JPH09218226A - 誘導電動機の電流検出装置 - Google Patents
誘導電動機の電流検出装置Info
- Publication number
- JPH09218226A JPH09218226A JP8022224A JP2222496A JPH09218226A JP H09218226 A JPH09218226 A JP H09218226A JP 8022224 A JP8022224 A JP 8022224A JP 2222496 A JP2222496 A JP 2222496A JP H09218226 A JPH09218226 A JP H09218226A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- current
- phase
- induction motor
- effective value
- instantaneous
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【課題】 インバータから誘導電動機に供給する電流を
検出するには、各相の瞬時電流を検出するため、電流検
出器を２又は３個必要とする。 【解決手段】 インバータから誘導電動機に供給する瞬
時電流の１つの相ｘの電流ｉxを電流検出器７で検出
し、この電流波形から交流−直流変換回路８で実効値Ｉ
1を求め、電流ゼロクロス検出回路９で電流ｉxのゼロク
ロス点を検出し、電流演算部１０で電圧指令ＶXとｉxの
位相差、すなわち一次電圧Ｖ1と一次電流Ｉ1の位相差φ
を求め、これら実効値Ｉ1とＶ1と位相差φ及び誘導電動
機の一次抵抗Ｒ1からトルク分電流ＩTを演算で求める。
検出するには、各相の瞬時電流を検出するため、電流検
出器を２又は３個必要とする。 【解決手段】 インバータから誘導電動機に供給する瞬
時電流の１つの相ｘの電流ｉxを電流検出器７で検出
し、この電流波形から交流−直流変換回路８で実効値Ｉ
1を求め、電流ゼロクロス検出回路９で電流ｉxのゼロク
ロス点を検出し、電流演算部１０で電圧指令ＶXとｉxの
位相差、すなわち一次電圧Ｖ1と一次電流Ｉ1の位相差φ
を求め、これら実効値Ｉ1とＶ1と位相差φ及び誘導電動
機の一次抵抗Ｒ1からトルク分電流ＩTを演算で求める。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、インバータで駆動
する誘導電動機の電流検出装置に関する。
する誘導電動機の電流検出装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】誘導電動機をインバータ等で駆動するに
おいては、電動機の電流検出を必要とする。
おいては、電動機の電流検出を必要とする。
【０００３】電流検出の一例として、図５に示す電流検
出装置がある。整流器１に得る直流電力から電圧形イン
バータ２によりＰＷＭ出力を得、この出力で誘導電動機
３を駆動するＰＷＭインバータにおいて、誘導電動機３
の一次電流Ｉ1及びトルク電流ＩTを電流検出部４で検出
する。
出装置がある。整流器１に得る直流電力から電圧形イン
バータ２によりＰＷＭ出力を得、この出力で誘導電動機
３を駆動するＰＷＭインバータにおいて、誘導電動機３
の一次電流Ｉ1及びトルク電流ＩTを電流検出部４で検出
する。
【０００４】電流検出部４による電流検出は、３つのホ
ール変流器５1〜５3によりインバータ２から誘導電動機
３への各相瞬時電流ｉu，ｉv，ｉwを検出し、これら検
出電流とＰＷＭ波形のゲート出力を演算で求める電圧指
令部６からの電圧指令Ｖ1及びその位相θから次の演算
式により一次電流Ｉ1及びトルク電流ＩTを求める。この
ときのベクトル図は図６のようになる。
ール変流器５1〜５3によりインバータ２から誘導電動機
３への各相瞬時電流ｉu，ｉv，ｉwを検出し、これら検
出電流とＰＷＭ波形のゲート出力を演算で求める電圧指
令部６からの電圧指令Ｖ1及びその位相θから次の演算
式により一次電流Ｉ1及びトルク電流ＩTを求める。この
ときのベクトル図は図６のようになる。
【０００５】
【数２】
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】従来の電流検出装置で
は、３相分の電流検出手段を必要とする。また、１つの
瞬時電流ｉwを他の２相分からｉw＝−（ｉu＋ｉv）の演
算で求める場合には２相分の電流検出手段を必要とす
る。これら複数の電流検出手段を設けることは、インバ
ータのコストアップになる。
は、３相分の電流検出手段を必要とする。また、１つの
瞬時電流ｉwを他の２相分からｉw＝−（ｉu＋ｉv）の演
算で求める場合には２相分の電流検出手段を必要とす
る。これら複数の電流検出手段を設けることは、インバ
ータのコストアップになる。
【０００７】本発明の目的は、１相分の電流検出手段に
よる電流検出装置を提供することにある。
よる電流検出装置を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、インバータか
ら誘導電動機に供給する一次電流の１つの相の瞬時電流
ｉxを検出する電流検出器と、前記瞬時電流ｉxを実効値
相当の直流電圧に変換する交流−直流変換回路と、前記
瞬時電流ｉxのゼロクロス点検出により該瞬時電流波形
に同期した方形波を得る電流ゼロクロス検出回路と、前
記交流−直流変換回路からの電流ｉxの実効値をインバ
ータから誘導電動機へ供給する一次電流Ｉ1として得、
インバータの電圧指令部から得る電流ｉxに対応する相
の電圧指令の実効値Ｖ1の位相と前記方形波の位相差φ
を求め、次式の演算、
ら誘導電動機に供給する一次電流の１つの相の瞬時電流
ｉxを検出する電流検出器と、前記瞬時電流ｉxを実効値
相当の直流電圧に変換する交流−直流変換回路と、前記
