JPH09225249A - 除湿乾燥装置 - Google Patents

除湿乾燥装置

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JPH09225249A
JPH09225249A JP8036492A JP3649296A JPH09225249A JP H09225249 A JPH09225249 A JP H09225249A JP 8036492 A JP8036492 A JP 8036492A JP 3649296 A JP3649296 A JP 3649296A JP H09225249 A JPH09225249 A JP H09225249A
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air
zone
drying
dehumidifying
tertiary
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JP8036492A
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Toshio Nakayama
敏男 中山
Yasutomo Akutsu
保朋 阿久津
Norio Abukawa
則男 虻川
Tatsuo Namatame
達夫 生田目
Masumasa Hashimoto
益征 橋本
Yasuhiro Mogi
康弘 茂木
Akira Okada
晃 岡田
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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    • F24F3/00Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems
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    • F24F2203/10Rotary wheel
    • F24F2203/1088Rotary wheel comprising three flow rotor segments

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な送風システムにより回転型除湿用素子
による室内の除湿・乾燥処理や回転型除湿用素子の再生
処理を効率良く行ない、装置全体の小型化及びコストの
低下を図り、室内の暖房を行なえるようにする。 【解決手段】 ケース本体1内を吸込口2Aに連通する
一次ゾーン3Aと、吹出口2Bに繋がる三次ゾーン3C
と、この三次ゾーンと一次ゾーンと隣接する二次ゾーン
3Bとに分割する。送風機21にてケース本体内に室1
00内の空気Aを吸込口から順に一次ゾーン、二次ゾー
ン及び三次ゾーンを経て吹出口へと循環させ、二次ゾー
ンを通過して三次ゾーンへ至らせられる空気中の水分を
円筒状の回転型除湿用素子31の除湿処理部位31Aに
接させて吸着し除湿・乾燥させる。この乾燥空気Bを三
次ゾーンへ至らせて加熱し、この暖房用空気Eを吹出口
から室内に排出するとともに、回転型除湿用素子の熱回
収処理部位31Cにて熱回収され加熱された再生用空気
Cを乾燥・暖房用切換えダンパ48にてケース本体内の
三次ゾーンに至らせて吹出口から排気させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば建屋の浴
室、衣服収納室、洗面室、更衣室あるいは地下室などの
高湿雰囲気の密閉室内の除湿及び乾燥に用いられる回転
型除湿用素子を備えた除湿乾燥装置に関し、特に、簡易
な送風システムにより回転型除湿用素子による室内の湿
潤空気の除湿・乾燥処理や回転型除湿用素子の再生処理
が効率良く行なえるとともに、室内の暖房を行なえるよ
うにしたものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば家庭内における密閉室と
しての浴室などの壁面あるいは天井面には、換気口が化
粧グリルを介して開口し、この換気口の換気口枠に換気
扇を室外側に取り付けることにより室内の換気を行なっ
ている。
【0003】また、このような室内の除湿・乾燥を行な
う場合には、室側壁面または天井面に吸込口及び吹出口
を別途に開口させて設け、室外に設置した除湿乾燥装置
により室内の湿潤空気を吸込口から吸い込んで除湿し乾
燥するとともに、この除湿後の乾燥空気を吹出口から室
内に吹き出させることにより行なわれ、これによって、
浴室を洗濯物などの衣類の乾燥室として利用するように
なっている。
【0004】従来、この種の除湿乾燥装置においては、
ケース本体内に設けた回転型除湿用素子に吸込口から吸
込まれた室内の湿潤空気を通過させて水分の吸着作用を
行なわせた後の乾燥空気を吹出口から室内に吹き出させ
るような循環空気の強制循環機構を備えるとともに、水
分の吸着した回転型除湿用素子に高温の空気を送気する
ことにより、回転型除湿用素子に水分の脱着を行なわせ
て、回転型除湿用素子を再生させるようにしてなる構成
を有するものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来構造の除湿乾燥装置にあっては、室内の湿潤空気
の吸込み及び除湿後の乾燥空気の吹出しを行なう循環空
気の強制循環機構と、再生用空気の取込み及び排出を行
なう送気機能とがそれぞれ別途の送風機構にて行なって
いるために、2基の専用の送風機が必要となり、送風シ
ステムが複雑になって、装置全体が大型化するばかりで
なく、コスト高になる。
【0006】しかも、再生用空気を室外から直接取込む
と、屋外空気の温・湿度変化が大きく、電気ヒータによ
