JP3412554B2 - バス調停回路 - Google Patents
バス調停回路Info
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- JP3412554B2 JP3412554B2 JP11000399A JP11000399A JP3412554B2 JP 3412554 B2 JP3412554 B2 JP 3412554B2 JP 11000399 A JP11000399 A JP 11000399A JP 11000399 A JP11000399 A JP 11000399A JP 3412554 B2 JP3412554 B2 JP 3412554B2
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- Japan
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- bus
- node
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のノードがバ
スを共有する場合のバス使用権を調停するバス調停回路
に関し、特にバス使用権獲得ノードの推移状況を監視し
てバス使用権優先順位を決定するバス調停回路に関す
る。
スを共有する場合のバス使用権を調停するバス調停回路
に関し、特にバス使用権獲得ノードの推移状況を監視し
てバス使用権優先順位を決定するバス調停回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンピュータシステムは、ノードと言わ
れる機能ブロックがバスに接続された構成になってい
る。あるノードから他のノードに情報を送信する場合に
は、バス使用に先立ってバス使用権を獲得する必要があ
る。複数のノードからバス使用権獲得要求が出た場合に
は、バス使用権を獲得するノードを決定するための調停
が行われる。
れる機能ブロックがバスに接続された構成になってい
る。あるノードから他のノードに情報を送信する場合に
は、バス使用に先立ってバス使用権を獲得する必要があ
る。複数のノードからバス使用権獲得要求が出た場合に
は、バス使用権を獲得するノードを決定するための調停
が行われる。
【0003】従来のバス使用権獲得のための調停方法と
して、その優先順位を決定するアルゴリズムにLRU方
式(Least Recently Used)が採用
されている。LRU方式とは、最近バスを使用したノー
ドほど優先順位が低い、または最近バスを使用していな
いノードほど優先順位が高い方式である。
して、その優先順位を決定するアルゴリズムにLRU方
式(Least Recently Used)が採用
されている。LRU方式とは、最近バスを使用したノー
ドほど優先順位が低い、または最近バスを使用していな
いノードほど優先順位が高い方式である。
【0004】複数のノードが同時にメモリアクセスを行
う場合のメモリロックの排他制御を例にとり、バス使用
権の推移について説明する。
う場合のメモリロックの排他制御を例にとり、バス使用
権の推移について説明する。
【0005】一般に、このような排他制御ではロックワ
ードと呼ぶロック状態を示す領域をバスに接続されてい
るメモリ制御部のメモリ内に設け、各ノードはこのロッ
クワードを監視することによって排他制御を実現してい
る。図12は、この排他制御の流れを示す図である。
ードと呼ぶロック状態を示す領域をバスに接続されてい
るメモリ制御部のメモリ内に設け、各ノードはこのロッ
クワードを監視することによって排他制御を実現してい
る。図12は、この排他制御の流れを示す図である。
【0006】まず、排他制御を実行したいノードはメモ
リ上のロックワードをリードし、ロックワードがロック
状態であるかアンロック状態であるかを判断し、ロック
状態であればアンロック状態になるまでリードを繰り返
す(ステップ100〜101)。ただし、ノードがキャ
ッシュを持つ場合には、2回目以降のリードはキャッシ
ュにヒットするため、バスに発行されるリードは最初の
1回だけとなる。
リ上のロックワードをリードし、ロックワードがロック
状態であるかアンロック状態であるかを判断し、ロック
状態であればアンロック状態になるまでリードを繰り返
す(ステップ100〜101)。ただし、ノードがキャ
ッシュを持つ場合には、2回目以降のリードはキャッシ
ュにヒットするため、バスに発行されるリードは最初の
1回だけとなる。
【0007】ロックワードがアンロック状態であればロ
ックワードの排他性を確保するために他のノードのキャ
ッシュを無効化してからロックワードをロック状態にラ
イトする(ステップ102〜103)。
ックワードの排他性を確保するために他のノードのキャ
ッシュを無効化してからロックワードをロック状態にラ
イトする(ステップ102〜103)。
【0008】ロックワードをロック状態にした、つまり
ロックワードを獲得したノードは一連のロック処理が終
了すると、ロックワードの排他性を確保するために他の
ノードのキャッシュを無効化してからロックワードをア
ンロック状態にライトし、ロックワードを解放する(ス
テップ104〜106)。
ロックワードを獲得したノードは一連のロック処理が終
了すると、ロックワードの排他性を確保するために他の
ノードのキャッシュを無効化してからロックワードをア
ンロック状態にライトし、ロックワードを解放する(ス
テップ104〜106)。
【0009】一通りの排他制御を実行したノードはロッ
クの後処理を実行し、続けて排他制御が必要であれば再
びロックワードのリードから開始する(ステップ107
〜108)。
クの後処理を実行し、続けて排他制御が必要であれば再
びロックワードのリードから開始する(ステップ107
〜108)。
【0010】一方、ロックワードを獲得できなかったノ
ードはキャッシュを無効化されるとリードがキャッシュ
にヒットしなくなるので、ロックワードがロックされた
後とロックワードがアンロックされた後に1回ずつバス
にリードを発行することになる。
ードはキャッシュを無効化されるとリードがキャッシュ
にヒットしなくなるので、ロックワードがロックされた
後とロックワードがアンロックされた後に1回ずつバス