瞬時電流ｉxのゼロクロス点検出により該瞬時電流波形
に同期した方形波を得る電流ゼロクロス検出回路と、前
記交流−直流変換回路からの電流ｉxの実効値をインバ
ータから誘導電動機へ供給する一次電流Ｉ1として得、
インバータの電圧指令部から得る電流ｉxに対応する相
の電圧指令の実効値Ｖ1の位相と前記方形波の位相差φ
を求め、次式の演算、
【０００９】
【数３】
【００１０】Ｒ1：誘導電動機の一次抵抗 により誘導電動機のトルク分電流ＩTを求める電流演算
部とを備えたことを特徴とする。
部とを備えたことを特徴とする。
【００１１】
【発明の実施の形態】図１は、本発明の実施形態を示す
電流検出装置のブロック図である。電流検出器になるホ
ール変流器７は、インバータ２から誘導電動機３へ供給
する３相電流のうち、１つの相ｘの瞬時電流ｉxを検出
する。なお、ホール変流器７に代えて瞬時電流を検出で
きる他の電流検出器でも良い。
電流検出装置のブロック図である。電流検出器になるホ
ール変流器７は、インバータ２から誘導電動機３へ供給
する３相電流のうち、１つの相ｘの瞬時電流ｉxを検出
する。なお、ホール変流器７に代えて瞬時電流を検出で
きる他の電流検出器でも良い。
【００１２】交流−直流変換回路８は、フィルタ回路と
絶対値回路により構成され、ホール変流器７に得る交流
電流波形を実効値相当の直流に変換する。
絶対値回路により構成され、ホール変流器７に得る交流
電流波形を実効値相当の直流に変換する。
【００１３】電流ゼロクロス検出回路９は、コンパレー
タにより構成され、ホール変流器７に得る交流電流波形
に同期した信号としてそのゼロクロス点を位相とする方
形波を得る。
タにより構成され、ホール変流器７に得る交流電流波形
に同期した信号としてそのゼロクロス点を位相とする方
形波を得る。
【００１４】電流演算部１０は、交流−直流変換回路８
からの電流ｉxの実効値を一次電流Ｉ1として得る。ま
た、電流ゼロクロス検出回路９からのゼロクロス点を位
相とする方形波と、電圧指令部６から得る電流ｉxに対
応する相の電圧指令ＶXの位相とから、電圧指令ＶXと電
流ｉxとの位相差φ（すなわち、一次電圧Ｖ1と一次電流
Ｉ1との位相差φ）を求め、これらからトルク電流分ＩT
を求める。
からの電流ｉxの実効値を一次電流Ｉ1として得る。ま
た、電流ゼロクロス検出回路９からのゼロクロス点を位
相とする方形波と、電圧指令部６から得る電流ｉxに対
応する相の電圧指令ＶXの位相とから、電圧指令ＶXと電
流ｉxとの位相差φ（すなわち、一次電圧Ｖ1と一次電流
Ｉ1との位相差φ）を求め、これらからトルク電流分ＩT
を求める。
【００１５】図２には、ｕ相の電圧Ｖuと電流ｉuの波形
と電流ｉuのゼロクロス波形を示し、電圧Ｖuとゼロクロ
ス波形から位相差φが求められ、誘導電動機の既知の一
次抵抗Ｒ1とから次の式によりトルク分電流ＩTを求め
る。
と電流ｉuのゼロクロス波形を示し、電圧Ｖuとゼロクロ
ス波形から位相差φが求められ、誘導電動機の既知の一
次抵抗Ｒ1とから次の式によりトルク分電流ＩTを求め
る。
【００１６】
【数４】
【００１７】この演算式は、図３のベクトル関係から以
下の導出式で導出される。
下の導出式で導出される。
【００１８】
【数５】
【００１９】従って、本実施形態によれば、インバータ
２から誘導電動機３に供給する一次電流の１つの相の瞬
時電流検出により、誘導電動機の一次電流Ｉ1とトルク
電流ＩTを演算で求めることができる。
２から誘導電動機３に供給する一次電流の１つの相の瞬
時電流検出により、誘導電動機の一次電流Ｉ1とトルク
電流ＩTを演算で求めることができる。
【００２０】図４は、交流−直流変換回路８と電流ゼロ
クロス検出回路の具体例を示し、破線ブロックで図１の
回路と対応付けて示す。
クロス検出回路の具体例を示し、破線ブロックで図１の
回路と対応付けて示す。
【００２１】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、インバ
ータから誘導電動機に供給する各相の電流のうち、１つ
の相の瞬時電流検出により実効値及びトルク電流を検出
することができ、従来の検出装置に比べて必要とする電
流検出器を減らすことができる。
ータから誘導電動機に供給する各相の電流のうち、１つ
の相の瞬時電流検出により実効値及びトルク電流を検出
することができ、従来の検出装置に比べて必要とする電
流検出器を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態を示す電流検出装置のブロッ
ク図。
ク図。
【図２】実施形態における電圧−電流波形とゼロクロス
波形。
波形。
【図３】実施形態における電流検出を説明するためのベ
クトル図。
クトル図。
【図４】実施形態における交流−直流変換とゼロクロス
検出回路例。
検出回路例。
【図５】従来の電流検出回路例。
【図６】従来の電流検出を説明するためのベクトル図。
２…インバータ ３…誘導電動機 ６…電圧指令部 ７…ホール変流器 ８…交流−直流変換回路 ９…電流ゼロクロス検出回路 １０…電流演算部
Claims (1)
- 【請求項１】 インバータから誘導電動機に供給する一
次電流の１つの相の瞬時電流ｉxを検出する電流検出器
と、 前記瞬時電流ｉxを実効値相当の直流電圧に変換する交
流−直流変換回路と、 前記瞬時電流ｉxのゼロクロス点検出により該瞬時電流
波形に同期した方形波を得る電流ゼロクロス検出回路
と、 前記交流−直流変換回路からの電流ｉxの実効値をイン
バータから誘導電動機へ供給する一次電流Ｉ1として
得、インバータの電圧指令部から得る電流ｉxに対応す
る相の電圧指令の実効値Ｖ1の位相と前記方形波の位相
差φを求め、次式の演算、 【数１】 Ｒ1：誘導電動機の一次抵抗 により誘導電動機のトルク分電流ＩTを求める電流演算
