JPH09223135A - 印刷システムおよびその制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷装置側でフォントデータのために一時記
憶装置の容量を特に大きくすることなく、フォントデー
タの印刷装置への転送時間も長くなることのない効率的
な印字出力を可能とし、ひいては利用者の利便性向上を
図る。 【解決手段】 情報処理装置１のＣＰＵは、本装置１の
仮名漢字変換機能が使用する仮名漢字変換辞書を検索し
て、ユーザーが文書作成時に使用した頻度の高い文字コ
ードの一覧を作成し、その文字コードとフォントデータ
を印字装置２が待機状態である時に印刷装置２に送信す
る。印刷実行時に印字される確率の高い文字のフォント
データを印刷に先立って印刷装置２に送信しておくこと
ができ、効率の良い印字出力が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、コンピューターを
利用した情報処理装置と印刷装置とを備えた印刷システ
ムおよびその制御方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、コンピューターを利用した情報処
理装置と印刷装置とからなる印刷システムでは、印刷装
置の一時記憶装置上に任意または固定の大きさの領域を
確保して、該領域を文字のフォントデータを保持するた
めに利用し、該領域にデータが含まれている文字を印字
する際には、印刷装置側のフォントデータを用いて印字
を行っている。

【０００３】これにより、前記領域にデータが含まれて
いる文字を印刷する場合、情報処理装置はその文字の文
字コードを印刷装置へ送信すればよく、印刷装置への文
字出力を効率的に行うことができる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の印刷システ
ムおよびその制御方法は、すべての文字についてのフォ
ントデータを印刷装置に送信するか、印刷時に印字する
文字を調べて印字する文字についてのフォントデータを
印刷装置に送信している。

【０００５】しかしながら、前者の方法では特に日本語
のような文字種の多い言語の場合、フォントデータが大
量になるので印刷装置の一時記憶装置の容量を大きくし
なければならず、また、後者の方法では、印刷時に印刷
データとともにフォントデータを印刷装置に送信する必
要があり、フォントデータの分だけ転送時間が長くなる
という問題があった。

【０００６】そこで、本発明は、印刷装置側でフォント
データのために一時記憶装置の容量を特に大きくするこ
となく、フォントデータの印刷装置への転送時間も長く
なることのない効率的な印字出力を可能とし、ひいては
利用者の利便性向上に寄与し得る印刷システムおよびそ
の制御方法を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第１の発明に係る印刷システムおよびその制御方法
は、仮名文字列に対応する変換文字列候補を仮名漢字変
換辞書として有し、入力された仮名文字列の変換文字列
候補を前記仮名漢字変換辞書に応じて提示し、提示され
た変換文字列候補の中から文字列を入力する手段と、こ
の入力手段において選択頻度の高い変換候補を優先的に
提示するために前記入力手段が使用する仮名漢字変換辞
書の内容を更新する手段と、指定された文字コードに対
応するフォントデータから文字のイメージデータを生成
する手段とを備えた情報処理装置と、文字コードと文字
コードに対応した文字のフォントデータを保持する記憶
領域を有し、文字コードによる文字出力要求に対し前記
記憶領域に保持されている文字のフォントデータを使用
して印字を行う印刷装置とで構成される印刷システムお
よびその制御方法において、前記情報処理装置において
前記仮名漢字変換辞書の内容から使用頻度の高い文字の
文字コード一覧を作成する手段またはステップと、前記
使用頻度の高い文字の文字コード一覧に含まれる文字の
文字コードとその文字のフォントデータとを前記印刷装
置の待機状態時に前記印刷装置に転送する手段またはス
テップと、前記印刷装置において受信した文字コードと
その文字のフォントデータとを前記記憶領域に格納する
手段またはステップと、印刷時、前記印刷装置内の記憶
領域内に格納済みの文字については前記記憶領域のフォ
ントデータを使用して印刷を行う手段またはステップと
を有する。

【０００８】また、第２の発明に係る印刷システムおよ
びその制御方法は、前記使用頻度の高い文字の文字コー
ド一覧を作成する手段またはステップは、文書作成のア
プリケーション毎に、使用頻度の高い文字の文字コード
一覧を作成することを特徴とする。

【０００９】また、第３の発明に係る印刷システムおよ
びその制御方法は、前記印刷システムおよびその制御方
法において、仮名漢字変換辞書を一定の時間間隔で再検
索し、使用頻度の高い文字の文字コード一覧を更新する
手段またはステップと、前記更新された内容により、上
記印刷装置内の上記記憶領域内の文字コードとそのフォ
ントデータを更新する手段またはステップを有する。

【００１０】また、第４の発明に係る印刷システムおよ
びその制御方法は、前記印刷システムおよびその制御方
法において、更新された使用頻度の高い文字コード一覧
と上記印刷装置に送信済みの文字コードとの差分一覧を
作成する手段またはステップと、前記差分一覧の内容に
より前記印刷装置内の前記記憶領域内の文字コードとそ
のフォントデータを置き換える手段またはステップとを
有する。

