JPH09229244A - 耐ガソリン透過性積層ホース及びその検査方法 - Google Patents

耐ガソリン透過性積層ホース及びその検査方法

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JPH09229244A
JPH09229244A JP8037912A JP3791296A JPH09229244A JP H09229244 A JPH09229244 A JP H09229244A JP 8037912 A JP8037912 A JP 8037912A JP 3791296 A JP3791296 A JP 3791296A JP H09229244 A JPH09229244 A JP H09229244A
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Japan
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layer
barrier layer
hose
conductive
gasoline
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JP8037912A
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Atsuo Miyajima
敦夫 宮島
Minoru Kawasaki
実 川崎
Tsutomu Kodama
勉 小玉
Tetsuji Tarusaki
徹司 樽▲崎▼
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バリヤー層の位置に拘らず、バリヤー層のピ
ンホール等の欠陥を簡単且つ効率的に検査することが可
能な耐ガソリン透過性積層ホース、及びその検査方法を
提供する。 【解決手段】 耐ガソリン透過性に優れたバリヤー層2
の体積固有抵抗値が1010Ω・cm以上、バリヤー層2
に密着した導電層3の体積固有抵抗値が108Ω・cm
以下の耐ガソリン透過性積層ホース1。バリヤー層2と
導電層3の体積固有抵抗値の違いを利用して、ホース最
内層と最外層との間における電気抵抗値又はリーク電圧
を測定することにより、バリヤー層2の欠陥の有無を検
査する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の燃料ホー
ス等に用いる耐ガソリン透過性に優れた積層ホース、及
びその検査方法に関する。
【0002】
【従来技術】自動車の燃料ホース等には、従来からNB
R・PVCゴム等の耐ガソリン性に優れたゴム材料が使
用されている。しかしながら、近年において米国を初め
として自動車からのガソリン蒸散規制が厳しくなってき
ており、従来のNBR・PVCゴム等のゴム単層からな
るホースでは対応が困難になってきている。
【0003】そこで、ゴムホースの内側に耐ガソリン透
過性に優れた材料からなるバリヤー層を設けた積層ホー
スが開発されている。かかる積層ホースのバリヤー層と
しては、FKMゴム、フッ素樹脂、ナイロン樹脂等が通
常使用されている。尚、バリヤー層として耐ガソリン透
過の性能を確保できる範囲において、FKMゴムは材料
自体が高価であるため、またフッ素樹脂やナイロン樹脂
は硬質であるからホースの柔軟性を確保するため、それ
ぞれ出来るだけ薄い層に形成されている。
【0004】このように、従来の耐ガソリン透過性の積
層ホースでは、バリヤー層を出来るだけ薄く設定してい
るため、バリヤー層にピンホールや亀裂等の欠陥が発生
する恐れがある。即ち、バリヤー層にピンホールや亀裂
等の欠陥があると、ガソリンの透過を防ぐという機能を
十分に発揮できない可能性があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】自動車の燃料ホース等
に用いられている耐ガソリン透過性積層ホースは、上記
のごとく価格や柔軟性の観点から耐ガソリン透過性のバ
リヤー層が薄く形成されるために、ピンホールや亀裂等
の欠陥が発生する恐れがあり、その検査が必要である。
【0006】ところが、従来の検査方法は、積層ホース
の最内層として設けたバリヤー層を内視鏡等を用いて検
査する目視検査であった。このため、積層ホースが曲が
り形状や蛇腹形状のような複雑な形状である場合、その
