JPH09220718A - 密閉式混練機 - Google Patents
密閉式混練機Info
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- JPH09220718A JPH09220718A JP8056743A JP5674396A JPH09220718A JP H09220718 A JPH09220718 A JP H09220718A JP 8056743 A JP8056743 A JP 8056743A JP 5674396 A JP5674396 A JP 5674396A JP H09220718 A JPH09220718 A JP H09220718A
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- kneading
- heat transfer
- chamber
- kneaded
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- Prior art date
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01F—MIXING, e.g. DISSOLVING, EMULSIFYING OR DISPERSING
- B01F35/00—Accessories for mixers; Auxiliary operations or auxiliary devices; Parts or details of general application
- B01F35/90—Heating or cooling systems
- B01F35/92—Heating or cooling systems for heating the outside of the receptacle, e.g. heated jackets or burners
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Accessories For Mixers (AREA)
- Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、混練中の被混練物の温度を迅速、
且つ確実に制御することで、チャンバーと制御流体間の
熱伝達効率、及び熱伝達速度を向上して、混練室内での
被混練物の生産性の向上と、高品質の混練を達成するこ
とにある。 【解決手段】 本発明は、断面が連通された2つの円形
である筒状密閉な混練室8を形成するチャンバー1と、
混練室8に収納され回転により被混練物を混練するロー
タ4とを有する密閉式混練機において、チャンバー1に
は各ロータ4を中心にして混練室8の外側に放射状に断
面長孔形状として現れ、混練室8の軸方向の両端間に延
びて制御流体を循環させる第1熱伝達通路15を形成す
ると共に、熱伝達通路15の断面長孔形状が、ロータ4
の回転径方向の長さをロータの回転周方向の巾より大き
くなるようにされているものである。
且つ確実に制御することで、チャンバーと制御流体間の
熱伝達効率、及び熱伝達速度を向上して、混練室内での
被混練物の生産性の向上と、高品質の混練を達成するこ
とにある。 【解決手段】 本発明は、断面が連通された2つの円形
である筒状密閉な混練室8を形成するチャンバー1と、
混練室8に収納され回転により被混練物を混練するロー
タ4とを有する密閉式混練機において、チャンバー1に
は各ロータ4を中心にして混練室8の外側に放射状に断
面長孔形状として現れ、混練室8の軸方向の両端間に延
びて制御流体を循環させる第1熱伝達通路15を形成す
ると共に、熱伝達通路15の断面長孔形状が、ロータ4
の回転径方向の長さをロータの回転周方向の巾より大き
くなるようにされているものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、混練室のロータを
回転することで被混練物を混練する密閉式混練機に係わ
り、特に、混練中に上昇する混練室内(被混練物)の温
度を制御する構造に関する。
回転することで被混練物を混練する密閉式混練機に係わ
り、特に、混練中に上昇する混練室内(被混練物)の温
度を制御する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術のゴム等の被混練物を混練する
密閉式混練機としては、図6に示すものがあり、以下に
説明する。図6において、1は密閉式混練機Xのチャン
バー、2はドロップドア、3は排出口、4は混練用ロー
タ、5はラッチ、6はフローテイングウエイト、7は供
給口である。
密閉式混練機としては、図6に示すものがあり、以下に
説明する。図6において、1は密閉式混練機Xのチャン
バー、2はドロップドア、3は排出口、4は混練用ロー
タ、5はラッチ、6はフローテイングウエイト、7は供
給口である。
【0003】チャンバー1は、フローテングウエイト6
の下部、およびドロップドア2のドアトップ2aと共に
断面が横に連通する2つの円である筒状密閉の混練室8
を形成しおり、この混練室8内に回転する2本の混練用
ロータ4,4が配置されている。各混練用ロータ4,4
は図示しない混練室8の両端面のロータ支持用の開口部
に回転自在に支持されて混練室8内に収納され、混練室
8の内壁を掃くように回転して、図示しない縦長シュー
トから供給口に投入されフローテイングウエイト6の昇
降で混練室8内に押し込まれる被混練物(ゴム等)を混
練するものである。
の下部、およびドロップドア2のドアトップ2aと共に
断面が横に連通する2つの円である筒状密閉の混練室8
を形成しおり、この混練室8内に回転する2本の混練用
ロータ4,4が配置されている。各混練用ロータ4,4
は図示しない混練室8の両端面のロータ支持用の開口部
に回転自在に支持されて混練室8内に収納され、混練室
8の内壁を掃くように回転して、図示しない縦長シュー
トから供給口に投入されフローテイングウエイト6の昇
降で混練室8内に押し込まれる被混練物(ゴム等)を混
練するものである。
【0004】ドロップドア2は、被混練物の混練時に、
混練室8の底部で混練用ロータ4,4の軸方向に延びる
排出口3をドアトップ2aで閉塞して混練用ロータ4,
4による被混練物の混練を可能にし、また、被混練物の
混練後に、支点2bを中心に下方向に回転し落ちるよう
に開き被混練物の排出を可能にするものである。尚、ド
ロップドア2の開閉は図示しない油圧制御装置のドロッ
プドア制御回路により行なわれる。
