JPH09225992A - 混練押出成形装置 - Google Patents

混練押出成形装置

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JPH09225992A
JPH09225992A JP8036046A JP3604696A JPH09225992A JP H09225992 A JPH09225992 A JP H09225992A JP 8036046 A JP8036046 A JP 8036046A JP 3604696 A JP3604696 A JP 3604696A JP H09225992 A JPH09225992 A JP H09225992A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 擦り練り機構を備えた混練押出成形装置にお
いて、この擦り練り機構に於ける被処理物の温度管理を
良好に行える混練押出成形装置を提供する。 【解決手段】 擦り練り機構16に、回動ディスク22
と固定ディスク21とを、機構の軸芯方向に近接並置し
て備え、回動ディスク22と固定ディスク21との両方
に、被処理物60が軸芯方向に通過可能な複数の通過孔
21a,22aを備え、固定ディスク21と回動ディス
ク22との間に、温度制御された流体が内部を流通可能
な流路構成部材71を備え、流路構成部材71内を流れ
る流体と流路構成部材71外周部を移動する被処理物6
0との間で熱交換可能に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石鹸の原料である
石鹸チップや、各種の油脂などの化学材料を混練し、所
定形状に押出成形する混練押出成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】石鹸等の製造工程においては、材料の温
度がその加工性及び最終製品の品質に大きく影響する。
特に混練押出行程における石鹸素地(被処理物)の圧縮
及び混練による摩擦で発生する熱を調節して、被処理物
を適切な温度に保ち、製造をおこなうことが肝要であ
る。従来の混練押出成形装置においては、押出スクリュ
ー軸が内蔵されるシリンダーの外周部に、それと同芯状
態に冷却用の水路を備えて、該水路に冷却水を通し、押
出スクリュー軸にて混練及び搬送される被処理物と、冷
却されたシリンダーの内面との間で熱交換させ、被処理
物の温度制御を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにすることに
より、押出スクリューによる搬送を、このスクリューと
被処理物との共回りを避けて良好におこなうことができ
る。しかしながら、被処理物の温度上昇は、被処理物が
混練処理を受ける擦り練り機構部で発生しやすいが、こ
のような部位での被処理物の温度を積極的に制御するに
は限界があった。また、従来構造にあっては、シリンダ
ーの外周を冷却するだけの構成のため、混練、搬送され
る被処理物の内でも前記シリンダーの内周面と接触する
部分(被処理物の外周側部位)のみが冷却されるに止ま
り、被処理物の内で押出スクリューの近傍部位におい
て、混練、搬送される被処理物は、この冷却水によって
直接的に冷却できず、温度上昇を起こしていた。つま
り、搬送物をシリンダーの横断面に沿って観察すると、
シリンダーの内周面近傍の被処理物は冷却水により比較
的低温に維持されているが、搬送スクリューの近傍の被
処理物は昇温しやすく、シリンダー内の被処理物の温度
がその半径方向の位置によって異なり、最終製品品質の
バラツキの原因となっていた。
【0004】又、石鹸の種類によっては、温度上昇を抑
えるだけではなく、常温以上の所定温度、例えば、40
〜45℃に、被処理物である石鹸材料を保って製造する
必要がある。この場合は上述の実施例とは逆に、所定の
温度に被処理物を保つことが必要であり、上記の冷却水
の代わりに、所定の温度に維持された温水を流すことに
よって被処理物の温度を所望の高温状態に保つ。この場
合も同様にシリンダーの内周面近傍に位置する被処理物
は比較的よく温度制御されるが、搬送スクリューの近傍
の被処理物は、その温度制御が難しく、問題があった。
上記従来技術の問題点に鑑み、本発明の目的は、石鹸素
地などの被処理物を所定の温度でシリンダー内で処理す
る場合に、擦り練り機構部近傍における被処理物の温度
制御を良好におこなうことが可能であるとともに、被処
理物の径方向における温度むらをも減少でき、均一な品
質の製品を得ることができる混練押出成形装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明における混練押出成形装置の特徴構成は以下
のとおりである。即ち、被処理物を軸芯廻りの回動によ
り押出搬送するスクリューを内蔵するシリンダーと、こ
のシリンダーの長手方向特定部位に配置されて前記被処
理物を擦り練り混練する擦り練り機構とを備えた混練押
出成形装置を構成するに、前記擦り練り機構に、前記ス
クリューと一体回動する回動ディスクと、前記シリンダ
ーに固定された固定ディスクとを、前記スクリューの軸
芯方向に並設して備えるとともに、前記回動ディスクと
前記固定ディスクとの両方に、前記被処理物が前記軸芯
方向に通過可能な複数の通過孔を備え、前記被処理物の
移動経路内で、前記固定ディスクと前記回動ディスクと
