JPH09229206A - 軸封装置 - Google Patents

軸封装置

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JPH09229206A
JPH09229206A JP5828296A JP5828296A JPH09229206A JP H09229206 A JPH09229206 A JP H09229206A JP 5828296 A JP5828296 A JP 5828296A JP 5828296 A JP5828296 A JP 5828296A JP H09229206 A JPH09229206 A JP H09229206A
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JP
Japan
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seal ring
end surface
housing
ring
seal
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JP5828296A
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English (en)
Inventor
Takero Makino
武朗 牧野
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シールリング50が回転軸10に固体接触し
ないようにする。 【解決手段】 シールリング50の一方側の端面には2
本のOリング71,72を所定の間隔で設け、他方側の
端面には内径側の凸端面53と外径側の凹端面53とを
所定の広さで形成し、一方側の端面の内径端部と他方側
の凹端面53とに開口する第1連通孔51と、一方側の
端面の2本のOリング71,72の間の部分と他方側の
端面の内径端部とに開口する第2連通孔52とを設け
て、2本のOリング71,72の間の部分及び凹端面5
3の部分にそれぞれ反対側の圧力がかかるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遠心圧縮機など
の高速ターボ機械又は回転流体機械の回転軸が貫通する
箇所における流体の漏れを阻止する軸封装置に関するも
のであり、特に、オイルフリーの環境で使用される軸封
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の軸封装置を示す。回転軸1
0がこの機械の殻体を貫通する箇所にハウジング30に
支持されて複数個のシールリング50が設けられてい
る。ハウジング30は回転軸10の外周に隙間をあけて
包囲し、ハウジング30の内周面には各シールリング5
0が遊嵌するシールリング用溝35が形成されている。
シールリング50は通常二つ割りか三分割であり、シー
ルリング50の外周面の一方側の肩部に形成された一周
する凹部に巻き付けられた輪状のガタースプリング91
が、その弾性力により分割のシールリング50を締付け
て一体化するとともに、シールリング50の他方側の端
面をハウジング30に押し付ける。シールリング50の
内周面は回転軸10の外周面との間に微小な隙間がある
ように形成されている。回り止めピン92はシールリン
グ50が回転軸10の回転につれて回るのを防止するも
のである。ハウジング30にパージガス供給孔36が設
けられたものでは、外部からパージガス供給孔36を通
して密封すべきこの機械内の気体の圧力より高い圧力の
不活性ガスを回転軸10とハウジング30との隙間に注
入することにより機械内の気体が外部へ漏れることを防
止する。回転軸10が回転中に径方向に変位しても、シ
ールリング50の内周面と回転軸10の外周面との間に
ある微小な隙間に流体の動圧が発生して、回転軸10の
変位にシールリング50が追従して変位して両表面の金
属固体接触が避けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の軸封装置は上記
のようであるが、図3において、シールリング50の両
端面にかかる流体の圧力差による力などが軸方向にかか
って、シールリング50がハウジング30に押し付けら
れると、この接触面に上記押し付け力と摩擦係数との積
である摩擦力が生じ、回転軸10の径方向の変位に追従
しようとするシールリング50の動きを妨げ、シールリ
ング50の内周面が回転軸10の外周面に金属固体接触
してシールリング50の内周面が発熱摩耗し、シール機
能が損なわれるというような課題があった。
【0004】この発明は上記課題を解消するためになさ
れたもので、シールリング50とハウジング30との間
の摩擦力が小さくなるようにしてシールリング50が回
転軸10の径方向の変位に容易に追従するようにし、シ