る加熱制御が困難で、ヒータの容量も高くする必要があ
り、乾燥効率も低下し、また、屋外空気の汚れも多いた
めに、回転型除湿用素子の汚れが激しく除湿・乾燥性能
や耐久性に悪影響を与えるという問題があった。
【0007】この発明の目的は、簡易な送風システムに
より回転型除湿用素子による室内の湿潤空気の除湿・乾
燥処理や回転型除湿用素子の再生処理を効率良く行なえ
るようにするとともに、装置全体の小型化及びコストの
低下を図ることができ、しかも、室内の暖房をも行なえ
るようにした除湿乾燥装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、この発明は、室内側に対面する前面部に吸込口
と吹出口とが設けられたケース本体内を、少なくとも前
記吸込口に連通する一次ゾーンと、前記吹出口に繋がる
三次ゾーンと、この三次ゾーンと前記一次ゾーンと隣接
する二次ゾーンとに分割するとともに、前記ケース本体
内に室内の空気を前記吸込口から順に一次ゾーン、二次
ゾーン及び三次ゾーンを経て前記吹出口へと循環させる
遠心送風型の送風機からなる送風手段と、前記二次ゾー
ンを通過して三次ゾーンへ至らせられる空気と接して、
この空気中の水分を吸着して乾燥するシールパネル部材
に回転自在に組込み支持された円筒状の回転型除湿用素
子からなる除湿・乾燥手段と、前記二次ゾーンから三次
ゾーンに至る途上の空気の一部を前記除湿手段の回転型
除湿用素子に通過させて熱回収を行なう熱回収手段と、
この熱回収手段にて熱回収された空気を加熱しUターン
させて前記回転型除湿用素子に再生用空気を再通過させ
る再生チャンバからなる再生手段と、この再生手段によ
る再生後の空気を外部に排気する排気手段と、前記一次
ゾーンから二次ゾーンに至る途上の空気を外部に排気す
る換気手段と、前記熱回収手段にて熱回収され加熱され
た再生用空気を前記三次ゾーンに至らせて前記吹出口か
ら排気させる乾燥・暖房切換え手段とを具備し、前記三
次ゾーンの乾燥・暖房雰囲気中に温度制御機器を組み込
んでなる構成としたものである。
【0009】また、前記温度制御機器は、サーモスタッ
トや温度ヒューズ等からなるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明すると、図1はこの発明に係る
除湿乾燥装置の浴室等への据付状態を示すもので、図2
に示すように、図中1はケース本体である。
【0011】このケース本体1は、例えば建屋の浴室ま
たは脱衣室(図示の実施例では浴室を例にして示す)な
どを除湿乾燥室として利用し、この浴室100の側壁面
101に開口させた既存の換気扇等が取り付けられる換
気扇用取付枠102に後述する据付手段にて据え付けら
れ、その室内側には、化粧グリル103が取外し可能に
取付けられている。
【0012】そして、前記ケース本体1は、図3から図
5に示すように、前記浴室100内側に対面する前面部
1aの略中央部位に、同一平面上での空気の吸込み/吹
出しが可能な機能を有する吸込口2Aと吹出口2Bとが
上下に隣接して開口し、この吸込口/吹出口2A,2B
には、後述するダクト60が取り付けられている。
【0013】前記ケース本体1内は、前記吸込口2Aに
連通して後述する強制循環機構20にて室内の湿潤空気
Aが吸引される一次ゾーン3Aと、この一次ゾーン3A
に前記強制循環機構20による湿潤空気Aの送気路4及
び送気口5を介して連通させた二次ゾーン3Bと、この
二次ゾーン3Bに後述する除湿・乾燥機構30を介して
連通して前記吹出口2Bに繋がる三次ゾーン3Cと、前
記強制循環機構20が配される四次ゾーン3Dとに第1
から第4の隔壁パネル6,7,8,9を介してそれぞれ
分割形成されている。
【0014】前記一次ゾーン3Aは、第1,2及び4の
隔壁パネル6,7,9、ケース本体1の上面部1bにて
囲繞されて区画され、前記二次ゾーン3Bは、送気路4
を形成する第5の隔壁パネル11、第3の隔壁パネル
8、この第3の隔壁パネル8に組み込まれて後述する除
湿・乾燥機構30の駆動モータ32が収納される五次ゾ
ーン3Eを形成する第6の隔壁パネル12、ケース本体
1の背面部1c及び側面部1dにて囲繞されて区画さ
れ、前記三次ゾーン3Cは、第1,3,4の隔壁パネル
6,8,9、ケース本体1の前面部1a、側面部1d及
び底面部1eにて囲繞されて区画され、前記四次ゾーン
3Dは、第2,5,6の隔壁パネル7,11,12、ケ
ース本体1の側面部1d及び底面部1eにて囲繞されて
区画されているとともに、前記第2の隔壁パネル7に
は、強制循環機構20がユニット化されて取外し可能に
組み付けられている。
【0015】この強制循環機構20は、例えばシロッコ
ファンなどの送風装置としての遠心送風型の送風機21
からなり、この送風機21の駆動モータ22は、前記ケ
ース本体1の底面部1eに開口させた第1の通気孔13
にて外気と連通する四次ゾーン3Dに配置収納され、そ
のノズル部21aには、前記送気路4を形成する第5の
隔壁パネル11が設けられ、前記送風機21にて浴室1
00内の空気Aを前記吸込口2Aから順に一次ゾーン3
A、二次ゾーン3B及び三次ゾーン3Cを経て前記吹出
口2Bへと循環させるようになっているとともに、前記
回転型除湿用素子31は、前記送風機21により前記二
次ゾーン3Bを通過して三次ゾーン3Cへ至らせられる
空気Aと接して、この空気A中の水分を吸着するように
なっているもので、前記第1の通気孔13は、前記四次
ゾーン3D内を室外雰囲気(外気)にし、この四次ゾー
ン3D内に収納された前記送風機21の駆動モータ22
を冷却する第1の冷却機構を構成している。
【0016】この送気路4を形成する第5の隔壁パネル
11は、前記除湿・乾燥機構30の駆動モータ32が収
納される五次ゾーン3Eを形成する第6の隔壁パネル1
2の下側に位置し、その送気路4の背面側は、開口部2