部とを備えたことを特徴とする誘導電動機の電流検出装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8022224A JPH09218226A (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | 誘導電動機の電流検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8022224A JPH09218226A (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | 誘導電動機の電流検出装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09218226A true JPH09218226A (ja) | 1997-08-19 |
Family
ID=12076840
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8022224A Pending JPH09218226A (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | 誘導電動機の電流検出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09218226A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7313860B2 (en) | 2001-12-28 | 2008-01-01 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Mounting device |
| JP2013172591A (ja) * | 2012-02-22 | 2013-09-02 | Denso Corp | 交流電動機の制御装置 |
| JP2020108229A (ja) * | 2018-12-26 | 2020-07-09 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | モータ制御装置およびモータ制御方法 |
-
1996
- 1996-02-08 JP JP8022224A patent/JPH09218226A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7313860B2 (en) | 2001-12-28 | 2008-01-01 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Mounting device |
| JP2013172591A (ja) * | 2012-02-22 | 2013-09-02 | Denso Corp | 交流電動機の制御装置 |
| JP2020108229A (ja) * | 2018-12-26 | 2020-07-09 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | モータ制御装置およびモータ制御方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP3261247B1 (en) | Power conversion device | |
| EP2346151A1 (en) | Power conversion device | |
| JPH0435996B2 (ja) | ||
| JP2712470B2 (ja) | インバータ装置の電流検出装置 | |
| JPS6152179A (ja) | 電動機駆動用電源装置 | |
| EP3522363B1 (en) | Control device for power converter | |
| JPS6148167B2 (ja) | ||
| Dobrucky et al. | Two-phase power electronic drive with split—Single-phase induction motor | |
| JP2000504918A (ja) | 電子スイッチ式可変磁気抵抗電動機に給電する方法とその使用のための電源回路 | |
| JP2004104977A (ja) | 電動機の制御装置 | |
| JP3773794B2 (ja) | 電力変換装置 | |
| JPH09218226A (ja) | 誘導電動機の電流検出装置 | |
| JPH0219718B2 (ja) | ||
| JP3490600B2 (ja) | 電力変換装置のパルス幅変調方法 | |
| CN213185897U (zh) | 电力转换系统 | |
| JP4553079B2 (ja) | 交流／交流直接形電力変換装置 | |
| CN113661646B (zh) | 电力转换装置及其控制方法 | |
| US7973510B2 (en) | Apparatus for controlling inverter | |
| JP2914997B2 (ja) | インバータ制御装置 | |
| JPH06351261A (ja) | インバータ出力電流の位相検出方法 | |
| JPH0824426B2 (ja) | パルス幅変調形インバ−タ装置 | |
| JPH0547074B2 (ja) | ||
| JP2000166242A (ja) | 直流電源装置 | |
| KR20010064014A (ko) | 3상 펄스폭변조 정류장치 및 방법 | |
| EP3435539A1 (en) | Power conversion device and power conversion method |