JPH0922061A - カメラの画像観察装置 - Google Patents

カメラの画像観察装置

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JPH0922061A
JPH0922061A JP16860795A JP16860795A JPH0922061A JP H0922061 A JPH0922061 A JP H0922061A JP 16860795 A JP16860795 A JP 16860795A JP 16860795 A JP16860795 A JP 16860795A JP H0922061 A JPH0922061 A JP H0922061A
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JP
Japan
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diaphragm
mode
aperture
image
aperture value
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Application number
JP16860795A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Honda
努 本田
Hideki Osada
英喜 長田
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/834,107 priority patent/US5953546A/en
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  • Cameras Adapted For Combination With Other Photographic Or Optical Apparatuses (AREA)
  • Cameras In General (AREA)
  • Diaphragms For Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 同一の光束を分割して銀塩フィルムと撮像素
子でそれぞれ撮像を行う場合において、銀塩フィルムに
対する露出と撮像素子に対する露出の双方を適正とする
ことが可能な構成を得ること。 【構成】 第1の絞りを含む撮影光学系を介して入射し
た光束を分割して第1の撮像と第2の撮像を行なうもの
であって、第1の撮像は感光記録媒体によって行なうと
ともに第2の撮像は撮像光学系を介して撮像素子によっ
て電子的に行うカメラにおいて、撮像光学系の光路中に
設置された第2の絞りと、第1の絞りと第2の絞りとを
関連づけて制御する絞り制御手段とを備えたことを特徴
としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入射した光束を分割し
て一方で感光記録媒体上に記録を行なうとともに他方で
CCDなどの撮像素子による撮像を行ない、後者の画像
を記録したり電子ビューファインダで観察したりするカ
メラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、銀塩フィルム上への撮像と撮像素
子上への撮像をそれぞれ行ない、撮像素子で撮像された
画像を電子ビューファインダで再生して観察することが
できるカメラとして特開昭63−284527号が知ら
れている。このカメラにおいては、銀塩フィルムのため
の光束と撮像素子のための光束はそれぞれ異なる光学系
を介して入射するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術と異な
り、同じ撮影レンズから入射した光束を分割して銀塩フ
ィルムでの撮像と撮像素子による撮像とを行なおうとす
ると、次のような問題がある。即ち、撮像素子は撮像面
積の大きなものは高価であるため、一般に面積がかなり
小さなものが使用されている。図15にその比較を示し
ているが、面積の大きな1インチサイズの撮像素子であ
ってもフィルムの撮影画面よりもかなり小さいことが分
かる。そのため、入射した光束の大きさを撮像面積に合
わせるためにリレー光学系などの縮小光学系が必要とな
る。一般には撮像素子としては1/4〜1/2インチの
大きさのものが使用されるので、リレー光学系はおよそ
1/10〜1/4程度の倍率のものを使用しなければな
らない。また、カメラ内部における設置スペースには制
限があるためリレー光学系には余り明るいものが使用で
きないことが多い。
【0004】このような条件があるため次のような問題
が生じる。すなわち、図14に例示するように、リレー
光学系RLとして倍率β=1/4、開放絞り値F=1.
4(=aと置く)のものを使用したとき、撮影レンズT
Lからの光束は一次像面IMG1で拡散することなくそ
のままリレー光学系RLに入射することになる。従っ
て、撮影レンズTLから入射した光束のうち、リレー光
学系RLを通過して二次像IMG2を形成するために使
用されるのはa/β=5.6、すなわちF5.6に相当
する光束だけであり、F=5.6に相当する光束よりも
外側を通過する光束(図中斜線を施した部分の光束)は
撮像素子には入射しない。従って、撮影レンズとして開
放絞り値がF=5.6より明るいものを使用して絞りを
F=5.6よりも開くべく調節したとき、銀塩フィルム
への入射光量は変化するが、撮像素子への入射光量は変
化しない。この状態では銀塩フィルムについての露光量
は絞りで調節できるが、一方撮像素子についての露光量
は絞りでは調節できない。従って、別途何らかの調節を
行なわなければならない。
【0005】一方、撮像素子による撮像のみを行なって
いるときに同時に銀塩フィルムで撮影を行なうために撮
影レンズの絞りを調節してF=5.6よりも絞り込まれ
た状態にすると、撮像素子への入射光量まで変化してし
まい、撮像が正常に行なえなくなってしまう。しかしな
がら、従来そのような課題は知られておらず、また当然
そのような課題を解決し得る構成は知られていなかっ
た。本発明の目的とするところは、同一の光束を分割し
て銀塩フィルムと撮像素子でそれぞれ撮像を行う場合に
おいて、銀塩フィルムに対する露出と撮像素子に対する
露出の双方を適正とすることが可能な構成を得ることに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、第1の絞りを含む撮影
光学系を介して入射した光束を分割して第1の撮像と第
2の撮像を行なうものであって、上記第1の撮像は感光
記録媒体によって行なうとともに上記第2の撮像は撮像
光学系を介して撮像素子によって電子的に行うカメラに
おいて、撮像光学系の光路中に設置された第2の絞り
と、第1の絞りと第2の絞りとを関連づけて制御する絞
り制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0007】また、請求項2の発明では、撮像光学系は
開放絞り値がa、縮小率がβの縮小光学系であるとき、
第1の絞りが開放絞りからa/βの間の絞り値で制御さ
れるときには第2の絞りは第1の絞りから独立して制御
されるものである。さらに、請求項3の発明では、第2
の絞りが絞り値bで制御されるとき、第1の絞りの絞り
値が開放絞りからb/βの間でのみ制御されるものであ
る。一方、請求項4の発明では、第2の絞りが光路を閉
塞して撮像素子への入射光を遮断する状態をとり得るよ
うに構成されており、撮像素子の焼けを防止する手段を
兼用しているものである。
【0008】
【作用】本発明の構成によると、撮影光学系の第1の絞
りと撮像光学系の第2の絞りが関連付けられて制御され
る。また、撮像光学系が開放絞り値がa、縮小率がβの
縮小光学系であるとき、第1の絞りが開放絞りからa/
βの間の絞り値で制御されるときには第1の絞りの絞り
値は撮像素子への入射光量に影響しないので、その範囲
において第2の絞りは第1の絞りから独立して制御され
る。さらに、第2の絞りが絞り値bで制御されるとき、
第1の絞りが開放絞りからb/βの間で制御されれば、
第1の絞りの絞り値は撮像素子への入射光量に影響しな
いので、第1の絞りの制御範囲をその範囲に制限するも
のである。加えて、第2の絞りは光路を閉塞して撮像素
子への入射光を遮断する状態をとり得るように構成され
ており、撮像素子の焼けを防止するための機構として機
能するものである。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。本実施例は感光記録媒体としての銀塩フィルム
(以下単にフィルムという)上への撮影とともに、撮像
素子によって撮像された画像を電子ビューファインダで
観察し、かつその画像を磁気テープなどのメディア上に
動画及び静止画として撮影可能なカメラである。磁気テ
ープに代えて磁気ディスクや光磁気ディスクなど様々な
メディアが使用可能である。なお、本実施例に使用され
るフィルムはフィルム容器上やフィルム面などに電子記
録媒体あるいは磁気記録層を有し(フィルムとは別体の
記録媒体でもよい)、カメラはその撮影に関する情報を
該記録媒体に電子的あるいは磁気的に記録できるもので
ある。以下の説明ではフィルム容器上に電子的に記録す
るものとして説明しているが、フィルム面に磁気的に記
録するものでも同様である。
【0010】図1〜図4は本発明が採用されたカメラの
外観図であり、それぞれカメラを正面、上面、後面、底
面から見たものである。本発明の要部に係る説明に先立
ち、まずカメラの外面に設置されている種々の操作部材
や表示部材についての説明を行う。
【0011】図1〜図4において、カメラ本体Cは大き
く分けて本体部CBとグリップ部CGに分けられる。本
体部CBの前面には撮影レンズLが交換可能に装着され
ており、カメラ前面に設けられたレンズ交換ボタンLR
の押圧により撮影レンズLのロックが解除される。一
方、カメラ上面にはフラッシュを交換可能に装着するた
めのアクセサリーシューHSが設けられている。また図
2において本体部CBの左端にはフィルム容器を交換す
るための摘みFCが設置されており、この摘みFCの操
作によって図示しないフィルム容器収納室の蓋が開く。
さらに図2に示すようにグリップ部CGの上面にはデッ
キ蓋摘みDCが設置されており、この摘みDCの操作に
よって磁気テープからなるメディアを装填するデッキ部
を開けることができる。すなわち、図5、6に示すよう
に、グリップ部CGがその前端を軸として上から見て反
時計方向に回動することにより本体部CBとの間が開
き、デッキ部が露出し、メディア(磁気テープ)を後方
へ挿脱することができる。
【0012】次に本実施例の外観構成を詳しく説明す
る。図2に示すように本体部分CBの上面左端にはカメ
