JPH09231144A - データファイル管理方法およびデータファイル管理装置 - Google Patents

データファイル管理方法およびデータファイル管理装置

Info

Publication number
JPH09231144A
JPH09231144A JP8041302A JP4130296A JPH09231144A JP H09231144 A JPH09231144 A JP H09231144A JP 8041302 A JP8041302 A JP 8041302A JP 4130296 A JP4130296 A JP 4130296A JP H09231144 A JPH09231144 A JP H09231144A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
file
time
data
video
data file
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8041302A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Inoue
淳 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP8041302A priority Critical patent/JPH09231144A/ja
Publication of JPH09231144A publication Critical patent/JPH09231144A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Computer And Data Communications (AREA)
  • Multi Processors (AREA)
  • Information Transfer Between Computers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のビデオデータ管理装置は、計画したビ
デオデータの配置状態を必要な時刻までに完了できない
可能性がある問題、また参照するアクセス頻度がごく直
前の期間のデータであり、ある期間に特徴的なアクセス
の局所性が十分考慮されない問題があった。 【解決手段】 ビデオデータ配置装置40は、処理を実行
する装置からなる制御装置群20と制御装置群20が動作す
る上で必要となる情報からなる制御情報群30からなる。
制御装置群20は、スケジューラ21と配信情報作成装置2
2、アクセス頻度情報作成装置23、ビデオ配信数予測装
置24とファイル配置決定装置25、ストレージ管理装置26
からなる。制御情報群30は、ビデオデータ情報テーブル
31、アクセス履歴情報テーブル32、アクセス頻度情報テ
ーブル33、システム構成情報テーブル34、ファイル配置
情報テーブル35からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオデータをリ
アルタイムかつそのデータの本来持つデータ転送レート
で送出するための複数台のビデオサーバからなるビデオ
サーバシステムとネットワークを介して接続されたクラ
イアントからなるシステムにおいて、過去のクライアン
トからの各ビデオデータへの配信要求から予測した将来
のある期間のビデオ配信要求数を元に、ビデオサーバの
限られた配信容量とストレージの容量を有効に活用する
こと、またビデオデータの再配置の実行時間の制御とア
クセス頻度情報作成の制御を行なうことによりビデオサ
ーバ管理者の作業負担の低減と実運用に即したシステム
状態の維持を目的とした、ビデオデータ管理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図22は、ビデオサーバとクライアント
からなるシステムである。ビデオサーバは、そのビデオ
配信能力として限られたデータ転送レートを持つ。また
ビデオサーバに接続されビデオデータを蓄積するストレ
ージには、読み出したビデオデータを直接配信可能な高
速ストレージとビデオデータを直接配信できない低速ス
トレージがある。低速ストレージに蓄積されたビデオデ
ータを配信するためにはそのデータをいったん高速スト
レージに転送する必要がある。また蓄積される各ビデオ
データはそれぞれそのデータを配信するために必要な固
定的かつ固有のデータ転送レートを持つ。またビデオサ
ーバがリアルタイムデータ配信を目的としていることか
ら異なるビデオサーバ間でのビデオデータのビデオデー
タの移動においても、クライアントへのビデオ配信と同
様のデータ転送形態としてビデオサーバの管理下でビデ
オサーバの持つデータ配信容量をデータの転送に必要な
データ転送レートの分だけ使用しなければならない。
【0003】ここであるビデオサーバにあるビデオデー
タへのアクセスが集中した場合、そのアクセスの集中の
度合を数値化したデータにより階層型ストレージ間のビ
デオデータの移動、またそのデータを配信するに適した
ビデオサーバを選択して移動を行い、ビデオ配信サービ
ス能力とストレージの有効活用を図ることができる。現
在までに行なわれたアクセス頻度をプログラムビデオフ
ァイルや文書ビデオファイルの再配置の基準として利用
して計算機内あるいはネットワークに存在する計算機間
でビデオファイルの再配置を行う検討には特開平5−3
07532や特開平2−122361などがある。
【0004】特開平5−307532は、ネットワーク
上のファイルの最適配置方法に関する検討であり、利用
者の要求の度合や記憶装置やサーバの使用状況などを、
ファジー推論により数値化して、最適な配置装置やスペ
ース量を決定してデータの再配置を行い、サーバの負荷
を分散するものである。特開平2−122361は、デ
ータベースシステムにおけるデータのネットワークサー
バ上の最適配置方法に関する検討であり、アクセス頻度
の高いクライアントからの要求に基づき、データをクラ
イアントからアクセス可能な他のサーバに移動すること
により、サーバの負荷を分散するものである。これらの
検討においては、ビデオデータは各データ固有の転送レ
ートで連続に配信しなければならない特徴や移動に関し
てもビデオサーバの配信容量を消費する特徴に対する考
慮がなく、計画したビデオデータの配置状態を必要な時
刻までに完了できない可能性がある。また参照するアク
セス頻度がごく直前の期間のデータであり、連続した時
間において存在するある期間に特徴的なアクセスの局所
性が十分考慮されない。さらに、アクセス頻度データと
いうシステムの運用の結果得られるデータを利用してい
るため、新規のデータファイル投入時には参照すべきア
クセス頻度データが存在していないためアクセス頻度デ
ータが生成されるまでの期間においては正しい配置がで
きないか若しくは管理者の予測により人手でデータの配
置を行わなければならない。またビデオサーバの適用先
に依存した問題について、一般社会において年間を通じ
て存在する祝日や正月の三が日やクリスマスといった日
付における特異点や、企業や学校において存在する昼休
みなどの時間における特異点を全て考慮して柔軟に運用
することが困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ビデオサーバシステム
が扱うビデオデータには、そのデータの配信においてデ
ータの連続性とリアルタイム性を保証しなければならな
い。またビデオデータの移動を行う場合においてもビデ
オサーバの配信容量を消費する。あるビデオデータへの
アクセス要求があった場合、このデータの転送レートを
決定する要素はビデオサーバの処理能力ではなく、各デ
ータが規定する転送レートである。
【0006】複数のビデオサーバを並列に接続したビデ
オサーバシステムの利点は、ビデオサーバの増加による
総ビデオ配信容量の増加と接続できるストレージ容量の
増加であるが、各ビデオデータに対するアクセスの集中
によって発生するビデオ配信容量の不足はビデオデータ
を必要な数のビデオサーバに再配置することによって解
決される。しかしビデオデータ固有のデータ転送レート
とビデオサーバの配信容量とストレージ容量に関する考
慮なしに最適のデータ配置を決定すること、また本来期
待された時刻までに再配置完了できるかは不明である。
【0007】各ビデオサーバへの再配置を計画する要素
として、アクセス頻度がある。あるデータへのアクセス
集中を定数化したアクセス頻度データにもとづき配信数
を予測するものである。しかしあるビデオデータに対す
るある特定の時間帯における特徴的なアクセスの集中ま
たは分散が考慮されなければ精度の高い予測値を得られ
るかは不明である。
【0008】そこで本発明は、処理装置間のデータファ
イルの移動を規定時刻までに完了することができるデー
タファイル管理方法および装置を得ることを第1の目的
とする。また、連続した時間において存在するある期間
に特徴的なアクセスの局所性を考慮した処理装置間のデ
ータファイルの移動を行うデータファイル管理方法およ
び装置を得ることを第2の目的とする。さらに、処理装
置間の移動を各処理装置のリソースを考慮して行うデー
タファイル管理方法を得ることを第3の目的とする。さ
らに、アクセス頻度情報のないデータファイルについて
も管理者の処理負担を軽減したデータファイル管理方法
を得ることを第4の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明におけるデータ
ファイル管理方法は、処理装置間のデータファイルの移
動を管理するデータファイル管理方法であって、移動す
べきデータファイルを決定する移動ファイル決定ステッ
プと、上記データファイルの移動を完了すべき時刻を設
定する完了時刻設定ステップと、上記移動ファイル決定
ステップにおいて決定されたデータファイルの移動に要
する時間を算出する移動時間算出ステップと、上記デー
タファイルの移動を完了すべき時刻と、上記データファ
イルの移動に要する時間とから、上記データファイルの
移動開始時刻を決定する移動開始時刻算出ステップと、
上記移動開始時刻算出ステップにおいて決定された移動
開始時刻に上記データファイルの移動を開始する移動ス
テップとを有するものである。
【0010】また、この発明におけるデータファイル管
理方法は、処理装置間のデータファイルの移動を管理す
るデータファイル管理方法であって、複数のデータファ
イルに対する単位時間内のアクセス履歴を保存するアク
セス履歴保存ステップと、上記アクセス履歴保存ステッ
プにおいて保存されたアクセス履歴から上記単位時間に
おける上記複数のデータファイルのアクセス頻度を算出
するアクセス頻度算出ステップと、上記アクセス頻度算
出ステップにおいて算出されたアクセス頻度に基づき、
上記複数のデータファイルの中から上記単位時間よりも
後の単位時間に備えて移動すべきデータファイルと、そ
の移動先を決定する移動ファイル決定ステップと、上記
後の単位時間に備え、上記移動ファイル決定ステップに
おける決定結果に応じてデータファイルを移動する移動
ステップとを有し、上記各ステップは複数の単位時間に
ついて実行するものである。
【0011】さらに、この発明におけるデータファイル
管理方法は、処理装置間のデータファイルの移動を管理
するデータファイル管理方法であって、複数のデータフ
ァイルに対する単位時間内のアクセス履歴を保存するア
クセス履歴保存ステップと、上記アクセス履歴保存ステ
ップにおいて保存されたアクセス履歴から上記単位時間
における上記複数のデータファイルのアクセス頻度を算
出するアクセス頻度算出ステップと、上記アクセス頻度
算出ステップにおいて算出されたアクセス頻度に基づ
き、上記複数のデータファイルの中から上記単位時間よ
りも後の単位時間に備えて移動すべきデータファイル
と、その移動先を決定する移動ファイル決定ステップ
