JPH09219564A - 光源装置及び光通信装置 - Google Patents

光源装置及び光通信装置

Info

Publication number
JPH09219564A
JPH09219564A JP8023768A JP2376896A JPH09219564A JP H09219564 A JPH09219564 A JP H09219564A JP 8023768 A JP8023768 A JP 8023768A JP 2376896 A JP2376896 A JP 2376896A JP H09219564 A JPH09219564 A JP H09219564A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light source
active layer
magnetic field
resonator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8023768A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Muranishi
勝 村西
Kazuyasu Satou
和恭 佐藤
Masaya Horino
正也 堀野
Fumitaka Muranushi
文隆 村主
Teruhisa Akashi
照久 明石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP8023768A priority Critical patent/JPH09219564A/ja
Publication of JPH09219564A publication Critical patent/JPH09219564A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Lasers (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】比較的小さな磁場で円偏光の光を放射させる光
源装置を得る。 【解決手段】光源の活性層5を反射層3,8で挾んで共
振器を構成し、該共振器の構造を光軸に対して軸対称と
すると共に活性層5を量子井戸構造にし、励磁コイル7
によって量子井戸に垂直方向の磁場を印加することによ
り、比較的小さな磁場で円偏光の光を放射させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザー光を発生す
る光源装置及び該光源装置を使用した光通信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電流を流すことにより光を放射する活性
層と、前記活性層に電流を供給する電極と、前記活性層
から放射される光を反射する反射手段を前記活性層を挾
んで向かい合わせて設けることにより前記活性層から放
射される光に対し共鳴を起こす共鳴手段を構成すると共
に前記活性層及び前記共鳴手段が前記共鳴手段で共鳴を
起こす光の光軸に対し略軸対称構造をしているレーザー
光源については、伊賀健一、小山二三夫共著、「面発光
レーザ」(1990年9月25日、オーム社発行)に記
載されている。また、特開平6-5985号公報,特開平6-10
3630号公報及び特開平6-260725公報等に開示されてい
る。
【0003】光の偏光状態を変調する素子については特
開平2-101425号公報に開示されている。また、円偏光の
光を用いた光通信については、特開平6-104848号公報に
開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平6-5985号公報,
特開平6-103630号公報及び特開平6-260725号公報に記載
されているレーザー光源は、円偏光の光を放射させるこ
とができ、更に作用させる磁場の方向を反転させること
で右円偏光と左円偏光を切り換えることができる。しか
し、特開平6-5985号公報,特開平6-103630号公報及び特
開平6-260725号公報に記載されているレーザー光源装置
は、円偏光の光を放射させるために比較的大きな磁場を
印加することが必要である。
【0005】本発明の第1の目的は、比較的小さな磁場
で円偏光の光を放射させることができる光源装置、具体
的にはレーザー光源を提案することにある。
【0006】また、特開平2-101425号公報には、偏光を
変調する素子について記載されているが、この方法では
素子の他に光源が不可欠である。そして、特開平6-1048
48号公報には円偏光を用いた光通信について記載されて
いるが、伝達する情報量を増加させるための配慮に欠け
ている。
【0007】本発明の第2の目的は、1個の光源を使用
してより多くの情報伝達が可能な光通信装置を提案する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、電流を流すこ
とにより光を放射する活性層を挟んで向かい合うように
反射手段を設置して前記活性層から放射される光に対し
て共鳴を起こす共振器を構成し、前記活性層を前記共振
器で共鳴する光軸に対して略軸対称構造にした光源装置
において、前記活性層と前記共振器に作用させる磁場を
発生する磁場発生手段を設置すると共に前記活性層を量
子井戸構造にすることにより、円偏光の光を小さい磁場
で発生させることができるようにしたものである。
【0009】活性層を量子井戸構造とし、膜面に垂直に
磁場を印加することにより、電子の運動状態は膜面に垂
直方向には量子化され、面内には角運動量の垂直成分の
固有関数となる。この状態では、膜面に垂直に光が放射
される遷移に関しては、円偏光の光のみが放射される。
磁場中の電子の運動を考えると、活性層の右円偏光の光
に対する利得と左円偏光の光に対する利得に差が生じ、
利得の大きい方の光が放射される。更に、磁場の向きを
反転させることにより、右円偏光と左円偏光を切り換え
ることができる。活性層を量子井戸構造にすると、磁場
の印加でエネルギーレベルが上がっても擬フェルミ準位
近傍の状態密度が変化せず、利得の差を大きくすること
でき、小さい磁場により円偏光の光を放射させることが
可能となる。
【0010】そして、前記磁場の極性を制御することに
より、右または左方向に円偏光する光を発生させること
により、光に含ませる情報量を多くするものである。
【0011】具体的には、電流を流すことにより光を放
射する活性層を挟んで向かい合うように設置されて前記
活性層から放射される光に対して共鳴を起こす共振器を
構成する反射手段を備え、前記活性層が前記共振器で共
鳴する光軸に対して略軸対称構造をした光源装置におい
て、前記活性層と前記共振器に作用させる磁場を発生す
る磁場発生手段を設置すると共に前記活性層が量子井戸
構造を成すようにする。
【0012】また、光源と4分の1波長板とを備え、前
記光源から放射された光を前記4分の1波長板を通して
装置外に放射するようにした光源装置において、前記光
源には、光軸方向の磁場が作用すると円偏光の光を放射
する発光部と、前記発光部に作用させる光軸方向の磁場
の極性を反転可能に発生する磁場発生手段を設ける。
【0013】また、光源と4分の1波長板を備え、前記
光源から放射された光を前記4分の1波長板を通して装
置外に放射するようにした光源装置において、前記光源
には、電流を流すことにより光を放射する活性層を挟ん
で向かい合うように設置されて前記活性層から放射され
る光に対して共鳴を起こす共振器を構成する反射手段
と、前記共振器で共鳴する光の光軸に対して略軸対称構
造を成すように設置された前記活性層と、前記活性層と
前記共振器に前記光軸に一致する方向の磁場を印加する
磁場発生手段を設ける。
【0014】また、レーザー光源と、4分の1波長板と
を備え、前記レーザー光源から放射された光を前記4分
の1波長板を通して装置外に放射する光源装置におい
て、前記レーザー光源は、電流を流すことにより光を放
射する活性層を挟んで向かい合うように設置されて前記
活性層から放射される光に対して共鳴を起こす共振器を
構成する反射手段と、前記活性層と前記共振器に磁場を
印加する磁場発生手段を備え、前記活性層が前記共振器
