JPH09225186A - 洗濯機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】平面形状が長方形の洗濯槽は、洗濯水を溜めた
ときに変形しやすい。 【解決手段】本洗濯機では、ハウジング１０の上面板１
１と外枠１２の間に洗濯槽４１を取り付けた。外枠１２
の上端部の近傍に段差部を形成した。外枠１２の上端部
の両側に、洗濯槽４１の長手側面４１ｃと、外周部４１
ｅを配置した。さらに、その両側に、上面板１１の内面
部１１ｃ及び外面部１１ｄを配置した。上面板１１、洗
濯槽４１及び外枠１２を互いに位置決めした。長手側面
４１ｃに直交する方向の変形に対する剛性が高い。外枠
１２の第３垂直部１２ｆと上面板１１の外面部１１ｄを
略面一に配置した。 【効果】ハウジングの平面形状を小さくできる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯機に関するも
のである。特に、洗濯槽をハウジングへ取り付ける構造
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から、本願出願人は、洗濯槽の側面
に攪拌翼を備えた構成の洗濯機を提案している（例え
ば、特願平７−２２４２１４号）。このような洗濯機で
は、洗濯槽の平面形状を、攪拌翼を設けた側面を長手側
面とする長方形にすることができる。このことを利用し
て、従来の洗濯機では実現できなかった小型の洗濯機、
例えば、幅の狭い洗濯機や、標準的な洗濯パンの幅寸法
の範囲内に複数の洗濯槽を収めた洗濯機を実現すること
ができる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、長方形の平
面形状の洗濯槽には、内部に溜めた洗濯水の重さや圧力
が、長手側面に集中して負荷される。その結果、洗濯槽
が変形し易い。例えば、長手側面の中央部が、洗濯槽の
外側へ広がるように変形する。このような変形は、商品
としての洗濯機には好ましくないので、抑制したい。ま
た、この変形防止のための、コストの増加も抑制した
い。

【０００４】そこで、本発明の目的は、上述のような技
術的課題を解決し、洗濯水を溜めた状態の洗濯槽の変形
を防止できる洗濯機を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１に係る発明の洗濯機は、洗濯するために、
洗濯水及び洗濯物を収容し、上方に開口する容器状に形
成された洗濯槽と、洗濯槽を内部に収容し、上面に洗濯
槽への投入口を形成された箱状のハウジングとを備えた
洗濯機において、ハウジングは、その上部に配置されて
投入口を区画する上面板と、上面板の下方に立設された
外枠とを有し、上面板は、投入口の周縁部を形成する立
設された内面部と、内面部よりも投入口の外側寄りに立
設された外面部とを有し、洗濯槽は、内面を形成して底
面から上端部まで立設された側面部と、上端部にあっ
て、側面部と接続され、側面部よりも洗濯槽の外側に立
設された外周部とを有し、洗濯槽の内側から順に、上面
板の内面部、洗濯槽の側面部、外枠の上端部、洗濯槽の
外周部、及び上面板の外面部の各部が、接近して隣接し
ていることを特徴とするものである。

【０００６】この構成によれば、上面板は、洗濯槽の上
端部の両側に接近しているので、洗濯槽の変形を両側か
ら規制することができる。また、外枠は、その両側で、
洗濯槽の上端部と接近しているので、洗濯槽の変形を両
側から規制することができる。また、上面板の内面部、
洗濯槽の側面部、外枠の上端部、洗濯槽の外周部、及び
上面板の外面部の各部の並ぶ方向は、側面部に直交する
方向と一致するので、この方向の剛性が高い。従って、
洗濯槽を変形し難くすることができる。

【０００７】請求項２に係る発明の洗濯機は、請求項１
に記載の洗濯機において、外枠は、その上端部よりも下
方にあって、且つ平面視で外側に配置され、平面形状を
決定する外面部分と、この外面部分と上端部とを接続す
る段差部とを有し、上面板の外面部は、ハウジングの外
側面を形成し、外枠の段差部と平面視で重なるように配
置されていることを特徴とするものである。

