JPH09227487A - オキシムエーテルを有するベンジルオキシベンゼン誘導体及びこれを有効成分とする農園芸用殺菌剤 - Google Patents

オキシムエーテルを有するベンジルオキシベンゼン誘導体及びこれを有効成分とする農園芸用殺菌剤

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JPH09227487A
JPH09227487A JP3342096A JP3342096A JPH09227487A JP H09227487 A JPH09227487 A JP H09227487A JP 3342096 A JP3342096 A JP 3342096A JP 3342096 A JP3342096 A JP 3342096A JP H09227487 A JPH09227487 A JP H09227487A
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JP
Japan
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compound
generic name
group
carbon atoms
methyl
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Application number
JP3342096A
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English (en)
Inventor
Seiji Kakinuma
誠司 柿沼
Shinya Henmi
信弥 逸見
Takayoshi Katsurayama
登義 葛山
Shiyunnosuke Watanabe
俊之助 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Agro Kanesho Co Ltd
Original Assignee
Agro Kanesho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オキシムエーテルを有するベンジルオキシベ
ンゼン誘導体を有効成分とする農園芸用殺菌剤を提供す
る。 【解決手段】 有効成分として、一般式(I): 【化1】 (式中、R1 は、水素原子、炭素数1〜4のアルキル
基、ホルミル基又は炭素数2〜5のアルキルカルボニル
基であり、R2 は、水素原子又は炭素数1〜4のアルキ
ル基であり、R3 は、炭素数1〜6のアルキル基、炭素
数3〜5のアルケニル基又は炭素数3〜5のアルキニル
基であり、R4 は、水素原子又は炭素数1〜6のアルキ
ル基であり、Xは、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1
〜4のアルキル基又は炭素数1〜4のアルコキシ基であ
り、Zは、炭素数1〜3のアルコキシ基又は−N
(R5 )(R6 )を示し、R5 及びR6 は、独立に、水
素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を示す。)で表わ
されるベンジルオキシベンゼン誘導体を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オキシムエーテルを有
するベンジルオキシベンゼン誘導体及びこれを有効成分
とする農園芸用殺菌剤に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平3−17052号公報(=EP4
00417)には、殺菌剤を製造するための中間体とし
て、下記一般式で表される化合物が記載されている。
【0003】
【化2】
【0004】(式中、X(m=1〜5)は、独立に、ハ
ロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、C 1 〜C15−アルキ
ル基、C3 〜C6 −シクロアルキル基、C3 〜C6 −ア
ルケニル基、C1 〜C4 −アルコキシ基、C1 〜C2
ハロゲンアルキル基、C1 〜C 2 −ハロゲンアルコキシ
基、場合により置換されたフェニル基、場合により置換
されたフェノキシ基、場合により置換されたベンジル基
又は場合により置換された縮合環化された芳香族基を表
す〕で表され、但し、Xm が2−フルオル−、2−クロ
ル−、3−クロル−、4−クロル−、2,4−ジクロル
−、2−メチル−4−クロル−、2−メチル−、4−メ
チル−、4−t−ブチル−、2−メトキシ−、4−メト
キシ−、2−トリフルオロメチル−、又は4−ニトロ基
を表す化合物を除く。) しかしながら、この公報に記載された化合物は、中間体
としての化合物であるから、公報には、これらの中間体
についての殺菌活性については、全く記載されていな
い。特開平5−25109号公報には、除草剤を製造す
るための中間体として下記の化合物が記載されている。
【0005】
【化3】 しかしながら、上記公報には、この中間体の殺菌活性に
ついては全く記載されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、農園芸用殺
菌剤として有用なベンジルオキシベンゼン誘導体を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、農園芸用殺
菌剤について広範に研究探索した結果、フェニル酢酸エ
ステル、フェニル酢酸アミドなどの一定の骨格をもつ置
換ベンゼン誘導体が優れた殺菌活性を示すことを見出
し、本発明を完成した。即ち、本発明は、一般式
(I):
【0008】
【化4】
【0009】(式中、R1 は、水素原子、炭素数1〜4
のアルキル基、ホルミル基又は炭素数2〜5のアルキル
カルボニル基であり、R2 は、水素原子又は炭素数1〜
4のアルキル基であり、R3 は、炭素数1〜6のアルキ
ル基、炭素数3〜5のアルケニル基又は炭素数3〜5の
アルキニル基であり、R4 は、水素原子又は炭素数1〜
6のアルキル基であり、Xは、水素原子、ハロゲン原
子、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数1〜4のアル
コキシ基であり、Zは、炭素数1〜3のアルコキシ基又
は−N(R5 )(R6 )を示し、R5 及びR6 は、独立
に、水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を示す。)
で表されるベンジルオキシベンゼン誘導体及びこれを有
効成分とする農園芸用殺菌剤に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
上記一般式(I)のベンジルオキシベンゼン誘導体にお
いて、R1 としての炭素数1〜4のアルキル基は、分岐
を有していてもよい。このようなアルキル基としては、
例えば、メチル基、エチル基、n−又はイソ−プロピル
基及びn−、イソ−、s−又はt−ブチル基が挙げられ
る。R1 としての炭素数2〜5のアルキルカルボニル基
は、上記と同様の炭素数1〜4のアルキル基を有するア
ルキルカルボニル基である。このようなアルキルカルボ
ニル基としては、例えば、メチルカルボニル基、エチル
カルボニル基、n−又はイソ−プロピルカルボニル基等
が挙げられる。R2 としての炭素数1〜4のアルキル基
の範囲は、上記R1 におけるアルキル基の場合と同様で
ある。R3 としての炭素数1〜6のアルキル基は、分岐
を有していてもよく、更に、活性に影響を与えない範囲
で各種の置換基、例えば、ハロゲン原子(例えば、弗素
原子や、塩素原子、臭素原子等)等を有してもよい。具
体的には、このようなアルキル基としては、例えば、メ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基
