JP2011091681A - コンテンツ配信システムおよびコンテンツ配信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】視聴者の利便性を損なうことなく、アクセスの集中に対応することができるコンテンツ配信システムを提供する。
【解決手段】コンテンツまたは該コンテンツに関連する関連コンテンツが過去に配信された際の実績を示す実績情報に基づき、コンテンツを配信した場合の視聴者数の予測値を算出する視聴者数予測装置と、算出された視聴者数の予測値に基づき、コンテンツの配信方法を決定する配信サーバー管理装置と、通信網を介して接続された端末装置に、決定された配信方法を用いて、前記コンテンツを配信する配信サーバーとを有すること。
【選択図】図2

Description

本発明は、コンテンツ配信システムおよびコンテンツ配信方法に関する。
近年、政府による放送と通信の融合政策などにより、インターネットで映画等のコンテンツを配信するIPTV(Internet Protocol Television)サービスが普及している。それに伴い、従来のテレビジョン番組を放送電波に乗せて配信していた放送局が、インターネット回線や携帯電話の回線を通じて、過去に放送した番組をコンテンツとして、視聴者が見たい時に見られるように、ビデオ・オン・デマンド(Video on Demand;VoD)方式で提供する見逃し視聴サービスを提供している。代表的な例では英国のBBC(登録商標)(British Broadcasting Corporation;英国放送協会)が提供するiPlayerや日本のNHK(登録商標)(日本放送協会)が提供するNHK(登録商標)オンデマンドが挙げられる。
これらの見逃し視聴サービスは、一般的に本放送の契約者や、月極めや番組毎の料金を支払った契約者を対象に提供されていて、人気を集めている。一方で、特に人気のある番組や、夜間や休日等の特定の時間帯に、アクセスが集中する傾向がある。配信サーバーの配信能力には限界があるため、アクセス集中する番組や時間帯には、サービスに繋がりにくくなるという問題がある。
係る問題に対して、あらかじめネットワークのトラヒック量を監視し、過去のトラヒック量から予測して、配信帯域に余裕がある時間帯に配信するように、配信日時を決定することで解決を試みる技術がある(例えば、特許文献1)。
特開2006−23956号公報
しかしながら、上述の技術のように、配信帯域に余裕がある時間帯を予約する方式では、本来視聴者が視聴したい時間に視聴できない可能性があり、視聴者の利便性を損なう問題がある。
また、過去のトラヒック量から予測すると、特に人気が高い番組が放送された場合等、突発的なアクセスの集中を予測できず、アクセスの集中に対応できないことがあるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、視聴者の利便性を損なうことなく、アクセスの集中に対応することができるコンテンツ配信システムおよびコンテンツ配信方法を提供することにある。
(1)この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明のコンテンツ配信システムは、コンテンツまたは該コンテンツに関連する関連コンテンツが過去に配信された際の実績を示す実績情報に基づき、前記コンテンツを配信した場合の視聴者数の予測値を算出する視聴者数予測装置と、前記算出された視聴者数の予測値に基づき、前記コンテンツの配信方法を決定する配信サーバー管理装置と、通信網を介して接続された端末装置に、前記決定された配信方法を用いて、前記コンテンツを配信する配信サーバーとを有することを特徴とする。
(2)また、本発明のコンテンツ配信システムは、上述のコンテンツ配信システムであって、前記実績情報は、当該システムとは視聴者の構成が異なる他のシステムにより事前に前記コンテンツを配信した際の視聴率であることを特徴とする。
(3)また、本発明のコンテンツ配信システムは、上述のコンテンツ配信システムであって、前記視聴率は、視聴者の属性区分毎の視聴率であることを特徴とする。
(4)また、本発明のコンテンツ配信システムは、上述のコンテンツ配信システムであって、前記属性は、年齢、性別のうち、少なくとも1つを含むことを特徴とする。
(5)また、本発明のコンテンツ配信システムは、上述のいずれかのコンテンツ配信システムであって、前記視聴者数予測装置は、前記視聴率と、当該システムの全視聴者数と、前記コンテンツの配信期間中の当該システムにおける配信時間帯毎の視聴者数の分布傾向とに基づき、各時間帯における前記コンテンツの視聴者数の予測値を算出することを特徴とする
(6)また、本発明のコンテンツ配信システムは、上述のコンテンツ配信システムであって、前記実績情報は、前記コンテンツまたは該コンテンツに関連する関連コンテンツが配信された際の、当該システムの視聴者の視聴実績を示す情報であることを特徴とする。
(7)また、本発明のコンテンツ配信方法は、視聴者数予測装置と、配信サーバー管理装置と、配信サーバーとを有するコンテンツ配信システムにおけるコンテンツ配信方法であって、前記視聴者数予測装置が、コンテンツまたは該コンテンツに関連する関連コンテンツが過去に配信された際の実績を示す実績情報に基づき、前記コンテンツを配信した場合の視聴者数の予測値を算出する第1の過程と、前記配信サーバー管理装置が、前記算出された視聴者数の予測値に基づき、前記コンテンツの配信方法を決定する第2の過程と、前記配信サーバーが、通信網を介して接続された端末装置に、前記決定された配信方法を用いて、前記コンテンツを配信する第3の過程とを有することを特徴とする。
この発明によれば、コンテンツまたは該コンテンツに関連する関連コンテンツが過去に配信された際の実績を示す実績情報に基づき、コンテンツを配信した場合の視聴者数の予測値を算出し、該予測値に基づき、コンテンツの配信方法を決定するので、視聴者の利便性を損なうことなく、アクセスの集中に対応することができる。
この発明の第1の実施形態における見逃し視聴サービスの構成図である。 同実施形態におけるコンテンツ提供システムの構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における見逃し視聴サービスを利用する際の受信装置100の動作を説明するフローチャートである。 同実施形態における負荷分散方式決定部107による配信方式および配信サーバー数の決定処理を説明するフローチャートである。 同実施形態におけるHTMLブラウザ110が生成するコンテンツの一覧表画面の例を示す図である。 同実施形態における配信負荷計測部108の配信許容値の算出処理を説明するフローチャートである。 この発明の第2の実施形態におけるコンテンツ提供システムの構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における視聴者数の予測値算出方法を説明する図である。 同実施形態における視聴率情報蓄積部102a、契約者情報DB103a、視聴履歴蓄積部301、視聴者数予測部105のデータ構造を説明する図である。 同実施形態における視聴者数予測部105aによる視聴者数予測処理を説明するフローチャートである。 同実施形態の変形例における視聴者数予測部105aの契約者の嗜好情報を用いた視聴者数の予測処理を説明するフローチャートである。 この発明の第3の実施形態におけるコンテンツ配信システムの構成を示す概略ブロック図である。 この発明の第4の実施形態におけるコンテンツ配信システムの構成を示す概略ブロック図である。 この発明の第5の実施形態におけるコンテンツ配信システムの構成を示す概略ブロック図である。
[第1の実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本実施形態における見逃し視聴サービスの構成図である。コンテンツ提供事業者Aは、放送用コンテンツを放送局Bに提供する。提供方法は、オリジナルのコンテンツをテープ等の媒体に蓄積して提供してもよいし、あらかじめ放送に最適なフォーマットでエンコードされたコンテンツを、インターネット回線を通して提供しても良い。