3が設けられていて、この開口部23に対応する前記ケ
ース本体1の背面部1cには、換気口14が設けられて
いる。
【0017】図中24は前記送気路4の送気口5と開口
部23とを交互に開閉するように設けた換気・乾燥用切
換えダンパで、この換気・乾燥用切換えダンパ24は、
例えばステップモータ25で開閉制御され、除湿・乾燥
運転時、前記送気路4の背面側に設けた開口部23を遮
断するようになっている一方、換気運転時に、前記送気
口5側を閉塞するように切換え制御することにより、前
記強制循環機構20の送風機21にて吸込口2Aから一
次ゾーン3Aを経て二次ゾーン3B側に送気される浴室
100内の湿潤状態の空気Aを、前記開口部23を通し
て換気口14から直接外部に排出させるような換気・乾
燥切換え機能を有する。
【0018】一方、前記第3の隔壁パネル8には、前記
除湿・乾燥機構30を構成する回転型除湿用素子31が
ユニット化されて取外し可能に組み付けられ、この回転
型除湿用素子31は、例えばシリカゲルにコバルト、
鉄、マンガンなどの複数の金属を組み合わせた金属ケイ
酸塩ゲルをセラミックスのハニカム積層体内に重合反応
させ、かつ、水分子に適合するようにマイクロポア形状
を微調整するとともに、マイクロポア内の水酸基を多く
定着させて親水性を増大させることによって、水分の吸
着性及び脱着性を向上させた円筒状の形態を有し、その
円筒の直径は、例えば20cmで、回転数は、1分間に
1/2回転するように設定され制御されている。
【0019】そして、前記回転型除湿用素子31は、図
6に示すように、除湿処理部位31Aと再生処理部位3
1Bと熱回収処理部位31Cとが回転方向Xに沿って順
に対応するように位置し、これら除湿処理部位31A、
再生処理部位31B及び熱回収処理部位31Cのそれぞ
れの面積は、角度比θ1:θ2:θ3(θ1≧θ2≧θ
3)、例えば5:2:1に設定されているとともに、前
記除湿処理部位31Aと再生処理部位31Bとの風量比
は、例えば200(m3 /h):20(m3 /h)に設
定され、その回転駆動制御は、前記回転型除湿用素子3
1の外周に減速モータ32の回転軸33に取り付けた歯
車34に掛け渡されたドライビィングベルト35をスプ
リング36にて付勢されたテンションローラ37を介し
てベルト掛けすることにより行なわれるようになってい
る。
【0020】前記回転型除湿素子31の三次ゾーン3C
側の再生処理部位31Bと熱回収処理部位31Cとに対
応する部位には、耐熱性合成樹脂からなる第1のチャン
バ(再生チャンバ)41が設けられていて、この第1の
チャンバ41内には、図3に示すように、隔壁42にて
前記回転型除湿素子31の熱回収処理部位31Cからの
水分吸着後の分流空気の導入路43と、この分流空気を
前記回転型除湿素子31の再生処理部位31B側にUタ
ーンさせてなる導出路44とが区画形成されている。
【0021】この導入路43には、前記回転型除湿素子
31の熱回収処理部位31Cからの水分吸着後の分流空
気を加熱する電気加熱装置としてのシーズヒータ(PT
Cヒータ)からなる電気ヒータ45が設けられ、この電
気ヒータ45は、矩形をなす通風加熱面が前記回転型除
湿素子31の熱回収処理部位31Cに対して斜め状態の
角度で対面するように配置して、前記電気ヒータ45の
下流側に設けられる後述する乾燥・暖房切換え手段の乾
燥・暖房切換えダンパ48の開閉許容空間を前記導入路
43のUターン部位側に形成している。
【0022】前記乾燥・暖房切換え手段は、前記第1の
チャンバ41の三次ゾーン3C側に面する側壁に連通さ
せて開口した排気口46と、この排気口46を例えばス
テップモータ47にて開閉制御可能な切換えダンパ48
とで形成され、この切換えダンパ48は、前記第1のチ
ャンバ41の排気口46の開状態において、前記電気ヒ
ータ45にて加熱された再生用空気Cを前記三次ゾーン
3C側に吐出させて前記吹出口2Bから排出させること
により、室100内の暖房を行なう暖房機能を有するも
ので、乾燥時には閉状態にある。
【0023】図7及び図8に示すように、前記切換えダ
ンパ48は、その回転軸49の上端部49aがチャンバ
ハウジング内に突出形成した支軸41Aに支持され、そ
の下端部49bが前記ステップモータ47の駆動軸47
Aに支持されて回転自在に組み付けられているととも
に、前記回転軸49には、係合溝50が形成され、この
係合溝50には、チャンバハウジングの内側壁に突出形
成したダボ51が係合されるようになっている。
【0024】このダボ51は、前記切換えダンパ48の
自重による下降に伴う回転軸49の下端部49bのチャ
ンバハウジング内底面への接触、あるいは、チャンバハ
ウジング自体の熱収縮や伸びによる回転軸49の上下両
端部49a,49bのチャンバハウジング面への接触を
規制するように位置決めしてなるもので、これによっ
て、前記ステップモータ47への負荷の軽減化を図ると
ともに、前記回転軸49の上下両端部49a,49bの
隙間aを最小限に維持可能にしている。
【0025】また、図中52は前記第1のチャンバ41
に一体的に支持された暖房用のシーズヒータ(PTCヒ
ータ)からなる電気ヒータで、この電気ヒータ52は、
例えば容量が600Wに設定され、その矩形をなす通風
加熱面が、前記ケース本体1内の三次ゾーン3C側に面
する前記回転型除湿用素子31の除湿処理部位31Aの
上部に横長の水平状態を維持するように対面させて設け
られ、暖房運転時に、除湿処理後の乾燥空気Bを加熱し
て、この加熱された暖房用空気Eを前記吹出口2Bから
排出させることにより、室100内の暖房を行なう暖房
機能を有するものである。
【0026】この場合、前記電気ヒータ52を回転型除
湿用素子31の除湿処理部位31Aの上部に設置する理
由は、前記回転型除湿用素子31の除湿処理部位31A