ラの主電源をオンオフするとともに動作モードを切り換
えるための動作モードダイヤル1が設置されている。動
作モードダイヤル1には主電源をオフにするためのオフ
位置OFF、動画をビデオ撮影すると同時にフィルム上
にも撮影を行うための同時撮影モード位置PM、フィル
ムのみへ撮影を行うフィルム撮影モードPH、動画のビ
デオ撮影のみを行う動画ビデオ撮影モード位置MV、記
録されているビデオ画像を再生するビデオ再生モード位
置V、静止画をビデオ撮影する静止画ビデオ撮影モード
位置SV、フィルム容器上に電子的に記録された撮影情
報を書き換えるための編集モード位置Eの各位置に設定
可能になっている。
【0013】一方、グリップ部CGの上面前方寄りには
シャッタレリーズボタン3が設けられており、押圧され
ることによってフィルム撮影が行われる。シャッタレリ
ーズボタン3の前方には露出モードダイヤル5が回動可
能に設置されている。さらにグリップ部CGの後部には
プログラムボタン7が設置されており、このプログラム
ボタン7を単独で操作することで露出モードをプログラ
ムモード(Pモード)に設定することができ、さらにプ
ログラムボタン7を押しながら上記露出モードダイヤル
5を回動させることにより露出モードを絞り優先モード
(Aモード)、シャッタ速度優先モード(Sモード)、
マニュアルモード(Mモード)に設定することができ
る。なお、露出モードは上記動作モードによっては設定
できないものもあるが、詳細は後述する。また、各露出
モードにおいてダイヤル5を単独で回動させることによ
り絞り値AVとシャッタ速度TVとを変更設定すること
ができる。
【0014】一方、動作モードダイヤル1の前方にはモ
ードボタン9が設置されており、このモードボタン9を
押しながら上記露出モードダイヤル5を回動させること
によってフィルム撮影と静止画ビデオ撮影における撮影
シーンを選択することができる。本実施例のカメラにお
いては、ポートレート、風景、クローズアップ、スポー
ツ、夜景の5種の撮影シーンがあらかじめプログラムさ
れている。ポートレートシーンでは絞りを開放寄りに制
御することで浅い被写界深度による撮影が行われ、風景
シーンでは絞りを絞り込むように制御することで近距離
から遠距離まで広い範囲の風景を明瞭に撮影することが
できる。クローズアップシーンでは被写界深度を深くす
るように絞りを絞り込むとともに手振れを考慮した制御
が行われ、スポーツシーンでは移動する被写体を明瞭に
撮影できるようにシャッタ速度が高速になるように制御
される。また、夜景シーンでは夜景が撮影できるように
遅いシャッタ速度が選択されるとともにフラッシュが発
光するよう制御される。
【0015】上記動作モードダイヤル1に隣接してフィ
ルム撮影画面のアスペクト比(縦横比)を変更するため
の第1画面変更ダイヤル13が設置されている。このダ
イヤル13の設定によってフィルムに撮影された画像を
後日プリントする際のアスペクト比がフィルム容器上の
記録媒体に記録される。即ち、このダイヤル13をCの
位置に設定することによってアスペクト比が約2:3の
通常比によるプリントが指定され、Hの位置に設定する
ことにより約9:16のハイビジョン比、Pの位置に設
定することにより約1:3のパノラマ比が指定される。
さらに、第1画面変更ダイヤル13に隣接して動画ビデ
オ撮影画面のアスペクト比を変更するための第2画面変
更ダイヤル15が設置されている。このダイヤルをNの
位置に設定することによって通常比の画面で撮影がなさ
れ、Hの位置に設定することによってハイビジョン比の
画面での撮影がなされる。
【0016】上記第1画面変更ダイヤル13の前方には
レリーズモード切り替えボタン17であり、フィルム撮
影時、及び静止画ビデオ撮影時にこのボタン17を押す
ごとに単写(シャッタレリーズボタンを一度押圧するご
とに一コマずつ撮影が行われる)、連写(シャッタレリ
ーズボタンを押圧し続けている間連続して撮影が行われ
る)、セルフタイマ撮影が順次設定される。セルフタイ
マ撮影時には、本体部CBの前面に設置されているLE
D等からなるセルフタイマランプ18が遅延時間中点滅
する。
【0017】一方、本体部CBの前方でグリップ部CG
に近接した位置に赤目軽減ボタン19が設置されてお
り、フラッシュを使用してフィルム撮影や静止画ビデオ
撮影を行うときにこのボタン19を押圧するとフラッシ
ュ発光の前に予備的に発光が行われ、赤目現象の発生が
抑制される。
【0018】図1に示されるように、本体部CBの前面
の上部には動画ビデオ撮影が行われる際に録音を行うた
めのステレオマイクロホン21が設置されている。ま
た、本体部の下部には兼用ボタン23が設置されてい
る。このボタン23は、動画ビデオ撮影が行われるモー
ド、即ち同時撮影モード時と動画ビデオ撮影モード時に
押圧されることによってフェードアウトが開始され、静
止画撮影が行われるモード、即ちフィルム撮影モードと
静止画ビデオ撮影モード時に押圧されることによって所
謂プレビュー動作(実際に撮影される条件と同じ条件で
電子ビューファインダ上への再生が行われ、撮影効果を
確認することができる動作)が行われる。
【0019】図3において、本体部CBの後面にはカラ
ー液晶からなる電子ビューファインダFINが設置され
ている。このファインダFINは本体部CBとグリップ
部CGとにそれぞれ設置されたポップアップボタンPU
1とPU2によって2種の態様でポップアップすること
ができる。まず、図7に示すように電子ビューファイン
ダFINは後方へ移動するよう付勢されているととも
に、図8に示すようにグリップ部CGとともに上端を軸
として回動するよう付勢されている。よって、上記ボタ
ンPU2を操作することにより係止が外れ、まず、図7
のように後方にスライドし、続いて図8のようにスイン
グする。この状態では、ウエストレベルでの撮影が容易
になる。一方、図9に示すように電子ビューファインダ
FINはグリップ部CGとの境界付近を軸として回動す
るように付勢されており、上記ボタンPU1を操作する
ことによって横にスイングする。この状態では、縦位置
撮影におけるウエストレベルでの撮影が容易になる。
【0020】上記電子ビューファインダFINの下部の
一方にはインファインダ表示切り替え操作部33が設置
されており、その操作によりファインダFIN内におけ
るメッセージ表示のオン・オフを切り換えることができ
る。また、電子ビューファインダFINの下部の他方に
は映像音量切り替え操作部35が設置されており、この
操作部35の操作により、ビデオ再生モード時には再生
音声の音量を変えることができ、また各種撮影時におけ
る電子ビューファインダFINの明るさや色合いなどの
映像調整にも使用される。また、電子ビューファインダ
FINの下縁に沿ってデッキ部に装填された磁気テープ
の巻戻しや早送り等を操作するための操作部材が並んで
いる。
【0021】一方、グリップ部CGの上部には動画ビデ
オ撮影可能なモード即ち同時撮影モード時と動画ビデオ
撮影モード時に押圧されることによって動画ビデオ撮影
を開始・終了させる録画ボタン25が設けられている。
この録画ボタン25は静止画撮影されるモード、即ち静
止画ビデオ撮影モード時とフィルム撮影モード時には上
記兼用ボタン23と同時に押圧されることによって絞り
開放状態での撮像画像が上記ファインダFIN上に再生
される。また、静止画ビデオ撮影モード時とフィルム撮
影モード時においてさらにMモードが設定されていると
き、この録画ボタン25を押圧しながら上記露出モード
ダイヤル5を回動させることによって絞り値AVを変更
することができる。
【0022】グリップ部CGの下部には手振れ防止ボタ
ン27が設置されている。この手振れ防止ボタン27を
動画ビデオ撮影可能なモード即ち同時撮影モード時と動
画ビデオ撮影モード時に押圧することによって手振れ防
止機能をオン・オフすることができる。また、静止画撮
影されるモード、即ち静止画ビデオ撮影モード時とフィ
ルム撮影モード時にこのボタン27を押圧しながら上記
露出モードダイヤル5を回動させることによって露出補
正量を変更することができる。
【0023】上記手振れ防止ボタン27に隣接してフラ
ッシュ強制発光ボタン29とスピーカ30が設置されて
いる。静止画撮影されるモード、即ち静止画ビデオ撮影
モード時とフィルム撮影モード時にフラッシュ強制発光
ボタン29を押圧することによってフラッシュの強制発
光が指示され、被写体の輝度と関係なく撮影時に必ずフ
ラッシュが発光するように制御される。上記モードにお
いてこの操作が行なわれない場合には、フラッシュは被
写体輝度に応じて低輝度時自動発光する。また、ビデオ
再生モード時に上記スピーカ30から音声が再生され
る。
【0024】さらに、グリップ部CGの上部には撮影レ
ンズLのレンズの焦点距離を変更するためのズーム操作
部31が設置されている。このズーム操作部31はシー
ソー式のスイッチで構成されており、上端を押圧すれば
望遠側に、下端を押圧すれば広角側にそれぞれ焦点距離
が変更される。カメラの底面には図4に示すように電池
収納室の蓋37、三脚取付ネジ穴39が設置されてい
る。さらに、フィルムをロールの途中で巻き戻すための
途中巻戻しボタン41、カメラ外の装置とデータを交換
するための外部出力ポート43が設置されている。
【0025】図2に戻り、カメラCのグリップ部CGの
上面には、シャッタレリーズボタン3とプログラムボタ
ン7との間の位置に液晶表示部11が設けられ、上述し
た各種の操作によって設定された様々なモードやパラメ
ータが表示される。表示の形態は図10に詳細に示され
ている。即ち、上部には各種のカメラ撮影モードを現す
C、ビデオ再生モードを現すV、編集モードを現すEか
らなる動作モード表示部D1が設置されている。その左
方には各種カメラ撮影モード時におけるカメラ動作モー
ド表示部D3が設置されており、フィルム撮影モードP
H、動画ビデオ撮影モードMV、静止画ビデオ撮影モー
ドSVが表示される。なお、静止画ビデオ撮影モードの
V表示は動画ビデオ撮影モードのV表示と兼用される。
上記動作モード表示部D1の下方にはデッキ部に装填さ
れた磁気テープの走行状態を表すテープカウンタD5、
さらにその下方には日付表示部D7が設置されている。
【0026】液晶表示部11の下方左端には縦に撮影シ
ーン表示部D9が設置されており、ポートレート、風
景、クローズアップ、スポーツ、夜景の5種の撮影シー
ンを現す絵表示が設けられている。撮影シーン表示部D
9の右方には上部から、シャッタ速度表示部D11、露
出補正表示部D13、絞り値と露出補正値の兼用表示部
D15、赤目軽減モード表示部D17、P・S・A・M
の4種の露出モード表示部D19、マニュアルフォーカ
スモード表示部D21、電池の容量表示部D23、巻上
げモード表示部D25、ワイヤレスフラッシュ表示部D
27、セルフタイマモード表示部D29、フィルムカウ
ンタD31、フィルム装填表示部D33が設置されてい
