JPH09220388A - 回転付きジグザグ刺繍機 - Google Patents

回転付きジグザグ刺繍機

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JPH09220388A
JPH09220388A JP35724196A JP35724196A JPH09220388A JP H09220388 A JPH09220388 A JP H09220388A JP 35724196 A JP35724196 A JP 35724196A JP 35724196 A JP35724196 A JP 35724196A JP H09220388 A JPH09220388 A JP H09220388A
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rotation
embroidery
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rotating
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晃 奥野
Keiichi Ito
敬一 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可及的に小さい回転角で刺繍布を正方向また
は逆方向に回転させ、刺繍効率を大幅に向上できるよう
にした回転付きジグザグ刺繍機を提供する。 【解決手段】 ステップ1で条件設定を行い、ステップ
2で運針データを読込み、ステップ4に移ってこのとき
の回転角θが所定角度α(α=180°)を越えている
か否かを判定する。そして、ステップ4で「NO」と判
定したときには、ステップ5に移ってこのときの回転角
θを読込んだ運針データ通りとし、ステップ6で運針デ
ータに基づき刺繍を実行する。また、ステップ4で「Y
ES」と判定するときには、ステップ7に移ってこの場
合の枠回転モータで回転すべき回転角θを負の角度(θ
−360°)とし、ステップ6でこの角度分だけ枠回転
モータを逆転させて刺繍を実行する。かくして、回転枠
を常に180°以内の角度をもって回転でき、より短時
間に刺繍柄を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば回転付きジ
グザグ模様等の刺繍柄を運針データに基づいて実現する
のに好適に用いられる回転付きジグザグ刺繍機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、刺繍用の下糸が配置される基台
と、該基台上に設けられ、前記下糸側と対向する位置で
上糸側の刺繍針を上,下に往復動させ、かつ所要の振り
幅で揺動させる刺繍機のヘッドと、該ヘッドの下側に位
置して前記基台上に移動可能に設けられ、駆動源により
該基台上で前,後、左,右方向(x軸方向およびy軸方
向)に駆動される移動枠と、該移動枠内で刺繍布を展張
した状態に保持し、該移動枠に設けた回転源により、該
移動枠内で刺繍布と共に回転される回転枠とから構成し
てなる回転付きジグザグ刺繍機としての回転付きジグザ
グミシンは、例えば特開昭63−203188号公報等
で知られている。
【0003】この種の回転付きジグザグミシンでは、刺
繍機のヘッドにより刺繍針を所要の振り幅で揺動させつ
つ上,下に往復動させるときに、移動枠をx軸,y軸方
向に駆動すると共に、該移動枠内で刺繍布を回転枠と共
に回転させるようにしているから、刺繍針の振り幅に応
じたジグザグ模様に回転を加えた刺繍柄を前記刺繍布上
に比較的短時間で実現できるという利点がある。
【0004】ここで、この種の回転付きジグザグミシン
には、移動枠のx軸、y軸方向の移動量を検出する位置
検出手段と、移動枠に対する回転枠の回転角を検出する
回転角検出手段と、刺繍針の振り幅を検出する振り幅検
出手段とが設けられ、前記刺繍柄を繰返し再現するのに
先立って、通常「例示学習」方式といわれているティー
チング作業が行われる。
【0005】そして、このティーチング作業時には、熟
練者であるオペレータが移動枠および回転枠を手動で移
動、回転させながら、往復動する刺繍針の振り幅を調整
することにより、所望の刺繍柄を作成するときに、前記
検出手段からそれぞれ信号を読込んで移動枠(回転枠の
枠中心)の位置、回転枠の回転角および刺繍針の振り幅
等を含む前記刺繍針の針中心に対する回転枠の枠中心の
データを記憶し、この記憶したデータに基づいて前記駆
動源や回転源等を作動させて、熟練者と同様の刺繍柄を
繰返し再現させるようにしている。
【0006】しかし、上述した従来技術では、熟練者で
あるオペレータがティーチング作業により、所謂ティー
チングデータを作成し、このデータに基づいて刺繍機の
ヘッド、駆動源および回転源を作動させるものであるか
ら、ティーチング作業による刺繍柄を単純に再現するこ
とは可能であるものの、この刺繍柄を拡大、縮小または
変形したり、位置を変更したりして刺繍柄を高品質に再
現させるのが困難になっている。
【0007】そこで、本出願人は先に、特願平4−24
4300号等において、ティーチング作業により作成し
