JPH0922219A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0922219A
JPH0922219A JP7191273A JP19127395A JPH0922219A JP H0922219 A JPH0922219 A JP H0922219A JP 7191273 A JP7191273 A JP 7191273A JP 19127395 A JP19127395 A JP 19127395A JP H0922219 A JPH0922219 A JP H0922219A
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rotation
image
image carrier
photoconductor
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JP7191273A
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Yutaka Fukuchi
豊 福地
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成動作終了後に感光体を所定の角度逆
転させる画像形成装置において、感光体の定常速度への
立ち上がり時間を短縮化できるようにした画像形成装置
を提供する。 【解決手段】 感光体1と、この駆動源である駆動モー
タ24との間には、駆動モータ24の回転を感光体1に
伝達する回転伝達手段30が設けられている。画像形成
動作を終了したあと、駆動モータ24の回転を一旦、停
止させ、このあと、所定の回転角だけ駆動モータを逆転
させ、更に、所定の回転角だけ駆動モータを正転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一方向に回転駆動
される間で、表面に画像が形成されると共に、その画像
が記録媒体に転写されたあと、表面がクリーニングされ
る像担持体を具備した画像形成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】静電転写方式を採用する、複写機、プリ
ンタ、又はファクシミリなどの画像形成装置では、例え
ばドラム状感光体や、ベルト状感光体などの像担持体を
一方向に回転駆動する間で、像担持体に対して、帯電、
露光及び現像等をそれぞれ行って、像担持体表面に画像
を形成し、この画像を転写紙のような記録媒体に転写
し、このあと像担持体表面をクリーニングしている。ま
た、像担持体として中間転写体を用い、この中間転写体
が一方向に回転駆動される間で、その表面に、例えば感
光体上に形成された画像を転写することによって画像を
形成し、この画像を転写紙のような記録媒体に転写した
あと、中間転写体の表面をクリーニングする画像形成装
置も公知である。
【0003】上述の如き各種の像担持体の表面をクリー
ニングする手段として、例えば、エッジ部を像担持体表
面に当接させるクリーニングブレードを用いた場合、エ
ッジ部と像担持体との間には、トナーや微細な紙粉など
が詰まって溜まるようになる。かような状態を放置する
と、溜まったトナーや紙粉などがエッジ部に固着するな
どして、像担持体に対するクリーニング不良を生じる。
また、固化したトナーがクリーニングブレードのエッジ
部や像担持体表面などを傷付けたりして、それらの寿命
が低下する原因になる。
【0004】そこで、例えば、画像形成動作終了ごと
に、又は複数回の画像形成動作終了ごとに、像担持体を
所定の回転角だけ逆転させ、クリーニングブレードのエ
ッジ部に詰まったトナーなどをエッジ部から排除するよ
うにした技術が提案されている(例えば、特開平2−1
98486号公報、又は特開平3−118588号公報
等を参照)。
【0005】ところで、ドラム状感光体等の像担持体
は、通常、駆動モータと、この駆動モータの回転を像担
持体に伝達する回転伝達手段とを有する像担持体駆動制
