JPH09226519A - プリテンショナー付きシートベルト用リトラクター - Google Patents
プリテンショナー付きシートベルト用リトラクターInfo
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- JPH09226519A JPH09226519A JP8058278A JP5827896A JPH09226519A JP H09226519 A JPH09226519 A JP H09226519A JP 8058278 A JP8058278 A JP 8058278A JP 5827896 A JP5827896 A JP 5827896A JP H09226519 A JPH09226519 A JP H09226519A
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- sleeve
- pretensioner
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 エネルギー吸収機構とも容易に組合わせるこ
とができる良好なクラッチ機構を備えたプリテンショナ
ー付きシートベルト用リトラクターを提供する。 【解決手段】 プリテンショナー3のクラッチ機構30
は、ボビン7のシャフト部4に配設されたスリーブ14と
軸心周りに相対回転可能に支持されるクラッチローター
12が、該スリーブ外周面との間に略くさび状の空間を構
成するカム面12b と、該くさび状空間内に配設されてス
リーブ係合方向に移動可能なローラピン10とを備える。
シャフト部4がウェビング伸び出し方向に回転された
際、クラッチリング46を介してベース側壁11a に対す
るクラッチプレート45のウェビング伸び出し方向の回転
を阻止する一方向クラッチ手段70は、シャフト部4と伴
にウェビング伸び出し方向に回転するローラピン10の回
転を阻止してクラッチローター12とスリーブ14との係合
を解除し、クラッチ機構30を非連結状態とする。
とができる良好なクラッチ機構を備えたプリテンショナ
ー付きシートベルト用リトラクターを提供する。 【解決手段】 プリテンショナー3のクラッチ機構30
は、ボビン7のシャフト部4に配設されたスリーブ14と
軸心周りに相対回転可能に支持されるクラッチローター
12が、該スリーブ外周面との間に略くさび状の空間を構
成するカム面12b と、該くさび状空間内に配設されてス
リーブ係合方向に移動可能なローラピン10とを備える。
シャフト部4がウェビング伸び出し方向に回転された
際、クラッチリング46を介してベース側壁11a に対す
るクラッチプレート45のウェビング伸び出し方向の回転
を阻止する一方向クラッチ手段70は、シャフト部4と伴
にウェビング伸び出し方向に回転するローラピン10の回
転を阻止してクラッチローター12とスリーブ14との係合
を解除し、クラッチ機構30を非連結状態とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緊急時にリトラク
ターの巻取り軸にウェビングを巻き込むことにより、シ
ートベルトの緩みを除去するプリテンショナーを備えた
シートベルト用リトラクターに関する。
ターの巻取り軸にウェビングを巻き込むことにより、シ
ートベルトの緩みを除去するプリテンショナーを備えた
シートベルト用リトラクターに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両の乗員の身体を座席に安
全に保持するためのシートベルト装置においては、乗員
のシートベルト装着感を低減するためにリトラクターが
シートベルトを巻取る力を低くする傾向がある。これに
より、乗員の身体に装着されたシートベルトのたるみが
増加するため、車両衝突等の緊急時に大きな力がシート
ベルトに加わるとシートベルトが伸び出す量が増え、乗
員の身体を効果的に拘束することができないおそれがあ
った。そこで、車両緊急時にウェビングを引き込むこと
によってウェビングの弛みを除去するプリテンショナー
機構を設け、衝突初期に乗員をシートに拘束する性能を
向上させたシートベルト装置がある。
全に保持するためのシートベルト装置においては、乗員
のシートベルト装着感を低減するためにリトラクターが
シートベルトを巻取る力を低くする傾向がある。これに
より、乗員の身体に装着されたシートベルトのたるみが
増加するため、車両衝突等の緊急時に大きな力がシート
ベルトに加わるとシートベルトが伸び出す量が増え、乗
員の身体を効果的に拘束することができないおそれがあ
った。そこで、車両緊急時にウェビングを引き込むこと
によってウェビングの弛みを除去するプリテンショナー
機構を設け、衝突初期に乗員をシートに拘束する性能を
向上させたシートベルト装置がある。
【0003】このようなプリテンショナーをリトラクタ
ーに組み込む場合、駆動手段の駆動力を巻取り軸に伝達
して回転駆動するための回転駆動部材が通常使用時に巻
取り軸の回転に干渉することがないように、プリテンシ
ョナー非作動時には回転駆動部材を巻取り軸に非係合と
し、プリテンショナー作動時には回転駆動部材を巻取り
軸に接続して回転トルクを巻取り軸に伝達する為に、回
転駆動部材と巻取り軸との間には様々な構成のクラッチ
機構が設けられている。
ーに組み込む場合、駆動手段の駆動力を巻取り軸に伝達
して回転駆動するための回転駆動部材が通常使用時に巻
取り軸の回転に干渉することがないように、プリテンシ
ョナー非作動時には回転駆動部材を巻取り軸に非係合と
し、プリテンショナー作動時には回転駆動部材を巻取り
軸に接続して回転トルクを巻取り軸に伝達する為に、回
転駆動部材と巻取り軸との間には様々な構成のクラッチ
機構が設けられている。
【0004】例えば実開平4−29461号公報等に開
示されているプリローダ装置(プリテンショナー)は、
巻取軸へ連結された歯車に噛合する複数のピニオンギア
と、これらピニオンギアと噛合し回動可能とされるリン
グギア(回転駆動部材)と、前記リングギアに巻き掛け
られる駆動力伝達手段とを有し、車両急減速時に前記駆
動力伝達手段へ駆動力が付与された際に、該駆動力伝達
手段がリングギアを巻き締めて変形させ複数のピニオン
ギアの回動を阻止しピニオンギアと歯車を一体にウェビ
ング巻取り方向へ回転させるようにしたものである。
示されているプリローダ装置(プリテンショナー)は、
巻取軸へ連結された歯車に噛合する複数のピニオンギア
と、これらピニオンギアと噛合し回動可能とされるリン
グギア(回転駆動部材)と、前記リングギアに巻き掛け
られる駆動力伝達手段とを有し、車両急減速時に前記駆
動力伝達手段へ駆動力が付与された際に、該駆動力伝達
手段がリングギアを巻き締めて変形させ複数のピニオン
ギアの回動を阻止しピニオンギアと歯車を一体にウェビ
ング巻取り方向へ回転させるようにしたものである。
【0005】一方、衝突による衝撃力が極めて大きい時
には、衝突後の時間の経過と共にウェビング張力が増大
するため、乗員の身体に急激な減速度を生じることにな
り、ウェビングから乗員にかかる負荷が極めて大きくな
る。そこで、ウェビングに作用する荷重が予め設定した
所定値以上となった際、シートベルトを所定量繰り出さ
せることにより、乗員の身体に生じる衝撃を吸収するエ
ネルギー吸収機構を備え、乗員の身体をより確実に保護
するようにしたシートベルト装置も種々提案されてい
る。
には、衝突後の時間の経過と共にウェビング張力が増大
するため、乗員の身体に急激な減速度を生じることにな
り、ウェビングから乗員にかかる負荷が極めて大きくな
る。そこで、ウェビングに作用する荷重が予め設定した
所定値以上となった際、シートベルトを所定量繰り出さ
せることにより、乗員の身体に生じる衝撃を吸収するエ
ネルギー吸収機構を備え、乗員の身体をより確実に保護
するようにしたシートベルト装置も種々提案されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