ールリング50が回転軸10に接触しないようにした軸
封装置を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る第1の軸
封装置は、シールリングの両側の端面にシール線又はシ
ール面をもって仕切られたバランス用領域を形成し、こ
の各端面のバランス用領域に反対側の端面にかかる圧力
を導入する連通孔をそれぞれ設けたものである。この発
明に係る第2の軸封装置は、シールリングの一方側の端
面にはハウジングに接する2本のOリングを所定の間隔
で設け、前記シールリングの他方側の端面には前記ハウ
ジングに接する内径側の凸端面とこの凸端面によって遮
断された外径側の凹端面とを所定の広さで形成し、前記
シールリングの一方側の端面の内径端部と他方側の前記
凹端面とに開口して連通させる第1の連通孔と、前記シ
ールリングの一方側の端面の2本のOリングの間の部分
と他方側の端面の内径端部とに開口して連通させる第2
の連通孔とを設けたものである。この発明に係る第3の
軸封装置は、シールリングの一方側の端面にはハウジン
グに接する1本のOリングを所定の径方向位置に設け、
前記シールリングの他方側の端面には内周側にも外周側
にも連通しないようにバランス用凹部を所定の広さで形
成し、前記シールリングの一方側の端面の内径端部と他
方側の前記バランス用凹部とに開口して連通させる第1
の連通孔と、前記一方側の端面のOリングより外径側の
端面又は外周面と他方側の端面の内径端部とに開口して
連通させる第2の連通孔とを設けたものである。
【0006】この発明における第1の軸封装置のシール
リングの両端面に形成されたバランス用領域には連通孔
により反対側の圧力がかかるので、このバランス用領域
の広さを適当に設定することにより、このシールリング
にかかる圧力をバランスさせることができ、このシール
リングがハウジングに接触する力が小さくなり、摩擦力
が小さくなり、このシールリングは回転軸の径方向変位
に容易に追従して変位して固体接触が少なくなり、摩耗
が少なくなる。この発明における第2の軸封装置のシー
ルリングの一方側の端面の2本のOリングの間の領域
は、連通孔により他方側の圧力がかかり、その他の領域
には一方側の圧力がかかる。また、このシールリングの
他方側の端面の外径側の凹端面は連通孔により一方側の
圧力がかかり、それ以外では他方側の圧力がかかる。し
たがって、一方側の端面の2本のOリングの間隔及び他
方側の端面の凹端面の広さを適当に設定して、両端面に
かかる圧力をバランスさせることにより、このシールリ
ングがハウジングに接触する力が小さくなり摩擦力が小
さくなり、回転軸の変位に容易に追従して固体接触が少
なくなり摩耗が少なくなる。この発明における第3の軸
封装置のシールリングの一方側の端面のOリングより外
径側の領域は連通孔により他方側の圧力がかかり、Oリ
ングより内径側の領域は一方側の圧力がかかる。また、
このシールリングの他方側の端面のバランス用凹部は連
通孔により一方側の圧力がかかり、その他の領域では他
方側の圧力がかかる。したがって、Oリングの径方向の
位置及びバランス用凹部の広さを適当に設定して、両端
面にかかる圧力の総和をバランスさせることにより、こ
のシールリングがハウジングに接触する力が小さくなり
摩擦力が小さくなり、回転軸の径方向変位に容易に追従
して固体接触が少なくなり摩耗が少なくなる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1はこの発明による軸封装置の
実施の一形態を示し、(A)は縦断面図、(B)はシー
ルリングの断面斜視図、(C)はシールリングの他の箇
所の断面図、(D)はシールリングにかかる圧力分布を
示す断面図である。図1(A)では、図の右側が機内
側、図の左側が機外側である。図1(D)では、図の右
側が高圧側、図の左側が低圧側である。図1において、
10は遠心圧縮機などの回転軸、30は回転軸10が機
械の殻体を貫通する箇所を密封するために設けられたハ
ウジング、50は回転軸10とハウジング30との間の
流体(気体)の漏洩を阻止するように設けられたシール
リングである。
【0008】図1(A)に示すように、ハウジング30
は回転軸10の外周を包囲するように設けられ、ハウジ
ング30の内周面と回転軸10の外周面との間には若干
の隙間があけられており、回転軸10が回転中に径方向
に想定される変位又は振動をしても回転軸10がハウジ
ング30に接触しないように形成されている。ハウジン
グ30の内周面にはシールリング用溝35が形成されて
いる。シールリング用溝35はシールリング50を径方
向変位可能に支持するように直方状であり、所要の深さ
を有し、両端面(図で左右の側面)は周面に直角で互い
に平行であり、滑らかに仕上げられている。また、機内
のガスが有害であるなどのため漏出を絶対に避けたい場
合などは、外部から不活性ガスを注入するため、ハウジ