の上部が比較的風速の遅い部位であるため、除湿処理後
の乾燥空気Bの加熱が効率良く行なえることによるもの
である。
【0027】前記回転型除湿用素子31は、前記ケース
本体1内の二次ゾーン3Bと三次ゾーン3Cとを分割す
る第3の隔壁パネル8を形成するステンレス製の板厚が
約1.2mm程度のシールパネル部材8Aにて回転自在
に支持され、このシールパネル部材8Aには、前記回転
型除湿用素子31の直径(例えば20cm)よりも小さ
な通風孔8Bが設けられ、この通風孔8Bは、その中心
部に前記回転型除湿用素子31を軸支する軸支部8Cを
有し、この軸支部8Cは、前記回転型除湿用素子31を
除湿処理部位31Aと再生処理部位31Bと熱回収処理
部位31Cとに対応させて分割するように、前記通風孔
8Bの内周端縁から架橋させて配置した径方向に延びる
連結片8D,8E,8Fにて保持されているとともに、
前記回転型除湿用素子31の除湿処理部位31Aに相当
する部位の中間部には、前記連結片8D,8E,8Fと
同様に補強用連結片8Gが架橋させて設けられている。
【0028】この補強用連結片8Gは、高温に加熱され
た回転型除湿用素子31の影響を受けて熱歪みによる前
記シールパネル部材8Aの平滑性が失われるのを防止し
てなる一方、図9及び図10に示すように、前記再生チ
ャンバ41とシールパネル部材8Aとの間には、スペー
サ部材となる3本のシャフト部材53が前記回転型除湿
用素子31の廻りの3点に約120°の略等間隔で介在
され、その一端を前記シールパネル部材8Aにカシメて
他端側をビス54にて締結し3点支持することによっ
て、前記回転型除湿用素子31の外周端縁とシールパネ
ル部材8A及び前記回転型除湿用素子31と再生チャン
バ41との間に0.5mm程度の隙間bが維持されるよ
うに組み付けられているもので、これによって、前記回
転型除湿用素子31の回転ムラによって発生する前記再
生チャンバ41またはシールパネル部材8Aへの接触に
よる回転トルクの増大化及び接触面の摩耗を防止してい
る。
【0029】さらに、前記回転型除湿素子31の二次ゾ
ーン3B側の再生処理部位31Bに対応する部位には、
第2のチャンバ(排気チャンバ)55が前記第1のチャ
ンバ41の導出路44と対向させて設けられていて、こ
の第2のチャンバ55の底部には、前記ケース本体1の
下面側から外部に臨ませた排気管56が接続されている
とともに、この排気管56の横断面形状は、図3に示す
ように、楕円形を呈し、かつ、その楕円形の長軸O−O
が一次ゾーン3Aから送気路4を経て二次ゾーン3B内
に送風される室内の空気Aの送風方向に対して拡開する
ような非平行の形態を有し、これによって、前記第2の
チャンバ55の裏側下部に位置する前記回転型除湿用素
子31の熱回収処理部位31Cへの空気の取り入れが円
滑に行なえるようになっている。
【0030】すなわち、前記送風機21にて一次ゾーン
3Aから二次ゾーン3Bに導入された湿潤空気Aの一部
は、図11示すように、前記回転型除湿素子31の熱回
収処理部位31Cに通過分流させて水分の吸着を行なう
とともに、この分流空気を第1のチャンバ41の導入路
44を通してPTCヒータ45にて加熱し、この加熱さ
れた再生用空気Cを再生処理部位31B側に湿潤空気A
と逆向きの向流状態でUターンさせて、前記回転型除湿
素子31の再生処理部位31Bに通過させることによ
り、前記回転型除湿素子31の再生処理を行なうように
なっている。
【0031】そして、このような再生処理後の空気D
は、前記第2のチャンバ55に接続された排気管56を
介して前記ケース本体1の下面側から外部に排気するよ
うになっている一方、前記除湿処理部位31Aを通過し
て至らせられた除湿・乾燥後の空気Bは、三次ゾーン3
Cを経て吹出口2Bから室100内に戻し、これによっ
て、室100内の除湿・乾燥を行なうようになってい
る。
【0032】この場合、前記回転型除湿用素子31の熱
回収処理部位31Cは、前記再生処理部位31Bで高温
になった回転型除湿用素子31に二次ゾーン3B側に導
入された空気Aを通過させて、回転型除湿用素子31の
温度を下げるような作用を合わせ持っているとともに、
前記熱回収処理部位31Cでの再生空気Cの加熱手段と
しての電気ヒータ45の容量は、例えば600Wに設定
され、これによって、除湿・乾燥後に吹出口10から室
100内に吹き出される乾燥空気Bが、室温よりも高い
温度となるように設定されているものである。
【0033】一方、室100内の換気運転のみを行なう
には、前記換気・乾燥用切換えダンパ24を開扉して、
前記送気路4の開口部23を開放すると同時に、前記二
次ゾーン3Bに連通する送気口5を閉塞し、前記強制循
環機構20の送風機21にて吸込口2Aから一次ゾーン
3Aを経て前記送気路4に吸入された浴室100内の湿
潤状態の空気Aを換気口14から直接外部に排気するこ
とにより行なわれる。
【0034】また、室100内の暖房運転を行なう際に
は、前記第1のチャンバ41に設けた暖房用の電気ヒー
タ52をONにして通電させるとともに、前記乾燥・暖
房切換えダンパ48を開扉して前記排気口46を開状態
にし、これら各々の電気ヒータ45,52にて加熱され
た暖房用空気Eを前記吹出口2Aから排出させることに
より行なわれる。
【0035】この場合、前記電気ヒータ52の通電制御
及び換気・乾燥用切換えダンパ24の開扉制御は、例え
ば室外に臨む排気管56の外部に温度センサ57を設置
し、外気温度が15℃以下を検知したときに通電するよ
うにするか、あるいは、室温が17℃以下を検知したと
きに通電するように作動制御して、暖房運転を行ない、
室温を所定の設定温度まで上げた後(+2℃)、乾燥運
転の切り換え制御が行なわれるようになっているもので
ある。
【0036】ところで、前記送風機21の回転軸と除湿
