JPH09225921A - 複合芯材及び貫通孔を有するコンクリート2次製品製造方法 - Google Patents

複合芯材及び貫通孔を有するコンクリート2次製品製造方法

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JPH09225921A
JPH09225921A JP4004896A JP4004896A JPH09225921A JP H09225921 A JPH09225921 A JP H09225921A JP 4004896 A JP4004896 A JP 4004896A JP 4004896 A JP4004896 A JP 4004896A JP H09225921 A JPH09225921 A JP H09225921A
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JP
Japan
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core material
concrete
hole
tube
composite core
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Withdrawn
Application number
JP4004896A
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English (en)
Inventor
Akio Adakawa
昭夫 渾川
Kazutomi Aoki
一臣 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
C R K Kk
Denka Co Ltd
Original Assignee
C R K Kk
Denki Kagaku Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、コンクリートの固化後でも
芯材の引き抜きが容易な、内面の平滑な貫通孔を有する
コンクリート2次製品の製造に適する複合芯材及び、貫
通孔を有するコンクリート2次製品の製造方法を提供す
るものである。 【解決手段】 中芯材の外側にゴムまたはプラスチック
よりなり、長手方向に一本の切り欠きを有するチューブ
状の層を設けた貫通孔製造用複合芯材を使用することに
より、表面平滑性の良好な貫通孔を有するコンクリート
2次製品を容易に、効率的、経済的に製造することが出
来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線、通信ケーブ
ル、光ファイバー等(以下、電線等と称する)を地中に
埋設するに際し電線等を収納する、図1に示したような
貫通孔を有するボックスカルバート等、貫通孔を有する
コンクリート2次製品の製造に適用される。
【0002】
【従来の技術】従来、電線等を地中に埋設するに際し、
貫通孔を有するコンクリート2次製品中に電線等を収
納、保護する方法が採られている。該コンクリート2次
製品中の貫通孔は通常、直径50mm〜200mm、長
さ50cm〜150cm程度が一般的であるが、コンク
リート2次製品を製造する場合は、製造用の型枠内に貫
通孔と同一の外径を有する鉄製他のパイプ等の芯材を設
置後、型枠内にコンクリートを注入、固化後、芯材を引
き抜く方法が採られている。
【0003】ところが、注入したコンクリートの固化の
過程におけるコンクリートの膨張等による芯材の圧迫、
又は芯材への密着、接着等により、芯材のコンクリート
2次製品からの引き抜き、脱着が極めて困難となってい
る。このため、芯材の表面に油、離型剤等の引き抜き補
助剤を使用する方法(特開平5−247932号公
報)、又は、芯材の外径を変化させる、いわゆる芯材に
テーパーをつける方法により解決しようとする試みがな
されている。
【0004】しかしながら、芯材に引き抜き補助剤を使
用した場合でも、芯材の一部に固化したコンクリートが
付着することが多く、引き抜きが容易に行われないこと
が多く、また、出来上がった孔の内面が平滑にならない
ことが多い。
【0005】一方、芯材にいわゆるテーパーをつけた場
合、コンクート孔の内径が一定とならず、特に1m程度
以上の長い孔を作成する場合には引き抜きを容易にする
ため、孔の直径に一般には10mm〜20mm以上の変
化をつける必要も生じる。このため、内面が平滑で内径
が一定の貫通孔を有するコンクリート2次製品の製造が
極めて難しい状況にある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、コンクリー
トの固化後でも芯材の引き抜きが容易で、かつ内面の平
滑な貫通孔を有するコンクリート2次製品の製造に適す