ング30と回転軸10との隙間に連通するパージガス供
給孔36があけられている。
【0009】図1に示すように、シールリング50は直
方形断面で円環状であり、装着の便宜のため通常、二つ
割り又は三分割となっている。シールリング50を組み
立てたとき、シールリング50の内周面は、回転軸10
の外周面との間に微小な隙間があるようにして滑らかに
形成されている。シールリング50の断面は直方形であ
るが、図1(B),(C)及び(D)に示すように、図
の右側の端面には、71,72という2本のOリングを
挿入する各Oリング用の溝が形成されている。また、図
の左側の端面は段差によって外径側に凹端面53と内径
側に凸端面54とが形成されている。Oリング71用の
溝及びOリング72用の溝の径方向の位置及びその間隔
は、シールリング50にかかる後述の圧力のバランスの
観点によって決定される。また、図の左側の端面の外径
側の凹端面53と内径側の凸端面54との境の段差の位
置も同様な観点から決定される。勿論、Oリング71,
72及び内径側の凸端面54はハウジング30のシール
リング用溝35の各端面に十分に滑らかに接触するよう
に形成されている。なお、Oリング72は、分割のシー
ルリング50を径方向に弾性力で締付けて一体化させる
ように形成されている。なお、59は分割線(面)であ
る。
【0010】図1(B),(C)及び(D)に示すよう
に、シールリング50の図の右側の端面の内径端部と図
の左側の凹端面53とを連通させる第1連通孔(高圧側
導入孔)51が1本又は複数本あけられている。また、
この第1連通孔51とは別個独立に、シールリング50
の図の右側の端面の2本のOリング71,72の間の部
分と図の左側の内径側の凸端面54の内径端部とを連通
させる第2連通孔(低圧側導入孔)52が1本又は複数
本あけられている。
【0011】次に、図1に示す軸封装置の動作,作用に
ついて説明する。図1(A)において、回転軸10が回
転して図の右側の機内で例えば羽根車により圧縮されて
高圧のガスが作られるとする。機内のガスの圧力より若
干高い圧力の不活性ガスが外部からパージガス供給孔3
6を通って回転軸10とハウジング30との隙間に注入
される場合は、注入された不活性ガスは、図の右側の2
個のシールリング50の隙間を漏れて機内に入ろうと
し、図の左側の3個のシールリング50の隙間を順次に
漏れて外部に出ようとする。パージガス供給孔36が設
けられていないか、パージガス供給孔36が閉鎖されて
いる場合は、機内の高圧ガスは図の右から左へ各シール
リング50の隙間を順次に漏れて外部に出ようとする。
【0012】図1(D)に示すように、シールリング5
0の図の右側はOリング71及び72がハウジング30
に接するように設けられ、シールリング50の図の左側
は内径側の凸端面54がハウジング30に接するように
形成されているので、シールリング50とハウジング3
0との間を通る漏れは阻止される。シールリング50の
内周面と回転軸10の外周面との間には微小な隙間があ
るが、微小な隙間を通過する流体の流動抵抗により漏れ
は少量である。図1(A)において、回転軸10は回転
しながら径方向に多少の変位をすることがありうる。そ
のとき、シールリング50の内周面と回転軸10の外周
面との間の微小な隙間にある流体(気体)に動圧が生じ
て、回転軸10の変位にシールリング50が追従して変
位することにより、シールリング50と回転軸10との
間の微小な隙間が維持されて、シールリング50と回転
軸10との固体接触が避けられる。
【0013】しかしながら、図3に示すような従来の軸
封装置においては、シールリング50の左右の端面にか
かる圧力の差により、シールリング50が高圧側から低
圧側に押されてハウジング30に強く接触し、ハウジン
グ30とシールリング50との間の摩擦力により、シー
ルリング50が回転軸10の変位に追従することができ
ず、シールリング50と回転軸10とが固体接触して発
熱,摩耗してシール機能を失うというような問題があっ
た。
【0014】これに対して、図1に示す軸封装置では、
図1(D)に示すように、シールリング50の図の右側
の端面にOリング71,72という2本のOリングを設
け、図の左側の端面には段差により外径側の凹端面53
と内径側の凸端面54とを形成し、図の右側の端面の内
径端部から左側の端面の凹端面53に連通させる第1連
通孔51を設け、これとは別個独立に、図の左側の端面
の内径端部から右側の端面のOリング71と72との間
の部分に連通させる第2連通孔52を設けた。そのた
め、シールリング50の図の左側の端面では、凹端面5
3の部分には高圧力PHがかかり凸端面54の部分には
低圧力PLがかかる。また、シールリング50の図の右
側の端面ではOリング71とOリング72との間の領域
は低圧力PLがかかりその他の部分には高圧力PHがか
かることになる。したがって、Oリング71とOリング
72との間隔及び凹端面53の広さを適当に設定するこ
