JP2000207150A - 印刷システム - Google Patents

印刷システム

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JP2000207150A
JP2000207150A JP11011313A JP1131399A JP2000207150A JP 2000207150 A JP2000207150 A JP 2000207150A JP 11011313 A JP11011313 A JP 11011313A JP 1131399 A JP1131399 A JP 1131399A JP 2000207150 A JP2000207150 A JP 2000207150A
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Nobuo Yamagishi
信雄 山岸
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 修正のあった文書の再印刷を高速化する。 【解決手段】 クライアント装置10のアプリケーショ
ン12は、作成した文書の各ページに各々固有のページ
IDを付与する。文書修正時には、修正したページに新
たなページIDを付与する。無修正のページのページI
Dは変更しない。プリンタドライバ14は、その文書の
PDL(ページ記述言語)ファイルを作成する際、各ペ
ージのページIDをコメント文としてそのファイル内に
組み込む。プリントサーバ20では、デコンポーザ25
でPDLファイルを処理して各ページのイメージを作成
すると、それら各ページイメージを各々のページIDと
対応づけてページキャッシュ26に保存する。印刷時に
は、PDLファイルに含まれる各ページIDに対応する
ページイメージがページキャッシュ26内にあるかどう
か調べ、あった場合にはPDLの処理を省略して、ペー
ジキャッシュ26内のイメージを利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クライアント装置
で生成した印刷指示データをプリントサーバで解釈して
印刷可能データを生成し、これを印刷装置に供給して印
刷させる印刷システムにおいて、再印刷の処理負荷を軽
減するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】再印刷を効率よく行うために、プリント
サーバとクライアント装置の間、もしくはプリントサー
バの中に、文書を保存・管理する文書管理装置が設けら
れることがある。このようなシステムでは、ある文書の
再印刷の必要が生じた場合、文書管理装置から、以前の
印刷時に保存しておいた同文書のデータを取り出して印
刷することで、クライアント装置で再び同じ文書の印刷
指示データを生成してプリントサーバへ送信する手間を
省き、再印刷の効率を向上させている。
【0003】さて、文書編集から印刷までの一連の処理
を考えた場合、一つの文書がそれぞれの処理段階におい
て適切な様々なファイルフォーマットに変換されて扱わ
れることはよく知られている。各フォーマットにはそれ
ぞれ長所短所があり、文書管理装置で保管する文書のフ
ァイルフォーマットをどうするかは、システムの効率を
考える上で重要なポイントとなる。
【0004】文書編集アプリケーションの(もしくはそ
れに近い)ファイルフォーマットのは、文書の編集には
適しているが、アプリケーション固有のフォーマットで
ある場合がほとんどで汎用性の点で問題がある。また、
ファイルフォーマットの仕様自体が公開されていない場
合もあり、このような場合は文書保管装置の構築がそも
そも困難となる。また、文書編集アプリケーションのフ
ァイルフォーマットを用いた場合、再印刷の指示から完
了までに時間を要したり、最初の印刷時と異なる印刷装
置を出力先に指定した場合などにはフォントの不一致な
どから同じ印刷結果が得られない可能性もあり、このフ
ォーマットは再印刷用の保管データのフォーマットに適
しているとは言い難い。
【0005】一方、プリンタの内部で最終的に使用され
るファイルフォーマット(例えばラスタイメージ)は、
通常、そのプリンタ(あるいはプリンタベンダ)独自の
ものになり、他のプリンタなどで汎用的に利用すること
はできない。プリントサーバに、さまざまなベンダが提
供するさまざまなプリンタを接続するシステム構成を考
えた場合、そのようなフォーマットは再印刷用の文書保
管フォーマットには適さない。
【0006】このような理由から、再印刷を目的とした
文書管理装置では、保管する文書のフォーマットとして
PDL(ページ記述言語)を用いることが多い。PDL
は、ページを記述する言語であり、一般に、クライアン
ト装置からプリントサーバへの文書データ転送時のフォ
ーマットとして用いられている。PDLは、プリンタな
どの個々のデバイスの機種に依存しないページ記述を目
指したものであり、たとえば業界標準的なPostScript
(米国アドビシステムズ社の商標)など、多くのベンダ
のプリントサーバでサポートされているものもある。P
DLを文書の保管用フォーマットとして用いた場合、さ
まざまなプリンタで汎用的に利用できる上、再印刷結果
の同一性をかなりの程度保証することができ、再印刷時
の印刷速度も文書編集アプリケーションのフォーマット
に比べ改善される。
【0007】しかしながら、PDLは、プリンタで処理
可能なラスタフォーマットに変換するのにある程度の時
間を要する。特にカラーイメージを含んだ文書は、周知
のようにPDLからラスタイメージへの展開にかなり長
い時間を要する。このため、PDL形式で文書を保管す
るシステムでは、再印刷速度の改善が要望されている。
【0008】この要望に応えるシステムとして、文書を
PDLファイルの形で保管するだけでなく、特定のプリ
ンタでの印刷に特化したフォーマット(PRF(プリン
トレディフォーマット)と呼ぶ)のファイルも合わせて
保管するシステムが存在する。PRFとは、例えば解像
度やイメージ主走査方向などが該プリンタが最も効率的
に働くように設定されたフォーマット(一般にはラスタ
の一種)であり、通常は、PDLファイルを展開処理し
た結果作成される。このようなシステムでは、文書の再
印刷を前回印刷時と同じプリンタで行う場合は、PDL
と対応づけて保管した当該文書のPRFファイルを利用
することにより、高速に再印刷処理を行うことができ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来システムは、PDLファイルを管理の単位とし
て文書管理を行っており、アプリケーションレベルで若
干の文書の修正が行われるような、なかり頻繁に発生し
うる事象が起こった場合には非効率的な事態が生じる。
例えば、アプリケーション上で印刷後に誤字を発見して
修正した場合などには、たった1文字の修正でも、その
文書全体のPDLファイルを作成し直すことになり、そ
の場合PDLファイル自体が変更されたので、以前作成
しておいた修正前の当該文書のPRFファイルは使用で
きず、作成し直されたPDLファイルに対し再び処理の
遅い展開処理を行う必要があった。
【0010】つまり、上記従来のPDLベースの文書管
理は、印刷を目前にした修正のない完成された文書を管
理するには適しているが、修正が頻繁に行われる文書を
取り扱う環境では、せっかく以前に作ったPRFファイ
ルが利用できず、再印刷の高速化等のメリットを得るこ
とができなかった。
【0011】本発明は、以上の問題を解決するためにな
されたものであり、一度印刷した文書のデータを保管し
て再印刷に利用するシステムにおいて、文書修正が頻繁
に行われる環境でも、以前に印刷した文書のデータを有
効利用し、修正後の再印刷の処理速度を改善することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る印刷システムは、少なくとも1つの文