と、上記移動ファイル決定ステップにおいて決定された
データファイルの移動に要する時間を算出する移動時間
算出ステップと、上記移動時間算出ステップにおいて算
出されたデータファイルの移動に要する時間に基づき、
上記後の単位時間に備えて上記データファイルの移動を
完了するための移動開始時刻を決定する移動開始時刻算
出ステップと、上記後の単位時間に備え、上記移動開始
時刻算出ステップにおいて決定された移動開始時刻に上
記データファイルの移動を開始する移動ステップとを有
するものである。
【0012】さらにまた、この発明におけるデータファ
イル管理方法は、上記移動時間算出ステップが、上記移
動ファイル決定ステップにおいて決定されたデータファ
イルのデータサイズと、伝送レートとから移動に要する
時間を算出するものである。
【0013】また、この発明におけるデータファイル管
理方法は、上記アクセス頻度算出ステップにおいて算出
されたアクセス頻度から、上記単位時間よりも後の単位
時間における上記複数のデータファイルのアクセス状況
を示す予測値を算出する予測値算出ステップを有し、上
記移動ファイル決定ステップが、上記予測値算出ステッ
プにおいて算出した予測値に応じ、上記複数のデータフ
ァイルの中から上記後の単位時間に備えて移動すべきデ
ータファイルとその移動先を決定するものである。
【0014】さらに、この発明におけるデータファイル
管理方法においては、上記アクセス履歴保存ステップ
が、第1周期時間を構成する単位時間内に発生したアク
セス履歴を保存し、上記アクセス頻度算出ステップが、
上記アクセス履歴保存ステップにおいて保存されたアク
セス履歴から、上記第1周期時間を構成する単位時間に
おけるアクセス頻度を算出し、上記予測値算出ステップ
が、上記アクセス頻度算出ステップにおいて算出された
アクセス頻度から、上記第1周期時間よりも後の第2周
期時間を構成する単位時間におけるアクセス状況を示す
予測値を算出するものである。
【0015】さらにまた、この発明におけるデータファ
イル管理方法においては、上記移動ファイル決定ステッ
プが、上記予測値算出ステップにおいて算出された予測
値に応じて上記後の単位時間における上記複数のデータ
ファイルの配置先を決定し、その決定結果を満足するよ
うに移動すべきデータファイルを決定するものである。
【0016】また、この発明におけるデータファイル管
理方法は、上記移動ファイル決定ステップにおける上記
複数のデータファイルの配置先の決定が、上記配置先の
処理装置の記憶容量を考慮して決定されるものである。
【0017】さらに、この発明におけるデータファイル
管理方法は、上記移動ファイル決定ステップにおける上
記複数のデータファイルの配置先の決定が、上記配置先
の処理装置の配信容量を考慮して決定されるものであ
る。
【0018】さらにまた、この発明におけるデータファ
イル管理方法は、上記移動ファイル決定ステップにおけ
る上記複数のデータファイルの配置先の決定結果が上記
配置先の処理装置のリソースを超える場合に、リソース
不足を通知するリソース不足通知ステップを有するもの
である。
【0019】また、この発明におけるデータファイル管
理方法においては、上記アクセス頻度算出ステップは、
上記データファイルについてのアクセス履歴が存在しな
い場合に、上記アクセス履歴の存在しないデータファイ
ルと関連するデータファイルのアクセス頻度を上記アク
セス履歴の存在しないデータファイルのアクセス頻度と
して使用するものである。
【0020】さらに、この発明におけるデータファイル
管理方法においては、上記データファイルが、ビデオデ
ータ若しくは音声データを格納したデータファイルであ
る。
【0021】この発明におけるデータファイル管理装置
は、処理装置間のデータファイルの移動を管理するファ
イル管理装置であって、移動すべきデータファイルを決
定する移動ファイル決定手段と、上記データファイルの
移動を完了すべき時刻を設定する完了時刻設定手段と、
上記移動ファイル決定手段において決定されたデータフ
ァイルの移動に要する時間を算出する移動時間算出手段
と、上記データファイルの移動を完了すべき時刻と、上
記データファイルの移動に要する時間とから、上記デー
タファイルの移動開始時刻を決定する移動開始時刻算出
手段と、上記移動開始時刻算出手段において決定された
移動開始時刻に上記データファイルの移動を開始する移
動手段とを有するものである。
【0022】また、この発明におけるデータファイル管
理装置は、処理装置間のデータファイルの移動を管理す
るデータファイル管理装置であって、複数のデータファ
イルに対する単位時間内のアクセス履歴を保存するアク
セス履歴保存手段と、上記アクセス履歴保存手段におい
て保存されたアクセス履歴から上記単位時間における上
記複数のデータファイルのアクセス頻度を算出するアク
セス頻度算出手段と、上記アクセス頻度算出手段におい
て算出されたアクセス頻度に基づき、上記複数のデータ
ファイルの中から上記単位時間よりも後の単位時間に備
えて移動すべきデータファイルと、その移動先を決定す
る移動ファイル決定手段と、上記後の単位時間に備え、
上記移動ファイル決定手段における決定結果に応じてデ
ータファイルを移動する移動手段とを有し、上記各手段
は、複数の単位時間について処理を実行するものであ
る。
【0023】さらに、この発明におけるデータファイル
管理装置は、処理装置間のデータファイルの移動を管理
するデータファイル管理装置であって、複数のデータフ
ァイルに対する単位時間内のアクセス履歴を保存するア
クセス履歴保存手段と、上記アクセス履歴保存手段にお
いて保存されたアクセス履歴から上記単位時間における
上記複数のデータファイルのアクセス頻度を算出するア
クセス頻度算出手段と、上記アクセス頻度算出手段にお
いて算出されたアクセス頻度に基づき、上記複数のデー
タファイルの中から上記単位時間よりも後の単位時間に
備えて移動すべきデータファイルと、その移動先を決定
する移動ファイル決定手段と、上記移動ファイル決定手
段において決定されたデータファイルの移動に要する時
間を算出する移動時間算出手段と、上記データファイル
の移動に要する時間に基づき、上記後の単位時間に備え
て上記データファイルの移動を完了するための移動開始
時刻を決定する移動開始時刻算出手段と、上記後の単位
時間に備え、上記移動開始時刻算出手段において決定さ
れた移動開始時刻に上記データファイルの移動を開始す
る移動手段とを有するものである。
【0024】
【発明の実施の形態】この実施の形態は、システム内に
存在しビデオサーバによって取り扱われるビデオファイ
ルの配置制御を行うビデオデータ管理装置に関するもの
である。図1は、この実施の形態におけるビデオデータ
管理装置が適用されるシステムを示すシステム全体図で
ある。
【0025】図1において1〜4はビデオサーバ、5〜
8はクライアント、9はビデオサーバ1〜4、クライア
ント5〜8を接続するネットワークである。システムに
ビデオサーバは複数台存在しており、図1におけるシス
テムは4つのビデオサーバ及び4つのクライアントから
構成されている。ビデオサーバ1〜4とクライアント5
〜8とはネットワーク9を介して接続されており、各ビ
デオサーバ同士もネットワーク9で接続されている。
【0026】ビデオサーバ1〜4には、少なくとも1つ
のビデオデータが格納されている。但し、同一のビデオ
データがシステム内に複数存在することはないものとし
て以下説明する。このシステムにおいては、ネットワー
ク9を介して、ビデオサーバ1〜4のいずれかからクラ
イアント5〜8のいずれかへのビデオデータ配信が可能
となり、ビデオサーバ1〜4相互間のビデオデータの移
動が可能となる。
【0027】40は、この実施の形態におけるビデオデ
ータ管理装置であり、ビデオデータ管理装置40はビデ
オサーバ1に接続されている。ビデオデータ管理装置
は、システム内に少なくとも1つ設けられていればよ
く、1台のビデオデータ管理装置でシステム内に存在す
る全てのビデオファイルの配置制御を行う。
【0028】この実施の形態におけるビデオデータ管理
装置の構成について詳細に説明する。図2は、ビデオサ
ーバ1とビデオデータ管理装置40の構成を示す構成図
である。図2において、ビデオサーバ1は、後述のビデ
オ配信装置11、ネットワークファイル操作機能12、
ストレージ13とから構成される。
【0029】ビデオ配信機能11は、クライアント5〜
8に対するビデオデータの配信を行う。ネットワークフ
ァイル操作機能12は、ビデオサーバ間のビデオデータ
の移動を行い、この移動処理は外部からの処理要求又は
ビデオサーバ上のプログラムからの要求によって実行さ
れる。ストレージ13は、ビデオサーバ1内に設けられ
たストレージであり、このストレージ13にはクライア
ントに対して配信可能なビデオデータが格納されてい
る。ストレージ13に格納されるビデオデータは、デー
タファイルとして格納されることになる(以下、ビデオ
ファイルと記す)。
【0030】次にビデオデータ管理装置40の構成につ
いて説明する。ビデオデータ管理装置40は、ビデオサ
ーバ1に接続されており、処理を実行する装置からなる
制御装置群20と、制御装置群20が動作する上で必要
となる情報である制御情報群30とから構成される。制
御装置群20は、スケジューラ21と、配信情報作成装
置22と、アクセス頻度情報作成装置23と、ビデオ配
信数予測装置24と、ファイル配置決定装置25と、ス
トレージ管理装置26とからなる。
【0031】また、制御情報群30は、ビデオデータ情
報テーブル31と、アクセス履歴情報テーブル32と、
アクセス頻度情報テーブル33と、システム構成情報テ
ーブル34と、ファイル配置情報テーブル35とからな
る。
【0032】制御装置群20を構成する各装置21〜2
6について簡単に説明する。スケジューラ21は、制御
装置群20内の各装置22〜26を動作するタイミング
を管理して各装置の起動を行う。配信情報収集装置22
は、ビデオ配信機能11の動作を監視またはビデオ配信
機能11からの通知により得られるビデオ配信の履歴を
アクセス履歴情報としてアクセス履歴情報テーブル32
に格納する。
【0033】アクセス頻度情報作成装置23は、アクセ
ス履歴情報テーブル32内に格納されたアクセス履歴情
報から単位時間当りの各ビデオデータ毎のアクセス頻度
情報として演算して、アクセス頻度情報テーブル33に
格納する。ビデオ配信数予測装置24は、アクセス頻度
情報テーブル33を参照して、ある期間のアクセス頻度
情報から各ビデオファイル毎のその期間における単位時
間当りのビデオデータ同時配信数を予測して、予測結果
を予測同時配信数としてアクセス頻度情報テーブル33
に格納する。
【0034】ファイル配置決定装置25は、アクセス頻
度情報テーブル33に格納された予測同時配信数と、シ
ステム構成情報テーブル34に格納されたビデオサーバ
のシステム構成と、ビデオデータ情報テーブル31に格
納されたビデオファイルのストレージ占有量と転送レー
トとから、各ビデオファイルをどのビデオサーバに配置
するかを決定して、ファイル配置情報テーブル35に格
納する。ストレージ管理装置26は、ファイル配置情報
装置25によって決定されたビデオファイルの配置に基
づき、ネットワークファイル操作機能12に対してビデ
オの移動要求を行う。
【0035】つぎに、制御情報群30を構成する各情報
テーブル31〜35の構造を説明する。ビデオデータ情
報テーブル31の構造を説明する。図3は、ビデオデー
タ情報テーブル31の構造を示す。ビデオデータ情報テ
ーブル31は、ビデオファイル毎の固有情報を格納した
テーブルであり、ビデオファイル名311とビデオデー
タ転送レート312、ビデオデータ格納サーバ名31
3、ビデオデータ格納パス名314、ストレージ占有量
315とから構成される。
【0036】ビデオファイル名311は該当するビデオ