た回転枠の回転角および刺繍針の振り幅を含む刺繍針の
針中心に対する回転枠の枠中心のデータを、前記回転枠
の枠中心に対する刺繍針の針中心のデータに変換演算
し、この変換演算した運針データに基づいて刺繍柄の拡
大、縮小または変更等を行いうるようにした回転付きジ
グザグ刺繍機(以下、先行技術という)を提案した。
【0008】そして、この先行技術による回転付きジグ
ザグ刺繍機では、例えば図12に示す如き刺繍柄を実現
するときに、まず回転枠に展張状態で保持した刺繍布を
移動枠と共に開始点N0 の位置から針中心N1 の位置に
移動させ、この位置で刺繍針を左,右に振り幅Wをもっ
て揺動させることにより、該刺繍針を針落ち点S1 ,S
2 に運針させ、その後は前記移動枠と共に刺繍布を順方
向となる矢示A1 方向に移動させて針中心N2 ,N3 ,
N4 ,N5 の位置に刺繍針を順次配置しつつ、該刺繍針
を左,右に揺動させて針落ち点S3 ,S4 ,S5 ,S6
,S7 ,S8 ,S9 ,S10に順次運針させる。
【0009】次に、針中心N6 の位置では刺繍布を回転
枠と共に、例えばx軸に対して回転角θ(但し、0°≦
θ≦90°)だけ正方向としての矢示C方向に回転さ
せ、この状態で刺繍針を左,右に揺動させることによ
り、この刺繍針を針落ち点S11,S12に運針させ、その
後は前記移動枠と共に刺繍布を順方向となる矢示A2 方
向に移動させて針中心N7 ,N8 ,N9 の位置に刺繍針
を順次配置しつつ、該刺繍針を左,右に揺動させて針落
ち点S13,S14,S15,S16,S17,S18に順次運針さ
せるようにしている。
【0010】また、図13に示す如き刺繍柄では、針落
ち点S1 ,S2 ,…S10までは図12の場合と同様に刺
繍枠を順次矢示A1 方向に移動させて刺繍針を運針させ
るものの、針中心N6 の位置では刺繍布を回転枠と共
に、例えばx軸に対して回転角θ(但し、90°<θ≦
180°)だけ矢示C方向に大回りで回転させ、この状
態で刺繍針を左,右に揺動させることにより、この刺繍
針を針落ち点S11,S12に運針させ、その後は前記移動
枠と共に刺繍布を順方向となる矢示A3 方向に移動させ
て針中心N7 ,N8 ,N9 の位置に刺繍針を順次配置し
つつ、該刺繍針を左,右に揺動させて針落ち点S13,S
14,S15,S16,S17,S18に順次運針させる。
【0011】さらに、図14に示す如き刺繍柄では、針
落ち点S1 ,S2 ,…S10までは前記と同様に刺繍枠を
移動させて刺繍針を順次運針させるものの、針中心N6
の位置では刺繍布を回転枠と共に、例えばx軸に対して
回転角θ(但し、180°<θ<270°)だけ矢示C
方向に大回りで回転させ、この状態で刺繍針を左,右に
揺動させることにより、この刺繍針を針落ち点S11,S
12に運針させ、その後は前記移動枠と共に刺繍布を順方
向となる矢示A4 方向に移動させて針中心N7,N8 ,
N9 の位置に刺繍針を順次配置しつつ、該刺繍針を左,
右に揺動して針落ち点S13,S14,S15,S16,S17,
S18に順次運針させる。
【0012】さらにまた、図15に示す如き刺繍柄で
は、針落ち点S1 ,S2 ,…S10までは前記と同様に刺
繍枠を移動させて刺繍針を順次運針させるものの、針中
心N6の位置では刺繍布を回転枠と共に、例えばx軸に
対し回転角θ(但し、270°≦θ<360°)だけ矢
示C方向に大回りで回転させ、この状態で刺繍針を左,
右に揺動させることにより、この刺繍針を針落ち点S1
1,S12に運針させ、その後は前記移動枠と共に刺繍布
を順方向となる矢示A5 方向に移動させて針中心N7 ,
N8 ,N9 の位置に刺繍針を順次配置しつつ、該刺繍針
を左,右に揺動させて針落ち点S13,S14,S15,S1
6,S17,S18に順次運針させるようにしている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の先行
技術による回転付きジグザグ刺繍機では、読込んだ運針
データの回転角θに基づき刺繍布を回転枠と共にデータ
通りに回転させているに過ぎないから、図12に示す如
き刺繍柄では、針中心N5 ,N6 間で刺繍布を回転枠と
共に90°以内の回転角θをもって、正方向となる矢示
C方向に最小の回転角で回転させつつ刺繍を実現できる
ものの、例えば図14および図15に示す如き刺繍柄で
は、針中心N5 ,N6 間で刺繍布を回転枠と共に180
°よりも大きい回転角θをもって矢示C方向に大回りで
回転させるようになってしまい、針落ち点S10から針落
ち点S11,S12に刺繍針を運針させて刺繍を行うのに刺
繍効率が悪くなるという未解決な問題がある。
【0014】本発明は上述した先行技術の未解決な問題
に鑑みなされたもので、本発明は運針データに基づいて
回転角θだけ刺繍布を回転枠と共に回転させつつ、刺繍
柄を実現するときに、刺繍布および回転枠の回転方向を
適宜に選択することができ、可及的に小さい回転角をも
って刺繍布を正方向または逆方向に回転させることによ
り、刺繍効率を大幅に向上できるようにした回転付きジ
グザグ刺繍機を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、刺繍用の下糸が配置される基台と、該