書構成要素の印刷指示データを含む印刷ジョブを作成す
るクライアント装置と、印刷ジョブを解釈して各文書構
成要素の印刷可能データを生成し、印刷装置に供給して
印刷させるプリントサーバと、を含み、前記クライアン
ト装置は、新規生成又は変更した文書構成要素に対し、
少なくとも前記印刷システム内で一意的な識別子を付与
する手段と、付与された識別子と文書構成要素との対応
関係の情報を印刷ジョブに組み込む手段と、を有し、前
記プリントサーバは、各文書構成要素の印刷指示データ
から生成した印刷可能データに対し、当該文書構成要素
に付与された識別子を対応づけて記憶する記憶手段を有
し、前記識別子を用いて前記プリントサーバに記憶され
た印刷可能データを再利用可能としたことを特徴とす
る。
【0013】この構成では、クライアント装置側で印刷
ジョブに含まれる個々の文書構成要素ごとに一意的な識
別子を付与し、プリントサーバ側で各文書構成要素の印
刷可能データをこの識別子と対応づけて保存することに
より、印刷可能データをPDLファイルの単位ではな
く、文書構成要素の単位で再利用することが可能となっ
た。文書構成要素は、例えばページであってもよく、ま
た個々の文字列や図形、イメージなどの描画オブジェク
トであってもよい。この構成では、1つの文書の中で
も、修正された文書構成要素には修正前と異なる識別子
が付与され、修正されなかった文書構成要素には元と同
じ識別子が付与される。したがって、一度印刷した文書
に対し修正を行った場合、修正していない文書構成要素
については、前に印刷に用いた印刷可能データを再利用
して印刷することができ、印刷指示データを印刷可能デ
ータに展開する処理を省くことができる。
【0014】本発明の好適な態様では、クライアント装
置は、識別子を、対応する文書構成要素を記述した印刷
指示データに対するコメント文の形で印刷ジョブ内に組
み込む。コメント文は、プリントサーバの有する印刷可
能データの生成手段(いわゆるインタプリタ)には影響
を与えない形式である。プリントサーバに、インタプリ
タの他に、印刷ジョブ中のコメント文を解析して識別子
を検出する手段を設ければ、既に記憶手段に印刷可能デ
ータが記憶済みの文書構成要素については、検出した識
別子に基づき対応する印刷可能データを検索して利用す
ることができる。また、この態様では、印刷ジョブには
各文書構成要素を記述した印刷指示データが含まれてい
るので、本発明に対応しているプリントサーバで処理し
ても対応していないプリントサーバで処理しても、基本
的に同じ印刷結果が得られる。したがって、この態様
は、ネットワーク上のすべてのプリントサーバが本発明
の識別子を利用した仕組みを持っていない場合でも矛盾
なく使用することができ、多数のプリントサーバが接続
されたネットワーク環境にも容易に導入することができ
る。
【0015】また、本発明の別の好適な態様では、クラ
イアント装置は、プリントサーバに対し、印刷ジョブを
構成する各文書構成要素の印刷可能データが記憶手段に
記憶されているか否かを、各文書構成要素の識別子を用
いて問い合わせ、この問合せの結果、記憶手段に印刷可
能データが記憶されているとの回答を受けた文書構成要
素については、当該文書構成要素を記述した印刷指示デ
ータを作成する代わりに、記憶手段に記憶された該文書
構成要素の識別子に対応する印刷可能データを読み出し
て使用する旨を指示する印刷指示データを生成し、印刷
ジョブに組み込む。
【0016】この態様によれば、印刷ジョブのデータ量
を少なくすることができ、その作成や伝送に要する時間
を削減することができる。
【0017】また、本発明の別の好適な態様では、複数
の前記プリントサーバを有する印刷システムにおいて、
各プリントサーバは、クライアント装置から受けた印刷
ジョブに含まれる文書構成要素の識別子に対応する印刷
可能データが自己の記憶手段にない場合は、他のプリン
トサーバに対して当該識別子に対応する印刷可能データ
を記憶しているか否かを問い合わせ、当該識別子に対応
する印刷可能データを記憶しているプリントサーバがあ
った場合は、そのプリントサーバから当該印刷可能デー
タの供給を受ける。
【0018】この態様によれば、複数のプリントサーバ
を有するシステムにおいても、以前に生成した印刷可能
イメージをできるだけ有効に活用することにより、印刷
ジョブの解釈に要する時間を低減し、再印刷の処理時間
を短縮することができる。
【0019】また、本発明は、文書を構成する各文書構
成要素ごとに固有の識別子を付与してその更新履歴を管
理するアプリケーションの作成した文書データから、そ
の文書の印刷イメージを記述した所定のページ記述言語
の印刷ジョブを生成するプリンタドライバであって、文
書データから、当該文書の各文書構成要素の識別子を抽
出する手段と、前記各文書構成要素を表すページ記述言
語の記述を生成する手段と、前記各文書構成要素を表す
ページ記述言語の記述に対し、当該文書構成要素の識別
子の情報を当該ページ記述言語に規定されたコメント文
の形式で付加して印刷ジョブを生成する手段とを有する
プリンタドライバを提供するものである。
【0020】また、本発明は、ページ記述言語で記述さ
れた印刷ジョブを解釈して印刷可能データを生成する解
釈手段を有し、生成した印刷可能データを印刷装置に供
給して印刷させるプリントサーバであって、前記解釈手
段で生成した印刷可能データを記憶する記憶手段であっ
て、文書の各文書構成要素ごとに、その文書構成要素の
印刷可能データとその文書構成要素の識別子とを対応づ
けて記憶する記憶手段と、印刷ジョブを解析して、当該
印刷ジョブの表す文書の各文書構成要素の識別子を検出
する手段と、検出した識別子に対応する印刷可能データ
が前記記憶手段に記憶されているか否かを判定する手段
と、記憶されていないと判定された場合は、前記検出し
た識別子に対応する文書構成要素の印刷指示データを前
記解釈手段に解釈させて当該文書構成要素の印刷可能デ
ータを生成し、記憶されていると判定された場合は、前
記検出した識別子に対応する印刷可能データを前記記憶
手段から読み出して出力する手段と、前記解釈手段で印
刷可能データを生成した文書構成要素について、その文
書構成要素の識別子と印刷可能データを前記記憶手段に
記憶させる手段とを有するプリントサーバを提供するも
のである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(以下
実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
【0022】図1は、本発明に係る印刷システムの概略
構成を示す機能ブロック図である。印刷システムは、ネ
ットワーク40を介して相互に接続されたクライアント
装置10及びプリントサーバ20と、プリントサーバ2
0に専用ケーブル等で接続されたIOT(Image Output
Terminal)30から構成される。
【0023】クライアント装置10は、コンピュータで
あり、各種のアプリケーション12を搭載する。それら
アプリケーション12で作成された文書に対し、ユーザ
から印刷指示が行われると、プリンタドライバ14は、
アプリケーション12のデータ形式の文書をページ記述
言語(PDL)のデータ形式に変換して印刷ジョブを生
成し、プリントサーバ20に送信する。プリントサーバ
20は、この印刷ジョブを解釈してIOT30に扱える
ラスタイメージなどの印刷可能データに変換する。IO
T30は、プリントエンジンとも呼ばれ、プリントサー
バ20から供給される印刷可能データに基づき、用紙上
に文書の可視イメージを形成する。IOT30は、1つ
のプリントサーバ20に対して複数接続することができ
る。また、クライアント装置10及びプリントサーバ2
0も、ネットワーク40に複数接続することができる。
【0024】以下、クライアント装置10とプリントサ
ーバ20の内部構成を更に詳しく説明する。
