JPH09231410A - 三次元cad装置 - Google Patents

三次元cad装置

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JPH09231410A
JPH09231410A JP8040834A JP4083496A JPH09231410A JP H09231410 A JPH09231410 A JP H09231410A JP 8040834 A JP8040834 A JP 8040834A JP 4083496 A JP4083496 A JP 4083496A JP H09231410 A JPH09231410 A JP H09231410A
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line
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JP8040834A
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English (en)
Inventor
Yuji Kiuchi
祐治 木内
Junichi Nishihara
淳一 西原
Hiroshi Onoyama
弘 小野山
Yukio Chiwata
幸雄 千綿
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金型設計に特化した三次元CAD装置を提供
し、設計の精度や再現性の向上と共に大幅な設計コスト
の削減を図る。 【解決手段】 立体的な形状モデルから切削加工に適さ
ない加工対象部分を抽出する抽出手段、前記加工対象部
分を満たすプリミティブを作成する作成手段、及び、前
記形状モデルと前記プリミティブとの間の差集合演算を
行う演算手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三次元CAD(co
mputer aided design )装置に関し、とくに金型設計に
用いて好適な三次元CAD装置に関する。
【0002】
【背景説明】射出成形等に用いられる金型の設計に際し
ては、成形対象の製品モデルを利用することが行われ
る。すなわち、CAD等によって設計された製品モデル
に、収縮率や抜き勾配等を付与し、その反転モデルを使
用して金型のキャビティ(金型内の空間)を製作するこ
とが行われる。このキャビティに加熱・溶融した成形材
料を圧入することにより、所要の製品を作る。
【0003】キャビティの製作は、切削加工によるもの
と放電加工によるものに大別される。放電加工は、複雑
な形状を有する製品又は意匠的に凝った作りの製品を成
形するためのキャビティ製作に多用される。切削加工で
は、きわめて小さなRを作れない、キャビティ表面に梨
地処理(製品の表面をつや消しにするための処理)を行
えない、などの加工上の限界があるからである。
【0004】切削加工の場合には、上述の反転モデルを
用いて直接的に金型部材を切削し、キャビティを製作す
るから、基本的な作業は、反転モデルの設計とキャビテ
ィ製作の2段階になるが、放電加工の場合には、キャビ
ティ製作の前に、放電電極モデルの設計と、そのモデル
を用いた放電電極の製作の二つの作業が加わるから、都
合4段階になる。
【0005】本明細書中で言う「金型設計」とは、キャ
ビティモデルの設計を指し、又は、これに加えてキャビ
ティ製作のための放電電極モデルの設計を指す。
【0006】
【従来の技術】一般に、金型の開発には相当なコストが
かかり、これが製品の価格を押し上げる要因の一つにな
っている。このため、最近では、製品設計サイドで作製
したソリッドモデル(製品の形状モデル)を金型設計サ
イドに流して、金型設計のコストを抑える試みがなされ
ている。ソリッドモデルとキャビティは基本的に相似の
形状であり、三次元CADの既存機能(例えば型設計機
能)を駆使すれば、効率的に金型設計を行うことができ
るからである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、既存の
三次元CADを用いて金型設計を行う場合には、その既
存機能を利用するが、この機能は金型設計に特化されて
いないため、熟練を必要として、設計の精度や再現性が
悪いうえ、大幅な設計コストの削減も望めないという問
題点があった。
【0008】そこで、本発明は、金型設計に特化した三
次元CAD装置を提供し、以て、設計の精度や再現性の
向上と共に、大幅な設計コストの削減を図ることを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(構成)請求項1記載の発明は、立体的な形状モデルか
