JPH09219300A - 高周波加速装置とその制御方法並びに環状加速器 - Google Patents
高周波加速装置とその制御方法並びに環状加速器Info
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- JPH09219300A JPH09219300A JP2256696A JP2256696A JPH09219300A JP H09219300 A JPH09219300 A JP H09219300A JP 2256696 A JP2256696 A JP 2256696A JP 2256696 A JP2256696 A JP 2256696A JP H09219300 A JPH09219300 A JP H09219300A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 環状加速器において、荷電粒子の空間電荷に
よる発散力を、小型,低コストで低減し、荷電粒子ビー
ムの損失を低減する。 【解決手段】 高周波加速装置は、1台の高周波加速空
胴1と、制御器11と、基本高周波発振器12aと、2
倍の高調波発振器12bと、各高周波間の位相を調整す
る位相器13と、各高周波を増幅する高周波増幅器15
a,15bと、各高周波電力を1台の高周波加速空胴1
に給電する高周波電力給電用アンテナ16と、必要に応
じてビームの特性を検出するビームモニタ17とを備え
る。高周波加速空胴1は、内導体21と、外導体22、
高周波加速間隙23と、内導体21と外導体22の間に
装荷された1本以上の環状磁性体24を備える。この環
状磁性体24の透磁率を調整し、基本高周波と同時に、
高調波も加速空胴1内に入力できるようにする。これに
より、加速空胴1は1台で済み、加速器の小型化,低コ
スト化が図れる。
よる発散力を、小型,低コストで低減し、荷電粒子ビー
ムの損失を低減する。 【解決手段】 高周波加速装置は、1台の高周波加速空
胴1と、制御器11と、基本高周波発振器12aと、2
倍の高調波発振器12bと、各高周波間の位相を調整す
る位相器13と、各高周波を増幅する高周波増幅器15
a,15bと、各高周波電力を1台の高周波加速空胴1
に給電する高周波電力給電用アンテナ16と、必要に応
じてビームの特性を検出するビームモニタ17とを備え
る。高周波加速空胴1は、内導体21と、外導体22、
高周波加速間隙23と、内導体21と外導体22の間に
装荷された1本以上の環状磁性体24を備える。この環
状磁性体24の透磁率を調整し、基本高周波と同時に、
高調波も加速空胴1内に入力できるようにする。これに
より、加速空胴1は1台で済み、加速器の小型化,低コ
スト化が図れる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はイオンシンクロトロ
ンの技術に係り、特に、空間電荷によるビームの発散を
抑制して効率的に荷電粒子ビームを加速すると共にビー
ムの運動量分散の増大を抑制するのに好適な高周波加速
装置とその制御方法並びに環状加速器に関する。
ンの技術に係り、特に、空間電荷によるビームの発散を
抑制して効率的に荷電粒子ビームを加速すると共にビー
ムの運動量分散の増大を抑制するのに好適な高周波加速
装置とその制御方法並びに環状加速器に関する。
【0002】
【従来の技術】環状加速器で荷電粒子ビームを周回させ
加速する場合、荷電粒子の空間電荷力によってビームが
発散し加速できない荷電粒子が生じてしまうという問題
がある。そこで、空間電荷力によるビーム発散を低減す
るために、従来から、高調波を用いて荷電粒子分布を進
行方向に平坦化している。ここで簡単にこの方法につい
て説明する。
加速する場合、荷電粒子の空間電荷力によってビームが
発散し加速できない荷電粒子が生じてしまうという問題
がある。そこで、空間電荷力によるビーム発散を低減す
るために、従来から、高調波を用いて荷電粒子分布を進
行方向に平坦化している。ここで簡単にこの方法につい
て説明する。
【0003】空間電荷による荷電粒子ビームの発散力
は、粒子の進行方向の分布形状に依存し、平坦分布をし
ているほうが発散力は小さい。一方、高周波加速では、
図9に示す様に、高周波電場によって形成されるRF
(高周波)バケット30と呼ばれる位相空間上の安定領
域に粒子を保ちながら加速を行う。高周波電場に捕獲さ
れた粒子32は、RFバケット30内で同期粒子31の
周りを回転しながら加速されるため、進行方向の分布
は、RFバケット30の形状に依存することになる。そ
こで、RFバケット30の形状を、図9(b)に示す様
に、ビームの進行方向に平坦化されるように調整する
と、空間電荷効果による荷電粒子ビームの発散力の低減
が可能となる。
は、粒子の進行方向の分布形状に依存し、平坦分布をし
ているほうが発散力は小さい。一方、高周波加速では、
図9に示す様に、高周波電場によって形成されるRF
(高周波)バケット30と呼ばれる位相空間上の安定領
域に粒子を保ちながら加速を行う。高周波電場に捕獲さ
れた粒子32は、RFバケット30内で同期粒子31の
周りを回転しながら加速されるため、進行方向の分布