の間に、所定温度の流体が内部を流通可能な流路構成部
材を設け、前記流路構成部材内に、流量制御を伴って前
記所定温度の流体を供給するとともに、前記流路構成部
材内から排出する流体供給排出手段を備えたことにあ
る。 〔作用・効果〕この混練押出成形装置においては、スク
リューの回動により、被処理物はシリンダー内をその軸
芯方向に移動しながら、混練される。そして、擦り練り
機構においては、相対回動している固定ディスクと回動
ディスクに設けられた通過孔を通過するおりに、ディス
ク相互の相対回動によって圧縮、細断及び剪断の作用を
受け、擦り練りを主体とする混練を受ける。さらに、シ
リンダー内に於ける被処理物の移動断面積に対してディ
スク内に形成される通過孔が有する総通過断面積が小さ
いために、移動経路の変化、移動速度の変化等を起こ
し、充分な混練処理を受ける。さて、本願の混練押出成
形装置においては、流体供給排出手段により流路構成部
材内に供給され、その中を流れる所定温度の流体と、こ
の流路構成部材の外側部位を移動する被処理物との間で
熱交換が起こる。従って、所定の温度域に被処理物の温
度を制御することが可能となる。一例を、擦り練り機構
における冷却の場合について説明すると、このような擦
り練り処理を伴った混練を被処理物が受けると、被処理
物は発熱する。しかしながら、本願にあっては、いわゆ
る冷却水を流路構成部材内に送りこみ、流路構成部材内
を流れる冷却水と部材外を流れる被処理物との間で、熱
交換を起こさせて、これを適宜冷却する。その場合に、
発熱量が多い場合は冷却水を多量に、発熱量が少ない場
合は冷却水を程々の量供給する。従って、所定温度の流
体を、供給量制御を伴って、流路構成部材内に供給する
ことにより、被処理物の温度を適切に管理することが可
能となる。しかも、本願の構成にあっては、流路構成部
材が直接被処理物に接触した構造とされるため、例え
ば、これを単なる配管として構成することができ、被処
理物に対する効率的な温度制御をおこなうことが可能と
なる。さらに、本願の構成にあっては、流路構成部材を
固定ディスクと回動ディスクとの間に介装するため、被
処理物が最も温度変化を受けやすい(温度上昇しやす
い)部位で、これを制御することとなり、製品の品質を
高く保ことが可能となる。 〔構成〕さらなる、本願の特徴構成は、前記流路構成部
材が、前記被処理物の移動経路内にあって、移動経路軸
芯側の内径側流路部と外周側の外径側流路部をともに備
えていることにある。 〔作用・効果〕この構成を採用する場合は、温度制御さ
れた流体が流れる流路構成部材が内径側流路部と外径側
流路部とを備えることにより、移動状態にある被処理物
にあって、その経路内で軸芯側に位置する被処理物が内
径側流路部内を流れる流体により、さらに外径側に位置
する被処理物が外径側流路部内を流れる流体により温度
制御される。従って、被処理物の温度状態を移動経路に
あって、その径方向で見た場合に、これを良好に温度制
御でき、径方向で、これをほぼ均一化された状態とする
こともできる。結果、従来からの問題であった、被処理
物の温度が径方向で不均一であるという問題を解消で
き、均質な製品を得ることができる。 〔構成〕さらに、本願の混練押出成形装置の特徴構成
は、前記被処理物の移動方向において、前記流路構成部
材と前記固定ディスクとが、上手側から記載順に配設さ
れていることにある。 〔作用・効果〕本願が対象とする被処理物は、石鹸チッ
プ混練品や各種油脂等であるため、比較的粘度が高いも
のが多い。従って、この流路構成部材は、被処理物の移
動方向である軸芯方向の上手側から下手側に向かって、
被処理物から力を受けるが、この力を受けた場合にあっ
て、たとえ、流路構成部材が下手側に歪んで、固定ディ
スク側に当接する状態が発生したとしても、この構成の
場合は、流路構成部材が固定ディスク側から支持され
る。従って、例えば、回動ディスクに接触して、破損す
る等の問題を起こすこともない。 〔構成〕さらに、前記シリンダーの外周部を覆う状態
で、その内部を流体が循環可能な水路を備えたシリンダ
ー外周部温度制御装置を有することが好ましい。 〔作用・効果〕この構成の場合は、シリンダー内を擦り
練り機構まで運ばれてくる被処理物の温度管理をシリン
ダー外周部温度制御装置により、一方、擦り練り機構に
おいて起こる被処理物の温度管理を、擦り練り機構とと
もに設けられている流路構成部材内を流れる流体の温度
管理によりおこなうことができる。従って、比較的あま
い混練を伴うスクリュー搬送状態にある被処理物の温度
管理は外周部からの熱交換により、比較的強い混練を伴
う擦り練り機構においては、積極的にシリンダー内周部
位のみならず、被処理物の内部側からもこれを行って、
温度制御を良好に行える。さらに、本願の構成の場合
は、擦り練り機構の下手側にも、シリンダーとスクリュ
ーからなる混練部を備えているため、擦り練り機構部
で、一担、均一化された径方向の温度分布を守ったまま
で、さらなる、混練をおこなうこととなり、被処理物温
度を一定範囲に抑えながら、充分な混練及び、その温度
管理をおこなうことができる。結果、それらの効果を相
乗的に得ることが可能となり、被処理物の処理温度が所
定の範囲に維持され、被処理物の加工性及び最終製品の
品質が向上する。
【0006】〔構成〕上記目的を達成するため、本発明
における混練押出成形装置のさらなる特徴構成は以下の