御装置によって回転駆動される。例えば、駆動モータの
回転を、複数の、互いに噛み合うギアを介して像担持体
に伝達したり、或いは駆動モータの回転を、タイミング
ベルトのような無端のベルトを介して像担持体に伝達し
たり、更には、駆動モータの回転を複数の互いに噛み合
うギア及びベルトを介して像担持体に伝達したりしてい
る。
【0006】クリーニングブレードのエッジ部に詰まっ
たトナーや紙粉などを排除すべく、像担持体を前述の如
く、所定角、逆転させると、この逆転のあとにおいて
は、複数の、互いに噛み合うギア間に、像担持体正転方
向(次の画像形成動作を行うときの回転方向)の側に歯
同士の遊び、すなわち、バックラッシを生じている。ま
た、回転伝達手段にベルトを用い、且つ、このベルトに
タイミングベルトを用いた場合にも、かようなバックラ
ッシを生じている。更に、回転伝達手段にベルトを用い
た場合、このベルトには弛みが生じている。これについ
ては、後で更に具体的に説明する。
【0007】かようなバックラッシや弛みがある状態
で、次の画像形成動作を行うべく、駆動モータを正転さ
せたとき、バックラッシや弛みなどが無くなった瞬間に
おいて駆動モータの回転負荷が急激に増大する。モータ
の起動力に対して大きな反力が作用するのである。この
種のモータで、このモータ自体にモータ駆動回路を設け
たものがあるが、かようなモータを用いた場合には、こ
の駆動回路内の速度制御回路が働いて、モータに、前述
の反力に打ち勝つ起動力が生じるようになっている。
【0008】かような起動力を生じると、像担持体が正
転を始めたとき、像担持体の回転速度が非常に大きくな
る。そして、このあと、回転速度が漸次、小さくなって
ゆく。かかる速度変動を繰り返しながら、その変動量が
漸次、小さくなってゆき、ついには像担持体が定常の速
度(画像形成動作時の速度)に安定するのである。この
とき、駆動モータ及び回転伝達手段においても、同じよ
うな負荷変動が繰り返して生じる。
【0009】このように、従来においては、像担持体を
逆転させたあとに、それを正転させたとき、像担持体の
回転速度が安定化するまでに多くの時間を要し、複写機
に例をとれば、そのファーストコピータイム(画像形成
装置のプリントキーを押してから1枚のコピー紙が得ら
れるまでの時間)が長くなる欠点があった。また、像担
持体が定常の速度に安定する前に次の画像形成動作を開
始してしまうと、その回転速度むらの影響で、像担持体
上の画像先端部に画像ブレを生じ、画質が悪化する。
【0010】更に、従来においては、バックラッシや、
ベルト部分の弛みなどが吸収されるときの瞬間の衝撃力
や、前述の負荷変動などの影響で、回転伝達手段にギア
を用いた場合、ギアの歯元に強い応力が加わり、ギアの
寿命が低下し易くなっていた。また、回転伝達手段の一
構成要素にタイミングベルトを用いた場合でも、タイミ
ングベルトの歯の根元にも強い応力が加わり、タイミン
グベルトの寿命が低下し易くなっていた。
【0011】近時、駆動モータの回転を像担持体に伝達
するための回転伝達手段に関して、これをできるだけ軽
量化したり、或いはその作動騒音を低減化したりするこ
とが行われている。かかる点に鑑みて、ギアに比較的剛
性の低い樹脂製のものを用いたり、或いはベルトにゴム
等のタイミングベルトを用いたりしているのであるが、
かようなものを用いた場合、上述の強い応力が歯の根元
に作用すると、それらの要素の耐久性が悪くなり、場合
によっては歯が破損することもある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、画像
形成動作を終了したあと、像担持体を、所定の角度逆転
させる画像形成装置において、像担持体の定常速度への
立ち上がり時間を短縮化できるようにすると共に、駆動
モータや回転伝達手段などに対して、衝撃力を与えにく
くし、且つ、像担持体を安定して回転駆動できるように
した画像形成装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、一方向に回転駆動される間で、表面に画像
