JPH0922952A - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法

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JPH0922952A
JPH0922952A JP7170789A JP17078995A JPH0922952A JP H0922952 A JPH0922952 A JP H0922952A JP 7170789 A JP7170789 A JP 7170789A JP 17078995 A JP17078995 A JP 17078995A JP H0922952 A JPH0922952 A JP H0922952A
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insulating film
integrated circuit
gate electrode
circuit device
semiconductor integrated
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JP7170789A
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Yuichi Nezu
裕一 根津
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Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
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Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゲート電極を形成する絶縁膜の汚染を防止で
きる半導体集積回路装置の製造方法を提供する。 【構成】 トンネル現象を利用してソース領域から情報
の消去を行う半導体集積回路装置の製造方法であって、
半導体基板表面の半導体領域にゲート絶縁膜を介して第
1の導電膜を形成する工程(ステップ102)と、第1
の導電膜上に層間絶縁膜を介して第2の導電膜を形成す
る工程(ステップ103)と、第1および第2の導電膜
をパターンニングしてフローティングゲートおよびコン
トロールゲートからなるゲート電極を形成する工程(ス
テップ104)と、ゲート電極上に保護絶縁膜を形成す
る工程(ステップ105)と、保護絶縁膜上にレジスト
を塗布して自己整合的に不純物をイオン注入し、ソース
領域およびドレイン領域である所定の拡散層を形成する
工程(ステップ106)とを有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体集積回路装置の製
造方法に関し、特にMOSFET(Metal Oxide Semicon
ductor FET) 構造の半導体集積回路装置の製造に適用し
て有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体メモリのなかでもMOSメモリは
メモリ部品の中核を占めているが、このようなMOSメ
モリの一つとして電気的消去が可能な読み出し専用のメ
モリであるEEPROM(Electrically Erasable and P
rogrammable ROM)が提案されている。このEEPROM
は情報蓄積用であるフローティングゲートおよび制御用
であるコントロールゲートからなるゲート電極を有する
構造であり、ドレイン領域近傍の高電界で発生させたホ
ットエレクトロンをフローティングゲートに注入するこ
とで情報書き込み動作が、また、このフローティングゲ
ートに蓄積されたエレクトロンを放出することにより情
報消去動作が行われるようになっている。
【0003】このようなEEPROMについて詳しく記
載している文献としては、たとえば、株式会社オーム社
発行、「LSIハンドブック」(昭和59年11月30日発
行)、P520〜P521がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前述のE
EPROMについて検討した結果、情報蓄積特性や情報
消去特性にバラツキがあるという問題点があることに着
目した。すなわち、情報蓄積特性での問題点とは、フロ
ーティングゲートに注入されたエレクトロンが保持され
ることなく流出してしまって情報が蓄積されないという
リテンション不良である。また、情報消去特性での問題
点とは、セルによって消去速度が異なり、これに起因し
て一部のセルが過剰消去となるディプリート不良であ
る。
【0005】これについて解析した結果、EEPROM