放送局Bは、このコンテンツを番組として、地上デジタル等の放送電波に載せて、カバーエリア内の放送番組視聴者Eが所有する放送受信機に配信する。
視聴率調査事業者Cは、放送番組視聴者E内の調査協力者から、視聴中の番組をリアルタイムに検出して、視聴率を集計する。また、視聴率調査事業者は、調査協力者に関する年齢、性別、好んで視聴する番組のジャンル等の属性情報を保有しており、視聴率情報と合わせて、契約者に提供するサービスを行っている。本実施形態では、見逃し視聴サービス提供事業者Dが、視聴率情報の提供を受けている。
見逃し視聴サービス提供事業者Dは、コンテンツ提供者事業者Aより、放送局Bに提供されたコンテンツと同内容の配信用コンテンツの提供を受ける。コンテンツのフォーマットは、放送用と同等のオリジナルを、見逃し視聴サービス提供事業者Dが、配信に最適な形式にエンコードしても良いし、あらかじめエンコードされたコンテンツがコンテンツ提供事業者Aより提供されても良い。
見逃し視聴サービス提供事業者Dは、コンテンツを、サービスの契約者Fに、ユニキャストによるビデオ・オン・デマンド(VoD)方式、もしくは、マルチキャストによるIP放送方式により、インターネット回線を通して配信する。図1では、放送番組視聴者の一部が、見逃し視聴サービス契約をしているが、必ずしも、包含関係にある必要は無く、放送視聴エリア外に契約者がいても良い。
図2は、本実施形態におけるコンテンツ提供システムの構成を示す概略ブロック図である。以下、図2に従い、詳細に説明する。本実施形態におけるコンテンツ提供システムは、視聴者数予測装置20と配信サーバー管理装置30とマルチキャスト配信サーバー群40とユニキャスト配信サーバー群50とコンテンツサーバー60とポータルサーバー70とを備える。視聴率調査装置10は、調査対象者宅のテレビジョン受像機80に接続された視聴番組検出機90に接続されている。また、受信装置100は、インターネット200により、マルチキャスト配信サーバー群40、ユニキャストサーバー群50、ポータルサーバー70と通信可能に接続している。
視聴率調査装置10は、図1の視聴率調査事業者C内に設置されている。視聴者数予測装置20と配信サーバー管理装置30とマルチキャスト配信サーバー群40とユニキャスト配信サーバー群50とコンテンツサーバー60とポータルサーバー70は、図1の見逃し視聴サービス提供事業者Dが設置している。テレビジョン受像機80と視聴番組検出機90は、放送番組視聴者Eの宅内に設置されている。受信装置100は、見逃し視聴サービス契約者Fの宅内に設置されている据え置き型のテレビジョン受像機や、見逃し視聴サービス契約者Fが所有する携帯型のテレビジョン受信端末である。受信装置100は、ストリーミング受信制御部109、HTMLブラウザ110、受信品質計測部111、デコーダー112、ディスプレイ113を備える。
視聴率調査装置10は、コンテンツ配信システムとは視聴者の構成が異なる他のシステムにより事前にコンテンツを配信した際の視聴率を算出する。本実施形態では、視聴者の構成が異なる他のシステムの例として、地上デジタル放送を対象とする。本実施形態における視聴率調査装置10は、視聴率集計部101を備え、地上デジタル放送の放送番組の視聴者宅(調査対象者宅)から現在視聴中のチャンネルを示すチャンネル情報を収集する。このチャンネル情報は、本実施形態では、図2のテレビジョン受像機80と接続された視聴番組検出機90によって、検出する。視聴番組検出機90は、テレビジョン受像機80のリモコン信号や、テレビジョン受像機80が出力する番組の音声情報から、選局されているチャンネルを特定する。チャンネル情報はインターネット回線や電話回線を通して、視聴率調査装置10の視聴率集計部101に送られる。視聴率集計部101は、調査対象世帯数とチャンネル毎の視聴者数の比率から、時間帯毎の視聴率を計測し、各番組の平均視聴率を算出し、視聴者数予測装置20に提供する。なお、本実施形態では、視聴率調査装置10は、視聴率の情報を、番組として放送されたコンテンツの識別情報および時刻と対応付けて、視聴者数予測装置20に提供する。
以上、図2の視聴率調査装置10について説明したが、このような視聴率調査装置10および視聴番組検出機90を用いず、アンケート等の事後回収方式で、視聴者の属性別の視聴率を算出するようにしても良い。
次に、見逃し視聴サービスを提供するコンテンツ提供システムの構成について、図2を用いて説明する。視聴者数予測装置20は、コンテンツが過去に配信された際の実績を示す実績情報に基づき、そのコンテンツを、このコンテンツ提供システムで配信した場合の視聴者数の予測値を算出する。なお、本実施形態では、実績情報として、視聴率調査装置10から受けた視聴率情報を用いる。視聴者数予測装置20は、視聴率情報蓄積部102、契約者情報DB103、コンテンツ情報DB104、視聴者数予測部105を備える。
配信サーバー管理装置30は、視聴者数予測装置20により算出された視聴者数の予測値に基づき、コンテンツの配信方法を決定する。さらに、配信サーバー管理装置30は、配信に用いる配信サーバー数も決定する。配信サーバー管理装置30は、受信状況計測部106、負荷分散方式決定部107、配信負荷計測部108を備える。
コンテンツサーバー60は、コンテンツ提供事業者Aから提供を受けた見逃し視聴用のコンテンツを記憶している。見逃し視聴サービスという特性上、地上デジタル等の本放送が終了してから、サービスの契約者を対象にコンテンツが配信される。
マルチキャスト配信サーバー群40は、マルチキャストプロトコルを用いて、コンテンツのIP放送を行う複数の配信サーバーを有する。ユニキャスト配信サーバー群50は、ユニキャストプロトコルを用いて、コンテンツのビデオ・オン・デマンド配信を行う複数の配信サーバーを有する。なお、コンテンツは、インターネット回線を通して、マルチキャスト配信サーバー群40のうちのいずれかの配信サーバーから、IP放送方式で、同時刻に一斉に複数の受信装置100に配信されるか、もしくは、契約者から要求されたタイミングで、ユニキャスト配信サーバー群50のうちのいずれかの配信サーバーから、ビデオ・オン・デマンド方式で、特定の受信装置100に向けて配信される。なお、個々の配信サーバーは、配信サーバー管理装置30が決定したコンテンツの配信方法に従い、時間帯によって、マルチキャスト配信サーバー群40に属したり、ユニキャスト配信サーバー群50に属したりする。
ポータルサーバー70は、受信装置100からの要求に応じて、ビデオ・オン・デマンド方式で提供されるコンテンツのコンテンツリストや、IP放送で配信されているコンテンツの放送スケジュールを示す番組表を表示するためのHTMLファイルを送信する。
図3は、見逃し視聴サービスを利用する際の受信装置100の動作を説明するフローチャートである。まず、ステップS301では、契約者が受信装置100のリモコンまたは操作ボタン等を操作して、HTMLブラウザ110の起動を指示すると、受信装置100は、この指示を受けて、HTMLブラウザ110を起動する。次に、ステップS302で、契約者が受信装置100のリモコンまたは操作ボタン等を操作し、HTMLブラウザ110のブックマーク機能等を利用して、見逃し視聴サービスを提供するポータルサイトへの通信接続を指示すると、受信装置100は、この指示を受けて、指示されたポータルサイトに通信接続する。なお、リモコンの特定のボタンまたは受信装置100の特定の操作ボタンに見逃し視聴サービスが割り当てられていて、ステップS301にて契約者が該ボタンを操作し、該操作を受けて、受信装置100が、HTMLブラウザ110を起動すると同時にポータルサイトに接続するものとしても良い。図2のコンテンツ提供システムでは、受信装置100は、ポータルサイトを提供しているポータルサーバー70に接続する。
