JPH09222155A - 間欠回転装置 - Google Patents

間欠回転装置

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JPH09222155A
JPH09222155A JP5410596A JP5410596A JPH09222155A JP H09222155 A JPH09222155 A JP H09222155A JP 5410596 A JP5410596 A JP 5410596A JP 5410596 A JP5410596 A JP 5410596A JP H09222155 A JPH09222155 A JP H09222155A
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JP
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gear
input shaft
shaft
way clutch
motor
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JP5410596A
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Fumio Kato
文男 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータの回転運動を機械的な構造を利用し
て、間欠回転運動に変換する間欠回転装置を提供する。 【解決手段】 モータ(1) の駆動軸(2) に連動する入力
軸(4) の外周に、少なくとも入力軸(4) がモータ(1) の
出力回転方向に回転するとき、入力軸(4) に連動する第
一ギヤ(7) 及び第二ギヤ(14)を設け、第一ギヤ(7) 及び
第二ギヤ(14)の外周に第一コイルバネ(11)を装着する。
第一分割軸(21)及び第二分割軸(35)を、入力軸(4) に対
して平行にかつ互いに同軸的に配置する。第一分割軸(2
1)の外周に連動手段(19)を介して第一ギヤ(7) と同方向
に回転する第三ギヤ(25)を設け、第二分割軸(35)の外周
に第二ギヤ(14)に歯合して第二ギヤ(14)と反対方向に回
転する第四ギヤ(37)を設け、第三ギヤ(25)及び第四ギヤ
(37)の外周に第二コイルバネ(34)を装着する。第一分割
軸(21)と第三ギヤ(25)との間、又は第二分割軸(35)と第
四ギヤ(37)との間に、ワンウェイクラッチ(24、 36)を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータの回転運動
を機械的な構造を利用して、間欠回転運動に変換する間
欠回転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、回転運動を変化させる装置として
は、パルスモータ、サーボモータ等を使用し、電気制御
によって回転を変化させる装置が一般的であった。しか
しながら、これらの装置においては、パルスモータ、サ
ーボモータ等のモータ自体が高価であり、これらのモー
タを制御する電気回路も必要となるため、装置全体とし
ては極めて高価なものとなってしまう。
【0003】また、各種のカム機構を利用して回転運動
を機械的に変化させる装置も知られているが、カムの設
計、製作に高い精度を要求され、しかも目的とする運動
を実現させるため、カム周辺の連動機構を必要とするた
め、装置が大掛かりとなり、製造コストはやはり高くな
ってしまう。
【0004】一方、本発明者は、特開平4−17555
0号において、ギヤと、ワンウェイクラッチと、コイル
バネとを組合せて構成した変速回転装置を既に提案し
た。この変速回転装置においては、一定速度で回転する
モータの駆動軸から、一定周期で増速と減速を繰り返す
