JPH09223843A - 自励発振型半導体レーザーおよびその製造方法 - Google Patents
自励発振型半導体レーザーおよびその製造方法Info
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- JPH09223843A JPH09223843A JP5401996A JP5401996A JPH09223843A JP H09223843 A JPH09223843 A JP H09223843A JP 5401996 A JP5401996 A JP 5401996A JP 5401996 A JP5401996 A JP 5401996A JP H09223843 A JPH09223843 A JP H09223843A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ペレット毎の自励発振レベルがほぼ一定であ
るとともに、ビーム形状の制御が容易な自励発振型半導
体レーザーおよびそのような自励発振型半導体レーザー
を高い製造歩留まりで製造することができる製造方法を
提供する。 【解決手段】 p型クラッド層4のストライプ部4aの
両側の部分におけるp型キャップ層7、上層のp型クラ
ッド層6、n型電流狭窄層5およびp型クラッド層4中
に、その先端部がp型クラッド層4の厚さ方向の所定の
深さに達する結晶損傷領域10を形成する。
るとともに、ビーム形状の制御が容易な自励発振型半導
体レーザーおよびそのような自励発振型半導体レーザー
を高い製造歩留まりで製造することができる製造方法を
提供する。 【解決手段】 p型クラッド層4のストライプ部4aの
両側の部分におけるp型キャップ層7、上層のp型クラ
ッド層6、n型電流狭窄層5およびp型クラッド層4中
に、その先端部がp型クラッド層4の厚さ方向の所定の
深さに達する結晶損傷領域10を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自励発振型半導
体レーザーおよびその製造方法に関し、例えば、光磁気
ディスクに対する記録または再生に使用される光源に用
いて好適な自励発振型半導体レーザーおよびその製造方
法に関するものである。
体レーザーおよびその製造方法に関し、例えば、光磁気
ディスクに対する記録または再生に使用される光源に用
いて好適な自励発振型半導体レーザーおよびその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、小型の光磁気ディスクの記録/再
生装置においてその光磁気ディスクに対する記録/再生
に用いられる半導体レーザーにおいては、この半導体レ
ーザーからのレーザー光がディスク表面で反射されて半
導体レーザー自身に戻るために発生する、いわゆる戻り
光雑音の問題があった。この戻り光雑音の問題を解決す
る手段として、半導体レーザーの縦モードを多モード化
する手法が採られている。
生装置においてその光磁気ディスクに対する記録/再生
に用いられる半導体レーザーにおいては、この半導体レ
ーザーからのレーザー光がディスク表面で反射されて半
導体レーザー自身に戻るために発生する、いわゆる戻り
光雑音の問題があった。この戻り光雑音の問題を解決す
る手段として、半導体レーザーの縦モードを多モード化
する手法が採られている。
【0003】この多モード化の一つの手法として、半導
体レーザーに高周波重畳を行う方法が知られている。し
かしながら、この方法によれば、高周波重畳を行うため
の回路を設ける必要がある。このため、このような半導
体レーザーを光磁気ディスク装置に用いる場合に、その
小型化、軽量化、低コスト化の点で不利である。そこ
で、戻り光雑音の問題を解決した上で装置の小型化、軽
量化、低コスト化を行うために、自励発振型半導体レー
ザーが望まれている。この自励発振型半導体レーザーの
うち、実屈折率導波型のものについては、いくつかのも
のが提案されている。この従来の実屈折率導波型の自励
発振型半導体レーザーにおいては、電流注入領域の横方
向の屈折率差(Δn)を制御するために、p型クラッド
層の厚さや組成、分離閉じ込めヘテロ構造(Separate C
onfinement Heterostructure、SCH)型の自励発振型
半導体レーザーにおいてはp型クラッド層やp型ガイド
層の厚さや組成を制御する。
体レーザーに高周波重畳を行う方法が知られている。し
かしながら、この方法によれば、高周波重畳を行うため
の回路を設ける必要がある。このため、このような半導
体レーザーを光磁気ディスク装置に用いる場合に、その
小型化、軽量化、低コスト化の点で不利である。そこ
で、戻り光雑音の問題を解決した上で装置の小型化、軽
量化、低コスト化を行うために、自励発振型半導体レー
ザーが望まれている。この自励発振型半導体レーザーの
うち、実屈折率導波型のものについては、いくつかのも
のが提案されている。この従来の実屈折率導波型の自励
発振型半導体レーザーにおいては、電流注入領域の横方
向の屈折率差(Δn)を制御するために、p型クラッド
層の厚さや組成、分離閉じ込めヘテロ構造(Separate C
onfinement Heterostructure、SCH)型の自励発振型