【００１１】第５の発明に係る印刷システムおよびその
制御方法は、仮名文字列に対応する変換文字列候補を仮
名漢字変換辞書として有し、入力された仮名文字列の変
換文字列候補を前記仮名漢字変換辞書に応じて提示し、
提示された変換文字列候補の中から文字列を入力する手
段と、この入力手段において選択頻度の高い変換候補を
優先的に提示するために前記入力手段が使用する仮名漢
字変換辞書の内容を更新する手段と、指定された文字コ
ードに対応するフォントデータから文字のイメージデー
タを生成する手段とを備えた情報処理装置と、印刷装置
とで構成される印刷システムおよびその制御方法におい
て、前記情報処理装置において前記仮名漢字変換辞書の
内容から使用頻度の高い文字の文字コード一覧を作成す
る手段またはステップと、前記使用頻度の高い文字の文
字コード一覧に含まれる文字の文字コードとその文字の
フォントデータとを前記印刷装置の待機状態時に前記印
刷装置に転送する手段またはステップとを有する。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。

【００１３】（本発明の実施の第１の形態）図１は本発
明の実施の第１の形態に係る印刷システムの構成図であ
る。

【００１４】この印刷システムは、同図に示すように、
情報処理装置１と印刷装置２とを双方性インタフェー
ス、例えばセントロニクスインタフェース３により接続
したものである。

【００１５】図２は図１の情報処理装置１の内部構成を
示すブロック図である。

【００１６】この情報処理装置１は、同図に示すよう
に、本装置１を制御するＣＰＵ１０と、ＣＰＵ１０のワ
ークエリアを提供するＲＡＭ１１と、図１０、図１１及
び図１２のフローチャートに示すようなＣＰＵ１０のプ
ログラム等を記憶するハードデスク（フロッピーデス
ク、ＣＤ−ＲＯＭ等でもよい）１２と、セントロニクス
インタフェース３に接続されたセントロニクスポート１
３と、ＣＲＴ等の表示器１４と、キーボード１５とを有
している。これらのＣＰＵ１０、ＲＡＭ１１、ハードデ
スク１２、セントロニクスポート１３、表示器１４、及
びキーボード１５は、メインバス１６により互いに接続
されている。

【００１７】ＲＡＭ１１には、図４に示すデータ格納方
式により仮名漢字変換辞書１１０が格納されている。図
４において「Ｎ」は、仮名漢字変換辞書１１０が有して
いる変換候補の総数を意味する。この仮名漢字変換辞書
１１０は情報処理装置１の仮名漢字変換機能により、あ
る候補が選択された場合にその変数候補に対応する参照
回数が１だけ増やされるようになっている。なお、仮名
漢字変換辞書１１０は、ハードデスク１２に格納しても
よい。

【００１８】また、ＲＡＭ１１には、図５に示す参照回
数テーブル１１１、図６に示す高頻度文字コードテーブ
ル１１２及び図７に示すフォントデータ送信済文字コー
ドテーブル１１３が記憶されている。各テーブル１１
１、１１２、１１３は、情報処理装置１側のプログラム
が使用するテーブルである。ここで、テーブル１１２、
１１３の「Ｍａｘ」は印刷装置２が格納可能なフォント
データの最大数を意味する（図１４の「Ｍａｘ」も同
じ）。なお、各テーブル１１１、１１２、１１３は、ハ
ードデスク１２に記憶してもよい。

【００１９】情報処理装置１のＣＰＵ１０は、ハードデ
スク１２からＲＡＭ１１に読み込まれたプログラムに基
づき、メインバス１４を介してＲＡＭ１１，ハードデス
ク１２、セントロニクスポート１３を制御してフォント
データ送信処理（文字コード表作成処理、フォントデー
タ登録処理）及び印刷データ作成処理を実行するもので
ある。

【００２０】図３は図１の印刷装置２の内部構成を示す
ブロック図である。

【００２１】この印刷装置２は、同図に示すように、本
装置２を制御するＣＰＵ２０と、ＣＰＵ２０のワークエ
リアを提供するＲＡＭ２１と、ＲＯＭ（フロッピーデス
ク、ＣＤ−ＲＯＭ、ハードデスク等でもよい）２２と、
セントロニクスインタフェース３に接続されたセントロ
ニクスポート２３と、印刷処理を行う印刷処理部２４と
を有している。これらのＣＰＵ２０、ＲＡＭ２１、ＲＯ
Ｍ２２、セントロニクスポート２３及び印刷処理部２４
は、メインバス２５により互いに接続されている。

【００２２】ＲＯＭ２２には、フォントデータを印刷装
置２のＲＡＭ２１に格納またはＲＡＭ２１から削除する
ための図８に示すコマンド形式のフォントデータ操作コ
マンド（フォントデータ登録コマンド、フォントデータ
削除コマンド、フォントデータクリアコマンド）を実行
するための、図１３のフローチャートに示すようなＣＰ
Ｕ２０のプログラム等が記憶されている。

【００２３】ＲＡＭ２１には、図９に示すデータ格納形
式により文字コード及びフォントデータが格納されるフ
ォントデータ格納テーブル２１０が記憶されている。

【００２４】印刷装置２のＣＰＵ２０は、ＲＯＭ２２か
ら読み込まれたプログラムに基づき、メインバス２５を
介してＲＡＭ２１、ＲＯＭ２２、セントロニクスポート
２３、電子写真方式、または、インクジェット方式等の
印刷処理部２４を制御して印刷処理を実行するものであ
る。