開平4−29461号公報等に開示されたプリテンショ
ナーにおけるクラッチ機構の構成では、一度作動したク
ラッチは解除されない。そこで、この様なクラッチ機構
を備えたプリテンショナーをエネルギー吸収機構付リト
ラクターに組み合わせると、プリテンショナー作動後も
巻取り軸に回転駆動部材が連結されたままとなり、エネ
ルギー吸収機構の作動荷重や作動量がばらつき易いとい
う問題がある。
開平4−29461号公報等に開示されたプリテンショ
ナーにおけるクラッチ機構の構成では、一度作動したク
ラッチは解除されない。そこで、この様なクラッチ機構
を備えたプリテンショナーをエネルギー吸収機構付リト
ラクターに組み合わせると、プリテンショナー作動後も
巻取り軸に回転駆動部材が連結されたままとなり、エネ
ルギー吸収機構の作動荷重や作動量がばらつき易いとい
う問題がある。
【0007】特に、駆動手段の駆動力が巻取り軸に直結
されるタイプのプリテンショナーの場合は、プリテンシ
ョナー作動後にエネルギー吸収機構を作動させるべく巻
取り軸を逆転させると、駆動手段及び回転駆動部材も一
緒に逆転するので、これら駆動手段及び回転駆動部材を
逆転させる荷重がエネルギー吸収荷重に上乗りしてしま
う。又、逆転した駆動手段が初期位置まで戻りきってし
まうと、巻取り軸はそれ以上逆転できなくなってしま
い、衝撃エネルギーを十分に吸収できなくなる可能性も
ある。
されるタイプのプリテンショナーの場合は、プリテンシ
ョナー作動後にエネルギー吸収機構を作動させるべく巻
取り軸を逆転させると、駆動手段及び回転駆動部材も一
緒に逆転するので、これら駆動手段及び回転駆動部材を
逆転させる荷重がエネルギー吸収荷重に上乗りしてしま
う。又、逆転した駆動手段が初期位置まで戻りきってし
まうと、巻取り軸はそれ以上逆転できなくなってしま
い、衝撃エネルギーを十分に吸収できなくなる可能性も
ある。
【0008】そこで、本発明の目的は上記課題を解消す
ることに係り、エネルギー吸収機構とも容易に組み合わ
せることができる良好なクラッチ機構を備えたプリテン
ショナー付きシートベルト用リトラクターを提供するこ
とである。
ることに係り、エネルギー吸収機構とも容易に組み合わ
せることができる良好なクラッチ機構を備えたプリテン
ショナー付きシートベルト用リトラクターを提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、リ
トラクターの巻取り軸に回転トルクを伝達可能な回転駆
動部材を車両衝突時に回転駆動することにより、巻取り
軸をシートベルトの弛みが除去される方向に回転させる
プリテンショナーを備えたシートベルト用リトラクター
であって、前記巻取り軸に配設されたスリーブと軸心周
りに相対回転可能に支持される回転駆動部材が、該スリ
ーブ外周面との間に略くさび状の空間を構成するカム面
と、該くさび状空間内に配設されてスリーブ係合方向に
移動可能な噛み合い要素と、これら噛み合い要素のスリ
ーブ係合方向への移動を阻止する保持手段とを備えたク
ラッチ機構を有すると共に、プリテンショナー作動後に
前記巻取り軸がウェビング伸び出し方向に回転された
際、該巻取り軸と伴にウェビング伸び出し方向に回転す
る前記噛み合い要素の回転を阻止して前記回転駆動部材
と前記スリーブとの係合を解除するクラッチ解除機構を
有するプリテンショナー付きシートベルト用リトラクタ
ーにより達成される。
トラクターの巻取り軸に回転トルクを伝達可能な回転駆
動部材を車両衝突時に回転駆動することにより、巻取り
軸をシートベルトの弛みが除去される方向に回転させる
プリテンショナーを備えたシートベルト用リトラクター
であって、前記巻取り軸に配設されたスリーブと軸心周
りに相対回転可能に支持される回転駆動部材が、該スリ
ーブ外周面との間に略くさび状の空間を構成するカム面
と、該くさび状空間内に配設されてスリーブ係合方向に
移動可能な噛み合い要素と、これら噛み合い要素のスリ
ーブ係合方向への移動を阻止する保持手段とを備えたク
ラッチ機構を有すると共に、プリテンショナー作動後に
前記巻取り軸がウェビング伸び出し方向に回転された
際、該巻取り軸と伴にウェビング伸び出し方向に回転す
る前記噛み合い要素の回転を阻止して前記回転駆動部材
と前記スリーブとの係合を解除するクラッチ解除機構を
有するプリテンショナー付きシートベルト用リトラクタ
ーにより達成される。
【0010】尚、好ましくは前記クラッチ解除機構が、
前記回転駆動部材と軸心周りに相対回転可能に並設さ
れ、前記噛み合い要素により回転駆動される従動リング
と、リトラクター本体に対する該従動リングの所定角度
以上のウェビング伸び出し方向の回転を阻止すべく前記
リトラクター本体との間に配設された一方向クラッチ手
段とを有する。
前記回転駆動部材と軸心周りに相対回転可能に並設さ
れ、前記噛み合い要素により回転駆動される従動リング
と、リトラクター本体に対する該従動リングの所定角度
以上のウェビング伸び出し方向の回転を阻止すべく前記
リトラクター本体との間に配設された一方向クラッチ手
段とを有する。
【0011】又、好ましくは上記一方向クラッチ手段
が、リトラクター本体に対して所定範囲のみ相対回転可
能に配設された中間部材を介して前記従動リングの所定
角度以上のウェビング伸び出し方向の回転を阻止する。
が、リトラクター本体に対して所定範囲のみ相対回転可
能に配設された中間部材を介して前記従動リングの所定
角度以上のウェビング伸び出し方向の回転を阻止する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の一実施例を詳細に説明する。図1は本発明の一実施例
に基づくプリテンショナー付きシートベルト用リトラク
ター1の正面図であり、図2は図1に示したプリテンシ
ョナー付きシートベルト用リトラクター1の要部拡大断
面図であり、図3及び図4は図1に示したプリテンショ
ナー付きシートベルト用リトラクター1のA−A断面矢
視図及びB−B断面矢視図であり、図5は図4の要部拡
大図ある。
の一実施例を詳細に説明する。図1は本発明の一実施例
に基づくプリテンショナー付きシートベルト用リトラク
ター1の正面図であり、図2は図1に示したプリテンシ
ョナー付きシートベルト用リトラクター1の要部拡大断
面図であり、図3及び図4は図1に示したプリテンショ
ナー付きシートベルト用リトラクター1のA−A断面矢
視図及びB−B断面矢視図であり、図5は図4の要部拡
大図ある。
【0013】前記プリテンショナー付きシートベルト用
リトラクター1は、ウェビング20を巻取り又は引き出
し自在に巻回した巻取り軸であるボビン7を備えてお
り、従来のリトラクターと同様に、ボビン7のシャフト
部4に連結された巻取りバネ装置5により、ウェビング
20が巻取られる方向に常時付勢されている。又、ウェ
ビング20が所定大きさ以上の加速度で引き出されよう
とすると、緊急ロック機構2によりボビン7の回転が阻
止され、それ以上ウェビング20が引き出されないよう
になっている。
リトラクター1は、ウェビング20を巻取り又は引き出
し自在に巻回した巻取り軸であるボビン7を備えてお
り、従来のリトラクターと同様に、ボビン7のシャフト
部4に連結された巻取りバネ装置5により、ウェビング
20が巻取られる方向に常時付勢されている。又、ウェ
ビング20が所定大きさ以上の加速度で引き出されよう
とすると、緊急ロック機構2によりボビン7の回転が阻
止され、それ以上ウェビング20が引き出されないよう
になっている。
【0014】図2に示すように、前記ボビン7は、ウェ
ビング20が巻装される円筒状の胴部8と、該胴部8を
貫通するシャフト部4とを有し、該胴部8の一端側(図
2中、左端側)においてはシャフト部4が相対回転不能
に結合され、他端側においてはシャフト部4が相対回転
可能に挿通されている。又、該シャフト部4の緊急ロッ
ク機構2側には、図示しないロック作動手段により車両
緊急時に作動されるポール60をベース側壁11bの係
止歯11cに係合させてシャフト部4のウェビング引出
