JPH0922144A - 電子写真用トナー及びその製造方法、画像形成方法 - Google Patents

電子写真用トナー及びその製造方法、画像形成方法

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JPH0922144A
JPH0922144A JP16873995A JP16873995A JPH0922144A JP H0922144 A JPH0922144 A JP H0922144A JP 16873995 A JP16873995 A JP 16873995A JP 16873995 A JP16873995 A JP 16873995A JP H0922144 A JPH0922144 A JP H0922144A
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JP
Japan
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polymerization
toner
monomer
particles
chain transfer
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Application number
JP16873995A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Tanaka
浩之 田中
Izuru Matsui
出 松井
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーニング性を向上させ、粒度分布を狭く
し、高帯電量で狭い電荷分布を有するとともに、耐久性
に優れた電子写真用トナー及びその製造方法、並びに画
像形成方法を提供しようとするものである。 【解決手段】 乳化重合、懸濁重合又は分散重合により
形成されてなるトナー粒子表面に、ラジカル連鎖移動基
を有するモノマーをグラフト重合させるか、2個以上の
ラジカル連鎖移動基を有するモノマーをグラフト重合さ
せ、さらにラジカル連鎖移動基を有するモノマーをラジ
カル重合させてトナー粒子表面に凹凸を形成してなるこ
とを特徴とする電子写真用トナー及びその製造方法、並
びに、画像形成方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
印刷法において、静電潜像を現像するためのトナー及び
その製造方法、並びに、該トナーを用いた画像形成方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子写真用トナーは、一般に、熱
可塑性樹脂、着色剤及びその他の添加剤を溶融混練し、
粉砕して製造している。しかし、これらの粉砕製造品は
粒度分布が広いため、分級工程が必須となる。そして、
分級では粒度分布の狭いトナーを多量に作製するのは困
難であった。一方、分級工程なしで、直接重合体粒子を
作る方法として、懸濁重合や分散重合などの重合法が提
案されているが、これらの重合法で作製した粒子は球状
になるため、ブレードで球状トナーを確実にクリーニン
グすることができないという問題があった。
【0003】また、粒子表面に微小重合粒子を付着させ
ること(特開平5−331215号公報、特開平5−3
31216号公報)が提案されているが、微粒子や重合
粒子を付着させたトナー粒子は、耐久性に問題があり、
繰り返し使用に耐えることができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明では、
上記の問題を解消し、クリーニング性を向上させ、粒度
分布を狭くし、高帯電量で狭い電荷分布を有するととも
に、耐久性に優れた電子写真用トナー及びその製造方
法、並びに画像形成方法を提供しようとするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ラジカル生成
可能な物質を少なくとも表面に有する球形の重合体トナ
ー粒子表面に、ラジカル連鎖移動基を有するモノマーを
グラフト重合させるか、二個以上のラジカル連鎖移動基
を有するモノマーのグラフト重合で高分子主鎖に形成
