JPH09222426A - 溶融金属試料採取容器 - Google Patents
溶融金属試料採取容器Info
- Publication number
- JPH09222426A JPH09222426A JP8050753A JP5075396A JPH09222426A JP H09222426 A JPH09222426 A JP H09222426A JP 8050753 A JP8050753 A JP 8050753A JP 5075396 A JP5075396 A JP 5075396A JP H09222426 A JPH09222426 A JP H09222426A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal
- sampling container
- molten metal
- sample
- baking
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
- Investigating And Analyzing Materials By Characteristic Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 良好な分析用試料を採取して容易に型抜きす
る。 【構成】 上部に開口部11bを設けた円筒状の金属製
採取容器111には、金属製の把持棒12が溶接されて
いる。開口部11bの周縁には溶融金属の熱によりガラ
ス化する粘性を有する焼着防止剤13が塗布され、その
上から薄肉金属板から成る金属キャップ14が被着さ
れ、焼着防止剤13を接着剤代りとして接着され、開口
部11bが閉塞されている。採取容器11により溶融金
属を採取すると、焼着防止剤13が塗布してある部分に
付着している地金、滓などは濡れ性が悪いためにはじか
れて、ガラス化した焼着防止剤13はそのまま残存して
いる。このまま金属が凝固しても、採取容器11内の金
属試料と採取容器11の外側、下部或いは底部に付着し
ている地金、滓などの付着物とは完全に分離されるの
で、金属試料を型抜きすることが容易となる。
る。 【構成】 上部に開口部11bを設けた円筒状の金属製
採取容器111には、金属製の把持棒12が溶接されて
いる。開口部11bの周縁には溶融金属の熱によりガラ
ス化する粘性を有する焼着防止剤13が塗布され、その
上から薄肉金属板から成る金属キャップ14が被着さ
れ、焼着防止剤13を接着剤代りとして接着され、開口
部11bが閉塞されている。採取容器11により溶融金
属を採取すると、焼着防止剤13が塗布してある部分に
付着している地金、滓などは濡れ性が悪いためにはじか
れて、ガラス化した焼着防止剤13はそのまま残存して
いる。このまま金属が凝固しても、採取容器11内の金
属試料と採取容器11の外側、下部或いは底部に付着し
ている地金、滓などの付着物とは完全に分離されるの
で、金属試料を型抜きすることが容易となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶鋼などの溶融金
属から金属試料を採取する場合に、試料を容器から迅速
かつ容易に型抜きし得る溶融金属試料採取容器に関する
ものである。
属から金属試料を採取する場合に、試料を容器から迅速
かつ容易に型抜きし得る溶融金属試料採取容器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、分析のための金属試料を簡便
に採取するために、図4に示すような上部が開放された
円筒型の金属製採取容器1に金属製の把持棒2を取り付
け、把持棒2を手に持ち、溶融金属中に上方から押し込
んで溶融金属を汲み上げて凝固させた後に、採取容器1
の内部に得られた金属試料を型抜きして分析に使用する
ことがある。
に採取するために、図4に示すような上部が開放された
円筒型の金属製採取容器1に金属製の把持棒2を取り付
け、把持棒2を手に持ち、溶融金属中に上方から押し込
んで溶融金属を汲み上げて凝固させた後に、採取容器1
の内部に得られた金属試料を型抜きして分析に使用する
ことがある。
【0003】しかし、試料採取の際に図5に示すように
採取容器1内に採取した金属試料と採取容器1の上縁及
び外側に付着した地金、滓などの付着物Aとが一体とな
って凝固してしまうために、金属試料を採取容器1から
型抜きすることは容易ではない。
採取容器1内に採取した金属試料と採取容器1の上縁及
び外側に付着した地金、滓などの付着物Aとが一体とな
って凝固してしまうために、金属試料を採取容器1から
型抜きすることは容易ではない。
【0004】このために、採取容器1の内部の金属試料
と外部の付着物Aとを分離、切断するか、或いは付着物
Aを採取容器1から剥離しなければ金属試料を型抜きす
ることが困難である。そこで、タガネ、ペンチ、金鋸、
場合によってはガスバーナ等を用いて地金、滓などの付
着物Aを切断、剥離して金属試料を取り出しており、多
大の労力と時間を費やしている。特に、分析結果を早急
に知る必要がある場合には、その消費時間は大きな弊害
となっているのが現状である。
と外部の付着物Aとを分離、切断するか、或いは付着物
Aを採取容器1から剥離しなければ金属試料を型抜きす
ることが困難である。そこで、タガネ、ペンチ、金鋸、
場合によってはガスバーナ等を用いて地金、滓などの付
着物Aを切断、剥離して金属試料を取り出しており、多
大の労力と時間を費やしている。特に、分析結果を早急