とおりである。即ち、被処理物を軸芯廻りの回動により
押出搬送するスクリュー軸を内蔵するシリンダーと、前
記シリンダーの長手方向端部位に配置されて前記被処理
物を擦り練り混練する擦り練り機構とを備え、前記被処
理物の搬送経路途中に、槽内空間が排気処理される脱気
槽を備え、前記被処理物の前記脱気槽への導入部位に、
前記擦り練り機構を備えた混練押出成形装置を構成する
場合に、前記擦り練り機構に、前記スクリュー軸と一体
回動する回動ディスクと、前記シリンダーに固定された
固定ディスクとを、前記スクリュー軸の軸芯方向に並設
して備えるとともに、前記回動ディスクと前記固定ディ
スクとの両方に、前記被処理物が前記軸芯方向に通過可
能な複数の通過孔を備え、前記固定ディスク及び前記回
動ディスクの搬送経路下手側で、前記脱気槽の槽内空間
に面して、前記被処理物が通過可能な通過孔を備え、且
つ、所定温度の流体が内部を流通可能な端面流路構成部
材を設け、前記端面流路構成部材に、流量制御を伴って
前記所定温度の流体を供給するとともに、前記端面流路
構成部材内から排出する流体供給排出手段を備えて構成
することにある。 〔作用・効果〕この混練押出成形装置においては、先に
説明した状況と同様に、スクリュー軸の回動により、被
処理物はシリンダー内をその軸芯方向に移動しながら、
混練される。そして、擦り練り機構においては、相対回
動している固定ディスクと回動ディスクに設けられた通
過孔を通過するおりに、ディスク相互の相対回動によっ
て圧縮、細断及び剪断の作用を受け、擦り練りを主体と
する混練を受ける。さらに、シリンダー内に於ける被処
理物の移動断面積に対してディスク内に形成される通過
孔が有する総通過断面積が小さいために、被処理物の移
動経路の変化、移動速度の変化等が起こり、充分な混練
処理を受ける。さて、本願の混練押出成形装置において
は、流体供給排出手段により端面流路構成部材内に供給
され、その中を流れる所定温度の流体と、この端面流路
構成部材の外側部位を移動する被処理物との間で熱交換
が起こる。従って、所定の温度域に被処理物の温度を制
御することが可能となる。しかも、この端面流路構成部
材が直接被処理物に接触した構造とされるため、被処理
物に対する効率的な温度制御をおこなうことが可能とな
る。さて、この混練押出成形装置に於ける擦り練り機構
の構成は、被処理物の搬送経路方向にあって、被処理物
の温度制御をおこなう端面流路構成部材が脱気槽の槽内
空間に面して、配設される。従って、固定ディスク、回
動ディスク等による擦り練り作用等を受けて温度変化し
た被処理物を脱気槽に投入する段階で、適切に温度制御
することが可能となる。さらに、この構成にあっては、
脱気槽は開空間部を備えるため、例えば、この空間を利
用して、端面流路構成部材の維持管理を容易におこなう
ことができる。
【0007】〔構成〕さらに、上記の構成において、前
記端面流路構成部材が、前記被処理物の移動経路内で、
その横断方向に配設される板状部材を備え、前記板状部
材に溝部を備えるとともに、前記板状部材に対して幅方
向に嵌合して、前記溝部を覆う蓋体を備え、前記所定温
度の流体が内部を流通可能な流路が、前記板状部材と前
記蓋体との間に形成される空間として形成されることが
好ましい。 〔作用・効果〕先に説明したように、被処理物の搬送経
路にあって、その開口部位に面する位置に端面流路構成
部材を配設する場合は、変形に対する強度保持が必要で
あるとともに、搬送経路上手側へ搬送負荷を与えないよ
うにできるだけ大きな被処理物の通過孔を設けることが
好ましい。このような場合は部材を板状部材から構成
し、その内部に溝を穿って、この溝を蓋体で覆うことに
より、内部板状部材と蓋体との間に形成される空間を温
度調整用の流体が流れる流路として形成するのが、通過
孔の専有空間を大きくとりながら、しかも、比較的複雑
な形状の流路の構成に有効である。従って、この端面流
路構成部材は、このような構成を採用している。結果、
被処理物の温度制御を良好に確保しながら、なお、搬送
負荷を大きく増加させない構造を得ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基いて説明する。本発明の混練押出成形装置に関し
て説明する。図1〜図5に示すように、この装置は複数
種の被処理物量を個別に、かつ、連続的に計量する計量
装置1と、計量装置1側から供給される被処理物60を
受け入れる受容槽2と、被処理物60を脱気する脱気槽
3と、被処理物60を搬送する混練搬送装置4と、被処
理物60を成形して取り出す成形機構5とから構成され
ている。そして、この混練押出成形装置の最終工程端に
は、成形された製品の後処理装置として、自動細断機6
と自動型打ち機7とが一連に設けられている。
【0009】前記計量装置1は、原料素地を計量して供
給する第1計量機8と、香料や色素などを計量して供給
する第2計量機9とを、被処理物60を投入する受容槽
2の被処理物60供給方向での上手側に設けて構成され
ている。前記受容槽2は、前記被処理物60を攪拌混合
するための混合領域を構成する受け入れ用ホッパー10
を備え、このホッパー10には、そのホッパー10の底
部を前後に貫く状態で配置された横置き型の搬送スクリ
ュー11が設けてあり、投入された被処理物60を攪拌
し、かつ、底部の送り出し口から強制的に送り出すよう
に構成されている。この搬送スクリュー11は、前記被