及びヘキシル基及びその異性体の基が挙げられる。
【0011】R3 としての炭素数3〜5のアルケニル基
は、分岐を有していてもよく、更に、活性に影響を与え
ない範囲で各種の置換基、例えば、ハロゲン原子(例え
ば、弗素原子や、塩素原子、臭素原子等)等を有しても
よい。このようなアルケニル基としては、アリル基等が
挙げられる。R3 としての炭素数3〜5のアルキニル基
は、分岐を有していてもよく、更に、活性に影響を与え
ない範囲で各種の置換基、例えば、ハロゲン原子(例え
ば、弗素原子や、塩素原子、臭素原子等)等を有しても
よい。このようなアルキニル基としては、例えば、プロ
パルギル基が挙げられる。R4 としての炭素数1〜6の
アルキル基の範囲は、上記R3 におけるアルキル基の場
合と同様である。Xとしてのハロゲン原子には、弗素原
子や、塩素原子、臭素原子等が含まれる。また、Xとし
ての炭素数1〜4のアルキル基は、分岐を有していても
よく、更に、活性に影響を与えない範囲で各種の置換
基、例えば、ハロゲン原子(例えば、弗素原子や、塩素
原子、臭素原子等)等を有してもよい。また、Xとして
の炭素数1〜4のアルコキシ基には、分岐を有してもよ
く、更に、活性に影響を与えない範囲で各種の置換基、
例えば、ハロゲン原子(例えば、弗素原子や、塩素原
子、臭素原子等)等を有してもよい。このようなアルコ
キシ基としては、例えば、メトキシ基や、エトキシ基、
n-又はイソプロポキシ基、及びn-、イソ−、s-又はt-ブ
トキシ基、更には、それらのハロゲン化物等に由来する
基が挙げられる。
【0012】Xの数(n)は、通常、1〜4、好ましく
は1〜2である。この場合、それぞれのXは、別個の置
換基であってもよい。Zとしての炭素数1〜3のアルコ
キシ基は、分岐を有していてもよい。このようなアルコ
キシ基としては、例えば、メトキシ基や、エトキシ基、
n-又はイソプロポキシ基が挙げられる。好ましくは、メ
トキシ基である。Zとしてのアミノ基における、R5
びR6 は、独立に、水酸原子又は炭素数1〜3のアルキ
ル基である。R5 及びR6 としての炭素数1〜3のアル
キル基は、分岐を有していてもよい。このようなアルキ
ル基としては、例えば、メチル基や、エチル基、n-又は
イソプロピル基が挙げられる。Zとしてのアミノ基は、
好ましくは、モノアルキルアミノ基、例えば、モノメチ
ルアミノ基等である。本発明のベンジルオキシベンゼン
誘導体は、公知の方法によって製造することができる。
また、本発明の化合物は、E/Z異性体や、幾何異性
体、光学異性体、ジアステレオマー等の混合物として製
造することができる。なお、異性体混合物として本発明
のベンジルオキシベンゼン誘導体が得られる場合には、
常法により、例えば再結晶ないしクロマトグラフィーに
より個々の異性体に分離することができる。例えば、本
発明のベンジルオキシベンゼン誘導体は、以下のような
種々の工程(ルート)に従って製造することができる。
【0013】
【化5】
【0014】このルート(A)においては、ケトエステ
ル(1)を還元することにより、(2a)が得られる。
又は、(1)に低級アルキルマグネシウムハライドある
いは低級アルキルリチウム等と反応することにより、
(2b)が得られる。例えば、マンデル酸エステル(2
a、2b)を通常の方法でアルキル化、アシル化等の反
応に付することにより、(3) が得られ、更に、(R5
(R6 )NHのアミンを反応させると、アミド(5)が
得られる。別のルートとしては、(2a、2b)と、
(R5 )(R6 )NHのアミンとを反応させて、アミド
(4)を形成させ、次いで、通常の方法によりアルキル
化、アシル化等の反応を行うことにより、(5)が得ら
れる。
【0015】
【化6】
【0016】ルート(B)においては、シアンヒドリン
(8)を低級アルコールとプロトン酸、例えば塩酸との
存在下において反応させて、イミドエステルヒドロクロ
リド(9)として、これを加水分解してマンデル酸エス
テル(2a)が得られる(例えば、特開平3−1705
2号公報(=EP400417)参照)。なお、本発明
のベンジルオキシベンゼン誘導体(I)は、ルート
(C)として、フェノール誘導体(化合物(6) )と、ベ
ンジルハライド(化合物(7))とを塩基の存在下に反応さ
せることによっても得ることができる。ここで使用する
塩基としては、例えば、炭酸ナトリウムや、炭酸カリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水素化ナトリウム、金属ナトリウム、ナトリウ
ムメトキシド、カリウムt-ブトキシド、トリエチルアミ
ン、ピリジン等が挙げられる。
【0017】本発明の一般式(1)で表されるベンジル
オキシベンゼン誘導体は、農園芸用殺菌剤として有用で
あり、例えば、稲いもち病(Pyricularia oryzae)、稲
紋枯病(Rhizoctonia solani)、稲ごま葉枯病(Chochl
iobolus miyabeanus)、麦類の眼紋病(Pseudocercospo
rella herpotrichoides)、麦類のうどんこ病(Erysiphe
graminis )、キュウリうどんこ病(Sphaerotheca ful
iginea)、ブドウうどんこ病(Uncinula necator)の如
き種々の宿主植物についてのうどんこ病、エンバクの冠
さび病(Puccinia coronata)及び他の植物のさび病、ブ
ドウの灰色かび病(Botrytis cinerea)及び他の植物の
灰色かび病、キュウリ菌核病(Sclerotinia sclerotior
um)及び他の植物の菌核病、馬鈴薯疫病(Phytophthora
infestans)及び他の植物の疫病、キュウリべと病(Ps
eudoperonospora cubensis)、ブドウのべと病(Plasmo
para viticola)等の種々の植物のべと病、リンゴ黒星病
(Venturia inaequalis)、ナシ黒星病(Venturia nashi
cola)等の種々の植物の黒星病、リンゴ斑点落葉病(Al
ternaria mali)、ナシ黒斑病(Alternaria kikuchiana)
等の種々の植物のアルタナリア病、リンゴモニリア病
(Monilinia mali)、桃灰星病(Monilinia fructicol
a)等の果樹のモニリア病、カンキツ黒点病(Diaporthe
citri)、カンキツ青カビ病(Penicillium italicum)
等の病害に対して極めて高い防除効果を有するものであ
る。
【0018】本発明の農園芸用殺菌剤は、水田作物、畑
作物、果樹、野菜、その他の作物及び花卉等に被害を与
える前記病害に対して顕著な殺菌効果を有するものであ
るので、病害の発生が予測される時期に合わせて、病害
の発生前又は発生が確認された時点で水田、畑、果樹、
野菜、その他の作物、花卉等の水田水、茎葉又は土壌
や、種子、球根を処理することにより、本発明の農園芸
用殺菌剤の所期の効果が奏されるものである。本発明化
合物の使用濃度/使用量は、対象作物、使用方法、製剤
形態、施用量などの違いによって異なり、一概に規定で
きないが、茎葉処理の場合、有効成分当たり普通0.1〜
10,000ppm 、望ましくは1〜2,000ppm である。
また、本発明化合物は必要に応じて他の農薬、例えば、
殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、抗ウィルス剤、
誘引剤、除草剤、植物生長調整剤などと混用、併用する
ことができ、この場合には一層すぐれた効果を示すこと
もある。
【0019】上記殺虫剤、殺ダニ剤、或いは殺線虫剤の
有効成分化合物としては、例えばO−(4−ブロモ−2
−クロロフェニル)O−エチルS−プロピルホスホロチ
