JPH09231271A - 自動搬送設備運行計画方法 - Google Patents

自動搬送設備運行計画方法

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JPH09231271A
JPH09231271A JP3523896A JP3523896A JPH09231271A JP H09231271 A JPH09231271 A JP H09231271A JP 3523896 A JP3523896 A JP 3523896A JP 3523896 A JP3523896 A JP 3523896A JP H09231271 A JPH09231271 A JP H09231271A
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JP
Japan
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plan
penalty
coil
yard
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Application number
JP3523896A
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Minoru Harada
田 稔 原
Nobuo Sumita
田 伸 夫 住
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]
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    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Multi-Process Working Machines And Systems (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)
  • Control Of Metal Rolling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄鋼製造の中間ヤード物流における自動クレ
−ンの運行計画立案において、処理可能な命令の先行条
件は加味し、処理可能状態になっていない運行命令を運
行計画立案時に考慮することにより、自動クレ−ンの稼
動の全体的な効率を改善する。 【解決手段】 各工程TPM,CPL,ETLの生産計
画情報と中間在庫ヤードの実績管理情報を参照し、自動
クレ−ンに対して運行命令を複数生成し、それらのリス
トを遺伝子表現に置き換え、遺伝的アルゴリズムを用い
て制約を加味した最終運行命令リストを得るために、評
価関数として(1)実行不可能な運行計画を立案するこ
とによるペナルティ、(2)運行命令の優先度の順序違
反に対するペナルティ、(3)次の搬送命令を実行する
までの空走距離に対するペナルティ、(4)ラインへの
供給遅れに対するペナルティを与え、自動クレ−ン運行
計画を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上工程と下工程の
間に中間在庫ヤ−ドを置いて、上工程で生産,加工又は
処理した物を、自動搬送設備で、複数の下工程に分配搬
送する自動搬送設備の運行計画に関し、これに限定する
意図ではないが、例えば、上工程として調質圧延ライ
ン,下工程として複数のメッキラインなどの鉄鋼製造の
中間ヤード物流における自動クレーンの運行計画の立案
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の計画としては、運行命令に優先順
位を割り付け、優先度に従った順序に運行計画立案を行
う、優先度に基づく運行計画立案方法,搬送命令に対す
るすべてのパターンを求めておき、それらのパターンを
計画作成時に選択する、パターンに基づく運行計画立案
方法、および、命令を実行するときに次の命令を逐次的
に選択するというステップ的運行計画立案方法があっ
た。
【0003】また、特開平5−94213号公報では、
搬送作業の処理可能状態になっているエレメント動作
(以下運行命令)すなわち、処理待ち運行命令に対して
先行条件を各処理待ち運行命令毎に見出し、処理待ち運
行命令のスケジュール(以下運行計画)を作成する。先
行条件を加味することにより、効率的な運行計画の作成
を行うことが示されており、これは先行条件に基づく運
行計画立案方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の方法では、優先
度に従った搬送計画立案,ステップ的搬送計画立案とも