し方向の回転を阻止するロック手段を構成する為の円盤
状プレート4aが配設されている。
ビング20が巻装される円筒状の胴部8と、該胴部8を
貫通するシャフト部4とを有し、該胴部8の一端側(図
2中、左端側)においてはシャフト部4が相対回転不能
に結合され、他端側においてはシャフト部4が相対回転
可能に挿通されている。又、該シャフト部4の緊急ロッ
ク機構2側には、図示しないロック作動手段により車両
緊急時に作動されるポール60をベース側壁11bの係
止歯11cに係合させてシャフト部4のウェビング引出
し方向の回転を阻止するロック手段を構成する為の円盤
状プレート4aが配設されている。
【0015】そこで、前記緊急ロック機構2は、車両緊
急時にウェビング20に作用する荷重が予め設定した所
定値以上となった際にはシャフト部4が軸回りに捩じれ
てボビン7をウェビング伸び出し方向へ回転させること
ができ、乗員の身体に生じる衝撃を吸収するエネルギー
吸収機構を備えている。更に、前記プリテンショナー付
きシートベルト用リトラクター1は、略コ字形状に形成
されたリトラクターベース11の一方のベース側壁11
aに、ボビン7をシートベルトの弛みが除去される方向
に回転させる駆動手段を備えたプリテンショナー3が配
設されている。該プリテンショナー3は、ベース側壁1
1aを貫通した前記シャフト部4に嵌着されたスリーブ
14の周りを回動可能に配設された回転駆動部材である
クラッチローター12と、ガス発生器29が発生するガ
ス圧力で押圧駆動されるラック25と常時噛み合わされ
たピニオンギヤ21により前記クラッチローター12を
回転駆動する駆動手段6と、前記ピニオンギヤ21の回
転により前記クラッチローター12を増速回転させるべ
くピニオンギヤ21とクラッチローター12の間に配設
された増速歯車伝動装置である遊星歯車装置35と、車
両衝突時に前記ガス発生器29を作動させる図示しない
制御装置とを備えている。
急時にウェビング20に作用する荷重が予め設定した所
定値以上となった際にはシャフト部4が軸回りに捩じれ
てボビン7をウェビング伸び出し方向へ回転させること
ができ、乗員の身体に生じる衝撃を吸収するエネルギー
吸収機構を備えている。更に、前記プリテンショナー付
きシートベルト用リトラクター1は、略コ字形状に形成
されたリトラクターベース11の一方のベース側壁11
aに、ボビン7をシートベルトの弛みが除去される方向
に回転させる駆動手段を備えたプリテンショナー3が配
設されている。該プリテンショナー3は、ベース側壁1
1aを貫通した前記シャフト部4に嵌着されたスリーブ
14の周りを回動可能に配設された回転駆動部材である
クラッチローター12と、ガス発生器29が発生するガ
ス圧力で押圧駆動されるラック25と常時噛み合わされ
たピニオンギヤ21により前記クラッチローター12を
回転駆動する駆動手段6と、前記ピニオンギヤ21の回
転により前記クラッチローター12を増速回転させるべ
くピニオンギヤ21とクラッチローター12の間に配設
された増速歯車伝動装置である遊星歯車装置35と、車
両衝突時に前記ガス発生器29を作動させる図示しない
制御装置とを備えている。
【0016】前記クラッチローター12は、後述する遊
星歯車装置35を介して駆動手段6により回転駆動され
る円筒状部材であり、外周面には遊星歯車装置35の遊
星歯車15と噛み合う太陽歯車を構成するための外歯1
2aが形成されると共に、肉抜きされた内周面には前記
スリーブ14の外周面との間にくさび状の空間を構成す
る4つのカム面12bが周方向に沿って等間隔に形成さ
れている。そして、各くさび状空間内には、クラッチロ
ーター12とスリーブ14の間でトルク伝達を可能とす
べくスリーブ係合方向に移動可能な噛み合い要素である
円筒状のローラーピン10が配設されており、該ローラ
ーピン10のクラッチリング係合方向への移動を阻止す
べく前記ベース側壁11aに係止される保持手段を構成
するホルダープレート40及びホルダーベース43と共
にクラッチ機構30を構成している。
星歯車装置35を介して駆動手段6により回転駆動され
る円筒状部材であり、外周面には遊星歯車装置35の遊
星歯車15と噛み合う太陽歯車を構成するための外歯1
2aが形成されると共に、肉抜きされた内周面には前記
スリーブ14の外周面との間にくさび状の空間を構成す
る4つのカム面12bが周方向に沿って等間隔に形成さ
れている。そして、各くさび状空間内には、クラッチロ
ーター12とスリーブ14の間でトルク伝達を可能とす
べくスリーブ係合方向に移動可能な噛み合い要素である
円筒状のローラーピン10が配設されており、該ローラ
ーピン10のクラッチリング係合方向への移動を阻止す
べく前記ベース側壁11aに係止される保持手段を構成
するホルダープレート40及びホルダーベース43と共
にクラッチ機構30を構成している。
【0017】前記ホルダープレート40は、ブッシュ1
3を介してベース側壁11aに支持されるシャフト部4
と共にスリーブ14が挿通される円孔を備えた略円板状
の基板部40aと、該基板部40aの内周縁から軸線方
向に沿って延びるように屈曲形成された四対の保持片で
ある弾性保持片41a,41bと、これら弾性保持片4
1a,41bと反対の方向に沿って延びる少なくとも一
片の刃部42(本実施例においては四片)とを有する。
3を介してベース側壁11aに支持されるシャフト部4
と共にスリーブ14が挿通される円孔を備えた略円板状
の基板部40aと、該基板部40aの内周縁から軸線方
向に沿って延びるように屈曲形成された四対の保持片で
ある弾性保持片41a,41bと、これら弾性保持片4
1a,41bと反対の方向に沿って延びる少なくとも一
片の刃部42(本実施例においては四片)とを有する。
【0018】前記弾性保持片41a,41bは、ローラ
ーピン10のほぼ半分の位置より半径方向外側で折り曲
げしぼり形成されることにより、半径方向外側部の剛性
が高められてローラーピン10が容易に半径方向外方に
外れない構造とされると共に、ローラーピン10のほぼ
半分の位置より巻取り軸中心側では主に弾性的にローラ
ーピン10を保持する板バネ構造とされている。
ーピン10のほぼ半分の位置より半径方向外側で折り曲
げしぼり形成されることにより、半径方向外側部の剛性
が高められてローラーピン10が容易に半径方向外方に
外れない構造とされると共に、ローラーピン10のほぼ
半分の位置より巻取り軸中心側では主に弾性的にローラ
ーピン10を保持する板バネ構造とされている。
【0019】又、ベース側壁11aに固定された前記ホ
ルダーベース43には、前記刃部42に対応するスリッ
ト43aが設けられており、前記ホルダープレート40
は、刃部42がスリット43aに嵌挿されてホルダーベ
ース43に係止される。前記ホルダーベース43に形成
された各スリット43aの端部には、破断可能な接続手
段である接続部44が構成されている。即ち、前記ホル
ダープレート40は、所定以上の回転トルクが作用した
際には前記刃部42が接続部44を剪断する時の剪断抵
抗により、回転抵抗を受けながらベース側壁11aに対
して相対回転するように構成されているので、周方向に
移動するローラーピン10に対しては一定の回転抵抗を
付与することができる。
ルダーベース43には、前記刃部42に対応するスリッ
ト43aが設けられており、前記ホルダープレート40
は、刃部42がスリット43aに嵌挿されてホルダーベ
ース43に係止される。前記ホルダーベース43に形成
された各スリット43aの端部には、破断可能な接続手
段である接続部44が構成されている。即ち、前記ホル
ダープレート40は、所定以上の回転トルクが作用した
際には前記刃部42が接続部44を剪断する時の剪断抵
抗により、回転抵抗を受けながらベース側壁11aに対
して相対回転するように構成されているので、周方向に
移動するローラーピン10に対しては一定の回転抵抗を
付与することができる。
【0020】尚、ホルダープレート40及びホルダーベ
ース43は、ポリアセタール及びナイロン等の合成樹脂