の形成プロセスにおいて半導体基板とフローティングゲ
ートとの間のゲート絶縁膜およびフローティングゲート
とコントロールゲートとの間の層間絶縁膜が塗布された
レジストにより汚染されていることが原因となっている
ことが分かった。
【0006】そして、本発明者がさらに検討したとこ
ろ、EEPROMのように汚染マージンの小さなデバイ
スでは前記した問題点が直ちに発生して絶縁膜汚染が顕
在化されるが、通常のMOSFETにおいても、このよ
うな汚染が存在することが判明した。
【0007】そこで、本発明の目的は、ゲート電極を形
成する絶縁膜の汚染を防止することのできる技術を提供
することにある。
【0008】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかにな
るであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を説明すれば、次の通
りである。
【0010】すなわち、本発明による半導体集積回路装
置の製造方法は、トンネル現象を利用してソース領域か
ら情報の消去を行うMOSFET型の半導体集積回路装
置の製造方法であって、半導体基板表面の所定の半導体
領域に第1の絶縁膜を介して第1の導電膜を形成する工
程と、第1の導電膜上に第2の絶縁膜を介して第2の導
電膜を形成する工程と、第1および第2の導電膜をパタ
ーンニングしてフローティングゲートおよびコントロー
ルゲートからなるゲート電極を形成する工程と、ゲート
電極の形成された半導体基板表面に保護絶縁膜を形成す
る工程と、保護絶縁膜上にレジストを塗布して自己整合
的に不純物をイオン注入し、ソース領域およびドレイン
領域である所定の拡散層を形成する工程とを有すること
を特徴とするものである。
【0011】また、本発明による半導体集積回路装置の
製造方法は、ゲート電極への印加電圧で形成されるチャ
ネルによってスイッチング動作を行うMOSFET型の
半導体集積回路装置の製造方法であって、半導体基板表
面の所定の半導体領域に第1の絶縁膜を介して第1の導
電膜を形成する工程と、第1の導電膜をパターンニング
してゲート電極を形成する工程と、ゲート電極の形成さ
れた半導体基板表面に保護絶縁膜を形成する工程と、ゲ
ート電極をマスクにして自己整合的に不純物をイオン注
入してソース領域およびドレイン領域である所定の拡散
層を形成する工程とを有することを特徴とするものであ
る。
【0012】これらの半導体集積回路装置の製造方法で
は、保護絶縁膜は窒化シリコン膜で形成することができ
る。
【0013】
【作用】上記した手段によれば、ゲート電極を形成した
基板表面に保護絶縁膜を形成するようにしているので、
レジスト塗布のようなその後のプロセスによってゲート
電極が汚染されることはない。
【0014】したがって、極めて簡単な構造でゲート絶
縁膜や層間絶縁膜の汚染が防止され、EEPROMにお
いて該汚染に起因するリテンション不良やディプリート
不良といった特性不良の発生を未然に防止することがで
き、半導体集積回路装置の歩留まりを向上させることが
可能になる。
【0015】そして、保護絶縁膜を窒化シリコン膜で形
成した場合には、BPSG膜などの層間絶縁膜からの水
分の侵入による汚染を防止することも可能になる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。なお、本実施例を説明するための全図にお
いて同一の部材には同一の符号を付し、繰り返しの説明
は省略する。
【0017】(実施例1)図1は本発明の一実施例であ
る半導体集積回路装置の製造方法で製造された半導体集
積回路装置を示す断面図、図2は図1の半導体集積回路
装置の製造方法のフローチャート、図3〜図12は図1
の半導体集積回路装置の製造方法を連続して示す説明図
である。
【0018】図1に示すように、本実施例の半導体集積
回路装置は電気的消去が可能な読み出し専用のたとえば
4MフラッシュメモリであるEEPROMであり、単結
晶シリコンからなるp- 型半導体基板1で構成されてい
る。このp- 型半導体基板1の主面部であるメモリセル
の形成領域にはp型半導体領域2が設けられており、こ
のp型半導体領域2上にはゲート絶縁膜(第1の絶縁
膜)3が形成されている。そして、本実施例のEEPR
OMはこのようなp型半導体領域2、ゲート絶縁膜3、
フローティングゲート4、層間絶縁膜(第2の絶縁膜)
5、コントロールゲート6、ソース領域Sおよびドレイ
ン領域Dで構成されている。したがって、このEEPR
OMはnチャネル型電界効果トランジスタであり、前述
のp型半導体領域2はチャネル形成領域として機能す
る。なお、素子形成領域間はフィールド絶縁膜によって
仕切られており、フィールド絶縁膜下においてはp型チ