オエート(一般名:プロフェノホス)、O−(2,2−
ジクロロビニル) O,O−ジメチルホスフェート(一
般名:ジクロルボス)、O−エチル O−〔3−メチル
−4−(メチルチオ)フェニル〕 N−イソプロピルホ
スホロアミデート(一般名:フェナミホス)、O,O−
ジメチルO−(4−ニトロ−m−トリル)ホスホロチオ
エート(一般名:フェニトロチオン)、O−エチル O
−(4−ニトロフェニル)フェニルホスホノチオエート
(一般名:EPN)、O,O−ジエチルO−(2−イソ
プロピル−6−メチルピリミジン−4−イル)ホスホロ
チオエート(一般名:ダイアジノン)、O,O−ジメチ
ル O−(3,5,6−トリクロロ−2−ピリジル)ホ
スホロチオエート(一般名:クロルピリホスメチル)、
O,S−ジメチル N−アセチルホスホロアミドチオエ
ート(一般名:アセフェート)、O−(2,4−ジクロ
ロフェニル) O−エチル S−プロピルホスホロジチ
オエート(一般名:プロチオホス)、(RS)−S−se
c −ブチル O−エチル 2−オキソ−1,3−チアゾ
リジン−3−イルホスホノチオエート(一般名:ホスチ
アゼート)のような有機リン酸エステル系化合物;1−
ナフチル N−メチルカーバメート(一般名:カルバリ
ル)、2−イソプロポキシフェニル N−メチルカーバ
メート(一般名:プロポキスル)、2−メチル−2−
(メチルチオ)プロピオンアルデヒド O−メチルカル
バモイルオキシム(一般名:アルジカルブ)、2,3−
ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフラン−7−イル
N−メチルカーバメート(一般名:カルボフラン)、ジ
メチルN,N′−〔チオビス((メチルイミノ)カルボ
ニルオキシ)〕ビスエタンイミドチオエート(一般名:
チオジカルブ)、S−メチル N−(メチルカルバモイ
ルオキシ)チオアセトイミデート(一般名:メソミ
ル)、N,N−ジメチル−2−メチルカルバモイルオキ
シイミノ−2−(メチルチオ)アセトアミド(一般名:
オキサミル)、2−(エチルチオメチル)フェニル N
−メチルカーバメート(一般名:エチオフェンカル
ブ)、2−ジメチルアミノー5,6−ジメチルピリミジ
ン−4−イル N,N−ジメチルカーバメート(一般
名:ピリミカーブ)、2−sec −ブチルフェニル N−
メチルカーバメート(一般名:フェノブカルブ)のよう
なカーバメート系化合物;
【0020】S,S′−2−ジメチルアミノトリメチレ
ンビス(チオカーバメート)(一般名:カルタップ)、
N,N−ジメチル−1,2,3−トリチアン−5−イル
アミン(一般名:チオシクラム)のようなネライストキ
シン誘導体;2,2,2−トリクロロ−1,1−ビス
(4−クロロフェニル)エタノール(一般名:ジコホ
ル)、4−クロロフェニル−2,4,5−トリクロロフ
ェニルスルホン(一般名:テトラジホン)のような有機
塩素系化合物;ビス〔トリス(2−メチル−2−フェニ
ルプロピル)チン〕オキシド(一般名:酸化フェンブタ
スズ)のような有機金属系化合物;(RS)−α−シア
ノ−3−フェノキシベンジル(RS)−2−(4−クロ
ロフェニル)−3−メチルブチレート(一般名:フェン
バレレート)、3−フェノキシベンジル(1RS)−シ
ス、トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,
2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(一般
名:ペルメトリン)、(RS)−α−シアノ−3−フェ
ノキシベンジル(1RS)−シス,トランス−3−
(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロ
プロパンカルボキシレート(一般名:シペルメトリ
ン)、(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル
(1R)−シス−3−(2,2−ジブロモビニル)−
2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(一
般名:デルタメトリン)、(RS)−α−シアノ−3−
フェノキシベンジル(1RS)−シス,トランス−3−
(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペニル)
−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート
(一般名:シハロトリン)、4−メチル−2,3,5,
6−テトラフルオロベンジル−3−(2−クロロ−3,
3,3−トリフルオロ−1−プロぺニル)−2,2−ジ
メチルシクロプロパンカルボキシレート(一般名:テフ
ルトリン)、2−(4−エトキシフェニル)−2−メチ
ルプロピル 3−フェノキシベンジルエーテル(一般
名:エトフェンプロックス)のようなピレスロイド系化
合物;
【0021】1−(4−クロロフェニル)−3−(2,
6−ジフルオロベンゾイル)ウレア(一般名:ジフルベ
ンズロン)、1−〔3,5−ジクロロ−4−(3−クロ
ロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)フ
ェニル〕−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレ
ア(一般名:クロルフルアズロン)、1−(3,5−ジ
クロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−3−(2,6
−ジフルオロベンゾイル)ウレア(一般名:テフルベン
ズロン)のようなベンゾイルウレア系化合物;イソプロ
ピル (2E,4E)−11−メトキシ−3,7,11
−トリメチル−2,4−ドデカジエノエート(一般名:
メトプレン)のような幼若ホルモン様化合物;2−t−
ブチル−5−(4−t−ブチルベンジルチオ)−4−ク
ロロ−3(2H)−ピリダジノン(一般名:ピリダベ
ン)のようなピリダジノン系化合物;t−ブチル 4−
〔(1,3−ジメチル−5−フェノキシピラゾール−4
−イル)メチレンアミノオキシメチル〕ベンゾエート
(一般名:フェンピロキシメート)のようなピラゾール
系化合物;
【0022】1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)
−N−ニトロ−イミダゾリジン−2−イリデンアミン
(一般名:イミダクロプリド)、1−〔N−(6−クロ
ロ−3−ピリジルメチル)−N−エチルアミノ〕−1−
メチルアミノ−2−ニトロエチレン(ヨーロッパ公開N
o.302389)、2−メチルアミノ−2−〔N−メ
チル−N−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)アミ
ノ〕−1−ニトロエチレン(ヨーロッパ公開No.30
2389)、1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)
アミノ−1−ジメチルアミノ−2−ニトロエチレン(ヨ
ーロッパ公開No.302389)、1−(6−クロロ
−3−ピリジルメチル)−2−(1−ニトロ−2−アリ
ルチオエチリデン)イミダゾリジン(ヨーロッパ公開N
o.437784)、1−(6−クロロ−3−ピリジル
メチル)−2−(1−ニトロ−2−エチルチオエチリデ
ン)イミダゾリジン(ヨーロッパ公開No.43778
4)、1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−2−
(1−ニトロ−2−β−メチルアリルチオエチリデン)
イミダゾリジン(ヨーロッパ公開No.43778
4)、1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−3−
メチル−2−ニトログアニジン(ヨーロッパ公開No.
