JPH09227435A - (ポリ)エチレングリコールジエーテルの製造法 - Google Patents

(ポリ)エチレングリコールジエーテルの製造法

Info

Publication number
JPH09227435A
JPH09227435A JP8037610A JP3761096A JPH09227435A JP H09227435 A JPH09227435 A JP H09227435A JP 8037610 A JP8037610 A JP 8037610A JP 3761096 A JP3761096 A JP 3761096A JP H09227435 A JPH09227435 A JP H09227435A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
poly
ethylene glycol
reaction
carbonate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8037610A
Other languages
English (en)
Inventor
Kyoko Ono
恭子 小野
Yasuyoshi Watabe
恭吉 渡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority to JP8037610A priority Critical patent/JPH09227435A/ja
Publication of JPH09227435A publication Critical patent/JPH09227435A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 (ポリ)エチレングリコールモノエーテルか
ら1工程で(ポリ)エチレングリコールジエーテルを、
毒性が小さく、安全性の高い原料を使用して製造する方
法を提供することである。 【解決手段】 一般式(1) R1 −(OCH2CH2n−OH (1) (式中、R1 は炭素数1〜8のアルキル基、シクロアル
キル基、アルケニル基、アリール基であり、nは1〜4
の整数を示す)で示される(ポリ)エチレングリコール
モノエーテルと、一般式(2) 【化1】 (式中、R2 は炭素数1〜8のアルキル基、シクロアル
キル基、アルケニル基、アリール基を示す。)で示され
る炭酸エステルを触媒の存在下に反応させることを特徴
とする、一般式(3) R1 −(OCH2CH2)n−OR2 (3) で示される(ポリ)エチレングリコールジエーテルの製
造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、(ポリ)エチレン
グリコールモノエーテルと炭酸エステルを反応させて、
ポリエチレングリコールジエーテルを製造する方法に関
する。(ポリ)エチレングリコールジエーテルは、ガス
吸収剤、酸性ガス洗浄剤、塗料、インキ、反応溶媒、溶
剤、不凍液等広い分野で使用されており、利用価値の高
い物質である。
【0002】
【従来の技術】一般式(1)で示される(ポリ)エチレ
ングリコールモノエーテルから、一般式(3)で示され
る(ポリ)エチレングリコールジエーテルを製造する方
法は、従来以下の方法が知られている。例えば、(ポ
リ)エチレングリコールモノエーテルと金属ナトリウム
または苛性ソーダと反応させてアルコラートを合成し、
このアルコラートに塩化メチル等のアルキルハロゲン化
物を反応させる方法(米国特許3,591,641)、
同じくこのアルコラートに硫酸ジアルキルを反応させる
方法、又、苛性ソーダの存在下に、(ポリ)エチレン
グリコールモノエーテルとRSO2Cl(R=Me等)
を反応させる方法(Zh.Prikl.Khim.66
(1) 182−185、1993)、あるいはアル
コールをエーテル化剤としカオリン族粘土鉱物触媒を使
用する方法(特開昭55−104221)等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
技術のうち、に関しては、アルコラートの合成工程と
エーテル化工程の2工程が必要な上に、使用されるエー
テル化剤は、取扱上の危険性や毒性が大きく、又、多量
の塩化ナトリウムや硫酸が副成するため、廃棄物または
廃水処理工程が必要になるという問題点を有する。に
関しては、高価なアルキル化剤を使用するという問題点
がある上に、廃棄物の処理が必要である。について
は、反応成績が低く工業的な製法とは言い難い。本発明
の課題は、(ポリ)エチレングリコールモノエーテルか
ら1工程で(ポリ)エチレングリコールジエーテルを製
造する技術を開発することと、毒性が小さく、安全性の
高い原料を使用する製造方法を開発することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意検討した結果、(ポリ)エチレング
リコールモノエーテルと、炭酸エステルとを塩基触媒ま
たはハロゲン含有触媒の存在下反応させることにより、