る。
【0027】図2に戻って、カメラに装着された撮影レ
ンズLには合焦状態を任意に電動で変更するためのフォ
ーカスリングFR、焦点距離を任意に電動で変更するた
めのズームリングZR、自動焦点と手動焦点とを切り換
えるための切り替えボタン45が設置されている。
【0028】次に、図11ないし図13に基づき、本実
施例のカメラの内部の構成について説明を行う。図11
はカメラ内部の構成を総合的に示すもので、カメラ本体
C、撮影レンズL、フラッシュFの3つのユニットから
なっている。カメラ本体CはカメラマイコンC01、撮
影レンズはレンズマイコンL01によって制御され、フ
ラッシュFはマイコンを含むフラッシュ制御部F01に
よって制御される。各マイコンはカメラレンズ間接点C
30、カメラフラッシュ間接点C20を介して相互にデ
ータを交信するとともに、カメラマイコンC01の指示
のもとにそれぞれのユニット内の制御を行う。撮影レン
ズLには光学系の焦点を合わせるためのフォーカスモー
タL09、焦点距離を変更するためのズームモータL0
7、絞りL11と絞りを制御するための絞りモータL1
2が設置されている。
【0029】カメラ本体Cには、撮影レンズLから入射
した撮影光束AXの一部を透過させるとともに他の一部
を上方に反射させる半透鏡からなる主ミラーC04が撮
影光束AXに対して45度の角度に設置されている。主
ミラーC04の後方には補助ミラーC05が光路から退
避可能であるよう可動に設置され、主ミラーC04を透
過した光束を下方に反射させる。補助ミラーC05によ
って反射された光束はカメラの下方に進んで焦点検出装
置C02に入射し、撮影レンズLの合焦状態が検出され
る。焦点検出装置C02による検出結果はカメラマイコ
ンC01に伝達され、焦点を合わせるために必要な情報
がカメラレンズ間の接点C30を介してレンズマイコン
L01に伝達される。レンズマイコンL01は伝達され
た情報を元にフォーカスモータL09を制御して焦点を
合わせる。
【0030】一方、上記補助ミラーC05の後方にはシ
ャッタC07が設置されており、その後方にカメラ本体
Cに装填されたフィルムFが位置している。このフィル
ムFへの撮影時には上記補助ミラーC05が撮影光路外
に退避するとともに、シャッタ駆動装置C06によって
シャッタC07が開閉されて露出が行われ、その後フィ
ルムFはフィルム給送装置C09によって一コマ分給送
される。また、上記主ミラーC04によって反射された
光束はカメラの上方に向かい、一次像(空中像)を形成
する。
【0031】上記主ミラーC04の上方にはコンデンサ
レンズC10が設けられ、さらにその上方に一部光透過
性を有するミラーC11が設置されている。このミラー
C11を透過した光束はミラーC11の裏面側に設けら
れた輝度測定装置C12に入射して測光される。測光結
果は、上記カメラマイコンC01に伝達され、上記シャ
ッタ駆動装置C06の制御に使用されるとともに、カメ
ラマイコンC01からレンズマイコンL01にも伝達さ
れることによって絞りモータL12が制御され、絞りL
11が駆動される。上記ミラーC11によって反射され
た光束はカメラの後方に進み、NDフィルタC13を透
過する。NDフィルタC13は色バランスを変化させず
に透過光量のみを調節するために設けられているもの
で、その面方向に沿った位置により濃度が異なる。そし
て、モータを含むフィルタ制御装置C15によってその
位置が変更され、透過光量が変えられる。
【0032】NDフィルタC13を透過した光束はその
後方に設けられたリレー光学系C14に入射する。リレ
ー光学系C14内にはリレー絞りC18が設置されてお
り、リレー絞り制御装置C19によって制御される。リ
レー光学系C14は上記コンデンサレンズC10の近傍
に形成された空中像たる一次像を撮像素子の大きさ(撮
像面積)に合わせて縮小するもので、光学的ローパスフ
ィルタC16、赤外光カットフィルタC17を経て撮像
素子C21の撮像面に二次像を形成するものである。
【0033】撮像素子C21上の像は駆動パルス発生部
C23からのパルスによって順次読み出され、撮像処理
部C22、画像処理部C24で処理が行われ、電子ビュ
ーファインダC27(FIN)上に表示されるととも
に、そのときの動作モードに応じ、録再変換部C25を
経て磁気ヘッドC26によって適宜磁気テープMT上に
記録される。磁気テープMTはテープ駆動部C36によ
って制御される。また、上記画像処理部C24で処理さ
れた画像は必要に応じて外部出力ポートC32(43)
を介して外部の機器に送られる。また、磁気テープMT
上に記録された画像は必要に応じて磁気ヘッドC26、
録再変換部C25、画像処理部C22を介して電子ビュ
ーファインダC27(FIN)上に再生される。
【0034】一方、カメラ本体Cの前面に設置されたス
テレオマイクロホンC34(21)が集音した音声は音
声処理部C31によって処理されて録再変換部C25、
磁気ヘッドC26を経て、画像とともに磁気テープMT
上に記録される。また、必要に応じて外部出力ポートC
32(43)を介して外部の機器に送られる。また、磁
気テープMT上に記録された音声は必要に応じて磁気ヘ
ッドC26、録再変換部C25、音声処理部C31を介
してスピーカC33(30)によって再生される。以上
の撮像、録音、再生の各処理については、図12を用い
て後述する。
【0035】なお、図11においてCOPは図1ないし
図4に基づいて説明した各種の操作部材をまとめて現し
たものであり、C35は図10に基づいて説明した液晶
表示部11を示すものである。前者はカメラマイコンC
01に情報を伝達し、後者はカメラマイコンC01から
の情報によって表示を行う。C03はカメラのブレを検
出してカメラマイコンC01に伝達するものである。ま
た、BATはカメラ本体C及び撮影レンズLの駆動電源
となる電池を現している。
【0036】次に撮影レンズLの構成を説明する。撮影
レンズLは固定部材L13上にフォーカスリングL06
(FR)、フォーカスエンコーダL02、ズームリング
(ZR)L03、ズームエンコーダL04、焦点距離検
出部L05、切り替えボタンL10(45)が設置され
ている。フォーカスリングL06は手動で操作されるも
のであって、上記切り替えボタンL10が手動焦点に設
定されているとき操作されると、その操作方向と操作量
がフォーカスエンコーダL02によって検出され、検出
結果がレンズマイコンL01に伝達されてフォーカスモ
ータL09が駆動される。
【0037】また、ズームリングL03も手動で操作さ
れるものであって、その操作方向と操作量がズームエン
コーダL04によって検出され、検出結果がレンズマイ
コンL01に伝達されてズームモータL07が駆動され
る。なお、焦点距離は上記撮影シーンに応じてカメラマ
イコンC01側からの指示により変更することも可能
で、その際には上記焦点距離検出部L05によって検出
された現在の設定焦点距離とズームモニタL08によっ
てモニタされるズームモータL07の駆動量とに応じて
ズーム制御がなされるものである。ここで、以上に述べ
た構成のうち光学系の部分のみを抜粋して簡潔に示した
ものが図13である。
【0038】次に、図12を参照し、撮像、録音、再生
の各処理について詳述する。図12において破線で囲ん
だ部分は画像の処理に関する部分(映像信号撮影部)で
あり、カメラマイコンC01からの指示によって制御さ
れている。撮像素子C21上の像は駆動パルス発生部C
23からのパルスによって順次読み出される。読み出さ
れた画像信号は撮像処理部C22において駆動パルス発
生部C23からのパルスに基づいて、即ち読み出しと同
期してサブサンプリング(C22−A)などのアナログ
処理がなされ、電圧制御増幅器C22−Cによって増幅
され、さらにA/D変換部C22−Bにおいてアナログ
/デジタル変換される。デジタルに変換された画像信号
は画像処理部C24のγ変換部C24−Aでγ変換処理
され、Y/C分離部C24−Bで輝度信号(Y)と色度
信号(C)に分離された後、WB変換部C24−Cでホ
ワイトバランスが調整され、メモリC24−Dに一旦記
憶される。
【0039】メモリC24−Dに一時的に記憶された画
像信号はカメラマイコンC01からの指示によって演算
制御部C24−Eで画像処理され、他のメモリC24−
Fに再度記憶される。さらに、スーパーインポーズ部C
24−Gにおいて、カメラマイコンC01からの指示に
よってこの画像信号にスーパーインポーズされるべき文
字等のデータが加えられ、電子ビューファインダC27
に送られる。電子ビューファインダC27内では、変換
部C27−Aにおいて、受け取った画像信号を液晶を駆
動するための信号に変換し、表示部C27−Bを駆動す
る。一方、上記他のメモリC24−Fに記憶された画像
信号は録再変換部C25に送られ、記録に適したフォー
マットに変換された後、磁気ヘッドC26によって磁気
テープMTに記録される。また上記他のメモリC24−
Fからの画像信号は上記外部出力ポートC32にも送ら
れる。
【0040】図12においてC31は音声処理部であ
り、ステレオマイクロホンC34によって集音された音
声は電圧制御増幅器C31−Aによる増幅を経てA/D
変換部C31−Bでアナログ/デジタル変換され、さら
に処理回路C31−Cで圧縮等のデジタル処理がなされ
た後、録再変換部C25で記録に適した信号に変換され
る。そして上記画像とともに磁気ヘッドC26によって
装填された磁気テープMT上に記録される。
【0041】また、磁気テープMTに記録された画像と
音声は磁気ヘッドC26によって読み出され、録再変換
部C25で画像信号と音声信号とに分離されるとともに
記録前のフォーマットのデータに戻される。そして画像
データはメモリC24−Dに転送され、以降、撮像され
たときと同様の処理を経て電子ビューファインダC27
で表示される。一方、音声データは音声処理部C31の
処理回路C31−Cに転送され、D/A変換部C31−
Dでデジタル/アナログ変換され、出力アンプC31−
Eによって増幅されてスピーカC33から再生される。
なお、メモリC24−Fからの画像信号と処理回路C3
1−Cからの音声信号は外部出力ポートC32にも送ら
れ、必要に応じて外部のモニタ等の再生装置によって再
生されたり、あるいはコンピュータによるレタッチ等が
行われる。
【0042】次に、図14を参照して上記リレー絞りC
18の制御に関する説明を行なう。本実施例ではリレー
光学系C14として倍率β=1/4、開放絞り値F=
1.4(=aと置く)のものを使用する。このとき、図
14に示すように撮影レンズTLからの光束は一次像面
IMG1で拡散することなくそのままリレー光学系RL
に入射することになる。従って、撮影レンズTLから入
射した光束のうち、リレー光学系RLを通過して二次像
IMG2を形成するために使用されるのはa/β=5.