に知る必要がある場合には、その消費時間は大きな弊害
となっているのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、良好
な分析用金属試料を採取し得ると共に、金属試料を外部
に容易に取り出し得る溶融金属試料採取容器を提供する
ことにある。
な分析用金属試料を採取し得ると共に、金属試料を外部
に容易に取り出し得る溶融金属試料採取容器を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る溶融金属試料採取容器は、底部を閉じ上
部に開口部を設けた金属製円筒状容器の前記開口部周縁
に、粘性を有し高熱によりガラス化する焼着防止剤を塗
布し、前記開口部に金属製キャップを被着し、該金属キ
ャップを前記焼着防止材により接着したことを特徴とす
る。
の本発明に係る溶融金属試料採取容器は、底部を閉じ上
部に開口部を設けた金属製円筒状容器の前記開口部周縁
に、粘性を有し高熱によりガラス化する焼着防止剤を塗
布し、前記開口部に金属製キャップを被着し、該金属キ
ャップを前記焼着防止材により接着したことを特徴とす
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明を図1〜図3に図示の実施
例に基づいて詳細に説明する。図1は実施例の断面図を
示し、底部11aを閉じ上部に開口部11bを設けた円
筒状の金属製採取容器11には、金属製の把持棒12が
溶接されている。開口部11bの周縁には溶融金属の熱
によりガラス化する粘性を有する焼着防止剤13が塗布
され、その上から薄肉金属板から成る金属キャップ14
が被着され、焼着防止剤13を接着剤代りとして接着さ
れ、開口部11bが閉塞されている。
例に基づいて詳細に説明する。図1は実施例の断面図を
示し、底部11aを閉じ上部に開口部11bを設けた円
筒状の金属製採取容器11には、金属製の把持棒12が
溶接されている。開口部11bの周縁には溶融金属の熱
によりガラス化する粘性を有する焼着防止剤13が塗布
され、その上から薄肉金属板から成る金属キャップ14
が被着され、焼着防止剤13を接着剤代りとして接着さ
れ、開口部11bが閉塞されている。
【0008】焼着防止剤13としては種々のものが考え
られるが、例えば水ガラスに硅石を混入したもの、ガラ
ス粉をバインダによりスラリー状としたものなどが好適
である。
られるが、例えば水ガラスに硅石を混入したもの、ガラ
ス粉をバインダによりスラリー状としたものなどが好適
である。
【0009】焼着防止剤13は乾燥により固形化し金属
キャップは接着されるので、金属キャップ14の脱落は
なくなり、運搬中、保管中、使用前に採取容器11中に
異物が混入することが防止され、分析結果への悪影響が
阻止される。
キャップは接着されるので、金属キャップ14の脱落は
なくなり、運搬中、保管中、使用前に採取容器11中に
異物が混入することが防止され、分析結果への悪影響が
阻止される。
【0010】また、近年では超低炭素鋼の製鋼も行われ
ているが、この場合の溶鋼採取時には、金属キャップ4
は分析結果に影響を及ぼす炭素鋼を避けて、純鉄等を使
用することが好ましい。
ているが、この場合の溶鋼採取時には、金属キャップ4
は分析結果に影響を及ぼす炭素鋼を避けて、純鉄等を使
用することが好ましい。
【0011】使用に際しては、把持棒12を持って採取
容器11を溶融金属中に浸漬して、溶融金属を汲み上げ
ることにおいては従来例と同様であるが、溶融金属中に
浸漬して金属試料を採取する過程で、鉱滓層を通過する
際には鉱滓層の温度によって金属キャップ14が溶融す
ることはないが、高温の溶融金属に達すると金属キャッ
プ14が溶融し、溶融金属が開口部11bから採取容器
11中に流入する。このとき、開口部11bの周縁に塗
布してある焼着防止剤13は溶融金属の熱でガラス化し
て滑らかとなり溶融金属との濡れ性が悪くなり、溶融金
属をはじくことになる。
容器11を溶融金属中に浸漬して、溶融金属を汲み上げ
ることにおいては従来例と同様であるが、溶融金属中に
浸漬して金属試料を採取する過程で、鉱滓層を通過する
際には鉱滓層の温度によって金属キャップ14が溶融す
ることはないが、高温の溶融金属に達すると金属キャッ
プ14が溶融し、溶融金属が開口部11bから採取容器
11中に流入する。このとき、開口部11bの周縁に塗
布してある焼着防止剤13は溶融金属の熱でガラス化し
て滑らかとなり溶融金属との濡れ性が悪くなり、溶融金
属をはじくことになる。
【0012】そして、溶融金属中から採取容器11を引
き上げると、焼着防止剤13が塗布してある部分に付着
している地金、滓などは濡れ性が悪いためにはじかれ
て、ガラス化した焼着防止剤13はそのまま残存してい
る。従って、このまま金属が凝固しても、採取容器11
内の金属試料Bと採取容器11の外側、下部或いは底部
に付着している地金、滓などの付着物Cとは、図2に示
すように完全に分離されるので、金属試料Bを型抜きす
ることは比較的容易である。
き上げると、焼着防止剤13が塗布してある部分に付着
している地金、滓などは濡れ性が悪いためにはじかれ
て、ガラス化した焼着防止剤13はそのまま残存してい
る。従って、このまま金属が凝固しても、採取容器11
内の金属試料Bと採取容器11の外側、下部或いは底部
に付着している地金、滓などの付着物Cとは、図2に示
すように完全に分離されるので、金属試料Bを型抜きす
ることは比較的容易である。
【0013】なお、金属試料Bは凝固すれば若干体積が