は、RFバケット30の形状に依存することになる。そ
こで、RFバケット30の形状を、図9(b)に示す様
に、ビームの進行方向に平坦化されるように調整する
と、空間電荷効果による荷電粒子ビームの発散力の低減
が可能となる。
【0004】RFバケットは高周波電場によって形成さ
れるので、結局、高周波加速空胴に印加する高周波の波
形を調整すれば、その分布形状を平坦化することが可能
となる。そこで従来は、例えばA. Hofmann , 「Bunches
with Local Elliptic Energy Distribution」(IEEE,NS
-26,No.3,1979,p3526)に記載されている様に、基本波用
高周波加速空胴とは別に高調波用高周波加速空胴を用
い、荷電粒子ビームの分布形状の平坦化を図っている。
この従来技術を適用した環状加速器を図8に示す。
れるので、結局、高周波加速空胴に印加する高周波の波
形を調整すれば、その分布形状を平坦化することが可能
となる。そこで従来は、例えばA. Hofmann , 「Bunches
with Local Elliptic Energy Distribution」(IEEE,NS
-26,No.3,1979,p3526)に記載されている様に、基本波用
高周波加速空胴とは別に高調波用高周波加速空胴を用
い、荷電粒子ビームの分布形状の平坦化を図っている。
この従来技術を適用した環状加速器を図8に示す。
【0005】図8の環状加速器は、前段加速器2からの
荷電粒子ビームを環状加速器に入射するための入射器3
と、入射された荷電粒子ビームの軌道を偏向させる偏向
電磁石4と、ビームの発散を抑さえる収束用電磁石5
と、基本高周波用加速空胴1a及び高調波用加速空胴1
bと、ビームモニタ17とを備える。そして、高周波加
速空胴1aには、基本高周波発振器12aで発生された
基本高周波が、位相器13aと高周波増幅器15aとを
介して高周波電力供給用アンテナ16aから供給され、
高調波加速器1bには、2倍高周波発振器12bで発生
された2倍高調波が、基本高周波との間の位相を調整す
る位相器13bと高周波増幅器15bとを介して高周波
電力供給用アンテナ16bから供給されるようになって
いる。
荷電粒子ビームを環状加速器に入射するための入射器3
と、入射された荷電粒子ビームの軌道を偏向させる偏向
電磁石4と、ビームの発散を抑さえる収束用電磁石5
と、基本高周波用加速空胴1a及び高調波用加速空胴1
bと、ビームモニタ17とを備える。そして、高周波加
速空胴1aには、基本高周波発振器12aで発生された
基本高周波が、位相器13aと高周波増幅器15aとを
介して高周波電力供給用アンテナ16aから供給され、
高調波加速器1bには、2倍高周波発振器12bで発生
された2倍高調波が、基本高周波との間の位相を調整す
る位相器13bと高周波増幅器15bとを介して高周波
電力供給用アンテナ16bから供給されるようになって
いる。
【0006】環状加速器に入射された荷電粒子ビーム
は、各加速空胴1a,1bの各々に設けられている図示
しない加速間隙に励起された高周波電圧によって形成さ
れるRFバケット内に捕獲され、所望のエネルギにまで
加速される。荷電粒子ビームの受ける高周波電圧は、前
記の基本高周波と2倍の高調波とによって励起される高
周波電圧の合成値と等価となる。即ち、この合成された
高周波電圧によって形成されるRFバケット形状は、粒
子の進行方向に平坦化される。
は、各加速空胴1a,1bの各々に設けられている図示
しない加速間隙に励起された高周波電圧によって形成さ
れるRFバケット内に捕獲され、所望のエネルギにまで
加速される。荷電粒子ビームの受ける高周波電圧は、前
記の基本高周波と2倍の高調波とによって励起される高
周波電圧の合成値と等価となる。即ち、この合成された
高周波電圧によって形成されるRFバケット形状は、粒
子の進行方向に平坦化される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図10は、基本波に第
2高調波を合成したときの荷電粒子の分布形状を示す図
である。基本波:第2高調波=1:0.25の状態を同
図(a)に、以下、1:0.5を同図(b)に、1:
0.75を同図(c)に、1:1を同図(d)に示す。
この図10に示されるように、2倍高調波を基本波に合
成した場合、荷電粒子ビームの進行方向の分布を平坦化
させることが可能であることが分かる。加速間隙に励起
される高周波電圧の高調波成分が、基本波成分に対して
25%程度、最低でも10%程度ないと、平坦化は図れ
ない。
2高調波を合成したときの荷電粒子の分布形状を示す図
である。基本波:第2高調波=1:0.25の状態を同
図(a)に、以下、1:0.5を同図(b)に、1:
0.75を同図(c)に、1:1を同図(d)に示す。
この図10に示されるように、2倍高調波を基本波に合
成した場合、荷電粒子ビームの進行方向の分布を平坦化
させることが可能であることが分かる。加速間隙に励起
される高周波電圧の高調波成分が、基本波成分に対して
25%程度、最低でも10%程度ないと、平坦化は図れ
ない。
