JPH09231124A - メモリロック装置及びメモリロック方法 - Google Patents

メモリロック装置及びメモリロック方法

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JPH09231124A
JPH09231124A JP5536296A JP5536296A JPH09231124A JP H09231124 A JPH09231124 A JP H09231124A JP 5536296 A JP5536296 A JP 5536296A JP 5536296 A JP5536296 A JP 5536296A JP H09231124 A JPH09231124 A JP H09231124A
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JP
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lock
memory
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shared memory
processor
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JP5536296A
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Inventor
Yutaro Nishimura
勇太郎 西村
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】メモリの排他制御をするときにプロセッサのメ
モリアクセスの回数が増加して処理時間がかかってしま
う。 【解決手段】複数のプロセッサ1a〜1nをそれぞれア
ドレスロック装置2a〜2nを介して共有メモリ4が接
続された共通のシステムバス3に接続する。プロセッサ
1aから共有メモリ4のアクセスがあったときに、アド
レスロック装置2aのロックテ−ブル参照部25はロッ
クテ−ブル24を確認し、指定されたアドレスに対応す
るロックの状態を検出し、共有メモリ4の排他制御をソ
フトウェアの処理によらずハ−ドウェアで行ない、短時
間の処理時間で処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数のプロセッ
サがメモリを共有して処理を行なうマルチプロセッサシ
ステムにおけるメモリアクセスの排他制御を行うメモリ
ロック装置及びメモリロック方法、特に処理の単純化と
処理時間の短縮化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数のプロセッサがメモリを共有して処
理を行なうマルチプロセッサシステムが使用されてい
る。このシステムでは複数のプロセッサがそれぞれ独立
してメモリにアクセスするのに対して、メモリのデ−タ
の一貫性を保つためにメモリのアクセスを制限するロッ
ク機能を有した排他制御が必要になる。例えばあるプロ
セッサがメモリのあるアドレス又はペ−ジに対して処理
を行なっているときに、他のプロセッサによるデ−タの
アクセスを制限する必要がある場合がある。このような
場合、共有するメモリ領域を分割し、アクセスの制限が
必要であるメモリ領域に対してロック状態を示すフラグ
を設け、ソフトウェア的に処理を行なう方法が用いられ
ている。例えば、フラグの値が0のとき、そのメモリ領
域はアンロック状態であり、どのプロセッサからもアク
セス可能であるとし、フラグの値が1のとき、そのメモ
リ領域は特定のプロセッサによるロック状態で、他のプ
ロセッサからのアクセスを制限しているものとあらかじ
め決めておく。そして、各プロセッサは共有メモリにア
クセスするときに、該当するアドレス又はペ−ジなどの
領域に対するロック状態を示すフラグを確認してアクセ
スの可否を決定するといったソフトウェア的な排他制御
をしている。
【0003】また、例えば特開平6−19777号公報に示
されたメモリの排他制御は、メモリの各アドレスに対し
て排他制御コ−ドを設け、プロセッサからのアクセスが
生じたときに、機能実現部が該当するアドレスの排他制
御コ−ドにしたがって排他制御を行うようにしている。
そして、これらの機能を半導体上に一体に形成すること