ら切削加工に適さない加工対象部分を抽出する抽出手段
と、前記加工対象部分を満たすプリミティブを作成する
作成手段と、前記形状モデルと前記プリミティブとの間
の差集合演算を行う演算手段と、を備えたことを特徴と
する。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記形状モデルと前記プリミティブとの間
の差集合演算によって得られたモデルの境界面を評価す
る境界評価手段、及び、各々の境界面に対して任意の補
正量を付加する補正手段を備えたことを特徴とする。請
求項3記載の発明は、立体的な形状モデルを構成する稜
線のうち、最大外形線を兼ねる稜線を特定の色若しくは
線種で表示する表示手段を備えたことを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明は、立体的な形状モデ
ルを構成する稜線のうち、最大外形線を兼ねる稜線を特
定し、かつ、該特定の稜線を水平移動させてパーティン
グ面を形成するパーティング面形成手段を備えたことを
特徴とする。 (作用)請求項1記載の発明では、立体的な形状モデル
を与えるだけで、該形状モデルのなかから、切削加工に
適さない特定の加工対象部分が抽出され、該抽出された
加工対象部分の反転モデルが生成される。したがって、
例えば、立体的な形状モデルをキャビティとすれば、当
該キャビティの、切削加工に適さない部分が抽出され、
その反転モデルが生成されるから、特に、放電電極の設
計に用いて好都合である。
【0012】また、請求項2記載の発明では、反転モデ
ルに任意の補正が加えられるから、例えば、放電電極の
設計に適用する場合に、放電ギャップ等の付加を容易に
行える。さらに、請求項3記載の発明では、パーティン
グラインの候補となる線が識別可能に表示される。
【0013】さらにまた、請求項4記載の発明では、金
型のパーティング面(分割面)が自動生成される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図1〜図14は請求項1又は請求項2
記載の発明に係る三次元CAD装置の一実施例を示す図
である。一般に、三次元CADによる複雑な形状情報処
理は、積み木のような簡単な立体を何種類か用意し、そ
れらを組み合わせる(ブーリアン演算)という、いわゆ
る「三次元形状モデリング」によって行われる。3次元
形状モデリングにおいて、組み合わせに用いられる基本
的な形の立体のことを「プリミティブ」と言う。なお、
一般的にプリミティブとは、三次元CADのディフォル
トの立体のことを指すが、本明細書中で言う「プリミテ
ィブ」は、これに限らない。ディフォルトの立体を元に
新たに作った立体であってもよいし、あるいは、まった
く新規に作った立体であってもよい。
【0015】本実施例では、特に限定しないが、「加工
部モデル」、「補助部モデル」及び「シャンク部モデ
ル」を作成するための各手段a〜c並びに各モデルを合
成するための手段dを有する(図1参照)。これらの手
段a〜dは、典型的には、コンピュータシステム一式を
含むハードウエアと、同システムに必要なオペレーティ
ングシステム(OS)及び同OS上で動作する三次元C
ADアプリケーション等のソフトウエアとによって実現
される。
【0016】上記三つのモデル(加工部、補助部、シャ
ンク部)は、例えば、放電加工用の電極(以下「放電電
極」)設計の部分モデルとして適用できる。図2、図3
は放電加工の対象となる部分を含む金型部品のソリッド
モデルである。このソリッドモデルは、放電加工の対象
となる部分(言い替えれば切削加工に適さない部分)を
例示するために、突起部1に挟まれた二つの凹部2、3
を有している。
【0017】このような金型部品は、二つの凹部2、3
と相似形状の電極を有する放電電極により製作すること
ができる。図4は放電電極の全体形状を示す図である。
二つの突出部4、5が、それぞれ上記ソリッドモデルの
二つの凹部2、3に対応する電極である。電極(以下
「加工部」)4、5は補助部6と一体化しており、さら
に補助部6は、放電加工装置に取り付けるためのシャン
ク部7と一体化している。図5は各部(加工部4、5、
補助部6及びシャンク部7)の境界線と陰影線を見える
ようにした図である。
【0018】なお、図4、図5では、2本の加工部(電
極)4、5を有しているが、加工対象の二つの凹部2、
3の形状が同じであれば、1本の電極でも構わない。一
方の凹部2を加工した後、他方の凹部3を加工すればよ
い。しかし、効率の点では2本の電極で一度に加工する
のが望ましい。本実施例の三次元CAD装置は、上述の
各手段a〜d(図1参照)によって加工部4、5のモデ