・乾燥機構30を構成する回転型除湿素子31の回転軸
とは、前記ケース本体1の室100内側に対面するパネ
ル面に対して垂直な同一平面上に位置するように互いに
隣接させて並列状態で組付け配置してなるとともに、前
記送風機21の吸引口の吸引面が前記吸込口2Aの吸込
面に対して斜めに対面するように配置され、これによっ
て、前記ケース本体1の室100内側に対面するパネル
面に対する奥行き寸法及び幅寸法の縮小化を可能にして
いる。
【0037】また、図中15は前記五次ゾーン3Eを区
画する第4の隔壁パネル12に設けた第2の通気孔で、
この第2の通気孔15は、前記四次ゾーン3Dと五次ゾ
ーン3Eとを互いに連通させ、前記第1の通気孔13に
よる四次ゾーン3D内の室外雰囲気(外気)を前記五次
ゾーン3E内に流入させて、五次ゾーン3E内に収納さ
れた前記回転型除湿素子31の駆動モータ32を冷却す
る第2の冷却機構を構成している。
【0038】さらに、図中16は前記ケース本体1の底
面部1eに区画形成したモータ収容部で、このモータ収
容部16には、前記換気・乾燥用切換えダンパ24を開
閉制御するステップモータ25が位置決め収容されると
ともに、その底面には、室外雰囲気(外気)と連通する
第3の通気孔17が設けられ、これによって、前記モー
タ収容部16に収容されたステップモータ25を冷却す
る第3の冷却機構を構成しているもので、前記再生チャ
ンバ41の乾燥・暖房用切換えダンパ48を開閉制御す
るステップモータ47にも同様な冷却機構がなされてい
る。
【0039】図中18は前記ケース本体1の背面部1c
に開口させた換気口14の周囲を外側から保護するよう
に取り付けられた保護カバーで、この保護カバー18
は、その下面部18a側を開放して下方に向け拡開する
形態を有し、換気運転時に、前記換気口14からの室内
の湿潤空気Aを下方に向け排気するようになっているも
ので、その内部には、複数のリブ181が設けられ、こ
れらのリブ181の形成により、運転停止時、あるい
は、乾燥・暖房運転時に、換気・乾燥用切換え用ダンパ
24による開口部23の遮断と共に、前記換気口14か
らのケース本体1内への小鳥や虫等の侵入を防止してい
る。
【0040】なお、上記の実施の形態において、前記換
気口14に薄いゴム等の弾性片からなるシャッタ182
を前記ケース本体1の外側から配し、このシャッタ18
2の上辺部のみを固定具等にて固定して前記換気口14
を密閉状態にするとともに、前記シャッタ182を換気
運転時の風圧により外側に開くようにすることによっ
て、蟻や蚊などの小さな虫や昆虫等の侵入を防止するよ
うに構成しても良い。
【0041】一方、前記ケース本体1の前面部1aに上
下2段に区画されて開口する吸込口/吹出口2A,2B
に突出させて設けられるダクト60は、第1のダクト6
1と、この第1のダクト61に外嵌め状態で摺動自在に
嵌合される第2のダクト62と、この第2のダクト62
及び前記第1のダクト61内に挿入されて前記ケース本
体1の吸込口/吹出口2A,2Bに対応する吸込通路/
吹出通路60A,60Bを上下2段に区画してなる中仕
切板63と、この中仕切板63にて区画された前記ケー
ス本体1の吸込口2Aに対応する前記第1のダクト61
及び第2のダクト62の上段側の吸込通路60Aに着脱
自在に設けられるエアフィルタ64とをそれぞれ分解組
立て可能にしてなる構成を有し、前記化粧グリル103
は、前記第2のダクト62の開口端全体を覆うように取
外し可能に取り付けられるようになっているものであ
る。
【0042】そして、図12及び図13に示すように、
前記第1のダクト61の左右両外側面には、凹溝61
1,611が前後方向に沿って形成されていて、これら
各々の凹溝611,611に対応する左右両内側面に
は、前記中仕切板63を嵌合支持する第1の嵌合溝61
2,612が突出形成され、これら第1の嵌合溝61
2,612の後端側は、互いに架橋させて前記中仕切板
63の後端部を嵌合支持するようになっている。
【0043】また、前記第2のダクト62の左右両内側
面には、図14に示すように、前記第1のダクト61の
左右両外側面に形成した凹溝611,611に嵌合する
第2の嵌合溝621,621が突出形成され、これら第
2の嵌合溝621,621は、前記第1のダクト61の
左右両内側面に形成した第1の嵌合溝612,612と
対応位置させて前記中仕切板63を嵌合支持するように
なっている。
【0044】これら第1のダクト61及び第2のダクト
62にそれぞれ形成した第1及び第2の嵌合溝612,
621に嵌合支持される中仕切板63は、第1及び第2
のダクト61,62の幅寸法に応じて前後に広狭二様の
形態からなり、その全体長さが前記浴室100の側壁面
101に取り付けられる換気扇用取付枠102の奥行寸
法よりも長く形成されているとともに、その第1のダク
ト61の幅寸法に対応する幅狭な後半部63Aの前後方
向の長さ寸法は、前記第1のダクト61の前後方向の長
さ寸法と同一にし、その第2のダクト62の幅寸法に対
応する幅広な前半部63Bの前後方向の長さ寸法を前記
換気扇用取付枠102の奥行寸法に応じて切断するよう
になっている。
【0045】さらに、前記エアフィルタ64は、不織布
からなる長尺な帯状フィルタ素材の外周部をプラスック
素材の枠体にて囲繞し、この枠体にV字形のヒンジ部を
複数(図示の形態では5個所)左右対称的に切込み形成
して、平面W字形の保形を維持するようにジグザグ状に
曲折可能になっている。
【0046】また、前記化粧グリル103は、隔壁部材
にて上下に区画され、その前面上部と上面には、前記第
2のダクト62内を中仕切板63にて上下に区画された
上部吸込通路60Aと連通する送気口部103Aが開口
し、その下面部103aに前記吹出通路60Bに連通す
る吹出口部103Bを開口させてなるとともに、前記ケ