【００２５】次に、情報処理装置１におけるフォントデ
ータ送信処理（文字コード表作成処理、フォントデータ
登録処理）を図１０及び図１１のフローチャートに従っ
て説明する。図１０は、仮名漢字変換辞書１１０を検索
し、印刷装置２に送信すべき使用頻度の高い文字の文字
コード表の作成処理を示すフローチャートであり、図１
１は前記使用頻度の高い文字コード表に含まれる文字コ
ードのフォントデータを印刷装置２の記憶領域上への登
録処理を示すフローチャートである。

【００２６】まず、文字コード表作成処理を図１０のフ
ローチャートに従って説明する。

【００２７】情報処理装置１のＣＰＵ１０は、ハードデ
ィスク１２が記憶するプログラムに基づいて以下に説明
する文字コード表作成処理を実行する。

【００２８】すなわち、ＣＰＵ１０は、ＲＡＭ１１が記
憶する仮名漢字変換辞書１１０を基に変換候補を参照回
数順（降順）に並び変えた参照回数テーブル１１１を作
成する（Ｓ１０１）。なお、並べ替えの方法に関しては
参照回数をキーとして既知のソートアルゴリズム（シェ
ルソート、クイックソート等）により行えばよいので、
ここではその説明を省略する。ＣＰＵ１０は、高頻度文
字コードテーブル１１２を初期化するためにテーブル１
１２の文字コードをすべてＮＵＬＬにする（Ｓ１０
２）。ここで「ＮＵＬＬ」とは、文字コード以外の特定
の値をいう。テーブル１１１の検索用カウンタであるＲ
ＡＭ１１上の変数ｉを１、テーブル１１２の登録カウン
タであるＲＡＭ１１上の変数ｐを１にそれぞれ初期化す
る（Ｓ１１０）。ＲＡＭ１１上の文字列を格納する文字
列変数ＳＴＲにテーブル１１１のｉ番目の変数候補をセ
ットする（Ｓ１１１）。文字列ＳＴＲの文字数を格納す
るためのＲＡＭ１１上の変数ｍに文字列ＳＴＲの文字数
をセットする（Ｓ１１２）。なお、文字列ＳＴＲの文字
数を調べる方法については既知の方法があるので、ここ
ではその説明を省略する。文字列ＳＴＲの検索用カウン
タであるＲＡＭ１１上の変数Ｊを１に初期化する（Ｓ１
１３）。文字列ＳＴＲの全ての文字についてテーブル１
１２へ登録が済んだかを判断するためｊとｍの大きさを
比較し（Ｓ１１４）、ｊがｍよりも大きい場合、文字列
ＳＴＲのすべての文字について登録が済んだので、ｉを
１だけ増やし（Ｓ１１５）、ステップＳ１１１に戻る。
ｊがｍより大きくない場合は、文字列ＳＴＲのｊ番目の
文字の文字コードをテーブル１１２へ追加するための前
処理として、ＲＡＭ１１上の変数ＣＯＤＥにＳＴＲのｊ
文字目の文字コードをセットし（Ｓ１２０）、テーブル
１１２の検索カウンターであるＲＡＭ１１上の変数ｑを
１に初期化する（Ｓ１２１）。テーブル１１２のｑ番の
文字コードとＣＯＤＥを比較し（Ｓ１２２）、等しい場
合は、既にＣＯＤＥはテーブル１１２に登録済であるこ
とになるので、テーブル１１２にＣＯＤＥを登録せず、
文字列ＳＴＲの次の文字を処理するためｊを１だけ増や
し（Ｓ１２８）、前記ステップＳ１１４に移る。等しく
ない場合はｐとｑを比較し（Ｓ１２３）、ｐとｑが等し
くない場合はテーブル１１２の次の文字コードとＣＯＤ
Ｅを比較するためにｑを１増やし（Ｓ１２４）て、前記
ステップＳ１２２の処理に移る。ｐとｑが等しい場合に
はテーブル１１２に登録済の文字コードとＣＯＤＥの比
較がすべて終了したことになり、テーブル１１２にはＣ
ＯＤＥの文字コードが登録されていなかったことになる
ので、テーブル１１２のｐ番の文字コードをＣＯＤＥに
し（Ｓ１２５）て、ｐを１だけ増やす（Ｓ１２６）。次
にｐとＭａｘを比較し（Ｓ１２７）、ｐがＭａｘより大
きくない場合は、まだテーブル１１２に文字コードを登
録できるので、次の文字を登録する処理のため、前記ス
テップＳ１１４に移る。ｐがＭａｘよりも大きい場合
は、使用頻度の高い文字コードの一覧である高頻度文字
コードテーブル１１２が作成されたことになるので、図
１１のフォントデータ登録処理へと移る（Ｓ１５０）。