る貫通孔製造用複合芯材、及びこれを用いた貫通孔を有
するコンクリート2次製品の製造方法を提供するもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、図2に示
すように、中芯材の外側にゴムまたはプラスチックより
なり、長手方向に一本の切り欠きを有するチューブ状の
層(以下、チューブと記す)を設けた複合芯材を使用す
ることにより、貫通孔を有するコンクリート2次製品を
容易に、効率的、経済的に製造することが出来ることを
見出し本発明を完成させるに到った。
【0008】本発明のチューブは、長手方向に一本の切
り欠きを有する、JIS K6301(A法)での硬さ
35〜80、好ましくは50〜75の柔軟なゴムまたは
プラスチックよりなる。このチューブを、断面が通常円
形の硬い中芯材の外側に設置した貫通孔製造用複合芯材
を使用することにより、容易かつ経済的にコンクリート
2次製品を製造することが出来る。
【0009】硬さがJIS(A法)硬度で35より小さ
い場合、チューブの強度が小さく、コンクリート固化
後、引き抜き、取り出し時に切断、破壊等により繰り返
しの使用に耐えない事が多い。JIS(A法)硬度が8
0を超えた場合は、チューブが硬くなり、コンクリート
固化時の膨張等による圧縮力を十分吸収出来なくなり、
コンクリート固化後、複合芯材の引き抜きが困難になる
ほか、貫通孔の内面からチューブの取り出しに長時間を
要し、貫通孔の製造が困難になる。
【0010】本発明に使用するチューブの材質は、クロ
ロプレンゴム、エチレン−プロピレンゴム、天然ゴム、
SBR、NBR、塩素化ポリエチレン、塩化ビニル系及
びオレフィン系熱可塑性エラストマー等の合成ゴムまた
は軟質塩化ビニル、ポリエチレン、ポリウレタン等のプ
ラスチックから選ばれた1種以上の材質からなることが
好ましいが、クロロプレンゴム、エチレン−プロピレン
ゴム、天然ゴム、軟質塩化ビニル樹脂、塩化ビニル系熱
可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマ
ーが更に好ましく、特にクロロプレンゴム、エチレン−
プロピレンゴム、天然ゴムが好適に用いられるがこれら
に限定されるものではない。
【0011】本発明のチューブの長手方向には一本の切
り欠きを作ることにより、コンクリート固化後において
も、貫通孔の内面からチューブの取り出しが極めて容易
になるほか、切り欠きのない場合に比べて、取り出し時
にチューブの破損がなくなり、繰り返しの使用に有効で
ある。
【0012】切り欠き部の互いの端面の接合部分におけ
る切り欠き角度は、特に限定しないが、図4に示すよう
にチューブ断面にて、切り欠き部と外周の接線との角度
Aが45〜90度にあることが、中芯の設置時における
間隙発生防止、出来上がった貫通孔の内面平滑性向上、
コンクリート固化後の中芯材取り出しの容易さの面から
望ましい。
【0013】また、本発明のチューブは肉厚t、外径D
の関係D/tが10〜40、好ましくは15〜35であ
ることが望ましい。肉厚t、外径Dの関係D/tが10
より小さい場合は、チューブの肉厚が大きく、高価にな
る場合が多く、40より大きい場合は、チューブの肉厚
が小さく、本複合芯材を使用時、コンクリート固化時の
膨張等による圧縮力を適切な肉厚のゴムまたはプラスチ
ックにより吸収せんとする本発明の効果を発揮出来な
い。
【0014】本発明のチューブ状の層は、柔軟なゴム、
プラスチックよりなる円筒状の成形物に切り欠きを入れ
たものが好ましいが、柔軟なゴム、プラスチックよりな
る板をチューブ状に中芯材の外側に巻いてチューブ状の
層としたものでも良い。柔軟なゴム、プラスチック板を
使用する場合、中芯材の外周への設置を容易にするため
に、板の端部に接着テープ、粘着テープ等を使用するこ
とは、本発明の効果に有効であり妨げとならない。
【0015】本発明のチューブは、一般的に円形断面で
ある硬い中芯材の外側に設置されるが、中芯材の断面は
必ずしも円形のみには限定されず、楕円、多角形、矩形
でも良い。また、円形断面の硬い中芯材としては、通常
鋼、鉄等の金属製の棒、パイプ及び硬質塩化ビニル等の
プラスチック製の棒、パイプ等が利用可能である。
【0016】更に、図3に示すようにチューブの内側に
厚さ3mm〜5mmの発泡体を設置することにより、主
に円形断面である硬い中芯材の引き抜きが容易になり、
本発明の効果を促進することが出来る。発泡体は、通常
工業的に利用出来る発泡ポリエチレン、あるいは天然ゴ
ム、合成ゴム等を発泡させたスポンジゴムが使用できる
が、JIS K6301(C法)の硬度が20〜50の
ものが好ましく、その厚さは3mm〜10mmが安価に
適用できる範囲であり、また中芯材の引き抜きを容易に
する。
【0017】本発明の貫通孔を有するコンクリート2次