で共鳴する光軸に対して略軸対称構造を成すと共に量子
井戸構造を成すようにする。
【0015】また、偏光光を発生する光源と、4分の1
波長板と、前記光源が発生する偏光光を前記4分の1波
長板を介して入射する偏光分離素子を備え、前記偏光分
離素子は入射光を該偏光分離素子の主軸に平行な直線偏
光成分と垂直な直線偏光成分に分離し、またはその一方
のみを出力する光源装置において、前記光源は、光軸方
向に磁場を作用させることにより円偏光の光を放射する
発光部と、前記発光部に作用させる前記光軸方向の磁場
を発生する磁場発生手段を備え、前記4分の1波長板と
前記偏光分離素子は主軸を略一致させて設置し、前記光
源から放射された光を前記4分の1波長板を通して前記
偏光分離素子に入射させるようにする。
【0016】また、偏光光を発生する光源と、4分の1
波長板と、前記光源が発生する偏光光を前記4分の1波
長板を介して入射する偏光分離素子とを備え、前記偏光
分離素子は入射光を該偏光分離素子の主軸に平行な直線
偏光成分と垂直な直線偏光成分に分離し、またはその一
方のみを出力する光源装置において、前記光源は、電流
を供給することにより光を放射する活性層と、前記活性
層に電流を供給する電極と、前記活性層から放射される
光を反射するように前記活性層を挟んで向かい合わせに
設置され、前記活性層から放射される光に対して共鳴を
起こす共振器を形成する反射手段と、前記活性層または
共振器に作用させる磁場を発生させる磁場発生手段とを
備え、前記活性層は前記共振器で共鳴を起こす光の光軸
に対し略軸対称構造を成し、前記磁場の方向を前記共振
器で共鳴を起こす光の光軸に略一致させ、更に前記4分
の1波長板と前記偏光分離素子の主軸を略一致させて設
置する。
【0017】また、レーザー光源と、4分の1波長板
と、前記レーザー光源が発生するレーザー光を前記4分
の1波長板を介して入射する偏光分離素子とを備え、前
記偏光分離素子は入射したレーザー光を該偏光分離素子
の主軸に平行な直線偏光成分と垂直な直線偏光成分に分
離し、またはその一方のみを出力する光学装置におい
て、前記レーザー光源は、電流を流すことにより光を放
射する活性層を挟んで向かい合うように設置されて前記
活性層から放射される光に対して共鳴を起こす共振器を
構成する反射手段と、前記共振器で共鳴する光軸に対し
て略軸対称構造を成した量子井戸構造の前記活性層と、
前記活性層と前記共振器に磁場を印加する磁場発生手段
とを備え、前記4分の1波長板と前記偏光分離素子はそ
の主軸を略一致させて設置する。
【0018】また、光源と、前記光源から放射する光の
強度,位相または偏光を伝達すべき情報に従って制御す
る制御手段と、前記光源から放射された光を検出する光
検出器と、前記光源から放射された光を前記光検出器に
導く光学手段を備えた光通信装置において、前記光源
は、光軸方向に磁場を作用させることにより円偏光の光
を放射する発光部と、前記発光部に作用させる前記光軸
方向の磁場を前記制御手段に制御されて発生する磁場発
生手段を備え、前記光学手段は、4分の1波長板と、前
記光源から光を入射する偏光分離素子を備え、この偏光
分離素子は、該偏光分離素子の主軸に平行な直線偏光成
分と垂直な直線偏光成分に入射光を分離し、またはその
一方のみを取り出し、前記4分の1波長板と前記偏光分
離素子はその主軸が略一致するように設置されて前記光
源から放射した光を前記4分の1波長板を通して前記偏
光分離素子に入射させ、前記光検出器は、前記偏光分離
素子で分離または取り出された光を検出するようにす
る。
【0019】また、光源と、前記光源から放射する光の
強度,位相または偏光を伝達すべき情報に従って制御す
る制御手段と、前記光源から放射された光を検出する光
検出器と、前記光源から放射された光を前記光検出器に
導く光学手段を備えた光通信装置において、前記光源
は、電流を供給することにより光を放射する活性層と、
前記制御手段に制御されて前記活性層に電流を供給する
電極と、前記活性層から放射される光を反射するように
前記活性層を挾んで向かい合わせて設置され、前記活性
層から放射される光に対し共鳴をおこす共振器を構成す
る反射手段と、前記活性層または共振器に作用させる磁
場を前記制御手段に制御されて発生する磁場発生手段と
を備え、前記活性層は前記共振器で共鳴を起こす光の光
軸に対し略軸対称構造を成すと共に前記磁場発生手段で
作用させる磁場の方向が前記共振器で共鳴を起こす光の
光軸と略一致するように構成され、前記光学手段は、4
分の1波長板と、前記光源から光を入射する偏光分離素
子を備え、この偏光分離素子は、該偏光分離素子の主軸
に平行な直線偏光成分と垂直な直線偏光成分に入射光を
分離し、またはその一方のみを取り出し、前記4分の1
波長板と前記偏光分離素子はその主軸が略一致するよう
に設置されて前記光源から放射した光を前記4分の1波
長板を通して前記偏光分離素子に入射させ、前記光検出
器は、前記偏光分離素子で分離または取り出した光を検
出するようにする。
【0020】また、レーザー光源と、前記レーザー光源
から放射される光の強度,位相または偏光を制御する制
御手段と、前記レーザー光源から放射された光を検出す
る光検出器と、前記レーザー光源から放射された光を前
記光検出器に導く光学手段を備えた光通信装置におい
て、前記レーザー光源は、電流を流すことにより光を放
射する活性層を挟んで向かい合うように設置されて前記
活性層から放射される光に対して共鳴を起こす共振器を
構成する反射手段と、前記活性層と前記共振器に印加す
る磁場を前記制御手段に制御されて発生する磁場発生手
段を備え、前記活性層が前記共振器で共鳴する光軸に対
して略軸対称構造を成すと共に量子井戸構造を成してお
り、前記光学手段は、4分の1波長板と、前記光源から
光を入射する偏光分離素子を備え、この偏光分離素子
は、該偏光分離素子の主軸に平行な直線偏光成分と垂直
な直線偏光成分に入射光を分離し、またはその一方のみ
を取り出し、前記4分の1波長板と前記偏光分離素子は
その主軸が略一致するように設置されて前記光源から放
射した光を前記4分の1波長板を通して前記偏光分離素
子に入射させ、前記光検出器は、前記偏光分離素子で分
離または取り出した光を検出するようにする。
【0021】そして、前記磁場発生手段は励磁コイルを
備え、該励磁コイルにはコンデンサを接続し、該励磁コ
イルのインダクタンスと前記コンデンサのキャパシタン
スによって決まる共振周波数で振動する電圧を印加す
る。
【0022】また、該光源装置は、磁性を有する物質か
ら作られた密閉容器に密閉する。
【0023】更に、前記光学手段は、更に光ファイバー
によって光を目的位置に導くようにする。
【0024】
【発明の実施の形態】図1〜図13は、本発明になる光
源装置の一実施形態を示している。図1はこの実施形態
における光パルス発生装置の縦断側断面図、図2〜図1
2はレーザー光源の製造プロセス説明図、図13はレー
ザー光源における励磁コイル駆動回路図である。
【0025】図1において、レーザー光源1は、ブラッ
グ反射層3,8と、N型半導体の層4(以下、N層4と
いう)と、活性層5と、P型半導体の層6(以下、P層
という)と、前記N層4にキャリアを注入する電極10
と、前記P層6にキャリアを注入する電極13と、励磁
コイル7と、前記励磁コイル7に電流を流すための電極
9,14と、これらを設けた基板2と、ベース17と、
キャップ18と、前記キャップ18に形成されたガラス
窓19と、前記ベース17を貫通した電極ピン11,1
2,15,16とを備える。
【0026】活性層5はN層4及びP層6よりもバンド
ギャップの小さい半導体で作られており、後述する特性
の量子井戸構造を成している。このレーザー光源1は光
を放射する発光素子であるので、活性層5はGaAsのよう
な直接遷移型の半導体であることが望ましい。電極ピン
12は電極10と電気的に接続され、電極ピン15は電
極13と電気的に接続されている。電極13の電位を電
極10の電位よりも高くすると、電子がN層4から活性
層5に注入され、正孔がP層6から活性層5に注入され
て該活性層5内で両者が結合することにより発光が起こ
る。電極10に対する電極13の電位をV、活性層5か