半導体レーザーにおいてはp型クラッド層やp型ガイド
層の厚さや組成を制御する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようにp型クラッド層およびp型ガイド層の厚さや組成
をある一定の範囲内になるように抑えようとしても、こ
れらにばらつきを生じる。このため、ペレット毎の自励
発振レベルが異なってしまい、結果として製造歩留まり
が低く、コスト上昇につながるという問題を有してい
る。なお、ここで、自励発振レベルとは、自励発振型半
導体レーザーにおいて、自励発振することが可能な最大
の光出力のことをいう。
ようにp型クラッド層およびp型ガイド層の厚さや組成
をある一定の範囲内になるように抑えようとしても、こ
れらにばらつきを生じる。このため、ペレット毎の自励
発振レベルが異なってしまい、結果として製造歩留まり
が低く、コスト上昇につながるという問題を有してい
る。なお、ここで、自励発振レベルとは、自励発振型半
導体レーザーにおいて、自励発振することが可能な最大
の光出力のことをいう。
【0005】また、一方で、自励発振型半導体レーザー
の使用上、この自励発振型半導体レーザーのビーム形状
を整える必要がある。しかし、このビーム形状を整えよ
うとした場合、自励発振に対するマージンが減少してし
まうため、ビーム形状の制御が困難であるという問題を
有している。
の使用上、この自励発振型半導体レーザーのビーム形状
を整える必要がある。しかし、このビーム形状を整えよ
うとした場合、自励発振に対するマージンが減少してし
まうため、ビーム形状の制御が困難であるという問題を
有している。
【0006】したがって、この発明の目的は、自励発振
に対するマージンを多くとることができ、これにより、
ペレット毎の自励発振レベルがほぼ一定な自励発振型半
導体レーザーを提供することにある。この発明の他の目
的は、ビーム形状の制御が容易な自励発振型半導体レー
ザーを提供することにある。
に対するマージンを多くとることができ、これにより、
ペレット毎の自励発振レベルがほぼ一定な自励発振型半
導体レーザーを提供することにある。この発明の他の目
的は、ビーム形状の制御が容易な自励発振型半導体レー
ザーを提供することにある。
【0007】この発明の他の目的は、そのような自励発
振型半導体レーザーを高い製造歩留まりで製造すること
ができる自励発振型半導体レーザーの製造方法を提供す
ることにある。
振型半導体レーザーを高い製造歩留まりで製造すること
ができる自励発振型半導体レーザーの製造方法を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明による第1の発明は、第1導電型の第1の
クラッド層と、第1のクラッド層上の活性層と、活性層
上の第2導電型の第2のクラッド層とを有し、第2のク
ラッド層に設けられたストライプ部の両側の部分に第1
導電型の電流狭窄層が埋め込まれた電流狭窄構造を有す
る自励発振型半導体レーザーにおいて、ストライプ部の
両側の部分における第2のクラッド層の少なくとも一部
に結晶損傷領域が設けられていることを特徴とするもの
である。
に、この発明による第1の発明は、第1導電型の第1の
クラッド層と、第1のクラッド層上の活性層と、活性層
上の第2導電型の第2のクラッド層とを有し、第2のク
ラッド層に設けられたストライプ部の両側の部分に第1
導電型の電流狭窄層が埋め込まれた電流狭窄構造を有す
る自励発振型半導体レーザーにおいて、ストライプ部の
両側の部分における第2のクラッド層の少なくとも一部
に結晶損傷領域が設けられていることを特徴とするもの
である。
【0009】この発明による第1の発明の一実施形態に
おいては、結晶損傷領域はストライプ部の延在する方向
とほぼ平行に連続して設けられる。この発明による第1
の発明の他の実施形態においては、結晶損傷領域はスト
ライプ部の延在する方向とほぼ平行に部分的に設けられ
ている。この場合、より典型的には、この結晶損傷領域
はストライプ部の延在する方向とほぼ平行に所定間隔に
設けられる。この発明による第1の発明の典型的な実施
形態においては、結晶損傷領域はイオン注入法により形
成されたものである。このイオン注入のイオン種として
は、例えば、BF2 + 、H+ 、He+ 、Ar+ などが用
いられる。この発明による第1の発明のさらに他の実施
形態においては、第1のクラッド層と活性層との間の第
1導電型の第1のガイド層および活性層と第2のクラッ
ド層との間の第2導電型の第2のガイド層をさらに有す
る。
おいては、結晶損傷領域はストライプ部の延在する方向
とほぼ平行に連続して設けられる。この発明による第1
の発明の他の実施形態においては、結晶損傷領域はスト
ライプ部の延在する方向とほぼ平行に部分的に設けられ
ている。この場合、より典型的には、この結晶損傷領域
はストライプ部の延在する方向とほぼ平行に所定間隔に
設けられる。この発明による第1の発明の典型的な実施
形態においては、結晶損傷領域はイオン注入法により形
成されたものである。このイオン注入のイオン種として
は、例えば、BF2 + 、H+ 、He+ 、Ar+ などが用
いられる。この発明による第1の発明のさらに他の実施
形態においては、第1のクラッド層と活性層との間の第