処理物60移送方向での上手側の一端側に駆動用モータ
12の動力が入力されるように構成してあり、他端側に
後述する混練搬送装置4に設けられている擦り練り機構
16と同様な擦り練り機構16を設けてある。そして、
搬送スクリュー11の強制送りによって被処理物60を
下手側へ送って前記擦り練り機構16を通過させるよう
に構成されている。尚、この受容槽2からの被処理物6
0の送り出し量と、前記計量装置1による被処理物60
の送り出し量とは、受容槽2の受け入れ用ホッパー10
の内部に常に所定量の被処理物60が存在するように、
互いに同程度に設定されている。つまり、前記受け入れ
用ホッパー10内に一対のレベルセンサー13が設けて
あり、被処理物60の上限レベルと下限レベルとを検出
して、その上下限レベルの間に被処理物60の上面レベ
ルが位置するように、前記計量装置1の送り出し量が図
外の制御装置により制御される。
【0010】前記脱気槽3は、混合された被処理物60
が混練搬送装置4に送り込まれる途中で減圧して、被処
理物60中の空気を減少させるための脱気領域を構成す
る真空チャンバー15を備えている。そして、前記真空
チャンバー15は、図外の真空ポンプに連通されてお
り、かつ、受け入れ用ホッパー10から搬送スクリュー
11の出口に至る経路が被処理物60の存在によって閉
塞された状態となっているので、この真空チャンバー1
5内部を減圧用空間として用いることができる。この空
間を減圧状態に維持することによって、被処理物60を
脱気するように構成されている。前記真空チャンバー1
5には、前記搬送スクリュー11のスクリュー軸の延長
線上に位置する開口15aと、その開口15aを開閉自
在な蓋14とが設けてあり、この蓋14を開放すること
で前記スクリュー11のスクリュー軸の脱着、あるい
は、軸端部の擦り練り機構16の脱着など、開口15a
を通してのメンテナンスを行い易く構成されている。
【0011】前記混練搬送装置4は、図1〜図4に示さ
れているように、搬送上手側に設けられた第一搬送スク
リュー17と搬送下手側に設けられた第二搬送スクリュ
ー18との一対の搬送スクリューと、それらの両搬送ス
クリュー17,18の間に配置された擦り練り機構16
との組合せで構成され、前記脱気槽3下の真空チャンバ
ー15に連通接続され、真空ポンプの作用でこの混練搬
送装置4内も減圧状態に維持される。したがって、両搬
送スクリュー17,18で搬送される被処理物60は、
減圧状態に維持されたまま搬送され、擦り練り作用を受
けることになる。前記第一搬送スクリュー17、及び、
第二搬送スクリュー18の夫々は、搬送スクリュー軸1
7A,18Aと、その搬送スクリュー軸17A,18A
を内装するシリンダー17B,18Bとから構成され、
搬送方向上手側に配置された第一スクリュー軸17Aと
下手側に配置された第二スクリュー軸18Aとの間、及
び、これらの第一,第二の各スクリュー軸17A,18
Aを内装するシリンダー17B,18Bとの間に、前記
擦り練り機構16が備えられている。
【0012】尚、図3に示すように、前記シリンダー1
7Bの外周には、搬送される被処理物を冷却するための
冷却用水路170が形成されており、この冷却用水路1
70は、図番171で示す入口から冷却水を供給し、図
番172で示す出口から冷却水を排出可能に構成されて
いる。即ち、前記冷却水路170は前記シリンダー17
Bの外周を螺旋状に覆う状態に形成され、前記入口17
1より供給された冷却水が、前記シリンダー17Bの外
周を螺旋状に巡回し、前記シリンダー17Bを冷却し、
この冷却されたシリンダー17Bとその内部を搬送され
る高温状態の搬送物(被処理物60)との間で熱交換が
行われ、前記被処理物60を冷却するように構成されて
いる。同様に、前記シリンダー18Aの外周にも同様の
冷却機構が形成されており、即ち、冷却水を供給する入
口181、供給された冷却水が巡回可能な冷却水路18
0、及び前記冷却水路180を巡回し終わった冷却水を
排出するための出口182を備えている。尚、この冷却
機構を作動させるために、前記入口171及び181に
冷却水を供給するポンプ、前記出口172、及び、18
2から排出された冷却水を貯蔵するタンク、及び、前記
冷却水の流速を制御する流量制御装置が、図2、及び、
図3で開示された混練押出成形装置の外部に設けられて
いる。これら部材は同図から省略されているが、上述の
冷却機構を総称して、以下、シリンダー外周部温度制御
装置と称する。これらの搬送スクリュー17,18は、
上手側のスクリュー軸17Aの螺旋のピッチよりも下手
側のスクリュー軸18Aの螺旋のピッチがやや大きく形
成され、このことによって図中に示す電動モータ19を
動力源とし、適宜減速伝動機構を介して毎分5〜30r
pm程度で回転駆動されるよう構成されている。
【0013】前記擦り練り機構16は次のように構成さ
れている。前記擦り練り機構16は、単位練り機構20
の複数組を、被処理物60搬送方向に併設して構成され
ている。前記単位擦り練り機構20の夫々は、図3及び
図4に示すように、第一スクリュー軸17Aの搬送終端
に連結され、この第一スクリュー軸17Aと一体回転
し、かつ、スクリュー軸方向に貫通する複数の通過孔2
2aが形成された回動ディスク22と、この回動ディス
ク22と後段の単位擦り練り機構20との間に、スクリ
ュー軸方向に貫通する複数の通過孔21aを形成し、か