ら放射される光子1個のエネルギーをE、電子1個の電
荷をeとして、eV>Eとなると、活性層5内で反転分
布と光の増幅が起こる。発光は様々なモードで起こる
が、これらの光はブラッグ反射層3,8によって繰り返
し反射され、更に活性層5で増幅され、最終的には活性
層5を挟んで対向させたブラッグ反射層3,8により構
成される共振器の固有モードの光が選択的に放射され
る。
【0027】基板2上に設けられた励磁コイル7の両端
には電極9,14が接続され、該電極9,14は電極ピ
ン11,16に接続されている。電極9,14に電位差
を与えて励磁コイル7に電流を流すことにより、ブラッ
グ反射層3,8と活性層5にレーザー光源1の光軸23
の方向の磁場を作用させることができる。この磁場の作
用により、このレーザー光源1は、後述する原理によ
り、円偏光の光を放射する。電流の向き、即ち磁場の向
きを反転させることにより、この円偏光は、右円偏光ま
たは左円偏光となる。
【0028】基板2はベース17上に設けられており、
キャップ18とガラス窓19により密閉されている。電
極ピン11,12,15,16とベース17の間は電気
的に絶縁しているが、気密は保たれている。ベース17
とキャップ18は、それぞれ磁性材料により形成されて
励磁コイル7により発生する磁束に対して磁気回路を構
成し、活性層5とブラッグ反射層3,8の部分に作用す
る磁束密度を高めるように機能する。
【0029】レーザー光源1から放射された光はレンズ
20でコリメートし、4分の1波長板21(以下、λ/
4板という)を通し、更に偏光ビームスプリッタ22
(以下、PBSという)に入射する。PBS22は、入
射した光のうちで電場ベクトルがx軸方向を向いている
偏光成分(z軸方向に伝播する光に対して電場ベクトル
が図1の面内にある成分)を透過させ、y軸方向を向い
ている偏光成分(z軸方向に伝播する光に対して電場ベ
クトルが図1の面に垂直な成分)を反射(折曲)する。
λ/4板21の主軸はx軸及びy軸に一致しており、こ
こでは、λ/4板21に右円偏光の光が入射した場合に
該λ/4板21を透過した光の偏光状態は電界ベクトル
がx軸方向を向いた直線偏光となるように該λ/4板2
1を設置しているものとする。
【0030】このように構成することにより、レーザー
光源1から放射する光の偏光状態を右円偏光またき左円
偏光に切り換えることにより、PBS22を透過させた
り、反射させたりすることができる。そして、後述する
電気回路を用いて励磁コイル7にある周波数fの正弦波
の電流を供給することにより、PBS22を透過する光
または反射する光を周波数fで変調することができる。
PBS22の代わりにウォラストンプリズムやグラント
ムソンプリズムを用いることもできる。
【0031】図2〜図12を用いて、レーザー光源1の
製造方法と構造を具体的に説明する。基板2は、例えば
GaAsの単結晶のウェハーを用いる。ブラッグ反射層3
は、図2に示すように、基板2上にGaAsとGaAlAsを交互
にエピタキシャル成長させて形成する。ブラッグ反射層
3は、活性層5から放射される光に対してブラッグ反射
を起こすように、GaAsとGaAlAsの膜厚を決定し、動作に
必要な反射率が得られるように層数が選ばれる。更にそ
の上にN型半導体となるように不純物をドープしたGaAl
Asの層であるN層4をエピタキシャル成長させて形成す
る。
【0032】その後、N層4の上にレジスト層24を塗
布して露光及び現像処理を行なうことにより、図3に示
すように、光軸23を中心とする円形状にレジスト層2
4を残す。そして、エッチング処理を行なうことによっ
てレジスト層24で覆われていないブラッグ反射層3と
N層4の部分を取り除き、次いでレジスト層24を除去
することによって、図4に示すように、光軸23に対し
て軸対称構造となる形状のブラッグ反射層3とN層4を
形成する。
【0033】その後、N層4の上に活性層5となるGaAs
の層を成膜する。この活性層5は、後述する特性の量子
井戸構造となるように、不純物のドープを行うと共に厚
さを決定する。活性層5の上には、P型半導体となるよ
うに不純物をドープしたGaAlAsの層であるP層6をエピ
タキシャル成長させる。基板2及び活性層5は必ずしも
GaAsである必要はないし、N層4及びP層6も、必ずし
もGaAlAsである必要はない。活性層5の材質は発光波長
で決定し、N層4及びP層6の材質は、そのバンドギャ
ップが活性層5のバンドギャップよりも大きくなるよう
に選ぶものとする。更に、基板2,ブラッグ反射層3,
N層4,活性層5及びP層6の材質は、基板2の上にブ
ラッグ反射層3,N層4,活性層5及びP層6を、順
次、エピタキシャル成長させることができるように選ぶ
ものとする。ブラッグ反射層8は、P層6の上にGaAsと
GaAlAsを交互にエピタキシャル成長させて形成する。ブ
ラッグ反射層8は、活性層5から放射される光に対して
ブラッグ反射を起こすように、GaAsとGaAlAsの膜厚を決
定し、動作に必要な反射率が得られるように層数を選ぶ
ものとする。更に、図3及び図4で説明したプロセスと
同様に、活性層5,P層6及びブラッグ反射層8をエッ
チング処理により加工し、図5に示すような形状に形成
する。ここでも、活性層5,P層6,ブラッグ反射層8
の形状は、光軸23に対して軸対称となっている(逆
に、軸対称形状とすることにより、光はレーザー光源の
形状の対称軸に対して軸対称に放射されるので、レーザ
ー光源の形状の対称軸が光軸と一致する)。なお、各層
のエピタキシャル成長とエッチング加工の順序は、任意
に選択することができる。
【0034】更に、図6に示すように、N層4及びP層
6の上に電極10,13を形成する。電極10,13の
材料は、それぞれ、N層4及びP層6に対してオーミッ
クコンタクトが取れるように選ぶものとする。電極1
0,13の電気抵抗値は、N層4及びP層6の電気抵抗
値よりも充分小さくなるようにし、電極10,13の円
周方向のある1ヵ所から電流を供給した場合でもN層
4,活性層5,P層6内の電流分布が光軸23に対して
略軸対称となるようにする。
【0035】ブラッグ反射層3,8とN層4と活性層5
とP層6と電極10,13を構成する材料を磁性材質と
することにより、活性層5に作用させる磁場を強くする
ことができるので、これらは磁性物質で構成すると良
い。
【0036】図6に示す状態から、図7に示すように、
基板2上に、ブラッグ反射層3,N層4,活性層5,P
層6,ブラッグ反射層8及び電極10,13の部分を避
けて絶縁層25を成膜する。この成膜プロセスは、例え
ば、ブラッグ反射層3,N層4,活性層5,P層6,ブ
ラッグ反射層8及び電極10,13が形成された基板2
上にレジストを塗布し、露光及び現像処理を行ってブラ
ッグ反射層3,N層4,活性層5,P層6,ブラッグ反
射層8及び電極10,13上にのみレジストを残してこ
れらを覆い、この上から絶縁層25を成膜した後にレジ
ストのみを適当な溶媒で溶解して除去する、いわゆるリ
フトオフ法で行なうことができる。絶縁層25の材質と
しては、SiO2やSi3N4等が好適である。
【0037】絶縁層25上には、図8に示すように、励
磁コイル7を構成するコイル巻線層26を形成する。こ
のコイル巻線層26も前述のリフトオフ法その他の方法
で形成することが可能である。コイル巻線層26の材質
としては、AlやCu等が好適である。コイル巻線層26の
両端には接続パッド27,28が形成されている。コイ
ル巻線層26は光軸23に対して略同心円状となる形状
にし、更に、図1に示すように、ベース17及びキャッ
プ18の形状も光軸23に対して略軸対称となるように
する。このような構成とすることにより、コイル巻線層
26に電流を流すことにより発生する磁場は、ブラッグ
反射層3,8とN層4と活性層5とP層6に対して光軸
23に略一致した方向に作用させることができる。コイ
ル巻線層26と基板2の間は絶縁層25によって絶縁し
ている。
【0038】図8に示すコイル巻線層26の上には、図
9に示すように、絶縁層29を成膜すると共に該絶縁層
29には前記接続パッド27と導通が取れるようにコン
タクトホール30を形成する。絶縁層29の材質として
は、SiO2やSi3N4等が好適である。この絶縁層29の上