最内層全体をくまなく目視検査するためには多大な時間
がかかり、極めて検査効率が悪いうえ、欠陥の見逃しが
起こりやすく信頼性に問題があった。又、バリヤー層を
積層ホースの中間層として設けた場合には、もはや目視
による検査が不可能であった。
【0007】本発明は、このような従来の事情に鑑み、
バリヤー層の位置に拘らず、バリヤー層のピンホールや
亀裂等の欠陥を簡単且つ効率的に検査することが可能な
耐ガソリン透過性の積層ホースを提供すること、及びこ
の耐ガソリン透過性積層ホースを簡単且つ効率的に検査
する方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明が提供する耐ガソリン透過性積層ホースは、
最内層及び/又は中間層の少なくとも1層が耐ガソリン
透過性に優れたバリヤー層であって、該バリヤー層の体
積固有抵抗値が1010Ω・cm以上であると共に、該バ
リヤー層に密着して体積固有抵抗値が108Ω・cm以
下の導電性を有する導電層を設けたことを特徴とするも
のである。
【0009】この耐ガソリン透過性積層ホースにおいて
は、バリヤー層は最内層に1層だけ設けるのが通常であ
るが、積層ホースの中間層として1層又は複数層を設け
てもよい。又、バリヤー層は、最内層として設ける同時
に、中間層に1層又は複数層設けることも可能である。
【0010】又、本発明による耐ガソリン透過性積層ホ
ースにおけるバリヤー層の欠陥を検査する方法は、上記
耐ガソリン透過性積層ホースのバリヤー層と導電層の体
積固有抵抗値の違いを利用して、最内層表面と最外層表
面との間における電気抵抗値又はリーク電圧を測定する
ことを特徴とするものである。
【0011】具体的には、導電層の体積固有抵抗値が1
8Ω・cm以下である場合、ホースの最内層表面と最
外層表面にそれぞれ電解質液体を接触させ、該ホースの
最内層と最外層とを電気的に絶縁された状態に保ちなが
ら、ホース内側と外側の各電解質液体の間の電気抵抗値
を測定する方法がある。
【0012】又、導電層の体積固有抵抗値が107Ω・
cm以下である場合には、ホースの最内層表面と最外層
表面にそれぞれ微小導電性球体群を接触させ、該ホース
の最内層と最外層とを電気的に絶縁された状態に保ちな
がら、ホース内側と外側の各微小導電性球体群の間に高
電圧を印加してリーク電圧を測定する方法を採用するこ
ともできる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の耐ガソリン透過性積層ホ
ース1は、図1に蛇腹形状のホースを例に示したよう
に、耐ガソリン透過性に優れた少なくとも1層のバリヤ
ー層2を備え、このバリヤー層2の体積固有抵抗値が1
10Ω・cm以上である。バリヤー層2以外はこれに密
着した体積固有抵抗値が108Ω・cm以下の導電層3
を有している。この例ではバリヤー層2がホース1の最
内層にある場合を示したが、ホース1の中間層としてバ
リヤー層を設けることもできる。
【0014】又、バリヤー層2は通常はホース1の全長
にわたって形成する。しかし、ホース端部1aの継手等
の相手部品と接する箇所は、相手部品が挿着された状態
ではガソリンの透過による蒸散が殆ど起こらないので、
図1に示すようにバリヤー層2の形成を省略することも
可能である。尚、ホース端部1aに図1のごとくバリヤ
ー層2を形成しないか、又はホース端部に形成したバリ
ヤー層上に更にゴム層を形成すれば、継手等の相手部品
との密着性が向上し、優れたシール性が得られる利点が
ある。
【0015】しかも、図1のように最内層にバリヤー層
2を設けた場合、定常的なガソリンの流れ又は給油時や
振動時のガソリンの流動による静電気が帯電し、これが
スパークして樹脂からなるバリヤー層2にピンホールを
発生させ、更には静電気のスパークがガソリンに引火し
て車両火災を起こす恐れがあるが、ホース端部1aのみ
上記のごとくバリヤー層2を省略して導電層3を露出さ
せるか又はバリヤー層の上に更に導電層を設けておけ
ば、この導電層3を伝わって静電気を継手等の相手部品
に逃がすことができるので、静電気によるバリヤー層2
のピンホール発生や車両火災を未然に防ぐ効果がある。
【0016】尚、本発明の積層ホースは、前記のごとく
体積固有抵抗値が1010Ω・cm以上である少なくとも
1層のバリヤー層を最内層として及び/又は中間層とし