全体効率的に問題がある。また、パターンに基づく計画
立案では、1つの命令に対して、膨大に考えられるパタ
ーンの中から1つのパターンを選択し運行計画を立案す
るための労力は膨大である。
【0005】また、先行条件に基づく運行計画立案で
は、処理可能状態になっている処理待ち運行命令だけが
対象となり、運行命令の処理(実行)中に発生すると予
測される運行命令が考慮されていないため、全体的な効
率に改善の余地を残している。したがって、本発明は上
記問題を解決し、処理可能な命令の先行条件は加味する
上、処理可能状態になっていない運行命令を運行計画立
案時に考慮することにより、全体的な効率を改善する方
法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
1.各工程の生産計画情報および中間在庫ヤードのヤ−
ド情報から、搬送対象物,搬送始点,終点,次工程での
仕掛予定時刻および優先度を決定し、自動搬送命令を生
成し、運行命令リストを作成する。リストの順序がその
まま自動搬送設備の実行順序を表し、運行計画の一つの
候補とする。最初は各工程の生産計画に基づいた運行命
令リストと中間在庫ヤードから得られる運行命令のリス
トを1つにまとめた運行命令リストを1つの運行計画候
補とする。
【0007】2.自動搬送設備の初期位置と1.で得ら
れた運行命令リストから自動搬送設備運行計画の立案を
行うため、運行命令リストを遺伝的アルゴリズムを用い
て並べかえる。遺伝的アルゴリズムでは、初期計画とし
て複数個の運行命令を含む運行命令リストを用意し、そ
れらの運行命令並べ変えを行うことにより、いろいろな
パターンの運行計画を得ることができる。その初期状態
は適当に選ぶことができる。
【0008】3.遺伝的アルゴリズムの演算によって得
られた自動搬送設備運行計画にしたがい、自動搬送設備
による物流のシミュレーションを行い、評価関数により
ペナルティを与え、評価を行う。例えば、遺伝的アルゴ
リズムの評価関数としては、(1)実行不可能な運行計
画を立案することによるペナルティ(以下実行不可能ペ
ナルティ)、(2)下工程への供給遅れに対するペナル
ティ(以下時間ペナルティ)、(3)運行命令の優先度
の順序違反に対するペナルティ(以下順序ペナルテ
ィ)、(4)次の自動搬送命令を実行するまでの空走距
離に対するペナルティ(以下空走距離ペナルティ)を考
慮する。各制約条件を評価関数にいれることで、より広
範囲な運行計画の探索が可能となり、各ペナルティ間に
重みを持たせることで、どのペナルティを重視するかを
決定できる。
【0009】4.上記3.で得られた評価関数の値をも
とに遺伝的アルゴリズムにより再び並べ変えを行い評価
関数を最小化するように計算を繰り返す。ペナルティが
最小化された(すなわちペナルティが収束した)時点ま
たは設定されたしきい値以下になった時点で、計画立案
を終了する。遺伝的アルゴリズムを適用することによ
り、全組み合わせ数に対する探索する組み合わせ数を減
らし、準最適な運行計画を効率的に立案することが可能
となる。
【0010】以上の過程により、最適な自動搬送設備運
行計画を立案する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例に関わる
運行計画立案方法を図1から図7および表1から表11
を参照しながら説明する。まず、本実施例の対象となる
生産ラインの概要を簡単に説明する。
【0012】図2は、鉄鋼生産における調質圧延ライン
TPM(以下本実施例では現工程)から、コイル(被搬
送物)を、自動クレ−ン(自動搬送設備)で、コイル分
割ラインCPLあるいはメッキラインETL(以下本実
施例では次工程)へと搬送する物流工程の概念フローで
ある。調質圧延ラインTPMが上工程、コイル分割ライ
ンCPLおよびメッキラインETLが下工程である。調
質圧延ラインTPMで生産されたコイルは、コイル分割
ラインCPL,メッキラインETLの生産計画により、
これらのラインに直接搬送されるか、または、一担中間
在庫ヤ−ドに置かれコイル搬送要求が発生した場合に、
これらのラインへ搬送される。
【0013】調質圧延ラインTPM出側にコイルが1個
ずつ出現し、出側に出現したコイルをどこかへ搬送しな
い限り、該出側に次のコイルは出現しない。次のコイル
の出現まで、平均的に20分以上の間隔がある。また、
コイル分割ラインCPL,メッキラインETLの入り側
は、1個のコイルを受け入れることができるものであ
り、これらには、生産計画の順序どおりにコイルを投入
しなければならない。
【0014】自動搬送設備は自動クレーンであり、運行
計画により立案された命令の順序にしたがって、搬送作
業を行う。自動クレーンの能力は1つの命令の遂行(始