混練室8の底部で混練用ロータ4,4の軸方向に延びる
排出口3をドアトップ2aで閉塞して混練用ロータ4,
4による被混練物の混練を可能にし、また、被混練物の
混練後に、支点2bを中心に下方向に回転し落ちるよう
に開き被混練物の排出を可能にするものである。尚、ド
ロップドア2の開閉は図示しない油圧制御装置のドロッ
プドア制御回路により行なわれる。
【0005】ラッチ5は、ドロップドア2に押し付けら
れてドロップドア2をチャンバー1側に突き上げて被混
練物の混練中の混練室8内の密閉性を保持するようにク
ランプし、また被混練物の混練後にはドロップドア2か
ら退避されてドロップドア2の開放(クランプ解放)を
可能にするものである。
れてドロップドア2をチャンバー1側に突き上げて被混
練物の混練中の混練室8内の密閉性を保持するようにク
ランプし、また被混練物の混練後にはドロップドア2か
ら退避されてドロップドア2の開放(クランプ解放)を
可能にするものである。
【0006】上記構造の密閉式混練機Xは、供給口7に
取り付けられた上記縦長シュートから被混練物が供給さ
れ、それをフローテイングウエイト6が下降して、ラッ
チ5によりクランプされてドロップドア2で密閉にされ
た混練室8内に押し込む。押し込まれた被混練物は、混
練室1の内壁を掃くようにして回転している各混練用ロ
ータ4,4により混練される。混練終了後は、ラッチ5
がドロップドア2から退避してクランプを解除し、ドロ
ップドア2が支点2bと中心に回転し落ちるようにして
開き、排出口3から被混練物が排出される。そして、被
混練物の排出後は、次の混練に備えてドロップドア2が
支点2bを中心に上方に回転し、混練室18の排出口3
を閉塞する。ドロップドア2が閉じると、ラッチ5でド
ロップドア2を押し付けて混練室8内の密閉性を保持す
るようにクランプする。そして、再び、供給口7からフ
ローテイングウエイト6により被混練物が混練室8内に
押し込まれ混練が始まる。このような混練サイクルを上
記構造の密閉式混練機Xは繰り返す。
取り付けられた上記縦長シュートから被混練物が供給さ
れ、それをフローテイングウエイト6が下降して、ラッ
チ5によりクランプされてドロップドア2で密閉にされ
た混練室8内に押し込む。押し込まれた被混練物は、混
練室1の内壁を掃くようにして回転している各混練用ロ
ータ4,4により混練される。混練終了後は、ラッチ5
がドロップドア2から退避してクランプを解除し、ドロ
ップドア2が支点2bと中心に回転し落ちるようにして
開き、排出口3から被混練物が排出される。そして、被
混練物の排出後は、次の混練に備えてドロップドア2が
支点2bを中心に上方に回転し、混練室18の排出口3
を閉塞する。ドロップドア2が閉じると、ラッチ5でド
ロップドア2を押し付けて混練室8内の密閉性を保持す
るようにクランプする。そして、再び、供給口7からフ
ローテイングウエイト6により被混練物が混練室8内に
押し込まれ混練が始まる。このような混練サイクルを上
記構造の密閉式混練機Xは繰り返す。
【0007】ところで、チャンバー1の混練室8内に配
置された混練用ロータ4,4の回転により被混練物の混
練が開始されると、被混練物の相互の接触等による剪断
熱が発生し、この発熱による温度上昇が被混練物に悪影
響を与えことから、被混練物の混練は複数回の混練サイ
クルに分けて繰り返し行なわれている。特に、ゴムを混
練する場合には、温度上昇を制御しないとその物性が変
わり製品として用いることができなくなることから、ゴ
ムの物性が変化する温度(ゴムの種類よって違うが11
0°C〜150°C程度)に達する前に混練室8内から
排出し、排出したゴムをシート化し、冷えた状態にした
後に、再び混練するもので、通常、4〜5回の混練サイ
クルに分けて密閉式混練機Xで繰り返し混練するように
している。
置された混練用ロータ4,4の回転により被混練物の混
練が開始されると、被混練物の相互の接触等による剪断
熱が発生し、この発熱による温度上昇が被混練物に悪影
響を与えことから、被混練物の混練は複数回の混練サイ
クルに分けて繰り返し行なわれている。特に、ゴムを混
練する場合には、温度上昇を制御しないとその物性が変
わり製品として用いることができなくなることから、ゴ
ムの物性が変化する温度(ゴムの種類よって違うが11
0°C〜150°C程度)に達する前に混練室8内から
排出し、排出したゴムをシート化し、冷えた状態にした
後に、再び混練するもので、通常、4〜5回の混練サイ
クルに分けて密閉式混練機Xで繰り返し混練するように
している。
【0008】また、被混練物の密閉式混練機Xによる混
練中においても、その温度上昇を制御する必要がある。
このように、混練中の被混練物の温度上昇を制御する手
段として、各混練用ロータ4,4を中心にして混練室8
の外側に位置するチャンバー1に放射状に断面円形状と
して現れ、且つ筒状密閉の混練室8の軸線両端に延びて
冷却水が循環される熱伝達通路を設けて、この断面円形
状の熱伝達通路内に冷却水を循環させて、チャンバー1
(被混練物)の熱を冷却水に熱伝達することで、混練室
8(被混練物)内を被混練物の物性が変化しない温度以
下に制御することが試みられている。更に、被混練物の
混練初期において、上記冷却水でなくスチーム(水蒸
気)を上記断面円形状の熱伝達通路内に循環させるよう
にして、混練室8内の温度を被混練物の混練を促進する
温度(ゴムでは50〜80°C程度)にして混練を促進
するようにした後に、混練室8(混練される被混練物)
の温度が上昇し出した時点で冷却水を上記断面円形状の
熱伝達通路内に循環させて、被混練物の物性が変化しな
い温度以下に制御することも試みられている。
練中においても、その温度上昇を制御する必要がある。
このように、混練中の被混練物の温度上昇を制御する手
段として、各混練用ロータ4,4を中心にして混練室8
の外側に位置するチャンバー1に放射状に断面円形状と
して現れ、且つ筒状密閉の混練室8の軸線両端に延びて
冷却水が循環される熱伝達通路を設けて、この断面円形
状の熱伝達通路内に冷却水を循環させて、チャンバー1
(被混練物)の熱を冷却水に熱伝達することで、混練室
8(被混練物)内を被混練物の物性が変化しない温度以
下に制御することが試みられている。更に、被混練物の
混練初期において、上記冷却水でなくスチーム(水蒸
気)を上記断面円形状の熱伝達通路内に循環させるよう
にして、混練室8内の温度を被混練物の混練を促進する
温度(ゴムでは50〜80°C程度)にして混練を促進
するようにした後に、混練室8(混練される被混練物)
の温度が上昇し出した時点で冷却水を上記断面円形状の