ル(加工部モデル)、補助部6のモデル(補助部モデ
ル)及びシャンク部7のモデル(シャンク部モデル)を
生成し、これらのモデルを合成することにより、図4の
形状を有する放電電極モデルを設計する。
【0019】図6は、本実施例の全体的な処理の流れを
示す図である。図6において、まず、加工面を選択(ス
テップ10)して加工方向を指示(ステップ11)した
後、加工部モデル自動作成処理(後述)を実行(ステッ
プ12)する。なお、説明の簡単化のために、ここでの
加工面は図2における凹部2とする。次に、補助モデル
の寸法が一意に決まるか否かを判定(ステップ13)
し、一意に決まる場合には、補助部モデル自動作成処理
(後述)を実行(ステップ14)し、決まらない場合に
は対話形式で所要寸法の補助部モデルを作成(ステップ
15)する。次に、要すれば補助部モデルの位置補正
(ステップ16)を行った後、シャンク部モデル自動作
成処理(後述)を実行(ステップ17)し、最後に、各
モデルの合成処理を実行(ステップ18)して、図4の
形状を有する放電電極モデルの設計を完了する。なお、
ステップ18における合成処理は足し算処理であり、詳
しくは、加工部モデル、補助部モデル及びシャンク部モ
デルをそれぞれプリミティブとするプリミティブ間の和
集合演算処理である。「加工部モデル自動作成処理」 図7は、加工部モデル自動作成処理の概略フローであ
る。このフローでは、まず、金型部品の立体的な形状モ
デルから、被加工面の識別情報IDを取得(ステップ2
0)し、各加工面に所要の属性(例えば、面の識別番号
FACEnn:nnは追番)を付加(ステップ21)し
た後、各加工面のエッジ情報(稜線情報とも言う)を抽
出する(ステップ22)。次に、図8(a)に示すよう
に、抽出したエッジ情報から最大の高さを持つ座標点
(以下「最高点」)及び最低の高さを持つ座標点(以下
「最低点」)を求め(ステップ23)、加工方向情報を
元にして加工部分のエッジを加工方向の面に投影し(ス
テップ24;図8(b)参照)、最大外形の稜線の閉ル
ープを抽出する(ステップ25)。次に、抽出した閉ル
ープと最高点及び最低点を用いて加工部を満たすソリッ
ドモデル(発明の要旨に記載のプリミティブに相当;図
9(a)の符号31参照)を作成するとともに(ステッ
プ26)、このプリミティブと元の形状モデル(図9
(a)の符号32参照)との間の差集合演算を行って基
本的な加工部モデルを作成する(ステップ27;図9
(b)参照)。
【0020】そして、最後に、加工部モデルに対して、
各々の面を加工面か非加工面かを評価・判断し(ステッ
プ28)、加工面については、例えば、放電ギャップ分
オフセット(縮小)の補正処理を行う(ステップ29;
図9(b)参照)一方、非加工面については、例えば、
オーバーラップ分オフセット(拡大)の補正処理を行い
(ステップ30;図9(b)参照)、加工部モデルを完
成する(図9(c)参照)。
【0021】すなわち、このフローでは、要するに、金
型部品の立体的な形状モデルから該部品の一部に相当す
る加工対象部分(切削加工に適さない部分)を抽出し、
この加工対象部分を満たすプリミティブを作成するとと
もに、このプリミティブと元の形状モデルとの間の差集
合演算を行っているから、このフローは、発明の要旨に
記載の「抽出手段」、「作成手段」及び「演算手段」と
しての機能を有している。また、補正処理では、差集合
演算によって得られた基本的な加工部モデルの境界面を
評価し、各々の境界面に対して任意の補正量(例えば、
放電ギャップ補正量やオーバーラップ補正量)を付加し
ているから、このフローは、上記各手段に加えて、「境
界評価手段」及び「補正手段」としての機能も有してい
る。
【0022】なお、図10は、放電ギャップ補正量及び
オーバーラップ補正量の概念図である。αは放電ギャッ
プ量、βはオーバーラップ量であり、補正後の寸法A′
は、次式で与えられ、特に限定しないが、α=0.0
05、β=0.3以上である。 A′=A−α+β ……… 以上の一連の処理により、図4の一方の加工部4の形状
が作成される。他方の加工部5についても同様の処理を
繰り返してもよいが、図6の加工面を選択する際に、図
2の凹部3の面を共に選択して二つの加工部4、5の形
状を同時に作成してもよい。 「補助部モデル自動作成処理」なお、以下では、二つの
加工部4、5を同時に加工する放電電極モデルを作成す
る場合を例示する。
【0023】図11において、まず、加工部4、5の形
状を内包する最大外形情報X,Yを抽出する(ステップ
50)。次に、補助部モデルの作成ルール(後述)に基
づいてZ方向の寸法(高さ)を決定し(ステップ5
1)、さらに、X方向とY方向の寸法(幅と奥行)を決