変動した回転運動を得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
4−17550号に記載された装置は、増速と減速とを
繰り返す変速回転を行わせるものであり、間欠的な回転
運動を行わせることはできなかった。
【0006】したがって、本発明の目的は、モータの回
転運動を機械的な構造を利用して、間欠回転運動に変換
する間欠回転装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の間欠回転装置は、モータの駆動軸に連動す
る入力軸と、この入力軸の外周に配置され、少なくとも
前記入力軸がモータの出力回転方向に回転するとき、前
記入力軸に連動する第一ギヤと、前記入力軸の外周に配
置され、少なくとも前記入力軸がモータの出力回転方向
に回転するとき、前記入力軸に連動する第二ギヤと、前
記第一ギヤのボス部外周に一端を装着され、前記第二ギ
ヤのボス部外周に他端を装着された第一コイルバネと、
前記入力軸に対して平行に配置された第一分割軸と、こ
の第一分割軸と同軸的に配置された第二分割軸と、前記
第一分割軸の外周に配置され、連動手段を介して、前記
第一ギヤと同方向に回転する第三ギヤと、前記第二分割
軸の外周に配置され、前記第二ギヤに歯合して、前記第
二ギヤと反対方向に回転する第四ギヤと、前記第三ギヤ
のボス部外周に一端を装着され、前記第四ギヤのボス部
外周に他端を装着された第二コイルバネと、前記第一分
割軸と前記第三ギヤとの間、又は、前記第二分割軸と前
記第四ギヤとの間に介装されたワンウェイクラッチとを
備えていることを特徴とする。
【0008】本発明の間欠回転装置によれば、モータの
駆動軸の回転に連動して入力軸が所定方向に回転する
と、この入力軸に装着された第一ギヤ及び第二ギヤがそ
れぞれ同方向に回転する。第一ギヤは、第三ギヤに回転
を伝達し、第三ギヤを第一ギヤと同方向に回転させる。
また、第二ギヤは、第四ギヤに回転を伝達し、第四ギヤ
を反対方向に回転させる。
【0009】その結果、一端を第三ギヤに装着され、他
端を第四ギヤに装着された第二コイルバネにねじり力が
作用し、第二コイルバネが巻締められる。そして、第二
コイルバネの巻き締め力が所定の値を超えると、第三ギ
ヤ及び第四ギヤが逆転して、第三ギヤに連動する第一ギ
ヤ、及び第四ギヤに歯合する第二ギヤが逆転する。その
結果、入力軸及びモータの駆動軸も逆転する。
【0010】このとき、第三ギヤ及び第一ギヤの質量
と、第四ギヤ及び第二ギヤの質量との差に伴う回転速度
差や、第一コイルバネと第二コイルバネのバネ定数によ
る回転速度差や、第三ギヤと第一ギヤの歯数比と、第四
ギヤと第二ギヤの歯数比との違いによる回転速度差など
により、第二ギヤと第一ギヤとの間で回転速度差が生じ
て、第一ギヤに一端を装着され、第二ギヤに他端を装着
された第一コイルバネにねじり力が作用し、第一コイル
バネが巻締められる。
【0011】そして、第一コイルバネの巻締め力が所定
の値を超えると、入力軸及びモータの駆動軸を更に速く
逆転させて、バネ力が放出される。こうして、第一コイ
ルバネ及び第二コイルバネの巻締め力が放出されると、
再びモータの駆動軸及び入力軸が出力回転方向に回転を
始め、第一コイルバネ及び第二コイルバネを再び巻締め
る。
【0012】このような作用を繰り返して、モータの駆
動軸、入力軸、それに連動する第一ギヤ、第二ギヤ、第
三ギヤ及び第四ギヤが、モータの出力回転方向に従った
正常な回転(以下「正転」とする)と、モータの出力回
転に反する逆回転(以下「逆転」とする)とを、所定の
周期で繰り返す。
【0013】一方、第一分割軸と第三ギヤとの間、又は
第二分割軸と第四ギヤとの間には、ワンウェイクラッチ
が介装されているので、第三ギヤ及び第四ギヤが所定の
周期で正転と逆転とを繰り返すと、上記ワンウェイクラ
ッチを介して、第一分割軸又は第二分割軸が所定方向に
間欠回転する。したがって、この回転軸を出力軸とする