次に、ステップS303で、契約者が受信装置100のリモコンまたは操作ボタン等を操作して、ビデオ・オン・デマンド方式で提供されるコンテンツのコンテンツリストや、IP放送で配信されているコンテンツの放送スケジュールを示す番組表の表示を指示すると、受信装置100のHTMLブラウザ110は、この指示を受けて、コンテンツリストや番組表の情報をポータルサーバー70から取得してディスプレイ130に表示する。なお、ポータルサーバー70は、コンテンツリストや番組表の要求を受信装置100から受けると、コンテンツ情報DB104からコンテンツのタイトルや配信方法の情報を取得して、コンテンツリストおよび番組表の情報を生成する。
次に、ステップS304で、契約者が受信装置100のリモコンまたは操作ボタン等を操作して、コンテンツリストや番組表から、所望のコンテンツおよび配信方法(ビデオ・オン・デマンドまたはIP放送)を選択する。この選択を受けると、HTMLブラウザ110は、選択されたコンテンツおよび配信方法に応じたURL(Universal Resource Locater)をポータルサーバー70から取得する。続いて、ステップS305で、図2のストリーミング受信制御部109は、マルチキャスト配信サーバー群40およびユニキャスト配信サーバー群50のうち、そのURLが示す配信サーバーに接続し、コンテンツの配信開始を要求する。なお、課金やDRM(Digital Rights Management;デジタル著作権管理)保護が必要なコンテンツの場合は、コンテンツが選択されたタイミングでそのための処理が別途必要となるが、本発明とは直接関係しないため説明は省略する。
次に、ステップS306で、マルチキャスト配信サーバー群40またはユニキャスト配信サーバー群50の配信サーバーからのコンテンツの配信が開始されると、ストリーミング受信制御部109は、コンテンツを受信する。さらに、デコーダー112は、受信したコンテンツを再生し、ディスプレイ113に再生結果の映像を表示する。ステップS307で、コンテンツ再生中に、HTMLブラウザ110は、リモコンまたは受信装置100の停止ボタンが操作されて、視聴停止が要求されたか否かを判定し、視聴停止を要求されていると判定したときは(S307−Yes)、ストリーミング受信制御部109にコンテンツ受信の停止を指示し、さらに、デコーダー112にコンテンツ再生の停止を指示して、ステップS303のコンテンツのリスト表示に戻る。また、ステップS307にて、コンテンツ再生中に視聴停止を要求されていない判定したときは(S307−No)、HTMLブラウザ110は、ステップS308にて、コンテンツが最後まで再生されたか否かを判定し、最後まで再生されたと判定したときは(S308−Yes)、ステップS303に戻り、コンテンツリストやコンテンツの番組表をディスプレイ130に表示する。ステップS308にて、コンテンツが最後まで再生されていないと判定したときは(S308−No)、HTMLブラウザ110は、ステップS307に戻って、視聴停止が要求されたか否かを再び判定する。
コンテンツの配信方式として、IP放送方式を用いる場合は、マルチキャストプロトコルを使用する。マルチキャスト配信サーバー群40は、コンテンツサーバー60に蓄積されているコンテンツを読みだして、1チャンネルにつき、1本のマルチキャストストリームを配信する。受信装置100のストリーミング受信制御部109は、特定のチャンネルを受信するためのIPプロトコルであるMLD(Multicast Listener Discovery)v2やIGMP(Internet Group Management Protocol)v3のJOINコマンドが、インターネット200を構成するマルチキャストルーターに送信する。マルチキャストルーターは、このJOINコマンドを受けると、特定のチャンネルのマルチキャストストリームを分配して、受信装置100に配信する。なお、マルチキャストストリームの配信プロトコルとしては、一般的にUDP(User Data Protocol)が使用される。
ストリーミング受信制御部109は、IPパケットに分割され、マルチキャストストリームとして配信されたコンテンツを受信する。ストリーミング受信制御部109は、これらのIPパケットのペイロードを連結して、1本のメディアストリームとして再構成し、デコーダー112へ出力する。なお、コンテンツは、MPEG(Moving Picture Experts Group)2やH.264等の方式で圧縮されている。デコーダー112は、圧縮されているコンテンツを復号して、1フレーム単位の画面データを生成し、ディスプレイ113に出力する。ディスプレイ113は、入力された1フレーム単位の画面データを、順次表示する。
一方、コンテンツの配信方式として、ビデオ・オン・デマンド方式を用いる場合は、ユニキャストプロトコルを使用する。ストリーミング受信制御部109は、RTSP(Real Time Streaming Protocol)等のコンテンツ再生制御のためのプロトコルを使用して、ユニキャスト配信サーバー群50の配信サーバーとセッションを確立し、再生コマンドを送信する。
ユニキャスト配信サーバー群50の配信サーバーは、契約者の受信装置100から再生コマンドを受信すると、再生コマンドを用いて要求されたURLに対応するコンテンツをコンテンツサーバー60から取得し、要求元の受信装置100に配信する。コンテンツは、ユニキャスト配信サーバー群50の配信サーバーにより、UDPパケットもしくはTCP(Transmission Control Protocol)パケットに分割されて送信される。受信装置100の受信制御部109は、これらのパケットを受信する。受信したパケットにより伝送されたコンテンツを、IP放送と同様に、デコーダー112が復号する。この復号結果を、ディスプレイ113が表示する。
なお、図2のマルチキャスト配信サーバー群40とユニキャスト配信サーバー群50は、便宜的に分割して示しているが、これらのサーバー群に属する配信サーバーの各々は、双方いずれの方式でも配信可能であり、視聴者数の予測値に応じて、どちらの方式にどれだけの数のサーバーを割り当てるかによって、配信サーバー毎の配信方式が決まる。
次に本放送の視聴率に基づく、見逃し視聴サービスの配信負荷の予測方法について説明する。図2の視聴者数予測装置20の視聴率情報蓄積部102は、視聴率調査装置10の視聴率情報集計部101より、見逃し視聴サービスで配信される番組毎の視聴率情報を、インターネット回線等を通じて受信し、蓄積する。契約者情報DB103は、契約者の総数や、契約者毎の個人情報を予め蓄積している。コンテンツ情報DB104は、配信対象の番組コンテンツに関する、本放送での放送時刻やタイトル、映画、スポーツ等のジャンル、出演者の情報等を予め蓄積している。
視聴者数予測部105は、コンテンツ情報DB104から、見逃し視聴配信予定のコンテンツ情報を順番に読みだす。読みだしたコンテンツに対応する視聴率情報を、コンテンツの識別情報、または、タイトルや放送時刻、チャンネルを参照して、視聴率情報蓄積部102から読みだす。
ここで、i番目の配信対象コンテンツの全配信期間に渡っての総視聴者数の予測値E(i)は、以下の式(1)で表される。なお、契約者の総数(全視聴者数)をN、i番目の配信対象コンテンツの視聴率をR(i)とする。また、式(1)は、サービスの契約者に対する配信においても、本放送と同様の視聴率が期待されるものとしたときの、予測値である。
Figure 2011091681
また、マルチキャスト配信サーバー群40とユニキャスト配信サーバー群50とを合わせた配信サーバー群全体にかかる負荷は、特定の時間帯に配信される全コンテンツのアクセス数によって決まるため、配信時間帯毎の視聴者数を予測する必要がある。配信時間帯としては、例えば1時間単位を用いる。視聴者数予測部105は、下記の式(2)のように、視聴率と、コンテンツ配信システムの全視聴者数と、コンテンツの配信期間中のコンテンツ配信システムにおける配信時間帯毎の視聴者数の分布傾向とに基づき、各時間帯tにおける前記コンテンツの視聴者数の予測値Etを算出する。
