JPH09226395A - 油圧切換装置 - Google Patents

油圧切換装置

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JPH09226395A
JPH09226395A JP9065662A JP6566297A JPH09226395A JP H09226395 A JPH09226395 A JP H09226395A JP 9065662 A JP9065662 A JP 9065662A JP 6566297 A JP6566297 A JP 6566297A JP H09226395 A JPH09226395 A JP H09226395A
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JP
Japan
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hydraulic
pressure
spool
valve
oil passage
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Pending
Application number
JP9065662A
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English (en)
Inventor
Masahisa Kawamura
正久 河村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧機器における油圧ポンプとアクチュエー
タの間に簡単な構成で容易に付加できる油圧切換装置を
得る。 【解決手段】 カートリッジ形に構成した油圧パイロッ
ト型の切換装置を油圧アクチュエータへの供給回路中に
設け、該切換装置にスプールの背圧を低圧に設定するリ
リーフ弁を設けて、該スプールを油圧遮断位置に保持さ
せると共に、電気アクチュエータをリリーフ弁に連設
し、該電気アクチュエータのONにてリリーフ動作を不
能とし、背圧を昇圧させてスプールを油圧供給位置に切
り換えるべく構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧機器の油圧ポン
プとアクチュエータの間の油圧切換装置の構成に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来は特開昭63−162332号公報
の技術の如く、油圧アクチュエータを倍速クラッチとす
る実施例の油圧供給回路中に電磁式切換弁を設けて、前
輪が設定値以下の操向角検出では切換弁を油圧遮断位置
に、設定値以上の操向角検出でソレノイドが励磁され切
換弁が油圧供給位置に切り換わるよう構成していたので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術にお
いては図6に示すように、切換弁を油圧遮断位置にする
と倍速クラッチの逃げ油がポンプ流量と合流するので、
倍速クラッチ内の作動油が逃げ難く、また、背圧によっ
てクラッチが連れ回る状態を回避するように切換弁のサ
イズを大きくする等の方策が必要となっていたのであ
る。また、前進、後進の切換や速度段の切換、倍速駆動
の切換を一つの油圧ポンプからの圧油により行う場合に
は、図7に示すように一つでも切換弁がニュートラルで
あると、そこから圧油がタンクへ流れてしまい、全ての
切換弁がON状態でないと圧油がクラッチへ流れないの
である。また、図8のように構成した場合には、切換弁
がONしたときには他のクラッチに圧油が流れなくなり
操作ができなくなるのである。このように従来技術では
2つの油圧アクチュエータを一つの油圧ポンプで駆動す
ることはできなかったのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点を解消するために、油圧ポンプ2と油圧アクチュエー
タ11の間に、油圧遮断位置と油圧供給位置を有するス
プールであって、その一端にスプリング23の付勢力を
作用させ、他端に背室14eを設けてポンプ圧油が背圧
として作用するように構成した、スプール22を介在さ
せるとともに、背室14eに至る圧油経路中に絞り22