【０００８】この構成によれば、請求項１にかかる発明
の作用に加えて、上面板の外面部を外枠に対して洗濯槽
の内側寄りに配置することができ、上面板の平面形状
を、より小さくすることができる。従って、ハウジング
の平面形状をより小さくすることができる。外枠の段差
部は、洗濯槽の側面部に直交する方向に剛性が高いの
で、より一層、洗濯槽の変形を防止することができる。

【０００９】請求項３に係る発明の洗濯機は、請求項２
に記載の洗濯機において、上面板の外面部は、外枠の外
面部分と、略面一に配置されていることを特徴とするも
のである。この構成によれば、請求項２にかかる発明の
作用に加えて、上面板の外面部を、外枠の平面形状の範
囲内で、最も外側に配置することができるので、上面板
の外面部を外枠の平面形状の内側に配置する場合に比べ
て、上面板の設計自由度を高くすることができる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面を参照しながら詳細に説明する。図１は、本発明
の一実施の形態にかかる洗濯機の概略構成の正面断面図
である。なお、以下の説明で前後左右は、正面図を基準
にしている。本発明の洗濯機１は、その外形をほぼ決定
し、例えば左右方向に長い長方形の平面形状を有した箱
状のハウジング１０と、ハウジング１０内の右側に配置
された主洗濯装置２０と、主洗濯装置２０に隣接してハ
ウジング１０内に配置された副洗濯装置４０とを備えて
いる。

【００１１】主洗濯装置２０は、一般に知られている全
自動洗濯機と同様の構成であり、洗濯、脱水を行うこと
ができる。副洗濯装置４０は、洗濯できる洗濯専用槽で
ある。主洗濯装置２０及び副洗濯装置４０は、同時にま
たは別々に運転可能とされ、分け洗いをすることができ
る。以下、各部を詳細に説明する。

【００１２】主洗濯装置２０は、洗濯槽として、つり棒
２６に支持された外槽２１と、外槽２１内に回動可能に
設けられ、表面に多数の小孔を有した内槽２２とを備え
ている。内槽２２及び、内槽２２内の底部に設けられた
攪拌翼２３は、モータ２５等を含む駆動装置２４によっ
て駆動される。洗い及びすすぎ時には攪拌翼２３のみが
一方向または両方向に回転し、脱水時には攪拌翼２３及
び内槽２２がともに高速で一方向に回転する。

【００１３】副洗濯装置４０は、略長方形状の内形を有
し、且つ内部に洗濯水及び洗濯物を収容する洗濯槽４１
と、洗濯槽４１内の洗濯物及び洗濯水を攪拌するため
に、洗濯槽４１の長手側面４１ｂに直交して回転軸が設
けられ、円板形状でその表面に凹凸が形成された攪拌翼
４２と、攪拌翼４２を洗い及びすすぎ時に一方向または
両方向に回転させるためのモータ４４等を含む駆動装置
４３とを備えている。

【００１４】洗濯槽４１は、内面を形成して底面から上
端部まで立設された側面部として、対向する一対の長手
側面４１ｂ，４１ｃ及び対向する一対の短側面を有して
いる。これらの長手側面及び短側面とによって、洗濯槽
４１は、略長方形の平面形状を有した、上方に開口する
容器状に形成されている。洗濯槽４１は、長手側面４１
ｃをハウジング１０の左側面に沿わせて、前後に長く配
置されている。

【００１５】また、主洗濯装置２０及び副洗濯装置４０
に給水するために、外部の水道等の給水設備（図示せ
ず）に接続される管５１、弁５２等が設けられている。
また、主洗濯装置２０及び副洗濯装置４０から排水する
ために、外槽２１の底面、及び洗濯槽４１の底面に接続
され、ハウジング１０内から機外に導出される排水管６
１、弁６２等が設けられている。