て有するが、バリヤー層以外は体積固有抵抗値が108
Ω・cm以下の導電層が存在する限り、ホースの他の部
分はバリヤー層や導電層と密着した別のゴム材料又は樹
脂材料からなる層であってもよい。しかし、後述するよ
うに良品と不良品の電気抵抗値の差又はリーク電圧の差
を大きくして検査を容易にするためには、前記バリヤー
層以外は全て同じ体積固有抵抗値をもつ導電層で構成さ
れていることが好ましい。
【0017】バリヤー層を構成する材料は、優れた耐ガ
ソリン透過性を有すると同時に、体積固有抵抗値が10
10Ω・cm以上であることが必要である。かかる材料と
しては、ナイロン系樹脂、フッ素系樹脂、ポリエステル
系樹脂等がある。一方、導電層としては、体積固有抵抗
値が108Ω・cm以下の材料であれば特に限定されな
いが、耐ガソリン性に優れたNBR・PVCゴム等のゴ
ム材料あるいはポリアミド系、フッ素系、ポリエステル
系等の樹脂材料が好ましい。
【0018】導電層を構成するゴム又は樹脂材料の体積
固有抵抗値を108Ω・cm以下に調整するには、炭素
系又は金属系の導電性フィラーを適当量混合する。導電
性フィラーとしては、炭素系では導電性カーボンブラッ
ク、金属系ではフェライト、マグネタイト、その他の金
属粉が知られている。
【0019】このような本発明の耐ガソリン透過性積層
ホースは、従来の積層ホースの場合と同様の方法により
製造できる。例えば、最内層をなすバリヤー層又は導電
層を押出成形した後、その外周に導電層又はバリヤー層
を1層もしくは順次複数層押出成形することが可能であ
る、又、通常のごとく製造した導電層を有するホース内
周面に、樹脂を静電塗装等の方法により塗布することに
より、バリヤー層を形成することもできる。
【0020】次に、本発明の耐ガソリン透過性積層ホー
スは、体積固有抵抗値が1010Ω・cm以上の高絶縁性
のバリヤー層と108Ω・cm以下の導電層を備えてい
るので、両者の体積固有抵抗値の違いを利用して、バリ
ヤー層のピンホールや亀裂等の欠陥の存在を検査するこ
とができる。
【0021】即ち、バリヤー層の体積固有抵抗値が10
10Ω・cm以下であり、導電層の体積固有抵抗値が10
8Ω・cm以下であるから、バリヤー層に欠陥がなけれ
ばホースの最内層表面と最外層表面の間の電気抵抗値は
比較的大きな値を示すはずであるが、仮に欠陥が存在す
ればその欠陥を通って電流が流れるので電気抵抗値が低
下する。従って、ホースの最内層表面と最外層表面の間
の電気抵抗値を測定することによって、バリヤー層に欠
陥が存在するか否かを簡単に検査することができる。
【0022】この検査方法を実施するには、ホースの最
内層表面と最外層表面にそれぞれ電解質液体を接触さ
せ、ホースの最内層と最外層とを電気的に絶縁された状
態に保ちながら、ホース内側と外側の各電解質液体の間
の電気抵抗値を測定すればよい。尚、使用する電解質液
体としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸カリ
ウムのような金属塩や、水酸化ナトリウム、水酸化アン
モニウム等を水に溶解したものが一般的である。
【0023】又、導電層の体積固有抵抗値が107Ω・
cm以下である場合には、ホースの内側表面と外側表面
の間に高電圧を印加して、電流が流れ始めたとき電圧
(リーク電圧)を測定する方法も使用できる。この方法
では、バリヤー層に欠陥が存在すると、欠陥がない場合
に比較してリーク電圧が小さいので、リーク電圧の測定
によりバリヤー層の欠陥の有無を簡単に知ることができ
る。又、バリヤー層の層厚や材質によっては、高電圧の
印加によりバリヤー層が破壊されることがあるので、印
加電圧はバリヤー層の破壊を起こさず且つ欠陥を発見で
きる電圧とし、電流が流れれば不良品、流れなければ良
品として判定する。
【0024】この検査方法を実施するには、ホースの最
内層表面と最外層表面にそれぞれ微小導電性球体群を接
触させ、ホースの最内層と最外層とを電気的に絶縁され
た状態に保ちながら、ホース内側と外側の各微小導電性
球体群の間に高電圧を印加してリーク電圧を測定する。
尚、微小な導電性球体としては、銅や鉄等からなる金属
球であって、直径が出来るだけ小さなもの、例えば直径
2mm以下程度のものが好ましい。
【0025】これらの検査方法は、いずれも電気的な測
定方法を用いるので、極めて簡単で且つ短時間に能率良