基台上に設けられ、前記下糸側と対向する位置で上糸側
の刺繍針を上,下に往復動させ、かつ所要の振り幅Wで
揺動させる刺繍機のヘッドと、該ヘッドの下側に位置し
て前記基台上に移動可能に設けられ、駆動源により該基
台上で前,後、左,右方向に駆動される移動枠と、該移
動枠内で刺繍布を展張した状態に保持し、該移動枠に設
けた回転源により該移動枠内で刺繍布を回転角θをもっ
て回転させる回転枠と、前記回転角θおよび振り幅Wを
含んだ運針データを読込むデータ読込み手段と、該デー
タ読込み手段で読込んだ運針データの回転角θが所定角
度を越えるか否かを判定する角度判定手段と、該角度判
定手段により前記回転角θが所定角度を越えると判定し
たときに、前記回転枠の回転を小さくすべく前記回転源
で回転枠を正,逆方向に選択的に回転させる回転方向制
御手段とからなる構成を採用している。
【0016】また、前記角度判定手段は回転角θが所定
角度としての180°を越えたか否かを判定し、該回転
角θが180°を越えるときに、前記回転方向制御手段
は前記回転源で回転枠を角度(θ−360°)だけ回転
させる構成とすればよい。
【0017】さらに、前記角度判定手段は回転角θが所
定角度としての90°を越えたか否かを判定し、該回転
角θが90°を越えるときに、前記回転方向制御手段は
回転角θが270°よりも小さいときには前記回転源で
回転枠を角度(θ−180°)だけ回転させ、270°
以上のときには前記回転源で回転枠を角度(θ−360
°)だけ回転させる構成としてもよい。
【0018】上記構成により、読込んだ運針データの回
転角θが所定角度を越えるか否かで回転枠および刺繍布
の回転方向を、正方向または逆方向に切換えることがで
き、例えば回転枠および刺繍布を常に180°以内の回
転角または90°以内の回転角で正方向または逆方向に
回転させつつ、短時間に刺繍柄を実現することが可能と
なる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
回転付きジグザグ刺繍機を、回転付きジグザグミシンを
例に挙げ詳細に説明する。なお、実施の形態では前述し
た図12ないし図15に示す先行技術と同一の構成要素
に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0020】図1ないし図7は本発明の第1の実施例を
示している。
【0021】図において、1は回転付きジグザグミシン
の基台を示し、該基台1は複数本の脚部2,2,…と、
該各脚部2上に設けられた支持板3とからなり、該支持
板3の中央部には図2に示す如く後述する移動枠13、
回転枠15等の下側に位置して略長方形状の針板4が設
けられている。そして、該針板4には後述の刺繍針10
が挿通される針穴が長円形状に穿設され、その下側には
下糸用のボビン(いずれも図示せず)が配設されてい
る。また、支持板3には図2に示す如く、移動枠13を
左右方向(以下、x軸方向という)に移動させるx軸方
向の枠移動機構5と、移動枠13を前後方向(以下、y
軸方向という)に移動させるy軸方向の枠移動機構6と
が設けられ、該枠移動機構5,6には移動枠13をx,
y軸方向にガイドするための各ガイドローラ5A,6A
および各ガイドレール5B,6B等が設けられている。
【0022】7は移動枠13上に延びるように支持板3
上に設けられた刺繍機のヘッドとしてのミシンヘッドを
示し、該ミシンヘッド7は図2、図3に示す如く支持板
3の下側に配設した主軸モータ8によりはずみ車9等を
介して駆動され、前記下糸側と対向する位置で上糸側の
刺繍針10を針軸11を介して上,下に往復動させる構
成となっている。また、該ミシンヘッド7にはパルスモ
ータ等からなる針軸揺動モータ12(図6参照)が付設
され、該針軸揺動モータ12は図5に示す如く針軸11
の支点11Aを中心にして刺繍針10を振り幅Wだけ、
例えば左右方向(x軸方向)に揺動させる。
【0023】13はミシンヘッド7の下側に位置して支
持板3上に移動可能に設けられた移動枠を示し、該移動
枠13は図2に示す如く略長方形の板状に形成され、そ
の下面側には下向きに突出する縁取り部(図示せず)が
設けられている。そして、該移動枠13は縁取り部が枠
移動機構5,6の各ガイドローラ5A,6Aに係合状態
で保持され、後述の枠移動モータ14(図6参照)で枠
移動機構5,6を駆動することによりx軸方向およびy
軸方向に移動される。
【0024】14は枠移動機構5,6を駆動して移動枠
13をx軸方向およびy軸方向に移動させる駆動源とし
ての枠移動モータを示し、該枠移動モータ14は移動枠
13をx軸方向に移動させるx軸モータとy軸方向に移
動させるy軸モータ(いずれも図示せず)とからなり、
パルスモータ等によって構成されている。
【0025】15は移動枠13の中央部に回転可能に配
設された回転枠を示し、該回転枠15は刺繍布16を展
張した状態で保持し、移動枠13上でこの刺繍布16を
回転枠15の枠中心Cを中心にして回転角θだけ回転さ
せる。
【0026】17は移動枠13上に設けられた回転源と
しての枠回転モータを示し、該枠回転モータ17はその
出力軸がタイミングベルト(図示せず)等を介して回転