により、メモリの排他制御をソフトウェア処理によら
ず、ハ−ドウェア的に行うようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにメモリの
排他制御をソフトウェア処理で行っていると、プロセッ
サのメモリアクセスの回数が増加するとともにソフトウ
ェア処理の負荷が増加して、処理時間がかかってしま
う。また、メモリの各アドレスに対して排他制御コ−ド
を設け、メモリの排他制御をハ−ドウェア的に行うよう
にしても、プロセッサがアクセスするときに、メモリの
排他制御コ−ドを読み出す必要であり、そのための処理
時間が必要になり、やはり処理時間が増大してしまう。
【0005】この発明はかかる短所を改善するためにな
されたものであり、処理を単純にするとともに処理時間
を短縮することができるメモリロック装置及びメモリロ
ック方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係るメモリロ
ック装置は、ロックテ−ブルとロックテ−ブル参照手段
とを有し、プロセッサと共有メモリが接続されたシステ
ムバスとの間に接続されたメモリロック装置であって、
ロックテ−ブルは複数のプロセッサが共有する共有メモ
リのアドレス毎のロック状態を管理し、ロックテ−ブル
参照手段はプロセッサからメモリアクセス信号が送られ
たときにロックテ−ブルを参照し、指定されたアドレス
がロックされているかどうかを確認し、該当するアドレ
スがロックされているときに、アクセス信号を共有メモ
リヘ送ることを禁止して待機状態にし、該当するアドレ
スのロックが解除されたときにアクセス信号を共有メモ
リに送ることを特徴とする。
【0007】この発明に係る第2のメモリロック装置
は、ロックテ−ブルとロックテ−ブル参照手段とロック
情報可変手段及びロック情報伝送手段とを有し、プロセ
ッサと共有メモリが接続されたシステムバスとの間に接
続されたメモリロック装置であって、ロックテ−ブルは
複数のプロセッサが共有する共有メモリのアドレス毎の
ロック状態を管理し、ロックテ−ブル参照手段はプロセ
ッサからメモリアクセス信号が送られたときにロックテ
−ブルを参照し、指定されたアドレスがロックされてい
るかどうかを確認し、該当するアドレスがロックされて
いるときに、アクセス信号を共有メモリヘ送ることを禁
止して待機状態にし、該当するアドレスのロックが解除
されたときにアクセス信号を共有メモリに送り、ロック
情報可変手段はプロセッサ及び他のメモリロック装置か
らロック/アンロックを示す制御信号が送られたとき
に、ロックテ−ブルの指定されたアドレスの情報を切り
替え、ロック情報伝送手段はプロセッサからロック/ア
ンロックを示す制御信号が送られロックテ−ブルの指定
されたアドレスの情報が切り替えられたときに、その情
報をシステムバスを介して他のメモリロック装置に送
り、他のメモリロック装置からロックテ−ブルの情報の
切り替えが通知されたときに、その情報をロック情報可
変手段に送ることを特徴とする。
【0008】上記ロックテ−ブル参照手段はプロセッサ
が共有メモリにライトアクセスしたときにロックテ−ブ
ルを参照し、指定されたアドレスがライトロックされて
いるかどうかを確認し、該当するアドレスがライトロッ
クされているときに、共有メモリヘアクセスすることを
禁止して待機状態にし、該当するアドレスのライトロッ
クが解除されたときに共有メモリへアクセスする。
【0009】また、上記ロックテ−ブル参照手段はプロ
セッサが共有メモリにアクセスしたときにロックテ−ブ
ルを参照し、指定されたアドレスがロックされていたと
きに、プロセッサにエラ−信号を送ると良い。
【0010】上記ロックテ−ブルは共有メモリのペ−ジ
毎にロック状態を管理しても良い。
【0011】この発明に係るメモリロック方法は、複数
のプロセッサがメモリを共有して処理を行なうマルチプ
ロセッサシステムにおいて、プロセッサが共有メモリの
あるアドレスをアクセスしたときに、該当するアドレス
がロックされているときに共有メモリヘアクセス信号を
送ることを禁止し、該当するアドレスのロックが解除さ
れたときに共有メモリへアクセスすることを特徴とす
る。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明においては、マルチプロ
セッサシステムの複数のプロセッサをそれぞれアドレス