383091)、1−(6−クロロ−3−ピリジルメチ
ル)−3,3−ジメチル−2−ニトログアニジン(ヨー
ロッパ公開No.383091)、3−(6−クロロ−
3−ピリジルメチル)−2−ニトロメチレン−チアゾリ
ジン(ヨーロッパ公開No.192060)、1−(6
−クロロ−3−ピリジルメチル)−2−(ニトロメチレ
ン)−イミダゾリジン(ヨーロッパ公開No.1638
55)、6−(6−クロロ−3−ピリジルメチルアミ
ノ)−1,3−ジメチル−5−ニトロ−1,2,3,4
−テトラヒドロピリミジン(ヨーロッパ公開No.36
6085)、1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)
−5−ニトロ−3−メチル−6−メチルアミノ−1,
2,3,4−テトラヒドロピリミジン(ヨーロッパ公開
No.366085)などのニトロ系化合物;ジニトロ
系化合物、有機硫黄化合物、尿素系化合物、トリアジン
系化合物、ヒドラジン系化合物、また、その他の化合物
として、2−tert−ブチルイミノ−3−イソプロピル−
5−フェニル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−
1,3,5−チアジアジン−4−オン(一般名:ブブロ
フェジン)、トランス−(4−クロロフェニル)−N−
シクロヘキシル−4−メチル−2−オキソチアゾリジノ
ン−3−カルボキサミド(一般名:ヘキシチアゾク
ス)、N−メチルビス(2,4−キシリルイミノメチ
ル)アミン(一般名:アミトラズ)、N′−(4−クロ
ロ−o−トリル)−N,N−ジメチルホルムアミジン
(一般名:クロルジメホルム)、(4−エトキシフェニ
ル)−〔3−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニ
ル)プロピル〕(ジメチル)シラン(一般名:シラフル
オフェン)のような化合物;などが挙げられる。更に、
BT剤、昆虫病原ウイルス剤などのような微生物農薬、
アベルメクチン、ミルベマイシンのような抗生物質など
と、混用、併用することもできる。
【0023】上記殺菌剤の有効成分化合物としては、例
えば、2−アニリノ−4−メチル−6−(1−プロピニ
ル)ピリミジン(一般名:メパニピリム)、4,6−ジ
メチル−N−フェニル−2−ピリミジナミン(一般名:
ピリメサニル)のようなピリミジナミン系化合物;1−
(4−クロロフェノキシ)−3,3−ジメチル−1−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタノ
ン(一般名:トリアジメホン)、1−(ビフェニル−4
−イルオキシ)−3,3−ジメチル−1−(1H、1,
2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール
(一般名:ビテルタノール)、1−〔N−(4−クロロ
−2−トリフルオロメチルフェニル)−2−プロポキシ
アセトイミドイル〕イミダゾール〔一般名:トリフルミ
ゾール)、1−〔2−(2,4−ジクロロフェニル〕−
4−エチル−1,3−ジオキソラン−2−イルメチル〕
−1H−1,2,4−トリアゾール(一般名:エタコナ
ゾール)、1−〔2−(2,4−ジクロロフェニル)−
4−プロピル−1,3−ジオキソラン−2−イルメチ
ル〕−1H−1,2,4−トリアゾール(一般名:プロ
ピコナゾール)、1−〔2−(2,4−ジクロロフェニ
ル)ペンチル〕−1H−1,2,4−トリアゾール(一
般名:ペンコナゾール)、ビス(4−フルオロフェニ
ル)(メチル)(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イルメチル)シラン(一般名:フルシラゾール)、2
−(4−クロロフェニル)−2−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1ーイルメチル)ヘキサンニトリル(一
般名:マイクロブタニル)、2RS、3RS)−2−
(4−クロロフェニル)−3−シクロプロピル−1−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン
−2−オール(一般名:シプロコナゾール)、(RS)
−1−(4−クロロフェニル)−4,4−ジメチル−3
−(1H−1,2,4,−トリアゾール−1−イルメチ
ル)ペンタン−3−オール(一般名:ターブコナゾー
ル)、(RS)−2−(2,4−ジクロロフェニル)−
1−(1H−1,2,4,−トリアゾール−1−イル)
ヘキサン−2−オール(一般名:ヘキサコナゾール)、
(2RS、5RS)−5−(2,4−ジクロロフェニ
ル)テトラヒドロ−5−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イルメチル)−2−フリル2,2,2−トリ
フルオロエチルエーテル(一般名:ファーコナゾールシ
ス)、N−プロピル−N−〔2−(2,4,6−トリク
ロロフェノキシ)エチル〕イミダゾール−1−カルボキ
サミド(一般名:プロクロラズ)のようなアゾール系化
合物;
【0024】6−メチル−1,3−ジチオロ〔4,5−
b〕キノキサリン−2−オン(一般名:キノメチオネー
ト)のようなキノキサリン系化合物;マンガニーズエチ
レンビス(ジチオカーバメート)の重合物(一般名:マ
ンネブ)、ジンクエチレンビス(ジチオカーバメート)
の重合物(一般名:ジネブ)、ジンク(亜鉛)とマンガ
ニーズエチレンビス(ジチオカーバメート)(マンネ
ブ)の錯化合物(一般名:マンゼブ)、ジジンクビス
(ジメチルジチオカーバメート)エチレンビス(ジチオ
カーバメート)(一般名:ポリカーバメート)、ジンク
プロピレンビス(ジチオカーバメート)の重合物(一般
名:プロビネブ)のようなジチオカーバメート系化合
物;4,5,6,7−テトラクロロフタリド(一般名:
フサライド)、テトラクロロイソフタロニトリル(一般
名:クロロタロニル)、ペンタクロロニトロベンゼン
(一般名:キントゼン)のような有機塩素系化合物;メ
チル 1−(ブチルカルバモイル)ベンズイミダゾール
−2−イルカーバメート(一般名:ベノミル)、ジメチ
ル4,4′−(o−フェニレン)ビス(3−チオアロフ
ァネート)(一般名:チオファネートメチル)、メチル
ベンズイミダゾール−2−イルカ−バメート(一般名:
カーベンダジム)のようなベンズイミダゾール系化合
物;3−クロロ−N−(3−クロロ−2,6−ジニトロ
−4−α,α,α−トリフルオロトリル)−5−トリフ
ルオロメチル−2−ピリジナミン(一般名:フルアジナ
ム)のようなピリジナミン系化合物;1−(2−シアノ
−2−メトキシイミノアセチル)−3−エチル尿素(一
般名:シモキサニル)のようなシアノアセトアミド系化
合物;
【0025】メチル N−(2−メトキシアセチル)−
N−(2,6−キシリル)−DL−アラニネート(一般
名:メタラキシル)、2−メトキシ−N−(2−オキソ
−1,3−オキサゾリジン−3−イル)アセト−2′,
6′−キシリジド(一般名:オキサジキシル)、(±)
−α−2−クロロ−N−(2,6−キシリルアセトアミ
ド)−γ−ブチロラクトン(一般名:オフレース)、メ
チル N−フェニルアセチル−N−(2,6−キシリ
ル)−DL−アラニネート(一般名:ベナラキシル)、
メチル N−(2−フロイル)−N−(2,6−キシリ
ル)−DL−アラニネート(一般名:フララキシル)、
(±)−α−〔N−(3−クロロフェニル)シクロプロ
パンカルボキサミド〕−γ−ブチロラクトン(一般名:
シプロフラン)のようなフェニルアミド系化合物;N−
ジクロロフルオロメチルチオーN′,N′−ジメチル−
N−フェニルスルファミド(一般名:ジクロフルアニ
ド)のようなスルフェン酸系化合物;水酸化第二銅(一
般名:水酸化第二銅)、カッパー 8−キノリノレート
(一般名:有機銅)のような銅系化合物;5−メチルイ
ソキサゾール−3−オール(一般名:ヒドロキシイソキ
サゾール)のようなイソキサゾール系化合物;アルミニ
ウムトリス(エチルホスホネート)(一般名:ホセチル
アルミニウム)、O−2,6−ジクロロ−p−トリル−
O,O−ジメチルホスホロチオエート(一般名:トルク
ロホス−メチル),S−ベンジル O,O−ジイソプロ
ピルホスホロチオエート、O−エチル S,S−ジフェ
ニルホスホロジチオエート、アルミニウムエチルハイド
ロゲンホスホネートのような有機リン系化合物;
【0026】N−(トリクロロメチルチオ)シクロヘキ
シ−4−エン−1,2−ジカルボキシミド(一般名:キ
ャプタン)、N−(1,1,2,2−テトラクロロエチ