【0025】[クライアント装置] (1)アプリケーション12 クライアント装置10のアプリケーション12は、文書
の各ページに固有な識別番号(ページIDと呼ぶ)を付
与し、各ページの修正履歴を管理する機能を持つ。各ペ
ージには、新規生成されたときにページIDが付与され
ると共に、保存されていた状態からそのページが変更さ
れたら、そのページには新たなページIDが付与され
る。アプリケーション12が作成する文書データには、
各ページのページIDが含まれる。なお、ページID
は、少なくとも当該印刷システムの内部で一意的になる
ように付与する。
【0026】ページID付与には、例えばMicrosoft社
が利用しているGUID(Global Unique ID)を用いる
ことができる。これは、各装置ごとにそれぞれ固有のI
Dを付与しておき、各装置が生成したデータに対しその
装置内での一意的なIDを付与すると共に、そのIDに
その装置自体のIDを冠することにより、そのデータの
IDを作成するアルゴリズムであり、ほぼ確実にグロー
バルに一意的な128ビットのIDを作成することがで
きる。GUIDを用いたアプリケーションとして、例え
ばMicrosoft社のワードプロセッサアプリケーションで
あるMS Word(商品名)があり、これを本実施形
態におけるアプリケーション12として用いることもで
きる。なお、ページID付与のアルゴリズムはこれに限
られるものではなく、当該印刷システム内で一意性を保
証できるものであればどのようなものでもよい。
【0027】(2)プリンタドライバ14 プリンタドライバ14は、アプリケーション12と協業
して印刷ジョブ(以下単にジョブという)を作成する。
ジョブは、例えば、文書の各ページの印刷イメージをP
DLで記述したPDLファイルと、部数やフィニッシン
グ処理(ステープル留めなどの後処理)などの印刷処理
属性の指定を記述したジョブチケットファイルから構成
される。なお、ジョブチケットファイルは本発明にとっ
て本質的なものではなく、ジョブチケットファイルを含
まない印刷ジョブを生成するシステムにも本発明が適用
可能であることは、以降の説明から明確に理解されよ
う。
【0028】印刷ジョブのPDLファイルの作成に当た
り、プリンタドライバ14は、アプリケーション12の
文書データから、その文書の各ページの印刷イメージを
表すPDL記述を作成すると共に、文書データからそれ
ら各ページのページIDを検出し、PDLの記述の中に
組み込む。ページIDのPDLファイルへの組み込み
は、例えばコメント文の形式を用いることにより行うこ
とができる。PDLとしてPostScript(米国
アドビシステムズ社の商標)を用いた場合、例えば図2
に示すような記述となる。この例では、「%%PageID:」
で始まる行がページIDを表すコメント文であり、{}
内値がページIDである。なお、PostScript
では記号「%」で始まる行はコメントと認識され、イン
タプリタはこれを解釈しない。「%%Page:77」なる記
述は、ある1ページ(この例では77ページ)のイメー
ジを記述したPDL記述の始まりを示すコメント文であ
り、次行のページIDはこのページに付与されたもので
ある。このように、この例では、ページIDの記述は、
当該ページのPDL記述の先頭部分に埋め込まれる。
【0029】ページIDをコメント文としてPDL記述
中に組み込むというこの方式によれば、プリントサーバ
20側では、ページIDの記述を検出、解析するため
に、コメント文を解析してページIDを抽出する機構
(プログラム)をPDLのインタプリタとは別に設けれ
ばよく、PDLのインタプリタ自体には何ら変更を加え
る必要がない。また、コメント文はPDLのインタプリ
タでは無視され、インタプリタには何の影響も与えない
ので、この方式には、ページIDのコメント文を解析す
る機構を持たないプリントサーバに対しても互換性を失
わないという利点もある。
【0030】この方式では、プリンタドライバ14はア
プリケーション12と協業して、ユーザーに指示された
範囲のすべてのページを表すPDL記述を作成し、そこ
に各ページのページIDをコメント文として埋め込む。
本実施形態では、既にプリントサーバ20で印刷された
ことのあるページは、その時作成した印刷可能データを
再利用する(詳細は後述)ので、すべてのページを含む
PDLファイルを作成することは一見無駄に見えるかも
しれないが、これは、ページIDを認識できないシステ
ムでも問題なく印刷できるようにするためのものであ
る。すなわち、この方式により、ネットワーク40上に
ページIDを認識できる本実施形態のプリントサーバ2
0と、ページIDを認識できないプリントサーバとが混
在する場合でも、プリンタドライバ14はそのような混
在を意識せずに全く同じPDLファイルを作成すること
ができる。
【0031】このようなページIDが埋め込まれたジョ
ブによれば、プリントサーバ20は、各ページが既に一
度印刷したことのあるものか、それとも初めて受け取っ
たものかを判別することができる。例えば、ある文書1
のバージョンAのジョブがすでにプリントサーバ20に
送信され、印刷も完了している状況で、クライアント装
置10側でページX及びYのみが変更されたその文書1
のバージョンBが作成され、プリントサーバ20に送ら
れた場合、プリントサーバ20では、各ページのページ
IDを調べることにより、ページX及びYのみが変更さ
れたことが理解できる。他のページのページIDは前の
バージョンのときと同じであるが、ページX及びYだけ
前のバージョンとは異なる未知のページIDを持ってい
るからである。
【0032】このようにしてプリンタドライバ14で作
成されたPDLファイルは、別途作成されたジョブチケ
ットファイルと共に、ジョブとしてネットワーク40を
介しプリントサーバ20に送信される。
【0033】[プリントサーバ] (1)ジョブ受信装置21 プリントサーバ20では、ジョブ受信装置21がネット
ワーク40からジョブ受信する。受信したジョブはジョ
ブ管理装置22に送られ、管理される。
【0034】(2)ジョブ管理装置22 ジョブ管理装置22は、受信したジョブを保管し、印刷
の流れ全体を統括制御する。ジョブ管理装置22の処理
手順を図3を参照して説明する。
【0035】ジョブ管理装置22は、ジョブ受信装置2
1からジョブを受け取ると(S10)、まず受信したジ
ョブファイル、すなわちPDLファイルとジョブチケッ
トファイルをジョブ保管装置23に送り、それらファイ
ルの保管を依頼する(S12)。ジョブ保管装置23
は、その依頼に応じてそれらファイルを保管する(S2
2。詳細は後述)。また、ジョブ管理装置22は、それ
ら受信ジョブの処理順序を管理する。すなわちジョブ管
理装置22は、受信したジョブを印刷待ちのキューに登
録し、スケジューリングする。そして、ジョブを印刷す
る順番が来ると、そのジョブをイメージ形成装置24に
送り、ページイメージの作成を依頼する(S14)。こ
の依頼の後、ジョブ管理装置22は、イメージ形成処理
の完了待ちの状態となる(S16)。イメージ形成装置
24は、この依頼に応じて、デコンポーザ25とページ
キャッシュ26を制御して、そのジョブの各ページのペ
ージイメージを作成し、作成したページイメージをペー
ジキャッシュ26に保存すると共に、それらページキャ
ッシュ26に保存した各ページイメージへのアクセス情
報(各ページイメージのファイル名など)を示したファ
イル(構成ページファイルと呼ぶ)を作成し、ジョブ管
理装置22に渡す。ジョブ管理装置22は、この構成ペ
ージファイルをジョブ保管装置23に送り、元のジョブ
のファイル(PDLファイルやジョブチケットファイ
ル)との関連付け処理を依頼する(S18)。この依頼
に応じ、ジョブ保管装置23は、構成ページファイルを
ジョブファイルに対応づけて保管する(S26。詳細は
後述)。そして、ジョブ管理装置22は、その構成ペー
ジファイルをジョブチケットの情報とともにIOT制御