1導電型の第1のガイド層および活性層と第2のクラッ
ド層との間の第2導電型の第2のガイド層をさらに有す
る。
【0010】この発明の第2の発明は、半導体基板上に
第1導電型の第1のクラッド層、活性層、第2導電型の
第2のクラッド層を順次積層する工程と、第2のクラッ
ド層の上層部にストライプ部を形成する工程と、ストラ
イプ部の両側の部分における第2のクラッド層上に第1
導電型の電流狭窄層を形成する工程と、ストライプ部の
両側の部分における第2のクラッド層の少なくとも一部
に結晶損傷領域を形成する工程とを有することを特徴と
する自励発振型半導体レーザーの製造方法である。
第1導電型の第1のクラッド層、活性層、第2導電型の
第2のクラッド層を順次積層する工程と、第2のクラッ
ド層の上層部にストライプ部を形成する工程と、ストラ
イプ部の両側の部分における第2のクラッド層上に第1
導電型の電流狭窄層を形成する工程と、ストライプ部の
両側の部分における第2のクラッド層の少なくとも一部
に結晶損傷領域を形成する工程とを有することを特徴と
する自励発振型半導体レーザーの製造方法である。
【0011】この発明による第2の発明の一実施形態に
おいては、ストライプ部の両側の部分における電流狭窄
層に対して第2のクラッド層にイオンが達するエネルギ
ーでイオン注入を行うことにより結晶損傷領域を形成す
る。このイオン注入のイオン種としては、例えば、BF
2 + 、H+ 、He+ 、Ar+ などが用いられる。この発
明の第2の発明による他の実施形態においては、電流狭
窄層および第2のクラッド層のストライプ部の上に第2
導電型の第3のクラッド層および第2の導電型のキャッ
プ層を順次積層し、キャップ層に対して第2のクラッド
層にイオンが達するエネルギーでイオン注入を行うこと
により結晶損傷領域を形成する。
おいては、ストライプ部の両側の部分における電流狭窄
層に対して第2のクラッド層にイオンが達するエネルギ
ーでイオン注入を行うことにより結晶損傷領域を形成す
る。このイオン注入のイオン種としては、例えば、BF
2 + 、H+ 、He+ 、Ar+ などが用いられる。この発
明の第2の発明による他の実施形態においては、電流狭
窄層および第2のクラッド層のストライプ部の上に第2
導電型の第3のクラッド層および第2の導電型のキャッ
プ層を順次積層し、キャップ層に対して第2のクラッド
層にイオンが達するエネルギーでイオン注入を行うこと
により結晶損傷領域を形成する。
【0012】上述のように構成されたこの発明による自
励発振型半導体レーザーによれば、ストライプ部の両側
の部分における第2のクラッド層の少なくとも一部に結
晶損傷領域が設けられているので、第2のクラッド層に
おいて、ストライプ部の両側の部分への電流の拡散が抑
えられる。一方、光はこの結晶損傷領域にあまり関係な
く第2のクラッド層中に広がるため、自励発振する。こ
れにより、自励発振に対するマージンを多くとることが
できる。
励発振型半導体レーザーによれば、ストライプ部の両側
の部分における第2のクラッド層の少なくとも一部に結
晶損傷領域が設けられているので、第2のクラッド層に
おいて、ストライプ部の両側の部分への電流の拡散が抑
えられる。一方、光はこの結晶損傷領域にあまり関係な
く第2のクラッド層中に広がるため、自励発振する。こ
れにより、自励発振に対するマージンを多くとることが
できる。
【0013】上述のように構成されたこの発明による自
励発振型半導体レーザーの製造方法によれば、ストライ
プ部の両側の部分における第2のクラッド層の少なくと
も一部に結晶損傷領域が形成されるため、自励発振に対
するマージンを多くとることができる。これにより、第
2のクラッド層の厚さや組成にばらつきを生じても、ペ
レット毎の自励発振レベルをほぼ一定にすることができ
る。
励発振型半導体レーザーの製造方法によれば、ストライ
プ部の両側の部分における第2のクラッド層の少なくと
も一部に結晶損傷領域が形成されるため、自励発振に対
するマージンを多くとることができる。これにより、第
2のクラッド層の厚さや組成にばらつきを生じても、ペ
レット毎の自励発振レベルをほぼ一定にすることができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。なお、実施形態の全図
において、同一または対応する部分には同一の符号を付
す。図1はこの発明の第1の実施形態による実屈折率導
波型の自励発振型半導体レーザーを示す。ここで、図1
Aは平面図、図1Bは図1AのB−B線に沿っての断面
図である。
て図面を参照しながら説明する。なお、実施形態の全図
において、同一または対応する部分には同一の符号を付
す。図1はこの発明の第1の実施形態による実屈折率導
波型の自励発振型半導体レーザーを示す。ここで、図1
Aは平面図、図1Bは図1AのB−B線に沿っての断面
図である。
【0015】図1に示すように、この自励発振型半導体
レーザーにおいては、n型半導体基板1上に、n型クラ
ッド層2、活性層3およびp型クラッド層4が順次積層
されている。p型クラッド層4の上層部は一方向に延び
る所定幅のストライプ部4aを有する。このストライプ
部4aの両側の部分におけるp型クラッド層4上には、
