JPH09221306A - 耐水性に優れた窒化アルミニウム - Google Patents

耐水性に優れた窒化アルミニウム

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JPH09221306A
JPH09221306A JP8027003A JP2700396A JPH09221306A JP H09221306 A JPH09221306 A JP H09221306A JP 8027003 A JP8027003 A JP 8027003A JP 2700396 A JP2700396 A JP 2700396A JP H09221306 A JPH09221306 A JP H09221306A
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aluminum nitride
water
water resistance
aluminum
ammonium phosphate
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JP8027003A
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Isao Harada
功 原田
Michio Iwama
道夫 岩間
Manabu Shimoda
学 下田
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱湯中に長時間浸漬しても加水分解す
ることなく優れた耐水性を得る。 【解決手段】 窒化アルミニウム中の燐酸アンモニウ
ム含有量をNH換算で0.05重量%以下にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐水性に優れた窒
化アルミニウムに関する。
【0002】
【従来の技術】窒化アルミニウムは熱伝導性、機械的強
度及び電気絶縁性に優れた特性を持った物質として知ら
れており、構造用材料、機能用材料等多方面に使用され
つつある。しかし、同時に窒化アルミニウムは加水分解
しやすいという性質も有しており、大気中の水分でさえ
も容易に分解し、下記(1)式に従って水酸化アルミニ
ウムとアンモニアを生成し、上記した優れた窒化アルミ
ニウムの特性を失ってしまうという問題点がある。 AlN+3HO→Al(OH)+NH ・・・・・ (1)
【0003】従って、高温用炉材等の構造用材料として
使用する際、成形時に使用するバインダーが水系の場
合、加水分解し窒化アルミニウムの本来の特性を失うた
め、引火、発火性、かつ有害な有機溶剤を使用せざるを
得ない。また、白板、メタライズ基板等の機能材料も加
水分解による性能劣化が問題となる。また、半導体用フ
ィルムのフィラーとして使用した場合も大気中の水分が
フィルムを透過し、窒化アルミニウムが加水分解を受け
てフィルム劣化となる。このように上記用途に窒化アル
ミニウムを使用する際には、加水分解の進行を抑制する
性質(以下、耐水性と記す)を付与する必要がある。
【0004】そこで従来から窒化アルミニウムに耐水性
を付与する検討がなされている。例えば、窒化アルミニ
ウムの表面被覆剤に重合性モノマーを使用する方法(特
開平1−179711号公報)、有機系珪素カップリン
グ剤を使用し、シロキサン結合を有するもの(特開平7
−33415号公報)、ヒドロキシル基、アミン基、カ
ルボキシル基によるもの(特開平3−261665号公
報、特開平6−345538号公報)、また窒化アルミ
ニウム粉末を若干の酸素を含む雰囲気で焼成することに
よるα−アルミナを形成したもの(特開平4−1752
09号公報)等が開示されている。しかしながら、これ
らの方法では、未だ充分な優れた耐水性を有する窒化ア
ルミニウムを得ることはできない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は燐酸アルミニ
ウム層を有する窒化アルミニウムの表面に含有する燐酸
アンモニウムを特定することにより、優れた耐水性を有
する窒化アルミニウムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
を重ねた結果、窒化アルミニウム結晶の表面に燐酸アル
ミニウム層を有する窒化アルミニウムが比較的高い耐水
性を有することを知見し、更に検討した結果、該窒化ア
ルミニウム表面の燐酸アルミニウム層中に含まれる燐酸
アンモニウムの含有量を低減することで、極めて耐水性
に優れた窒化アルミニウムを得ることを見い出し、本発
明の完成させるに至った。
【0007】即ち、本発明は表面に燐酸アルミニウム層
を有する窒化アルミニウムであって、該窒化アルミニウ
ム中の燐酸アンモニウム含有量がNH換算で0.05
重量%以下である耐水性に優れた窒化アルミニウムに関
するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
従来の耐水性に優れた窒化アルミニウム(特願平8−1
1371号公報)は、窒化アルミニウムを燐酸化合物溶
液で処理することで得られる。例えば窒化アルミニウム
を50℃の燐酸化合物溶液に分散させること等が挙げら
れ、その後、乾燥によって窒化アルミニウムの結晶表面
に燐酸アルミニウム層を形成せしめ耐水性を付与するこ
とができる。この耐水性に優れた窒化アルミニウムの燐
酸アルミニウム含有量は、P換算で0.1〜10
重量%、好適には0.3〜8重量%の範囲で耐水性能を
発揮するものである。
【0009】しかしながら、上記の条件で処理した耐水
性に優れた窒化アルミニウムも、本発明の処理を行わな
い窒化アルミニウムに比較すると、確かに耐水性は格段
向上しているものの、実用化に於いては、満足するもの
ではなかった。そしてその原因について、調査検討を重
ねた結果、窒化アルミニウム表層に燐酸アルミニウム以
外に燐酸アンモニウムが存在していることを突き止め
た。
【0010】この燐酸アンモニウムが耐水性に悪影響を
及ぼし、また半導体用フィルムのフィラーとして使用し
た場合も、その特性が損なわれる結果となることが明か
となった。すなわち、大気中の水分がフィルムを透過し
た場合、窒化アルミニウム中に吸湿性を有する燐酸アン
モニウムが存在した場合、絶縁性能を悪化させることに
なる。また 燐酸アンモニウムが存在する表面部分から
水分が浸透し、窒化アルミニウムが加水分解を受けてフ
ィルム劣化となる。更には、分散性、熱伝導性等にも少
なからず悪影響を及ぼしているのである。このように上
記用途に使用する場合、燐酸アンモニウムの低減が実用
化に不可欠である。
【0011】本発明でいう副生する燐酸アンモニウムに
は、主に(NH)HPO、(NHHPO
NHPO等が挙げられる。したがって本発明
は、耐水性窒化アルミニウム中の燐酸アンモニウムの低
減に関し、その量を特定し、かつ有効に除去する方法に
ついて述べると共に、耐水性に優れた窒化アルミニウム
を提供するものである。
【0012】本発明で用いる窒化アルミニウムは、製法
による差異は認められず、通常用いられる窒化アルミニ
ニウムが使用できる。例えば、アルキルアルミニウムと
アンモニアを反応さた後、加熱するアルキルアルミ法、
アルミナと炭素の混合物を窒素中で加熱するアルミナ還
元法、アルミニウムと窒素で反応させる直接窒化法等で
製造した窒化アルミニウムがいずれも好適に使用可能で
ある。
【0013】また燐酸化合物とは、窒化アルミニウム表
面のアルミニウムと反応し、表層に燐酸アルミニウム結
合(Al−O−P結合)を形成し、最終的には窒化アル
ミニウムの表面に燐酸アルミニウムの層を形成せしめる
ことのできる燐酸化合物を意味し、例えば、オルト燐
酸、メタ燐酸、ピロ燐酸、ポリ燐酸等の無機燐酸化合物
やメチルアシッドホスフェート、エチルアシッドホスフ
ェート、2ーエチルヘキシルアシッドホスフェート等の
有機燐酸化合物等がその例として挙げられる。
【0014】本発明おいては、水の存在下で窒化アルミ
ニウム処理を行うことが望ましい。なぜならば、発明者
らは処理時に水の存在が窒化アルミニウムの耐水性向上
に寄与していると考えている。すなわち、水の存在する
燐酸化合物溶液で処理することで、窒化アルミニウムの
表面が強制的に加水分解され、水酸化アルミニウムを生
成し、燐酸化合物と反応する活性点が増加し、このこと
によって燐酸化合物との反応が促進され、強固な耐水性
の被膜(燐酸アルミニウムの層)が窒化アルミニウムの
表面に形成されることにあると推測している。
【0015】よって、耐水性窒化アルミニウムとは、窒
化アルミニウム表面のアルミニウムの少なくとも一部が
燐酸アルミニウム結合(Al−O−P)を形成している
窒化アルミニウムをいう。そして、その周辺の結合状態
は、特定されるものではないが、この表面の燐酸アルミ
ニウム層が、耐水性を付与する層であると本発明者らは
考えている。
【0016】この耐水性窒化アルミニウムの表面の燐酸
アルミニウムの含有量は、P換算で0.1〜10
重量%で耐水性能を発揮させることができるが、実質的
には0.3〜8重量%の範囲が好適といえる。
【0017】また、10重量%を超えると、所望の耐水
性は得られるものの、窒化アルミニウムの酸素含有量が
高くなり、窒化アルミニウム本来の特性である熱伝導性
を損なう結果となる。
【0018】窒化アルミニウムを燐酸化合物で処理する
温度は、0〜70℃の範囲が好ましく、更に好ましくは
18〜50℃が好適である。処理する温度が0℃未満で
は、燐酸化合物との反応が進行しないので、所望の耐水
性が得らない。また、70℃を超えると、耐水性は得ら
れるが、窒化アルミニウムと燐酸化合物の反応が進行し
過ぎ、窒化アルミニウム本来の特性を損なってしまうの
で好ましくない。