1段階で目的物である(ポリ)エチレングリコールジエ
ーテルを製造できることを見出した。更に、本発明者ら
は、(ポリ)エチレングリコールモノエーテルと炭酸エ
ステルの反応について検討し、この反応を、塩基触媒と
ハロゲン含有触媒との存在下、またはアルコールの存在
下、あるいはこれらの共存下に反応を行うことにより高
収率で(ポリ)エチレングリコールジエーテルを製造で
きることを見出し、本発明に至った。
【0005】即ち、本発明は、一般式(1) R1 −(OCH2CH2n−OH (1) (式中、R1 は炭素数1〜8のアルキル基、シクロアル
キル基、アルケニル基、アリール基であり、nは1〜4
の整数を示す)で示される(ポリ)エチレングリコール
モノエーテルと、一般式(2)
【化2】 (式中、R2 は炭素数1〜8のアルキル基、シクロアル
キル基、アルケニル基、アリール基を示す)で示される
炭酸エステルを触媒の存在下に反応させることを特徴と
する、一般式(3) R1 −(OCH2CH2)n−OR2 (3) (式中、R1 およびR2 は前記の通りである)で示され
る(ポリ)エチレングリコールジエーテルの製造法であ
り、さらに、本反応をアルコールの存在下に反応させる
ことを特徴とする(ポリ)エチレングリコールジエーテ
ルの製造法である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明をさらに詳細に説明
する。本発明の原料として用いられる、一般式(1) R1 −(OCH2CH2n−OH (1) で示される(ポリ)エチレングリコールモノエーテル
は、R1 が炭素数1〜8のアルキル基、炭素数3〜8の
シクロアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基または
炭素数6〜8のアリール基(ハロゲン原子、アルコキシ
基等の置換基を有してもよい)であるモノエチレングリ
コールモノエーテル、ジエチレングリコールモノエーテ
ル、トリエチレングリコールモノエーテルまたはテトラ
エチレングリコールモノエーテルである。R1 の例とし
ては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、iso-プロピ
ル基、n-ブチル基、sec-ブチル基、iso-ブチル基、tert
-ブチル基、n-ペンチル基、iso-ペンチル基、tert-ペン
チル基、ネオペンチル基、n-ヘキシル基、2-メチルペン
チル基、2-エチルペンチル基、4-メチルヘキシル基、ヘ
プチル基、オクチル基等の炭素数1〜8のアルキル基;
シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル
基、シクロヘキシル基等の炭素数3〜8のシクロアルキ
ル基;またはビニル基、アリル基、ブテニル基、ペンテ
ニル基等の炭素数2〜8のアルケニル基;フェニル基ま
たはフェニル基の1〜2個の水素原子が低級アルキル
基、低級アルコシ基、ハロゲンまたはアミノ基で置換さ
れた、例えばトリル基、キシリル基またはクロルフェニ
ル基等のアリール基が例示できる。
【0007】これらの(ポリ)エチレングリコールモノ
エーテルの具体例としては、モノエチレングリコールモ
ノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエ
ーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、
テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、モノエ
チレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモ
ノエチルエーテル、テトラエチレングリコールモノエチ
ルエーテル、モノエチレングリコールモノイソプロピル
エーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエー
テル、トリエチレングリコールモノイソプロピルエーテ
ル、テトラエチレングリコールモノイソプロピルエーテ
ル、モノエチレングリコールモノシクロヘキシルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノシクロヘキシルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノシクロヘキシルエーテ
ル、テトラエチレングリコールモノシクロヘキシルエー
テル、モノエチレングリコールモノアリンエーテル、ジ
エチレングリコールモノアリルエーテル、トリエチレン
グリコールモノアリルエーテル、テトラエチレングリコ
ールモノアリルエーテル、モノエチレングリコールモノ
ブテニルエーテル、ジエチレングリコールモノブテニル
エーテル、トリエチレングリコールモノブテニルエーテ
ル、テトラエチレングリコールモノブテニルエーテル、
モノエチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチ
レングリコールモノフェニルエーテル、トリエチレング
リコールモノフェニルエーテル、テトラエチレングリコ
ールモノフェニルエーテル等が例示できる。
【0008】本発明に用いられる一般式(2)
【化3】 (式中、R2 は炭素数1〜8のアルキル基、シクロアル
キル基、アルケニル基、アリール基を示す)で示される
炭酸エステルの具体例としては、R2 が炭素数1〜8の
アルキル基である炭酸ジメチル、炭酸ジエチル、炭酸ジ
n-プロピル、炭酸ジiso-プロピル、炭酸ジn-ブチル、炭
酸ジiso-ブチル、炭酸ジtert-ブチル、炭酸ジn-ペンチ
ル、炭酸ジiso-ペンチル、炭酸ジtert-ペンチル、炭酸
ジネオペンチル、炭酸ジn-ヘキシル基、炭酸ジn-ヘプチ
ル基、炭酸ジn-オクチル基等の炭酸ジアルキル;R2
炭素数3〜8のシクロアルキル基である炭酸ジシクロプ
ロピル、炭酸ジシクロヘキシル等の炭酸ジシクロアルキ
ル;R2 が炭素数2〜8のアルケニル基である炭酸ジア
リル、炭酸ジブテニル等の炭酸ジアルケニル;また、R
2 が炭素数6〜8のアリール基である炭酸ジフェニル、
炭酸ジp−メトキシフェニル等の炭酸ジアリールが例示
できる。本発明では、(ポリ)エチレングリコールモノ
エーテルの水酸基を炭酸エステルでエーテル化する際
に、炭酸エステルの種類を変えることにより所望する
(ポリ)エチレングリコールジエーテルを得ることがで
きる。
【0009】炭酸エステルの使用量は、(ポリ)エチレ
ングリコールモノエーテル1モルに対して0.7〜15
モル、好ましくは、1〜5モルである。この範囲未満で
は(ポリ)エチレングリコールモノエチルエーテルの転
化率が小さくなり、又、この範囲を越えても反応成績の
向上に寄与しないので効果は少ない。
【0010】本発明では、(ポリ)エチレングリコール
モノエーテルと炭酸エステルを反応させるに際し、無機
塩基、有機塩基およびハロゲン含有物質からなる群から
選ばれた少なくとも1種を触媒として使用する。すなわ
ち、無機または有機塩基、ハロゲン含有物質、ある
いは無機または有機塩基とハロゲン含有物質とを混合
して使用する。
【0011】本発明で使用される無機または有機塩基と
して、以下のものが例示できる。無機塩基の例として
は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化セシウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネ
シウム等のアルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸
化物、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、
カリウムメトキシド等のアルカリ金属またはアルカリ土
類金属のアルコキシド、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム等のアルカリ金属またはアルカリ
土類金属の炭酸塩、酢酸ナトリウム、蓚酸カルシウム等
のアルカリ金属またはアルカリ土類金属のカルボン酸塩
等が例示できる。これらは単独で使用しても、または2
種以上を混合して使用することもできる。
【0012】又、有機塩基の例としては、トリメチルア
ミン、トリエチルアミン、トリ-n-プロピルアミン、ト
リ-iso-プロピルアミン、トリブチルアミン、ジメチル
エチルアミン、トリシクロヘキシルアミン、ジフェニル
メチルアミン等の第3級アミン;ピリジン、4−ジメチ
ルアミノピリジン、N-メチルピロリジン、ピペリジン、
N-メチルピペリジン、ピペラジン、ピロリジン、N-メチ
ルイミダゾール等の窒素含有複素環系塩基;トリメチル
ホスフィン、トリフェニルホスフィン等のホスフィン
類;トリメチルホスファイト等のホスファイト類が例示
できる。これらは単独で使用しても、または2種以上を
混合して使用することもできる。本発明で使用される塩
基の使用量は、(ポリ)エチレングリコールモノエーテ
ル1モルに対して0.3モル%〜50モル%、好ましく
は1.0モル%〜10モル%である。
【0013】一方、本発明で使用されるハロゲン含有物
質とは、反応系内で塩素、臭素、ヨウ素イオンを発生さ
せる化合物であり、具体的には、塩化ナトリウム、塩化
カリウム、塩化セシウム、塩化カルシウム、臭化カリウ
ム、ヨウ化ナトリウム等の金属ハロゲン化物、塩化メチ
ル、塩化エチル、臭化メチル、臭化エチル、ヨウ化メチ
ル、ヨウ化エチル等のハロゲン化アルキル、又、分子状
塩素ガス、分子状臭素ガス、分子状ヨウ素ガス等の分子
状ハロゲン化物、塩酸、臭素酸、ヨウ素酸等のハロゲン
化水素等が例示できる。これらのハロゲン含有物質の中
では、ヨウ素含有物質が最も好ましい。本発明で使用さ
れるこれらハロゲン含有物質の使用量は、(ポリ)エチ
レングリコールモノエーテル1モルに対して0.3モル
%〜50モル%であり、更に好ましくは、1.0モル%
から10モル%である。
【0014】又、本発明では、無機塩基、有機塩基およ