し、さらに、ラジカル連鎖移動基を有するモノマーのラ
ジカル重合で表面の凹凸を形成することにより、帯電性
の高分子鎖を十分な量だけ結合することができ、上記課
題の解決に成功した。本発明の構成を具体的に示すと以
下のとおりである。
【0006】(1) 乳化重合、懸濁重合又は分散重合によ
り形成されてなるトナー粒子表面に、ラジカル連鎖移動
基を有するモノマーをグラフト重合させてトナー粒子表
面に凹凸を形成してなることを特徴とする電子写真用ト
ナー。
【0007】(2) 乳化重合、懸濁重合又は分散重合によ
り形成されてなるトナー粒子表面に、2個以上のラジカ
ル連鎖移動基を有するモノマーをグラフト重合させ、さ
らにラジカル連鎖移動基を有するモノマーをラジカル重
合させてトナー粒子表面に凹凸を形成してなることを特
徴とする電子写真用トナー。
【0008】(3) 乳化重合、懸濁重合又は分散重合によ
り、ラジカル生成可能な物質を少なくとも表面に有する
粒子を形成し、該粒子表面にラジカル連鎖移動基を有す
るモノマーをグラフト重合させてトナー粒子表面に凹凸
を形成することを特徴とする電子写真用トナーの製造方
法。
【0009】(4) 乳化重合、懸濁重合又は分散重合によ
り、ラジカル生成可能な物質を少なくとも表面に有する
粒子を形成し、該粒子表面にラジカル連鎖移動基を有す
るモノマーをグラフト重合し、さらに、前記モノマーと
共重合可能な他のモノマーをレドックス重合させてトナ
ー粒子表面に凹凸を形成することを特徴とする電子写真
用トナーの製造方法。
【0010】(5) 乳化重合、懸濁重合又は分散重合によ
り、ラジカル生成可能な物質を少なくとも表面に有する
粒子を形成し、2個以上のラジカル連鎖移動基を有する
モノマーを前記粒子表面にグラフト重合し、さらに、ラ
ジカル重合開始剤及び/又はレドックス系重合開始剤を
用いて前記ラジカル連鎖移動基を有するモノマーと共重
合可能な他のビニルモノマーをラジカル重合させてトナ
ー粒子表面に凹凸を形成することを特徴とする電子写真
用トナーの製造方法。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、乳化重合、懸濁重合、
又は、分散重合により、比較的小径の粒度分布の狭く、
かつ、ラジカル生成可能な物質をその表面に有する粒子
を形成し、ラジカル連鎖移動基を有するモノマーをグラ
フト重合させて高分子鎖を付加し、凹凸を形成させるこ
とにより、高帯電量及び電荷分布の狭いトナー粒子を製
造するものである。また、グラフト重合を用いることに
より、トナー表面の凹凸部が粒子本体から脱離しにくく
なり、高耐久性のトナーを得ることができる。さらに、
前記凹凸部により、転写性、及びクリーニング性を向上
させ、トナー消費量を低減させることができる。
【0012】以下、本発明の構成について、詳細に説明
する。本発明において、ラジカル生成可能な物質とは、
モノマーラジカルやセリウム(IV)イオンとの間で、
水素引き抜き反応、又は、付加反応を起こし、ラジカル
を生成する物質を意味し、具体的には、ポリアミド、ポ
リウレア、ポリウレタン、ポリエステル、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリビニルアルコール、セルロース、合成ゴム、ス
チレン、(メタ)アクリル共重合体、エポキシ樹脂、フ
ェノール樹脂、アクリル樹脂等の重合体及びその混合物
が挙げることができる。なお、モノマーラジカルとは、
ラジカル連鎖移動基を有するモノマーであり、セリウム
触媒としては、酸化セリウム、硫酸セリウム、硫酸セリ
ウムアンモネート、硝酸セリウムアンモネート等を具体
的に挙げることができる。
【0013】本発明で使用する球形重合体トナー粒子と
しては、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)
アクリル酸エチル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル、ポ
リ(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、ポリ(メ
タ)アクリル酸ラウリル等の(メタ)アクリル酸エステ
ル重合体;アクリル酸エステルとメタアクリル酸エステ