とにより、シールリング50にかかる左右の圧力の合計
をバランスさせることができ、このシールリング50が
ハウジング30に接触する軸方向の力、すなわち、Oリ
ング接触力FR及びシール接触圧力FSが漏れを阻止す
るための最低限の圧力まで小さくすることができるの
で、摩擦力が小さくなり、このシールリング50は回転
軸10の径方向の変位に容易に追従して変位し、摩耗が
少なくなり、シール機能を良好な状態で長期間保持させ
ることができる。また、Oリング71とOリング72と
の間の領域の径方向の位置を変更設定することにより、
このシールリング50にかかる圧力のモーメントを適当
に設定することができる。
【0015】次に、図2に示すこの発明による軸封装置
の実施の他の一形態について説明する。図2に示すシー
ルリング50も、図1(A)に示すように、ハウジング
30のシールリング用溝35に径方向に変位可能に支持
させて回転軸10との間に微小な隙間を介して設けられ
たものである。図2に示すシールリング50は、図の右
側の端面に1条のOリング用溝を形成して1本のOリン
グ73がシールリング50とハウジング30とに密接す
るように挿入されている。シールリング50が二つ割り
又は三分割であるときはOリング73を緊張させて挿入
してシールリング50を締付けて一体化させるようにす
る。また、シールリング50の図の左側の端面には内径
部も外径部もハウジング30の端面に接触して内周側に
も外周側にも漏れないようにバランス用凹部56が形成
されている。
【0016】図2に示すように、シールリング50の図
の右側の端面の内径端部からバランス用凹部56に連通
させる第1連通孔51が1個又は複数個あけられてお
り、この第1連通孔51と別個独立に、シールリング5
0の図の左側の端面の内径端部からシールリング50の
外周面又はOリング73より外径側の端面に開口して連
通させる第2連通孔52が1個又は複数個あけられてい
る。
【0017】次に、図2に示す軸封装置の動作,作用に
ついて説明する。シールリング50は、シールリング5
0とハウジング30との間を密封し、シールリング50
と回転軸10との間は微小な隙間を保持して固体接触し
ないように、回転軸10の径方向の変位に追従してシー
ルリング50が径方向に変位しなければならないことは
前述のとおりである。図2に示すように、シールリング
50の図の左側の端面では、第1連通孔51によりバラ
ンス用凹部56の部分には高圧力PHがかかり、その他
の部分には低圧力PLがかかる。シールリング50の図
の右側の端面では、第2連通孔52によりOリング73
より外径側の部分には低圧力PLがかかり、Oリング7
3より内径側の部分には高圧力PHがかかる。したがっ
て、バランス用凹部56の広さ及びOリング73の径方
向の位置を適当に設定して、シールリング50にかかる
左右の圧力の合計をバランスさせることにより、このシ
ールリング50がハウジング30に接触する軸方向の
力、すなわち、Oリング接触力FR及びシール接触圧力
FSが小さくなり、摩擦力が小さくなり、このシールリ
ング50は回転軸10の径方向の変位に容易に追従して
変位し、摩耗が少なくなり、シール機能を良好な状態で
長期間保持させることができる。
【0018】なお、図1において、シールリング50の
図の左側の端面において、凸端面54の凹端面53に近
い位置にハウジング30に接するようにOリングを設け
て凸端面54と凹端面53との間を仕切るシール線を形
成してもよい。また、図の右側の端面において、Oリン
グ71及び72のいずれか一方又は両方を、Oリングの
代わりに滑らかな平端面としてハウジング30に接し
て、各平端面より内径側(図の下部)と外径側(図の上
部)とを仕切るシール線又はシール面を形成させるよう
にしてもよい。
【0019】また、図2において、シールリング50の
図の左側の端面において、バランス用凹部56の内径側
(図の下部)及び外径側(図の上部)のいずれか一方又
は両方にハウジング30に接するようにOリングを設け
て、バランス用凹部56の領域とそれより内径側及び外
径側の領域との間を仕切るシール線を形成させてもよ
い。また、図の右側の端面において、Oリング73の代
わりに該部を滑らかな平端面としてハウジング30に接
して、この平端面によって、それより内径側(図の下
部)と外径側(図の上部)とを仕切るシール線又はシー
ル面を形成させるようにしてもよい。
【0020】なお、図1(A)ではシールリング50を
5個設けたが、個数は設計条件によって決定すればよ
い。また、図1及び図2では図の右側が高圧、図の左側
が低圧としたが左右逆であってもよい。また、凹端面5
3及びバランス用凹部56の凹みの深さは関係なく、ハ
ウジング30の端面に接する部分があってもよい。この
部分に連通孔51で連通する反対側の圧力がかかればよ
い。また、Oリング71,72やバランス用凹部56の