ース本体1の吹出口2Bから吹き出される除湿乾燥空気
Bまたは暖房用空気Eを前記室100内の側壁面101
に沿って真下に吐出させるようになっている。
【0047】すなわち、上記したような除湿乾燥装置を
室100の側壁面101に据え付けるには、室100の
側壁面101に貫通させて設けた例えば縦・横の外枠寸
法が150mm×200mmからなる換気扇用取付枠1
02を利用することにより行なわれ、まず、換気扇用取
付枠102の室外側に取付部材65を固定する。
【0048】この取付部材65は、支持基板651と、
この支持基板651の略中央部に開口させた前記ケース
本体1に組付けられる第1のダクト61が挿入可能な挿
入口652と、この挿入口652の上辺部に設けた前記
ケース本体1の吸込口/吹出口2A,2Bの上辺部に設
けた左右一対のフック部材19,19が係合する左右一
対の係合口部653,653と、前記支持基板651の
下端部に外側に向け折曲形成された左右一対の台座部6
54,654とを備えた形態からなっている。
【0049】前記取付部材65の換気扇用取付枠102
への固定後、ケース本体1の吸込口/吹出口2A,2B
に第1のダクト61を組付け、この第1のダクト61を
換気扇用取付枠102に固定された取付部材65の挿入
口652に外側から挿入して、換気扇用取付枠102内
に臨ませるとともに、ケース本体1に設けたフック部材
19,19を取付部材65の係合口部653,653に
係合させ、ケース本体1を台座部654,654上に載
置した後、ビス655,655にて締結し固定する。
【0050】このようにして室100の外側の換気扇用
取付枠102にケース本体1を据付け固定した後、第2
のダクト62を室100の内側から換気扇用取付枠10
2内に差し込み挿入して第1のダクト61に外嵌め状態
にて嵌合させ、第1のダクト61の左右両外側面に形成
した凹溝611,611に第2のダクト62の内側面に
形成した第2の嵌合溝621,621を嵌合させて前後
方向に摺動させることにより、第1のダクト61に対し
て第2のダクト62を換気扇用取付枠102の奥行寸法
(室側壁面の壁厚寸法)に応じた位置調整を行なって室
内側からビス止めする。
【0051】そして、換気扇用取付枠102に組付けら
れた第1,2のダクト61,62の第1,2の嵌合溝6
12,621に中仕切板63の左右両端部を嵌合させて
室内側から差し込み挿入し、第1,2のダクト61,6
2を上下2段に区画して吸込通路/吹出通路60A,6
0Bを組付け形成する。
【0052】このとき、中仕切板63は、第1及び第2
のダクト61,62の幅寸法に応じて前後に広狭二様の
形態からなる全体長さが換気扇用取付枠102の奥行寸
法よりも予め長く形成されていることから、第1,2の
ダクト61,62の第1,2の嵌合溝612,621に
嵌合させて室内側から差し込み挿入した場合、その前半
部63Bの余剰部分が第2のダクト62の開口端から突
出するために、この突出する余剰部分を換気扇用取付枠
102の奥行寸法に応じて切断することにより寸法調整
が行なわれる。
【0053】このように、第1,2のダクト61,62
を中仕切板63にて吸込通路/吹出通路60A,60B
に上下2段に区画した後、第1,2のダクト61,62
の上段側の吸込通路60A内にエアフィルタ64を室内
側から装着し、このエアフィルタ64の装着後、化粧グ
リル103が第2のダクト62の開口端全面を覆うよう
に取外し可能に取り付けられるものである。
【0054】上記のような除湿乾燥装置の据付構造によ
れば、化粧グリル103の吸込口部103Aを通してダ
クト60の吸込通路60Aを通って吸込口2Aからケー
ス本体1内に吸い込まれた室100内の湿潤空気Aの水
分を除湿・乾燥機構30にて吸着し乾燥あるいは加熱し
た後の空気B(E)が、ケース本体1の吹出口2Bから
ダクト60の吹出通路60Bを通して化粧グリル103
の吹出口部103Bから室100内の側壁面101に沿
って真下に吐出するようになっているために、図15に
示すように、この室100内の側壁面110に沿って真
下に吐出させた空気B(E)は、室100内の床面から
他の対向する側壁面に沿って上昇し、さらに天井面に沿
って巡回するような気流を描いて室100内の乾燥ある
いは暖房が行なわれ、再び、化粧グリル103の吸込口
部103Aからダクト60の吸込通路60Aを通して吸
込口2Aからケース本体3内に湿潤空気Aとして吸い込
まれるような循環経路を形成することから、室100内
の乾燥あるいは暖房が効率良く行なわれるとともに、除
湿・乾燥あるいは加熱後の空気B(E)が室100内に
吊支された洗濯物等の被乾燥物200に直接当たること
がないために、従前のような被乾燥物200とのエアシ
ョートが防止される。
【0055】また、図中71は前記ケース本体1内の送
気路4の送気口5に設置された第1の防湿用シャッタ
で、この第1の防湿用シャッタ71は、図16に示すよ
うに、前記二次ゾーン3B側に配置され、その軸部72
を前記送気路4を形成する第5の隔壁パネル11に設け
た軸支部11Aに軸支して、前記軸部72に巻回したス
プリング73の一端73aを前記第1の防湿用シャッタ
71側に係止させ、その他端73bを前記第5の隔壁パ
ネル11側に係止させることにより、前記第1の防湿用
シャッタ71を常に前記送気口5を二次ゾーン3B側か
ら遮断するように付勢してなる構成を有するもので、前
記スプリング73の付勢力は、乾燥・暖房運転時に、前
記送風機21にて吸入される室内の湿潤空気Aの風圧よ
りも弱く設定され、運転停止時に、スプリング73の付
勢力により、前記送気口5を常に遮断するようにし、こ
れによって、前記ダクト60の吸込通路60Aからケー
ス本体1の吸込口2Aを経て二次ゾーン3Bに浴室10
0内の湿潤空気Aが侵入するのを防止し、乾燥・暖房運
転時には、図16に2点破線で示すように、前記送風機