ルチオ)シクロヘキシ−4−エン−1,2−ジカルボキ
シミド(一般名:キャプタホル)、N−(トリクロロメ
チルチオ)フタルイミド(一般名:フォルペット)のよ
うなN−ハロゲノチオアルキル系化合物;N−(3,5
−ジクロロフェニル)−1,2−ジメチルシクロプロパ
ン−1,2−ジカルボキシミド(一般名プロシミド
ン)、3−(3,5−ジクロロフェニル)−N−イソプ
ロピル−2,4−ジオキソイミダゾリジン−1−カルボ
キサミド(一般名:イプロジオン)、(RS)−3−
(3,5−ジクロロフェニル)−5−メチル−5−ビニ
ル−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン(一般
名:ビンクロゾリン)のようなジカルボキシイミド系化
合物;α,α,α−トリフルオロ−3′−イソプロポキ
シ−o−トルアニリド(一般名:フルトラニル)、3′
−イソプロポキシ−o−トルアニリド(一般名:メプロ
ニル)のようなベンズアニリド系化合物;2−(1,3
−ジメチルピラゾール−4−イルカルボニルアミノ)−
4−メチル−3−ペンテンニトリル(英国特許第219
0375号に記載の化合物)、α−(ニコチニルアミ
ノ)−(3−フルオロフェニル)アセトニトリル(特開
昭63−135364号公報に記載の化合物)のような
ベンズアミド系化合物;N,N′−〔ピペラジン−1,
4−ジイルビス〔(トリクロロメチル)メチレン〕ジホ
ルムアミド(一般名:トリホリン)のようなピペラジン
系化合物;2′,4′−ジクロロ−2−(3−ビリジ
ル)アセトフェノン O−メチルオキシム(一般名:ピ
リフェノックス)のようなピリジン系化合物;(±)−
2,4′−ジクロロ−α−(ピリミジン−5−イル)ベ
ンズヒドリルアルコール(一般名:フェナリモル)、
(±)−2,4′−ジフルオロ−α−(1H−1,2,
4−トリアゾール−1−イルメチル)ベンズヒドリルア
ルコール(一般名:フルトリアフォル)のようなカルビ
ノール系化合物;(RS)−1−〔3−(4−ターシャ
リーブチルフェニル)−2−メチルプロピル〕ピペリジ
ン(一般名:フェンプロピディン)のようなピペリジン
系化合物;(±)−シス−4−〔3−(4−ターシャリ
ーブチルフェニル)−2−メチルプロピル〕−2,6−
ジメチルモルフォリン(一般名:フェンプロピモルフ)
のようなモルフォリン系化合物;トリフェニルチンヒド
ロキシド(一般名:フェンチンヒドロキシド):トリフ
ェニルチンアセテート(一般名:フェンチンアセテー
ト)のような有機スズ系化合物;
【0027】1−(4−クロロベンジル)−1−シクロ
ペンチル−3−フェニルウレア(一般名:ペンシキュロ
ン)のような尿素系化合物;(E,Z)4−〔3−(4
−クロロフェニル)−3−(3,4−ジメトキシフェニ
ル)アクリロイル〕モリフォリン(一般名:ジメトモル
フ)のようなシンナミック酸系化合物;イソプロピル
3,4−ジエトキシカルバニレート(一般名:ジエトフ
ェンカルブ)のようなフェニルカーバメート系化合物;
3−シアノ−4−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベン
ゾジオキソール−4−イル)ピロール(一般名:フルジ
オキソニル)、3−(2′,3′−ジクロロフェニル)
−4−シアノ−ピロール(一般名:フェンピクロニル)
のようなシアノピロール系化合物;アントラキノン系化
合物;クロトン酸系化合物;抗生物質などが挙げられ
る。
【0028】なお、前記一般式(I)で表わされるベン
ジルオキシベンゼン誘導体と混用、併用する相手剤との
適当な混合重量比は、一般に1:300〜300:1、
望ましくは1:100〜100:1である。特にこのベ
ンジルオキシベンゼン誘導体と、ピリミジナミン系化合
物、有機塩素系化合物、ピリジナミン系化合物或いはシ
アノピロール系化合物との混用の場合には、各種の灰色
カビ病の防除に優れた効果が期待できる。本発明のベン
ジルオキシベンゼン誘導体を殺菌剤の有効成分として実
際に使用する場合は、通常、固体担体、溶剤、界面活性
剤、その他の製剤用補助剤と混合して、乳剤、水溶液
剤、マイクロカプセル剤、マイクロエマルジョン剤、水
和剤、懸濁剤、顆粒水和剤、水溶剤等に製剤することが
できる。これらの製剤には、有効成分として本発明で使
用するベンジルオキシベンゼン誘導体を、0.002〜8
0重量%、好ましくは、0.01〜70重量%含有するこ
とが適当である。固体担体としては、カオリンクレー、
アッタパルジャイトクレー、ベントナイト、酸性白土、
バイロフェライト、タルク、珪藻土、方解石、クルミ殻
粉、尿素、硫酸アンモニウム、合成含水珪酸等の、微粉
末あるいは粒状物が挙げられる。
【0029】溶剤としては、キシレン、ナフサ類、メチ
ルナフタレン、パラフィン類、マシン油等の芳香族及び
脂肪族炭化水素類、イソプロパノール、ブタノール、プ
ロピレングリコール、エチレングリコール、セロソル
ブ、カービトール等のアルコール類、アセトン、シクロ
ヘキサノン、イソホロン等のケトン類、大豆油、綿実油
等の植物油、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチル
ホルムアミド、N−メチルピロリドン、アセトニトリ
ル、水等が挙げられる。乳化、分散、湿展等のために用
いられる界面活性剤としては、リグニンスルホン酸塩、
アルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン
酸塩ホルムアルデヒド縮合物、アルキル硫酸エステル
塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン
酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレ
ンアルキルアリールエーテル硫酸又はスルホン酸又はリ
ン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸又は
リン酸又はスルホン酸塩、ポリオキシエチレンスチレン
化及びベンジル化フェニルエーテルのリン酸又は硫酸エ
ステル塩類等の陰イオン界面活性剤、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリ
ールエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリ
マー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンスチレ
ン化及びベンジル化フェニルエーテル類等の非イオン界
面活性剤等が挙げられる。
【0030】その他の製剤補助剤としては、アルギン酸
塩、ポリビニルアルコール、アラビアガム、カルボキシ
メチルセルロース、ザンタンガム、ウエランガム、酸性
リン酸イソプロピル等を挙げることができる。典型的な
製剤例としての水和剤は、本発明のベンジルオキシベン
ゼン誘導体を約5〜50重量部、陰イオン界面活性剤2
〜5重量部、含水固体担体5〜20重量部及び、そして
その全体を100重量部にするに充分な量の固体担体と
混合粉砕することによって調製される。乳剤は、本発明
のベンジルオキシベンゼン誘導体1〜70重量部、非イ
オン界面活性剤5〜15重量部、陰イオン界面活性剤1
〜10重量部、そしてその全体を100重量部にするに
充分な量の不活性な薬学的に許容される液体希釈剤と混
合することで調製することができる。懸濁剤は、本発明
のベンジルオキシベンゼン誘導体5〜50重量部、非イ
オン界面活性剤又はアニオン性界面活性剤1〜5重量
部、増粘剤0.1〜0.3重量部、そしてその全体を100
重量部にするに充分な量の水を混合し、粒度が0.1〜3
μm 好ましくは0.5〜2μm になるまで湿式粉砕するこ
とで調製することができる。顆粒水和剤は、微粉化した
本発明のベンジルオキシベンゼン誘導体5〜50重量
部、無機塩類鉱物微粉90〜40結合剤、界面活性剤5
〜10重量部等から成る粒剤であるが、水中に投与する
と速やかに崩壊し分散する。
【0031】
【実施例】次に、本発明について、更に、合成例及び応
用実施例を挙げて具体的に説明する。但し、本発明の範
囲は、これらの合成例及び応用実施例に限定されるもの
ではない。合成例1(ルート(A)(1)) 2−ヒドロキシ−2−〔2−〔2−メチル−4−〔E−
1−(メトキシイミノ)エチル〕フェノキシメチル〕〕
フェニル酢酸メチルエステル(No.1) 2−〔2−メチル−4−〔E−1−(メトキシイミノ)
エチル〕フェノキシメチル〕〕フェニルグリオキシル酸
メチルエステル20gの200ml酢酸エチル溶液に水1
