JPH09220342A - 特殊景品交換システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パチンコホール等の遊技場の特殊景品の交換
システムにおいて、特殊景品の偽造や不正による損害を
防止できるようにし、セキュリティ性を高める。 【解決手段】 製造メーカー１及び販売元２を経由して
パチンコホール３にＩＣカードあるいは光カードを納入
する。そして、パチンコホール３のカウンターに備えた
発行手段３ａにより、遊技者が持参したパチンコ玉の数
に応じたＩＣカードあるいは光カードを特殊景品として
数枚発行し、同じくパチンコホール３内に備えられた自
動現金支払機等の交換手段３ｂは、その特定データが書
き込まれたカードが投入されると現金や商品券等を払出
す。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、遊技場における特
殊景品の交換システム、特に特殊景品としてＩＣカード
や光カードを発行して換金等を行う特殊景品交換システ
ムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えばパチンコホールにおいて
は、遊技者の獲得した玉数を計数する計数機が備えられ
ており、この計数機の玉受け台に獲得した玉を入れると
その玉数が表示され、確認ボタンを押すとその玉数のデ
ータが記録された伝票やカードが発行されるのが通常で
ある。

【０００３】そして、上記の玉数のデータが記録された
伝票をカウンターに持って行ったり、あるいはそのデー
タが記録されたカードをカウンターの所定のスロットに
入れると、その玉数データがパネルに表示されて、該玉
数に応じた景品が手渡されるようになっている。このと
き、景品には一般的な商品である一般景品と特殊景品と
があり、特殊景品は所定の景品交換所にて現金に交換さ
れる方式がとられている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の遊技場の景品交換システムにあっては、特殊景
品を景品交換所にて換金するような方式となっている
が、特殊景品の偽造や不正や盗難に会う虞があり、また
総計金額が明らかにならないなど、不明な点が多いとい
う問題点があった。

【０００５】本発明は、上記のような問題点に着目して
なされたもので、特殊景品の偽造や不正や盗難による損
害を防止でき、セキュリティ性が向上し、また運用上の
不明な点をなくし、自動化、合理化を図ることが可能な
特殊景品交換システムを提供することを目的としてい
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明に係る特殊景品交
換システムは、次のように構成したものである。

【０００７】（１）遊技機を設置した遊技場に、該遊技
機の遊技結果に応じた所定の特殊景品に相当する複数種
のＩＣカードあるいは光カードを発行する発行手段と、
特殊景品のＩＣカードあるいは光カードが投入されるこ
とで金額を表示し現金を支払う交換手段とを備えた。

【０００８】（２）上記（１）のシステムにおいて、遊
技場に設置された発行手段である発行機より発行された
特殊景品のＩＣカードや光カードのＩＤ番号等の情報を
自動支払機に有線または無線で伝送し、自動支払機のリ
ーダーにこのＩＣカードや光カードが投入されたとき、
前記伝送されてきた情報と該カードのＩＤ番号や発券機
番号や有効性コード等が一致するかどうかを照合判別
し、該カードの正否を判断する機能を備えた。

【０００９】（３）上記（１）のシステムにおいて、交
換手段における交換情報を電話回線によるかまたはメモ
リカードやフロッピーディスク等の記録媒体に記録して
取扱業者に集めるようにした。

【００１０】（４）上記（１）のシステムにおいて、交
換手段における交換情報を直接あるいは間接的に電話回
線を介して所定の第三者機関に集めるようにした。

【００１１】（５）上記（１）ないし（４）何れかのシ
ステムにおいて、特殊景品を現金化するにあたり、交換
手段は自動現金支払機であるようにした。

【００１２】

【発明の実施の形態】図１は本発明に係る特殊景品交換
システムの構成を示すブロック図であり、ここでは遊技
機として多数のパチンコ台を設置したパチンコホール内
の換金システム構成を示している。