データを示し、ビデオデータ転送レート312はビデオ
サーバがビデオデータを転送するために必要な転送レー
トを示す。ビデオデータを配信するためには、ビデオサ
ーバの持つ配信容量をビデオデータ転送レートの分だけ
消費する。必要なデータ転送レートは、クライアントに
対してビデオデータを配信する場合と、他のビデオサー
バに対してビデオデータを移動する場合とで同じであ
る。
【0037】ビデオデータ格納サーバ名313はビデオ
データを格納したビデオサーバを示し、ビデオデータ格
納パス名314はビデオデータが格納されている位置、
即ちビデオサーバのビデオファイルシステムにおけるビ
デオファイルの存在するディレクトリ位置を示す。この
実施の形態では、全てのビデオサーバのディレクトリ構
造が同一の場合について説明する。但し、ディレクトリ
構造は各ビデオサーバごとに異なる場合にもこの実施の
形態を適用することは可能である。ストレージ占有量3
15は、各ビデオファイルのデータサイズを示してい
る。
【0038】アクセス履歴情報テーブル32の構造を説
明する。図4は、アクセス履歴情報テーブル32の構造
を示す。アクセス履歴情報テーブル32は、ビデオサー
バが行ったビデオデータの配信結果を配信を行った単位
毎に格納するテーブルである。アクセス履歴テーブル3
2は、履歴データ番号321と、アクセス開始時刻32
2、アクセス終了時刻323、アクセスファイル名32
4とから構成される。
【0039】履歴データ番号321は該当する履歴デー
タを識別するために付されるものであり、アクセス開始
時刻322はビデオ配信を開始した時刻を示す。アクセ
ス終了時刻323はビデオ配信を終了した時刻であり、
アクセスファイル名324は配信を行ったビデオファイ
ルを識別する。アクセスファイル名324は、アクセス
されたビデオファイル名を示し、ビデオデータ情報テー
ブル31のビデオファイル名と共通の識別子が書き込ま
れる。
【0040】次に、この実施の形態で扱うアクセス頻度
と時間の関係について、図5に基づいて説明する。図5
において、周期時間90は複数の単位時間から構成さ
れ、単位時間91はアクセス頻度を演算する単位時間を
示す。単位時間91は周期時間90をいくつに分割する
かによって決まる。
【0041】具体的には、1週間を1日毎に区切ってアク
セス頻度作成を行う場合には、周期時間90を7日、単
位時間91を1日と設定することになり、周期時間90
は各1日間の単位時間1(92)と単位時間2(9
3)、単位時間3(94)、単位時間4(95)、単位
時間5(96)、単位時間6(97)、単位時間7(9
8)とから構成されることになる。アクセス履歴の収集
とアクセス頻度の演算は各単位時間毎に行うため、1日
毎のアクセス頻度演算を行い、7日間ですべてのアクセ
ス頻度演算が完了することになる。したがって、1週間
を1サイクルとしてアクセス頻度の収集、演算が行われ
る。図5に示した例では、1週間という期間を日曜日か
ら土曜日までに区切り、各曜日に特徴的なビデオファイ
ルへのアクセスの集中と分散を抽出することができる。
【0042】また、1年を12ヶ月に区切ってアクセス
頻度作成を行う場合には、周期時間90を12ヶ月、単
位時間91を1ヶ月と設定することになり、1ヶ月ごと
にアクセス頻度作成を行う。
【0043】図6は複数の周期時間の関係を示す。複数
の期間でアクセス頻度の演算を行う場合、サイクル時間
の最も短いものを基準周期時間100とし、それ以外を
副周期時間とする。例えばサイクル1週間で単位時間1
日とサイクル1ヶ月で単位時間10日、サイクル1年で
単位時間1ヶ月との複合条件でアクセス頻度集計を行う
場合には、サイクル1週間を基準周期時間100とし
て、サイクル1ヶ月を副周期時間1(101)、サイク
ル1年を副周期時間2(102)とする。
【0044】次に、アクセス頻度情報テーブル33の構
造を説明する。図7は、アクセス頻度情報テーブル33
の構造を示す。アクセス頻度情報テーブル33は、各ビ
デオファイル毎のアクセス頻度情報を格納している。ア
クセス頻度情報テーブル33は、ビデオファイル名33
1と、基準周期時間332、基準周期時間内の単位数3
33と、基準周期時間における単位時間毎のアクセス頻
度334〜336と、予測同時配信数337〜339、
必要であれば、副周期に関して副周期時間と副周期時間
内の単位数3310〜3315とで構成される。ここで
アクセス頻度とは、単位時間内に各ビデオファイルに対
して発生したアクセスの回数を示す値であり、予測同時
配信数とは、ある単位時間において予測される同時アク
セス数を示す値である。
【0045】図7では、基準周期時間をL個に分割、複
周期時間1をm個に分割、副周期時間2をn個に分割、
副周期時間xをy個に分割した場合のテーブルを示して
いる。
【0046】副周期時間に関するアクセス頻度と予測同
時配信数は、基準周期時間における単位時間毎のアクセ
ス頻度334〜336と予測同時配信数337〜339
とにそれぞれ統合して格納される。アクセス頻度情報テ
ーブル33におけるビデオファイル名331は、該当す
るビデオファイルを示し、ビデオデータ情報テーブル3
1と共通の識別子が書き込まれる。
【0047】なお図7において、335と336の間で
基準周期時間の単位時間3から基準周期時間の単位時間
L−1までにおけるアクセス頻度に関するカラムの表記
を省略しており、338と339の間で基準周期時間の
単位時間3から基準周期時間の単位時間L−1までにお
ける予測同時配信数のカラムの表記を省略しており、3
313と3314の間で副周期時間3と副周期時間3内
の単位数から副周期時間x−1と副周期時間x−1内の
単位数までのカラムの表記を、それぞれ省略している。
【0048】システム構成情報テーブル34の構造につ
いて説明する。図8は、システム構成情報テーブル34
の構造を示す。図8においては、システムにおいてn台
のビデオサーバが存在するとして、システムにおける各
ビデオサーバ毎の構成情報を示している。システムの総
ビデオサーバ数341は、システムに存在するビデオサ
ーバの数を示す。ビデオサーバ1のビデオ配信容量34
2は、ビデオサーバ1の持つビデオ配信容量を、ビデオ
サーバ1のストレージ容量343はビデオサーバ1の持
つストレージ容量を示している。
【0049】同様に、ビデオサーバ2のビデオ配信容量
344とビデオサーバ2のストレージ容量345によっ
てビデオサーバ2に関する構成情報を、ビデオサーバn
のビデオ配信容量346とビデオサーバnのストレージ
容量347によってビデオサーバnに関する構成情報を
示している。図中345から346までの間、ビデオサ
ーバ3からビデオサーバn−1までに関するカラムの表
記を省略している。
【0050】ビデオファイル配置情報テーブル35の構
造について説明する。図9は、ファイル配置情報テーブ
ル35の構造を示す。ファイル配置情報テーブル35
は、ビデオファイル名351と、ビデオデータ格納サー
バ名352と、配置実施に要する時間353とで構成さ
れる。
【0051】ビデオファイル名351は再配置を行うビ
デオファイルを示し、このビデオファイル名351とし
てビデオデータ情報テーブル31のビデオファイル名と
共通の識別子が書き込まれる。ビデオデータ格納サーバ
名352は、将来のある期間において各ビデオデータ毎
がどのビデオサーバに格納されるかを示す。配置実施に
要する時間353は、各ビデオファイルを再配置するた
めに要する時間を示す。
【0052】次に、ビデオデータ管理装置の動作を、図
10に基づいて説明する。まず、配信情報収集装置22
が、パス161を介してビデオサーバに搭載されたビデ
オ配信機能11が行ったビデオ配信結果を受け取る。配
信情報収集装置22は、パス161を介して受け取った
ビデオ配信結果から得られるアクセス開始時刻、アクセ
ス終了時刻、アクセスファイル名を、各ビデオデータ毎
にアクセス履歴情報テーブル32に格納する。アクセス
履歴情報テーブル32内には、各レコードを識別するた
めの履歴データ番号も格納される。配信情報収集装置2
2の動作の詳細は、後述する。
【0053】スケジューラ21は、パス163を介し
て、アクセス頻度情報テーブル33の基準周期時間と基
準時間内の単位数Lとから単位時間を算出し、各単位時
間が経過するごとにパス164を介してアクセス頻度情
報作成装置23を起動する。
【0054】アクセス頻度情報作成装置23は、パス1
65を介してアクセス履歴情報テーブル32を参照し
て、着目する単位時間内に行われたビデオデータへのア
クセス回数を単位時間で除算して、各ビデオデータ毎の
単位時間当たりのアクセス頻度とする。連続してアクセ
ス頻度情報作成装置23は、算出した各ビデオデータ毎
のアクセス頻度を、パス166を介してアクセス頻度情
報テーブル33内の該当する単位時間のカラムに格納す
る。アクセス頻度情報作成装置23の動作の詳細は、後
述する。
【0055】スケジューラ21は、パス163を介し
て、アクセス頻度情報テーブル33内の該当する単位時
間のアクセス頻度が格納されたことを認識した時点で、
パス167を介してビデオ配信数予測装置24を起動す
る。ビデオ配信数予測装置24は、パス168を介して
アクセス頻度情報テーブル33内の該当する単位時間の
アクセス頻度とビデオデータ長とから、各ビデオデータ
毎に予測される同時配信数を演算して、アクセス頻度情
報テーブル33内の該当する単位時間における予測同時
配信数として格納する。ビデオ配信数予測装置24の動
作の詳細は、後述する。
【0056】スケジューラ21は、パス163を介して
アクセス頻度情報テーブル33内に該当する単位時間に
おける予測同時配信数が格納されたことを認識して、パ
ス169を介してファイル配置決定装置25を起動す
る。ファイル配置決定装置25は、パス170を介して
アクセス頻度情報テーブル33から該当する単位時間の
予測同時配信数を、パス171を介してビデオデータ情
報テーブル31からビデオデータ転送レートとビデオデ
ータ格納サーバ名とストレージ占有量とを、またパス1
72を介してシステム構成情報テーブル34からシステ
ムの総ビデオサーバ数と各ビデオサーバの配信容量と各
ビデオサーバのストレージ容量とを、それぞれ参照する
ことにより各ビデオサーバへのビデオファイルの再配置
位置を決定する。
【0057】また、ファイル配置決定装置25は、決定
された各ビデオサーバへのビデオファイルの再配置位置
と、現在の配置状態とから各ビデオデータを再配置する
ために要する時間を算出する。ファイル配置決定装置2
5は、上述の処理により決定されたビデオファイルの再
配置位置と、各ビデオデータを再配置するために要する
時間とを、ファイル配置情報テーブル35のビデオデー
タ格納サーバ名、配置実施に要する時間としてパス17
3を介して格納する。このときファイル配置決定装置2
5が決定した再配置結果を基に得られる各ビデオサーバ
に格納されるビデオファイルの総ストレージ占有量が、
各ビデオサーバの総ストレージ容量を超える場合には、
ビデオサーバの能力不足として外部に通知する。ファイ
ル配置決定装置25の動作の詳細は、後述する。
【0058】スケジューラ21は、パス174を介して
ファイル配置情報テーブル35に各ビデオデータ毎のビ
デオデータ格納サーバ名と配置実施に要する時間とが格
納されたことを認識する。スケジューラ21は、ファイ
ル配置情報テーブル35に格納された各ビデオファイル
毎の配置実施に要する時間から、ファイル配置決定装置
25が決定した再配置を実行するために要する全時間を
算出する。
【0059】また、スケジューラ21は、パス163を
介してアクセス頻度情報テーブル33から得られる基準
周期時間と基準周期時間内の単位数Lからビデオファイ
ルの再配置が完了すべき時刻を知る。さらに、スケジュ
ーラ21は、ビデオファイルの再配置が完了すべき時刻
と、再配置を実行するために要する全時間とから、再配