6、すなわちF5.6に相当する光束だけであり、F=
5.6に相当する光束よりも外側を通過する光束(図中
斜線を施した部分の光束)は撮像素子には入射しない。
従って、撮影レンズとして開放絞り値がF=5.6より
明るいものを使用して絞りをF=5.6よりも開いたと
きには撮像素子C21での撮像にまったく影響を与える
ことなくフィルムFへの入射光量が変化する。また、リ
レー絞りC18を絞り込むとさらに絞りL11を任意に
制御することが可能な範囲を広げることができる。例え
ば、リレー絞りC18をF=2.0(=bと置く)まで
絞り込んだとすると、撮影レンズの絞りL11がb/β
=8.0、即ち開放絞り値からF8.0までの間で制御
されるときには撮像素子C21での撮像にまったく影響
を与えることなくフィルムFへの入射光量が変化する。
【0043】<フィルム撮影モード>次に、フィルム撮
影モード時における本実施例の動作について図16〜図
19を参照して説明を行なう。フィルム撮影を行なうに
は、まず図2に示された動作モードダイヤル1をPHの
位置に設定する(#10)。すると、カメラマイコンC
01はカメラの各操作部をフィルム撮影に適した状態、
即ち、複数の機能が兼用されている操作部が操作された
ときにフィルム撮影用に割り当てられた機能を実行する
状態に設定する(#12)。撮影シーン(ポートレート
など)や露出モード(絞り優先モードなど)は、前回フ
ィルム撮影モードが選択されていたときに設定されてい
たものが記憶されており、このとき自動的に選択され
る。また、カメラマイコンC01はカメラに装填されて
いるフィルムの感度を読み取り(#14)、撮像素子C
21の感度との差に基づきNDフィルタC13の濃度を
決定する(#16)。そして、決定された濃度に基づい
てフィルタ制御装置C15を駆動し、NDフィルタをセ
ットする(#18)。このとき撮影レンズの絞りL11
は開放絞りの状態のままである。
【0044】次に設定されている露出モードを検知し
(#20)、それぞれのモードに応じた動作を行う。ま
ず、露出モードがAモードに設定されているときには、
設定されている絞り値を読み取る(#A10)。このと
き設定された絞りL11の絞り値をcとし、cとa/β
(aはリレー絞りC18の開放絞り値、βはリレー光学
系の倍率:以下の説明全てに共通)とを比較する(#A
11)。そして、cの方が小であれば、言い換えれば撮
影レンズの絞りL11の設定値が撮像素子C21への入
射光量に影響を与えない範囲であればリレー絞りC18
を開放絞り値aに設定し(#A12)、一方cの方が小
でなければ、言い換えれば撮影レンズの絞りL11の設
定値が撮像素子C21での撮像に影響を与えるときには
リレー絞りC18をc・β、つまり撮影レンズの絞りL
11の絞り値に対応する値に設定する(#A13)。本
実施例ではa=1.4、β=1/4であるから、撮影レ
ンズの絞りL11がF=5.6よりも開かれた状態のと
きにはリレー絞りC18が開放絞り値F=1.4に設定
され、F=5.6かあるいはそれよりも絞られた状態の
とき、例えばF=8のときにはリレー絞りがF=8×
(1/4)即ちF=2に設定される。
【0045】次に図12において破線で囲まれた映像信
号撮影部が起動する(#A14)。図11に示す撮影レ
ンズLを通って入射した光束は上述した主ミラーC0
4、ミラーC11、NDフィルタC13、リレー光学系
C14、光学的ローパスフィルタC16、赤外光カット
フィルタC17を経て撮像素子C21に入射し、撮像さ
れる。撮像後、画像信号は図12の撮像処理部C22、
画像処理部C23で処理された後、電子ビューファイン
ダC27(FIN)に表示される。
【0046】このとき、撮像処理部C22のA/D変換
部C22−Bの出力、つまり撮像素子C21の出力に基
づいてカメラマイコンC01が駆動パルス発生部C23
を制御し、撮像素子C21のシャッタ速度(電荷蓄積時
間)が設定される(#A15)。そして、撮影者がシャ
ッタレリーズボタン3を操作するのを待つ(#A1
6)。
【0047】露出モードがSモードに設定されていると
きには、まず設定シャッタ速度を読み取る。そして映像
信号撮影部が起動する(#S12)と、撮影レンズLを
通って入射した光束は上述した主ミラーC04、ミラー
C11、NDフィルタC13、リレー光学系C14、光
学的ローパスフィルタC16、赤外光カットフィルタC
17を経て撮像素子C21に入射し、撮像される。撮像
後、画像信号は図12の撮像処理部C22、画像処理部
C23で処理された後、電子ビューファインダC27
(FIN)に表示される。このとき設定シャッタ速度に
従って、カメラマイコンC01が駆動パルス発生部C2
3を制御し、撮像素子のシャッタ速度(電荷蓄積時間)
を制御する。また、このときの撮像処理部C22のA/
D変換部C22−Bの出力、つまり撮像素子C21の出
力に基づいてリレー絞りC18が制御される(S1
4)。そして、撮影者がシャッタレリーズボタン3を操
作するのを待つ(#S16)。
【0048】また、露出モードがPモードに設定されて
いるときや撮影シーンが設定されているときには映像信
号撮影部が起動し(#P10)た後、撮像処理部C22
のA/D変換部C22−Bの出力、つまり撮像素子C2
1の出力に基づき、所定のプログラム線図に則ってリレ
ー絞りC18と撮像素子のシャッタ速度(電荷蓄積時
間)が制御される(#P12)。そして、撮影者がシャ
ッタレリーズボタン3を操作するのを待つ(#P1
6)。
【0049】また、Mモードの場合にはリレー絞りC1
8と撮像素子C21のシャッタ速度(電荷蓄積時間)の
両方が読み取った設定値に合わせて設定され、映像信号
撮影部が設定シャッタ速度で起動する(#M10〜M1
5)。そして、撮影者がシャッタレリーズボタン3を操
作するのを待つ(#M16)。
【0050】その後、撮影者がシャッタレリーズボタン
3を半分の深さまで押圧する(#S16、#A16、#
P16、#M16)と(これをS1と称する)、図11
に示された焦点検出装置C02と輝度測定装置C12が
起動する(#S18〜20、#A18〜20、#P18
〜20、#M18〜20)。焦点検出装置C02は撮影
レンズLの合焦点状態を検出してその結果をカメラマイ
コンC01に送信し、カメラマイコンC01はそれに基
づいて必要であればレンズマイコンL01に駆動指示の
信号を送る。レンズマイコンL01は駆動指示に撮影レ
ンズLに特有の条件を加えて演算を行ない、その結果に
基づいてフォーカスモータL09を駆動させる(#S2
2、#A22、#P22、#M22)。
【0051】一方、輝度測定装置C12は被写体輝度を
検出してその結果をカメラマイコンC01に送る。露出
モードがAモードに設定されているときにはこの輝度検
出結果と設定絞り値とに基づいてフィルムへの撮影のた
めのシャッタ速度が演算される(#A24)。ここで、
再度cとa/β(cは絞りL11の設定絞り値)とを比
較する(#A25)。そして、cの方が小であれば、換
言すれば撮影レンズの絞りL11の値が撮像素子C21
での撮像に影響を与えない条件のときにはリレー絞りを
開放値(F=a)に設定し(#A26)、撮像における
露出補正を行う(#A27)。ここにおける露出補正は
設定絞り値cとa/βとの差分だけ補正するものであ
り、例えば設定絞り値cがF=2.8であったとする
と、a/βは5.6であるから2Ev分の差がある。つ
まり、このときに撮像素子C21のシャッタ速度をフィ
ルム撮影用のシャッタ速度に合わせると、リレー絞りを
開放に設定してもなお2Ev分だけ光量が不足する。従
って、その分だけ撮像素子C21のシャッタ速度を遅く
する、つまり電荷蓄積時間を長くするか、あるいはND
フィルタC13の濃度を下げるか、映像信号撮影部の増
幅率を上げるかの何れかを行う。一方、#A25におい
てcがa/βより小でなければ、言い換えれば絞りL1
1の値が撮像素子C21での撮像に影響を与える条件の
ときにはリレー絞りを撮影レンズの絞りL11の絞り値
に対応する値であるc・βに設定した上で(#A28)
撮像素子C21のシャッタ速度を#A24で決定された
値に設定する(#A29)。例えば設定絞り値がF=8
であったとすると、リレー絞りはF=8×(1/4)=
2に設定される。
【0052】露出モードがSモードの場合には、フィル
ムへの撮影のためのシャッタ速度が設定シャッタ速度に
設定されるとともに、そのシャッタ速度と等価になるよ
うに撮像素子C21のシャッタ速度(電荷蓄積時間)が
設定される。そして、シャッタ速度と輝度測定装置C1
2の検出結果とに基づいて撮影レンズの絞り値dが演算
され(#S24)、a/βとdとを比較する(#S2
5)。そして、dの方が小であればリレー絞りC18の
絞り値を開放絞りaに設定した上で露出補正を行う(#
S26〜#S27)。ここにおける露出補正は設定絞り
値dとa/βとの差分だけ補正するものであり、例えば
設定絞り値dがF=2.8であったとすると、a/βは
5.6であるから2Ev分の差があり、リレー絞りを開
放絞りにしても2Ev分光量が不足する。従って、その
分だけNDフィルタC13の濃度を下げるか、映像信号
撮影部の増幅率を上げるかの何れかを行う。一方、#S
25においてdがa/βより小でなければリレー絞りC
18の絞り値をF=d・βの値、つまり撮影レンズの絞
りL11の絞り値に対応する値に設定する(#S2
8)。
【0053】また、露出モードがPモードに設定されて
いるときや撮影シーンが設定されているときには輝度測
定装置C12の検出結果に基づき、所定のプログラム線
図に則って撮影レンズの絞りL11の絞り値eとシャッ
タ速度が決定される(#P24)。ここで、撮影レンズ
の絞りL11の絞り値eとa/βとを比較する(#P2
5)。そして、eの方が小であればリレー絞りC18の
絞り値を開放絞り値aに設定した上で露出補正を行う
(#P26〜#P27)。ここにおける露出補正はリレ
ー絞りC18の開放絞り値aで適正露出となる値に撮像
素子C21のシャッタ速度(電荷蓄積時間)をシフトす
るか、あるいはNDフィルタC13の濃度を変更する
か、映像信号撮像部の増幅率を変更するかの何れかであ
る。一方、#P25においてeがa/βより小でなけれ
ばリレー絞りC18の絞り値をe・βの値に設定し(#
P28)、それに相応する値に撮像素子C21のシャッ
タ速度を設定する(#P29)。
【0054】また、Mモードの場合には設定されたシャ
ッタ速度と絞り値に合わせて制御がなされるが、これは
既にステップ#M15までになされたものと同様であ
る。
【0055】以上のような動作により、撮影者がシャッ
タレリーズボタン3を半分の深さまで押圧したとき、す
なわち撮影準備動作を行なったときには撮像された結果
が電子ビューファインダFIN上に連続して(動画状態
で)表示される。つまり、プレビュー(動画プレビュ
ー)を行なうことができる。
【0056】また、同時に決定された絞り値とシャッタ
速度が電子ビューファインダ上に表示される(#2