【００１３】同図において、１はＩＣカードの製造メー
カーであり、製造されたＩＣカードは販売元２に納入さ
れ、ここで所定のデータが書き込まれて各パチンコホー
ル（遊技場）３に配布される。パチンコホール３には、
パチンコ台の遊技結果、つまり獲得玉数に応じた所定の
特殊景品に相当するＩＣカードを発行する発行手段３ａ
と、そのＩＣカードが投入されることで金額を表示し現
金を支払う交換手段３ｂが備えられており、遊技者の獲
得玉数に応じて得られる現金データが書き込まれた金額
別の複数種のＩＣカードが発行され、そのＩＣカードが
交換手段３ｂを構成するＣＤ機（自動現金支払機）にて
換金されるようになっている。

【００１４】また上記交換手段３ｂにおける交換情報
は、記録装置によりメモリカードやフロッピーディスク
等の記録媒体４に記録されて、ＩＣカードの取扱業者５
や所定の第三者機関６に集められるか、あるいは直接あ
るいは間接的に電話回線を介して取扱業者５や第三者機
関６に集められるように構成されている。そして、取扱
業者５、第三者機関６は管理コンピュータ５ａ，６ａを
有しており、回収したＩＣカードは再びホール内のカー
ド発行機（発行手段３ａ）に収納される。

【００１５】なお、上記の構成ではパチンコホール３に
て特殊景品としてＩＣカードを発行するようにしている
が、このＩＣカードと同等のセキュリティ性を有した光
カードを発行するようにし、これをＣＤ機にて換金する
ように構成しても良い。

【００１６】以下、上記構成のシステムの具体的な運用
について詳細に説明する。なお、以下の例ではＩＣカー
ドの場合について説明するが、上述の光カードを用いた
場合でも同様である。

【００１７】図２はパチンコホール３に設置されたパチ
ンコ玉の計数機１１の外観を示す図である。上部の玉受
け台１２に遊技者がケース１３に貯えた出玉（パチンコ
玉）を投入すると、内部で玉数が計数され、表示部１４
にその計数された玉数が表示される。これと同時に、隣
りの貯玉券発行機１５の表示部１６にも同じ玉数が表示
される。そして、遊技者がその表示内容を確認し、確認
用のボタン１７を押すと、その玉数が打ち込まれた伝票
が発行されるか、あるいは図示のようにスロット１８か
らその玉数のデータが書き込まれた貯玉カード１９が発
行される。

【００１８】上記発行された貯玉カード１９を図３に示
すカウンターに設置されたリーダー２１のスロット２２
に挿入すると、そこに書き込まれた玉数が表示部２３に
表示されるとともに、該リーダー２１にポス端末２４の
表示部２６にもその玉数が表示される。そして、その玉
数に従って景品が一般景品Ａと特殊景品とに分けられ
る。これは、一般的にはカウンター内の係員により遊技
者の意向に応じて選別された一般景品Ａと特殊景品がカ
ウンター台に置かれるものである。

【００１９】このとき、一般景品Ａについては従来通り
そのまま遊技者に手渡されるが、特殊景品については、
自動発券機を用いる場合は図１の発行手段３ａに相当す
るＩＣカード発行機２７により２種類あるいは３種類の
ＩＣカード２８として各々の発行口２９から発行され
る。３０はＩＣカード２８のストッカーである。

【００２０】ここで、上記のようにＩＣカード２８を何
種類かに分けるのは、ＩＣカード２８にそのカードの値
に相当する記号や符号を書き込み、そのカードの商品と
しての価値を特定するためである。すなわち、例えば
「５」の符号は５００円相当のＩＣカード、「２５」は
２５００円相当のＩＣカード、「５０」は５０００円相
当のＩＣカードと定めるためのものである。また同時
に、目視によっても直ぐにカードの種類を区別できるよ
うにすることも、安全性や操作性の面で都合良くするた
めである。