点への移動+吊り上げ+終点への移動+吊り卸し)に約
15分かかる。
【0015】仕掛かりの遅い中間製品すなわち調質圧延
ラインTPMで生産されすぐにはコイル分割ラインCP
L又はメッキラインETLで必要とされないコイルの、
コイル分割ラインCPL又はメッキラインETLへの供
給は、中間在庫ヤードを経由して行われる。
【0016】中間在庫ヤードは、図2に示すように基本
的にブロック分けされている。本実施例では、ブロック
0からブロック3までの4ブロックは、コイル分割ライ
ンCPLへ搬送するコイルの中間在庫ブロック、ブロッ
ク4からブロック7までの4ブロックは、メッキライン
ETLへ搬送するコイルの中間在庫ブロックである。表
5は、中間在庫ヤードのヤード情報を示している。中間
在庫ヤードのヤード情報は中間在庫ヤードに含まれる中
間在庫ブロック名,許容受け入れ数,ブロックの代表座
標、および、ブロック中に含まれる置場情報のリストす
なわちブロック情報リスト、を持っている。
【0017】
【表5】
【0018】中間在庫ヤ−ドの各ブロックは、図3に示
すとおり、自動クレ−ンが最終的に認識する置場(番
地)に分けられている。図3は、図2に示すブロック3
の中の置場(番地)を示す。
【0019】表6から表9に、それぞれの中間在庫ブロ
ックに対応したブロック情報リストの例を示す。各ブロ
ックに対応したブロック情報リストにある情報は、置場
の番地,置場の座標,置場にあるコイルのコイル名,次
工程仕掛予定時刻(コイル分割ラインCPL又はメッキ
ラインETLへの搬送予定時刻),次工程のライン名
(コイル分割ラインCPL又はメッキラインETL)で
ある。このようなブロック情報リストが、各中間在庫ブ
ロック0〜7のそれぞれに対応して存在する。
【0020】
【表6】
【0021】
【表7】
【0022】
【表8】
【0023】
【表9】
【0024】また、運行計画の元になる運行命令を生成
するための生産計画情報は、表1,表2および表3に示
すように、各ラインでの運行計画立案が対象とした起点
時刻から3時間後まで与えられる。表1は、調質圧延ラ
インTPMの生産計画情報を、表2は、コイル分割ライ
ンCPLの生産計画情報を、表3は、メッキラインET
Lの生産計画情報を、それぞれ示している。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】このような情報を参照して、表4に示すよ
うな、生産されるコイルの、コイルNo.,現工程仕掛
予定時刻(調質圧延ラインTPMでの圧延予定時刻),
次工程予定仕掛時刻(コイル分割ラインCPL又はメッ
キラインETLでの処理予定時刻)および次工程ライン
名(コイル分割ラインCPL又はメッキラインETL)
から構成される搬送コイル情報を生成する。実際には、
現工程(CPL)の生産計画情報(表1)と次工程(C
PL/ETL)の生産計画情報(表2,表3)から、コ
イルNo.をキーとして、現工程(CPL),次工程
(CPL/ETL)のコイル情報のマッチングを行い、
搬送コイル情報を生成する。また、一度中間在庫ヤ−ド
に置かれたコイルはすべて、搬送コイル情報(表4)の
うち、コイル名(No.),次工程仕掛予定時刻および
次仕掛ライン名のほかに、置場(番地)の座標を持つ。
【0029】次に図4に示すように、生産計画情報(表
1〜3)から得られた搬送コイル情報(表4),中間在
庫ヤードのヤード情報(表5)およびブロック情報(表
6〜9)から、運行命令リスト(表10)を作成する。
この過程での、図4に示す各機能ブロックでの処理を、
それに付した符号(1〜9)を項番号として、以下にて
説明する。
【0030】1. 前述のとおり、調質圧延ラインTP
Mの生産計画情報(表1),コイル分割ラインCPLお
よびメッキラインETLの生産計画情報(表2および表
3)から、3時間内に生産され、搬送されるコイル情報
を取り出す。表4は、その一例を示しており、表4中の
「COIL0004」は、調質圧延ラインTPMで10
月25日の0時00分に生産され、同日の0時20分に
コイル分割ラインCPLに仕掛かり(投入)予定になっ
ていることを示している。
【0031】
【表4】
【0032】2. 搬送コイル情報(表4)から次工程
予定仕掛時刻を参照し、現工程仕掛予定時刻との差が1
時間内に仕掛予定でないものは、行き先を中間在庫ヤー
ドに設定し、1時間以内のものは行き先を次工程ライン
(CPL/ETL)に設定する。
【0033】3. 次工程がメッキラインETLの場
合、それがコイル受入れタイミングになっていないと現
工程である調質圧延ラインTPMからコイルをそこに送
り出すことができなくなり、調質圧延ラインTPMの生
産性を落とすことになる。また、メッキラインETLは
連続ラインであるため、コイル受入れタイミングにコイ