置を開始する時刻を逆算し、その時刻にパス175を介
してストレージ管理装置26を起動する。スケジューラ
21の動作の詳細については、後述する。
【0060】ストレージ管理装置26は、パス176を
介して各ビデオデータを再配置すべきビデオサーバ名
を、パス177を介してビデオデータ情報テーブル31
からビデオファイル再配置が実行される前に各ビデオフ
ァイルが格納されていたビデオデータ格納サーバ名とビ
デオデータ格納パス名とをそれぞれ参照して、各ビデオ
ファイル毎の削除と各ビデオファイル毎のビデオサーバ
間の移動命令を作成する。続けてストレージ管理装置2
6は、パス178を介してネットワークファイル機能1
2に対してビデオファイルの移動を命令して、ビデオフ
ァイルの再配置を行い、各ビデオファイルの移動完了毎
に逐次パス177を介してビデオデータ情報テーブル3
1のビデオデータ格納サーバ名を更新する。
【0061】制御装置群20を構成する各機能モジュー
ルの動作の詳細を説明する。スケジューラ21の動作に
ついて詳細に説明する。図11は、スケジューラ21の
動作を示すフローチャートである。スケジューラ21
は、ステップS101においてアクセス頻度情報テーブ
ル33から基準周期時間と基準周期時間内の単位数Lを
読み込む。ステップS102においてスケジューラ21
は、後述のS113で予約されたストレージ管理装置2
6起動時刻であるか否かを確認して、その時間であれば
ステップS103においてストレージ管理装置26を起
動する。ストレージ管理装置26起動時刻でない場合に
は、ステップS104を行う。
【0062】ステップS104において、スケジューラ
21は、S101で読み込んだ基準周期時間と基準周期
時間内の単位数Lから単位時間を算出し、単位時間の終
了をチェックする。単位時間の終了時刻に到達していな
ければ、ステップS102に処理を移し、単位時間の終
了時刻に到達していればステップS105に処理を移
す。S105では、スケジューラ21は、アクセス頻度
情報作成装置23を起動する。アクセス頻度情報作成装
置23は指定された単位時間内のアクセス頻度情報の作
成を行い、結果をアクセス頻度情報テーブル33に書き
込む。
【0063】ステップS106において、スケジューラ
21はアクセス頻度情報テーブル33のアクセス頻度情
報が更新されたか否かを監視して、アクセス頻度情報作
成装置23の処理の完了を待つ。アクセス頻度情報作成
装置23の処理の完了後、スケジューラ21は、ビデオ
配信数予測装置24を起動する。ビデオ配信数予測装置
24は、該当する単位時間における各ビデオファイルの
アクセス頻度を参照し、次に訪れる同一単位時間の各ビ
デオファイルの予測同時配信数を演算して、アクセス頻
度情報テーブル33に書き込む。
【0064】ステップS108において、スケジューラ
21はアクセス頻度情報テーブル33の予測同時配信数
が更新されたか否かを監視して、ビデオ配信数予測装置
24の終了を待つ。アクセス頻度情報テーブル33の予
測同時配信数が更新されたら、スケジューラ21はステ
ップS109に処理を移し、ファイル配置決定装置25
を起動する。ファイル配置決定装置25は、該当する単
位時間での各ビデオファイルの予測同時配信数に基づ
き、次の周期時間の該当する単位時間のビデオファイル
の配置を決定する。さらに、決定したビデオファイルの
配置となるよう再配置を行なうために要する時間を演算
して、その結果をビデオファイル配置情報テーブル35
に格納する。
【0065】ステップS110においてスケジューラ2
1は、ファイル配置情報テーブル35のビデオデータ格
納サーバ名と配置実施に要する時間の項を監視して、フ
ァイル配置決定装置25の処理終了を待つ。ビデオファ
イル配置情報テーブル35が更新されたら、スケジュー
ラ21はステップS111に処理を移して、アクセス頻
度情報テーブル33の基準周期時間と基準周期時間内の
単位数Lとによって算出される単位時間から、再配置が
完了すべき時刻を算出する。
【0066】ステップS112においてスケジューラ2
1は、ファイル配置情報テーブル35から獲得した配置
実施に要する時間と、ステップS111で演算した再配
置が完了すべき時刻とから、再配置完了すべき時刻まで
に再配置処理を完了するために再配置処理を開始すべき
時刻を演算する。ステップS113においてスケジュー
ラ21は、ステップS112で算出した開始時刻をスト
レージ管理装置26起動時刻としてスケジューラ21内
部に予約する。ここで予約されたストレージ管理装置2
6の起動時刻になるとS103においてストレージ管理
装置26を起動する。
【0067】次に、配信情報収集装置22の動作につい
て詳細に説明する。図12は、配信情報収集装置22の
動作を示すフローチャートである。配信情報収集装置2
2は、ステップS201において、ビデオ配信機能11
の出力である配信結果をアクセス履歴としてアクセス履
歴情報テーブル32に格納する。格納する情報として
は、アクセスファイル名、アクセス開始時刻、アクセス
終了時刻、および履歴を識別するための履歴データ番号
である。
【0068】アクセス頻度情報作成装置23の動作につ
いて詳細に説明する。図13は、アクセス頻度情報作成
装置23の動作を示すフローチャートである。
【0069】アクセス頻度情報作成装置23は、ステッ
プS301において、単位時間内のアクセス履歴を各ビ
デオファイル毎にリスト化したビデオファイルリストを
作成する。このステップにおいて作成されるリストは、
図14に示されたような構造となる。即ち、ステップS
301において作成されるビデオファイルリストは、同
一のビデオファイルに対して複数回アクセスがあった場
合には、そのアクセス開始時間、終了時間を図14にお
ける右並びに記載するような構成となっており、最終の
項として総アクセス数を書き込む構成となっている。総
アクセス数は、後述のステップ304において算出され
て書き込まれる。次に、ステップS302において、処
理カウンタをビデオファイルリストの先頭に処理カウン
タを設定する。ステップS303において、処理カウン
タの示すビデオファイルについてアクセス履歴を取得す
る。ステップS304において、S303で取得したア
クセス履歴に基づき、着目する単位時間内に発生した各
ビデオファイルに対するアクセス回数を演算する。ステ
ップS305において、S304で算出した総アクセス
回数を単位時間で除算してアクセス頻度を演算する。ス
テップS306において、S305で算出したアクセス
頻度をアクセス頻度情報テーブル33内に格納する。ス
テップS307において、S301で作成したビデオフ
ァイルリストの最後尾まで処理を行ったか判別し、最後
尾まで処理を行っていない場合には処理カウンタをビデ
オファイルリストの次の項に移す。上述のステップS3
02からステップS308は、単位時間内にアクセスの
あった全てのビデオファイルについてアクセス頻度を算
出する処理である。ステップS307において、ビデオ
ファイルリストの最後尾まで処理を行ったと判別した場
合には、アクセス頻度情報作成装置23の処理を終了
し、図11におけるS106に処理を移す。
【0070】ビデオ配信数予測装置24の動作について
詳細に説明する。図15は、ビデオ配信数予測装置24
の動作を示すフローチャートである。ビデオ配信数予測
装置24は、スケジューラ21によって起動される。ビ
デオ配信数予測装置24は、ステップS401におい
て、アクセス頻度情報テーブル33の最初のビデオファ
イルに処理カウンタをセットする。
【0071】ステップS402とステップS403は以
降の処理実行に関して必要な情報の獲得を行なう。具体
的には、ステップS402においてビデオ配信数予測装
置24は、アクセス頻度情報テーブル33内から処理カ
ウンタに対応したビデオファイルのアクセス頻度を獲得
する。次に、ステップS403において、ビデオデータ
情報テーブル31から着目するビデオファイルのビデオ
データ転送レートとストレージ占有量を獲得する。さら
にステップS404において、ビデオデータ転送レート
とストレージ占有量とからビデオデータ長を算出する。
算出されるビデオデータ長は、時間を単位とした値とな
る。
【0072】ステップS405とステップS406は、
ステップS404で演算したビデオデータ長が単位時間
を越えた場合にはビデオデータ長を単位時間と等しいと
する処理である。このようなステップS405、S40
6の処理により、ビデオデータ長は単位時間を上限とし
た値となる。この実施の形態におけるアクセス数の予測
は、実際に発生したアクセス回数を基に、そのアクセス
の最大継続時間としてビデオデータ全域に対してアクセ
スする場合を仮定して演算しているため、ビデオデータ
長は基準単位時間を上限として演算している。
【0073】ステップS407において、ビデオ配信数
予測装置24は、アクセス頻度とビデオデータ長の積を
演算して次の周期時間の該当する単位時間内に発生する
予測同時配信数を算出する。算出される予測同時配信数
は、単位時間において予測される同時アクセス数を示
す。つまり、例えば予測同時配信数が「4」であったと
すると、ある単位時間において4つのクライアントから
の同時アクセスが予測される。ステップS408におい
て、ビデオ配信数予測装置24は、ステップS407の
算出結果の予測同時配信数をアクセス頻度テーブルに格
納する。ステップS402からステップS408までの
処理が各ビデオファイル毎の処理であり、これをステッ
プS402からステップS410のループで全てのビデ
オファイルの予測同時配信数が算出される。S409に
おいて、アクセス頻度情報テーブル33の最後尾まで処
理を完了したと判断した場合には、ビデオ配信数予測装
置24の動作を終了し、図11におけるS108に処理
を移す。
【0074】ファイル配置決定装置25の動作について
詳細に説明する。図16と図18は、ファイル配置決定
装置25の動作を示すフローチャートである。ファイル
配置決定装置25は、以降の処理により、過去のある単
位時間での予測同時配信数から次の周期時間の該当する
単位時間に備えたビデオファイルの配置を決定する。具
体的には、周期時間が1週間で単位時間が1日の場合に
は、例えば火曜日におけるアクセス頻度から算出した予
測同時配信数から次週の火曜日に備えてビデオファイル
の配置を決定することになる。
【0075】ファイル配置決定装置25は、ステップS
501において、システム構成情報テーブル34からシ
ステムの総ビデオサーバ数、ビデオサーバの配信容量、
ストレージ容量とを獲得する。また、ファイル配置決定
装置25は、ステップ502において、アクセス頻度情
報テーブル33から各ビデオファイル毎の予測同時配信
数を獲得する。以降、各ビデオサーバ毎の配信容量とス
トレージ容量が全て等しいと仮定した場合の処理につい
て説明する。
【0076】ファイル配置決定装置25は、ステップS
503において、ステップS502で獲得した各ビデオ
ファイル毎の予測同時配信数の最大のものから順に整列
したビデオファイルリストL1を作成する。
【0077】次に、ファイル配置決定装置25は、ステ
ップS504において、ビデオファイルリストL1の先
頭と最後尾のビデオファイルを組みにして順に各ビデオ
サーバに仮配置を行ない、各ビデオサーバ毎の仮ビデオ
ファイル配置リストL2を作成する。例えば1台目のビ
デオサーバには先頭と最後尾のビデオファイルを配置、
2台目のビデオサーバには先頭から2番目のビデオファ
イルと最後尾から2番目のビデオファイルを配置、順に
各ビデオサーバに配置していき、一巡したら最初のビデ
オサーバに戻ってビデオファイルリストL1に従って同
様の配置を行なう。この処理により各ビデオサーバに配
置されるビデオファイルの予測同時配信数の総和が平均
的になるようにビデオファイルの配置を行なう。
【0078】S504の処理を具体的に図17に基づい