2)。なお、絞り値の表示はリレー絞りC18の絞り値
ではなく、撮影レンズの絞りL11の絞り値が表示され
る。そして、この状態で撮影者がシャッタレリーズボタ
ン3をさらに押圧する(これをS2と称する)か、ある
いは操作を中止する(シャッタレリーズボタン3の押圧
を中止してS1の状態を解除する)のを待つ(#24お
よび図18の#30、#31)。
【0057】一方、この状態においてプレビュー画像を
静止画として観察したい場合には、図18に示すよう
に、上記兼用ボタン23を操作する(#32)。それに
より、カメラマイコンC01は兼用ボタン23が操作さ
れたタイミングにおける1フィールドまたは1フレーム
分の画像が図12に示されたメモリーC24−Dに保持
されるように指示する(#34)。保持された画像は電
子ビューファインダFIN(C27)に固定的に表示さ
れる(静止画プレビュー)(#36)。この状態で再度
上記兼用ボタン23を操作するとメモリーC24−Dへ
の画像の保持は解除され、再び動画状態となり(#38
〜#39)#30に戻る。
【0058】また、フラッシュ撮影を行なった時の画像
を観察したい場合には、まずアクセサリーシューHSに
フラッシュFを取り付け、フラッシュの電源をオンにす
る。その状態で上記ステップ#30のように兼用ボタン
23を操作すると、カメラマイコンC01はまず撮像素
子C21の電荷蓄積時間をフラッシュ撮影に適切なシャ
ッタ速度(例えば1/60秒)に合わせて設定し、電荷
蓄積開始に同期させてフラッシュの発光開始を行なう。
そして、輝度測定装置C12によって測光を行なわせ、
適正露出となった時にフラッシュ制御部F01にフラッ
シュ発光の停止を指示する。このときの画像がステップ
#32においてメモリーC24−Dに保持され、ステッ
プ#34において電子ビューファインダFIN(C2
7)に固定的に表示される。
【0059】次に撮影者がシャッタレリーズボタン3を
最後まで押圧する、つまりS2の状態になると図19の
動作に進む。カメラマイコンC01はS2を検知して撮
影レンズの絞りL11を設定値まで絞り込むとともに、
補助ミラーC05を撮影光路外へ退避させる(#7
0)。両動作の終了信号を受けてカメラマイコンC01
はシャッタ駆動装置C06に対して設定された速度でシ
ャッタC07を開くように指示する。これによりシャッ
タC07が開きフィルムFに対する露光が行なわれる
(#72)。カメラマイコンC01はシャッタC07が
閉じてから撮影レンズの絞りを開放するとともに補助ミ
ラーを復帰させ(#76)、フィルム給送装置C09に
フィルムを一コマ分送るように指示し、フィルムが一コ
マ分送られる(#78)。そしてステップ#20に戻
る。フラッシュ撮影の場合は、前記のシーケンス中にお
いて、シャッタC07が完全に開いたタイミングでフラ
ッシュ制御部F01に対してフラッシュFの発光が指示
され、所定の適正露光量が得られたことを示す信号を受
け取って発光を停止させる。
【0060】カメラマイコンC01は、シャッタC07
の開きに同期したタイミングでの1フィールドもしくは
1フレーム分の映像を図12のメモリーC24−Dに固
定的に記憶させるよう制御する(#80)。メモリーC
24−Dに記録された映像は、電子ビューファインダC
27(FIN)に静止画として表示される(#82)。
これによりフィルム上に撮影された映像とほぼ等しい映
像が電子ビューファインダFIN上で確認できる。同時
にこの映像を録再変換部C25に送り磁気テープMTに
記録する。従って、磁気テープMTに記録された画像を
再生すれば数コマ前に記録された映像も確認できる。
【0061】電子ビューファインダ上に表示された静止
画は再度S1が操作される(シャッタレリーズボタン3
を途中まで押圧する)まで表示され(#84)、S1の
操作とともに動画に戻る。そして、ステップ#20に戻
る。また、静止画が表示されている間は映像信号撮影部
は動作を停止している。
【0062】<動画ビデオ撮影モード>次に、動画ビデ
オ撮影モード時における本実施例の動作について図20
を参照して説明を行なう。動画ビデオ撮影を行なうに
は、まず図2に示された動作モードダイヤル1をMVに
設定する(#110)。すると、カメラマイコンC01
はカメラの各操作部を動画ビデオ撮影に適した状態に設
定する(#112)。撮影シーン(ポートレートなど)
や露出モード(絞り優先モードなど)は、前回動画ビデ
オ撮影モードが選択されていたときに設定されていたも
のが記憶されており、自動的に選択される。
【0063】次に撮影レンズLの絞りL11を開放に維
持したまま輝度測定装置C12による測光を行う(#1
14)。そして設定されている露出モードを検知し(#
120)、露出モードに応じたNDフィルタの濃度を決
定する。即ち、まずAモードの時には、NDフィルタの
濃度を撮影レンズの絞り値に換算して演算した場合にシ
ャッタ速度が1/60秒になるように濃度を決定する
(#A110)。もし演算された濃度が設定可能な範囲
を超える場合にはシャッタ速度をシフトさせて濃度が設
定可能な範囲に収まるように演算する。
【0064】設定されている露出モードがSモードであ
る場合には、設定シャッタ速度で演算したときに撮影レ
ンズLの絞りL11がF8から11の値になるようにN
DフィルタC13の濃度を決定する(#S110)。も
し演算された濃度が設定可能な範囲を超える場合には絞
り値をシフトさせて濃度が設定可能な範囲に収まるよう
に演算する。設定されている露出モードがPモードや撮
影シーンが設定されている状態である場合には、1/6
0秒のシャッタ速度で演算したときに撮影レンズLの絞
りL11がF8から11の値になるようにNDフィルタ
C13の濃度を決定する(#P110)。もし演算され
た濃度が設定可能な範囲を超える場合には絞り値とシャ
ッタ速度の両方をシフトさせて濃度が設定可能な範囲に
収まるように演算する。また、設定されている露出モー
ドがMモードである場合には、設定されたシャッタ速度
と設定された絞り値で丁度適正露出値となるようにND
フィルタの濃度を決定する(#M110)。
【0065】そして、各モードにおいて決定された濃度
になるようフィルタ制御装置C15によってNDフィル
タを制御し(#S116、#A116、#P116、#
M116)、次いでリレー絞りがそれぞれのモードにお
ける設定値・演算値に絞られる(#S118、#A11
8、#P118、#M118)。同時に映像信号撮影部
が起動し、撮影レンズL及びリレー光学系C14を通っ
た光束を撮像素子C21が光電変換し、変換された信号
は図12に関して説明した回路によって映像信号に変換
され電子ビューファインダFINに表示される(#S1
20、#A120、#P120、#M120)。
【0066】なお、このとき図12に示された撮像処理
部C22のA/D変換部C22−Bの出力に基づいて
(すなわち、撮像素子C21の出力に基づいて)カメラ
マイコンC01が撮像の制御値を設定する。即ち、Aモ
ードであれば撮像素子C21のシャッタ速度(電荷蓄積
時間)を、Sモードであればリレー絞りC18の絞り値
を、Pモードであれば所定のプログラム線図に従って撮
像素子C21のシャッタ速度(電荷蓄積時間)とリレー
絞りC18の絞り値の組み合わせを、それぞれ変えるこ
とにより適正な撮像を行う。また、適正な撮像を行うた
めの制御値が制御可能範囲を超える場合には増幅器C2
2−Cのゲインを変更して適正な撮像を行う。また、も
し被写体の輝度が大きく(例えば4Ev以上)変化した
ときにはNDフィルタの濃度も変化させる。
【0067】同時に、決定された絞り値とシャッタ速度
が電子ビューファインダ上に表示される(#122)。
なお、絞り値の表示はリレー絞りC18の絞り値ではな
く、撮影レンズの絞りL11の絞り値が表示される。そ
して、撮影者が録画ボタン25を操作するのを待つ(#
124)。
【0068】録画ボタン25が操作されるとカメラマイ
コンC01は録再変換部C25、磁気ヘッドC26、テ
ープ駆動部C36を制御して磁気テープMT上に映像信
号と音声信号が記録される(#126)。記録中の状態
において再度録画ボタン25を操作すると記録が停止さ
れる(#128〜#130)。なお、録画されていない
状態においてシャッタレリーズボタン3が押圧されると
フィルム上への撮影が可能であるが詳細は省略する。
【0069】<同時撮影モード>次に、同時撮影モード
時における本実施例の動作について図21〜図23を参
照して説明を行なう。同時撮影を行なうには、まず図2
に示された動作モードダイヤル1をPMに設定する(#
210)。すると、カメラマイコンC01はカメラの各
操作部を同時撮影に適した状態に設定する(#21
2)。撮影シーン(ポートレートなど)や露出モード
(絞り優先モードなど)は、前回同時撮影モードが選択
されていたときに設定されていたものが記憶されてお
り、自動的に選択される。
【0070】次に撮影レンズLの絞りL11を開放に維
持したまま輝度測定装置C12による測光を行う(#2
14)とともにカメラに装填されているフィルムの感度
を検知する(#216)。そして設定されている露出モ
ードを検知し(#220)、露出モードに応じたNDフ
ィルタの濃度を決定する。即ち、まずAモードの時に
は、NDフィルタの濃度を設定された撮影レンズの絞り
値とフィルム感度とから決定する(#A210)。この
とき、撮影レンズの絞り値cは最大絞り値(最も絞り込
まれた値)からa/β(aはリレー絞りC18の開放絞
り値、βはリレー光学系の倍率)までの間でのみ設定可
能であり、a/βよりも開かれた値には設定できない。
これは、上記の範囲より絞りが開かれても撮像素子C2
1にはその設定が何等反映されないからである。
【0071】設定されている露出モードがSモードであ
る場合には、設定シャッタ速度とフィルム感度とからN
Dフィルタの濃度を決定する(#S210)。設定され
ている露出モードがPモードや撮影シーンが設定されて
いる状態である場合には、フィルム撮影モードのプログ
ラム線図と同様、あるいは近似(差が最大1Ev)の線
図に従ってシャッタ速度と絞り値とNDフィルタの濃度
を決定する(#P210)。また、設定されている露出
モードがMモードである場合には、設定されたシャッタ
速度と設定された絞り値で丁度適正露出値となるように
NDフィルタの濃度を決定する(#M210)が、この
ときAモードと同様、撮影レンズの絞り値dは最大絞り
値(最も絞り込まれた値)からa/β(aはリレー絞り
C18の開放絞り値、βはリレー光学系の倍率)までの
間でのみ設定可能であり、a/βよりも開かれた値には
設定できない。
【0072】そして、各モードにおいて決定された濃度
になるようフィルタ制御装置C15によってNDフィル
タを制御し(#S216、#A216、#P216、#
M216)、次いでリレー絞りが各モードにおける設定
値・演算値に絞られる(#S218、#A218、#P