枠15に連結され、回転枠15を移動枠13上で回転角
θをもって回転駆動する。ここで、該枠回転モータ17
は枠移動モータ14等と同様にパルスモータによって構
成され、後述のミシン制御部36から制御信号として出
力されるパルス信号のパルス数に応じて回転枠15を正
方向または逆方向(図13ないし図15に示す矢示C方
向または矢示D方向)にオープンループ制御で回転させ
る。
【0027】18は支持板3上に所定の高さをもって配
設されたカバー兼用のチーズ台を示し、該チーズ台18
上にはチーズとしての上糸用のボビン19,19,…
と、該各ボビン19からの上糸20をミシンヘッド7に
向けて供給する上糸ガイド21等とが設けられている。
なお、図3中ではチーズ台18上に配置する各ボビン1
9を省略して示している。
【0028】22はチーズ台18上にブラケット23を
介して設けられた操作ボックスを示し、該操作ボックス
22には図4に示す如く、表示器24、電源ON,OF
Fスイッチ25A,25B、ソフトキー26、キーボー
ド27およびフロッピーディスク装置28等が設けら
れ、ミシン制御部36の一部を内蔵している。そして、
ソフトキー26は表示器24に表示されるメニューに対
応して運針データの読込み、書込み、データの入,出力
および拡大、縮小等を行うと共に、さらに機械条件の設
定(回転角θに基づいた回転方向の設定を含む)、柄変
更、柄選択、柄の追加、柄の組合せ、色替え変更等を行
う所謂対話キーを構成している。
【0029】また、前記キーボード27にはドライブス
イッチ29、スタートスイッチ30、ストップ/バック
スイッチ31、ジョグキー部32、テンキー部33、ブ
ザー34およびスピード可変つまみ35等が設けられ、
ジョグキー部32にはx,y軸方向の枠移動キー32
A、オリジンスイッチ32Bおよび枠回転キー32C,
32C等が設けられている。そして、ジョグキー部32
の枠移動キー32Aはオペレータによって手動操作され
るときに、枠移動モータ14を駆動させ、移動枠13を
x軸方向およびy軸方向にその操作時間に応じた移動量
だけ移動させる。また、各枠回転キー32Cは刺繍柄の
作成に先立って、例えば刺繍布16の布目と回転枠15
の回転位置とを合せるときに手動操作され、枠回転モー
タ17により回転枠15を刺繍布16と共に回転させ
る。
【0030】一方、支持板3には前記枠移動機構5,6
の下側に位置してx軸、y軸側の原点スイッチ(いずれ
も図示せず)が設けられ、この原点スイッチは図2に示
す如く刺繍針10の針中心Nと回転枠15の枠中心Cと
が一致したときに、枠移動機構5,6を介してこれを検
出し、移動枠13が刺繍針10に対して原点位置にある
ことをミシン制御部36等で判別させるようになってい
る。なお、回転角θおよび振り幅Wの原点検出も同様に
行うが、ここではその説明を省略する。
【0031】さらに、36は操作ボックス22に近い位
置で支持板3の下側に配設されたミシン制御部を示し、
該ミシン制御部36はマイクロコンピュータ等によって
構成され、その入力側には図6に示す如くソフトキー2
6、キーボード27、フロッピーディスク装置28等が
接続されると共に、場合によってはテープリーダ、編集
機、柄作成機、ティーチング機(いずれも図示せず)
が、例えば通信回線等を介して接続される。また、該ミ
シン制御部36の出力側には前記主軸モータ8、針軸揺
動モータ12、枠移動モータ14、枠回転モータ17お
よび表示器24等が接続されている。
【0032】そして、該ミシン制御部36はその記憶回
路内に図7に示すプログラム等を格納し、回転枠15の
回転方向制御処理を含むミシン制御処理等を行うように
なっている。また、該ミシン制御部36の記憶回路には
その記憶エリア36A内に、例えばフロッピーディスク
装置28から読込んだ運針データを記憶すると共に、回
転角θの判定値となる所定角度α(α=180°)等を
記憶している。
【0033】ここで、該ミシン制御部36は外部から読
込んだ針中心NのデータN( ΔX,ΔY,θ,W) を前
記先行技術(特願平4−244300号)に記載の通
り、枠中心Cの運針データC( Δx,Δy, θ, W) に
変換演算し、この運針データC( Δx,Δy,θ,W)
に基づき主軸モータ8、枠移動モータ14、枠回転モー
タ17および針軸揺動モータ12等を作動制御して刺繍
針10、移動枠13および回転枠15等を移動、回転さ
せ、図12ないし図15に例示した刺繍柄等を刺繍布1
6に実現する。
【0034】本実施例による回転付きジグザグミシンは
上述の如き構成を有するもので、次に、ミシン制御部3
6による回転枠15の回転方向制御処理を含むミシン制
御処理について図7を参照して説明する。
【0035】まず、処理動作がスタートすると、ステッ
プ1で回転枠15の回転方向制御処理を行うための条件
設定をソフトキー26の操作により実行し、ステップ2
に移って前記枠中心Cの運針データC(Δx,Δy,
θ,W)を読込む。そして、ステップ3ではこの運針デ
ータに基づき刺繍を実行するか否かを判定し、例えば刺
繍完了時等には運針データ中のエンドファンクションに
基づいて「NO」と判定するから、ステップ8に移って