にリードを発行することになる。
【0011】図13は、上記の排他制御に伴うバス調停
結果、すなわちバス使用権の推移を示すものである。
結果、すなわちバス使用権の推移を示すものである。
【0012】まず、ロックワードがアンロック状態であ
り、ノード1、ノード3、ノード2の順番にバスにリー
ドを発行してロックワードの状態を確認する(ステップ
200〜202)。
り、ノード1、ノード3、ノード2の順番にバスにリー
ドを発行してロックワードの状態を確認する(ステップ
200〜202)。
【0013】続いて、各ノードはロックワードがアンロ
ック状態なので、ロックワードを獲得するために他のノ
ードのキャッシュを無効化しようと試みるが、このキャ
ッシュの無効化は排他的に実行されるため、先にバスに
発行したノードのみが他のノードのキャッシュを無効化
できる。ここでは、ノード1がバス上で最も優先順位が
高いため、他のノードのキャッシュ無効化を実行し、ロ
ックワードを獲得してロック状態にする(ステップ20
3)。ノード3、ノード2はキャッシュを無効化された
ため、バスにロックワードのリードを発行する(ステッ
プ204〜205)が2回目以降はキャッシュにヒット
するため、バスに発行されるリードは1回ずつとなる。
その後、ノード1はロックワードをアンロック状態にす
るために、まず各ノードのキャッシュを無効化し、アン
ロック状態にしてロックワードを解放する(ステップ2
06)。
ック状態なので、ロックワードを獲得するために他のノ
ードのキャッシュを無効化しようと試みるが、このキャ
ッシュの無効化は排他的に実行されるため、先にバスに
発行したノードのみが他のノードのキャッシュを無効化
できる。ここでは、ノード1がバス上で最も優先順位が
高いため、他のノードのキャッシュ無効化を実行し、ロ
ックワードを獲得してロック状態にする(ステップ20
3)。ノード3、ノード2はキャッシュを無効化された
ため、バスにロックワードのリードを発行する(ステッ
プ204〜205)が2回目以降はキャッシュにヒット
するため、バスに発行されるリードは1回ずつとなる。
その後、ノード1はロックワードをアンロック状態にす
るために、まず各ノードのキャッシュを無効化し、アン
ロック状態にしてロックワードを解放する(ステップ2
06)。
【0014】キャッシュを無効化されたノード3とノー
ド2は再びバスにロックワードのリードを発行し(ステ
ップ207〜208)、ロックワードがアンロック状態
なので、ロックワードを獲得するために他のノードのキ
ャッシュを無効化するが、ノード3がノード2よりもバ
ス上で優先順位が高いため(このとき、ノード1はキャ
ッシュを無効化してロックワードをアンロックした後な
のでバス使用要求がない状態)、ロックワードを獲得し
てロック状態にする(ステップ209)。キャッシュを
無効化されたノード2と再び排他制御を開始しようとす
るノード1がバスにロックワードのリードを発行するが
(ステップ210〜211)、ここでノード1がノード
2よりもバス上で優先順位が高いため、先にノード1の
リードが発行される。ここでも2回目以降はキャッシュ
にヒットするため、バスに発行されるリードは1回ずつ
となる。その後、ノード3はロックワードをアンロック
状態にするために、まず各ノードのキャッシュを無効化
し、アンロック状態にしてロックワードを解放する(ス
テップ212)。
ド2は再びバスにロックワードのリードを発行し(ステ
ップ207〜208)、ロックワードがアンロック状態
なので、ロックワードを獲得するために他のノードのキ
ャッシュを無効化するが、ノード3がノード2よりもバ
ス上で優先順位が高いため(このとき、ノード1はキャ
ッシュを無効化してロックワードをアンロックした後な
のでバス使用要求がない状態)、ロックワードを獲得し
てロック状態にする(ステップ209)。キャッシュを
無効化されたノード2と再び排他制御を開始しようとす
るノード1がバスにロックワードのリードを発行するが
(ステップ210〜211)、ここでノード1がノード
2よりもバス上で優先順位が高いため、先にノード1の
リードが発行される。ここでも2回目以降はキャッシュ
にヒットするため、バスに発行されるリードは1回ずつ
となる。その後、ノード3はロックワードをアンロック
状態にするために、まず各ノードのキャッシュを無効化
し、アンロック状態にしてロックワードを解放する(ス
テップ212)。
【0015】キャッシュを無効化されたノード1とノー
ド2はバスにロックワードのリードを発行し(ステップ
213〜214)、ロックワードがアンロック状態なの
で、ロックワードを獲得するために他のノードのキャッ
シュを無効化するが、ノード1がノード2よりもバス上
で優先順位が高いため、ロックワードを獲得してロック
状態にする(ステップ215)。図13を参照して上記
説明した各ステップにおけるバス使用権のノード優先順
位を、以下に示す。 ステップ200の後:ノード3、ノード2、ノード1の
順。 ステップ201の後:ノード2、ノード1、ノード3の
順。 ステップ202の後:ノード1、ノード3、ノード2の
順。 ステップ203の後:ノード3、ノード2、ノード1の
順。 ステップ204の後:ノード2、ノード1、ノード3の
順。 ステップ205の後:ノード1、ノード3、ノード2の
順。 ステップ206の後:ノード3、ノード2、ノード1の
順。 ステップ207の後:ノード2、ノード1、ノード3の
順。 ステップ208の後:ノード1、ノード3、ノード2の
順。 ステップ209の後:ノード1、ノード2、ノード3の
順。 ステップ210の後:ノード2、ノード3、ノード1の
順。 ステップ211の後:ノード3、ノード1、ノード2の
順。 ステップ212の後:ノード1、ノード2、ノード3の
順。 ステップ213の後:ノード2、ノード3、ノード1の
順。 ステップ214の後:ノード3、ノード1、ノード2の
順。 ステップ215の後:ノード3、ノード2、ノード1の
順。
ド2はバスにロックワードのリードを発行し(ステップ
213〜214)、ロックワードがアンロック状態なの
で、ロックワードを獲得するために他のノードのキャッ
シュを無効化するが、ノード1がノード2よりもバス上