【００２９】次に、フォントデータ登録処理を図１１の
フローチャートに従って説明する。

【００３０】情報処理装置１のＣＰＵ１０は、ハードデ
ィスク１２が記憶するプログラムに基づいて以下に説明
するフォントデータ登録処理を実行する。

【００３１】すなわち、ＣＰＵ１０は、印刷装置２にフ
ォントデータが送信済の文字の文字コード一覧として使
用するテーブル１１３の文字コードをすべてＮＵＬＬと
し、テーブル１１３を初期化する（Ｓ２０１）。印刷装
置２に記憶されているすべてのフォントデータを削除す
るためにフォントデータクリアコマンドを印刷装置２へ
送信する（Ｓ２０２）。テーブル１１２およびテーブル
１１３のデータアクセス用のＲＡＭ１１上のカウンタ変
数ｐを１に初期化する（Ｓ２１０）。ＲＡＭ１１上の変
数ＣＯＤＥにテーブル１１２のｐ番の文字コードをセッ
トする（Ｓ２１１）。印刷装置２が待機状態になるのを
待ち（Ｓ２１２）、待機状態になったらＣＯＤＥのフォ
ントデータ登録コマンドを作成し、印刷装置２へ送信す
る（Ｓ２１３）。テーブル１１３のｐ番の文字コードに
ＣＯＤＥをセットする（Ｓ２１４）。ｐを１だけ増やし
（Ｓ２１５）、ｐとＭａｘを比較し（Ｓ２１６）、ｐが
Ｍａｘより大きくない場合は、テーブル１１２の次の文
字コードのフォントデータを印刷装置２に登録するため
ステップＳ２１１の処理へ移る。ｐがＭａｘよりも大き
い場合は、テーブル１１２のすべての文字コードのフォ
ントデータは印刷装置２に登録済であるので、一定時間
待った後（Ｓ２２０）、再び辞書１１０を検索するため
図１０の文字コード表作成処理へと移る（Ｓ２５０）。

【００３２】次に、情報処理装置１における印刷データ
作成処理を図１２のフローチャートに従って説明する。

【００３３】情報処理装置１のＣＰＵ１０は、ハードデ
ィスク１２が記憶するプログラムに基づいて以下に説明
する印刷データ作成処理を実行する。

【００３４】すなわち、ＣＰＵ１０は、印刷データを作
成する処理において、印字要求であるのかを調べ（Ｓ６
０１）、印字要求でなければ通常の印刷データを作成す
る処理に移る（Ｓ６１２）。印字要求であれば、印字す
る文字コードがテーブル１１３に含まれているかを調べ
（Ｓ６１０）、含まれていれば印刷装置２に登録されて
いるフォントデータを使用して印字するための印刷デー
タを作成し（Ｓ６１１）、含まれていない場合は、前記
ステップＳ６１２の処理へ移る。印刷データの作成が終
了するまで上記手順を繰り返す（Ｓ６２０）。

【００３５】次に、印刷装置２における印刷処理を図１
３のフローチャートに従って説明する。

【００３６】印刷装置２のＣＰＵ２０は、ＲＯＭ２２が
記憶するプログラムに基づいて以下に説明する印刷処理
を実行する。

【００３７】すなわち、ＣＰＵ２０は、情報処理装置１
からの送信があるまで待つ（Ｓ５０１）。データを受信
した場合、印刷データであるかを調べる（Ｓ５１０）。
印刷データでない場合、フォントデータ登録コマンドで
あれば（Ｓ５１１）、送信された文字コードおよびフォ
ントデータをＲＡＭ２１上のフォントデータ格納テーブ
ル２１０の空いている場所に登録する（Ｓ５１２）。フ
ォントデータ削除コマンドであれば（Ｓ５１３）、送信
された文字コードの文字コードとフォントデータをフォ
ントデータ格納テーブル２１０から削除する（Ｓ５１
４）。フォントデータクリアコマンドであれば（Ｓ５１
５）、フォントデータ格納テーブル２１０のすべての文
字コードとフォントデータを削除する（Ｓ５１６）。そ
れ以外のコマンドは通常のコマンド処理を行う（Ｓ５１
７）。コマンド処理後、ステップＳ５０１の処理へ移
る。ステップＳ５１０で受信したデータが印刷データで
ある場合、文字コードによる印字要求であるかを調べ
（Ｓ５２０）、文字コードによる印字要求であれば、フ
ォントデータ格納テーブル２１０を検索し、登録されて
いるフォントデータを使用して印字処理を行い（Ｓ５２
２）、文字コードによる印字要求でなければ、通常の印
字処理を行う（Ｓ５２１）。印刷データが残っていれば
ステップＳ５２０の処理に移り、そうでなければ、ステ
ップＳ５０１の処理に移る（Ｓ５２３）。

【００３８】（本発明の実施の第２の形態）本発明の実
施の第２の形態に係る印刷システムでは、情報処理装置
１の仮名漢字変換機能が使用する仮名漢字変換辞書１１
０としてアプリケーション毎の専用辞書を持つものと
し、図１０のステップＳ１０１で検索する辞書を実行し
ているアプリケーション専用辞書にする。