小さくなるので抜き易くなるが、更に採取容器11の内
面をテーパ状に形成したり、内壁を滑らかにしておけ
ば、型抜きは極めて容易となる。取り出した金属試料B
は図3に示すように採取容器の内径に合致した円柱状と
なっているので、偏析部分を避けて適当に輪切りにした
り、部分的に切り出すことにより、分光分析計、蛍光X
線分析計などの各種分析計によって含有成分の分析が可
能となる。
小さくなるので抜き易くなるが、更に採取容器11の内
面をテーパ状に形成したり、内壁を滑らかにしておけ
ば、型抜きは極めて容易となる。取り出した金属試料B
は図3に示すように採取容器の内径に合致した円柱状と
なっているので、偏析部分を避けて適当に輪切りにした
り、部分的に切り出すことにより、分光分析計、蛍光X
線分析計などの各種分析計によって含有成分の分析が可
能となる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る溶融金
属試料採取容器は、金属キャップにより内部への異物の
混入が阻止され、従来非常に面倒であった金属試料と地
金、滓などの付着物との分離が焼着防止剤のガラス化に
よって容易になり、特別の道具や熟練を要せず型抜きで
きるために、時間と労力が経済的である。
属試料採取容器は、金属キャップにより内部への異物の
混入が阻止され、従来非常に面倒であった金属試料と地
金、滓などの付着物との分離が焼着防止剤のガラス化に
よって容易になり、特別の道具や熟練を要せず型抜きで
きるために、時間と労力が経済的である。
【図1】断面図である。
【図2】溶融金属を採取した状態の斜視図である。
【図3】金属試料の斜視図である。
【図4】従来の採取容器の斜視図である。
【図5】溶融金属を採取した状態の斜視図である。
11 採取容器 12 把持棒 13 焼着防止剤 14 金属キャップ B 金属試料 C 付着物
Claims (1)
- 【請求項1】 底部を閉じ上部に開口部を設けた金属製
円筒状容器の前記開口部周縁に、粘性を有し高熱により
ガラス化する焼着防止剤を塗布し、前記開口部に金属製
キャップを被着し、該金属キャップを前記焼着防止材に
より接着したことを特徴とする溶融金属試料採取容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8050753A JPH09222426A (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | 溶融金属試料採取容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8050753A JPH09222426A (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | 溶融金属試料採取容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09222426A true JPH09222426A (ja) | 1997-08-26 |
Family
ID=12867610
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8050753A Pending JPH09222426A (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | 溶融金属試料採取容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09222426A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000026635A1 (fr) * | 1998-10-29 | 2000-05-11 | Kawasaki Steel Corporation | Procede de preparation d'echantillons de scories pour analyse par fluorescence x, et echantillonneur y relatif |
-
1996
- 1996-02-15 JP JP8050753A patent/JPH09222426A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000026635A1 (fr) * | 1998-10-29 | 2000-05-11 | Kawasaki Steel Corporation | Procede de preparation d'echantillons de scories pour analyse par fluorescence x, et echantillonneur y relatif |
US6497154B1 (en) * | 1998-10-29 | 2002-12-24 | Kawasaki Steel Corporation | Method of preparing slag sample for X-ray fluorescence analysis and sampler for use in the same |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040224 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040629 |