00mlを加え、0℃に冷却し攪拌した。その後、NaBH4
4.3gを加え、氷冷下2時間保持した後、室温に戻し、
更に8時間攪拌した。次いで、有機層を3%塩酸水溶液
で洗浄後、水で水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、酢酸エチルを留去した。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)に
より精製して、題記化合物16gを得た。1 H−NMR(CDCl3);2.18(3H,S), 2.2
8(3H,S), 3.49(1H,d) 3.21(3H,S), 3.97(3H,S), 5.21
(2H,S) 5.47(1H,d), 6.80〜7.50(7H,m)合成例2 2−メトキシ−2−〔2−〔2−メチル−4−〔E−1
−(メトキシイミノ)エチル〕フェノキシメチル〕〕フ
ェニル酢酸メチルエステル(No.2) 合成例1で得た化合物18gの200mlジメチルホルム
アミド溶液を0℃に冷却し、NaH(油中60% ) 2.4gを少
しずつ加えた。2時間後、ヨウ化メチル10.7gを滴下
して加えた。0℃で1時間、室温で8時間攪拌した。次
いで、反応混合物を水で希釈し、ジエチルエーテルで抽
出し、水洗した後、ジエチルエーテルを留去した。残渣
を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:
酢酸エチル=8:1)により精製して、題記化合物9.5
gを得た。1 H−NMR(CDCl3);2.18(3H,S), 2.2
8(3H,S), 3.39(3H,S) 3.69(3H,S), 3.97(3H,S), 5.08
(1H,S) 5.22(2H,ABq), 6.80〜7.60(7H,
m)
【0032】合成例3 2−メトキシ−2−〔2−〔2−メチル−4−〔E−1
−(メトキシイミノ)エチル〕フェノキシメチル〕〕フ
ェニル酢酸メチルアミド(No.7) 合成例2で得た化合物800mgの10mlメタノール溶液
にメチルアミン(40%メタノール溶液)2mlを加え、
室温で20時間攪拌した。メタノールを留去した後、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:
酢酸エチル)により精製して、700mgの題記化合物を
得た。1 H−NMR(CDCl3);2.19(3H,S), 2.2
5(3H,S), 2.79(3H,d) 3.32(3H,S), 3.96(3H,S), 4.98
(1H,S) 5.30(2H,ABq), 6.80〜7.45(7H,
m)合成例4 2−ヒドロキシ−2−〔2−〔2−メチル−4−〔E−
1−(メトキシイミノ)エチル〕フェノキシメチル〕〕
フェニル酢酸メチルアミド(No.6) 合成例1で得た化合物700mgを用いて、合成例3と同
様の方法で反応させると、600mgの題記化合物を得
た。1 H−NMR(CDCl3);2.19(3H,S), 2.2
2(3H,S), 3.99(3H,S) 5.17(2H,ABq), 5.29(1H,S), 6.
41(1H,bs),6.90〜7.50(7H,m)
【0033】合成例5 2−メトキシ−2−〔2−〔2−メチル−4−〔E−1
−(メトキシイミノ)エチル〕フェノキシメチル 〕〕
フェニルプロピオン酸メチルエステル(No.11) 2−メチル−4−〔E−1−(メトキシイミノ)エチ
ル〕フェノール2.7gの50mlジメチルホルムアミド溶
液に無水炭酸カリウム6.2gを加えた後、室温にて2−
メトキシ−2−(2−ブロモメチルフェニル)プロピオ
ン酸メチルエステル4.3gを滴下して加えた。10時間
攪拌した後、反応混合物を水で希釈し、ジエチルエーテ
ルで2回抽出した。有機層は、無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、ジエチルエーテルを留去した。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル)
で精製すると、題記化合物4.2gを得た。1 H−NMR(CDCl3);1.89(3H,S), 2.1
9(3H,S), 2.30(3H,S),3.16(3
H,S), 3.70(3H,S), 3.96(3H,
S),5.20(2H,S), 6.70〜7.60(7H,
m)合成例6 2−メトキシ−2−〔2−〔2−メチル−4−〔1−
(E−1−(メトキシイミノ)エチル〕フェノキシメチ
ル〕〕フェニルプロピオン酸メチルアミド(No.12) 合成例5で得たプロピオン酸メチルエステル化合物1.0
gを40mlの40%モノメチルアミン−メタノール溶液
に加え、2日間加熱還流した。冷却後、メタノールを留
去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン:酢酸エチル)で精製すると、題記化合物0.35
gを得た。1 H−NMR(CDCl3);1.86(3H,S), 2.1
8(3H,S), 2.31(3H,S) 2.84(3H,d), 3.09(3H,S), 3.96
(3H,S) 5.18(2H,S),6.60〜7.65(7H,m)合成例7 以下の表1で示す化合物No.3〜5、8〜10、13
〜31は、それぞれ合成例1〜6に従って合成した。こ
れらの化合物の構造及び物性値は、以下の表1に併記し
た。本発明化合物の具体例を以下の表1に記載する。こ
こで、表1中の官能基を有する化合物を一般式は、以下
の通りである。
【0034】
【化7】
【0035】
【表1】 表 1化合物No. R1 2 3 4 X Z 物 性* 1 H H CH3 CH3 2-CH3 OCH3 80〜82℃ 2 CH3 H CH3 CH3 2-CH3 OCH3 64〜65℃ 3 −C(O)CH3 H CH3 CH3 2-CH3 OCH3 粘稠性 液 体 4 CH2CH3 H CH3 CH3 2-CH3 OCH2CH3 粘稠性 液 体 5 H H CH3 CH3 2-CH3 NH2 粘稠性 液 体 6 H H CH3 CH3 2-CH3 NHCH3 粘稠性 液 体 7 CH3 H CH3 CH3 2-CH3 NHCH3 粘稠性 液 体 8 -C(O)CH3 H CH3 CH3 2-CH3 NHCH3 粘稠性 液 体 9 H H CH3 CH3 2-CH3 N(CH3)2 107〜108 ℃ 10 CH3 H CH3 CH3 2-CH3 N(CH3)2 粘稠性 液 体 11 CH3 CH3 CH3 CH3 2-CH3 OCH3 粘稠性 液 体 12 CH3 CH3 CH3 CH3 2-CH3 NHCH3 粘稠性 液 体 13 CH3 H CH3 CH3 2-CH3 OCH2CH3 粘稠性 液 体 14 CH3 H CH3 CH3 2-CH3 NHCH2CH3 47〜51℃ 15 CH2CH3 H CH3 CH3 2-CH3 OCH3 粘稠性 液 体 16 H H CH3 CH3 H OCH3 104〜105 ℃ 17 CH2CH3 H CH3 CH3 2-CH3 NHCH3 粘稠性 18 CH3 H CH3 CH3 H OCH3 55〜58℃ 19 CH3 H CH3 CH3 H NHCH3 粘稠性 液 体 20 H H CH2CH3 CH3 2-CH3 OCH3 89〜91℃ 21 H H CH2CH3 CH3 2-CH3 NHCH3 126.5〜128 ℃ 22 CH3 H -CH2CH3 CH3 2-CH3 OCH3 粘稠性 液 体 23 CH3 H -CH2CH3 CH3 2-CH3 NHCH3 89〜91℃ 24 H H -CH2CH=CH2 CH3 2-CH3 OCH3 71〜73℃ 25 H H -CH2CH=CH2 CH3 2-CH3 NHCH3 117.5〜 118.5℃ 26 CH3 H -CH2CH=CH2 CH3 2-CH3 OCH3 粘稠性 液 体 27 CH3 H -CH2CH=CH2 CH3 2-CH3 NHCH3 89〜92℃ 28 H H -CH2C≡CH CH3 2-CH3 OCH3 粘稠性 液 体 29 H H CH3 -CH2CH3 H OCH3 粘稠性 液 体 30 H H CH3 -CH2CH3 H NHCH3 粘稠性 液 体 31 H H CH3 H H OCH3 粘稠性 液 体 注)物性の欄における数字は、融点を示す。
【0036】化合物No.3 1 H−NMR(CDCl3);2.15(3H,S), 2.1
8(3H,S), 2.26(3H,S),3.19(3H,
S), 3.95(3H,S), 5.25(2H,S),6.