【００３９】ここでは情報処理装置１側の印刷データ作
成処理及び印刷装置２側の印刷処理については上記第１
の形態と同じである。

【００４０】（本発明の実施の第３の形態）上記第１の
形態では、再検索後、印刷装置２側のフォントデータを
すべて削除し、新たにすべてのフォントデータを送信し
ているが、本発明の実施の第３の形態に係る印刷システ
ムでは、差分を送信するようにしたものである。

【００４１】すなわち、情報処理装置１のＲＡＭ１１に
は、図５、図６及び図７に示すテーブル１１１、１１
２、１１３の他に、図１４に示す差分テーブル１１４が
記憶されている。なお、各テーブル１１１、１１２、１
１３、１１４は、ハードデスク１２に記憶してもよい。

【００４２】情報処理装置１のハードデスク１２には、
図１０、図１１及び図１２の他に、図１５及び図１６の
フローチャートに示すようなＣＰＵ１０のプログラムが
記憶されている。

【００４３】ＣＰＵ１０は、ハードデスク１２からＲＡ
Ｍ１１に読み込まれたプログラムに基づき、メインバス
１４を介してＲＡＭ１１，ハードデスク１２、セントロ
ニクスポート１３を制御して差分一覧作成処理及び差分
一覧送信処理を実行するものである。

【００４４】また、情報処理装置１側の印刷データ作成
処理及び印刷装置２側の印刷処理については上記第１の
形態と同じである。

【００４５】まず、差分一覧作成処理を図１５のフロー
チャートに従って説明する。ここでは、先述の図１０、
図１１の処理が少なくとも一度実行された後、図１２の
処理に引き続き、図１５に移る（この後、図１０のＳ１
５０では図１５に移るものとする。）。

【００４６】情報処理装置１のＣＰＵ１０は、ハードデ
スク１２が記憶するプログラムに基づいて以下に説明す
る差分一覧作成処理を実行する。

【００４７】すなわち、ＣＰＵ１０は、差分テーブル１
１４を初期化するため、テーブル１１４のＩＤをすべて
０にする（Ｓ３０１）。ＲＡＭ１１上の変数ｉ（テーブ
ル１１３用カウンタ）および変数ｐ（テーブル１１４用
カウンタ）を１に初期化する（Ｓ３１０）。ＲＡＭ１１
上の変数ＣＯＤＥ１にテーブル１１３のｉ番の文字コー
ドをセットし（Ｓ３１１）、ＲＡＭ１１上の変数ｎ（テ
ーブル１１２用カウンタ）を１に初期化する（Ｓ３１
２）。ＣＯＤＥ２にテーブル１１２のｎ番の文字コード
をセットする（Ｓ３１３）。ＣＯＤＥ１とＣＯＤＥ２を
比較して（Ｓ３１４）、等しい場合にはテーブル１１２
からその文字コードを削除するため、テーブル１１２の
ｎ番の文字コードをＮＵＬＬにセットし（Ｓ３２０）、
ステップＳ３１９の処理へ移る。等しくない場合にはｎ
を１だけ増やし（Ｓ３１５）、ｎとＭａｘを比較して
（Ｓ３１６）、ｎがＭａｘよりも大きくない場合は、Ｃ
ＯＤＥ１とテーブル１１２の次の文字コードとを比較す
るためにステップＳ３１３に移る。ｎがＭａｘよりも大
きい場合にはＣＯＤＥ１はテーブル１１２に含まれてい
ないので、置き換えられる文字コードとしてテーブル１
１４にセットするために、テーブル１１４のｐ番のＩＤ
にｉを、文字コードにＣＯＤＥ１をセットし（Ｓ３１
７）、テーブル１１４のカウンタｐを１増やす（Ｓ３１
８）。テーブル１１３に含まれる文字コードすべてにつ
いてテーブル１１２との比較を行うため、ｉを１だけ増
やし（Ｓ３１９）、ｉとＭａｘを比較して（Ｓ３２
１）、ｉがＭａｘよりも大きくない場合はステップＳ３
１１の処理へ移る。ｉがＭａｘよりも大きい場合は、テ
ーブル１１２に残っている文字コードをテーブル１１４
の文字コード２にセットする処理を行う。すなわち、Ｒ
ＡＭ１１上の変数ｎ（テーブル１１２用カウンタ）、変
数ｐ（テーブル１１４用カウンタ）を１に初期化する
（Ｓ３３０）。テーブル１１２のｎ番の文字コードがＮ
ＵＬＬかどうか調べ（Ｓ３３１）、ＮＵＬＬであれば何
もせずにステップＳ３３４の処理に移る。ＮＵＬＬでな
い場合は、テーブル１１４のｐ番の文字コード２にテー
ブル１１２のｎ番の文字コードをセットし（Ｓ３３
２）、ｐを１だけ増やす（Ｓ３３３）。テーブル１１２
のすべての文字コードを調べるため、ｎを１増やし（Ｓ
３３４）、ｎがＭａｘよりも大きくない場合はステップ
Ｓ３３１の処理へ移り、ｎがＭａｘより大きい場合は、
更新された使用頻度の高い文字コード一覧と上記印刷装
置２に送信済の文字コードとの差分一覧であるテーブル
１１４が作成できたので、図１６の差分一覧送信処理へ
移る（Ｓ３５０）。