で優先順位が高いため、ロックワードを獲得してロック
状態にする(ステップ215)。図13を参照して上記
説明した各ステップにおけるバス使用権のノード優先順
位を、以下に示す。 ステップ200の後:ノード3、ノード2、ノード1の
順。 ステップ201の後:ノード2、ノード1、ノード3の
順。 ステップ202の後:ノード1、ノード3、ノード2の
順。 ステップ203の後:ノード3、ノード2、ノード1の
順。 ステップ204の後:ノード2、ノード1、ノード3の
順。 ステップ205の後:ノード1、ノード3、ノード2の
順。 ステップ206の後:ノード3、ノード2、ノード1の
順。 ステップ207の後:ノード2、ノード1、ノード3の
順。 ステップ208の後:ノード1、ノード3、ノード2の
順。 ステップ209の後:ノード1、ノード2、ノード3の
順。 ステップ210の後:ノード2、ノード3、ノード1の
順。 ステップ211の後:ノード3、ノード1、ノード2の
順。 ステップ212の後:ノード1、ノード2、ノード3の
順。 ステップ213の後:ノード2、ノード3、ノード1の
順。 ステップ214の後:ノード3、ノード1、ノード2の
順。 ステップ215の後:ノード3、ノード2、ノード1の
順。
【0016】このように、ノード1とノード3が交互に
ロックワードを獲得してロック処理を行い、ノード2は
ロックワードを獲得できずロック処理が実行できないた
め、ソフトウェアによっては処理待ちタイムアウト等が
発生し問題となる。
ロックワードを獲得してロック処理を行い、ノード2は
ロックワードを獲得できずロック処理が実行できないた
め、ソフトウェアによっては処理待ちタイムアウト等が
発生し問題となる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の方式で
は、特定ノードがバス使用権は獲得できるもののメモリ
ロックが実行できないという状態が生じるという問題が
発生する。
は、特定ノードがバス使用権は獲得できるもののメモリ
ロックが実行できないという状態が生じるという問題が
発生する。
【0018】本発明の目的は、バス使用権の調停におけ
る優先順位を攪乱する手段を有するバス調停回路を提供
することにある。本バス調停回路を適用することによ
り、特定のノードがバス使用権は獲得できるもののメモ
リロックが実行できないという状態を解消することがで
きる。
る優先順位を攪乱する手段を有するバス調停回路を提供
することにある。本バス調停回路を適用することによ
り、特定のノードがバス使用権は獲得できるもののメモ
リロックが実行できないという状態を解消することがで
きる。
【0019】
【課題を解決するための手段】本願第1の発明のバス調
停回路は、複数のノードがバスに接続されるコンピュー
タシステムにおいて、前記ノード間の前記バスの使用権
を調停する回路であって、前記ノードのバス使用権の優
先順位を保持している管理テーブルと、前記バスに出力
されたバス使用権を要求するリクエストを受信するリク
エスト受信部と、繰り返し検出回路からの攪乱指示がな
い場合には前記管理テーブルの情報と前記リクエスト受
信部が受信したリクエスト情報とを照合して要求があっ
たノードの中で最も優先順位の高いノードをバス使用権
獲得ノードとして決定し、繰り返し検出回路からの攪乱
指示がある場合には前記管理テーブルの情報から得られ
る候補ノードの次順位のノードにバス使用権を与えるこ
とでバス使用権獲得ノードを決定する獲得ノード決定論
理部と、前記獲得ノード決定論理部により決定されたバ
ス使用権獲得ノード情報を獲得ノード監視バッファと管
理テーブル更新論理部に転送するとともに、バス使用権
獲得ノードが自ノードであるかを判断して自ノードがバ
ス使用権を獲得したのであれば前記バスの使用を開始す
るよう自ノードのバス使用部に指示を出す調停制御部
と、前記調停制御部から送られたバス使用権獲得ノード
情報を基に前記管理テーブルを更新する管理テーブル更
新論理部と、前記調停制御部から送られたバス使用権獲
得ノード情報が登録される獲得ノード監視バッファと、
複数のノードが同じ順番でバス使用権を獲得しているこ
とが繰り返されているかを前記獲得ノード監視バッファ
から検出し規定の回数繰り返されていれば前記獲得ノー
ド決定論理部に前記管理テーブルから得られるノードと
は異なったノードにバス使用権を与えるよう攪乱指示を
送る繰り返し検出回路と、を備える。
停回路は、複数のノードがバスに接続されるコンピュー
タシステムにおいて、前記ノード間の前記バスの使用権
を調停する回路であって、前記ノードのバス使用権の優
先順位を保持している管理テーブルと、前記バスに出力
されたバス使用権を要求するリクエストを受信するリク
エスト受信部と、繰り返し検出回路からの攪乱指示がな
い場合には前記管理テーブルの情報と前記リクエスト受
信部が受信したリクエスト情報とを照合して要求があっ
たノードの中で最も優先順位の高いノードをバス使用権
獲得ノードとして決定し、繰り返し検出回路からの攪乱
指示がある場合には前記管理テーブルの情報から得られ
る候補ノードの次順位のノードにバス使用権を与えるこ
とでバス使用権獲得ノードを決定する獲得ノード決定論
理部と、前記獲得ノード決定論理部により決定されたバ
ス使用権獲得ノード情報を獲得ノード監視バッファと管
理テーブル更新論理部に転送するとともに、バス使用権
獲得ノードが自ノードであるかを判断して自ノードがバ
ス使用権を獲得したのであれば前記バスの使用を開始す
るよう自ノードのバス使用部に指示を出す調停制御部
と、前記調停制御部から送られたバス使用権獲得ノード
情報を基に前記管理テーブルを更新する管理テーブル更
新論理部と、前記調停制御部から送られたバス使用権獲
得ノード情報が登録される獲得ノード監視バッファと、
複数のノードが同じ順番でバス使用権を獲得しているこ
とが繰り返されているかを前記獲得ノード監視バッファ
から検出し規定の回数繰り返されていれば前記獲得ノー
ド決定論理部に前記管理テーブルから得られるノードと
は異なったノードにバス使用権を与えるよう攪乱指示を
送る繰り返し検出回路と、を備える。
【0020】
【0021】
【0022】本願第2の発明のバス調停回路は、第1の
発明における前記バスがアドレスバスとデータバスに分