【0008】しかし従来は、荷電粒子ビームを可能な限
り高エネルギに加速するために、加速間隙の電圧が高く
なるように加速空胴内に設置する磁性体の特性を選択す
る等し、その高周波電圧強度の周波数依存性が、図11
に示す様に、高くなるようにしている。従って、基本波
用の高周波加速空胴に基本波と第2高調波とを入力した
場合、第2高調波の加速間隙電圧強度は、基本波のそれ
の100分の1以下になってしまい、実質的に荷電粒子
ビームの進行方向分布の平坦化を図ることができない。
このため従来は、図8で説明したように、基本波用の加
速空胴1aの他に、2倍高調波用の加速空胴1bを設け
ている。
り高エネルギに加速するために、加速間隙の電圧が高く
なるように加速空胴内に設置する磁性体の特性を選択す
る等し、その高周波電圧強度の周波数依存性が、図11
に示す様に、高くなるようにしている。従って、基本波
用の高周波加速空胴に基本波と第2高調波とを入力した
場合、第2高調波の加速間隙電圧強度は、基本波のそれ
の100分の1以下になってしまい、実質的に荷電粒子
ビームの進行方向分布の平坦化を図ることができない。
このため従来は、図8で説明したように、基本波用の加
速空胴1aの他に、2倍高調波用の加速空胴1bを設け
ている。
【0009】すなわち、従来は、基本波用の加速空胴の
他に、基本波に合成する高調波毎に加速空胴を設ける必
要があり、加速器システムが大型化,高コスト化してし
まうという問題がある。
他に、基本波に合成する高調波毎に加速空胴を設ける必
要があり、加速器システムが大型化,高コスト化してし
まうという問題がある。
【0010】本発明の目的は、荷電粒子ビームの進行方
向の分布を平坦化して空間電荷力による発散を抑制し、
しかも、小型化,低コスト化を図ることのできる高周波
加速装置とその制御方法並びに環状加速器を提供するこ
とにある。
向の分布を平坦化して空間電荷力による発散を抑制し、
しかも、小型化,低コスト化を図ることのできる高周波
加速装置とその制御方法並びに環状加速器を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、入射器と複
数の偏向電磁石と高周波加速空胴とを環状に配置し前段
加速器から前記入射器に入射された荷電粒子を周回させ
ながら前記高周波加速空胴に高周波電力を供給して荷電
粒子のエネルギを増加させる環状加速器において、高周
波加速空胴として共振周波数領域が広帯域化され且つ内
部に基本高周波用アンテナ及び高調波用アンテナを備え
る加速空胴を用い、前記基本高周波用アンテナに基本高
周波電力を供給し且つ同時に前記高調波用アンテナに該
基本高周波の高調波電力を供給することで、達成され
る。
数の偏向電磁石と高周波加速空胴とを環状に配置し前段
加速器から前記入射器に入射された荷電粒子を周回させ
ながら前記高周波加速空胴に高周波電力を供給して荷電
粒子のエネルギを増加させる環状加速器において、高周
波加速空胴として共振周波数領域が広帯域化され且つ内
部に基本高周波用アンテナ及び高調波用アンテナを備え
る加速空胴を用い、前記基本高周波用アンテナに基本高
周波電力を供給し且つ同時に前記高調波用アンテナに該
基本高周波の高調波電力を供給することで、達成され
る。
【0012】上記目的はまた、高周波加速空胴として、
共振周波数領域が広帯域化され且つ内部にアンテナを備
える加速空胴を用い、基本高周波電力と該基本高周波の
高調波電力とを合成した電力を前記アンテナに供給する
ことで、達成される。
共振周波数領域が広帯域化され且つ内部にアンテナを備
える加速空胴を用い、基本高周波電力と該基本高周波の
高調波電力とを合成した電力を前記アンテナに供給する
ことで、達成される。
【0013】上記目的は、好適には、基本波成分に対し
て高調波成分が少なくとも10%以上となるように高周
波加速空胴を広帯域化することで、達成される。
て高調波成分が少なくとも10%以上となるように高周
波加速空胴を広帯域化することで、達成される。
【0014】上記目的は、加速開始から加速終了までの
全使用周波数帯域で高調波電力を基本高周波電力と同時
に前記高周波加速空胴に供給することで、達成される。
全使用周波数帯域で高調波電力を基本高周波電力と同時
に前記高周波加速空胴に供給することで、達成される。
【0015】上記目的は、加速開始から加速終了までの
全使用周波数帯域のうち加速開始の低エネルギ領域での
み高調波電力を基本高周波電力と同時に前記高周波加速
空胴に供給することで、達成される。
全使用周波数帯域のうち加速開始の低エネルギ領域での
み高調波電力を基本高周波電力と同時に前記高周波加速
空胴に供給することで、達成される。
【0016】基本高周波電力と同時に高調波電力を高周
波加速空胴に入力するため、荷電粒子の進行方向の分布
は平坦化され、空間電荷力による発散が抑制される。従
来は周回する荷電粒子ビームの高エネルギ化のみを目指
していたため、1つの周波数の高周波電力を供給する高
周波加速空胴には高調波を入力することはできなかった
が、本発明では、荷電粒子ビームの高エネルギ化をある
程度犠牲にして、基本周波の他にその高調波も同時に入