ことにより、間欠回転運動を出力させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1、2には、本発明による間欠
回転装置の一実施態様が示されている。図1は縦断面
図、図2は図1におけるII−II矢示線に沿った断面図で
ある。
【0015】この間欠回転装置は、一対の支持板44、
45を、四隅に配置された同じ長さの棒材42で、平行
に組み付けてなるフレームを有する。一方の支持板44
には透孔44a、44bが形成されている。一方の透孔
44aの外周縁には、モータ1が取付けられ、その駆動
軸2が上記透孔44aを通してフレームの内部に挿入さ
れている。他方の透孔44bには、筒状の軸受23が装
着されている。
【0016】上記支持板44に対向する支持板45に
も、上記と同様な透孔45a、45bが形成されてい
る。一方の透孔45aには、上記モータ1の駆動軸2と
同心に配置された筒状の軸受16が取付けられている。
他方の透孔45bには、上記軸受23と同心に配置され
た筒状の軸受41が取付けられている。
【0017】モータ1の駆動軸2には、一端が拡径され
た段付シャフトからなる入力軸4が連結されている。す
なわち、入力軸4は、その拡径部の軸心に設けられた孔
4aに駆動軸2を挿入し、拡径部の外側から挿入された
ネジ46によって固定することにより、駆動軸2に連結
されている。また、入力軸4の他端は、軸受16のベア
リング15に挿入支持されている。
【0018】軸受23のベアリング22には、第一分割
軸21が挿入支持されている。第一分割軸21は、図示
しない止めリングによって軸受23に対して抜け止めさ
れている。また、軸受23に対向する軸受41のベアリ
ング40には、第二分割軸35が挿入支持されている。
第二分割軸35は、図示しない止めリングによって軸受
41に対して抜け止めされている。そして、第一分割軸
21と第二分割軸35は、その内側の端部を互いに同軸
的に突き合わせ、上記入力軸4と平行に支持されてい
る。
【0019】入力軸4の一方の端部外周には、ワンウェ
イクラッチ5を介して、第一ギヤ7が装着されている。
ワンウェイクラッチ5は、入力軸4が図1中矢印A方向
(図の右側から見て左回り)に回転するとき、入力軸4
に噛み合って入力軸4の回転を第一ギヤ7に伝達し、入
力軸4が上記と逆に回転するときには、入力軸4に対し
て空転して、入力軸4の回転を第一ギヤ7に伝達しな
い。ただし、第一ギヤ7は、入力軸4に圧入、ネジ止め
等の手段により固着されていてもよい。
【0020】入力軸4の他方の端部外周には、ワンウェ
イクラッチ12を介して、第二ギヤ14が装着されてい
る。ワンウェイクラッチ12は、入力軸4が図1中矢印
A方向(図の右側から見て左回り)に回転するとき、入
力軸4に対して空転して入力軸の回転を第二ギヤ14に
伝達せず、入力軸4が上記と逆に回転するときには、入
力軸4に噛み合って、入力軸4の回転を第二ギヤ14に
伝達する。
【0021】また、第二ギヤ14の内周には、その一方
の端面から中間部にまで伸びる拡径孔部14aが形成さ
れている。この拡径孔部14a内には、一端を入力軸4
の外周に密接され、他端をワンウェイクラッチ12の一
方の端部外周に密接されたスプリングクラッチ13が装
着されている。スプリングクラッチ13は、入力軸4が
図中矢印A方向に回転するとき巻締まって、入力軸4の
回転をワンウェイクラッチ12及びギヤ14に伝達す
る。
【0022】更に、第一ギヤ7と第二ギヤ14との間の
入力軸4の外周には、スペーサ10が装着されており、
第一ギヤ7と第二ギヤ14とを所定の間隔に保持してい
る。また、第一コイルバネ11が、第一ギヤ7のボス部
外周に一端内周を密接され、第二ギヤ14のボス部外周
に他端内周を密接されて取付けられている。第一コイル
バネ11内周とスペーサ10外周との間には、所定の間
隙が形成されている。第一コイルバネ11は、第一ギヤ
7が図中矢印A方向に回転し、第二ギヤ14が図中矢印