【００２１】そして、上述の玉数に応じた総額の金額相
当の何枚かのＩＣカード２８を、図１の交換手段３ｂに
相当する図４のＣＤ機（自動金銭支払機）３１の各々の
スロット３２に種類別にそれぞれ挿入するか、あるいは
所定の投入口３３に一度に投入すると、ＣＤ機内部で各
ＩＣカード２８の真偽が判別され、またそのデータが読
み取られて、個々の金額とともに総計金額が表示部３４
に表示される。遊技者がその表示内容を見て間違いなし
と判断し、確認用のボタン３５を押すと、上記総計金額
に相当する現金が紙幣の窓口３６あるいはコイン（貨
幣）の窓口３７から払い出される。

【００２２】その際、もしＩＣカードが偽造や不正など
で受け入れられないときは、赤ランプが点滅したり、ブ
ザー等が鳴るとともに、そのＩＣカードが返却用のスロ
ット３８に戻される。不良あるは不正カードを返却する
かＣＤ機に止めるかは運用上で決定することができる。
また、上記現金の支払いとともに、その内容を記した明
細書３９が出力される。

【００２３】ここで、図３に示すカウンターでは、ＩＣ
カード２８の発行口２９が顧客である遊技者の方を向い
ているが、これをカウンター内にいる従業員の方へ向け
ても良い。この場合、ＩＣカード２８は従業員側に出力
されるので、従業員が従来のように特殊景品（ＩＣカー
ド）を棚から取るように集めて一般景品Ａとともにカウ
ンター台に置いて手渡すことができる。このとき顧客が
受け取った特殊景品であるＩＣカードは上記と同様ＣＤ
機３１にて換金することができる。

【００２４】図５は上記ＣＤ機３１をコンピュータで管
理するネットワーク構成を示したものである。ＣＤ機３
１で使用したＩＣカードの情報、例えばＩＤ番号や発行
金額などの各ＣＤ機３１ａ，３１ｂ，……交換情報を電
話回線を介して伝送し、景品の取扱業者（回収業者５）
の管理コンピュータ５ａに収録する。このとき、ＩＣカ
ードの発行管理も取扱業者によって行われるので、この
取扱業者に例えば一日一回あるいは半日毎にＩＣカード
に関わるセキュリティ情報や金額情報が集められるのは
極めて有益である。

【００２５】また、上記のＩＣカードに関わる情報のう
ち金額情報のみを第三者機関６のホストコンピュータ
（管理コンピュータ６ａ）に集めることも有益である。
図６はそのネットワーク管理の構成を示したものであ
る。同図中、５ａ１，５ａ２，……は取扱業者である回
収業者５の各々の管理コンピュータを示しており、回収
業者５は例えば一つの単位となるエリア（県など）に数
十あることから、これらの回収業者の情報をネットワー
クを通じて第三者機関６に収集することで、第三者機関
はＩＣカードの総換金量を把握することができる。

【００２６】ここで、若し第三者機関６と取扱業者（回
収業者）５が一体となってＩＣカードの発行から管理を
行う場合には、管理エリアの全体のＣＤ機３１を並列的
に管理することも考えられるが、これはあまり現実的で
はない。

【００２７】また、図５の説明では電話回線を介してデ
ータ収集を行う場合について説明したが、ＩＣカードを
詰め替える作業のために人が派遣されることになるの
で、その際にＣＤ機にログされた情報をメモリカード、
フロッピーディスク、テープ等の記録媒体に記録して持
ち帰り、その記録媒体を取扱業者の管理コンピュータの
Ｒ／Ｗ（リード／ライト）のスロットかあるいはコンピ
ュータＬＡＮにより管理されたＲ／Ｗのスロットに挿入
してデータを収集するようにしても良い。この場合、図
５に示すような電話回線によるネットワークを省略でき
るので、低価格のシステムとなる。

【００２８】図７は上述の記録媒体４のデータを集める
様子を示したもので、図７の（ａ）はコンピュータ自体
のスロットを利用して回収した記録媒体の順番にデータ
を収録する場合、図７の（ｂ）はコンピュータの置き場
所と現場とが離れていたり、任意に多数の記録媒体をリ
ーダーに読ませたときにＬＡＮを組んでデータを収録で
きるようにする場合をそれぞれ示している。

