JPH09219918A - 電力ケーブル接続用ゴム成形品 - Google Patents
電力ケーブル接続用ゴム成形品Info
- Publication number
- JPH09219918A JPH09219918A JP8052241A JP5224196A JPH09219918A JP H09219918 A JPH09219918 A JP H09219918A JP 8052241 A JP8052241 A JP 8052241A JP 5224196 A JP5224196 A JP 5224196A JP H09219918 A JPH09219918 A JP H09219918A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- insulating
- insulating rubber
- insulation resistance
- power cable
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- Pending
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- Cable Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 プレモールドゴムストレスコーン等における
絶縁ゴム体が薄くなる部分での電界を緩和した電力ケー
ブル接続用ゴム成形品を提供する。 【解決手段】 絶縁ゴム体が、誘電率が5以上で、絶縁
抵抗が1012Ω・cm以上の電気特性を有する絶縁ゴム
材料で形成されている電力ケーブル接続用ゴム成形品。
絶縁ゴム体が薄くなる部分での電界を緩和した電力ケー
ブル接続用ゴム成形品を提供する。 【解決手段】 絶縁ゴム体が、誘電率が5以上で、絶縁
抵抗が1012Ω・cm以上の電気特性を有する絶縁ゴム
材料で形成されている電力ケーブル接続用ゴム成形品。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高電圧で使用され
る電力ケーブルの中間接続部や終端接続部に用いるゴム
成形品に関するものである。
る電力ケーブルの中間接続部や終端接続部に用いるゴム
成形品に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】電力ケ
ーブルの中間接続部や終端接続部には、一般に図1に示
すような絶縁ゴム体1と半導電性ゴム体2とを一体形成
したプレモールドゴムストレスコーンが用いられてお
り、差込式接続部にはプレモールド絶縁ゴムスリーブが
用いられている。これらのゴム成形品に用いられる絶縁
ゴム体の誘電率は、通常約2.7程度であり、例えば図
1において絶縁ゴム体1と半導電性ゴム体の境界付近の
特に絶縁ゴム体1が薄くなる部分Aにおいて電界が最も
高くなり、電気的な弱点部になっている。
ーブルの中間接続部や終端接続部には、一般に図1に示
すような絶縁ゴム体1と半導電性ゴム体2とを一体形成
したプレモールドゴムストレスコーンが用いられてお
り、差込式接続部にはプレモールド絶縁ゴムスリーブが
用いられている。これらのゴム成形品に用いられる絶縁
ゴム体の誘電率は、通常約2.7程度であり、例えば図
1において絶縁ゴム体1と半導電性ゴム体の境界付近の
特に絶縁ゴム体1が薄くなる部分Aにおいて電界が最も
高くなり、電気的な弱点部になっている。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題点を
解消し、絶縁ゴム体の薄くなる部分での電界を緩和した
電力ケーブル接続用ゴム成形品を提供するもので、その
第1の特徴は、絶縁ゴム体が、誘電率が5以上で絶縁抵
抗が1012Ω・cm以上の電気特性を有する絶縁ゴム材
料で形成されていることある。
解消し、絶縁ゴム体の薄くなる部分での電界を緩和した
電力ケーブル接続用ゴム成形品を提供するもので、その
第1の特徴は、絶縁ゴム体が、誘電率が5以上で絶縁抵
抗が1012Ω・cm以上の電気特性を有する絶縁ゴム材
料で形成されていることある。
【0004】又本発明の第2の特徴は、絶縁ゴム体が、
前記第1の特徴の絶縁ゴム材料を内層とし、外層が誘電
率4以下、絶縁抵抗が1015Ω・cm以上の電気抵抗を
有する絶縁ゴム材料の複合体である電力ケーブル接続用
ゴム成形品にある。
前記第1の特徴の絶縁ゴム材料を内層とし、外層が誘電
率4以下、絶縁抵抗が1015Ω・cm以上の電気抵抗を