【００４８】次に、差分一覧送信処理を図１６のフロー
チャートに従って説明する。

【００４９】情報処理装置１のＣＰＵ１０は、ハードデ
スク１２が記憶するプログラムに基づいて以下に説明す
る差分一覧送信処理を実行する。

【００５０】すなわち、ＣＰＵ１０は、ＲＡＭ１１上の
変数ｉ（テーブル１１４用カウンタ）を１に初期化する
（Ｓ４０１）。テーブル１１４のｉ番のＩＤを調べ（Ｓ
４０２）、０の場合、テーブル１１４には処理すべき差
分データはないのでステップＳ４４０へ移る。ＲＡＭ１
１上の変数ｎにテーブル１１４のｉ番のＩＤを、ＲＡＭ
１１上の変数Ｃ１にテーブル１１４のｉ番の文字コード
１を、ＲＡＭ１１上の変数Ｃ２にテーブル１１４のｉ番
の文字コード２をセットする（Ｓ４０３）。印刷装置２
が待機状態になるまで待つ（Ｓ４１０）。文字コードＣ
１のフォントデータをＲＡＭ上のフォントデータから削
除するためのフォントデータ削除コマンドを印刷装置２
に送信する（Ｓ４２０）。文字コードＣ２のフォントデ
ータをＲＡＭ２１上のフォントデータに登録するための
フォントデータ登録コマンドを印刷装置２に送信する
（Ｓ４２１）。テーブル１１３のｎ番の文字コードにＣ
２をセットする（Ｓ４２２）。次に、差分データを処理
するためｎを１増やし（Ｓ４２３）、ｎがＭａｘより大
きいかを調べ（Ｓ４３０）、大きくなければステップＳ
４０２の処理へ移り、大きければステップＳ４４０の処
理へ移る。一定時間待って（Ｓ４４０）辞書の再検索を
行うため、図１０の文字コード作成処理へ移る。

【００５１】以上説明した本印刷システムによれば、情
報処理装置１の仮名漢字変換機能が使用する仮名漢字変
換辞書１１０を検索して、ユーザーが文書作成時に使用
した頻度の高い文字コードの一覧を作成し、その文字コ
ードとフォントデータを印字装置２が待機状態である時
に印刷装置２に送信することで、印刷実行時に印字され
る確率の高い文字のフォントデータを印刷に先立って印
刷装置２に送信しておくことができ、効率の良い印字出
力が可能となる。これにより、印刷システムの文字出力
を高速化でき、利用者の利便性が向上する。

【００５２】また、文書作成のアプリケーション毎に使
用頻度の高い文字の文字コード一覧を作成するようにす
ることで、文書作成に使用する頻度の高い文字のアプリ
ケーション毎の違いを反映することができ、印字される
確率の高い文字のフォントデータを印刷に先立って印刷
装置２に送信しておくことができる。

【００５３】また、仮名漢字変換辞書１１０を一定の時
間間隔で再検索して使用頻度の高い文字の文字コード一
覧を更新し、印刷装置２内のＲＡＭ２１内の文字コード
とそのフォントを更新することにより、使用頻度の高い
文字の時間的な違いを反映することができ、現在印字さ
れる確率のより高い文字のフォントデータを印刷に先立
って印刷装置２に送信しておくことができる。

【００５４】また、更新された使用頻度の高い文字コー
ド一覧と印刷装置２に送信済みの文字コードとの差分一
覧を作成し、その差分一覧の内容により印刷装置２内の
ＲＡＭ２１内の文字コードとそのフォントデータを置き
換えることで、印刷装置２に必要最低限の文字コードお
よびそのフォントデータを送信するだけで印刷装置２の
ＲＡＭ２１内のフォントデータを更新することができ
る。

【００５５】なお、本発明は、上記の実施の形態例に限
定されずに、種々な実施の形態が可能である。

【００５６】

【発明の効果】以上詳述したように、第１の発明に係る
印刷システムおよびその制御方法によれば、情報処理装
置の仮名漢字変換機能が使用する仮名漢字変換辞書を検
索して、ユーザーが文書作成時に使用した頻度の高い文
字コードの一覧を作成し、その文字コードとフォントデ
ータを印字装置が待機状態である時に印刷装置に送信す
ることで、印刷実行時に印字される確率の高い文字のフ
ォントデータを印刷に先立って印刷装置に送信しておく
ことができ、効率の良い印字出力が可能となる。これに
より、印刷システムの文字出力を高速化でき、利用者の
利便性が向上する。

【００５７】また、第２の発明に係る印刷システムおよ
びその制御方法によれば、文書作成のアプリケーション
毎に使用頻度の高い文字の文字コード一覧を作成するよ
うにすることで、文書作成に使用する頻度の高い文字の
アプリケーション毎の違いを反映することができ、印字
される確率の高い文字のフォントデータを印刷に先立っ
て印刷装置に送信しておくことができる。