にも、図10に示すように、光軸23に対して略同心円
状のコイル巻線層31を形成する。コイル巻線層31の
両端には接続パッド32,33を形成し、接続パッド3
2はコンタクトホール30を介して接続パッド27と電
気的に接続する。図8に示すコイル巻線層26と図10
に示すコイル巻線層32は、コンタクトパッド27,3
2の部分を除いて絶縁層29により絶縁されている。
【0039】図10に示すコイル巻線層32の上には、
図11に示すように、絶縁層34を成膜し、更に、図8
に示すコンタクトパッド28と導通が取れるように絶縁
層29と絶縁層24にコンタクトホール35を形成し、
図10に示すコンタクトパッド33と導通が取れるよう
に絶縁層35にコンタクトホール36を形成する。この
上から、図12に示すように、電極9,14を形成す
る。電極9はコンタクトホール35を介してコンタクト
パッド28に接続し、電極14はコンタクトホール36
を介してコンタクトパッド33と接続する。図8に示す
コイル巻線層26と図10に示すコイル巻線層31は、
電極9と電極14の間に電流を流したときに、光軸23
に沿った同じ向きの磁場を発生するように形成される。
こ実施形態では、コイル巻線層を2層としたが、より強
い磁場を印加するために、更に多層としても良い。
【0040】レーザ光源1は円偏光の光を放射する光源
であり、円偏光の光の放射には電子の角運動量が関与し
ている。電子の角運動量にはスピン角運動量と軌道角運
動量があり、円偏光の光を放射するためには、遷移の前
後でスピンが反転するか、hをプランク定数として軌道
角運動量が±h/(2π)だけ変化しなければならな
い。フェルミ準位近傍の電子の波数と、GaAs等の半導体
のバンド間遷移により放射される光の波数を比較する
と、一般には、電子の波数の方がはるかに大きくなる。
このため、電子と電磁場の相互作用ハミルトニアンの行
列要素の大きさを比較すると、スピンが反転する遷移に
関する行列要素よりも、スピンが反転せず、軌道角運動
量が±h/(2π)だけ変化する遷移に関する行列要素
の方がはるかに大きくなる。よって、スピンが変化せ
ず、軌道角運動量が変化する遷移について説明する。こ
の遷移は、価電子帯について、正孔を用いて考えること
にすると、互いに逆向きのスピンを持った電子と正孔の
結合となる。
【0041】活性層5は量子井戸構造を成しており、図
1に示したz軸方向の運動が量子化されている。更に上
向きの磁場を印加した場合は、この磁場は活性層5に垂
直に印加されることになり、活性層5の膜面内の運動に
よるエネルギーはランダウ準位となる。この場合、電子
及び正孔の波動関数は軌道角運動量のz方向成分の固有
関数となり、電子のエネルギーE及び正孔のエネルギー
E'は、電子の軌道角運動量のz方向成分をMz、正孔
の軌道角運動量のz方向成分をMz'として次式のよう
になる。
【0042】
【数1】
【0043】
【数2】
【0044】ここで、Ez及びEz'は、それぞれ伝導
帯の電子と価電子帯の正孔のz軸方向の運動によるエネ
ルギーであり、第1サブバンドに関するエネルギーEz
とエネルギーEz'の和がバンドギャップを与えるよう
に定義されているものとする。また、i及びi'は、z
軸を中心とした極座標を考えたときの電子と正孔の半径
方向の運動に関係した量子数である。
【0045】z軸方向に光が放射される場合の軌道角運
動量Mzの固有関数の間の遷移に関する選択の規則を電
子と正孔の結合の形に翻訳すると、
【0046】
【数3】
【0047】を満たす電子と正孔のペアのみが結合する
ことができる、となる。z軸正方向に伝播する光につい
て考えてみると、軌道角運動量MzとMz'の和が正の
場合は左円偏光の光が放射され、負の場合は右円偏光の
光が放射される。
【0048】ここで、j>0とする。すると、結合が許
されるj'は、j'=−j±1に限られる。(数2)よ
り、他の量子数が同じであれば、j'=−j−1に対す
る正孔のエネルギーは、j'=−j+1に対するエネル
ギーよりも大きくなる。有限の正の温度においては、エ
ネルギーの低い準位の方が、電子もしくは正孔に占有さ
れている確率が高くなるので、j'=−j+1の正孔が
電子と結合する確率の方が、j'=−j−1の正孔が電
子と結合する確率よりも大きくなる。つまり、右円偏光
の光が放射される確率の方が、左円偏光の光が放射され
る確率よりも大きくなる。j<0についても、j'=−
j±1の正孔のみが電子と結合できるが、(数2)よ
り、正のj'についてはj'が変化しても正孔のエネルギ
ーは変化せず、右円偏光に関する利得と左円偏光に関す
る利得は同じになる。
【0049】ここで、活性層5内の電子及び正孔に関す
る状態密度について考えてみる。活性層5には垂直方向
に磁場が作用しているので、活性層5の面内の運動に関
する電子及び正孔のエネルギーはランダウ準位となって
離散的となる。活性層5が量子井戸構造を成しており、
活性層5に関する垂直方向の運動に関するエネルギーも
離散的になるために、状態密度はデルタ関数的になる。
しかし、活性層5に作用させる磁場の強さを1T程度
(通常の鉄系の材料の飽和磁束密度程度)とし、電子及
び正孔の有効質量を真空中の電子の質量に等しいと仮定
すると、ランダウ準位間のエネルギー差は、約9.28×10
の-24乗Jとなる。このレーザの動作温度を300Kとする
と、フェルミ準位近傍では分布関数は、約4.14×10の-2
1乗Jの範囲で広がってしまう。ランダウ準位間のエネ
ルギー差よりも分布関数の広がりの方が十分大きいの
で、状態密度は通常の量子井戸と同じと見て良い。よっ
て、活性層5に垂直な方向の運動に関する量子数が同じ
である準位のみについて考えると、状態密度はエネルギ
ー準位によらず一定値となる。よって、活性層5に垂直
な方向の運動に関する量子数が同じである準位のみにつ
いて考えると、j>0なる準位がj<0なる準位よりも
エネルギーが高くなっても状態密度は変化せず、一定値
となる。活性層5に垂直方向に光が放射される場合に
は、活性層5に垂直な方向の運動に関する量子数は保存
されるので、この量子数がある一定の値である場合のみ
を考察しても一般性を失わない。バルクの活性層の場合
について考える。磁場を作用させても、同一の量子数で
記述される準位近傍の状態蜜度は変化しない。このた
め、磁場の作用によって、ある量子数で記述される準位
のエネルギーが増加した場合は、状態密度関数はこの増
加した分だけエネルギーの大きい方へシフトする。バル
クの活性層では、一般に、状態密度はエネルギーの平方
根に比例して増加するので、状態密度関数がエネルギー
の大きい方へシフトした場合には、シフトする前と同じ
エネルギーレベルで比較すると状態密度は小さくなる。
光に関する活性層5の利得は、準位間を遷移する確率
と、状態密度と分布関数の積に比例するので、状態密度
が小さくなるバルクの活性層よりも状態密度の変化しな
い量子井戸の活性層の方が左右の円偏光について利得の
差を大きくするすることができる。また、バルクの活性
層でも、理想的には電子及び正孔の波動関数は軌道角運
動量のz方向成分の固有関数となるが、現実には結晶欠
陥があるために、波動関数は軌道角運動量のz方向成分
の固有関数とはならない。しかし活性層5の厚さを数十
nmとすると、活性層5に結晶欠陥ができる確率は小さく
なり、バルクの場合に比較してより理想に近い形で動作
する。更に、厚さが数十nmになると、活性層5は、電子
のエネルギーが離散的となる量子井戸となる。即ち、活
性層5内に結晶欠陥がなくなる程度に活性層5を薄くす
ると、活性層5は不可避に量子井戸になると考えて良
い。これらの効果により、トータルとして右円偏光に関
する利得の方が大きくなり、右円偏光の光が放射され
る。
【0050】図13は、励磁コイル7に電流を供給する
励磁コイル駆動回路を示している。励磁コイル7にはコ
ンデンサ41が直列に接続されており、両者の両端には
発振器42から周波数fの正弦波状の電圧が印加されて
いる。励磁コイル7のインダクタンスをLとすると、コ
ンデンサ41の静電容量Cは次式を満たすように選ばれ
る。
【0051】
【数4】
【0052】一般に、コイルに高周波の電流を流す場合
は、電流の振幅が一定でも周波数に比例してコイル両端