く行うことができる。しかも、バリヤー層が最内層にあ
っても又はホースの内部に存在する場合でも、バリヤー
層の欠陥の有無による電気抵抗値やリーク電圧の変動は
それぞれの場合において同様に現れるので、バリヤー層
の位置に関係無く検査を行うことが可能である。
【0026】
【実施例】図1に示すように、最内層にバリヤー層2を
有する蛇腹形状の積層ホース1を製造した。最内層のバ
リヤー層2は、体積固有抵抗値が8×1013Ω・cmの
ナイロン樹脂からなり、層厚0.15mmである。又、
外側層である導電層3は、層厚3mmのNBR・PVC
ゴムからなり、導電性カーボンブラックの混合量を調節
することにより、その体積固有抵抗値をそれぞれ4×1
7Ω・cm、9×104Ω・cm、4×103Ω・cm
に変えたものを作製した。
【0027】これらの積層ホース1を、図2に示すよう
に容器4に入れ、積層ホース1の内側下端に絶縁性の盲
栓5を嵌合した後、積層ホース1の内側と外側にそれぞ
れ1体積%の食塩水6a、6bを充填した。この状態
で、積層ホース1の内側の食塩水6aと外側の食塩水6
bにリード線を差し込み、両者間の電気抵抗値を電気抵
抗測定器7により測定した。欠陥のないバリヤー層を有
する積層ホースと、バリヤー層に強制的に直径2mmの
ピンホールを1カ所付けた積層ホースについて、印加電
圧100Vにて電気抵抗値を測定した結果を下記表1に
示した。
【0028】
【表1】 材料の抵抗値 (Ω・cm) 測定された電気抵抗値(Ω) 試料 バリヤー層 導 電 層 ピンホール無し ピンホール有り 1 8×1013 4×107 1.6×108 4.0×107 2 8×1013 4×107 1.2×108 2.5×107 3 8×1013 4×107 1.2×108 3.0×107 4 8×1013 9×104 2.6×107 6.8×106 5 8×1013 9×104 3.2×107 5.8×106 6 8×1013 9×104 3.4×107 5.2×106 7 8×1013 4×103 2.6×106 3.3×105 8 8×1013 4×103 2.1×106 3.2×105 9 8×1013 4×103 1.9×106 3.0×105
【0029】上記表1の結果から分かるように、バリヤ
ー層のピンホールの有無により測定される電気抵抗値が
1桁相違する。この1桁の電気抵抗値の違いから、バリ
ヤー層における欠陥の有無、即ち耐ガソリン透過性積層
ホースの良否を簡単に、しかも能率的に検査できること
が分かる。尚、このような電気抵抗値の違いは、導電層
の体積固有抵抗値が1×108Ω・cm以下で且つバリ
ヤー層の体積固有抵抗値が1010Ω・cm以上であれ
ば、常に成立することが確認できた。
【0030】次に、上記と同様に製造した積層ホース1
を、図3に示すように容器4に入れ、積層ホース1の内
側下端に絶縁性の盲栓5を嵌合した後、積層ホース1の
内側と外側にそれぞれ直径が2mmの微小鋼球群8a、
8bを充填した。この状態で、積層ホース1の内側の微
小鋼球群8aと外側の微小鋼球群8bにリード線を差し
込み、両者間に高圧電源9から高電圧を印加して電流が
流れ始めたときのリーク電圧を電圧測定器10で測定し
た。欠陥のないバリヤー層を有する積層ホースと、バリ
ヤー層に強制的に直径2mmのピンホールを1カ所付け
た積層ホースについて、上記のごとくリーク電圧を測定
した結果を下記表2に示した。
【0031】
【表2】 材料の抵抗値 (Ω・cm) 測 定 さ れ た リ ー ク 電 圧 試料 バリヤー層 導 電 層 ピンホール無し ピンホール有り 11 8×1013 4×107 10kV以上 7kV 12 8×1013 4×107 10kV以上 8kV 13 8×1013 4×107 10kV以上 7.5kV 14 8×1013 9×104 10kV以上 3kV 15 8×1013 9×104 10kV以上 4kV 16 8×1013 9×104 10kV以上 4kV 17 8×1013 4×103 10kV以上 導通状態 18 8×1013 4×103 10kV以上 導通状態 19 8×1013 4×103 10kV以上 導通状態
【0032】上記表2の結果から分かるように、バリヤ
ー層におけるピンホールの有無によって測定されるリー
ク電圧に極めて明瞭な差異が認められるので、この違い
からバリヤー層における欠陥の有無、即ち耐ガソリン透