びハロゲン含有物質からなる群から選ばれた少なくとも
1種を触媒として使用するが、無機または有機の塩基と
ハロゲン含有物質を同時に使用すると反応成績の向上が
認められ好ましい。この時の無機または有機の塩基とハ
ロゲン含有物質の合計使用量は、(ポリ)エチレングリ
コールモノエーテル1モルに対して0.3モル%〜50
モル%であり、更に好ましくは、1.0モル%から10
モル%であり、両者の使用割合(塩基:ハロゲン含有物
質(モル比))で、0.1:20〜20:0.1の範囲
であり、好ましくは0.5:10〜10:0.5の範囲
である。本発明では(ポリ)エチレングリコールモノエ
ーテルと炭酸エステルとを触媒の存在下で反応させる際
に、アルコールの存在下で反応を行うことにより著しく
(ポリ)エチレングリコールジエーテルの収率を向上で
きる。この理由は明らかではないが、おそらくアルコー
ルの添加により(ポリ)エチレングリコールモノエーテ
ルと炭酸エステルとのエステル交換反応(反応式A)を
抑制でき目的反応であるエーテル化が促進されるためと
考えられる。
【化4】
【0015】本発明で使用されるアルコールの具体例
は、メチルアルコール、エチルアルコール、n-プロピル
アルコール、イソプロピルアルコール、n-ブチルアルコ
ール、iso-ブチルアルコール、tert-ブチルアルコー
ル、n-ペンチルアルコール、iso-ペンチルアルコール、
tert-ペンチルアルコール、ネオペンチルアルコール等
のアルキルアルコール、シクロヘキシルアルコール等の
シクロアルキルアルコール、アリルアルコール等のアル
ケニルアルコール、フェノール等のアリールアルコール
が例示できる。本反応で使用するアルコールは、反応に
用いる炭酸エステルを構成するアルコールと同じアルコ
ールが望ましい。具体的には、炭酸ジメチルを用いる場
合にはメタノールを使用し、炭酸ジエチルを用いる場合
にはエタノールを使用することが望ましい。その添加量
は、(ポリ)エチレングリコールモノエーテル1モルに
対し0.1〜20モル、好ましくは0.5〜10モルで
ある。この範囲より少ないと、副反応であるエステル交
換反応の抑制効果がなく、この範囲を越えて使用すると
主反応速度が極めて遅くなり好ましくない。
【0016】本発明の方法は、溶媒を使用しなくても反
応を実施できるが、必要に応じて溶媒中でも実施でき
る。溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさないものであ
れば使用できる。本発明の方法に好ましく用いられる溶
媒の例としては、例えば、シクロヘキサン、ヘプタン、
オクタン、デカリン、テトラリン、灯油、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン、ヘキサメチルベンゼン等の飽和炭化
水素、及び芳香族炭化水素、クロロペンタン、o−ジク
ロロベンゼン、p−クロロトルエン、フオロベンゼン等
のハロゲン化炭化水素、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、エチルエーテル、アニソール、フェニルエーテル、
ジグライム、18−クラウン-6等のエーテル類、酢酸メチ
ル、酢酸エチル、安息香酸メチル、γ−ブチロラクトン
等のエステル類、アセトン、アセトフェノン、ベンゾフ
ェノン等のケトン類、N-メチルピロリジン-2-オン、N-
エチルピロリジン-2-オン、N,N-ジメチルアセトアミ
ド、N-メチルピペリドン、ヘキサメチルホスホリックト
リアミド等のN-置換アミド類、N,N-ジエチルアリニン、
N-メチルモルホリン、ピリジン、キノリン等の3級アミ
ン類、スルホラン等のスルホラン類、ジメチルスルホキ
サイド等のスルホキサイド類、1,3-ジメチル-2-イミダ
ゾリジノン等の尿素誘導体、さらに、トリブチルホスフ
ィンオキシド等のホスフィンオキシド類やシリコンオイ
ル等が挙げられる。このうち、特に好ましい溶媒として
飽和炭化水素、芳香族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、
エーテル類、ホスフィンオキシド類を挙げることができ
る。これらの溶媒は、単独で使用しても混合溶媒として
も使用することもできる。
【0017】本発明の方法は、反応温度150℃〜35
0℃、好ましくは220℃〜300℃の範囲で反応を行
う。反応温度が150℃未満では、副反応であるエステ
ル交換反応が優先的に起こるので目的反応生成物である
エーテルの収率が極めて悪くなる。又、350℃を越え
ると副生物が増加し着色も濃くなる。本発明では、自生
圧で反応を行っても良いが、反応の進行と共に上昇する
圧力を連続的もしくは定期的に抜き出して一定圧に保つ
ようにすると収率が向上するので好ましい。具体的な反
応圧力は、ゲージ圧で1kg/cm2 〜100kg/c
2 、好ましくは、20kg/cm2 〜60kg/cm
2 の範囲である。又、反応時間は反応温度、触媒の種
類、使用する原料の種類等の条件により異なるが、通常
は0.5〜100時間、好ましくは1.0〜70時間が