材料や、アルミニウム、亜鉛、ステンレス及び鋼板の薄
板バネ材等の金属材料からなるが、ホルダープレート4
0はホルダーベース43よりも硬い材質であることが好
ましい。即ち、刃部42が接続部44を剪断することの
できる組合せが好ましい。また、ホルダープレート40
は、弾性保持片41a,41bが容易に変形できる材質
でなければならない。
ース43は、ポリアセタール及びナイロン等の合成樹脂
材料や、アルミニウム、亜鉛、ステンレス及び鋼板の薄
板バネ材等の金属材料からなるが、ホルダープレート4
0はホルダーベース43よりも硬い材質であることが好
ましい。即ち、刃部42が接続部44を剪断することの
できる組合せが好ましい。また、ホルダープレート40
は、弾性保持片41a,41bが容易に変形できる材質
でなければならない。
【0021】そして、前記弾性保持片41a,41bの
先端部は、該ホルダープレート40の外側に配設された
前記クラッチローター12の各くさび状空間内に挿入さ
れ、ローラーピン10をスリーブ14の外周面と非係合
な状態に保持する。更に、前記クラッチローター12の
内径は前記スリーブ14の外径よりも大きく、前記ホル
ダープレート40の弾性保持片41a,41bによって
挟持されたローラーピン10は、スリーブ14の外周面
に対してクリアランスを有している。即ち、これらクラ
ッチローター12のカム面12b、ホルダープレート4
0及びローラーピン10等により、前記スリーブ14と
前記クラッチローター12との間にはクラッチ機構が構
成されており、該ローラーピン10はホルダープレート
40によりトルク伝達不可能な状態に確実に保持されて
いる。
先端部は、該ホルダープレート40の外側に配設された
前記クラッチローター12の各くさび状空間内に挿入さ
れ、ローラーピン10をスリーブ14の外周面と非係合
な状態に保持する。更に、前記クラッチローター12の
内径は前記スリーブ14の外径よりも大きく、前記ホル
ダープレート40の弾性保持片41a,41bによって
挟持されたローラーピン10は、スリーブ14の外周面
に対してクリアランスを有している。即ち、これらクラ
ッチローター12のカム面12b、ホルダープレート4
0及びローラーピン10等により、前記スリーブ14と
前記クラッチローター12との間にはクラッチ機構が構
成されており、該ローラーピン10はホルダープレート
40によりトルク伝達不可能な状態に確実に保持されて
いる。
【0022】又、それぞれ対をなす前記弾性保持片41
a,41bは、ローラーピン10が巻取り軸中心方向へ
移動するのは容易だが、巻取り軸の半径方向外方へ移動
する際には抵抗力が生じるように構成されている。即
ち、弾性保持片41a,41bは、ローラーピン10の
ほぼ半分の位置より半径方向外側で折り曲げしぼり形成
されることにより、半径方向外側部の剛性が高められて
ローラーピン10が容易に半径方向外方に外れない構造
とされると共に、ローラーピン10のほぼ半分の位置よ
り巻取り軸中心側では主に弾性的にローラーピン10を
保持する板バネ構造とされている。
a,41bは、ローラーピン10が巻取り軸中心方向へ
移動するのは容易だが、巻取り軸の半径方向外方へ移動
する際には抵抗力が生じるように構成されている。即
ち、弾性保持片41a,41bは、ローラーピン10の
ほぼ半分の位置より半径方向外側で折り曲げしぼり形成
されることにより、半径方向外側部の剛性が高められて
ローラーピン10が容易に半径方向外方に外れない構造
とされると共に、ローラーピン10のほぼ半分の位置よ
り巻取り軸中心側では主に弾性的にローラーピン10を
保持する板バネ構造とされている。
【0023】従って、クラッチローター12にウェビン
グ巻取り方向(図4中、矢印X1 方向)の回転駆動力が
作用し、該クラッチローター12が急激に回転した場合
でも、確実にローラピン10をベース側壁11aに対し
て静止させることができる。そこで、弾性保持片41
a,41bは、ローラピン10が確実に噛み込まれるま
ではローラピン10の周方向への移動を規制することが
できる。
グ巻取り方向(図4中、矢印X1 方向)の回転駆動力が
作用し、該クラッチローター12が急激に回転した場合
でも、確実にローラピン10をベース側壁11aに対し
て静止させることができる。そこで、弾性保持片41
a,41bは、ローラピン10が確実に噛み込まれるま
ではローラピン10の周方向への移動を規制することが
できる。
【0024】前記遊星歯車装置35は、前記ベース側壁
11aの外側に固定された遊星歯車ケース16の内歯1
6aと前記クラッチローター12との間に配設された遊
星歯車15と、これら遊星歯車15をそれぞれ回転自在
に支持する回転円板17とからなる。該回転円板17に
は、遊星歯車15を回転自在に軸支する支軸19と、ピ
ニオンギヤ21が嵌合される中央孔18とが形成されて
おり、遊星歯車15は回転円板17により公転させられ
る。そこで、前記クラッチローター12は、ピニオンギ
ヤ21の回転により増速回転させられる。
11aの外側に固定された遊星歯車ケース16の内歯1
6aと前記クラッチローター12との間に配設された遊
星歯車15と、これら遊星歯車15をそれぞれ回転自在
に支持する回転円板17とからなる。該回転円板17に
は、遊星歯車15を回転自在に軸支する支軸19と、ピ
ニオンギヤ21が嵌合される中央孔18とが形成されて
おり、遊星歯車15は回転円板17により公転させられ
る。そこで、前記クラッチローター12は、ピニオンギ
ヤ21の回転により増速回転させられる。
【0025】前記駆動手段6は、図3に示すように、前
記ピニオンギヤ21に噛み合わされるラック歯25aを
形成されたラック25と、該ラック25を移動可能に受
容するシリンダー24と、該シリンダー24の先端部と
ガス発生器29のガス噴出部とを連通連結するガス発生
器ケース28とを有している。前記シリンダー24の基
端部は前記遊星歯車ケース16の外側に固定されたラッ
クギヤケース22に連結されている。前記ラックギヤケ
ース22には、前記ピニオンギヤ21が回転自在に収容
される中央開口33と、該中央開口33と一部連通して
前記ラック25を摺動案内する案内凹部34とが形成さ
れている。該ラックギヤケース22の外側にはシャフト
部4の先端が貫通する開口を形成されたプレート23が
前記ピニオンギヤ21及びラック25を覆うように配設
されている。
記ピニオンギヤ21に噛み合わされるラック歯25aを
形成されたラック25と、該ラック25を移動可能に受
容するシリンダー24と、該シリンダー24の先端部と
ガス発生器29のガス噴出部とを連通連結するガス発生
器ケース28とを有している。前記シリンダー24の基
端部は前記遊星歯車ケース16の外側に固定されたラッ
クギヤケース22に連結されている。前記ラックギヤケ
ース22には、前記ピニオンギヤ21が回転自在に収容
される中央開口33と、該中央開口33と一部連通して
前記ラック25を摺動案内する案内凹部34とが形成さ
れている。該ラックギヤケース22の外側にはシャフト
部4の先端が貫通する開口を形成されたプレート23が
前記ピニオンギヤ21及びラック25を覆うように配設
されている。
【0026】前記ラック25のガス発生器ケース28側
の端部には、図示しないピストンが配設されており、ガ
ス発生器29が発生した高圧ガスはガス発生器ケース2
8を介して該ピストンに伝達される。更に、前記クラッ
チローター12のベース側壁側には、従動リングである
円環状のクラッチプレート45が該クラッチローター1
2と軸心周りに相対回転可能に並設されている。又、該
クラッチプレート45の外周側には、前記ベース側壁1
1aに対して所定角度範囲のみ相対回転可能な中間部材
としてのクラッチリング46が配設されている。
の端部には、図示しないピストンが配設されており、ガ
ス発生器29が発生した高圧ガスはガス発生器ケース2
8を介して該ピストンに伝達される。更に、前記クラッ
チローター12のベース側壁側には、従動リングである
円環状のクラッチプレート45が該クラッチローター1