Aと逆方向に回転するときに巻締められるように、左方
向巻きとされている。
【0023】第一分割軸21には、ワンウェイクラッチ
24を介して、第三ギヤ25が装着されている。ワンウ
ェイクラッチ24は、第三ギヤ25が図中矢印B方向
(矢印A方向と同じ方向)に回転するとき、その回転を
第一分割軸21に伝達する。なお、第一分割軸21を出
力軸としない場合は、ワンウェイクラッチ24は、単な
るベアリングであってもよく、あるいは第一分割軸21
と第三ギヤ25とを固着してもよい。
【0024】第二分割軸35には、ワンウェイクラッチ
36を介して、第四ギヤ37が装着されている。ワンウ
ェイクラッチ36は、第四ギヤ37が図中矢印C方向
(矢印A、Bとは逆方向)に回転するとき、その回転を
第二分割軸35に伝達する。また、第四ギヤ37は、第
二ギヤ14と歯合しており、第四ギヤ37の方が第二ギ
ヤ14よりも大径で、歯数が多くなっている。
【0025】その結果、第一ギヤ7と第三ギヤ25の歯
数比と、第二ギヤ14と第四ギヤ37の歯数比とが異な
っている。このことは、後述する逆転の際に、第一ギヤ
7と第二ギヤ14との間で回転速度差を発生させ、第一
コイルバネ11に巻き締め力をもたらすのに寄与する。
ただし、第三ギヤ25及び第一ギヤ7の質量と、第四ギ
ヤ37及び第二ギヤ14の質量との差によって、上記回
転速度差を発生させることもできるし、第一コイルバネ
と第二コイルバネのバネ定数によって、上記回転速度差
を発生させることもできる。
【0026】第三ギヤ25と第四ギヤ37との間の、第
一分割軸21と第二分割軸35とが突き合わされた部分
の外周には、スペーサ33が装着されており、第三ギヤ
25と第四ギヤ37とを所定の間隔に保持している。ま
た、第二コイルバネ34が、第三ギヤ25のボス部外周
に一端内周を密接させ、第四ギヤ37のボス部外周に他
端内周を密接させて取付けられている。第二コイルバネ
34内周とスペーサ33外周との間には、所定の間隙が
形成されている。第二コイルバネ34は、第三ギヤ25
が図中矢印B方向に回転し、第四ギヤ37が図中矢印C
方向に回転するときに巻締められるように、左方向巻き
とされている。
【0027】一方の支持板44の中間部のやや側方に
は、支軸17が取付けられており、この支軸17にベア
リング18を介してアイドルギヤ19が装着されてい
る。アイドルギヤ19は、第一ギヤ7と、第三ギヤ25
とに歯合している。なお、図中20は止めリング(Eリ
ング)である。
【0028】次に、上記構成からなる間欠回転装置の作
用について説明する。なお、この実施態様の間欠回転装
置では、第二分割軸35を出力軸として用いるものであ
るが、第一分割軸21を出力軸とすることもでき、第一
分割軸21及び第二分割軸35の両者を出力軸とするこ
ともできる。
【0029】まず、モータ1の駆動軸2が図中矢印A方
向に回転し、入力軸4が同方向に回転すると、ワンウェ
イクラッチ5を介して第一ギヤ7が同方向に回転し、ス
プリングクラッチ13及びワンウェイクラッチ12を介
して第二ギヤ14も同方向に回転する。
【0030】第一ギヤ7の回転は、アイドルギヤ19を
介して第三ギヤ25に伝達され、第三ギヤ25が図中矢
印B方向に回転する。また、第二ギヤ14の回転は、そ
れに歯合する第四ギヤ37に伝達され、第四ギヤ37が
図中矢印C方向に回転する。第四ギヤ37が矢印C方向
に回転すると、ワンウェイクラッチ36を介して出力軸
を構成する第二分割軸35が矢印C方向に回転する。
【0031】ところで、第三ギヤ25と第四ギヤ37と
の回転は逆方向であり、しかも第二コイルバネ34が巻
締められる方向であるため、第二コイルバネ34が巻締
められ、その内周がスペーサ33の外周に密着してそれ
以上巻締められなくなると、第四ギヤ37を逆転させ
る。なお、このとき、第三ギヤ25も逆転する。
【0032】第四ギヤ37が逆転すると、第二ギヤ14