て説明する。図17(a)は、S503によって作成さ
れたビデオファイルリストL1である。図17(a)に
示したビデオファイルリストL1では、予測同時配信数
α0〜α8のビデオファイルについてリスト化してい
る。また、α0>α1>・・・α7>α8の関係にあ
る。ビデオファイルリストL1にリスト化されたビデオ
ファイルA〜Iを4つのビデオサーバ1〜4に配置する
場合には、まずビデオサーバ1には予測同時配信数の最
も大きいビデオファイルAと、予測同時配信数の最も小
さいビデオファイルIとを配置する。次に、ビデオサー
バ2には、2番目に予測同時配信数の大きいビデオファ
イルBと、2番目に予測同時配信数の小さいビデオファ
イルHとを配置する。ビデオサーバ3にはビデオファイ
ルC、Gとを配置し、ビデオサーバ4にはビデオファイ
ルD、Fとを配置する。残ったビデオファイルEは、ビ
デオサーバ1に配置される。したがって、図17(b)
に示したビデオファイル仮配置リストL2が各ビデオサ
ーバごとに作成され、各ビデオサーバ1〜4に配置され
るビデオファイルの予測同時配信数の総和は、ほとんど
均一とすることができる。
【0079】ステップS505からステップS507
は、ビデオファイル仮配置リストL2に示された配置が
各ビデオサーバのストレージ容量を満足しているか否か
を判断するための処理である。ステップS505におい
て、ファイル配置決定装置25は、ビデオデータ情報テ
ーブル31からビデオファイル毎のストレージ占有量を
獲得する。そしてステップS506において、ステップ
S504においてビデオサーバ毎に作成されたビデオフ
ァイル仮配置リストL2と、ステップS505で獲得し
たビデオファイル毎のストレージ占有量とから、ビデオ
サーバ毎の所要ディスク容量を算出する。所要ディスク
容量とは、ビデオファイル仮配置リストL2に示された
ビデオファイルの配置を実現するために各ビデオサーバ
が必要なディスク容量である。
【0080】ステップS507において、ファイル配置
決定装置25は、ステップS506において算出された
ビデオサーバ毎の所要ディスク容量と、ビデオサーバ毎
の保有するストレージ容量とから、ビデオファイル仮配
置リストL2どおりのビデオ配置が可能かをチェックす
る。ビデオファイル仮配置リストL2に従ったビデオフ
ァイルの配置がビデオサーバのストレージ容量の関係か
ら不可であった場合には、ステップS508に処理を移
して各ビデオサーバ間でストレージ占有量の平滑化を行
なう。またステップS507によりビデオファイル仮配
置リストL2のビデオデータ配置が可能である場合に
は、ステップS512に処理を移す。
【0081】ステップS508からステップS509ま
でがストレージ容量不足の場合の処理である。まずステ
ップS508において、ビデオサーバ毎のビデオファイ
ル仮配置リストL2にリストアップされたビデオファイ
ルを予測同時配信数順に整列する。S504のような処
理を行っているため、ビデオサーバ毎に作成された各ビ
デオファイル仮配置リストL2において、リストの順位
が同じであれば、その順位の予測同時配信数がそれぞれ
近い値を持つことが予想される。ステップS509で
は、ストレージ容量が不足するビデオサーバとストレー
ジ容量が余っているサーバとの間で、ビデオファイルを
交換する。このビデオファイルの交換に際しては、ビデ
オファイル仮配置リストL2の内、予測同時配信数が小
さいビデオファイルから交換していく。
【0082】S509での処理を具体的に、図17に基
づいて説明する。図17(b)に示したビデオファイル
仮配置リストL2で、ビデオサーバ1のストレージ容量
が不足し、ビデオサーバ2のストレージ容量が余ってい
るとすると、ビデオサーバ1とビデオサーバ2との間で
ビデオファイルの交換を行う。図17(b)において
は、ビデオファイルAとビデオファイルBの予測同時配
信数がそれぞれ近い値を持つことが予測され、ビデオフ
ァイルIとビデオファイルHの予測同時配信数がそれぞ
れ近い値を持つことが予測される。ビデオファイルIの
データサイズがビデオファイルHのデータサイズよりも
大きい場合には、ビデオファイルIとビデオファイルH
を交換する。このように予測同時配信数が近い値となる
ビデオファイル同士を交換することにより、ビデオサー
バのアクセス負荷が均一化されるとともに、ビデオファ
イルの交換によってビデオサーバに与える影響を少なく
することができる。
【0083】この実施の形態においては、各ビデオサー
バ毎の配信容量とストレージ容量が全て等しいと仮定し
ているため、上述のような平滑化処理を行っているが、
各ビデオサーバ毎に配信容量、ストレージ容量が異なる
場合には、その違いに応じて各ビデオサーバ毎に重み付
けを行うことによりビデオファイルを配置する必要があ
る。
【0084】ファイル配置決定装置25は、ステップS
509の所要ディスク容量の平衡化処理後のビデオファ
イル仮配置リストL2をもとに、ステップS510にお
いて再び所要ディスク容量を演算する。ファイル配置決
定装置25は、ステップS511において仮配置結果の
ディスク容量の不足を確認し、不足があればステップS
515においてシステムリソースの不足として外部に通
知する。ステップS511においてストレージ容量の不
足がなければ、ステップS512に処理を移す。
【0085】ステップS512からステップS514ま
では、ビデオファイル仮配置リストL2に示された結果
が各ビデオファイルの配信容量を満足するか否かを判別
する処理である。
【0086】ファイル配置決定装置25は、ステップS
512において、ビデオデータ情報テーブル31からビ
デオファイル毎のビデオデータ転送レートを獲得する。
次に、ステップS513において、ファイル配置決定装
置25は、ビデオファイル仮配置リストL2にしたがっ
てビデオサーバごとの予測配信容量を算出する。
【0087】予測配信容量とは、各ビデオサーバが同時
に必要であると予測される転送レートを示しており、次
のような処理によって算出することができる。まず、各
ビデオファイルの予測同時配信数に各ビデオファイルの
ビデオデータ転送レートをかけることにより各ビデオフ
ァイルについての予測同時転送レートを算出する。転送
レートは例えばbit/sといった単位で表される。こ
の各ビデオファイルについての予測同時転送レートをビ
デオファイル仮配置リストL2に従ってビデオサーバご
とに総和することにより、予測同時配信容量とする。す
なわち、この予測同時配信容量とは、ビデオファイル仮
配置リストL2を満足するために各ビデオサーバが同時
に必要であると予測される配信容量を示したものであ
る。
【0088】次に、ステップS514において、ファイ
ル配置決定装置25は、ストレージ容量を満足したビデ
オファイル仮配置リストL2について、ステップS51
3において算出した予測配信容量が各ビデオサーバの配
信容量以内に収まっているかを確認する。予測配信容量
が配信容量を超えた場合には、ステップS515に処理
を移して、システムリソースの不足として外部に通知す
る。予測配信容量がビデオサーバの能力の範囲内に収ま
っていた場合には、処理を図18におけるS601に移
す。
【0089】ステップS601においてファイル配置決
定装置25は、ビデオデータ情報テーブル31からビデ
オファイルの再配置前の単位時間における各ビデオファ
イル毎のビデオサーバ名を獲得する。ステップS602
では、ステップS601で得た各ビデオファイルと格納
ビデオサーバの関係から、その時点のビデオサーバ毎の
ビデオファイル配置リストL3を作成する。
【0090】ステップS603においてファイル配置決
定装置25は、ステップS504またはステップS50
9において作成されたビデオファイル仮配置リストL2
と、ステップS602において作成されたビデオファイ
ル配置リストL3とを比較して、ビデオファイル移動リ
ストL4を作成する。ステップS604においてファイ
ル配置決定装置25は、ビデオファイル移動リストL4
と、ビデオデータ情報テーブル31から獲得される各ビ
デオファイル毎のデータ転送レートとからビデオファイ
ル毎の移動所要時間を算出し、ビデオファイル移動リス
トL4に追加する。
【0091】ステップS603、S604において作成
されたビデオファイル移動リストL4は、図19に示し
たリスト構造となる。ビデオファイル移動リストL4
は、各ビデオファイルについて移動前のビデオサーバ
名、移動後のビデオサーバ名および移動所要時間とから
構成されている。そしてステップS605においてファ
イル配置決定装置25は、ビデオファイル仮配置リスト
L2に示されたビデオファイル名と、ビデオファイル移
動リストL4に追加された移動所要時間とをビデオファ
イル配置情報テーブル35に格納する。
【0092】次にストレージ管理装置26の動作を詳細
に説明する。図20は、ストレージ管理装置26の動作
を示すフローチャートである。ストレージ管理装置26
は、スケジューラ21によって予約されるストレージ管
理装置26起動時刻になるとスケジューラ21から起動
がかけられ、以降の再配置処理を実行する。ステップS
701においてストレージ管理装置26は、ビデオファ
イル配置情報テーブル35から対象となる単位時間のビ
デオデータ毎の格納サーバ名を獲得して、ビデオファイ
ル仮配置リストL5を作成する。ステップS702にお
いてストレージ管理装置26は、ビデオデータ情報テー
ブル31から現状のビデオデータ毎のビデオデータ格納
ビデオサーバ名とビデオデータ格納パス名とを獲得し
て、現状のビデオファイル配置リストL6として作成す
る。
【0093】ステップS703において、ストレージ管
理装置26は、ステップS701で作成したビデオファ
イル仮配置リストL5とステプS702において作成し
た現状のビデオファイル配置リストL6とを比較して、
ビデオファイルの移動コマンドリストL7を作成する。
ステップS704において、処理カウンタをS703に
おいて作成された移動コマンドリストL7の先頭に置
く。ステップS705において、移動コマンドリストL
7の処理カウンタの示すコマンドに応じた移動要求をネ
ットワークファイル操作機能12に対して行う。
【0094】ステップS706において、ネットワーク
ファイル操作機能12からの処理終了通知があったか否
かを判断し、処理終了通知がなかった場合には処理終了
通知があるまでループし、処理終了通知があった場合に
はステップS707に処理を移す。ステップS707に
おいて、移動処理後の各ビデオファイルの配置に合致す
るようにビデオデータ情報テーブル31の格納ビデオサ
ーバ名を更新して、実際のビデオファイル配置をテーブ
ルに反映させる。。ステップS708において、処理カ
ウンタが移動コマンドリストL7の最後尾に達したか否
かを判別し、まだ最後尾に達していない場合にはステッ
プS709を実行する。
【0095】ステップS709において、処理カウンタ
を移動コマンドリストL7の次の列に移動させる。ステ
ップS705からS709の処理を、移動コマンドリス
トL7に示されたビデオファイルすべてについて行うこ
とにより、ビデオファイルの再配置が完了する。ステッ
プS708において、処理カウンタが移動コマンドリス
トL7の最後尾にまで達したと判断した場合には、スト
レージ管理装置26の処理を終了し、図11のS104
に処理を移行する。
【0096】以上の動作により、ビデオファイルの再配
置処理が完了する。なお、ストレージ管理装置26は、
ステップS701〜ステップS708においてビデオフ
ァイル仮配置リストL5、現状のビデオファイル配置リ
ストL6、移動コマンドリストL7とを作成するが、こ
れら各リストの代わりにファイル配置決定装置25によ
って作成されるビデオファイル仮配置リストL2、ビデ
オファイル配置リストL3、ビデオファイル移動リスト
L4を用いるようにしてもよい。そのためには、ファイ
ル配置決定装置25からストレージ管理装置26へのパ