ルとの共重合体;スチレン系モノマーと(メタ)アクリ
ル酸エステルとの共重合体;ポリ酢酸ビニル、ポリプロ
ピオン酸ビニル、ポリ酪酸ビニル、ポリエチレン及びポ
リプロピレンなどのエチレン系重合体及びその共重合
体;スチレン・ブタジエン共重合体、スチレン・イソプ
レン共重合体、スチレン・マレイン酸共重合体などのス
チレン系共重合体;ポリビニルエーテル、ポリビニルケ
トン、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタンなどを
挙げることができる。
【0014】本発明における球形重合体トナー粒子は、
乳化重合、懸濁重合、分散重合等の重合方法で製造する
ことができる。球形の重合体トナー粒子の大きさは、平
均粒子径1〜20μm、特に、トナー平均粒子径として
は、3〜8μmの範囲が望ましい。上記の製造法を採用
するときには、粒度分布が狭く、望みの粒子径を得るこ
とが容易であるが、その中でも特に、分散重合で粒子を
作製することが望ましい。
【0015】分散重合で球形重合体トナー粒子を作製す
るには、モノマーを溶解するがその重合体を溶解しない
溶媒に、単独あるいは数種のモノマー、分散安定剤及び
重合開始剤を溶解させ、攪拌、加熱し、重合を行う。溶
媒としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパ
ノール、ブタノール等のアルコール類、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、
トリエチレングリコール等の多価アルコール、メチルセ
ロソルブ、エチルセロソルブ等のセロソルブ類、アセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン類、テトラヒドロフ
ラン等のエーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチル等の酢酸
エステル類、ベンゼン、トルエン、ヘキサン等の炭化水
素類あるいは水等を単独又は2種以上を混合して用い
る。なお、モノマーの種類及び望みの粒子径によって種
々の溶媒を使用できる。溶媒量としては、モノマー10
0重量部に対して、50〜5000重量部、特に250
〜2000重量部の範囲が望ましい。
【0016】分散重合の分散安定剤としては、例えば、
ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリル酸塩、
(メタ)アクリル酸・(メタ)アクリル酸エステル共重
合体、(メタ)アクリル酸・ビニルエーテル共重合体、
(メタ)アクリル酸・スチレン共重合体、ポリスチレン
スルホン酸、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース等のセルロース類、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルピロリドン、及び、各種界面活性剤を挙げることが
できる。分散安定剤の量は、モノマー100重量部に対
して、0〜25重量部の範囲が望ましい。
【0017】分散重合は、モノマーに溶解性が重合開始
剤を使用することが望ましく、例えば、過酸化ベンゾイ
ル、クメンハイドロパーオキサイド、t−ブチルハイド
ロパーオキサイド、過酸化ラウロイル等の過酸化物、ア
ゾビスイソプチロニトリル、アゾビスジメチルバレロニ
トリル等のアゾ系重合開始剤等が使用できる。重合開始
剤の使用量は、モノマー100重量部に対して、0.0
1〜10重量部の範囲が望ましい。
【0018】懸濁重合は、単独又は数種のモノマー、重
合開始剤、分散安定剤を水中に懸濁させて重合を行うも
のである。モノマー及び重合開始剤は、分散重合の場合
と同様であり、分散安定剤としては有機又は無機化合物
を使用することができ、例えば、ポリビニルアルコール
やシリカなどを用いることができる。
【0019】乳化重合は、単独又は数種のモノマー、水
溶性重合開始剤、界面活性剤を水中で乳化させて重合を
行うものである。モノマーは、分散重合の場合と同様で
あり、重合開始剤は水溶性であることが望ましく、過硫
酸カリウム等を用いることができる。界面活性剤として
はドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫
酸ナトリウム、アルキルジフェニルジスルホン酸ナトリ
ウムなどを用いることができる。
【0020】本発明で使用するラジカル連鎖移動基を有
するモノマーとしては、(メタ)アクリル酸メチル、
(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピ
ル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ペ
ンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリ
ル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、
(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アク
リル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチ
ル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、(メタ)
アクリル酸2−エトキシエチル、(メタ)アクリル酸グ
リシジル、(メタ)アクリル酸フェニル等の(メタ)ア
クリル酸エステル類、アクリロニトリル、メタクリロニ
トリル、シアノスチレン等のビニル基含有シアノ化合
物、蟻酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪
酸ビニル、トリメチル酢酸ビニル、カプロン酸ビニル、
カプリル酸ビニル、ステアリン酸ビニル等の脂肪酸ビニ
ルエステル類、又は、エチルビニルエーテル、プロピル
ビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、ヘキシルビニ
ルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、フェ
ニルビニルエーテル等のビニルエーテル類、メチルビニ
ルケトン、フェニルビニルケトン等のビニルケトン類、
スチレン、クロルスチレン、ヒドロキシスチレン、α−
メチルスチレン等のビニル芳香族化合物を挙げることが
できる。
【0021】また、これらのモノマーに、アミノ基、イ
ミダゾール基、ピリジン、ピペラジン、塩素、臭素、フ
ッ素等のハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、スルホン
基、カルボキシル基、カルボエステル、リン酸基等の官
能基を置換したモノマーを使用することも可能であり、
これらのラジカル連鎖移動基を有するモノマーを単独
で、又は、2種以上を組み合せて用いてもよい。上記モ
ノマーの中で特に、(メタ)アクリル酸エステル、ビニ
ルエステル化合物、ビニルエーテル化合物及びこれらモ
ノマー官能基で置換したモノマーが好ましい。これらの
ラジカル連鎖移動基を有するモノマーから得られる重合
体鎖は、トナー本体100重量部に対して0.05〜1
0重量部の範囲にあることが好ましい。
【0022】グラフト重合させる方法としては、Ce
(IV)を触媒を用い、トナー粒子表面で、上記ラジカ
ル連鎖移動基を有するモノマー単独重合させる方法、
Ce(IV)を触媒として用いてトナー粒子表面で、上
記ラジカル連鎖移動基を有するモノマーと、このモノマ
ーと共重合可能な他のモノマーとをレドックス重合させ
る方法、及び、Ce(IV)を触媒として用い、2個
以上のラジカル連鎖移動基を有するモノマーをグラフト
重合させた後、過酸化物、アゾ化合物等のラジカル重合
開始剤、又は、過酸化物と還元剤との組合せよりなるレ
ドックス系重合開始剤を用いて、上記連鎖移動基を有す
るモノマーとそのモノマーと共重合可能な他のビニルモ
ノマーとをラジカル重合させる方法などが好ましく使用
できる。
【0023】上記の方法に使用するラジカル重合開始
剤としては、過酸化水素、過硫酸カリウム、ペルオキソ
二硫酸アンモニウム、アルキルヒドロペルオキシド、過
酸化ジアルキル、過酸化ジアシル、過酸化エステル、ア
ゾ化合物などを挙げることができる。また、レドックス
系重合開始剤としては、過硫酸塩、過酸化水素、ヒドロ
ペルオキシド等の過酸化物と、各種の還元剤の組合せ、