が形成されると共に、その画像が記録媒体に転写された
あと、表面がクリーニングされる像担持体を具備した画
像形成装置において、駆動モータと、この駆動モータの
回転を像担持体に伝達する回転伝達手段とを有し、画像
形成工程とクリーニング工程を含む画像形成動作の間
で、像担持体を前記一方向に正転駆動すると共に、その
画像形成動作が終了したあとであって、次の画像形成動
作が開始される前に、像担持体を、所定の回転角だけ逆
転駆動し、且つ、この逆転駆動のあと、所定の回転角だ
け正転駆動する像担持体駆動制御装置を具備することを
特徴とする画像形成装置を提案する。
【0014】その際、逆転駆動のあとの正転駆動時の所
定の回転角を、逆転駆動時の所定の回転角よりも小さく
設定すると有利である。
【0015】また、上記構成において、逆転駆動のあと
の正転駆動時の所定の回転角を、逆転駆動時の所定の回
転角以上の大きさに設定することもできる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明一実施形態の像担持体駆動
制御装置を、像担持体と共に示す一部破断側面図であ
り、図2は画像形成装置の全体構成図である。これらの
図において符号1で示すものは像担持体の一構成例であ
るドラム状感光体である。かかる感光体1の表面には、
次に述べるような方法で画像が形成される。
【0018】図2において、感光体1は、画像形成動作
時、実線矢印の向きに回転駆動されるようになってい
て、この回転時に、先ずその表面が例えば帯電チャージ
ャ2より成る帯電装置の作用により均一に帯電される。
次いで、露光部3において、光書き込み走査若しくは画
像露光が行われることにより、感光体1の表面には所定
の静電潜像が形成される。
【0019】このようにして形成された静電潜像は、現
像装置4によってトナー画像として可視像化される。感
光体1が一方向に回転駆動される間で、その表面に画像
が形成されるのである。一方、レジストローラ対5から
は、記録媒体の一例である転写紙6が転写部7に向けて
送られ、感光体1上に形成されたトナー画像が、例えば
転写チャージャ8より成る転写装置の作用により転写紙
6に転写される。この転写後、転写紙6は図示していな
い定着装置に向けて送られ、ここで転写紙6上に転写さ
れたトナー画像が定着される。
【0020】一方、トナー画像の転写後において、感光
体1の表面に残留付着しているトナーや、微細な紙粉な
どが、クリーニング装置9によって除去される。感光体
1上のトナー画像が転写紙6に転写されたあと、その感
光体1の表面がクリーニング装置9によってクリーニン
グされるのである。図2に示した例のように、クリーニ
ング部材としてクリーニングブレード10を備えたクリ
ーニング装置9では、かかるクリーニングブレード10
のエッジ部10aが感光体1の表面に圧接し、そのエッ
ジ部10aによって、符号12で示したトナーや紙粉な
どが掻き取り除去される。
【0021】ここで、感光体1に対して、帯電、露光、
現像がそれぞれを行われることにより、感光体1上には
画像が形成されるのであるが、この画像形成工程と、ク
リーニング装置9によって行われるクリーニング工程と
を含む動作が、画像形成動作ということになる。なお、
クリーニング工程のあとに、何らかの除電手段を用いて
感光体表面を除電する場合、その除電工程は、例えば次
の画像形成動作時に行うようにする。
【0022】初めにも述べたように、クリーニングブレ
ード10のエッジ部10aと感光体1との間には、経時
的に、トナーや紙粉など12が詰まって溜まるようにな
る。かような状態を放置すると、そのトナーなどがエッ
ジ部に固着し、感光体1に対するクリーニング不良を生
じる。また、その固化したトナーによってエッジ部10
aや感光体1の表面に傷が付いたりして、クリーニング
ブレードや感光体などの寿命が低下する原因になる。
【0023】そこで、例えば、上述した画像形成動作を
終える毎に、感光体1を、所定の回転角だけ、破線矢印
の向きに逆転させる構成とすると、エッジ部10aに詰