ル供給が間に合わなければETLのライン操業に与える
影響が大きい。一方、コイル分割ラインCPLはバッチ
ラインのため、コイルが間に合わないと生産性は下がる
が、ライン操業への影響は低い。したがって、調質圧延
ラインTPMからメッキラインETLへのコイル搬送に
高い優先度を与える。
【0034】具体的には、TPM/ETL間コイル搬送
に0(もっとも高い)の優先度を、中間在庫ヤード/E
TL間のコイル搬送に0の優先度を、TPM/中間在庫
ヤード間のコイル搬送に1(並み)の優先度を、TPM
/CPL間のコイル搬送に1の優先度を、また、中間在
庫ヤード/CPL間のコイル搬送に2(もっとも低い)
の優先度を与える。
【0035】例えば、表4に示すように、コイル「CO
IL0004」は、10月25日の0時0分に調質圧延
ラインTPMで生産され、同日0時20分にコイル分割
ラインCPLに仕掛かる(投入する)予定である。この
ため、調質圧延ラインTPMからコイル分割ラインCP
Lにこのコイルを直送する必要があり、命令としては、
「TPMからCPLへの搬送」を指示する命令を出す必
要がある。このため、生成される命令としては、始点が
TPM、終点がCPLである命令となる。また、このと
きの優先度情報は1(並み)である。
【0036】4. 行き先が中間在庫ヤードになったも
のについて、中間在庫ヤードのどこのブロックに置くか
を決定する。このとき、中間在庫ヤード中のブロック内
のコイルの、次工程仕掛予定時刻(表4)を参照し、3
時間内に出ていく予定のコイル分を差し引いた数と、現
在空きになっている番地分の数の和が、受け入れ可能容
量と判断し、受け入れ可能容量がより少ないブロック
に、命令の終点を決定する。
【0037】例えば、表4に示す「COIL0050」
は、10月25日の2時50分に調質圧延ラインTPM
で生産され、同日4時45分まで、仕掛待ちとなる。す
なわち同日4時45分までメッキラインETLに搬送で
きない。このコイル(先行コイル)を調質圧延ラインT
PMからメッキラインETLに直送しようとすると、該
コイルを調質圧延ラインTPMの出側に留め置く必要が
あるので、このコイルの後から調質圧延ラインTPMで
生産予定の後行コイルがTPM出側に出現できない。つ
まり後行コイルの調質圧延を先行コイルに引き続いて行
なうことができない。したがって、このような先行コイ
ルは一度、中間在庫ヤードに仮置きする。このため、中
間在庫ヤードのどこに置くかを決定しなければならな
い。本実施例では、0時0分から3時間の間に払い出さ
れるコイルを考慮すると、メッキラインETL宛てのコ
イルに割り宛てられたブロック4〜7は、どのブロック
も空き番地が7個となるため、ブロック7に搬送する。
この論理処理部分は、置場決定のロジックを変更するこ
とで容易に変更可能である。
【0038】5. 4.で作られた搬送命令に対して、
3.で行った優先度の割付を同様にして行う。
【0039】6. 中間在庫ヤードのヤード情報(表6
〜9)およびこれと同様の表を参照する。
【0040】7. 3時間内に仕掛予定になっているコ
イルを取り出し、始点を現在地、終点を仕掛ライン(C
PL/ETL)とする命令を生成する。例えば、中間在
庫ヤードのヤード情報をみた場合、次工程予定仕掛時刻
が該当するのはブロック0に「COIL0009」(表
6)、ブロック2に「COIL0007」(表7),ブ
ロック5に「COIL0043」(表8)、ブロック6
に「COIL0011」(表9)である。これらのコイ
ルの、次工程ライン(CPL/ETL)への搬送命令を
生成する。
【0041】8. 7.で作られた搬送命令に対して、
3.および5.で行った優先度の割付を同様にして行
う。
【0042】9. 以上の命令をすべて1つのリストに
まとめ、各運行命令には命令No.をつける。これが、
命令のID(識別コ−ド)となる。表10は、このよう
に作成した運行命令リストを示す。実行No.は実行順
序を示しており、この場合、0〜10までを順次実行す
るという運行計画であることを示している。
【0043】
【表10】
【0044】次に、前述の方法で作成された運行命令リ
スト(表10)の運行命令に、遺伝的アルゴリズムにお
ける遺伝子を対応させる。運行命令につけられた命令N
o.の列を遺伝的アルゴリズムにおける遺伝子の配列と
して扱う。表10の運行命令リストを遺伝子にしたもの
が図5である。つまり、命令No.の並びかえがそのま
ま、命令の実行順序に対応するようにする。実際には、
命令間には制約があるが、局所解へ陥ることを防ぐ意味
で、命令間の制約については、評価時点で評価で考慮す
ることにしている。この順序を遺伝的アルゴリズムの選
択,交叉,突然変異,世代交代といった演算により、順