スが必要となる。
【0097】図6において示したように基準周期時間に
加えて副周期時間1、2が設定されている場合も同様
に、スケジューラ21は基準周期時間と基準周期時間の
単位時間に併せてアクセス頻度情報作成装置23とスト
レージ管理装置26の起動を行う。ただしアクセス頻度
情報作成装置23の実行にあたって、副周期時間におけ
る単位時間ごとに算出したアクセス頻度に基づいてビデ
オファイルの再配置を行う。
【0098】この実施の形態におけるビデオ配置装置の
効果について説明する。この実施の形態においては、各
ビデオファイルについて各単位時間内のアクセス頻度を
算出し(図13におけるステップS305)、該当する
単位時間のアクセス頻度から予測同時配信数を算出する
ことにより、次の周期時間の対応する単位時間に生じる
各ビデオファイルのアクセス状況を予測する(図15に
おけるステップS407)。さらに、この予測に基づい
て、各単位時間毎にビデオファイルの再配置を行う。し
たがって、単位時間毎の細かなビデオファイル配置を実
現することができる。また、ある時間帯にアクセスの局
所性が存在する場合にでも適切なビデオ配置を行うこと
ができる。具体的には、特定の時間帯にアクセス頻度が
高くなる場合にでも対応することができる。ここでいう
適切な配置位置とは、例えば特定のビデオサーバのみ処
理負荷がかかるのを防止するような配置をいう。
【0099】また、この実施の形態においては、ビデオ
ファイルの再配置に要する時間を算出し(図18におけ
るステップS604)、この再配置に要する時間と、フ
ァイルの再配置が完了すべき時刻とから再配置処理の開
始時刻を算出している(図11におけるステップS11
2)。そして、再配置処理の開始時刻になった時にスケ
ジューラ21がストレージ管理装置26を起動するよう
にする(図11におけるステップS103)ため、計画
したビデオデータの再配置状態を必要な時刻までに完了
させることができる。
【0100】さらに、この実施の形態においてはファイ
ル配置決定装置25は、図16のステップS504に示
す平滑化処理を行うため、各ビデオサーバのアクセス負
荷を均一化することができる。また、図16のステップ
S507、ステップS514を行うため、各ビデオサー
バのストレージ容量、配信容量を考慮したビデオファイ
ルの再配置位置を決定することができる。よって、ビデ
オファイルの再配置結果が各ビデオサーバのリソースを
超えることを防止できる。さらに、ビデオファイルの再
配置結果がビデオサーバのリソースを超えてしまう場合
には、システムリソース不足として外部に通知する(図
16におけるステップS515)ため、リソース不足を
認識することができる。
【0101】なお、この実施の形態においては、ビデオ
配信数予測装置24は、次のサイクルの単位時間の予測
同時配信数の算出を同一の単位時間についてのアクセス
頻度から行っているが、異なる単位時間のアクセス頻度
に基づいて算出するようにしてもよい。スケジューラ2
1から、どの単位時間のアクセス頻度に基づいて算出す
るかをビデオ配信数予測装置24に指定することで実現
可能である。
【0102】またなお、この実施の形態におけるビデオ
データ管理装置40は、ビデオサーバ1に接続されてい
るものとして説明したが、ビデオデータ管理装置40単
独でネットワーク9に接続されてもよい。なお、この実
施の形態においてはファイルの再配置を各単位時間毎に
行う場合について説明しているが、アクセスが多くなる
と予測される場合ついてのみファイルの再配置を行うよ
うにすることも可能である。
【0103】この実施の形態においては、ファイルの再
配置を完了すべき時間を基準周期時間と基準周期時間内
の単位数Lとから算出することで設定しているが、シス
テム管理者がスケジューラ21に対して入力することに
よって設定することもできる。
【0104】実施の形態2.先の実施の形態ではアクセ
ス頻度というシステムの運用の結果得られるデータを利
用してビデオファイルの再配置を行っているため、新規
に格納されたビデオファイルについては参照すべきアク
セス頻度データが存在していない。その場合には、次の
ような処理によりビデオファイルの再配置を行うことが
できる。以下、その方法を説明する。
【0105】先の実施の形態におけるビデオデータ情報
テーブル31に関連ファイル名316というカラムを追
加する。具体的には、図21に示すような構造とする。
新しいビデオファイルをビデオサーバに格納する際に、
その新しいビデオファイルが既に格納されているビデオ
ファイルに関連がある場合には、関連ファイル名316
の欄にそのビデオファイル名を格納する。そして、新し
いビデオファイルのアクセス頻度として、関連付けられ
たビデオファイルのアクセス頻度を用いることにより先
の実施の形態に示したビデオファイルの再配置を行う。
【0106】ここで、関連がある場合としては、具体的
には、既に格納されているビデオファイルとジャンルが
同じ、シリーズが同じ等がある。このように関連がある
2つのビデオファイルについては、お互いのアクセス頻
度が近似すると考えられる。したがって、新しいビデオ
ファイルのアクセス頻度を予測する上で、関連のあるビ
デオファイルのアクセス頻度を用いることは有効であ
る。
【0107】この実施の形態においては、アクセス履歴
の存在しないビデオファイルのアクセス頻度として関連
のあるビデオファイルのアクセス頻度を流用するため、
アクセス履歴が存在するまでビデオファイルの配置がで
きない、または、管理者の予測により人手でアクセス情
報データの入力を行わなければならないという問題を解
消することができる。
【0108】
【発明の効果】処理装置間のデータファイルの移動を管
理するデータファイル管理方法(または装置)であっ
て、移動すべきデータファイルを決定する移動ファイル
決定ステップ(または手段)と、上記データファイルの
移動を完了すべき時刻を設定する完了時刻設定ステップ
(または手段)と、上記移動ファイル決定ステップ(ま
たは手段)において決定されたデータファイルの移動に
要する時間を算出する移動時間算出ステップ(または手
段)と、上記データファイルの移動を完了すべき時刻
と、上記データファイルの移動に要する時間とから、上
記データファイルの移動開始時刻を決定する移動開始時
刻算出ステップ(または手段)と、上記移動開始時刻算
出ステップ(または手段)において決定された移動開始
時刻に上記データファイルの移動を開始する移動ステッ
プ(または手段)とを有するため、所定時刻までにデー
タファイルの移動を完了させることができる。
【0109】処理装置間のデータファイルの移動を管理
するデータファイル管理方法(または装置)であって、
複数のデータファイルに対する単位時間内のアクセス履
歴を保存するアクセス履歴保存ステップ(または手段)
と、上記アクセス履歴保存ステップ(または手段)にお
いて保存されたアクセス履歴から上記単位時間における
上記複数のデータファイルのアクセス頻度を算出するア
クセス頻度算出ステップ(または手段)と、上記アクセ
ス頻度算出ステップ(または手段)において算出された
アクセス頻度に基づき、上記複数のデータファイルの中
から上記単位時間よりも後の単位時間に備えて移動すべ
きデータファイルと、その移動先を決定する移動ファイ
ル決定ステップ(または手段)と、上記後の単位時間に
備え、上記移動ファイル決定ステップ(または手段)に
おける決定結果に応じてデータファイルを移動する移動
ステップ(または手段)とを有し、上記各ステップ(ま
たは手段)は複数の単位時間について実行するため、上
記後の単位時間におけるアクセスに対応した細かなビデ
オファイルの移動が可能となる。
【0110】処理装置間のデータファイルの移動を管理
するデータファイル管理方法(または手段)であって、
複数のデータファイルに対する単位時間内のアクセス履
歴を保存するアクセス履歴保存ステップ(または手段)
と、上記アクセス履歴保存ステップ(または手段)にお
いて保存されたアクセス履歴から上記単位時間における
上記複数のデータファイルのアクセス頻度を算出するア
クセス頻度算出ステップ(または手段)と、上記アクセ
ス頻度算出ステップ(または手段)において算出された
アクセス頻度に基づき、上記複数のデータファイルの中
から上記単位時間よりも後の単位時間に備えて移動すべ
きデータファイルと、その移動先を決定する移動ファイ
ル決定ステップ(または手段)と、上記移動ファイル決
定ステップ(または手段)において決定されたデータフ
ァイルの移動に要する時間を算出する移動時間算出ステ
ップ(または手段)と、上記移動時間算出ステップ(ま
たは手段)において算出されたデータファイルの移動に
要する時間に基づき、上記後の単位時間に備えて上記デ
ータファイルの移動を完了するための移動開始時刻を決
定する移動開始時刻算出ステップ(または手段)と、上
記後の単位時間に備え、上記移動開始時刻算出ステップ
(または手段)において決定された移動開始時刻に上記
データファイルの移動を開始する移動ステップ(または
手段)とを有するため、上記後の単位時間におけるアク
セスに対応した細かなビデオファイルの移動ができると
ともに、上記移動を後の単位時間に備えて完了させるこ
とができる。
【0111】上記アクセス頻度算出ステップにおいて算
出されたアクセス頻度から、上記単位時間よりも後の単
位時間における上記複数のデータファイルのアクセス状
況を示す予測値を算出する予測値算出ステップを有し、
上記移動ファイル決定ステップは、上記予測値算出ステ
ップにおいて算出した予測値に応じ、上記複数のデータ
ファイルの中から上記後の単位時間に備えて移動すべき
データファイルとその移動先を決定するため、上記予測
値によってより適切にデータファイルの移動先を決定す
ることができる。
【0112】上記アクセス履歴保存ステップは、第1周
期時間を構成する単位時間内に発生したアクセス履歴を
保存し、上記アクセス頻度算出ステップは、上記アクセ
ス履歴保存ステップにおいて保存されたアクセス履歴か
ら、上記第1周期時間を構成する単位時間におけるアク
セス頻度を算出し、上記予測値算出ステップは、上記ア
クセス頻度算出ステップにおいて算出されたアクセス頻
度から、上記第1周期時間よりも後の第2周期時間を構
成する単位時間におけるアクセス状況を示す予測値を算
出するため、アクセス状況が周期的に変換する場合に、
該当する単位時間のアクセス状況に対応したデータファ
イル移動を行うことができる。
【0113】上記移動ファイル決定ステップにおける上
記複数のデータファイルの配置先の決定は、上記配置先
の処理装置の記憶容量を考慮して決定されるため、上記
後の単位時間のために決定されたデータファイルの配置
結果が上記配置先の処理装置の記憶容量を超えることを
防止することができる。
【0114】上記移動ファイル決定ステップにおける上
記複数のデータファイルの配置先の決定は、上記配置先
の処理装置の配信容量を考慮して決定されるため、上記
後の単位時間のために決定されたデータファイルの配置
結果が上記配置先の処理装置の配信容量を超えることを
防止することができる。
【0115】上記移動ファイル決定ステップにおける上
記複数のデータファイルの配置先の決定結果が上記配置
先の処理装置のリソースを超える場合に、リソース不足
を通知するリソース不足通知ステップを有するため、上
記配置先の決定結果ではリソース不足となることを認識
することができる。
【0116】上記アクセス頻度算出ステップは、上記デ
ータファイルについてのアクセス履歴が存在しない場合
に、上記アクセス履歴の存在しないデータファイルと関
連するデータファイルのアクセス頻度を上記アクセス履
歴の存在しないデータファイルのアクセス頻度として使
用するため、アクセス履歴の存在しないデータファイル
についても適切な移動をすることができる。
【0117】上記データファイルとは、ビデオデータ若