力できるように加速空胴を広帯域化している。このた
め、高周波加速空胴は1個で済み、システムの小型化,
低コスト化を図ることが可能となる。
波加速空胴に入力するため、荷電粒子の進行方向の分布
は平坦化され、空間電荷力による発散が抑制される。従
来は周回する荷電粒子ビームの高エネルギ化のみを目指
していたため、1つの周波数の高周波電力を供給する高
周波加速空胴には高調波を入力することはできなかった
が、本発明では、荷電粒子ビームの高エネルギ化をある
程度犠牲にして、基本周波の他にその高調波も同時に入
力できるように加速空胴を広帯域化している。このた
め、高周波加速空胴は1個で済み、システムの小型化,
低コスト化を図ることが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
参照して説明する。図7は、本発明の第1実施例に係る
環状加速器の構成図である。本実施例に係る環状加速器
は、前段加速器2からの荷電粒子ビームを環状加速器に
入射するための入射器3と、入射された荷電粒子ビーム
の軌道を偏向させる偏向電磁石4と、ビームの発散を抑
さえる収束用電磁石5と、高周波加速空胴1と、ビーム
モニタ17とを備える。高周波加速装置は、この1台の
高周波加速空胴1とこれに高周波を印加する制御装置と
で構成される。
参照して説明する。図7は、本発明の第1実施例に係る
環状加速器の構成図である。本実施例に係る環状加速器
は、前段加速器2からの荷電粒子ビームを環状加速器に
入射するための入射器3と、入射された荷電粒子ビーム
の軌道を偏向させる偏向電磁石4と、ビームの発散を抑
さえる収束用電磁石5と、高周波加速空胴1と、ビーム
モニタ17とを備える。高周波加速装置は、この1台の
高周波加速空胴1とこれに高周波を印加する制御装置と
で構成される。
【0018】図1は、図7に示す高周波加速装置の構成
図である。高周波加速装置の制御装置は、制御器11
と、基本高周波発振器12aと、2倍高調波発振器12
bと、それぞれの高周波間の位相差を調整する位相器1
3a,13bと、それぞれの高周波信号を増幅する高周
波増幅器15a,15bとを備えて成る。
図である。高周波加速装置の制御装置は、制御器11
と、基本高周波発振器12aと、2倍高調波発振器12
bと、それぞれの高周波間の位相差を調整する位相器1
3a,13bと、それぞれの高周波信号を増幅する高周
波増幅器15a,15bとを備えて成る。
【0019】高周波加速空胴1は、内導体21と、外導
体22と、内導体21に設けられた加速間隙23と、内
導体21と外導体22の間に装荷された1本以上の環状
磁性体24(図示の例では4本)と、各環状磁性体24
に巻回した高周波電力給電用アンテナ16とを備える。
外側2本の磁性体24に巻回したアンテナ16aに高周
波増幅器15aからの高周波電力102aが供給され、
内側2本の磁性体24に巻回したアンテナ16bに高周
波増幅器15bからの高周波電力102bが供給され
る。尚、17は、必要に応じてビームの特性を検出する
ビームモニタである。
体22と、内導体21に設けられた加速間隙23と、内
導体21と外導体22の間に装荷された1本以上の環状
磁性体24(図示の例では4本)と、各環状磁性体24
に巻回した高周波電力給電用アンテナ16とを備える。
外側2本の磁性体24に巻回したアンテナ16aに高周
波増幅器15aからの高周波電力102aが供給され、
内側2本の磁性体24に巻回したアンテナ16bに高周
波増幅器15bからの高周波電力102bが供給され
る。尚、17は、必要に応じてビームの特性を検出する
ビームモニタである。
【0020】制御器11からの制御信号100a,10
0bに基づき基本高周波発振器12a,2倍高調波発振
器12bから出力された各高周波信号101a,101
bは、周波数によって加速間隙23に励起される高周波
電圧の位相が異なるため、位相器13a,13bによっ
て相互間の位相差を予め調整する。また、必要に応じて
ビームモニタ17からのフィードバック信号110を用
いビームとの位相調整を行う。その後、高周波増幅器1
5a,15bによって増幅された各高周波信号102
a,102bは、高周波電力給電用アンテナ16a,1
6bを通して高周波加速空胴1に給電される。
0bに基づき基本高周波発振器12a,2倍高調波発振
器12bから出力された各高周波信号101a,101
bは、周波数によって加速間隙23に励起される高周波
電圧の位相が異なるため、位相器13a,13bによっ
て相互間の位相差を予め調整する。また、必要に応じて
ビームモニタ17からのフィードバック信号110を用
いビームとの位相調整を行う。その後、高周波増幅器1
5a,15bによって増幅された各高周波信号102
a,102bは、高周波電力給電用アンテナ16a,1
6bを通して高周波加速空胴1に給電される。
【0021】高周波電力給電用アンテナ16a,16b
は、高周波加速空胴1内に装荷された環状磁性体24に
巻回したループ状アンテナであり、磁気的結合により、
加速間隙23に加速電圧を励起する。この励起された高
周波電圧は、基本高周波信号102aと2倍高調波信号