熱伝達通路内に循環させて、被混練物の物性が変化しな
い温度以下に制御することも試みられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術における密閉式混練機では、熱伝達通路内に冷却水を
循環させることで、チャンバー1(被混練物)の熱を冷
却水に伝達して被混練物の物性が変化しない温度に制御
し、又は熱伝達通路内にスチーム(蒸気)を循環させる
ことで、スチームの熱をチャンバー1(被混練物)に伝
達して混練初期における混練を促進する温度に制御して
いるが、熱伝達通路の断面が円形状を用いているので、
循環される冷却水、又はスチームとチャンバー1との熱
伝達効率、およびその熱伝達速度とが悪くなる恐れがあ
り、混練室8内での被混練物の生産性を向上し、高品質
の混練を達成し難い。
術における密閉式混練機では、熱伝達通路内に冷却水を
循環させることで、チャンバー1(被混練物)の熱を冷
却水に伝達して被混練物の物性が変化しない温度に制御
し、又は熱伝達通路内にスチーム(蒸気)を循環させる
ことで、スチームの熱をチャンバー1(被混練物)に伝
達して混練初期における混練を促進する温度に制御して
いるが、熱伝達通路の断面が円形状を用いているので、
循環される冷却水、又はスチームとチャンバー1との熱
伝達効率、およびその熱伝達速度とが悪くなる恐れがあ
り、混練室8内での被混練物の生産性を向上し、高品質
の混練を達成し難い。
【0010】本発明は、この問題を解決するためになさ
れたもので、混練中の被混練物の温度を迅速、且つ確実
に制御することで、チャンバーと制御流体間の熱伝達効
率、および熱伝達速度を向上して、混練室内での被混練
物の生産性の向上と、高品質の混練を達成することにあ
る。
れたもので、混練中の被混練物の温度を迅速、且つ確実
に制御することで、チャンバーと制御流体間の熱伝達効
率、および熱伝達速度を向上して、混練室内での被混練
物の生産性の向上と、高品質の混練を達成することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明の密閉式混練機では、請求項1においては、
断面が連通された2つの円形である筒状密閉な混練室を
形成するチャンバーと、前記混練室に収納され回転によ
り被混練物を混練する2本のロータとを有する密閉式混
練機において、前記チャンバーには、前記各ロータを中
心にして前記混練室の外側に放射状に断面長孔形状とし
て現れ、前記混練室の軸方向の両端間に延びて制御流体
を循環させる第1熱伝達通路を形成すると共に、前記第
1熱伝達通路の断面長孔形状が、前記ロータの回転径方
向の長さを前記ロータの回転周方向の巾より大きくなる
ようにされているものである。これにより、断面長孔形
状で第1熱伝達通路を構成して、断面円形状の熱伝達通
路に比して熱伝達面積(熱伝達面積比)、流速(流速
比)を著しく増加させることにより、第1熱伝達通路内
を循環される制御流体である冷却水(冷却空気)とチャ
ンバー(被混練物)間、又は第1熱伝達通路内を循環さ
れる制御流体であるスチームとチャンバー(被混練物)
間の熱伝達効率を増加させ、且つ熱伝達速度を速くでき
るので、被混練物の混練中の混練室内を被混練物の物性
が変化する温度以下に、又は被混練物の混練を促進する
温度に迅速、且つ確実に制御することができる。
め、本発明の密閉式混練機では、請求項1においては、
断面が連通された2つの円形である筒状密閉な混練室を
形成するチャンバーと、前記混練室に収納され回転によ
り被混練物を混練する2本のロータとを有する密閉式混
練機において、前記チャンバーには、前記各ロータを中
心にして前記混練室の外側に放射状に断面長孔形状とし
て現れ、前記混練室の軸方向の両端間に延びて制御流体
を循環させる第1熱伝達通路を形成すると共に、前記第
1熱伝達通路の断面長孔形状が、前記ロータの回転径方
向の長さを前記ロータの回転周方向の巾より大きくなる
ようにされているものである。これにより、断面長孔形
状で第1熱伝達通路を構成して、断面円形状の熱伝達通
路に比して熱伝達面積(熱伝達面積比)、流速(流速
比)を著しく増加させることにより、第1熱伝達通路内
を循環される制御流体である冷却水(冷却空気)とチャ
ンバー(被混練物)間、又は第1熱伝達通路内を循環さ
れる制御流体であるスチームとチャンバー(被混練物)
間の熱伝達効率を増加させ、且つ熱伝達速度を速くでき
るので、被混練物の混練中の混練室内を被混練物の物性
が変化する温度以下に、又は被混練物の混練を促進する
温度に迅速、且つ確実に制御することができる。
【0012】請求項2においては、請求項1のものに、
前記第1熱伝達通路の断面長孔形状は、前記ロータの回
転径方向の長さが前記ロータの回転周方向の巾に対して
2倍以上にされているものである。これにより、断面円
形状の熱伝達通路を形成するに比して、著しくその熱伝
達面積、流速を増加できる。
前記第1熱伝達通路の断面長孔形状は、前記ロータの回
転径方向の長さが前記ロータの回転周方向の巾に対して
2倍以上にされているものである。これにより、断面円
形状の熱伝達通路を形成するに比して、著しくその熱伝
達面積、流速を増加できる。
【0013】請求項3においては、請求項1のものに、
前記第1熱伝達通路の外側に位置する前記チャンバーに
は、前記制御流体を循環させる第2熱伝達通路を設けた
ものである。これにより、第1熱伝達通路の外側に設け
られた第2熱伝達通路内に冷却水(冷却空気)、又はス
チームを循環させることで、更に、被混練物の混練中の
混練室内を被混練物の物性が変化する温度以下に、又は
被混練物の混練を促進する温度に迅速、且つ確実に制御
することができる。
前記第1熱伝達通路の外側に位置する前記チャンバーに
は、前記制御流体を循環させる第2熱伝達通路を設けた
ものである。これにより、第1熱伝達通路の外側に設け
られた第2熱伝達通路内に冷却水(冷却空気)、又はス
チームを循環させることで、更に、被混練物の混練中の
混練室内を被混練物の物性が変化する温度以下に、又は
被混練物の混練を促進する温度に迅速、且つ確実に制御
することができる。
【0014】請求項4においては、断面が連通された2
つの円形である筒状密閉な混練室を形成するチャンバー
と、前記混練室に収納され回転により被混練物を混練す
る2本のロータとを有する密閉式混練機において、前記
チャンバーには、前記各ロータを中心にして前記混練室
の外側に放射状に断面形状として現れ、前記混練室の軸
方向の両端間に延びて制御流体を循環させる第1熱伝達
通路を形成すると共に、前記第1熱伝達通路の外側に前
記制御流体を循環させる第2熱伝達通路を設けたもので