【００１６】ハウジング１０は、上方から順に配置され
た、ハウジング１０の上面を形成する上面板１１と、側
面を区画するための外枠１２と、各部を支持する構造部
材である脚部１３とを備えている。上面板１１には、主
洗濯装置２０内に洗濯物を出し入れするための投入口１
１ａと、副洗濯装置４０内に洗濯物を出し入れするため
の投入口１１ｂとが区画されている。上面板１１は、樹
脂で成形されており、各投入口１１ａ，１１ｂは、開閉
可能な蓋（図示せず）で覆われている。

【００１７】外枠１２は、上面板１１の下方に立設され
た板金材からなり、前後左右の４側面を有して、上方及
び下方の開放された略四角筒状に形成されている。外枠
１２の上端部に上面板１１及び洗濯槽４１が取り付けら
れている。また、外枠１２は、その前面上部及び後面上
部を連結し、主洗濯装置２０と副洗濯装置４０との境界
部分に設けられた連結部材１７を備えている。連結部材
１７は、外枠１２の左側面部の上端部と左右対象である
形状に形成されている。それゆえに、連結部材１７に
は、後述する、外枠１２の左側面部の上端部と同様の取
付構造で、上面板１１及び洗濯槽４１の右側面が取り付
けられている。

【００１８】以下、洗濯槽４１の取付構造を、ハウジン
グ１０の左側面部および洗濯槽４１の左側面を例にとっ
て説明する。図２は、洗濯機１の要部における、取付構
造の断面正面図であり、図１に示すＡ部が拡大されて示
されている。上面板１１は、投入口１１ｂの左側周縁部
を形成する立設された内面部１１ｃと、内面部１１ｃよ
りも投入口１１ｂの外側寄り（左側）に立設された外面
部１１ｄと、外面部１１ｄと内面部１１ｃとの間に形成
されたリブ１１ｅとを備えている。外面部１１ｄは、ハ
ウジング１０の左側面の上端部を形成している。また、
外面部１１ｄと内面部１１ｃとの間の、リブ１１ｅの下
方には、下方に開口する凹部１１ｆが形成されている。
凹部１１ｆは、内部に洗濯槽４１の上端部を、収容して
おり、リブ１１ｅによって上下方向に、また、内面部１
１ｃの外側（左側）の面によって水平方向に位置決めし
ている。

【００１９】洗濯槽４１は、その上端部において、上述
の左側の長手側面４１ｃと接続され、長手側面４１ｃよ
りも洗濯槽４１の外側に立設された外周部４１ｅと、外
周部４１ｅ及び長手側面４１ｃを接続し、長手側面４１
ｃの上端部から洗濯槽４１の外側に向けて水平に延びた
端面部４１ｄと、端面部４１ｄ及び外周部４１ｅの間に
形成されたリブ４１ｆとを備えている。長手側面４１ｃ
の上端部、外周部４１ｅ及び端面部４１ｄの間には、凹
部４１ｇが形成されている。凹部４１ｇ内に、リブ４１
ｆが設けられている。リブ４１ｆは、外枠１２の上端部
と当接することによって、洗濯槽４１と外枠１２との間
を位置決めしている。また、凹部４１ｇ内に、外枠１２
の上端部が収容されている。

【００２０】外枠１２は、その上端部近傍部分に、段差
が形成されている。すなわち、外枠１２は、上方から順
に且つ洗濯槽４１の内側から外側に向けて配置された、
水平方向に延びた第１水平部１２ａと、第１水平部１２
ａの端部から下方に延びた第１垂直部１２ｂと、第１垂
直部１２ｂの下端部から水平方向に延びた第２水平部１
２ｃと、第２水平部１２ｃの端部から下方に延びた第２
垂直部１２ｄと、第２垂直部１２ｄの下端部から水平方
向に延びた第３水平部１２ｅと、第３水平部１２ｅの端
部から下方に延びた第３垂直部１２ｆとを備えている。
第３垂直部１２ｆは、外枠１２の平面形状を決定する部
分であり、且つハウジング１０の平面形状を決定する外
面部分でもあり、上面板１１の外面部１１ｄと、略面一
に配置されている。また、洗濯槽４１の凹部４１ｇ内
に、外枠１２の第１水平部１２ａと第１垂直部１２ｂが
収容されている。