が矢印Aと反対方向に回転する。このとき、スプリング
クラッチ13は、ワンウェイクラッチ12側の回転によ
っては、巻締まらない。また、上記の回転方向におい
て、ワンウェイクラッチ12は入力軸4に対して空転す
る。
【0033】一方、第三ギヤ25の逆転によって、第一
ギヤ7も逆転し、ワンウェイクラッチ5を介して、入力
軸4及び駆動軸2を逆転させる。この場合、第一ギヤ7
の逆転方向と、第二ギヤ14の逆転方向とは同一となる
が、第三ギヤ25と第一ギヤ7の歯数比と、第四ギヤ3
7と第二ギヤ14の歯数比とが異なるため、第二ギヤ1
4は、第一ギヤ7に対して、より高速で逆転する。その
結果、第一コイルバネ11に巻締め力が発生し、第一コ
イルバネ11が巻締められる。そして、第一コイルバネ
11の内周がスペーサ10の外周に密着し、第一コイル
バネ11がそれ以上巻締められなくなると、第一ギヤ7
をより高速で矢印A方向とは逆方向に逆転させ、ワンウ
ェイクラッチ5を介して、入力軸4及び駆動軸2をより
高速で逆転させる。
【0034】こうして第二コイルバネ34及び第一コイ
ルバネ11の巻締め力が放出されると、モータ1の出力
によって再び駆動軸2及び入力軸4が正転し、アイドル
ギヤ19を介して第三ギヤ25が矢印B方向に回転し、
第二ギヤ14を介して第四ギヤ37が矢印C方向に回転
する。このような過程を繰り返すことにより、第四ギヤ
37は、矢印C方向への回転と、その逆回転とを周期的
に繰り返す。
【0035】ところで、第四ギヤ37の内周に配置され
たワンウェイクラッチ36は、第四ギヤ37が矢印C方
向に回転するときには、その回転力を第二分割軸35に
伝達するが、第四ギヤ37が矢印Cと逆方向に回転する
ときには、空転してその回転力を第二分割軸35に伝達
しない。その結果、第二分割軸35は、間欠的に矢印C
方向に回転し、その回転力を出力として取出すことがで
きる。
【0036】図3には、本発明の間欠回転装置の他の実
施態様が示されている。この実施態様は、基本的には、
前記実施態様と変わらないので、実質的に同一部分には
同符号を付して説明を省略し、異なっている部分につい
て特に説明することにする。
【0037】この実施態様では、入力軸4の拡径部中心
に形成された孔の内周に、噛み合い方向が異なる2つの
ワンウェイクラッチ3が軸方向に並べて配置され、モー
タ1の駆動軸2がこれらのワンウェイクラッチ3の内周
に挿入されることにより、入力軸4と駆動軸2とが連結
されている。2つのワンウェイクラッチ3の噛み合い方
向が逆になっているので、駆動軸2がどちらに回転して
もその回転力が入力軸4に伝達される。
【0038】また、第一ギヤ7のボス部外周には、ワン
ウェイクラッチ8を介して、筒状の第一バネ台座9が装
着されている。ワンウェイクラッチ8は、第一ギヤ7が
矢印A方向に回転するとき、その回転力を第一バネ台座
9に伝達する。同様に、第二ギヤ14のボス部外周に
は、ワンウェイクラッチ46を介して、筒状の第二バネ
台座47が装着されている。ワンウェイクラッチ46
は、第二ギヤ14が矢印Aと反対方向に回転するとき、
その回転力を第二バネ台座47に伝達する。そして、第
一コイルバネ11は、その一端内周を第一バネ台座9に
密着させ、他端内周を第二バネ台座47に密着させて取
付けられている。
【0039】更に、第三ギヤ25のボス部外周には、ワ
ンウェイクラッチ26を介して、筒状の第三バネ台座2
7が装着されている。ワンウェイクラッチ26は、第三
ギヤ25が矢印B方向(矢印A方向と同じ)に回転する
とき、その回転力を第三バネ台座27に伝達する。同様
に、第四ギヤ37のボス部外周は、ワンウェイクラッチ
38を介して、筒状の第四バネ台座39が装着されてい
る。ワンウェイクラッチ38は、第四ギヤ37が矢印C
方向に回転するとき、その回転力を第四バネ台座39に
伝達する。そして、第二コイルバネ34は、その一端内
周を第三バネ台座27に密着させ、他端内周を第四バネ