かれていて前記アドレスバスと前記データバスに個々に
適用されることを特徴とする。
発明における前記バスがアドレスバスとデータバスに分
かれていて前記アドレスバスと前記データバスに個々に
適用されることを特徴とする。
【0023】本願第3の発明のバス調停回路は、第1の
発明における前記バスがアドレスバスとデータバスに分
かれていて前記アドレスバスに適用されることを特徴と
する。
発明における前記バスがアドレスバスとデータバスに分
かれていて前記アドレスバスに適用されることを特徴と
する。
【0024】本願第4の発明のバス調停回路は、第1の
発明における前記バスがアドレスとデータの共用バスで
あることを特徴とする。
発明における前記バスがアドレスとデータの共用バスで
あることを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0026】図1は、コンピュータシステムの構成を簡
略化して示したもので、ノードA1,ノードB2,およ
びノードC3がバス4に接続されている。
略化して示したもので、ノードA1,ノードB2,およ
びノードC3がバス4に接続されている。
【0027】ノードA1,ノードB2,およびノードC
3は、ノードである。ノードとは、特定の機能的まとま
りを持った機能ブロックであり、例えばプロセッサを含
むプロセッサ制御部であったり、メモリを含むメモリ制
御部であったり、あるいはI/O制御部のようなもので
ある。なお、ノードの数は、システム構成によって決ま
る値である。
3は、ノードである。ノードとは、特定の機能的まとま
りを持った機能ブロックであり、例えばプロセッサを含
むプロセッサ制御部であったり、メモリを含むメモリ制
御部であったり、あるいはI/O制御部のようなもので
ある。なお、ノードの数は、システム構成によって決ま
る値である。
【0028】バス4は、ノード間で情報を送信するとき
の伝送路である。ここでのバスはアドレスバスとデータ
バスが一体となったものである。
の伝送路である。ここでのバスはアドレスバスとデータ
バスが一体となったものである。
【0029】バス調停回路5は、ノード間でのバス使用
権を調停する。各ノードはバス4の使用に先立ってバス
4の使用権を獲得する必要がある。バス4の使用権を獲
得したノードがバス4を使用できる。バス使用権を獲得
するために、各ノードはリクエストと呼ぶバス使用要求
をバス4に出力し、このリクエストを基にバス4を使用
するノードを決定するための調停を行う。この調停には
分散方式と呼ぶ、各ノードが同じ情報をもとに分散して
調停を行う方式を採用している。ノードA1,ノードB
2,およびノードC3に設けられているバス調停回路5
は同じものである。
権を調停する。各ノードはバス4の使用に先立ってバス
4の使用権を獲得する必要がある。バス4の使用権を獲
得したノードがバス4を使用できる。バス使用権を獲得
するために、各ノードはリクエストと呼ぶバス使用要求
をバス4に出力し、このリクエストを基にバス4を使用
するノードを決定するための調停を行う。この調停には
分散方式と呼ぶ、各ノードが同じ情報をもとに分散して
調停を行う方式を採用している。ノードA1,ノードB
2,およびノードC3に設けられているバス調停回路5
は同じものである。
【0030】図2は、バス調停回路5のブロック図であ
る。
る。
【0031】図2を参照すると、バス調停回路5は、管
理テーブル10と、リクエスト受信部11と、獲得ノー
ド決定論理部12と、調停制御部13と、管理テーブル
更新論理部14と、獲得ノード監視バッファ15と、繰
り返し検出回路16と、から構成されている。
理テーブル10と、リクエスト受信部11と、獲得ノー
ド決定論理部12と、調停制御部13と、管理テーブル
更新論理部14と、獲得ノード監視バッファ15と、繰
り返し検出回路16と、から構成されている。
【0032】管理テーブル10は、各ノードのバス使用
権の優先順位を保持している。管理テーブル10にはノ
ードと優先順位の対応が記録されていて、最も優先順位
の高い行に”1”が立っているノードがバス使用権に関
して最も優先順位が高く、次の行に”1”が立っている
ノードが次に高い優先順位を持つ。管理テーブルの例を
図3に示す。図3の例は、優先順位がノードB2,ノー
ドA1,ノードC3の順であることを示している。
権の優先順位を保持している。管理テーブル10にはノ
ードと優先順位の対応が記録されていて、最も優先順位
の高い行に”1”が立っているノードがバス使用権に関
して最も優先順位が高く、次の行に”1”が立っている
ノードが次に高い優先順位を持つ。管理テーブルの例を
図3に示す。図3の例は、優先順位がノードB2,ノー
ドA1,ノードC3の順であることを示している。
【0033】リクエスト受信部11は、バス4に出力さ
れたバス使用権を要求するリクエストを受信する。バス
使用権要求リクエストは各ノードにビットが割り当てら
れており、その対応するビットに”1”を立てれば要求
あり、立っていなければ要求なしと判断する。ノードに
在るリクエスト発信部(図示せず)から、ノードB2と
ノードC3がバス使用権要求をリクエストした場合の例
を図4に示す。
れたバス使用権を要求するリクエストを受信する。バス
使用権要求リクエストは各ノードにビットが割り当てら
れており、その対応するビットに”1”を立てれば要求
あり、立っていなければ要求なしと判断する。ノードに
在るリクエスト発信部(図示せず)から、ノードB2と
ノードC3がバス使用権要求をリクエストした場合の例
を図4に示す。
【0034】獲得ノード決定論理部12は、管理テーブ
ル10の情報とリクエスト受信部11が受信したリクエ
スト情報とを照合して、要求があったノードの中で最も
優先順位の高いノードをバス使用権獲得ノードとして決
定する。また、繰り返し検出回路16からの攪乱指示に
より、管理テーブル10の情報から得られる候補ノード
の次順位のノードにバス使用権を与えるよう攪乱処理を
行いバス使用権獲得ノードを決定する。この攪乱処理
は、管理テーブル10の情報とリクエスト受信部11が
受信したリクエスト情報とを照合するときに最高優先ノ
ードからのリクエストをマスクすることにより行っても
よいし、最高優先ノードを優先順位が最も低くなるよう