しくは音声データを格納したデータファイルであるた
め、上記データファイルの転送レートが上記処理装置の
処理能力ではなく、上記データファイルの種類によって
決定されるという特性を有する場合にでも、上記データ
ファイルの移動を適切に行うことができる。
【0118】
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1におけるビデオサーバシステム
の構成図である。
【図2】 実施の形態1におけるビデオデータ管理装置
40の構成である。
【図3】 実施の形態1におけるビデオデータ情報テー
ブル31の構成図である。
【図4】 実施の形態1におけるアクセス履歴情報テー
ブル32の構成図である。
【図5】 周期時間と単位時間との関係を示す図であ
る。
【図6】 基準周期時間と副周期時間の関係を示す図で
ある。
【図7】 実施の形態1におけるアクセス頻度情報テー
ブル33の構成図である。
【図8】 実施の形態1におけるシステム構成情報テー
ブル34の構成図である。
【図9】 実施の形態1におけるビデオファイル配置情
報テーブル35の構成図である。
【図10】 実施の形態1におけるビデオデータ管理装
置40の動作を示す図である。
【図11】 実施の形態1におけるスケジューラ21の
動作を示すフローチャートである。
【図12】 実施の形態1における配信情報収集装置2
2の動作を示すフローチャートである。
【図13】 実施の形態1におけるアクセス頻度情報作
成装置23の動作を示すフローチャートである。
【図14】 アクセス頻度情報作成装置23によって作
成されるビデオファイルリストの構成図である。
【図15】 実施の形態1におけるビデオ配信数予測装
置24の動作を示すフローチャートである。
【図16】 実施の形態1におけるファイル配置決定装
置25の動作を示すフローチャートである。
【図17】 ファイル配置決定装置25のによるビデオ
ファイル仮配置S504における処理を具体的に示す図
である。
【図18】 実施の形態1におけるファイル配置決定装
置25のフローチャートである。
【図19】 ファイル配置決定装置25によって作成さ
れるビデオファイル移動リストL4の構成図である。
【図20】 実施の形態1におけるストレージ管理装置
26のフローチャートである。
【図21】 実施の形態2におけるビデオデータ情報テ
ーブル31の構成図である。
【図22】 従来のビデオサーバシステムの構成図であ
る。
【符号の説明】
1〜4 ビデオサーバ、5〜8 クライアント、11
ビデオ配信機能、12ネットワークファイル操作機能、
13 ストレージ、20 制御装置群、21スケジュー
ラ、22 配信情報収集装置、23 アクセス頻度情報
作成装置、24 ビデオ配信数予測装置24、25 フ
ァイル配置決定装置、26 ストレージ管理装置、30
制御情報群、31 ビデオデータ情報テーブル、32
アクセス履歴情報テーブル、33 アクセス頻度情報
テーブル、34 システム構成情報テーブル、35 ビ
デオファイル配置情報テーブル、161〜178 パ
ス、50 ビデオファイルリスト、60 ビデオファイ
ルリストL1、70 ビデオファイル仮配置リストL
2、80 ビデオファイル移動リストL4。14

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理装置間のデータファイルの移動を管
    理するデータファイル管理方法であって、 移動すべきデータファイルを決定する移動ファイル決定
    ステップと、 上記データファイルの移動を完了すべき時刻を設定する
    完了時刻設定ステップと、 上記移動ファイル決定ステップにおいて決定されたデー
    タファイルの移動に要する時間を算出する移動時間算出
    ステップと、 上記データファイルの移動を完了すべき時刻と、上記デ
    ータファイルの移動に要する時間とから、上記データフ
    ァイルの移動開始時刻を決定する移動開始時刻算出ステ
    ップと、 上記移動開始時刻算出ステップにおいて決定された移動
    開始時刻に上記データファイルの移動を開始する移動ス
    テップとを有することを特徴とするデータファイル管理
    方法。
  2. 【請求項2】 処理装置間のデータファイルの移動を管
    理するデータファイル管理方法であって、 複数のデータファイルに対する単位時間内のアクセス履
    歴を保存するアクセス履歴保存ステップと、 上記アクセス履歴保存ステップにおいて保存されたアク
    セス履歴から上記単位時間における上記複数のデータフ
    ァイルのアクセス頻度を算出するアクセス頻度算出ステ
    ップと、 上記アクセス頻度算出ステップにおいて算出されたアク
    セス頻度に基づき、上記複数のデータファイルの中から
    上記単位時間よりも後の単位時間に備えて移動すべきデ
    ータファイルと、その移動先を決定する移動ファイル決
    定ステップと、 上記後の単位時間に備え、上記移動ファイル決定ステッ
    プにおける決定結果に応じてデータファイルを移動する
    移動ステップとを有し、 上記各ステップは複数の単位時間について実行すること
    を特徴とするデータファイル管理方法。
  3. 【請求項3】 処理装置間のデータファイルの移動を管
    理するデータファイル管理方法であって、 複数のデータファイルに対する単位時間内のアクセス履
    歴を保存するアクセス履歴保存ステップと、 上記アクセス履歴保存ステップにおいて保存されたアク
    セス履歴から上記単位時間における上記複数のデータフ
    ァイルのアクセス頻度を算出するアクセス頻度算出ステ
    ップと、 上記アクセス頻度算出ステップにおいて算出されたアク
    セス頻度に基づき、上記複数のデータファイルの中から
    上記単位時間よりも後の単位時間に備えて移動すべきデ
    ータファイルと、その移動先を決定する移動ファイル決
    定ステップと、 上記移動ファイル決定ステップにおいて決定されたデー
    タファイルの移動に要する時間を算出する移動時間算出
    ステップと、 上記移動時間算出ステップにおいて算出されたデータフ
    ァイルの移動に要する時間に基づき、上記後の単位時間
    に備えて上記データファイルの移動を完了するための移
    動開始時刻を決定する移動開始時刻算出ステップと、 上記後の単位時間に備え、上記移動開始時刻算出ステッ
    プにおいて決定された移動開始時刻に上記データファイ
    ルの移動を開始する移動ステップとを有することを特徴
    とするデータファイル管理方法。
  4. 【請求項4】 上記移動時間算出ステップは、上記移動
    ファイル決定ステップにおいて決定されたデータファイ
    ルのデータサイズと、伝送レートとから移動に要する時
    間を算出することを特徴とする請求項1又は3記載のデ
    ータファイル管理方法。
  5. 【請求項5】 上記アクセス頻度算出ステップにおいて
    算出されたアクセス頻度から、上記単位時間よりも後の
    単位時間における上記複数のデータファイルのアクセス
    状況を示す予測値を算出する予測値算出ステップを有
    し、 上記移動ファイル決定ステップは、上記予測値算出ステ
    ップにおいて算出した予測値に応じ、上記複数のデータ
    ファイルの中から上記後の単位時間に備えて移動すべき
    データファイルとその移動先を決定することを特徴とす
    る請求項2又は3記載のデータファイル管理方法。
  6. 【請求項6】 上記アクセス履歴保存ステップは、第1
    周期時間を構成する単位時間内に発生したアクセス履歴
    を保存し、 上記アクセス頻度算出ステップは、上記アクセス履歴保
    存ステップにおいて保存されたアクセス履歴から、上記
    第1周期時間を構成する単位時間におけるアクセス頻度
    を算出し、 上記予測値算出ステップは、上記アクセス頻度算出ステ
    ップにおいて算出されたアクセス頻度から、上記第1周
    期時間よりも後の第2周期時間を構成する単位時間にお
    けるアクセス状況を示す予測値を算出することを特徴と
    する請求項5記載のデータファイル管理方法。
  7. 【請求項7】 上記移動ファイル決定ステップは、上記
    予測値算出ステップにおいて算出された予測値に応じて
    上記後の単位時間における上記複数のデータファイルの
    配置先を決定し、その決定結果を満足するように移動す
    べきデータファイルを決定することを特徴とする請求項
    5記載のデータファイル管理方法。
  8. 【請求項8】 上記移動ファイル決定ステップにおける
    上記複数のデータファイルの配置先の決定は、上記配置
    先の処理装置の記憶容量を考慮して決定されることを特
    徴とする請求項7記載のデータファイル管理方法。
  9. 【請求項9】 上記移動ファイル決定ステップにおける
    上記複数のデータファイルの配置先の決定は、上記配置
    先の処理装置の配信容量を考慮して決定されることを特
    徴とする請求項7又は8記載のデータファイル管理方
    法。
  10. 【請求項10】 上記移動ファイル決定ステップにおけ
    る上記複数のデータファイルの配置先の決定結果が上記
    配置先の処理装置のリソースを超える場合に、リソース
    不足を通知するリソース不足通知ステップを有すること
    を特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載のデータ
    ファイル管理方法。
  11. 【請求項11】 上記アクセス頻度算出ステップは、上
    記データファイルについてのアクセス履歴が存在しない
    場合に、上記アクセス履歴の存在しないデータファイル
    と関連するデータファイルのアクセス頻度を上記アクセ
    ス履歴の存在しないデータファイルのアクセス頻度とし
    て使用することを特徴とする請求項2又は3記載のデー
    タファイル管理方法。
  12. 【請求項12】 上記データファイルとは、ビデオデー
    タ若しくは音声データを格納したデータファイルである
    ことを特徴とする請求項1乃至11記載のデータファイ
    ル管理方法。
  13. 【請求項13】 処理装置間のデータファイルの移動を
    管理するファイル管理装置であって、 移動すべきデータファイルを決定する移動ファイル決定
    手段と、 上記データファイルの移動を完了すべき時刻を設定する
    完了時刻設定手段と、 上記移動ファイル決定手段において決定されたデータフ
    ァイルの移動に要する時間を算出する移動時間算出手段
    と、 上記データファイルの移動を完了すべき時刻と、上記デ
    ータファイルの移動に要する時間とから、上記データフ
    ァイルの移動開始時刻を決定する移動開始時刻算出手段
    と、 上記移動開始時刻算出手段において決定された移動開始
    時刻に上記データファイルの移動を開始する移動手段と
    を有することを特徴とするデータファイル管理装置。
  14. 【請求項14】 処理装置間のデータファイルの移動を
    管理するデータファイル管理装置であって、 複数のデータファイルに対する単位時間内のアクセス履
    歴を保存するアクセス履歴保存手段と、 上記アクセス履歴保存手段において保存されたアクセス
    履歴から上記単位時間における上記複数のデータファイ
    ルのアクセス頻度を算出するアクセス頻度算出手段と、 上記アクセス頻度算出手段において算出されたアクセス
    頻度に基づき、上記複数のデータファイルの中から上記
    単位時間よりも後の単位時間に備えて移動すべきデータ
    ファイルと、その移動先を決定する移動ファイル決定手