29(1H,S), 6.80〜7.45(7H,m)化合物No.4 1 H−NMR(CDCl3);1.17(3H,t), 1.2
2(3H,t), 2.18(3H,S),2.27(3H,
S), 3.55(2H,m), 3.93(3H,S),4.1
5(2H,q), 5.12(1H,S),5.24(2
H, ABq),6.75〜7.45(7H,m)化合物No.5 1 H−NMR(CDCl3);2.22(3H×2,S),
4.01(3H,S), 5.12−5.47(3H,m),
6.90〜7.50(7H,m)化合物No.8 1 H−NMR(CDCl3);2.19(3H,S), 2.2
6(3H,S), 2.80(3H,d),3.32(3H,
S), 3.96(3H,S), 4.98(1H,S),5.
30(2H,ABq), 6.81〜7.45(7H,m)化合物No.9 1 H−NMR(CDCl3);2.24(3H×2,S), 2.
74(3H,S),3.10(3H,S),4.01(3H,
S), 4.25(1H,bs), 5.30(2H,ABq),
5.60(1H,S), 6.90〜7.53(7H,m)
【0037】化合物No.10 1 H−NMR(CDCl3);2.24(3H,S), 2.3
0(3H,S), 2.96(3H,S),3.02(3H,
S), 3.47(3H,S), 4.02(3H,S),5.
23(2H,ABq), 5.31(1H,S), 6.90〜
7.52(7H,m)化合物No.13 1 H−NMR(CDCl3);1.19(3H,t), 2.1
9(3H,S), 2.28(3H,S),3.39(3H,
S), 3.96(3H,S), 4.18(2H,q),5.
07(1H,S), 5.25(2H,ABq), 6.81〜
7.50(7H,m)化合物No.14 1 H−NMR(CDCl3);1.14(3H,t), 2.1
8(3H,S), 2.26(3H,S),3.10〜3.50
(2H,m), 3.33(3H,S), 3.98(3H,
S), 4.97(1H,S), 5.33(2H,ABq),
6.35〜7.60(7H,m)化合物No.15 1 H−NMR(CDCl3);1.24(3H,t), 2.1
7(3H,S), 2.26(3H,S),3.45〜3.75
(2H,m), 3.67(3H,S), 3.95(3H,
S), 5.15(1H,S), 5.24(2H,ABq),
6.80〜7.46(7H,m)化合物No.16 1 H−NMR(CDCl3);2.19(3H,S), 3.4
9(1H,d), 3.73(3H,S),3.98(3H,
S), 5.21(2H,S), 5.44(1H,d),6.
86〜7.65(8H,m)化合物No.17 1 H−NMR(CDCl3);1.21(3H,t), 2.1
8(3H,S), 2.26(3H,S),2.81(3H,
d), 3.50(2H,q), 3.97(3H,S),5.
08(1H,S), 5.32(2H,ABq), 6.85〜
7.48(7H,m)化合物No.18 1 H−NMR(CDCl3);2.19(3H,S), 3.3
9(3H,S), 3.69(3H,S),3.95(3H,
S), 5.12(2H,ABq), 5.25(1H,S),6.
87〜7.65(8H,m)化合物No.19 1 H−NMR(CDCl3);2.18(3H,S), 2.7
6(3H,d), 3.30(3H,S),3.95(3H,
S), 4.94(1H,S), 5.28(2H,ABq),
6.86〜7.63(7H,m)
【0038】化合物No.20 1 H−NMR(CDCl3);1.30(3H,t), 2.1
8(3H,S), 2.26(3H,S),3.38(1H,
bs), 3.72(3H,S), 4.22(2H,q),
5.20(2H,S), 5.45(1H,S), 6.76
〜7.46(7H,m) IR(KBr)cm-1:3400,1731,1602,
1509,1251,1050化合物No.21 1 H−NMR(CDCl3);1.32(3H,t), 2.2
0(3H×2,S), 2.75(3H,d), 4.24
(2H,q), 4.92〜5.44(3H,m), 6.4
5(1H,bs), 6.88〜7.50(7H,m) IR(KBr)cm-1:3300,3232,1650,
1242,1047化合物No.22 1 H−NMR(CDCl3);1.32(3H,t), 2.1
8(3H,S), 2.28(3H,S),3.39(3H,
S), 3.70(3H,S), 4.22(2H,q),5.
16(2H,ABq), 5.28(1H,S), 6.85〜
7.65(7H,m) IR(ニート)cm-1:1749,1608,1242,
1050化合物No.23 1 H−NMR(CDCl3);1.32(3H,t), 2.2
0(3H,S), 2.26(3H,S),2.82(3H,
d), 3.34(3H,S), 4.24(2H,q),
5.00(1H,S), 5.32(2H,ABq), 6.80
〜7.60(8H,m) IR(KBr)cm-1:3286,1653,1248,
1050化合物No.24 1 H−NMR(CDCl3);2.22(3H,S), 2.2
8(3H,S), 3.72(3H,S),4.68(2
H,d), 5.10〜6.30(6H,m), 6.76〜
7.60(7H,m), IR(KBr)cm-1:3460,1743,1608,
1503,1245,1035
【0039】化合物No.25 1 H−NMR(CDCl3);2.20(3H×2,S),
3.76(3H,d), 4.68(2H,d), 5.10
〜5.50(5H,m), 5.80〜6.60(2H,
m),6.86〜7.55(7H,m) IR(KBr)cm-1:3304,1650,1506,
1242,1029化合物No.26 1 H−NMR(CDCl3);2.20(3H,S), 2.2
8(3H,S), 3.38(3H,S),3.68(3
H,S), 4.68(2H,d), 5.10〜6.30
(6H,m) 6.80〜7.60(7H,m) IR(ニート)cm-1:1749,1608,1503,
1242化合物No.27 1 H−NMR(CDCl3);2.20(3H,S), 2.2
8(3H,S), 2.82(3H,d),3.35(3
H,S), 4.68(2H,d), 4.98〜6.40
(6H,m), 6.80〜7.60(8H,m) IR(KBr)cm-1:3280,1653,1506,
1248,1044化合物No.28 1 H−NMR(CDCl3);2.22(3H×2,S),
2.45(1H,S), 3.70(3H,S),4.76
(2H,d), 5.00〜5.50(4H,m), 6.8
0〜7.60(7H,m),化合物No.29 1 H−NMR(CDCl3);1.11(3H,t), 2.7
2(2H,q), 3.49(1H,d),3.72(3H,
S), 3.94(3H,S), 5.20(2H,S),
5.44(1H,d), 6.85〜7.63(8H,m)
【0040】化合物No.30 1 H−NMR(CDCl3);1.11(3H,t), 2.5
4〜2.93(5H,m), 3.95(3H,S), 5.