2と軸心周りに相対回転可能に並設されている。又、該
クラッチプレート45の外周側には、前記ベース側壁1
1aに対して所定角度範囲のみ相対回転可能な中間部材
としてのクラッチリング46が配設されている。
【0027】図4に示すように、前記クラッチプレート
45の内周面には、前記ローラピン10のベース側端部
を受容する長穴状の空間を構成する4つの凹部45aが
周方向に沿って等間隔に形成されている。そこで、前記
クラッチプレート45は前記ローラピン10に対して凹
部45aの周方向長さ分だけ相対回転可能な状態で同期
回転する。尚、前記凹部45aを丸穴状として全く同一
回転するように構成することもできる。
45の内周面には、前記ローラピン10のベース側端部
を受容する長穴状の空間を構成する4つの凹部45aが
周方向に沿って等間隔に形成されている。そこで、前記
クラッチプレート45は前記ローラピン10に対して凹
部45aの周方向長さ分だけ相対回転可能な状態で同期
回転する。尚、前記凹部45aを丸穴状として全く同一
回転するように構成することもできる。
【0028】又、前記クラッチプレート45の外周面に
は、前記クラッチリング46の内周面との間にくさび状
の空間を構成する4つのカム面45bが周方向に沿って
等間隔に形成されている。そして、各くさび状空間内に
は、クラッチプレート45とクラッチリング46の間で
トルク伝達を可能とすべくクラッチリング係合方向に移
動可能な噛み合い要素である円筒状のローラーピン47
が配設されている。前記クラッチリング46はベース側
壁11aに凹設された段部48に収容されており、該ク
ラッチリング46の外周部に突設された係合片46aが
前記段部48の肩部48a,48bに係止されることに
よって、ベース側壁11aに対して所定角度範囲のみ相
対回転可能とされている。尚、前記クラッチリング46
がベース側壁11aに対して所定角度範囲のみ相対回転
可能とされているのは、緊急ロック機構2のポール60
が係止歯11cに係合して円盤状プレート4aのウェビ
ング引出し方向の回転をロックするまでの間、前記プリ
テンショナー3が逆転する抵抗でボビン7に制動をかけ
る為であり、緊急ロック機構2の特性によっては、相対
回転を不要にすることもできる。その場合には、クラッ
チリング46とベース側壁11aを一体にすることもで
きる。
は、前記クラッチリング46の内周面との間にくさび状
の空間を構成する4つのカム面45bが周方向に沿って
等間隔に形成されている。そして、各くさび状空間内に
は、クラッチプレート45とクラッチリング46の間で
トルク伝達を可能とすべくクラッチリング係合方向に移
動可能な噛み合い要素である円筒状のローラーピン47
が配設されている。前記クラッチリング46はベース側
壁11aに凹設された段部48に収容されており、該ク
ラッチリング46の外周部に突設された係合片46aが
前記段部48の肩部48a,48bに係止されることに
よって、ベース側壁11aに対して所定角度範囲のみ相
対回転可能とされている。尚、前記クラッチリング46
がベース側壁11aに対して所定角度範囲のみ相対回転
可能とされているのは、緊急ロック機構2のポール60
が係止歯11cに係合して円盤状プレート4aのウェビ
ング引出し方向の回転をロックするまでの間、前記プリ
テンショナー3が逆転する抵抗でボビン7に制動をかけ
る為であり、緊急ロック機構2の特性によっては、相対
回転を不要にすることもできる。その場合には、クラッ
チリング46とベース側壁11aを一体にすることもで
きる。
【0029】従って、クラッチプレート45とベース側
壁11aとの間には、クラッチリング46を介して該ベ
ース側壁11aに対する該クラッチプレート45の所定
角度以上のウェビング伸び出し方向(図4中、矢印X2
方向)の回転を阻止する一方向クラッチ手段70が構成
されている。次に、上記プリテンショナー付きシートベ
ルト用リトラクター1の動作について説明する。
壁11aとの間には、クラッチリング46を介して該ベ
ース側壁11aに対する該クラッチプレート45の所定
角度以上のウェビング伸び出し方向(図4中、矢印X2
方向)の回転を阻止する一方向クラッチ手段70が構成
されている。次に、上記プリテンショナー付きシートベ
ルト用リトラクター1の動作について説明する。
【0030】車両の通常走行時状態では、図4及び図5
に示すように、クラッチローター12及びローラーピン
10はスリーブ14と非係合なので、ボビン7のシャフ
ト部4は自由に回転可能となっている。従って、ウェビ
ング20を巻取りバネ装置5の付勢力で巻取り可能であ
ると共に、バネ力に抗してウェビング20を引出し自在
となっている。又、前記クラッチプレート45は、前記
ローラーピン10及び前記刃部42によって凹部45a
を周方向に係止された状態であり、前記クラッチリング
46は、係合片46aが肩部48aに当接している。
に示すように、クラッチローター12及びローラーピン
10はスリーブ14と非係合なので、ボビン7のシャフ
ト部4は自由に回転可能となっている。従って、ウェビ
ング20を巻取りバネ装置5の付勢力で巻取り可能であ
ると共に、バネ力に抗してウェビング20を引出し自在
となっている。又、前記クラッチプレート45は、前記
ローラーピン10及び前記刃部42によって凹部45a
を周方向に係止された状態であり、前記クラッチリング
46は、係合片46aが肩部48aに当接している。
【0031】急ブレーキ等のある程度の大きさの減速度
が車両に発生すると、乗員が前方に移動してウェビング
20をある程度の加速度で引き出そうとする。この時、
リトラクターの緊急ロック機構2が作動してボビン7の
回転をロックする。これにより、ウェビングの伸び出し
は阻止されるが、図示しない制御装置がガス発生器29
を作動させることはないので、ラック25は押圧駆動さ
れない。この時、前記円盤状プレート4aと前記胴部8
との間には、所定以上の回転力が作用せず、シャフト部
4がねじり変形することはない。
が車両に発生すると、乗員が前方に移動してウェビング
20をある程度の加速度で引き出そうとする。この時、
リトラクターの緊急ロック機構2が作動してボビン7の
回転をロックする。これにより、ウェビングの伸び出し
は阻止されるが、図示しない制御装置がガス発生器29
を作動させることはないので、ラック25は押圧駆動さ
れない。この時、前記円盤状プレート4aと前記胴部8
との間には、所定以上の回転力が作用せず、シャフト部
4がねじり変形することはない。
【0032】一方、車両衝突時等におけるような極めて
大きな所定の減速度が生じると、図示しない制御装置が
この減速度を検知してガス発生器29を点火する。点火
されたガス発生器29は、駆動ガスをガス発生器ケース
28内へ噴出する。すると、ガス発生器ケース28より
シリンダー24内へ流入した駆動ガスの膨張圧力がピス
トン(図示せず)を介してラック25をウェビング巻取
り駆動方向へ押圧駆動する。
大きな所定の減速度が生じると、図示しない制御装置が
この減速度を検知してガス発生器29を点火する。点火
されたガス発生器29は、駆動ガスをガス発生器ケース
28内へ噴出する。すると、ガス発生器ケース28より
シリンダー24内へ流入した駆動ガスの膨張圧力がピス
トン(図示せず)を介してラック25をウェビング巻取
り駆動方向へ押圧駆動する。
【0033】前記ラック25が図3に示す矢印Y1 方向
へ押圧駆動されると、該ラック25のラック歯25aに
噛み合わされているピニオンギヤ21はウェビング巻取
り方向(図3中、矢印X1 方向)へ回転駆動される。す
ると、ピニオンギヤ21と一体的に回転する回転円板1
7も矢印X1 方向に回転する。回転円板17が矢印X1
方向に回転することにより、矢印X1 方向に公転させら
れる遊星歯車15は、遊星歯車ケース16の内歯16a
に噛み合いながら自転してクラッチローター12を矢印
X1 方向に増速回転させる。従って、ピニオンギヤ21
の矢印X1 方向の回転は、遊星歯車装置35により増速
して伝達される。