Figure 2011091681
ここで、Mは、コンテンツの総数であり、視聴者分布係数αt(i)は、コンテンツの配信期間中の、t番目の配信時間帯に依存して決まるi番目のコンテンツの視聴者数の分布傾向を示す係数であり、サービス利用者数が多い配信時間帯程、大きい値となる。αt(i)の値の時間方向の分布は、過去の実測値や、インターネットサービス利用者の統計情報を基に決定され、視聴者数予測部105により予め記憶されている。例えば、視聴者数予測部105が予め記憶しているのは、図9(D)に示すように、時刻「0:00〜0:59」はアクセス数「400」、時刻「1:00〜1:59」はアクセス数「200」…時刻「22:00〜22:59」はアクセス数「900」、時刻「23:00〜23:59」はアクセス数「500」というような分布になる。なお、一般に、平日の夜間や、休日に大きい値になる。コンテンツのカテゴリーによっても、アクセスが集中する時間帯は異なるので、視聴者分布係数αt(i)の値を、コンテンツのカテゴリー毎に記憶していてもよい。なお、本放送が特定の時間帯に1回限り放送されるのに対し、見逃し視聴サービスは通常一週間等の期間に渡って配信されるため、契約者が視聴する時間帯は分散する。i番目のコンテンツの全配信期間の長さをT(i)で表すと、視聴者分布係数αt(i)は以下の式(3)を満たす。
Figure 2011091681
ここで、式(3)のεは、本放送での平均視聴率に対する、見逃し視聴サービスでの平均視聴率の比率であり、過去の実績値から求められる定数である。例えば、見逃し視聴サービスの契約者のうち、i番目のコンテンツを視聴する視聴者数の全契約者に対する割合が、本放送の視聴率と同等のときは、ε=1である。特に、本放送視聴後に話題になり、見逃し視聴サービスでの利用者数が多いと見込まれるときは、εの値を1より大きい値である。視聴者数予測部105は、εの値に応じた視聴者分布係数αt(i)の値を予め記憶していてもよい。また、視聴者数予測部105が、カテゴリー毎に加えて、εの値に応じた視聴者分布係数αt(i)の値を予め記憶しているようにしてもよい。または、例えば、カテゴリーによる変動、曜日による変動、時刻による変動、配信開始からの経過時間による変動、εによる変動などの各変動を表す系列を予め記憶しておき、これらの系列の要素を乗算することで、視聴者数予測部105が、条件にあった視聴者分布係数αt(i)を算出するようにしてもよい。
負荷分散方式決定部107は、コンテンツの配信方式及び配信サーバー数を、上述のようにして算出された予測視聴者数に基づき、決定する。図4は、負荷分散方式決定部107による配信方式および配信サーバー数の決定処理を説明するフローチャートである。
決定処理を開始すると、ステップS201において、負荷分散方式決定部107は、配信方式を決定する特定の配信期間tを選択する。例えば、配信するコンテンツが追加されたときは、追加されたコンテンツの配信を開始する時刻を、開始時刻とする配信期間tを選択する。次に、ステップS202において、負荷分散方式決定部107は、図2の視聴者数予測部105より、式(2)で求められる配信期間tにおける予測視聴者数Etを取得する。
次に、負荷分散方式決定部107は、ステップS203において、予測視聴者数Etが、図2のマルチキャスト配信サーバー群40とユニキャスト配信サーバー群50の配信能力を超えているか否かを判定する。例えば、配信サーバー群の配信能力は、全配信サーバーの最大配信可能数の合計値とする。予測視聴者数が配信能力を超えていないと判定したときは(S203−No)、ステップS204にて、負荷分散方式決定部107は、ユニキャスト配信に必要なサーバー数を割り当てて、ステップS206に遷移する。一方、ステップS203にて予測視聴者数が配信能力を超えていないと判定したときは(S203−Yes)、ステップS205にて、負荷分散方式決定部107は、不足分をマルチキャスト配信サーバーに割り当てて、ステップS206に遷移する。
例えば、配信サーバーの総数をL、各配信サーバー毎の最大配信可能数をMとすると、ステップS203で、予測視聴者数が配信能力を超えていない、すなわちEt ≦ L・Mを満たしていると判定したときは、負荷分散方式決定部107は、ステップS204にて、ユニキャスト配信サーバー群50に、Et/M+1台の配信サーバーを割り当てる。ユニキャスト配信サーバー群50に割り当てられた配信サーバーは、ユニキャストによるコンテンツの配信に用いられる。また、ステップS203で、予測視聴者数が配信能力を超えている、すなわちEt > L・Mを満たしていると判定したときは、負荷分散方式決定部107は、S205で、マルチキャスト配信サーバー群40に、(Et − L・M)/M+1台の配信サーバーを割り当て、残りをユニキャスト配信サーバー群50に割り当てる。マルチキャスト配信サーバー群40に割り当てられた配信サーバーは、マルチキャストによるコンテンツの配信に用いられ、ユニキャスト配信サーバー群50に割り当てられた配信サーバーは、ユニキャストによるコンテンツの配信に用いられる。
次に、ステップS206において、他の配信期間に対して配信方式決定処理を行うかどうかを判定し、行わない場合は処理を終了する。行う場合は、ステップS201に戻り他の配信期間を選択して同様の処理を繰り返す。
各配信サーバーがユニキャストもしくはマルチキャストどちらか一方の方式で配信することを前提に説明を行ったが、両方の方式を混在して配信できるものとしても良い。その場合は、マルチキャストに割り当てた配信サーバーの配信能力に空きがある場合、その分をユニキャスト配信に割り当てることができるものとする。
また、あらかじめ必要なユニキャスト配信サーバー数が予測できることから、配信期間が始まる日時までに、必要なサーバー数を導入する対策も可能である。
各コンテンツがユニキャストのビデオ・オン・デマンドのみで配信されているか、マルチキャストのIP放送でも配信されているかは、契約者は受信装置100のHTMLブラウザ110からポータルサーバー70にアクセスしてコンテンツの一覧を閲覧することで知ることができる。ポータルサーバー70は、負荷分散方式決定部107による配信方式の決定結果に基づき、各コンテンツの配信を要求するためのURLを取得して、コンテンツの一覧表画面のデータを生成する。図5に、HTMLブラウザ110が、ポータルサーバー70が生成したコンテンツの一覧表画面のデータに基づき生成するコンテンツの一覧表画面の例を示す。一覧表画面Gには、各行にコンテンツのタイトル名と、そのコンテンツに対応付けられた「VoD」ボタンと「放送」ボタンとが配置されている。図5の一覧表画面Gの例では、1行目には、コンテンツのタイトル名「番組A」の表示領域T1と、「VoD」ボタンBa1と、「放送」ボタンBb1とが配置され、2行目に、コンテンツのタイトル名「番組B」の表示領域T2と、「VoD」ボタンBa2と、「放送」ボタンBb2とが配置され、3行目に、コンテンツのタイトル名「番組C」の表示領域T3と、「VoD」ボタンBa3と、「放送」ボタンBb3とが配置され、というように、5行目まで配置されている。
契約者が、表示されている「VoD」ボタンBa1〜Ba5のうちのいずれかを選択すると、HTMLブラウザ110は、選択された「VoD」ボタンに対応付けられたURLを用いて、選択されたボタンに対応するタイトル名のコンテンツの配信を要求する。「VoD」ボタンに対応付けられたURLは、ポータルサーバー70が取得したコンテンツの配信を要求するためのURLであって、ユニキャスト配信サーバー群50にコンテンツの配信を要求するためのURLである。このURLに従った要求を受けると、ユニキャスト配信サーバー群50の配信サーバーは、このURLに対応するタイトルのコンテンツをビデオ・オン・デマンドで即時に配信する。