ある。これにより、第1熱伝達通路内を循環される制御
流体である冷却水(冷却空気)とチャンバー(被混練
物)間、又は第1熱伝達通路内を循環される制御流体で
あるスチームとチャンバー(被混練物)間の熱伝達によ
り、被混練物の混練中の混練室内を被混練物の物性が変
化する温度以下に、又は被混練物の混練を促進する温度
に迅速、且つ確実に制御することができる。このこと
は、第1熱伝達通路の外側に設けられた第2熱伝達通路
内に冷却水(冷却空気)、又はスチームを循環させるこ
とにより、更に、被混練物の混練中の混練室内を被混練
物の物性が変化する温度以下に、又は被混練物の混練を
促進する温度に迅速、且つ確実に制御することができ
る。
つの円形である筒状密閉な混練室を形成するチャンバー
と、前記混練室に収納され回転により被混練物を混練す
る2本のロータとを有する密閉式混練機において、前記
チャンバーには、前記各ロータを中心にして前記混練室
の外側に放射状に断面形状として現れ、前記混練室の軸
方向の両端間に延びて制御流体を循環させる第1熱伝達
通路を形成すると共に、前記第1熱伝達通路の外側に前
記制御流体を循環させる第2熱伝達通路を設けたもので
ある。これにより、第1熱伝達通路内を循環される制御
流体である冷却水(冷却空気)とチャンバー(被混練
物)間、又は第1熱伝達通路内を循環される制御流体で
あるスチームとチャンバー(被混練物)間の熱伝達によ
り、被混練物の混練中の混練室内を被混練物の物性が変
化する温度以下に、又は被混練物の混練を促進する温度
に迅速、且つ確実に制御することができる。このこと
は、第1熱伝達通路の外側に設けられた第2熱伝達通路
内に冷却水(冷却空気)、又はスチームを循環させるこ
とにより、更に、被混練物の混練中の混練室内を被混練
物の物性が変化する温度以下に、又は被混練物の混練を
促進する温度に迅速、且つ確実に制御することができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の密閉式混練機につ
いて、図面を参照して説明する。図1は本発明における
密閉式混練機の全体構成を示す断面図、図2は本発明に
おける密閉式混練機の熱伝達孔と第1熱伝達通路との構
成を示す要部斜視図、図3は本発明における密閉式混練
機の熱伝達孔、第1熱伝達通路および第2熱伝達通路と
の構成を示す拡大図、図4は本発明における密閉式混練
機に形成された断面長孔形状寸法、及びこの断面長孔形
状の熱伝達孔で構成される熱伝達通路と、断面円形状の
熱伝達孔で構成される第1熱伝達通路との比較における
熱伝達面積、熱伝達面積比、流速、流速比の関係を示す
図表、図5は本発明における密閉式混練機の第2熱伝達
通路の構成を示す要部斜視図である。尚、本発明の図1
乃至図5において、従来技術の図6と同一の符号は同一
の構成を有するので、その説明は省略する。
いて、図面を参照して説明する。図1は本発明における
密閉式混練機の全体構成を示す断面図、図2は本発明に
おける密閉式混練機の熱伝達孔と第1熱伝達通路との構
成を示す要部斜視図、図3は本発明における密閉式混練
機の熱伝達孔、第1熱伝達通路および第2熱伝達通路と
の構成を示す拡大図、図4は本発明における密閉式混練
機に形成された断面長孔形状寸法、及びこの断面長孔形
状の熱伝達孔で構成される熱伝達通路と、断面円形状の
熱伝達孔で構成される第1熱伝達通路との比較における
熱伝達面積、熱伝達面積比、流速、流速比の関係を示す
図表、図5は本発明における密閉式混練機の第2熱伝達
通路の構成を示す要部斜視図である。尚、本発明の図1
乃至図5において、従来技術の図6と同一の符号は同一
の構成を有するので、その説明は省略する。
【0016】図1において、本発明の密閉式混練機X
は、混練室8の外側に位置するチャンバー1に制御流体
〔冷却水、冷却空気、スチーム(蒸気)〕が循環される
第1熱伝達通路15を形成し、この第1熱伝達通路15
の外側に位置するチャンバー1に制御流体〔冷却水、冷
却空気、スチーム(蒸気)〕が循環される第2熱伝達通
路25を設けたもので、これらの熱伝達通路15,25
に制御流体〔冷却水、冷却空気、スチーム(蒸気)〕を
循環することで混練中の被混練物の温度を制御し、且つ
混練初期における被混練物の混練を促進する温度に制御
して、混練室8内での被混練物の生産性の向上と、高品
質の混練を達成するものである。
は、混練室8の外側に位置するチャンバー1に制御流体
〔冷却水、冷却空気、スチーム(蒸気)〕が循環される
第1熱伝達通路15を形成し、この第1熱伝達通路15
の外側に位置するチャンバー1に制御流体〔冷却水、冷
却空気、スチーム(蒸気)〕が循環される第2熱伝達通
路25を設けたもので、これらの熱伝達通路15,25
に制御流体〔冷却水、冷却空気、スチーム(蒸気)〕を
循環することで混練中の被混練物の温度を制御し、且つ
混練初期における被混練物の混練を促進する温度に制御
して、混練室8内での被混練物の生産性の向上と、高品
質の混練を達成するものである。
【0017】第1熱伝達通路15は、各混練用ロータ
4,4の軸心p,pを中心として混練室8の外側の所定
円周上に位置するチャンバー1に、各混練用ロータ4,
4の回転周方向Aに亘って放射状に断面長孔形状として
現れ、図2に示すように、筒状密閉の混練室8の軸方向
Cの両端側に相互に並行して貫通する複数の熱伝達孔1
5A…を有しており、この各熱伝達孔15A…の両側開
口は複数の蓋部材16でそれぞれ閉塞されている。各熱
伝達孔15A…は、各蓋部材16に形成された折返し用
の切欠溝17により隣接して形成された各熱伝達孔15
A…に連通されて、第1熱伝達通路15を形成してい
る。すなわち、図2に示すように、熱伝達孔15Aの一
端側が、蓋部材16の切欠溝17を介して上側に位置す
る熱伝達孔15Aの同一端に連通され、他端側が蓋部材
16の切欠溝17を介して下側に位置する熱伝達孔15
Aの同一端に連通されるというように、各熱伝達孔15
A…を連続的に連通して第1熱伝達通路15を構成する
ことで、筒状密閉の混練室8の軸方向Cを往復しつつ各
混練用ロータ4,4の回転周方向に制御流体〔冷却水、
冷却空気、スチーム(蒸気)〕を流通させるようになっ
ている。
4,4の軸心p,pを中心として混練室8の外側の所定
円周上に位置するチャンバー1に、各混練用ロータ4,
4の回転周方向Aに亘って放射状に断面長孔形状として
現れ、図2に示すように、筒状密閉の混練室8の軸方向
Cの両端側に相互に並行して貫通する複数の熱伝達孔1
5A…を有しており、この各熱伝達孔15A…の両側開
口は複数の蓋部材16でそれぞれ閉塞されている。各熱