リターンし、例えば縫止め、糸切り、終了点移動等の刺
繍終了動作を実行する。
【0036】また、ステップ2で読込んだ運針データ中
に枠移動量となる差分値データ(Δx,Δy)および回
転角θ等のデータがある場合には、ステップ3で刺繍を
実行する場合として「YES」と判定するから、ステッ
プ4に移ってこのときの回転角θが所定角度α(α=1
80°)を越えているか否かを判定する。
【0037】そして、ステップ4で「NO」と判定した
ときには、図12、図13に例示した刺繍柄のように針
中心N5 ,N6 間で刺繍布16を回転枠15と共に18
0°以内の回転角θをもって、正方向となる矢示C方向
に最小の回転角で回転させつつ刺繍を実現する場合であ
るから、ステップ5に移ってこのときの回転角θを読込
んだ運針データ通りとし、ステップ6で枠回転モータ1
7を正転させて回転枠15を矢示C方向に回転させつ
つ、主軸モータ8、針軸揺動モータ12および枠移動モ
ータ14を運針データに基づき作動させて刺繍を実行
し、その後ステップ2以降の処理を繰返す。
【0038】また、ステップ4で「YES」と判定する
ときには、図14および図15に示す刺繍柄のように針
中心N5 ,N6 間で刺繍布16を回転枠15と共に18
0°を越える回転角θをもって矢示C方向に大回りで回
転させる場合であるから、ステップ7に移ってこの場合
の枠回転モータ17で回転すべき回転角θを、
【0039】
【数1】θ←(θ−360°) として算定する。
【0040】そして、この場合は枠回転モータ17で回
転すべき回転角θが負(マイナス)の角度−(360°
−θ)となるから、ステップ6でこの角度分だけ枠回転
モータ17を逆転させ、回転枠15を角度(360°−
θ)だけ矢示C方向とは逆向きの矢示D方向に回転させ
つつ、主軸モータ8、針軸揺動モータ12および枠移動
モータ14を運針データに基づき作動させて刺繍を実行
する。
【0041】かくして、本実施例によれば、読込んだ運
針データの回転角θが所定角度αとしての180°を越
えるか否かで回転枠15の回転方向を制御し、回転角θ
が180°以内のときにはこの角度分だけ回転枠15を
正方向としての矢示C方向に回転させ、180°を越え
るときには角度(360°−θ)分だけ回転枠15を矢
示C方向とは逆向きの矢示D方向に回転させるようにし
たから、例えば図14、図15に示す如き刺繍柄を作成
する場合に、回転枠15を常に180°以内の角度をも
って回転でき、先行技術のものに比較して枠回転モータ
17の回転量を確実に減少させることができる。
【0042】また、図12ないし図15に示す如き刺繍
柄を作成する場合には、枠移動モータ14で枠移動機構
5,6を駆動することにより、移動枠13と共に刺繍布
16を矢示A1 ,A2 ,…,A5 方向等に順方向で移動
させるから、刺繍布16を移動枠13と共に順方向に送
るようにして常に刺繍を実行でき、このときの刺繍を図
10に例示する如く所謂パーフェクトステッチ(順目)
として高品質に仕上げることができる。
【0043】従って本実施例では、刺繍柄の作成時に枠
回転モータ17を常に180°以内の小さい回転角をも
って正,逆方向に回転制御できるから、読込んだ運針デ
ータに基づき刺繍柄を短時間で、かつ高品質に実現で
き、刺繍効率を大幅に向上させることができる。
【0044】また、枠移動モータ14、枠回転モータ1
7および針軸揺動モータ12等はパルスモータ等によっ
て構成され、ミシン制御部36から出力されるパルス信
号によりオープンループ制御で駆動されるから、例えば
従来技術で述べたティーチング作業等を行なう回転付き
ジグザグミシンに比較して、x軸、y軸方向の移動量を
検出する位置検出手段、回転角を検出する回転角検出手
段および振り幅を検出する振り幅検出手段等が不要とな
り、部品点数を大幅に削減でき、組み立て時の作業性を
確実に向上できる等、種々の効果を奏する。
【0045】なお、前記第1の実施例では、図7に示す
プログラムのうち、ステップ2が本発明の構成要件であ
るデータ読込み手段の具体例を示し、ステップ4が角度
判定手段の具体例を示し、ステップ7およびステップ6
が回転方向制御手段の具体例を示している。
【0046】次に、図8ないし図11は本発明の第2の
実施例を示し、本実施例では前記第1の実施例と同一の
構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するもの
とするに、本実施例の特徴は、ミシン制御部36の記憶
回路内に図8および図9に示すプログラムを格納し、回
転枠15の回転角が常に90°以内の最小の回転角とな
るように枠回転モータ17を正,逆方向に回転制御する
ミシン制御処理等を行う構成としたことにある。
【0047】ここで、ミシン制御部36の記憶回路には
その記憶エリア36A内に、角度判定用の所定角度とな
る90°と他の判定角となる270°とに対応する設定
値等が格納されると共に、運針データC(Δx,Δy,
θ,W)のうち、x−y座標での移動量または差分値デ
ータ(Δx,Δy)の正,負の切換えを行う切換フラグ
F等が更新可能に格納されている。そして、該切換フラ
グFはソフトキー26による条件設定によって通常はF
=0に設定され、刺繍布16等の送り方向を逆転すべく