定した後(ステップ52)、Z×X×Yの大きさを持つ
立方体の補助部モデルを作成し(ステップ53)、必要
であれば対話形式で位置補正を行う(ステップ54)。
なお、位置補正とは、加工部モデルの最大外形の中心振
り分けで自動作成された補助部モデルの、加工部モデル
に対する位置補正であり、例えば、図12の辺55を辺
56に合わせるように補助部モデル全体を移動する補正
である。図13は位置補正を行った後の補助部モデルを
示す図である。また、補助部モデルの作成ルールは、特
に限定しないが、Z=形状を満たす5の倍数(5×
n)、X<3の場合にはX=3、Y<8の場合にはY=
8である。 「シャンク部モデル自動作成処理」図14において、ま
ず、補助部モデルのX寸法とY寸法を抽出し(ステップ
70)、これらの寸法とあらかじめ定められているZ方
向の寸法(便宜的にZ′)とに基づいて、X×Y×Z′
の大きさのシャンク部モデルを作成する(ステップ7
1)。
【0024】以上の実施例によれば、金型部品の立体的
な形状モデルを与えるだけで、その金型部品を製作する
ための放電電極モデルを容易に作成でき、金型設計に用
いて好適な三次元CADを実現できる。図15〜図30
は請求項3又は請求項4記載の発明に係る三次元CAD
装置の一実施例を示す図である。
【0025】本実施例では、図15に示すように、製品
の最大外形からキャビティブランクを作成する「キャビ
ティブランク作成手段e」、パーティングの候補ライン
を作成・表示する「候補ライン表示手段f」、既存の稜
線に対してパーティングラインを定義(属性付け)する
「パーティングライン定義手段g」、対話形式でパーテ
ィングラインの追加や修正等を行う「パーティングライ
ン編集手段h」、パーティングラインを元にパーティン
グ面を作成する「パーティング面作成手段i」、パーテ
ィング面の作成方向を指示する「対話指示手段j」、パ
ーティング面としてのインロー形状を作成する「インロ
ー作成手段k」、パーティング面を境にしてキャビティ
ブランクを固定側と可動側に分割する「パーティング分
割手段m」及び分割時にコアに対してインローの突き当
て処理を行う「突き当てインロー処理手段n」の各手段
を有する。
【0026】これらの手段は、典型的には、コンピュー
タシステム一式を含むハードウエアと、同システムに必
要なオペレーティングシステム(OS)及び同OS上で
動作する三次元CADアプリケーション等のソフトウエ
アとによって実現される。図16は上記各手段を含む概
念的な処理フローである。このフローにおいて、まず、
製品モデル(図17参照)の外形を基にマージンを考慮
してブランクの寸法を自動決定し、キャビティブランク
(図17参照)を作成して、その後、キャビティブラン
クから製品モデルを引く(ステップ80)。
【0027】次に、製品モデル(図17参照)を構成す
る多数の稜線の中から、パーティングラインとして使用
可能な候補ラインを特定の色又は線種で識別可能に表示
する(ステップ81)。図18は候補ラインを実線で表
示させた例である。図18の例では、候補ラインは、製
品モデルを構成する多数の稜線のうち、そのモデルの最
大外形線を兼ねる稜線で、かつZ軸の変わらない稜線で
ある。
【0028】次に、パーティングラインの定義を行う
(ステップ82)。図19(a)はその定義例であり、
同図(b)は説明のために定義済のパーティングライン
を抜き出した図である。同図(b)において、定義済の
パーティングラインは、複数のライン89〜96をつな
ぎ合わせて構成されている。ライン89、90、91、
92及び93は、自動で作成された候補ラインであり、
図18の候補ラインの一つであるが、それ以外のライン
94、95及び96は、対話形式で作成(ステップ8
4)したラインである。
【0029】パーティングラインを作成すると、次に、
パーティング面を作成する(ステップ85)。このパー
ティング面の作成処理は、図20に示すように、要する
に、パーティングラインを水平移動させるというもので
ある。詳細な処理内容については後述する。なお、パー
ティング面の移動方向が複数存在して、一意に決まらな
い場合には、そのうちの一つの方向を強制的に選択して
もよく、あるいは、図25、図26に示すように、矢印
等を表示して対話形式で選択(ステップ86)させるよ
うにしてもよい。
【0030】最後に、インロー形状を作成(ステップ8
8;詳細は後述)した後、パーティング分割処理(ステ
ップ89)を行ってフローを完了する。図21は、パー
ティング面を境にして固定側と可動側に分割したキャビ
ティブランクの例である。一般に、型離れのしやすい方
を固定側にする。 「パーティング面作成処理」図22において、まず、パ
ーティングラインを構成するすべてのライン情報を取り