21にて吸入される室内の湿潤空気Aの風圧によって容
易に開扉可能になっている。
【0056】さらに、図中74は前記ダクト60の吹出
通路60Bを形成する第2のダクト62の開口端に設置
された第2の防湿用シャッタで、この第2の防湿用シャ
ッタ74は、図17及び図18に示すように、上部両端
に突出させたヒンジピン74a,74aを、前記吹出通
路60Bを形成する第2のダクト62の開口端に断熱材
75を介して嵌合され固定される開口枠76に外側から
押え部材77,77にて結合させて、運転停止時に、前
記ダクト60の吹出通路60Bを自重により外側から遮
断するようにしてなる構成を有し、前記第2の防湿用シ
ャッタ74は、図17に2点破線で示すように、乾燥・
暖房運転時に吹き出される乾燥空気Bまたは暖房用空気
Eの風圧により開扉可能にし、これによって、運転停止
時に、ダクト60の吹出通路60Bからケース本体1の
吹出口2Bを経て三次ゾーン3Cに浴室100内の湿潤
空気Aが侵入するのを防止している。
【0057】すなわち、前記第1及び第2のシャッタ7
1,74は、運転停止時に、送気口5及びダクト60の
吹出通路60Bを常に遮断するようにして、ケース本体
1内への浴室100内の湿潤空気Aの侵入を防止し、こ
れによって、回転型除湿用素子31の除湿効率を高める
ようになっているとともに、ケース本体1内に配される
電装ボックス81内のプリント配線基板82に装着され
る電装部品あるいはサーモスタット91や温度ヒューズ
92などの温度制御機器等への悪影響を及ぼすことのな
いようにしているものである。
【0058】また、前記電装ボックス81は、前記ケー
ス本体1内の防湿ゾーンである四次ゾーン3Dの上部に
配置されているとともに、この電装ボックス81内の天
井面にプリント配線基板82を逆さ状態で取り付けて、
このプリント配線基板82に装着される電装部品を吊支
し、これによって、従前のように、プリント配線基板8
2に上向き状態で電装部品を装着するよりも、電装部品
への結露を生じ難くしている。
【0059】さらに、前記サーモスタット91や温度ヒ
ューズ92などの温度制御機器も前記ケース本体1内の
乾燥・暖房ゾーンである三次ゾーン3Cの上部に設置さ
れ、これによって、温度変化に対して微妙な変化を及ぼ
すサーモスタット91や温度ヒューズ92などの温度制
御機器への結露を生じ難くしている。
【0060】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明は、ケース本体の室内側に対面する前面部に吸込口と
吹出口とを設け、このパネル面の吸込口から導入された
室内の空気を遠心送風型の送風機からなる送風手段によ
る強制循環機構にてケース本体内に設けた回転型除湿用
素子に通過させて空気中の水分の吸着を行なわせ除湿・
乾燥させた後、この除湿・乾燥空気を吹出口から室内に
戻すとともに、この水分が吸着された回転型除湿用素子
に高温の空気を通過させて、回転型除湿用素子に水分の
脱着を行なわせる再生処理手段と、室内の空気を直接排
気する換気手段とを備えてなることから、除湿・乾燥運
転中、回転型除湿用素子による室内の湿潤空気の除湿・
乾燥と、回転型除湿用素子の再生処理を同時に連続的に
行なうことができる。
【0061】しかも、ケース本体内を、少なくとも吸込
口に連通する一次ゾーンと、吹出口に繋がる三次ゾーン
と、この三次ゾーンと一次ゾーンと隣接する二次ゾーン
とに分割するとともに、遠心送風型の送風機からなる送
風装置にてケース本体内に室内の空気を吸込口から順に
一次ゾーン、二次ゾーン及び三次ゾーンを経て吹出口へ
と循環させ、この送風装置により二次ゾーンを通過して
三次ゾーンへ至らせられる空気中の水分を円筒状の回転
型除湿用素子に接させて吸着するような送風経路を形成
しているために、送風システム全体の簡易化とともに、
装置の小型化を図ることができる。
【0062】また、熱回収手段にて熱回収され加熱され
た再生用空気をケース本体内の三次ゾーンに至らせて吹
出口から排気させる乾燥・暖房切換え手段を備えてなる
ために、暖房手段への切換えにより室内の暖房を容易に
行なうことができ、乾燥運転時の乾燥効率を高めること
ができる一方、冬季入浴時の浴室内の暖房による快適性
を維持することができる。
【0063】さらに、再生手段は、回転型除湿素子の三
次ゾーン側の再生処理部位と熱回収処理部位とに対応す
る部位に再生チャンバを配置し、この再生チャンバ内に
回転型除湿素子の熱回収処理部位からの水分吸着後の分
流空気の導入路と、この分流空気を回転型除湿素子の再
生処理部位側にUターンさせてなる導出路とを隔壁にて
区画形成し、かつこの導入路に回転型除湿素子の熱回収
処理部位からの水分吸着後の分流空気を加熱する電気ヒ
ータを設ける一方、乾燥・暖房切換え手段は、再生チャ
ンバの三次ゾーン側に面する電気ヒータの下流側の側壁
に設けた排気口を開閉制御可能な切換えダンパにて形成
され、この切換えダンパの開扉状態で電気ヒータにて加
熱された再生用空気を三次ゾーンに至らせるようにして
なることから、再生チャンバ内の省スペース化による装
置全体の小型化を図ることができる。
【0064】さらにまた、ケース本体内の三次ゾーンに
除湿手段にて除湿され乾燥された空気を加熱して吹出口
から暖房用空気を排気させる暖房手段を設けてなるため
に、この補助機能としての暖房手段により室内暖房を助
長する。
【0065】また、ケース本体内の乾燥・暖房ゾーンで
ある三次ゾーンにサーモスタットや温度ヒューズなどの
温度変化に対して微妙な変化を及ぼす温度制御機器を設
置してなるために、乾燥・暖房雰囲気による温度制御機
器の誤動作を最小限に抑えることができ、装置全体の制
御を精度良く行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る除湿乾燥装置の建屋の浴室へ