ロック装置を介して共有メモリが接続された共通のシス
テムバスに接続する。各アドレスロック装置には、複数
のプロセッサが共有する共有メモリのアドレス毎のロッ
ク状態を管理するロックテ−ブルと、接続されたプロセ
ッサからメモリアクセス信号が送られたときにロックテ
−ブルを参照するロックテ−ブル参照部と、接続された
プロセッサ及び他のメモリロック装置からロック/アン
ロック制御信号が送られたときに、ロックテ−ブルの指
定されたアドレスの情報を切り替えるロック情報可変部
及びロック情報伝送部とを有する。
【0013】そして、接続されたプロセッサから共有メ
モリのアクセスがあったときに、ロックテ−ブル参照部
はロックテ−ブルを確認し、指定されたアドレスに対応
するロックの状態を検出し、そのアドレスに対してプロ
セッサに対するロックがかかっていないときは、共有メ
モリに対して通常のメモリアクセスを行ない、ロックが
かかっているときは、システムバスに信号を送出しない
で待機状態に入り、そのアドレスのフラグの値が変化し
ロック状態が解除されたら、通常のメモリアクセスに入
る。このようにして、共有メモリの排他制御をソフトウ
ェアの処理によらずハ−ドウェアで行なうことにより、
ソフトウェア処理により共有メモリにアクセスすること
を省き、短時間の処理時間で処理を行う。
【0014】また、共有メモリのアドレスのロックやア
ンロックをするときに、ロック情報可変部はロック/ア
ンロック制御信号が送られ、送られたロック/アンロッ
ク制御信号でロック信号を検出すると、ロックテ−ブル
の対応するアドレスに他のプロセッサによるロックがか
かっていないときは、そのアドレスにロックをかけて、
そのアドレスに対してロックをかけているという情報を
ロック情報伝送部に送る。ロック情報伝送部はこの情報
を他のプロセッサに接続されている他のアドレスロック
装置に送る。他のアドレスロック装置のロック情報伝送
部を介してロック情報可変部に送り、他のアドレスロッ
ク装置のロック情報可変部はロックテ−ブルの該当する
アドレスを他のプロセッサがロックしていることを示す
情報に変える。このようにして共有メモリをアクセクす
ることなしにメモリロックをすることができ、メモリロ
ックの処理時間を大幅に短縮できる。また、共有メモリ
のロック状態を各アドレスロック装置に伝達するから、
共有メモリのロック状態を各アドレスロック装置で正確
に管理できる。送られたロック/アンロック制御信号で
アンロック信号を検出したときもロック情報可変部で上
記と同様な処理を行う。
【0015】また、接続されたプロセッサから共有メモ
リのライトアクセスがあったときもロックテ−ブル参照
部でロックテ−ブルを確認し、指定されたアドレスに対
応するロックの状態を検出するから、共有メモリの状態
を短時間で確認することができる。
【0016】さらに、ロックテ−ブルで共有メモリのペ
−ジ毎のロック状態を管理するようにすると、共有メモ
リのペ−ジ毎にロック状態を短時間で明確にすることが
できる。
【0017】
【実施例】図1はこの発明の一実施例のマルチプロセッ
サシステムを示すブロック図である。図に示すように、
マルチプロセッサシステムは、複数のプロセッサ1a〜
1nがアドレスロック装置2a〜2nを介して共通のシ
ステムバス3に接続されている。システムバス3には複
数のプロセッサ1a〜1nが共有する共有メモリ4と、
システムバス3の調停を行なうバスア−ビタ5が接続さ
れている。
【0018】プロセッサ1a〜1nはアクセスする共有
メモリ4のアドレスを発行すると共に、リ−ド時にはデ
−タを内部レジスタに取り込み、ライト時にはデ−タを
出力する。また、プロセッサ1a〜1nは制御信号とし
て、アドレスとデ−タが有効である期間を示す信号であ
るアドレスストロ−ブAS,デ−タストロ−ブDSとリ
−ドアクセスかライトアクセスかを示す信号であるリ−
ドライトR/Wを発行するとともに、現在アクセスして
いるアドレスのロック/アンロックの選択をするロック
/アンロック制御信号を接続されたアドレスロック装置
2〜2nにそれぞれ発行する。このロック/アンロック
制御信号は、例えばアドレスとは別に用意されているア
ドレス空間を示す制御信号などを利用すれば良い。
【0019】アドレスロック装置2a〜2nは装置全体
を管理するCPU21と、接続された各プロセッサ1a
〜1nとの入出力を制御する入出力インタフェ−ス22