製品は、本発明の複合芯材を、製造すべきコンクリート
型枠内に設置し、コンクリート注入、固化後、円形断面
の硬い中芯材を引き抜き、チューブを貫通孔の内面から
切り欠き部分を利用して短時間に剥離、取り出すことに
より製造出来る。本発明の方法によれば、平滑な内面の
貫通孔を持った電線等収納用コンクリート2次製品の製
造が安価、容易、且つ経済的に行なえる。
【0018】本発明のチューブ、中芯材の表面には、油
等の潤滑剤、離型剤等を本発明の効果を阻害しない範囲
で使用することが出来る。
【0019】
【実施例】以下に本発明を実施例をもって更に詳細に説
明する。 (実施例1〜11及び比較例1〜4)図5に示すよう
に、縦70cm、横70cm、高さ1mの木製型枠中
に、長さ1.2mの表1に示した複合芯材を型枠の中央
部に設置し、生コンクリート(W/C比60%、スラン
プ12cm、粗骨材寸法20mm、S/a45%、混和
剤1%)を、型枠内に注入して24時間室温にて固化
後、中芯材及びチューブの引き抜き試験を行なった。円
形断面の硬い中芯材はチューブに適応したサイズの硬質
塩化ビニル管を使用した。また、実施例8〜11では3
0倍発泡ポリエチレンからなるスポンジを使用した。そ
の他の詳細な条件は表1に示した。また、引き抜き試験
の結果および作成された貫通孔の観察結果も併せて表1
に示した。 (比較例5)チューブを使用しない他は実施例1〜7と
同様に試験をし、結果を表1に示した。
【0020】
【表1】
【0021】本発明のチューブを用いた実施例1〜11
では、中芯材の引き抜き、チューブの取り出しが容易で
あり、得られた貫通孔の内面平滑度も良好である。これ
に対して、本発明の範囲をはずれた比較例1〜4では中
芯材の引き抜き時間あるいはチューブの取り出し時間が
長く、またチュ−ブを使用しない比較例5では中芯材の
引き抜きが全く出来なかった。
【0022】
【発明の効果】実施例から明らかなように、本発明の複
合芯材およびこれを使用した製造方法により、貫通孔を
有するコンクリート2次製品製造において、コンクリー
ト固化後でも複合芯材の引き抜き、チューブの取り出し
が容易であり、かつ得られた貫通孔の平滑性が優れたコ
ンクリート2次製品が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】貫通孔を有するコンクリ−ト2次製品の模式図
【図2】貫通孔製造用複合芯材の模式図(一部省略図)
【図3】発砲体を含む複合芯材の模式図(一部省略図)
【図4】図2のX・X線断面及び切り欠き部の接線に対
する角度Aの説明図
【図5】実施例のコンクリ−ト2次製品製造の模式図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中芯材の外側に、JIS硬さが35〜8
    0であるゴムまたはプラスチックよりなるチューブ状の
    層を有し、かつチューブ状の層が長手方向に切り欠きを
    有することを特徴とする貫通孔を有するコンクリート2
    次製品製造用複合芯材。
  2. 【請求項2】 チューブ状の層の肉厚t、外径Dの関係
    D/tが、10〜40であることを特徴とする請求項1
    記載の貫通孔を有するコンクリート2次製品製造用複合
    芯材。
  3. 【請求項3】 厚さ3mm〜10mmの発泡体をチュー
    ブ状の層の内側に設置することを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の貫通孔を有するコンクリート2次製
    品製造用複合芯材。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2または請求項3
    記載の複合芯材を使用して得ることを特徴とする貫通孔
    を有するコンクリート2次製品の製造方法。
JP4004896A 1996-02-27 1996-02-27 複合芯材及び貫通孔を有するコンクリート2次製品製造方法 Withdrawn JPH09225921A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021146504A (ja) * 2020-03-16 2021-09-27 五洋建設株式会社 プレキャスト部材の鉄筋挿入孔の形成方法、プレキャスト部材の接合方法およびプレキャスト部材

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021146504A (ja) * 2020-03-16 2021-09-27 五洋建設株式会社 プレキャスト部材の鉄筋挿入孔の形成方法、プレキャスト部材の接合方法およびプレキャスト部材

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