用いられる。本発明の方法は、バッチ方式、半連続方
式、連続方式のいずれの方式によっても実施すことがで
きる。(ポリ)エチレングリコールモノエーテル類、炭
酸エステル類、触媒及び溶媒などは反応器にバッチ方式
で加えても良く、半連続式あるいは連続式に供給するこ
ともできる。反応生成物は、公知の方法、例えば蒸留や
抽出などの方法で分離することができる。未反応の(ポ
リ)エチレングリコールモノエーテル類、炭酸エステル
類は溶媒とともに、再び反応器に循環させて使用するこ
とができる。
【0018】
【実施例】次に実施例をあげ、本発明方法を更に詳しく
説明するが、本発明はこれらの限定されるものではな
い。 実施例1 ステンレス製オートクレーブにエチレングリコールモノ
メチルエーテル(以下MMと略字する)11.4g
(0.15モル)、炭酸ジメチル(以下DMCと略字す
る)45.04g(0.3モル)、NaOH0.12g
(3ミリモル)、NaI0.45g(3ミリモル)を仕
込み、窒素シール後密閉し400rpmで攪拌しなが
ら、240℃で5時間反応させた。反応終了後、オート
クレーブを室温まで放冷し内容物を取り出しガスクロマ
トグラフィーにて分析を行った。分析の結果、MMの転
化率は78.9%、選択率は、モノエチレングリコール
ジメチルエーテル9.3%、2−メトキシエチルメチル
カーボネート78.6%、ビス2−メトキシエチルカー
ボネート10.5%であった。
【0019】実施例2 実施例1において、反応系にMeOH16g(0.5モ
ル)を添加した以外は、全く同様に反応を行った。その
結果、MMの転化率は67.7%、選択率は、モノエチ
レングリコールジメチルエーテル29.4%、2−メト
キシエチルメチルカーボネート40.8%、ビス2−メ
トキシエチルカーボネート28.5%であった。
【0020】実施例3 実施例1において、反応系にMeOH16g(0.5モ
ル)を添加し、反応中、30分毎に上昇圧力分量の気相
部の抜き出しを行った以外は全く同様に反応を行った。
抜き出した気液は、ドライアイス−メタノールで十分冷
却したトラップ管で捕集した。反応終了後、釜液と抜き
出し液をそれぞれ分析したところ、MMの転化率は7
8.4%、選択率はモノエチレングリコールジメチルエ
ーテル61.9%、2−メトキシエチルメチルカーボネ
ート25.7%、ビス2−メトキシエチルカーボネート
11.5%であった。
【0021】比較例1 実施例1においてNaOH及びNaIを使用しなかった
以外は全く同様に反応を行った。その結果、生成物は検
出されなかった。
【0022】実施例4〜13 原料となる(ポリ)エチレングリコールモノエーテル、
触媒の種類、反応温度、アルコールの共存の有無を変え
て実施例3と同様の方法で反応を行った。その結果を表
−1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明の方法により、(ポリ)エレング
リコールモノエーテルから一工程で高い反応成績で廃棄
物または廃水処理の処理工程もなく(ポリ)エレングリ
コールジエーテルを製造でき、毒性が少なく、安全性の
高い原料を用いる工業的な製造方法を提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 43/115 7419−4H C07C 43/115 43/184 7419−4H 43/184 43/205 7419−4H 43/205 A // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) R1 −(OCH2CH2n−OH (1) (式中、R1 は炭素数1〜8のアルキル基、シクロアル
    キル基、アルケニル基、アリール基であり、nは1〜4
    の整数を示す)で示される(ポリ)エチレングリコール
    モノエーテルと、一般式(2) 【化1】 (式中、R2 は炭素数1〜8のアルキル基、シクロアル
    キル基、アルケニル基、アリール基を示す。)で示され
    る炭酸エステルを触媒の存在下に反応させることを特徴
    とする、一般式(3) R1 −(OCH2CH2)n−OR2 (3) (式中、R1 およびR2 は前記の通りである。)で示さ
    れる(ポリ)エチレングリコールジエーテルの製造法。
  2. 【請求項2】 触媒が、無機または有機塩基である請求
    項1記載の製造法。
  3. 【請求項3】 触媒が、ハロゲン含有物質である請求項
    1記載の製造法。
  4. 【請求項4】 触媒が、無機または有機塩基とハロゲン
    含有物質との混合である請求項1記載の製造法。
  5. 【請求項5】 反応系にアルコールを添加することを特
    徴とする請求項1ないし4記載の製造法。
