JPH09224901A

JPH09224901A - 清掃用物品

Info

Publication number: JPH09224901A
Application number: JP3675796A
Authority: JP
Inventors: Shinichi Takeda; 慎一武田
Original assignee: FUKUYOO KK; Fukuyo Co Ltd
Current assignee: FUKUYOO KK; Fukuyo Co Ltd
Priority date: 1996-02-23
Filing date: 1996-02-23
Publication date: 1997-09-02

Abstract

(57)【要約】【課題】従来から使用されている雑巾のような清掃用
物品では、ホコリや微細にゴミは捕集できるものの、比
較的大きなあるいは重量のあるゴミまでは捕集すること
ができなかった。【解決手段】薄板状の柔軟材料からなる清掃基材１に
多数の穴１１や多数の凹部１１Ａを形成して、その穴１
１や凹部１１Ａ内に粘着材２を臨ませるようにし、もっ
てホコリや微細にゴミは清掃基材１部分で捕集するとと
もに、比較的大きなあるいは重量のあるゴミは粘着材２
に接着させて保持させ得るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本願発明は、主として床面上
のゴミやホコリを払拭するための清掃用物品に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来、掃除用具として、繊維材料を基本
とする数多く清掃用物品が市販されている。例えば、不
織布又は織物等の材料からなる湿式又は乾式の雑巾や、
あるいはそれに油状物質を含侵させたもの等がある。こ
れらの清掃用物品は、目的によって使い分けられ、それ
ぞれ被清掃面のゴミやホコリ、あるいは汚れを拭き取っ
る機能を有する。又、従来の清掃用物品の中には、不織
布を起毛させたものや、不織布を何層かに重合させたも
の等もある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た清掃用物品は、次のような問題を有している。即ち、
従来の不織布・織物等からなる清掃用物品では、細繊維
自体にゴミを付着させるかあるいは該細繊維間の隙間に
ゴミを絡ますかによって、ゴミを保持するようにしたも
のであるから、ゴミの重量・大きさ・形状によっては保
持できずに落下することがある。従って、ホコリ程度の
微細なものは保持できても少し大きなゴミや重量のある
ゴミまではきれいに払拭できないという問題があった。

【０００４】本願発明は、このような問題に鑑み、ホコ
リのような微細なものばかりでなく、少し大きなゴミや
重量のあるゴミでもきれいに捕集することができるよう
にした清掃用物品を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として、次の構成を有している。

【０００６】本願請求項１の発明本願請求項１の清掃用物品は、表裏各面に貫通する多数
の穴を形成した清掃基材の片面に、ゴミを接着させる粘
着材を接合させている。

【０００７】清掃基材は、例えば雑巾として使用し得る
程度の適宜の面積を有した薄板状に形成している。又、
この清掃基材の材料としては、不織布や織物等の柔軟性
のあるものが採用される。清掃基材の各穴は、例えば清
掃基材を格子状あるいは網目状に成形することによって
適宜の形状に配列した状態で形成できる。又、この各穴
の大きさは、適宜に設定できるが、例えば１〜２cm²程
度が適当である。尚、この穴の大きさは、用途に応じて
適宜に設計変更できる。又、この清掃基材では、穴の残
りの部分が、清掃面に接触する突起部となる。この突起
部は、弾性を有しており、上面側を押圧すると自由に撓
むようになっている。さらに、この突起部の表面は、起
毛状態となっている。

【０００８】粘着材としては、ホットメルトあるいは粘
着テープが使用可能である。そして、この粘着材は、清
掃基材の片面に、各穴から臨ませた状態で接合させてい
る。尚、粘着材としてホットメルトを使用した場合に
は、該ホットメルトの一部を各穴の開口に達しない範囲
で該穴内に充填させることもできる。又、粘着材が清掃
基材の片面に剥き出しになる場合には、該剥き出し部分
を被覆シートで覆うようにするとよい。