例えば、過酸化水素と第一鉄塩、過酸化ベンゾイルとジ
メチルアニリン、過硫酸カリウムとNaHSO 3 等を挙
げることができる。
【0024】また、2個以上のラジカル連鎖移動基を有
するモノマーとしては、多価アルコールのポリアクリレ
ート及びポリメタクリレート、例えば、エチレングリコ
ールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレ
ート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリメ
チロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリト
ールジメタクリレートなど;アクリル酸とアミンとの反
応生成物でアクリル基を2個以上含有するもの;多価ア
ルコールのポリビニルエーテル類、例えば、エチレング
リコールジビニルエーテル;多価カルボン酸のポリビニ
ルエステル類、例えば、ジビニルサクシネート、ジビニ
ルフタレートなど;ビニル基を2個以上含有する芳香族
化合物、例えば、ジビニルベンゼン、p−アリルスチレ
ンなどを挙げることができる。これら2個以上のラジカ
ル連鎖移動基を有するモノマーから得られる重合体鎖
は、トナー本体100重量部に対して0.05〜10重
量部の範囲にあることが好ましい。
【0025】本発明の表面に凹凸を有する粒子の着色方
法は、球形重合粒子を作製する際に、反応液に染料、
顔料等の着色剤を溶解又は分散させて、重合反応中に染
料、顔料を重合体粒子に取り込ませる着色方法、前記
重合反応後、粒子を着色する方法、及び、グラフト重
合により表面に凹凸を形成させた粒子を着色する方法が
ある。
【0026】前記染料及び顔料としては、カーボンブラ
ック、アゾ化合物、アントラキノン化合物、キナクリド
ン化合物、フタロシアニン化合物、ペリレン化合物、ト
リフェニルメタン化合物等を単独、又は、これらを含む
染料、顔料、例えば、ピグメントレッド4,ピグメント
レッド224,ピグメントブルー15,ピグメントブル
ー16,ピグメントグリーン7,オイルブラック2H
B,オイルイエロー,オイルレッド,オイルオレンジ,
ベーシックイエロー2,ベーシックレッド1,ベーシッ
クレッド2,ベーシックブルー9,ベーシックブルー1
2,ベーシックグリーン1,ベーシックバイオレット
3,アシッドブラック1,アシッドイエロー7,アシッ
ドレッド1,アシッドオレンジ5,アシッドブルーA,
アシッドグリーン3,アシッドバイオレット6B,ソル
ベントブラック3,ソルベントイエロー2,ソルベント
レッド2,ソルベントオレンジ2,ソルベントブルー1
1等を単独、又は、数種類を混合して、所望の色に着色
する。また、着色剤は、最終トナー100重量部に対し
て、0〜20重量部の範囲で含有させることが好まし
い。
【0027】帯電性制御のために、帯電性物質を内添す
るか、粒子の表面に化学的又は物理的に付着させてもよ
い。また、前記のラジカル連鎖移動基を有するモノマー
の1つとして、帯電性を有するモノマーを1種、又は、
2種以上を組み合せて用いてもよい。
【0028】正帯電性物質としては、アミノ基、イミダ
ゾール基、四級アンモニウム基、ピリジン、ピペラジン
などの官能基を含有する化合物を挙げることができる。
また、負帯電性物質としては、ハロゲン原子、ニトロ
基、シアノ基、スルフォン基、カルボキシル基、カルボ
ン酸エステル、リン酸基などの官能基を含有する化合
物、又は、上記官能基を有する微粒子などを挙げること
ができる。微粒子としては、各種ポリマー微粒子や酸化
けい素、酸化チタン等の無機微粒子が用いられる。
【0029】さらに、オフセット防止剤として、低分子
量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレン、ワックス等
を添加したり、流動性を付与するために、酸化けい素、
酸化アルミニウム等の金属酸化物や金属塩、セラミッ
ク、樹脂、カーボンブラック等の微粒子等を添加するこ
とができる。
【0030】
【実施例】
〔実施例1〕 (重合粒子の作製)1Lセパラブルフラスコ中にエタノ
ール425ml、ヒドロキシプロピルセルロース7.5
gを入れ、窒素気流下で攪拌しながら65℃に加熱し