と、システムバス3との入出力を制御するバスインタフ
ェ−ス23と、ロックテ−ブル24と、ロックテ−ブル
参照部25と、ロック情報可変部26及びロック情報伝
送部27とを有する。ロックテ−ブル24は複数のプロ
セッサ1a〜1nが共有する共有メモリ4のアドレス毎
のロック状態を管理するものであり、図2に示すよう
に、共有メモリ4のアドレス毎にロック状態を示す値の
フラグを有する。このフラグの値は、例えば、どのプロ
セッサ1a〜1nにもロックされていないアドレスのフ
ラグを0とし、接続されたプロセッサ1aがロックして
いるアドレスのフラグを1とし、他のプロセッサ1b〜
1nがロックしているアドレスのフラグを2とし、接続
されたプロセッサ1aがライトロックしているアドレス
のフラグを3とし、他のプロセッサ1b〜1nがライト
ロックしているアドレスのフラグを4とするなどして共
有メモリ4のアドレス毎のロック状態を管理する。
【0020】ロックテ−ブル参照部25は接続されたプ
ロセッサ1aからAS,DSなどのメモリアクセス信号
が送られたときにロックテ−ブル24を参照し、指定さ
れたアドレスがロックされているかどうかを確認し、該
当するアドレスがロックされているときに、アクセス信
号を共有メモリ4ヘ送ることを禁止して待機状態にし、
該当するアドレスのロックが解除されたときにアクセス
信号を共有メモリ4に送る。ロック情報可変部26は接
続されたプロセッサ1a及び他のメモリロック装置2b
〜2nからロック/アンロック制御信号が送られたとき
に、ロックテ−ブル24の指定されたアドレスの情報を
切り替える。ロック情報伝送部27は接続されたプロセ
ッサ1aからロック/アンロック制御信号が送られロッ
クテ−ブル24の指定されたアドレスの情報が切り替え
られたときに、その情報をシステムバス3を介して他の
メモリロック装置2b〜2nに送り、他のメモリロック
装置2b〜2nからロックテ−ブル24の情報の切り替
えが通知されたときに、その情報をロック情報可変部2
6に送る。
【0021】バスア−ビタ5は、複数のプロセッサ1か
らバスアクセスがあったときに、システムバス3の調停
を行なう。例えば、プロセッサ1a,1bからメモリア
クセスのためにシステムバス3を使用する要求があった
ときに、まず優先度の高い例えばプロセッサ1aのアク
セスを許しシステムバス3をプロセッサ1aに解放す
る。プロセッサ1aによるメモリアクセスが終わてメモ
リバス3を使用する要求がなくなったら、続いて優先度
の低いプロセッサ1bにバスの解放を行なう。
【0022】上記のように構成されたマルチプロセッサ
システムにおいて、例えばプロセッサ1aからメモリア
クセスの要求があったときの動作を図3のフロ−チャ−
トを参照して説明する。
【0023】プロセッサ1aは共有メモリ4のあるアド
レスをアクセスするために、アドレスをアドレスロック
装置2aに送る(ステップS1)。アドレスロック装置
2aのCPU21は送られたアドレスをロックテ−ブル
参照部25に送る。ロックテ−ブル参照部25はアドレ
スが送られるとロックテ−ブル24を確認し(ステップ
S2)、そのアドレスに対応するロックの状態を検出す
る(ステップS3)。そして、指定されたアドレスのフ
ラグが0又は1で、プロセッサ1aに対するロックがか
かっていないときは、共有メモリ4に対してAS,D
S,R/Wの制御信号を送り、そのまま通常のメモリア
クセスを行なう(ステップS4)。また、指定されたア
ドレスのフラグが2で、他のプロセッサ例えばプロセッ
サ1bによるロックがかかっているときは、システムバ
ス3に信号を送出しないで待機状態に入る(ステップS
5)。そして指定されたアドレスのフラグの値が変化し
ロック状態が解除したら(ステップS6)、通常のメモ
リアクセスに入る(ステップS4)。このようにして、
共有メモリ4の排他制御をソフトウェアの処理によらず
ハ−ドウェアで行ない、ソフトウェア処理により共有メ
モリ4にアクセスすることを省き、短時間で処理を行う
ことができる。
【0024】次に例えばプロセッサ1aが共有メモリ4
のあるアドレスにロックをかけるときの動作を図4のフ
ロ−チャ−トを参照して説明する。
【0025】プロセッサ1aが共有メモリ4のあるアド
レスに対してロックをかける場合、通常のメモリアクセ
スに加えてロック/アンロック制御信号をアドレスロッ