102bによって励起される高周波電圧の合成値と等価
である。荷電粒子の進行方向の分布は、この高周波電圧
によって形成されるRFバケットの形状に依存する。す
なわち、基本高周波信号102aと2倍高調波信号10
2bの位相,振幅を調整することにより、このRFバケ
ットの形状は平坦化させる。
は、高周波加速空胴1内に装荷された環状磁性体24に
巻回したループ状アンテナであり、磁気的結合により、
加速間隙23に加速電圧を励起する。この励起された高
周波電圧は、基本高周波信号102aと2倍高調波信号
102bによって励起される高周波電圧の合成値と等価
である。荷電粒子の進行方向の分布は、この高周波電圧
によって形成されるRFバケットの形状に依存する。す
なわち、基本高周波信号102aと2倍高調波信号10
2bの位相,振幅を調整することにより、このRFバケ
ットの形状は平坦化させる。
【0022】尚、上述した図1に示す第1実施例では、
別々の環状磁性体24に高周波電力給電用アンテナ16
a,16bを設けたが、両アンテナ16a,16bを共
通の1本または複数本の環状磁性体24に設けても、同
様の効果を得ることができる。また、アンテナ16a,
16bの一方を加速間隙23に直接接続してもよい。更
に、上述した実施例では、基本高周波と2倍高調波とを
組み合わせたが、さらに高次の高調波を組み合わせても
よい。この場合、従来技術ではさらに多くの高周波加速
空胴が必要となるが、この実施例によれば、高周波加速
空胴は1台のままでよく、装置の大型化,高コスト化は
回避される。
別々の環状磁性体24に高周波電力給電用アンテナ16
a,16bを設けたが、両アンテナ16a,16bを共
通の1本または複数本の環状磁性体24に設けても、同
様の効果を得ることができる。また、アンテナ16a,
16bの一方を加速間隙23に直接接続してもよい。更
に、上述した実施例では、基本高周波と2倍高調波とを
組み合わせたが、さらに高次の高調波を組み合わせても
よい。この場合、従来技術ではさらに多くの高周波加速
空胴が必要となるが、この実施例によれば、高周波加速
空胴は1台のままでよく、装置の大型化,高コスト化は
回避される。
【0023】図2は、本発明の第2実施例に係る高周波
加速装置の構成図である。本実施例の高周波加速装置で
は、制御器11の制御信号に基づいて基本高周波発振器
12a,2倍高調波発振器12bから出力された各高周
波信号を、位相器13a,13bで位相調整した後、合
成器14により合成し、増幅器15で増幅する。そし
て、高周波加速空胴1内の各磁性体24に巻回された各
アンテナ16に、この増幅した高周波を共通に供給する
構成となっている。
加速装置の構成図である。本実施例の高周波加速装置で
は、制御器11の制御信号に基づいて基本高周波発振器
12a,2倍高調波発振器12bから出力された各高周
波信号を、位相器13a,13bで位相調整した後、合
成器14により合成し、増幅器15で増幅する。そし
て、高周波加速空胴1内の各磁性体24に巻回された各
アンテナ16に、この増幅した高周波を共通に供給する
構成となっている。
【0024】本実施例は、図1に示す第1実施例と同様
の効果を得ることができると共に、高周波増幅器15が
1台で済むため、低コスト化を図れるという効果があ
る。
の効果を得ることができると共に、高周波増幅器15が
1台で済むため、低コスト化を図れるという効果があ
る。
【0025】図3は、本発明の第3実施例に係る高周波
加速装置の構成図である。本実施例の高周波加速装置で
は、制御器11の制御信号に基づいて、発振器12が、
基本高周波と2倍高調波を予め位相を調節して合成した
後の高周波信号101として発生し、位相器13は、ビ
ームモニタ17からのフィードバック信号110を用い
て位相調整を行い、この位相器13の出力信号を高周波
増幅器15が増幅して各アンテナ16に供給する構成と
なっている。
加速装置の構成図である。本実施例の高周波加速装置で
は、制御器11の制御信号に基づいて、発振器12が、
基本高周波と2倍高調波を予め位相を調節して合成した
後の高周波信号101として発生し、位相器13は、ビ
ームモニタ17からのフィードバック信号110を用い
て位相調整を行い、この位相器13の出力信号を高周波
増幅器15が増幅して各アンテナ16に供給する構成と
なっている。
【0026】この第3実施例では、高周波発振器12,
位相器13がそれぞれ1台で済むため、第2実施例と比
べて更に低コスト化を図ることができる。
位相器13がそれぞれ1台で済むため、第2実施例と比
べて更に低コスト化を図ることができる。
【0027】図4は、本発明の第4実施例に係る高周波
加速装置の構成図である。本実施例が第3実施例(図
3)と異なる点は、高周波加速空胴1内に装荷した環状
磁性体24に直流磁場をかけてその透磁率を変化させる
ためのバイアス磁場発生手段18を設け、この高周波加
速空胴1の共振周波数をバイアス信号111により制御
して、荷電粒子ビームの周回周波数との同調制御を行う
ようにしたことである。これにより、第3実施例と比較
して、高い加速間隙電圧を得ることが可能となる。
加速装置の構成図である。本実施例が第3実施例(図