伝達孔15A…は、各蓋部材16に形成された折返し用
の切欠溝17により隣接して形成された各熱伝達孔15
A…に連通されて、第1熱伝達通路15を形成してい
る。すなわち、図2に示すように、熱伝達孔15Aの一
端側が、蓋部材16の切欠溝17を介して上側に位置す
る熱伝達孔15Aの同一端に連通され、他端側が蓋部材
16の切欠溝17を介して下側に位置する熱伝達孔15
Aの同一端に連通されるというように、各熱伝達孔15
A…を連続的に連通して第1熱伝達通路15を構成する
ことで、筒状密閉の混練室8の軸方向Cを往復しつつ各
混練用ロータ4,4の回転周方向に制御流体〔冷却水、
冷却空気、スチーム(蒸気)〕を流通させるようになっ
ている。
【0018】そして、第1熱伝達通路15には、図2に
も示すように、このチャンバー1の上端側、及び下端側
(フローテイングウエイト6側と、ドロップドア2側)
にある熱伝達孔15A,15Aに制御流体〔冷却水、冷
却空気、スチーム(蒸気)〕を供給する図示しない流体
供給回路に接続され、この上下端側の熱伝達孔15Aと
15Aとの中間に位置する熱伝達孔15Aに制御流体
〔冷却水、冷却空気、スチーム(蒸気)〕を排出する流
体排出回路に接続されている。これにより、第1熱伝達
通路15は、2つの通路群19A,19Bに区画され上
記流体供給回路から制御流体〔冷却水、冷却空気、スチ
ーム(蒸気)〕が上下側の熱伝達孔15A,15Aに供
給されると、各通路群19A,19B毎に制御流体〔冷
却水、スチーム(蒸気)〕が各熱伝達孔15A…を循環
されて上記流体排出回路により排出されるようになって
いる。
も示すように、このチャンバー1の上端側、及び下端側
(フローテイングウエイト6側と、ドロップドア2側)
にある熱伝達孔15A,15Aに制御流体〔冷却水、冷
却空気、スチーム(蒸気)〕を供給する図示しない流体
供給回路に接続され、この上下端側の熱伝達孔15Aと
15Aとの中間に位置する熱伝達孔15Aに制御流体
〔冷却水、冷却空気、スチーム(蒸気)〕を排出する流
体排出回路に接続されている。これにより、第1熱伝達
通路15は、2つの通路群19A,19Bに区画され上
記流体供給回路から制御流体〔冷却水、冷却空気、スチ
ーム(蒸気)〕が上下側の熱伝達孔15A,15Aに供
給されると、各通路群19A,19B毎に制御流体〔冷
却水、スチーム(蒸気)〕が各熱伝達孔15A…を循環
されて上記流体排出回路により排出されるようになって
いる。
【0019】また、第1熱伝達通路15を構成する各熱
伝達孔15A…は、図3に示すように、各混練用ロータ
4,4の回転周方向Aに相互に所定間隔を有し、その各
断面形状が、各混練用ロータ4,4の回転径方向Bの長
さbをこのロータ4,4の回転周方向Aの巾aより大き
くなる(長さb>巾a)ような断面長孔形状に形成され
ており、好ましいくは、回転径方向Bの長さbを回転周
方向Aの巾aに対して約2倍以上になるようにする。こ
れにより、断面円形状とする1つの熱伝達孔(従来技
術)と同一の単位長さ当たりの熱伝達面積を得るために
は、各混練用ロータ4,4の回転径方向Bの長さbを長
くし、且つ回転周方向の巾aを小さするような断面長孔
形状とすることで得ることができるので、断面円形状の
熱伝達孔に比して、より多くの断面長孔形状の熱伝達孔
15A…を混練室8の外側に形成することが可能とな
り、具体的な数値を持って計算、実験した結果を図4に
示す。
伝達孔15A…は、図3に示すように、各混練用ロータ
4,4の回転周方向Aに相互に所定間隔を有し、その各
断面形状が、各混練用ロータ4,4の回転径方向Bの長
さbをこのロータ4,4の回転周方向Aの巾aより大き
くなる(長さb>巾a)ような断面長孔形状に形成され
ており、好ましいくは、回転径方向Bの長さbを回転周
方向Aの巾aに対して約2倍以上になるようにする。こ
れにより、断面円形状とする1つの熱伝達孔(従来技
術)と同一の単位長さ当たりの熱伝達面積を得るために
は、各混練用ロータ4,4の回転径方向Bの長さbを長
くし、且つ回転周方向の巾aを小さするような断面長孔
形状とすることで得ることができるので、断面円形状の
熱伝達孔に比して、より多くの断面長孔形状の熱伝達孔
15A…を混練室8の外側に形成することが可能とな
り、具体的な数値を持って計算、実験した結果を図4に
示す。
【0020】図4(a)では、混練室8の外側の同一円
周上に位置するチャンバー1に、 22個×φ26mmの断面円形状の熱伝達孔により熱
伝達通路を構成したもの(以下、「従来技術相当」とい
う。)と、 図4(b)に示ように、40個×長さb=32.5m
m,巾a=10mmで両端側が半径R5.0mmとなる
断面長孔形状の熱伝達孔15A…により第1熱伝達通路
15を構成したもの(以下、「本発明相当」という。)
とを、比較したもので、それぞれに制御流体〔冷却水、
冷却空気、スチーム(蒸気)〕を循環させたものであ
る。尚、断面長孔形状は、図4(b)に示されるものに
限定されず、長さb>巾aの関係となるような断面矩形
状を含むいかなる断面形状としてもよい。
周上に位置するチャンバー1に、 22個×φ26mmの断面円形状の熱伝達孔により熱
伝達通路を構成したもの(以下、「従来技術相当」とい
う。)と、 図4(b)に示ように、40個×長さb=32.5m
m,巾a=10mmで両端側が半径R5.0mmとなる
断面長孔形状の熱伝達孔15A…により第1熱伝達通路
15を構成したもの(以下、「本発明相当」という。)
とを、比較したもので、それぞれに制御流体〔冷却水、
冷却空気、スチーム(蒸気)〕を循環させたものであ
る。尚、断面長孔形状は、図4(b)に示されるものに
限定されず、長さb>巾aの関係となるような断面矩形
状を含むいかなる断面形状としてもよい。
【0021】図4(a)において、「本発明相当」は、
各熱伝達孔15A…の断面積(cm2 )を「従来技術相
当」に比して減少させて、より多くの熱伝達孔15A…
を混練室8の外側に形成することができると共に、第1
熱伝達通路15の全体の熱伝達面積(cm2 )、及び伝
達面積比を約11.4倍に著しく増加させることができ
る。また、「本発明相当」は、「従来技術相当」に比し
て、この各熱伝達孔15A…内を流れる制御流体〔冷却
水、冷却気体、スチーム(蒸気)〕の流速(m/se
c)、及び流速比を約2倍近くまで高めることができ
る。
各熱伝達孔15A…の断面積(cm2 )を「従来技術相
当」に比して減少させて、より多くの熱伝達孔15A…
を混練室8の外側に形成することができると共に、第1
熱伝達通路15の全体の熱伝達面積(cm2 )、及び伝