序を入れ替える。これにより、命令No.に対応する実
行No.が変更され(図7)、運行計画が変更される
(表11)。
【0045】初期遺伝子としては、適当に20個の遺伝
子の列(運行計画に対応)を用意し、その順序に従った
シミュレーションを行う。シミュレーションを行った結
果から、評価項目である、(1)実行不可能ペナルテ
ィ,(2)時間ペナルティ,(3)順序ペナルティ,
(4)空走距離ペナルティを計算し、それを指標として
さらに演算を繰り返す。各ペナルティは計画上での重み
も異なるため各ペナルティに重みつけを行う。これは実
行可能かつ有効な計画を早く得るために有効となる。本
実施例でのペナルティの与え方を上記の番号に対応した
順序で示す。
【0046】(1) 表10の運行計画は、実行不可能な運
行計画である。これは、第3番目以降の命令が、本来調
質圧延ラインTPMではコイル「COIL0048」,
コイル「COIL0023」の順序で出現するにも関わ
らず、命令はコイル「COIL0024」を搬送し、そ
の後にコイル「COIL0048」を搬送せよ、という
運行計画になっているため、実行不可能である。また、
ライン投入順序も生産計画から順序が決まっているた
め、ラインごとの順序を判定する。例えば、コイル「C
OIL0011」と「COIL0024」は、どちらも
メッキラインETLへの搬送であるが、仕掛順序(メッ
キ処理順)としては、コイル「COIL0011」の方
が先である。ところが運行計画では、コイル「COIL
0024」を先に搬送する運行計画となっており、実行
不可能となる。
【0047】実行不可能な運行計画を求めることは意味
がないため、ペナルティとして、実行不可能な命令数×
10000(重み)を与える。この場合(表10)は、80000
が実行不可能ペナルティとして付加される。
【0048】(2) ライン供給遅れに対するペナルティ
は、シミュレーション実行時に、搬送終了時の時刻と、
搬送命令のコイル情報にある次工程仕掛時刻を比較し、
ラインが必要とする時刻に対してコイル搬送の遅れがあ
る場合に、遅れ時間の合計(分)×1000(重み)の時間
ペナルティを与える。また、本実施例では、メッキライ
ンETLと調質圧延ラインTPMのライン遅れ(ライン
に対するコイルの供給遅れ)に関しては、メッキライン
ETLのライン遅れの方が重大であるため、万が一、調
質圧延ラインTPMから中間在庫ヤ−ドへの受け取り
と、中間在庫ヤ−ドからメッキラインETLへの払い出
しが競合した場合には、メッキラインETLへの払い出
しを優先するように、メッキラインETLのライン遅れ
に関しては、更に10倍の重みをかける(これは、この
ような命令を実行不可能的な扱いにするためである)。
【0049】(3) 順序ペナルティは、各命令の優先度に
着目して定める。まず第1番目の命令についてそれ以降
に実行される命令と比較する。第2番目の命令は優先度
が同じため、優先度のペナルティは0であるが、第3番
目の命令は優先度が高いため、ペナルティとして1×1
0(重み)をくわえる。以下第4番目以降と同様に計算
し、第1番目の命令に対するペナルティを計算する。更
に第2番目の命令以降の命令についても同様の操作を行
い、順序ペナルティを与える。
【0050】(4) 空走距離のペナルティは、シミュレー
ション実行時の自動クレ−ンに空走距離を保存してお
き、そのデータをペナルティとして加える。本実施例の
表10の場合、この計画は途中(実行No.2)までし
か実行できないが、実行終了時点での空走距離は910
となる。このときに与える空走距離ペナルティは910
×0.1(重み)である。
【0051】以上のペナルティの和を、運行計画の評価
として、再び遺伝的アルゴリズムによる順序の入れ替え
を行い、最適な運行計画を立案する。遺伝的アルゴリズ
ムの適用のフローを図6に示す。図6上の各ステップS
1〜S7の処理内容を、次に説明する。
【0052】S1:前述の方法で得られた運行命令(表
10)を遺伝子情報に対応させる, S2:各運行命令の命令No.を遺伝子の配列に置き換
える。すなわち、命令No.の順列はそのまま運行命令
の実行順とする(表10), S3:遺伝子の入れ替えを遺伝的アルゴリズムの演算に
より行う。これにより、運行命令リスト(表10)の各
運行命令の順序が入れ替わる, S4:遺伝子情報を対応する運行命令に置き換え、遺伝
子情報の列に対応する運行命令リスト(表11)を作成
する, S5:得られた運行命令リストに基づいて命令の実行の
シミュレーションを行う,S6:シミュレーション結果
から運行命令リストの評価を行う, S7:評価値がある反復回数以上変化しなかった場合
(収束しているとみなす)または設定されたしきい値を
越えた場合は、終了し、そうでない場合はS3に戻り、
S3〜S6を再実行する。