込み(ステップ90)、次いで、移動方向を決定(ステ
ップ91)し、移動方向が一意に決まらなければ(ステ
ップ92)対話形式で決定(ステップ93)し、その移
動方向がXY平面に並行か否かを判定(ステップ94)
する。パーティングラインがXY平面に平行な場合は、
キャビティブランクの外形線までパーティングラインを
水平移動し、例えば、図23に示すような単一のパーテ
ィング面を作成(ステップ95)する。一方、XY平面
に並行でない場合は、以下の処理を実行する。
【0031】すなわち、XY平面に並行でないライン情
報を先頭にしてソートし、処理の順番を決める(ステッ
プ96)。図24はソートの一例である。この例では、
XY平面に並行でないライン情報(#1)を先頭にして
残りを時計回りにソート(#2、#3、………、#1
0)している。ソートを完了すると、まず、最初のライ
ン#1を取り出す(ステップ97)。このライン#1
は、XY平面に並行でないから、そのライン#1を、先
に決定した移動方向に引き伸ばして、キャビティブラン
クの外形までスイープし、部分的な面を作成(ステップ
98)する。次に、一つ前のラインがXY平面に並行で
なくかつ移動方向が異なるか否かを判断する(ステップ
99)。現在の一つ前のラインは#10であり、このラ
イン#10はXY平面に並行であるから、ステップ97
に戻って次のライン#2を取り出す。このライン#2は
XY平面に並行である(ステップ100)ため、一つ前
のライン(#1)がXY平面に並行であるか否かを判断
(ステップ101)し、同ライン#1はXY平面に並行
でないから、一つ前のライン#1と現在のライン#2と
の接続点からそのスイープ方向にラインを引く(ステッ
プ102)。次に、一つ後のライン(#3)がXY平面
に並行でないか否かを判定(ステップ103)し、ライ
ン#3はXY平面に並行でないから、一つ後のライン#
3と現在のライン#2との接続点からそのスイープ方向
にラインを引く(ステップ104)。次に、パーティン
グラインと上二つのライン(ステップ102とステップ
104で引いたライン)とキャビティブランク外形とを
含む閉ループを作成(ステップ105)し、その閉ルー
プ内に部分的な面を作成(ステップ106)する。又
は、ステップ99でYESの場合(一つ前のラインがX
Y平面に並行でなくかつ移動方向が異なる場合)には、
その2本のラインの接続点から各々の方向にキャビティ
ブランク外形までラインを作成(ステップ107)し、
これら2本のラインとキャビティブランク外形とからな
る閉ループを作成(ステップ108)して、その閉ルー
プ内に部分的な面を作成(ステップ109)する。
【0032】以上の処理をすべてのラインについて実行
した後、ステップ95、ステップ98、ステップ106
又はステップ109で作成した部分的な面を結合して最
終的なパーティング面を作成(ステップ110)し、パ
ーティング面の自動作成処理を完了する。 「インロー処理」例えば、図27に示す製品は多数の貫
通穴120を有している。これらの貫通穴120を形成
するには、キャビティ内に貫通穴120と同数の柱(い
わゆるコアピン)を設ける必要があり、この柱にもパー
ティング面を作成しなければならない。柱の両端は、そ
れぞれキャビティの天井と床に固定されるが、いずれか
一方の端又は柱の途中がパーティング面となる。図28
(a)はパーティング面121を示す図である。この例
の場合、パーティング面121は、柱122の、キャビ
ティの固定側123に接する一端に作成されている。一
般に、射出成型時の樹脂圧による柱の倒れ込みを防ぐた
め、柱122の一端及びその受け側となるキャビティの
固定側123にインローと呼ばれる突き当て部が作成さ
れる。同図(b)は代表的なインローの例である。柱1
22をパーティング面121よりも若干長めにするとと
もに、柱122の先に台形状の凸起124を形成し、さ
らに、キャビティの固定側123に、凸起124を受け
るための凹部125を形成する。
【0033】本実施例では、これらインロー作成のため
のパラメータを、対話形式で自由に設定できるようにし
ている。図29はその設定画面例、図30は設定された
インロー例である。図29において、A〜Fは設定可能
なパラメータであり、それぞれの意味は、同じ画面の右
側に表示した凡例から容易に理解できるようになってい
る。これによれば、柱の長さや太さ等に応じた最適なイ
ンロー設計を行うことができる。
【0034】以上のとおり、本実施例では、キャビティ
に特有なパーティング面やインローを効率的に作成する
ことができ、金型設計に好適な三次元CAD装置を実現
できる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、金型設計に特化した三