n型電流狭窄層5が埋め込まれ、これによって電流狭窄
構造が形成されている。p型クラッド層4のストライプ
部4aおよびn型電流狭窄層5上には、p型クラッド層
6およびp型キャップ層7が順次積層されている。ま
た、p型キャップ層7の上にはp側電極8が設けられ、
n型半導体基板1の裏面にはn側電極9が設けられてい
る。
レーザーにおいては、n型半導体基板1上に、n型クラ
ッド層2、活性層3およびp型クラッド層4が順次積層
されている。p型クラッド層4の上層部は一方向に延び
る所定幅のストライプ部4aを有する。このストライプ
部4aの両側の部分におけるp型クラッド層4上には、
n型電流狭窄層5が埋め込まれ、これによって電流狭窄
構造が形成されている。p型クラッド層4のストライプ
部4aおよびn型電流狭窄層5上には、p型クラッド層
6およびp型キャップ層7が順次積層されている。ま
た、p型キャップ層7の上にはp側電極8が設けられ、
n型半導体基板1の裏面にはn側電極9が設けられてい
る。
【0016】この自励発振型半導体レーザーにおいて
は、さらに、ストライプ部4aの両側の部分におけるp
型キャップ層7、p型クラッド層6、n型電流狭窄層5
およびp型クラッド層4中に、線状の結晶損傷領域10
が、このストライプ部4aに平行に、かつ、ストライプ
部4aの中心線に対してほぼ対称に設けられている。こ
の結晶損傷領域10は、その先端部がp型クラッド層4
の厚さ方向の所定の深さに達するように設けられてい
る。
は、さらに、ストライプ部4aの両側の部分におけるp
型キャップ層7、p型クラッド層6、n型電流狭窄層5
およびp型クラッド層4中に、線状の結晶損傷領域10
が、このストライプ部4aに平行に、かつ、ストライプ
部4aの中心線に対してほぼ対称に設けられている。こ
の結晶損傷領域10は、その先端部がp型クラッド層4
の厚さ方向の所定の深さに達するように設けられてい
る。
【0017】ここで、この自励発振型半導体レーザーが
AlGaAs系半導体レーザーである場合には、n型半
導体基板1はn型GaAs基板である。また、n型クラ
ッド層2は例えばAl組成比が0.45〜0.47のn
型AlGaAs層、活性層3は例えばAl組成比が0.
13のアンドープAlGaAs層、p型クラッド層4、
6は例えばAl組成比が0.45〜0.47のp型Al
GaAs層である。また、n型電流狭窄層5は例えばn
型GaAs層またはn型AlGaAs層であり、p型キ
ャップ層7は例えばp型GaAs層である。p側電極8
は例えばTi/Pt/Au電極であり、n型電極9は例
えばIn電極である。
AlGaAs系半導体レーザーである場合には、n型半
導体基板1はn型GaAs基板である。また、n型クラ
ッド層2は例えばAl組成比が0.45〜0.47のn
型AlGaAs層、活性層3は例えばAl組成比が0.
13のアンドープAlGaAs層、p型クラッド層4、
6は例えばAl組成比が0.45〜0.47のp型Al
GaAs層である。また、n型電流狭窄層5は例えばn
型GaAs層またはn型AlGaAs層であり、p型キ
ャップ層7は例えばp型GaAs層である。p側電極8
は例えばTi/Pt/Au電極であり、n型電極9は例
えばIn電極である。
【0018】図2〜図6は、この第1の実施形態による
自励発振型半導体レーザーの製造方法を工程順に説明す
るための断面図である。この自励発振型半導体レーザー
を製造するためには、まず、図2に示すように、n型半
導体基板1上に、n型クラッド層2、活性層3およびp
型クラッド層4を、例えばMOCVD法により順次成長
させる。次に、p型クラッド層4の全面に例えばCVD
法によりSiO2 膜やSiN膜を形成した後、これをエ
ッチングによりパターニングして、一方向に延びる所定
幅のストライプ形状のマスク(図示せず)を形成する。
自励発振型半導体レーザーの製造方法を工程順に説明す
るための断面図である。この自励発振型半導体レーザー
を製造するためには、まず、図2に示すように、n型半
導体基板1上に、n型クラッド層2、活性層3およびp
型クラッド層4を、例えばMOCVD法により順次成長
させる。次に、p型クラッド層4の全面に例えばCVD
法によりSiO2 膜やSiN膜を形成した後、これをエ
ッチングによりパターニングして、一方向に延びる所定
幅のストライプ形状のマスク(図示せず)を形成する。
【0019】次に、図3に示すように、このマスクをエ
ッチングマスクとして用いて、ウエットエッチング法に
より、p型クラッド層4の厚さ方向の途中の深さまでエ
ッチングする。これによって、p型クラッド層4の上層
部に、一方向に延びる所定幅のストライプ部4aが形成
される。次に、図4に示すように、このマスクを成長マ
スクとして用いて、n型電流狭窄層5を例えばMOCV
D法により成長させる。次に、この成長に用いたマスク
をエッチング除去した後、図5に示すように、全面にp
型クラッド層6およびp型キャップ層7を、例えばMO
CVD法により順次成長させる。次に、p型キャップ層
7上の全面に所定形状のレジストパターン(図示せず)
を形成する。
ッチングマスクとして用いて、ウエットエッチング法に
より、p型クラッド層4の厚さ方向の途中の深さまでエ
ッチングする。これによって、p型クラッド層4の上層