【０００９】本願請求項２の発明本願請求項２の清掃用物品は、下面側に多数の凹部を形
成した清掃基材の前記凹部内に、ゴミを接着させる粘着
材を充填している。

【００１０】清掃基材は、請求項１の場合と同様に、例
えば雑巾として使用し得る程度の適宜の面積を有した薄
板状に形成し、又、該清掃基材の材料としては、不織布
や織物等の柔軟性のあるものが採用される。又、この請
求項２では、清掃基材に形成された各凹部は、底面があ
ってもよい。

【００１１】この請求項２の場合は、粘着材としてホッ
トメルトのような粘状質のものが適当である。この粘着
材は、各凹部内に該凹部の開口に達しない範囲で充填さ
れている。

【００１２】本願の各発明の清掃用物品では、清掃基材
の下面側で被清掃面を拭くようにして使用される。そし
て、被清掃面上のホコリや微細なゴミは、清掃用物品で
軽く拭くことで清掃基材の突起部に付着させることがで
き、又、紙片・パン屑・毛髪・砂等の比較的大きなゴミ
がある場合には、清掃用物品の上面を少し強く押圧しな
がら拭くことで、清掃基材の突起部が撓み、粘着材がゴ
ミに接触して該ゴミを接着させることができるようにな
る。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、図１〜図４を参照して本願
発明の実施形態を説明すると、図１〜図３には本願の第
１実施形態の清掃用物品が示され、又、図４には同第２
実施形態の清掃用物品が示されている。尚、図１〜図
３の第１実施形態は請求項１に対応し、図４の第２実施
形態は請求項２に対応するものである。

【００１４】図１〜図３に示す第１実施形態の清掃用物
品は、表裏各面に貫通する多数の穴１１，１１・・を形
成した清掃基材１の片面に、ホットメルトのような粘状
質の粘着材２が接合されている。尚、図１は、清掃用物
品を使用するときの下面側を上に向けた状態で表示して
おり、又、図２は、図１のII−II断面を裏返しにして表
示したものである。

【００１５】清掃基材１の材料としては、パルプ系スパ
ンレース不織布、ポリオレフィン系不織布、ポリエステ
ル系スパンレース不織布等が使用されている。尚、他の
実施形態では、清掃基材１として織物を使用してもよ
い。この清掃基材１は、適度の柔軟性を有している。
又、この清掃基材１の大きさ・厚さは、使用目的に応じ
て適宜に設定できるが、例えば縦横長さが１５０mm×３
００mm、厚さが３〜１０mm程度のものを形成できる。

【００１６】清掃基材１に形成した穴１１，１１・・
は、図示例では格子状に配列させている。この各穴１１
の大きさは、適宜に設定できるが、例えば１つが１〜２
cm²程度の大きさにすることができる。尚、各穴１１，
１１・・は、網目状あるいはその他の形状に配列しても
よい。

【００１７】清掃基材１における穴１１の残りの部分
（格子状部分）は、突起部１２，１２・・となってい
る。該突起部１２部分は、使用時に被清掃面に接触する
部分である。この突起部１２，１２・・は、可撓性を有
しており、清掃用物品の上面を上から押圧すると自由に
撓むようになっている。又、この突起部１２，１２・・
の表面は起毛状態となっている。

【００１８】粘着材２としては、この実施形態ではホッ
トメルトのような粘状質のものが使用されている。この
粘着材２は、清掃基材１の片面全面に塗布しており、該
粘着材２の一部（符号２２で示す充填部）が各穴１１，
１１・・内の所定深さまで充填されている。尚、粘着材
２の充填部２２，２２・・は、清掃基材１に形成されて
いる穴１１の開口に達しない範囲（例えば開口から２〜
３mm程度だけ奥側に位置する範囲）で充填されている。
又、粘着材２は、清掃基材１の上面全面に例えば１mm程
度の厚さだけ盛り上げている（盛り上げ部２１）。この
盛り上げ部２１は、剥離自在な被覆シート３で被覆され
ている。