【0019】窒化アルミニウムと燐酸化合物を処理する
時間は、燐酸化合物の濃度、使用量、温度等により一概
にはいえないが1〜120分が好ましく、更に好ましく
は、5〜60分が好適である。本発明での燐酸アルミニ
ウムに依存するP量が、好適な範囲となるべき燐
酸化合物で処理した場合、濾過を行わずそのまま乾燥を
行ってもよい。また、過剰の燐酸化合物で処理した場
合、燐酸化合物で処理された窒化アルミニウムのスラリ
ーを速やかに濾過し、水または有機溶媒を用い余剰の燐
酸化合物の洗浄を行った後、乾燥するのが好ましい。
【0020】ここで用いる水または有機溶媒は、以下の
ものである。水としては、市水でも純水でもよい。ま
た、有機溶媒としては、水溶性で燐酸化合物が溶解する
ものであれば種類を問わない。例えば、メタノール、エ
タノール、イソプロパノール等が好ましい。
【0021】乾燥方法としては、濾過したケーキまたは
スラリーを乾燥させる。用いる乾燥機には、熱風乾燥
機、蒸気乾燥機等を用いる。本発明では加熱処理を行う
のでここでの乾燥は行っても、行わなくても、何れでも
構わない。
【0022】次に、燐酸アンモニウムの除去方法につい
て述べる。上記の方法で処理した窒化アルミニウムに
は、燐酸アンモニウムが存在し、これらは、処理条件に
よって量や形態は変化するものの、使用する燐酸化合物
のほぼ10〜30重量%がこの副生する燐酸アンモニウ
ムによって消費される。
【0023】まず、本発明では燐酸アンモニウムを有効
に除去する方法として、熱分解による方法が採用でき
る。これは窒化アルミニウムを燐酸化合物で処理したの
ち、190〜800℃、好ましくは250〜500℃の
加熱処理温度が好適である。また、加熱処理時間として
は、1〜10時間が好ましく、更に好ましくは2〜6時
間が好適である。加熱処理して、燐酸アンモニウムを熱
分解することで、アンモニアを放出させ、燐分は窒化ア
ルミニウムとの反応によって燐酸アルミニウムを形成
し、窒化アルミニウムの表層に固着する。この加熱処理
温度が、190℃未満では燐酸アンモニウムを有効に除
去するに至らない。これは、副生する燐酸アンモニウム
の内、比較的多く存在するNHPOの熱分解温
度が190℃であることからも証明される。また800
℃を超える温度で加熱することはエネルギーの損失とな
り、更に1500℃以上では燐酸アルミニウムが分解す
るので好ましくない。
【0024】また、上記方法で加熱処理した後、この窒
化アルミニウムを、水で再洗浄することで尚一層、燐酸
アンモニウムを除去することができる。この場合、再洗
浄する水の温度、或いは量は特定するものではない。し
かし、加熱処理しないまま、燐酸化合物で処理した窒化
アルミニウムを、水で長時間洗浄してしまうと洗浄中に
加水分解が進行し、耐水性の優れた窒化アルミニウムを
得ることはできない。再洗浄後、乾燥し粉砕を行う。粉
砕には、ジェットミル、サンプルミル、ボールミル等を
用いる。また、ここでいう粉砕は、二次粒子を一次粒子
にすることであり、被覆表面を破壊するものではない。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例をもって説明する。 実施例1〜3 容量1Lのガラス製容器に表1に記載する無機燐酸水溶
液300gを投入し、これに平均粒径1μmの窒化アル
ミニウム100gを加えて無機燐酸水溶液中に分散さ
せ、処理温度30℃で10分間処理を行った。このスラ
リーを濾過し、過剰の無機燐酸水溶液を取り除くため1
Lの水で洗浄を行った後、120℃で乾燥した。更に、
この窒化アルミニウムを熱風乾燥器で300℃で2時間
加熱処理し、ジェットミルで粉砕した。
【0026】この窒化アルミニウム表面の燐含有量は次
の方法で測定を行った。上記の窒化アルミニウム粉末
1.5gを水酸化ナトリウム水溶液中で、加熱溶解し、
中和後、比色分析を行い、P換算で燐含有量を測
定した。また、この窒化アルミニウム表面の燐酸アンモ
ニウムに起因するNHの分析は、次の方法で測定し
た。上記の窒化アルミニウム粉末3gを、U字形石英セ
ルに入れ、一方(入口)よりNガスを10ml/mi
nで通気しながら800℃で1時間加熱し、もう一方
(出口)より発生するアンモニアガスを0.1Nの硫酸
水溶液に吸収し、インドフェノール青吸光光度法でNH
を測定した。耐水性窒化アルミニウム粉末の耐水性試
験は下記の方法で行った。窒化アルミニウム1gを室温
の純水100g中に分散させ、この分散液を100℃ま
で加熱し、100℃に達した後の分散液のpH変化を経
時的に測定した。その結果を、表1に示す。
【0027】実施例4〜5 加熱処理温度を190℃と500℃に変更した以外は、
実施例1と同様の方法で行い、耐水性窒化アルミニウム
を得た。また、実施例1と同様の方法で、燐含有量、N
の測定及び耐水性試験を行い、その結果を表1に示
す。
【0028】実施例6 容量1Lのガラス製容器にイソプロパノール/水=10