218、#M218)。なお、露出モードがAモードで
あるとき、リレー絞りの値はc・β(cは撮影レンズの
設定絞り値、βはリレー光学系の倍率)になる。同時に
映像信号撮影部が起動し、撮影レンズL及びリレー光学
系C14を通った光束を撮像素子C21が光電変換し、
変換された信号は映像信号撮影部の回路によって映像信
号に変換され電子ビューファインダFINに表示される
(#S220、#A220、#P220、#M220)
とともにフォーカシングが開始される。
【0073】なお、このとき図12に示された撮像処理
部C22のA/D変換部C22−Bの出力に基づいて
(すなわち、撮像素子C21の出力に基づいて)カメラ
マイコンC01が撮像の制御値を設定する。即ち、Aモ
ードであれば撮像素子C21のシャッタ速度(電荷蓄積
時間)を、Sモードであればリレー絞りC18の絞り値
を、Pモードであれば所定のプログラム線図に従って撮
像素子C21のシャッタ速度(電荷蓄積時間)とリレー
絞りC18の絞り値の組み合わせを、それぞれ変えるこ
とにより適正な撮像を行う。また、適正な撮像を行うた
めの制御値が制御可能範囲を超える場合には増幅器C2
2−Cのゲインを変更して適正な撮像を行う。もし被写
体の輝度が大きく(例えば4Ev以上)変化したときに
はNDフィルタの濃度も変化させる。
【0074】同時に、決定された絞り値とシャッタ速度
が電子ビューファインダ上に表示される(#222)。
なお、絞り値の表示はリレー絞りC18の絞り値ではな
く、撮影レンズの絞りL11の絞り値に換算された値が
表示される。そして、撮影者が録画ボタン25を操作す
るのを待つ(#224)。
【0075】録画ボタン25が操作されるとカメラマイ
コンC01は録再変換部C25、磁気ヘッドC26、テ
ープ駆動部C36を制御して磁気テープMT上に映像信
号と音声信号が記録される(#226)。記録中の状態
において再度録画ボタン25を操作すると記録が停止さ
れる(#240〜#242)。
【0076】上記動画ビデオモードにおいては録画がな
されていない状態でのみフィルムへの撮影が可能、即ち
録画とフィルム撮影はそれぞれ個別にのみ可能であった
が、本モードでは同時に可能である。つまり、録画開始
後(#226以降)の状態において、撮影者がシャッタ
レリーズボタン3を途中まで押圧する、つまりS1の状
態になる(#225)と再度輝度測定と焦点検出が行わ
れ、シャッタ速度と絞り値とが決定される(#22
7)。
【0077】ここで上記ステップ#227におけるシャ
ッタ速度と絞り値の決定について図23を参照して説明
する。まず、現在の露出モードを判定する(#227−
1)。露出モードがAモードであった場合には、先に設
定されていた絞り値cをそのまま採用する(#A201
0)。そして、絞り値cに基づいてシャッタ速度を演算
し(#A2012)、リターンする。
【0078】露出モードがSモードであった場合には、
まずシャッタ速度を設定値に仮設定する(#S201
0)。そして、そのシャッタ速度に基づいて絞り値を演
算して仮設定値fとする(#S2012)。さらに、現
在設定されているリレー絞りの絞り値gを読み取り(#
S2014)、fとg/βとを比較する(#S201
6)。このときfの方が大であれば撮影レンズの絞りL
11をfに設定すると撮像素子C21による撮像に影響
が現われるので絞りL11の値をそのときのリレー絞り
の絞り値に対応したg/βに変更する(#S201
8)。そして、絞り値g/βに合わせてシャッタ速度を
シフトし(#S2020)、リターンする。また、fが
g/βよりも大でなければ仮設定値通りでも撮像素子に
おける撮像に影響はないので仮設定値fをそのまま設定
値として決定し(#S2022)、リターンする。
【0079】一方、露出モードがPモードであった場合
には、まずシャッタ速度と絞り値hをプログラム線図に
従って仮設定する(#P2010)。そして、現在設定
されているリレー絞りの絞り値gを読み取り(#P20
12)、hとg/βとを比較する(#P2014)。こ
のときhの方が大であれば撮影レンズの絞りL11をh
に設定すると撮像素子C21による撮像に影響が現われ
るので絞りL11の値をそのときのリレー絞りの絞り値
に対応したg/βに変更する(#P2016)。そし
て、絞り値g/βに合わせてシャッタ速度をシフトし
(#P2018)、リターンする。また、hがg/βよ
りも大でなければ仮設定値通りでも撮像素子における撮
像に影響はないので仮設定値hをそのまま設定値として
決定し(#P2020)、リターンする。さらに、露出
モードがMモードであった場合には設定された絞り値と
シャッタ速度をそのまま採用してリターンする(#M2
010)。
【0080】図22に戻り、撮影者がシャッタレリーズ
ボタン3を最後まで押圧する、つまりS2の状態になる
(#228)と、カメラマイコンC01はそれを検知し
て撮影レンズの絞りL11を設定値まで絞り込むととも
に、補助ミラーC05を撮影光路外へ退避させる(#2
30)。両動作の終了信号を受けてカメラマイコンC0
1はシャッタ駆動装置C06に対して設定された速度で
シャッタC07を開くように指示するが、この指示は撮
像素子による撮像に同期したタイミングで行われる(#
232)。これによりシャッタC07が開きフィルムF
に対する露光が行なわれる。
【0081】カメラマイコンC01はシャッタC07が
閉じてから(#234)撮影レンズの絞りを開放すると
ともに補助ミラーを復帰させ(#236)、フィルム給
送装置C09にフィルムを一コマ分送るように指示し、
フィルムが一コマ分送られる(#238)。フラッシュ
撮影の場合は、前記のシーケンス中において、シャッタ
C07が完全に開いたタイミングでフラッシュ制御部F
01に対してフラッシュFの発光が指示され、所定の適
正露光量が得られたことを示す信号を受け取って発光を
停止させる。
【0082】一方カメラマイコンC01は、シャッタC
07の開きに同期したタイミングで撮像された1フィー
ルド分の映像信号に、そのときに装填されているフィル
ムを現すフィルム番号とそのフィルムにおけるコマ番号
のデータを付して磁気テープMTに記録させる(#24
4)。これにより、フィルムを現像する前にフィルム上
に撮影された画像を電子ビューファインダ上で確認する
ことができる。なお、この撮影モードにおいて、録画さ
れていない状態でシャッタレリーズボタン3が押圧され
た場合にもフィルムへの撮影が可能であるが、詳細な説
明は省略する。
【0083】次に本願発明の第2の実施例について説明
する。以下の実施例ではリレー光学系の倍率とリレー絞
りの開放絞り値が相違するが、その他のカメラ内部の構
成は図11〜図13に示された第1実施例のものと同じ
である。
【0084】図24に示されるように、本実施例ではリ
レー光学系として倍率がβ=1/8、リレー絞りとして
開放絞り値がF=2.0(=aと置く)のものを使用
し、撮影レンズとして上記第1実施例と同様開放絞り値
がF=4.0のものを使用する。図の如く、撮影レンズ
TLからの光束は一次像面IMG1で拡散することなく
そのままリレー光学系RLに入射することになる。従っ
て、撮影レンズTLから入射した光束のうち、リレー光
学系RLを通過して二次像IMG2を形成するために使
用されるのはa/β=16.0、すなわちF16.0に
相当する光束だけであり、F=16.0に相当する光束
よりも外側を通過する光束(図中斜線を施した部分の光
束)は撮像素子には入射しない。従って、撮影レンズの
絞りをF=16.0よりも開いたときには撮像素子C2
1での撮像にまったく影響を与えることなくフィルムF
への入射光量が変化する。また、絞り値F=16.0よ
りも暗い(絞り込んだ)領域では撮影レンズLの絞りL
11とリレー絞りC18とは等価な機能を果たす。
【0085】従って、撮影レンズの絞りL11がF4〜
16の間で制御されるとき、撮像素子C21への入射光
量を変化させることなくフィルムへの入射光量を制御で
きることになる。また、撮影レンズの絞り値に関わらず
撮像素子へはF=16よりも小絞りの光束しか入射しな
いので、撮像される画像は常に深い被写界深度を有する
パンフォーカスに近いものになる。
【0086】<フィルム撮影モード>まず、フィルム撮
影モード時における本実施例の動作について図25〜図
27を参照して説明を行なう。フィルム撮影を行なうに
は、まず図2に示された動作モードダイヤル1をPHの
位置に設定する(#310)。すると、カメラマイコン
C01はカメラの各操作部をフィルム撮影に適した状
態、即ち、複数の機能が兼用されている操作部が操作さ
れたときにフィルム撮影用に割り当てられた機能を実行
する状態に設定する(#312)。撮影シーン(ポート
レートなど)や露出モード(絞り優先モードなど)は、
前回フィルム撮影モードが選択されていたときに設定さ
れていたものが記憶されており、このとき自動的に選択
される。また、カメラマイコンC01はカメラに装填さ
れているフィルムの感度を読み取るとともに(#31
4)、撮影レンズの絞りL11を開放に維持したまま輝
度測定装置による測光を開始し(#316)、フィルム
感度と撮像素子C21の感度との差に基づきNDフィル
タC13の濃度を決定する(#318)。そして、決定
された濃度や測光データに基づいてフィルタ制御装置C
15を駆動し、NDフィルタをセットする(#32
0)。
【0087】次に設定されている露出モードに関わら
ず、測定された輝度とフィルム撮影用に設定されている
プログラム線図とからシャッタ速度(電荷蓄積時間)を
決定し(#322)、映像信号撮影部を起動する(#3
24)。撮影レンズLを通って入射した光束は上述した
主ミラーC04、ミラーC11、NDフィルタC13、
リレー光学系C14、光学的ローパスフィルタC16、
赤外光カットフィルタC17を経て撮像素子C21に入
射し、撮像される。撮像後、画像信号は図12の撮像処
理部C22、画像処理部C23で処理された後、電子ビ
ューファインダC27(FIN)に表示される。そし
て、撮像処理部C22のA/D変換部C22−Bの出
力、つまり撮像素子C21の出力に基づいてリレー絞り
の絞り値を決定する。なお、このとき輝度が低く絞り値
が制御可能な範囲から外れている場合にはシャッタ速度
(電荷蓄積時間)を1Ev程度シフトさせても良い。な
お、この時点では撮影レンズの絞りは開放状態のままで
ある。この状態で撮影者がシャッタレリーズボタン3を
操作するのを待つ(#326)。
【0088】その後、撮影者がシャッタレリーズボタン
3を半分の深さまで押圧する、即ちS1の状態になる
と、図11に示された焦点検出装置C02と輝度測定装
置C12が起動する(#328〜#330)。焦点検出
装置C02は撮影レンズLの合焦点状態を検出してその
結果をカメラマイコンC01に送信し、カメラマイコン
C01はそれに基づいて必要であればレンズマイコンL
01に駆動指示の信号を送る。レンズマイコンL01は