【００２９】このように、本実施例ではＩＣカードを用
いた特殊景品によりホール内でも安全に換金することが
でき、かつその金額情報もホストコンピュータに正確に
集められるので、セキュリティの面や不正の面で著しく
改善されたものとなる。したがって、特殊景品の買い受
け場がホールから離れた場所にある場合にその買い受け
から現金が強奪されることがあるが、そのような危険性
もなく、有益なものとなる。

【００３０】なお、上記の例では特殊景品としてＩＣカ
ードを発行するようにしたが、これを同等のセキュリテ
ィ性のある光カードを用いるようにしても良い。また、
カードの交換対象としては現金に代えて、これと同様の
価値のある商品券としても良く、更に遊技機としてはパ
チンコに限らず、他の遊技機を設置したホールにおいて
も同様の作用効果が得られる。

【００３１】図８は上述のシステム全体の運用手順を示
すフローチャートである。まず、図１の製造メーカー１
は、カードに製造番号、販売元２のコード等を書き込ん
で、販売元２に納入する（ステップＳ１）。

【００３２】販売元２では、納入されたカードに有効性
コード、発行年月日等を書き込み、各パチンコホール３
に配布する（ステップＳ２）。

【００３３】パチンコホール３では、金額コードはカー
ドに予め記録されているので、必要に応じて発行年月
日、ホールＩＤ、発行機ＩＤ、更新回数等を書き込み、
カードを有効化する（ステップＳ３）。

【００３４】またパチンコホール３では、持参されたカ
ードの正当性をチェックし、正当であれば現金を支払
い、その後カードを無効化する（ステップＳ４）。

【００３５】取扱業者（回収業者）５は、上記無効化さ
れたカードを回収し、このカードを再利用のために販売
元２に納入するか、あるいは再びパチンコホール３の発
行機２７のストッカー３０に詰め替える（ステップＳ
５）。

【００３６】また、販売元２は、ステップＳ３で有効化
された換金カードの発行についてのデータを管理用のコ
ンピュータに電話回線を用いるかあるいは記録媒体を用
いて伝達して記録するとともに（ステップＳ６ａ）、換
金カードのデータを上記コンピュータに電話回線を用い
るかあるいは記録媒体を用いて伝達して記録する（ステ
ップＳ６ｂ）。

【００３７】ステップＳ３で発行された情報を同一ホー
ル内のＣＤ機に有線あるいは無線で伝送し、ＣＤ機に有
効、無効の判別を行わせるときは、発行機のデータを管
理コンピュータに伝送する手間を省いても良いし、ステ
ップＳ６ａも省略しても良い。

【００３８】第三者機関６は、上記のカードの情報のう
ち金額に関する情報を管理コンピュータ６ａに伝達して
記録する（ステップＳ７）。

【００３９】このように、ＩＣカードあるいは光カード
を用いることにより、そのカードのＩＤ番号、ホール
（遊技場）のＩＤ番号、またそのカードが何時に発行さ
れたかなどのデータをチェックし、カード自体のセキュ
リティのみならず、運用上に発生する不正や真偽をチェ
ックすることができる。

【００４０】また、ホールで発行されたカードはＣＤ機
等にて読み取られることにより最終的にデータバッチさ
れ、景品の取扱業者あるいは第三者機関のホストコンピ
ュータに電話回線を通じて伝送されるか、あるいはログ
カードやフロッピーディスクに記録されて運ばれること
により、総合売上げ金額等を管理することができる。

【００４１】したがって、ＣＤ機にかけられたカードの
データはホストコンピュータにより追跡チェックされる
ので、カードの不正や偽造を防ぐことができ、その取引
金額もコンピュータで管理して、白日のもとに晒すこと
ができる。このため、物による特殊景品を介したり、磁
気カードを介したシステムとは異なり、不正の入る余地
はなく、間違いの発生もなく、時間の節約にもなる。