まったトナーや紙粉などをエッジ部から排除することが
でき、これにより、クリーニング不良が生じにくくなる
と共に、エッジ部や感光体表面の損傷などを防止でき
る。
【0024】ここで、図1に戻って、感光体1は、円筒
状の感光体ドラム部13と、この両端に嵌め込まれてド
ラム部13と一体化されたフランジ部14,15とから
主に構成され、両フランジ部14,15の中心部には軸
16が挿通されている。一方のフランジ部14にはピン
係合溝14aが形成され、軸16に圧入方式で挿通され
たピン17を、そのピン係合溝14aに係合させること
により、軸16と感光体1とは回転方向に一体化され
る。
【0025】本体側板18と相対向した今一つの本体側
板19には、位置決め板20が着脱可能に固定されてい
て、本体側板18と、その位置決め板20とには、軸受
21,22を介して軸16が回転自在に支持されてい
る。
【0026】図1において符号24で示すものは、感光
体1の駆動源をなす駆動モータである。この駆動モータ
24には、例えばDCブラシレスモータが用いられる。
駆動モータ24のモータギア24Aには減速ギア25が
噛み合っていて、このギア25と共軸一体の駆動側タイ
ミングプーリ26と、従動側タイミングプーリ27との
間には、タイミングベルト28が掛け廻されている。な
お、タイミングプーリ27は、キー又はピン等の係止部
材によって軸16と回転方向に一体化されるようになっ
ている。減速ギア25とタイミングプーリ26とを、例
えば樹脂製のものとして一体成型することにより、両者
を共軸一体のものとすることができる。かかるギア25
と駆動モータ24は、本体側板の側に支持される。
【0027】図1において、駆動モータ24が回転し、
モータギア24Aが矢印A方向から見て反時計方向に回
転すると、そのギア24Aに噛み合う減速ギア25が時
計方向に回転する。図3は、図1に示した回転伝達手段
30を矢印A方向から見た図であり、減速ギア25が時
計方向に回転すると、タイミングプーリ26も実線矢印
の向きに回転する。回転伝達手段30は、駆動モータ2
4の回転を、感光体1より成る像担持体に伝達する用を
なし、図示した例では、モータギア24A、減速ギア2
5、駆動側タイミングプーリ26、タイミングベルト2
8、従動側タイミングプーリ27及び軸16が、この回
転伝達手段を構成している。
【0028】タイミングプーリ26が上述のように回転
すると、その回転がタイミングベルト28を介してタイ
ミングプーリ27に伝えられ、該プーリ27が図3にお
いて時計方向に回転駆動される。これにより、図2に示
した感光体1が実線矢印の向きに回転駆動されるのであ
る。今、図2において、実線矢印の向きが感光体1の正
転方向であるものとして、前述の画像形成工程とクリー
ニング工程とを含む画像形成動作の間で、感光体1が、
像担持体駆動制御装置によって、一方向(実線矢印の向
き)に正転駆動される。この像担持体駆動制御装置は、
上述の駆動モータ24と、回転伝達手段30とを有して
いる。
【0029】図3に示すように、タイミングプーリ26
が正転(実線矢印の向きの回転)駆動されるものとし
て、この正転時にはタイミングベルト28のうち、ベル
ト部分28Aは弛み側のベルト部分となり、ベルト部分
28Bは張り側のベルト部分となる。弛み側のベルト部
分28Aにはテンションローラ32が圧接していて、こ
のローラによって、タイミングベルト28には所定のテ
ンション力が付与される。
【0030】ここで、1回のコピー動作又は複数回の連
続したコピー動作からなる1回の画像形成動作が終了し
たあと、感光体1は回転を一且、停止し、次の画像形成
動作が開始される前に、図1の駆動モータ24が今まで
とは逆方向に回転するようになっている。すなわち、図
4に示したモータギア24Aが破線矢印の向きに回転
し、減速ギア25、タイミングプーリ26、タイミング
ベルト28、タイミングプーリ27及び軸16を介し
て、図2の感光体1が破線矢印の向きに所定の回転角だ
け回転駆動されるのである。これにより、トナーや紙粉