つ、前記回動ディスク22と対向する状態で固定配置さ
れた固定ディスク21を備えており、これらのディスク
対の間に、後述するフィルター23及びコイルリング7
0を設けて構成されている。単位擦り練り機構20は、
本実施例では2組備えられており、図示の例において
は、搬送方向上流側から回動ディスク22A、固定ディ
スク21A、回動ディスク22B,固定ディスク21B
の順に配置しており、前記上流側の固定ディスク21A
と前記下流側の固定ディスク21Bとの間には、中間リ
ング50及びコイルリング70が介在されている。従っ
て、この構成により、前記固定ディスク21と、その固
定ディスク21に対して相対回動する回動ディスク22
との間を被処理物60が強制的に通過させられる際に、
強力な擦り練り作用を受けて混練される。回動ディスク
22及び固定ディスク21には、夫々開口率約50%で
被処理物60の通過孔22a,21aが形成されてお
り、第一搬送スクリュー17内に位置していた被処理物
60は、この通過孔22a,21aを通過する時の速度
が前記第一搬送スクリュー17で押されるときの移動速
度の約2倍となる。このように、圧力を受けて押し込ま
れて急に移動速度が増すことにより、被処理物60自身
の塑性変形による練り作用が加えられる。さらに、両デ
ィスク21,22間には、それらの通過孔21a,22
aよりも充分小径の通過孔を構成するフィルター23が
設けられているため、被処理物60は、擦り練り途中で
より細かく分散されることによる練り作用をも受ける。
これらの各種の練り作用の相乗により、高精度の良好な
擦り練りが行なわれる。
【0014】図4に示すように、前記第一スクリュー軸
17A及び第二スクリュー軸18Aの夫々は一体回転す
るようにキー連結され、第一スクリュー軸17Aと搬送
上手側の回動ディスク22Aもキー連結されている。そ
して、搬送下手側の回動ディスク22Bは、第一スクリ
ュー軸17Aに対して複数本の取付ボルト24を介して
連結固定されている。さらに、前記の両回動ディスク2
2A、22B同士の間には、前記取付ボルト24を挿通
可能な貫通孔を有したスペーサ25を、スクリュー軸1
7Aに外嵌させて設けている。つまり、第一スクリュー
軸17A、両回動ディスク22、スペーサ25の三者
が、取付ボルト24を介して一体回動自在に連結固定さ
れている。
【0015】前記固定ディスク21は、第一スクリュー
軸17Aを内装する第一シリンダー17Bと、第二スク
リュー軸18Aを内装する第二シリンダー18Bとの連
結部によって構成される擦り練り機構16の混練ケーシ
ング26に固定されている。また、この固定ディスク2
1は、前記スペーサの外側に外嵌保持させた樹脂製の軸
受部材27を介して第一スクリュー軸17Aを回転自在
に支持している。
【0016】前記フィルター23は図5に示すように、
原料を濾過するに必要なメッシュ状のディスク網28
と、両ディスク21,22の通過孔21a,22aより
も小なる孔を多数明けたパンチングプレート29との組
合せで構成され、図5、図4に示すように、固定ディス
ク21と回動ディスク22どうしの間に取付られてい
る。従って、固定ディスク21はシリンダーと一体とな
っている。このフィルター23は、被処理物60移送方
向での上手側にディスク網28を位置させ、その背面側
にパンチングプレート29を位置させることで、固定デ
ィスク21の通過孔21aを多少大きくして目詰まりを
生じ難いようにした場合における、前記ディスク網28
の強度補償を行なうものである。このフィルター23
は、前記固定ディスク23およびコイルリング70の前
面側に配置されて、上手側の回動ディスク22との間に
約0.5〜3mmのクリアランスを有している。ディスク
網28は、金属材料(例えばステンレス鋼 JIS SUS 3
04など)で構成され、そのメッシュは#20〜#50
程度のもので構成されたものが石鹸原料の混練に好適で
ある。また、パンチングプレート29も同様な金属材料
(例えばステンレス鋼 JIS SUS 304など)で、厚さ
約0.8〜2.0mm、孔径約0.5〜2.0mm、開口率
約25〜50%、に構成され、これらのパンチングプレ
ート29とディスク網28とは周縁を半田付けなどの適
宜接合手段で一体的に接合されている。
【0017】上記のようにディスク網28のメッシュ、
及び、パンチングプレート29の板厚、孔径、開口率、
ならびに、回動ディスク22とのクリアランスを定めた
のは、被処理物60として石鹸原料を用いた場合に、そ
の石鹸原料中におけるω系結晶とβ系結晶との割合を、
石鹸として好適な範囲のものとして得易いからである。
つまり、前記の範囲から大きく外れてメッシュや孔径、
開口率、あるいはクリアランスの設定値を定めた場合、
被処理物60の練りが不十分となってβ系結晶の割合が
不足したり、練りすぎてω系結晶の割合が不足するなど
の問題が生じる可能性がある。石鹸の品質として、ω系
結晶を多く含む石鹸は溶けにくく、β系結晶を多く含む
石鹸は泡立ちがよいので、いずれの系の結晶の割合を重
視するかで前記の範囲内で各種設定値を選択すればよ
く、また、各種の設定値に定めた複数のフィルター23
を予め用意しておいて、これを両系の結晶割合の要求に
応じて選択的に取り替えて使用できるようにしておくこ
とが望ましい。尚、図4中の符号30は、第一スクリュ
ー軸17Aに連結固定された切断刃体であり、最後尾の