ク装置2aに送る(ステップS11)。アドレスロック
装置2aのCPU21はロック/アンロック制御信号が
送られると、そのロック/アンロック制御信号をロック
情報可変部26に送る。ロック情報可変部26は送られ
たロック/アンロック制御信号でロック信号を検出する
と(ステップS12)、そのアドレスに対するロックテ
−ブル24の値を参照し、他のプロセッサ1b〜1nに
よるロックがかかっているかどうかを検出する(ステッ
プS13)。そのアドレスのフラグが0で他のプロセッ
サ1b〜1nによるロックがかかっていないときは、そ
のアドレスのフラグを1にしてプロセッサ1aがロック
をかけている状態に変化させる(ステップS14)。そ
して、このアドレスに対してロックをかけているという
情報をロック情報伝送部27に送る。ロック情報伝送部
27はこの情報を他のプロセッサ1b〜1nに接続され
ているアドレスロック装置2b〜2nに送る。アドレス
ロック装置2b〜2nのロック情報伝送部27は送られ
た情報をそれぞれ自己のロック情報可変部26に送る。
アドレスロック装置2b〜2nのロック情報可変部26
はロックテ−ブル24のそのアドレスのフラグを2にし
て他のプロセッサによりロックされていることを示す情
報に変える(ステップS15)。
【0026】また、アドレスロック装置2aのロック情
報可変部26はロック信号を検出したときに、そのアド
レスに対して他のプロセッサ1b〜1nによるロックが
かかっている場合には、他のプロセッサ1b〜1nから
そのアドレスのロック状態が解除された通知を受けるま
で待機状態に入る(ステップS16)。そして他のプロ
セッサ1b〜1nからそのアドレスのロック状態が解除
された通知を受けたら(ステップS17)、そのアドレ
スのフラグを1にしてプロセッサ1aがロックをかけて
いる状態に変化させる(ステップS14)。そして、こ
のアドレスに対してロックをかけているという情報をロ
ック情報伝送部27に送り、他のアドレスロック装置2
b〜2nに伝える(ステップS15)。このようにして
メモリロックの処理時間を大幅に短縮できるとともに、
共有メモリ4のロック状態を各アドレスロック装置2a
〜2nで正確に管理することができる。
【0027】また、アドレスロック装置2aのロック情
報可変部26はアンロック信号を検出すると(ステップ
S12)、ロックテ−ブル24のそのアドレスに対して
ロックがかかっているかどうかを確認する(ステップS
18)。そのアドレスに対してロックがかかっていると
きは、そのアドレスのフラグが1で、プロセッサ1aが
ロックをかけている場合には、そのアドレスのフラグを
0にしてロック状態を解除する(ステップS19,S2
0)。そして、その情報をロック情報伝送部27を介し
て他のアドレスロック装置2b〜2nに伝える(ステッ
プS15)。他のアドレスロック装置2b〜2nのロッ
ク情報可変部26はこの情報によりロックテ−ブル24
の指定されたアドレスのロック情報を変更する。また、
ロック情報可変部26は指定されたアドレスに対してロ
ックがかかっていないとき又は他のプロセッサ1b〜1
nからロックがかかっているときはエラ−信号をプロセ
ッサ1aに送る(ステップS21)。
【0028】次に、プロセッサ1aからメモリアクセス
の要求があったときの動作について図5のフロ−チャ−
トを参照して説明する。プロセッサ1aは共有メモリ4
上のあるアドレスをアクセスするためにアドレスをアド
レスロック装置2aに送る(ステップ31)。このとき
のアクセスがリ−ドであった場合、CPU21はそのま
ま通常のアクセスを行なう(ステップS32,S3
3)。アクセスがライトであった場合、CPU21は指
定されたアドレスをロックテ−ブル参照部25に送る。
ロックテ−ブル参照部25はアドレスが送られるとロッ
クテ−ブル24を確認し、そのアドレスに対応するロッ
クの状態を確認する(ステップS34)。そして、ロッ
クテ−ブル参照部25でそのアドレスのフラグが0又は
3でプロセッサ1aに対するライトロックがかかってい
ないことを確認すると、CPU21は共有メモリ4に対
して、AS、DS、R/Wの制御信号を送り、そのまま
通常のメモリアクセスを行なう(ステップS33)。ま
た、ロックテ−ブル参照部25でそのアドレスのフラグ
が4であることを確認し、他のプロセッサ1a〜1nに
よるライトロックがかかっている場合)には、CPU2