へ押圧駆動されると、該ラック25のラック歯25aに
噛み合わされているピニオンギヤ21はウェビング巻取
り方向(図3中、矢印X1 方向)へ回転駆動される。す
ると、ピニオンギヤ21と一体的に回転する回転円板1
7も矢印X1 方向に回転する。回転円板17が矢印X1
方向に回転することにより、矢印X1 方向に公転させら
れる遊星歯車15は、遊星歯車ケース16の内歯16a
に噛み合いながら自転してクラッチローター12を矢印
X1 方向に増速回転させる。従って、ピニオンギヤ21
の矢印X1 方向の回転は、遊星歯車装置35により増速
して伝達される。
【0034】そして、クラッチローター12が回転円板
17に対して矢印X1 方向に増速回転させられると、ホ
ルダーベース43に固定されているホルダープレート4
0はクラッチローター12に対して相対回転する。従っ
て、図6に示すように、ホルダープレート40により回
転方向への動きを規制されたローラーピン10がカム面
12bによって巻取り軸中心方向へ付勢される。この
時、前記ホルダープレート40の弾性保持片41a,4
1bは、ローラーピン10がスリーブ14の外周面とカ
ム面12bとの間に確実に食い込むまでは巻取り軸中心
方向への移動を保持片の弾性又は塑性変形によって可能
とする。
17に対して矢印X1 方向に増速回転させられると、ホ
ルダーベース43に固定されているホルダープレート4
0はクラッチローター12に対して相対回転する。従っ
て、図6に示すように、ホルダープレート40により回
転方向への動きを規制されたローラーピン10がカム面
12bによって巻取り軸中心方向へ付勢される。この
時、前記ホルダープレート40の弾性保持片41a,4
1bは、ローラーピン10がスリーブ14の外周面とカ
ム面12bとの間に確実に食い込むまでは巻取り軸中心
方向への移動を保持片の弾性又は塑性変形によって可能
とする。
【0035】そこで、ローラーピン10がスリーブ14
の外周面とカム面12bとの間に確実に食い込む位置ま
で移動すると、クラッチローター12の回転がスリーブ
14に伝達され、これらスリーブ14及びローラーピン
10はクラッチローター12と一体的に矢印X1 方向に
回転しようとする。そして、ローラーピン10が矢印X
1 方向に回転しようとする力が所定値以上になり、弾性
保持片41a,41bに所定以上の回転トルクが作用し
た際には、図7に示すように、ホルダープレート40の
刃部42がホルダーベース43の接続部44を剪断しな
がら回転を始める。
の外周面とカム面12bとの間に確実に食い込む位置ま
で移動すると、クラッチローター12の回転がスリーブ
14に伝達され、これらスリーブ14及びローラーピン
10はクラッチローター12と一体的に矢印X1 方向に
回転しようとする。そして、ローラーピン10が矢印X
1 方向に回転しようとする力が所定値以上になり、弾性
保持片41a,41bに所定以上の回転トルクが作用し
た際には、図7に示すように、ホルダープレート40の
刃部42がホルダーベース43の接続部44を剪断しな
がら回転を始める。
【0036】そして更にクラッチローター12が駆動手
段6により回転させられると、該クラッチローター12
はローラーピン10を介してスリーブ14を一体的に矢
印X1 方向に回転駆動し、ウェビング20を巻取る方向
にシャフト部4を回転させるので、ウェビング20が締
付けられ、シートベルトの遊びが除去される。この際、
ホルダープレート40が回転を始めても、接続部44が
完全に剪断されず残っている間は刃部42が接続部44
を剪断して剪断抵抗を生じ、該ホルダープレート40が
回転抵抗を受けながらベース側壁11aに対して相対回
転するように構成されているので、矢印X1 方向に移動
するローラーピン10に対しては一定の回転抵抗を付与
することができる。
段6により回転させられると、該クラッチローター12
はローラーピン10を介してスリーブ14を一体的に矢
印X1 方向に回転駆動し、ウェビング20を巻取る方向
にシャフト部4を回転させるので、ウェビング20が締
付けられ、シートベルトの遊びが除去される。この際、
ホルダープレート40が回転を始めても、接続部44が
完全に剪断されず残っている間は刃部42が接続部44
を剪断して剪断抵抗を生じ、該ホルダープレート40が
回転抵抗を受けながらベース側壁11aに対して相対回
転するように構成されているので、矢印X1 方向に移動
するローラーピン10に対しては一定の回転抵抗を付与
することができる。
【0037】従って、スリーブ14とクラッチローター
12との間に噛み込んでいるローラーピン10が何らか
の原因で一旦外れても、直ちにまた噛み込むことができ
るので、例えば駆動手段6の作動直後のように駆動力変
化の激しい時でも、ローラーピン10はスリーブ14と
クラッチローター12との間に常時噛み込むことがで
き、クラッチローター12の駆動力を確実にスリーブ1
4へ伝達することができる。尚、刃部42の数又は剪断
部である接続部44の長さを変化させることにより、最
適な回転抵抗を与える角度を適宜設定することができ
る。
12との間に噛み込んでいるローラーピン10が何らか
の原因で一旦外れても、直ちにまた噛み込むことができ
るので、例えば駆動手段6の作動直後のように駆動力変
化の激しい時でも、ローラーピン10はスリーブ14と
クラッチローター12との間に常時噛み込むことがで
き、クラッチローター12の駆動力を確実にスリーブ1
4へ伝達することができる。尚、刃部42の数又は剪断
部である接続部44の長さを変化させることにより、最
適な回転抵抗を与える角度を適宜設定することができ
る。
【0038】又、前記クラッチローター12が矢印X1
方向に回転することにより、ローラーピン10を介して
同方向に回動される前記クラッチプレート45は、前記
ローラーピン47が前記クラッチリング46に対して非
噛み合い方向の為、上述した一方向クラッチ手段70が
非係合状態となり、クラッチリング46に対して相対回
転する。
方向に回転することにより、ローラーピン10を介して
同方向に回動される前記クラッチプレート45は、前記
ローラーピン47が前記クラッチリング46に対して非
噛み合い方向の為、上述した一方向クラッチ手段70が
非係合状態となり、クラッチリング46に対して相対回
転する。
【0039】そして、駆動ガスの膨張圧力による駆動手
段6の駆動が止まると、前記クラッチローター12、ロ
ーラーピン10及びスリーブ14も停止するが、図8に
示すように、前記クラッチプレート45はローラーピン
10に対して凹部45aの周方向長さ分だけ相対回転可
能なので、慣性によって空走分だけ矢印X1 方向に移動
する。
段6の駆動が止まると、前記クラッチローター12、ロ
ーラーピン10及びスリーブ14も停止するが、図8に
示すように、前記クラッチプレート45はローラーピン
10に対して凹部45aの周方向長さ分だけ相対回転可
能なので、慣性によって空走分だけ矢印X1 方向に移動
する。
【0040】次に、ウェビング20には大きなテンショ
ンが生じ、ボビン7には、所定以上の衝撃的なウェビン
グ引き出し方向(矢印X1 方向)の回動力が作用される
ので、上述の緊急ロック機構2が作動する。即ち、回転
を阻止された前記円盤状プレート4aと前記胴部8の間
のシャフト部4に所定以上の回転力が作用すると、ウェ
ビング20の伸び出しをロックしている該シャフト部4
はねじり変形し、上記エネルギー吸収機構が作動する。
ンが生じ、ボビン7には、所定以上の衝撃的なウェビン
グ引き出し方向(矢印X1 方向)の回動力が作用される
ので、上述の緊急ロック機構2が作動する。即ち、回転
を阻止された前記円盤状プレート4aと前記胴部8の間
のシャフト部4に所定以上の回転力が作用すると、ウェ
ビング20の伸び出しをロックしている該シャフト部4
はねじり変形し、上記エネルギー吸収機構が作動する。
【0041】この時、前記シャフト部4がねじり変形す
ることにより、図9に示すように、ボビン7が逆回転し
てウェビング伸び出し方向(図9中、矢印X2 方向)に