駆動指示に撮影レンズLに特有の条件を加えて演算を行
ない、その結果に基づいてフォーカスモータL09を駆
動させる(#332)。さらに、輝度測定装置C12に
よる測光結果に基づいてシャッタ速度を決定する(#3
34)。
【0089】ここで、ステップ#334の詳細について
図27を参照して説明する。図27において、まず露出
モードを検出する(#334−1)。露出モードがAモ
ードであったときには手動設定されている絞り値に合わ
せてシャッタ速度を決定した後(#A3010)、リタ
ーンする。なお、本実施例ではAモードのとき絞り値は
F=16よりも大(絞り込んだ値)には設定できない。
【0090】露出モードがSモードであったときには、
まず設定されたシャッタ速度に基づいて絞り値を演算す
る(#S3010)。そして、演算された絞り値をF=
16と比較する(#S3012)。絞り値がF=16よ
りも大、即ち絞り込んだ値であるときには、撮影レンズ
の絞りL11の絞り値が撮像素子C21における撮像に
影響を与えるから絞り値をF=16に変更し(#S30
14)、それに合わせてシャッタ速度をシフトして(#
S3016)リターンする。絞り値がF=16よりも大
でないときには撮影レンズの絞りL11の絞り値が撮像
素子C21における撮像に影響を与えないからそのまま
リターンする。
【0091】Pモードであったときにはまずプログラム
線図に基づいてシャッタ速度と絞り値を演算する(#P
3010)。そして、演算された絞り値をF=16と比
較する(#P3012)。絞り値がF=16よりも大、
即ち絞り込んだ値であるときには、撮影レンズの絞りL
11の絞り値が撮像素子C21における撮像に影響を与
えるから絞り値をF=16に変更し(#P3014)、
それに合わせてシャッタ速度をシフトして(#P301
6)リターンする。絞り値がF=16よりも大でないと
きには撮影レンズの絞りL11の絞り値が撮像素子C2
1における撮像に影響を与えないからそのままリターン
する。
【0092】また、Mモードであったときには設定され
たシャッタ速度と絞り値に設定を行なってリターンする
(#M3010)。なお、Aモードと同様、Mモードに
おいても絞り値はF=16よりも絞り込んだ値には設定
できない。
【0093】図25に戻り、上記シャッタ速度に合わせ
た電荷蓄積時間で撮像素子C21を制御する(#33
6)とともに、撮像素子C21からの出力に基づいてリ
レー絞りC18を制御する(#337)。そして、撮像
された画像を電子ビューファインダに表示する(#33
8)。また、同時に決定された絞り値とシャッタ速度が
電子ビューファインダ上に表示される(#340)。な
お、絞り値の表示はリレー絞りC18の絞り値ではな
く、撮影レンズの絞りL11の設定絞り値が表示され
る。そして、撮影者がシャッタレリーズボタン3をさら
に押圧する、つまりS2の状態になるか、あるいは操作
を中止するのを待つ(#342、#344)。
【0094】次に撮影者がシャッタレリーズボタン3を
最後まで押圧する、即ちS2の状態になると、図26の
如くカメラマイコンC01はそれを検知して撮影レンズ
の絞りL11を設定値まで絞り込むとともに、補助ミラ
ーC05を撮影光路外へ退避させる(#356)。両動
作の終了信号を受けてカメラマイコンC01はシャッタ
駆動装置C06に対して設定された速度でシャッタC0
7を開くように指示する。これによりシャッタC07が
開きフィルムFに対する露光が行なわれる(#35
8)。カメラマイコンC01はシャッタC07が閉じて
から撮影レンズの絞りを開放するとともに補助ミラーを
復帰させ(#360〜#362)、フィルム給送装置C
09にフィルムを一コマ分送るように指示し、フィルム
が一コマ分送られる(#364)。フラッシュ撮影の場
合は、前記のシーケンス中において、シャッタC07が
完全に開いたタイミングでフラッシュ制御部F01に対
してフラッシュFの発光が指示され、所定の適正露光量
が得られたことを示す信号を受け取って発光を停止させ
る。そして、撮影終了後、ステップ#326に戻る。
【0095】<動画ビデオ撮影モード>次に、動画ビデ
オ撮影モード時における本実施例の動作について図28
を参照して説明を行なう。動画ビデオ撮影を行なうに
は、まず図2に示された動作モードダイヤル1をMVに
設定する(#410)。すると、カメラマイコンC01
はカメラの各操作部を動画ビデオ撮影に適した状態に設
定する(#412)。撮影シーン(ポートレートなど)
や露出モード(絞り優先モードなど)は、前回動画ビデ
オ撮影モードが選択されていたときに設定されていたも
のが記憶されており、自動的に選択されるが、このとき
露出モードはPモードもしくはSモードのみ制御可能で
あり、MモードやAモードが選択されたときには強制的
にPモードに制御される。なお、MモードやAモードが
選択されたときに警告表示を行って動作を停止するよう
にしてもよい。
【0096】次に撮影レンズLの絞りL11を開放に維
持したまま輝度測定装置C12による測光を行う(#4
14)。そして設定されている露出モードを検知し(#
420)、露出モードに応じたNDフィルタの濃度を決
定する。即ち、まず設定されている露出モードがSモー
ドである場合には、設定シャッタ速度に相当する撮像素
子C21の電荷蓄積時間で演算したときにリレー絞りが
制御可能な範囲の中間点の値になるようにNDフィルタ
の濃度を決定する(#S410)。もし演算された濃度
が設定可能な範囲を超える場合には絞り値をシフトさせ
て濃度が設定可能な範囲に収まるように演算する。
【0097】設定されている露出モードがPモードや撮
影シーンが設定されている状態である場合には、撮像素
子C21のシャッタ速度(電荷蓄積時間)を1/60秒
相当の値として演算したときにリレー絞りが制御可能範
囲の中間点の値になるようにNDフィルタの濃度を決定
する(#P410)。もし演算された濃度が設定可能な
範囲を超える場合には絞り値とシャッタ速度の両方をを
シフトさせて濃度が設定可能な範囲に収まるように演算
する。
【0098】そして、各モードにおいて決定された濃度
になるようフィルタ制御装置C15によってNDフィル
タを制御し、次いでリレー絞りが各設定値に絞られる
(#S416〜#S418、#P416〜#S41
8、)。同時に映像信号撮影部が起動し、撮影レンズL
及びリレー光学系C14を通った光束を撮像素子C21
が光電変換し、変換された信号は図12に関して説明し
た映像信号撮影部の回路によって映像信号に変換され電
子ビューファインダFINに表示されるとともにフォー
カシングが開始される(#S420、#P420)。
【0099】なお、このとき図12に示された撮像処理
部C22のA/D変換部C22−Bの出力に基づいて
(すなわち、撮像素子C21の出力に基づいて)カメラ
マイコンC01が撮像の制御値を設定する。即ち、Sモ
ードであればリレー絞りC18の絞り値を、Pモードで
あれば所定のプログラム線図に従って撮像素子C21の
シャッタ速度(電荷蓄積時間)とリレー絞りC18の絞
り値の組み合わせを、それぞれ変えることにより適正な
撮像を行う。もし被写体の輝度が大きく(例えば4Ev
以上)変化したときにはNDフィルタの濃度も変化させ
る。同時に、決定されたシャッタ速度が電子ビューファ
インダ上に表示される(#422)。そして、撮影者が
録画ボタン25を操作するのを待つ(#424)。
【0100】録画ボタン25が操作されるとカメラマイ
コンC01は録再変換部C25、磁気ヘッドC26、テ
ープ駆動部C36を制御して磁気テープMT上に映像信
号と音声信号が記録される(#426)。記録中の状態
において再度録画ボタン25を操作すると記録が停止さ
れる(#428〜#430)。なお、録画されていない
状態においてシャッタレリーズボタン3が押圧されると
フィルム上への撮影が可能であるが詳細は省略する。
【0101】<同時撮影モード>次に、同時撮影モード
時における本実施例の動作について図29〜図31に基
づいて説明を行なう。同時撮影を行なうには、まず図2
に示された動作モードダイヤル1をPMに設定する(#
510)。すると、カメラマイコンC01はカメラの各
操作部を同時撮影に適した状態に設定する(#51
2)。撮影シーン(ポートレートなど)や露出モード
(絞り優先モードなど)は、前回同時撮影モードが選択
されていたときに設定されていたものが記憶されてお
り、自動的に選択されるが、このとき露出モードはPモ
ードもしくはSモードのみ制御可能であり、Mモードや
Aモードが選択されたときには強制的にPモードに制御
される。なお、MモードやAモードが選択されたときに
警告表示を行って動作を停止するようにしてもよい。
【0102】次に撮影レンズLの絞りL11を開放に維
持したまま輝度測定装置C12による測光を行う(#5
14)。そして設定されている露出モードを検知し(#
520)、露出モードに応じたNDフィルタの濃度を決
定する。即ち、まず設定されている露出モードがSモー
ドである場合には、設定シャッタ速度に相当する撮像素
子の電荷蓄積時間で演算したときにリレー絞りが制御可
能な範囲の中間点の値になるようにNDフィルタの濃度
を決定する(#S510)。もし演算された濃度が設定
可能な範囲を超える場合には絞り値をシフトさせて濃度
が設定可能な範囲に収まるように演算する。
【0103】設定されている露出モードがPモードや撮
影シーンが設定されている状態である場合には、シャッ
タ速度1/60秒に相当する撮像素子の電荷蓄積時間で
演算したときにリレー絞りが制御可能範囲の中間点の値
になるようにNDフィルタの濃度を決定する(#P51
0)。もし演算された濃度が設定可能な範囲を超える場
合には絞り値とシャッタ速度の両方ををシフトさせて濃
度が設定可能な範囲に収まるように演算する。
【0104】そして、各モードにおいて決定された濃度
になるようフィルタ制御装置C15によってNDフィル
タを制御し、次いでリレー絞りが各設定値に絞られる
(#S516〜#S518、#P516〜#S51
8、)。同時に映像信号撮影部が起動し、撮影レンズL
及びリレー光学系C14を通った光束を撮像素子C21
が光電変換し、変換された信号は図12に関して説明し
た映像信号撮影部の回路によって映像信号に変換され電
子ビューファインダFINに表示され、フォーカシング
か開始される(#S520、#P520)。
【0105】なお、このとき図12に示された撮像処理
部C22のA/D変換部C22−Bの出力に基づいて
(すなわち、撮像素子C21の出力に基づいて)カメラ
マイコンC01が撮像の制御値を設定する。即ち、Sモ
ードであればリレー絞りC18の絞り値を、Pモードで
あれば所定のプログラム線図に従って撮像素子C21の
シャッタ速度(電荷蓄積時間)とリレー絞りC18の絞
り値の組み合わせを、それぞれ変えることにより適正な
撮像を行う。もし被写体の輝度が大きく(例えば4Ev
以上)変化したときにはNDフィルタの濃度も変化させ