【００５８】また、第３の発明に係る印刷システムおよ
びその制御方法によれば、仮名漢字変換辞書を一定の時
間間隔で再検索して使用頻度の高い文字の文字コード一
覧を更新し、印刷装置内の記憶領域内の文字コードとそ
のフォントを更新することにより、使用頻度の高い文字
の時間的な違いを反映することができ、現在印字される
確率のより高い文字のフォントデータを印刷に先立って
印刷装置に送信しておくことができる。

【００５９】また、第４の発明に係る印刷システムおよ
びその制御方法によれば、更新された使用頻度の高い文
字コード一覧と印刷装置に送信済みの文字コードとの差
分一覧を作成し、その差分一覧の内容により印刷装置内
の記憶領域内の文字コードとそのフォントデータを置き
換えることで、印刷装置に必要最低限の文字コードおよ
びそのフォントデータを送信するだけで印刷装置の記憶
領域内のフォントデータを更新することができる。

【００６０】第５の発明に係る印刷システムおよびその
制御方法によれば、情報処理装置の仮名漢字変換機能が
使用する仮名漢字変換辞書を検索して、ユーザーが文書
作成時に使用した頻度の高い文字コードの一覧を作成
し、その文字コードとフォントデータを印字装置が待機
状態である時に印刷装置に送信することで、印刷実行時
に印字される確率の高い文字のフォントデータを印刷に
先立って印刷装置に送信しておくことができ、効率の良
い印字出力が可能となる。これにより、印刷システムの
文字出力を高速化でき、利用者の利便性が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る印刷システムの構成図である。

【図２】本発明に係る情報処理装置のブロック図であ
る。

【図３】本発明に係る印刷装置のブロック図である。

【図４】本発明に係る仮名漢字変換辞書のデータ格納形
式を示す図である。

【図５】本発明に係る参照回数テーブルのデータ格納形
式を示す図である。

【図６】本発明に係る高頻度文字コードテーブルのデー
タ格納形式を示す図である。

【図７】本発明に係るフォントデータ送信済文字コード
テーブルのデータ格納形式を示す図である。

【図８】本発明に係る印刷装置が備えるフォントデータ
操作コマンドの形式を示す図である。

【図９】本発明に係るフォントデータ格納テーブルのデ
ータ格納形式を示す図である。

【図１０】本発明に係る情報処理装置による文字コード
表作成処理を示すフローチャートである。

【図１１】本発明に係る情報処理装置によるフォントデ
ータ登録処理を示すフローチャートである。

【図１２】本発明に係る情報処理装置による印刷データ
作成処理を示すフローチャートである。

【図１３】本発明に係る印刷装置による印刷処理を示す
フローチャートである。

【図１４】本発明に係る差分テーブルのデータ格納形式
を示す図である。

【図１５】本発明に係る情報処理装置による差分一覧作
成処理を示すフローチャートである。

【図１６】本発明に係る情報処理装置による差分一覧送
信処理を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１ 情報処理装置 ２ 印刷装置 １０、２０ ＣＰＵ １１、２１ ＲＡＭ １２ ハードデスク １３、２３ セントロニクスポート １４、２５ メインバス ２２ ＲＯＭ ２４ 印刷処理部