16(2H,ABq), 5.21(1H,S), 6.33〜
7.68(8H,m)化合物No.31 1 H−NMR(CDCl3);3.46(1H,d), 3.7
1(3H,S), 3.91(3H,S),5.20(2H,
S), 5.42(1H,d), 6.83〜7.55(8
H,m), 7.97(1H,S)
【0041】次に、本発明のベンジルオキシベンゼン誘
導体を殺菌剤として使用する製剤例を示す。但し、製剤
例中、部は重量部を意味する。製剤例1 ハンマーミルで粒径10μm に微粉砕した化合物( No.
1又は No.9)50部、リグニンスルホン酸ナトリウム
3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、合成含水珪酸10
部及びクレー35部をよく混合した後、ジェットミルに
より粉砕し、各々水和剤を得た。製剤例2 化合物( No.2〜 No.8のいずれか)5部、ポリオキシ
エチレンスチレン化フェニルエーテル9部、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸カルシウム6部、及びキシレン75部
を均一に溶解して、各々乳剤を得た。製剤例3 ハンマーミルで粒径10μm に微粉砕した化合物( No.
1又は No.9)25部、ポリオキシエチレンスチレン化
フェニルエーテルサルフェートアンモニウム塩3部、水
69部を混合し、平均粒度2μm になるまで湿式粉砕し
た後、ザンタンガム2部、防腐剤1部、エチレングリコ
ール50部及び水47部から成る予め調整した溶液10
部を混合して各々懸濁剤を得た。製剤例4 ハンマーミルで粒径10μm に微粉砕した化合物( No.
1又は No.9)40部、微粉クレー23部、硫安粉末2
0部、リグニンスルホン酸ナトリウム5部及びラウリル
硫酸ナトリウム2部を混合した後、ジェットミルにより
更に粉砕した。これに水15部を加え、混合した後、0.
8mmスクリーンを押し出して粒剤とし、これを70℃で
乾燥した。1〜1.5mm程度の長さに切り、篩別して各々
顆粒水和剤を得た。
【0042】次に、殺菌効果の試験例を示す。試験例1 小麦赤さび病に対する効果 直径6cmのポットで育成した2葉期の小麦(品種:農林
61号)に、製剤例2に従って調製した乳剤を、所定濃
度になるよう水で希釈し、スプレーガンにて十分量散布
した。風乾1日後に、小麦赤さび病(Puccinia recondit
a)の夏胞子懸濁液を噴霧接種し、25℃の高湿度の部屋
に24時間放置後、温室で管理した。接種7日後に葉上
に形成した病斑数を調査し、以下の式(a)から防除価
を算出した。結果を表2に示す。 防除価(%)=(1−処理区病斑数/無処理区病斑数)×100 (a)
【0043】
【表2】 表 2 化合物 No. 有効成分濃度(ppm ) 防除価(%) 1 256 100 2 256 100 3 256 100 4 256 98 6 256 100 7 256 100 8 256 100 比較剤A 256 0
【0044】試験例2 大麦うどんこ病に対する効果 直径6cmのポットで育成した2葉期の大麦(品種:アカ
ギ二条)に、製剤例2に従って調製した乳剤を、所定濃
度になるよう水で希釈し、スプレーガンにて十分量散布
した。風乾1日後に、大麦うどんこ病(Erysiphe grami
nis)の分生胞子懸濁液を落下接種し、温室で管理した。
接種7日後に葉上に形成した病斑数を調査し、試験例1
の上記式(a)に従って防除価を算出した。結果を以下
の表3に示す。
【0045】
【表3】 表 3 化合物 No. 有効成分濃度(ppm ) 防除価(%) 1 256 100 2 256 100 3 256 96 4 256 100 6 256 100 7 256 100 8 256 100 比較剤A 256 0 試験例3 稲いもち病に対する効果 直径6cmのポットで育成させた4葉期の稲苗(品種:コ
シヒカリ)に、製剤例2に従って調製した乳剤を、所定
濃度になるよう水で希釈し、スプレーガンにて十分量散
布した。風乾1日後に稲いもち病菌(Pyricularia oryz
ae) の分生胞子懸濁液を噴霧接種し、25℃の高湿度の
部屋に24時間放置後、温室で管理した。接種の7日後
に葉上に形成された病斑数を調査し、試験例1の上記式
(a)に従って防除価を算出した。得られた防除価を以
下の表4に示す。
【0046】
【表4】 表 4 化合物 No. 有効成分濃度(ppm ) 防除価(%) 1 256 95 2 256 95 4 256 100 8 256 90 12 256 90 比較剤A 256 0 上記表2〜4中に記載された比較剤Aは、特開平3−1
7052号公報(=EP400417)に記載された殺
菌剤の製造中間化合物であり、化合物番号4.62で示さ
れる化合物である。その化学構造式は以下の通りであ
る。
【0047】
【化8】 また、この化合物Aの物性は以下の通りである。1 H−NMR(CDCl3);2.25(3H×2,S),
3.51(1H,d), 3.72(3H,S),5.17(2
H,S), 5.49(1H,d), 6.8〜7.35(7
H,m) IR(ニート)cm-1 3484, 2944, 1737, 1503, 1
251,1218, 1074, 744
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、オキシムエーテルを有
するベンジルオキシベンゼン誘導体は、農園芸用殺菌剤
として有用であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 俊之助 埼玉県所沢市下安松852 アグロ カネシ ョウ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 (式中、R1 は、水素原子、炭素数1〜4のアルキル
    基、ホルミル基又は炭素数2〜5のアルキルカルボニル
    基であり、R2 は、水素原子又は炭素数1〜4のアルキ
    ル基であり、R3 は、炭素数1〜6のアルキル基、炭素
    数3〜5のアルケニル基又は炭素数3〜5のアルキニル
    基であり、R4 は、水素原子又は炭素数1〜6のアルキ
    ル基であり、Xは、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1
    〜4のアルキル基又は炭素数1〜4のアルコキシ基であ
    り、Zは、炭素数1〜3のアルコキシ基又は−N
    (R5 )(R6 )を示し、R5 及びR6 は、独立に、水
    素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を示す。)で表わ
    されるベンジルオキシベンゼン誘導体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のベンジルオキシベンゼ
    ン誘導体を有効成分とする農園芸用殺菌剤。
JP3342096A 1996-02-21 1996-02-21 オキシムエーテルを有するベンジルオキシベンゼン誘導体及びこれを有効成分とする農園芸用殺菌剤 Pending JPH09227487A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010093059A1 (ja) * 2009-02-16 2010-08-19 住友化学株式会社 フェニルアセトアミド化合物の製造方法

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CN103588657A (zh) * 2009-02-16 2014-02-19 住友化学株式会社 苯基乙酰胺化合物的制造方法
CN103588657B (zh) * 2009-02-16 2016-06-22 住友化学株式会社 苯基乙酰胺化合物的制造方法

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