の据付け状態を示す概略的説明図。
【図2】 同じく据付け状態の拡大縦断側面図。
【図3】 同じく除湿乾燥装置の全体構成を示す概略的
横断平面図。
【図4】 同じく除湿乾燥装置の全体構成を示す正面側
から見た概略的斜視図。
【図5】 同じく除湿乾燥装置の全体構成を示す背面側
から見た概略的斜視図。
【図6】 同じく回転型除湿用素子の説明図。
【図7】 同じく再生チャンバに設けたダンパの取付状
態を示す断面図。
【図8】 同じく再生チャンバに設けたダンパの取付状
態の要部拡大斜視図。
【図9】 同じく回転型除湿用素子に対する再生チャン
バの取付状態を示す斜視図。
【図10】 同じく回転型除湿用素子に対する再生チャ
ンバの取付状態を示す横断面図。
【図11】 同じく室内の湿潤空気の換気機能と除湿・
乾燥機能と回転型除湿用素子の再生機能及び暖房機能を
原理的に示す説明図。
【図12】 同じくケース本体及び第1のダクトの室外
側からの換気扇用取付枠への据付状態を示す分解図。
【図13】 同じくケース本体及び第1のダクトの室外
側からの換気扇用取付枠への据付状態を示す分解図。
【図14】 同じくケース本体及び第1のダクトへの第
2のダクト、エアフィルタ及び化粧グリルの据付状態を
示す分解図。
【図15】 同じく除湿・乾燥後の空気の室内への吐出
状態を示す説明図。
【図16】 同じく二次ゾーンへの湿潤空気の侵入防止
用シャッタの動作を横断面にして示す説明図。
【図17】 同じくダクト部分における乾燥空気の吹出
口からの湿潤空気の侵入防止用シャッタの動作を示す断
面図。
【図18】 同じくダクト部分における乾燥空気の吹出
口からの湿潤空気の侵入防止用シャッタの組立状態を示
す分解斜視図。
【符号の説明】
1・・・ケース本体、 1a・・・前面部、 2A・・・吸込口、 2B・・・吹出口、 3A・・・一次ゾーン、 3B・・・二次ゾーン、 3C・・・三次ゾーン(乾燥・暖房ゾーン)、 3D・・・四次ゾーン(防湿ゾーン)、 4・・・送気路、 5・・・送気口、 6,7,8,9・・・隔壁パネル、 8A・・・シールパネル、 14・・・換気口、 20・・・強制循環機構、 21・・・送風装置(遠心送風型の送風機)、 22・・・駆動モータ、 24・・・換気・乾燥用切換えダンパ、 25・・・ステップモータ、 30・・・除湿・乾燥機構、 31・・・回転型除湿用素子、 31A・・・除湿処理部位、 31B・・・再生処理部位、 31C・・・熱回収処理部位、 41・・・第1のチャンバ(再生チャンバ)、 42・・・隔壁、 43・・・導入路、 44・・・導出路、 45・・・電気ヒータ、 46・・・排気口、 47・・・ステップモータ、 48・・・乾燥・暖房用切換えダンパ、 52・・・暖房用電気ヒータ、 53・・・スペーサ部材(シャフト部材)、 91,92・・・温度制御機器(サーモスタット等)、 100・・・浴室(除湿乾燥室)、 A・・・湿潤空気、 B・・・乾燥空気、 C・・・高温空気(再生用空気)、 D・・・排出空気、 E・・・暖房用空気。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 生田目 達夫 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 橋本 益征 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 茂木 康弘 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 岡田 晃 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内側に対面する前面部に吸込口と吹出
    口とが設けられたケース本体内を、少なくとも前記吸込
    口に連通する一次ゾーンと、前記吹出口に繋がる三次ゾ
    ーンと、この三次ゾーンと前記一次ゾーンと隣接する二
    次ゾーンとに分割するとともに、前記ケース本体内に室
    内の空気を前記吸込口から順に一次ゾーン、二次ゾーン
    及び三次ゾーンを経て前記吹出口へと循環させる遠心送
    風型の送風機からなる送風手段と、前記二次ゾーンを通
    過して三次ゾーンへ至らせられる空気と接して、この空
    気中の水分を吸着して乾燥するシールパネル部材に回転
    自在に組込み支持された円筒状の回転型除湿用素子から
    なる除湿・乾燥手段と、前記二次ゾーンから三次ゾーン
    に至る途上の空気の一部を前記除湿手段の回転型除湿用
    素子に通過させて熱回収を行なう熱回収手段と、この熱
    回収手段にて熱回収された空気を加熱しUターンさせて
    前記回転型除湿用素子に再生用空気を再通過させる再生
    チャンバからなる再生手段と、この再生手段による再生
    後の空気を外部に排気する排気手段と、前記一次ゾーン
    から二次ゾーンに至る途上の空気を外部に排気する換気
    手段と、前記熱回収手段にて熱回収され加熱された再生
    用空気を前記三次ゾーンに至らせて前記吹出口から排気
    させる乾燥・暖房切換え手段とを具備し、前記三次ゾー
    ンの乾燥・暖房雰囲気中に温度制御機器を組み込むこと
    を特徴とする除湿乾燥装置。
  2. 【請求項2】 温度制御機器は、サーモスタットや温度
    ヒューズ等からなることを特徴とする請求項1に記載の
    除湿乾燥装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113747754A (zh) * 2021-08-17 2021-12-03 武汉船用机械有限责任公司 一种自动化控制箱
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