部に、一方向に延びる所定幅のストライプ部4aが形成
される。次に、図4に示すように、このマスクを成長マ
スクとして用いて、n型電流狭窄層5を例えばMOCV
D法により成長させる。次に、この成長に用いたマスク
をエッチング除去した後、図5に示すように、全面にp
型クラッド層6およびp型キャップ層7を、例えばMO
CVD法により順次成長させる。次に、p型キャップ層
7上の全面に所定形状のレジストパターン(図示せず)
を形成する。
【0020】次に、図6に示すように、このレジストパ
ターンをマスクとしてイオン注入を行うことにより結晶
損傷領域10を形成する。このとき、この結晶損傷領域
10の先端部がp型クラッド層4の厚さ方向の所定の深
さに位置するように注入エネルギーが選ばれる。このイ
オン注入のイオン種としては、例えば、BF2 + 、
H+ 、He+ 、Ar+ などが用いられる。
ターンをマスクとしてイオン注入を行うことにより結晶
損傷領域10を形成する。このとき、この結晶損傷領域
10の先端部がp型クラッド層4の厚さ方向の所定の深
さに位置するように注入エネルギーが選ばれる。このイ
オン注入のイオン種としては、例えば、BF2 + 、
H+ 、He+ 、Ar+ などが用いられる。
【0021】次に、このイオン注入のマスクに用いたレ
ジストパターンを除去した後、図1に示すように、p型
キャップ層7の全面にp側電極8を形成する。次に、n
型半導体基板1をその裏面側からラッピングすることに
より所定の厚さにする。この後、n型半導体基板1の裏
面にn側電極9を形成する。以上により、目的とする自
励発振型半導体レーザーが製造される。
ジストパターンを除去した後、図1に示すように、p型
キャップ層7の全面にp側電極8を形成する。次に、n
型半導体基板1をその裏面側からラッピングすることに
より所定の厚さにする。この後、n型半導体基板1の裏
面にn側電極9を形成する。以上により、目的とする自
励発振型半導体レーザーが製造される。
【0022】以上のように、この第1の実施形態によれ
ば、ストライプ部4aの両側の部分におけるp型キャッ
プ層7、p型クラッド層6、n型電流狭窄層5およびp
型クラッド層4中に、その先端部がp型クラッド層4の
厚さ方向の所定の深さに位置する結晶損傷領域10が設
けられている。このため、この自励発振型半導体レーザ
ーの動作時にp型クラッド層4に注入された電流は、こ
の結晶損傷領域10によりブロックされるため、それ以
上は横方向に広がりにくくなる。これに対して、光は結
晶損傷領域10にあまり関係なくp型クラッド層4中に
広がる。これにより、この自励発振型半導体レーザーは
自励発振する。したがって、p型クラッド層4の厚さや
組成にばらつきがある場合でも、自励発振に対するマー
ジンを多くとることができるので、ペレット毎の自励発
振レベルをほぼ一定にすることができる。また、このた
め、自励発振型半導体レーザーの製造歩留まりを高くす
ることができ、製造コストの低減を図ることができる。
ば、ストライプ部4aの両側の部分におけるp型キャッ
プ層7、p型クラッド層6、n型電流狭窄層5およびp
型クラッド層4中に、その先端部がp型クラッド層4の
厚さ方向の所定の深さに位置する結晶損傷領域10が設
けられている。このため、この自励発振型半導体レーザ
ーの動作時にp型クラッド層4に注入された電流は、こ
の結晶損傷領域10によりブロックされるため、それ以
上は横方向に広がりにくくなる。これに対して、光は結
晶損傷領域10にあまり関係なくp型クラッド層4中に
広がる。これにより、この自励発振型半導体レーザーは
自励発振する。したがって、p型クラッド層4の厚さや
組成にばらつきがある場合でも、自励発振に対するマー
ジンを多くとることができるので、ペレット毎の自励発
振レベルをほぼ一定にすることができる。また、このた
め、自励発振型半導体レーザーの製造歩留まりを高くす
ることができ、製造コストの低減を図ることができる。
【0023】さらに、この第1の実施形態によれば、自
励発振に対するマージンを多くとることができるので、
自励発振型半導体レーザーのビーム形状の制御が容易で
ある。このため、この自励発振型半導体レーザーを光磁
気ディスクの記録/再生装置におてい光磁気ディスクに
対する記録/再生用の光源として使用する場合に、光学
系とのカップリング効率を上げることができる。
励発振に対するマージンを多くとることができるので、
自励発振型半導体レーザーのビーム形状の制御が容易で
ある。このため、この自励発振型半導体レーザーを光磁
気ディスクの記録/再生装置におてい光磁気ディスクに
対する記録/再生用の光源として使用する場合に、光学
系とのカップリング効率を上げることができる。
【0024】図7は、この発明の第2の実施形態による
実屈折率導波型の自励発振型半導体レーザーを示す平面
図である。図7に示すように、この自励発振型半導体レ
ーザーにおいては、例えば長方形状の結晶損傷領域10
が、ストライプ部4aの両側の部分にこのストライプ部
4aと平行な方向にほぼ等間隔に設けられている。その
他のことは第1の実施形態による自励発振型半導体レー
ザーと同様であるので説明を省略する。また、この自励
発振型半導体レーザーの製造方法は、第1の実施形態に
よる自励発振型半導体レーザーの製造方法と同様である