契約者が、「放送」ボタンを選択すると、HTMLブラウザ110は、「放送」ボタンに対応付けられたURLに従い、そのタイトル名のコンテンツの配信を要求する。タイトルのコンテンツがIP放送されている場合は、即時に選局されて視聴できるものとしても良いし、コンテンツの冒頭からの視聴を希望する視聴者のために、次の配信予定時刻を表示するものとしても良い。配信されていない時間帯であれば、例えば配信時刻に視聴予約することができたり、配信予定時刻を画面に表示されたりする。受信装置100が録画機能を有している場合は、録画予約ができるようにしても良い。
以上のように、本実施形態では、本放送から視聴率から予測される視聴者数に基づき、ユニキャスト配信に必要な配信サーバー数を割り当てることができるが、さらに、実際の配信中のサーバーに係る負荷や、ネットワークに係る負荷を測定し、特定のサーバーにアクセスが集中しないようにする。
図2の配信サーバー管理装置30の配信負荷計測部108は、ユニキャスト配信サーバー群50から、配信サーバー毎の接続者数、CPU使用率等の負荷情報を取得する。ユニキャスト配信サーバー群50に対して受信装置100から新たな視聴要求があると、配信負荷計測部108は、各配信サーバーの負荷情報を取得し、取得した負荷情報に基づき配信許容値を算出し、負荷分散方式決定部107に通知する。
図6は、配信負荷計測部108の配信許容値の算出処理を説明するフローチャートである。配信許容値の算出処理を開始すると、ステップS401において、配信負荷計測部108は、0番目のサーバーから処理するために、変数iに「0」を代入して初期化する。次に、S402において、配信負荷計測部108は、i番目のユニキャスト配信サーバーに関して、最大配信可能数M(i)と、現在の配信数m(i)とを比較する。この比較の結果、m(i)<M(i)が成り立たない、すなわちm(i)=M(i)であれば、i番目のサーバーは最大配信可能数の配信を行っており、新たな配信を追加することができないので、ステップS406に遷移し、配信負荷計測部108は、配信許容値c(i)を「0」とし、後述するステップS404に遷移する。なお、現在の配信数m(i)については、ポータルサーバー70で、VoDの配信手続きを進めているユーザー数の情報を取得し、配信が予定されているものとして、配信している数に加算しても良い。その場合は、配信本数の少ないサーバー順から、平均的に加算するものとする。
一方、ステップS402における比較の結果、m(i) < M(i)が成り立つときは、ステップS403に進み、配信負荷計測部108は、追加可能な配信本数と、現在のCPU負荷から、配信許容値を算出する。現在のCPU負荷の空きをd(i)とし、係数γ(i)を用いて、配信許容値c(i)は下記の式(4)を用いて算出する。
Figure 2011091681
係数γ(i)は、配信サーバーのCPUの能力に応じて決められる値であり、CPUの能力が高い配信サーバー程、大きい値を有するものとする。式(4)に従うと、CPUの能力が高く、CPU負荷の空きが多く、現在の配信本数が少ない配信サーバー程、配信許容値は大きい値になる。
次に、ステップS404にて、配信負荷計測部108は、次の配信サーバーに対して、同様の処理を繰り返すものとし、変数iの値を一つ増加させる。次に、S405にて、配信負荷計測部108は、変数iの値がユニキャスト配信サーバー総数Nより小さいか否かを判定し、小さいときはステップS402に戻って、次の配信サーバーについて配信許容値を算出し、小さくないときは処理を終了する。
次に、図2の負荷分散方式決定部107の処理内容について説明する。負荷分散方式決定部107は、配信負荷計測部108より通知される、各配信サーバー毎の配信許容値に基づき、特定の配信サーバーに負荷がかかっている場合は、ビデオ・オン・デマンドでの新たな配信の要求があったときに、負荷の低い配信サーバーを使用する等して、負荷分散を図る。
具体的には、コンテンツ毎に異なるビットレートを有するものとすると、ビットレートが大きいコンテンツほど、大きい配信能力を配信サーバーに対して要求する。配信の要求があったコンテンツが配信サーバーに要求する配信能力をkとすると、負荷分散方式決定部107は、k < c(i)を満たす、全ての配信サーバーの中から、c(i)の値が最も大きい配信サーバーが要求されたコンテンツを配信するように、配信の要求を割り当てる。なお、負荷分散方式決定部107は、ビットレートと、該ビットレートのコンテンツが廃止信サーバーに要求する配信能力kとを対応付けて、予め記憶している。
k < c(i)を満たす配信サーバーが見つからなかった場合は、ユニキャストでの配信は不可能であると判断し、ポータルサーバー70を介して、受信装置100に対してエラーを返すか、マルチキャスト配信サーバーでの配信予定等の情報を通知する。受信装置100はそれらの情報を、視聴者に提示し、マルチキャストで視聴するか否かや、視聴時刻を視聴者に選択させて、視聴予約を行う。受信装置100が録画機能を備えている場合は、予約録画ができるようにしてもよい。
さらに、ネットワークにかかる負荷を考慮して、ユニキャスト配信数を調整できるようにしても良い。具体的には、受信装置100のストリーミング受信制御部109は、RTPパケットのシーケンス番号でパケットロス率を計測したり、RTCPプロトコルを用いてパケットの遅延時間を計測したりして、受信品質に関する情報を得る。受信品質計測部111は、それらの受信品質に関する情報を、ストリーミング受信制御部109から受信して、配信サーバーのIPアドレス等のサーバーを特定できる情報と共に、配信サーバー管理装置30の受信状況計測部106に通知する。
受信状況計測部106は、各受信装置100から受信した、上記の受信品質に関する情報を、コンテンツ毎のネットワーク負荷情報として数値化して、負荷分散方式決定部107に通知する。例えば、パケットの遅延時間から、配信サーバー毎にかかる負荷を推定することができる。受信品質計測部111から取得した、RTCPパケットの往復遅延時間を、配信サーバー毎に集計し、平均遅延時間を求める。配信サーバー毎の平均遅延時間を正規化することによって、ネットワーク負荷を評価する負荷パラメーターとして使用することができる。同様にパケットロス率を用いても、ネットワーク負荷を評価する負荷パラメーターとして使用することができる。
パケットロス率、遅延時間等の、ネットワーク負荷から推定される、i番目のサーバー毎の負荷パラメーターをu(i)とすると、式(4)にu(i)を加えることによって、配信許容値c(i)は下記の式で算出される。
Figure 2011091681
このように、見逃し視聴サービスにおいて、アクセスが集中するコンテンツであっても、該コンテンツが過去に配信された際の実績を示す実績情報に基づき、コンテンツを配信した場合の視聴者数の予測値を算出し、該予測値に基づき、コンテンツの配信方法を決定するので、ビデオ・オン・デマンド方式で配信するユニキャスト配信サーバーの数をアクセスの集中に対応した台数とすることができ、視聴者の利便性を損なうことなく、アクセスの集中に対応することができる。例えば、ビデオ・オン・デマンドで視聴を希望する視聴者は、あらかじめ視聴予約等の操作をしなくても、アクセスの集中に対応した台数の配信サーバーがユニキャスト配信サーバーとして稼動しているので、即時に高品質に視聴することができる。
また、見逃し視聴サービスを提供するサービス事業者は、視聴者数の予測値に基づき、配信サーバーを用意すればよいので、余分な配信サーバーを稼動させること無く、最小限の配信サーバー数で運営できる。
[第2の実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。第1実施形態では、視聴者を予測するための指標として、本放送での番組コンテンツの平均視聴率情報のみを用いたが、本実施形態では、さらに、視聴者の年齢、性別毎の視聴率や、契約者の嗜好情報等を用いて、より精度良く、視聴者数を予測する。