【００２１】このように、上述の外枠１２、洗濯槽４１
及び上面板１１の各部の内で、水平方向に延びた部分、
例えば、外枠１２の第１水平部１２ａ、第２水平部１２
ｃ、第３水平部１２ｅ、及び洗濯槽４１の端面部４１ｄ
は、洗濯槽４１の長手側面４１ｃに直交する方向の剛性
が高く、この方向の洗濯槽４１の剛性を高め、洗濯槽４
１を変形し難くすることができる。同様に、洗濯槽４１
のリブ４１ｆ及び上面板１１のリブ１１ｅも洗濯槽４１
の剛性を高め、洗濯槽４１を変形し難くすることができ
る。

【００２２】また、上述の外枠１２、洗濯槽４１及び上
面板１１の各部は、以下のように配置されている。すな
わち、洗濯槽４１の内側から外側に向かって水平方向に
順に、上面板１１の内面部１１ｃ、洗濯槽４１の長手側
面４１ｃ、外枠１２の第１垂直部１２ｂ、洗濯槽４１の
リブ４１ｆ、洗濯槽４１の外周部４１ｅ、及び上面板１
１の外面部１１ｄの各部が、接近して隣接している。こ
れら各部は、高さ方向にほぼ同じ位置に設けられてい
る。

【００２３】このように配置することによって、上面板
１１は、内面部１１ｃ及び外面部１１ｄが洗濯槽４１の
上端部の両側に接近しているので、接近している距離に
応じて、洗濯槽４１の変形を両側から規制することがで
きる。また、外枠１２は、その両側で、洗濯槽４１の上
端部である長手側面４１ｃ及び外周部４１ｅと接近して
いるので、接近している距離に応じて、洗濯槽４１の変
形を両側から規制することができる。従って、洗濯槽４
１の長手側面４１ｃに直交する方向に力が作用しても、
この方向への洗濯槽４１の変形を規制することができ
る。

【００２４】また、上面板１１の内面部１１ｃ、洗濯槽
４１の長手側面４１ｃ、外枠１２の第１垂直部１２ｂ、
洗濯槽４１のリブ４１ｆ、洗濯槽４１の外周部４１ｅ、
及び上面板１１の外面部１１ｄの各部の並ぶ方向は、洗
濯槽４１の長手側面４１ｃに直交する方向と一致するの
で、この方向の剛性が高い。従って、洗濯槽４１を変形
し難くすることができる。

【００２５】特に、上面板１１の内面部１１ｃと、洗濯
槽４１の長手側面４１ｃとは、当接して位置決めされて
いる。また、外枠１２の第１垂直部１２ｂと、洗濯槽４
１のリブ４１ｆとは、当接して位置決めされている。こ
のように、洗濯槽４１を上面板１１や外枠１２と位置決
めすることによって、洗濯槽４１の変形を確実に防止す
ることができる。また、位置決めされた両者の間には、
がたつきがなく、副洗濯装置４０等の運転時に洗濯槽４
１が動揺しても、洗濯槽４１の変形を防止することがで
きる。

【００２６】さらに、上述した位置決めに加えて、上面
板１１の外面部１１ｄと、外枠１２の第２垂直部１２ｄ
とは、互いに対向して位置決めされていることによっ
て、外枠１２、上面板１１及び洗濯槽４１はそれぞれの
間で互いに位置決めされている。従って、洗濯槽４１の
変形が想定される場合でも、洗濯槽４１をより一層確実
に位置決めすることができ、洗濯槽４１の変形をより一
層抑制することができる。

【００２７】また、洗濯槽４１のリブ４１ｆは、外枠１
２の第１水平部１２ａと当接している。洗濯槽４１の外
周部４１ｅの下端は、外枠１２の第２水平部１２ｃの上
面に当接している。このように、外枠１２は、洗濯槽４
１を下方から支持している。また、上面板１１のリブ１
１ｅの下端部は、洗濯槽４１の端面部４１ｄの上面に接
している。上面板１１の外面部１１ｄの下端部は、外枠
１２の第３水平部１２ｅの上面に接している。このよう
に、上面板１１及び外枠１２は、洗濯槽４１を上下に挟
みこんでいる。従って、洗濯槽４１の上端部に、上下方
向の変形が生じるような場合でも、このような変形を防
止することができる。