過性積層ホースの良否を簡単に、しかも能率的に検査す
ることができる。又、導電層3の体積固有抵抗値が10
4Ω・cm以下の場合には、積層ホース1の外側に微小
鋼球群8bを用いることなく、リード線を積層ホース1
の最外層表面に直接接続することによっても検査するこ
とができる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、バリヤー層のピンホー
ルや亀裂等の欠陥を簡単に且つ効率的に検査することが
可能な耐ガソリン透過性積層ホースを提供することがで
きる。又、この耐ガソリン透過性積層ホースの検査方法
は、バリヤー層と導電層の体積固有抵抗値の相違を利用
した電気的な方法によるので、バリヤー層が最内層か又
はホースの内部にあるかに拘らず、バリヤー層の欠陥の
有無を簡単且つ効率的に検査することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の耐ガソリン透過性積層ホースの一具体
例を、下半分を切り欠いて示した側面図である。
【図2】本発明の電解質液体を用いて電気抵抗値を測定
する耐ガソリン透過性積層ホースの検査方法を示す概略
の断面図である。
【図3】本発明の微小導電性球体を用いてリーク電圧を
測定する耐ガソリン透過性積層ホースの検査方法を示す
概略の断面図である。
【符号の説明】
1 積層ホース 1a ホース端部 2 バリヤー層 3 導電層 4 容器 5 盲栓 6a、6b 食塩水 7 電気抵抗測定器 8a、8b 微小鋼球群 9 高圧電源 10 電圧測定器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樽▲崎▼ 徹司 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最内層及び/又は中間層の少なくとも1
    層が耐ガソリン透過性に優れたバリヤー層であって、該
    バリヤー層の体積固有抵抗値が1010Ω・cm以上であ
    ると共に、該バリヤー層に密着して体積固有抵抗値が1
    8Ω・cm以下の導電性を有する導電層を設けたこと
    を特徴とする耐ガソリン透過性積層ホース。
  2. 【請求項2】 最内層である前記バリヤー層と、該バリ
    ヤー層に密着した外側層として前記導電層とを備えたこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の耐ガソリン透過性積
    層ホース。
  3. 【請求項3】 前記バリヤー層が樹脂からなり、前記導
    電層が導電性フィラーを混合したゴム又は樹脂からなる
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の耐ガソリン
    透過性積層ホース。
  4. 【請求項4】 請求項1の耐ガソリン透過性積層ホース
    におけるバリヤー層の欠陥を検査する方法であって、該
    ホースの最内層表面と最外層表面との間における電気抵
    抗値又はリーク電圧を測定することを特徴とする耐ガソ
    リン透過性積層ホースの検査方法。
  5. 【請求項5】 導電層の体積固有抵抗値が108Ω・c
    m以下であり、該ホースの最内層表面と最外層表面にそ
    れぞれ電解質液体を接触させ、該ホースの最内層と最外
    層とを電気的に絶縁された状態に保ちながら、ホースの
    内側と外側の各電解質液体の間の電気抵抗値を測定する
    ことを特徴とする、請求項4に記載の耐ガソリン透過性
    積層ホースの検査方法。
  6. 【請求項6】 導電層の体積固有抵抗値が107Ω・c
    m以下であり、該ホースの最内層表面と最外層表面にそ
    れぞれ微小導電性球体群を接触させ、該ホースの最内層
    と最外層とを電気的に絶縁された状態に保ちながら、ホ
    ースの内側と外側の各微小導電性球体群の間に高電圧を
    印加してリーク電圧を測定することを特徴とする、請求
    項4に記載の耐ガソリン透過性積層ホースの検査方法。
JP8037912A 1996-02-26 1996-02-26 耐ガソリン透過性積層ホース及びその検査方法 Pending JPH09229244A (ja)

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