固定ディスク21の移送方向下手側面に面した状態で配
設されている。
【0018】次に、擦り練り機構16の温度制御系20
0に関して説明する。この擦り練り機構16の温度制御
系200は、図7、及び、図8に示すように、上流側と
下流側に位置する固定ディスク21A、21Bの各々上
手側に設けられたコイルリング70A,70B内に備え
られている。このコイルリング70A、70Bには、流
路構成部材としての配管71から構成される流路210
(以下第1流路と称する)、211(以下第2流路と称
する)が備えられ、これらのコイルリング70A、70
B及び中間リング50に、これら第1流路210と第2
流路211を連通状態にするため水平方向に延設される
流路212a,212b,213a,213b,214
a,214b、及び、前記シリンダー17Bの概略径方
向に延設される流路210a,210a’,210b,
211a,211bを備えている。さらに、上述の流路
に冷却水を供給するとともに、これを排出するための流
体供給排出手段としてのポンプ110、これに対して設
けられる制御弁100、前記ポンプ110から供給され
る冷却水を前記流路210aに導く導管101、及び、
前記中間リンク50に形成された流路を巡回した冷却水
を排出するための導管102が設けられている。
【0019】冷却水の巡回経路を説明する。まず前記ポ
ンプ110から送り出された冷却水は、前記導管101
を介して、上流側の固定ディスク21Aに対して上手側
に設けられているコイルリング70Aの前記流路210
aの入口に供給され、前記第1流路210を巡回し、被
処理物60を直接冷却し、その後、前記流路210b、
212b,及び前記中間リンク50に形成された流路2
13b、前下流側の固定ディスク21Bに対して上手側
に設けられているコイルリング70Bの前記流路214
b,211bを介して前記第2流路211に導かれ、そ
の後、冷却水が前記第2流路211を巡回し、再度、被
処理物60を直接冷却し、そして、前記流路211a、
流路214a、前記中間リンク50に形成された流路2
13a、及び前記流路212a、210a’を介して前
記排出用の導管102に導かれ、タンク(図示せず)に
排出される。
【0020】前記第1流路210は、被処理物60の移
動経路内で、外径側に円周方向に延設される外径側流路
部としての外側ループ部210O、前記外側ループ部の
内径側で円周方向に延設される内径側流路部としての内
側ループ部210Iと、前記外側ループ部210Oと前
記内側ループ部210Iとを連通状態にする2本の連接
流路210s,210s によって形成されている。この
ようにして、被処理物60を内周側と外周側から冷却す
ることが可能となる。尚、図7から明らかなように、前
記第2流路211も、前記第1流路210と類似の形状
に形成されている。
【0021】次に、図8に基づいて、前記冷却水の温度
制御のための温度制御手段300について説明する。前
記温度制御手段300は、前記固定ディスク21の温度
を測定するために前記固定ディスク21に内蔵された温
度センサ301、前記固定ディスク21の温度を設定す
る温度設定部302、及び、前記温度センサ301によ
って測定された測定温度と前記温度設定部302で設定
された温度とを比較演算する比較演算部303、前記比
較演算部303で比較された温度差に基づいて、前記制
御弁100の開閉度を操作し、冷却水の流速を制御する
ための指令を発する指令部304によって構成されてい
る。ここで、前記指令部304は、前記固定ディスク2
1の前記測定温度と前記設定温度との差が大きい程、前
記ポンプ110から供給される冷却水の流量をより増加
させ、前記第1及び第2流路210、211を巡回する
流体の流速を上昇するように、前記制御弁100を操作
するように構成されている。尚、前記流体供給排出手段
は、ポンプ110と、その開閉度を制御可能な制御弁1
00を含む。さらに、前記ポンプ110は、前記制御弁
100を内蔵するものであっても良い。
【0022】前記成形機構5は、図3に示すように、前
記第二シリンダー18Bの終端に、上下軸芯まわりで開
閉自在に枢支連結された絞り筒体31と、その絞り筒体
31の前方に設けた多数の小孔付きの整流板32と、絞
り筒体31の後方に設けた成形用ダイス33との組合せ
で構成されている。前記混練搬送装置4の下方には、図
1乃至図3に示すように、下手側の第二搬送スクリュー
18を脱着する際に、その第二搬送スクリュー18を支
持して前後及び左右に位置変更するための移動装置35
が設けてある。この移動装置35は、固定台36と、そ
の固定台36に対して前記第二搬送スクリュー18の長
手方向で相対移動する移動台37と、前記移動台37を
前記搬送スクリューの長手方向で移動させるための駆動
手段としての空気圧駆動式の伸縮シリンダー38と、前
記固定台36上にあって移動台37を前記第二搬送スク
リュー18の長手方向に沿って案内する第一案内レール
39と、さらに、前記第一案内レール39に直交する方
向に移動台37を移動させるための第二案内レール40
とから構成されている。なお、この移動装置35におい
て、移動台37上の第二搬送スクリュー18を前記方向
とは直交する方向に移動させるには、手動操作により側
方から押圧して横向きの第二案内レール40上を移動さ
せる。
【0023】前記自動細断装置6は、多段式真空押し出
し成形装置の被処理物送り出し方向の下手側に位置し