装置27に送り、印刷処理を依頼する(S20)。IO
T制御装置27は、この依頼に応じ、構成ページファイ
ルを参照して各ページのページイメージをページキャッ
シュ26から取り出し、IOT30に渡して印刷を行わ
せる(S28)。
【0036】(3)ジョブ保管装置23 ジョブ保管装置23は、各ジョブの情報を印刷や再印刷
のために保管する、一種のデータベースである。ここに
保管される情報には、クライアント装置10から受信し
たジョブファイル(すなわちPDLファイル及びジョブ
チケットファイル)や、ページキャッシュ26に保管さ
れている各ページイメージとジョブとの関連付け情報で
ある構成ページファイルが含まれる。ジョブ保管装置2
3にはジョブに関する一連の情報が保存されているた
め、プリントサーバ20のユーザインタフェース又はク
ライアント装置10からジョブ保管装置23にアクセス
し、そこでジョブを指定することにより、そのジョブの
再印刷をジョブ管理装置22に指示することができる。
再印刷の場合、当該ジョブの各ページのページイメージ
はすでにページキャッシュ26に保存されているため、
あらためてPDLファイルを解釈してイメージ作成を行
う必要はない。
【0037】(4)イメージ形成装置24 イメージ形成装置24は、ジョブの文書を、IOT30
で取扱可能な印刷可能データに変換する装置である。イ
メージ形成装置24は、ジョブ管理装置22からジョブ
のイメージ形成処理の依頼を受け、このとき同時に受け
取ったPDLファイル及びジョブチケットファイルに従
って、各ページの印刷可能データであるページイメージ
を作成する。
【0038】ここで注意すべきは、PDL解釈及び描画
処理という実際のイメージ作成のための処理を行うの
は、デコンポーザ25であるということである。イメー
ジ作成という観点で言えば、イメージ形成装置24は、
デコンポーザ25に対してイメージ作成を依頼し、イメ
ージ作成処理全体を管理する上位装置として機能する。
このような管理手段としてのイメージ形成装置24を設
けるのは、ページキャッシュ26を利用したイメージ形
成処理の効率化を実現するためである。
【0039】本実施形態では、この処理は、デコンポー
ザ25からのページキャッシュ問合せに応じて行われ
る。イメージ形成装置24は、PDLファイルに組み込
まれたページIDを利用して、各ページのページイメー
ジがページキャッシュ26内に既に格納済みかどうかを
調べる。そして、イメージ形成装置24は、ジョブの各
ページのページイメージがページキャッシュ26に保存
されていないと判明した場合は、デコンポーザ25にそ
のページのページイメージを作成させ、ページキャッシ
ュ26に既に保存されていると判明した場合は、デコン
ポーザ25にそのページのイメージの作成を省略させ、
ページキャッシュ26中のそのページイメージを利用す
る。このような処理を各ページについて繰り返すことに
より、ジョブの全ページのページイメージが、デコンポ
ーザ25又はページキャッシュ26のいずれかから取得
できる。
【0040】ジョブの全ページのページイメージが作成
できると、イメージ形成装置24は、ジョブ管理装置2
2に対し、イメージ作成依頼の応答として、ジョブを構
成する各ページのページイメージの情報を返す。本実施
形態では、デコンポーザ25で作成されたページイメー
ジはすべてページキャッシュ26に保存し、ジョブ管理
装置22へは、ページキャッシュ26内のそれら各ペー
ジのイメージへアクセスするために必要な情報、すなわ
ち構成ページファイルを渡す。
【0041】この一連の処理の手順については後の
(7)「イメージ形成処理の手順」で詳述する。
【0042】(5)デコンポーザ25 デコンポーザ25は、ジョブのPDLファイルを解釈し
て各ページのラスタイメージを作成し(この解釈、イメ
ージ作成処理を合わせて「デコンポーズ処理」と呼
ぶ)、イメージ形成装置24に返送する。デコンポーザ
25は、PDLの記述を解釈するインタプリタに加え、
コメント文を解析してページIDを検出し、そのIDに
対応するページイメージが既にページキャッシュ26に
保存されているか否かを問い合わせるための機構を有す
る。デコンポーザ25は、PDLファイルの記述を先頭
から順に調べていき、ページIDの検出すると、そのペ
ージIDに対応したページイメージファイルがページキ
ャッシュ26に保存されているかどうか、イメージ形成
装置24に対して問合せを行う。そして、この問合せに
より、ページキャッシュ26内にそのページIDのペー
ジイメージが既に保存されていると分かった場合は、そ
のページについてのデコンポーズ処理を省略する。な
お、デコンポーザ25の詳細な機能については、後の
(7)で詳述する。
【0043】(6)ページキャッシュ26 ページキャッシュ26は、デコンポーザ25でのデコン
ポーズ処理によりPDLファイルから作成された各ペー
ジのページイメージを、ファイルとして保管し、管理す
る。ここで、ページイメージのファイルには、当該ペー
ジのページIDの情報が関連づけられる。例えば、ペー
ジID自体を当該ページイメージのファイル名とするこ
とが好適である。
【0044】ページIDは一意的なものであるため、各
ページイメージのファイルは、特にジョブごとに管理す
る必要はなく、すべてのジョブのすべてのページのイメ
ージを同じレベルで均質に管理することができる。例え
ば、ファイルシステム上の1つのディレクトリをページ
キャッシュ26とし、すべてのページイメージファイル
を管理することができる。
【0045】ページイメージのファイル名にページID
を用いた場合、{5a61f8f3-cde1-11cf-9113-00aa00425c6
2}というページIDを持つページのページイメージファ
イルは、{5a61f8f3-cde1-11cf-9113-00aa00425c62}とい
うファイル名で保管する。このようにページキャッシュ
中のページイメージファイルのファイル名としてページ
IDを用いると、デコンポーザ25からの問合せに応じ
て特定のページIDを持つページイメージファイルを検
索する際、ページキャッシュ26を構成するディレクト
リの中のファイル名を検索するだけでよい。
【0046】なお、この代わりに、ページイメージファ
イルをジョブごとに整理して管理する方式も考えられ
る。例えば、ページキャッシュ26のディレクトリ中に
ジョブごとにサブディレクトリを作成し、そのサブディ
レクトリ下にそのジョブのページイメージファイルを保
存するなどである。この方式の方が検索性がよく、ジョ
ブ単位での再印刷指示を受けた場合などにはこちらの方
が高速に対応できる。
【0047】ページキャッシュ26は、典型的にはハー
ドディスク装置のような大容量記憶装置を用いて実現さ
れる。ページキャッシュ26は、このような記憶装置の
容量に依存し、有限の大きさであるため、ページイメー
ジファイルを無限に保存することはできない。このた
め、不要なページイメージファイルを適宜削除する機能
を持つ必要がある。この機能は、一般的なキャッシュメ
モリにおいて公知の様々な手法を用いて実現できる。例
えば、ページイメージの総量が予め定めた上限値を超え
たときに、最も古く作成されたページイメージから削除
したり、最も長い間参照されないページイメージから削
除したりするという方式である。また、ページイメージ
の利用頻度の統計データを順次作成し、この統計データ
をもとに削除するページイメージを決めてもよい。ま
た、ページイメージの総量が上限値を超えたときに、サ
ーバ管理者に警告を出し、管理者に削除させるような仕
組みも可能である。
【0048】(7)イメージ形成処理の手順 ここで、図5を参照して、これまでに説明したイメージ
形成装置24、デコンポーザ25及びページキャッシュ
26によるイメージ形成処理の流れを説明する。
【0049】<処理の開始>イメージ形成処理は、イメ
ージ形成装置24がジョブ管理装置22からジョブの処