ャネルストッパ領域が形成されている。
【0019】ゲート絶縁膜3はp型半導体領域2の表面
を酸化して形成された酸化シリコン(SiO2)で形成さ
れ、たとえば10〜15nm程度の膜厚とされている。また、
フローティングゲート4はたとえばn型不純物が導入さ
れた多結晶シリコンで形成されている。層間絶縁膜5は
たとえばフローティングゲート4の表面を酸化した酸化
膜と窒化膜との4層構造で形成され、たとえば20〜55nm
程度の膜厚とされている。コントロールゲート6はたと
えば多結晶シリコンにリン処理を施し、その上にW,T
a,Ti,Moなどの高融点金属が積層された複合膜で
形成されている。なお、このコントロールゲート6はた
とえばn型不純物が導入された多結晶シリコンで形成し
てもよい。
【0020】ソース領域Sは高不純物濃度のn++型拡散
層7、およびこれを取り囲むようにして形成された低不
純物濃度のn型拡散層8の二重拡散構造で構成されてい
る。高不純物濃度のn++型拡散層7は、主に不純物濃度
を高め、しかも接合深さを深くするために構成されてい
る。また、低不純物濃度のn型拡散層8は、主に接合深
さを深くするために構成されている。つまり、ソース領
域Sは情報消去動作時にコントロールゲート6に高電圧
が印加された際、表面が空乏化しないようにn++型拡散
層7で不純物濃度を高めている。また、ソース領域Sは
高不純物濃度のn++型拡散層7や低不純物濃度のn型拡
散層8により、チャネル形成領域側への拡散量を増加し
てフローティングゲート4とのオーバーラップ量をたく
さんとり、情報消去動作時のトンネル面積を増加してい
る。各拡散層7,8はそれぞれフローティングゲート4
およびコントロールゲート6からなるゲート電極に対し
て自己整合で形成されている。
【0021】ドレイン領域Dは高不純物濃度のn+ 型拡
散層9で構成されている。このn+型拡散層9もまた、
ゲート電極に対して自己整合で形成されている。
【0022】ドレイン領域Dの外周に沿ったp- 型半導
体基板1の主面部には、高不純物濃度のp+ 型拡散層1
0が形成されている。このp+ 型拡散層10は、ドレイ
ン領域D近傍の電界強度を高め、情報書き込み動作時に
おけるホットエレクトロンの発生を促進し、書き込み効
率を向上できるように構成されている。
【0023】このようなEEPROMの製造方法につい
て、図2および図3〜図12に沿って説明する。
【0024】先ず、p- 型半導体基板1を用意し、この
- 型半導体基板1の主面部にp型半導体領域2を形成
する。このp型半導体領域2はたとえば 5×1012〜 1×
1013atoms/cm 2 程度の不純物、たとえばBF2 + を5
0〜70keV のエネルギーでイオン打ち込みをして形成さ
れる。次に、形成したp型半導体領域2の主面上に10〜
15nm程度のゲート絶縁膜3を形成し、図3に示す断面形
状が得られる(ステップ101)。なお、このゲート絶
縁膜3を選択的に成長させてフィールド絶縁膜を形成
し、このフィールド絶縁膜下にp型チャネルストッパを
形成する。
【0025】そして、図4に示すように、ゲート絶縁膜
3上に第1の導電膜11を 200〜 300nm程度に形成する
(ステップ102)。この第1の導電膜11はたとえば
CVD(Chemical Vapor Deposition) 法で堆積した多結
晶シリコンで形成する。この多結晶シリコンにはたとえ
ばPなどのn型不純物が導入されて低抵抗化されてい
る。
【0026】次に、図5に示すように、第1の導電膜1
1の表面に層間絶縁膜5を20〜25nm程度形成し、この層
間絶縁膜5上に第2の導電膜12を 100〜 150nm程度形
成する(ステップ103)。なお、第2の導電膜12は
たとえばCVD法で堆積した多結晶シリコンで形成して
リン処理が施され、たとえばWといった高融点金属が積
層された複合膜で形成されて低抵抗化されている。
【0027】第2の導電膜12を形成した後、各導電膜
11,12のそれぞれを順次パターンニングし、RIE
等の異方性エッチング技術によりフローティングゲート
4およびコントロールゲート6からなるゲート電極13
を形成する(図6)(ステップ104)。
【0028】そして、図7に示すように、たとえば 900
℃の炉内で 1%の酸素が含有されたアルゴンガスまたは
窒素ガスにより所定時間だけ基板表面を酸化処理するこ
とにより、10nm程度の保護絶縁膜14を形成する(ステ
ップ105)。なお、この保護絶縁膜14はCVD法に
より窒化シリコン膜としてもよい。
【0029】ゲート電極13を保護絶縁膜14で覆った
後、ステップ106において不純物16,18,20,
22をイオン注入して拡散層7,8,9,10を形成す
る。