て、成形用ダイス33から押し出されたバー状の被処理
物60を、所定の大きさに切り揃えるように構成された
周知の切断装置によって構成されている。
【0024】前記自動型打ち機7は、前記自動細断装置
6の搬送方向下手側で、送り込まれた被処理物60に、
所定のマークや商品名などを刻印する周知の刻印装置で
構成されている。
【0025】さて、以上の説明にあっては、被処理物6
0の搬送経路中間部位に配設される擦り練り機構16に
関して、主に説明してきた。先に説明したように、本願
の混練押出成形装置にあっては、脱気槽3が備えられて
いる。そして、この脱気槽3への導入部位にも、擦り練
り機構16を備えている。この擦り練り機構としては、
先に説明した構成の他に、図9、図10に示すような構
成をとることも可能である。ここで、図9は、図4に対
応する擦り練り機構160の詳細構造を、図10は、こ
の擦り練り機構160を脱気槽3側からみた断面図(端
面流路構成部材710の断面)である。この例にあって
は、先に説明したと同様に、回動ディスク22と固定デ
ィスク21とを一対として、それら2組が備えられると
ともに、これらディスク21、22の下手側に、脱気槽
3の槽内空間300に面して端面流路構成部材710が
備えられ、さらに下手側に切断刃体30を備えている。
前記回動ディスク22及び切断刃体30は、搬送スクリ
ュー11のスクリュー軸11Aと一体回動する構成とさ
れており、固定ディスク21は前記スクリュー軸11A
を内蔵するシリンダー11Bに固定されている。そし
て、この端面流路構成部材710は、これまで説明して
きた流路構成部材71と同様に、前記被処理物60が通
過可能な通過孔711を備え、且つ、所定温度の流体が
部材内部を流通可能な構成が備えられている。そして、
この端面流路構成部材710に対しても、流量制御を伴
って所定温度の流体を供給するとともに、端面流路構成
部材710内から排出する流体供給排出手段が備えられ
ている。さらに詳細に、この端面流路構成部材710に
ついて説明すると、図示するように、先に説明した端面
流路構成部材710は、被処理物60の移動経路内で、
その横断方向に配設される板状部材712を備え、前記
板状部材712に幅方向の溝部713を備えるととも
に、前記板状部材712に対して幅方向に嵌合して、前
記溝部713を覆う蓋体714を備え、前記所定温度の
流体が内部を流通可能な流路740が、前記板状部材7
12と前記蓋体714との間に形成される空間として形
成されている。図示するように、本願の例にあっては、
板状部材712は一対備えられるとともに、脱気槽3の
槽内空間300に面する板状部材712aに蓋体714
が備えられている。さらに、脱気槽3側の板状部材71
2aは搬送方向上手側の板状部材712bに対して蓋体
としても役割を果たしている。さらに、それぞれの板状
部材712には、独立に温度制御用の流体を供給可能に
構成されており、それぞれの流体供給配管750に対し
て、図7と同様に制御弁751、ポンプ752等が備え
られて、流体の供給及び排出をおこなうことが可能とな
っている。即流体供給排出手段が備えられている。この
構成の端面流路構成部材710を、先に説明した流路構
成部材71の代わりに使用してもよい。
【0026】〔別実施例〕 (1) 前記実施例では、単位擦り練り機構20を2個
併設した擦り練り機構16を示したが、単独の擦り練り
機構や、3つ以上の単位擦り練り機構20を併設する構
成としても良い。 (2) 前記実施例では、温度制御システムを採用する
混練搬送装置としては、図5に示すようにシングルスク
リュータイプの実施形態を説明したが、図6に示すよう
に複数本の搬送スクリュー17,18を左右に併設して
用いて、脱気槽3から送り出された被処理物60を二以
上の複数経路で並行して処理するように、複数列に設け
られたダブルスクリュータイプに構成されたものを採用
してもよい。この場合、前記フィルター23も、図5に
示したような、被処理物60を一つの処理経路で処理す
るシングルスクリュータイプのものの複数個を、その周
縁の一部で接続し一体化したダブルスクリュータイプに
構成して用いる。 (3) 前記実施例では、前記擦り練り機構に設けられ
た温度制御系と前記シリンダーの外周部に形成され、該
シリンダーの軸方向に螺旋状に形成された冷却用の水路
(前記シリンダー外周部温度制御装置)とを併用する形
態を開示したが、前記シリンダー外周部温度制御装置を
省いても良い。 (4) 石鹸によっては高温に維持されるべきものもあ
るので、前記実施例で定義した流体は冷却水に限らず、
温水の媒体物も含む。尚、冷却水としては、エチレング
リコール(不凍液)等を使用してもよい。 (5) 本発明が適用される混練押出成形装置は、石鹸
原料の他、油脂、食料品、薬品等に利用することが可能
である。 尚、特許請求の範囲の項には図面との対照を便利にする
ために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の
構成に限定されるものではない。
【0027】
【図面の簡単な説明】
【図1】混練押出成形装置の全体を示す側面図
【図2】混練押出成形装置の全体を示す平面図
【図3】混練押出成形装置の一部を示す断面図
【図4】混練搬送装置の特に、擦り練り機構を示す拡大
断面図
【図5】擦り練り機構の軸方向視の部分断面図
【図6】混練押出成形装置の別実施例の一部を示す説明