ので説明を省略する。この第2の実施形態によれば、第
1の実施形態と同様な効果が得られる。
実屈折率導波型の自励発振型半導体レーザーを示す平面
図である。図7に示すように、この自励発振型半導体レ
ーザーにおいては、例えば長方形状の結晶損傷領域10
が、ストライプ部4aの両側の部分にこのストライプ部
4aと平行な方向にほぼ等間隔に設けられている。その
他のことは第1の実施形態による自励発振型半導体レー
ザーと同様であるので説明を省略する。また、この自励
発振型半導体レーザーの製造方法は、第1の実施形態に
よる自励発振型半導体レーザーの製造方法と同様である
ので説明を省略する。この第2の実施形態によれば、第
1の実施形態と同様な効果が得られる。
【0025】図8は、この発明の第3の実施形態による
実屈折率導波型の自励発振型半導体レーザーを示す。こ
こで、図8Aは平面図、図8Bは図8AのB−B線に沿
っての断面図である。図8に示すように、この自励発振
型半導体レーザーにおいては、結晶損傷領域10が、ス
トライプ部4aの両側の部分のほぼ全面に設けられてい
る。その他のことは第1の実施形態による実屈折率導波
型の自励発振型半導体レーザーと同様であるので説明を
省略する。また、この自励発振型半導体レーザーの製造
方法は、第1の実施形態による自励発振型半導体レーザ
ーと同様であるので説明を省略する。この第3の実施形
態によれば、第1の実施形態と同様な効果が得られる。
実屈折率導波型の自励発振型半導体レーザーを示す。こ
こで、図8Aは平面図、図8Bは図8AのB−B線に沿
っての断面図である。図8に示すように、この自励発振
型半導体レーザーにおいては、結晶損傷領域10が、ス
トライプ部4aの両側の部分のほぼ全面に設けられてい
る。その他のことは第1の実施形態による実屈折率導波
型の自励発振型半導体レーザーと同様であるので説明を
省略する。また、この自励発振型半導体レーザーの製造
方法は、第1の実施形態による自励発振型半導体レーザ
ーと同様であるので説明を省略する。この第3の実施形
態によれば、第1の実施形態と同様な効果が得られる。
【0026】次に、この発明の第4の実施形態によるS
CH型の自励発振型半導体レーザーについて説明する。
図9は、この第4の実施形態による自励発振型半導体レ
ーザーについて示す。ここで、図9Aは平面図、図9B
は図9AのB−B線に沿っての断面図である。図9に示
すように、この自励発振型半導体レーザーにおいては、
n型クラッド層2と活性層3との間にn型ガイド層11
が設けられ、活性層3とp型クラッド層との間のp型ガ
イド層12が設けられていることによりSCH構造を有
している。
CH型の自励発振型半導体レーザーについて説明する。
図9は、この第4の実施形態による自励発振型半導体レ
ーザーについて示す。ここで、図9Aは平面図、図9B
は図9AのB−B線に沿っての断面図である。図9に示
すように、この自励発振型半導体レーザーにおいては、
n型クラッド層2と活性層3との間にn型ガイド層11
が設けられ、活性層3とp型クラッド層との間のp型ガ
イド層12が設けられていることによりSCH構造を有
している。
【0027】ここで、この自励発振型半導体レーザーが
AlGaAs系半導体レーザーである場合には、n型ガ
イド層11は例えばAl組成比が活性層3とn型クラッ
ド層2との中間の値のn型AlGaAs層であり、p型
ガイド層12は例えばAl組成比が活性層3とp型クラ
ッド層4との中間の値のp型AlGaAs層である。そ
の他のことは第1の実施形態による自励発振型半導体レ
ーザーと同様であるので説明を省略する。この自励発振
型半導体レーザーの製造方法は、第1の実施形態による
自励発振型半導体レーザーの製造方法とほぼ同様である
ので説明を省略する。この第4の実施形態によれば、S
CH型の自励発振型半導体レーザーにおいて、第1の実
施形態と同様な効果が得られる。
AlGaAs系半導体レーザーである場合には、n型ガ
イド層11は例えばAl組成比が活性層3とn型クラッ
ド層2との中間の値のn型AlGaAs層であり、p型
ガイド層12は例えばAl組成比が活性層3とp型クラ
ッド層4との中間の値のp型AlGaAs層である。そ
の他のことは第1の実施形態による自励発振型半導体レ
ーザーと同様であるので説明を省略する。この自励発振
型半導体レーザーの製造方法は、第1の実施形態による
自励発振型半導体レーザーの製造方法とほぼ同様である
ので説明を省略する。この第4の実施形態によれば、S
CH型の自励発振型半導体レーザーにおいて、第1の実
施形態と同様な効果が得られる。
【0028】次に、この発明の第5の実施形態によるS
CH型の自励発振型半導体レーザーについて説明する。
図10は、この第5の実施形態による自励発振型半導体
レーザーを示す断面図である。
CH型の自励発振型半導体レーザーについて説明する。
図10は、この第5の実施形態による自励発振型半導体
レーザーを示す断面図である。
【0029】図10に示すように、この自励発振型半導
体レーザーにおいては、結晶損傷領域10が、ストライ
プ部4aの両側の部分におけるp型キャップ層7、p型
クラッド層6、n型電流狭窄層5、p型クラッド層4お
よびp型ガイド層12中に設けられ、かつ、その先端部