達面積比を約11.4倍に著しく増加させることができ
る。また、「本発明相当」は、「従来技術相当」に比し
て、この各熱伝達孔15A…内を流れる制御流体〔冷却
水、冷却気体、スチーム(蒸気)〕の流速(m/se
c)、及び流速比を約2倍近くまで高めることができ
る。
【0022】第2熱伝達通路25は、図3及び図5にも
示すように、チャバンー1の外側から相互に間隔を隔て
てチャンバーカバー20まで突出して、筒状密閉の混練
室8の軸方向Cの両側端間に亘って延びる複数の突起部
21で区画された複数の熱伝達空間26を有しており、
この各熱伝達空間26を各突起部21の両端側に互い違
いに形成された切欠溝27で連通することで構成されて
いる。そして、第2熱伝達通路25は、一端側が制御流
体〔冷却水、冷却空気、スチーム(蒸気)〕を供給する
上記流体供給回路に接続されていると共に、他端側が制
御流体〔冷却水、冷却空気、スチーム(蒸気)〕を排出
する上記流体排出回路に接続されている。これにより、
第2熱伝達通路25は、上記流体供給回路から一端側の
熱伝達空間26内に制御流体〔冷却水、冷却空気、スチ
ーム(蒸気)〕が供給されると、各熱伝達空間26を混
練室8の軸方向に往復するように流れて他端側の熱伝達
空間26から上記流体回路から排出されるようになって
いる。22は各突起部21とチャンバープレート20と
の間に介在されたパッキングであって、チャンバー1と
チャンバープレート20とを連結するボルト23の締め
付けで弾性変形されて各熱伝達空間26の相互を密閉状
態にしている。
示すように、チャバンー1の外側から相互に間隔を隔て
てチャンバーカバー20まで突出して、筒状密閉の混練
室8の軸方向Cの両側端間に亘って延びる複数の突起部
21で区画された複数の熱伝達空間26を有しており、
この各熱伝達空間26を各突起部21の両端側に互い違
いに形成された切欠溝27で連通することで構成されて
いる。そして、第2熱伝達通路25は、一端側が制御流
体〔冷却水、冷却空気、スチーム(蒸気)〕を供給する
上記流体供給回路に接続されていると共に、他端側が制
御流体〔冷却水、冷却空気、スチーム(蒸気)〕を排出
する上記流体排出回路に接続されている。これにより、
第2熱伝達通路25は、上記流体供給回路から一端側の
熱伝達空間26内に制御流体〔冷却水、冷却空気、スチ
ーム(蒸気)〕が供給されると、各熱伝達空間26を混
練室8の軸方向に往復するように流れて他端側の熱伝達
空間26から上記流体回路から排出されるようになって
いる。22は各突起部21とチャンバープレート20と
の間に介在されたパッキングであって、チャンバー1と
チャンバープレート20とを連結するボルト23の締め
付けで弾性変形されて各熱伝達空間26の相互を密閉状
態にしている。
【0023】尚、チャンバー1は、例えば、鋳鋼等の材
料を用いて、鋳造等の製造方法で、チャンバー1に各熱
伝達孔15A…、各突起部21とを一体形成したもの
で、チャンバー1と第2熱伝達通路25との各両端側は
図示しない蓋体により混練室8、又は各熱伝達空間26
を気密状態にして閉塞されている。
料を用いて、鋳造等の製造方法で、チャンバー1に各熱
伝達孔15A…、各突起部21とを一体形成したもの
で、チャンバー1と第2熱伝達通路25との各両端側は
図示しない蓋体により混練室8、又は各熱伝達空間26
を気密状態にして閉塞されている。
【0024】これにより、断面長孔形状の各熱伝達孔1
5A…で第1熱伝達通路15を構成して、断面円形状の
熱伝達通路(従来技術)に比して熱伝達面積(熱伝達面
積比)、流速(流速比)を著しく増加させることによ
り、第1熱伝達通路15内を循環される冷却水(冷却空
気)とチャンバー1(被混練物)間、又は第1熱伝達通
路15内を循環されるスチームとチャンバー1(被混練
物)間との熱伝達効率を増加させ、且つ熱伝達速度を速
くできるので、被混練物の混練中の混練室8内を被混練
物の物性が変化する温度以下に、又は被混練物の混練を
促進する温度に迅速、且つ確実に制御することができ
る。このことは、第1熱伝達通路15の外側に設けられ
た第2熱伝達通路25内に冷却水(冷却空気)、又はス
チームを循環させることにより、更に、被混練物の混練
中の混練室8内を被混練物の物性が変化する温度以下
に、又は被混練物の混練を促進する温度に迅速、且つ確
実に制御することができる。
5A…で第1熱伝達通路15を構成して、断面円形状の
熱伝達通路(従来技術)に比して熱伝達面積(熱伝達面
積比)、流速(流速比)を著しく増加させることによ
り、第1熱伝達通路15内を循環される冷却水(冷却空
気)とチャンバー1(被混練物)間、又は第1熱伝達通
路15内を循環されるスチームとチャンバー1(被混練
物)間との熱伝達効率を増加させ、且つ熱伝達速度を速
くできるので、被混練物の混練中の混練室8内を被混練
物の物性が変化する温度以下に、又は被混練物の混練を
促進する温度に迅速、且つ確実に制御することができ
る。このことは、第1熱伝達通路15の外側に設けられ
た第2熱伝達通路25内に冷却水(冷却空気)、又はス
チームを循環させることにより、更に、被混練物の混練
中の混練室8内を被混練物の物性が変化する温度以下
に、又は被混練物の混練を促進する温度に迅速、且つ確
実に制御することができる。
【0025】この結果、各熱伝達通路15,25とに冷
却水(冷却空気)を循環させることにより、被混練の混
練中に混練室8(被混練物)内が、被混練物の物性を変
化させる温度以下に迅速、且つ確実に制御できるので、
従来技術に比して、密閉式混練機Xにより混練される被
混練物の混練サイクルの混練時間を長くすることが可能
となり、混練室8内での被混練物の生産性の向上と、高
品質の混練を達成することが可能となる。
却水(冷却空気)を循環させることにより、被混練の混
練中に混練室8(被混練物)内が、被混練物の物性を変
化させる温度以下に迅速、且つ確実に制御できるので、
従来技術に比して、密閉式混練機Xにより混練される被
混練物の混練サイクルの混練時間を長くすることが可能
となり、混練室8内での被混練物の生産性の向上と、高
品質の混練を達成することが可能となる。
【0026】本発明における密閉式混練機Xにおいて、
混練中に被混練物の物性を変化させないようにするため
には、図1乃至図5に示すように、各混練用ロータ4,
4の軸心p,pを中心にして混練室8の外側に位置する
チャンバー1に第1熱伝達通路15を形成すると共に、
この第1熱伝達通路15の外側に位置するチャンバー1
に、更に第2熱伝達通路25を設けて、混練中の被混練
物の温度を物性変化する以下に迅速、且つ正確に制御す