た。その中へ、スチレン60g、ブチルメタクリレート
15gに過酸化ベンゾイル3.0gを溶かした液を滴下
し重合を開始した。2時間後、反応温度を75℃に上
げ、さらに24時間反応を行った。反応終了後、ろ過、
洗浄、乾燥して、平均粒子径8.4μmの白色の球形粒
子を得た。
【0031】(表面の凹凸形成)上記の白色の球形粒子
50gに、イオン交換水250gを加え、攪拌しなが
ら、これに1Nの硝酸5g、10%の硫酸セリウム水溶
液5gを加えた後、ジメタクリル酸エチレングリコール
1gを加え、15℃で3時間反応を行った。反応終了
後、ろ過、水洗し、ジメタクリル酸エチレングリコール
が球形粒子表面にグラフト重合した粒子を得た。これを
再びイオン交換水に再懸濁し、攪拌しながらこの中に過
硫酸カリウム0.4g、メタクリル酸メチル5.0g、
メタクリロイロキシアンモニウムクロライド0.6g、
亜硫酸水素ナトリウム0.16gを順次添加し、20℃
で3時間反応を行った。反応終了後、ろ過、水洗、乾燥
を行い粒子径8.5μmの表面の凹凸粒子を得た。走査
型電子顕微鏡で観察したところ、粒子表面に凹凸が確認
された。
【0032】(着色)上記の表面凹凸の粒子20g、カ
ーボンブラック2g及びステアリン酸ナトリウム0.4
gを水200ml中に分散し、オートクレイブ中で12
0℃で2時間染色した。染色後、ろ過、加熱して黒色ト
ナーを得た。走査型電子顕微鏡で観察したところ、着色
後もトナー表面に凹凸が確認された。
【0033】(クリーニング性評価)上記の黒色トナー
を、電子写真複写機Vivace500の改造機(富士
ゼロックス社製)に入れて、コピーを行ったところ、5
00サイクル後も良好なコピーが得られた。
【0034】〔実施例2〕 (重合粒子の作製)1Lセパラブルフラスコ中にi−プ
ロパノール425ml,ヒドロキシプロピルセルロース
7.5gを入れ、窒素気流下で攪拌しながら70℃に加
熱した中へスチレン60g、ブチルアクリレート15g
にアゾビスブチロニトリル3.0gを溶かした液を滴下
し重合を開始した。2時間後、反応温度を75℃に上
げ、さらに24時間反応させた。反応終了後、ろ過、洗
浄、乾燥して、粒子径6.2μmの白色の球形粒子を得
た。
【0035】(表面の凹凸形成)上記の白色の球形粒子
50gにイオン交換水250gを加え、攪拌しながらこ
れに1Nの硝酸5g、10%の硫酸セリウム水溶液4g
を加えた後、ジメタクリル酸エチレングリコール1g、
メタクリル酸メチル5g、メタクリロイロキシアンモニ
ウムクロライド0.6gを添加し、20℃で3時間反応
を行った。反応終了後、ろ過、水洗、乾燥をおこない粒
子径6.2μmの表面の凹凸粒子を得た。走査型電子顕
微鏡で観察したところ、粒子表面に凹凸が確認された。
【0036】(着色)オイルブラックHB(東京化成社
製)3.0gとメタノール160mlをフラスコに入れ
て15分間超音波処理した後、65℃で1時間加熱攪拌
し、溶解ろ過した後、上記の表面凹凸の粒子20gを加
え、超音波処理を15分間行った後、60℃で1時間加
熱、攪拌し、ろ過して黒色トナーを得た。走査型電子顕
微鏡で観察したところ、着色後もトナー表面の凹凸が確
認された。
【0037】(クリーニング性評価)上記の黒色トナー
を、電子写真複写機Vivace500の改造機(富士
ゼロックス社製)に入れてコピーを行ったところ、50
0サイクル後も良好なコピーが得られた。
【0038】〔実施例3〕 (重合粒子の作製)1Lセパラブルフラスコ中にエタノ
ール260ml,メチルセロソルブ165ml,ポリビ
ニルピロリドン10gを入れ、窒素気流下で攪拌しなが
ら、65℃に加熱した中へ、スチレン75gにアゾビス
ブチロニトリル3.0gを溶かした液を滴下し重合を開
始した。2時間後、反応温度を75℃に上げ、さらに2
4時間反応させた。反応終了後、ろ過、洗浄、乾燥し
て、粒子径4.9μmの白色の球形粒子を得た。
【0039】(着色)上記の球形粒子50g、ピグメン
トブルー15(東京化成社製)5g及びステアリン酸ナ
トリウム1.0gを水500ml中に分散し、オートク
レイブ中で120℃で2時間染色した。染色後、ろ過、
加熱して青色球形粒子を得た。
【0040】(表面の凹凸形成)上記の青色球形粒子4
0gにイオン交換水200gを加え、攪拌しながらこれ