に管理テーブル10を攪乱することにより行ってもよ
い。このようにして決定されたバス使用権獲得ノード情
報は調停制御部13に送られる。
ル10の情報とリクエスト受信部11が受信したリクエ
スト情報とを照合して、要求があったノードの中で最も
優先順位の高いノードをバス使用権獲得ノードとして決
定する。また、繰り返し検出回路16からの攪乱指示に
より、管理テーブル10の情報から得られる候補ノード
の次順位のノードにバス使用権を与えるよう攪乱処理を
行いバス使用権獲得ノードを決定する。この攪乱処理
は、管理テーブル10の情報とリクエスト受信部11が
受信したリクエスト情報とを照合するときに最高優先ノ
ードからのリクエストをマスクすることにより行っても
よいし、最高優先ノードを優先順位が最も低くなるよう
に管理テーブル10を攪乱することにより行ってもよ
い。このようにして決定されたバス使用権獲得ノード情
報は調停制御部13に送られる。
【0035】調停制御部13は、バス使用権獲得ノード
情報を獲得ノード監視バッファ15と管理テーブル更新
論理部14に転送するとともに、バス使用権獲得ノード
情報からバス使用権獲得ノードが自ノードであるかを判
断して自ノードがバス使用権を獲得したのであればバス
4の使用を開始するよう自ノードのバス使用部(図示せ
ず)に指示を出す。
情報を獲得ノード監視バッファ15と管理テーブル更新
論理部14に転送するとともに、バス使用権獲得ノード
情報からバス使用権獲得ノードが自ノードであるかを判
断して自ノードがバス使用権を獲得したのであればバス
4の使用を開始するよう自ノードのバス使用部(図示せ
ず)に指示を出す。
【0036】管理テーブル更新論理部14は、調停制御
部13から送られたバス使用権獲得ノード情報を基に管
理テーブル10を更新し、今回バス使用権を獲得したノ
ードの優先順位を最も低くする。
部13から送られたバス使用権獲得ノード情報を基に管
理テーブル10を更新し、今回バス使用権を獲得したノ
ードの優先順位を最も低くする。
【0037】獲得ノード監視バッファ15は、バス使用
権を獲得したノード情報を一定期間保持するためのバッ
ファで、調停制御部13から送られたバス使用権獲得ノ
ード情報が登録される。獲得ノード監視バッファ15の
内容で、バス使用権がノード間でどのように推移したか
が判る。バス使用権獲得ノードの移り変わりの様子は獲
得ノード監視バッファ15のバッファ容量の範囲内でサ
イクリックに貯め込まれる。獲得ノード監視バッファ1
5の例を図5に示す。図5の例は、バス獲得ノードがノ
ードA1→ノードC3→ノードB2の順で繰り返されて
いる。
権を獲得したノード情報を一定期間保持するためのバッ
ファで、調停制御部13から送られたバス使用権獲得ノ
ード情報が登録される。獲得ノード監視バッファ15の
内容で、バス使用権がノード間でどのように推移したか
が判る。バス使用権獲得ノードの移り変わりの様子は獲
得ノード監視バッファ15のバッファ容量の範囲内でサ
イクリックに貯め込まれる。獲得ノード監視バッファ1
5の例を図5に示す。図5の例は、バス獲得ノードがノ
ードA1→ノードC3→ノードB2の順で繰り返されて
いる。
【0038】繰り返し検出回路16は、バス使用権獲得
ノードが一定のパターンで繰り返されているかを獲得ノ
ード監視バッファ15から検出し、規定の回数繰り返さ
れていれば、獲得ノード決定論理部12に管理テーブル
10から得られるノードとは異なったノードにバス使用
権を与えるよう攪乱指示を送る。なお、繰り返しの規定
回数は外部からセットすることができる。また、規定の
回数繰り返されたとしても獲得ノード決定論理部12に
攪乱指示を送らないように、攪乱指示スキップを外部か
ら指示することができる。
ノードが一定のパターンで繰り返されているかを獲得ノ
ード監視バッファ15から検出し、規定の回数繰り返さ
れていれば、獲得ノード決定論理部12に管理テーブル
10から得られるノードとは異なったノードにバス使用
権を与えるよう攪乱指示を送る。なお、繰り返しの規定
回数は外部からセットすることができる。また、規定の
回数繰り返されたとしても獲得ノード決定論理部12に
攪乱指示を送らないように、攪乱指示スキップを外部か
ら指示することができる。
【0039】本発明の第1の実施の形態の動作につい
て、ノードB2とノードC3がバス使用権要求をリクエ
ストした場合を例にとり、図2〜図8を参照して詳細に
説明する。図6は管理テーブルとリクエストとの論理積
を示す図で、図7は更新後の管理テーブルを示す図で、
図8は更新後の獲得ノード監視バッファを示す図であ
る。なお、繰り返し検出回路16が同じパターンの繰り
返しを検出する規定回数は3回とする。
て、ノードB2とノードC3がバス使用権要求をリクエ
ストした場合を例にとり、図2〜図8を参照して詳細に
説明する。図6は管理テーブルとリクエストとの論理積
を示す図で、図7は更新後の管理テーブルを示す図で、
図8は更新後の獲得ノード監視バッファを示す図であ
る。なお、繰り返し検出回路16が同じパターンの繰り
返しを検出する規定回数は3回とする。
【0040】ノードB2とノードC3からバス4に発行
されたバス使用権要求リクエストはリクエスト受信部1
1で受け取られ、獲得ノード決定論理部12にて管理テ
ーブル10の情報と照合される。管理テーブル10の各
行とリクエスト受信部11のリクエストとの各ビット毎
の論理積をとった結果に”1”が立っていれば、その優
先順位を持つノードからのリクエストが出力されてい
る。管理テーブル10が図3に示すような状態の場合、
図6に示すように、第1行の結果は”010”となり”
1”が立っているので、最も高い優先順位を持つノード
がバス使用権を要求していることがわかる。ここで第3
行は”001”となり”1”が立っているが、これより
も優先順位の高い行に”1”が立っているので無視され
る。この結果、バス使用権獲得ノードとしてノードB2
が決定される。バス使用権獲得ノード情報は調停制御部
13に送られる。
されたバス使用権要求リクエストはリクエスト受信部1
1で受け取られ、獲得ノード決定論理部12にて管理テ
ーブル10の情報と照合される。管理テーブル10の各
行とリクエスト受信部11のリクエストとの各ビット毎