径方向位置によってシールリング50にかかる圧力分布
が決まり、各シール線の接触力が決まるので、所望の状
態が得られるように決定すればよい。
【0021】また、パージガス供給孔36は必ずしも必
要ではなく、例えば、漏出したガスを再び圧縮して送り
込むというような手段をとってもよい。また、シールリ
ング50が分割である場合、これを一体化させる役目を
Oリング71又はOリング73にもたせたが、例えば、
シールリング50の外周面に周回溝を形成してスプリン
グを巻き付けて締付けるというようにしてもよい。
【0022】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、シー
ルリングの両端面の各一部にバランス用領域を形成し
て、反対側の圧力がかかるようにして両端面にかかる圧
力をバランスさせるようにしたので、このシールリング
がハウジングに接触する力を小さくすることができ、摩
擦力が小さくなり、このシールリングは回転軸の径方向
の変位に容易に追従して変位して固体接触が少なくな
り、摩耗が少なくなり、良好な密封機能を長期間保持さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による軸封装置の実施の一形態を示
し、(A)は縦断面図、(B)はシールリングの断面斜
視図、(C)はシールリングの他の箇所の断面図、
(D)はシールリングにかかる圧力分布を示す断面図で
ある。
【図2】この発明による軸封装置の実施の他の一形態の
シールリングにかかる圧力分布を示す断面図である。
【図3】従来の軸封装置の縦断面図である。
【符号の説明】
10:回転軸、 30:ハウジング、50:シールリン
グ、 51:第1連通孔、52:第2連通孔、 53:
凹端面、54:凸端面、 56:バランス用凹部、7
1,72,73:Oリング。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を包囲するように設けられたハウ
    ジングの内周の溝に径方向変位可能に挿入されたシール
    リングによって流体の漏れを阻止する軸封装置におい
    て、前記シールリングの両側の端面にシール線又はシー
    ル面をもって仕切られたバランス用領域を形成し、この
    各端面のバランス用領域に反対側の端面にかかる圧力を
    導入する連通孔をそれぞれ設けたことを特徴とする軸封
    装置。
  2. 【請求項2】 回転軸を包囲するように設けられたハウ
    ジングの内周の溝に径方向変位可能に挿入されたシール
    リングによって流体の漏れを阻止する軸封装置におい
    て、前記シールリングの一方側の端面には前記ハウジン
    グに接する2本のOリングを所定の間隔で設け、前記シ
    ールリングの他方側の端面には前記ハウジングに接する
    内径側の凸端面とこの凸端面によって遮断された外径側
    の凹端面とを所定の広さで形成し、前記シールリングの
    一方側の端面の内径端部と他方側の前記凹端面とに開口
    して連通させる第1の連通孔と、前記シールリングの一
    方側の端面の2本のOリングの間の部分と他方側の端面
    の内径端部とに開口して連通させる第2の連通孔とを設
    けたことを特徴とする軸封装置。
  3. 【請求項3】 回転軸を包囲するように設けられたハウ
    ジングの内周の溝に径方向変位可能に挿入されたシール
    リングによって流体の漏れを阻止する軸封装置におい
    て、前記シールリングの一方側の端面には前記ハウジン
    グに接する1本のOリングを所定の径方向位置に設け、
    前記シールリングの他方側の端面には内周側にも外周側
    にも連通しないようにバランス用凹部を所定の広さで形
    成し、前記シールリングの一方側の端面の内径端部と他
    方側の前記バランス用凹部とに開口して連通させる第1
    の連通孔と、前記一方側の端面のOリングより外径側の
    端面又は外周面と他方側の端面の内径端部とに開口して
    連通させる第2の連通孔とを設けたことを特徴とする軸
    封装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021256772A1 (ko) * 2020-06-19 2021-12-23 씰링크 주식회사 회전축 밀폐장치 및 이를 이용하는 반도체 기판처리장치

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WO2021256772A1 (ko) * 2020-06-19 2021-12-23 씰링크 주식회사 회전축 밀폐장치 및 이를 이용하는 반도체 기판처리장치

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Effective date: 20020903