回転し始めても、前記ローラーピン10はスリーブ14
の外周面とカム面12bとの間に食い込んだままであ
り、クラッチ機構30は連結状態を維持するので、クラ
ッチローター12もウェビング伸び出し方向へ回動され
る。そして、前記クラッチプレート45はローラーピン
10により矢印X2 方向に回転し、前記ローラーピン4
7は慣性でカム面45bとクラッチリング46の内周面
との間に噛み込む。そこで、図10に示すように、クラ
ッチリング46も、クラッチローター12及びクラッチ
プレート45と一体的に矢印X2 方向に回転する。
ることにより、図9に示すように、ボビン7が逆回転し
てウェビング伸び出し方向(図9中、矢印X2 方向)に
回転し始めても、前記ローラーピン10はスリーブ14
の外周面とカム面12bとの間に食い込んだままであ
り、クラッチ機構30は連結状態を維持するので、クラ
ッチローター12もウェビング伸び出し方向へ回動され
る。そして、前記クラッチプレート45はローラーピン
10により矢印X2 方向に回転し、前記ローラーピン4
7は慣性でカム面45bとクラッチリング46の内周面
との間に噛み込む。そこで、図10に示すように、クラ
ッチリング46も、クラッチローター12及びクラッチ
プレート45と一体的に矢印X2 方向に回転する。
【0042】そして、図11に示すように、所定角度回
転したクラッチリング46の係合片46aが肩部48b
に当接して回転を停止されると、ローラーピン47、ク
ラッチプレート45及びローラーピン10も矢印X2 方
向の回転を停止する。すると、クラッチローター12は
慣性によりローラーピン10に対して矢印X2 方向へオ
ーバーランし、図12に示すようにローラーピン10の
噛み込みが外れるので、クラッチ機構30は連結状態を
解除される。
転したクラッチリング46の係合片46aが肩部48b
に当接して回転を停止されると、ローラーピン47、ク
ラッチプレート45及びローラーピン10も矢印X2 方
向の回転を停止する。すると、クラッチローター12は
慣性によりローラーピン10に対して矢印X2 方向へオ
ーバーランし、図12に示すようにローラーピン10の
噛み込みが外れるので、クラッチ機構30は連結状態を
解除される。
【0043】そこで、前記シャフト部4をねじり変形さ
せるべくボビン7を更にウェビング伸び出し方向に回転
させると、シャフト部4に対してクラッチローター12
は非係合となる。即ち、クラッチリング46を介してベ
ース側壁11aに対するクラッチプレート45の所定角
度以上のウェビング伸び出し方向の回転を阻止する前記
一方向クラッチ手段70は、プリテンショナー作動後に
前記ボビン7がウェビング伸び出し方向に回転された
際、該ボビン7と伴にウェビング伸び出し方向に回転す
る前記ローラーピン10の回転を阻止して前記クラッチ
ローター12と前記スリーブ14との係合を解除するク
ラッチ解除機構を構成している。
せるべくボビン7を更にウェビング伸び出し方向に回転
させると、シャフト部4に対してクラッチローター12
は非係合となる。即ち、クラッチリング46を介してベ
ース側壁11aに対するクラッチプレート45の所定角
度以上のウェビング伸び出し方向の回転を阻止する前記
一方向クラッチ手段70は、プリテンショナー作動後に
前記ボビン7がウェビング伸び出し方向に回転された
際、該ボビン7と伴にウェビング伸び出し方向に回転す
る前記ローラーピン10の回転を阻止して前記クラッチ
ローター12と前記スリーブ14との係合を解除するク
ラッチ解除機構を構成している。
【0044】従って、プリテンショナー作動後、クラッ
チローター12が前記シャフト部4に干渉せず、前記緊
急ロック機構2はシャフト部4がねじり変形することに
より、乗員の運動エネルギーが効果的に消費されて一定
の引出し力を維持したままウェビング20を前記リトラ
クターから伸び出させることができ、乗員に加わる衝撃
を効果的に緩和することができる。更に、プリテンショ
ナー3を備えたにも係わらず、エネルギー吸収機構の作
動荷重や作動量を安定させることができる。尚、前記シ
ャフト部4は、図示しないストッパー手段によって所定
以上のねじり角以上はねじり変形しないように規制され
ている。
チローター12が前記シャフト部4に干渉せず、前記緊
急ロック機構2はシャフト部4がねじり変形することに
より、乗員の運動エネルギーが効果的に消費されて一定
の引出し力を維持したままウェビング20を前記リトラ
クターから伸び出させることができ、乗員に加わる衝撃
を効果的に緩和することができる。更に、プリテンショ
ナー3を備えたにも係わらず、エネルギー吸収機構の作
動荷重や作動量を安定させることができる。尚、前記シ
ャフト部4は、図示しないストッパー手段によって所定
以上のねじり角以上はねじり変形しないように規制され
ている。
【0045】尚、上記本発明の一実施例においては、回
転駆動部材であるクラッチローター12をウェビング巻
取り方向へ回転駆動する駆動手段として、ピニオンギア
21及び遊星歯車装置35を介して該クラッチローター
12に回転トルクを伝達可能なラックをガス圧力で押圧
駆動する形式の駆動手段を用いたが、これに限定される
ものではない。例えば、本発明におけるプリテンショナ
ーの如きクラッチ機構の構成は、回転駆動部材を駆動す
るプリテンショナーの駆動手段として回転ピストンの羽
根部に気体の膨張圧力を直接付与して駆動するシリンダ
ーレス形式の駆動手段や、ねじりコイルばねの弾性力を
用いたり、シリンダー内に摺動可能に受容されたピスト
ンに作用する気体の膨張圧力によりケーブルの一端部を
引張り駆動する所謂シリンダー形式の駆動手段のいずれ
にも応用することができ、基本の構成部材を共通化しな
がらリトラクター取付け位置等の諸条件により駆動手段
を適宜選択することができるので汎用性が高い。
転駆動部材であるクラッチローター12をウェビング巻
取り方向へ回転駆動する駆動手段として、ピニオンギア
21及び遊星歯車装置35を介して該クラッチローター
12に回転トルクを伝達可能なラックをガス圧力で押圧
駆動する形式の駆動手段を用いたが、これに限定される
ものではない。例えば、本発明におけるプリテンショナ
ーの如きクラッチ機構の構成は、回転駆動部材を駆動す
るプリテンショナーの駆動手段として回転ピストンの羽
根部に気体の膨張圧力を直接付与して駆動するシリンダ
ーレス形式の駆動手段や、ねじりコイルばねの弾性力を
用いたり、シリンダー内に摺動可能に受容されたピスト
ンに作用する気体の膨張圧力によりケーブルの一端部を
引張り駆動する所謂シリンダー形式の駆動手段のいずれ
にも応用することができ、基本の構成部材を共通化しな
がらリトラクター取付け位置等の諸条件により駆動手段
を適宜選択することができるので汎用性が高い。
【0046】更に、本発明におけるプリテンショナー付
きシートベルト用リトラクターの構成は上記実施例に限
定されるものではなく、本発明の主旨に基づいて種々の
形態を採り得ることは勿論であり、回転駆動部材、スリ
ーブ、噛み合い要素、カム面、保持手段、保持手段の係
止方法及びクラッチ解除機構等の形状や構成は適宜変更
可能である。
きシートベルト用リトラクターの構成は上記実施例に限
定されるものではなく、本発明の主旨に基づいて種々の
形態を採り得ることは勿論であり、回転駆動部材、スリ
ーブ、噛み合い要素、カム面、保持手段、保持手段の係
止方法及びクラッチ解除機構等の形状や構成は適宜変更
可能である。
【0047】
【発明の効果】本発明のプリテンショナー付きシートベ
ルト用リトラクターによれば、プリテンショナー作動
後、巻取り軸がウェビング伸び出し方向に回転される
と、クラッチ解除機構が該巻取り軸と伴にウェビング伸
び出し方向に回転する噛み合い要素の回転を阻止するこ
とにより、回転駆動部材と巻取り軸との間のクラッチ機
構の係合を解除する。
ルト用リトラクターによれば、プリテンショナー作動
後、巻取り軸がウェビング伸び出し方向に回転される
と、クラッチ解除機構が該巻取り軸と伴にウェビング伸