の論理積をとった結果に”1”が立っていれば、その優
先順位を持つノードからのリクエストが出力されてい
る。管理テーブル10が図3に示すような状態の場合、
図6に示すように、第1行の結果は”010”となり”
1”が立っているので、最も高い優先順位を持つノード
がバス使用権を要求していることがわかる。ここで第3
行は”001”となり”1”が立っているが、これより
も優先順位の高い行に”1”が立っているので無視され
る。この結果、バス使用権獲得ノードとしてノードB2
が決定される。バス使用権獲得ノード情報は調停制御部
13に送られる。
【0041】その後、調停制御部13は、バス使用権獲
得ノード情報を獲得ノード監視バッファ15と管理テー
ブル更新論理部14に転送するとともに、バス使用権獲
得ノード情報から自ノードがバス使用権を獲得したかを
判断し獲得したのであればバス4の使用開始を指示す
る。管理テーブル更新論理部14は今回バス使用権を獲
得したノードの優先順位を最も低くするよう管理テーブ
ル10を更新する。この結果、管理テーブル10の内容
は図7に示すように更新され、獲得ノード監視バッファ
15の内容は図8に示すように更新される。
得ノード情報を獲得ノード監視バッファ15と管理テー
ブル更新論理部14に転送するとともに、バス使用権獲
得ノード情報から自ノードがバス使用権を獲得したかを
判断し獲得したのであればバス4の使用開始を指示す
る。管理テーブル更新論理部14は今回バス使用権を獲
得したノードの優先順位を最も低くするよう管理テーブ
ル10を更新する。この結果、管理テーブル10の内容
は図7に示すように更新され、獲得ノード監視バッファ
15の内容は図8に示すように更新される。
【0042】ここで、繰り返し検出回路16はバス獲得
ノードがノードA1→ノードC3→ノードB2の順番で
同じパターンで規定回数(3回)繰り返しされているの
を検出し、獲得ノード決定論理部12に攪乱処理を行う
ように通知する。獲得ノード決定論理部12は通常のル
ールで決定されるノード(この場合、ノードA1)では
なく2番目に優先順位が高いノード(この場合、ノード
C3)をバス使用権獲得ノードとするよう攪乱処理す
る。これにより、バス使用権獲得ノードの繰り返しパタ
ーンが攪乱される。
ノードがノードA1→ノードC3→ノードB2の順番で
同じパターンで規定回数(3回)繰り返しされているの
を検出し、獲得ノード決定論理部12に攪乱処理を行う
ように通知する。獲得ノード決定論理部12は通常のル
ールで決定されるノード(この場合、ノードA1)では
なく2番目に優先順位が高いノード(この場合、ノード
C3)をバス使用権獲得ノードとするよう攪乱処理す
る。これにより、バス使用権獲得ノードの繰り返しパタ
ーンが攪乱される。
【0043】従来の技術で説明した複数のノードが同時
にメモリアクセスを行う場合のメモリロックの排他制御
に伴うバス使用権の推移(図13)について、本願発明
を適用した結果を図9に示す。以下に、図9の各ステッ
プにおける管理テーブル10の内容(ノード優先順位)
を示す。 ステップ200の後:ノード3、ノード2、ノード1の
順。 ステップ201の後:ノード2、ノード1、ノード3の
順。 ステップ202の後:ノード1、ノード3、ノード2の
順。 ステップ203の後:ノード3、ノード2、ノード1の
順。 ステップ204の後:ノード2、ノード1、ノード3の
順。 ステップ205の後:ノード1、ノード3、ノード2の
順。 ステップ206の後:ノード3、ノード2、ノード1の
順。 ステップ207の後:ノード2、ノード1、ノード3の
順。 ステップ208の後:ノード1、ノード3、ノード2の
順。このとき、獲得ノード監視バッファ15の内容は、
図9のバス使用権の推移が示すように、ノード1→ノー
ド3→ノード2が3回繰り返されている。繰り返し検出
回路16は獲得ノード監視バッファ15上でノード1→
ノード3→ノード2が3回繰り返されているのを検出し
獲得ノード決定論理部12に攪乱処理を行うように通知
し、獲得ノード決定論理部12は管理テーブル10の撹
乱処理を行い最高優先順位のノード1を最低優先順位に
し、管理テーブル10の内容はノード3、ノード2、ノ
ード1の順。 ステップ209の後:ノード2、ノード1、ノード3の
順。 ステップ210の後:ノード1、ノード3、ノード2の
順。 ステップ211の後:ノード3、ノード2、ノード1の
順。 ステップ212の後:ノード2、ノード1、ノード3の
順。 ステップ213の後:ノード1、ノード3、ノード2の
順。 ステップ214の後:ノード3、ノード2、ノード1の
順。 ステップ215の後:ノード3、ノード1、ノード2の
順。 図13ではノード1とノード3が交互にロックワードを
獲得してロック処理を行いノード2はロックワードを獲
得できずロック処理が実行できなかったが、図9ではノ
ード1とノード3とノード2が交互にロックワードを獲
得してロック処理を実行している。本願発明を適用した
効果が現れている。
にメモリアクセスを行う場合のメモリロックの排他制御
に伴うバス使用権の推移(図13)について、本願発明
を適用した結果を図9に示す。以下に、図9の各ステッ
プにおける管理テーブル10の内容(ノード優先順位)
を示す。 ステップ200の後:ノード3、ノード2、ノード1の
順。 ステップ201の後:ノード2、ノード1、ノード3の
順。 ステップ202の後:ノード1、ノード3、ノード2の
順。 ステップ203の後:ノード3、ノード2、ノード1の
順。 ステップ204の後:ノード2、ノード1、ノード3の
順。 ステップ205の後:ノード1、ノード3、ノード2の
順。 ステップ206の後:ノード3、ノード2、ノード1の
順。 ステップ207の後:ノード2、ノード1、ノード3の
順。 ステップ208の後:ノード1、ノード3、ノード2の
順。このとき、獲得ノード監視バッファ15の内容は、
図9のバス使用権の推移が示すように、ノード1→ノー
ド3→ノード2が3回繰り返されている。繰り返し検出
回路16は獲得ノード監視バッファ15上でノード1→
ノード3→ノード2が3回繰り返されているのを検出し
獲得ノード決定論理部12に攪乱処理を行うように通知
し、獲得ノード決定論理部12は管理テーブル10の撹