3)と異なる点は、高周波加速空胴1内に装荷した環状
磁性体24に直流磁場をかけてその透磁率を変化させる
ためのバイアス磁場発生手段18を設け、この高周波加
速空胴1の共振周波数をバイアス信号111により制御
して、荷電粒子ビームの周回周波数との同調制御を行う
ようにしたことである。これにより、第3実施例と比較
して、高い加速間隙電圧を得ることが可能となる。
【0028】図5は、上述した高周波加速装置の制御方
法(非同調制御)を説明する図である。高周波加速空胴
に給電する高周波電力の基本波周波数は、同図(a)に
示すように、加速開始時点(t=ts)から加速終了時
点(t=te)までの時間の進行に伴って増加させる。
即ち、周波数fs(例えば、0.5MHz)で加速を開
始し、加速終了時には20倍程度の周波数fe(例え
ば、10MHz)にまで増加する。
法(非同調制御)を説明する図である。高周波加速空胴
に給電する高周波電力の基本波周波数は、同図(a)に
示すように、加速開始時点(t=ts)から加速終了時
点(t=te)までの時間の進行に伴って増加させる。
即ち、周波数fs(例えば、0.5MHz)で加速を開
始し、加速終了時には20倍程度の周波数fe(例え
ば、10MHz)にまで増加する。
【0029】この基本波の運転周波数帯域(fs〜fe)
全域にわたって、加速間隙に励起される高周波電圧の基
本波成分と2倍高調波成分の比が“1:0.1”以上と
なるように設計された加速空胴、例えば環状磁性体の透
磁率が調整され前記比以上の高調波成分の高周波が基本
波と同時に入力できるように設計された加速空胴を用い
る。これにより、加速範囲における各周波数に対する基
本波と第2高調波の加速間隙電圧強度は、同図(b)〜
(c)に示すようになり、粒子の進行方向の分布形状は
平坦化する。このため、空間電荷によるビームの発散が
抑制されると共に、運動量分散の増大も抑制される。こ
の場合、高周波加速空胴の共振周波数と荷電粒子の周回
周波数との同調制御が不要となり、制御系の簡略化も図
れる。
全域にわたって、加速間隙に励起される高周波電圧の基
本波成分と2倍高調波成分の比が“1:0.1”以上と
なるように設計された加速空胴、例えば環状磁性体の透
磁率が調整され前記比以上の高調波成分の高周波が基本
波と同時に入力できるように設計された加速空胴を用い
る。これにより、加速範囲における各周波数に対する基
本波と第2高調波の加速間隙電圧強度は、同図(b)〜
(c)に示すようになり、粒子の進行方向の分布形状は
平坦化する。このため、空間電荷によるビームの発散が
抑制されると共に、運動量分散の増大も抑制される。こ
の場合、高周波加速空胴の共振周波数と荷電粒子の周回
周波数との同調制御が不要となり、制御系の簡略化も図
れる。
【0030】図6は、上述した高周波加速装置の別の制
御方法(同調制御)を説明する図である。同調制御にお
いては、高周波加速空胴の運転周波数(もしくは共振周
波数fr)と荷電粒子の周回周波数との同調させること
により、加速範囲における各周波数に対する基本波と第
2高調波の加速間隙電圧強度は、同図(b)〜(c)に
示すようになる。これにより、荷電粒子の進行方向の分
布形状は平坦化され、空間電荷によるビームの発散が抑
制されると共に運動量分散の増大も抑制される。この同
調制御の場合は、図5の非同調制御に比較して、高い加
速間隙電圧を得ることができる。
御方法(同調制御)を説明する図である。同調制御にお
いては、高周波加速空胴の運転周波数(もしくは共振周
波数fr)と荷電粒子の周回周波数との同調させること
により、加速範囲における各周波数に対する基本波と第
2高調波の加速間隙電圧強度は、同図(b)〜(c)に
示すようになる。これにより、荷電粒子の進行方向の分
布形状は平坦化され、空間電荷によるビームの発散が抑
制されると共に運動量分散の増大も抑制される。この同
調制御の場合は、図5の非同調制御に比較して、高い加
速間隙電圧を得ることができる。
【0031】尚、同調制御,非同調制御の制御方法の違
いに関わらず、必ずしも運転周波数領域全域にわたって
基本波と1つ以上の高調波とを同時に比率1:0.1以
上で加速空胴に給電する必要はなく、相対的に空間電荷
によるビーム発散の影響が大きい低エネルギ領域におい
てのみ、例えば加速開始の時点でのみ荷電粒子の分布形
状を平坦するだけでも、大きな効果を得ることができ
る。荷電粒子の分布形状の平坦化は、2倍高調波を必ず
用いる必要はなく、基本高周波と任意のn倍高調波の組
み合わせで達成できることはいうまでもない。
いに関わらず、必ずしも運転周波数領域全域にわたって
基本波と1つ以上の高調波とを同時に比率1:0.1以
上で加速空胴に給電する必要はなく、相対的に空間電荷
によるビーム発散の影響が大きい低エネルギ領域におい
てのみ、例えば加速開始の時点でのみ荷電粒子の分布形
状を平坦するだけでも、大きな効果を得ることができ
る。荷電粒子の分布形状の平坦化は、2倍高調波を必ず
用いる必要はなく、基本高周波と任意のn倍高調波の組
み合わせで達成できることはいうまでもない。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、2台目以降の加速空胴