る。同時に、決定されたシャッタ速度が電子ビューファ
インダ上に表示され(#522)、撮影者が録画ボタン
25を操作するのを待つ(#524)。
【0106】録画ボタン25が操作されるとカメラマイ
コンC01は録再変換部C25、磁気ヘッドC26、テ
ープ駆動部C36を制御して磁気テープMT上に映像信
号と音声信号が記録される(#526)。記録中の状態
において再度録画ボタン25を操作すると記録が停止さ
れる(#540〜#542)。
【0107】上記動画ビデオモードにおいては録画がな
されていない状態でのみフィルムへの撮影が可能、即ち
録画とフィルム撮影はそれぞれ個別にのみ可能であった
が、本モードでは同時に可能である。つまり、録画開始
後(#526以降)の状態において、撮影者がシャッタ
レリーズボタン3を途中まで押圧する、つまりS1の状
態になる(#525)と再度輝度測定と焦点検出が行わ
れ、シャッタ速度と絞り値とが決定される(#52
7)。
【0108】ここで、ステップ#527の詳細について
図31を参照して説明する。図31において、まず露出
モードを検出する(#527−1)。露出モードがSモ
ードであったときには、まず設定されたシャッタ速度に
基づいて絞り値を演算する(#S5010)。そして、
演算された絞り値をF=16と比較する(#S501
2)。絞り値がF=16よりも大、即ち絞り込んだ値で
あるときには、撮影レンズの絞りL11の絞り値が撮像
素子C21における撮像に影響を与えるから絞り値をF
=16に変更し(#S5014)、それに合わせてシャ
ッタ速度をシフトして(#S5016)リターンする。
絞り値がF=16よりも大でないときには撮影レンズの
絞りL11の絞り値が撮像素子C21における撮像に影
響を与えないからそのままリターンする。
【0109】Pモードであったときにはまずプログラム
線図に基づいてシャッタ速度と絞り値を演算する(#P
5010)。そして、演算された絞り値をF=16と比
較する(#P5012)。絞り値がF=16よりも大、
即ち絞り込んだ値であるときには、撮影レンズの絞りL
11の絞り値が撮像素子C21における撮像に影響を与
えるから絞り値をF=16に変更し(#P5014)、
それに合わせてシャッタ速度をシフトして(#P501
6)リターンする。絞り値がF=16よりも大でないと
きには撮影レンズの絞りL11の絞り値が撮像素子C2
1における撮像に影響を与えないからそのままリターン
する。
【0110】そして、図30に戻り、撮影者がシャッタ
レリーズボタン3をさらに押圧する、つまりS2の状態
になるか、あるいは操作を中止するのを待つ(#52
5、#528)。
【0111】ここで、撮影者がシャッタレリーズボタン
3を最後まで押圧する(#528)と、カメラマイコン
C01はそれを検知して撮影レンズの絞りL11を設定
値まで絞り込むとともに、補助ミラーC05を撮影光路
外へ退避させる(#530)。両動作の終了信号を受け
てカメラマイコンC01はシャッタ駆動装置C06に対
して設定された速度でシャッタC07を開くように指示
するが、この指示は撮像素子による撮像に同期したタイ
ミングで行われる(#532)。これによりシャッタC
07が開きフィルムFに対する露光が行なわれる。カメ
ラマイコンC01はシャッタC07が閉じてから(#5
34)撮影レンズの絞りを開放するとともに補助ミラー
を復帰させ(#536)、フィルム給送装置C09にフ
ィルムを一コマ分送るように指示し、フィルムが一コマ
分送られる(#538)。フラッシュ撮影の場合は、前
記のシーケンス中において、シャッタC07が完全に開
いたタイミングでカメラマイコンC01がフラッシュ制
御部F01に対してフラッシュFの発光が指示され、所
定の適正露光量が得られたことを示す信号を受け取って
発光を停止させる。
【0112】以上述べた各実施例の各モードにおいて、
動作モードダイヤル1をオフ位置OFFに設定したとき
にはリレー絞りは光路を完全に閉塞して撮像素子への入
射光を遮断する状態となる。これによりカメラを使用し
ていない状態のときに撮影レンズを介して光線が入射
し、撮像素子に焼けが生じることを防止している。
【0113】
【発明の効果】本発明の構成によると、撮影光学系の第
1の絞りと撮像光学系の第2の絞りが関連付けられて制
御されるので、感光記録媒体と撮像素子の両方への入射
光を調節したいにも関わらず意に反して片方の調節がで
きなくなったり、片方の調節だけを行ないたいのに他方
にも影響が現われるようなことがなくなる。
【0114】撮像光学系が開放絞り値がa、縮小率がβ
の縮小光学系であるとき、第1の絞りが開放絞りからa
/βの間の絞り値で制御されるときには第1の絞りの絞
り値は撮像素子への入射光量に影響しないので、その範
囲において第2の絞りは第1の絞りから独立して制御さ
れる。従って、感光記録媒体への入射光と撮像素子への
入射光がそれぞれ独立して調節される。
【0115】さらに、第2の絞りが絞り値bで制御され
るとき、第1の絞りが開放絞りからb/βの間で制御さ
れるよう制御範囲を制限する。このとき、第1の絞りの
絞り値は撮像素子への入射光量に影響しないので、撮像
に影響を与えることなく銀塩フィルムによる撮影の調節
を行なうことができる。
【0116】加えて、第2の絞りは光路を閉塞して撮像
素子への入射光を遮断する状態をとり得るように構成さ
れており、撮像素子の焼けが生じることを防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施例の正面図である。
【図2】上記実施例の平面図である。
【図3】上記実施例の背面図である。
【図4】上記実施例の底面図である。
【図5】上記実施例において磁気テープを装填する動作
を示す平面図である。
【図6】上記実施例において磁気テープを装填する動作
を示す背面図である。
【図7】上記実施例においてファインダをスライドさせ
た斜視図である。
【図8】上記実施例においてファインダを回動させた斜
視図である。
【図9】上記実施例においてファインダを他の態様で回
動させた斜視図である。
【図10】上記実施例における表示部の状態を示す平面
図である。
【図11】上記実施例における内部構成を示す説明図で
ある。
【図12】上記実施例における内部の回路構成を示す説
明図である。
【図13】図11を簡略に示す説明図である。
【図14】上記実施例における光路を示す説明図であ
る。
【図15】フィルムと撮像素子の大きさを比較する説明
図である。
【図16】上記実施例の動作を示す説明図である。
【図17】上記実施例の動作を示す説明図である。
【図18】上記実施例の動作を示す説明図である。
【図19】上記実施例の動作を示す説明図である。
【図20】上記実施例の動作を示す説明図である。
【図21】上記実施例の動作を示す説明図である。
【図22】上記実施例の動作を示す説明図である。
【図23】上記実施例の動作を示す説明図である。
【図24】本願発明の他の実施例における光路を示す説
明図である。
【図25】上記他の実施例の動作を示す説明図である。
【図26】上記他の実施例の動作を示す説明図である。
【図27】上記他の実施例の動作を示す説明図である。
【図28】上記他の実施例の動作を示す説明図である。
【図29】上記他の実施例の動作を示す説明図である。
【図30】上記他の実施例の動作を示す説明図である。
【図31】上記他の実施例の動作を示す説明図である。
【符号の説明】
L11:第1の絞り L:撮影光学系 F:感光記録媒体 C14:撮像光学系 C21:撮像素子 C18:第2の絞り C01、C19:絞り制御手段 FIN、C27:電子ビューファインダ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の絞りを含む撮影光学系を介して入
    射した光束を分割して第1の撮像と第2の撮像を行なう
    ものであって、上記第1の撮像は感光記録媒体によって
    行なうとともに上記第2の撮像は撮像光学系を介して撮
    像素子によって電子的に行うカメラにおいて、 撮像光学系の光路中に設置された第2の絞りと、 上記第1の絞りと第2の絞りとを関連づけて制御する絞
    り制御手段とを備えたことを特徴とするカメラの画像観
    察装置。
  2. 【請求項2】 上記撮像光学系は開放絞り値がa、縮小
    率がβの縮小光学系であるとき、上記第1の絞りが開放
    絞りからa/βの間の絞り値で制御されるときには上記
    第2の絞りは上記第1の絞りから独立して制御されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のカメラの画像観察装
    置。
  3. 【請求項3】 上記第2の絞りが絞り値bで制御される
    とき、上記第1の絞りの絞り値が開放絞りからb/βの
    間でのみ制御されることを特徴とする請求項1または2
    に記載のカメラの画像観察装置。
  4. 【請求項4】 上記第2の絞りは光路を閉塞して撮像素
    子への入射光を遮断する状態をとり得るように構成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載のカメラの画像
    観察装置。
JP16860795A 1995-06-08 1995-07-04 カメラの画像観察装置 Pending JPH0922061A (ja)

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US08/659,690 US5664243A (en) 1995-06-08 1996-06-06 Camera
DE19622802A DE19622802A1 (de) 1995-06-08 1996-06-07 Kamera
US08/834,107 US5953546A (en) 1995-06-08 1997-04-14 Camera
US10/680,340 US7133608B1 (en) 1995-06-08 2003-10-08 Camera

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6041195A (en) * 1996-07-24 2000-03-21 Minolta Co., Ltd. Camera capable of video and film shooting having optical viewfinder

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6041195A (en) * 1996-07-24 2000-03-21 Minolta Co., Ltd. Camera capable of video and film shooting having optical viewfinder

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