bを設け、背室14e内の圧油をスプリング23の付勢
力以下に維持するリリーフ弁Vを設け、リリーフ弁Vの
リリーフ動作を選択的に不能とする電気アクチュエータ
Sを設けたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の解決しようとする課題及
び解決するための手段は以上の如くであり、添付の図面
に示した実施例の構成を説明する。図1は油圧回路図、
図2は本発明の油圧切換装置断面図、図3は同じくソレ
ノイドを作動させた状態の断面図である。本発明は走行
車両に採用されており、そのミッションケース1には走
行速度と進行方向を切換える前進3段、後進1段の油圧
クラッチ式変速装置が配設されているとともに、またこ
の走行車両は四輪駆動式であり、オペレーターが左右に
ハンドルを切ると、それまで後車輪と同速度比で駆動
(標準駆動状態)されていた前車輪が、倍速クラッチ1
1の係合により増速駆動状態となる、いわゆる旋回増速
機構が付設されたものとなっている。本発明の切換装置
Cはカートリッジ式に構成して、ミッションケース1内
に挿入できるように構成しており、本実施例ではミッシ
ョンケース1の側面に構成する油圧回路の油路の途中に
挿入して、油圧アクチュエータである倍速クラッチ11
に圧油を供給可能としているのである。
【0006】即ち、図1に示すように、エンジンEによ
り駆動される単一の油圧ポンプ2からの圧油が油路4を
介して主変速切換バルブ3に送油され、該主変速切換バ
ルブ3を変速レバー5の回動により切り換えると、ニュ
ートラル位置から前進1速、前進2速、前進3速、後進
と任意に切り換えることができ、その切換操作によりそ
れぞれ前進1速クラッチ6、前進2速クラッチ7、前進
3速クラッチ8、後進クラッチ9に圧油を送油してクラ
ッチを「接」とすることができるのである。10は接合
圧を設定するリリーフバルブである。そして、前記油路
4中途部から分岐して切換装置Cに導いて倍速クラッチ
11をON・OFFをできるようにしているのである。
【0007】本発明の要部である切換装置Cの構成は図
2に示すように、バルブケース14は段付パイプ状で軸
心に貫通孔を設けて中空状に構成されて、ソレノイドS
側の外周にネジ部14aを設けてカートリッジ式として
ミッションケース1に穿設したバルブ挿入孔に挿抜自在
として螺装され、バルブケース14の外側の内面には電
気アクチュエータであるソレノイドSの固定鉄心19が
螺装されてソレノイドSを装着し、他方のバルブケース
14内の軸心部にはスプール22が内装され、該スプー
ル22はスプリング23にて付勢され、該スプリング2
3はバルブケース14の端部に設けた係止リング24に
て係止されている。
【0008】また、前記ソレノイドSはケース17内に
コイル15と固定鉄心19を内装し、該固定鉄心19の
一端は前記バルブケース14に螺装し、他端はコイル1
5へ挿入している。前記コイル15の外部にはリード線
18を配置して制御装置(図示せず)と連結し、コイル
15内には可動鉄心16が挿入され、該可動鉄心16の
一端にはプッシュピン20が突設され、該プッシュピン
20はバルブケース14の軸心部の貫通孔に摺動自在に
挿入されて、該プッシュピン20に外嵌したスプリング
21にてスプール22側へ付勢され、該プッシュピン2
0先端は弁体に構成されて前記スプリング21にて、ス
プール22の背圧を設定するようにしている。該プッシ
ュピン20と前記スプール22が同一軸心上に直列的に
配置されている。
【0009】そして、前記プッシュピン20先端が位置
するバルブケース14に油路14bが穿設されて、該油
路14bはミッションケース1に設けられたタンクポー
トT1と連通されている。一方、スプール22の頭部側
にはT字状に油路22aと絞り22bが穿設され、油路
22aはバルブケース14に開口した油路孔14cを介
してミッションケース1に設けたポンプポートPに連通
され、絞り22bはバルブケース14の背室14eから
貫通孔14fに連通されている。プッシュピン20の先
端は、スプリング21あるいは可動鉄心16によって貫
通孔14fと油路14bの連通を遮断する。
【0010】スプリング21によってその遮断が行われ
る時は、絞り22bを通過して背室14eに溜まる圧油