の電圧が高くなってしまい、高周波で電流を流すことが
難しくなる。しかし、図13のように、励磁コイル7と
直列にコンデンサ41を接続して共振回路を構成するこ
とにより、発振器42の出力電圧を小さくすることがで
きるようになる。また、周波数を可変したい場合は、コ
ンデンサ41の代わりにダイオードを接続し、接続した
ダイオードに逆バイアスがかかるように発振器41の出
力にオフセットを与え、逆バイアスの大きさによってダ
イオードの静電容量を変化させるようにても良い。ま
た、回路の設計上、電圧は高くできるが電流を取り出す
のが難しい場合は、励磁コイル7と並列にコンデンサを
接続すると良い。このようにして励磁コイル7に周波数
fの交流電流を流して磁場の向きを周波数fで反転させ
ることにより、放射する光の円偏光方向を周波数fで切
り換えることがてきる。
【0053】図14、本発明になる光通信装置の一実施
形態を示している。送信駆動処理装置51は、上位の情
報処理装置から入力される情報に基づいた駆動電流をケ
ーブル52を介してレーザー光源1に供給する。レーザ
ー光源1は、図1〜図13を参照して説明したレーザー
光源1であり、活性層5に電流を供給することにより光
を放射し、励磁コイル7に流す電流の向きを切り換える
ことにより、放射される光の偏光状態を右円偏光または
左円偏光に切り換えることができる。レーザー光源1か
ら放射された光は、レンズ53によって光ファイバ54
の一端面に供給される。光ファイバ54に供給された光
は該光ファイバ54内を伝播し、反対側の端面から放出
される。光ファイバ54から放出された光は、レンズ5
5でコリメートされる。光ファイバ54に供給された光
の偏光状態は左右何れかの円偏光であるが、レンズ55
でコリメートされた段階の光は、光ファイバ54に供給
された光が左右何れの円偏光であるかによって、長軸の
向きが互いに垂直で回転方向の反対な楕円偏光になる。
レンズ55でコリメートされた光は、4分の1波長板5
6と2分の1波長板57を通って偏光ビームスプリッタ
58に入射する。4分の1波長板56の主軸はレンズ5
5を通った光の楕円偏光の主軸の方向と一致するよう調
節してあり、4分の1波長板56を通った段階での光は
直線偏光になる。偏光方向は、光ファイバ54に供給さ
れた段階で右円偏光であるか、右円偏光であるかによっ
て互いに垂直となる。2分の1波長板57は、これらの
偏光方向を図14に示すy軸またはz軸に平行とする。
ここでは、例えば、光ファイバ54に供給された右円偏
光の光が偏光ビームスプリッタ58に入射する段階では
y軸方向に偏光した直線偏光の光となり、光ファイバ5
4に供給された左円偏光の光が偏光ビームスプリッタ5
8に入射する段階ではz軸方向に偏光した直線偏光の光
となるものとする。y軸方向に偏光した光は、偏光ビー
ムスプリッタ58を透過してレンズ59で集光され、フ
ォトダイオード60により電気信号に変換される。z軸
方向に偏光した光は、偏光ビームスプリッタ58で反射
されてレンズ61で集光され、フォトダイオード62に
より電気信号に変換される。単にレーザー光源1から放
射される光の強度を変調する場合に比較して、偏光の状
態にも情報を乗せることができるので、光の強度のみを
変調する従来の光通信装置よりも多くの情報を送ること
が可能となる。具体的には、強度のみの変調では、発光
と非発光の2つの状態で情報を表現することになるの
で、3回のクロックの組み合わせの場合では、2の3乗
で8組の組み合わせである。しかし、これに、更に偏光
方向を変調する場合は、右円偏光発光(フォトダイオー
ド60からフォトカレントが出力される)と左円偏光発
光(フォトダイオード62からフォトカレントが出力さ
れる)と非発光の3つの状態を取ることができるので、
2回のクロックの組み合わせでも、3の2乗で9組の組
み合わせを得ることができる。
【0054】フォトダイオード60,62で電気信号に
変換された情報は、受信処理装置63に入力して処理さ
れ、上位の情報処理装置に出力される。
【0055】図15は、送信駆動処理装置51の内部構
成を示している。この送信駆動処理装置51は、パルス
発生回路64,コイル駆動回路65及び活性層駆動回路
66から構成されている。パルス発生回路64には、3
本の入力信号線67,68,69から各々“1”に対応
する電圧(例えば5V)と、これと異なる“0”に対応
する電圧(例えば0V)の電気パルスの組み合わせで送
信すべき情報が入力される。この電気パルスは、適当な
クロックに同期させてある。パルス発生回路51は、入
力信号線67,68,69から1組のパルスが入力され
る度にコイル駆動回路65と活性層駆動回路66に各々
2個の電気パルスを送る。これも“1”に対応する電圧
と、これと異なる“0”に対応する電圧の2種類の電圧
である。入力信号線67,68,69の電圧に対して、
パルス発生回路64からコイル駆動回路65と活性層駆
動回路66へ送る電圧パルスの組み合わせは表1のよう
になっている。
【0056】
【表1】
【0057】コイル駆動回路65は、パルス発生回路6
4からの電気パルスが“0”に対応する電圧であった場
合にはレーザ光源1から右円偏光の光を放射する向きに
励磁コイル7に電流を供給し、“1”に対応する電圧で
あった場合にはレーザ光源1から左円偏光の光を放射す
る向き励磁コイル7に電流を供給する。活性層駆動回路
66は、パルス発生回路64からの電気パルスが“0”
に対応する電圧であった場合には活性層5には電流を供
給せず、“1”に対応する電圧であった場合には活性層
5に電流を供給してレーザ光源1を発光させる。このよ
うにすると、入力信号線67,68,69から1組の電
気パルスが入力されると、レーザ光源1からは2個の光
パルスが放射される(非発光も強度0の光パルスと考え
る)。これを表に纏めると、表2のようになる。表2に
おいて、“右”は右円偏光の光が放射されること、
“左”は左円偏光の光が放射されることを示している。
【0058】
【表2】
【0059】レーザ光源1から左右の円偏光の光パルス
が放射されると、前述したように、フォトダイオード6
0,62に光パルスが入射し、該フォトダイオード6
0,62から受信処理装置63に電気パルスが入力され
る。フォトダイオード60,62に光が入射されない場
合のフォトダイオード60,62のフォトカレントを
“0”とし(この“0”は、2進数の“0”に対応させ
る意味の“0”であって、必ずしも電流値0Aを意味す
るものではない)、光が入射した場合のフォトカレント
を“1”とする(この“1”は、2進数の“1”に対応
させる意味の“1”であって、必ずしも電流値1Aを意
味するものではない)。このようにすると、レーザ光源
1からの光パルスに対応して、フォトダイオード60,
62から出力される電流パルスは表3のようになる。
【0060】
【表3】
【0061】図16に示すように、受信処理装置63は
3本の出力信号線70,71,72を備える。受信処理
装置63は、フォトダイオード60,62から各々2個
の電流パルスが入力されると、3本の出力信号線70,
71,72から“0”に対応する電圧または“1”に対
応する電圧の電気パルスをそれぞれの出力信号線70,
71,72に1個づつ出力する。受信処理装置63は、
これらの入出力関係が表4のようになるような論理処理
を実行する。表4において、“0”はフォトダイオード
60,62の両方から“0”が入力されていることを示
し、“60から”はフォトダイオード60から“1”が
入力されていることを示し、“62から”はフォトダイ
オード62から“1”が入力されていることを示してい
る(両方のフォトダイオード60,62から同時に
“1”が入力されることはない)。
【0062】
【表4】
【0063】このようにすることにより、入力信号線6
7,68,69から入力される1組の電気パルスに対し
て、出力信号線70,71,72から出力される電気パ
ルスの関係は表5に示すようになる。こうして、送信駆
動処理装置51から受信処理装置63に情報が伝送され
る。
【0064】
【表5】
【0065】
【発明の効果】本発明は、比較的小さな制御電流で円偏
光の光を放射させることができ、その偏光方向を制御す
ることにより1つの光源からより多くの情報を含んだ光