図7は、本実施形態におけるコンテンツ提供システムの構成を示す概略ブロック図である。本実施形態におけるコンテンツ提供システムは、視聴率調査装置10a、視聴者数予測装置20a、配信サーバー管理装置30、マルチキャスト配信サーバー群40、ユニキャスト配信サーバー群50、コンテンツサーバー60、ポータルサーバー70、テレビジョン受像機80、視聴番組検出機90、受信装置100を有する。同図において、図2の各部に対応する部分には同一の符号(30〜100、104、106〜113、200)を付け、その説明を省略する。
視聴率調査装置10aは、視聴率集計部101a、視聴者属性記憶部201、属性別視聴率情報集計部202を備える。視聴者数予測装置20aは、視聴率情報蓄積部102a、契約者情報DB(Data Base;データベース)103a、コンテンツ情報DB104、視聴者数予測部105aを備える。
視聴者属性記憶部201は、あらかじめアンケート等で調査したり、オンラインで視聴率調査対象者に入力させたりすることで取得した調査対象者の年齢、性別等の調査対象者の属性情報を蓄積している。これらの属性情報は、調査対象者のIDと紐付けて蓄積されている。第1の実施形態と同様に、視聴番組検出機90は、テレビジョン受像機80のリモコン信号や番組の音声情報から、選局されたチャンネルを特定し、インターネット回線や電話回線を通して、視聴率集計部101に送る。このとき、特定されたチャンネルを示す情報は、調査対象者を識別するID(Identifier;識別情報)と紐付けて送られ、視聴率調査装置10aにより集計される。複数人の家族がいて、そのうちの誰が実際に見ているかを特定するために、例えば、視聴番組検出機90に、視聴中の人物が、自分のIDを入力するようにしてもよいし、携帯電話にリモコン機能を搭載し、携帯電話からリモコン信号と同時に、視聴者の情報を送信することで、選局操作を行った個人を特定できるようにしても良い。
属性別視聴率情報集計部202は、視聴率集計部101が受信したチャンネルを示す情報およびIDと、視聴者属性記憶部201が蓄積している属性情報とを合わせて、属性毎の視聴率を算出する。例えば、年齢毎の視聴率を算出すると、図8の年齢別視聴率のグラフG1のようになる。
視聴者数予測装置20aの視聴率情報蓄積部102aは、視聴率調査装置10aの視聴率情報集計部201より、年齢別視聴率の情報を受け取り、記憶する。年齢別視聴率の情報は、図9(A)の例のように、特定の番組Aの年齢層及び性別で区分された視聴率を百分率で示したデータ構造を有している。例えば、区分「0」は、年齢層「0〜9」、男「0」%、女「0」%であり、区分「1」は、年齢層「10〜19」、男「2」%、女「1」%であり、区分「2」は、年齢層「20〜29」、男「3」%、女「2」%である。例えば、上述の年齢層「10〜19」の男「2」%は、10歳〜19歳の男性の視聴率調査対象者のうち2%が視聴したことを示している。視聴率情報蓄積部204は、このコンテンツ配信システムにて提供中のコンテンツの年齢別視聴率の情報を蓄積している。
契約者情報DB103aは、見逃し視聴サービス契約者のユーザーIDに紐付けられて、年齢、性別、好んで視聴するコンテンツのジャンル等の属性情報が蓄積されている。例えば図9の(B)のように、ユーザーID「User00000」に紐付けられて、年齢「25」、性別「男」、ジャンル「スポーツ」が蓄積され、ユーザーID「User00001」に紐付けられて、年齢「33」、性別「男」、ジャンル「ドラマ」が蓄積されている。
視聴者数予測部105aは、視聴率情報蓄積部102aから上記の番組毎の視聴率情報と視聴者の属性情報を取得し、契約者情報DB103aから上記の契約者の属性情報を取得する。それらの情報から、見逃し視聴サービスで提供する番組各々の視聴者数の期待値を算出する。
図10は、視聴者数予測部105aによる視聴者数予測処理を説明するフローチャートである。処理を開始すると、まず、視聴者数予測部105aは、配信対象コンテンツの中から未処理のものを一つ選択する(S501)。次のステップS502、S503の視聴率情報に関する処理と、S504、S505の契約者情報に関する処理を並行して行う。なお、本実施形態では、これらの処理を並行して行うとして説明したが、順次行うようにしてもよい。
ステップS502では、視聴者数予測部105aは、ステップS501にて選択した配信対象コンテンツに対応する番組の視聴率情報を、視聴率情報蓄積部102aから取得する。ここで取得する視聴率情報は、例えば、図8のグラフG1のような視聴者の年齢層(属性区分)毎の視聴率の分布データである。この分布データは、各年齢層に該当する視聴率調査対象者のうち、対象コンテンツを視聴した視聴した人の割合を示している。次に、視聴者数予測部105aは、属性区分毎の視聴期待値を算出する(S503)。視聴期待値は、契約者を特定の属性に従って分類し、各属性毎の予測される視聴率である。視聴率情報が、図8の例のように年齢層毎の視聴率であり、その年齢層の区分そのまま用いて契約者を属性毎に分類する場合は、視聴率情報をそのまま視聴期待値として用いる。例えば、視聴率調査事業者Cにより提供される視聴率情報が1歳毎の視聴率であり、10歳毎の年齢層を属性区分として用いる場合は、10歳毎の視聴率の平均値を算出して、視聴期待値とする。
一方、ステップS504では、視聴者数予測部105aは、契約者情報蓄積部102aから、契約者に関する情報を取得する。本実施形態では、契約者の属性として年齢情報のみを用いているので、各契約者の年齢情報を取得する。次に、視聴者数予測部105aは、取得した契約者に関する情報に基づき、属性区分毎の契約者数を算出する(S505)。すなわち、本実施形態では、各契約者の年齢情報に基づき、年齢層毎の契約者数を算出する。このとき、属性区分である年齢層はステップS503で使用したものと同一の区分を用いる。すなわち、本実施形態では、図8のグラフG2のように、10歳毎の区分で、契約者数を算出する。
ステップS503およびS505の処理を行った後、視聴者数予測部105aは、ステップS503で求めた属性区分毎の視聴率と、ステップS505で求めた属性区分毎の契約者数とについて、属性区分毎に両データの対応する値を掛け合わせて、属性区分毎の視聴者数を算出する。本実施形態では、図8のグラフG3のように、年齢層毎の視聴者数を算出する。次に、視聴者数予測部105aは、図8の欄G4のように、全属性区分の視聴者数の総和を算出することによって、該当コンテンツの見逃し視聴サービスにおける視聴者数の予測値を算出する。図8のG4のように予測値を求めることができる。以上の処理を式で表すと、i番目の配信対象コンテンツの予測視聴者数は、以下の式(6)のようにして算出する。
Figure 2011091681
R(i,j)は、i番目のコンテンツのj番目の属性区分における視聴率である。S(j)はj番目の属性区分における契約者数、Cは総区分数である。ステップS501で選択した配信対象コンテンツについて予測視聴者数を算出したら、ステップS507にて、視聴者数予測部105aは、他に未処理の配信対象のコンテンツがあるか否かを判定する。ある場合は(S507−Yes)、ステップS501に戻り、未処理のコンテンツを選択して、同様の処理を繰り返す。無い場合は(s507−No)、処理を終了する。
なお、本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、視聴者数予測部105aは、特定配信時間帯tにおける係数αt(i)を用いて、期間tにおける予測される総視聴者数Etを、期間tにおける配信対象コンテンツの総数をMとして、以下の式(7)で算出する。
Figure 2011091681
本実施形態では、属性区分として年齢層のみを用いて説明したが、性別のみを用いてもよいし、年齢層と性別等、複数の属性を組み合わせた属性区分を用いても、同様に属性区分毎の視聴者数の予測値を算出し、それらの合計を求めることで、総視聴者数を予測することができる。