    段と、 上記後の単位時間に備え、上記移動ファイル決定手段に
    おける決定結果に応じてデータファイルを移動する移動
    手段とを有し、 上記各手段は、複数の単位時間について処理を実行する
    ことを特徴とするデータファイル管理装置。
  15. 【請求項15】 処理装置間のデータファイルの移動を
    管理するデータファイル管理装置であって、 複数のデータファイルに対する単位時間内のアクセス履
    歴を保存するアクセス履歴保存手段と、 上記アクセス履歴保存手段において保存されたアクセス
    履歴から上記単位時間における上記複数のデータファイ
    ルのアクセス頻度を算出するアクセス頻度算出手段と、 上記アクセス頻度算出手段において算出されたアクセス
    頻度に基づき、上記複数のデータファイルの中から上記
    単位時間よりも後の単位時間に備えて移動すべきデータ
    ファイルと、その移動先を決定する移動ファイル決定手
    段と、 上記移動ファイル決定手段において決定されたデータフ
    ァイルの移動に要する時間を算出する移動時間算出手段
    と、 上記データファイルの移動に要する時間に基づき、上記
    後の単位時間に備えて上記データファイルの移動を完了
    するための移動開始時刻を決定する移動開始時刻算出手
    段と、 上記後の単位時間に備え、上記移動開始時刻算出手段に
    おいて決定された移動開始時刻に上記データファイルの
    移動を開始する移動手段とを有することを特徴とするデ
    ータファイル管理装置。
JP8041302A 1996-02-28 1996-02-28 データファイル管理方法およびデータファイル管理装置 Pending JPH09231144A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8041302A JPH09231144A (ja) 1996-02-28 1996-02-28 データファイル管理方法およびデータファイル管理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8041302A JPH09231144A (ja) 1996-02-28 1996-02-28 データファイル管理方法およびデータファイル管理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09231144A true JPH09231144A (ja) 1997-09-05

Family

ID=12604690

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8041302A Pending JPH09231144A (ja) 1996-02-28 1996-02-28 データファイル管理方法およびデータファイル管理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09231144A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010267187A (ja) * 2009-05-18 2010-11-25 Nec Corp データ管理システム、データ管理方法、プログラム及びデータサーバ
WO2011049235A1 (ja) * 2009-10-23 2011-04-28 シャープ株式会社 コンテンツ配信システム、コンテンツ配信装置、コンテンツ視聴装置、コンテンツ配信方法およびコンテンツ視聴方法
JP2011091681A (ja) * 2009-10-23 2011-05-06 Sharp Corp コンテンツ配信システムおよびコンテンツ配信方法
JP2013257836A (ja) * 2012-06-14 2013-12-26 Sharp Corp データ配信システム、データ配信方法及び配信制御サーバー
JP5870924B2 (ja) * 2010-08-30 2016-03-01 ソニー株式会社 送信装置、送信方法、受信装置、受信方法、プログラム、および放送システム
JP6077143B1 (ja) * 2015-06-10 2017-02-08 楽天株式会社 情報処理装置、制御方法及びプログラム
CN117076387A (zh) * 2023-08-22 2023-11-17 北京天华星航科技有限公司 基于磁带的海量小文件的快速归档恢复系统

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04215135A (ja) * 1990-12-12 1992-08-05 Nec Corp ジョブ終了時間予測システム
JPH0512338A (ja) * 1991-07-05 1993-01-22 Nec Corp 分散データベースのデータ配置方式
JPH06259478A (ja) * 1993-03-02 1994-09-16 Toshiba Corp 分散データベースのデータ再配置方式
JPH07141270A (ja) * 1993-11-19 1995-06-02 Hitachi Ltd データ送信管理システム
JPH07319835A (ja) * 1994-05-24 1995-12-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd マルチサーバ装置負荷分散装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04215135A (ja) * 1990-12-12 1992-08-05 Nec Corp ジョブ終了時間予測システム
JPH0512338A (ja) * 1991-07-05 1993-01-22 Nec Corp 分散データベースのデータ配置方式
JPH06259478A (ja) * 1993-03-02 1994-09-16 Toshiba Corp 分散データベースのデータ再配置方式
JPH07141270A (ja) * 1993-11-19 1995-06-02 Hitachi Ltd データ送信管理システム
JPH07319835A (ja) * 1994-05-24 1995-12-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd マルチサーバ装置負荷分散装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010267187A (ja) * 2009-05-18 2010-11-25 Nec Corp データ管理システム、データ管理方法、プログラム及びデータサーバ
WO2011049235A1 (ja) * 2009-10-23 2011-04-28 シャープ株式会社 コンテンツ配信システム、コンテンツ配信装置、コンテンツ視聴装置、コンテンツ配信方法およびコンテンツ視聴方法
JP2011091681A (ja) * 2009-10-23 2011-05-06 Sharp Corp コンテンツ配信システムおよびコンテンツ配信方法
JP5870924B2 (ja) * 2010-08-30 2016-03-01 ソニー株式会社 送信装置、送信方法、受信装置、受信方法、プログラム、および放送システム
JP2013257836A (ja) * 2012-06-14 2013-12-26 Sharp Corp データ配信システム、データ配信方法及び配信制御サーバー
JP6077143B1 (ja) * 2015-06-10 2017-02-08 楽天株式会社 情報処理装置、制御方法及びプログラム
CN117076387A (zh) * 2023-08-22 2023-11-17 北京天华星航科技有限公司 基于磁带的海量小文件的快速归档恢复系统
CN117076387B (zh) * 2023-08-22 2024-03-01 北京天华星航科技有限公司 基于磁带的海量小文件的快速归档恢复系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20200371879A1 (en) Data storage resource allocation by performing abbreviated resource checks of certain data storage resources to detrmine whether data storage requests would fail
US10768987B2 (en) Data storage resource allocation list updating for data storage operations
US7107323B2 (en) System and method of file distribution for a computer system in which partial files are arranged according to various allocation rules
CN100407152C (zh) 多策略资源调度的方法和系统
JP3541744B2 (ja) ストレージサブシステム及びその制御方法
US8082234B2 (en) Closed-loop system management method and process capable of managing workloads in a multi-system database environment
US6799314B2 (en) Work flow management method and work flow management system of controlling a work flow
CN103729248B (zh) 一种基于缓存感知的确定待迁移任务的方法和装置
US7805436B2 (en) Arrival rate throttles for workload management
JP5182095B2 (ja) 資源情報提供システム、方法、資源情報提供装置、およびプログラム
US8392404B2 (en) Dynamic query and step routing between systems tuned for different objectives
CN104040486A (zh) 解耦paas资源、作业和调度
CN100465901C (zh) 网络系统、管理计算机以及集群管理方法
CN102197395A (zh) 存储器端存储请求管理
WO2022052995A1 (zh) 机器人充电分配方法、装置、设备、系统及存储介质
CN110119405B (zh) 分布式并行数据库资源管理方法
JP2010191670A (ja) ストレージシステム、容量管理方法、および管理計算機
JPH09231144A (ja) データファイル管理方法およびデータファイル管理装置
Dandamudi et al. Architectures for parallel query processing on networks of workstations
JPH10207847A (ja) 分散システムにおける自動負荷分散方式
JP5412902B2 (ja) ストレージシステム
Liu et al. Cooperative job scheduling and data allocation for busy data-intensive parallel computing clusters
WO2024119793A1 (zh) 基于缓存亲和的调度方法、系统、设备及介质
JP4396039B2 (ja) 盤機器の設計/作図システム
Deng Optimal Design and Control of Finite-Population Queueing Systems