1はシステムバス3に信号を送出しないで待機状態に入
る(ステップS35)。そしてロックテ−ブル24のそ
のアドレスの値が変化しロック状態が解除されたら、通
常のメモリアクセスに入る(ステップS36,S3
3)。
【0029】また、プロセッサ1aが共有メモリ4のあ
るアドレスにライトロックをかける場合、アドレスロッ
ク装置2aは図4のフロ−チャ−トに示したプロセッサ
1aが共有メモリ4のあるアドレスにロックをかける場
合と同様な処理を行う。
【0030】なお、上記実施例はプロセッサ1aが共有
メモリ4のあるアドレスに対してアクセしたときに、そ
のアドレスに対して他のプロセッサ1b〜1nによるロ
ックがかかっている場合には、他のプロセッサ1b〜1
nからそのアドレスのロック状態が解除されるまで待機
状態に入り、他のプロセッサ1b〜1nからそのアドレ
スのロック状態が解除されたときに、そのアドレスにロ
ックをかける場合について説明したが、そのアドレスに
対して他のプロセッサ1b〜1nによるロックがかかっ
ている場合には、エラ−信号をプロセッサ1aに送出
し、指定されたアドレスに他のプロセッサ1b〜1nに
よるロックがかかっていることを知らせてサイクルを終
了しても良い。このようにエラ−信号を送り出すことに
より処理を短時間で終了することができる。
【0031】また、上記実施例はアドレスロック装置2
a〜2nのロックテ−ブル24で共有メモリ4のアドレ
ス毎のロック状態を管理する場合について説明したが、
ロックテ−ブル24を、図6に示すように、共有メモリ
4のペ−ジ番号とロック状態を示すフラグで構成して、
共有メモリ4のペ−ジ毎のロック状態を管理するように
しても良い。この場合は、例えばプロセッサ1aからメ
モリアクセスの要求があると、アドレスロック装置2a
のロックテ−ブル参照部25はロックテ−ブル24を参
照し、そのアドレスに対応するペ−ジのロックの状態を
検出する。そして対応するペ−ジのフラグが0か1でプ
ロセッサ1aに対するロックがかかっていない場合に
は、共有メモリ4に対してAS,DS,R/Wの制御信
号を送り、そのまま通常のメモリアクセスを行なう。ま
た、対応するペ−ジのフラグが2で他のプロセッサ1b
〜1nによるロックがかかっている場合には、システム
バス3に信号を送出しないで待機状態に入ったり、ある
いはプロセッサ1aにエラ−信号を送る。このようにペ
−ジ毎にロック状態を明確にすることにより、処理をよ
り迅速に行うことができる。
【0032】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、マルチ
プロセッサシステムのプロセッサから共有メモリのアク
セスがあったときに、アドレスロック装置のロックテ−
ブルを確認し、指定されたアドレスに対応するロックの
状態を確認して、ロックされているか否を検出するか
ら、共有メモリの排他制御をソフトウェアの処理によら
ずハ−ドウェアで行なうことができ、ソフトウェア処理
により共有メモリにアクセスすることを省き、処理時間
を大幅に短縮することができる。
【0033】また、共有メモリのアドレスのロックやア
ンロックをするときに、ロックテ−ブルの情報を確認し
てロックやアンロックをかけるから、共有メモリをアク
セクすることなしにメモリロックやアンロックをするこ
とができ、メモリロックやアンロックの処理時間を大幅
に短縮することができる。また、共有メモリのロック状
態を各アドレスロック装置に伝達するから、共有メモリ
のロック状態を各アドレスロック装置で正確に管理する
ことができる。
【0034】また、接続されたプロセッサから共有メモ
リのライトアクセスがあったときもロックテ−ブルを確
認し、指定されたアドレスに対応するロックの状態を検
出するから、共有メモリの状態を短時間で確認すること
ができる。
【0035】さらに、ロックテ−ブルで共有メモリのペ
−ジ毎のロック状態を管理するようにすることにより、
共有メモリのペ−ジ毎にロック状態を短時間で明確にす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例のマルチプロセッサシステム
を示すブロック図である。
【図2】上記実施例のロックテ−ブルの構成図である。
【図3】上記実施例のアクセス動作を示すフロ−チャ−
トである。
【図4】上記実施例のメモリロック/アンロック動作を
示すフロ−チャ−トである。