など12がエッジ部10aから排除される。なお、所定
の回転角というのは、トナーや紙粉などを排除できる回
転角のことである。画像形成動作毎ではなく、複数回毎
に、感光体を逆転させてトナー排除を行うシステムを採
用する場合には、複数回の画像形成動作を行ったあとの
次の画像形成動作が開始される前に、感光体が逆転駆動
されることになる。
【0031】感光体1がこのように逆転することによっ
て、エッジ部10aに詰まったトナーや紙粉などを排除
できるので、クリーニング不良が生じにくくなると共
に、クリーニングブレードや感光体などが傷付くのを防
止できる。しかしながら、この構成だけであると、次に
述べるような問題が生じる。
【0032】図3は、正転終了状態の回転伝達手段を示
し、正転終了状態では、ベルト部分28Bが張り側とな
っている。これに対して、図4は、逆転終了状態の回転
伝達手段を示し、逆転終了状態では、ベルト部分28A
が張り側のベルト部分となっており、ベルト部分28B
は弛み側のベルト部分となっている。
【0033】トナーや紙粉などを排除するために感光体
を逆転させるのであるが、この逆転後に、次の画像形成
を行うべく、駆動モータ24を正転させると、図4に示
したタイミングプーリ26が時計方向(図3の実線矢印
の向き)に回転する。かかるタイミングプーリ26が回
転を始めても、初期の段階では、その回転がタイミング
プーリ27に伝わらず、弛んだベルト部分28Bが張っ
た状態となって初めて、その回転が、タイミングプーリ
27すなわち感光体1に伝わることになる。弛みが無く
なるまで、駆動モータ24は無負荷に近い状態で回転す
ることになるのである。この間、駆動モータ24は順次
速度を増大する。
【0034】逆転後において、ベルト部分28Bに弛み
を生じなくても、例えば、モータギア24Aと減速ギア
25との歯同士間にバックラッシが有る場合でも、この
バックラッシが無くなってから初めて、感光体1側に駆
動力が伝達されることになる。
【0035】ここで、図6は、感光体を逆転(トナー排
除のための逆転)させたあと、次の画像形成を行うべ
く、感光体を正転開始させるときの、感光体速度の立ち
上がり特性を示す図である。
【0036】図1に示した軸16の一部にロータリーエ
ンコーダ(不図示)を取り付け、このエンコーダの出力
信号をFVコンバータ(不図示)により電圧に変換して
得たものが、図6に示した特性図である。なお、かかる
電圧は感光体の速度と比例する。
【0037】上でも述べたように、逆転終了後(トナー
排除後)において、図4に示すように、ベルト部分28
Bに弛みを生じているのであるが、この状態で、次の画
像を形成すべく、タイミングプーリ26が破線矢印の向
きと反対方向に正転すると、その弛みや、バックラッシ
などが無くなるまで、駆動モータ24からタイミングプ
ーリ26までの駆動系の速度が上昇し、ベルトの弛みや
バックラッシが無くなった瞬間、駆動モータ24(図
1)からタイミングプーリ26に至る駆動系に大きな力
が加わる。このとき、駆動モータ24に作用する大きな
反力に打ち勝つだけの駆動力が駆動モータ24より励起
される。これにより、図6に示すように、感光体1の回
転速度が、定常時の速度に対して、これよりも大きくな
って、オーバーシュートする。そして、感光体1の回転
速度は、時間がTだけ経過したのち、画像形成に適した
定常速度となる。速度変動を生じながら、その変動量が
漸次、減衰して、感光体1は定常速度で回転するように
なるのである。
【0038】上述した事態が発生すれば、先にも説明し
たように、感光体1の回転速度が安定化するまでに長い
時間を必要とし、ファーストコピータイムが長くなる欠
点を免れず、また感光体1の速度が安定する前に次の画
像形成動作を開始したとすれば、感光体1上の画像先端
部に画像ブレを生じる。しかもバックラッシやベルト部
分の弛みが吸収されるときの衝撃力などによって、回転
伝達手段の各要素に大きな力が加えられ、その寿命が低
下する。
【0039】そこで、図示した画像形成装置において
は、前述のように、駆動モータ24と回転伝達手段30