を発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる光パルス発生装置の縦断側面図で
ある。
【図2】本発明になる光パルス発生装置のレーザー光源
における基板上にブラッグ反射層及びN層をエピタキシ
ャル成長させる製造プロセスを示している。
【図3】図2に示す製造プロセスで形成したブラッグ反
射層及びN層を加工するためのレジスト層を形成する製
造プロセスを示している。
【図4】図3に示したブラッグ反射層及びN層をエッチ
ング加工する製造プロセスを示している。
【図5】図4に示す製造プロセスで形成したN層上に活
性層,P層及び他方のブラッグ反射層を形成する製造プ
ロセスを示している。
【図6】図5に示す製造プロセスで形成したN層とP層
に電極を形成する製造プロセスを示している。
【図7】図6に示した基板上に絶縁層を形成する製造プ
ロセスを示している。
【図8】図7に示す製造プロセスで形成した絶縁層上に
励磁コイルを構成する1つのコイル巻線層を形成する製
造プロセスを示している。
【図9】図8に示す製造プロセスで形成したコイル巻線
層上に次の絶縁層を形成する製造プロセスを示してい
る。
【図10】図9に示す製造プロセスで形成した絶縁層上
に励磁コイルを構成する他のコイル巻線層を形成する製
造プロセスを示している。
【図11】図10に示す製造プロセスで形成した他のコ
イル巻線層上に次の絶縁層を形成する製造プロセスを示
している。
【図12】図10に示す製造プロセスで形成した絶縁層
上に電極を形成する製造プロセスを示している。
【図13】本発明になるレーザー光源における励磁コイ
ル駆動回路図である。
【図14】本発明になる光通信装置のブロック図であ
る。
【図15】図14に示す光通信装置における送信駆動処
理装置の内部構成を示すブロック図である。
【図16】図14に示す光通信装置における受信処理装
置のブロック図である。
【符号の説明】
1…レーザー光源、2…基板、3,8…ブラッグ反射
層、4…N型半導体の層、5…活性層、6…P型半導体
の層、7…励磁コイル、9,10,13,14…電極、
11,12,15,16…電極ピン、17…ベース、1
8…キャップ、19…ガラス窓、20…レンズ、21…
4分の1波長板、22…偏光ビームスプリッタ、23…
光軸。
フロントページの続き (72)発明者 村主 文隆 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 明石 照久 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電流を流すことにより光を放射する活性層
    を挟んで向かい合うように設置されて前記活性層から放
    射される光に対して共鳴を起こす共振器を構成する反射
    手段を備え、前記活性層が前記共振器で共鳴する光軸に
    対して略軸対称構造をした光源装置において、 前記活性層と前記共振器に作用させる磁場を発生する磁
    場発生手段を設置すると共に前記活性層が量子井戸構造
    を成すようにしたことを特徴とする光源装置。
  2. 【請求項2】光源と4分の1波長板とを備え、前記光源
    から放射された光を前記4分の1波長板を通して装置外
    に放射するようにした光源装置において、 前記光源は、光軸方向の磁場が作用すると円偏光の光を
    放射する発光部と、前記発光部に作用させる光軸方向の
    磁場の極性を反転可能に発生する磁場発生手段を備えた
    ことを特徴とする光源装置。
  3. 【請求項3】光源と4分の1波長板を備え、前記光源か
    ら放射された光を前記4分の1波長板を通して装置外に
    放射するようにした光源装置において、 前記光源は、電流を流すことにより光を放射する活性層
    を挟んで向かい合うように設置されて前記活性層から放
    射される光に対して共鳴を起こす共振器を構成する反射
    手段と、前記共振器で共鳴する光の光軸に対して略軸対
    称構造を成すように設置された前記活性層と、前記活性
    層と前記共振器に前記光軸に一致する方向の磁場を印加
    する磁場発生手段を備えたことを特徴とする光源装置。
  4. 【請求項4】レーザー光源と、4分の1波長板とを備
    え、前記レーザー光源から放射された光を前記4分の1
    波長板を通して装置外に放射する光源装置において、 前記レーザー光源は、電流を流すことにより光を放射す
    る活性層を挟んで向かい合うように設置されて前記活性
    層から放射される光に対して共鳴を起こす共振器を構成
    する反射手段と、前記活性層と前記共振器に磁場を印加
    する磁場発生手段を備え、前記活性層が前記共振器で共
    鳴する光軸に対して略軸対称構造を成すと共に量子井戸
    構造を成していることを特徴とする光源装置。
  5. 【請求項5】偏光光を発生する光源と、4分の1波長板
    と、前記光源が発生する偏光光を前記4分の1波長板を
    介して入射する偏光分離素子を備え、前記偏光分離素子
    は入射光を該偏光分離素子の主軸に平行な直線偏光成分
    と垂直な直線偏光成分に分離し、またはその一方のみを
    出力する光源装置において、 前記光源は、光軸方向に磁場を作用させることにより円
    偏光の光を放射する発光部と、前記発光部に作用させる
    前記光軸方向の磁場を発生する磁場発生手段を備え、前
    記4分の1波長板と前記偏光分離素子は主軸を略一致さ
    せて設置し、前記光源から放射された光を前記4分の1
    波長板を通して前記偏光分離素子に入射させるようにし
    たことを特徴とする光源装置。
  6. 【請求項6】偏光光を発生する光源と、4分の1波長板
    と、前記光源が発生する偏光光を前記4分の1波長板を
    介して入射する偏光分離素子とを備え、前記偏光分離素
    子は入射光を該偏光分離素子の主軸に平行な直線偏光成
    分と垂直な直線偏光成分に分離し、またはその一方のみ
    を出力する光源装置において、 前記光源は、電流を供給することにより光を放射する活
    性層と、前記活性層に電流を供給する電極と、前記活性
    層から放射される光を反射するように前記活性層を挟ん
    で向かい合わせに設置され、前記活性層から放射される
    光に対して共鳴を起こす共振器を形成する反射手段と、
    前記活性層または共振器に作用させる磁場を発生させる
    磁場発生手段とを備え、前記活性層は前記共振器で共鳴
    を起こす光の光軸に対し略軸対称構造を成し、前記磁場
    の方向を前記共振器で共鳴を起こす光の光軸に略一致さ
    せ、更に前記4分の1波長板と前記偏光分離素子の主軸
    を略一致させて設置したことを特徴とする光源装置。
  7. 【請求項7】レーザー光源と、4分の1波長板と、前記
    レーザー光源が発生するレーザー光を前記4分の1波長
    板を介して入射する偏光分離素子とを備え、前記偏光分
    離素子は入射したレーザー光を該偏光分離素子の主軸に
    平行な直線偏光成分と垂直な直線偏光成分に分離し、ま
    たはその一方のみを出力する光学装置において、 前記レーザー光源は、電流を流すことにより光を放射す
    る活性層を挟んで向かい合うように設置されて前記活性
    層から放射される光に対して共鳴を起こす共振器を構成
    する反射手段と、前記共振器で共鳴する光軸に対して略
    軸対称構造を成した量子井戸構造の前記活性層と、前記
    活性層と前記共振器に磁場を印加する磁場発生手段とを
    備え、前記4分の1波長板と前記偏光分離素子はその主
    軸を略一致させて設置されたことを特徴とする光源装
    置。
  8. 【請求項8】請求項1〜7の1項において、前記磁場発
    生手段は、励磁コイルを備えたことを特徴とする光源装
    置。
  9. 【請求項9】請求項8において、前記励磁コイルは、コ
    ンデンサが接続され、該励磁コイルのインダクタンスと
    前記コンデンサのキャパシタンスによって決まる共振周
    波数で振動する電圧が印加されることを特徴とする光源