【図5】上記実施例のリ−ド/ライト動作を示すフロ−
チャ−トである。
【図6】ロックテ−ブルの他の構成図である。
【符号の説明】
1 プロセッサ 2 アドレスロック装置 3 システムバス 4 共有メモリ 5 バスア−ビタ 21 CPU 24 ロックテ−ブル 25 ロックテ−ブル参照部 26 ロック情報可変部 27 ロック情報伝送部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロックテ−ブルとロックテ−ブル参照手
    段とを有し、プロセッサと共有メモリが接続されたシス
    テムバスとの間に接続されたメモリロック装置であっ
    て、 ロックテ−ブルは複数のプロセッサが共有する共有メモ
    リのアドレス毎のロック状態を管理し、 ロックテ−ブル参照手段はプロセッサからメモリアクセ
    ス信号が送られたときにロックテ−ブルを参照し、指定
    されたアドレスがロックされているかどうかを確認し、
    該当するアドレスがロックされているときに、アクセス
    信号を共有メモリヘ送ることを禁止して待機状態にし、
    該当するアドレスのロックが解除されたときにアクセス
    信号を共有メモリに送ることを特徴とするメモリロック
    装置。
  2. 【請求項2】 ロックテ−ブルとロックテ−ブル参照手
    段とロック情報可変手段及びロック情報伝送手段とを有
    し、プロセッサと共有メモリが接続されたシステムバス
    との間に接続されたメモリロック装置であって、 ロックテ−ブルは複数のプロセッサが共有する共有メモ
    リのアドレス毎のロック状態を管理し、 ロックテ−ブル参照手段はプロセッサからメモリアクセ
    ス信号が送られたときにロックテ−ブルを参照し、指定
    されたアドレスがロックされているかどうかを確認し、
    該当するアドレスがロックされているときに、アクセス
    信号を共有メモリヘ送ることを禁止して待機状態にし、
    該当するアドレスのロックが解除されたときにアクセス
    信号を共有メモリに送り、 ロック情報可変手段はプロセッサ及び他のメモリロック
    装置からロック/アンロックを示す制御信号が送られた
    ときに、ロックテ−ブルの指定されたアドレスの情報を
    切り替え、 ロック情報伝送手段はプロセッサからロック/アンロッ
    クを示す制御信号が送られロックテ−ブルの指定された
    アドレスの情報が切り替えられたときに、その情報をシ
    ステムバスを介して他のメモリロック装置に送り、他の
    メモリロック装置からロックテ−ブルの情報の切り替え
    が通知されたときに、その情報をロック情報可変手段に
    送る、ことを特徴とするメモリロック装置。
  3. 【請求項3】 上記ロックテ−ブル参照手段はプロセッ
    サが共有メモリにライトアクセスしたときにロックテ−
    ブルを参照し、指定されたアドレスがライトロックされ
    ているかどうかを確認し、該当するアドレスがライトロ
    ックされているときに、共有メモリヘアクセスすること
    を禁止して待機状態にし、該当するアドレスのライトロ
    ックが解除されたときに共有メモリへアクセスする請求
    項1又は2記載のメモリロック装置。
  4. 【請求項4】 上記ロックテ−ブル参照手段はプロセッ
    サが共有メモリにアクセスしたときにロックテ−ブルを
    参照し、指定されたアドレスがロックされていたとき
    に、プロセッサにエラ−信号を送る請求項1又は2記載
    のメモリロック装置。
  5. 【請求項5】 上記ロックテ−ブルは共有メモリのペ−
    ジ毎にロック状態を管理する請求項1又は2記載のメモ
    リロック装置。
  6. 【請求項6】 複数のプロセッサがメモリを共有して処
    理を行なうマルチプロセッサシステムにおいて、プロセ
    ッサが共有メモリのあるアドレスをアクセスしたとき
    に、該当するアドレスがロックされているときに共有メ
    モリヘアクセス信号を送ることを禁止し、該当するアド
    レスのロックが解除されたときに共有メモリへアクセス
    することを特徴とするメモリロック方法。
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