【図7】温度制御系の構造と温度制御手段を示す説明図
【図8】温度制御手段のフィードバック制御の状態を示
すブロック図
【図9】擦り練り機構に別実施の形態を示す図
【図10】図9に示す別実施の形態の擦り練り機構を脱
気槽側からみた図
【符号の説明】
17A スクリュウー軸 17B シリンダー 18A スクリュウー軸 18B シリンダー 21A 固定ディスク 21B 固定ディスク 21a 通過孔 22A 回動ディスク 22B 回動ディスク 22a 通過孔 60 被処理物 71 流路構成部材 210O 外径側流路部 210I 内径側流路部 300 槽内空間 710 端面流路構成部材 711 通過孔 712 板状部材 713 溝部 714 蓋体 740 流路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理物(60)を軸芯廻りの回動によ
    り押出搬送するスクリュー軸(17A)(18A)を内
    蔵するシリンダー(17B)(18B)と、このシリン
    ダー(17B)(18B)の長手方向特定部位に配置さ
    れて前記被処理物(60)を擦り練り混練する擦り練り
    機構(16)とを備えた混練押出成形装置であって、 前記擦り練り機構(16)に、前記スクリュー軸(17
    A)(18A)と一体回動する回動ディスク(22)
    と、前記シリンダー(17B)(18B)に固定された
    固定ディスク(21)とを、前記スクリュー軸(17
    A)(18A)の軸芯方向に並設して備えるとともに、
    前記回動ディスク(22)と前記固定ディスク(21)
    との両方に、前記被処理物(60)が前記軸芯方向に通
    過可能な複数の通過孔(21a)(22a)を備え、 前記被処理物(60)の移動経路内で、前記固定ディス
    ク(21)と前記回動ディスク(22)との間に、所定
    温度の流体が内部を流通可能な流路構成部材(71)を
    設け、 前記流路構成部材(71)内に、流量制御を伴って前記
    所定温度の流体を供給するとともに、前記流路構成部材
    (71)内から排出する流体供給排出手段を備えた混練
    押出成形装置。
  2. 【請求項2】 前記流路構成部材(71)が、前記被処
    理物(60)の移動経路内にあって、移動経路軸芯側の
    内径側流路部(210I)と外周側の外径側流路部(2
    10O)をともに備えた請求項1記載の混練押出成形装
    置。
  3. 【請求項3】 前記被処理物(60)の移動方向におい
    て、前記流路構成部材(71)と前記固定ディスク(2
    1)とが、上手側から記載順に配設されている請求項2
    記載の混練押出成形装置。
  4. 【請求項4】 前記シリンダー(17B)(18B)の
    外周部を覆う状態で、その内部を流体が循環可能な水路
    (170)(180)を備えたシリンダー外周部温度制
    御装置を有する請求項1、2または3記載の混練押出成
    形装置。
  5. 【請求項5】 被処理物(60)を軸芯廻りの回動によ
    り押出搬送するスクリュー軸を内蔵するシリンダーと、
    前記シリンダーの長手方向端部位に配置されて前記被処
    理物(60)を擦り練り混練する擦り練り機構(16
    0)とを備え、 前記被処理物(60)の搬送経路途中に、槽内空間が排
    気処理される脱気槽(3)を備え、前記被処理物(6
    0)の前記脱気槽(3)への導入部位に、前記擦り練り
    機構(160)を備えた混練押出成形装置であって、 前記擦り練り機構(160)に、前記スクリュー軸と一
    体回動する回動ディスク(22)と、前記シリンダーに
    固定された固定ディスク(21)とを、前記スクリュー
    軸の軸芯方向に並設して備えるとともに、前記回動ディ
    スク(22)と前記固定ディスク(21)との両方に、
    前記被処理物(60)が前記軸芯方向に通過可能な複数
    の通過孔(21a)(22a)を備え、 前記固定ディスク(21)及び前記回動ディスク(2
    2)の搬送経路下手側で、前記脱気槽(3)の槽内空間
    (300)に面して、前記被処理物(60)が通過可能
    な通過孔(711)を備え、且つ、所定温度の流体が内
    部を流通可能な端面流路構成部材(710)を設け、 前記端面流路構成部材(710)内に、流量制御を伴っ
    て前記所定温度の流体を供給するとともに、前記端面流
    路構成部材(710)内から排出する流体供給排出手段
    を備えた混練押出成形装置。
  6. 【請求項6】 前記端面流路構成部材(710)が、前
    記被処理物(60)の移動経路内で、その横断方向に配
    設される板状部材(712)を備え、前記板状部材(7
    12)に溝部(713)を備えるとともに、前記板状部
    材(712)に対して幅方向に嵌合して、前記溝部(7
    13)を覆う蓋体(714)を備え、前記所定温度の流
    体が内部を流通可能な流路(740)が、前記板状部材
    (712)と前記蓋体(714)との間に形成される空
    間として構成される請求項5記載の混練押出成形装置。
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