【0053】実際に順序の入れ替えを実行して得られた
最適な運行計画を、表11に示す。
【0054】
【表11】
【0055】また、この運行計画に対する遺伝子の配列
を図7に示す。この運行計画(運行命令リスト:表1
1)に対するペナルティは、実行不可能ペナルティは0
×10000、時間ペナルティは10×1000、順序
ペナルティは30×10、空走距離ペナルティは266
0×0.1で、全体のペナルティは10566となる。
実行可能ペナルティが0であるため、この計画は実行可
能であり、時間も合計10分の遅れで、順序は同一時刻
仕掛予定のものは、メッキラインETLを優先的に搬送
することを示している。空走距離については優先度を考
えず、1時40分仕掛予定のメッキラインETL向けの
コイルに関して、どちらを先に運んでも空走距離は変わ
らないため、これで十分に良い計画を得ることができて
いる。
【0056】
【発明の効果】生産計画を加味し、シミュレーションに
基づくペナルティを考慮した自動搬送設備運行計画を立
案することにより、制約や優先順序を考慮してかつ、自
動搬送設備の作業の無駄を省き、稼働率を向上させるこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の運行計画立案方法の手順と内容を示
すフロ−チャ−トである。
【図2】 本発明を実施する物流設備の平面図であり、
調質圧延ラインTPMとコイル分離ラインCPLおよび
メッキラインETLとの間の中間在庫ヤ−ドの領域区分
を示す。
【図3】 図2に示すブロック3の中の番地区分を示す
拡大平面図である。
【図4】 本発明の一実施例のデ−タ処理の流れを示す
フロ−チャ−トである。
【図5】 本発明の一実施例で、表10の運行命令を、
遺伝的アルゴリズムを適用するために遺伝子情報に置き
換えた場合の、遺伝子情報の分布を模式的に示すブロッ
ク図である。
【図6】 本発明の一実施例の、遺伝的アルゴリズムを
適用して運行命令リストを確定する過程を示すフロ−チ
ャ−トである。
【図7】 本発明の一実施例で、表11の運行命令リス
トを得たときの遺伝子情報の分布を模式的に示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
TPM:調質圧延ライン CPL:コイル分
割ライン ETL:メッキライン DB1,DB2:
デ−タメモリ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上工程と複数の下工程が各々の生産計画に
    より生産活動を行うような工程の間をつなぐヤード内の
    物流を行う自動搬送設備の運送計画において、 各工程の生産計画情報と中間在庫ヤードのヤード情報を
    参照し、搬送の始点,終点,搬送対象,次工程の仕掛予
    定時刻,実行の優先度の情報を持つ自動搬送設備の搬送
    単位である運行命令を複数生成し、それらの命令をリス
    ト化した運行命令リストを生成し、運行命令リストを遺
    伝子表現に置き換え、遺伝的アルゴリズムを用いて遺伝
    子情報の組み替えを行い、遺伝子情報に対応した運行命
    令リストにより物流シミュレーションを実行し、シミュ
    レーションから得られるペナルティを評価関数として評
    価することにより、制約を加味した運行命令リストすな
    わち運行計画を得ることを特徴とする自動搬送設備運行
    計画方法。
  2. 【請求項2】前記評価関数として、 1.実行不可能な運行計画を立案することによるペナル
    ティ, 2.運行命令の優先度の順序違反に対するペナルティ, 3.次の自動搬送命令を実行するまでの空走距離に対す
    るペナルティ, 4.下工程への供給遅れに対するペナルティ を評価して運行計画を立案することを特徴とする、請求
    項1記載の自動搬送設備運行計画方法。
  3. 【請求項3】各工程の生産計画から得られる被搬送物情
    報から、現時刻と次工程仕掛予定時刻からその時間差を
    チェックし、一定時間内で仕掛かるものを対象として各
    工程に応じた搬送に対する優先度を加味して運行命令を
    リスト化するとともに、中間在庫ヤードのヤード情報を
    参照し、同様に一定時間内にヤードから払い出す被搬送
    物を選択し、各次工程への搬送に対する優先度を加味し
    て運行命令をリスト化することを特徴とする請求項1記
    載の自動搬送設備運行計画方法。
JP3523896A 1996-02-22 1996-02-22 自動搬送設備運行計画方法 Withdrawn JPH09231271A (ja)

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