を新たに付加することなく、1台の加速空胴で荷電粒子
の進行方向の分布を効果的に平坦化でき、小型,低コス
トの加速器で空間電荷による荷電粒子ビームの損失低減
およびビームの運動量分散増大の抑制が可能となる。
を新たに付加することなく、1台の加速空胴で荷電粒子
の進行方向の分布を効果的に平坦化でき、小型,低コス
トの加速器で空間電荷による荷電粒子ビームの損失低減
およびビームの運動量分散増大の抑制が可能となる。
【0033】また、比較的空間電荷によるビームの発散
の問題が大きな低エネルギ領域で本発明を適用すること
により、従来より高電流化が図れる。または、ビーム径
を小さくできるため、偏向電磁石等の電源系の低コスト
化も図れる。更に、入射エネルギをさらに低くできるの
で、前段加速器の低コスト化が図れる。
の問題が大きな低エネルギ領域で本発明を適用すること
により、従来より高電流化が図れる。または、ビーム径
を小さくできるため、偏向電磁石等の電源系の低コスト
化も図れる。更に、入射エネルギをさらに低くできるの
で、前段加速器の低コスト化が図れる。
【図1】本発明の第1実施例に係る高周波加速装置の構
成図である。
成図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る高周波加速装置の構
成図である。
成図である。
【図3】本発明の第3実施例に係る高周波加速装置の構
成図である。
成図である。
【図4】本発明の第4実施例に係る高周波加速装置の構
成図である。
成図である。
【図5】上記各実施例における高周波加速装置の制御方
法のうち非同調制御を説明する図である。
法のうち非同調制御を説明する図である。
【図6】上記各実施例における高周波加速装置の制御方
法のうち同調制御を説明する図である。
法のうち同調制御を説明する図である。
【図7】本発明の一実施例に係る環状加速器の構成図で
ある。
ある。
【図8】従来の環状加速器の構成図である。
【図9】RFバケット(荷電粒子の進行方向の形状分
布)の説明図である。
布)の説明図である。
【図10】基本波に対する第2高調波成分比率を変えた
ときの荷電粒子の進行方向の分布を説明する図である。
ときの荷電粒子の進行方向の分布を説明する図である。
【図11】従来の高周波加速空胴における加速間隙電圧
強度の周波数分布を示す図である。
強度の周波数分布を示す図である。
1,1a,1b…高周波加速空胴、2…前段加速器、3
…入射器、4…偏向電磁石、5…収束用電磁石、11…
制御器、12,12a,12b…高周波発振器、13,
13a,13b…位相器、14…高周波合成器、15,
15a,15b…高周波増幅器、16,16a,16b
…高周波電力供給用アンテナ、17…ビームモニタ、1
8…バイアス磁場発生装置、21…内導体、22…外導
体、23…加速間隙、24…磁性体、30…RF(高周
波)バケット、31…同期粒子、32…非同期粒子、1
00a,100b…制御信号、101a,101b…高
周波信号、102a,102b…増幅後の高周波信号、
110…フィードバック信号、111…バイアス信号。
…入射器、4…偏向電磁石、5…収束用電磁石、11…
制御器、12,12a,12b…高周波発振器、13,
13a,13b…位相器、14…高周波合成器、15,
15a,15b…高周波増幅器、16,16a,16b
…高周波電力供給用アンテナ、17…ビームモニタ、1
8…バイアス磁場発生装置、21…内導体、22…外導
体、23…加速間隙、24…磁性体、30…RF(高周
波)バケット、31…同期粒子、32…非同期粒子、1
00a,100b…制御信号、101a,101b…高
周波信号、102a,102b…増幅後の高周波信号、
110…フィードバック信号、111…バイアス信号。
Claims (8)
- 【請求項1】 入射器と複数の偏向電磁石と高周波加速
空胴とを環状に配置し前段加速器から前記入射器に入射
された荷電粒子を周回させながら前記高周波加速空胴に
高周波電力を供給して荷電粒子のエネルギを増加させる
環状加速器に設けられ、前記高周波加速空胴と該高周波
加速空胴に高周波電力を供給する高周波源とを備える高
周波加速装置において、共振周波数領域が広帯域化され
且つ内部に基本高周波用アンテナ及び高調波用アンテナ
を備える高周波加速空胴と、前記基本高周波用アンテナ
に基本高周波電力を供給し且つ同時に前記高調波用アン
テナに該基本高周波の高調波電力を供給する高周波源と
を備えることを特徴とする高周波加速装置。 - 【請求項2】 入射器と複数の偏向電磁石と高周波加速
空胴とを環状に配置し前段加速器から前記入射器に入射
された荷電粒子を周回させながら前記高周波加速空胴に
高周波電力を供給して荷電粒子のエネルギを増加させる
環状加速器に設けられ、前記高周波加速空胴と該高周波
加速空胴に高周波電力を供給する高周波源とを備える高
周波加速装置において、共振周波数領域が広帯域化され
且つ内部にアンテナを備える高周波加速空胴と、基本高
周波電力と該基本高周波の高調波電力とを合成した電力
を前記アンテナに供給する高周波源とを備えることを特