ることが最良であるが、これに限定されるものでなく、 混練室8の外側に位置するチャンバー1に断面長孔形
状の第1熱伝達通路15(図1乃至図5に示す。)のみ
を形成し、第1熱伝達通路25を設けない構成としても
よく、 また、混練室8の外側に位置するチャンバー1に、従
来技術で説明したような、例えば、断面円形状(断面形
状はこれに限定されない。)の第1熱伝達通路を形成す
ると共に、この第1熱伝達通路の外側に位置するチャン
バー1に、更に、第2熱伝達通路25(図1乃至図5に
示す。)を設けた構成としてもよい。
混練中に被混練物の物性を変化させないようにするため
には、図1乃至図5に示すように、各混練用ロータ4,
4の軸心p,pを中心にして混練室8の外側に位置する
チャンバー1に第1熱伝達通路15を形成すると共に、
この第1熱伝達通路15の外側に位置するチャンバー1
に、更に第2熱伝達通路25を設けて、混練中の被混練
物の温度を物性変化する以下に迅速、且つ正確に制御す
ることが最良であるが、これに限定されるものでなく、 混練室8の外側に位置するチャンバー1に断面長孔形
状の第1熱伝達通路15(図1乃至図5に示す。)のみ
を形成し、第1熱伝達通路25を設けない構成としても
よく、 また、混練室8の外側に位置するチャンバー1に、従
来技術で説明したような、例えば、断面円形状(断面形
状はこれに限定されない。)の第1熱伝達通路を形成す
ると共に、この第1熱伝達通路の外側に位置するチャン
バー1に、更に、第2熱伝達通路25(図1乃至図5に
示す。)を設けた構成としてもよい。
【0027】
【発明の効果】このように本発明の密閉式混練機によれ
ば、請求項1では、断面長孔形状で第1熱伝達通路を構
成して、断面円形状の熱伝達通路に比して熱伝達面積
(熱伝達面積比)、流速(流速比)を著しく増加させる
ことにより、第1熱伝達通路内を循環される制御流体で
ある冷却水(冷却空気)とチャンバー(被混練物)間、
又は第1熱伝達通路内を循環される制御流体であるスチ
ームとチャンバー(被混練物)間の熱伝達効率を増加さ
せ、且つ熱伝達速度を速くできるので、被混練物の混練
中の混練室内を被混練物の物性が変化する温度以下に、
又は被混練物の混練を促進する温度に迅速、且つ確実に
制御することができる。この結果、各熱伝達通路とに制
御流体である冷却水(冷却空気)を循環させることによ
り、被混練の混練中に混練室(被混練物)内が、被混練
物の物性を変化させる温度以下に迅速、且つ確実に制御
できるので、従来技術に比して、密閉式混練機により混
練される被混練物の1サイクルの混練時間を長くするこ
とが可能となり、混練室内での被混練物の生産性の向上
と、高品質の混練を達成することが可能となる。
ば、請求項1では、断面長孔形状で第1熱伝達通路を構
成して、断面円形状の熱伝達通路に比して熱伝達面積
(熱伝達面積比)、流速(流速比)を著しく増加させる
ことにより、第1熱伝達通路内を循環される制御流体で
ある冷却水(冷却空気)とチャンバー(被混練物)間、
又は第1熱伝達通路内を循環される制御流体であるスチ
ームとチャンバー(被混練物)間の熱伝達効率を増加さ
せ、且つ熱伝達速度を速くできるので、被混練物の混練
中の混練室内を被混練物の物性が変化する温度以下に、
又は被混練物の混練を促進する温度に迅速、且つ確実に
制御することができる。この結果、各熱伝達通路とに制
御流体である冷却水(冷却空気)を循環させることによ
り、被混練の混練中に混練室(被混練物)内が、被混練
物の物性を変化させる温度以下に迅速、且つ確実に制御
できるので、従来技術に比して、密閉式混練機により混
練される被混練物の1サイクルの混練時間を長くするこ
とが可能となり、混練室内での被混練物の生産性の向上
と、高品質の混練を達成することが可能となる。
【0028】請求項2では、請求項1の効果に加えて、
断面円形状の熱伝達通路を形成するに比して、著しくそ
の熱伝達面積、流速を増加できるので、被混練物の混練
中の混練室内を被混練物の物性が変化する温度以下に、
又は被混練物の混練を促進する温度に迅速、且つ確実に
制御することが可能となる。
断面円形状の熱伝達通路を形成するに比して、著しくそ
の熱伝達面積、流速を増加できるので、被混練物の混練
中の混練室内を被混練物の物性が変化する温度以下に、
又は被混練物の混練を促進する温度に迅速、且つ確実に
制御することが可能となる。
【0029】請求項3では、請求項1の効果に加えて、
第1熱伝達通路の外側に設けられた第2熱伝達通路内に
冷却水(冷却空気)、又はスチームを循環させること
で、更に、被混練物の混練中の混練室内を被混練物の物
性が変化する温度以下に、又は被混練物の混練を促進す
る温度に迅速、且つ確実に制御することができる。
第1熱伝達通路の外側に設けられた第2熱伝達通路内に
冷却水(冷却空気)、又はスチームを循環させること
で、更に、被混練物の混練中の混練室内を被混練物の物
性が変化する温度以下に、又は被混練物の混練を促進す
る温度に迅速、且つ確実に制御することができる。
【0030】請求項4では、第1熱伝達通路内を循環さ
れる制御流体である冷却水(冷却空気)とチャンバー
(被混練物)間、又は第1熱伝達通路内を循環される制
御流体であるスチームとチャンバー(被混練物)間の熱
伝達により、被混練物の混練中の混練室内を被混練物の
物性が変化する温度以下に、又は被混練物の混練を促進
する温度に迅速、且つ確実に制御することができる。こ
のことは、第1熱伝達通路の外側に設けられた第2熱伝
達通路内に冷却水(冷却空気)、又はスチームを循環さ
せることにより、更に、被混練物の混練中の混練室内を
被混練物の物性が変化する温度以下に、又は被混練物の
混練を促進する温度に迅速、且つ確実に制御することが
できる。この結果、各熱伝達通路とに制御流体である冷
却水(冷却空気)を循環させることにより、被混練の混
練中に混練室(被混練物)内が、被混練物の物性を変化
させる温度以下に迅速、且つ確実に制御できるので、従
来技術に比して、密閉式混練機により混練される被混練
物の1サイクルの混練時間を長くすることが可能とな
り、混練室内での被混練物の生産性の向上と、高品質の
混練を達成することが可能となる。
れる制御流体である冷却水(冷却空気)とチャンバー
(被混練物)間、又は第1熱伝達通路内を循環される制
御流体であるスチームとチャンバー(被混練物)間の熱
伝達により、被混練物の混練中の混練室内を被混練物の
物性が変化する温度以下に、又は被混練物の混練を促進
する温度に迅速、且つ確実に制御することができる。こ
のことは、第1熱伝達通路の外側に設けられた第2熱伝
達通路内に冷却水(冷却空気)、又はスチームを循環さ