は、スプリング21相当圧まで高められるが、この時に
スプール22の切換えが起こらないようにスプリング2
3の付勢力をやや大きく設定している。また、スプリン
グ23を内装した部分のスプール22にも油路孔22c
が開口され、該油路孔22cはバルブケース14に開口
した油路孔14dを介して出力ポートAと連通されてい
る。そして、スプール22の端部の開口部はタンクポー
トT2と連通されている。
【0011】前記出力ポートAには油路又はパイピング
25を介して倍速シリンダー26と連通され、該倍速シ
リンダー26のピストンロッド26a上にはシフター2
7が固設され、該シフター27は通常バネ28に付勢さ
れ、その先端は前輪駆動取出軸32上に外嵌した摺動体
29に嵌合され、該摺動体29は前輪駆動取出軸32上
に外嵌した標準速度クラッチ30と倍速クラッチ31の
間で摺動していずれかを「接」とするようにしている。
【0012】このような構成において、油圧ポンプ2と
主変速切換バルブ3の間のミッションケース1に設けた
油路途中に、本発明の切換装置Cを挿入して、直進状態
ではソレノイドSが作動されず油圧ポンプ2からの圧油
は油路孔14c、油路22aから絞り22dに至り、ス
プール22の背圧となりスプリング21のバネ力によっ
て設定された圧力になると、プッシュピン20はソレノ
イドS側に押されて、バルブケース14の油路14bと
連通してタンクポートT1へリリーフし、スプール22
は油圧ポンプ2からの圧油を倍速シリンダー26への送
油を遮断する位置に保持するのである。つまり前記プッ
シュピン20はリリーフ弁の役目を果たしているのであ
る。
【0013】一方、方向を転換するときに前輪が設定角
度以上切られると、センサーがONしてソレノイドSが
作動し、可動鉄心16がコイル15内に引き寄せられ
て、図3の如くプッシュピン20が摺動して油路14b
が閉じられ、スプール22の背圧が高くなり、スプール
22はスプリング23に抗して摺動し、油路22aが位
置するスプール22の周面に形成したくびれ部22dと
バルブケース14の油路孔14dが連通して、油圧ポン
プ2からの圧油が倍速シリンダー26へ送られて、ピス
トンロッド26aが伸長され摺動体29が摺動して、標
準速度クラッチ30から倍速クラッチ31を押して前輪
駆動取出軸32の回転数を上昇させるのである。尚、ソ
レノイドSをONすると急激に倍速シリンダー26が伸
長して増速クラッチの係合時にショックが発生すること
があるので、図4、図5に示すように、バルブケース1
4の油路孔14dが位置する周面に、軸方向に徐々にず
らせて複数個の油路孔14d’・14d’・・・を開口
し、圧油の流量を徐々に増やすように構成することも可
能である。
【0014】
【発明の効果】以上のような構成により本発明は次のよ
うな効果が得られるのである。即ち、電気アクチュエー
タSを非駆動にすると、背室14e内の圧油をスプリン
グ23の付勢力以下に維持するリリーフ弁Vが作動して
スプール22をスプリング23によって確実に油圧遮断
位置へ置くことができる。
【0015】電気アクチュエータSを駆動にすると、背
室14e内の油圧力がスプリング23の付勢力に打ち勝
つまで上昇するからスプール22が油圧供給位置へ切換
わり油圧アクチュエータを駆動することができる。そし
て、このスプール22の切換え動作に拘らず、絞り22
bの1次側には他の油圧アクチュエータを駆動するに充
分な油圧が発生させ得るから、単一の油圧ポンプ2で複
数の油圧アクチュエータを駆動できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】油圧回路図である。
【図2】本発明の油圧切換装置断面図である。
【図3】同じくソレノイドを作動させた状態の断面図で
ある。
【図4】油圧切換装置の他の実施例を示す断面図であ
る。
【図5】バルブケース斜視図である。
【図6】従来の倍速切換弁部の油圧回路図である。
【図7】一つの油圧ポンプに並列にアクチュエータを接
続した従来の油圧回路図である。
【図8】倍速切換弁を油圧ポンプと他のアクチュエータ
との間に挿入した従来の油圧回路図である。