差分値データ(Δx,Δy)を、差分値データ(−Δ
x,−Δy)に切換えるときにF=1に設定される。
【0048】次に、図8および図9を参照してミシン制
御部36によるミシン制御処理について説明する。
【0049】まず、処理動作がスタートすると、ステッ
プ11で前記第1の実施例とほぼ同様にソフトキー26
による条件設定を行い、ステップ12で前記切換フラグ
FをF=0として設定した後、ステップ13,14およ
びステップ20の処理を図7に示すステップ2,3およ
びステップ8と同様に行う。そして、ステップ15で切
換フラグFがF=0であるか否かを判定し、「YES」
と判定したときにはステップ16に移って前記運針デー
タC(Δx,Δy,θ,W)のうち、x−y座標での差
分値データ(Δx,Δy)の正,負を切換えることな
く、ステップ13で読込んだデータ通りに差分値データ
(Δx,Δy)とする。
【0050】次に、ステップ17では前記運針データC
(Δx,Δy,θ,W)のうち、回転角θが所定角度と
しての90°を越えているか否かを判定し、「NO」と
判定したときには回転角θが90°以内となり、例えば
図12に示す刺繍柄のように針中心N5 ,N6 間で刺繍
布16を回転枠15と共に90°以内の回転角θをもっ
て、正方向となる矢示C方向に最小の回転角で回転させ
つつ刺繍を実現する場合であるから、ステップ18に移
ってこのときの回転角θを読込んだ運針データ通りと
し、ステップ19で枠回転モータ17を正転させて回転
枠15を矢示C方向に回転させつつ、主軸モータ8、針
軸揺動モータ12および枠移動モータ14を運針データ
に基づき作動させて刺繍を実行し、その後ステップ2以
降の処理を繰返すことにより図12の如き刺繍柄を実現
する。
【0051】また、ステップ17で「YES」と判定す
るときには、回転角θが所定角度としての90°を越え
ているから、図9に示すステップ22に移って回転角θ
が、90°<θ<270°の範囲内にあるか否かを判定
し、「YES」と判定するときには、図13または図1
4に示す刺繍柄のように針中心N5 ,N6 間で刺繍布1
6を回転枠15と共に90°よりも大きく、270°よ
りも小さい回転角θをもって矢示C方向に大回りで回転
させる場合であるから、ステップ23に移ってこの場合
の枠回転モータ17で回転すべき回転角θを、
【0052】
【数2】θ←(θ−180°) として算定する。
【0053】そして、例えば図13に示す刺繍柄では針
中心N5 ,N6 間の回転角θが、90°<θ≦180°
の範囲であり、この場合には前記数2の式に基づく枠回
転モータ17で回転すべき回転角θが負の角度−(18
0°−θ)または0°となるから、図8に示すステップ
19でこの角度分だけ枠回転モータ17を逆転させ、回
転枠15を90°よりも小さい角度(180°−θ)だ
け矢示C方向とは逆向きの矢示D方向に回転させつつ、
主軸モータ8、針軸揺動モータ12および枠移動モータ
14を運針データに基づき作動させて刺繍を実行する。
【0054】また、図14に示すような刺繍柄では針中
心N5 ,N6 間の回転角θが、180°<θ<270°
の範囲であり、この場合には前記数2の式に基づく枠回
転モータ17で回転すべき回転角θが90°よりも小さ
い正の角度(θ−180°)となるから、図8に示すス
テップ19でこの角度分だけ枠回転モータ17を正転さ
せ、回転枠15を角度(θ−180°)だけ矢示C方向
に回転させつつ、主軸モータ8、針軸揺動モータ12お
よび枠移動モータ14を運針データに基づき作動させて
刺繍を実行する。
【0055】そして、図13、図14に示す如き刺繍柄
では、前記ステップ23の処理により枠回転モータ17
で回転すべき回転角θを角度(θ−180°)に変換演
算し、この角度分だけ枠回転モータ17で回転枠15を
回転させた後、刺繍布16を移動枠13と共に矢示A3
,A4 方向(順方向)とは逆向きの矢示A6 ,A7 方
向(逆方向)に移動させるから、図9に示すステップ2
4で切換フラグFがF=0であるか否かを判定し、「Y
ES」と判定したときにはステップ25で切換フラグF
をF=1に反転して設定する。
【0056】これにより、図13、図14に示す針中心
N6 の位置から、移動枠13と共に刺繍布16を順次針
中心N7 ,N8 ,N9 の位置に刺繍針10を配置しつ
つ、該刺繍針10を左,右に揺動して針落ち点S13,S
14,S15,S16,S17,S18に順次運針させるときに
は、図8に示すステップ15でF=1として「NO」と
判定され、ステップ21に移って運針データC(Δx,
Δy,θ,W)のうち、x−y座標での差分値データ
(Δx,Δy)の正,負を切換えるべく、ステップ13
で読込んだ差分値データ(Δx,Δy)を差分値データ
(−Δx,−Δy)として変換演算し、ステップ19で
刺繍を実行するときに刺繍布16を移動枠13と共に順
方向とは逆向きの矢示A6 ,A7 方向(逆方向)に送り
つつ、順次針中心N7 ,N8 ,N9 の位置に刺繍針10
を確実に配置しうる。
【0057】一方、ステップ24で「NO」と判定した
ときには切換フラグFが既にF=1に設定され、刺繍布
16は逆方向に送られている場合であるから、この場合