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 仮名文字列に変換文字列候補を仮名漢字
   変換辞書として有し、入力された仮名文字列の変換文字
   列候補を前記仮名漢字変換辞書に応じて提示し、提示さ
   れた変換文字列候補の中から文字を選択して文字列を入
   力する手段と、この入力手段において選択頻度の高い変
   換候補を優先的に提示するために前記入力手段が使用す
   る仮名漢字変換辞書の内容を更新する手段と、指定され
   た文字コードに対応するフォントデータから文字のイメ
   ージデータを生成する手段とを備えた情報処理装置と、 文字コードと文字コードに対応した文字のフォントデー
   タを保持する記憶領域を有し、文字コードによる文字出
   力要求に対し前記記憶領域に保持されている文字のフォ
   ントデータを使用して印字を行う手段を備えた印刷装置
   とで構成される印刷システムにおいて、 前記情報処理装置は、前記仮名漢字変換辞書の内容から
   使用頻度の高い文字の文字コード一覧を作成する手段
   と、前記使用頻度の高い文字コード一覧に含まれる文字
   の文字コードとその文字のフォントデータとを前記印刷
   装置の待機状態時に前記印刷装置に転送する手段とを備
   え、 前記印刷装置は、前記情報処理装置からの転送を受信し
   た文字コードとその文字のフォントデータとを前記印刷
   装置の記憶領域内に格納する手段と、印刷時、前記印刷
   装置内の記憶領域内に格納済みの文字については前記記
   憶領域のフォントデータを使用して印刷を行う手段とを
   備えたことを特徴とする印刷システム。
2. 【請求項２】 前記使用頻度の高い文字の文字コード一
   覧を作成する手段は、文書のアプリケーション毎に、使
   用頻度の高い文字の文字コード一覧を作成することを特
   徴とする請求項１記載の印刷システム。
3. 【請求項３】 仮名漢字変換辞書を一定の時間間隔で再
   検索し、使用頻度の高い文字コード一覧を更新する手段
   と、前記更新された内容により、前記印刷装置内の前記
   記憶領域内の文字コードとフォントデータを更新する手
   段とを有する請求項１記載の印刷システム。
4. 【請求項４】 更新された使用頻度の高い文字コード一
   覧と前記印刷装置に送信済みの文字コードとの差分一覧
   を作成する手段と、前記差分一覧の内容により前記印刷
   装置内の前記記憶領域内の文字コードとそのフォントデ
   ータを置き換える手段とを備えた請求項１記載の印刷シ
   ステム。
5. 【請求項５】 仮名文字列に変換文字列候補を仮名漢字
   変換辞書として有し、入力された仮名文字列の変換文字
   列候補を前記仮名漢字変換辞書に応じて提示し、提示さ
   れた変換文字列候補の中から文字を選択して文字列を入
   力する手段と、この入力手段において選択頻度の高い変
   換候補を優先的に提示するために前記入力手段が使用す
   る仮名漢字変換辞書の内容を更新する手段と、指定され
   た文字コードに対応するフォントデータから文字のイメ
   ージデータを生成する手段とを備えた情報処理装置と、
   印刷装置とで構成される印刷システムにおいて、 前記情報処理装置は、前記仮名漢字変換辞書の内容から
   使用頻度の高い文字の文字コード一覧を作成する手段
   と、前記使用頻度の高い文字コード一覧に含まれる文字
   の文字コードとその文字のフォントデータとを前記印刷
   装置の待機状態時に前記印刷装置に転送する手段とを備
   えたことを特徴とする印刷システム。
6. 【請求項６】 仮名文字列に変換文字列候補を仮名漢字
   変換辞書として有し、入力された仮名文字列の変換文字
   列候補を前記仮名漢字変換辞書に応じて提示し、提示さ
   れた変換文字列候補の中から文字を選択して文字列を入
   力する手段と、この入力手段において選択頻度の高い変
   換候補を優先的に提示するために前記入力手段が使用す
   る仮名漢字変換辞書の内容を更新する手段と、指定され
   た文字コードに対応するフォントデータから文字のイメ
   ージデータを生成する手段とを備えた情報処理装置と、 文字コードと文字コードに対応した文字のフォントデー
   タを保持する記憶領域を有し、文字コードによる文字出
   力要求に対し前記記憶領域に保持されている文字のフォ
   ントデータを使用して印字を行う手段を備えた印刷装置
   とで構成される印刷システムにおいて、 前記情報処理装置において、前記仮名漢字変換辞書の内
   容から使用頻度の高い文字の文字コード一覧を作成する
   ステップと、前記使用頻度の高い文字コード一覧に含ま
   れる文字の文字コードとその文字のフォントデータとを
   前記印刷装置の待機状態時に前記印刷装置に転送するス
   テップと、 前記印刷装置において、前記情報処理装置からの転送を
   受信した文字コードとその文字のフォントデータとを前
   記印刷装置の記憶領域内に格納するステップと、印刷
   時、前記印刷装置内の記憶領域内に格納済みの文字につ
   いては前記記憶領域のフォントデータを使用して印刷を
   行うステップとを有することを特徴とする印刷システム
   の制御方法。
7. 【請求項７】 前記使用頻度の高い文字の文字コード一
   覧を作成するステップは、文書のアプリケーション毎
   に、使用頻度の高い文字の文字コード一覧を作成するこ
   とを特徴とする請求項６記載の印刷システムの制御方
   法。
8. 【請求項８】 仮名漢字変換辞書を一定の時間間隔で再
   検索し、使用頻度の高い文字コード一覧を更新するステ
   ップと、前記更新された内容により、上記印刷装置内の
   上記記憶領域内の文字コードとフォントデータを更新す
   るステップとを有する請求項６記載の印刷システムの制
   御方法。
9. 【請求項９】 更新された使用頻度の高い文字コード一
   覧と前記印刷装置に送信済みの文字コードとの差分一覧
   を作成するステップと、前記差分一覧の内容により前記
   印刷装置内の前記記憶領域内の文字コードとそのフォン
   トデータを置き換えるステップとを有する請求項６記載
   の印刷システムの制御方法。
10. 【請求項１０】 仮名文字列に変換文字列候補を仮名漢
    字変換辞書として有し、入力された仮名文字列の変換文
    字列候補を前記仮名漢字変換辞書に応じて提示し、提示
    された変換文字列候補の中から文字を選択して文字列を
    入力する手段と、この入力手段において選択頻度の高い
    変換候補を優先的に提示するために前記入力手段が使用
    する仮名漢字変換辞書の内容を更新する手段と、指定さ
    れた文字コードに対応するフォントデータから文字のイ
    メージデータを生成する手段とを備えた情報処理装置
    と、印刷装置とで構成される印刷システムにおいて、 前記情報処理装置において、前記仮名漢字変換辞書の内
    容から使用頻度の高い文字の文字コード一覧を作成する
    ステップと、前記使用頻度の高い文字コード一覧に含ま
    れる文字の文字コードとその文字のフォントデータとを
    前記印刷装置の待機状態時に前記印刷装置に転送するス
    テップとを有することを特徴とする印刷システムの制御
    方法。