【符号の説明】 C 切換装置 S ソレノイド 2 油圧ポンプ 11 倍速クラッチ 14 バルブケース 20 プッシュピン 26 倍速シリンダー 30 標準速度クラッチ 31 倍速クラッチ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年3月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 油圧切換装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧機器の油圧ポン
プとアクチュエータの間の油圧切換装置の構成に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来は、特開昭63−162332号公
報の技術の如く、油圧アクチュエータを倍速クラッチと
する実施例の油圧供給回路中に電磁式切換弁を設けて、
前輪が設定値以下の操向角検出では切換弁を油圧遮断位
置に、設定値以上の操向角検出でソレノイドが励磁され
切換弁が油圧供給位置に切り換わるよう構成していたの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術にお
いては、図6に示すように、切換弁を油圧遮断位置にす
ると倍速クラッチの逃げ油がポンプ流量と合流するの
で、倍速クラッチ内の作動油が逃げ難く、また、背圧に
よってクラッチが連れ回る状態を回避するように切換弁
のサイズを大きくする等の方策が必要となっていたので
ある。また、前進、後進の切換や速度段の切換、倍速駆
動の切換を一つの油圧ポンプからの圧油により行う場合
には、図7に示すように一つでも切換弁がニュートラル
であると、そこから圧油がタンクへ流れてしまい、全て
の切換弁がON状態でないと圧油がクラッチへ流れない
のである。また、図8のように構成した場合には、切換
弁がONしたときには他のクラッチに圧油が流れなくな
り操作ができなくなるのである。このように従来技術で
は2つの油圧アクチュエータを一つの油圧ポンプで駆動
することはできなかったのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点を解消するために、油圧ポンプ2と油圧アクチュエー
タ11の間に、油圧遮断位置と油圧供給位置を有するス
プールであって、その一端にスプリング23の付勢力を
作用させ、他端に背室14eを設けてポンプ圧油が背圧
として作用するように構成した、スプール22を介在さ
せるとともに、背室14eに至る圧油経路中に絞り22
bを設け、背室14e内の圧油をアンロード状態とオン
ロード状態とに選択的に切換えることが可能な電気アク
チュエータSを設けたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の解決しようとする課題及
び解決するための手段は以上の如くであり、添付の図面
に示した実施例の構成を説明する。図1は油圧回路図、
図2は本発明の油圧切換装置断面図、図3は同じくソレ
ノイドを作動させた状態の断面図である。本発明は走行
車両に採用されており、そのミッションケース1には走
行速度と進行方向を切換える前進3段、後進1段の油圧
クラッチ式変速装置が配設されているとともに、またこ
の走行車両は四輪駆動式であり、オペレーターが左右に
ハンドルを切ると、それまで後車輪と同速度比で駆動
(標準駆動状態)されていた前車輪が、倍速クラッチ1
1の係合により増速駆動状態となる、いわゆる旋回増速
機構が付設されたものとなっている。本発明の切換装置
Cはカートリッジ式に構成して、ミッションケース1内
に挿入できるように構成しており、本実施例ではミッシ
ョンケース1の側面に構成する油圧回路の油路の途中に
挿入して、油圧アクチュエータである倍速クラッチ11
に圧油を供給可能としているのである。
【0006】即ち、図1に示すように、エンジンEによ
り駆動される単一の油圧ポンプ2からの圧油が油路4を
介して主変速切換バルブ3に送油され、該主変速切換バ
ルブ3を変速レバー5の回動により切り換えると、ニュ
ートラル位置から前進1速、前進2速、前進3速、後進
と任意に切り換えることができ、その切換操作によりそ
れぞれ前進1速クラッチ6、前進2速クラッチ7、前進
3速クラッチ8、後進クラッチ9に圧油を送油してクラ
ッチを「接」とすることができるのである。10は接合
圧を設定するリリーフバルブである。そして、前記油路