【0030】先ず、図8に示すように、基板表面を保護
絶縁膜14で覆った状態で、ソース領域Sが開口された
不純物導入用マスク15をたとえばレジストで形成す
る。そして、ソース領域Sとなるp型半導体領域2の主
面部にn型不純物16を導入する。n型不純物16は、
たとえば 1×1014〜 1×1015 atoms/cm 2 程度の不純
物濃度のPイオンを50keV 程度のエネルギーでイオン打
ち込みをして形成される。このn型不純物16はゲート
電極13に対して自己整合で導入される。n型不純物1
6導入後、不純物導入用マスク15を除去する。
【0031】次に、ドレイン領域Dが開口された不純物
導入用マスク17をたとえばレジストで形成する。この
不純物導入用マスク17を用い、ドレイン領域Dとなる
p型半導体領域2の主面部に高不純物濃度のp+ 型不純
物18を導入する(図9)。このp+ 型不純物18は、
たとえば 5×1013〜 1.5×1014 atoms/cm 2 程度の不
純物濃度のBF2 イオンを60keV 程度のエネルギーでイ
オン打ち込みをして形成される。また、このp+ 型不純
物18もゲート電極13に対して自己整合で導入され
る。p+ 型不純物18導入後、不純物導入用マスク17
を除去する。
【0032】n型不純物16およびp+ 型不純物18を
導入した後、約1000℃の熱処理を施してこれらを拡散す
る。n型不純物16の拡散によりn型拡散層8が、p+
型不純物18の拡散によりp+ 型拡散層10がそれぞれ
形成される(図10参照)。
【0033】そして、図10に示すように、レジストよ
り形成されてソース領域Sが開口された不純物導入用マ
スク19を用い、n++型不純物20を導入する。このn
++型不純物20は、たとえば 5×1015〜 1×1016 atoms
/cm 2 程度の不純物濃度のAsイオンを60keV 程度の
エネルギーでイオン打ち込みをして形成される。また、
このn++型不純物20もゲート電極13に対して自己整
合で導入される。そして、n++型不純物20導入後、不
純物導入用マスク19を除去する。
【0034】次に、図11に示すように、レジストより
形成されてドレイン領域Dが開口された不純物導入用マ
スク21を用い、n+ 型不純物22を導入する。このn
+ 型不純物22は、たとえば 1×1015〜 5×1015 atoms
/cm 2 程度の不純物濃度のAsイオンを60keV 程度の
エネルギーでイオン打ち込みをして形成される。また、
このn+ 型不純物22もゲート電極13に対して自己整
合で導入される。そして、n+ 型不純物22導入後、不
純物導入用マスク21を除去する。なお、n++型不純物
20とn+ 型不純物22とを等しい不純物濃度にする場
合には、両者を同時にイオン注入してもよい。
【0035】そして、窒素ガス雰囲気中で約1000℃の熱
処理を施してこれらを拡散することにより、図12に示
すように、n++型不純物20の拡散によりn++型拡散層
7が、n+ 型不純物22の拡散によりn+ 型拡散層9が
それぞれ形成される。
【0036】その後、ステップ107において全面に層
間絶縁膜23を形成し、図1に示すような半導体集積回
路装置が形成される。層間絶縁膜23は、たとえばCV
D法で形成された 500〜 600nm程度の膜厚のBPSG膜
である。層間絶縁膜23形成後は、この層間絶縁膜23
の所定位置にコンタクトホールを開設し、たとえばAl
よりなる配線層を形成する。
【0037】このように、本実施例に示す半導体集積回
路装置の製造方法によれば、ゲート電極13を形成した
基板表面に保護絶縁膜14を形成するようにしているの
で、その後の拡散層7,8,9,10形成プロセスにお
けるレジスト塗布によって、ゲート絶縁膜3および層間
絶縁膜5がその断面部から汚染されることはない。した
がって、汚染に起因するリテンション不良やディプリー
ト不良といった特性不良の発生を未然に防止することが
でき、歩留まりを向上させることができる。
【0038】また、保護絶縁膜14を窒化シリコン膜で
形成した場合には、レジストによる汚染が防止されるの
みならず、BPSG膜などの層間絶縁膜23からの水分
の侵入による汚染を防止することも可能になる。
【0039】(実施例2)図13は本発明の他の実施例
である半導体集積回路装置の製造方法で製造された半導
体集積回路装置を示す断面図、図14は図13の半導体
集積回路装置の製造方法のフローチャート、図15〜図
20は図13の半導体集積回路装置の製造方法を連続し
て示す説明図である。
【0040】本実施例の半導体集積回路装置はゲート電
極への印加電圧で形成されるチャネルによってスイッチ
ング動作を行うMOSFETであり、単結晶シリコンか
らなるp- 型半導体基板1のメモリセルの形成領域に形