台座39に密着させて取付けられている。
【0040】その他の構成は、図1、2に示した実施態
様と実質的に同一である。また、この実施態様の間欠回
転装置の作用も、図1、2に示した実施態様と基本的に
は同じである。
【0041】ただし、この実施態様では、第一コイルバ
ネ11及び第二コイルバネ34が、第一ギヤ7、第二ギ
ヤ14、第三ギヤ25、第四ギヤ37の外周に、ワンウ
ェイクラッチ8、46、26、38を介して装着された
バネ台座9、47、27、39に取付けられていること
により、第一コイルバネ11及び第二コイルバネ34の
それぞれの端部に巻締め方向の回転力が加わったときの
スリップロスを少なくすると共に、巻き戻し方向の回転
力が加わったときの空転を確実にすることができる。そ
の結果、第一コイルバネ11及び第二コイルバネ34の
巻締め、巻き戻しのときの切り替えが正確になされ、間
欠回転動作をより規則的に行わせることが可能となる。
【0042】なお、本発明で用いられるワンウェイクラ
ッチとしては、公知のローラ型ワンウェイクラッチが好
ましく、例えば「シェル型ローラクラッチ」(商品名、
日本精工株式会社製)などを用いることができる。ま
た、ローラ型ワンウェイクラッチの代わりに、公知のス
プリングクラッチを用いることもできる。
【0043】また、上記各実施態様では、第一ギヤ7及
び第三ギヤ25の連動手段として、アイドルギヤ19が
用いられているが、アイドルギヤ19の代わりにタイミ
ングベルト等を用いることもできる。その場合には、第
一ギヤ7及び第三ギヤ25を歯付プーリにする。なお、
本発明におけるギヤとは、歯付プーリ等の外周に歯を有
する回転伝達手段全部を含む意味とする。
【0044】
【実施例】図3に示した間欠回転装置の各部品として下
記表1に示すものを用い、図3の間欠回転装置を製作し
た。
【0045】
【表1】
【0046】モータ1としては、電気的に変速可能で、
連続回転する市販の汎用モータを使用し、その駆動軸2
の回転速度を60r.p.m に設定した。そして、出力軸を
なす第二分割軸35の回転動作を、次のような方法で計
測した。すなわち、第二分割軸35に取付けた第四ギヤ
37の歯先面に歯車センサ(歯先面から非接触で歯数を
検出するもの)を配置して、1秒間毎の通過歯数をカウ
ントさせ、この歯数をデジタル表示器(株式会社古里精
機製作所製)で計測させた。そして、上記通過歯数から
角速度を求め、時間経過に伴う角速度の変化を測定し
た。この結果を図4に示す。
【0047】図4に示されるように、出力軸をなす分割
軸35は、約1秒間の周期で間欠的に回転し、回転時の
最高回転速度(角速度)は、90°/秒〜113°/秒
の範囲であって、ほぼ一定していた。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
モータの回転運動を機械的な構造を利用して、間欠回転
運動に変換することができる。しかも、厳密な設計や加
工を要求されないギヤ、コイルバネ、ワンウェイクラッ
チ等で構成することができるので、比較的低コストで生
産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の間欠回転装置の一実施態様を示す縦断
面図である。
【図2】図1のII−II矢示線に沿った断面図である。
【図3】本発明の間欠回転装置の他の実施態様を示す縦
断面図である。
【図4】本発明の実施例において、出力軸の回転速度の
変化を測定した結果を示す図表である。
【符号の説明】
1 モータ 2 駆動軸 4 入力軸 5 ワンウェイクラッチ 7 第一ギヤ 11 第一コイルバネ 12 ワンウェイクラッチ 13 スプリングクラッチ 14 第二ギヤ 19 アイドルギヤ 21 第一分割軸 24 ワンウェイクラッチ 25 第三ギヤ 34 第二コイルバネ 35 第二分割軸 36 ワンウェイクラッチ 37 第四ギヤ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ(1) の駆動軸(2) に連動する入力