せることにより、更に、被混練物の混練中の混練室内を
被混練物の物性が変化する温度以下に、又は被混練物の
混練を促進する温度に迅速、且つ確実に制御することが
できる。この結果、各熱伝達通路とに制御流体である冷
却水(冷却空気)を循環させることにより、被混練の混
練中に混練室(被混練物)内が、被混練物の物性を変化
させる温度以下に迅速、且つ確実に制御できるので、従
来技術に比して、密閉式混練機により混練される被混練
物の1サイクルの混練時間を長くすることが可能とな
り、混練室内での被混練物の生産性の向上と、高品質の
混練を達成することが可能となる。
【図1】本発明における密閉式混練機の構成を示す断面
図である。
図である。
【図2】本発明における密閉式混練機の熱伝達孔と第1
熱伝達通路との構成を示す要部斜視図である。
熱伝達通路との構成を示す要部斜視図である。
【図3】本発明における密閉式混練機の熱伝達孔、第1
熱伝達通路及び第2熱伝達通路との構成を示す拡大図で
ある。
熱伝達通路及び第2熱伝達通路との構成を示す拡大図で
ある。
【図4】本発明における密閉式混練機に形成された断面
長孔形状寸法、及びこの断面長孔形状の熱伝達孔で構成
される熱伝達通路と、断面円形状の熱伝達孔で構成され
る第1熱伝達通路との比較における熱伝達面積、熱伝達
面積比、流速、流速比の関係を示す図表である。
長孔形状寸法、及びこの断面長孔形状の熱伝達孔で構成
される熱伝達通路と、断面円形状の熱伝達孔で構成され
る第1熱伝達通路との比較における熱伝達面積、熱伝達
面積比、流速、流速比の関係を示す図表である。
【図5】本発明における密閉式混練機の第2熱伝達通路
の構成を示す要部斜視図である。
の構成を示す要部斜視図である。
【図6】従来技術における密閉式混練機の構成を示す断
面図である。
面図である。
1 チャンバー 4 混練用ロータ 8 混練室 15 第1熱伝達通路 25 第2伝達津通路 a 回転径方向の巾 b 回転周方向の長さ p 混練用ロータの軸心 X 密閉式混練機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒川 好徳 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内
Claims (4)
- 【請求項1】 断面が連通された2つの円形である筒状
密閉な混練室を形成するチャンバーと、前記混練室に収
納され回転により被混練物を混練する2本のロータとを
有する密閉式混練機において、 前記チャンバーには、前記各ロータを中心にして前記混
練室の外側に放射状に断面長孔形状として現れ、前記混
練室の軸方向の両端間に延びて制御流体を循環させる第
1熱伝達通路を形成すると共に、 前記第1熱伝達通路の断面長孔形状が、前記ロータの回
転径方向の長さを前記ロータの回転周方向の巾より大き
くなるようにされていることを特徴とする密閉式混練
機。 - 【請求項2】 前記第1熱伝達通路の断面長孔形状は、
前記ロータの回転径方向の長さが前記ロータの回転周方
向の巾に対して2倍以上にされていることを特徴とする
請求項1記載の密閉式混練機。 - 【請求項3】 前記第1熱伝達通路の外側に位置する前
記チャンバーには、前記制御流体を循環させる第2熱伝
達通路を設けたことを特徴とする請求項1記載の密閉式
混練機。 - 【請求項4】 断面が連通された2つの円形である筒状
密閉な混練室を形成するチャンバーと、前記混練室に収
納され回転により被混練物を混練する2本のロータとを
有する密閉式混練機において、 前記チャンバーには、前記各ロータを中心にして前記混
練室の外側に放射状に断面形状として現れ、前記混練室
の軸方向の両端間に延びて制御流体を循環させる第1熱
伝達通路を形成すると共に、 前記第1熱伝達通路の外側に前記制御流体を循環させる
第2熱伝達通路を設けたことを特徴とする密閉式混練
機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8056743A JPH09220718A (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | 密閉式混練機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8056743A JPH09220718A (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | 密閉式混練機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09220718A true JPH09220718A (ja) | 1997-08-26 |
Family
ID=13036023
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8056743A Pending JPH09220718A (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | 密閉式混練機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09220718A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007320184A (ja) * | 2006-06-01 | 2007-12-13 | Nok Corp | 混練機 |
WO2009069470A1 (ja) * | 2007-11-30 | 2009-06-04 | Shigeo Ando | 高圧均質化装置の冷却装置 |
US8087814B2 (en) | 2003-03-12 | 2012-01-03 | Kobe Steel, Ltd. | Batch mixer |
CN115042337A (zh) * | 2022-07-15 | 2022-09-13 | 长兴鼎鑫橡塑科技有限公司 | 一种橡塑生产用密炼系统 |
-
1996
- 1996-02-19 JP JP8056743A patent/JPH09220718A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN115042337A (zh) * | 2022-07-15 | 2022-09-13 | 长兴鼎鑫橡塑科技有限公司 | 一种橡塑生产用密炼系统 |
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