乱処理を行い最高優先順位のノード1を最低優先順位に
し、管理テーブル10の内容はノード3、ノード2、ノ
ード1の順。 ステップ209の後:ノード2、ノード1、ノード3の
順。 ステップ210の後:ノード1、ノード3、ノード2の
順。 ステップ211の後:ノード3、ノード2、ノード1の
順。 ステップ212の後:ノード2、ノード1、ノード3の
順。 ステップ213の後:ノード1、ノード3、ノード2の
順。 ステップ214の後:ノード3、ノード2、ノード1の
順。 ステップ215の後:ノード3、ノード1、ノード2の
順。 図13ではノード1とノード3が交互にロックワードを
獲得してロック処理を行いノード2はロックワードを獲
得できずロック処理が実行できなかったが、図9ではノ
ード1とノード3とノード2が交互にロックワードを獲
得してロック処理を実行している。本願発明を適用した
効果が現れている。
【0044】次に、第2の実施の形態について図面を参
照して説明する。
照して説明する。
【0045】第2の実施の形態は、バスがアドレスバス
とデータバスに別れているときに、個々に本発明のバス
調停回路を適用する場合である。
とデータバスに別れているときに、個々に本発明のバス
調停回路を適用する場合である。
【0046】図10を参照すると、バスがアドレスバス
4aとデータバス4bとから成り、アドレスバス4aに
バス調停回路5aが設けられ、データバス4bにバス調
停回路5bが設けられている。バス調停回路5aとバス
調停回路5bの構成は、図2のバス調停回路5と同様で
ある。
4aとデータバス4bとから成り、アドレスバス4aに
バス調停回路5aが設けられ、データバス4bにバス調
停回路5bが設けられている。バス調停回路5aとバス
調停回路5bの構成は、図2のバス調停回路5と同様で
ある。
【0047】これにより、アドレスバス4aとデータバ
ス4b独立にバスの使用権獲得の調停を行うことができ
る。
ス4b独立にバスの使用権獲得の調停を行うことができ
る。
【0048】アドレスバス4aとデータバス4bの各ノ
ード間での使用頻度に差があるとき、アドレスバス4a
とデータバス4bのバス調停回路を共通にすると実際に
アドレスバス4aを使用する場合の調停に影響するた
め、アドレスバス4aとデータバス4bのそれぞれに本
発明のバス調停回路を適用することが有効である。
ード間での使用頻度に差があるとき、アドレスバス4a
とデータバス4bのバス調停回路を共通にすると実際に
アドレスバス4aを使用する場合の調停に影響するた
め、アドレスバス4aとデータバス4bのそれぞれに本
発明のバス調停回路を適用することが有効である。
【0049】更に、第3の実施の形態について図面を参
照して説明する。
照して説明する。
【0050】第3の実施の形態は、バスがアドレスバス
とデータバスに別れているときに、アドレスバスに本発
明のバス調停回路を適用する場合である。
とデータバスに別れているときに、アドレスバスに本発
明のバス調停回路を適用する場合である。
【0051】図11を参照すると、バスがアドレスバス
4aとデータバス4bとから成り、アドレスバス4aに
バス調停回路5aが設けられ、データバス4bに従来の
バス調停回路50が設けられている。バス調停回路5a
の構成は、図2のバス調停回路5と同様である。
4aとデータバス4bとから成り、アドレスバス4aに
バス調停回路5aが設けられ、データバス4bに従来の
バス調停回路50が設けられている。バス調停回路5a
の構成は、図2のバス調停回路5と同様である。
【0052】これにより、アドレスバス4aとデータバ
ス4b独立にバスの使用権獲得の調停を行うことができ
る。
ス4b独立にバスの使用権獲得の調停を行うことができ
る。
【0053】メモリロック等の排他制御は主にアドレス
バス4aのみを使用して実行されるため、本発明のバス
調停回路5aをアドレスバス4aにのみ適用することも
有効である。
バス4aのみを使用して実行されるため、本発明のバス
調停回路5aをアドレスバス4aにのみ適用することも
有効である。
【0054】
【発明の効果】第1の効果は、特定のノードがメモリロ
ック等の排他制御を実行できないという問題を回避でき
ることである。その理由は、バス使用権の獲得順番があ
る特定のパターンにはまってしまい、バス使用権は獲得
できるもののメモリロックが実行できないという状態を
強制的にバス使用権の優先順位を変更してバス使用権の
獲得順番をずらす手段を設けたからである。
ック等の排他制御を実行できないという問題を回避でき
ることである。その理由は、バス使用権の獲得順番があ
る特定のパターンにはまってしまい、バス使用権は獲得
できるもののメモリロックが実行できないという状態を
強制的にバス使用権の優先順位を変更してバス使用権の
獲得順番をずらす手段を設けたからである。
【0055】第2の効果は、バス調停による実行性能の
低下を防げることである。その理由は、ソフトウェアに
よる制御を行わずハードウェアによる手段で実現したか
らである。
低下を防げることである。その理由は、ソフトウェアに
よる制御を行わずハードウェアによる手段で実現したか
らである。
【図1】コンピュータシステムの構成を示す図
【図2】バス調停回路のブロック図
【図3】管理テーブルを示す図
【図4】バス使用権要求リクエストを示す図
【図5】獲得ノード監視バッファを示す図
【図6】管理テーブルとリクエストとの論理積を示す図
【図7】更新後の管理テーブルを示す図
【図8】更新後の獲得ノード監視バッファを示す図
【図9】メモリロックの排他制御に伴うバス調停に本願
発明を適用した結果を示す図
発明を適用した結果を示す図
【図10】第2の実施の形態の構成図
【図11】第3の実施の形態の構成図
【図12】メモリロックの排他制御の流れを示す図
【図13】従来のバス調停結果の推移を示す図
1 ノードA
2 ノードB
3 ノードC
4 バス
4a アドレスバス
4b データバス
5 バス調停回路
5a バス調停回路
5b バス調停回路
10 管理テーブル
10a 管理テーブル
10b 管理テーブル
11 リクエスト受信部
11a リクエスト受信部
11b リクエスト受信部
12 獲得ノード決定論理部
12a 獲得ノード決定論理部