理依頼を受信したときから始まる。イメージ形成装置2
4は、ジョブ管理装置22からジョブファイル(PDL
ファイル及びジョブチケットファイル)を受信してその
処理依頼を受けると(S30)、まずページIDリスト
の初期化を行う(S32)。このリストは、構成ページ
ファイルの作成のために用いるものであり、以降の処理
で、イメージ形成した各ページのページIDが順次登録
されることになる。そして、イメージ形成装置24は、
ジョブチケットファイルからイメージ形成に必要な情報
を取り出し、この情報をPDLファイルと共にデコンポ
ーザ25に渡し、ページイメージの作成を依頼する(S
34)。
【0050】<デコンポーザの処理>デコンポーザ25
は、それらの情報を受け取ると(S50)、デコンポー
ズ処理を開始する。デコンポーザ25は、まずページイ
メージの形成に用いる各種の状態情報や描画メモリを初
期化し(S52)、PDLファイルを先頭から順に読み
込み、処理していく。このとき、まずページIDの記述
の有無を検査する(S54)。本実施形態では、前述の
ように、各ページのページ内容のPDL記述の前に、コ
メント文の形で当該ページのページ番号及びページID
が組み込まれている。S54ではこのページIDの記述
の有無を調べる。ページID記述の有無に応じて以降の
処理が変わる。
【0051】<ページID記述がなかった場合>ページ
IDの記述が検出できなかった場合、すなわちPDLフ
ァイルにおいてページIDの記述なしでページ内容の記
述が始まっている場合は、デコンポーザ25は、当該ペ
ージに対するページIDを作成し(S58)、そのペー
ジ内容のPDL記述をデコンポーズ処理してページイメ
ージを生成する(S60)。ここで付与するページID
も、例えばGUIDを用いることにより一意性を保証す
ることができる。このようにデコンポーザ25でページ
IDを付与する仕組みを設けたことにより、クライアン
ト装置10でページIDが付与されなかったページにつ
いても、クライアント装置10で付与されたページと同
じ扱いが可能となる。当該ページのデコンポーズ処理が
完了すると、デコンポーザ25は、作成したページイメ
ージとページIDとをイメージ形成装置24に渡し、1
ページ分のページイメージの作成処理の完了を通知する
(S62)。
【0052】<ページID記述があった場合>ページI
D記述を検出した場合は、デコンポーザ25は、そのペ
ージIDをイメージ形成装置24に渡し、そのページI
Dに対応したページイメージファイルがページキャッシ
ュ26に保存されているかどうかの問合せを行う。そし
て、デコンポーザ25は、PDLファイルの処理を中断
し、イメージ形成装置24からこの問合せに対する回答
が返ってくるのを待つ。
【0053】イメージ形成装置24は、この問合せに応
じ、そのページIDを持つページイメージの有無を調べ
るための検索依頼をページキャッシュ26に対して行う
(S36)。
【0054】ページキャッシュ26は、検索依頼された
ページIDを保存しているかどうか、検索処理を行う
(S70)。各ページイメージを、ページIDをファイ
ル名として保管していれば、この検索処理はファイル名
の検索でよい。そして、ページキャッシュ26は、検索
の結果、すなわち当該ページIDに対応するページイメ
ージが有ったか無かったかのいずれかを示す信号をイメ
ージ形成装置に返す(S72)。
【0055】ここで、ページキャッシュ26からそのペ
ージIDを持つページイメージのファイルが見つからな
ければ、このページは、初めて送られてきたジョブの中
の1ページであるか、あるいは以前送られてきたジョブ
の中の修正されたページか、あるいはページキャッシュ
26からすでに削除されてしまったページか、のいずれ
かである。いずれにせよ、このページのイメージはペー
ジキャッシュ26に存在しないので、PDLファイルか
らデコンポーズ処理してページイメージを作成する必要
がある。そこで、イメージ形成装置24は、デコンポー
ザ25に対して、問合せに対する回答として、該当ペー
ジイメージが存在しなかった旨を通知する(S38)。
【0056】この通知を受けたデコンポーザ25は、中
断していた処理を再開し、ページIDの作成処理(S5
8)をスキップして当該ページについてのデコンポーズ
処理を行い、ページイメージを作成する(S60)。そ
して、当該ページのデコンポーズ処理が完了すると、デ
コンポーザ25は、作成したページイメージとページI
Dとをイメージ形成装置24に渡し、1ページ分のペー
ジイメージの作成処理の完了を通知する(S62)。な
お、この場合のページIDは、PDLファイルから検出
されたページIDである。
【0057】一方、S70の検索でページキャッシュ2
6中に当該ページIDを持つページイメージが見つかれ
ば、以前にデコンポーズ処理したことのあるページであ
るということであり、イメージ形成装置24はデコンポ
ーザ25に対し、該当ページイメージが存在した旨を通
知する(S38)。
【0058】この通知を受けたデコンポーザ25は、ペ
ージIDの作成(S58)及びデコンポーズ処理(S6
0)をスキップし、イメージ形成装置24に対し、1ペ
ージ分のページイメージの作成処理の完了を通知する
(S62)。すなわち、例えば、デコンポーザ25は、
ページの区切りを表すコメント文などから次のページの
先頭を検出し、そこまでのPDL記述の処理を省略す
る。なお、このケースでは、デコンポーザ25はページ
イメージの作成を行わないので、ページIDのみを完了
通知と共にイメージ形成装置24に返す。
【0059】<ページイメージ作成完了通知後>デコン
ポーザ25は、S62でページイメージの作成完了をイ
メージ形成装置24に通知した後、PDLファイルに次
のページに関する記述があるかどうか調べ(S64)、
あった場合はS52に戻って以上の処理を繰り返す。
【0060】一方、デコンポーザ25からS62の完了
通知を受けたイメージ形成装置24は、その時受け取っ
たページIDをページIDリストに登録する(S4
2)。また、イメージ形成装置24は、上記完了通知と
共にページイメージをデコンポーザ25から受け取った
場合は、そのページイメージをページIDと共にページ
キャッシュ26に渡し、格納を依頼する(S44)。こ
れを受けたページキャッシュ26は、そのページイメー
ジとページIDとを対応づけて保存する(S74)。こ
の場合、イメージ形成装置24は、1ページのページイ
メージを1つのファイルとし、ファイル名を付与して保
存する。ファイル名としては、当該ページのページID
を用いることが、再印刷時などにおける検索処理の観点
などからみて好適である。なお、ページイメージのファ
イル名をページID以外のものとしてももちろんよい
が、この場合、各ファイルには、後の検索に備えてペー
ジIDの情報を含めておく。例えば、ページキャッシュ
に保存されるページイメージファイルのファイル名とし
てページIDをそのまま利用した場合、構成ページファ
イルは図4に示すように記述される。図4では、1行目
が第1ページ、2行目が第2ページ、といった具合に、
各行が各ページのページイメージのファイル名(すなわ
ちページID)を示す。
【0061】なお、S70のページキャッシュ26の検
索結果が、「該当ページイメージ有り」である場合、S
44及びS74の処理は不要である。
【0062】<全ページの処理完了後>以上が、1ペー
ジ分のページイメージの作成処理である。S52以降、
PDLファイルを順に解釈して以上の処理を繰り返すこ
とにより、ジョブの各ページのページイメージが獲得で
きることになる。そして、S64において、デコンポー
ザ25がPDLファイルにおいて次のページの記述がな
いことを検出すると、全ページについてのページイメー
ジの作成が終了する。このとき、デコンポーザ25は、
イメージ形成装置24に対し全ページイメージの作成完
了を通知する(S66)。
【0063】これを受けたイメージ形成装置24は、イ