に1Nの硝酸4g、10%の硝酸セリウムアンモネート
水溶液4gを加えた後、ジメタクリル酸エチレングリコ
ール1gを加え、15℃で3時間反応を行った。反応終
了後、ろ過、水洗し、ジメタクリル酸エチレングリコー
ルが球形粒子表面にグラフト重合した粒子を得た。これ
を再びイオン交換水に再懸濁し、攪拌しながらこの中に
過硫酸カリウム0.4g、メタクリル酸メチル4.0
g、メタリルスルフォン酸ナトリウム1.2g、亜硫酸
水素ナトリウム0.16gを順次添加し、20℃で3時
間反応を行った。反応終了後、ろ過、水洗、乾燥をおこ
ない粒子径5.0μmの表面に凹凸を有する青色トナー
を得た。走査型電子顕微鏡で観察したところ、トナー表
面に凹凸が確認された。
【0041】(クリーニング性評価)上記の青色トナー
を電子写真複写機複写機Vivace500の改造機
(富士ゼロックス社製)に入れて、反転現像コピーを行
ったところ、500サイクル後も良好なコピーが得られ
た。
【0042】〔実施例4〕 (重合粒子の作製)1Lセパラブルフラスコ中にメチル
セロソルブ425ml,ポリビニルピロリソン7.5
g,ベーシックレッド1(東京化成社製)5.0gを入
れ、窒素気流下で攪拌しながら、65℃に加熱した中
へ、スチレン50mlにメタクリル酸ブチル25ml,
ジビニルベンゼン0.6g、p−スチレンスルフォン酸
ナトリウム0.03gに過酸化ベンゾイル3.0gを溶
かした液を滴下し重合を開始した。2時間後、反応温度
を75℃に上げ、さらに24時間反応させた。反応終了
後、ろ過、洗浄、乾燥して、粒子径6.9μmの白色の
球形粒子を得た。
【0043】(表面の凹凸形成)上記の赤色球形粒子5
0gにイオン交換水250gを加え、攪拌しながらこれ
に1Nの硝酸5g、10%の硝酸セリウムアンモネート
水溶液5gを加えた後、ジメタクリル酸メチル5.0g
を加え、15℃で3時間反応を行った。反応終了後、ろ
過、水洗、乾燥をおこない粒子径7.0μmの表面に凹
凸を有する赤色球形粒子を得た。走査型電子顕微鏡で観
察したところ、粒子表面に凹凸が確認された。
【0044】(帯電処理)上記の赤色球形粒子40g
に、疎水性コロイダルシリカ(日本アエロジル社製RA
200H)を0.04g外添して、赤色トナーを得た。
走査型電子顕微鏡で観察したところ、着色後もトナー表
面に凹凸が確認された。
【0045】(クリーニング性評価)上記の赤色トナー
を、電子写真複写機Vivace500の改造機(富士
ゼロックス社製)に入れて、コピーを行ったところ、5
00サイクル後も良好なコピーが得られた。
【0046】〔比較例1=凹凸のない系〕実施例1にお
いて、表面の凹凸形成の工程を除き、その他は実施例1
と同様にしてトナーを作成した後、疎水性コロイダルシ
リカ(日本アエロジル社製RA200H)を0.1wt
%外添して、表面に凹凸のない黒色トナーを得た。実施
例1と同様にコピーテストを行ったところ、50サイク
ル後に、画質にかぶりが生じ、感光ドラム上を目視する
と、線上にトナーが多量に見られ、クリーニング不良が
確認された。
【0047】〔比較例2=グラフト重合していない系〕
実施例2で作製した白色の球形粒子40g、及び、エタ
ノール200ml,スチレン20g,ヒドロキシプロピ
ルセルロース7.5gとアゾビスブチロニトリル3.0
gを1Lセパラブルフラスコ中に入れて、窒素気流下で
攪拌しながら、70℃で10時間反応させた後、ろ過、
洗浄、乾燥して、白色粒子を得た。
【0048】この白色粒子に対し、実施例2と同様に着
色を行った後、疎水性コロイダルシリカ(日本アエロジ
ル社製RA200H)を0.1wt%外添して黒色トナ
ーを得た。この黒色トナーを実施例2と同様にコピーテ
ストを行った。はじめは、良好な画質が得られたが、5
00サイクル後にかぶりが生じ、感光ドラム上を目視す
ると、線上にトナーが見られ、クリーニング不良が確認
された。
【0049】〔比較例3=グラフト重合していない系〕
実施例3の重合粒子の作製と同様にして得られたエマル
ジョンに、メタクリル酸ブチル20g,色の球形粒子4
0gとアゾビスブチロニトリル3.0gを入れて、窒素
気流下で攪拌しながら、70℃で10時間反応させた
後、ろ過、水洗、乾燥して、赤色粒子を得た。
【0050】走査型電子顕微鏡で観察したところ、着色