び出し方向に回転する噛み合い要素の回転を阻止するこ
とにより、回転駆動部材と巻取り軸との間のクラッチ機
構の係合を解除する。
【0048】そこで、この様なクラッチ機構を備えたプ
リテンショナーをエネルギー吸収機構付リトラクターに
組み合わせた際にも、プリテンショナーがエネルギー吸
収機構に干渉してエネルギー吸収機構の作動荷重や作動
量がばらつくことはない。従って、エネルギー吸収機構
とも容易に組み合わせることができる良好なクラッチ機
構を備えたプリテンショナー付きシートベルト用リトラ
クターを提供できる。
リテンショナーをエネルギー吸収機構付リトラクターに
組み合わせた際にも、プリテンショナーがエネルギー吸
収機構に干渉してエネルギー吸収機構の作動荷重や作動
量がばらつくことはない。従って、エネルギー吸収機構
とも容易に組み合わせることができる良好なクラッチ機
構を備えたプリテンショナー付きシートベルト用リトラ
クターを提供できる。
【図1】本発明の一実施例に基づくプリテンショナー付
きシートベルト用リトラクターの正面図である。
きシートベルト用リトラクターの正面図である。
【図2】図1に示したプリテンショナー付きシートベル
ト用リトラクターの要部拡大断面図である。
ト用リトラクターの要部拡大断面図である。
【図3】図1に示したプリテンショナー付きシートベル
ト用リトラクターのA−A断面矢視図である。
ト用リトラクターのA−A断面矢視図である。
【図4】図1に示したプリテンショナー付きシートベル
ト用リトラクターのB−B断面矢視図である。
ト用リトラクターのB−B断面矢視図である。
【図5】図4に示したクラッチ機構の要部拡大図であ
る。
る。
【図6】図4に示したクラッチ機構及び一方向クラッチ
の作動状態を説明するための要部拡大図である。
の作動状態を説明するための要部拡大図である。
【図7】図4に示したクラッチ機構及び一方向クラッチ
の作動状態を説明するための要部拡大図である。
の作動状態を説明するための要部拡大図である。
【図8】図4に示したクラッチ機構及び一方向クラッチ
の作動状態を説明するための要部拡大図である。
の作動状態を説明するための要部拡大図である。
【図9】図4に示したクラッチ機構及び一方向クラッチ
の作動状態を説明するための要部拡大図である。
の作動状態を説明するための要部拡大図である。
【図10】図4に示したクラッチ機構及び一方向クラッ
チの作動状態を説明するための要部拡大図である。
チの作動状態を説明するための要部拡大図である。
【図11】図4に示したクラッチ機構及び一方向クラッ
チの作動状態を説明するための要部拡大図である。
チの作動状態を説明するための要部拡大図である。
【図12】図4に示したクラッチ機構及び一方向クラッ
チの作動状態を説明するための要部拡大図である。
チの作動状態を説明するための要部拡大図である。
1 プリテンショナー付きシートベルト用リトラクタ
ー 3 プリテンショナー 4 シャフト部 5 巻取りバネ装置 6 駆動手段 7 ボビン 8 胴部 10 ローラーピン 11 リトラクターベース 12 クラッチローター 14 スリーブ 21 ピニオンギヤ 24 シリンダー 25 ラック 29 ガス発生器 30 クラッチ機構 40 ホルダープレート 41a 弾性保持片 41b 弾性保持片 43 ホルダーベース 45 クラッチプレート 46 クラッチリング 47 ローラーピン 70 一方向クラッチ手段
ー 3 プリテンショナー 4 シャフト部 5 巻取りバネ装置 6 駆動手段 7 ボビン 8 胴部 10 ローラーピン 11 リトラクターベース 12 クラッチローター 14 スリーブ 21 ピニオンギヤ 24 シリンダー 25 ラック 29 ガス発生器 30 クラッチ機構 40 ホルダープレート 41a 弾性保持片 41b 弾性保持片 43 ホルダーベース 45 クラッチプレート 46 クラッチリング 47 ローラーピン 70 一方向クラッチ手段
Claims (1)
- 【請求項1】 リトラクターの巻取り軸に回転トルクを
伝達可能な回転駆動部材を車両衝突時に回転駆動するこ
とにより、巻取り軸をシートベルトの弛みが除去される
方向に回転させるプリテンショナーを備えたシートベル
ト用リトラクターであって、 前記巻取り軸に配設されたスリーブと軸心周りに相対回
転可能に支持される回転駆動部材が、該スリーブ外周面
との間に略くさび状の空間を構成するカム面と、該くさ
び状空間内に配設されてスリーブ係合方向に移動可能な
噛み合い要素と、これら噛み合い要素のスリーブ係合方
向への移動を阻止する保持手段とを備えたクラッチ機構
を有すると共に、 プリテンショナー作動後に前記巻取り軸がウェビング伸
び出し方向に回転された際、該巻取り軸と伴にウェビン
グ伸び出し方向に回転する前記噛み合い要素の回転を阻
止して前記回転駆動部材と前記スリーブとの係合を解除
するクラッチ解除機構を有するプリテンショナー付きシ
ートベルト用リトラクター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8058278A JPH09226519A (ja) | 1996-02-22 | 1996-02-22 | プリテンショナー付きシートベルト用リトラクター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8058278A JPH09226519A (ja) | 1996-02-22 | 1996-02-22 | プリテンショナー付きシートベルト用リトラクター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09226519A true JPH09226519A (ja) | 1997-09-02 |
Family
ID=13079730
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8058278A Pending JPH09226519A (ja) | 1996-02-22 | 1996-02-22 | プリテンショナー付きシートベルト用リトラクター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09226519A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000063051A1 (fr) * | 1999-04-16 | 2000-10-26 | Kabushiki Kaisha Tokai-Rika-Denki-Seisakusho | Dispositif de mise en tension |
CN112389364A (zh) * | 2019-08-16 | 2021-02-23 | 比亚迪股份有限公司 | 安全带用卷绕器及车辆 |
-
1996
- 1996-02-22 JP JP8058278A patent/JPH09226519A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000063051A1 (fr) * | 1999-04-16 | 2000-10-26 | Kabushiki Kaisha Tokai-Rika-Denki-Seisakusho | Dispositif de mise en tension |
US6454199B1 (en) | 1999-04-16 | 2002-09-24 | Kabushiki Kaisha Tokai-Rika-Denki-Seisakusho | Pretensioner |
CN112389364A (zh) * | 2019-08-16 | 2021-02-23 | 比亚迪股份有限公司 | 安全带用卷绕器及车辆 |
CN112389364B (zh) * | 2019-08-16 | 2022-03-18 | 比亚迪股份有限公司 | 安全带用卷绕器及车辆 |
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