メージ形成を行った各ページのページIDを登録したペ
ージIDリストに基づき構成ページファイルを作成し
(S46)、この構成ページファイルを含む処理完了通
知をジョブ管理装置22に送信する(S48)。これ
で、ジョブ管理装置22が依頼したジョブについてのイ
メージ形成処理が終了する。
【0064】(8)IOT制御装置27 以上のようにして、あるジョブの全ページのイメージ作
成が完了すると、ジョブ管理装置22は、イメージ形成
装置24から受け取った構成ページファイルとジョブチ
ケットの情報とをIOT制御装置27に渡し、印刷を指
示する。
【0065】これを受けたIOT制御装置27は、構成
ページファイルに示されたアクセス情報(ファイル名、
ページIDなど)に基づき、ジョブの各ページのページ
イメージをページキャッシュ26から読み出して順次I
OT30に送り、ジョブチケットの情報、例えば部数や
フィニッシングなどの指定に基づきIOT30を制御し
て印刷を行わせる。
【0066】[まとめ]以上、本発明の好適な実施の形
態を説明した。以上の説明から分かるように、本実施形
態では、クライアント装置10側でジョブに含まれる個
々のページごとに一意的なページIDを付与し、プリン
トサーバ20側で各ページのページイメージをこのペー
ジIDと対応づけて保存することにより、印刷可能なイ
メージデータをページ単位で再利用することを可能とし
た。
【0067】本実施形態では、クライアント装置10で
は、ページIDを用いて文書の編集履歴をページ単位で
管理し、各ページのページIDをジョブの中に埋め込ん
でプリントサーバ20に渡す。プリントサーバ20で
は、各ページごとに、以前に作成したページイメージが
ページキャッシュ26に保存されているかどうかをペー
ジIDを用いて調べ、保存されているページについては
それを再利用する。このような連携により、再印刷など
の場合に修正のなかったページについてはPDLからの
ページイメージ作成処理を省略することができ、再印刷
処理の処理速度を向上させることができる。修正の全く
ない同じ内容の文書の再印刷の場合、基本的にPDLの
解釈処理を全く行う必要がないので非常に高速に処理で
きる。このように、本実施形態によれば、プリントサー
バ20での処理の量が低減され、サーバの全体的なスル
ープットの向上を見込める。
【0068】また、本実施形態は、再印刷のみならず、
複数ページのうち一部のページのみを次々に差し替えて
多部数の文書を作成するという可変ページ印刷の用途に
も威力を発揮する。例えば保険の契約書は、大部分のペ
ージは特定の顧客に依存しない共通の内容であり、ほん
の数ページのみが契約者名や締結日などのような顧客依
存のデータが入る。このような可変ページ文書を多部数
印刷する場合に本実施形態を利用すれば、大部分のペー
ジについてはページキャッシュ26に保存されたページ
イメージを再利用できるので、全体の印刷処理時間を大
幅に短縮できる。
【0069】また、本実施形態ではページIDをコメン
ト文として組み込むので、プリントサーバ20は、ペー
ジIDを付与できないクライアントアプリケーションや
プリンタドライバからもそのまま利用できる。ただし、
この場合、クライアント装置側から再印刷を指示した場
合には、ページIDを用いないためページキャッシュ2
6を活用できので、処理速度の向上は望めない。もっと
も、この場合でも、プリントサーバ20側のジョブ保管
装置23にアクセスしてジョブ単位で再印刷を指示する
ことができ、そのジョブの構成ページファイルを利用し
て高速な印刷を実現することができる。
【0070】また、本実施形態では、従来のプリンタド
ライバが作成する全ページの内容を記述したPDLファ
イルに、各ページIDをコメント文として組み込むの
で、ページIDを認識できない従来のプリントサーバで
もこのPDLファイルを解釈し、問題なく処理すること
ができる。
【0071】[第1変形例]上記の実施形態では、クラ
イアント装置10は文書のすべてのページを表すPDL
記述を作成し、その中に各ページのページIDを埋め込
んでいた。これは、上記実施形態では、従来のクライア
ント装置及び従来のプリントサーバとの互換性を考慮し
たため、プリントサーバが管理しているページキャッシ
ュの情報をクライアント装置側で知ることができないこ
とを前提としたためであった。このため、文書中のいく
つかのページがプリントサーバ側のページキャッシュに
ページイメージファイルとしてすでに存在する場合で
も、クライアント装置では、すぺてのページのPDLフ
ァイルを作成しなければならず、その結果PDLファイ
ルにはプリントサーバ側で読み飛ばされることになる記
述も含まれてしまっていた。
【0072】これに対し、この変形例では、クライアン
ト装置10とプリントサーバ20との対話セッションに
より、クライアント装置10側でプリントサーバ20の
ページキャッシュ26の情報を取得し、これをもとにP
DL記述の量を削減する。
【0073】すなわち、クライアント装置10のプリン
タドライバ14は、各ページのPDL記述を行うに先立
ち、アプリケーション12から受け取ったそのページの
ページIDを持つページイメージが、すでにプリントサ
ーバ20のページキャッシュ26中に存在するかどうか
をプリントサーバ26に問い合わせる。これを受けたプ
リンタサーバ20では、ジョブ管理装置22がページキ
ャッシュ26を検索し、そのページIDを持つページイ
メージのファイルが保存されているかを調べ、その結
果、すなわちページイメージの有無の情報をプリンタド
ライバ14に返す。
【0074】その回答が、該当ページイメージがページ
キャッシュ26中に存在する、というものであった場合
は、プリンタドライバ14は、そのページのページ内容
についてのPDL記述を行う代わりにページキャッシュ
中のページイメージを使用する旨の指示を記述する。こ
の記述は、上記実施形態と同様、コメント文の形式を用
いて行うことができる。この記述における、ページキャ
ッシュ中のページイメージの特定は、ページIDを用い
ればよい。一方、プリントサーバ20からの回答が、該
当ページイメージがページキャッシュ中に存在しないと
いうものであった場合は、プリンタドライバ14は、そ
のページの内容についてのPDL記述を従来どおりに行
い、当該ページのページIDをコメント文、その他の形
で付加する。
【0075】なお、プリンタドライバ14は、ジョブの
送り先がページキャッシュ26を持たないプリントサー
バだと分かった場合は、従来通りのPDL記述を行う。
【0076】プリントサーバ20は、クライアント装置
10から受け取ったPDLファイルを先頭から順に解釈
していき、ページキャッシュ26中の特定のページイメ
ージを使用する旨のコメント記述を検出した場合は、そ
の記述内で指定されているページIDをページIDリス
トに登録するようにすればよい。そのページIDを持つ
ページイメージがページキャッシュ26に保存されてい
ることは、PDLファイル作成時の対話セッションによ
り既に分かっているので、プリントサーバ20ではペー
ジキャッシュ26の検索を改めて行う必要はない。その
他の処理については、上記実施形態と同様でよい。
【0077】このように、この変形例では、プリンタド
ライバ14で作成されるPDLファイルには、プリント
サーバ20のページキャッシュ26内にあるページにつ
いては、そのページの内容を表すPDL記述が省略され
る。このため、次のような様々な効果が得られる。
【0078】まずクライアント装置10側では、ページ
を記述するという負荷の高い処理が減り、作成するPD
Lファイルが小さくなることから、負荷が低減され、処
理の高速化が見込める。例えば、以前印刷したときと同
じ文書を、変更せずにまったく同じ状態で再度印刷しよ
うとした場合、すべてのページのイメージは既にページ
キャッシュ26中に存在するので、作成されるPDLフ
ァイルのサイズは最小になり、最も効率的である。した