【００４２】更に、ＣＤ機側ではカードを識別してその
内容に応じて相当額の換金を行うが、このＩＣカードや
光カードは暗号化を行ったりすることが容易であり、書
き込みのみで消去不能の記録を持たせることも可能であ
る。このため、磁気カードのように簡単に書き替えられ
るのを防止することができ、偽造や変造を不可能とする
ことができる。

【００４３】また、ＩＣカードの場合は、安価なワイヤ
ードロジックを用いることにより、ある条件を満たさな
いと該カードの読み書きができなかったり、条件が合わ
ないにも拘らず何度もアクセスすると該カードがロック
され無効になり、それ以上不正にカードの内容を読んだ
り書き込んだりすることができないようにすることがで
きる。ＣＰＵを用いたＩＣカードの場合には、演算機能
があるので更に機密性や安全性は一段と増す。

【００４４】光カードの場合も、ＩＣカードのような演
算機能はないのでＩＣカード程セキュリティ性は完全で
はないが、簡単に書き替えられないようにすることがで
き、記憶容量が大きいので複雑な暗号化を行ったり、使
い方を多様化させて、安全性を増すことができる。

【００４５】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、特殊景
品の偽造や不正による損害を防止でき、セキュリティ性
が向上し、また運用上の不明な点もなくなり、自動化、
合理化を図ることができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係るシステムの構成を示すブロック
図

【図２】 パチンコ玉の計数機の外観を示す斜視図

【図３】 パチンコホールのカウンターの構成を示す斜
視図

【図４】 自動現金支払機の外観を示す斜視図

【図５】 自動現金支払機をコンピュータで管理するネ
ットワークの説明図

【図６】 第三者機関のホストコンピュータによるネッ
トワーク管理の説明図

【図７】 記録媒体（メモリカード）のデータを集める
様子を示す説明図

【図８】 システムの運用手順を示すフローチャート

【符号の説明】

１ 製造メーカー ２ 販売元 ３ パチンコホール（遊技場） ３ａ 発行手段 ３ｂ 交換手段 ４ 記録媒体（メモリカード，フロッピーディスク，磁
気テープ等） ５ 取扱業者（回収業者） ５ａ 管理コンピュータ ６ 第三者機関 ６ａ 管理コンピュータ ２７ ＩＣカード発行機（発行手段） ２８ ＩＣカード ３１ ＣＤ機（交換手段）

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊技機を設置した遊技場に、該遊技機の
   遊技結果に応じた所定の特殊景品に相当する複数種のＩ
   Ｃカードあるいは光カードを発行する発行手段と、その
   ＩＣカードあるいは光カードが投入されることで金額を
   表示し現金を支払う交換手段とを備えたことを特徴とす
   る特殊景品交換システム。
2. 【請求項２】 遊技場に設置された発行手段である発行
   機より発行された特殊景品のＩＣカードや光カードのＩ
   Ｄ番号等の情報を自動支払機に有線または無線で伝送
   し、自動支払機のリーダーにこのＩＣカードや光カード
   が投入されたとき、前記伝送されてきた情報と該カード
   のＩＤ番号や発券機番号や有効性コード等が一致するか
   どうかを照合判別し、該カードの正否を判断する機能を
   備えたことを特徴とする請求項１記載の特殊景品交換シ
   ステム。
3. 【請求項３】 交換手段における交換情報を電話回線に
   よるかまたはメモリカードやフロッピーディスク等の記
   録媒体に記録して取扱業者に集めるようにしたことを特
   徴とする請求項１記載の特殊景品交換システム。
4. 【請求項４】 交換手段における交換情報を直接あるい
   は間接的に電話回線を介して所定の第三者機関に集める
   ようにしたことを特徴とする請求項１記載の特殊景品交
   換システム。
5. 【請求項５】 特殊景品を現金化するにあたり、交換手
   段は自動現金支払機であることを特徴とする請求項１な
   いし４何れか記載の特殊景品交換システム。