【００２８】また、洗濯槽４１の凹部４１ｇ内に、外枠
１２の上端部、例えば、第１水平部１２ａと第１垂直部
１２ｂが収容されている。それゆえ、洗濯槽４１と外枠
１２は互いに外れにくく、外枠１２は洗濯槽４１を確実
に保持することができる。また、上述の取付構造は、洗
濯槽４１の長手方向に沿って、その前端部から後端にま
で、形成されている。従って、長手側面の変形を、その
全長にわたって抑制することができる。なお、本実施の
形態の取付構造は、変形の生じやすい長手側面に沿って
形成されているが、洗濯槽４１の短側面に沿って形成さ
れてもかまわない。また、平面形状が長方形の洗濯槽に
限定されるものでもない。

【００２９】また、洗濯槽４１の長手側面４１ｃの上端
部の内側（右側）の面は、上面板１１の内面部１１ｃの
下端部の外側（左側）の面と密着しているので、両面の
間に水密性を付与できる。その結果、洗濯槽４１と上面
板１１の間に、洗濯水の侵入を防止するシール部材を省
略することができる。また、上面板１１の外面部１１ｄ
は、外枠１２の上端部の段差状に形成された部分、すな
わち、第３水平部１２ｅと、平面視で重なるように配置
されている。従って、上面板１１の外面部１１ｄを外枠
１２の第３垂直部１２ｆに対して洗濯槽４１の内側寄り
に配置することができ、上面板１１の平面形状を、より
小さくすることができる。従って、ハウジング１０の平
面形状をより小さくできる。

【００３０】また、外枠１２の上端部の周囲に、洗濯槽
４１の上端部、さらにその周囲に上面板１１を入れ子状
に配置したので、コンパクトな外形とすることができ
る。また、外枠１２の第３垂直部１２ｆと、上面板１１
の外面部１１ｄとを、略面一に配置したので、上面板１
１の外面部１１ｄは、外枠１２の平面形状の範囲内で、
最も外側に配置されている。従って、上面板１１の外面
部１１ｄを外枠１２の平面形状の内側に配置する場合に
比べて、上面板１１の設計自由度を高くすることができ
る。

【００３１】このように、洗濯槽４１の変形を防止する
ことができるので、洗濯槽４１に洗濯水を溜めても、洗
濯槽４１やハウジング１０の各部に無理な負荷がかかり
にくい。また、使用者も安心感をもって洗濯機１を操作
することができる。特に、洗濯槽４１の側面に攪拌翼４
２を備えた洗濯機では、洗濯時に、洗濯物が、攪拌翼４
２と、これと対向する側面との間に挟まれることによっ
て、洗濯槽４１は力を受けやすい。このとき、洗濯槽４
１が変形し易いと、攪拌翼４２と対向する側面との間隔
が広がり、洗浄力が低下する場合が想定されるのに対し
て、本実施の形態では、洗濯槽４１の変形は防止される
ので、洗浄力を高く維持することができる。

【００３２】また、本実施の形態で説明した洗濯機１
は、主洗濯装置２０及び副洗濯装置４０を備えた二槽式
洗濯機であるので、単槽式の全自動洗濯機等に比べて大
型である。このような大型の洗濯機は、ハウジングの剛
性が不足し易い。というのは、例えば、外枠１２を同じ
板厚の材料で製作する場合で比較すると、大型のハウジ
ングは、より小型のハウジングよりも、剛性の低い平面
部が大きくなり、且つ大型であるので、同じ荷重に対す
るハウジングの撓み量も大きくなる。従って、上述のよ
うに洗濯槽４１とハウジング１０によって、洗濯槽４１
の変形を防止することができ、その結果ハウジング１０
を補強することができ、ハウジング１０の剛性を向上さ
せるための部材を省くことができる。