成されたp型半導体領域2、ゲート絶縁膜3、ゲート電
極33、ソース領域Sおよびドレイン領域Dで構成され
ている。そして、ゲート絶縁膜3はp型半導体領域2の
表面を酸化して形成された酸化シリコンで形成され、ゲ
ート電極33はたとえばn型不純物が導入された多結晶
シリコンで形成されている。また、ソース領域Sおよび
ドレイン領域Dはそれぞれn型拡散層8で自己整合的に
形成されている。
【0041】このようなMOSFETの製造方法につい
て、図14および図15〜図20に沿って説明する。
【0042】先ず、図15に示すように、p- 型半導体
基板1の主面部にp型半導体領域2を形成し、p型半導
体領域2の主面上にゲート絶縁膜3を形成する(ステッ
プ201)。そして、Pなどのn型不純物が導入されて
低抵抗化された多結晶シリコンをたとえばCVD法によ
りゲート絶縁膜3上に堆積し、図16に示すような第1
の導電膜11を形成する(ステップ202)。
【0043】次に、図17に示すように、第1の導電膜
をパターンニングしてゲート電極33を形成する(ステ
ップ203)。そして、図18に示すように、たとえば
1%の酸素が含有されたアルゴンガスまたは窒素ガス雰
囲気中で基板表面を酸化処理し、10nm程度の保護絶縁膜
14を形成する(ステップ204)。なお、実施例1の
場合と同様に、この保護絶縁膜14は窒化シリコン膜で
形成してもよい。
【0044】ゲート電極33を保護絶縁膜14で覆った
後、図19に示すように、ソース領域Sおよびドレイン
領域Dとなるp型半導体領域2の主面部にゲート電極3
3をマスクにしてn型不純物16を自己整合で導入す
る。n型不純物16は、たとえば 1×1014〜 1×1015 a
toms/cm 2 程度の不純物濃度のPイオンを50keV 程度
のエネルギーでイオン打ち込みをして形成される。そし
て、熱処理を施し、図20に示すn型拡散層8を形成す
る(ステップ205)。
【0045】その後、ステップ206において全面に 5
00〜 600nm程度の膜厚のPSG膜である層間絶縁膜23
を形成し、図13の半導体集積回路装置が形成される。
そして、層間絶縁膜23にコンタクトホールを開設して
配線層を形成する。
【0046】このように、本実施例に示す半導体集積回
路装置の製造方法にあっても、ゲート電極33を形成し
た基板表面に保護絶縁膜14を形成するようにしている
ので、その後のプロセスにおいてゲート絶縁膜3が汚染
されることがない。
【0047】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0048】たとえば、本実施例においてはゲート電極
13,33を覆う保護絶縁膜14は酸化膜または窒化膜
とされているが、これ以外の膜質の絶縁膜を用いること
もできる。
【0049】また、本実施例のようにp型半導体領域上
にnMOSを構成するのではなく、n型半導体基板上に
pMOSを構成することもできる。
【0050】さらに、以上の説明では主として本発明者
によってなされた発明をその背景となった利用分野であ
るフローティングゲートを有する不揮発性メモリあるい
はMSOFETに適用した場合について説明したが、そ
れに限定されるものではなく、それ以外のMOSFE
T、さらにレジスト汚染を防止すべき他の種々の半導体
集積回路装置に広く適用することができる。
【0051】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以
下の通りである。
【0052】(1).すなわち、本発明による半導体集積回
路装置の製造方法によれば、ゲート電極を形成した基板
表面に保護絶縁膜を形成するようにしているので、レジ
スト塗布のようなその後のプロセスによってゲート電極
が汚染されることはない。
【0053】(2).したがって、EEPROMなどにあっ
ては、極めて簡単な構造でゲート絶縁膜や層間絶縁膜の
汚染が防止され、この汚染に起因するリテンション不良
やディプリート不良といった特性不良の発生を未然に防
止することができる。
【0054】(3).前記した(2) により、半導体集積回路
装置の歩留まりを向上させることが可能になる。
【0055】(4).保護絶縁膜を窒化シリコン膜で形成し
た場合には、BPSG膜などの層間絶縁膜からの水分の
侵入による汚染を防止することも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である半導体集積回路装置の
製造方法で製造された半導体集積回路装置を示す断面図
である。
【図2】図1の半導体集積回路装置の製造方法を示すフ
ローチャートである。
【図3】図1の半導体集積回路装置の製造プロセスの一
部を示す説明図である。
【図4】図1の半導体集積回路装置の製造プロセスの図