を有し、画像形成工程とクリーニング工程を含む画像形
成動作の間で、感光体1より成る像担持体を一方向に正
転駆動する像担持体駆動制御装置が、画像形成動作が終
了したあとであって、次の画像形成動作が開始される前
に、感光体1より成る像担持体を、所定の回転角だけ逆
転駆動すると共に、この逆転駆動のあと、所定の回転角
だけ正転駆動するように構成されている。駆動モータ2
4を上述の所定のタイミングで正転させたり、逆転させ
て感光体1の回転を制御する。
【0040】すなわち、画像を形成すべく感光体1を正
転させ、トナーや紙粉などを排除すべく、その正転のあ
と、感光体を、その排除が可能な回転角だけ逆転させ、
更に、図4に示す状態から、感光体を所定の回転角だけ
正転させて、図3に示したようにベルト部分の弛みや、
バックラッシなどを無くした状態で、感光体1を正転
(次の画像形成のため正転)させるのである。これによ
り、駆動モータの回転とほぼ同時に駆動系の全体が回転
をスタートし、感光体1が回転する。よって、図5に示
すように、感光体の回転速度のオーバーシュート量を小
さくできると共に、感光体1の速度が定常時の速度に立
ち上がるまでの時間(t)を短くすることができる。
【0041】図6は、ベルト部分の弛みやバックラッシ
などを無くすための正転プロセスを実施しない場合の感
光体の速度特性曲線であり、立ち上がり時間(T)に多
くを要している。これに対して、上述のような正転プロ
セスを実施することによって、(T−t)だけ、そのよ
うな立ち上がり時間を短かくすることができるのである
(図5)。
【0042】従来のように、ベルト部分の弛みやバック
ラッシなどを無くすための正転プロセスを設けない場合
に、ベルト部分の弛みやバックラッシが無くなったあと
の正転開始時に、瞬間的に、駆動モータ24から駆動側
のタイミングプーリ26までの駆動系に対して大きな衝
撃を与えることになる。
【0043】ベルト部分の弛みやバックラッシなどを無
くすことのできる所定の回転角だけ、駆動モータを、次
の画像形成動作の前に、正転させることによって、感光
体1は、正規の正転駆動時に、そのモータ24のスター
トとほぼ同時に回転を始めるようになる。すなわち、駆
動系に作用する反力が非常に小さくなって、駆動モータ
の起動力を小さくできるのである。いずれにしても、前
述の立ち上がり時間を短かくすることができ、回転伝達
要素の耐久性を向上させることができるのである。
【0044】ここで、図8は、従来の場合(正転プロセ
スを設けない場合)における、駆動モータの電流変化特
性を示す図であり、一つの画像形成動作を終了して、感
光体1が停止した後に、感光体1をトナー排除などのた
めに逆転させている。
【0045】これに対して、図7は、本実施形態の場合
(正転プロセスを設ける場合)における、駆動モータの
電流変化特性を示す図であり、トナー排除などのため
に、Δt1時間だけ感光体を逆転させたあと、Δt2時間
だけ、感光体を正転させている。ここで言うΔt2時間
というのは、ベルト部分の弛みや、バックラッシなどを
無くすために必要なモータの回転時間のことである。
【0046】ここで、感光体1の正転時と逆転時との周
速度が同じであるものとして、Δt1とΔt2との各時間
が同じである場合、感光体1の回転角も同じになる。時
間Δt1,Δt2が大きくなれば、これに対応して回転角
も大きくなる。すなわち、その時間と回転角は比例する
のである。
【0047】今仮に、正転時の回転角が、逆転時の回転
角以上の大きさの場合、すなわち、Δt2≧Δt1の場
合、クリーニングブレードのエッジ部と感光体との間に
詰まったトナーや紙粉などが、その詰まった部分から一
旦、排除されたあとにおいて、再びエッジ部と感光体と
の間に詰まり込んでしまうことも考えられる。かかる点
に鑑みて、図7に示すように、Δt2<Δt1とすること
により、すなわち、感光体1の逆転駆動のあとの正転駆
動時の所定の回転角を逆転駆動時の所定の回転角よりも
小さく設定することにより、一旦、排除したトナーや紙