徴とする高周波加速装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2において、前記
高周波加速空胴は、基本波成分に対して高調波成分が少
なくとも10%以上となるように広帯域化してあること
を特徴とする高周波加速装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
の高周波加速装置の制御方法において、加速開始から加
速終了までの全使用周波数帯域で高調波電力を基本高周
波電力と同時に前記高周波加速空胴に供給することを特
徴とする高周波加速装置の制御方法。 - 【請求項5】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
の高周波加速装置の制御方法において、加速開始から加
速終了までの全使用周波数帯域のうち加速開始の低エネ
ルギ領域でのみ高調波電力を基本高周波電力と同時に前
記高周波加速空胴に供給することを特徴とする高周波加
速装置の制御方法。 - 【請求項6】 入射器と複数の偏向電磁石と高周波加速
空胴とを環状に配置し前段加速器から前記入射器に入射
された荷電粒子を周回させながら前記高周波加速空胴に
高周波電力を供給して荷電粒子のエネルギを増加させる
環状加速器において、前記高周波加速空胴として共振周
波数領域を広帯域化し且つ内部に基本高周波用アンテナ
及び高調波用アンテナを備える加速空胴を用い、前記基
本高周波用アンテナに基本高周波電力を供給し且つ同時
に前記高調波用アンテナに該基本高周波の高調波電力を
供給する高周波源を設けたことを特徴とする環状加速
器。 - 【請求項7】 入射器と複数の偏向電磁石と高周波加速
空胴とを環状に配置し前段加速器から前記入射器に入射
された荷電粒子を周回させながら前記高周波加速空胴に
高周波電力を供給して荷電粒子のエネルギを増加させる
環状加速器において、前記高周波加速空胴として共振周
波数領域を広帯域化し且つ内部にアンテナを備える加速
空胴を用い、基本高周波電力と該基本高周波の高調波電
力とを合成した電力を前記アンテナに供給する高周波源
を設けたことを特徴とする環状加速器。 - 【請求項8】 請求項6または請求項7において、前記
加速空胴は、基本波成分に対して高調波成分が少なくと
も10%以上となるように広帯域化してあることを特徴
とする環状加速器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2256696A JPH09219300A (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | 高周波加速装置とその制御方法並びに環状加速器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2256696A JPH09219300A (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | 高周波加速装置とその制御方法並びに環状加速器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09219300A true JPH09219300A (ja) | 1997-08-19 |
Family
ID=12086433
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2256696A Pending JPH09219300A (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | 高周波加速装置とその制御方法並びに環状加速器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09219300A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008218053A (ja) * | 2007-02-28 | 2008-09-18 | Accuthera Inc | 加速装置および加速装置を用いたx線発生装置 |
JP2010277770A (ja) * | 2009-05-27 | 2010-12-09 | Mitsubishi Electric Corp | 高周波加速装置及び環状型加速器 |
-
1996
- 1996-02-08 JP JP2256696A patent/JPH09219300A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008218053A (ja) * | 2007-02-28 | 2008-09-18 | Accuthera Inc | 加速装置および加速装置を用いたx線発生装置 |
JP2010277770A (ja) * | 2009-05-27 | 2010-12-09 | Mitsubishi Electric Corp | 高周波加速装置及び環状型加速器 |
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