【００１９】この第１実施形態の清掃用物品を使用する
場合は、図２に示すように、清掃基材１の反粘着材側で
被清掃面Ｆを拭くようにする。そのとき、ホコリや微細
なゴミＢは、清掃基材１の下面で拭き取られて突起部１
２，１２・・に付着・保持される。又、紙切れ・パン屑
・毛髪・針・紐・砂等の比較的大きくあるいは重量のあ
るゴミＡがある場合には、清掃用物品の上面を少し強く
押圧することにより、清掃基材１の突起部１２，１２・
・を撓ませて穴１１，１１・・内の粘着材充填部２２，
２２・・をゴミＡに接触させることができ、それによっ
て大形あるいは重量のあるゴミでも捕集することができ
る。又、この清掃用物品は柔軟性を有しているので、被
清掃面に良好にフィットするようになる。

【００２０】又、この清掃用物品は、例えば図３に示す
ように、柄４１付きの掃除道具４に装着して使用するこ
ともできる。この場合は、清掃用物品上面の被覆シート
３を剥がし、粘着材２の剥き出し部２１を掃除道具４の
取付台４２の下面に接着させて使用することができる。

【００２１】図４に示す第２実施形態の清掃用物品は、
清掃基材１の上面側に平面部１３が形成されており、該
清掃基材１の下面側からは上方に凹入する多数の底付き
の凹部１１Ａ，１１Ａ・・が形成されている。尚、この
第２実施形態の各凹部１１Ａ，１１Ａ・・は、図１の穴
１１と同様に格子状に多数配列させている。そして、各
凹部１１Ａ，１１Ａ・・内には、それぞれホットメルト
のような粘状質の粘着材２が所定量づつ充填されてい
る。この粘着材充填部２２，２２・・の量は、凹部１１
の開口に達しない範囲の量である。尚、この第２実施形
態では、第１実施形態の被覆シート３が不要である。
又、図４に示す第２実施形態の清掃用物品も、第１実施
形態のものとほぼ同様に使用できる。

【００２２】尚、この各実施形態の清掃用物品は、汚れ
がひどくなる（多量のゴミを保持する）と使い捨てれば
よい。

【００２３】

【発明の効果】上記のように、本願各発明の清掃用物品
では、下面側に清掃基材１の突起部１２，１２・・があ
り、各穴１１，１１・・又は凹部１１Ａ，１１Ａ・・内
に粘着材２（充填部２２）があるので、ホコリや微細な
ゴミＢ（図２）は清掃基材１の突起部１２で捕集できる
とともに、比較的大きな又は重量のあるゴミＡは、粘着
材２で接着することができるので、単一のもので各種の
ゴミを捕集することができ、清掃効率が良好となるとい
う効果がある。又、清掃基材１と粘着材２とで構成され
たものであるから、比較的安価に製作できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願発明の第１実施形態にかかる清掃用物品の
下面側を上にした状態の斜視図である。

【図２】図１のII−II拡大断面図である。

【図３】図１の清掃用物品の他の使用例を示す斜視図で
ある。

【図４】本願発明の第２実施形態にかかる清掃用物品の
図２相当図である。

【符号の説明】

１は清掃基材、２は粘着材、３は被覆シート、１１は
穴、１２は突起部、２２は充填部である。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】表裏各面に貫通する多数の穴（１１，１
１・・）を形成し且つ薄板状の柔軟材料からなる清掃基
材（１）の片面に、ゴミを接着させ得る粘着材（２）を
接合させたことを特徴とする清掃用物品。
【請求項２】下面側に多数の凹部（１１Ａ，１１Ａ・
・）を形成し且つ板状の柔軟材料からなる清掃基材
（１）の前記凹部（１１Ａ，１１Ａ・・）内に、ゴミを
接着させ得る粘着材（２）を、前記凹部（１１Ａ）の開
口に達しない範囲で充填したことを特徴とする清掃用物
品。