JP8037610A 1996-02-26 1996-02-26 (ポリ)エチレングリコールジエーテルの製造法 Pending JPH09227435A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8037610A JPH09227435A (ja) 1996-02-26 1996-02-26 (ポリ)エチレングリコールジエーテルの製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8037610A JPH09227435A (ja) 1996-02-26 1996-02-26 (ポリ)エチレングリコールジエーテルの製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09227435A true JPH09227435A (ja) 1997-09-02

Family

ID=12502375

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8037610A Pending JPH09227435A (ja) 1996-02-26 1996-02-26 (ポリ)エチレングリコールジエーテルの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09227435A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012149033A (ja) * 2010-12-27 2012-08-09 Nippon Nyukazai Kk (ポリ)アルキレングリコールジエーテルの製造方法
CN105849080A (zh) * 2013-12-20 2016-08-10 阿彻丹尼尔斯米德兰德公司 直接合成生物基烷基和呋喃二元醇醚、乙酸酯、醚-乙酸酯以及碳酸酯

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012149033A (ja) * 2010-12-27 2012-08-09 Nippon Nyukazai Kk (ポリ)アルキレングリコールジエーテルの製造方法
CN105849080A (zh) * 2013-12-20 2016-08-10 阿彻丹尼尔斯米德兰德公司 直接合成生物基烷基和呋喃二元醇醚、乙酸酯、醚-乙酸酯以及碳酸酯

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8058482B2 (en) Method for the preparation of sevoflurane
US6225511B1 (en) Synthesis of fluorinated ethers
EP2241546B1 (en) Process for production of benzaldehyde compound
JPS6125696B2 (ja)
JPS58250A (ja) ビニル化触媒組成物およびこれを用いるピロリドンのビニル化方法
KR20150040285A (ko) 카르보네이트 화합물 및 방향족 폴리카르보네이트의 제조 방법
EP0372635B1 (en) Method of preparing dialkyl and diallyl dicarbonates
JPH09227435A (ja) (ポリ)エチレングリコールジエーテルの製造法
US4375548A (en) Preparation of trichloromethyl carbinols
GB2128609A (en) Preparations of carboxylic acids
US6476273B2 (en) Method for producing phosphonium phenolates
JPH07278099A (ja) アルキルフェニルスルフィドの製造方法
JP3742918B2 (ja) ハロプロピル エーテル類の製造方法
JP2573521B2 (ja) pーtertーブトキシフェニルアルキルアルコールおよびその製造法
US6894197B2 (en) Process for producing fluorinated alcohol
EP0307106B1 (en) P- or m-tert butoxyphenethyl alcohol and process for preparing the same
EP0185554B1 (en) Preparation of alkoxy halides
EP0444742A1 (en) Ester/alcohol synthesis
JPS6022697B2 (ja) ジアルキル炭酸エステルの製造法
WO2003104177A1 (ja) アリルエーテル類の製法
EP0186451B1 (en) Preparation of alkoxy halides
JPH02180852A (ja) アルキルβ―(3,5―ジアルキル―4―ヒドロキシフェニル)プロピオネートの製造法
JPH0380143B2 (ja)
JPH0699352B2 (ja) p―またはm―〔2―(メトキシ)エチル〕フェノールの合成法
JPH04334337A (ja) ポリアルコキシル化芳香族化合物の製造方法