にはステップ26に移って切換フラグFをF=0に反転
させ、これ以降の布送り方向を逆方向から再び順方向に
切換えるようにする。
【0058】また、ステップ22で「NO」と判定した
ときには回転角θが270°以上であり、例えば図15
に示す刺繍柄のように針中心N5 ,N6 間で刺繍布16
を回転枠15と共に270°以上の回転角θをもって矢
示C方向に大回りで回転させる場合であるから、ステッ
プ27に移ってこの場合の枠回転モータ17で回転すべ
き回転角θを、
【0059】
【数3】θ←(θ−360°) 但し、270°≦θ<360°として算定する。
【0060】そして、この場合には枠回転モータ17で
回転すべき回転角θがマイナスの角度−(360°−
θ)となるから、図8に示すステップ19でこの角度分
だけ枠回転モータ17を逆転させ、回転枠15を90°
以内となる角度(360°−θ)だけ矢示C方向とは逆
向きの矢示D方向に回転させつつ、主軸モータ8、針軸
揺動モータ12および枠移動モータ14を運針データに
基づき作動させて刺繍を実行する。
【0061】また、図15に示す如き刺繍柄では、前記
ステップ26の処理により枠回転モータ17で回転すべ
き回転角θを角度(θ−360°)に変換演算し、この
角度分だけ枠回転モータ17で回転枠15を矢示D方向
に回転させた後にも、先行技術のものと同様に刺繍布1
6を移動枠13と共に矢示A5 方向(順方向)に送るだ
けでよいから、この場合には切換フラグFを反転させる
必要はなく、ステップ19以降の処理を繰返すようにす
る。
【0062】なお、切換フラグFをF=0に設定してい
る状態で、ステップ18およびステップ27の処理に基
づきステップ19で刺繍を実行する場合には、例えば図
12、図15に示す刺繍柄のように針中心N6 の位置か
ら、移動枠13と共に刺繍布16を順次針中心N7 ,N
8 ,N9 の位置に順方向となる矢示A2 ,A5 方向に送
りつつ、刺繍針10を左,右に揺動して針落ち点S13,
S14,S15,S16,S17,S18に順次運針させることが
でき、このときには図10に示す如く上糸20を下糸4
1に絡ませて、所謂パーフェクトステッチ(順目)とし
て刺繍を高品質に仕上げることができる。
【0063】しかし、ステップ23の処理に基づいてス
テップ19で刺繍を実行する場合には、例えば図13、
図14に示す刺繍柄のように針中心N6 の位置から、移
動枠13と共に刺繍布16を順次針中心N7 ,N8 ,N
9 の位置に逆方向となる矢示A6 ,A7 方向に送りつ
つ、刺繍針10を左,右に揺動して針落ち点S13,S1
4,S15,S16,S17,S18に順次運針させるので、こ
のときには図11に示す如く上糸20が下糸41に絡む
ようになり、所謂ヒッチステッチ(逆目)となって刺繍
を高品質に仕上げることができなくなる。
【0064】そこで、刺繍を高品質に仕上げる必要があ
る場合には、ステップ1のソフトキー26による条件設
定で、ステップ23による回転角θの変換演算を行わな
いように設定しておけば、先行技術と同様に刺繍布16
を常に順方向(図12ないし図15に示す矢示A1 〜A
5 方向)に送って刺繍を実行でき、刺繍を高品質に仕上
げることが可能となる。
【0065】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様に作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、ソフトキー26で予
め条件設定を行うことにより回転角θを90°以内の回
転角に変換し、回転枠15と共に刺繍布16を常に最小
の回転角で回転させつつ、刺繍を実行し続けることがで
き、図12ないし図15に示す如きいずれの刺繍柄であ
っても短時間で仕上げることができる。
【0066】なお、前記第2の実施例では、図8、図9
に示すプログラムのうち、ステップ13が本発明の構成
要件であるデータ読込み手段の具体例を示し、ステップ
17が角度判定手段の具体例を示し、ステップ22、ス
テップ23、ステップ27およびステップ19が回転方
向制御手段の具体例を示している。
【0067】また、前記各実施例では、所定角度をα=
180°または90°とした場合を例に挙げて説明した
が、本発明はこれに限らず、例えば第1の実施例で述べ
た所定角度αを、90°<α<200°の範囲で、15
0°または190°等に変更してもよい。
【0068】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、デー
タ読込み手段で読込んだ運針データの回転角θが所定角
度を越えるときに、回転枠の回転を小さくすべく回転源
で回転枠を正,逆方向に選択的に回転させる構成とした
から、運針データに基づいて回転角θだけ刺繍布を回転
枠と共に回転させつつ、刺繍柄を実現するときに、刺繍
布および回転枠の回転方向を適宜に選択することがで
き、刺繍布を正方向または逆方向に回転させて刺繍効率
を大幅に向上できる。
【0069】この場合、前記所定角度を例えば180°
とし、運針データの回転角θが180°を越えるとき
に、前記回転源で回転枠を角度(θ−360°)だけ回