がp型ガイド層12の厚さ方向の所定の深さに位置する
ように設けられている。その他のことは第4の実施形態
による自励発振型半導体レーザーと同様であるので説明
を省略する。この自励発振型半導体レーザーの製造方法
は、第1の実施形態による自励発振型半導体レーザーの
製造方法とほぼ同様であるので説明を省略する。この第
5の実施形態によれば、第4の実施形態と同様な効果が
得られる。
体レーザーにおいては、結晶損傷領域10が、ストライ
プ部4aの両側の部分におけるp型キャップ層7、p型
クラッド層6、n型電流狭窄層5、p型クラッド層4お
よびp型ガイド層12中に設けられ、かつ、その先端部
がp型ガイド層12の厚さ方向の所定の深さに位置する
ように設けられている。その他のことは第4の実施形態
による自励発振型半導体レーザーと同様であるので説明
を省略する。この自励発振型半導体レーザーの製造方法
は、第1の実施形態による自励発振型半導体レーザーの
製造方法とほぼ同様であるので説明を省略する。この第
5の実施形態によれば、第4の実施形態と同様な効果が
得られる。
【0030】以上、この発明の実施形態について具体的
に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定され
るものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の
変形が可能である。例えば、この発明は、上述の第1か
ら第5の実施形態において挙げたレーザー構造以外の自
励発振型半導体レーザーにも適用することが可能であ
る。また、結晶損傷領域10の平面形状は、上述の第1
〜第5の実施形態と異なる平面形状としてもよい。
に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定され
るものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の
変形が可能である。例えば、この発明は、上述の第1か
ら第5の実施形態において挙げたレーザー構造以外の自
励発振型半導体レーザーにも適用することが可能であ
る。また、結晶損傷領域10の平面形状は、上述の第1
〜第5の実施形態と異なる平面形状としてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、第2のクラッド層の厚さや組成のばらつきがある場
合でも、自励発振に対するマージンを多くとることがで
きるので、ペレット毎の自励発振レベルをほぼ一定にす
ることができる。このため、自励発振型半導体レーザー
の製造歩留まりを高くすることができ、これにより、製
造コストを低減することができる。また、自励発振に対
するマージンを多くとることができるので、ビーム形状
の制御が容易である。
ば、第2のクラッド層の厚さや組成のばらつきがある場
合でも、自励発振に対するマージンを多くとることがで
きるので、ペレット毎の自励発振レベルをほぼ一定にす
ることができる。このため、自励発振型半導体レーザー
の製造歩留まりを高くすることができ、これにより、製
造コストを低減することができる。また、自励発振に対
するマージンを多くとることができるので、ビーム形状
の制御が容易である。
【図1】この発明の第1の実施形態による自励発振型半
導体レーザーを示す平面図および断面図である。
導体レーザーを示す平面図および断面図である。
【図2】この発明の第1の実施形態による自励発振型半
導体レーザーの製造方法を説明するための断面図であ
る。
導体レーザーの製造方法を説明するための断面図であ
る。
【図3】この発明の第1の実施形態による自励発振型半
導体レーザーの製造方法を説明するための断面図であ
る。
導体レーザーの製造方法を説明するための断面図であ
る。
【図4】この発明の第1の実施形態による自励発振型半
導体レーザーの製造方法を説明するための断面図であ
る。
導体レーザーの製造方法を説明するための断面図であ
る。
【図5】この発明の第1の実施形態による自励発振型半
導体レーザーの製造方法を説明するための断面図であ
る。
導体レーザーの製造方法を説明するための断面図であ
る。
【図6】この発明の第1の実施形態による自励発振型半
導体レーザーの製造方法を説明するための断面図であ
る。
導体レーザーの製造方法を説明するための断面図であ
る。
【図7】この発明の第2の実施形態による自励発振型半
導体レーザーを示す平面図である。
導体レーザーを示す平面図である。
【図8】この発明の第3の実施形態による自励発振型半
導体レーザーを示す平面図および断面図である。
導体レーザーを示す平面図および断面図である。
【図9】この発明の第4の実施形態による自励発振型半
導体レーザーを示す平面図および断面図である。
導体レーザーを示す平面図および断面図である。
【図10】この発明の第5の実施形態による自励発振型
半導体レーザーを示す断面図である。
半導体レーザーを示す断面図である。
1・・・n型半導体基板、2・・・n型クラッド層、3
・・・活性層、4,6・・・p型クラッド層、4a・・
・ストライプ部、5・・・n型電流狭窄層、7・・・p
型キャップ層、10・・・結晶損傷領域、11・・・n
型ガイド層、12・・・p型ガイド層