    装置。
  10. 【請求項10】請求項1〜7の1項において、該光源装
    置は、磁性を有する物質から作られた密閉容器に密閉さ
    れていることを特徴とする光源装置。
  11. 【請求項11】光源と、前記光源から放射する光の強
    度,位相または偏光を伝達すべき情報に従って制御する
    制御手段と、前記光源から放射された光を検出する光検
    出器と、前記光源から放射された光を前記光検出器に導
    く光学手段を備えた光通信装置において、 前記光源は、光軸方向に磁場を作用させることにより円
    偏光の光を放射する発光部と、前記発光部に作用させる
    前記光軸方向の磁場を前記制御手段に制御されて発生す
    る磁場発生手段を備え、 前記光学手段は、4分の1波長板と、前記光源から光を
    入射する偏光分離素子を備え、この偏光分離素子は、該
    偏光分離素子の主軸に平行な直線偏光成分と垂直な直線
    偏光成分に入射光を分離し、またはその一方のみを取り
    出し、前記4分の1波長板と前記偏光分離素子はその主
    軸が略一致するように設置されて前記光源から放射した
    光を前記4分の1波長板を通して前記偏光分離素子に入
    射させ、 前記光検出器は、前記偏光分離素子で分離または取り出
    された光を検出することを特徴とする光通信装置。
  12. 【請求項12】光源と、前記光源から放射する光の強
    度,位相または偏光を伝達すべき情報に従って制御する
    制御手段と、前記光源から放射された光を検出する光検
    出器と、前記光源から放射された光を前記光検出器に導
    く光学手段を備えた光通信装置において、 前記光源は、電流を供給することにより光を放射する活
    性層と、前記制御手段に制御されて前記活性層に電流を
    供給する電極と、前記活性層から放射される光を反射す
    るように前記活性層を挾んで向かい合わせて設置され、
    前記活性層から放射される光に対し共鳴をおこす共振器
    を構成する反射手段と、前記活性層または共振器に作用
    させる磁場を前記制御手段に制御されて発生する磁場発
    生手段とを備え、前記活性層は前記共振器で共鳴を起こ
    す光の光軸に対し略軸対称構造を成すと共に前記磁場発
    生手段で作用させる磁場の方向が前記共振器で共鳴を起
    こす光の光軸と略一致するように構成され、 前記光学手段は、4分の1波長板と、前記光源から光を
    入射する偏光分離素子を備え、この偏光分離素子は、該
    偏光分離素子の主軸に平行な直線偏光成分と垂直な直線
    偏光成分に入射光を分離し、またはその一方のみを取り
    出し、前記4分の1波長板と前記偏光分離素子はその主
    軸が略一致するように設置されて前記光源から放射した
    光を前記4分の1波長板を通して前記偏光分離素子に入
    射させ、 前記光検出器は、前記偏光分離素子で分離または取り出
    した光を検出することを特徴とする光通信装置。
  13. 【請求項13】レーザー光源と、前記レーザー光源から
    放射される光の強度,位相または偏光を制御する制御手
    段と、前記レーザー光源から放射された光を検出する光
    検出器と、前記レーザー光源から放射された光を前記光
    検出器に導く光学手段を備えた光通信装置において、 前記レーザー光源は、電流を流すことにより光を放射す
    る活性層を挟んで向かい合うように設置されて前記活性
    層から放射される光に対して共鳴を起こす共振器を構成
    する反射手段と、前記活性層と前記共振器に印加する磁
    場を前記制御手段に制御されて発生する磁場発生手段を
    備え、前記活性層が前記共振器で共鳴する光軸に対して
    略軸対称構造を成すと共に量子井戸構造を成しており、 前記光学手段は、4分の1波長板と、前記光源から光を
    入射する偏光分離素子を備え、この偏光分離素子は、該
    偏光分離素子の主軸に平行な直線偏光成分と垂直な直線
    偏光成分に入射光を分離し、またはその一方のみを取り
    出し、前記4分の1波長板と前記偏光分離素子はその主
    軸が略一致するように設置されて前記光源から放射した
    光を前記4分の1波長板を通して前記偏光分離素子に入
    射させ、 前記光検出器は、前記偏光分離素子で分離または取り出
    した光を検出することを特徴とする光通信装置。
  14. 【請求項14】請求項11〜13の1項において、前記
    光学手段は、更に光ファイバーを備えたことを特徴とす
    る光通信装置。
  15. 【請求項15】請求項11〜13の1項において、前記
    磁場発生手段は、励磁コイルを備えたこと特徴とする光
    通信装置。
JP8023768A 1996-02-09 1996-02-09 光源装置及び光通信装置 Pending JPH09219564A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8023768A JPH09219564A (ja) 1996-02-09 1996-02-09 光源装置及び光通信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8023768A JPH09219564A (ja) 1996-02-09 1996-02-09 光源装置及び光通信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09219564A true JPH09219564A (ja) 1997-08-19

Family

ID=12119535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8023768A Pending JPH09219564A (ja) 1996-02-09 1996-02-09 光源装置及び光通信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09219564A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003065525A1 (fr) * 2002-01-29 2003-08-07 Japan Science And Technology Agency Laser a semi-conducteurs a spin de polarisation circulaire utilisant un semi-conducteur magnetique et procede de generation de faisceaux laser
WO2009089739A1 (en) * 2008-01-11 2009-07-23 Industrial Technology Research Institute Light emitting device within magnetic field
WO2009107624A1 (ja) * 2008-02-27 2009-09-03 アルプス電気株式会社 円偏光発光素子
WO2009107627A1 (ja) * 2008-02-27 2009-09-03 アルプス電気株式会社 円偏光発光素子
WO2010003386A2 (zh) * 2009-07-10 2010-01-14 财团法人工业技术研究院 发光元件及其封装结构
US7858991B2 (en) 2008-01-11 2010-12-28 Industrial Technology Research Institute Light emitting device with magnetic field
US7928463B2 (en) 2008-01-11 2011-04-19 Industrial Technology Research Institute Light emitting device
TWI393268B (zh) * 2008-12-26 2013-04-11 Ind Tech Res Inst 發光元件