粉などを、再び元のエッジ部の位置にもぐり込ませない
ようにすることができる。
【0048】また本発明は、トナーや紙粉などを排除さ
せること以外の目的で、感光体を定めた回転角だけ逆転
させる画像形成装置においても適用が可能である。かよ
うな画像形成装置では、逆転駆動のあとの正転駆動時
(バックラッシなどを無くすための駆動時)の所定の回
転角を、逆転駆動時の所定の回転角以上の大きさに設定
してもよい(Δt2≧Δt1)。例えば、所定の回転角だ
け感光体を逆転させたあと、かなり大きなベルト部分の
弛みや、バックラッシなどが残っていて、このあと、感
光体をわずかな回転角だけ、正転させても、そのような
弛みやバックラッシなどが無くならない場合には、正転
時の回転角を、逆転時のそれ以上に大きくすればよいの
である。
【0049】図9は、本実施形態における駆動制御装置
に具備される駆動モータの電流特性変化を示し、画像形
成動作を終了すると、駆動モータの運転を停止させる
(モータへの電力投入を停止させる)のであるが、この
あと、例えば800msecを経過してから、感光体1が完
全に停止する状態となる。駆動モータ24や回転伝達手
段30や感光体1などの慣性の影響によって、かような
時間が経過してから、感光体1が停止するのである。
【0050】駆動モータ24の運転を停止してから、例
えば、1000msec後に、トナーや紙粉などの排除のた
めに、駆動モータ24を逆転させる。すなわち、感光体
1が完全に停止してから、200msec後に駆動モータ2
4を逆転させるのである。感光体が完全に停止する前
に、駆動モータ24の逆転を開始させてしまうと、タイ
ミングベルトなどの歯飛びを生じるので、感光体1が完
全に停止したあとに、駆動モータ24の逆転を開始させ
るのである。
【0051】駆動モータ逆転時における電流入力時間と
しては、例えば60msecとする。これは、例えば、トナ
ーや紙粉などの排除を可能にする時間である。この場
合、感光体周上において、その表面は逆転方向におい
て、5乃至7mm程度、移動する。駆動モータ逆転のあと
であって、駆動モータの運転を停止してから、1600
msecを経過したあとに、駆動モータを正転させる。正転
時間としては、例えば40msecとする。これは、ベルト
部分の弛みやバックラッシなどが吸収される時間であ
る。この場合、感光体周上において、その表面は、正転
方向において、1乃至3mm程度、移動することになる。
【0052】ところで、特に、レーザ光などを用いて感
光体に対して光書き込み走査を行う、所謂、デジタル式
の画像形成装置の場合、感光体の回転速度にムラを生じ
ると、画質の低下が著しくなる。そこで、回転伝達手段
中、例えば図1に示した軸16にフライホイール33を
設けると、感光体の回転速度を安定化できる。なお、か
かるフライホイール33は、軸16の一端部に固定した
フランジ部材34に対して、ネジ35により一体化され
るようになっている。
【0053】このようなフライホイール33を用いた場
合、従来のように画像形成動作終了後に感光体1を逆転
させたのち、これを正転させることなく、次の画像形成
動作を開始すべく、感光体1を正転させると、前述のよ
うにバックラッシやベルトの弛みが無くなった瞬間に駆
動モータ24に加えられる反力は特に大きくなる。この
ため、従来は感光体1の速度のオーバシュートが著しく
大きくなり、図6に示した感光体の速度の立ち上がり時
間が特に大きくなり、ギア系やタイミングベルトなどの
伝動要素に大きな力が加えられ、その耐久性が低下して
いた。
【0054】ところが、前述の本実施形態の構成を採用
することによって、図1に示したようなフライホイール
33を用いても、感光体1の速度の立ち上がり時間を短
かくでき、駆動モータ24に与える衝撃力も小さくする
ことができ、従来の問題を全て解決することができる。
【0055】なお、今まで述べた来た実施形態では、駆
動対象としてドラム状感光体を用いているが、この他、
ベルト状の感光体を用いることも可能である。また感光
体の画像を中間転写体より成る像担持体に一旦、転写