また、別の算出方法として、以下の式(8)を用いて、各契約者の属性区分から視聴率を求め、契約者分の視聴率の総和を計算しても同一の予測値を得ることができる。
Figure 2011091681
I(i,j)は契約者jの、コンテンツiに対する属性区分に該当する視聴率、Nは総契約者数である。
[第2の実施形態の変形例]
以上、視聴率の属性情報に対応した契約者の属性情報を用いて、期待される視聴者数を求める一例について説明したが、第2の実施形態の変形例として、ジャンルや出演者などコンテンツの嗜好に関する属性情報を用いて、より精度良く、視聴者数を予測する例を説明する。図9(B)のジャンル列は、契約者が好んで視聴するコンテンツのジャンルを示す属性値である。ジャンルについては、例えば、アンケートの回答から取得したり、過去の視聴履歴から推測したりできる。
また、該当コンテンツのジャンルと、契約者のジャンル属性を比較することにより、各契約者が該当コンテンツを視聴する確率を推定することができる。該当コンテンツのジャンルと、契約者のジャンル属性が一致している場合は、期待値を1以上の値、例えば1.5と設定し、一致していない場合は1より低い値、例えば0.5と設定する。また、図9(B)の例では、契約者情報DB103aが記憶するジャンルとして、各契約者につき一つのみを示しているが、複数であってもよい。また、契約者情報DB103aが、過去の視聴履歴から算出された各々のジャンルの視聴の期待値を示す情報を保持するようにしてもよい。
図11は、本変形例における視聴者数予測部105aの契約者の嗜好情報を用いた視聴者数の予測処理を説明するフローチャートである。処理を開始すると、視聴者数予測部105aは、視聴者数の予測値を0にリセットする(S101)。次に、視聴者数予測部105aは、例えばユーザーIDの順番などに従い、未処理の契約者情報のなかから、ひとつのユーザーIDを選択する(S102)。次に、視聴者数予測部105aは、選択したユーザーIDを持つ契約者の属性情報を、契約者情報DB105aから抽出し、対象としているコンテンツと、該契約者の抽出された属性情報に対応する視聴率を、視聴率情報蓄積部102aから取得する(S103)。
次に、視聴者数予測部105aは、該契約者のジャンル属性に対応する視聴期待値を上記の例のようにして求める(S104)。次に、視聴者数予測部105aは、ステップS103で取得した視聴率と、ステップS104で取得した期待値の積算値を計算し、求めた値を、視聴者数予測値に加算する(S105)。次に、視聴者数予測部105aは、未処理の契約者情報があるか否かを判定し(S106)、未処理の契約者情報があると判定したときは(S106−Yes)、ステップS102に戻り、次に同様の処理を行う契約者情報のユーザーIDを選択する。一方、ステップS106にて、最後のユーザーIDに到達しており、未処理の契約者情報がないと判定したときは(S106−No)、最終的にステップS105で得られた加算値を視聴者数の予測値とする。上記の視聴者の予測処理を式で表すと、i番目のコンテンツの予測視聴者数E(i)の算出は、下記の式(9)により表される。
Figure 2011091681
I(i,j)は契約者jの属性区分に該当する視聴率、G(j,i)は契約者jのジャンル属性に対応する視聴期待値、Nは総契約者数である。
第1の実施形態と同様に、特定配信時間帯tにおける係数αt(i)を用いて視聴者数予測部105は、特定配信時間帯t各々における、予測される視聴者数Etを、コンテンツの総数をMとして、下記の式(10)により算出する。
Figure 2011091681
なお、Mは期間tにおける配信対象コンテンツの総数である。
以上の例では、属性値として契約者の年齢と性別、コンテンツの嗜好ジャンルを用いたが、属性値はこれらに限定するわけではなく、例えば、契約者がよく視聴する時間帯と該当番組の放送時間帯の一致度で視聴期待値を設定することもできる。
[第3の実施形態]
第3の実施形態におけるコンテンツ配信システムでは、コンテンツまたは該コンテンツに関連する関連コンテンツが配信された際の、当該システムの視聴者の視聴実績を示す情報を実績情報として用いる。すなわち、コンテンツ配信システムの視聴者である契約者が既に地上デジタル等で対象の番組を見ていたり、見逃し視聴サービスで視聴済みであったりした場合は、対象のコンテンツを再度視聴する確率が低いものとして、アクセス数の予測値に反映する。また、連続ドラマ等のシリーズコンテンツであれば、次の回を視聴する確率が高いものとして、予測値に反映する。
図12は、本実施形態におけるコンテンツ配信システムの構成を示す概略ブロック図である。同図において、図2の各部に対応する部分には、同じ符号を付し、説明を省略する。本実施形態におけるコンテンツ配信システムは、図2に示すコンテンツ配信システムとは、視聴者数予測装置20に替えて視聴者数予測装置20bを備え、受信装置100に替えて受信装置100bを備える点が異なる。視聴者数予測装置20bは、視聴率情報蓄積部102、契約者情報DB103、コンテンツ情報DB104、視聴者数予測部105b、視聴履歴蓄積部301を備える。受信装置100bは、本放送視聴番組検出部310、デジタルチューナー311、IP放送視聴コンテンツ検出部312、ストリーミング受信制御部109、HTMLブラウザ110、受信品質測定部111、デコーダー112b、ディスプレイ113を備える。
受信装置100bの本放送視聴番組検出部310は、契約者が地上デジタル等の本放送で視聴中の番組情報を、デジタルチューナー311からの信号を受けて検出し、視聴者数予測装置20bの視聴履歴蓄積部301に、該契約者のユーザーIDとともに通知して、視聴履歴に関する情報として記憶させる。通知する番組情報として、チャンネルの番号や番組名に加えて、視聴開始時刻、連続視聴時間や視聴者情報を同時に送るものとしても良い。同様に、IP放送視聴コンテンツ検出部312は、契約者がIP放送で視聴中のコンテンツを識別する情報を、ストリーミング受信制御部313からの情報を受けて検出し、視聴履歴蓄積部301に該契約者のユーザーIDとともに通知して、視聴履歴に関する情報として記憶させる。例えば、視聴履歴蓄積部301は、図9(C)に示すように、コンテンツを識別する番組名と、そのコンテンツをIP放送で視聴したユーザーIDの一覧(番組名「A」とIP放送での視聴者「User00003、User00005…User13457」)を記憶する。
視聴履歴蓄積部301では、通知された契約者のユーザーIDとそれらの視聴履歴に関する情報を紐付けて管理する。また、IP放送視聴コンテンツ検出部312が検出するコンテンツは、マルチキャスト配信のIP放送のコンテンツに特に限定するものではなく、ユニキャスト配信によるビデオ・オン・デマンドのコンテンツを含めても良い。
視聴履歴蓄積部301に蓄積された、契約者毎の視聴履歴に関する情報から、視聴者数予測部105bは、契約者毎に、対象コンテンツの視聴確率を予測する。例えば、過去に視聴している場合は、見逃し視聴サービスでの視聴確率を0もしくは、0.5以下の低い値に設定し、連続回の番組の過去の回を視聴している場合は、視聴確率を1もしくは、0.5以上の高い値に設定する。過去の視聴履歴情報が無い場合の視聴確率は、視聴率情報蓄積部102から、第1の実施形態における視聴者数予測部105と同様にして、本放送の対象コンテンツの平均視聴率を取得し、その値を視聴確率とする。
契約者jのコンテンツiの視聴確率をK(i,j)とすると、視聴者数予測部105bは、式(2)の配信時間帯によって決まる係数αt(i)及びM、Nを用いて、配信時間帯tにおける予測視聴者数Etを、以下の式(11)で算出する。
Figure 2011091681
[第4の実施形態]
第4の実施形態は、第1の実施形態に対する第3の実施形態と同様に、第2の実施形態に対して第3の実施形態の構成を追加した構成である。図13は、第4の実施形態におけるコンテンツ配信システムの構成を示す概略ブロック図である。図7に示した第2の実施形態におけるコンテンツ配信システムに対して、視聴履歴蓄積部301、放送視聴番組検出部310と、デジタルチューナー311と、IP放送視聴コンテンツ検出部312が追加されているが、これらは、第3の実施形態の図12で示した各部に該当するものと同等である。