がって、クライアント装置10のアプリケーション12
及びプリンタドライバ14は、印刷処理から即座に開放
される。
【0079】またネットワーク40について言えば、転
送するPDLファイルのサイズが小さくなることから、
負荷の低減、ファイル転送の高速化が見込める。
【0080】またプリントサーバ20側では、処理する
PDLファイルが小さくて済むので、ジョブ保管装置2
3で必要となるディスク容量が少なくてすみ、プリント
サーバ20全体の処理負荷も低減され、結果的に高速化
が見込める。
【0081】なお、対話セッションを持つことができな
い上記実施形態のクライアント装置10でも、上記実施
形態と同じ処理を行うことで、この変形例のプリントサ
ーバ20と共に問題なく印刷処理を行うことができる。
【0082】このように、本変形例によれば、システム
全体で処理する情報量が減少し、システム各部での記憶
容量や通信時間などの必要なリソースが少なくてすみ、
また処理負荷が軽くなり処理が高速化される。
【0083】[第2変形例]上記実施形態では、プリン
トサーバ20では、キャッシュするイメージデータの単
位を文書のページとしてきた(ページキャッシュ2
6)。しかし、キャッシュ単位はなにもページに限定す
る必要はない。ここでは、イメージのキャッシュの単位
の他の例を説明する。
【0084】まず、文書をキャッシュの単位とすること
が可能である。例えば、Adobe Systems社のPDF(Port
able Document Format)という文書形式では、ファイル
内に文書自体の一意的なIDと、文書のバージョンごと
の一意的なIDを入れることを必須としているので、各
文書を各バージョンごとに一意に識別できる。これらの
IDを利用し、プリントサーバ20で文書全体をキャッ
シュしてしまうという方法が考えられる。プリントサー
バ20のイメージデータのキャッシュ装置では、文書を
構成する全ページをまとめて管理するのである。PDF
ファイルのような内容の変更を前提としていない文書で
は、文書ごとにキャッシュする方法は再印刷の高速化に
非常に有効である。
【0085】また、文書中に含まれる個々の描画オブジ
ェクトをキャッシュの単位とすることも好適である。こ
こでいう描画オブジェクトとは、ページよりも小さな、
文書の物理的な構成要素であり、例えば文字枠(テキス
ト)や図形枠(グラフィックス、連続階調イメージな
ど)などである。
【0086】この変形例では、クライアント装置10
は、このような各描画オブジェクトにそれぞれ固有のI
Dを付与してPDLファイルに組み込み、プリントサー
バ20側では、作成した各描画オブジェクトのイメージ
データをそのIDと対応づけてキャッシュする。キャッ
シュするイメージデータには、当該描画オブジェクトの
ページ内での位置の情報を対応づけて保管する。クライ
アント装置10は、描画オブジェクトに対して内容変
更、移動、拡大・縮小などの変更が加えられると、変更
後のオブジェクトには新たなIDを付与する。
【0087】クライアント装置10から一部を修正した
文書の再印刷のジョブが来た場合、プリントサーバ20
では、このジョブの各描画オブジェクトのIDをPDL
ファイルから検出し、そのIDを持つイメージデータが
キャッシュ装置に保存されているかどうかを調べ、保存
されている場合には、そのイメージデータをキャッシュ
装置から読み出して再利用する。そのIDのイメージデ
ータがキャッシュされていない場合は、その描画オブジ
ェクトのPDL記述について通常のデコンポーズ処理を
行う。この場合、デコンポーザ25が、キャッシュ装置
から読み出したイメージ及びデコンポーズ処理により生
成したイメージを合成し、1ページのイメージを生成す
る。
【0088】このように、描画オブジェクト単位でイメ
ージデータをキャッシュすれば、一度作成したイメージ
データをより効率的に再利用することができ、再印刷処
理を高速化することができる。また、ページよりも小さ
な単位でキャッシュすると、キャッシュの利用効率も上
昇する。
【0089】なお、描画オブジェクト単位でキャッシュ
を行う構成では、ページ単位の場合より印刷時のキャッ
シュ検索の回数が多くなり、1回の検索に要する時間も
長くなりがちである。この点は、各描画オブジェクトの
性質を考慮することにより改良することができる。
【0090】例えば、PostScriptファイルの場合、テキ
ストデータやベクトル描画データ(グラフィックス)な
どのオブジェクトに関しては、一般にデコンポーズ処理
に大きな時間はかからない。これに対し、ラスタイメー
ジのオブジェクトの場合、デコンポーズ処理に、解像度
変換や色分解、ハーフトーン処理など、負荷が高く時間
のかかる処理が多いので、処理に多大の時間を要する場
合が多い。また、この一方で、文書作成の現場ではよく
知られているように、テキストデータは頻繁に編集され
て更新されることが多いが、ラスタイメージはテキスト
よりも編集される頻度は少ないことが多い。
【0091】このような描画オブジェクトの性質を考慮
すると、デコンポーズ処理に時間がかかり、変更される
ことの少ないラスタイメージオブジェクトのキャッシュ
が有効であることが分かるであろう。テキストやグラフ
ィックスについては、デコンポーズ処理に要する時間が
短いので、キャッシュの必要性は低い。したがって、ラ
スタイメージの描画オブジェクトのみをキャッシュの対
象とすることにより、プリントサーバ20におけるキャ
ッシュ検索負荷の増大を避けつつ、デコンポーズ処理の
負荷を軽減できる。
【0092】上述の実施形態では、ページ単位でイメー
ジデータのキャッシュを行っていたため、ページ中にラ
スタイメージとテキストが混在する場合、テキストが変
更されただけでもページ全体をデコンポーズ処理しなけ
ればならなかったが、この改良方式では、ラスタ部分は
キャッシュ内のイメージデータを利用することができる
ので、高速に処理することができる。
【0093】[第3変形例]ページキャッシュ26は一
つのプリントサーバ20で利用するよりも、複数のプリ
ントサーバ20の間で有機的に結合して利用した方が、
より効率がよい。有機的結合は、ネットワーク40を介
して互いに通信可能なプリントサーバ20どうしで、ペ
ージキャッシュ26の情報を交換することで行う。
【0094】この変形例では、イメージ形成装置24
は、目的のページIDを持つページイメージがページキ
ャッシュ26になかった場合は、他のプリントサーバ2
0に対し、そのページIDを持つページイメージがその
サーバ20のページキャッシュ26に保管されているか
どうか問い合わせる。ネットワーク40上のいずれかの
プリントサーバ20から当該ページイメージを保管して
いる旨の回答が有れば、イメージ形成装置24は、その
プリントサーバ20の名前を記憶し、デコンポーザ25
にページイメージが存在していたことを伝える。デコン
ポーザ25は、それに応じ、そのページのデコンポーズ
処理をスキップする。
【0095】そして、イメージ形成装置24が作成する
構成ページファイルには、上記実施形態に例示したペー
ジIDだけではなく、そのページイメージが保管された
プリントサーバの名前の情報も記録する。IOT制御装
置27は、構成ページファイルに示されたページIDと
プリントサーバ名とを用いてページイメージのファイル
を取得し、IOT30に供給する。
【0096】この構成によれば、印刷システムに含まれ
る複数のプリントサーバ20のいずれかにページイメー
ジが保管されていれば、それを再利用することができ
る。したがって、各プリントサーバ20ごとに同じペー
ジイメージを重複して保存する必要がなくなる。また、
各プリントサーバ20が、すべてのプリントサーバ20
のページキャッシュ26を等しく利用できるため、各プ
リントサーバ20のキャッシュ容量が、見かけ上、シス
テムに属する全プリントサーバ20のキャッシュ総量に
等しくなる。このように、この構成によれば、各プリン