4中途部から分岐して切換装置Cに導いて倍速クラッチ
11をON・OFFをできるようにしているのである。
【0007】本発明の要部である切換装置Cの構成は図
2に示すように、バルブケース14は段付パイプ状で軸
心に貫通孔を設けて中空状に構成されて、ソレノイド等
により構成された電気アクチュエータS側の外周にネジ
部14aを設けてカートリッジ式としてミッションケー
ス1に穿設したバルブ挿入孔に挿抜自在として螺装さ
れ、バルブケース14の外側の内面にはソレノイド等に
より構成した電気アクチュエータSの固定鉄心19が螺
装されてソレノイドを装着し、他方のバルブケース14
内の軸心部にはスプール22が内装され、該スプール2
2はスプリング23にて付勢され、該スプリング23は
バルブケース14の端部に設けた係止リング24にて係
止されている。
【0008】また、前記ソレノイド等により構成した電
気アクチュエータSはケース17内にコイル15と固定
鉄心19を内装し、該固定鉄心19の一端は前記バルブ
ケース14に螺装し、他端はコイル15へ挿入してい
る。前記コイル15の外部にはリード線18を配置して
制御装置(図示せず)と連結し、コイル15内には可動
鉄心16が挿入され、該可動鉄心16の一端にはプッシ
ュピン20が突設され、該プッシュピン20はバルブケ
ース14の軸心部の貫通孔に摺動自在に挿入されて、該
プッシュピン20に外嵌したスプリング21にてスプー
ル22側へ付勢され、該プッシュピン20先端は弁体に
構成されて前記スプリング21にて、スプール22の背
圧を設定するようにしている。該プッシュピン20と前
記スプール22が同一軸心上に直列的に配置されてい
る。
【0009】そして、前記プッシュピン20先端が位置
するバルブケース14に油路14bが穿設されて、該油
路14bはミッションケース1に設けられたタンクポー
トT1と連通されている。一方、スプール22の頭部側
にはT字状に油路22aと絞り22bが穿設され、油路
22aはバルブケース14に開口した油路孔14cを介
してミッションケース1に設けたポンプポートPに連通
され、絞り22bはバルブケース14の背室14eから
貫通孔14fに連通されている。プッシュピン20の先
端は、スプリング21あるいは可動鉄心16によって貫
通孔14fと油路14bの連通を遮断する。
【0010】スプリング21によってその遮断が行われ
る時は、絞り22bを通過して背室14eに溜まる圧油
は、スプリング21相当圧まで高められるが、この時に
スプール22の切換えが起こらないようにスプリング2
3の付勢力をやや大きく設定している。また、スプリン
グ23を内装した部分のスプール22にも油路孔22c
が開口され、該油路孔22cはバルブケース14に開口
した油路孔14dを介して出力ポートAと連通されてい
る。そして、スプール22の端部の開口部はタンクポー
トT2と連通されている。
【0011】前記出力ポートAには油路又はパイピング
25を介して倍速シリンダー26と連通され、該倍速シ
リンダー26のピストンロッド26a上にはシフター2
7が固設され、該シフター27は通常バネ28に付勢さ
れ、その先端は前輪駆動取出軸32上に外嵌した摺動体
29に嵌合され、該摺動体29は前輪駆動取出軸32上
に外嵌した標準速度クラッチ30と倍速クラッチ31の
間で摺動していずれかを「接」とするようにしている。
【0012】このような構成において、油圧ポンプ2と
主変速切換バルブ3の間のミッションケース1に設けた
油路途中に、本発明の切換装置Cを挿入して、直進状態
ではソレノイド等により構成した電気アクチュエータS
が作動されず油圧ポンプ2からの圧油は油路孔14c、
油路22aから絞り22dに至り、スプール22の背圧
となりスプリング21のバネ力によって設定された圧力
になると、プッシュピン20はソレノイド等により構成
された電気アクチュエータS側に押されて、バルブケー
ス14の油路14bと連通してタンクポートT1へリリ
ーフし、スプール22は油圧ポンプ2からの圧油を倍速
シリンダー26への送油を遮断する位置に保持するので
ある。つまり前記プッシュピン20はリリーフ弁の役目
を果たしているのである。
【0013】一方、方向を転換するときに前輪が設定角
度以上切られると、センサーがONしてソレノイド等に