有する絶縁ゴム材料の複合体である電力ケーブル接続用
ゴム成形品にある。
【0005】
【発明の実施の形態】上述のように、絶縁ゴム体を形成
する絶縁ゴム材料として、誘電率が5以上、絶縁抵抗が
1012Ω・cm以上の電気特性を有するものを使用す
る。誘電率を5以上とすることにより、前述の図1のA
部における電界が緩和される。又絶縁抵抗が1012Ω・
cm未満では漏れ電流が大きくなり、ロスが増大するた
め絶縁抵抗は1012Ω・cm以上とする必要がある。
する絶縁ゴム材料として、誘電率が5以上、絶縁抵抗が
1012Ω・cm以上の電気特性を有するものを使用す
る。誘電率を5以上とすることにより、前述の図1のA
部における電界が緩和される。又絶縁抵抗が1012Ω・
cm未満では漏れ電流が大きくなり、ロスが増大するた
め絶縁抵抗は1012Ω・cm以上とする必要がある。
【0006】上記絶縁ゴム材料のベースゴムとしては、
非極性で電気特性にすぐれたエチレンプロピレン系ゴム
が好ましい。誘電率を上げるためにはカーボンブラック
やチタン酸バリウム等の添加や、ポリクロロプレンゴム
等の極性ゴムを用いることがあるが、絶縁抵抗を1012
Ω・cm以上にするためには、エチレンプロピレン系ゴ
ムにチタン酸バリウムを主体とする添加剤を加えた材料
が好ましい。
非極性で電気特性にすぐれたエチレンプロピレン系ゴム
が好ましい。誘電率を上げるためにはカーボンブラック
やチタン酸バリウム等の添加や、ポリクロロプレンゴム
等の極性ゴムを用いることがあるが、絶縁抵抗を1012
Ω・cm以上にするためには、エチレンプロピレン系ゴ
ムにチタン酸バリウムを主体とする添加剤を加えた材料
が好ましい。
【0007】又上述した絶縁ゴム材料をゴム成形品の絶
縁ゴム体のすべてに使用してもよいが、特に高電圧での
使用で、漏れ電流を小さくする必要がある場合には、内
層に上記絶縁ゴム材料を用い、外層に従来の誘電率が4
以下で絶縁抵抗が1015Ω・cm以上の絶縁ゴム材料を
用いた複合体として使用してもよい。
縁ゴム体のすべてに使用してもよいが、特に高電圧での
使用で、漏れ電流を小さくする必要がある場合には、内
層に上記絶縁ゴム材料を用い、外層に従来の誘電率が4
以下で絶縁抵抗が1015Ω・cm以上の絶縁ゴム材料を
用いた複合体として使用してもよい。
【0008】
【実施例】絶縁抵抗が1×103 Ω・cmの半導電性エ
チレンプロピレンゴムと、以下の実施例及び比較例に示
す絶縁性エチレンプロピレンゴムを用いて、図2に示す
構造の複合10mm厚のシートを作成した。該シートの作
成は、まず半導電性エチレンプロピレンゴムを成形加硫
し、その後未加硫の絶縁エチレンプロピレンゴム中にセ
ットし、一体成形した。上記サンプルを図2のように架
橋ポリエチレンシート(2mm厚)と重ね合せ、上部及び
下部電極を配置してAC破壊電圧を測定した。なお、図
2(イ)は断面図、図2(ロ)は上面図であり、図中B
部が図1のA部を模擬している。
チレンプロピレンゴムと、以下の実施例及び比較例に示
す絶縁性エチレンプロピレンゴムを用いて、図2に示す
構造の複合10mm厚のシートを作成した。該シートの作
成は、まず半導電性エチレンプロピレンゴムを成形加硫
し、その後未加硫の絶縁エチレンプロピレンゴム中にセ
ットし、一体成形した。上記サンプルを図2のように架
橋ポリエチレンシート(2mm厚)と重ね合せ、上部及び
下部電極を配置してAC破壊電圧を測定した。なお、図
2(イ)は断面図、図2(ロ)は上面図であり、図中B
部が図1のA部を模擬している。
【0009】(実施例1)誘電率が8.0、絶縁抵抗が
1015Ω・cmの絶縁性エチレンプロピレンゴムを用い
たところ、AC破壊電圧は250KVであった。 (比較例1)誘電率が2.8、絶縁抵抗が1015Ω・c
mの絶縁性エチレンプロピレンゴムを用いたところ、A
C破壊電圧は200KVであった。
1015Ω・cmの絶縁性エチレンプロピレンゴムを用い
たところ、AC破壊電圧は250KVであった。 (比較例1)誘電率が2.8、絶縁抵抗が1015Ω・c
mの絶縁性エチレンプロピレンゴムを用いたところ、A
C破壊電圧は200KVであった。
【0010】(実施例2)誘電率が12.0、絶縁抵抗
が1013Ω・cmの絶縁性エチレンプロピレンゴム5mm
厚(図2、C)と、誘電率が2.8、絶縁抵抗が1015
Ω・cmの絶縁性エチレンプロピレンゴム5mm厚(図
2.D)の複合絶縁体としたサンプルを用いたところ、
AC破壊電圧は270KVであった。 (比較例2)誘電率が8.0絶縁抵抗が1011Ω・cm
