相ピッ
ト5により記録されたデータを再生できるように形成さ
れ、またこのレーザービームの光量を立ち上げて、記録
されたデータを破壊できるようになされている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】以上の構成において、光ディスク20(図
4)は、表面に位相ピット5が形成されてなるポリカー
ボネート基板23内周側の再生回数制限領域21にお
て、再生回数制限膜25、反射膜24、保護膜26が
形成され、外周側の再生回数非制限領域22において
は、反射膜24、保護膜26が形成される。これにより
光ディスク20は、レーザービームを照射して得られる
戻り光の光量変化に応じて信号レベルの変化する再生信
号を生成して、記録したデータを再生できるようになさ
れている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】変更
【補正内容】
【0068】これに対してユーザーの選択したプログラ
ムデータが再生回数の制限されているプログラムデータ
の場合、テストデータを破壊できるか否か判断される。
ここでこのテストデータの破壊は、再生回数制限領域に
割り当てられたテストデータの記録領域に対して、間欠
的にレーザービームの光量を立ち上げることにより、再
生回数制限領域22の再生回数制限膜25(図4)を加
熱して反射を局所的に低減することにより実行され
る。これにより不正コピーの光ディスクからインストー
ルする場合は、テストデータを破壊することが困難にな
り、インストール処理を中止して光ディスク20の不正
コピーが防止される(ステップSP19−SP20−S
P21)。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームの照射により情報記録面が変化
    して、前記情報記録面に記録したデータの再生が困難に
    なる再生回数の制限された領域を有することを特徴とす
    る光ディスク。
  2. 【請求項2】 光ディスクに光ビームを照射して戻り光
    を受光する光学系と、 前記光学系の受光結果に基づいて、前記光ディスクの再
    生結果を出力する再生手段と、 前記再生結果に基づいて全体の動作を制御する制御手段
    とを有する再生装置において、 前記制御手段は、 前記再生結果に基づいて前記光ビームの光量を立ち上
    げ、前記光ディスクに記録されたデータの少なくとも一
    部を破壊することを特徴とする光ディスクの再生装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、 前記データの破壊を、前記光ディスクの再生回数が所定
    の再生回数に達すると実行することを特徴とする請求項
    2に記載の光ディスクの再生装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、 前記光ビームの光量を立ち上げて、前記光ディスクの一
    部領域に記録されたデータの破壊が確認されると、他の
    領域に記録されたデータの再生を開始することを特徴と
    する請求項2に記載の光ディスクの再生装置。
JP8058412A 1996-02-21 1996-02-21 光ディスク及び光ディスクの再生装置 Pending JPH09231612A (ja)

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