より構成した電気アクチュエータSが作動し、可動鉄心
16がコイル15内に引き寄せられて、図3の如くプッ
シュピン20が摺動して油路14bが閉じられ、スプー
ル22の背圧が高くなり、スプール22はスプリング2
3に抗して摺動し、油路22aが位置するスプール22
の周面に形成したくびれ部22dとバルブケース14の
油路孔14dが連通して、油圧ポンプ2からの圧油が倍
速シリンダー26へ送られて、ピストンロッド26aが
伸長され摺動体29が摺動して、標準速度クラッチ30
から倍速クラッチ31を押して前輪駆動取出軸32の回
転数を上昇させるのである。尚、ソレノイド等により構
成した電気アクチュエータSをONすると急激に倍速シ
リンダー26が伸長して増速クラッチの係合時にショッ
クが発生することがあるので、図4、図5に示すよう
に、バルブケース14の油路孔14dが位置する周面
に、軸方向に徐々にずらせて複数個の油路孔14d’・
14d’・・・を開口し、圧油の流量を徐々に増やすよ
うに構成することも可能である。
【0014】
【発明の効果】以上のような構成により本発明は次のよ
うな効果が得られるのである。第1に、ソレノイド等に
より構成した電気アクチュエータSを非駆動にすると、
背室14e内の圧油をスプリング23の付勢力以下に維
持するリリーフ弁Vがアンロード状態に作動して、スプ
ール22をスプリング23によって押して、確実に油圧
遮断位置へ置くことができる。
【0015】ソレノイド等により構成した電気アクチュ
エータSを駆動にすると、背室14e内の油圧力がスプ
リング23の付勢力に打ち勝つまで上昇して、オンロー
ド状態となるから、スプール22が油圧供給位置へ切換
わり油圧アクチュエータを駆動することができる。そし
て、このスプール22の切換え動作に拘らず、絞り22
bの1次側には他の油圧アクチュエータを駆動するに充
分な油圧が発生させ得るから、単一の油圧ポンプ2で複
数の油圧アクチュエータを駆動できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】油圧回路図である。
【図2】本発明の油圧切換装置断面図である。
【図3】同じくソレノイドを作動させた状態の断面図で
ある。
【図4】油圧切換装置の他の実施例を示す断面図であ
る。
【図5】バルブケース斜視図である。
【図6】従来の倍速切換弁部の油圧回路図である。
【図7】一つの油圧ポンプに並列にアクチュエータを接
続した従来の油圧回路図である。
【図8】倍速切換弁を油圧ポンプと他のアクチュエータ
との間に挿入した従来の油圧回路図である。
【符号の説明】 C 切換装置 S ソレノイド等により構成した電気アクチュエータ 2 油圧ポンプ 11 倍速クラッチ 14 バルブケース 20 プッシュピン 26 倍速シリンダー 30 標準速度クラッチ 31 倍速クラッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ポンプ2と油圧アクチュエータ11
    の間に、油圧遮断位置と油圧供給位置を有するスプール
    であって、その一端にスプリング23の付勢力を作用さ
    せ、他端に背室14eを設けてポンプ圧油が背圧として
    作用するように構成した、スプール22を介在させると
    ともに、背室14eに至る圧油経路中に絞り22bを設
    け、背室14e内の圧油をスプリング23の付勢力以下
    に維持するリリーフ弁Vを設け、リリーフ弁Vのリリー
    フ動作を選択的に不能とする電気アクチュエータSを設
    けた油圧切換装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100344470B1 (ko) * 2000-06-26 2002-07-20 주식회사 만도 안티록 브레이크시스템용 모듈레이터블록의저압어큐뮬레이터

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100344470B1 (ko) * 2000-06-26 2002-07-20 주식회사 만도 안티록 브레이크시스템용 모듈레이터블록의저압어큐뮬레이터

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