の絶縁性エチレンプロピレンゴムを用いたところ、AC
試験中に絶縁ゴム材料が高温となり、180KVで破壊
した。
が1013Ω・cmの絶縁性エチレンプロピレンゴム5mm
厚(図2、C)と、誘電率が2.8、絶縁抵抗が1015
Ω・cmの絶縁性エチレンプロピレンゴム5mm厚(図
2.D)の複合絶縁体としたサンプルを用いたところ、
AC破壊電圧は270KVであった。 (比較例2)誘電率が8.0絶縁抵抗が1011Ω・cm
の絶縁性エチレンプロピレンゴムを用いたところ、AC
試験中に絶縁ゴム材料が高温となり、180KVで破壊
した。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電力ケー
ブル接続用ゴム成形品によれば、従来の弱点であった絶
縁ゴム体の薄くなる部分での電界が緩和され、ゴム成形
品の電気性能が向上する。このため、ケーブルの絶縁厚
さを従来より薄くすることができ、コンパクトとなる。
従って、高電圧で使用されるCVケーブル等の電力ケー
ブルの中間接続部や終端接続部に用いるとき、信頼性が
向上し、効果的である。
ブル接続用ゴム成形品によれば、従来の弱点であった絶
縁ゴム体の薄くなる部分での電界が緩和され、ゴム成形
品の電気性能が向上する。このため、ケーブルの絶縁厚
さを従来より薄くすることができ、コンパクトとなる。
従って、高電圧で使用されるCVケーブル等の電力ケー
ブルの中間接続部や終端接続部に用いるとき、信頼性が
向上し、効果的である。
【図1】プレモールドゴムストレスコーンの一例の縦断
面図である。
面図である。
【図2】実施例におけるAC破壊電圧の測定の説明図
で、図2(イ)は断面図、図2(ロ)は上面図である。
で、図2(イ)は断面図、図2(ロ)は上面図である。
1 絶縁ゴム体 2 半導電性ゴム体
Claims (3)
- 【請求項1】 絶縁ゴム体が、誘電率が5以上で、絶縁
抵抗が1012Ω・cm以上の電気特性を有する絶縁ゴム
材料で形成されていることを特徴とする電力ケーブル接
続用ゴム成形品。 - 【請求項2】 絶縁ゴム体が、前記請求項1記載の絶縁
ゴム材料の内層と、外層が誘電率4以下、絶縁抵抗が1
015Ω・cm以上の電気特性を有する絶縁ゴム材料の複
合体であることを特徴とする電力ケーブル接続用ゴム成
形品。 - 【請求項3】 ベースゴムがエチレンプロピレン系ゴム
であることを特徴とする請求項1又は2記載の電力ケー
ブル接続用ゴム成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8052241A JPH09219918A (ja) | 1996-02-14 | 1996-02-14 | 電力ケーブル接続用ゴム成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8052241A JPH09219918A (ja) | 1996-02-14 | 1996-02-14 | 電力ケーブル接続用ゴム成形品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09219918A true JPH09219918A (ja) | 1997-08-19 |
Family
ID=12909234
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8052241A Pending JPH09219918A (ja) | 1996-02-14 | 1996-02-14 | 電力ケーブル接続用ゴム成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09219918A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002157990A (ja) * | 2000-11-21 | 2002-05-31 | Nitto Denko Corp | 電池用セパレータおよびそれを用いた電極群 |
-
1996
- 1996-02-14 JP JP8052241A patent/JPH09219918A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002157990A (ja) * | 2000-11-21 | 2002-05-31 | Nitto Denko Corp | 電池用セパレータおよびそれを用いた電極群 |
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