US8502259B2 (en) 2008-01-11 2013-08-06 Industrial Technology Research Institute Light emitting device
US8536614B2 (en) 2008-01-11 2013-09-17 Industrial Technology Research Institute Nitride semiconductor light emitting device with magnetic film
US8781076B2 (en) 2010-01-07 2014-07-15 Saitama Medical University Phase controller
CN113938213A (zh) * 2021-10-15 2022-01-14 西南交通大学 一种宽带微波与毫米波多普勒效应的光子学仿真方法

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003065525A1 (fr) * 2002-01-29 2003-08-07 Japan Science And Technology Agency Laser a semi-conducteurs a spin de polarisation circulaire utilisant un semi-conducteur magnetique et procede de generation de faisceaux laser
US7254150B2 (en) 2002-01-29 2007-08-07 Japan Science And Technology Agency Circular polarization spin semiconductor laser using magnetic semiconductor and laser beam generating method
US8536614B2 (en) 2008-01-11 2013-09-17 Industrial Technology Research Institute Nitride semiconductor light emitting device with magnetic film
WO2009089739A1 (en) * 2008-01-11 2009-07-23 Industrial Technology Research Institute Light emitting device within magnetic field
US8502259B2 (en) 2008-01-11 2013-08-06 Industrial Technology Research Institute Light emitting device
US7928463B2 (en) 2008-01-11 2011-04-19 Industrial Technology Research Institute Light emitting device
US7906786B2 (en) 2008-01-11 2011-03-15 Industrial Technology Research Institute Light emitting device
US7858991B2 (en) 2008-01-11 2010-12-28 Industrial Technology Research Institute Light emitting device with magnetic field
WO2009107627A1 (ja) * 2008-02-27 2009-09-03 アルプス電気株式会社 円偏光発光素子
WO2009107624A1 (ja) * 2008-02-27 2009-09-03 アルプス電気株式会社 円偏光発光素子
TWI393268B (zh) * 2008-12-26 2013-04-11 Ind Tech Res Inst 發光元件
WO2010003386A3 (zh) * 2009-07-10 2010-06-03 财团法人工业技术研究院 发光元件及其封装结构
WO2010003386A2 (zh) * 2009-07-10 2010-01-14 财团法人工业技术研究院 发光元件及其封装结构
US8781076B2 (en) 2010-01-07 2014-07-15 Saitama Medical University Phase controller
CN113938213A (zh) * 2021-10-15 2022-01-14 西南交通大学 一种宽带微波与毫米波多普勒效应的光子学仿真方法
CN113938213B (zh) * 2021-10-15 2022-12-06 西南交通大学 一种宽带微波与毫米波多普勒效应的光子学仿真方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Kaur et al. Hybrid and heterogeneous photonic integration
JP2928532B2 (ja) 量子干渉光素子
Johnson et al. Beam steering via resonance detuning in coherently coupled vertical cavity laser arrays
US9454061B1 (en) Quantum coherent microwave to optical conversion scheme employing a mechanical element and a squid
JP4004984B2 (ja) 電磁界発生素子、情報記録再生ヘッドおよび情報記録再生装置
JPH09219564A (ja) 光源装置及び光通信装置
US7610071B2 (en) Tunable, superconducting, surface-emitting teraherz source
EP1022543A1 (en) Gyroscope
US6960779B2 (en) Photon source and method of operating a photon source
US4516073A (en) Magnetometer probe using a thin-film magnetic material as a magneto-optic sensor
JPS6254991A (ja) 半導体レ−ザ装置
Alharthi et al. 1300 nm optically pumped quantum dot spin vertical external-cavity surface-emitting laser
US20190391459A1 (en) Light steering apparatus and system including the light steering apparatus
US9300308B2 (en) Light emitting device and atomic oscillator
US5465171A (en) Optical modulator device using a thin film resonator
JPS63280484A (ja) 半導体装置
JPH0563301A (ja) 半導体光素子および光通信システム
US20230408853A1 (en) Device for generating single photons and entangled photon pairs
JP4820980B2 (ja) p−i−n型円偏光変調発光半導体素子及びレーザ素子
JPH0983074A (ja) 磁場を用いた発光方法、および、外部磁場を用いた波長可変発光装置
US20200412085A1 (en) Device for injecting spin-polarized charge carriers and for reflecting light
US7110429B2 (en) Distributed feedback laser
JP4998865B2 (ja) 光変調装置
JPH03184388A (ja) Tmレーザー
JPH11195833A (ja) 発光デバイスおよびその使用方法