12b 獲得ノード決定論理部
13 調停制御部
13a 調停制御部
13b 調停制御部
14 管理テーブル更新論理部
14a 管理テーブル更新論理部
14b 管理テーブル更新論理部
15 獲得ノード監視バッファ
15a 獲得ノード監視バッファ
16 繰り返し検出回路
16a 繰り返し検出回路
50 従来のバス調停回路
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平4−54544(JP,A)
特開 平6−332841(JP,A)
特開 平1−255042(JP,A)
特開 平4−275655(JP,A)
特開 平2−10459(JP,A)
特開 昭63−247857(JP,A)
特開 昭63−231661(JP,A)
特開 昭55−103620(JP,A)
特開 昭58−165167(JP,A)
特開 昭58−165166(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G06F 13/362 510
G06F 15/177 682
Claims (4)
- 【請求項1】 複数のノードがバスに接続されるコンピ
ュータシステムにおいて、前記ノード間の前記バスの使
用権を調停する回路であって、前記ノードのバス使用権
の優先順位を保持している管理テーブルと、前記バスに
出力されたバス使用権を要求するリクエストを受信する
リクエスト受信部と、繰り返し検出回路からの攪乱指示
がない場合には前記管理テーブルの情報と前記リクエス
ト受信部が受信したリクエスト情報とを照合して要求が
あったノードの中で最も優先順位の高いノードをバス使
用権獲得ノードとして決定し、繰り返し検出回路からの
攪乱指示がある場合には前記管理テーブルの情報から得
られる候補ノードの次順位のノードにバス使用権を与え
ることでバス使用権獲得ノードを決定する獲得ノード決
定論理部と、前記獲得ノード決定論理部により決定され
たバス使用権獲得ノード情報を獲得ノード監視バッファ
と管理テーブル更新論理部に転送するとともに、バス使
用権獲得ノードが自ノードであるかを判断して自ノード
がバス使用権を獲得したのであれば前記バスの使用を開
始するよう自ノードのバス使用部に指示を出す調停制御
部と、前記調停制御部から送られたバス使用権獲得ノー
ド情報を基に前記管理テーブルを更新する管理テーブル
更新論理部と、前記調停制御部から送られたバス使用権
獲得ノード情報が登録される獲得ノード監視バッファ
と、複数のノードが同じ順番でバス使用権を獲得してい
ることが繰り返されているかを前記獲得ノード監視バッ
ファから検出し規定の回数繰り返されていれば前記獲得
ノード決定論理部に前記管理テーブルから得られるノー
ドとは異なったノードにバス使用権を与えるよう攪乱指
示を送る繰り返し検出回路と、を備えるバス調停回路。 - 【請求項2】 前記バスがアドレスバスとデータバスに
分かれていて前記アドレスバスと前記データバスに個々
に適用されることを特徴とする請求項1記載のバス調停
回路。 - 【請求項3】 前記バスがアドレスバスとデータバスに
分かれていて前記アドレスバスに適用されることを特徴
とする請求項1記載のバス調停回路。 - 【請求項4】 前記バスがアドレスとデータの共用バス
であることを特徴とする請求項1記載のバス調停回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11000399A JP3412554B2 (ja) | 1999-04-16 | 1999-04-16 | バス調停回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11000399A JP3412554B2 (ja) | 1999-04-16 | 1999-04-16 | バス調停回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000305894A JP2000305894A (ja) | 2000-11-02 |
JP3412554B2 true JP3412554B2 (ja) | 2003-06-03 |
Family
ID=14524647
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11000399A Expired - Fee Related JP3412554B2 (ja) | 1999-04-16 | 1999-04-16 | バス調停回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3412554B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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---|---|---|---|---|
US9934043B2 (en) | 2013-08-08 | 2018-04-03 | Linear Algebra Technologies Limited | Apparatus, systems, and methods for providing computational imaging pipeline |
US11768689B2 (en) | 2013-08-08 | 2023-09-26 | Movidius Limited | Apparatus, systems, and methods for low power computational imaging |
JP6481427B2 (ja) * | 2015-03-10 | 2019-03-13 | 富士通株式会社 | 演算処理装置,情報処理装置,及び情報処理装置の制御方法 |
-
1999
- 1999-04-16 JP JP11000399A patent/JP3412554B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000305894A (ja) | 2000-11-02 |
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