転させるようにすれば、回転枠を常に180°以内の回
転角で正,逆方向に回転して刺繍柄を実現でき、この場
合には刺繍柄を比較的短時間で高品質に仕上げることが
できる。
【0070】また、前記所定角度を90°とし、前記回
転角θが90°を越えるときには、この回転角θが27
0°よりも小さい場合に回転源で回転枠を角度(θ−1
80°)だけ回転させ、270°以上の場合には回転源
で回転枠を(θ−360°)だけ回転させつつ、刺繍柄
を実現するようにすれば、刺繍布および回転枠の回転角
を常に90°以内の角度に減少させることができ、最小
の回転角をもって刺繍布を正方向または逆方向に回転さ
せることにより、さらに短時間で刺繍柄を実現できる
等、種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による回転付きジグザグ
ミシンを示す正面図である。
【図2】図1に示す回転付きジグザグミシンの平面図で
ある。
【図3】図1に示す回転付きジグザグミシンの右側面図
である。
【図4】図1に示す操作ボックスの正面拡大図である。
【図5】針軸および刺繍針の振り幅を示す説明図であ
る。
【図6】図1に示す回転付きジグザグミシンの制御ブロ
ック図である。
【図7】ミシン制御処理を示す流れ図である。
【図8】第2の実施例によるミシン制御処理を示す流れ
図である。
【図9】図8に続くミシン制御処理を示す流れ図であ
る。
【図10】パーフェクトステッチを示す説明図である。
【図11】ヒッチステッチを示す説明図である。
【図12】刺繍布を90°以内の回転角θで回転させつ
つ刺繍柄を作成する状態を示す説明図である。
【図13】刺繍布を180°以内の回転角θで回転させ
つつ刺繍柄を作成する状態を示す説明図である。
【図14】刺繍布を180°〜270°の回転角θで回
転させつつ刺繍柄を作成する状態を示す説明図である。
【図15】刺繍布を270°〜360°の回転角θで回
転させつつ刺繍柄を作成する状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 基台 3 支持板 5,6 枠移動機構 7 ミシンヘッド(刺繍機のヘッド) 10 刺繍針 12 針軸揺動モータ 13 移動枠 14 枠移動モータ(駆動源) 15 回転枠 16 刺繍布 17 枠回転モータ(回転源) 22 操作ボックス 24 表示器 26 ソフトキー 28 フロッピーディスク装置 36 ミシン制御部 C 枠中心 N 針中心 S 針落ち点

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刺繍用の下糸が配置される基台と、該基
    台上に設けられ、前記下糸側と対向する位置で上糸側の
    刺繍針を上,下に往復動させ、かつ所要の振り幅Wで揺
    動させる刺繍機のヘッドと、該ヘッドの下側に位置して
    前記基台上に移動可能に設けられ、駆動源により該基台
    上で前,後、左,右方向に駆動される移動枠と、該移動
    枠内に刺繍布を展張した状態で保持し、該移動枠に設け
    た回転源により該移動枠内で刺繍布を回転角θをもって
    回転させる回転枠と、前記回転角θおよび振り幅Wを含
    んだ運針データを読込むデータ読込み手段と、該データ
    読込み手段で読込んだ運針データの回転角θが所定角度
    を越えるか否かを判定する角度判定手段と、該角度判定
    手段により前記回転角θが所定角度を越えると判定した
    ときに、前記回転枠の回転を小さくすべく前記回転源で
    回転枠を正,逆方向に選択的に回転させる回転方向制御
    手段とから構成してなる回転付きジグザグ刺繍機。
  2. 【請求項2】 前記角度判定手段は回転角θが所定角度
    としての180°を越えるか否かを判定し、該回転角θ
    が180°を越えるときに、前記回転方向制御手段は前
    記回転源で回転枠を角度(θ−360°)だけ回転させ
    てなる請求項1に記載の回転付きジグザグ刺繍機。
  3. 【請求項3】 前記角度判定手段は回転角θが所定角度
    としての90°を越えるか否かを判定し、該回転角θが
    90°を越えるときには、前記回転方向制御手段は該回
    転角θが270°よりも小さいときに前記回転源で回転
    枠を角度(θ−180°)だけ回転させ、270°以上
    のときには前記回転源で回転枠を角度(θ−360°)
    だけ回転させてなる請求項1に記載の回転付きジグザグ
    刺繍機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030045482A (ko) * 2001-12-04 2003-06-11 썬스타 산업봉제기계 주식회사 전자식 지그재그 재봉기에서 반전기능 예약설정 방법 및그 장치
JP2013241717A (ja) * 2012-05-21 2013-12-05 Wuxi Five Starred Knitting & Weaving Co Ltd 台板式コンピュータタフティング機及びタフテッド製品

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