    軸(4) と、 この入力軸(4) の外周に配置され、少なくとも前記入力
    軸(4) がモータ(1) の出力回転方向に回転するとき、前
    記入力軸(4) に連動する第一ギヤ(7) と、 前記入力軸(4) の外周に配置され、少なくとも前記入力
    軸(4) がモータ(1) の出力回転方向に回転するとき、前
    記入力軸(4) に連動する第二ギヤ(14)と、 前記第一ギヤ(7) のボス部外周に一端を装着され、前記
    第二ギヤ(14)のボス部外周に他端を装着された第一コイ
    ルバネ(11)と、 前記入力軸(4) に対して平行に配置された第一分割軸(2
    1)と、 この第一分割軸(21)と同軸的に配置された第二分割軸(3
    5)と、 前記第一分割軸(21)の外周に配置され、連動手段(19)を
    介して、前記第一ギヤ(7) と同方向に回転する第三ギヤ
    (25)と、 前記第二分割軸(35)の外周に配置され、前記第二ギヤ(1
    4)に歯合して、前記第二ギヤ(14)と反対方向に回転する
    第四ギヤ(37)と、 前記第三ギヤ(25)のボス部外周に一端を装着され、前記
    第四ギヤ(37)のボス部外周に他端を装着された第二コイ
    ルバネ(34)と、 前記第一分割軸(21)と前記第三ギヤ(25)との間、又は、
    前記第二分割軸(35)と前記第四ギヤ(37)との間に介装さ
    れたワンウェイクラッチ(24、 36)とを備えていることを
    特徴とする間欠回転装置。
  2. 【請求項2】 前記第一ギヤ(7) は、前記入力軸(4) が
    モータ(1) の出力回転方向に回転するとき、前記入力軸
    (4) の回転を前記第一ギヤ(7) に伝達するワンウェイク
    ラッチ(5)を介して、前記入力軸 (4)に装着されてお
    り、前記第二ギヤ(14)は、前記入力軸(4) がモータ(1)
    の出力回転方向に回転するとき、前記入力軸(4) の回転
    を前記第二ギヤ(14)に伝達するスプリングクラッチ(13)
    を介して、前記入力軸(4) に装着されている請求項1記
    載の間欠回転装置。
  3. 【請求項3】 前記第一ギヤ(7) がモータ(1) の出力回
    転方向に回転するとき、前記第一ギヤ(7) の回転を伝達
    するワンウェイクラッチ(8) を介して、前記第一ギヤ
    (7) のボス部外周に第一バネ台座(9) が装着されてお
    り、 前記第二ギヤ(14)がモータ(1) の出力回転方向と反対方
    向に回転するとき、前記第二ギヤ(14)の回転を伝達する
    ワンウェイクラッチ(46)を介して、前記第二ギヤ(14)の
    ボス部外周に第二バネ台座(47)が装着されており、 前記第一コイルバネ(11)は、その一端を前記第一バネ台
    座(9) に装着され、他端を前記第二バネ台座(47)に装着
    されており、 前記第三ギヤ(25)がモータ(1) の出力回転方向に回転す
    るとき、前記第三ギヤ(25)の回転を伝達するワンウェイ
    クラッチ(26)を介して、前記第三ギヤ(25)のボス部外周
    に第三バネ台座(27)が装着されており、 前記第四ギヤ(37)がモータ(1) の出力回転方向と反対方
    向に回転するとき、前記第四ギヤ(37)の回転を伝達する
    ワンウェイクラッチ(38)を介して、前記第四ギヤ(37)の
    ボス部外周に第四バネ台座(39)が装着されており、 前記第二コイルバネ(34)は、その一端を前記第三バネ台
    座(27)に装着され、他端を前記第四バネ台座(39)に装着
    されている請求項1記載の間欠回転装置。
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