次元CAD装置を提供でき、金型設計の精度や再現性を
向上と共に、大幅な設計コストの削減を図ることができ
るという従来技術にない有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1又は請求項2記載の発明に係る一実施
例の概念的な機能ブロック図である。
【図2】立体的なモデルの形状図である。
【図3】図2のA面図、B面図及びC面図である。
【図4】加工部モデル、補助部モデル及びシャンク部モ
デルの合成図である。
【図5】加工部モデル、補助部モデル及びシャンク部モ
デルの陰影線を含む合成図である。
【図6】請求項1又は請求項2記載の発明に係る一実施
例の全体的な処理フロー図である。
【図7】加工部モデル作成の処理フロー図である。
【図8】加工部モデル作成の処理説明図(その1)であ
る。
【図9】加工部モデル作成の処理説明図(その2)であ
る。
【図10】加工部モデル作成の処理説明図(その3)で
ある。
【図11】補助部モデル作成の処理フロー図である。
【図12】補助部モデル作成の処理説明図(その1)で
ある。
【図13】補助部モデル作成の処理説明図(その2)で
ある。
【図14】シャンク部作成の処理フロー図である。
【図15】請求項3又は請求項4記載の発明に係る一実
施例の概念的な機能ブロック図である。
【図16】請求項3又は請求項4記載の発明に係る一実
施例の全体的な処理フロー図である。
【図17】製品モデルの形状一例図である。
【図18】候補ラインの表示一例図である。
【図19】パーティングラインの作成一例図である。
【図20】パーティング面の作成一例図である。
【図21】パーティング面を含む一例分割図である。
【図22】パーティング面作成の処理フロー図である。
【図23】パーティング面作成の処理説明図(その1)
である。
【図24】パーティング面作成の処理説明図(その2)
である。
【図25】パーティング面作成の処理説明図(その3)
である。
【図26】パーティング面作成の処理説明図(その4)
である。
【図27】インロー作成を要する製品の形状一例図であ
る。
【図28】インローの説明図である。
【図29】インロー作成のパラメータ入力画面図であ
る。
【図30】作成されたインロー形状図である。
【符号の説明】
25:外形線の抽出ステップ(抽出手段) 26:プリミティブ作成ステップ(作成手段) 27:演算処理ステップ(演算手段) 28:加工面/非加工面の判断ステップ(境界評価手
段) 29:加工面の放電ギャップ量オフセットステップ(補
正手段) 31:非加工面のオーバーラップ量オフセットステップ
(補正手段) 81:候補ライン表示ステップ(表示手段) 85:パーティング面作成ステップ(パーティング面形
成手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野山 弘 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 千綿 幸雄 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】立体的な形状モデルから切削加工に適さな
    い加工対象部分を抽出する抽出手段と、 前記加工対象部分を満たすプリミティブを作成する作成
    手段と、 前記形状モデルと前記プリミティブとの間の差集合演算
    を行う演算手段と、を備えたことを特徴とする三次元C
    AD装置。
  2. 【請求項2】前記形状モデルと前記プリミティブとの間
    の差集合演算によって得られたモデルの境界面を評価す
    る境界評価手段、及び、各々の境界面に対して任意の補
    正量を付加する補正手段を備えたことを特徴とする請求
    項1記載の三次元CAD装置。
  3. 【請求項3】立体的な形状モデルを構成する稜線のう
    ち、最大外形線を兼ねる稜線を特定の色若しくは線種で
    表示する表示手段を備えたことを特徴とする三次元CA
    D装置。
  4. 【請求項4】立体的な形状モデルを構成する稜線のう
    ち、最大外形線を兼ねる稜線を特定し、かつ、該特定の
    稜線を水平移動させてパーティング面を形成するパーテ
    ィング面形成手段を備えたことを特徴とする三次元CA
    D装置。
JP8040834A 1996-02-28 1996-02-28 三次元cad装置 Withdrawn JPH09231410A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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