・・・活性層、4,6・・・p型クラッド層、4a・・
・ストライプ部、5・・・n型電流狭窄層、7・・・p
型キャップ層、10・・・結晶損傷領域、11・・・n
型ガイド層、12・・・p型ガイド層
Claims (9)
- 【請求項1】 第1導電型の第1のクラッド層と、 上記第1のクラッド層上の活性層と、 上記活性層上の第2導電型の第2のクラッド層とを有
し、 上記第2のクラッド層に設けられたストライプ部の両側
の部分に第1導電型の電流狭窄層が埋め込まれた電流狭
窄構造を有する自励発振型半導体レーザーにおいて、 上記ストライプ部の両側の部分における上記第2のクラ
ッド層の少なくとも一部に結晶損傷領域が設けられてい
ることを特徴とする自励発振型半導体レーザー。 - 【請求項2】 上記結晶損傷領域は上記ストライプ部の
延在する方向とほぼ平行に連続して設けられていること
を特徴とする請求項1記載の自励発振型半導体レーザ
ー。 - 【請求項3】 上記結晶損傷領域は上記ストライプ部の
延在する方向とほぼ平行に部分的に設けられていること
を特徴とする請求項1記載の自励発振型半導体レーザ
ー。 - 【請求項4】 上記結晶損傷領域は上記ストライプ部の
延在する方向とほぼ平行に所定間隔で設けられているこ
とを特徴とする請求項3記載の自励発振型半導体レーザ
ー。 - 【請求項5】 上記結晶損傷領域はイオン注入法により
形成されたものであることを特徴とする請求項1記載の
自励発振型半導体レーザー。 - 【請求項6】 上記第1のクラッド層と上記活性層との
間の第1導電型の第1のガイド層および上記活性層と上
記第2のクラッド層との間の第2導電型の第2のガイド
層をさらに有することを特徴とする請求項1記載の自励
発振型半導体レーザー。 - 【請求項7】 半導体基板上に第1導電型の第1のクラ
ッド層、活性層、第2導電型の第2のクラッド層を順次
積層する工程と、 上記第2のクラッド層の上層部にストライプ部を形成す
る工程と、 上記ストライプ部の両側の部分における上記第2のクラ
ッド層上に第1導電型の電流狭窄層を形成する工程と、 上記ストライプ部の両側の部分における上記第2のクラ
ッド層の少なくとも一部に結晶損傷領域を形成する工程
とを有することを特徴とする自励発振型半導体レーザー
の製造方法。 - 【請求項8】 上記ストライプ部の両側の部分における
上記電流狭窄層に対して上記第2のクラッド層にイオン
が達するエネルギーでイオン注入を行うことにより上記
結晶損傷領域を形成することを特徴とする請求項7記載
の自励発振型半導体レーザーの製造方法。 - 【請求項9】 上記電流狭窄層および上記第2のクラッ
ド層の上記ストライプ部の上に第2導電型の第3のクラ
ッド層および第2導電型のキャップ層を順次積層し、上
記キャップ層に対して上記第2のクラッド層にイオンが
達するエネルギーでイオン注入を行うことにより上記結
晶損傷領域を形成することを特徴とする請求項7記載の
自励発振型半導体レーザーの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5401996A JPH09223843A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | 自励発振型半導体レーザーおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5401996A JPH09223843A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | 自励発振型半導体レーザーおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09223843A true JPH09223843A (ja) | 1997-08-26 |
Family
ID=12958884
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5401996A Pending JPH09223843A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | 自励発振型半導体レーザーおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09223843A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010267735A (ja) * | 2009-05-13 | 2010-11-25 | Sharp Corp | 窒化物半導体レーザ素子、光ディスク装置および画像表示装置 |
-
1996
- 1996-02-16 JP JP5401996A patent/JPH09223843A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010267735A (ja) * | 2009-05-13 | 2010-11-25 | Sharp Corp | 窒化物半導体レーザ素子、光ディスク装置および画像表示装置 |
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