トサーバ20においては、速いイメージ形成とキャッシ
ュ容量の増加という効果が得られる。
【0097】以上、本発明の好適な実施の形態並びにそ
の変形例を説明した。以上では、ページIDをコメント
文としてPDLファイル中に埋め込んだが、本発明はこ
のような方式に限定されるものではない。例えば、各ペ
ージとページIDとの対応関係を示すテーブルを作成
し、PDLファイルに対応づけてプリントサーバ20に
送るような方式でも同様の効果を得ることができる。ま
た、以上では、ジョブの情報(PDLファイル、ジョブ
チケット、構成ページファイルなど)を保管するジョブ
保管装置23をプリントサーバ20の内部に設けたが、
ジョブ保管装置23をプリントサーバ20とは別の装置
としてネットワーク40に接続するような構成も本発明
の範囲内である。この場合、ネットワーク40に接続し
た1つのジョブ保管装置23を複数のプリントサーバで
共用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る印刷システムの概略構成を示す
機能ブロック図である。
【図2】 ページIDが組み込まれたPDL記述の一例
を示す図である。
【図3】 プリントサーバの処理手順を、ジョブ管理装
置の処理を中心に示したフローチャートである。
【図4】 構成ページファイルの内容の一例を示す図で
ある。
【図5】 プリントサーバにおけるイメージ形成処理の
手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 クライアント装置、12 アプリケーション、1
4 プリンタドライバ、20 プリントサーバ、21
ジョブ受信装置、22 ジョブ管理装置、23ジョブ保
管装置、24 イメージ形成装置、25 デコンポー
ザ、26 ページキャッシュ、27 IOT制御装置、
30 IOT。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの文書構成要素の印刷指
    示データを含む印刷ジョブを作成するクライアント装置
    と、 印刷ジョブを解釈して各文書構成要素の印刷可能データ
    を生成し、印刷装置に供給して印刷させるプリントサー
    バと、 を含み、 前記クライアント装置は、新規生成又は変更した文書構
    成要素に対し、少なくとも前記印刷システム内で一意的
    な識別子を付与する手段と、付与された識別子と文書構
    成要素との対応関係の情報を印刷ジョブに組み込む手段
    と、を有し、 前記プリントサーバは、各文書構成要素の印刷指示デー
    タから生成した印刷可能データに対し、当該文書構成要
    素に付与された識別子を対応づけて記憶する記憶手段を
    有し、 前記識別子を用いて前記プリントサーバに記憶された印
    刷可能データを再利用可能としたことを特徴とする印刷
    システム。
  2. 【請求項2】 前記クライアント装置における識別子と
    文書構成要素との対応関係の情報を印刷ジョブに組み込
    む手段は、前記識別子を、対応する文書構成要素を記述
    した印刷指示データに対するコメント文の形で印刷ジョ
    ブ内に組み込むことを特徴とする請求項1に記載の印刷
    システム。
  3. 【請求項3】 前記プリントサーバは、 印刷ジョブのコメント文を解析して各文書構成要素に付
    与された識別子を検出する手段と、 検出した識別子に対応する印刷可能データが前記記憶手
    段に記憶されているか否かを判定する手段と、 記憶されていると判定された場合、当該文書構成要素の
    印刷指示データから印刷可能データを生成する代わり
    に、前記検出した識別子に対応する印刷可能データを前
    記記憶手段から読み出し、その印刷指示データから生成
    した印刷可能データとして利用する手段と、 を有することを特徴とする請求項2記載の印刷システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記クライアント装置は、 前記プリントサーバに対し、印刷ジョブを構成する各文
    書構成要素の印刷可能データが前記記憶手段に記憶され
    ているか否かを、各文書構成要素の識別子を用いて問い
    合わせる手段と、 この問合せの結果、前記記憶手段に印刷可能データが記
    憶されているとの回答を受けた文書構成要素について
    は、当該文書構成要素を記述した印刷指示データを作成
    する代わりに、前記記憶手段に記憶された該文書構成要
    素の識別子に対応する印刷可能データを読み出して使用
    する旨の記述を生成し、印刷ジョブに組み込む手段と、 を有することを特徴とする請求項1記載の印刷システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記印刷システムは複数の前記プリント
    サーバを有し、 前記各プリントサーバは、クライアント装置から受けた
    印刷ジョブに含まれる文書構成要素の識別子に対応する
    印刷可能データが自己の記憶手段にない場合は、他のプ
    リントサーバに対して当該識別子に対応する印刷可能デ
    ータを記憶しているか否かを問い合わせ、当該識別子に
    対応する印刷可能データを記憶しているプリントサーバ
    があった場合は、そのプリントサーバから当該印刷可能
    データの供給を受けることを特徴とする請求項1から請
    求項4のいずれかに記載の印刷システム。
  6. 【請求項6】 前記文書構成要素はページであることを
    特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の印
    刷システム。
  7. 【請求項7】 文書を構成する各文書構成要素ごとに固
    有の識別子を付与してその更新履歴を管理するアプリケ
    ーションの作成した文書データから、その文書の印刷イ
    メージを記述した所定のページ記述言語の印刷ジョブを
    生成するプリンタドライバであって、 文書データから、当該文書の各文書構成要素の識別子を
    抽出する手段と、 前記各文書構成要素を表すページ記述言語の記述を生成
    する手段と、 前記各文書構成要素を表すページ記述言語の記述に対
    し、当該文書構成要素の識別子の情報を当該ページ記述
    言語に規定されたコメント文の形式で付加して印刷ジョ
    ブを生成する手段と、 を有するプリンタドライバ。
  8. 【請求項8】 ページ記述言語で記述された印刷ジョブ
    を解釈して印刷可能データを生成する解釈手段を有し、
    生成した印刷可能データを印刷装置に供給して印刷させ
    るプリントサーバであって、 前記解釈手段で生成した印刷可能データを記憶する記憶
    手段であって、文書の各文書構成要素ごとに、その文書
    構成要素の印刷可能データとその文書構成要素の識別子
    とを対応づけて記憶する記憶手段と、 印刷ジョブを解析して、当該印刷ジョブの表す文書の各
    文書構成要素の識別子を検出する手段と、 検出した識別子に対応する印刷可能データが前記記憶手
    段に記憶されているか否かを判定する手段と、 記憶されていないと判定された場合は、前記検出した識
    別子に対応する文書構成要素の印刷指示データを前記解
    釈手段に解釈させて当該文書構成要素の印刷可能データ
    を生成し、記憶されていると判定された場合は、前記検
    出した識別子に対応する印刷可能データを前記記憶手段
    から読み出して出力する手段と、 前記解釈手段で印刷可能データを生成した文書構成要素
    について、その文書構成要素の識別子と印刷可能データ
    を前記記憶手段に記憶させる手段と、 を有するプリントサーバ。
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