第2の実施形態の式(8)の、契約者jの、コンテンツiに対する属性区分に該当する視聴率I(i,j)を、第3の実施形態と同様の過去の視聴履歴に基づく視聴確率K(i,j)に置き換える。すなわち、契約者がコンテンツiを既に視聴していたり、コンテンツiに関連するコンテンツを過去に視聴していたりする場合は、第3の実施形態で記載した視聴確率K(i,j)を使用し、それらに該当しない場合は、K(i,j)を第2の実施形態で記載した視聴率I(i,j)の値に設定する。式(2)の配信時間帯によって決まる係数αt(i)及びM、Nを用いて、視聴者数予測部105cは、配信時間帯tにおける予測視聴者数Etを、以下の式(12)で算出する。
Figure 2011091681
[第5の実施形態]
また、第5の実施形態として、視聴率調査装置を用いずに、契約者の視聴履歴情報のみを用いてアクセス数を予測するものとしても良い。その場合の構成図を、図14に示す。図14に示すように、本実施形態におけるコンテンツ配信システムは、図13に示した第4の実施形態におけるコンテンツ配信システムに対して、視聴者数予測装置20dが、視聴率情報蓄積部102aを備えず、視聴率調査装置10aから視聴率情報の提供を受けない点が異なる。視聴者数予測装置20dの視聴履歴蓄積部301には、第3及び第4の実施形態と同様に、契約者の本放送及びIP放送での視聴履歴情報が蓄積されている。同時に、契約者の視聴率情報も集計するものとする。すなわち、視聴者数予測部105cは、第1〜第4の実施形態で用いた視聴率調査会社からの視聴率情報の代用として、契約者内での視聴率情報を用いて、同様の方法で、視聴者数を予測する。
また、受信装置100bがデジタルチューナー311及び本放送視聴番組検出部310を備えず、ネットワーク配信されるコンテンツの視聴率及び視聴履歴情報のみに基づき、視聴者数を予測するものとしても良い。あるいは、IP放送視聴コンテンツ検出部312を備えず、本放送の視聴率及び視聴履歴情報のみに基づき予測するものとしても良い。
以上、本発明のコンテンツ配信システムの5つの実施形態について説明したが、本発明の各処理部の構成はこれに限定されるものではなく、物理的に複数の装置が分担して機能するものとしても良いし、複数の機能を兼用する機能部で構成されていても良い。また、本発明の、視聴者数予測装置と配信サーバー管理部が一体となったシステム構成としても良い。
また、図2における視聴者数予測部105、受信状況計測部106、負荷分散方式決定部107、配信負荷計測部108、ストリーミング受信制御部109、HTMLブラウザ110、受信品質計測部111、および図7における視聴者数予測部105a、受信状況計測部106、負荷分散方式決定部107、配信負荷計測部108、ストリーミング受信制御部109、HTMLブラウザ110、受信品質計測部111、および図12における視聴者数予測部105b、受信状況計測部106、負荷分散方式決定部107、配信負荷計測部108、ストリーミング受信制御部109、HTMLブラウザ110、受信品質計測部111、本放送視聴番組検出部310、IP放送視聴コンテンツ検出部312、および図13における視聴者数予測部105c、受信状況計測部106、負荷分散方式決定部107、配信負荷計測部108、ストリーミング受信制御部109、HTMLブラウザ110、受信品質計測部111、本放送視聴番組検出部310、IP放送視聴コンテンツ検出部312、および図14における視聴者数予測部105c、受信状況計測部106、負荷分散方式決定部107、配信負荷計測部108、ストリーミング受信制御部109、HTMLブラウザ110、受信品質計測部111、本放送視聴番組検出部310、IP放送視聴コンテンツ検出部312、の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
10、10a…視聴率調査装置
20、20a、20b、20c、20d…視聴者数予測装置
30…配信サーバー管理装置
40…マルチキャスト配信サーバー群
50…ユニキャスト配信サーバー群
60…コンテンツ配信サーバー
70…ポータルサーバー
80…テレビジョン受像機
90…視聴番組検出機
100、100b…受信装置
101…視聴率集計部
102、102a…視聴率情報蓄積部
103、103a…契約者情報DB
104…コンテンツ情報DB
105、105b、105c…視聴者数予測部
106、105a…受信状況計測部
107…負荷分散方式決定部
108…配信負荷計測部
109…ストリーミング受信制御部
110…HTMLブラウザ
111…受信品質計測部
112、112b…デコーダー
113…ディスプレイ
200…インターネット
201…視聴者属性記憶部
202…属性別視聴率情報集計部
301…視聴履歴蓄積部
310…本放送視聴番組検出部
311…デジタルチューナー
312…IP放送視聴コンテンツ検出部

Claims (7)

  1. コンテンツまたは該コンテンツに関連する関連コンテンツが過去に配信された際の実績を示す実績情報に基づき、前記コンテンツを配信した場合の視聴者数の予測値を算出する視聴者数予測装置と、
    前記算出された視聴者数の予測値に基づき、前記コンテンツの配信方法を決定する配信サーバー管理装置と、
    通信網を介して接続された端末装置に、前記決定された配信方法を用いて、前記コンテンツを配信する配信サーバーと
    を有することを特徴とするコンテンツ配信システム。
  2. 前記実績情報は、当該システムとは視聴者の構成が異なる他のシステムにより事前に前記コンテンツを配信した際の視聴率であることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配信システム。
  3. 前記視聴率は、視聴者の属性区分毎の視聴率であることを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ配信システム。
  4. 前記属性は、年齢、性別のうち、少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ配信システム。
  5. 前記視聴者数予測装置は、前記視聴率と、当該システムの全視聴者数と、前記コンテンツの配信期間中の当該システムにおける配信時間帯毎の視聴者数の分布傾向とに基づき、各時間帯における前記コンテンツの視聴者数の予測値を算出することを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかの項に記載のコンテンツ配信システム。
  6. 前記実績情報は、前記コンテンツまたは該コンテンツに関連する関連コンテンツが配信された際の、当該システムの視聴者の視聴実績を示す情報であることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配信システム。
  7. 視聴者数予測装置と、配信サーバー管理装置と、配信サーバーとを有するコンテンツ配信システムにおけるコンテンツ配信方法であって、
    前記視聴者数予測装置が、コンテンツまたは該コンテンツに関連する関連コンテンツが過去に配信された際の実績を示す実績情報に基づき、前記コンテンツを配信した場合の視聴者数の予測値を算出する第1の過程と、
    前記配信サーバー管理装置が、前記算出された視聴者数の予測値に基づき、前記コンテンツの配信方法を決定する第2の過程と、
    前記配信サーバーが、通信網を介して接続された端末装置に、前記決定された配信方法を用いて、前記コンテンツを配信する第3の過程と
    を有することを特徴とするコンテンツ配信方法。
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