し、この転写画像を更に記録媒体に転写する方式の画像
形成装置にも本発明の適用が可能である。
【0056】
【発明の効果】請求項1に記載の構成によれば、画像形
成動作を終了したあと、像担持体を所定の角度、逆転さ
せる画像形成装置において、次の画像形成動作を開始さ
せる際における、像担持体の定常速度への立ち上がり時
間を短縮化できると共に、像担持体を安定した速度で駆
動することができ、更に、駆動モータや回転伝達手段な
どに対して、衝撃力を与えにくくすることができるの
で、これらの耐久性を向上させることができる。
【0057】請求項2に記載の構成によれば、像担持体
のクリーニング手段として、クリーニングブレードを用
いる場合も、クリーニングブレードと像担持体との接触
部から排除したトナーや紙粉などが、再びその接触部に
詰まって、クリーニング不良が生じるのを防止できる。
【0058】請求項3に記載の構成によれば、回転伝達
手段にベルト系やギア系などを用いた場合、定めた回転
角だけ、像担持体が逆転したあとの、ベルト系に生じる
弛みや、ギア系に生じるバックラッシなどが大きくなっ
ていても、これらを完全に吸収することができ、像担持
体を更に安定した速度で回転させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】像担持体駆動制御装置を、像担持体と共に示す
一部破断側面図である。
【図2】図1に示した駆動制御装置によって駆動される
感光体と、この周りに配設されるプロセス要素などを示
す概略構成図である。
【図3】駆動モータの回転を感光体に伝達する回転伝達
手段の概略構成図である。
【図4】図3に示す回転伝達手段の逆転終了状態を示す
図である。
【図5】本発明に係る駆動制御装置によって回転駆動さ
れる感光体の速度立ち上がり特性の一例を示す図であ
る。
【図6】従来の駆動制御装置によって回転駆動される感
光体の速度立ち上がり特性を示す図である。
【図7】本発明に係る駆動制御装置に具備される駆動モ
ータの正転、逆転時における電流変化特性の一例を示す
図である。
【図8】従来の駆動制御装置に具備される駆動モータの
正転、逆転時における電流変化特性を示す図である。
【図9】本発明に係る駆動制御装置に具備される駆動モ
ータの正転、逆転時における、より具体的なレベルでの
電流変化特性の一例を示す図である。
【符号の説明】
24 駆動モータ 30 回転伝達手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方向に回転駆動される間で、表面に画
    像が形成されると共に、その画像が記録媒体に転写され
    たあと、表面がクリーニングされる像担持体を具備した
    画像形成装置において、 駆動モータと、この駆動モータの回転を像担持体に伝達
    する回転伝達手段とを有し、画像形成工程とクリーニン
    グ工程を含む画像形成動作の間で、像担持体を前記一方
    向に正転駆動すると共に、その画像形成動作が終了した
    あとであって、次の画像形成動作が開始される前に、像
    担持体を、所定の回転角だけ逆転駆動し、且つ、この逆
    転駆動のあと、所定の回転角だけ正転駆動する像担持体
    駆動制御装置を具備することを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 逆転駆動のあとの正転駆動時の所定の回
    転角を、逆転駆動時の所定の回転角よりも小さく設定し
    た請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 逆転駆動のあとの正転駆動時の所定の回
    転角を、逆転駆動時の所定の回転角以上の大きさに設定
    した請求項1に記載の画像形成装置。
JP7191273A 1995-07-04 1995-07-04 画像形成装置 Pending JPH0922219A (ja)

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