3に続く説明図である。
【図5】図1の半導体集積回路装置の製造プロセスの図
4に続く説明図である。
【図6】図1の半導体集積回路装置の製造プロセスの図
5に続く説明図である。
【図7】図1の半導体集積回路装置の製造プロセスの図
6に続く説明図である。
【図8】図1の半導体集積回路装置の製造プロセスの図
7に続く説明図である。
【図9】図1の半導体集積回路装置の製造プロセスの図
8に続く説明図である。
【図10】図1の半導体集積回路装置の製造プロセスの
図9に続く説明図である。
【図11】図1の半導体集積回路装置の製造プロセスの
図10に続く説明図である。
【図12】図1の半導体集積回路装置の製造プロセスの
図11に続く説明図である。
【図13】本発明の他の実施例である半導体集積回路装
置の製造方法で製造された半導体集積回路装置を示す断
面図である。
【図14】図13の半導体集積回路装置の製造方法を示
すフローチャートである。
【図15】図13の半導体集積回路装置の製造プロセス
の一部を示す説明図である。
【図16】図13の半導体集積回路装置の製造プロセス
の図15に続く説明図である。
【図17】図13の半導体集積回路装置の製造プロセス
の図16に続く説明図である。
【図18】図13の半導体集積回路装置の製造プロセス
の図17に続く説明図である。
【図19】図13の半導体集積回路装置の製造プロセス
の図18に続く説明図である。
【図20】図13の半導体集積回路装置の製造プロセス
の図19に続く説明図である。
【符号の説明】
1 p- 型半導体基板 2 p型半導体領域 3 ゲート絶縁膜(第1の絶縁膜) 4 フローティングゲート 5 層間絶縁膜(第2の絶縁膜) 6 コントロールゲート 7 n++型拡散層 8 n型拡散層 9 n+ 型拡散層 10 p+ 型拡散層 11 第1の導電膜 12 第2の導電膜 13 ゲート電極 14 保護絶縁膜 15 不純物導入用マスク 16 n型不純物 17 不純物導入用マスク 18 p+ 型不純物 19 不純物導入用マスク 20 n++型不純物 21 不純物導入用マスク 22 n+ 型不純物 23 層間絶縁膜 33 ゲート電極 D ドレイン領域 S ソース領域

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル現象を利用してソース領域から
    情報の消去を行うMOSFET型の半導体集積回路装置
    の製造方法であって、 半導体基板表面の所定の半導体領域に第1の絶縁膜を介
    して第1の導電膜を形成する工程と、 前記第1の導電膜上に第2の絶縁膜を介して第2の導電
    膜を形成する工程と、 前記第1および第2の導電膜をパターンニングしてフロ
    ーティングゲートおよびコントロールゲートからなるゲ
    ート電極を形成する工程と、 前記ゲート電極の形成された前記半導体基板表面に保護
    絶縁膜を形成する工程と、 前記保護絶縁膜上にレジストを塗布して自己整合的に不
    純物をイオン注入し、ソース領域およびドレイン領域で
    ある所定の拡散層を形成する工程とを有することを特徴
    とする半導体集積回路装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 ゲート電極への印加電圧で形成されるチ
    ャネルによってスイッチング動作を行うMOSFET型
    の半導体集積回路装置の製造方法であって、 半導体基板表面の所定の半導体領域に第1の絶縁膜を介
    して第1の導電膜を形成する工程と、 前記第1の導電膜をパターンニングしてゲート電極を形
    成する工程と、 前記ゲート電極の形成された前記半導体基板表面に保護
    絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート電極をマスクにして自己整合的に不純物をイ
    オン注入してソース領域およびドレイン領域である所定
    の拡散層を形成する工程とを有することを特徴とする半
    導体集積回路装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の半導体集積回路
    装置の製造方法であって、前記保護絶縁膜は窒化シリコ
    ン膜であることを特徴とする半導体集積回路装置の製造
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005260253A (ja) * 2005-04-04 2005-09-22 Renesas Technology Corp 半導体集積回路装置およびその製造方法

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