後も表面の凹凸が確認された。その後、実施例2と同様
に疎水性コロイダルシリカ(日本アエロジル社製RA2
00H)を0.1wt%外添して、赤色トナーを得た。
実施例2と同様にコピーテストを行ったところ、はじめ
は、良好な画質が得られたが、500サイクル後にかぶ
りが生じ、感光ドラム上を目視すると、線状にトナーが
見られ、クリーニング不良が確認された。
【0051】(帯電評価実験)実施例1〜4及び比較例
1〜3で製造したトナー3gと、フェノール樹脂で表面
を被覆した鉄粉キャリア100gを、温度20℃、湿度
50%の環境の下で混合し、ブローオフ法で帯電量を測
定し、かつ、その分布を調べたところ、表1の結果を得
た。
【0052】
【表1】
【0053】
【発明の効果】本発明は、上記の構成を採用することに
より、重合トナー粒子表面にラジカル連鎖移動基を有す
るモノマーのグラフト重合で凹凸が形成されたため、ク
リーニング性が向上するとともに表面の凹凸部分と重合
粒子との結合力が高まり、耐久性を向上させることがで
きた。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乳化重合、懸濁重合又は分散重合により
    形成されてなるトナー粒子表面に、ラジカル連鎖移動基
    を有するモノマーをグラフト重合させてトナー粒子表面
    に凹凸を形成してなることを特徴とする電子写真用トナ
    ー。
  2. 【請求項2】 乳化重合、懸濁重合又は分散重合により
    形成されてなるトナー粒子表面に、2個以上のラジカル
    連鎖移動基を有するモノマーをグラフト重合させ、さら
    にラジカル連鎖移動基を有するモノマーをラジカル重合
    させてトナー粒子表面に凹凸を形成してなることを特徴
    とする電子写真用トナー。
  3. 【請求項3】 乳化重合、懸濁重合又は分散重合によ
    り、ラジカル生成可能な物質を少なくとも表面に有する
    粒子を形成し、該粒子表面にラジカル連鎖移動基を有す
    るモノマーをグラフト重合させてトナー粒子表面に凹凸
    を形成することを特徴とする電子写真用トナーの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 乳化重合、懸濁重合又は分散重合によ
    り、ラジカル生成可能な物質を少なくとも表面に有する
    粒子を形成し、該粒子表面にラジカル連鎖移動基を有す
    るモノマーをグラフト重合し、さらに、前記モノマーと
    共重合可能な他のモノマーをレドックス重合させてトナ
    ー粒子表面に凹凸を形成することを特徴とする電子写真
    用トナーの製造方法。
  5. 【請求項5】 乳化重合、懸濁重合又は分散重合によ
    り、ラジカル生成可能な物質を少なくとも表面に有する
    粒子を形成し、2個以上のラジカル連鎖移動基を有する
    モノマーを前記粒子表面にグラフト重合し、さらに、ラ
    ジカル重合開始剤及び/又はレドックス系重合開始剤を
    用いて前記ラジカル連鎖移動基を有するモノマーと共重
    合可能な他のビニルモノマーをラジカル重合させてトナ
    ー粒子表面に凹凸を形成することを特徴とする電子写真
    用トナーの製造方法。
  6. 【請求項6】 像担持体上に潜像を形成する工程、該潜
    像を現像剤を用いて現像する工程、形成されたトナー像
    を転写体上に転写する工程を有する画像形成方法におい
    て、現像剤として、請求項1記載の電子写真用トナーを
    用いることを特徴とする画像形成方法。
JP16873995A 1995-07-04 1995-07-04 電子写真用トナー及びその製造方法、画像形成方法 Pending JPH0922144A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7763408B2 (en) 2006-12-01 2010-07-27 Kabushiki Kaisha Toshiba Method for manufacturing developing agent

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