/1のものを270gとメチルアシッドホスフェート3
0gを混合し、この混合液に平均粒径1μmの窒化アル
ミニウム100gを加えて水溶液中に分散させ、処理温
度40℃で10分間処理を行った。このスラリーを濾過
し、過剰のメチルアシッドホスフェートを取り除くため
1Lのイソプロパノールで洗浄を行った後、120℃で
乾燥した。更に、この窒化アルミニウムを熱風乾燥器で
300℃、2時間加熱処理し、ジェットミルで粉砕し
た。これを実施例1と同様の方法で、燐含有量、NH
の測定及び耐水性試験を行い、その結果を表1に示す。
【0029】実施例7 容量0.5Lのステンレス製容器に3.3重量%オルト
燐酸水溶液60gを投入し、これに平均粒径1μmの窒
化アルミニウム100gを加えて、室温でペースト状に
混練りした後、熱風乾燥器で加熱温度300℃、2時間
加熱処理し、ジェットミルで粉砕した。また、実施例1
と同様の方法で、燐含有量、NHの測定及び耐水性試
験を行ない、その結果を表1に示す。
【0030】実施例8 実施例1と同様の方法にて処理した後、更にこの窒化ア
ルミニウム300gを50℃の温水5Lに入れて3分間
撹拌し、再洗浄を行った。その後、すばやく濾過し、再
度120℃で8時間乾燥を行ない、これをジェットミル
で粉砕した。これを実施例1と同様の方法で、燐含有
量、NHの測定及び耐水性試験を行ない、その結果を
表1に示す。
【0031】比較例1〜3 容量1Lのガラス製容器に表1に記載する無機燐酸水溶
液300gを混合し、これに平均粒径1μmの窒化アル
ミニウム100gを加えて無機燐酸水溶液中に分散さ
せ、処理温度30℃で10分間処理を行った。このスラ
リーを濾過し、過剰の無機燐酸水溶液を取り除くため1
Lの水で洗浄を行った後、120℃で乾燥した。また、
実施例1と同様の方法で、燐含有量、NHの測定及び
耐水性試験を行なった。その結果は、表1に示す如く加
熱処理し燐酸アンモニウムを低減したものに比べpH値
が12時間後で7を超える結果となった。
【0032】比較例4 容量1Lのガラス製容器にイソプロパノール/水=10
/1のものに、250mlのメチルアシッドホスフェー
ト30gを混合し、この混合液に平均粒径1μmの窒化
アルミニウム100gを加えて水溶液中に分散させ、処
理温度40℃で10分間処理を行った。このスラリーを
濾過し、過剰のメチルアシッドホスフェートを取り除く
ため1Lのイソプロパノールで洗浄を行った後、150
℃で乾燥し、ジェットミルで粉砕した。また、実施例1
と同様の方法で、燐含有量、NHの測定及び耐水性
試験を行なった。その結果は、表1に示す如く加熱処理
し燐酸アンモニウムを低減したものに比べpH値が12
時間後で7を超える結果となった。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】本発明の窒化アルミニウムは、燐酸化合
物で処理したのち、副生する燐酸アンモニウムを低減す
ることで、更に耐水性の向上を図った。したがって、空
気中の水分で加水分解することもなく、貯蔵・取扱い中
にアンモニアが発生したり、酸素含有量が増大する恐れ
はない。その結果、耐水性に優れた窒化アルミニウムを
提供することができる。特に、耐水性を要求される半導
体用の樹脂フィルム用のフィラーに使用しても、耐水性
及び熱伝導性等の特性を損なうことがない。また、本発
明の窒化アルミニウムは、水への分散性も良いので、高
温用炉材等の構造用材料の原料としても最適である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に燐酸アルミニウム層を有する窒
    化アルミニウムであって、該窒化アルミニウム中の燐酸
    アンモニウム含有量がNH換算で0.05重量%以下
    である耐水性に優れた窒化アルミニウム。
  2. 【請求項2】 水の存在下で窒化アルミニウムを燐酸
    化合物で処理した後、190〜800℃で加熱処理する
    請求項1記載の耐水性に優れた窒化アルミニウム。
  3. 【請求項3】 水の存在下で窒化アルミニウムを燐酸
    化合物で処理した後、190〜800℃で加熱処理し、
    得られた窒化アルミニウムを洗浄し、乾燥する請求項1
    記載の耐水性に優れた窒化アルミニウム。
JP8027003A 1996-02-14 1996-02-14 耐水性に優れた窒化アルミニウム Pending JPH09221306A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000143808A (ja) * 1998-11-17 2000-05-26 Fuji Kobunshi Kogyo Kk 熱伝導性・電気絶縁性シリコーンゲル組成物
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