【００３３】なお、副洗濯装置４０は、上述の構成には
限定されない。例えば、洗濯槽の底面に攪拌翼を備えた
ものでも構わない。また、上述の洗濯槽４１の取り付け
構造は、二槽式洗濯機に限らず、副洗濯装置４０のみを
備えた洗濯機に適用しても有用である。その他、本発明
の要旨を変更しない範囲で種々の設計変更を施すことが
可能である。

【００３４】

【発明の効果】請求項１に係る発明によれば、洗濯槽の
上端部の両側に接近している上面板によって、また、洗
濯槽の上端部に両側で接近している外枠によって、ま
た、上面板の内面部、洗濯槽の側面部、外枠の上端部、
洗濯槽の外周部、及び上面板の外面部の各部の並ぶ方向
が、側面部に直交する方向と一致することによって、洗
濯槽を変形し難くすることができる。

【００３５】請求項２に係る発明によれば、請求項１に
係る発明の効果に加えて、上面板の外面部は、外枠の段
差部と、平面視で重なるように配置されることによっ
て、外枠に対して洗濯槽の内側寄りに配置される。その
結果、上面板の平面形状を、より小さくして、ハウジン
グの平面形状をより小さくすることができる。また、外
枠の段差部は、洗濯槽の剛性を高めることができ、より
一層、洗濯槽の変形を防止することができる。

【００３６】請求項３に係る発明によれば、請求項２に
かかる発明の効果に加えて、上面板の外面部は、外枠の
外面部分と略面一に配置されたことによって、外枠の平
面形状の範囲内で、最も外側に配置される。その結果、
上面板の設計自由度を高くすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態にかかる洗濯機の概略構
成の正面断面図である。

【図２】図１に示す洗濯機の主要部の断面正面図であ
る。

【符号の説明】

１ 洗濯機 １０ ハウジング １１ 上面板 １１ｂ 投入口 １１ｃ 内面部 １１ｄ 外面部 １２ 外枠 １２ａ 第１水平部（外枠の上端部） １２ｂ 第１垂直部（外枠の上端部） １２ｃ 第２水平部（段差部） １２ｄ 第２垂直部（段差部） １２ｅ 第３水平部（段差部） １２ｆ 第３垂直部（外面部分） ４１ 洗濯槽 ４１ｃ 長手側面（側面部） ４１ｅ 外周部

フロントページの続き (72)発明者 鈴木 正美 大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 間宮 春夫 大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 村尾 剛 大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号 三 洋電機株式会社内

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】洗濯するために、洗濯水及び洗濯物を収容
   し、上方に開口する容器状に形成された洗濯槽と、 洗濯槽を内部に収容し、上面に洗濯槽への投入口を形成
   された箱状のハウジングとを備えた洗濯機において、 ハウジングは、その上部に配置されて投入口を区画する
   上面板と、上面板の下方に立設された外枠とを有し、 上面板は、投入口の周縁部を形成する立設された内面部
   と、内面部よりも投入口の外側寄りに立設された外面部
   とを有し、 洗濯槽は、内面を形成して底面から上端部まで立設され
   た側面部と、上端部にあって、側面部と接続され、側面
   部よりも洗濯槽の外側に立設された外周部とを有し、 洗濯槽の内側から順に、上面板の内面部、洗濯槽の側面
   部、外枠の上端部、洗濯槽の外周部、及び上面板の外面
   部の各部が、接近して隣接していることを特徴とする洗
   濯機。
2. 【請求項２】請求項１に記載の洗濯機において、 外枠は、その上端部よりも下方にあって、且つ平面視で
   外側に配置され、平面形状を決定する外面部分と、この
   外面部分と上端部とを接続する段差部とを有し、 上面板の外面部は、ハウジングの外側面を形成し、外枠
   の段差部と平面視で重なるように配置されていることを
   特徴とする洗濯機。
3. 【請求項３】請求項２に記載の洗濯機において、 上面板の外面部は、外枠の外面部分と、略面一に配置さ
   れていることを特徴とする洗濯機。